JP3764213B2 - Icカード及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部機器と電気的に接続されることにより信号の授受を行うICカード及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のICカードには、リーダ・ライタ等の外部機器と電気的に接続されることにより信号の授受を行う接触式ICカードと、内部に無線通信を行うための手段を備え、外部機器と接触せずに信号の授受を行う非接触式ICカードとがある。非接触式ICカードは、カードを取り出して外部機器に挿入する必要がなく、取り扱いが便利であることから、スキー場のリフト券や、電車の定期券などとして幅広く社会で利用されることが期待されている。
一方、先に実用化が促進された接触式ICカードでは、既にリーダ・ライタの設置等、相当の設備環境が整えられ、また、将来もその設備の充実はますます図られるものと予想される。このために、非接触式ICカードにおいても、接触式ICカードの設備環境を使用可能とし、ICカードの有用性、利便性をさらに高めたいとの要求がある。
【0003】
上記のような要求を受けて、例えば特開平8−52968では、接触式、非接触式の双方の機能を備えたICカード(以下「複合ICカード」という)が開示されている。
図7は、特開平8−52968で開示された複合ICカードの断面図である。特開平8−52968の複合ICカード100は、ICモジュール107と、カード本体102との2部材に大別される。カード本体102は、熱可塑性シート103及び104、シート103上に配置されたアンテナ105及びコンタクト端子115などから構成されている。アンテナ105は、複合ICカード100の無線機能を果たす部位である。シート104は、コンタクト端子115が配置される部位に、ICモジュール107を装着することが可能な空洞部117を有している。
【0004】
ICモジュール107は、集積回路チップ108を有し、集積回路チップ108は、導電性接続ワイヤ109によって金属パッド110、111に電気的に接続されている。パッド110、111は、外部機器と複合ICカード100とが電気信号の授受を行う場合に、外部機器と接続される接点であり、その形状は、ISO規格7816に準拠している。コンタクト領域112は、パッド111と電気的に接続されており、ICモジュール107がカード本体102に装着されたときに、コンタクト端子115と接触する部分である。
【0005】
特開平8−52968では、ICモジュール107をカード本体102と別個独立に製造し、完成されたカード本体102に後から装着する。これは、熱可塑性シート103、104等を積み重ね熱圧着により成形する際に、それぞれの部材の膨張係数の違いによりカード表面に残留変形が生じ、不良品となることがあるからである。特に、カードをISO規格7816に定められている厚さ0.76mmに設定すると、カード本体102の製造が困難である旨が特開平8−52968において指摘されている。仮に、ICモジュール107をはじめからカード本体102に組み込んだ状態で上記熱圧着を実施すれば、残留変形が生じた場合に、カード本体102のみならず、高価なICモジュール107も使用できなくなり、費用の損失が大きい。そこで、特開平8−52968では、良品のカード本体102にのみICモジュール107を後から装着することにより、カード本体102を製造する際の歩留まりの悪さに起因するカードの製造コスト増大を極力抑制することとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平8−52968において指摘されているカード本体の製造時の歩留まりの悪さは、今日の製造技術の躍進により急速に改善されており、極めて近い将来克服されるものと思われる。
一方、前述した従来のICカードでは、ICモジュール107は、集積回路チップ108を有しているために、その厚みを薄くするのに一定の限界があった。つまり、カード本体102をいかに薄く製造したとしても、ICチップが一定の厚みを有するために、ICモジュール107が厚く、それを装着した部分に段差が生じ、結局複合ICカードの全体を薄くできないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の課題は、カードの薄型化が阻害されない構成を有するICカードを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、電気信号の入出力が行われる複数の電極(16)を有するICモジュール(10)と、前記複数の電極に対応する位置に孔部(34)を有し、前記ICモジュールに重ね合わせられる上側カード基体(30)と、一の面に外部機器と接続可能な複数の外部端子(44)を有し、他の面に前記複数の外部端子に対してスルーホール(48)を介して導通している複数の内部端子(46)を有し、かつ、電子部品を有さない端子部材(40)とを備え、前記端子部材は、前記複数の内部端子が前記複数の電極に対応して接続するように前記孔部へ配置され、前記ICモジュールは、前記端子部材を介して外部機器と電気信号の授受を行うことを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のICカードにおいて、前記ICモジュールは、基板(11)と、前記複数の電極が形成された前記基板の基板面に配置され、配線パターンによって前記複数の電極に対して電気的に接続されたICチップ(12)とを有し、前記上側カード基体には、前記ICチップが配置される第1の凹部(32)が形成されており、前記ICモジュールの前記基板をはめ込み可能な第2の凹部(22)が形成された下側カード基体(20)をさらに備え、前記ICモジュールは、前記ICチップが前記第1の凹部に配置されるとともに、前記基板が前記第2の凹部にはめ込まれるよう、前記上側カード基体及び前記下側カード基体によって重ね合わされていることを特徴とする。請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のICカードの製造方法であって、前記ICモジュールと前記上側カード基体の間に接着層を配置して、前記ICモジュールと前記上側カード基体とを重ねる工程と、前記上側カード基体の前記孔部内に、前記端子部材とほぼ同一外形をしたダミーモジュール(60)を配置する工程と、前記上側カード基体と前記ICモジュールとをプレスする工程と、前記ダミーモジュールを前記孔部から抜き取り、前記端子部材における前記複数の内部端子が前記ICモジュールに形成された前記複数の電極に対応して接続するように、前記孔部内に前記端子部材を配置する工程とを含むことを特徴とする。請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のICカードの製造方法であって、前記ICモジュールと前記上側カード基体の間に接着層を配置して、前記ICモジュールと前記上側カード基体とを重ねる工程と、前記上側カード基体と前記ICモジュールとをプレスする工程と、前記孔部の縁を再加工して形状を整える工程と、前記端子部材における前記複数の内部端子が前記ICモジュールに形成された前記複数の電極に対応して接続するように、前記孔部内に前記端子部材を配置する工程とを含むことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明に係る実施形態について、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明に係る実施形態の複合ICカードの分解図であり、図2は、その断面の様子を示した図である。図1に示されるように、本実施形態の複合ICカード1は、ICモジュール10、下側カード基体20、上側カード基体30及び端子部材40とから主に構成されている。
【0011】
ICモジュール10は、基板11に、電子回路の配線パターン及びコイル14を形成し、その配線パターに合わせてICチップ12、その他、接触式及び非接触式ICカードの機能を果たすために必要とされる電子部品18(例えばコンデンサー)を設けたものである。ICチップ12は、例えば演算処理を行うCPUと、そのCPUが取り扱うべきプログラムやデータが格納されているEEPROMを含む集積回路である。コイル14は、ICモジュール10が外部機器と無線信号の授受を行う場合に、その無線信号を送受信するアンテナとして使用する電子部品である。また、ICモジュール10の表面に設けられている電極16は、ICモジュール10が電気信号の入出力を行うために使用するものである。なお、ICモジュール10は、電子部品又は回路パターンが変質、故障等することを防止すべく、必要に応じてその一部が樹脂封止されている。
【0012】
下側カード基体20及び上側カード基体30は、ISO7816に準拠した外形のカードを取得するために、ICモジュール10に上下面から重ね合わされる板状の部材である。下側カード基体20及び上側カード基体30は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネイト(PC)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合(ABS)など一般にカード基体として使用される材質から製造されている。
下側カード基体20には、ICモジュール10をはめ込むことが可能な凹部22が設けてある。一方、上側カード基体30には、上側カード基体30をICモジュール10に重ね合わせたときに、ICチップ12等が配置される凹部32(図2参照)が設けてある。また、上側カード基体30には、ICモジュール10の電極16に対応した位置に孔部34が設けてある。したがって、上側カード基体30をICモジュール10に重ね合わせた場合には、電極16のみが孔部34を通して外界に露出する。孔部34は、端子部材40の外形に合わせた形状を有し、後から端子部材40をその中に差し込むことが可能となっている。
【0013】
図3は、端子部材40の上面及び断面を示す図である。
端子部材40は、基板42にスルーホール48を介して電気的に接続されている表電極44、裏電極46を形成した部材であり、電子部品を全く備えていない部材である。
基板42は、電子回路の一般的な基板材料である、ガラスエポキシ樹脂(GE)、ポリイミド樹脂(PI)又はフェノール樹脂等からなる部材である。表電極44は、外部機器と接続されるべき電極であり、その形状パターンは、ISO規格7816に準拠している。裏電極46は、ICモジュール10の電極16と同一のパターンで配置された電極である。したがって、裏電極46は、端子部材40が前述の孔部34に挿入された状態において、電極16と接続される。
【0014】
表電極44及び裏電極46は、共に、基板側から順に銅箔、下地メッキ、金メッキからなる三層構造を有している。ただし、裏電極46に関しては、銅箔にメッキを施すことは必須の要件ではない。メッキを施すことなく、裏電極46と電極16との間に導通をとることが可能な場合もあるからである。
図3に示すように、端子部材40は、裏電極46を電極16に接続するように孔部34に配置される。この状態で外部機器の接続端子が表電極44に接続されると、ICモジュール10は、端子部材40を介して外部機器と電気信号の授受をすることが可能となる。
なお、裏電極46から表電極44までの端子部材40の厚みは、複合ICカード1の完成品において、表電極44の表面が、上側カード基体30の表面とほぼ同一平面上に並ぶように定めてある。したがって、本実施形態では、端子部材40を備えたことにより、複合ICカードの表面に段差が生じ、その外観が損なわれる、あるいは、複合ICカードをリーダ・ライタ等の外部機器に挿入する際に支障が生じることはない。
【0015】
次に、複合ICカード1の製造方法について説明する。図4は、複合ICカード1を製造する過程を示す模式図である。図4に示すように、はじめに、ICモジュール10は、下側カード基体20の凹部22に配置される。また、上側カード基体30は、そのICモジュール10の上に、電極16が孔部34の中に位置し、外部へ露出した状態となるように重ねられる(図4(a))。なお、図4(a)に示す各部材の間には、接着シート等の接着層(不図示)も配置される。次に、ダミーモジュール60が孔部34の中に配置される(図4(b))。ダミーモジュール60とは、端子部材40とほぼ同一の外形を有し、かつ、端子部材とほぼ同一の物性であって、プレスを施した場合にも変形しない材質よりなる部材をいう。このようにダミーモジュール60を用いるのは、この後に続くプレス行程により孔部34が変形すること、また、電極16が損傷を受けたり、その表面が汚れることを防止するためである。
【0016】
次に、ダミーモジュールを備えた状態の複合ICカード1は、プレスにかけられる(図4(b))。これにより、ICモジュール10等は、前述の接着層により相互に接着される。接着が終了した後に、ダミーモジュールは孔部34より抜き取られる(図4(c))。
次に、孔部34に端子部材40が挿入され、裏電極46とICモジュール10の電極16とが接続される。裏電極46と電極16の接続は、導電性部材をそれらの間に配置することにより、又は超音波融着等を実施することにより行うことが可能である。導電性部材とは、例えば、異方性導電フィルム、導電性ペースト、又は半田をいう。本実施形態では、簡便性、接着性、信頼性の点から異方性導電フィルム50を使用している。
【0017】
図5は、本実施形態で使用した異方性導電フィルム50の詳細を示す断面図である。異方性導電フィルム50は、厚みが数10μm程度(望ましくは30μm程度)に形成された局部的に導通可能なフィルムである。異方性導電フィルム50は、樹脂層50aと、この樹脂層50a中に散在された導電性粒子50bとから構成されている。樹脂層50aは、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、又は両者の混合樹脂等により形成された層である。また、導電性粒子50bは、金属膜被覆プラスチック粒子等から構成されたものである。図5に示すように、異方性導電性フィルム50を挟んで端子部材40をICモジュール10に押しつけると、裏電極46と電極16とが対向する領域のフィルムが圧縮される。この結果、裏電極46と電極16とは、導電粒子50bを介して電気的に接続される。
【0018】
図6は、複合ICカード1を製造する過程であって、図4に示すのとは異なる製造方法を示す模式図である。図6に示す製造方法は、ダミーモジュールを使用しない点において、すなわち、図6(b)、(c)に示す行程において、図4に示した製造方法と異なっている。すなわち、所定の位置関係に重ね合わさられたICモジュール10、上側カード基体30等(図6(a))は、ダミーモジュールを孔部34の中に配置されることなく、そのままプレスにかけられ、相互に接着される(図6(b))。
【0019】
プレスをかけられた結果、孔部34の縁は、図6(c)に示すように変形する。そこで、次にルーター加工により孔部34の縁を再加工し、その形状を端子部材40を挿入可能なものに整える(図6(c))。孔部34の加工が終了した後は、図4(d)と同様に端子部材40が孔部34に挿入され、裏電極46と電極16とが異方性導電性フィルム50を介して接続される(図6(d))。
【0020】
以上説明したように、本実施形態では、複合ICカード1に端子部材40を取り付けることにより、複合ICカード1にISO規格7816に準拠した接続端子を付加している。これにより、複合ICカード1は、コイル14を介しての非接触式による他、端子部材40を介しての接触式により外部機器と信号の授受を行うことが可能となっている。
【0021】
端子部材40は、例えば特開平8−52968に開示されているICモジュールと比較した場合に、外部機器と接続可能な外部端子を有する点、及びカード基材の孔部に設置される点において類似する。しかし、端子部材40は、電子部品を全く搭載していない点において、特開平8−52968のICモジュールと異なる。つまり、端子部材40は、厚みが定まっている電子部品を有さないために、基板42の厚みを増減させることのみで、その全体の厚みを比較的自由に変更することが可能である。しかも、基板42の材料として適度な強度、剛性を有するものを選択すれば、その厚みをICチップ等より薄くすることも可能である。したがって、本実施形態では、ICカード全体の厚みに合わせて端子部材40の厚みを調整することが容易であり、ICカードの薄型化が進んでも、端子部材40を取り付けたために、ICカードの表面に段差が生じることはない。
【0022】
また、本実施形態は、カード基体に設けた孔部に、外部機器との接続を可能とする部材を後から配置するという点においては、特開平8−52968、特開平8−138022等に開示されている他の多くの接触式ICカードと類似する構造を有する。したがって、本実施形態のICカードは、それを製造するにあたり、従来のICカードの製造設備を利用することが可能であり、安価に製造設備を整えられるという利点がある。
【0023】
一方、ICモジュールをカード基体の孔部に後付けする従来のICカードでは、例えば、採用するICチップの変更によりICモジュールが大型化すれば、カード基体の設計変更等をも必要とし、作業が煩雑となる。これに対して本実施形態は、端子部材40が一切の電子部品を備えないことから、ICモジュール10の電子回路に変更があっても、その他の部材に影響が及ぶことはない。つまり、本実施形態は、従来のICカードよりもICモジュール10の設計変更が自由に行える。
【0024】
上記の結果、本実施形態では、例えばICモジュール10に同一の機能を果たすICチップ12を2つ設け、何らかの原因により一方が動作不能に陥った場合に、それに代えて他方を使用してICカードを動作させることも可能である。つまり、ICモジュール10の電子回路の一部又は全部を二重化することにより、ICカードの動作の信頼性を向上させられる。このような電子回路を二重化は、そのままICモジュールの大型化につながるため、従来構造のICカードでは、実現困難であり、これが容易に実現可能である点において、本実施形態は従来技術に対し優位な効果を奏しているといえる。
【0025】
(その他の実施形態)
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
例えば、上記実施形態においては、ICモジュール10が接触式及び非接触式のICカードとしての機能を備える場合について説明したが、本発明の技術的思想は、接触式ICカードとしての機能のみを備えるICカードにも適用可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、発明によれば、ICカードの薄型化を阻害することなく、外部機器と接続されることにより電気信号の授受を行うICカードを提供することが可能となった
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合ICカードの分解図である。
【図2】本発明に係る複合ICカードの断面の様子を示した図である。
【図3】端子部材40の上面及び断面を示す図である。
【図4】本発明に係る複合ICカードを製造する過程を示す模式図である。
【図5】異方性導電フィルム50の詳細を示す断面図である。
【図6】本発明に係る複合ICカードを製造する過程であって、図4に示すのとは異なるものを示す模式図である。
【図7】特開平8−52968で開示された複合ICカードの断面図である。
【符号の説明】
1 複合ICカード
10 ICモジュール
11 基板
12 ICチップ
14 コイル
16 電極
18 電子部品
20 下側カード基体
22 凹部
30 上側カード基体
34 孔部
40 端子部材
42 基板
44 表電極
46 裏電極
50 異方性導電フィルム
60 ダミーモジュール

Claims (4)

  1. 電気信号の入出力が行われる複数の電極を有するICモジュールと、
    前記複数の電極に対応する位置に孔部を有し、前記ICモジュールに重ね合わせられる上側カード基体と、
    一の面に外部機器と接続可能な複数の外部端子を有し、他の面に前記複数の外部端子に対してスルーホールを介して導通している複数の内部端子を有し、かつ、電子部品を有さない端子部材とを備え、
    前記端子部材は、前記複数の内部端子が前記複数の電極に対応して接続するように前記孔部へ配置され、
    前記ICモジュールは、前記端子部材を介して外部機器と電気信号の授受を行うことを特徴とするICカード。
  2. 前記ICモジュールは、基板と、前記複数の電極が形成された前記基板の基板面に配置され、配線パターンによって前記複数の電極に対して電気的に接続されたICチップとを有し、
    前記上側カード基体には、前記ICチップが配置される第1の凹部が形成されており、
    前記ICモジュールの前記基板をはめ込み可能な第2の凹部が形成された下側カード基体をさらに備え、
    前記ICモジュールは、前記ICチップが前記第1の凹部に配置されるとともに、前記基板が前記第2の凹部にはめ込まれるよう、前記上側カード基体及び前記下側カード基体によって重ね合わされていることを特徴とする請求項1に記載のICカード。
  3. 前記ICモジュールと前記上側カード基体の間に接着層を配置して、前記ICモジュールと前記上側カード基体とを重ねる工程と、
    前記上側カード基体の前記孔部内に、前記端子部材とほぼ同一外形をしたダミーモジュールを配置する工程と、
    前記上側カード基体と前記ICモジュールとをプレスする工程と、
    前記ダミーモジュールを前記孔部から抜き取り、前記端子部材における前記複数の内部端子が前記ICモジュールに形成された前記複数の電極に対応して接続するように、前記孔部内に前記端子部材を配置する工程と
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のICカードの製造方法。
  4. 前記ICモジュールと前記上側カード基体の間に接着層を配置して、前記ICモジュールと前記上側カード基体とを重ねる工程と、
    前記上側カード基体と前記ICモジュールとをプレスする工程と、
    前記孔部の縁を再加工して形状を整える工程と、
    前記端子部材における前記複数の内部端子が前記ICモジュールに形成された前記複数の電極に対応して接続するように、前記孔部内に前記端子部材を配置する工程と
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のICカードの製造方法。
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