JP4306097B2 - 小型ポンプ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、小型ポンプに関するものであり、特に、血圧計等に用いられ、且つ、ダイヤフラムを使用する小型ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の此種小型ポンプを図4に従って説明する。図は120度の角度を有する2つの垂直切断面によって軸中心に切断された小型ポンプ1の縦断面図を示し、該小型ポンプ1はケース2内にポンプ室3,3,3を形成する3個のダイヤフラム4,4,4が設けられ、該ダイヤフラム4,4,4は互いに一体に連結されてダイヤフラム集合体5を形成している。そして、該ダイヤフラム集合体5の中央部には円筒状の排気弁体6が形成され、該排気弁体6は前記ケース2の上板7中央部に開穿された排気孔8内壁に圧接されている。又、該上板7には前記ダイヤフラム4,4,4の上方に位置して夫々傘型の吸気弁体9,9,9が取り付けられている。該吸気弁体9,9,9は前記ダイヤフラム4,4,4側に傘部9a,9a,9aが形成され、そして、前記上板7に開穿された小孔10,10,10を貫通し、更に、前記上板7の上方に該小孔10,10,10より大径の止着部9b,9b,9bが形成されており、これによって前記吸気弁体9,9,9は前記上板7に圧着されている。又、前記小孔10,10,10の周縁部近傍には数個の吸気孔11,11…が形成され、前記吸気弁体9,9,9の前記傘部9a,9a,9aが該吸気孔11,11…を密閉している。
【0003】
更に、前記ダイヤフラム4,4,4の下端部に揺動板12が揺動自在に連結され、該揺動板12は回転する偏心軸13によって揺動するように構成されている。
【0004】
而して、該偏心軸13が回転すると前記揺動板12が揺動し、前記ダイヤフラム4,4,4の下端部を上下動させる。そして、該ダイヤフラム4の下端部が前記揺動板12により下動された時、該ダイヤフラム4内は負圧になり、前記排気弁体6は前記排気孔8を密閉し、一方、前記吸気弁体9の傘部9a,9a,9aが前記吸気孔11を密閉状態から開放して吸気が行われる。次に、前記ダイヤフラム4の下端部が上動された時、前記ダイヤフラム4内は高圧になり、前記吸気弁体9は前記吸気孔11,11…を密閉状態にすると共に前記排気弁体6と前記排気孔8間が開放されて排気が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例の小型ポンプは、揺動板の揺動によりダイヤフラム下端部が上下動し、該ダイヤフラムの上下動に連動して吸気弁体及び排気弁体が動作し吸排気を行っていた。
【0006】
然しながら、前記ダイヤフラムに連動して動作する前記吸気弁体はケースの上板に固着されており、且つ、該吸気弁体の一部は該上板の外部に露出しているため、該吸気弁体の作動音が前記ケース外部に漏れて、該作動音が雑音となるという問題があった。
【0007】
そこで、ダイヤフラムを用いた小型ポンプに於いて、吸気弁体から発生する雑音を低減するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、ケース内にポンプ室を形成する複数のダイヤフラムを備え、偏心回転軸により揺動される揺動体によって前記ダイヤフラムが上下動されてポンプ動作を行う小型ポンプに於いて、前記各ダイヤフラムの底部中心部に貫通孔を設け、該貫通孔に連通する空気導入孔を前記揺動体に開穿して、該貫通孔に吸気弁体を設けて吸気弁部を構成し、更に、前記ケース上板中央部に排気孔を開穿し、且つ、該排気孔外周に該排気孔と連通する環状凹溝を複数形成し、該環状凹溝と前記排気孔に前記ダイヤフラムの上端部から成る排気弁体を配設して排気弁部が構成した小型ポンプを提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図3に従って詳述する。図1は小型ポンプ21の平面図であり、図に於いて22はケースを示し、23は該ケース22内に内蔵されるダイヤフラムであり、24は該ダイヤフラム23の下端部を上下動させる揺動体である。
【0010】
前記小型ポンプ21を図1のA−A線で切断した縦断面図を図2に示す。図2に於いて前記小型ポンプ21はケース22内にポンプ室25,25,25を形成する3個のダイヤフラム23,23,23が備えられ、該ダイヤフラム23,23,23の下方には、該ダイヤフラム23,23,23の下面を上下動させる前記揺動体24が配設されている。
【0011】
而して、該揺動体24にはその周辺部近傍であって、且つ、前記ダイヤフラム23,23,23の夫々の中心部に設けられている貫通孔26,26,26を連通する空気導入孔27,27,27を夫々有する軸体27a,27a,27aが突設されており、該軸体27a,27a,27aの外側に前記ダイヤフラム23,23,23の中心部の下面に突設された中空状取付体28,28,28を密嵌して該ダイヤフラム23,23,23が該揺動体24に連結されており、更に、該揺動体24は該揺動体24の中心部の開口部に圧入され、上端部をケース22の上板22aの中心部下方へ突設された支持部22b下面に設けた凹部に遊嵌され、且つ、下端部を回転体29に偏心して固着されている偏心回転軸30が前記上端部の遊嵌部を支点とする偏心回転によって揺動される。そして、該偏心回転軸30は回転駆動軸31によって回転される回転体29に偏心して固着されている。
【0012】
更に、前記ダイヤフラム23,23,23の底部中心部には前記貫通孔26,26,26が設けられ、該貫通孔26,26,26上面には吸気弁体32,32,32が設けられて吸気弁部V1が構成されている。該吸気弁体32はダイヤフラム23の一部を切開して設けることができる。然るときは該吸気弁体32の形成が容易であり、且つ、安価に成形できる。但し、之に限定されるべきではない。
【0013】
又、前記ケース22の上板22aの中央部には排気孔32aが開穿され、且つ、該上板22a下面部の該排気孔32a外周に該排気孔32aと連通する3個の環状凹溝33,33,33が設けられており、該環状凹溝33,33,33を形成する内壁面33a及び該排気孔32aを形成する壁面33bに前記ダイヤフラム23,23,23の上端部から成る排気弁体34,34,34を圧接させて排気弁部V2が構成されている。
【0014】
尚、図2に於いて、符号35はダイヤフラム23,23,23の鍔部を示し、該鍔部35,35,35を夫々ケース22に設けた孔部に密嵌して該ダイヤフラム23,23,23を該ケース22に取付けている。
【0015】
而して、前記回転駆動軸31が回転して前記偏心回転軸30が回転すると前記揺動体24が揺動し、前記ダイヤフラム23,23,23の下端部を上下動させる。そして、該ダイヤフラム23の下端部が下動された時、該ダイヤフラム23内は負圧になり、前記排気弁体34は前記環状凹溝33の前記内壁面33aに密着し、即ち、前記排気弁部V2は閉じ、且つ、前記吸気弁体32は前記貫通孔26の閉塞状態を解脱し、即ち、前記吸気弁部V1は開状態となり、前記空気導入孔27から当該ダイヤフラム23内へ吸気が行われる。次に、前記ダイヤフラム23の下端部が上動された時、前記ダイヤフラム23内は高圧になり、前記吸気弁体32が前記貫通孔26を閉塞して前記吸気弁部V1を閉状態にすると共に前記排気弁体34が前記内壁面33aより拡径して前記排気弁部V2による排気が行われる。このときの排気状態を図3(前記小型ポンプ21をB−B線で切断した断面図)によって説明すると、前記排気弁体34が拡径して該排気弁体34内より排出された空気は前記環状凹溝33を通り前記排気孔32aから前記ケース22外に排出される。
【0016】
斯くして、本発明は前記ダイヤフラム23の底部に設けられた前記吸気弁体32と該吸気弁体32と貫通孔26により前記吸気弁部V1が構成されているので、従来例のように前記吸気弁体32が前記ケース22に直接固着されることなく、又、該吸気弁体32の一部が該ケース22の外部に露出することもなく、該ケース22内に完全に収納されているため、該吸気弁体32の作動音は該ケース22内で消音されることにより、該ケース22外に漏れる雑音は少なくなる。
【0017】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0018】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態にて詳述したように、揺動体の偏心回転によって上下動されるダイヤフラムにはその底部中心部に貫通孔が開穿され、更に、該貫通孔は外気に連通されており、該貫通孔に設けた吸気弁体と該貫通孔とにより吸気弁部が構成され、該吸気弁部を解放することによりダイヤフラム内に外気を導入することができるように形成されており、一方、ケース上板中央部に排気孔が開穿されており、且つ、該ケース上板下面部の該排気孔外周に該排気孔と連通する環状凹溝が形成されており、更に、該環状凹溝と前記排気孔に設けられた排気弁体とにより排気弁部が構成されているので、前記揺動体の偏心回転によって夫々のダイヤフラムが順次上下動し、そして、ダイヤフラム内へ順次吸気し、或いは排気させることにより小型ポンプが機動する。
【0019】
斯くして、特に、該小型ポンプの前記吸気弁部がケース内に配設され、従来のようにケース外に露出していないため、該吸気弁部の作動音は該ケース内で消音され、従って、該作動音が該ケース外に漏洩して雑音が生じることが最少限に阻止される。
【0020】
斯くの如く、本発明はダイヤフラムを用いた小型ポンプの吸気弁から発生する雑音を最少限に低減できると共に、ダイヤフラムを数個並べた多連式の小型ポンプを製作するに際し、その都度、吸気弁体を別途製作する必要がなくなり、ダイヤフラム成形用の金型にて該吸気弁も同時に成形することも可能となってコストダウンにも寄与する等、正に諸種の著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、小型ポンプの平面図。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、図1のA−A線で切断された小型ポンプの縦断面図。
【図3】本発明の一実施の形態を示し、図2のB−B線で切断された小型ポンプの縦断面図。
【図4】従来例を示し、小型ポンプの縦断面図。
【符号の説明】
21 小型ポンプ
22 ケース
22a 上板
22b 支持部
23 ダイヤフラム
24 揺動体
25 ポンプ室
26 貫通孔
27 空気導入孔
29 回転体
30 偏心回転軸
31 回転駆動軸
32 吸気弁体
32a 排気孔
33 環状凹溝
33a 内壁面
34 排気弁体
V1 吸気弁部
V2 排気弁部

Claims (1)

  1. ケース内にポンプ室を形成する複数のダイヤフラムを備え、偏心回転軸により揺動される揺動体によって前記ダイヤフラムが上下動されてポンプ動作を行う小型ポンプに於いて、前記各ダイヤフラムの底部中心部に貫通孔を設け、該貫通孔に連通する空気導入孔を前記揺動体に開穿して、該貫通孔に吸気弁体を設けて吸気弁部を構成し、更に、前記ケース上板中央部に排気孔を開穿し、且つ、該排気孔外周に該排気孔と連通する環状凹溝を複数形成し、該環状凹溝と前記排気孔に前記ダイヤフラムの上端部から成る排気弁体を配設して排気弁部が構成したことを特徴とする小型ポンプ。
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