JP4461598B2 - 小型ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、小型ポンプに関するものであり、特に、血圧計等に用いられ、且つ、ダイヤフラムを使用する小型ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の此種小型ポンプを図2に従って説明する。図に於て1は小型ポンプを示し、該小型ポンプ1は平面視長方形のケース2内にポンプ室3,3を形成する2個のダイヤフラム4,4が設けられ、該ダイヤフラム4,4は互いに一体に連結されてダイヤフラム集合体5を形成している。そして、該ダイヤフラム集合体5の中央部には円筒状の排気弁体6が形成され、該排気弁体6は前記ケース2の上板7中央部に開穿された排気孔8内壁に圧接されている。又、該上板7には前記ダイヤフラム4,4の上方に位置して夫々傘型の吸気弁体9,9が取付けられている。該吸気弁体9,9は前記ダイヤフラム4,4側に傘部9a,9aが形成され、そして、前記上板7に開穿された小孔10,10を貫通し、更に、前記上板7の上方に該小孔10,10より大径の止着部9b,9bが形成されており、これによって前記吸気弁体9,9は前記上板7に圧着されている。又、前記小孔10,10の周縁部近傍には数個の吸気孔11,11…が形成され、前記吸気弁体9,9の前記傘部9a,9aが該吸気孔11,11…を密閉している。
【0003】
更に、前記ダイヤフラム4,4の下端部に揺動体12が揺動自在に連結され、該揺動体12は回転する偏心軸13によって揺動するように構成されている。そして、該偏心軸13の上端は前記揺動体12の下部中心部に於て下方に突設して設けられたボス部14内の挿入孔14aに遊嵌され、下端はモータ15の回転駆動軸16に固設された回転体17の中心位置から離間した位置に形成された圧入孔17aに圧入されている。又、前記ボス部14内挿入孔14a内には前記偏心軸13の先端部が該挿入孔14a内で該挿入孔14a内面を損傷することなく円滑に回転するようにボール18が内装されている。
【0004】
而して、前記モータ15の回転駆動軸16が回転し、これにより前記回転体17が回転し該回転体17の前記圧入孔17aに圧入された前記偏心軸13が回転すると前記揺動体12が揺動し、前記ダイヤフラム4,4の下端部を上下動させる。そして、一方のダイヤフラム4の下端部が前記揺動体12により下動された時、該ダイヤフラム4内は負圧になり、前記排気弁体6は前記排気孔8を密閉し、一方、前記吸気弁体9の傘部9aが開き前記吸気孔11を密閉状態から解放して吸気が行われる。次に、前記ダイヤフラム4の下端部が上動された時、前記ダイヤフラム4内は高圧になり、前記吸気弁体9は前記吸気孔11を密閉状態にすると共に前記排気弁体6と前記排気孔8間が開放されて排気が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例の小型ポンプは、モータの回転駆動軸が回転して該回転駆動軸に固着された回転体が回転し、これによって、該回転体の圧入孔に圧入された偏心軸が回転すると揺動体が揺動し、該揺動体の揺動によりダイヤフラム下端部が上下動し、該ダイヤフラムの上下動に連動して吸気弁体及び排気弁体が動作し吸排気を行っていた。
【0006】
然しながら、前記偏心軸の上端は前記揺動体の下部中心部に於て下方に突設して設けられたボス部内の挿通孔に遊嵌され、且つ、該挿通孔内にはボールが内装されているため、前記偏心軸を回転させ、前記揺動体を揺動させて、前記ダイヤフラム下端部を上下動させる時、前記揺動体は前記偏心軸に対して浮き上がりが発生し、該浮き上がりとその戻りによって、前記偏心軸と前記挿通孔内に内装されたボールとが衝突して衝撃音が発生していた。
【0007】
そこで、ダイヤフラムを使用する小型ポンプに於て、該ダイヤフラムを上下動させる揺動体の揺動による騒音を低減させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、ケース内にポンプ室を形成する複数のダイヤフラムを備え、偏心回転軸により揺動される揺動体によって前記ダイヤフラムが上下動されてポンプ動作を行う小型ポンプに於て、前記ケースから延設されて該ケースの中心部に設けられた延設部に下方に開口する凹部が形成されると共に、該ケースの下部側に配置された回転体の中心位置から離間した位置に上方に開口する凹部が形成され、且つ、前記揺動体中心部に貫通されて固着された前記偏心回転軸の上端と下端とが前記上下2つの凹部に夫々遊嵌されて成る小型ポンプを提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1に従って詳述する。図に於て21は小型ポンプであり、該小型ポンプ21は平面視長方形のケース22内にポンプ室23,23を形成する2個のダイヤフラム24,24が備えられ、該ダイヤフラム24,24の下部中心部には中空状取付体25,25が下方に突設して設けられ、該ダイヤフラム24,24の下方には、該ダイヤフラム24,24の下面を上下動させる揺動体26が配設されている。尚、前記ケース22は上ケース22aと、中ケース22bと、下ケース22cの3段で構成され、前記ダイヤフラム24,24は該ダイヤフラム24,24の鍔部24a,24a…が前記上ケース22aと前記中ケース22bとの間に挟着されて前記ケース22に保持されている。
【0010】
そして、該揺動体26の周辺部近傍であって、且つ、前記ダイヤフラム24,24の夫々の中心部下方に位置して、空気導入孔27a,27aを有する軸体27,27が上方に突設して設けられ、該軸体27,27の外側面に前記ダイヤフラム24,24に設けた前記中空状取付体25,25の内側面が蜜嵌して前記揺動体26に前記ダイヤフラム24,24が取付けられる。
【0011】
又、前記ダイヤフラム24,24の底部中心部は一部が切開されて、吸気弁体28,28が形成されると共に、該切開によって貫通孔29,29が設けられ、該吸気弁体28,28により、該貫通孔29,29を閉塞、開放可能にして吸気弁部V1,V1が構成される。尚、前記吸気弁体28,28の形成方法は前述の切開方法に限定されるものではなく、他の方法で形成することも可能である。
【0012】
更に、前記揺動体26の中心部には該揺動体26を偏心回転により揺動させる偏心回転軸30が貫通して固着される。そして、該揺動体26の上方に前記中ケース22bから延設されて延設部31が設けられると共に、該延設部31の下部に下方に開口する凹部32が形成され、他方、前記下ケース22cの下部側に配置された回転駆動軸33上端に回転体34が固着され、該回転体34上部の中心位置から離間した位置に凹部35が形成され、前記偏心回転軸30の上端が前記凹部32に遊嵌され、下端が前記凹部35に遊嵌されている。
【0013】
又、前記上ケース22aの中央部には排気孔36が開穿され、且つ、該上ケース22aの下面部の該排気孔36外周に該排気孔36と連通する2個の下方に開口する環状凹溝37,37が設けられており、該環状凹溝37,37を形成する内壁面37a、37aに前記ダイヤフラム24,24の上端部から成る排気弁体38,38を圧接させて排気弁部V2,V2が構成されている。
【0014】
而して、前記回転駆動軸33の回転により前記回転体34が回転すると、該回転体34に形成された前記凹部35に下端が遊嵌している前記偏心回転軸30が回転し、これによって前記揺動体26が揺動し、前記ダイヤフラム24,24の下端部を上下動させる。そして、例えば、一方のダイヤフラム24の下端部が下動された時、該ダイヤフラム24内は負圧になり、前記排気弁体38は前記環状凹溝37の前記内壁面37aに密着し、即ち、前記排気弁部V2は閉じ、且つ、前記吸気弁体28は前記貫通孔29を閉塞状態から開放し、即ち、前記吸気弁部V1は開状態となり、前記空気導入孔27aから前記ダイヤフラム24内へ吸気が行われる。次に、前記ダイヤフラム24の下端部が上動された時、前記ダイヤフラム24内は高圧になり、前記吸気弁体28が前記貫通孔29を閉塞して前記吸気弁部V1を閉状態にすると共に前記排気弁体38が前記内壁面37aより拡径して前記排気弁部V2による排気が行われる。該排気弁体38内より排出された空気は前記環状凹溝37を通り前記排気孔36から前記ケース22外に排出される。
【0015】
斯くして、本発明は偏心回転軸30の上部に中ケース22bから延設されて延設部31が設けられると共に、該延設部31の下部に下方に開口する凹部32が形成され、他方、下ケース22cの下部側に配置された回転駆動軸33上端に回転体34が固着され、該回転体34上部の中心位置から離間した位置に凹部35が形成され、前記偏心回転軸30の上端が前記凹部32に遊嵌され、下端が前記凹部35に遊嵌されているから、前記偏心回転軸30が回転し、揺動体26が揺動する時、前記2つの凹部32,35間の距離は常に一定であり、従来例の如く、浮き上がり等が発生することがなく、又、ボールを使用していないため衝撃音が発生することもなく、前記揺動体26の揺動による騒音を低減できる。
【0016】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0017】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、偏心回転軸により揺動される揺動体によってダイヤフラムが上下動されてポンプ動作を行う小型ポンプに於て、ケースから延設されて該ケースの中心部に設けられた延設部に下方に開口する凹部が形成されると共に、該ケースの下部側に配置された回転体の中心位置から離間した位置に上方に開口する凹部が形成され、且つ、前記揺動体中心部に貫通されて固着された前記偏心回転軸の上端と下端とが前記上下2つの凹部に夫々遊嵌されているから、前記偏心回転軸が回転し、前記揺動体が揺動する時、前記2つの凹部間の距離は常に一定であり、従来例の如く、浮き上がり等が発生することがなく、又、ボールを使用していないため衝撃音が発生することもなく、前記揺動体の揺動による騒音を低減できる。
【0018】
斯くして、本発明はダイヤフラムを使用する小型ポンプに於て、該ダイヤフラムを上下動させる揺動体の揺動による騒音を低減させることができる等、正に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、小型ポンプの縦断面図。
【図2】従来例を示し、小型ポンプの縦断面図。
【符号の説明】
21 小型ポンプ
22 ケース
23 ポンプ室
24 ダイヤフラム
26 揺動体
30 偏心回転軸
31 延設部
32,35 凹部
34 回転体
Claims (1)
- ケース内にポンプ室を形成する複数のダイヤフラムを備え、偏心回転軸により揺動される揺動体によって前記ダイヤフラムが上下動されてポンプ動作を行う小型ポンプに於て、前記ケースから延設されて該ケースの中心部に設けられた延設部に下方に開口する凹部が形成されると共に、該ケースの下部側に配置された回転体の中心位置から離間した位置に上方に開口する凹部が形成され、且つ、前記揺動体中心部に貫通されて固着された前記偏心回転軸の上端と下端とが前記上下2つの凹部に夫々遊嵌されて成ることを特徴とする小型ポンプ。
Priority Applications (1)
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ID=18769978
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JP2000285997A Expired - Lifetime JP4461598B2 (ja) | 2000-09-20 | 2000-09-20 | 小型ポンプ |
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- 2000-09-20 JP JP2000285997A patent/JP4461598B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2002089452A (ja) | 2002-03-27 |
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