JP4302327B2 - 防水透湿シートおよび防水透湿シートの取付け方法 - Google Patents

防水透湿シートおよび防水透湿シートの取付け方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁パネル等の壁体の表面に取付けられる防水透湿シートおよび防水透湿シートの取付け方法に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
例えば、特開平9−96167号公報に記載されているように、壁パネル等の壁体に外壁材となるサイディング等を取付ける場合、前記壁体の表面に予め防水透湿シートを取付けて、壁体表面に防水処理を施している。前記壁体にサッシ枠等を取付けるための開口部が形成されている場合、この開口部を外側に露出させるために、前記防水透湿シートには、矩形状のシート開口部が形成されている。このような防水透湿シートを壁体に取付ける場合、そのシート開口部を壁体の開口部に合わせたうえで、該防水透湿シートを壁体の表面に接着剤やステープル等によって貼り付けている。そして、壁体表面に防水透湿シートを貼り付けた後、該防水透湿シートに、そのシート開口部に沿ってサッシ枠を配置したうえで、該サッシ枠を壁体の開口部に固定し、さらに、サッシ枠の外周縁部と防水透湿シートとに亘って防水テープを貼着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、防水透湿シートを壁体に取付ける際において、防水透湿シートは歪むのでそのシート開口部と壁体の開口部同士を合わせるのが困難であり、防水透湿シート自体に若干の歪みがあった場合や、防水透湿シートを取付ける際に、若干歪んで壁体に取付けた場合において、シート開口部を壁体の開口部に合わせると、シート開口部の角部に歪みが生じて、ここから防水透湿シートに皺が発生する場合があり、この皺を補修するのに手間がかかるという問題があった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、シート開口部が形成された防水透湿シートを、開口部が形成された壁体に取付ける際における、防水透湿シートへの皺の発生を防止することができる防水透湿シートおよび防水透湿シートの取付け方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、矩形の開口部4が形成された壁体3に取付けられる防水透湿シートAにおいて、前記壁体3に取付けられるシート本体1と、このシート本体1に形成され、前記壁体3の開口部4とほぼ同じ大きさでかつ該開口部4を露出させる矩形のシート開口部2とを備え、前記シート本体1には、前記シート開口部2の上縁の二つの角部から延びて、シート開口部2の上縁より上側のシート部分12をめくり上げ可能とする切込み13が形成されていることを特徴としている。
【0006】
請求項1の防水透湿シートAによれば、前記シート本体1には、前記シート開口部2の上縁の二つの角部から延びて、シート開口部2の上縁より上側のシート部分12をめくり上げ可能とする切込み13が形成されているので、シート開口部2の左右の縁と、めくり上げ可能なシート部分12の下縁とが切断されることになり、この結果、前記角部がシート開口部2の左右の縁とめくり上げ可能なシート部分12の下縁とによって拘束されることがなくなる。したがって、シート開口部2を壁体3の開口部4に合わせるようにして、防水透湿シートAを壁体3の表面に取付ける際において、シート開口部2の上縁の角部に歪みが生じることがないので、ここから防水透湿シートAに皺が発生するのを防止できる。
【0007】
請求項2記載の発明は請求項1記載の防水透湿シートAにおいて、前記切込み13は、前記角部から上方向に延びる第一切込み7と、この第一切込み7の端部から横方向に延びる第二切込み8と、この第二切込み8の端部から上方向に延びる第三切込み9とを備えていることを特徴としている。
【0008】
請求項2の防水透湿シートAによれば、第一切込み7が角部から上方に延び、この第一切込み7の上端から第二切込み8が横方向に延びているので、サッシ枠5の上枠5aの上縁を第二切込み8に合わせて配置することによって、該上枠5aを開口部4回りの壁体3表面に容易に取付けることができる。また、第三切込み9が第二切込み8の端部から上方に延びているので、シート開口部2の上縁より上側のシート部分12を広くめくり上げることができ、よって防水テープ6をサッシ枠5の上枠5aと壁体3の表面に亘って貼着する際の、壁体3表面の貼着領域を広く確保できる。
【0009】
請求項3記載の発明は請求項1または2記載の防水透湿シートAにおいて、前記シート本体1には、複数のシート開口部2が形成されており、各シート開口部2に前記切込み13が形成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項3の防水透湿シートAによれば、防水透湿シートAを取付けるべき壁体3に、複数の開口部4が形成されている場合においても、各開口部4に対応してシート開口部2が形成されているので、一枚の防水透湿シートAによって、複数の開口部4が形成された壁体3に対応できる。
【0011】
請求項4の発明は請求項1〜3のいずれかに記載の防水透湿シートAを矩形の開口部4が形成された壁体3に取付ける防水透湿シートAの取付け方法であって、前記防水透湿シートAを、この防水透湿シートAのシート開口部2を前記壁体3の開口部4に合わせたうえで、該壁体3の表面に取付け、次に,前記シート開口部2の上縁より上側のシート部分12をめくり上げたうえで、サッシ枠5を壁体3の開口部4に取付け、次に,前記シート部分12を前記サッシ枠5の上枠5aに被せて、該上枠5aに貼着することを特徴としている。
【0012】
請求項4の防水透湿シートAの取付け方法によれば、前記防水透湿シートAを、この防水透湿シートAのシート開口部2を前記壁体3の開口部4に合わせた上で、該壁体3の表面に取付ける際に、シート開口部2の上縁の角部に歪みが生じることがないので、ここから防水透湿シートAに皺が発生するのを防止できる。そして,前記シート開口部2の上縁より上側のシート部分12をめくり上げたうえで、サッシ枠5の上枠5aに被せて、該上枠5aに貼着するので、サッシ枠5の上枠5aに、確実に防水処理を施すことができる。
【0013】
請求項5の発明は請求項4記載の防水透湿シートAの取付け方法において、前記シート開口部2の上縁より上側のシート部分12をめくり上げたうえで、サッシ枠5を壁体3の開口部4に取付けた後、前記サッシ枠5の少なくとも上枠5aと前記壁体3の表面とに亘って、防水テープ6を貼着し、次に、前記シート部分12を前記サッシ枠5の上枠5aに前記防水テープ6上から被せて、防水テープ6を介して該上枠5aに貼着することを特徴としている。
【0014】
請求項5の防水透湿シートAの取付け方法によれば、前記シート開口部2の上縁より上側のシート部分12をめくり上げたうえで、サッシ枠5を壁体3の開口部4に取付けた後、前記サッシ枠5の少なくとも上枠5aと前記壁体3の表面とに亘って、防水テープ6を貼着するので、サッシ枠5の上枠5aを壁体3の表面に防水された状態で取付けることができる。そして、前記シート部分12を前記サッシ枠5の上枠5aに前記防水テープ6上から被せて、防水テープ6を介して該上枠5aに貼着するので、サッシ枠5の上枠5aに、より確実に防水処理を施すことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の防水透湿シートAおよび防水透湿シートAの取付け方法の実施の形態について説明する。
(第一の実施の形態)
図1は矩形の開口部4を備えた壁体3と該壁体3に貼り付けられる該開口部3と同じ大きさのシート開口部2を備えたシート本体1の斜視図である。図2(a)は本発明の防水透湿シートAの一例を示すもので、その正面図、図2(b)〜図2(f)は、防水透湿シートAを壁体3に貼り付けていく工程を示す要部の図である。
【0016】
前記壁体3は、パネル工法で使用される壁パネルであり、開口部4は図1に示すように、壁体3の中央部に矩形に形成されている。また、前記壁体3の開口部4は前記サッシ枠5が嵌め込まれて取付けられるように、所定の寸法に形成されている。
【0017】
前記透湿防水シートAは例えばタイベック(商品名:デュポン社製)等からなり、薄くて軽量で防水性や通気性を有している部材であり、シート本体1とシート開口部2とを備えている。
前記シート本体1は、前記壁体3の表面を覆うように貼り付けられるものであり、壁体3の表面とほぼ同じか若干大きめに形成されている。前記シート開口部2は、壁体3の開口部4とほぼ同じ大きさに形成された開口であり、その上縁の二つの角部から延びる切込み13がシート本体1に形成されている。
この切込み13は、前記角部から上方向に延びる第一切込み7と、この第一切込み7の端部から横方向に延びる第二切込み8と、この第二切込み8の端部から上方向に延びる第三切込み9とで構成されている。これらの切込み13の切込み量は第一の実施の形態に示す通常の防水納まり(開口部4が壁体3の比較的中央に位置し、かつ周辺に他の開口部4が隣接していない状態)の場合、第一切込み7が10mm、第二切込み8が120mm、第三切込み9が85mmに形成されている。
【0018】
前記サッシ枠5は前記壁体3の開口部4の外側から嵌め込まれる構造とされている。また、前記サッシ枠5には壁体3に固定されるためのビス孔が所定間隔で数箇所に設けられている。そして、前記サッシ枠5の前記壁体3の開口部4に重なる部分、つまり、該サッシ枠5の縁は平滑な平面に形成されている。また、この平面上に前記ビス孔が設けられている。この平面部は防水テープ6が前記壁体3に亘って、貼設される部分なので、該壁体3との段差を小さくするために、なるべく薄く形成されている。
【0019】
前記防水テープ6は片側に粘着力を備えており、所定の幅に帯状に形成されている。また、前記防水テープ6はアルミニウム材や木製の壁体3、あるいは前記防水透湿シートA等、あらゆる素材に接着することができ、丈夫で剥がれにくいように形成されている。
【0020】
次に、上記構成の防水透湿シートAを壁体3に取付ける取付け方法について説明する。まず、図2(b)に示すように、前記壁体3に前記透湿防水シートAを被せて、前記壁体3の開口部4の縁と該防水透湿シートAのシート開口部2の縁とをずれないように合わせたうえで、該防水透湿シートAを壁体3の表面に、ステープル、接着剤などによって貼り付ける。
次に、図2(c)に示すように、前記シート開口部2の上縁より上側のシート部分12をめくり上げたうえで、サッシ枠5を壁体3の開口部4に取付ける。この場合、前記サッシ枠5を前記壁体3の開口部4に嵌め込んでさらに、ビスを用いて固定し、取付ける。
【0021】
次に、図2(d)に示すように、前記防水テープ6を前記サッシ枠5の縦枠5bと前記防水透湿シートAの両方に亘らせて前記開口部4の縁に貼設する。次に、前記シート部分12がめくり上げられることで、露出した壁体3の表面に、防水テープ6を前記サッシ枠5の上枠5aと前記壁体3の両方に亘らせて横に貼設する。この際、前記壁体3、タイベック面のほこり、および、サッシ面の油分をふき取り、十分に押さえつけて、貼設していく。また、図2(d)に示すように、横方向に貼られた防水テープ6が縦方向に貼られた防水テープ6より10mm程飛び出すように施工する。
次に、図2(e)に示すように、上にめくり上げておいた前記シート部分12をめくり下げて、接着剤等を使用して横方向の防水テープ6に貼り付ける。最後に図2(d)に示すように、前記防水透湿シートAの前記壁体3の開口部4の上部に存在するカット部分、すなわち、前記第二切込み8の端部および第三切込み9に強力粘着防水テープ10を貼着する。
【0022】
本実施の形態の防水透湿シートAおよび防水透湿シートAの取付け方法によれば以下のような効果が得られる。
前記シート本体1には、前記シート開口部2の上縁の二つの角部から延びて、シート開口部2の上縁より上側のシート部分12をめくり上げ可能とする切込み13が形成されているので、シート開口部2の左右の縁と、めくり上げ可能なシート部分12の下縁とが切断されることになり、この結果、前記角部がシート開口部2の左右の縁とめくり上げ可能なシート部分12の下縁とによって拘束されることがなくなる。
したがって、シート開口部2を壁体3の開口部4に合わせるようにして、防水透湿シートAを壁体3の表面に取付ける際において、シート開口部2の上縁の角部に歪みが生じることがないので、ここから防水透湿シートAに皺が発生するのを防止できる。したがって、開口部4が形成された壁体3の表面に、防水透湿シートAをも正確に貼着することができる。
【0023】
また、第一切込み7が角部から上方に延び、この第一切込み7の上端から第二切込み8が横方向に延びているので、サッシ枠5の上枠5aの上縁を第二切込み8に合わせて配置することによって、該上枠5aを開口部4回りの壁体3表面に容易に取付けることができる。
また、第三切込み9が第二切込み8の端部から上方に延びているので、シート開口部2の上縁より上側のシート部分12を広くめくり上げることができ、よって防水テープ6をサッシ枠5の上枠5aと壁体3の表面に亘って貼着する際の、壁体3表面の貼着領域を広く確保できる。
【0024】
また、前記シート開口部2の上縁より上側のシート部分12をめくり上げたうえで、サッシ枠5を壁体3の開口部4に取付けた後、前記サッシ枠5の上枠5aと前記壁体4の表面とに亘って、防水テープ6を貼着するので、サッシ枠5の上枠5aを壁体3の表面に防水された状態で取付けることができる。そして、前記シート部分12を前記サッシ枠5の上枠5aに前記防水テープ6上から被せて該上枠5aに貼着するので、サッシ枠5の上枠5aに、より確実に防水処理を施すことができる。また、前記サッシ枠5と前記防水透湿シートAに亘って防水テープ6が貼着されることから、完璧な防水処理を施すことができる。
【0025】
なお、前記第二切込み8および前記第三切込み9の切込み量を調整することによって、めくり上げるシートの面積を調整して十分に取り、前記壁体3への防水テープ6の貼着をよりいっそう容易にすることもできる。
【0026】
(第二の実施の形態)
図3は、本発明の第二の実施の形態を示すものである。本実施の形態が、第一の実施の形態と異なる点は、壁体3に形成された開口部4の一辺が壁体3の縁に隣接している場合に前記防水透湿シートAを取付ける点であるので、この点について説明し、第一の実施の形態と同様の部分は同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の防水透湿シートAでは、シート開口部2の上縁の二つの角部のうち左側の角部から第一切込み7が上方に延び、この第一切込み7の端部から第二切込み8が横方向に延びて、シート本体1の左縁まで達している。
図3(b)〜図3(c)に示すように、前記サッシ枠5を取付ける過程までは、第一の実施の形態と同様であるが、図3(d)に示すように、前記壁体3の開口部4の上部に貼設する横枠防水テープ6を前記壁体3の端部まで延在させて、貼設する。この場合の前記防水透湿シートAの切込み量は、第一切込み7が10mm、第二切込8みが前記壁体3の端部まで延在するように切り込まれている。そして、図3(e)に示すように、前記透湿防水シートAを貼下げる。さらに、図3(f)に示すように、縦枠に貼着した前記防水テープ6に亘るようにして、前記壁体3同士の継ぎ目の防水のために貼着するジョイントテープ11を施工する。
【0027】
本実施の形態によれば、第一実施の形態と同様の効果を得ることができる他、サッシ枠5の縦枠に貼着した前記防水テープ6に亘るようにして、前記壁体3同士の継ぎ目の防水のために貼着するジョイントテープ11を施工するので、壁体3の開口部4が壁体3の縁に寄っていた場合にも、サッシ枠まわりの防水施工を確実に行うことができる。
【0028】
(第三の実施の形態)
図4は、本発明の第三の実施の形態を示すものである。本実施の形態が、第一および第二の実施の形態と異なる点は、壁体に大小二つの開口部が形成されており、これに伴って防水透湿シートAに、大小二つのシート開口部2,2aが形成されている点であるので、この点について説明し、第一および第二の実施の形態と同様の部分は同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の防水透湿シートAでは、大小二つのシート開口部2,2aが左右に隣接して形成されている。大きい方のシート開口部2は、第二実施の形態と同様の構成である。小さい方のシート開口部2aは、その上縁の二つの角部のうち右側の角部からは、前記第一切込み7、第二切込み8、第三切込み9が延びており、左側の角部からは、前記第一切込み7、第二切込み8a、第三切込み9が延びている。つまり、シート開口部2aがシート開口部2に近接しているため、第二切込み8に代えて、これより短い第二切込み8aが形成されている。
【0029】
図4(b)〜図4(d)に示すように、前記防水テープ6を貼着する過程までは第一および第二の実施の形態と同様である。この場合の前記防水透湿シートAの切込み量は第一切込み7が10mm、第二切込み8が45mm、第三切込み9が85mmである。しかし、図4(d)に示すように、前記防水透湿シートAの横方向への切込み13(第二切込み8a)が少ないので、めくり上げた前記防水透湿シートAのシート部分12を貼下げると該防水透湿シートAの端部が前記防水テープ6上に重なる。そこで、図4(f)に示す○部分は図4(a)に示す左部に隣接するシート開口部2に沿って貼着される前記防水テープ6で覆う。
【0030】
本実施の形態によれば、前記第一および第二の同様の効果を得ることができる他、防水透湿シートAを取付けるべき壁体3に、二つの開口部が形成されている場合においても、各開口部に対応してシート開口部2,2aが形成されているので、一枚の防水透湿シートAによって、二つの開口部が形成された壁体に対応できる。特に、二つの開口部4が隣接して設けられている場合でも、対応できる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の発明によれば、シート本体には、シート開口部の上縁の二つの角部から延びて、シート開口部の上縁より上側のシート部分をめくり上げ可能とする切込みが形成されているので、前記角部がシート開口部の左右の縁とめくり上げ可能なシート部分の下縁とによって拘束されることがなくなる。したがって、シート開口部の上縁の角部に歪みが生じることがないので、ここから防水透湿シートに皺が発生するのを防止できる。
【0032】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、第一切込みが角部から上方に延び、この第一切込みの上端から第二切込みが横方向に延びているので、サッシ枠の上枠の上縁を第二切込みに合わせて配置することによって、該上枠を開口部回りの壁体表面に容易に取付けることができる。また、第三切込みが第二切込みの端部から上方に延びているので、防水テープをサッシ枠の上枠と壁体の表面に亘って貼着する際の、壁体表面の貼着領域を広く確保できる。
【0033】
請求項3の発明によれば、請求項1または2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、防水透湿シートを取付けるべき壁体に、複数の開口部が形成されている場合においても、一枚の防水透湿シートによって、複数の開口部が形成された壁体に対応できる。
【0034】
請求項4の発明によれば、シート開口部の上縁の角部に歪みが生じることがないので、ここから防水透湿シートに皺が発生するのを防止できる。そして,前記シート開口部の上縁より上側のシート部分をサッシ枠の上枠に貼着するので、サッシ枠の上枠に、確実に防水処理を施すことができる。
【0035】
請求項5の発明によれば、前記サッシ枠の少なくとも上枠と前記壁体の表面とに亘って、防水テープを貼着するので、サッシ枠の上枠を壁体の表面に防水された状態で取付けることができる。そして、前記シート部分を前記サッシ枠の上枠に前記防水テープ上から被せて該上枠に貼着するので、サッシ枠の上枠に、より確実に防水処理を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水透湿シートの一例を壁体とともに示すもので、その斜視図である。
【図2】本発明の第一実施の形態の防水透湿シートの取付け方法を説明するための図である。
【図3】本発明の第二実施の形態の防水透湿シートの取付け方法を説明するための図である。
【図4】本発明の第三実施の形態の防水透湿シートの取付け方法を説明するための図である。
【符号の説明】
A 防水透湿シート
1 シート本体
2 シート開口部
3 壁体
4 開口部
5 サッシ枠
5a 上枠
6 防水テープ
7 第一切込み
8 第二切込み
9 第三切込み
12 シート部分
13 切込み

Claims (5)

  1. 矩形の開口部が形成された壁体に取付けられる防水透湿シートにおいて、
    前記壁体に取付けられるシート本体と、このシート本体に形成され、前記壁体の開口部とほぼ同じ大きさでかつ該開口部を露出させる矩形のシート開口部とを備え、
    前記シート本体には、前記シート開口部の上縁の二つの角部から延びて、シート開口部の上縁より上側のシート部分をめくり上げ可能とする切込みが形成されていることを特徴とする防水透湿シート。
  2. 請求項1記載の防水透湿シートにおいて、
    前記切込みは、前記角部から上方向に延びる第一切込みと、この第一切込みの端部から横方向に延びる第二切込みと、この第二切込みの端部から上方向に延びる第三切込みとを備えていることを特徴とする防水透湿シート。
  3. 請求項1または2記載の防水透湿シートにおいて、
    前記シート本体には、複数のシート開口部が形成されており、各シート開口部に前記切込みが形成されていることを特徴とする防水透湿シート。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の防水透湿シートを矩形の開口部が形成された壁体に取付ける防水透湿シートの取付け方法であって、
    前記防水透湿シートを、この防水透湿シートのシート開口部を前記壁体の開口部に合わせたうえで、該壁体の表面に取付け、
    次に,前記シート開口部の上縁より上側のシート部分をめくり上げたうえで、サッシ枠を壁体の開口部に取付け、
    次に,前記シート部分を前記サッシ枠の上枠に被せて、該上枠に貼着することを特徴とする防水透湿シートの取付け方法。
  5. 請求項4記載の防水透湿シートの取付け方法において、
    前記シート開口部の上縁より上側のシート部分をめくり上げたうえで、サッシ枠を壁体の開口部に取付けた後、前記サッシ枠の少なくとも上枠と前記壁体の表面とに亘って、防水テープを貼着し、
    次に、前記シート部分を前記サッシ枠の上枠に前記防水テープ上から被せて、防水テープを介して該上枠に貼着することを特徴とする防水透湿シートの取付け方法。
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