JP2002213044A - 防水透湿シートおよび防水透湿シートの取付け方法 - Google Patents

防水透湿シートおよび防水透湿シートの取付け方法

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JP2002213044A JP2001007052A JP2001007052A JP2002213044A JP 2002213044 A JP2002213044 A JP 2002213044A JP 2001007052 A JP2001007052 A JP 2001007052A JP 2001007052 A JP2001007052 A JP 2001007052A JP 2002213044 A JP2002213044 A JP 2002213044A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート開口部が形成された防水透湿シート
を、開口部が形成された壁体に取付ける際における、防
水透湿シートへの皺の発生を防止することができる防水
透湿シートおよび防水透湿シートの取付け方法を提供す
ること。 【解決手段】 矩形の開口部4が形成された壁体3に取
付けられる防水透湿シートAにおいて、前記壁体3に取
付けられるシート本体1と、このシート本体に形成さ
れ、前記壁体3の開口部4とほぼ同じ大きさでかつ該開
口部4を露出させる矩形のシート開口部2とを備え、前
記シート本体1には、前記シート開口部2の上縁の二つ
の角部から延びて、シート開口部2の上縁より上側のシ
ート部分をめくり上げ可能とする切込みを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁パネル等の壁体
の表面に取付けられる防水透湿シートおよび防水透湿シ
ートの取付け方法に関するものである。
【0002】
【背景の技術】例えば、特開平9−96167号公報に
記載されているように、壁パネル等の壁体に外壁材とな
るサイディング等を取付ける場合、前記壁体の表面に予
め防水透湿シートを取付けて、壁体表面に防水処理を施
している。前記壁体にサッシ枠等を取付けるための開口
部が形成されている場合、この開口部を外側に露出させ
るために、前記防水透湿シートには、矩形状のシート開
口部が形成されている。このような防水透湿シートを壁
体に取付ける場合、そのシート開口部を壁体の開口部に
合わせたうえで、該防水透湿シートを壁体の表面に接着
剤やステープル等によって貼り付けている。そして、壁
体表面に防水透湿シートを貼り付けた後、該防水透湿シ
ートに、そのシート開口部に沿ってサッシ枠を配置した
うえで、該サッシ枠を壁体の開口部に固定し、さらに、
サッシ枠の外周縁部と防水透湿シートとに亘って防水テ
ープを貼着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、防水透湿シ
ートを壁体に取付ける際において、防水透湿シートは歪
むのでそのシート開口部と壁体の開口部同士を合わせる
のが困難であり、防水透湿シート自体に若干の歪みがあ
った場合や、防水透湿シートを取付ける際に、若干歪ん
で壁体に取付けた場合において、シート開口部を壁体の
開口部に合わせると、シート開口部の角部に歪みが生じ
て、ここから防水透湿シートに皺が発生する場合があ
り、この皺を補修するのに手間がかかるという問題があ
った。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、シート開口部が形成された防水透湿シートを、開口
部が形成された壁体に取付ける際における、防水透湿シ
ートへの皺の発生を防止することができる防水透湿シー
トおよび防水透湿シートの取付け方法を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、例えば図1〜図4に示すよ
うに、矩形の開口部4が形成された壁体3に取付けられ
る防水透湿シートAにおいて、前記壁体3に取付けられ
るシート本体1と、このシート本体1に形成され、前記
壁体3の開口部4とほぼ同じ大きさでかつ該開口部4を
露出させる矩形のシート開口部2とを備え、前記シート
本体1には、前記シート開口部2の上縁の二つの角部か
ら延びて、シート開口部2の上縁より上側のシート部分
12をめくり上げ可能とする切込み13が形成されてい
ることを特徴としている。
【0006】請求項1の防水透湿シートAによれば、前
記シート本体1には、前記シート開口部2の上縁の二つ
の角部から延びて、シート開口部2の上縁より上側のシ
ート部分12をめくり上げ可能とする切込み13が形成
されているので、シート開口部2の左右の縁と、めくり
上げ可能なシート部分12の下縁とが切断されることに
なり、この結果、前記角部がシート開口部2の左右の縁
とめくり上げ可能なシート部分12の下縁とによって拘
束されることがなくなる。したがって、シート開口部2
を壁体3の開口部4に合わせるようにして、防水透湿シ
ートAを壁体3の表面に取付ける際において、シート開
口部2の上縁の角部に歪みが生じることがないので、こ
こから防水透湿シートAに皺が発生するのを防止でき
る。
【0007】請求項2記載の発明は請求項1記載の防水
透湿シートAにおいて、前記切込み13は、前記角部か
ら上方向に延びる第一切込み7と、この第一切込み7の
端部から横方向に延びる第二切込み8と、この第二切込
み8の端部から上方向に延びる第三切込み9とを備えて
いることを特徴としている。
【0008】請求項2の防水透湿シートAによれば、第
一切込み7が角部から上方に延び、この第一切込み7の
上端から第二切込み8が横方向に延びているので、サッ
シ枠5の上枠5aの上縁を第二切込み8に合わせて配置
することによって、該上枠5aを開口部4回りの壁体3
表面に容易に取付けることができる。また、第三切込み
9が第二切込み8の端部から上方に延びているので、シ
ート開口部2の上縁より上側のシート部分12を広くめ
くり上げることができ、よって防水テープ6をサッシ枠
5の上枠5aと壁体3の表面に亘って貼着する際の、壁
体3表面の貼着領域を広く確保できる。
【0009】請求項3記載の発明は請求項1または2記
載の防水透湿シートAにおいて、前記シート本体1に
は、複数のシート開口部2が形成されており、各シート
開口部2に前記切込み13が形成されていることを特徴
としている。
【0010】請求項3の防水透湿シートAによれば、防
水透湿シートAを取付けるべき壁体3に、複数の開口部
4が形成されている場合においても、各開口部4に対応
してシート開口部2が形成されているので、一枚の防水
透湿シートAによって、複数の開口部4が形成された壁
体3に対応できる。
【0011】請求項4の発明は請求項1〜3のいずれか
に記載の防水透湿シートAを矩形の開口部4が形成され
た壁体3に取付ける防水透湿シートAの取付け方法であ
って、前記防水透湿シートAを、この防水透湿シートA
のシート開口部2を前記壁体3の開口部4に合わせたう
えで、該壁体3の表面に取付け、次に,前記シート開口
部2の上縁より上側のシート部分12をめくり上げたう
えで、サッシ枠5を壁体3の開口部4に取付け、次に,
前記シート部分12を前記サッシ枠5の上枠5aに被せ
て、該上枠5aに貼着することを特徴としている。
【0012】請求項4の防水透湿シートAの取付け方法
によれば、前記防水透湿シートAを、この防水透湿シー
トAのシート開口部2を前記壁体3の開口部4に合わせ
た上で、該壁体3の表面に取付ける際に、シート開口部
2の上縁の角部に歪みが生じることがないので、ここか
ら防水透湿シートAに皺が発生するのを防止できる。そ
して,前記シート開口部2の上縁より上側のシート部分
12をめくり上げたうえで、サッシ枠5の上枠5aに被
せて、該上枠5aに貼着するので、サッシ枠5の上枠5
aに、確実に防水処理を施すことができる。
【0013】請求項5の発明は請求項4記載の防水透湿
シートAの取付け方法において、前記シート開口部2の
上縁より上側のシート部分12をめくり上げたうえで、
サッシ枠5を壁体3の開口部4に取付けた後、前記サッ
シ枠5の少なくとも上枠5aと前記壁体3の表面とに亘
って、防水テープ6を貼着し、次に、前記シート部分1
2を前記サッシ枠5の上枠5aに前記防水テープ6上か
ら被せて、防水テープ6を介して該上枠5aに貼着する
ことを特徴としている。
【0014】請求項5の防水透湿シートAの取付け方法
によれば、前記シート開口部2の上縁より上側のシート
部分12をめくり上げたうえで、サッシ枠5を壁体3の
開口部4に取付けた後、前記サッシ枠5の少なくとも上
枠5aと前記壁体3の表面とに亘って、防水テープ6を
貼着するので、サッシ枠5の上枠5aを壁体3の表面に
防水された状態で取付けることができる。そして、前記
シート部分12を前記サッシ枠5の上枠5aに前記防水
テープ6上から被せて、防水テープ6を介して該上枠5
aに貼着するので、サッシ枠5の上枠5aに、より確実
に防水処理を施すことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の防
水透湿シートAおよび防水透湿シートAの取付け方法の
実施の形態について説明する。 (第一の実施の形態)図1は矩形の開口部4を備えた壁
体3と該壁体3に貼り付けられる該開口部3と同じ大き
さのシート開口部2を備えたシート本体1の斜視図であ
る。図2(a)は本発明の防水透湿シートAの一例を示
すもので、その正面図、図2(b)〜図2(f)は、防水
透湿シートAを壁体3に貼り付けていく工程を示す要部
の図である。
【0016】前記壁体3は、パネル工法で使用される壁
パネルであり、開口部4は図1に示すように、壁体3の
中央部に矩形に形成されている。また、前記壁体3の開
口部4は前記サッシ枠5が嵌め込まれて取付けられるよ
うに、所定の寸法に形成されている。
【0017】前記透湿防水シートAは例えばタイベック
(商品名:デュポン社製)等からなり、薄くて軽量で防
水性や通気性を有している部材であり、シート本体1と
シート開口部2とを備えている。前記シート本体1は、
前記壁体3の表面を覆うように貼り付けられるものであ
り、壁体3の表面とほぼ同じか若干大きめに形成されて
いる。前記シート開口部2は、壁体3の開口部4とほぼ
同じ大きさに形成された開口であり、その上縁の二つの
角部から延びる切込み13がシート本体1に形成されて
いる。この切込み13は、前記角部から上方向に延びる
第一切込み7と、この第一切込み7の端部から横方向に
延びる第二切込み8と、この第二切込み8の端部から上
方向に延びる第三切込み9とで構成されている。これら
の切込み13の切込み量は第一の実施の形態に示す通常
の防水納まり(開口部4が壁体3の比較的中央に位置
し、かつ周辺に他の開口部4が隣接していない状態)の
場合、第一切込み7が10mm、第二切込み8が120
mm、第三切込み9が85mmに形成されている。
【0018】前記サッシ枠5は前記壁体3の開口部4の
外側から嵌め込まれる構造とされている。また、前記サ
ッシ枠5には壁体3に固定されるためのビス孔が所定間
隔で数箇所に設けられている。そして、前記サッシ枠5
の前記壁体3の開口部4に重なる部分、つまり、該サッ
シ枠5の縁は平滑な平面に形成されている。また、この
平面上に前記ビス孔が設けられている。この平面部は防
水テープ6が前記壁体3に亘って、貼設される部分なの
で、該壁体3との段差を小さくするために、なるべく薄
く形成されている。
【0019】前記防水テープ6は片側に粘着力を備えて
おり、所定の幅に帯状に形成されている。また、前記防
水テープ6はアルミニウム材や木製の壁体3、あるいは
前記防水透湿シートA等、あらゆる素材に接着すること
ができ、丈夫で剥がれにくいように形成されている。
【0020】次に、上記構成の防水透湿シートAを壁体
3に取付ける取付け方法について説明する。まず、図2
(b)に示すように、前記壁体3に前記透湿防水シートA
を被せて、前記壁体3の開口部4の縁と該防水透湿シー
トAのシート開口部2の縁とをずれないように合わせた
うえで、該防水透湿シートAを壁体3の表面に、ステー
プル、接着剤などによって貼り付ける。次に、図2(c)
に示すように、前記シート開口部2の上縁より上側のシ
ート部分12をめくり上げたうえで、サッシ枠5を壁体
3の開口部4に取付ける。この場合、前記サッシ枠5を
前記壁体3の開口部4に嵌め込んでさらに、ビスを用い
て固定し、取付ける。
【0021】次に、図2(d)に示すように、前記防水テ
ープ6を前記サッシ枠5の縦枠5bと前記防水透湿シー
トAの両方に亘らせて前記開口部4の縁に貼設する。次
に、前記シート部分12がめくり上げられることで、露
出した壁体3の表面に、防水テープ6を前記サッシ枠5
の上枠5aと前記壁体3の両方に亘らせて横に貼設す
る。この際、前記壁体3、タイベック面のほこり、およ
び、サッシ面の油分をふき取り、十分に押さえつけて、
貼設していく。また、図2(d)に示すように、横方向
に貼られた防水テープ6が縦方向に貼られた防水テープ
6より10mm程飛び出すように施工する。次に、図2
(e)に示すように、上にめくり上げておいた前記シート
部分12をめくり下げて、接着剤等を使用して横方向の
防水テープ6に貼り付ける。最後に図2(d)に示すよ
うに、前記防水透湿シートAの前記壁体3の開口部4の
上部に存在するカット部分、すなわち、前記第二切込み
8の端部および第三切込み9に強力粘着防水テープ10
を貼着する。
【0022】本実施の形態の防水透湿シートAおよび防
水透湿シートAの取付け方法によれば以下のような効果
が得られる。前記シート本体1には、前記シート開口部
2の上縁の二つの角部から延びて、シート開口部2の上
縁より上側のシート部分12をめくり上げ可能とする切
込み13が形成されているので、シート開口部2の左右
の縁と、めくり上げ可能なシート部分12の下縁とが切
断されることになり、この結果、前記角部がシート開口
部2の左右の縁とめくり上げ可能なシート部分12の下
縁とによって拘束されることがなくなる。したがって、
シート開口部2を壁体3の開口部4に合わせるようにし
て、防水透湿シートAを壁体3の表面に取付ける際にお
いて、シート開口部2の上縁の角部に歪みが生じること
がないので、ここから防水透湿シートAに皺が発生する
のを防止できる。したがって、開口部4が形成された壁
体3の表面に、防水透湿シートAをも正確に貼着するこ
とができる。
【0023】また、第一切込み7が角部から上方に延
び、この第一切込み7の上端から第二切込み8が横方向
に延びているので、サッシ枠5の上枠5aの上縁を第二
切込み8に合わせて配置することによって、該上枠5a
を開口部4回りの壁体3表面に容易に取付けることがで
きる。また、第三切込み9が第二切込み8の端部から上
方に延びているので、シート開口部2の上縁より上側の
シート部分12を広くめくり上げることができ、よって
防水テープ6をサッシ枠5の上枠5aと壁体3の表面に
亘って貼着する際の、壁体3表面の貼着領域を広く確保
できる。
【0024】また、前記シート開口部2の上縁より上側
のシート部分12をめくり上げたうえで、サッシ枠5を
壁体3の開口部4に取付けた後、前記サッシ枠5の上枠
5aと前記壁体4の表面とに亘って、防水テープ6を貼
着するので、サッシ枠5の上枠5aを壁体3の表面に防
水された状態で取付けることができる。そして、前記シ
ート部分12を前記サッシ枠5の上枠5aに前記防水テ
ープ6上から被せて該上枠5aに貼着するので、サッシ
枠5の上枠5aに、より確実に防水処理を施すことがで
きる。また、前記サッシ枠5と前記防水透湿シートAに
亘って防水テープ6が貼着されることから、完璧な防水
処理を施すことができる。
【0025】なお、前記第二切込み8および前記第三切
込み9の切込み量を調整することによって、めくり上げ
るシートの面積を調整して十分に取り、前記壁体3への
防水テープ6の貼着をよりいっそう容易にすることもで
きる。
【0026】(第二の実施の形態)図3は、本発明の第
二の実施の形態を示すものである。本実施の形態が、第
一の実施の形態と異なる点は、壁体3に形成された開口
部4の一辺が壁体3の縁に隣接している場合に前記防水
透湿シートAを取付ける点であるので、この点について
説明し、第一の実施の形態と同様の部分は同一符号を付
してその説明を省略する。本実施の形態の防水透湿シー
トAでは、シート開口部2の上縁の二つの角部のうち左
側の角部から第一切込み7が上方に延び、この第一切込
み7の端部から第二切込み8が横方向に延びて、シート
本体1の左縁まで達している。図3(b)〜図3(c)に示す
ように、前記サッシ枠5を取付ける過程までは、第一の
実施の形態と同様であるが、図3(d)に示すように、前
記壁体3の開口部4の上部に貼設する横枠防水テープ6
を前記壁体3の端部まで延在させて、貼設する。この場
合の前記防水透湿シートAの切込み量は、第一切込み7
が10mm、第二切込8みが前記壁体3の端部まで延在
するように切り込まれている。そして、図3(e)に示す
ように、前記透湿防水シートAを貼下げる。さらに、図
3(f)に示すように、縦枠に貼着した前記防水テープ6
に亘るようにして、前記壁体3同士の継ぎ目の防水のた
めに貼着するジョイントテープ11を施工する。
【0027】本実施の形態によれば、第一実施の形態と
同様の効果を得ることができる他、サッシ枠5の縦枠に
貼着した前記防水テープ6に亘るようにして、前記壁体
3同士の継ぎ目の防水のために貼着するジョイントテー
プ11を施工するので、壁体3の開口部4が壁体3の縁
に寄っていた場合にも、サッシ枠まわりの防水施工を確
実に行うことができる。
【0028】(第三の実施の形態)図4は、本発明の第
三の実施の形態を示すものである。本実施の形態が、第
一および第二の実施の形態と異なる点は、壁体に大小二
つの開口部が形成されており、これに伴って防水透湿シ
ートAに、大小二つのシート開口部2,2aが形成され
ている点であるので、この点について説明し、第一およ
び第二の実施の形態と同様の部分は同一符号を付してそ
の説明を省略する。本実施の形態の防水透湿シートAで
は、大小二つのシート開口部2,2aが左右に隣接して
形成されている。大きい方のシート開口部2は、第二実
施の形態と同様の構成である。小さい方のシート開口部
2aは、その上縁の二つの角部のうち右側の角部から
は、前記第一切込み7、第二切込み8、第三切込み9が
延びており、左側の角部からは、前記第一切込み7、第
二切込み8a、第三切込み9が延びている。つまり、シ
ート開口部2aがシート開口部2に近接しているため、
第二切込み8に代えて、これより短い第二切込み8aが
形成されている。
【0029】図4(b)〜図4(d)に示すように、前記防水
テープ6を貼着する過程までは第一および第二の実施の
形態と同様である。この場合の前記防水透湿シートAの
切込み量は第一切込み7が10mm、第二切込み8が4
5mm、第三切込み9が85mmである。しかし、図4
(d)に示すように、前記防水透湿シートAの横方向への
切込み13(第二切込み8a)が少ないので、めくり上
げた前記防水透湿シートAのシート部分12を貼下げる
と該防水透湿シートAの端部が前記防水テープ6上に重
なる。そこで、図4(f)に示す○部分は図4(a)に示す左
部に隣接するシート開口部2に沿って貼着される前記防
水テープ6で覆う。
【0030】本実施の形態によれば、前記第一および第
二の同様の効果を得ることができる他、防水透湿シート
Aを取付けるべき壁体3に、二つの開口部が形成されて
いる場合においても、各開口部に対応してシート開口部
2,2aが形成されているので、一枚の防水透湿シート
Aによって、二つの開口部が形成された壁体に対応でき
る。特に、二つの開口部4が隣接して設けられている場
合でも、対応できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の発明によれば、シート本体には、シート開口部の上縁
の二つの角部から延びて、シート開口部の上縁より上側
のシート部分をめくり上げ可能とする切込みが形成され
ているので、前記角部がシート開口部の左右の縁とめく
り上げ可能なシート部分の下縁とによって拘束されるこ
とがなくなる。したがって、シート開口部の上縁の角部
に歪みが生じることがないので、ここから防水透湿シー
トに皺が発生するのを防止できる。
【0032】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、第一切込み
が角部から上方に延び、この第一切込みの上端から第二
切込みが横方向に延びているので、サッシ枠の上枠の上
縁を第二切込みに合わせて配置することによって、該上
枠を開口部回りの壁体表面に容易に取付けることができ
る。また、第三切込みが第二切込みの端部から上方に延
びているので、防水テープをサッシ枠の上枠と壁体の表
面に亘って貼着する際の、壁体表面の貼着領域を広く確
保できる。
【0033】請求項3の発明によれば、請求項1または
2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、防
水透湿シートを取付けるべき壁体に、複数の開口部が形
成されている場合においても、一枚の防水透湿シートに
よって、複数の開口部が形成された壁体に対応できる。
【0034】請求項4の発明によれば、シート開口部の
上縁の角部に歪みが生じることがないので、ここから防
水透湿シートに皺が発生するのを防止できる。そして,
前記シート開口部の上縁より上側のシート部分をサッシ
枠の上枠に貼着するので、サッシ枠の上枠に、確実に防
水処理を施すことができる。
【0035】請求項5の発明によれば、前記サッシ枠の
少なくとも上枠と前記壁体の表面とに亘って、防水テー
プを貼着するので、サッシ枠の上枠を壁体の表面に防水
された状態で取付けることができる。そして、前記シー
ト部分を前記サッシ枠の上枠に前記防水テープ上から被
せて該上枠に貼着するので、サッシ枠の上枠に、より確
実に防水処理を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水透湿シートの一例を壁体とともに
示すもので、その斜視図である。
【図2】本発明の第一実施の形態の防水透湿シートの取
付け方法を説明するための図である。
【図3】本発明の第二実施の形態の防水透湿シートの取
付け方法を説明するための図である。
【図4】本発明の第三実施の形態の防水透湿シートの取
付け方法を説明するための図である。
【符号の説明】 A 防水透湿シート 1 シート本体 2 シート開口部 3 壁体 4 開口部 5 サッシ枠 5a 上枠 6 防水テープ 7 第一切込み 8 第二切込み 9 第三切込み 12 シート部分 13 切込み

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形の開口部が形成された壁体に取付け
    られる防水透湿シートにおいて、 前記壁体に取付けられるシート本体と、このシート本体
    に形成され、前記壁体の開口部とほぼ同じ大きさでかつ
    該開口部を露出させる矩形のシート開口部とを備え、 前記シート本体には、前記シート開口部の上縁の二つの
    角部から延びて、シート開口部の上縁より上側のシート
    部分をめくり上げ可能とする切込みが形成されているこ
    とを特徴とする防水透湿シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の防水透湿シートにおい
    て、 前記切込みは、前記角部から上方向に延びる第一切込み
    と、この第一切込みの端部から横方向に延びる第二切込
    みと、この第二切込みの端部から上方向に延びる第三切
    込みとを備えていることを特徴とする防水透湿シート。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の防水透湿シート
    において、 前記シート本体には、複数のシート開口部が形成されて
    おり、各シート開口部に前記切込みが形成されているこ
    とを特徴とする防水透湿シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の防水透
    湿シートを矩形の開口部が形成された壁体に取付ける防
    水透湿シートの取付け方法であって、 前記防水透湿シートを、この防水透湿シートのシート開
    口部を前記壁体の開口部に合わせたうえで、該壁体の表
    面に取付け、 次に,前記シート開口部の上縁より上側のシート部分を
    めくり上げたうえで、サッシ枠を壁体の開口部に取付
    け、 次に,前記シート部分を前記サッシ枠の上枠に被せて、
    該上枠に貼着することを特徴とする防水透湿シートの取
    付け方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の防水透湿シートの取付け
    方法において、 前記シート開口部の上縁より上側のシート部分をめくり
    上げたうえで、サッシ枠を壁体の開口部に取付けた後、
    前記サッシ枠の少なくとも上枠と前記壁体の表面とに亘
    って、防水テープを貼着し、 次に、前記シート部分を前記サッシ枠の上枠に前記防水
    テープ上から被せて、防水テープを介して該上枠に貼着
    することを特徴とする防水透湿シートの取付け方法。
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JP2014066132A (ja) * 2013-12-02 2014-04-17 Misawa Homes Co Ltd 建物の施工方法

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