JP4301228B2 - 自動車およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車およびその制御方法に関する。
従来、この種の自動車としては、エンジンと、このエンジンのクランクシャフトをキャリアに接続すると共に車軸に機械的に連結された駆動軸にリングギヤを接続したプラネタリギヤと、このプラネタリギヤのサンギヤに動力を入出力する発電機と、駆動軸に動力を入出力する電動機と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この動力出力装置では、発電機によりエンジンをモータリングする際に駆動軸に反力として作用する反力トルクを電動機からの出力トルクによりキャンセルしている。
特開2000−324607号公報
上述の自動車では、走行中であっても停車中であってもエンジンをモータリングする際には同一のモータリングトルクを発電機から出力して始動するが、走行中と停車中ではエンジン始動時の挙動が異なるため、エンジンの始動がより適したものになっていない場合がある。
本発明の自動車およびその制御方法は、内燃機関の始動を車両の状態に応じてより適したものにすることを目的とする。
本発明の自動車およびその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
走行用の動力を出力可能な電動機と、
走行用の動力を出力可能な内燃機関と、
前記内燃機関をクランキングするクランキング手段と、
前記電動機および前記クランキング手段に電力を供給する充放電可能な蓄電手段と、
車両が走行している最中に前記内燃機関の始動指示がなされたときには第1のクランキング状態によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記クランキング手段とを制御し、車両が停車している最中に前記内燃機関の始動指示がなされたときには前記第1のクランキング状態とは異なる第2のクランキング状態によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記クランキング手段とを制御する始動時制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の自動車では、車両が走行している最中に走行用の動力を出力可能な内燃機関の始動指示がなされたときには第1のクランキング状態によるクランキングを伴って内燃機関が始動されるよう内燃機関と内燃機関をクランキングするクランキング手段とを制御し、車両が停車している最中に内燃機関の始動指示がなされたときには第1のクランキング状態とは異なる第2のクランキング状態によるクランキングを伴って内燃機関が始動されるよう内燃機関とクランキング手段とを制御する。したがって、第1のクランキング状態を走行中における内燃機関の始動に適したものとすると共に第2のクランキング状態を停車中における内燃機関の始動に適したものとすれば、内燃機関の始動を車両の状態により適したものとすることができる。
こうした本発明の自動車において、前記第2のクランキング状態は、前記第1のクランキング状態に比してクランキングトルクの上昇の程度や降下の程度が小さいクランキング状態であるものとすることもできる。また、前記第2のクランキング状態は、前記第1のクランキング状態に比してクランキングトルクが小さいクランキング状態であるものとすることもできる。さらに、前記第2のクランキング状態は、前記第1のクランキング状態に比してクランキングによる前記内燃機関の回転数の上昇の程度が小さいクランキング状態であるものとすることもできる。これらのようにすれば、走行中では内燃機関をより迅速に始動することができ、より迅速に内燃機関からの動力を用いて走行することができる。また、内燃機関のクランキングの際に共振回転数を迅速に通過することができるから、内燃機関のクランキングの際に生じる共振を抑制することができる。一方、停車中では、内燃機関の始動による電力消費を抑制することができる。
また、本発明の自動車において、前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸と車軸とに連結され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの少なくとも一部の駆動力を前記車軸側に出力可能な電力動力入出力手段を有し、前記車軸側に出力される駆動力をキャンセルする反力の作用を伴って前記電力動力入出力手段からの動力を出力することにより前記内燃機関をクランキングする手段であるものとすることもできる。また、前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸と車軸と回転軸との3軸に連結され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を有し、前記車軸側に作用する駆動力をキャンセルする反力の作用を伴って前記発電機から動力を出力することにより前記内燃機関をクランキングする手段であるものとすることもできる。これらの場合、前記始動時制御手段は、前記車軸側に出力される駆動力をキャンセルする反力が前記電動機から出力されるよう該電動機を制御する手段であるものとすることもできる。
本発明の自動車の制御方法は、
走行用の動力を出力可能な電動機と、走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関をクランキングするクランキング手段と、前記電動機および前記クランキング手段に電力を供給する充放電可能な蓄電手段と、を備える自動車の制御方法であって、
車両が走行している最中に前記内燃機関の始動指示がなされたときには第1のクランキング状態によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記クランキング手段とを制御し、車両が停車している最中に前記内燃機関の始動指示がなされたときには前記第1のクランキング状態とは異なる第2のクランキング状態によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記クランキング手段とを制御する、ことを特徴とする。
この本発明の自動車の制御方法では、車両が走行している最中に走行用の動力を出力可能な内燃機関の始動指示がなされたときには第1のクランキング状態によるクランキングを伴って内燃機関が始動されるよう内燃機関とこの内燃機関をクランキングするクランキング手段とを制御する。一方、車両が停車している最中に内燃機関の始動指示がなされたときには第1のクランキング状態とは異なる第2のクランキング状態によるクランキングを伴って内燃機関が始動されるよう内燃機関と前記クランキング手段とを制御する。したがって、第1のクランキング状態を走行中における内燃機関の始動に適したものとすると共に第2のクランキング状態を停車中における内燃機関の始動に適したものとすれば、内燃機関の始動を車両の状態により適したものとすることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にモータ運転モードの状態でエンジン22を始動する際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される始動時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,エンジン22の回転数Ne,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neはクランクシャフト26に取り付けられたクランクポジションセンサ23aからの信号に基づいて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。
続いて、エンジン22をクランキングするクランキングトルクとしてのモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する(ステップS120)。このモータMG1のトルク指令Tm1*は、実施例では図4に例示するクランキングトルク設定ルーチンにより行なわれる。説明の容易のために、クランキングトルク設定ルーチンを用いたモータMG1のトルク指令Tm1*の設定については後述する。
モータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(1)および式(2)により計算すると共に(ステップS130)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(3)により計算し(ステップS140)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定して(ステップS150)、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する(ステップS160)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、エンジン22をクランキングするトルク(モータMG1のトルク指令Tm1*)に基づいてリングギヤ軸32aに作用するトルクをキャンセルすると共にリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。停車中にエンジン22を始動するときの動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を図5に示し、走行中にエンジン22を始動するときの動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を図6に示す。式(3)は、図5および図6の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (1)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (2)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (3)
続いて、燃料噴射制御や点火制御を開始するまでは値0がセットされ燃料噴射制御や点火制御を開始したときに値1がセットされる燃料噴射開始フラグFfの値を調べ(ステップS170)、燃料噴射開始フラグFfが値0のときには、まだ燃料噴射制御や点火制御を開始していないと判断して、エンジン22の回転数Neが閾値Nrefに至っているか否かを判定する(ステップS180)。ここで、閾値Nrefは、エンジン22の燃料噴射制御や点火制御を開始するエンジン22の回転数として設定されており、例えば1000rpmや1200rpmなどを用いることができる。エンジン22の回転数Neが閾値Nref至っていないときには、燃料噴射制御や点火制御の開始はまだ行なわないと判断し、ステップS100に戻ってステップS100〜S180までの処理を繰り返す。エンジン22の回転数Neが閾値Nrefに至ったときには、燃料噴射制御と点火制御を開始する制御信号をエンジンECU24に送信すると共に(ステップS190)、燃料噴射開始フラグFfに値1をセットし(ステップS200)、エンジン22が完爆に至ったか否かを判定し(ステップS210)、エンジン22が完爆に至っていないときにはステップS100に戻る。燃料噴射開始フラグFfに値1がセットされると、ステップS170で燃料噴射開始フラグFfが値1であると判定され、エンジン22の回転数Neを閾値Nrefと比較する処理を行なうことなく、エンジン22が完爆に至っているか否かを判定し(ステップS210)、エンジン22が完爆に至っていないときにはステップS100に戻り、エンジン22が完爆に至ったときには、始動時駆動制御ルーチンを終了する。
次に、図4のクランキングトルク設定ルーチンを用いてモータMG1のトルク指令Tm1*の設定について説明する。このクランキングトルク設定ルーチンは、実施例では図2の始動時駆動制御ルーチンと同時に並行して実行されるものとした。
クランキングトルク設定ルーチンが実行されると、まず、エンジン22の回転数Neや車速VなどクランキングトルクとしてのモータMG1のトルク指令Tm1*を設定するのに必要なデータを入力し(ステップS300)、入力した車速Vに基づいて車両が停車しているか走行しているかを判定する(ステップS310)。車両が停車しているとき、即ち車速Vが値0のときには、クランキングトルクの上昇レートTupに値Tu1を、クランキングトルクの下降レートTdownに値Td1を、クランキングトルクの最大トルクTm1maxに値Ta1を入力し(ステップS320〜S340)、車両が走行しているとき、即ち車速Vが値0ではないときには、クランキングトルクの上昇レートTupに値Tu1より大きな値Tu2を、クランキングトルクの下降レートTdownに値Td1より大きな値Td2を、クランキングトルクの最大トルクTm1maxに値Ta1より大きな値Ta2を入力する(ステップS350〜S370)。ここで、上昇レートTupに入力される値Tu1と値Tu2は、クランキングトルクであるモータMG1のトルク指令Tm1*の上昇の程度を設定するためのレート値であり、後述するモータMG1のトルク指令Tm1*が最大トルクTm1max以上に至るまでトルク指令Tm1*を上昇レートTupずつ増加する処理を繰り返す時間間隔によって定められる。また、下降レートTdownに入力される値Td1と値Td2は、クランキングトルクであるモータMG1のトルク指令Tm1*の下降の程度を設定するためのレート値であり、後述するモータMG1のトルク指令Tm1*が値0に以上に至るまでトルク指令Tm1*を下降レートTdownずつ減少する処理を繰り返す時間間隔によって定められる。最大トルクTm1maxに入力される値Ta1,値Ta2は、いずれもエンジン22を閾値Nref以上の回転数でエンジン22をクランキング(モータリング)することができるトルクがエンジン22のクランクシャフト26に作用するトルクとして設定されている。このように、上昇レートTupや下降レートTdown,最大トルクTm1maxを設定することにより、車両が停車しているときには、走行しているときに比してクランキングトルクの上昇と下降とをゆっくり行なうと共に小さなクランキングトルクでエンジン22を始動することになる。
こうして上昇レートTupや下降レートTdown,最大トルクTm1maxに値を入力すると、モータMG1のトルク指令Tm1*が最大トルクTm1max以上に至るまでトルク指令Tm1*を上昇レートTupずつ増加する処理を実行し(ステップS380,S390)、モータMG1のトルク指令Tm1*が最大トルクTm1max以上に至ったときにトルク指令Tm1*に最大トルクTm1maxを設定し(ステップS400)、エンジン22の回転数Neが閾値Nref以上に至るのを待つ(ステップS410)。そして、エンジン22の回転数Neが閾値Nref以上に至ると、モータMG1のトルク指令Tm1*が値0以下に至るまでトルク指令Tm1*を下降レートTdownずつ減少する処理を実行し(ステップS420,S430)、モータMG1のトルク指令Tm1*が値0以下に至ったときにトルク指令Tm1*に値0を設定し(ステップS440)、エンジン22が完爆に至るのを待って(ステップS450)。本ルーチンを終了する。
図7は、停車中にエンジン22を始動するときと走行中にエンジン22を始動するときのクランキングトルクとしてのモータMG1のトルク指令Tm1*とエンジン22の回転数Neの時間変化の一例を示す説明図である。図中、折線A1と曲線B1が停車中にエンジン22を始動するときのモータMG1のトルク指令Tm1*とエンジン22の回転数Neであり、折線A2と曲線B2が走行中にエンジン22を始動するときのモータMG1のトルク指令Tm1*とエンジン22の回転数Neである。図示するように、時間T1にエンジン22の始動指示がなされてエンジン22のクランキングが開始され、停車中では比較的小さな値Tu1が上昇レートTupに入力され、走行中では比較的大きな値Tu2が上昇レートTupに入力されるから、停車中では比較的ゆっくりとクランキングトルクが大きくなり(折線A1)、走行中では比較的迅速にクランキングトルクが大きくなる(折線A2)。そして、停車中では比較的小さな値Ta1が最大トルクTm1maxに入力され、走行中では比較的大きな値Ta2が最大トルクTm1maxに入力されるから、停車中では比較的小さなクランキングトルクでクランキングが行なわれ(折線A1)、走行中では比較的大きなクランキングトルクでクランキングが行なわれる(折線A2)。したがって、エンジン22の回転数Neは、停車中では比較的ゆっくり上昇し、走行中では比較的迅速に上昇する。このため、停車中では、比較的ゆっくりクランキングトルクを上昇させると共に比較的小さなクランキングトルクでクランキングすることにより、クランキングに伴うマウント反力を小さくすることができ、マウント反力に起因する振動を抑制することができる。一方、走行中では、比較的迅速にクランキングトルクを上昇させると共に比較的大きなクランキングトルクでクランキングすることにより、エンジン22の回転数Neを迅速に上昇させて共振回転数帯を迅速に通過することができる。この結果、共振による振動などを抑制することができる。停車中では、比較的小さな値Ta1のクランキングトルクでエンジン22をクランキングするから、エンジン22の回転数Neは比較的ゆっくり閾値Nrefに至し(時間T3)、クランキングトルクの下降が行なわれる。このとき、比較的小さな値Td1が下降レートTdownに入力されているから、比較的ゆっくりとクランキングトルクは小さくなる(折線A1)。このため、クランキングトルクの減少に伴うマウント反力を小さくすることができ、マウント反力に起因する振動を抑制することができる。一方、走行中では、比較的大きな値Ta2のクランキングトルクでエンジン22をクランキングするから、エンジン22の回転数Neは迅速に閾値Nrefに至り(時間T2)、クランキングトルクの下降が行なわれる。このとき、走行中では比較的大きな値Td2が下降レートTdownに入力されているから、比較的迅速にクランキングトルクは小さくなる(折線A2)。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、停車中にエンジン22を始動するときには、上昇レートTupとして比較的小さい値Tu1を用いると共に最大トルクTm1maxとして比較的小さな値Ta1を用いて比較的ゆっくりクランキングトルクを上昇させると共に比較的小さなクランキングトルクでクランキングすることにより、クランキングに伴うマウント反力を小さくすることができ、マウント反力に起因する振動を抑制することができる。また、停車中にエンジン22を始動するときには、下降レートTupとして比較的小さい値Tu1を用いて比較的ゆっくりとクランキングトルクを小さくするから、クランキングトルクの減少に伴うマウント反力を小さくすることができ、マウント反力に起因する振動を抑制することができる。このように、ゆっくりクランキングトルクを上昇させたり下降させるから、迅速にクランキングトルクを上昇させたり下降させるものに比してモータ効率や仕事を小さくすることができ、エンジン22の始動における消費電力を抑制することができる。実施例のハイブリッド自動車20では、走行中にエンジン22を始動するときには、上昇レートTupとして比較的大きな値Tu2を用いると共に最大トルクTm1maxとして比較的大きな値Ta2を用いて比較的迅速にクランキングトルクを上昇させると共に比較的大きなクランキングトルクでクランキングすることにより、エンジン22の回転数Neを迅速に上昇させて共振回転数帯を迅速に通過することができ、共振による振動などを抑制することができる。このように迅速にクランキングトルクを上昇させるから、エンジン22を迅速に始動することができ、迅速にエンジン22からの動力を走行用の動力に用いることができる。これらの結果、車両の状態に応じてより適正にエンジン22を始動することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、停車中にエンジン22を始動するときには走行中にエンジン22を始動するときに比してクランキングトルクの上昇レートTupや下降レートTdownを小さなものとしたが、停車中にエンジン22を始動するときのクランキングトルクの最大値である最大トルクTm1maxが走行中にエンジン22を始動するときの値より小さいものであれば、停車中でも走行中でも同一のクランキングトルクの上昇レートTupや下降レートTdownを用いるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、停車中にエンジン22を始動するときには走行中にエンジン22を始動するときに比してクランキングトルクの最大値である最大トルクTm1maxを小さなものとしたが、停車中にエンジン22を始動するときのクランキングトルクの上昇レートTupや下降レートTdownが走行中にエンジン22を始動するときの値より小さいものであれば、停車中でも走行中でも同一の最大トルクTm1maxを用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、停車中にエンジン22を始動するときには走行中にエンジン22を始動するときに比してクランキングトルクの上昇レートTupや下降レートTdownを小さなものとすると共にクランキングトルクの最大値である最大トルクTm1maxを小さなものとしたが、停車中にエンジン22を始動するときのエンジン22の回転数Neの上昇の程度が走行中にエンジン22を始動するときのエンジン22の回転数Neの上昇の程度より小さいものとすれば、停車中にエンジン22を始動するときには走行中にエンジン22を始動するときに比してクランキングトルクの上昇レートTupや下降レートTdownを小さなものとしないものとしてもよく、また、停車中にエンジン22を始動するときには走行中にエンジン22を始動するときに比してクランキングトルクの最大値である最大トルクTm1maxを小さなものとしないものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図9の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
これらのように、エンジン22からの動力を駆動輪63a,63b側に出力する機能を有するモータMG1や対ロータ電動機230によりエンジン22をクランキングするものの他、エンジン22からの動力を駆動輪63a,63b側に出力する機能を有しないモータによりエンジン22をクランキングするものとしても構わない。
実施例では、停車中にエンジン22を始動するときのクランキング状態と走行中にエンジン22を始動するときのクランキング状態とを変更する本発明の中核的な内容をハイブリッド自動車20として説明したが、こうしたハイブリッド自動車20の制御方法の形態としてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるクランキングトルク設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 停車中にエンジン22を始動するときの動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 走行中にエンジン22を始動するときの動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 停車中にエンジン22を始動するときと走行中にエンジン22を始動するときのクランキングトルクとしてのモータMG1のトルク指令Tm1*とエンジン22の回転数Neの時間変化の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. 走行用の動力を出力可能な電動機と、
    走行用の動力を出力可能な内燃機関と、
    前記内燃機関をクランキングするクランキング手段と、
    前記電動機および前記クランキング手段に電力を供給する充放電可能な蓄電手段と、
    車両が走行している最中に前記内燃機関の始動指示がなされたときにはクランキングトルクの上昇の程度,クランキングトルクの降下の程度,クランキングトルクの大きさ,クランキング時における前記内燃機関の回転数の上昇の程度の少なくとも一つを含むクランキングの状態として第1のクランキング状態によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記クランキング手段とを制御し、車両が停車している最中に前記内燃機関の始動指示がなされたときには前記第1のクランキング状態に比してクランキング開始から前記内燃機関の始動までに要する時間が長くなるようクランキングトルクの上昇の程度,クランキングトルクの降下の程度,クランキングトルクの大きさ,クランキング時における前記内燃機関の回転数の上昇の程度の少なくとも一つを変更した第2のクランキング状態によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記クランキング手段とを制御する始動時制御手段と、
    を備える自動車。
  2. 前記第2のクランキング状態は、前記第1のクランキング状態に比してクランキングトルクの上昇の程度および/または降下の程度が小さいクランキング状態である請求項1記載の自動車。
  3. 前記第2のクランキング状態は、前記第1のクランキング状態に比してクランキングトルクが小さいクランキング状態である請求項1または2記載の自動車。
  4. 前記第2のクランキング状態は、前記第1のクランキング状態に比してクランキングによる前記内燃機関の回転数の上昇の程度が小さいクランキング状態である請求項1記載の自動車。
  5. 前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸と車軸とに連結され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの少なくとも一部の駆動力を前記車軸側に出力可能な電力動力入出力手段を有し、前記車軸側に出力される駆動力をキャンセルする反力の作用を伴って前記電力動力入出力手段からの動力を出力することにより前記内燃機関をクランキングする手段である請求項1ないし4いずれか記載の自動車。
  6. 前記クランキング手段は、前記内燃機関の出力軸と車軸と回転軸との3軸に連結され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を有し、前記車軸側に作用する駆動力をキャンセルする反力の作用を伴って前記発電機から動力を出力することにより前記内燃機関をクランキングする手段である請求項1ないし4いずれか記載の自動車。
  7. 前記始動時制御手段は、前記車軸側に出力される駆動力をキャンセルする反力が前記電動機から出力されるよう該電動機を制御する手段である請求項5または6記載の自動車。
  8. 走行用の動力を出力可能な電動機と、走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関をクランキングするクランキング手段と、前記電動機および前記クランキング手段に電力を供給する充放電可能な蓄電手段と、を備える自動車の制御方法であって、
    車両が走行している最中に前記内燃機関の始動指示がなされたときにはクランキングトルクの上昇の程度,クランキングトルクの降下の程度,クランキングトルクの大きさ,クランキング時における前記内燃機関の回転数の上昇の程度の少なくとも一つを含むクランキングの状態として第1のクランキング状態によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記クランキング手段とを制御し、車両が停車している最中に前記内燃機関の始動指示がなされたときには前記第1のクランキング状態に比してクランキング開始から前記内燃機関の始動までに要する時間が長くなるようクランキングトルクの上昇の程度,クランキングトルクの降下の程度,クランキングトルクの大きさ,クランキング時における前記内燃機関の回転数の上昇の程度の少なくとも一つを変更した第2のクランキング状態によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記クランキング手段とを制御する、
    ことを特徴とする自動車の制御方法。
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