JP4151664B2 - 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車 - Google Patents

動力出力装置およびその制御方法並びに自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP4151664B2
JP4151664B2 JP2005070817A JP2005070817A JP4151664B2 JP 4151664 B2 JP4151664 B2 JP 4151664B2 JP 2005070817 A JP2005070817 A JP 2005070817A JP 2005070817 A JP2005070817 A JP 2005070817A JP 4151664 B2 JP4151664 B2 JP 4151664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
internal combustion
combustion engine
engine
drive shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005070817A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006250112A (ja
Inventor
陽 清水
賢一 三鴨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005070817A priority Critical patent/JP4151664B2/ja
Publication of JP2006250112A publication Critical patent/JP2006250112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4151664B2 publication Critical patent/JP4151664B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Description

本発明は、動力出力装置およびその制御方法並びに自動車に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、プラネタリギヤのサンギヤに第1モータ,キャリアにエンジン,リングギヤに駆動軸が接続されると共に駆動軸に第2モータが接続されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この動力出力装置では、プラネタリギヤを潤滑する潤滑油の温度が低いときにエンジンの目標トルクを低く設定して第2モータから出力されるトルクを高くすることにより、第2モータで発生した熱でプラネタリギヤを暖機することができる。この結果、プラネタリギヤや装置全体の効率を高めることができるとしている。
特開2003−97310号公報
ところで、上述の装置において、駆動軸から比較的大きな動力を継続して出力する必要があるとき、例えば、運転者が加速を要求しアクセルペダルを大きく踏み込み続けているときには、エンジンが比較的長い時間高回転で運転されることがある。このようにエンジンが高回転で運転されているときにエンジンの機械部分を潤滑する潤滑油の温度が低いと、一般的に、潤滑油はその温度が低くなると粘度が高くなり流動性が悪くなるから、エンジンへの潤滑油の供給が間に合わなくなり、エンジンが潤滑不足になることがある。
本発明の動力出力装置およびその制御方法並びに自動車は、内燃機関の機械部分を潤滑する潤滑媒体の温度が低いときでも内燃機関の機械部分を充分に潤滑することを目的とする。
本発明の動力出力装置およびその制御方法並びに自動車は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
潤滑媒体により機械部分が潤滑される内燃機関と、
該内燃機関からの動力を用いて前記駆動軸に動力を出力可能な駆動軸動力出力手段と、
前記駆動軸に要求される要求動力を設定する要求動力設定手段と、
該設定された要求動力に基づいて所定の制約を用いて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
前記潤滑媒体の温度を検出する温度検出手段と、
該検出された潤滑媒体の温度が所定温度以上のときには前記設定された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記駆動軸動力出力手段とを制御し、前記検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときには該検出された潤滑媒体の温度に応じた制限により前記設定された運転ポイントを制限した運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定された要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記駆動軸動力出力手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
本発明の動力出力装置では、運転ポイント設定手段により要求動力に基づいて所定の制約を用いて内燃機関の運転ポイントが設定され、温度検出手段により検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときには、検出された潤滑媒体の温度に応じた制限により設定された運転ポイントを制限した運転ポイントで内燃機関が運転されると共に設定された要求動力に基づく動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と駆動軸動力出力手段とを制御する。検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときには、検出された潤滑媒体の温度に応じた制限により内燃機関の運転を制限するから、内燃機関の機械部分を充分に潤滑することができる。この結果、潤滑媒体の温度が低温のときに内燃機関が高回転で運転されることによる潤滑不足が生じるのを抑えることができる。ここで、「潤滑媒体の温度を検出する」には、潤滑媒体の温度を直接検出することや他の観測値(例えば、内燃機関の冷却媒体の温度)に基づいて潤滑媒体の温度を推定することが含まれる。
本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときには、該検出された潤滑媒体の温度に応じて前記内燃機関の回転数に上限制限を設定し、該設定された上限制限により前記設定された運転ポイントを制限した運転ポイントで前記内燃機関が運転されるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の回転数を検出された潤滑媒体の温度に応じて制限することができる。この場合、前記上限制限は、前記検出された潤滑媒体の温度が低くなるほど前記内燃機関の回転数の上限が低くなる傾向を有する制限であるものとすることもできる。
また、本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときには、該検出された潤滑媒体の温度と前記内燃機関の回転数とに応じて該内燃機関を連続して運転する連続運転時間に時間制限を設定し、該設定された時間制限により前記設定された運転ポイントを制限した運転ポイントで前記内燃機関が運転されるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、検出された潤滑媒体の温度と内燃機関の回転数とに応じて内燃機関を運転することができる。この場合、前記時間制限は、前記検出された潤滑媒体の温度が低くなるほど及び/又は前記設定された運転ポイントにおける回転数が高くなるほど前記内燃機関の連続運転時間が短くなる傾向を有する制限であるものとすることもできる。こうすれば、検出された潤滑媒体の温度が低くかったり設定された運転ポイントにおける回転数が高くても、内燃機関を適正に運転することができる。
さらに、本発明の動力出力装置において、前記運転ポイント設定手段は、前記所定の制約として前記内燃機関を効率よく運転する制約を用いて該内燃機関の運転ポイントを設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、潤滑媒体の温度を考慮して効率よく内燃機関を運転することができる。
そして、本発明の動力出力装置において、前記駆動軸動力出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、を備える手段であるものとすることもできる。この場合、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力する発電機とを備える手段であるものとすることもできるし、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に取り付けられた第1の回転子と前記駆動軸に取り付けられた第2の回転子とを備え、該第1の回転子と該第2の回転子との電磁作用による電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する対回転子電動機であるものとすることもできる。
本発明の自動車は、上述したいずれかの態様の本発明の動力出力装置、すなわち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、潤滑媒体により機械部分が潤滑される内燃機関と、該内燃機関からの動力を用いて前記駆動軸に動力を出力可能な駆動軸動力出力手段と、前記駆動軸に要求される要求動力を設定する要求動力設定手段と、該設定された要求動力に基づいて所定の制約を用いて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、前記潤滑媒体の温度を検出する温度検出手段と、該検出された潤滑媒体の温度が所定温度以上のときには前記設定された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記駆動軸動力出力手段とを制御し、前記検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときには該検出された潤滑媒体の温度に応じた制限により前記設定された運転ポイントを制限した運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定された要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記駆動軸動力出力手段とを制御する制御手段と、を備える動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に接続されてなることを要旨とする。
本発明の自動車では、上述したいずれかの態様の本発明の動力出力装置を搭載しているから、本発明の動力出力装置が奏する効果、例えば、内燃機関の機械部分を充分に潤滑することができる効果などと同様の効果を奏することができる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
潤滑媒体により機械部分が潤滑される内燃機関と、該内燃機関からの動力を用いて駆動軸に動力を出力可能な駆動軸動力出力手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
(a)前記駆動軸に要求される要求動力を設定し、
(b)該設定された要求動力に基づいて所定の制約を用いて前記内燃機関の運転ポイントを設定し、
(c)前記潤滑媒体の温度を検出し、
(d)該検出された潤滑媒体の温度が所定温度以上のときには前記設定された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記駆動軸動力出力手段とを制御し、前記検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときには該検出された潤滑媒体の温度に応じた制限により前記設定された運転ポイントを制限した運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定された要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記駆動軸動力出力手段とを制御する
ことを要旨とする。
本発明の動力出力装置の制御方法では、要求動力に基づいて所定の制約を用いて内燃機関の運転ポイントを設定し、検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときには、検出された潤滑媒体の温度に応じた制限により設定された運転ポイントを制限した運転ポイントで内燃機関が運転されると共に設定された要求動力に基づく動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と駆動軸動力出力手段とを制御する。検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときには、検出された潤滑媒体の温度に応じた制限により内燃機関の運転を制限するから、内燃機関の機械部分を充分に潤滑することができる。この結果、潤滑媒体の温度が低温のときに内燃機関が高回転で運転されることにより潤滑不足が生じるのを抑えることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、エンジン22の図示しない機械部分に潤滑油を供給するオイルポンプ65と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号,例えばエンジン22を冷却する冷却水の温度(冷却水温)Twを検出する冷却水温センサ23からの信号などを入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の回転数Neなどエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
オイルポンプ65は、クランクシャフト26により駆動するトロコイドポンプとして構成されており、オイルパン66に貯められた潤滑油をエンジン22に供給する。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にエンジン22の冷却水温が比較的低いときの駆動制御の際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば8msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の出力制限Wout,エンジン22の冷却水温Twなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neはクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の出力制限Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。そして、エンジン22の冷却水温Twは、冷却水温センサ23により検出された冷却水温TwをエンジンECU24から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS120)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定することにより行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図4に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、冷却水温Twがエンジン22の機械部分に潤滑油を充分供給ができると判断できる温度の閾値Tref1(例えば、0[℃])より小さいか否かを判定する(ステップS130)。ここで、冷却水温Twに基づいて判定する理由を説明する。例えば、冷却水温Twが低いときには、エンジン22の暖機が充分ではないためエンジン22の機械部分の潤滑に用いられている潤滑油の温度が低いことが推定される。一般的に、エンジン22の潤滑に用いられる潤滑油は、その温度が低いとその粘度が高くなり流動性が悪くなるため、エンジン22への潤滑油の供給が間に合わなくなる。逆に、冷却水温Twが高いときには、潤滑油の粘度が低いからエンジン22に充分な潤滑油を供給することができる。このように冷却水温Twから間接的に潤滑油の状態を推定できるから、冷却水温Twに基づいて判定するのである。なお、閾値Tref1は、エンジン22や潤滑油の特性、オイルポンプ65の性能によって定めることができる。
冷却水温Twが閾値Tref1以上のときには、潤滑油の温度が充分高くエンジン22の機械部分に潤滑油を充分供給ができるからエンジン22の機械部分に潤滑不足が生じないと判断して、続いて、設定したエンジン22の目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS170)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2に減速ギヤ35のギヤ比Grを乗じたリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(3)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ−Nm2/(Gr・ρ) …(1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*−Nm1)+k2∫(Nm1*−Nm1)dt …(2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の出力制限Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上限としてのトルク制限Tmaxを次式(3)により計算すると共に(ステップS180)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(4)により計算し(ステップS190)、計算したトルク制限Tmaxと仮モータトルクTm2tmpとを比較して小さい方をモータMG2のトルク指令Tm2*として設定する(ステップS200)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の出力制限の範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(4)は、前述した図5の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmax=(Wout−Tm1*・Nm1)/Nm2 …(3)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr …(4)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS210)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
このように冷却水温Twが閾値Tref1以上のときには、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに対してエンジン22が効率よく運転できる動作ラインの回転数とトルクとになるよう制約を課すので、エンジン22を効率よく運転すると共に運転者が要求する動力を駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力することができる。
一方、冷却水温Twが閾値Tref1未満のときには、潤滑油の温度が低くエンジン22に潤滑不足が生じる可能性があると判断して、冷却水温Twに基づいてエンジン22の潤滑が間に合うエンジン22の回転数の上限値としての上限回転数Nemaxを設定する(ステップS140)。上限回転数Nemaxは、実施例では、冷却水温Twと上限回転数Nemaxとの関係を予め定めて上限回転数設定用マップとしてROM74に記憶しておき、冷却水温Twが与えられると記憶したマップから対応する上限回転数Nemaxを導出して設定するものとした。図6に上限回転数設定用マップの一例を示す。図中、上限回転数Nemaxは、冷却水温Twが低くなるほど低くなるよう設定されている。これは、冷却水温Twが低くなるほど潤滑油の粘度が高くなり流動性が悪くなるため、エンジン22の回転数をより低くしないとエンジン22の潤滑が間に合わなくなり潤滑不足が生じるためである。
続いて、ステップS120の処理で設定されたエンジン22の目標回転数Ne*が上限回転数Nemaxより大きいか否かを判定する(ステップS150)。エンジン22の目標回転数Ne*が上限回転数Nemaxより大きいときには、エンジン22を目標回転数Ne*で運転すると実際に潤滑不足が生じると判断して、上限回転数Nemaxをエンジン22の目標回転数Ne*として再設定し、再設定された目標回転数Ne*と図4に示したエンジン22を効率よく動作させる動作ラインとに基づいて再設定された目標回転数Ne*に対応するエンジン22の目標トルクTe*を設定し(ステップS160)、ステップS170以降の処理を実行し、本ルーチンを終了する。
一方、エンジン22の目標回転数Ne*が上限回転数Nemaxより小さいときには、エンジン22を目標回転数Ne*で運転してもエンジン22の潤滑不足が生じないと判断して、ステップS120で設定されたエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を変更することなく、ステップS170以降の処理を実行し、本ルーチンを終了する。
このように、冷却水温Twが閾値Tref1未満である場合、すなわち、潤滑油の温度が低くその流動性が悪いときには、エンジン22を上限回転数Nemaxを上限とする回転数で運転するからエンジン22に潤滑油を充分供給することができ、エンジン22を充分に潤滑することができる。
以上説明した第1実施例のハイブリッド自動車20によれば、冷却水温Twが閾値Tref1未満ときには、上限回転数Nemaxを上限とする回転数でエンジン22を運転するからエンジン22の機械部分を充分に潤滑することができる。また、冷却水温Twが閾値Tref1以上のときには、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに対してエンジン22が効率よく運転できる動作ラインの回転数とトルクとになるよう制約を課すので、エンジン22を効率よく運転することができる。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、図6に例示したように、上限回転数Nemaxを冷却水温Twが低くなると曲線状に滑らかに低くなるように設定したが、上限回転数Nemaxを冷却水温Twが低くなると低くなる傾向に設定すればよいから、冷却水温Twが低くなると直線状に低くなるものとしたり、階段状に低くなるものとしてもよい。
次に、本発明の第2実施例のハイブリッド自動車20Bについて説明する。第2実施例
のハイブリッド自動車20Bは、図1に例示した第1実施例のハイブリッド自動車20と同一のハード構成をしている。したがって、第2実施例のハイブリッド自動車20Bのハード構成は、第1実施例のハイブリッド自動車20のハード構成の説明をもって説明したものとし、重複した説明を省略する。第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、エンジン22の冷却水温Twが低いときの駆動制御の際に図7に例示する駆動制御ルーチンに従って駆動制御を行なう。以下、第2実施例のハイブリッド自動車20Bにおける駆動制御について説明する。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bのハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンでは、まずは、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,エンジン22の回転数Ne,バッテリ50の出力制限Wout,エンジン22の冷却水温Tw、タイマTが時間計測をしていることを示すタイマフラグFなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS300)。ここで、タイマフラグFは、後述するようにタイマTが時間計測をしているときに値1が設定され、タイマTがリセットされているときには値0が設定される。尚、タイマTは、本ルーチンを最初に実行するときには値0に設定されているものとする。
続いて、図2に例示した駆動制御ルーチンにおけるステップS110およびステップS120の処理と同様に、入力されたアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求される要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定し(ステップS310)、設定された要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS320)。
次に、冷却水温Twがエンジン22の機械部分に潤滑油を充分供給ができると判断できる温度の閾値Tref2より小さいか否かを判定する(ステップS330)。冷却水温Twが閾値Tref2以上であるときは、潤滑油の温度が充分高くエンジン22を充分に潤滑できると判断して、後述するタイマTが時間計測していればタイマTをリセットすると共にタイマフラグFに値0を設定して(ステップS340〜ステップS360)、続いて、図2に例示した駆動制御ルーチンにおけるステップS170からステップS210の処理と同様に、モータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算し(ステップS440)、モータMG2から出力してもよいトルクの上限としてのトルク制限Tmaxを計算する(ステップS450)と共にモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを計算し(ステップS460)、計算したトルク制限Tmaxと仮モータトルクTm2tmpとを比較して小さい方をモータMG2のトルク指令Tm2*として設定し(ステップS470)、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をそれぞれエンジンECU24やモータECU40に送信して(ステップS480)、駆動制御ルーチンを終了する。
このように、冷却水温Twが閾値Tref2以上であるときには、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに対してエンジン22が効率よく運転できる動作ラインの回転数とトルクとになるよう制約を課すので、エンジン22を効率よく運転することができる。
一方、冷却水温Twが閾値Tref2未満のときには、潤滑油の温度が低くエンジン22に潤滑不足が生じる可能性があると判断して、冷却水温Twとエンジン22の回転数Neとに基づいてエンジン22の運転時間を制限することなく連続運転できるエンジン22の回転数の上限としての運転許容回転数Nacとエンジン22を運転許容回転数Nac以上の回転数で連続運転できる時間の上限としての運転可能時間Tmaxとを設定する(ステップS370)。ここで、運転可能時間Tmaxは、冷却水温Twとエンジン22の回転数Neと運転可能時間Tmaxとの関係を予め定めて運転可能回転数設定用マップとしてROM74に記憶しておき、冷却水温Twとエンジン22の回転数Neとが与えられると記憶したマップから対応する運転可能時間Tmaxを導出して設定するものとした。図8に運転可能回転数設定用マップの一例を示す。図中、運転可能時間Tmaxは、冷却水温Twが低くなるほど短くなると共にエンジン22の回転数Neが高くなるほど短くなるよう設定されている。これは、エンジン22の回転数Neが一定であれば冷却水温Twが低いほど潤滑油の粘度が高く流動性が悪くなり、また、冷却水温Twが一定であればエンジン22の回転数が高くなるほど潤滑油の供給が間に合わなくなるから、エンジン22の運転時間をより短くしないとエンジン22に潤滑不足が生じるためである。また、エンジン22は、冷却水温Twが一定であれば、回転数Neが所定の回転数以下のときにエンジン22の運転時間を制限しなくてもエンジン22に潤滑不足が生じないため、このような連続運転できる回転数の閾値を運転許容回転数Nacとして設定するものとする。
運転許容回転数Nacと運転可能時間Tmaxとが設定されると、続いて、エンジン22の回転数Neが運転許容回転数Nacより大きいか否かを判定する(ステップS380)。エンジン22の回転数Neが運転許容回転数Nacより大きいときには、エンジン22に潤滑不足が生じる可能性があると判断して、タイマTがリセットされていればタイマTによる時間計測を開始すると共にタイマフラグFに値1を設定する(ステップS390〜ステップS410)。このように、タイマTは、エンジン22の回転数Neが運転許容回転数Nacより大きいときに時間計測を開始または継続するから、エンジン22が回転数Nac以上で連続運転している時間を示す。
続いて、タイマTの値が運転可能時間Tmaxより大きいか否かを判定する(ステップS420)。タイマTの値が運転可能時間Tmaxより大きいとき、すなわち、エンジン22を回転数Nac以上で連続運転している時間(タイマTの値)が運転可能時間Tmaxを超えているときには、エンジン22に潤滑不足が生じると判断して、運転許容回転数Nacをエンジン22の目標回転数Ne*として設定し、再設定された目標回転数Ne*と図4に示したエンジン22を効率よく動作させる動作ラインとに基づいてエンジン22の目標トルクTe*を設定し(ステップS430)、ステップS440以降の処理に進み、本ルーチンを終了する。このように、タイマTの値が運転可能時間Tmaxより大きいときには、エンジン22の目標回転数Ne*をエンジン22の運転時間を制限することなく連続運転できる回転数(運転許容回転数Nac)に変更するから、エンジン22の潤滑不足が生じるのを抑えることができる。
一方、ステップS380の処理でエンジン22の回転数Neが運転許容回転数Nac以下であると判断されたときには、エンジン22に潤滑不足が生じないと判断して、タイマTが時間計測していればタイマTをリセットすると共にタイマフラグFを値0に設定し(ステップS340〜ステップS360)、ステップS440以降の処理を実行して、本ルーチンを終了する。
また、ステップS420の処理でタイマTの値が運転可能時間Tmax以下であると判断されたときには、エンジン22に潤滑不足が生じないと判断して、ステップS320の処理で設定された目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを変更することなくステップS440以降の処理を実行して、本ルーチンを終了する。
このように、冷却水温Twが閾値Tref2未満の場合、すなわち、潤滑油の温度が低く潤滑油の流動性が悪い場合において、エンジン22に潤滑不足が生じるときには、エンジン22の目標回転数Ne*を連続運転できる回転数に再設定する、すなわち、エンジン22をエンジン22の潤滑不足が生じるような回転数で連続運転する時間を制限するから、エンジン22を充分に潤滑することができる。
以上説明した第2実施例のハイブリッド自動車20によれば、冷却水温Twが閾値Tref2未満の場合において、エンジン22に潤滑不足が生じるときには、冷却水温Twとエンジン22の回転数Neとに応じてエンジン22の潤滑不足が生じるような回転数でエンジン22を運転する時間を制限するから、エンジン22に潤滑不足が生じるのを抑えることができる。また、冷却水温Twが閾値Tref2以上のときには、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに対してエンジン22が効率よく運転できる動作ラインの回転数とトルクとになるよう制約を課すので、エンジン22を効率よく運転することができる。
第2実施例の本発明のハイブリッド自動車20Bでは、運転可能時間Tmaxは、図8に例示したようにエンジン22の回転数Neが低くなるほど滑らか曲線状に高くなるものとしたが、運転可能時間Tmaxは、エンジン22の回転数Neが低くなるほど高くなる傾向であればよいから、回転数Neが低くなると直線状に高くなるものとしたり、ステップ状に高くなるものとしてもよい。
第2実施例の本発明のハイブリッド自動車20Bでは、運転可能時間Tmaxは、エンジン22の回転数Neが低くなるほど短くなると共に冷却水温Twが低くなるほど短くなるよう設定されるものとしたが、エンジン22の回転数Neおよび冷却水温Twのいずれか一方のみに対応して変化するものと設定してもよい。
第2実施例の本発明のハイブリッド自動車20Bでは、ステップS330の処理で冷却水温Twと閾値Tref2とを比較するものとしたが、冷却水温Twと第1実施例で用いた閾値Tref1と同じ値で比較するものしてもよい。
第2実施例の本発明のハイブリッド自動車20Bでは、エンジン22を運転許容回転数Nac以上で運転している時間をタイマTで計測し、計測した時間が運転可能時間Tmaxを超えているときにステップS440の処理で目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを再設定するものとしたが、エンジン22を運転許容回転数Nac以上で運転しているときにエンジン22の回転数Neの時間積分値をモニタして、時間積分値が所定値以上のときにエンジン22の潤滑不足が生じると判断してステップS430の処理と同様の処理で目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを再設定するものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、冷却水温Twに応じてエンジン22の回転数に上限を設けたりエンジン22の運転時間を制限したりしたが、冷却水温Twに応じてエンジン22から出力されるトルクを制限するなど他の制限を課すものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、エンジン22を冷却する冷却水温Twを検出することにより間接的に潤滑油の温度を検出するものとしたが、潤滑油の温度を直接検出するものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、冷却水温Twが閾値Tref1や閾値Tref2より大きいときには、エンジン22に効率よく運転できる回転数およびトルクになるよう制約を課したが、エンジン22に効率よりトルクの出力を優先するような制約など他の制約を課すものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図Dの変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図9における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の第1実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 第1実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 上限回転数設定用マップの一例を示す説明図である。 第2実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 運転可能時間設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,20B,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 冷却水温センサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、65 オイルポンプ、66 オイルパン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (9)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    潤滑媒体により機械部分が潤滑される内燃機関と、
    該内燃機関からの動力を用いて前記駆動軸に動力を出力可能な駆動軸動力出力手段と、
    前記駆動軸に要求される要求動力を設定する要求動力設定手段と、
    該設定された要求動力に基づいて所定の制約を用いて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
    前記潤滑媒体の温度を検出する温度検出手段と、
    該検出された潤滑媒体の温度が所定温度以上のときには前記設定された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記駆動軸動力出力手段とを制御し、前記検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときには前記検出された潤滑媒体の温度に応じて前記内燃機関の回転数に上限制限を設定して該設定された上限制限により前記設定された運転ポイントを制限した運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定された要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記駆動軸動力出力手段とを制御する制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 前記上限制限は、前記検出された潤滑媒体の温度が低くなるほど前記内燃機関の回転数の上限が低くなる傾向を有する制限である請求項記載の動力出力装置。
  3. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    潤滑媒体により機械部分が潤滑される内燃機関と、
    該内燃機関からの動力を用いて前記駆動軸に動力を出力可能な駆動軸動力出力手段と、
    前記駆動軸に要求される要求動力を設定する要求動力設定手段と、
    該設定された要求動力に基づいて所定の制約を用いて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
    前記潤滑媒体の温度を検出する温度検出手段と、
    該検出された潤滑媒体の温度が所定温度以上のときには前記設定された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記駆動軸動力出力手段とを制御し、前記検出された潤滑媒体の温度が所定温度未満のときには前記検出された潤滑媒体の温度と前記内燃機関の回転数とに応じて該内燃機関を連続して運転する連続運転時間に時間制限を設定して該設定された時間制限により前記設定された運転ポイントを制限した運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定された要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記駆動軸動力出力手段とを制御する制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  4. 前記時間制限は、前記検出された潤滑媒体の温度が低くなるほど及び/又は前記設定された運転ポイントにおける回転数が高くなるほど前記内燃機関の連続運転時間が短くなる傾向を有する制限である請求項記載の動力出力装置。
  5. 前記運転ポイント設定手段は、前記所定の制約として前記内燃機関を効率よく運転する制約を用いて該内燃機関の運転ポイントを設定する手段である請求項1ないしいずれか記載の動力出力装置。
  6. 前記駆動軸動力出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、を備える手段である請求項1ないしいずれか記載の動力出力装置。
  7. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力する発電機とを備える手段である請求項記載の動力出力装置。
  8. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に取り付けられた第1の回転子と前記駆動軸に取り付けられた第2の回転子とを備え、該第1の回転子と該第2の回転子との電磁作用による電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する対回転子電動機である請求項記載の動力出力装置。
  9. 請求項1ないしいずれか記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に接続されてなる自動車。
JP2005070817A 2005-03-14 2005-03-14 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車 Expired - Fee Related JP4151664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005070817A JP4151664B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005070817A JP4151664B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006250112A JP2006250112A (ja) 2006-09-21
JP4151664B2 true JP4151664B2 (ja) 2008-09-17

Family

ID=37090855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005070817A Expired - Fee Related JP4151664B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4151664B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5392000B2 (ja) * 2009-10-23 2014-01-15 スズキ株式会社 車両用エンジンの制御装置及び方法
JP5605245B2 (ja) * 2011-01-31 2014-10-15 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
DE112011104840T5 (de) * 2011-02-03 2013-11-07 Suzuki Motor Corporation Antriebssteuervorrichtung und Verfahren zum Bereitstellen einer Antriebssteuerung für ein Hybridfahrzeug und Hybridfahrzeug
EP2808519B1 (en) * 2012-01-25 2018-01-03 Hitachi Construction Machinery Tierra Co., Ltd. Construction machine
DE102018222510A1 (de) * 2018-12-20 2020-06-25 Audi Ag Verfahren zum Betreiben einer Brennkraftmaschine sowie entsprechende Brennkraftmaschine

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006250112A (ja) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4321530B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP4135681B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載するハイブリッド車並びにこれらの制御方法
JP4222332B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP2006211789A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP2006094626A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP2009137401A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4151664B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車
JP4365354B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP2009143315A (ja) 動力出力装置及びこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP4067001B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車
JP2005039989A (ja) 出力管理装置およびこれを備える電気自動車
JP2009011156A (ja) 出力管理装置およびこれを備える電気自動車
JP2006304389A (ja) 車両およびその制御方法
JP4066983B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP4281731B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに車両
JP4215030B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP4291824B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP4157504B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載するハイブリッド自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP2006256591A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP3894159B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車
JP4784520B2 (ja) ハイブリッド自動車およびその制御方法
JP4258519B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP4207891B2 (ja) 内燃機関の始動装置およびこれを搭載する自動車並びに始動装置の制御方法
JP4285475B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP4196961B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びにその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080610

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080623

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees