JP4300264B2 - 単結晶ZnO基板の製造方法 - Google Patents
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従って、高品質の単結晶ZnO基板を比較的安価で製造することのできる技術が、依然として求められている。
本発明の別の一目的は、そのような方法により、従来に比して安価で且つ高品質の単結晶ZnO基板を提供することである。
1.単結晶ZnO基板の製造方法であって、
(a)SiO2絶縁層と、該絶縁層上に設けられた、表面を構成する単結晶シリコン層とを含んでなる、半導体基板を準備するステップと、
(b)該半導体基板の単結晶シリコン層をその表面側から、該絶縁層上に単結晶シリコン層を3〜7nmの厚みだけ残して酸化するステップと、
(c)ステップ(b)における酸化により生じた表面側のSiO2層を、残された単結晶シリコン層上から除去するステップと、
(d)該残された単結晶シリコン層に、これを加熱しつつキャリアガスと共に炭化水素ガスを供給して、該残された単結晶シリコン層の全層を単結晶SiC層へと変換するステップと、
(e)該単結晶SiC層の表面に、化学気相成長により0.1〜5μmの厚みの単結晶ZnO層を形成するステップと、
(f)ステップ(e)で形成された単結晶ZnO層を所定温度でアニールするステップと、そして
(g)ステップ(f)でアニールされた単結晶ZnO層の表面に、化学気相成長により単結晶ZnO層を形成して全体としての単結晶ZnO層の層厚を増加させるステップと、
を含む、単結晶ZnO基板の製造方法。
2.ステップ(d)が、基板温度1250℃以上1405℃未満において行なわれるものである、上記1の製造方法。
3.ステップ(d)における該キャリアガスの供給量に対する該炭化水素ガス供給量が、体積比で0.1〜0.8%である、上記1又は2の何れかの製造方法。
4.該キャリアガスが水素である、上記1ないし3の何れかの製造方法。
5.ステップ(e)及び(g)における単結晶ZnO層の形成が、基板を加熱しつつこれに亜鉛源ガス及び酸素源ガスを供給することによるものである、上記1ないし4の何れかの製造方法。
6.該亜鉛源ガスがジ(低級)アルキル亜鉛を含んでなるものである、上記6の製造方法。
7.該酸素源ガスが、酸素、二酸化炭素、水、一酸化炭素、二酸化窒素、及び一酸化窒素よりなる群より選ばれるものである、上記5又は6の製造方法。
8.ステップ(e)における単結晶ZnO層の形成が、基板温度300℃以上800℃未満にて行われるものである、上記1ないし7の何れかの製造方法。
9.ステップ(f)におけるアニールが、基板温度500℃以上1000℃未満で行われるものである、上記1ないし8の何れかの製造方法。
10.ステップ(g)における単結晶ZnO層の形成が、基板温度400℃以上900℃未満にて行われるものである、上記1ないし9の何れかの製造方法。
11.該半導体基板が該SiO2層下にこれを支持する基層を含むものである、上記1ないし10の何れかの製造方法。
12.該基層が、単結晶又は多結晶シリコン層である、上記11の製造方法。
13.該基層、該基層及び該SiO2層、該基層から該単結晶SiC層まで、又は、該基層から、ステップ(e)において形成された単結晶ZnO層の全層を含んで更に、ステップ(g)で形成された単結晶ZnO層のうち一部の厚みを該単結晶SiC層との界面側から除去するステップを更に含むものである、上記11又は12の製造方法。
14.該一部の厚みが、該単結晶SiC層との界面から10μm以内の厚みまでの部分に相当するものである、上記13の製造方法。
15.当該除去により残された基板の裏面に光反射層を形成するステップを更に含むものである、上記13又は14の製造方法。
16.該光反射層が、アルミニウム、銀又はこれらの合金よりなる群より選ばれるものである、上記14の製造方法。
17.少なくとも該基層から該SiO2層までを除去するものである、上記16の製造方法。
18.該光反射層の裏面に更に、ハンダ付け可能な金属の層を形成するステップを含む、上記17の製造方法。
19.該ハンダ付け可能な金属が、銅、ニッケル及びこれらの合金よりなる群より選ばれる金属を含んでなるものである、上記18の製造方法。
20.上記1ないし19の何れかの製造方法により得られる、単結晶ZnO基板。
21.該単結晶ZnO層の転位欠陥密度が107/cm2以下である、上記20の単結晶ZnO基板。
図1(a)は、上記の現在比較的安価に入手できるSOI基板の一例の断面を概念的に図解している(なお、図における各層の厚みは、実際の厚みとは相関しない)。この基板は、典型的には、SiO2絶縁層2上におよそ45nmの単結晶シリコン層1が形成されて、当該半導体基板の(上側)表面を構成している。SiO2絶縁層2の下には、これを支える基層であるシリコン結晶層(単結晶又は多結晶)が存在する。SiO2絶縁層2この上側表面の単結晶シリコン層1の酸化は、犠牲酸化として当該分野で周知の何れの方法で行ってもよい。SOI基板の表面の単結晶シリコン層1に対して、未酸化の単結晶シリコン層1’をSiO2絶縁層上2に3〜7nmの厚みで残すように酸化処理を行う(図1(b)を参照)。このためには、酸化工程の各条件を当業者の慣用の仕方で適宜設定すればよく、そのような調整は当業者の日常的作業事項である。条件を設定した後は同一条件で材料基板を処理すればよい。例えば、大気圧下に、基板温度1000℃にて酸素ガスを1000cc/分で約110分間流し、又は基板温度1100℃にて酸素ガスを1000cc/分で約40分間流すなどにより、これを行うことができる。温度及び酸素供給量並びに処理時間は、表面の単結晶シリコン層の厚みに応じて適宜調整すればよい。単結晶シリコンが酸化されてSiO2層となるとき層厚が約2.25倍に増加する。従って、単結晶シリコン層のうち酸化しようとする厚みから、当該厚みが酸化された後の厚みの増分が算出できるから、条件設定において、これを指標としてもよい。
上記の処理により生じた表面のSiO2犠牲層4の除去は、半導体業界において単結晶シリコンの表面のSiO2を除去するために常用されている周知の方法の何れを用いて行ってもよい。典型的には例えば、フッ酸(HF濃度が例えば1〜50%のもの)に浸漬することにより行うことができる。浸漬時間は、SiO2犠牲層の厚みとフッ酸のHF濃度に依存するが、SiO2犠牲層の厚みが100nmでフッ酸のHF濃度が10%の場合には、浸漬時間は室温にて10分間程度でよい。またフッ酸の代わりにバッファーフッ酸(HF水溶液にアンモニアを加えたもの。商業的に入手可能)を使用してもよい。洗浄後、清浄な3〜7nmの薄い単結晶シリコン層1’を表面に有する基板が得られる(図1(c)を参照)。
上記の処理により得られる表面の3〜7nmの厚みの単結晶シリコン層1’の、単結晶SiC層への変換は、基板を1250℃以上1405℃未満の温度に加熱しつつ、キャリアガス(好ましくは水素ガス)と炭化水素ガスに接触させることにより行うことができる。単結晶シリコン層1’が3〜7nmと極めて薄く且つこれがSiO2絶縁層2上にある場合にのみ、極めて高品質の単結晶SiC層5(3C−SiC。表面は(111)面)を容易に得ることができる(図1(d)参照)。単結晶シリコン層がこれより厚いままであると、これを炭化水素/キャリアで処理しても、平坦なSiC層が得られず、処理時間を長くしてもSiCが粒状に成長して多結晶化する傾向がある。処理時の基板温度は、より好ましくは1290〜1390℃、更に好ましくは1320〜1380℃であり、例えば、約1350℃としてよい。また、使用する炭化水素ガスは入手しやすいものを適宜選べばよく、特に限定されないが、通常はプロパンを用いるのが便利である。処理は大気圧下〜真空下の何れで行ってもよいが、大気圧下で行うのが好ましい。キャリアガス量に対する水素ガスの体積割合は、0.1〜0.8%とするのが好ましく、0.2〜0.7%とするのがより好ましく、通常は、例えば0.5%付近に設定しておけばよい。キャリアガス及び炭化水素ガスの供給量は適宜であってよく、大気圧下では、例えば、それぞれ約10000cc/分及び約50cc/分とすればよい。
上記により形成された単結晶SiC層5上への、化学気相成長による単結晶ZnO層の形成には、亜鉛源、酸素源として当業者に周知の適宜の材料を用いることができ、特に限定されない。亜鉛源の例としては、ジ(低級)アルキル亜鉛が挙げられる(ここに、「低級」は、炭素数1〜6個ものをいう。)。具体的には、例えば、ジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛、ジイソプロピル亜鉛、ジブチル亜鉛、ジ(sec−ブチル)亜鉛等が挙げられる。酸素源としては、酸素、二酸化炭素、水、一酸化炭素、二酸化窒素、一酸化窒素等が挙げられる。単結晶ZnO層の形成は、下記のステップ(1)〜(3)に従って行われる。
単結晶ZnO層〔表面は(0001)面〕の形成は、単結晶ZnO層が0.1〜5μmの範囲内の所定の厚さ(設定は適宜でよい)に達するまでは、基板温度は適宜設定してよいが,好ましくは300℃以上,より好ましくは350℃以上,特に好ましくは500℃以上に,且つ,1200℃未満,より好ましくは800℃未満,更に好ましくは750℃未満,特に好ましくは700℃未満に保たれる(この単結晶ZnO層形成ステップを、「バッファ層形成ステップ」という。)(図1(e)を参照)。バッファ層形成ステップにおける基板温度の適した一例は,例えば、約500℃である。このような温度範囲で処理を行うことは、SiC層5上に最初に形成される単結晶ZnO層(バッファ層6)の表面の形態が乱れるのを防止する上で重要である
バッファ層6は、次いで単結晶ZnOの結晶中に存在し得る乱れを整えるためアニーリングに付される(図1(f))。アニーリング時の基板温度は適宜設定してよいが,好ましくは500℃以上,より好ましくは600℃以上,且つ,1405℃未満,好ましくは1200℃未満,より好ましくは1000℃未満,特に好ましくは800℃未満である。アニーリング時の基板温度の適した一例は,650℃である。アニーリングは酸素雰囲気下に行われることが好ましい。アニーリングは、大気圧〜真空下の何れで行ってもよい。真空下にアニーリングを行う場合、酸素ガスの供給量は、好ましくは100〜10000cc/分であり、圧力は0.1〜100Paである。アニーリングは高温での短時間処理が適しており、例えば、ランプ加熱型熱処理炉を用いることが好ましい。なお、Si/SiO2/Si型のSOI基板に由来するSiO2層は、アニーリングに際して(特に降温時に)基板の反りの発生を抑制する効果を有し、このことも高品質の単結晶ZnO基板の形成において特に有利である。
バッファ層6のアニーリング後、化学気相成長による単結晶ZnO層の更なる形成による厚膜化が行われる(このステップを、「厚膜形成ステップ」という。)(図1(g))。このステップにより、最初に形成したバッファ層6を含んだ厚膜の単結晶ZnO層6’ 〔表面は(0001)面〕が形成される。厚膜形成ステップでは,基板温度を適宜設定して単結晶ZnO層の成長を行わせることができる(図1(g)を参照)。基板温度は,好ましくは400℃以上,より好ましくは500℃以上,且つ,好ましくは1405℃未満,より好ましくは900℃未満,尚もより好ましくは800℃未満,更に好ましくは700未満,特に好ましくは600℃未満である。
不透明な裏面側のシリコン結晶層3(基層:厚みは、用いたウエハーの口径に通常依存し、200〜800μm)の除去により、光に対して透明な単結晶ZnO基板(ZnO/SiC/SiO2)を得ることができる(図2(h)を参照)。シリコン結晶層3の除去は、KOH水溶液を用いて行うことができ、例えば、好ましくは5〜50重量%、より好ましくは20重量%のKOH水溶液中に、60〜95℃、より好ましくは80℃にて浸漬することにより行うことができる。直径8インチのSOI基板(シリコン層厚:約800μm)に対して、20重量%のKOH水溶液(80℃)を用いる場合、基板の浸漬時間は800分程度である(エッチング速度:約1μm/分)。また、KOH水溶液による処理に先立って、研磨(例えば、化学機械研磨)により、シリコン層が例えば100μm程度の厚さになるまで、研磨してもよい。
シリコン結晶層に加えて、SiO2絶縁層2を更に除去してもよい。SiO2絶縁層2の除去により得られる単結晶ZnO基板の裏面は、SiC面となり(図2(i))、導電性となることから、裏面に直接電極を接合することが可能となる。SiO2層の除去方法は、SiO2犠牲層の除去について上述したのと同様である。現在市販のSOI基板におけるSiO2絶縁層の厚み約150nmであり、10%フッ酸に浸漬すれば約15分で除去することができる。
所望により、更にSiC層5も除去してもよく、これにより単結晶ZnOのみからなる基板が得られる(図2(j)を参照)。SiC層5の除去には、例えば、ドライエッチングを用いることができる。ドライエッチングには、例えば、真空中において、CF4ガスを0.1〜100cc/分(例えば、10cc/分)の供給量でSiC層5に供給し、並行平板等によりアーク放電させることによって行うことができる。この場合、チャンバーの真空値は、10〜10000Paとすればよく、好ましくは100Pa程度とすればよい。なおドライエッチングの代わりに、研磨(例えば、化学機械研磨)によってSiC層を除去してもよい。
また所望により単結晶ZnO層6’の裏面側をある厚みだけ除去してもよい。除去する厚みは、元々バッファ層6であった部分を含めることを条件に、10μm以内に止めるのが好ましい。10μmを超えて除去してもよいが、10μm以内の除去で既に十分高品質の裏面が現われるため、それを超えて除去することに特段の実益がないからである。単結晶ZnO層6’の裏面側の除去は、例えば化学機械研磨により行えばよい。
少なくとも不透明層(シリコン結晶層3)を除去した後の上記単結晶ZnO基板の裏面には、反射層を形成してもよい。反射層形成材料には、金属が好ましく、アルミニウム、銀又はこれらの合金が特に好ましい。金属よりなる反射層の形成には、例えば、スパッタリングを用いればよく、その方法は当業者に周知で慣用されているから、操作条件等は適宜設定すればよい。少なくともSiO2絶縁層2までを除去した裏面に金属層を形成してあるときは、金属層は、反射層であると同時に電極層としても使用することができる。また、アルミニウム、銀又はこれらの合金よりなる金属層の表面上に、ハンダ付けを可能にするため、これに適した金属層を更に形成することができる。そのような金属の代表的な例としては、銅、ニッケル又はこれらの合金が挙げられる。ハンダ付けが可能な限り、これらの金属以外の金属が同時に含有されることも許容される。ハンダ付けを可能にするための金属層の形成には、反射層の形成と同様、例えば、スパッタリングを用いればよい。
市販のSOI基板〔UNIBOND(登録商標)、信越半導体(株)製、直径200mm、表面単結晶シリコン層厚45nm〕を調達した。これを電気炉に入れ、1000℃に加熱しつつ、1気圧にて、O2ガスを10000cc/分の供給量で180分間流した。電気炉からSOI基板を取り出して、HF水溶液(5重量%)中に、室温にて10分間浸漬した。基板を超純水で常法により洗浄し、乾燥させる。SiO2絶縁層上の単結晶シリコン層の厚さは、5nmであった(分光エリプソメトリーにより測定)。
上記の処理を施したSOI基板を、ランプ加熱型処理炉に入れ、1350℃において、プロパンを水素で希釈してなる雰囲気(水素に対し、プロパンが0.5体積%)中に15秒間保持することにより、表面単結晶シリコン層の全層をSiC層に変換する。得られた単結晶SiC層の厚さは7nmであった。
上記変性後の基板を、CVD装置に入れ、ジエチル亜鉛(1cc/分)をZn源とし、酸素ガス(10cc/分)を酸素源として、基板温度500℃、気圧0.1Paにて5分間処理し、単結晶SiC表面上に厚さ約0.3μmのZnO膜を成長させた。
次いでランプ型加熱処理炉中で基板を650℃に加熱しつつ、1気圧にて、10000cc/分の酸素ガス供給下に1分間、アニーリングを行った。
上記(3)に引き続き、ジエチル亜鉛(10cc/分)をZn源とし、酸素ガス(100cc/分)を酸素源として、基板温度600℃、気圧1Paにて240分間処理し、ZnOバッファ層上に厚さ約200μm程度までZnO単結晶層を成長させる。これにより、転位欠陥密度1×107/cm2のZnO単結晶基板が得られる。
上記により得られたZnO単結晶基板(ZnO/SiC/SiO2/Si)につき、次の方法で、Si層、Si層及びSiO2層、Si層からSiC層まで、又は更にZnO層の一部までを、所望により除去する。
(a)Si層の除去: 上記ZnO単結晶基板を80℃にて20重量%のKOH水溶液に浸漬する(エッチング速度約1μm/分)。又は代わりとして、Si層を、化学機械研磨により除去する。
(b)SiO2層絶縁層の除去: Si層除去後の単結晶ZnO基板を、室温にて10重量%のHF水溶液に浸漬する(除去速度約10nm/分)。又は代わりとして、SiO2絶縁層を、化学機械研磨により除去、若しくは両方法を併用する。
(c)SiC層の除去: SiC層は、ドライエッチングにより、CF4ガスを10cc/分だけ真空中(例えば100Pa)に導入し、平行平板によりアーク放電させることにより、行なう。又は代わりとして、化学機械研磨によりSiC層を除去、若しくは両方法を併用する。
(d)ZnO層の裏側面を、約8μmの厚みだけ化学機械研磨により除去する。
Claims (24)
- 単結晶ZnO基板の製造方法であって、
(a)SiO2絶縁層と、該絶縁層上に設けられた、表面を構成する単結晶シリコン層とを含んでなる、半導体基板を準備するステップと、
(b)該半導体基板の単結晶シリコン層をその表面側から、該絶縁層上に単結晶シリコン層を3〜7nmの厚みだけ残して酸化するステップと、
(c)ステップ(b)における酸化により生じた表面側のSiO2層を、残された単結晶シリコン層上から除去するステップと、
(d)該残された単結晶シリコン層に、これを加熱しつつキャリアガスと共に炭化水素ガスを供給して、該残された単結晶シリコン層の全層を単結晶SiC層へと変換するステップと、
(e)該単結晶SiC層の表面に、化学気相成長により0.1〜5μmの厚みの単結晶ZnO層を形成するステップと、
(f)ステップ(e)で形成された単結晶ZnO層を所定温度で酸素雰囲気下にアニールするステップと、そして
(g)ステップ(f)でアニールされた単結晶ZnO層の表面に、化学気相成長により単結晶ZnO層を形成して全体としての単結晶ZnO層の層厚を増加させるステップと、
を含む、単結晶ZnO基板の製造方法。 - ステップ(f)における所定温度が、500℃以上800℃未満である、請求項1の製造方法。
- ステップ(f)におけるアニールをランプ加熱により行なうものである、請求項2の製造方法。
- ステップ(d)が、基板温度1250℃以上1405℃未満において行なわれるものである、請求項1ないし3の何れかの製造方法。
- ステップ(d)における該キャリアガスの供給量に対する該炭化水素ガス供給量が、体積比で0.1〜0.8%である、請求項1ないし4の何れかの製造方法。
- 該キャリアガスが水素である、請求項1ないし5の何れかの製造方法。
- ステップ(e)及び(g)における単結晶ZnO層の形成が、基板を加熱しつつこれに亜鉛源ガス及び酸素源ガスを供給することによるものである、請求項1ないし6の何れかの製造方法。
- 該亜鉛源ガスがジ(低級)アルキル亜鉛を含んでなるものである、請求項7の製造方法。
- 該酸素源ガスが、酸素、二酸化炭素、水、一酸化炭素、二酸化窒素、及び一酸化窒素よりなる群より選ばれるものである、請求項7又は8の製造方法。
- ステップ(e)における単結晶ZnO層の形成が、基板温度300℃以上800℃未満にて行われるものである、請求項1ないし9の何れかの製造方法。
- ステップ(g)における単結晶ZnO層の形成が、基板温度400℃以上900℃未満にて行われるものである、請求項1ないし10の何れかの製造方法。
- 該半導体基板が該SiO2層下にこれを支持する基層を含むものである、請求項1ないし11の何れかの製造方法。
- 該基層が、単結晶又は多結晶シリコン層である、請求項12の製造方法。
- 該基層を除去するステップを更に含むものである、請求項12又は13の製造方法。
- 該基層及び該SiO2層を除去するステップを更に含むものである、請求項12又は13の製造方法。
- 該基層から該単結晶SiC層までを除去するステップを更に含むものである、請求項12又は13の製造方法。
- 該基層から、ステップ(e)において形成された単結晶ZnO層の全層を含んで更に、ステップ(g)で形成された単結晶ZnO層のうち一部の厚みを該単結晶SiC層との界面側から除去するステップを更に含むものである、請求項12又は13の製造方法。
- 該一部の厚みが、該単結晶SiC層との界面から10μm以内の厚みまでの部分に相当するものである、請求項17の製造方法。
- 当該除去により残された基板の裏面に光反射層を形成するステップを更に含むものである、請求項14ないし18の何れかの製造方法。
- 該光反射層が、アルミニウム、銀又はこれらの合金よりなる群より選ばれるものである、請求項19の製造方法。
- 少なくとも該基層及び該SiO2層を除去するステップと、当該除去により残された基板の裏面に光反射層を形成するステップとを更に含み、該光反射層が、アルミニウム、銀又はこれらの合金よりなる群より選ばれるものである、請求項12又は13の製造方法。
- 該光反射層の裏面に更に、ハンダ付け可能な金属の層を形成するステップを含む、請求項20又は21の製造方法。
- 該ハンダ付け可能な金属が、銅、ニッケル及びこれらの合金よりなる群より選ばれる金属を含んでなるものである、請求項22の製造方法。
- 該単結晶ZnO層の転位欠陥密度が107/cm2以下である、請求項1ないし23の何れかの製造方法。
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