JP4297780B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、受信装置に関し、より特定的には、スペクトル拡散通信方式を用いた受信装置に関する。
近年、移動体通信など分野において、スペクトル拡散通信方式が注目されている。スペクトル拡散通信方式を用いた従来の受信装置の復調部は、一般に、サーチャ部、スペクトル拡散復調部、および復号部の3ブロックに大きく分かれている。サーチャ部は、受信信号のチャネルおよびパスをサーチする。スペクトル拡散復調部は、受信信号のスペクトルを逆拡散した後、当該受信信号の位相補正およびレイク合成を行なう。復号部は、レイク合成された受信信号のビタビ誤り訂正などを行なう。
従来のスペクトル拡散復調部は、サーチャ部から逆拡散タイミング信号を受け、この逆拡散タイミング信号に応じて受信信号の復調を行なっている。従来のサーチャ部は、同期捕捉手段として一般にマッチドフィルタを用いている。従来のマッチドフィルタは、流れてくるデータをそのまま受けていたので、その時点での同期捕捉は可能であるものの、当該時点の前後における同期捕捉ポイントを検出することはできない。また、従来のスペクトル拡散復調部は、フィンガと呼ばれる各パス対応の演算復調部を多数有することにより、レイク合成の精度を高めている。
また、従来の受信装置は、データコンバイナで各パスの復調出力を合成する際に、各フィンガのPN(Pseudorandom Noise)符号の位相を示すPN位相カウンタの値を書込アドレスとして、各フィンガからの復調出力をメモリに蓄え、共通の読出アドレスで各メモリのデータを読み出す(たとえば、特許文献1を参照)。
また、従来のマッチドフィルタおよびCDMA(Code Division Multiple Access)受信装置は、マルチパスを介して到来した複数信号の間に生じる相関値、および当該複数信号と基準受信タイミング信号との間のチップ遅延情報を、回路規模の増大を招くことなく確実簡易に取得し、レイク合成処理および遅延プロファイルのモニタ等を行なう(たとえば、特許文献2を参照)。
特開平10−209919号公報 特開2000−307471号公報
従来の受信装置は、サーチャ部からの逆拡散タイミング信号に応じて受信信号の復調を行なっている。そのため、回路面積を要するサーチャ部が不可欠であるという問題があった。また、従来のサーチャ部において用いられるマッチドフィルタは、データが流れてくる時点の前後における同期捕捉ポイントを検出することができない。そのため、同期の瞬停(同期外れの瞬時発生)が起こるたびに同期捕捉をやり直さねばならず、時間を要するという問題があった。また、従来の受信装置は、フィンガ演算部を多数必要とするため、回路規模が増大するという問題があった。
特許文献1,2に記載されたような受信装置は、上記の問題点を解決する一手段ではあるが、上記の問題点を解決するための手段は、特許文献1,2に記載された手段に限られる訳ではない。
それゆえに、この発明の目的は、回路規模を削減することができるとともに、同期捕捉に要する時間を短縮することが可能な受信装置を提供することである。
この発明のある局面によれば、スペクトル拡散通信方式を用いた受信装置であって、受信信号を無線処理して、拡散コードごとの受信チップ信号を出力する入力処理部と、受信チップ信号の同期捕捉を行ない、受信チップ信号とともにタイミング信号を出力する同期捕捉部と、タイミング信号を受けて、同期捕捉部から出力される受信チップ信号の復調処理を行ない、合成シンボル信号を出力するスペクトル拡散復調部と、合成シンボル信号を復号処理して、音声データを出力する出力処理部とを備え、同期捕捉部は受信チップ信号を一時的に保持するメモリと、メモリから出力される受信チップ信号の同期捕捉を行なうマッチドフィルタとを含む。スペクトル拡散復調部は、受信チップ信号のフィンガ演算処理を行ない補正シンボル信号を出力するフィンガ演算部と、受信チップ信号の受信強度に応じたタイミング処理を行なうパス計算処理部と、補正シンボル信号を一時的に保持するパス別受信ベクトル補正結果レジスタと、パス別受信ベクトル補正結果レジスタから出力される補正シンボル信号をレイク合成して、合成シンボル信号を出力するレイク合成部とを含み、フィンガ演算部は、受信チップ信号を受けて逆拡散コードを生成するコード生成回路と、逆拡散コードを受けて、受信チップ信号の逆拡散を行ない、受信経路ごとの受信シンボル信号を出力する逆拡散回路と、受信シンボル信号を受けてチャネル推定を行ない、補正係数を出力するチャネル推定部と、補正係数を受けて受信シンボル信号の位相回転量を補正し、補正シンボル信号を出力する補正回路とを有する。
この発明によれば、回路規模を削減することができるとともに、同期捕捉に要する時間を短縮することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、この発明の実施の形態による受信装置を説明する背景としてのスペクトル拡散通信方式の概要を模式的に説明した模式図である。
図1を参照して、スペクトル拡散通信では、まず基地局において(1)データ変調が行なわれる。変調方式としては、たとえばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式が用いられる。QPSK方式では、バイナリ表示「00」の送信パイロットシンボル信号Sdは、IQ座標上において(1,1)と表わされる。
次に、同じく基地局において(2)拡散変調が行なわれる。スペクトル拡散通信では、あるデジタルデータを送信する場合、時系列で発生する拡散コードN個と送信データ1個とをN回掛け合わせてN回送信する。ここで、Nの値が大きいと通信レートは下がり、Nの値が小さいと通信レートは上がる。この発明の実施の形態では、当該Nの値(SF(Spreading Factor)とも称する)を4とした。
送信パイロットシンボル信号Sdは、「00」の拡散コードが施されることによって、位相が0度回転した拡散チップ信号d0となる。また「01」の拡散コードが施されることによって、位相が−90度回転した拡散チップ信号d1となる。また「10」の拡散コードが施されることによって、位相が90度回転した拡散チップ信号d2となる。また「11」の拡散コードが施されることによって、位相が180度回転した拡散チップ信号d3となる。
こうして拡散変調された拡散チップ信号d0〜d3は、基地局から電波として送出された後(3)空間伝搬する。基地局から電波として送出された拡散チップ信号d0〜d3は、フェージングによって空間中で位相が回転し、移動機(受信装置)において受信チップ信号D0〜D3として受信される。受信チップ信号D0〜D3は、同一の拡散コードであっても、基地局から移動機までの経路の違いに起因したフェージングの度合いに応じて、受信強度および位相回転量が少しずつ異なる。
受信チップ信号D0〜D3は、移動機のフィンガにおいて(4)逆拡散される。逆拡散では、受信チップ信号D0〜D3に対して、拡散コードに対応する逆拡散コードがそれぞれ施される。逆拡散された受信チップ信号D0〜D3は、1シンボルの間、すなわち4チップに渡って積分され、IQ座標上の1点に収束された受信パイロットシンボル信号SP0となる。
図1に示すように、受信パイロットシンボル信号SP0は、送信パイロットシンボル信号Sdと一致しない。つまり、受信パイロットシンボル信号SP0には、基地局から移動機への空間伝搬時における位相回転がまだ残存している。送信パイロットシンボル信号Sdと受信パイロットシンボル信号SP0とを比較することによって、空間伝搬による信号強度の劣化具合および位相回転量を推定(チャネル推定)することができる。
そこで、移動機のフィンガにおいて(5)チャネル推定により、この位相回転量(チャネル推定値)を算出する。位相回転量の算出では、たとえば、受信パイロットシンボル信号SP0を−45度回転した座標とIQ座標のI軸(√2,0)との差分量を基礎として補正係数を算出する。受信パイロットシンボル信号SP0に残存している位相回転をチャネル推定値で補正することにより、補正シンボル信号S0が算出される。
他のフィンガにおいても、同様にして補正シンボル信号S1〜S3が算出される。こうして算出された補正シンボル信号S0〜S3は、移動機において(6)レイク合成される。補正シンボル信号S0〜S3は、レイク合成されることによって、合成シンボル信号SSとなる。以上に示したスペクトル拡散通信における移動機(受信装置)の具体的な構成および動作について、以下の実施の形態ごとに詳細に説明する。
[実施の形態1]
図2は、この発明の実施の形態1による受信装置1Aの構成を概略的に示した概略ブロック図である。
図2を参照して、実施の形態1の受信装置1Aは、アンテナ受信部10と、RF+AD部20と、AD補間回路30と、同期捕捉部50Aと、スペクトル拡散復調部60Aと、ビタビ誤り訂正回路80と、オーディオデコーダ90と、スピーカ部100とを備える。アンテナ受信部10と、RF+AD部20と、AD補間回路30とを総称して、入力処理部とも称する。また、ビタビ誤り訂正回路80と、オーディオデコーダ90と、スピーカ部100とを総称して、出力処理部とも称する。
同期捕捉部50Aは、大規模メモリ51Aと、設定レジスタ52と、マッチドフィルタ53とを含む。スペクトル拡散復調部60Aは、フィンガ演算部61と、遅延プロファイル計算部71と、パス制御部72と、パス別受信ベクトル補正結果レジスタ73と、レイク合成部74とを含む。フィンガ演算部61は、逆拡散回路62と、コード生成回路63と、補正回路64と、チャネル推定部65とを有する。遅延プロファイル計算部71と、パス制御部72とを総称して、パス計算処理部とも称する。
アンテナ受信部10から受信される受信信号SDは、RF+AD部20において、RF(Radio Frequency)処理およびAD(Analogue to Digital)変換が行なわれた後、AD補間回路30に出力される。AD補間回路30は、RF+AD部20から出力されるデジタルデータの補間を行なうとともに、当該デジタルデータを拡散コードごとに受信チップ信号D0〜D3に選別する。拡散コードごとに分類された受信チップ信号D0〜D3は、同期捕捉部50Aにおける大規模メモリ51Aに出力される。
大規模メモリ51Aは、受信チップ信号D0〜D3をいったん蓄えた後、同期捕捉部50Aにおけるマッチドフィルタ53、およびスペクトル拡散復調部60Aにおける遅延プロファイル計算部71に出力する。
大規模メモリ51Aの形態としては、SRAM(Static Random Access Memory)のように高速でデータを読み出しまたは書き込みできるものが望ましいが、一連の処理に対してその処理速度を著しく低下させるものでなければ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)であってもよい。また、大規模メモリ51Aの容量は、最低64ビット×512ワード(1ワードは64ビット)備えていればよいが、チップサイズあるいは基板サイズを含めてコスト的に許容できる範囲内において、その容量をできるだけ大きくとることが望ましい。なお、以上に説明した大規模メモリの形態は、他の実施の形態の大規模メモリについても同様である。
設定レジスタ52は、同期捕捉信号SYNを受けて、それをマッチドフィルタ53に出力する。マッチドフィルタ53は、同期捕捉信号SYNを受けて、大規模メモリ51Aから出力される受信チップ信号D0〜D3の同期捕捉を行ない、スペクトル拡散復調部60Aにおける逆拡散回路62、コード生成回路63、および遅延プロファイル計算部71に、逆拡散タイミング信号TMを出力する。
このように、図2に示した実施の形態1の受信装置1Aは、従来サーチャ部にあったマッチドフィルタ53を、大規模メモリ51Aとともに同期捕捉部50Aに搭載した。これにより、逆拡散タイミング信号TMをサーチャ部から受ける必要がなくなり、回路規模の削減につながる。
また、マッチドフィルタ53は、同期捕捉信号SYNおよび大規模メモリ51Aにいったん蓄えられる受信チップ信号D0〜D3をもとに、逆拡散時の同期捕捉ポイントを複数箇所予め検出することが可能となる。これにより、同期外れの瞬時発生時においても、スペクトル拡散通信におけるデータ品質の劣化を回避することができる。さらに、受信チップ信号D0〜D3が大規模メモリ51Aにいったん蓄えられるため、以下に述べる逆拡散、チャネル推定、および補正処理を高速なレートで一気に行なうことが可能となる。
コード生成回路63は、逆拡散タイミング信号TMを受けて、逆拡散回路62に逆拡散コードPNを出力する。遅延プロファイル計算部71は、逆拡散タイミング信号TMを受けて、受信チップ信号D0〜D3の受信強度等に応じた順序付けを行ない、その結果を遅延信号DLYとして逆拡散回路62、チャネル推定部65およびパス制御部72に出力する。パス制御部72は、遅延信号DLYを受けて、出力タイミング信号ENおよび合成タイミング信号CPを出力する。
出力タイミング信号ENは、フィンガ演算部61におけるシンボル積分の出力タイミングを制御する。合成タイミング信号CPは、補正シンボル信号S0〜S3のレイク合成タイミングを制御する。逆拡散回路62は、逆拡散タイミング信号TM、逆拡散コードPNおよび遅延信号DLYを受けて、受信チップ信号D0〜D3の逆拡散を行ない、補正回路64およびチャネル推定部65に、逆拡散された経路ごとの受信シンボル信号SP0〜SP3を出力する。逆拡散回路62の具体的な回路構成について次に説明する。
図3は、この発明の実施の形態1による逆拡散回路62の具体的な回路構成を示した回路図である。
図3を参照して、実施の形態1の逆拡散回路62は、4相乗算器610と、XOR回路620と、4チップ積分部630,635と、AND回路640,641と、12ビット全加算器650,651と、フリップフロップ回路660,661とを含む。4相乗算器610は、乗算用演算回路611,613,614,616と、インバータ612,615とを有する。4チップ積分部630は、積分用演算回路631,632,633を有する。4チップ積分部635は、積分用演算回路636,637,638を有する。
図2の大規模メモリ51Aから出力される受信チップ信号D0〜D3のうち、I成分をD_I[7:0],Q成分をD_Q[7:0]と記す。また、図2のコード生成回路63から出力される逆拡散コードPNのうち、I成分をPN_I(たとえば15.36MHz),Q成分をPN_Q(たとえば15.36MHz)と記す。XOR回路620は、逆拡散コードPN_I,PN_Qを受けて、多重化参照信号REF(たとえば15.36MHz)を出力する。
乗算用演算回路611は、受信チップ信号D_I[7:0],D_Q[7:0]を受けて、多重化参照信号REFに応じた信号を出力する。インバータ612は、乗算用演算回路611から出力される信号を反転する。乗算用演算回路613は、乗算用演算回路611から出力される信号およびその反転信号を受けて、逆拡散コードPN_Qに応じた信号を12ビット全加算器650に出力する。
積分用演算回路631は、12ビット全加算器650から出力される信号を受けて、選択信号SELに応じた4信号を出力する。選択信号SELは、4チップ積分器630,635の2多重動作を切り換えるための信号であり、遅延プロファイル計算部71から出力される遅延信号DLY等に応じて決定される。積分用演算回路632は、積分用演算回路631から出力される4信号を受けて、逆拡散タイミング信号TM(たとえば15.36MHz)に応じた4信号を出力する。積分用演算回路633は、積分用演算回路632から出力される4信号を受けて、選択信号SELに応じた信号を出力する。
AND回路640は、クリアクロック信号CLRの反転信号および積分用演算回路633から出力される信号を受けて、12ビット全加算器650に信号を出力する。クリアクロック信号CLRは、4チップ積分器630,635によって積分されるシンボル積分結果をリセットする。
12ビット全加算器650は、乗算用演算回路613およびAND回路640から出力される信号を受けて、逆拡散コードPN_Qに応じた信号を積分用演算回路631およびフリップフロップ回路660に出力する。12ビット全加算器650は、チップ単位の入力データを加算してシンボル化する。フリップフロップ回路660は、12ビット全加算器650から出力される信号を受けて、逆拡散タイミング信号TMおよび出力イネーブル信号ENに応じて受信シンボル信号のI成分SP_I[11:0]を出力する。
一方、乗算用演算回路614は、受信チップ信号D_I[7:0],D_Q[7:0]を受けて、多重化参照信号REFに応じた信号を出力する。インバータ615は、乗算用演算回路614から出力される信号を反転する。乗算用演算回路616は、乗算用演算回路614から出力される信号およびその反転信号を受けて、逆拡散コードPN_Iに応じた信号を12ビット全加算器651に出力する。
積分用演算回路636は、12ビット全加算器651から出力される信号を受けて、選択信号SELに応じた4信号を出力する。積分用演算回路637は、積分用演算回路636から出力される4信号を受けて、逆拡散タイミング信号TM(たとえば15.36MHz)に応じた4信号を出力する。積分用演算回路638は、積分用演算回路637から出力される4信号を受けて、選択信号SELに応じた信号を出力する。
AND回路641は、クリアクロック信号CLRの反転信号および積分用演算回路638から出力される信号を受けて、12ビット全加算器651に信号を出力する。12ビット全加算器651は、乗算用演算回路616およびAND回路641から出力される信号を受けて、逆拡散コードPN_Iに応じた信号を積分用演算回路636およびフリップフロップ回路661に出力する。フリップフロップ回路661は、12ビット全加算器651から出力される信号を受けて、逆拡散タイミング信号TMおよび出力イネーブル信号ENに応じて受信シンボル信号のQ成分SP_Q[11:0]を出力する。
図2に戻って、チャネル推定部65は、受信シンボル信号SP0〜SP3および遅延信号DLYを受けて、受信シンボル信号SP0〜SP3のチャネル推定を行ない、補正回路64に補正係数K0〜K3を出力する。補正回路64は、補正係数K0〜K3を受けて、フェージングによる受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転を補正し、パス別受信ベクトル補正結果レジスタ73に補正シンボル信号S0〜S3を出力する。パス別受信ベクトル補正結果レジスタ73は、合成タイミング信号CPに応じて、補正シンボル信号S0〜S3をレイク合成部74に出力する。
レイク合成部74は、補正シンボル信号S0〜S3をレイク合成し、合成シンボル信号SSをビタビ誤り訂正回路80に出力する。以上のように、大規模メモリ51Aとフィンガ演算部61とを組み合わせることによって、アンテナ受信部10から受信される受信信号SDの受信レートに依存しない復調処理が可能となる。
ビタビ誤り訂正回路80(復号部)は、合成シンボル信号SSのビタビ誤り訂正を行なう。オーディオデコーダ90は、ビタビ誤り訂正回路80から出力される信号を音声信号等にデコードする。音声信号にデコードされた信号は、スピーカ部100において音声データとして出力される。
図4は、この発明の実施の形態1による受信装置1Aの回路動作を説明するための動作波形図である。
図4を参照して、図2のAD補間回路30から出力される受信チップ信号D0〜D3は、D00,D01,…のチップ間隔で、図2の大規模メモリ51Aに順次書き込まれる。図1において説明したように、受信チップ信号D0〜D3は、同一の拡散コードであっても、基地局から移動機までの経路の違いに起因したフェージングの度合いに応じて、受信強度および位相回転量が少しずつ異なる。このことを次の図5を用いて説明する。
図5は、受信チップ信号D0〜D3が経路の違いに応じてどのように大規模メモリ51Aに書き込まれるのかを示した動作波形図である。
図5を参照して、受信チップ信号群P1は、第1の経路(パス1)を通って受信された信号を示す。受信チップ信号群P2は、第2の経路(パス2)を通って受信された信号を示す。受信チップ信号群P3は、第3の経路(パス3)を通って受信された信号を示す。受信チップ信号群P4は、第4の経路(パス4)を通って受信された信号を示す。
受信チップ信号群P1のうち、受信チップ信号D3P1は、180度回転の拡散コードが施された信号である。また、受信チップ信号D2P1は、−90度回転の拡散コードが施された信号である。また、受信チップ信号D1P1は、+90度回転の拡散コードが施された信号である。また、受信チップ信号D0P1は、0度回転の拡散コードが施された信号である。他の受信チップ信号群P2〜P4についても同様に符号付けされる。
図5を参照して、時刻t1には受信チップ信号D3P1が大規模メモリ51Aに書き込まれる。時刻t2には受信チップ信号D3P2が大規模メモリ51Aに書き込まれる。時刻t3には受信チップ信号D3P4が大規模メモリ51Aに書き込まれる。時刻t5には受信チップ信号D3P3が大規模メモリ51Aに書き込まれる。このように、同じ180度の拡散コードが施された受信チップ信号で見ると、パス1,パス2,パス4,パス3の順に経路が長くなり、それだけ受信装置1Aへの到達が遅れていることが分かる。これは、他の拡散コードが施された受信チップ信号についても同じである。
次に、受信強度の観点から見ると、受信チップ信号D3P1は受信装置1Aに最短経路で届いているので、直接波として到達していると推定することができる。一方、受信チップ信号D3P2〜D3P4は、受信装置1Aに届く経路が最短ではないので、反射波として到達していると推定することができる。反射波は、直接波に比べて受信される信号が弱く、位相回転量も少しずつ異なる。図1を参照して、(3)空間伝搬の後におけるIQ座標上の受信チップ信号D0〜D3は、この状態(コンスタレーションと称する)を表わしている。
図2のフィンガ演算部61では、まず、0度回転の拡散コードが施された受信チップ信号D0P1〜D0P4を受信装置1Aへの到達順に順次読出して、逆拡散、チャネル推定および補正処理を行なう。次に、+90度回転の拡散コードが施された受信チップ信号D1P1〜D1P4を受信装置1Aへの到達順に順次読出して、逆拡散、チャネル推定および補正処理を行なう。次に、−90度回転の拡散コードが施された受信チップ信号D2P1〜D2P4を受信装置1Aへの到達順に順次読出して、逆拡散、チャネル推定および補正処理を行なう。次に、180度回転の拡散コードが施された受信チップ信号D3P1〜D3P4を受信装置1Aへの到達順に順次読出して、逆拡散、チャネル推定および補正処理を行なう。フィンガ演算部における逆拡散、チャネル推定および補正処理等の演算処理を総称して、フィンガ演算処理とも称する。
図4に戻って、受信チップ信号D0〜D3は、図2のマッチドフィルタ53にいったん蓄えられた後、図2の逆拡散回路62において、図2のコード生成回路63から出力される逆拡散コードPNによって逆拡散される。逆拡散された受信チップ信号(D0〜D3)×PNは、1シンボルの間、4チップ分に渡って積分された後、経路ごとの受信シンボル信号SP0〜SP3として逆拡散回路62から出力される。
受信シンボル信号SP0〜SP3は、図2のチャネル推定部65および補正回路64に入力される。チャネル推定部65は、受信シンボル信号SP0〜SP3を−45度回転させた後に2シンボル間積分し、IQ座標におけるI軸とのずれおよび歪み量を測定する。こうして算出された補正係数K0〜K3は、2シンボル間隔で更新され、補正回路64に出力される。補正回路64は、補正係数K0〜K3を受けて、受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転量を複素演算によって補正し、補正シンボル信号S0〜S3を出力する。
補正シンボル信号S0〜S3は、図2のパス別受信ベクトル補正結果レジスタ73にいったん保持された後、図2のレイク合成部74において、合成シンボル信号SSにレイク合成される。このように、補正シンボル信号S0〜S3がレイク合成されることによって、合成シンボル信号SSの信号値強度が高められる。
以上のように、実施の形態1によれば、従来サーチャ部にあったマッチドフィルタ53を大規模メモリ51Aとともに同期捕捉部50Aに搭載することにより、回路規模を削減することができるとともに、同期捕捉に要する時間を短縮することが可能となる。
[実施の形態2]
図6は、この発明の実施の形態2による受信装置1Bの構成を概略的に示した概略ブロック図である。
図6を参照して、実施の形態2の受信装置1Bは、同期捕捉部50Aが同期捕捉部50Bに置き換えられ、スペクトル拡散復調部60Aがスペクトル拡散復調部60Bに置き換えられた点で、実施の形態1の受信装置1Aと異なる。
同期捕捉部50Bは、大規模メモリ51Aが大規模メモリ51Bに置き換えられた点においてのみ、実施の形態1の同期捕捉部50Aと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。スペクトル拡散復調部60Bは、フィンガ演算部61がフィンガ演算部61a〜61dに置き換えられた点においてのみ、実施の形態1のスペクトル拡散復調部60Aと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。
フィンガ演算部61a〜61dの回路構成は、いずれも実施の形態1のフィンガ演算部61と同一である。ゆえに、フィンガ演算部61b〜61dの回路構成については、スペースの関係上、図6上には図示していない。
実施の形態1のフィンガ演算部61は、異なる拡散コードが施された全ての受信チップ信号D0〜D3を順に時系列で処理していた(時分割多重)。これに対し、実施の形態2では、受信装置1Bへ到達する経路ごとに、異なるフィンガ演算部61a〜61dで受信チップ信号D0〜D3を処理する。
すなわち、フィンガ演算部61aは、第1の経路(パス1)を通って受信された受信チップ信号D0〜D3を処理する。フィンガ演算部61bは、第2の経路(パス2)を通って受信された受信チップ信号D0〜D3を処理する。フィンガ演算部61cは、第3の経路(パス3)を通って受信された受信チップ信号D0〜D3を処理する。フィンガ演算部61dは、第4の経路(パス4)を通って受信された受信チップ信号D0〜D3を処理する。
このように、受信装置1Bへ到達する経路ごとに異なるフィンガ演算部61a〜61dで受信チップ信号D0〜D3を処理することにより、スペクトル拡散復調部60Bは、受信チップ信号D0〜D3の逆拡散、チャネル推定および補正処理の各処理をそれぞれ高速に並列処理することができる。実施の形態2のフィンガ演算部61a〜61dのようにフィンガ演算部の数を4つとした場合、上記の処理速度はおおむね4倍となる。なお、フィンガ演算部61a〜61の数は、予想される経路の数に応じて自由に変えることが可能である。
パス別受信ベクトル補正結果レジスタ73は、フィンガ演算部61a〜61dからそれぞれ出力される経路ごとの受信シンボル信号SP0〜SP3を受けて、合成タイミング信号CPに応じて、補正シンボル信号S0〜S3をレイク合成部74に出力する。レイク合成部74は、補正シンボル信号S0〜S3をレイク合成し、合成シンボル信号SSを大規模メモリ51Bに出力する。
スペクトル拡散復調部60Bの処理速度は、実施の形態1に比べておおむね4倍となっている。このため、スペクトル拡散復調部60Bの復調レートは、アンテナ受信部10において受信される受信信号SDの受信レートの約4倍となる。その結果、レイク合成部74から出力される合成シンボル信号SSは、間欠信号となる。
そこで、実施の形態2の大規模メモリ51Bでは、受信チップ信号D0〜D3をいったん蓄えるとともに、合成シンボル信号SSを一時的に保持する。大規模メモリ51Bは、RF+AD部20から出力される受信レート信号RTを受けて、保持された合成シンボル信号SSを受信信号SDの受信レートに戻し、ビタビ誤り訂正回路80に出力する。
このように、大規模メモリ51Bを介して、合成シンボル信号SSをスペクトル拡散復調部60Bの復調レートから受信信号SDの受信レートに戻すことにより、復調レートと受信レートとの間の不均衡を調整することができる。
図7は、この発明の実施の形態2による受信装置1Bの回路動作を説明するための動作波形図である。
図7を参照して、図6のAD補間回路30から出力される受信チップ信号D0〜D3は、D0,D1,…のチップ間隔で、図6の大規模メモリ51Bに順次書き込まれる。受信チップ信号D0,D1…のチップ間隔が実施の形態1に比べて長くなっているのは、1チップ時間内における逆拡散の演算数が、実施の形態1に比べて約4倍となっていることを意味している。
受信チップ信号D0〜D3は、図6のマッチドフィルタ53にいったん蓄えられた後、異なる拡散コードごとに図6の逆拡散回路62a〜62d(逆拡散回路62aのみ図示)にそれぞれ出力される。逆拡散回路62a〜62dにそれぞれ出力された受信チップ信号D0〜D3は、図6のコード生成回路63a〜63d(コード生成回路63aのみ図示)からそれぞれ出力される逆拡散コードPNによって逆拡散される。逆拡散された受信チップ信号(D0〜D3)×PNは、1シンボルの間、4チップ分に渡って積分された後、経路ごとの受信シンボル信号SP0〜SP3として、逆拡散回路62a〜62dからそれぞれ出力される。
受信シンボル信号SP0〜SP3は、図6のチャネル推定部65a〜65d(チャネル推定部65aのみ図示)および補正回路64a〜64d(補正回路64aのみ図示)に入力される。
チャネル推定部65a〜65dは、受信シンボル信号SP0〜SP3をそれぞれ−45度回転させた後に2シンボル間積分し、IQ座標におけるI軸とのずれおよび歪み量を測定する。こうして算出された補正係数K0〜K3は、2シンボル間隔で更新され、補正回路64a〜64dにそれぞれ出力される。補正回路64a〜64dは、補正係数K0〜K3を受けて、受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転量を複素演算によってそれぞれ補正し、図6のパス別受信ベクトル補正結果レジスタ73を介して、図6のレイク合成部74に出力する。
レイク合成部74は、パス別受信ベクトル補正結果レジスタ73を介して出力された信号(補正シンボル信号S0〜S3)をレイク合成し、図6の大規模メモリ51Bに合成シンボル信号SSを出力する。大規模メモリ51Bは、図6のRF+AD部20から出力される受信レート信号RTに応じて、合成シンボル信号SSを復調レートから受信レートに戻す。
以上のように、実施の形態2によれば、フィンガ演算部61をフィンガ演算部61a〜61dに置き換えるとともに、合成シンボル信号SSを大規模メモリ51Bを介して出力することにより、受信レートを変えることなく復調処理を高速化することができる。
[実施の形態3]
図8は、この発明の実施の形態3による受信装置1Cの構成を概略的に示した概略ブロック図である。
図8を参照して、実施の形態3の受信装置1Cは、同期捕捉部50Bが同期捕捉部50Cに置き換えられ、スペクトル拡散復調部60Bがスペクトル拡散復調部60Cに置き換えられた点で、実施の形態2の受信装置1Bと異なる。
同期捕捉部50Cは、大規模メモリ51Bが大規模メモリ51Cに置き換えられた点においてのみ、実施の形態2の同期捕捉部50Bと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。スペクトル拡散復調部60Cは、パス別受信ベクトル補正結果レジスタ73が取り除かれた点においてのみ、実施の形態2のスペクトル拡散復調部60Bと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。
実施の形態3では、フィンガ演算部61a〜61dの補正回路64a〜64dは、フェージングによる位相回転が補正された補正シンボル信号S0〜S3を大規模メモリ51Cに出力する。また、パス制御部72は、補正シンボル信号S0〜S3のレイク合成タイミングを制御する合成タイミング信号CPを、大規模メモリ51Cに出力する。
大規模メモリ51Cは、受信チップ信号D0〜D3をいったん蓄えるとともに、フィンガ演算部61a〜61dからそれぞれ出力される補正シンボル信号S0〜S3を一時的に保持する。大規模メモリ51Cに保持された補正シンボル信号S0〜S3は、合成タイミング信号CPに応じて復調レートから受信レートへの調整等が行なわれた後、レイク合成部74に出力される。レイク合成部74は、レイク合成の有効期間を示すレイク合成有効信号R_ENに応じて、補正シンボル信号S0〜S3をレイク合成し、合成シンボル信号SSおよびレイク合成有効信号R_ENをビタビ誤り訂正回路80に出力する。
このように、パス別受信ベクトル補正結果レジスタ73を取り除き、補正シンボル信号S0〜S3を大規模メモリ51Cを介してレイク合成部74に出力することによって、復調レートと受信レートとの間の不均衡を調整できるとともに、回路規模を削減することも可能となる。
図9は、この発明の実施の形態3による受信装置1Cの回路動作を説明するための動作波形図である。
図9を参照して、図8のAD補間回路30から出力される受信チップ信号D0〜D3は、D0,D1,…のチップ間隔で、図8の大規模メモリ51Cに順次書き込まれる。受信チップ信号D0〜D3は、図8のマッチドフィルタ53にいったん蓄えられた後、異なる拡散コードごとに図8の逆拡散回路62a〜62d(逆拡散回路62aのみ図示)にそれぞれ出力される。逆拡散回路62a〜62dにそれぞれ出力された受信チップ信号D0〜D3は、図8のコード生成回路63a〜63d(コード生成回路63aのみ図示)からそれぞれ出力される逆拡散コードPNによって逆拡散される。
逆拡散された受信チップ信号(D0〜D3)×PNは、1シンボルの間、4チップ分に渡って積分された後、経路ごとの受信シンボル信号SP0〜SP3として、逆拡散回路62a〜62dからそれぞれ出力される。受信シンボル信号SP0〜SP3は、図8のチャネル推定部65a〜65d(チャネル推定部65aのみ図示)および補正回路64a〜64d(補正回路64aのみ図示)に入力される。
チャネル推定部65a〜65dは、受信シンボル信号SP0〜SP3をそれぞれ−45度回転させた後に2シンボル間積分し、IQ座標におけるI軸とのずれおよび歪み量を測定する。こうして算出された補正係数K0〜K3は、2シンボル間隔で更新され、補正回路64a〜64dにそれぞれ出力される。補正回路64a〜64dは、補正係数K0〜K3を受けて、受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転量を複素演算によってそれぞれ補正し、図8の大規模メモリ51Cに補正シンボル信号S0〜S3を出力する。
大規模メモリ51Cは、合成タイミング信号CPに応じて、補正シンボル信号S0〜S3を復調レートから受信レートへ調整等した後、図8のレイク合成部74に出力する。レイク合成部74は、レイク合成の有効期間を示すレイク合成有効信号R_ENに応じて補正シンボル信号S0〜S3をレイク合成し、合成シンボル信号SSを出力する。合成シンボル信号SSは、レイク合成有効信号R_ENとともに出力され、合成シンボル信号SSの無効期間(時刻t34〜t37)における信号と区別される。
以上のように、実施の形態3によれば、パス別受信ベクトル補正結果レジスタ73を取り除き、補正シンボル信号S0〜S3を大規模メモリ51Cを介してレイク合成部74に出力することによって、復調レートと受信レートとの間の不均衡を調整できるとともに、回路規模を削減することも可能となる。
[実施の形態4]
図10は、この発明の実施の形態4による受信装置1Dの構成を概略的に示した概略ブロック図である。
図10を参照して、実施の形態4の受信装置1Dは、同期捕捉部50Cが同期捕捉部50Dに置き換えられ、スペクトル拡散復調部60Cがスペクトル拡散復調部60Dに置き換えられた点で、実施の形態3の受信装置1Cと異なる。
同期捕捉部50Dは、大規模メモリ51Cが大規模メモリ51Dに置き換えられた点においてのみ、実施の形態3の同期捕捉部50Cと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。スペクトル拡散復調部60Dは、フィンガ演算部61a〜61dが実施の形態1のようなフィンガ演算部61に置き換えられた点においてのみ、実施の形態3のスペクトル拡散復調部60Cと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。
実施の形態4では、フィンガ演算部61の補正回路64は、フェージングによる位相回転が補正された補正シンボル信号S0〜S3を大規模メモリ51Dに出力する。また、パス制御部72は、補正シンボル信号S0〜S3のレイク合成タイミングを制御する合成タイミング信号CPを、大規模メモリ51Dに出力する。
大規模メモリ51Dは、受信チップ信号D0〜D3をいったん蓄えるとともに、フィンガ演算部61から出力される補正シンボル信号S0〜S3を一時的に保持する。大規模メモリ51Dに保持された補正シンボル信号S0〜S3は、合成タイミング信号CPに応じて、レイク合成部74に出力される。レイク合成部74は、レイク合成の有効期間を示すレイク合成有効信号R_ENに応じて、補正シンボル信号S0〜S3をレイク合成し、合成シンボル信号SSおよびレイク合成有効信号R_ENをビタビ誤り訂正回路80に出力する。
このように、フィンガ演算部61a〜61dを実施の形態1のようなフィンガ演算部61に戻すことによって、実施の形態3に比べて、回路規模をさらに削減することが可能となる。
図11は、この発明の実施の形態4による受信装置1Dの回路動作を説明するための動作波形図である。
図11を参照して、図10のAD補間回路30から出力される受信チップ信号D0〜D3は、D00,D01,…のチップ間隔で、図10の大規模メモリ51Dに順次書き込まれる。受信チップ信号D0〜D3は、図10のマッチドフィルタ53にいったん蓄えられた後、図10の逆拡散回路62に出力される。逆拡散回路62に出力された受信チップ信号D0〜D3は、図10のコード生成回路63からそれぞれ出力される逆拡散コードPNによって逆拡散される。
逆拡散された受信チップ信号(D0〜D3)×PNは、1シンボルの間、4チップ分に渡って積分された後、経路ごとの受信シンボル信号SP0〜SP3として、逆拡散回路62から出力される。受信シンボル信号SP0〜SP3は、図10のチャネル推定部65および補正回路64に入力される。
チャネル推定部65は、受信シンボル信号SP0〜SP3を−45度回転させた後に2シンボル間積分し、IQ座標におけるI軸とのずれおよび歪み量を測定する。こうして算出された補正係数K0〜K3は、2シンボル間隔で更新され、補正回路64に出力される。補正回路64は、補正係数K0〜K3を受けて、受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転量を複素演算によって補正し、図10の大規模メモリ51Dに補正シンボル信号S0〜S3を出力する。
大規模メモリ51Dは、合成タイミング信号CPに応じて、補正シンボル信号S0〜S3の出力タイミングを調整した後、図10のレイク合成部74に出力する。図11では、大規模メモリ51Dへ入出力される前後の補正シンボル信号S0〜S3について図示している。レイク合成部74は、レイク合成の有効期間を示すレイク合成有効信号R_ENに応じて補正シンボル信号S0〜S3の無効期間(時刻t4〜t7等)における信号を除去した後、補正シンボル信号S0〜S3をレイク合成し、合成シンボル信号SSを出力する。
以上のように、実施の形態4によれば、フィンガ演算部61a〜61dを実施の形態1のようなフィンガ演算部61に戻すことによって、実施の形態3に比べて、回路規模をさらに削減することが可能となる。
[実施の形態5]
図12は、この発明の実施の形態5による受信装置1Eの構成を概略的に示した概略ブロック図である。
図12を参照して、実施の形態5の受信装置1Eは、同期捕捉部50Dが同期捕捉部50Eに置き換えられ、スペクトル拡散復調部60Dがスペクトル拡散復調部60Eに置き換えられた点で、実施の形態4の受信装置1Dと異なる。
同期捕捉部50Eは、大規模メモリ51Dが大規模メモリ51Eに置き換えられた点においてのみ、実施の形態4の同期捕捉部50Dと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。スペクトル拡散復調部60Eは、補正回路64が取り除かれ、レイク合成部74が補正・レイク合成部74Eに置き換えられた点においてのみ、実施の形態4のスペクトル拡散復調部60Dと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。
実施の形態5では、フィンガ演算部61の逆拡散回路62は、逆拡散された後、1シンボルの間、4チップ分に渡って積分された経路ごとの受信シンボル信号SP0〜SP3を、チャネル推定部65および大規模メモリ51Eに出力する。チャネル推定部65は、遅延プロファイル計算部71から出力される遅延信号DLYを受けて、受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転量に応じて補正係数K0〜K3を算出し、大規模メモリ51Eに出力する。また、パス制御部72は、補正シンボル信号S0〜S3のレイク合成タイミングを制御する合成タイミング信号CPを、大規模メモリ51Eに出力する。
大規模メモリ51Eは、受信チップ信号D0〜D3をいったん蓄えるとともに、フィンガ演算部61から出力される受信シンボル信号SP0〜SP3を一時的に保持する。大規模メモリ51Eに保持された受信シンボル信号SP0〜SP3は、合成タイミング信号CPおよび補正係数K0〜K3とともに、補正・レイク合成部74Eに出力される。補正・レイク合成部74Eは、補正係数K0〜K3を受けて、受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転量を複素演算によって補正する。
補正・レイク合成部74Eは、さらに、レイク合成のタイミングを示す合成タイミング信号CPおよびレイク合成の有効期間を示すレイク合成有効信号R_ENに応じて、位相回転量を複素演算によって補正された信号(補正シンボル信号S0〜S3)をレイク合成し、合成シンボル信号SSおよびレイク合成有効信号R_ENをビタビ誤り訂正回路80に出力する。
このように、補正回路64を取り除き、レイク合成部74を補正・レイク合成部74Eに置き換えることによって、実施の形態4に比べて、回路規模をさらに削減することが可能となる。また、フェージングによる位相回転の補正処理とレイク合成処理とを統一することによって、受信装置1E全体の演算処理量を減らすことができる。この結果、受信装置1Eの低消費電力化を図ることが可能となる。
図13は、この発明の実施の形態5による受信装置1Eの回路動作を説明するための動作波形図である。
図13を参照して、図12のAD補間回路30から出力される受信チップ信号D0〜D3は、D00,D01,…のチップ間隔で、図12の大規模メモリ51Eに順次書き込まれる。受信チップ信号D0〜D3は、図12のマッチドフィルタ53にいったん蓄えられた後、図12の逆拡散回路62に出力される。逆拡散回路62に出力された受信チップ信号D0〜D3は、図12のコード生成回路63からそれぞれ出力される逆拡散コードPNによって逆拡散される。
逆拡散された受信チップ信号(D0〜D3)×PNは、1シンボルの間、4チップ分に渡って積分された後、経路ごとの受信シンボル信号SP0〜SP3として、逆拡散回路62から出力される。受信シンボル信号SP0〜SP3は、図12のチャネル推定部65および大規模メモリ51Eに入力される。チャネル推定部65は、受信シンボル信号SP0〜SP3を−45度回転させた後に2シンボル間積分し、IQ座標におけるI軸とのずれおよび歪み量を測定する。こうして算出された補正係数K0〜K3は、2シンボル間隔で更新され、大規模メモリ51Eに出力される。
大規模メモリ51Eは、受信シンボル信号SP0〜SP3、合成タイミング信号CPおよび補正係数K0〜K3を一時的に保持した後、図12の補正・レイク合成部74Eに出力する。補正・レイク合成部74Eは、補正係数K0〜K3を受けて、受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転量を複素演算によって補正する。
補正・レイク合成部74Eは、さらに、レイク合成のタイミングを示す合成タイミング信号CPおよびレイク合成の有効期間を示すレイク合成有効信号R_ENに応じて、位相回転量を複素演算によって補正された信号(補正シンボル信号S0〜S3)をレイク合成し、合成シンボル信号SSを出力する。合成シンボル信号SSは、レイク合成有効信号R_ENとともに出力され、合成シンボル信号SSの無効期間(時刻t6〜t9等)における信号と区別される。
以上のように、実施の形態5によれば、補正回路64を取り除き、レイク合成部74を補正・レイク合成部74Eに置き換えることによって、実施の形態4に比べて、回路規模をさらに削減することができるとともに、受信装置1Eの低消費電力化が可能となる。
[実施の形態6]
図14は、この発明の実施の形態6による受信装置1Fの構成を概略的に示した概略ブロック図である。
図14を参照して、実施の形態6の受信装置1Fは、同期捕捉部50Eが同期捕捉部50Fに置き換えられ、スペクトル拡散復調部60Eがスペクトル拡散復調部60Fに置き換えられた点で、実施の形態5の受信装置1Eと異なる。
同期捕捉部50Fは、大規模メモリ51Eが大規模メモリ51Fに置き換えられた点においてのみ、実施の形態5の同期捕捉部50Eと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。スペクトル拡散復調部60Fは、チャネル推定部65が取り除かれ、補正・レイク合成部74Eがチャネル推定・補正・レイク合成部74Fに置き換えられた点においてのみ、実施の形態5のスペクトル拡散復調部60Eと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。
実施の形態6では、フィンガ演算部61の逆拡散回路62は、逆拡散された後、1シンボルの間、4チップ分に渡って積分された経路ごとの受信シンボル信号SP0〜SP3を、受信チップ信号D0〜D3の受信強度等に応じて算出される遅延信号DLYとともに、大規模メモリ51Fに出力する。また、パス制御部72は、補正シンボル信号S0〜S3のレイク合成タイミングを制御する合成タイミング信号CPを、大規模メモリ51Fに出力する。
大規模メモリ51Fは、受信チップ信号D0〜D3をいったん蓄えるとともに、フィンガ演算部61から出力される受信シンボル信号SP0〜SP3を一時的に保持する。大規模メモリ51Fに保持された受信シンボル信号SP0〜SP3は、合成タイミング信号CPとともに、チャネル推定・補正・レイク合成部74Fに出力される。チャネル推定・補正・レイク合成部74Fは、遅延信号DLYを受けて、受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転量に応じて補正係数K0〜K3を算出する。
チャネル推定・補正・レイク合成部74Fは、さらに、算出された補正係数K0〜K3を用いて、受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転量を複素演算によって補正する。チャネル推定・補正・レイク合成部74Fは、さらに、レイク合成のタイミングを示す合成タイミング信号CPおよびレイク合成の有効期間を示すレイク合成有効信号R_ENに応じて、位相回転量を複素演算によって補正された信号(補正シンボル信号S0〜S3)をレイク合成し、合成シンボル信号SSおよびレイク合成有効信号R_ENをビタビ誤り訂正回路80に出力する。
このように、チャネル推定部65を取り除き、補正・レイク合成部74Eをチャネル推定・補正・レイク合成部74Fに置き換えることによって、実施の形態5に比べて、回路規模をさらに削減することが可能となる。また、フェージングによる位相回転量に応じたチャネル推定、位相回転の補正処理、およびレイク合成処理を統一することによって、受信装置1F全体の演算処理量を減らすことができる。この結果、受信装置1Fの低消費電力化を図ることが可能となる。
図15は、この発明の実施の形態6による受信装置1Fの回路動作を説明するための動作波形図である。
図15を参照して、図14のAD補間回路30から出力される受信チップ信号D0〜D3は、D00,D01,…のチップ間隔で、図14の大規模メモリ51に順次書き込まれる。受信チップ信号D0〜D3は、図14のマッチドフィルタ53にいったん蓄えられた後、図14の逆拡散回路62に出力される。逆拡散回路62に出力された受信チップ信号D0〜D3は、図14のコード生成回路63からそれぞれ出力される逆拡散コードPNによって逆拡散される。
逆拡散された受信チップ信号(D0〜D3)×PNは、1シンボルの間、4チップ分に渡って積分された後、経路ごとの受信シンボル信号SP0〜SP3として、逆拡散回路62から出力される。受信シンボル信号SP0〜SP3は、図14の大規模メモリ51Fに入力される。図15では、大規模メモリ51Fへ入力される際の補正シンボル信号S0〜S3についても図示している。大規模メモリ51Fは、受信シンボル信号SP0〜SP3および合成タイミング信号CPを一時的に保持した後、図15のチャネル推定・補正・レイク合成部74Fに出力する。
チャネル推定・補正・レイク合成部74Fは、受信シンボル信号SP0〜SP3を−45度回転させた後に2シンボル間積分し、IQ座標におけるI軸とのずれおよび歪み量を測定して補正係数K0〜K3を算出する。チャネル推定・補正・レイク合成部74Fは、算出された補正係数K0〜K3を用いて、受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転量を複素演算によって補正する。
チャネル推定・補正・レイク合成部74Fは、さらに、レイク合成のタイミングを示す合成タイミング信号CPおよびレイク合成の有効期間を示すレイク合成有効信号R_ENに応じて、位相回転量を複素演算によって補正された信号(補正シンボル信号S0〜S3)をレイク合成し、合成シンボル信号SSを出力する。合成シンボル信号SSは、レイク合成有効信号R_ENとともに出力され、合成シンボル信号SSの無効期間(時刻t6〜t9等)における信号と区別される。
以上のように、実施の形態6によれば、チャネル推定部65を取り除き、補正・レイク合成部74Eをチャネル推定・補正・レイク合成部74Fに置き換えることによって、実施の形態5に比べて、回路規模をさらに削減することができるとともに、受信装置1Fの低消費電力化が可能となる。
[実施の形態7]
図16は、この発明の実施の形態7による受信装置1Gの構成を概略的に示した概略ブロック図である。
図16を参照して、実施の形態7の受信装置1Gは、同期捕捉部50Aが同期捕捉部50Gに置き換えられ、スペクトル拡散復調部60Aがスペクトル拡散復調部60Gに置き換えられた点で、実施の形態1の受信装置1Aと異なる。
同期捕捉部50Gは、設定レジスタ52が設定レジスタ52Gに置き換えられた点においてのみ、実施の形態1の同期捕捉部50Aと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。スペクトル拡散復調部60Gは、レイク合成部74がレイク合成部74Gに置き換えられた点においてのみ、実施の形態1のスペクトル拡散復調部60Aと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。
実施の形態7では、同期捕捉部50Gの設定レジスタ52Gは、同期捕捉信号SYNを受けてマッチドフィルタ53に出力するとともに、補正シンボル信号S0〜S3のしきい値強度における位相誤差量の基準値を示す基準値信号THを、スペクトル拡散復調部60Gのレイク合成部74Gに出力する。レイク合成部74Gは、基準値信号THを受けて、補正シンボル信号S0〜S3のうち、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい補正シンボル信号を除いた補正シンボル信号をレイク合成し、合成シンボル信号SSをビタビ誤り訂正回路80に出力する。
このように、設定レジスタ52Gからレイク合成部74Gに基準値信号THを出力し、基準値信号THに基づいて、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい補正シンボル信号をレイク合成に加えないことにより、レイク合成の精度を高めることができる。
図17は、この発明の実施の形態7による受信装置1Gの回路動作を説明するための動作波形図である。
図17を参照して、図16のAD補間回路30から出力される受信チップ信号D0〜D3は、D0,D1,…のチップ間隔で、図16の大規模メモリ51Aに順次書き込まれる。受信チップ信号D0〜D3は、図16のマッチドフィルタ53にいったん蓄えられた後、図16の逆拡散回路62において、図16のコード生成回路63から出力される逆拡散コードPNによって逆拡散される。逆拡散された受信チップ信号(D0〜D3)×PNは、1シンボルの間、4チップ分に渡って積分された後、経路ごとの受信シンボル信号SP0〜SP3として逆拡散回路62から出力される。
受信シンボル信号SP0〜SP3は、図16のチャネル推定部65および補正回路64に入力される。チャネル推定部65は、受信シンボル信号SP0〜SP3を−45度回転させた後に2シンボル間積分し、IQ座標におけるI軸とのずれおよび歪み量を測定する。こうして算出された補正係数K0〜K3は、2シンボル間隔で更新され、補正回路64に出力される。補正回路64は、補正係数K0〜K3を受けて、受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転量を複素演算によって補正し、補正シンボル信号S0〜S3を出力する。
補正シンボル信号S0〜S3は、図16のパス別受信ベクトル補正結果レジスタ73にいったん保持された後、図16のレイク合成部74に出力される。レイク合成部74は、補正シンボル信号S0〜S3のうち、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい補正シンボル信号S01,S22を除いた補正シンボル信号をレイク合成し、合成シンボル信号SSを出力する。このように、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい補正シンボル信号S01,S22をレイク合成に加えないことによって、レイク合成の精度を高めることができる。
以上のように、実施の形態7によれば、設定レジスタ52Gからレイク合成部74Gに基準値信号THを出力し、基準値信号THに基づいて、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい補正シンボル信号をレイク合成に加えないことにより、レイク合成の精度を高めることができる。
[実施の形態8]
図18は、この発明の実施の形態8による受信装置1Hの構成を概略的に示した概略ブロック図である。
図18を参照して、実施の形態8の受信装置1Hは、同期捕捉部50Aが同期捕捉部50Hに置き換えられ、スペクトル拡散復調部60Aがスペクトル拡散復調部60Hに置き換えられた点で、実施の形態1の受信装置1Aと異なる。
同期捕捉部50Hは、設定レジスタ52が設定レジスタ52Hに置き換えられた点においてのみ、実施の形態1の同期捕捉部50Aと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。スペクトル拡散復調部60Hは、チャネル推定部65がチャネル推定部65Hに置き換えられた点においてのみ、実施の形態1のスペクトル拡散復調部60Aと異なる。したがって、重複する部分の説明はここでは繰り返さない。
実施の形態8では、同期捕捉部50Hの設定レジスタ52Hは、同期捕捉信号SYNを受けてマッチドフィルタ53に出力するとともに、受信シンボル信号SP0〜SP3のしきい値強度における位相誤差量の基準値を示す基準値信号THを、スペクトル拡散復調部60のチャネル推定部65Hに出力する。
チャネル推定部65Hは、基準値信号THを受けて、受信シンボル信号SP0〜SP3のうち、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい受信シンボル信号を除いた受信シンボル信号についてのみ補正係数を算出する。補正回路64は、受信シンボル信号SP0〜SP3のうち、補正係数が算出された受信シンボル信号についてフェージングによる位相回転を補正し、パス別受信ベクトル補正結果レジスタ73に出力する。
このように、設定レジスタ52Hからチャネル推定部65Hに基準値信号THを出力し、基準値信号THに基づいて、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい受信シンボル信号については補正係数を算出しないことにより、レイク合成の精度を高めることができる。さらに、実施の形態7より早い段階で、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい受信シンボル信号を除くことにより、受信装置1H全体の演算処理量を減らすことができる。この結果、受信装置1Hの低消費電力化を図ることが可能となる。
図19は、この発明の実施の形態8による受信装置1Hの回路動作を説明するための動作波形図である。
図19を参照して、図18のAD補間回路30から出力される受信チップ信号D0〜D3は、D0,D1,…のチップ間隔で、図18の大規模メモリ51Aに順次書き込まれる。受信チップ信号D0〜D3は、図18のマッチドフィルタ53にいったん蓄えられた後、図18の逆拡散回路62において、図18のコード生成回路63から出力される逆拡散コードPNによって逆拡散される。逆拡散された受信チップ信号(D0〜D3)×PNは、1シンボルの間、4チップ分に渡って積分された後、経路ごとの受信シンボル信号SP0〜SP3として逆拡散回路62から出力される。
受信シンボル信号SP0〜SP3は、図18のチャネル推定部65Hおよび補正回路64に入力される。チャネル推定部65Hは、受信シンボル信号SP0〜SP3のうち、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい受信シンボル信号における補正係数K01,K12を除いた受信シンボル信号についてのみ補正係数を算出する。具体的には、受信シンボル信号SP0〜SP3を−45度回転させた後に2シンボル間積分し、IQ座標におけるI軸とのずれおよび歪み量を測定する。
こうして算出された補正係数K0〜K3(K01,K12を除く)は、2シンボル間隔で更新され、補正回路64に出力される。補正回路64は、補正係数K0〜K3(K01,K12を除く)を受けて、受信シンボル信号SP0〜SP3の位相回転量を複素演算によって補正し、補正シンボル信号S0〜S3を出力する。いま、補正係数K01,K12は除かれていることから、補正シンボル信号S0〜S3のうち、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい補正シンボル信号S01,S22については出力されない。
補正シンボル信号S0〜S3(S01,S22を除く)は、図18のパス別受信ベクトル補正結果レジスタ73にいったん保持された後、図18のレイク合成部74において、合成シンボル信号SSにレイク合成される。このように、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい受信シンボル信号SP0〜SP3については補正係数を算出しないことにより、レイク合成の精度を高めることができる。
以上のように、実施の形態8によれば、設定レジスタ52Hからチャネル推定部65Hに基準値信号THを出力し、基準値信号THに基づいて、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい受信シンボル信号SP0〜SP3については補正係数を算出しないことにより、レイク合成の精度を高めることができるとともに、受信装置1Hの低消費電力化が可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態による受信装置を説明する背景としてのスペクトル拡散通信方式の概要を模式的に説明した模式図である。 この発明の実施の形態1による受信装置1Aの構成を概略的に示した概略ブロック図である。 この発明の実施の形態1による逆拡散回路62の具体的な回路構成を示した回路図である。 この発明の実施の形態1による受信装置1Aの回路動作を説明するための動作波形図である。 受信チップ信号D0〜D3が経路の違いに応じてどのように大規模メモリ51Aに書き込まれるのかを示した動作波形図である。 この発明の実施の形態2による受信装置1Bの構成を概略的に示した概略ブロック図である。 この発明の実施の形態2による受信装置1Bの回路動作を説明するための動作波形図である。 この発明の実施の形態3による受信装置1Cの構成を概略的に示した概略ブロック図である。 この発明の実施の形態3による受信装置1Cの回路動作を説明するための動作波形図である。 この発明の実施の形態4による受信装置1Dの構成を概略的に示した概略ブロック図である。 この発明の実施の形態4による受信装置1Dの回路動作を説明するための動作波形図である。 この発明の実施の形態5による受信装置1Eの構成を概略的に示した概略ブロック図である。 この発明の実施の形態5による受信装置1Eの回路動作を説明するための動作波形図である。 この発明の実施の形態6による受信装置1Fの構成を概略的に示した概略ブロック図である。 この発明の実施の形態6による受信装置1Fの回路動作を説明するための動作波形図である。 この発明の実施の形態7による受信装置1Gの構成を概略的に示した概略ブロック図である。 この発明の実施の形態7による受信装置1Gの回路動作を説明するための動作波形図である。 この発明の実施の形態8による受信装置1Hの構成を概略的に示した概略ブロック図である。 この発明の実施の形態8による受信装置1Hの回路動作を説明するための動作波形図である。
符号の説明
1A〜1H 受信装置、10 アンテナ受信部、20 RF+AD部、30 AD補間回路、50A〜50H 同期捕捉部、51A〜51F 大規模メモリ、52,52G,52H 設定レジスタ、53 マッチドフィルタ、60A〜60H スペクトル拡散復調部、61,61a〜61d フィンガ演算部、62 逆拡散回路、63 コード生成回路、64 補正回路、65,65H チャネル推定部、71 遅延プロファイル計算部、72 パス制御部、73 パス別受信ベクトル補正結果レジスタ、74,74G レイク合成部、74E 補正・レイク合成部、74F チャネル推定・補正・レイク合成部、80 ビタビ誤り訂正回路、90 オーディオデコーダ、100 スピーカ部。

Claims (8)

  1. スペクトル拡散通信方式を用いた受信装置であって、
    受信信号を無線処理して、拡散コードごとの受信チップ信号を出力する入力処理部と、
    前記受信チップ信号の同期捕捉を行ない、前記受信チップ信号とともにタイミング信号を出力する同期捕捉部と、
    前記タイミング信号を受けて、前記同期捕捉部から出力される前記受信チップ信号の復調処理を行ない、合成シンボル信号を出力するスペクトル拡散復調部と、
    前記合成シンボル信号を復号処理して、音声データを出力する出力処理部とを備え、
    前記同期捕捉部は、
    前記受信チップ信号を一時的に保持するメモリと、
    前記メモリから出力される前記受信チップ信号の同期捕捉を行なうマッチドフィルタとを含み、
    前記スペクトル拡散復調部は、
    前記受信チップ信号のフィンガ演算処理を行ない補正シンボル信号を出力するフィンガ演算部と、
    前記受信チップ信号の受信強度に応じたタイミング処理を行なうパス計算処理部と、
    前記補正シンボル信号を一時的に保持するパス別受信ベクトル補正結果レジスタと、
    前記パス別受信ベクトル補正結果レジスタから出力される前記補正シンボル信号をレイク合成して、前記合成シンボル信号を出力するレイク合成部とを含み、
    前記フィンガ演算部は、
    前記受信チップ信号を受けて逆拡散コードを生成するコード生成回路と、
    前記逆拡散コードを受けて、前記受信チップ信号の逆拡散を行ない、受信経路ごとの受信シンボル信号を出力する逆拡散回路と、
    前記受信シンボル信号を受けてチャネル推定を行ない、補正係数を出力するチャネル推定部と、
    前記補正係数を受けて前記受信シンボル信号の位相回転量を補正し、補正シンボル信号を出力する補正回路とを有する、受信装置。
  2. スペクトル拡散通信方式を用いた受信装置であって、
    受信信号を無線処理して、拡散コードごとの受信チップ信号を出力する入力処理部と、
    前記受信チップ信号の同期捕捉を行ない、前記受信チップ信号とともにタイミング信号を出力する同期捕捉部と、
    前記タイミング信号を受けて、前記同期捕捉部から出力される前記受信チップ信号の復調処理を行ない、合成シンボル信号を出力するスペクトル拡散復調部と、
    前記合成シンボル信号を復号処理して、音声データを出力する出力処理部とを備え、
    前記同期捕捉部は、
    前記受信チップ信号を一時的に保持するメモリと、
    前記メモリから出力される前記受信チップ信号の同期捕捉を行なうマッチドフィルタとを含み、
    前記スペクトル拡散復調部は、
    前記受信チップ信号のフィンガ演算処理を受信経路ごとに行ない、受信経路ごとの補正シンボル信号を出力する複数のフィンガ演算部と、
    前記受信チップ信号の受信強度に応じたタイミング処理を行なうパス計算処理部と、
    前記補正シンボル信号を一時的に保持するパス別受信ベクトル補正結果レジスタと、
    前記パス別受信ベクトル補正結果レジスタから出力される前記補正シンボル信号をレイク合成して、前記合成シンボル信号を出力するレイク合成部とを含み、
    前記メモリは、前記レイク合成部から出力される前記合成シンボル信号を一時的に保持することによって、前記合成シンボル信号の復調レートを受信レートに戻し、
    前記複数のフィンガ演算部の各々は、
    前記受信チップ信号を受けて逆拡散コードを生成するコード生成回路と、
    前記逆拡散コードを受けて、前記受信チップ信号の逆拡散を行ない、受信経路ごとの受信シンボル信号を出力する逆拡散回路と、
    前記受信シンボル信号を受けてチャネル推定を行ない、補正係数を出力するチャネル推定部と、
    前記補正係数を受けて前記受信シンボル信号の位相回転量を補正し、補正シンボル信号を出力する補正回路とを有する、受信装置。
  3. スペクトル拡散通信方式を用いた受信装置であって、
    受信信号を無線処理して、拡散コードごとの受信チップ信号を出力する入力処理部と、
    前記受信チップ信号の同期捕捉を行ない、前記受信チップ信号とともにタイミング信号を出力する同期捕捉部と、
    前記タイミング信号を受けて、前記同期捕捉部から出力される前記受信チップ信号の復調処理を行ない、合成シンボル信号を出力するスペクトル拡散復調部と、
    前記合成シンボル信号を復号処理して、音声データを出力する出力処理部とを備え、
    前記同期捕捉部は、
    前記受信チップ信号を一時的に保持するメモリと、
    前記メモリから出力される前記受信チップ信号の同期捕捉を行なうマッチドフィルタとを含み、
    前記スペクトル拡散復調部は、
    前記受信チップ信号のフィンガ演算処理を受信経路ごとに行ない、受信経路ごとの補正シンボル信号を出力する複数のフィンガ演算部と、
    前記受信チップ信号の受信強度に応じたタイミング処理を行なうパス計算処理部と、
    前記メモリから出力される前記補正シンボル信号をレイク合成して、前記合成シンボル信号を出力するレイク合成部とを含み、
    前記複数のフィンガ演算部の各々は、
    前記受信チップ信号を受けて逆拡散コードを生成するコード生成回路と、
    前記逆拡散コードを受けて、前記受信チップ信号の逆拡散を行ない、受信経路ごとの受信シンボル信号を出力する逆拡散回路と、
    前記受信シンボル信号を受けてチャネル推定を行ない、補正係数を出力するチャネル推定部と、
    前記補正係数を受けて前記受信シンボル信号の位相回転量を補正し、補正シンボル信号を出力する補正回路とを有し、
    前記メモリは、前記補正回路から出力される前記補正シンボル信号を一時的に保持することによって、前記補正シンボル信号の復調レートを受信レートに戻す、受信装置。
  4. スペクトル拡散通信方式を用いた受信装置であって、
    受信信号を無線処理して、拡散コードごとの受信チップ信号を出力する入力処理部と、
    前記受信チップ信号の同期捕捉を行ない、前記受信チップ信号とともにタイミング信号を出力する同期捕捉部と、
    前記タイミング信号を受けて、前記同期捕捉部から出力される前記受信チップ信号の復調処理を行ない、合成シンボル信号を出力するスペクトル拡散復調部と、
    前記合成シンボル信号を復号処理して、音声データを出力する出力処理部とを備え、
    前記同期捕捉部は、
    前記受信チップ信号を一時的に保持するメモリと、
    前記メモリから出力される前記受信チップ信号の同期捕捉を行なうマッチドフィルタとを含み、
    前記スペクトル拡散復調部は、
    前記受信チップ信号のフィンガ演算処理を行ない補正シンボル信号を出力するフィンガ演算部と、
    前記受信チップ信号の受信強度に応じたタイミング処理を行なうパス計算処理部と、
    前記メモリから出力される前記補正シンボル信号をレイク合成して、前記合成シンボル信号を出力するレイク合成部とを含み、
    前記フィンガ演算部は、
    前記受信チップ信号を受けて逆拡散コードを生成するコード生成回路と、
    前記逆拡散コードを受けて、前記受信チップ信号の逆拡散を行ない、受信経路ごとの受信シンボル信号を出力する逆拡散回路と、
    前記受信シンボル信号を受けてチャネル推定を行ない、補正係数を出力するチャネル推定部と、
    前記補正係数を受けて前記受信シンボル信号の位相回転量を補正し、補正シンボル信号を出力する補正回路とを有し、
    前記メモリは、前記補正回路から出力される前記補正シンボル信号を一時的に保持することによって出力タイミングを調整する、受信装置。
  5. スペクトル拡散通信方式を用いた受信装置であって、
    受信信号を無線処理して、拡散コードごとの受信チップ信号を出力する入力処理部と、
    前記受信チップ信号の同期捕捉を行ない、前記受信チップ信号とともにタイミング信号を出力する同期捕捉部と、
    前記タイミング信号を受けて、前記同期捕捉部から出力される前記受信チップ信号の復調処理を行ない、合成シンボル信号を出力するスペクトル拡散復調部と、
    前記合成シンボル信号を復号処理して、音声データを出力する出力処理部とを備え、
    前記同期捕捉部は、
    前記受信チップ信号を一時的に保持するメモリと、
    前記メモリから出力される前記受信チップ信号の同期捕捉を行なうマッチドフィルタとを含み、
    前記スペクトル拡散復調部は、
    前記受信チップ信号のフィンガ演算処理を行ない補正シンボル信号を出力するフィンガ演算部と、
    前記受信チップ信号の受信強度に応じたタイミング処理を行なうパス計算処理部とを含み、
    前記フィンガ演算部は、
    前記受信チップ信号を受けて逆拡散コードを生成するコード生成回路と、
    前記逆拡散コードを受けて、前記受信チップ信号の逆拡散を行ない、受信経路ごとの受信シンボル信号を出力する逆拡散回路と、
    前記受信シンボル信号を受けてチャネル推定を行ない、補正係数を出力するチャネル推定部とを有し、
    前記メモリは、前記補正係数および前記受信シンボル信号を一時的に保持することによって出力タイミングを調整し、
    前記スペクトル拡散復調部は、さらに、前記メモリから出力される前記補正係数および前記受信シンボル信号を受けて、前記受信シンボル信号の位相回転量を補正した後レイク合成し、前記合成シンボル信号を出力する補正・レイク合成部を含む、受信装置。
  6. スペクトル拡散通信方式を用いた受信装置であって、
    受信信号を無線処理して、拡散コードごとの受信チップ信号を出力する入力処理部と、
    前記受信チップ信号の同期捕捉を行ない、前記受信チップ信号とともにタイミング信号を出力する同期捕捉部と、
    前記タイミング信号を受けて、前記同期捕捉部から出力される前記受信チップ信号の復調処理を行ない、合成シンボル信号を出力するスペクトル拡散復調部と、
    前記合成シンボル信号を復号処理して、音声データを出力する出力処理部とを備え、
    前記同期捕捉部は、
    前記受信チップ信号を一時的に保持するメモリと、
    前記メモリから出力される前記受信チップ信号の同期捕捉を行なうマッチドフィルタとを含み、
    前記スペクトル拡散復調部は、
    前記受信チップ信号のフィンガ演算処理を行ない補正シンボル信号を出力するフィンガ演算部と、
    前記受信チップ信号の受信強度に応じたタイミング処理を行なうパス計算処理部とを含み、
    前記フィンガ演算部は、
    前記受信チップ信号を受けて逆拡散コードを生成するコード生成回路と、
    前記逆拡散コードを受けて、前記受信チップ信号の逆拡散を行ない、受信経路ごとの受信シンボル信号を出力する逆拡散回路とを有し、
    前記メモリは、前記逆拡散回路から出力される前記受信シンボル信号を一時的に保持することによって出力タイミングを調整し、
    前記スペクトル拡散復調部は、さらに、前記メモリから出力される前記受信シンボル信号を受けてチャネル推定を行ない前記受信シンボル信号の位相回転量を補正した後レイク合成し、前記合成シンボル信号を出力するチャネル推定・補正・レイク合成部を含む、受信装置。
  7. スペクトル拡散通信方式を用いた受信装置であって、
    受信信号を無線処理して、拡散コードごとの受信チップ信号を出力する入力処理部と、
    前記受信チップ信号の同期捕捉を行ない、前記受信チップ信号とともにタイミング信号を出力する同期捕捉部と、
    前記タイミング信号を受けて、前記同期捕捉部から出力される前記受信チップ信号の復調処理を行ない、合成シンボル信号を出力するスペクトル拡散復調部と、
    前記合成シンボル信号を復号処理して、音声データを出力する出力処理部とを備え、
    前記同期捕捉部は、
    前記受信チップ信号を一時的に保持するメモリと、
    前記メモリから出力される前記受信チップ信号の同期捕捉を行なうマッチドフィルタとを含み、
    前記同期捕捉部は、さらに、補正シンボル信号のしきい値強度における位相誤差量の基準値を示す基準値信号を出力する設定レジスタを含み、
    前記スペクトル拡散復調部は、
    前記受信チップ信号のフィンガ演算処理を行ない前記補正シンボル信号を出力するフィンガ演算部と、
    前記受信チップ信号の受信強度に応じたタイミング処理を行なうパス計算処理部と、
    前記補正シンボル信号を一時的に保持するパス別受信ベクトル補正結果レジスタと、
    前記基準値信号を受けて、前記パス別受信ベクトル補正結果レジスタから出力される前記補正シンボル信号のうち、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい補正シンボル信号を除いた補正シンボル信号をレイク合成して、前記合成シンボル信号を出力するレイク合成部とを含み、
    前記フィンガ演算部は、
    前記受信チップ信号を受けて逆拡散コードを生成するコード生成回路と、
    前記逆拡散コードを受けて、前記受信チップ信号の逆拡散を行ない、受信経路ごとの受信シンボル信号を出力する逆拡散回路と、
    前記受信シンボル信号を受けてチャネル推定を行ない、補正係数を出力するチャネル推定部と、
    前記補正係数を受けて前記受信シンボル信号の位相回転量を補正し、補正シンボル信号を出力する補正回路とを有する、受信装置。
  8. スペクトル拡散通信方式を用いた受信装置であって、
    受信信号を無線処理して、拡散コードごとの受信チップ信号を出力する入力処理部と、
    前記受信チップ信号の同期捕捉を行ない、前記受信チップ信号とともにタイミング信号を出力する同期捕捉部と、
    前記タイミング信号を受けて、前記同期捕捉部から出力される前記受信チップ信号の復調処理を行ない、合成シンボル信号を出力するスペクトル拡散復調部と、
    前記合成シンボル信号を復号処理して、音声データを出力する出力処理部とを備え、
    前記同期捕捉部は、
    前記受信チップ信号を一時的に保持するメモリと、
    前記メモリから出力される前記受信チップ信号の同期捕捉を行なうマッチドフィルタとを含み、
    前記同期捕捉部は、さらに、補正シンボル信号のしきい値強度における位相誤差量の基準値を示す基準値信号を出力する設定レジスタを含み、
    前記スペクトル拡散復調部は、
    前記受信チップ信号のフィンガ演算処理を行ない前記補正シンボル信号を出力するフィンガ演算部と、
    前記受信チップ信号の受信強度に応じたタイミング処理を行なうパス計算処理部と、
    前記補正シンボル信号を一時的に保持するパス別受信ベクトル補正結果レジスタと、
    前記パス別受信ベクトル補正結果レジスタから出力される前記補正シンボル信号をレイク合成して、前記合成シンボル信号を出力するレイク合成部とを含み、
    前記フィンガ演算部は、
    前記受信チップ信号を受けて逆拡散コードを生成するコード生成回路と、
    前記逆拡散コードを受けて、前記受信チップ信号の逆拡散を行ない、受信経路ごとの受信シンボル信号を出力する逆拡散回路と、
    前記受信シンボル信号および前記基準値信号を受けて、前記逆拡散回路から出力される前記補正シンボル信号のうち、しきい値強度における位相誤差量が基準値より大きい補正シンボル信号を除いた補正シンボル信号についてチャネル推定を行ない、補正係数を出力するチャネル推定部と、
    前記補正係数を受けて前記受信シンボル信号の位相回転量を補正し、補正シンボル信号を出力する補正回路とを有する、受信装置。
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