JP2001251220A - デジタルマッチトフィルタおよびデジタルマッチトフィルタを用いた携帯無線端末 - Google Patents

デジタルマッチトフィルタおよびデジタルマッチトフィルタを用いた携帯無線端末

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JP2001251220A
JP2001251220A JP2000369832A JP2000369832A JP2001251220A JP 2001251220 A JP2001251220 A JP 2001251220A JP 2000369832 A JP2000369832 A JP 2000369832A JP 2000369832 A JP2000369832 A JP 2000369832A JP 2001251220 A JP2001251220 A JP 2001251220A
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章二 後藤
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0248Filters characterised by a particular frequency response or filtering method
    • H03H17/0254Matched filters

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信信号と拡散符号との相関値のピーク検出
の精度を維持しつつ、消費電力の低減を図ったデジタル
マッチトフィルタ、およびそのようなデジタルマッチト
フィルタを用いた携帯無線端末を提供する。 【解決手段】 デジタルマッチトフィルタ11は、受信
信号サンプルを保持する受信信号保持部12と、既知の
拡散符号を生成する拡散符号生成部13と、受信号サン
プルと拡散符号との相関値を算出する相関値演算部14
とを含む。受信信号保持部12は、並列配置された複数
のレジスタからなり、各レジスタの前段には、信号書き
込み時以外の信号入力をマスクするゲート回路が設けら
れる。相関値演算部14は、並列配置された複数系統の
低速動作の演算回路14a、14bからなる。各演算回
路は、前段と後段の積和演算部16、19に分割され、
ピーク値検出時以外は、電力節減のため後段の積和演算
部19を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルマッチ
トフィルタおよびデジタルマッチトフィルタを用いた携
帯無線端末に関し、より特定的には、スペクトル直接拡
散通信システムにおいて、受信側で逆拡散処理を行なう
ためのデジタルマッチトフィルタ、およびそのようなデ
ジタルマッチトフィルタを含む携帯無線端末に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばCDMA(Code Divisio
n Multiple Access)方式のようなデジタル無線通信に
おいては、ユーザごとに固有の拡散符号系列で送信デジ
タルデータをスクランブルして送出し、受信側では逆拡
散符号系列で受信デジタルデータをデスクランブルする
スペクトル直接拡散通信方式が採用されている。
【0003】このようなスペクトル直接拡散通信方式を
用いたデジタル無線通信の送信側には、拡散符号系列を
生成して送信デジタルデータをスクランブルするための
拡散部が設けられる。一方、受信側には、拡散符号系列
のレプリカ信号を生成して受信デジタルデータをデスク
ランブルするための逆拡散部が設けられる。
【0004】このスペクトル直接拡散通信システムにお
いては、送信側における拡散符号生成のタイミングに、
受信側における拡散符号生成のタイミングを同期させる
必要がある。
【0005】図14は、上述のようなスペクトル直接拡
散通信システムにおける送信機および受信機の基本構成
を示す概略ブロック図である。
【0006】図14を参照して、スペクトル直接拡散通
信システムは、基本的に、送信機60と、受信機65と
で構成される。
【0007】送信機60において、送信されるべき原信
号は、一次変調器61に与えられ、電波の有効利用の観
点から、信号の狭帯域化が図られている。
【0008】一次変調器61の出力は、拡散部62に与
えられ、その内部に設けられた図示しない拡散符号生成
部から与えられる拡散符号系列によって拡散すなわちス
クランブル(2次変調)される。
【0009】拡散部62の出力は、図示しない送信回路
によって無線送信に必要な処理が施された後、アンテナ
63を介して送信される。
【0010】アンテナ63から送信された信号は、受信
機65のアンテナ64によって受信され、図示しない受
信回路によって無線受信に必要な処理が施された後、逆
拡散部66に与えられる。
【0011】逆拡散部66は、その内部に設けられた図
示しない拡散符号生成部から与えられる、受信側の拡散
符号系列に同期したレプリカ信号によって受信信号を逆
拡散すなわちデスクランブルする。
【0012】これによって、逆拡散部66から原信号が
取り出され、復調部67によって原信号が復調されるこ
とになる。
【0013】このように、送信機側と同期した逆拡散処
理を受信機側で行なうためには、受信機側の逆拡散部6
6において、受信機側の拡散符号系列の送信機側とのず
れをなくすように、受信機側の拡散符号系列をシフトす
ることにより送信機側の拡散符号系列との初期同期を取
る必要がある。
【0014】図15は、このような初期同期を行なう従
来の初期同期回路およびその制御回路を示す概略ブロッ
ク図である。
【0015】図15に示した初期同期回路70および制
御回路80は、図14の逆拡散部66内に含まれてい
る。初期同期回路70は、デジタルマッチトフィルタ7
1と、巡回積分部72と、同期捕捉判定部73とを備え
ている。
【0016】デジタルマッチトフィルタ71は、受信信
号と拡散符号との相関値ピークの検出速度が優れている
ため採用されるものであり、デジタルマッチトフィルタ
については、たとえば、田近による信学技報SST62
−21の「スペクトル拡散通信におけるデジタルマッチ
トフィルタ技術とその問題点」に詳細に説明されてい
る。
【0017】デジタルマッチトフィルタ71は、入力さ
れた受信信号と、内部で生成される拡散符号系列のレプ
リカ信号との相関値を演算して逆拡散信号として出力す
る。出力された逆拡散信号は図14の復調部67に与え
られるとともに、巡回積分部72に与えられる。従来の
デジタルマッチトフィルタ71の詳細な構成および動作
については後述する。
【0018】なお、拡散符号系列は、一定の繰返し周期
で繰返される拡散符号で構成され、この拡散符号の繰返
し周期のことを以下に「フレーム」と称することとす
る。
【0019】巡回積分部72は、ノイズの除去、相関値
のピーク値の検出精度の向上を図るために、デジタルマ
ッチトフィルタ71から出力される相関値を、拡散符号
系列の数フレーム期間にわたって積分することにより、
相関値の平均化を実行する。
【0020】ここで、情報1ビット当たりの受信信号の
エネルギをEbとし、1Hz当たりのノイズおよび干渉
信号の密度をNoとすると、Eb/Noが高ければ、受信
信号のエネルギが相対的に大きいため、各フレームにお
ける相関値のピーク値を検出することは容易である。し
かしながら、Eb/Noが低ければ、受信信号のエネルギ
が相対的に小さいため、そのままでは各フレームにおけ
る相関値のピーク値を検出することは困難である。
【0021】そこで、複数フレームの相関値の平均化を
行なうことにより、たとえEb/Noが低くても、相関値
のピークの検出の精度を向上させることができる。この
ような巡回積分を用いたデジタルマッチトフィルタにつ
いては、たとえば、田近他による信学技報SST96−
26の「4相相関器を用いたDS/GMSK/PSK方
式とスペクトル拡散復調用LSI」に詳細に説明されて
いる。
【0022】図15に戻って、巡回積分部72で得られ
た相関値の積分値は、同期捕捉判定部73に与えられ
る。同期捕捉判定部73は、与えられた相関値の積分値
が、予め内部に設定されている閾値を超えているか否か
を判定する。
【0023】すなわち、平均によって得られた相関値ピ
ークが閾値を越えている場合には、越えていることを示
す信号(たとえば「1」)を制御部80に与え、閾値を
超える相関値ピークが存在しない場合には、そのことを
示す信号(たとえば「0」)を制御部80に与える。
【0024】制御部80は、同期捕捉判定部73から与
えられる信号が「1」であれば、送信側と受信側との拡
散符号系列の位相差が、デジタルマッチトフィルタ71
の動作周波数分の1の誤差以内に引き込まれたものとし
て、すなわち粗同期が達成されたとして、逆拡散用の拡
散符号系列生成のタイミングを維持するようにデジタル
マッチトフィルタ71の拡散符号系列の生成タイミング
を制御する。
【0025】一方、制御部80は、同期捕捉判定部73
から与えられる信号が「0」であれば、送信側と受信側
との拡散符号系列の位相差が、デジタルマッチトフィル
タ71の動作周波数分の1の誤差以内に引き込まれてい
ないものとして、すなわち粗同期が達成されていないも
のとして、粗同期を達成するよう逆拡散用の拡散符号系
列生成のタイミングをシフトさせるようにデジタルマッ
チトフィルタ71の拡散符号系列の生成タイミングを制
御する。拡散符号生成タイミングの制御は、より具体的
には、拡散符号レジスタ値(タップ係数)を書き換えた
り、受信信号蓄積レジスタ値を更新することにより行な
われる。
【0026】制御部80は、粗同期の達成後も同期捕捉
判定回路73の出力を監視し、粗同期を維持するように
デジタルマッチトフィルタ71の拡散符号系列の生成タ
イミングを制御する。これにより、初期同期が達成され
ることになる。
【0027】以下に、図15に示したデジタルマッチト
フィルタ71の構成および動作について詳細に説明す
る。
【0028】図16は、デジタルマッチトフィルタ71
の一例としてのトランスバーサル型フィルタの構成を示
すブロック図である。図16を参照して、拡散符号レプ
リカ発生器71aでは、システムに固有のある初期値
が、所定の生成多項式に基づいて構成されたシフトレジ
スタ(図示せず)に設定され、初期値を基に所定回数シ
フト動作させた後の符号から順次連続して、送信側およ
び受信側で既知の拡散符号系列として出力していくよう
に構成されている。
【0029】そして、拡散符号レプリカ発生器71aで
生成された拡散符号の1フレーム分のチップを、入力用
拡散符号レジスタ71bに拡散符号のチップ速度で入力
し、そこに格納する。この入力用拡散符号レジスタ71
bに格納された拡散符号の1フレーム分のチップは、演
算用拡散符号レジスタ71cに転送され、そこに格納さ
れる。
【0030】一方、各々nビット(nはn≧1の整数)
に量子化されたサンプルからなる受信信号が、拡散符号
のチップ速度のM(Mは≧1の整数)倍のオーバサンプ
リング速度でオーバサンプリングされて受信信号蓄積レ
ジスタ71dに時系列的に入力され、拡散符号の1フレ
ーム分のチップ数(以下、拡散符号長)のM倍に相当す
る符号長の受信信号サンプルが順次格納される。図16
に示した例では、説明の簡略化のため、M=2の場合に
ついて説明するものとする。
【0031】あるタイミングで、シフトレジスタである
受信信号蓄積レジスタ71dに蓄積された拡散符号長の
2倍のサンプル数の受信信号系列のうち、初段のレジス
タから一段おきの(奇数段の)各レジスタに保持されて
いるサンプルが並列に出力され(タップ出力)、乗算部
71eを構成する対応する乗算器の一方入力に与えられ
る。
【0032】一方、演算用拡散符号レジスタ71cに格
納されている拡散符号の1フレーム分のチップが並列に
出力され(タップ係数)、乗算部71eを構成する対応
する乗算器の他方入力に与えられる。
【0033】乗算部71eを構成するすべての乗算器の
出力は、加算部71fで加算され、その時点での相関値
として出力される。
【0034】次のタイミングで受信信号系列の次のサン
プルが受信信号蓄積レジスタ71dに入力され、各段に
保持されていたサンプルは次段にシフトされる。このタ
イミングで、シフトレジスタ71dの奇数段のレジスタ
に保持されているサンプル(タップ出力)と、シフトレ
ジスタ71cに固定されている拡散符号の1フレーム分
のチップ(タップ係数)とが乗算部71eにおいて乗算
され、その結果の総和が加算部71fにより算出され、
相関値出力として出力される。
【0035】このように図16のデジタルマッチトフィ
ルタ71では、拡散符号のチップ速度の2倍のサンプル
速度で受信信号蓄積レジスタ71dに入力された受信信
号サンプルは、一段おきにタップ出力として相関値算出
の対象とされるが、後続のサンプルが入力されて各段の
サンプルがシフトされるごとに相関値算出演算は行なわ
れるため、オーバサンプリングされた入力受信信号のす
べてのサンプルが相関値算出演算の対象となる。
【0036】なお、演算用拡散符号レジスタ71cに格
納される拡散符号のチップ数は、必ずしも1フレーム分
の拡散符号長でなくともよい。すなわち、1フレームの
一部分の拡散符号であっても、そのチップ数に対応する
受信信号サンプルとの相関値を算出すれば、同期位置で
ピークを示すため、部分同士の積和演算により同期位置
の捕捉が可能となる。
【0037】その場合、演算用拡散符号レジスタ71c
に1フレームの一部分の拡散符号を固定して相関値演算
を続行し、その間に1フレームの他の部分の拡散符号を
入力用拡散符号レジスタ71bに格納しておき、必要に
応じて、レジスタ71cの拡散符号をレジスタ71bの
拡散符号で置換えることもできる。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】図16に示した従来の
デジタルマッチトフィルタでは、受信信号蓄積レジスタ
71dにオーバサンプリング速度で受信信号系列の各サ
ンプルが入力されるごとに、すなわちレジスタ71dに
一旦格納されるすべての受信信号サンプルに対して、乗
算部71eおよび加算部71fによって受信信号と拡散
符号との積和演算が実行されるため、毎回の積和演算に
多くの論理回路が動作することとなり、デジタルマッチ
トフィルタ全体の消費電力が著しく増大するという問題
があった。
【0039】また、図16の従来のデジタルマッチトフ
ィルタでは、受信信号蓄積レジスタ71dは、拡散符号
長のM倍のサンプル数の受信信号を保持するため、非常
に段数の多いシフトレジスタで構成されることになり、
データサンプルの連続的なシフト動作により消費電力が
増大することになる。
【0040】このため、受信信号蓄積用のレジスタを、
シフトレジスタではなく、入力受信信号に対して並列に
設けられた複数のレジスタで構成し、時系列的に入力さ
れる受信信号系列のサンプルを上記複数のレジスタに所
定のタイミングで巡回的に書込むように構成されたデジ
タルマッチトフィルタが提案されており、たとえば、特
開平10−285079号公報に開示されている。
【0041】しかしながら、このような構成のデジタル
マッチトフィルタでは、入力された受信信号サンプル
が、入力受信信号に対して並列に設けられた複数のレジ
スタに共通に与えられることになるため、本来の書込み
タイミングにないレジスタにもサンプルデータが入力さ
れることになる。書込みタイミングになく、能動化され
ていないレジスタであっても、入力信号があれば当該レ
ジスタには消費電力が発生することになる。したがっ
て、シフトレジスタを使用しないこのようなデジタルマ
ッチトフィルタであっても、全体として消費電力が増大
することとなる。
【0042】さらに、図16に示す従来のデジタルマッ
チトフィルタでは、オーバサンプリング速度で入力され
る受信信号と拡散符号との積和演算を行なうための回路
71eおよび71fは、非常に高速の動作周波数で動作
することとなり、これらの回路における消費電力が増大
し、デジタルマッチトフィルタ全体の消費電力が増大す
るという問題があった。
【0043】それゆえに、この発明の目的は、受信信号
と拡散符号との相関値のピーク検出の精度を維持しつ
つ、消費電力の低減を図ったデジタルマッチトフィルタ
およびそのようなデジタルマッチトフィルタを用いた携
帯無線端末を提供することである。
【0044】この発明の他の目的は、受信信号と拡散符
号との相関値がピーク値となる可能性のある場合にのみ
積和演算をすべて行なうことにより、相関値算出のため
の回路の消費電力の低減を図ったデジタルマッチトフィ
ルタおよびそのようなデジタルマッチトフィルタを用い
た携帯無線端末を提供することである。
【0045】この発明のさらに他の目的は、受信信号蓄
積レジスタを構成する並列レジスタのうち、本来の書込
みタイミングにあるレジスタ以外のレジスタの入力をマ
スクすることにより、並列レジスタにおける消費電力の
低減を図ったデジタルマッチトフィルタおよびそのよう
なデジタルマッチトフィルタを用いた携帯無線端末を提
供することである。
【0046】この発明のさらに他の目的は、相関値演算
のための回路を、並列に複数系列設けることにより、各
相関値演算回路の動作周波数を下げて消費電力の低減を
図ったデジタルマッチトフィルタおよびそのようなデジ
タルマッチトフィルタを用いた携帯無線端末を提供する
ことである。
【0047】
【課題を解決するための手段】この発明は、送信側で拡
散処理が施されている受信信号系列に対して受信側で逆
拡散処理を行なうためのデジタルマッチトフィルタであ
って、受信信号保持手段と、拡散符号生成手段と、相関
値演算手段とを備える。受信信号保持手段は、時系列的
に入力される受信信号系列を構成するサンプルを所定数
のサンプルだけ順次保持する。拡散符号生成手段は、逆
拡散処理のための拡散符号系列を生成する。相関値演算
手段は、受信信号保持手段に保持されている所定数のサ
ンプルと、生成された拡散符号系列との相関値を算出す
る。相関値演算手段は、受信信号保持手段に保持されて
いる所定数のサンプルの一部と、生成された拡散符号系
列のうちサンプルの一部に対応する拡散符号との相関値
を算出する第1の積和演算手段と、受信信号保持手段に
保持されている所定数のサンプルの残りのサンプルと、
生成された拡散符号系列のうち残りのサンプルに対応す
る拡散符号との相関値を算出する第2の積和演算手段
と、第1の積和演算手段の出力相関値が所定の閾値を超
えたか否かを判定し、第1の積和演算手段の出力相関値
が前記所定の閾値を超えないと判定されれば、第2の積
和演算手段の演算動作を停止する判定手段とを含む。
【0048】この発明の他の局面によれば、送信側で拡
散処理が施されている受信信号系列に対して受信側で逆
拡散処理を行なうためのデジタルマッチトフィルタは、
時系列的に入力される受信信号系列を構成するサンプル
を順次保持するための受信信号保持手段を備える。受信
信号保持手段は、時系列的に入力される受信信号系列を
所定数のサンプルだけ並列に保持するための所定数の記
憶回路と、所定数の記憶回路のそれぞれの前段に設けら
れ、各々が能動化されたときに対応する記憶回路への入
力信号を通過させ、それ以外のときには入力信号をマス
クする、所定数の論理回路と、時系列的に入力される受
信信号系列のサンプルが所定数の記憶回路に所定のタイ
ミングで巡回的に書込まれるように、所定数の記憶回路
を所定のタイミングで巡回的に書込み可能状態にする第
1の制御手段と、時系列的に入力される受信信号系列の
サンプルが所定数の記憶回路に所定のタイミングで巡回
的に入力されるように、所定数の論理回路を所定のタイ
ミングで巡回的に能動化する第2の制御手段とを含む。
デジタルマッチトフィルタは、逆拡散処理のための拡散
符号系列を生成する拡散符号生成手段と、所定数の記憶
回路に並列に保持されている受信信号系列のサンプル
と、拡散符号系列との相関値を算出する相関値演算手段
とをさらに備える。
【0049】好ましくは、所定数の論理回路の各々の負
荷容量が、所定数の記憶回路の各々の負荷容量よりも小
さい。
【0050】この発明のさらに他の局面によれば、送信
側で拡散処理が施されている受信信号系列に対して受信
側で逆拡散処理を行なうためのデジタルマッチトフィル
タは、受信信号保持手段と、拡散符号生成手段と、第2
の所定数の相関値演算手段と、出力制御手段とを備え
る。受信信号保持手段は、時系列的に入力される受信信
号系列を構成するサンプルを第1の所定数のサンプルだ
け順次保持し、保持される第1の所定数のサンプルは、
第2の所定数のグループに分割される。拡散符号生成手
段は、逆拡散処理のための拡散符号系列を生成する。第
2の所定数の相関値演算手段は、第2の所定数のグルー
プごとに対応して設けられ、各々が、対応するグループ
のサンプルと、拡散符号系列との相関値を算出する。出
力制御手段は、第2の所定数の相関値演算手段のそれぞ
れの出力相関値を1系統の出力相関値として時系列的に
順次出力する。
【0051】この発明のさらに他の局面によれば、送信
側で拡散処理が施されている受信信号系列に対して受信
側で逆拡散処理を行なうためのデジタルマッチトフィル
タは、時系列的に入力される受信信号系列を構成するサ
ンプルを順次保持するための受信信号保持手段を備え
る。受信信号保持手段は、時系列的に入力される受信信
号系列を所定数のサンプルだけ並列に保持するための所
定数の記憶回路と、所定数の記憶回路のそれぞれの前段
に設けられ、各々が能動化されたときに対応する記憶回
路への入力信号を通過させ、それ以外のときには入力信
号をマスクする、所定数の論理回路と、時系列的に入力
される受信信号系列のサンプルが所定数の記憶回路に所
定のタイミングで巡回的に書込まれるように、所定数の
記憶回路を所定のタイミングで巡回的に書込み可能状態
にする第1の制御手段と、時系列的に入力される受信信
号系列のサンプルが所定数の記憶回路に所定のタイミン
グで巡回的に入力されるように、所定数の論理回路を所
定のタイミングで巡回的に能動化する第2の制御手段と
を含む。デジタルマッチトフィルタは、逆拡散処理のた
めの拡散符号系列を生成する拡散符号生成手段と、所定
数の記憶回路に並列に保持されている受信信号系列のサ
ンプルと、拡散符号系列との相関値を算出する相関値演
算手段とをさらに備る。相関値演算手段は、所定数の記
憶回路に保持されているサンプルの一部と、生成された
拡散符号系列のうちサンプルの一部に対応する拡散符号
との相関値を算出する第1の積和演算手段と、所定数の
記憶回路に保持されているサンプルの残りのサンプル
と、生成された拡散符号系列のうち残りのサンプルに対
応する拡散符号との相関値を算出する第2の積和演算手
段と、第1の積和演算手段の出力相関値が所定の閾値を
超えたか否かを判定し、第1の積和演算手段の出力相関
値が所定の閾値を超えないと判定されれば、第2の積和
演算手段の演算動作を停止する判定手段とを含む。
【0052】好ましくは、所定数の論理回路の各々の負
荷容量が、所定数の記憶回路の各々の負荷容量よりも小
さい。
【0053】この発明のさらに他の局面によれば、送信
側で拡散処理が施されている受信信号系列に対して受信
側で逆拡散処理を行なうためのデジタルマッチトフィル
タは、時系列的に入力される受信信号系列を構成するサ
ンプルを順次保持するための受信信号保持手段を備え
る。受信信号保持手段は、時系列的に入力される受信信
号系列を第1の所定数のサンプルだけ並列に保持するた
めの第1の所定数の記憶回路を含み、第1の所定数の記
憶回路は、第2の所定数のグループに分割される。受信
信号保持手段は、第1の所定数の記憶回路のそれぞれの
前段に設けられ、各々が能動化されたときに対応する記
憶回路への入力信号を通過させ、それ以外のときには入
力信号をマスクする、第1の所定数の論理回路と、時系
列的に入力される受信信号系列のサンプルが第1の所定
数の記憶回路に所定のタイミングで巡回的に書込まれる
ように、第1の所定数の記憶回路を所定のタイミングで
巡回的に書込み可能状態にする第1の制御手段と、時系
列的に入力される受信信号系列のサンプルが前記第1の
所定数の記憶回路に所定のタイミングで巡回的に入力さ
れるように、第1の所定数の論理回路を所定のタイミン
グで巡回的に能動化する第2の制御手段とをさらに含
む。デジタルマッチトフィルタは、逆拡散処理のための
拡散符号系列を生成する拡散符号生成手段と、第2の所
定数のグループごとに対応して設けられ、各々が、対応
するグループの記憶回路に並列に保持されているサンプ
ルと、拡散符号系列との相関値を算出する、第2の所定
数の相関値演算手段とをさらに備える。第2の所定数の
相関値演算手段の各々は、対応するグループの記憶回路
に保持されているサンプルの一部と、生成された拡散符
号系列のうちサンプルの一部に対応する拡散符号との相
関値を算出する第1の積和演算手段と、対応する記憶回
路に保持されているサンプルの残りのサンプルと、生成
された拡散符号系列のうち残りのサンプルに対応する拡
散符号との相関値を算出する第2の積和演算手段と、第
1の積和演算手段の出力相関値が所定の閾値を超えたか
否かを判定し、第1の積和演算手段の出力相関値が所定
の閾値を超えないと判定されれば、第2の積和演算手段
の演算動作を停止する判定手段とを含む。デジタルマッ
チトフィルタは、第2の所定数の相関値演算手段のそれ
ぞれの出力相関値を1系統の出力相関値として時系列的
に順次出力する出力制御手段をさらに備える。
【0054】好ましくは、所定数の論理回路の各々の負
荷容量が、所定数の記憶回路の各々の負荷容量よりも小
さい。
【0055】この発明のさらに他の局面によれば、デジ
タル無線通信の携帯無線端末は、受信デジタルデータを
復調する受信系モデム手段と、受信系モデム手段の受信
信号を処理して出力する信号処理手段とを備える。受信
系モデム手段は、送信側で拡散処理が施されている受信
信号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なうためのデ
ジタルマッチトフィルタを含み、デジタルマッチトフィ
ルタは、受信信号保持手段と、拡散符号生成手段と、相
関値演算手段とを含む。受信信号保持手段は、時系列的
に入力される受信信号系列を構成するサンプルを所定数
のサンプルだけ順次保持する。拡散符号生成手段は、逆
拡散処理のための拡散符号系列を生成する。相関値演算
手段は、受信信号保持手段に保持されている所定数のサ
ンプルと、生成された拡散符号系列との相関値を算出す
る。相関値演算手段は、受信信号保持手段に保持されて
いる所定数のサンプルの一部と、生成された拡散符号系
列のうちサンプルの一部に対応する拡散符号との相関値
を算出する第1の積和演算手段と、受信信号保持手段に
保持されている所定数のサンプルの残りのサンプルと、
生成された拡散符号系列のうち残りのサンプルに対応す
る拡散符号との相関値を算出する第2の積和演算手段
と、第1の積和演算手段の出力相関値が所定の閾値を超
えたか否かを判定し、第1の積和演算手段の出力相関値
が所定の閾値を超えないと判定されれば、第2の積和演
算手段の演算動作を停止する判定手段とを有する。
【0056】この発明の他の局面によれば、デジタル無
線通信の携帯無線端末は、受信デジタルデータを復調す
る受信系モデム手段と、受信系モデム手段の受信信号を
処理して出力する信号処理手段とを備える。受信系モデ
ム手段は、送信側で拡散処理が施されている受信信号系
列に対して受信側で逆拡散処理を行なうためのデジタル
マッチトフィルタを含み、デジタルマッチトフィルタ
は、時系列的に入力される受信信号系列を構成するサン
プルを順次保持するための受信信号保持手段を含む。受
信信号保持手段は、時系列的に入力される受信信号系列
を所定数のサンプルだけ並列に保持するための所定数の
記憶回路と、所定数の記憶回路のそれぞれの前段に設け
られ、各々が能動化されたときに対応する記憶回路への
入力信号を通過させ、それ以外のときには入力信号をマ
スクする、所定数の論理回路と、時系列的に入力される
受信信号系列のサンプルが所定数の記憶回路に所定のタ
イミングで巡回的に書込まれるように、所定数の記憶回
路を所定のタイミングで巡回的に書込み可能状態にする
第1の制御手段と、時系列的に入力される受信信号系列
のサンプルが所定数の記憶回路に所定のタイミングで巡
回的に入力されるように、所定数の論理回路を所定のタ
イミングで巡回的に能動化する第2の制御手段とを有す
る。デジタルマッチトフィルタは、逆拡散処理のための
拡散符号系列を生成する拡散符号生成手段と、所定数の
記憶回路に並列に保持されている受信信号系列のサンプ
ルと、拡散符号系列との相関値を算出する相関値演算手
段とをさらに含む。
【0057】好ましくは、所定数の論理回路の各々の負
荷容量が、所定数の記憶回路の各々の負荷容量よりも小
さい。
【0058】この発明のさらに他の局面によれば、デジ
タル無線通信の携帯無線端末は、受信デジタルデータを
復調する受信系モデム手段と、受信系モデム手段の受信
信号を処理して出力する信号処理手段とを備える。受信
系モデム手段は、送信側で拡散処理が施されている受信
信号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なうためのデ
ジタルマッチトフィルタを含み、デジタルマッチトフィ
ルタは、受信信号保持手段と、拡散符号生成手段と、第
2の所定数の相関値演算手段と、出力制御手段とを含
む。受信信号保持手段は、時系列的に入力される受信信
号系列を構成するサンプルを第1の所定数のサンプルだ
け順次保持し、保持される第1の所定数のサンプルは、
第2の所定数のグループに分割される。拡散符号生成手
段は、逆拡散処理のための拡散符号系列を生成する。第
2の所定数の相関値演算手段は、第2の所定数のグルー
プごとに対応して設けられ、各々が、対応するグループ
のサンプルと、拡散符号系列との相関値を算出する。出
力制御手段は、第2の所定数の相関値演算手段のそれぞ
れの出力相関値を1系統の出力相関値として時系列的に
順次出力する。
【0059】この発明のさらに他の局面によれば、デジ
タル無線通信の携帯無線端末は、受信デジタルデータを
復調する受信系モデム手段と、受信系モデム手段の受信
信号を処理して出力する信号処理手段とを備える。受信
系モデム手段は、送信側で拡散処理が施されている受信
信号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なうためのデ
ジタルマッチトフィルタを含み、デジタルマッチトフィ
ルタは、時系列的に入力される受信信号系列を構成する
サンプルを順次保持するための受信信号保持手段を含
む。受信信号保持手段は、時系列的に入力される受信信
号系列を所定数のサンプルだけ並列に保持するための所
定数の記憶回路と、所定数の記憶回路のそれぞれの前段
に設けられ、各々が能動化されたときに対応する記憶回
路への入力信号を通過させ、それ以外のときには入力信
号をマスクする、所定数の論理回路と、時系列的に入力
される受信信号系列のサンプルが所定数の記憶回路に所
定のタイミングで巡回的に書込まれるように、所定数の
記憶回路を所定のタイミングで巡回的に書込み可能状態
にする第1の制御手段と、時系列的に入力される受信信
号系列のサンプルが所定数の記憶回路に所定のタイミン
グで巡回的に入力されるように、所定数の論理回路を所
定のタイミングで巡回的に能動化する第2の制御手段と
を有する。デジタルマッチトフィルタは、逆拡散処理の
ための拡散符号系列を生成する拡散符号生成手段と、所
定数の記憶回路に並列に保持されている受信信号系列の
サンプルと、拡散符号系列との相関値を算出する相関値
演算手段とをさらに含む。相関値演算手段は、所定数の
記憶回路に保持されているサンプルの一部と、生成され
た拡散符号系列のうちサンプルの一部に対応する拡散符
号との相関値を算出する第1の積和演算手段と、所定数
の記憶回路に保持されているサンプルの残りのサンプル
と、生成された拡散符号系列のうち残りのサンプルに対
応する拡散符号との相関値を算出する第2の積和演算手
段と、第1の積和演算手段の出力相関値が所定の閾値を
超えたか否かを判定し、第1の積和演算手段の出力相関
値が所定の閾値を超えないと判定されれば、第2の積和
演算手段の演算動作を停止する判定手段とを有する。
【0060】好ましくは、所定数の論理回路の各々の負
荷容量が、所定数の記憶回路の各々の負荷容量よりも小
さい。
【0061】この発明のさらに他の局面によれば、デジ
タル無線通信の携帯無線端末は、受信デジタルデータを
復調する受信系モデム手段と、受信系モデム手段の受信
信号を処理して出力する信号処理手段とを備える。受信
系モデム手段は、送信側で拡散処理が施されている受信
信号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なうためのデ
ジタルマッチトフィルタを含み、デジタルマッチトフィ
ルタは、時系列的に入力される受信信号系列を構成する
サンプルを順次保持するための受信信号保持手段を含
む。受信信号保持手段は、時系列的に入力される受信信
号系列を第1の所定数のサンプルだけ並列に保持するた
めの第1の所定数の記憶回路を有し、第1の所定数の記
憶回路は、第2の所定数のグループに分割される。受信
信号保持手段は、第1の所定数の記憶回路のそれぞれの
前段に設けられ、各々が能動化されたときに対応する記
憶回路への入力信号を通過させ、それ以外のときには入
力信号をマスクする、第1の所定数の論理回路と、時系
列的に入力される受信信号系列のサンプルが第1の所定
数の記憶回路に所定のタイミングで巡回的に書込まれる
ように、第1の所定数の記憶回路を所定のタイミングで
巡回的に書込み可能状態にする第1の制御手段と、時系
列的に入力される受信信号系列のサンプルが第1の所定
数の記憶回路に所定のタイミングで巡回的に入力される
ように、第1の所定数の論理回路を所定のタイミングで
巡回的に能動化する第2の制御手段とをさらに有する。
デジタルマッチトフィルタは、逆拡散処理のための拡散
符号系列を生成する拡散符号生成手段と、第2の所定数
のグループごとに対応して設けられ、各々が、対応する
グループの記憶回路に並列に保持されているサンプル
と、拡散符号系列との相関値を算出する、第2の所定数
の相関値演算手段とをさらに含む。第2の所定数の相関
値演算手段の各々は、対応するグループの記憶回路に保
持されているサンプルの一部と、生成された拡散符号系
列のうちサンプルの一部に対応する拡散符号との相関値
を算出する第1の積和演算手段と、対応する記憶回路に
保持されているサンプルの残りのサンプルと、生成され
た拡散符号系列のうち残りのサンプルに対応する拡散符
号との相関値を算出する第2の積和演算手段と、第1の
積和演算手段の出力相関値が所定の閾値を超えたか否か
を判定し、第1の積和演算手段の出力相関値が所定の閾
値を超えないと判定されれば、第2の積和演算手段の演
算動作を停止する判定手段とを有する。デジタルマッチ
トフィルタは、第2の所定数の相関値演算手段のそれぞ
れの出力相関値を1系統の出力相関値として時系列的に
順次出力する出力制御手段をさらに含む。
【0062】好ましくは、所定数の論理回路の各々の負
荷容量が、所定数の記憶回路の各々の負荷容量よりも小
さい。
【0063】以上のように、この発明によれば、受信信
号と拡散符号との相関値がピーク値となる可能性のある
場合にのみ、相関値算出のための積和演算をすべて行な
い、それ以外の場合には、積和演算を部分的にしか行な
わないことにより、相関値算出のための積和演算回路の
消費電力を著しく低減することができる。
【0064】さらにこの発明によれば、受信信号蓄積レ
ジスタを並列レジスタで構成し、そのうち、本来の書込
みタイミングにあるレジスタ以外のレジスタの入力をマ
スクすることにより、書込みタイミングにない並列レジ
スタにおける不要な信号入力による消費電力の発生を防
止することができる。
【0065】さらにこの発明によれば、相関値算出のた
めの積和演算回路を、受信信号サンプルの複数のグルー
プに対応して並列に複数系列設けることにより、各積和
演算回路の動作周波数を下げることができ、相関値算出
のための消費電力の低減を図ることができる。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相
当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0067】図1は、この発明によるデジタルマッチト
フィルタが適用される、デジタル無線通信の携帯無線端
末の全体構成を示す概略ブロック図である。
【0068】図1に示す携帯無線端末は、大きくは、ア
ンテナ1と、無線処理部2と、ベースバンド処理部3
と、マイクおよびスピーカからなる音声入出力装置4
と、外部メモリ5と、LCDおよびキーからなる表示/
入力装置6とから構成される。
【0069】特に、ベースバンド処理部3は、モデム3
aと、チャネルコーデック3bと、DSP3cと、CP
U3dと、内部メモリ3eと、外部インターフェイス3
fと、内部バス3gとを含んでいる。
【0070】アンテナ1で受信した、図示しない基地局
からの電波信号は、無線処理部2によってベースバンド
の信号に変換され、ベースバンド処理部3に与えられ
る。
【0071】ベースバンド処理部3において、受信信号
はモデム3aによって復調され、さらにチャネルコーデ
ック3bによって復号化されてDSP3cに与えられ
る。DSP3cは、受信信号をデータ処理して音声入出
力装置4のスピーカを駆動し、受信信号を音声に変換す
る。
【0072】一方、音声入出力装置4のマイクで入力さ
れた音声は、DSP3cでデータ処理され、チャネルコ
ーデック3bに与えられる。チャネルコーデック3bは
与えられた音声信号を符号化してモデム3aに与え、モ
デム3aは与えられた送信信号を変調して無線処理部2
に与える。無線処理部2は、送信信号に無線処理を施し
てアンテナ1を介して図示しない基地局に向かって送出
する。
【0073】なお、モデム3a、チャネルコーデック3
b、およびDSP3cには、内部バス3gを介して、C
PU3d、内部メモリ3e、外部インタフェース3fと
が接続されている。CPU3dは、内部メモリ3eに格
納されているプログラムに従って図1の携帯無線端末全
体の動作を制御する。また外部インタフェース3fは、
外部メモリ5および表示/入力装置6とのインタフェー
スとして機能する。
【0074】[実施の形態1]図2は、図1に示した携
帯無線端末に適用される、この発明の実施の形態1によ
るデジタルマッチトフィルタを示す概略ブロック図であ
る。なお、図14に示した受信機65の逆拡散部66
(およびそこに含まれる図15の初期同期回路同期回路
70)および復調部67は、一般的には、図1の携帯無
線端末のベースバンド処理部3のモデム3a内の受信系
モデム部(図示せず)を構成するものであり、図2に示
す実施形態のデジタルマッチトフィルタ(図15の初期
同期回路70に含まれる)も、この受信系モデム部に含
まれているものとする。
【0075】図2を参照して、この発明の実施の形態1
によるデジタルマッチトフィルタ11は、受信信号保持
部12と、拡散符号生成部13と、相関値演算部14と
を備えている。
【0076】以下に説明するこの実施の形態1では、受
信信号の量子化ビット数を3とし(受信信号の各サンプ
ルは3ビットで構成される)、拡散符号長(拡散符号の
1フレームのチップ数)を4とし、受信信号のオーバサ
ンプリング数を2として、スペクトル直接拡散通信が行
なわれているものとする。
【0077】受信信号保持部12は、時系列的に入力さ
れる受信信号系列を構成するサンプルを、拡散符号長4
×オーバサンプリング数2=8個のサンプルだけ順次保
持して、サンプルR0〜R7(タップ出力)として並列
に出力し、相関値演算部14に与える。
【0078】拡散符号生成部13は、既知の拡散符号系
列を生成し、所定の拡散符号長である4個の拡散符号C
0〜C3(タップ係数)として並列に出力し、相関値演
算部14に与える。
【0079】相関値演算部14は、受信信号サンプルR
0〜R7と、拡散符号C0〜C3との積和演算を行な
い、相関値を算出して出力する。
【0080】図3は、受信信号保持部12の構成を詳細
に示すブロック図である。図3を参照して、受信信号保
持部12は、レジスタ制御部7と、拡散符号長4×オー
バサンプリング数2=8個のサンプルを保持するための
8個の受信信号蓄積レジスタ8−0〜8−7と、論理ゲ
ート回路9−0〜9−7とを備えている。
【0081】受信信号蓄積レジスタ8−0〜8−7の各
々は、各サンプルを構成する3ビットのデータ(最上位
ビットMSB、第2位ビット2、最下位ビットLSB)
をそれぞれ保持するための3個の記憶素子から構成され
る。
【0082】受信信号蓄積レジスタ8−0〜8−7のそ
れぞれの前段には、論理ゲート回路9−0〜9−7が対
応して設けられている。論理ゲート回路9−0〜9−7
の各々は、各サンプルを構成する3ビットのデータに対
応して3個のゲート論理素子から構成される。3個のゲ
ート論理素子のそれぞれの一方入力には、時系列的に入
力される受信信号の各サンプルを構成する3ビットデー
タが対応して入力される。
【0083】ここで、レジスタ制御部7は、入力受信信
号サンプルのサンプル速度に対応する速度のクロックパ
ルスを外部から受けて、後述するマスク信号MSK0〜
MSK7を発生し、論理ゲート回路9−0〜9−7の各
々を構成する3個のゲート論理素子のそれぞれの他方入
力には、対応するマスク信号が共通に入力される。
【0084】論理ゲート回路9−0〜9−7の各々の3
個のゲート論理素子からの出力は、対応する受信信号蓄
積レジスタを構成する3個の記憶素子のそれぞれの入力
に与えられる。
【0085】ここで、レジスタ制御部7は、上述のサン
プル速度のクロックパルスを受けて、後述する制御クロ
ック信号CLK0〜CLK7を発生し、受信信号蓄積レ
ジスタ8−0〜8−7の各々を構成する3個の記憶素子
のそれぞれの制御入力に与える。
【0086】受信信号蓄積レジスタ8−0〜8−7のそ
れぞれから出力される、各3ビットの受信信号サンプル
R0〜R7は、タップ出力として並列に取り出される。
【0087】8個の受信信号蓄積レジスタ8−0〜8−
7には、時系列的に入力される受信信号サンプルが所定
のタイミングで巡回的に書込まれる。このような受信信
号蓄積レジスタの書込み動作について、以下に詳細に説
明する。
【0088】図4は、受信信号蓄積レジスタ8−0〜8
−7の書込み動作を制御するレジスタ制御部7の構成を
示すブロック図である。図4を参照して、レジスタ制御
部7は、制御クロック生成部7aと、マスク信号生成部
7bとを備えている。
【0089】制御クロック生成部7aは、8進カウンタ
7cと、従属接続された7個の遅延素子11−1〜11
−7とを含んでいる。8進カウンタ7cは、上述の入力
受信信号のサンプル速度のクロックパルスを8分周した
制御クロックパルスCLK0を生成する。この制御クロ
ックパルスCLK0は、直接出力されるとともに、遅延
素子11−1〜11−7でそれぞれ1サンプル周期ずつ
遅延され、制御クロックパルスCLK1〜CLK7とし
て出力される。
【0090】このように生成された制御クロックパルス
CLK0〜CLK7は、図3の受信信号蓄積レジスタ8
−0〜8−7にそれぞれ与えられ、各制御クロックパル
スは、対応する受信信号蓄積レジスタを構成する3個の
記憶素子のそれぞれの制御入力に共通に与えられる。
【0091】なお、制御クロックパルスCLK4〜CL
K7は、CLK0〜CLK3を反転した信号で代用する
ことができるため、その場合には図4において破線の結
線で示すように遅延素子11−4〜11−7を省略する
ことができる。
【0092】マスク信号生成部7bは、制御クロック生
成部7aで生成された制御クロックパルスCLK0〜C
LK3に応じて、所定の真理値表に基づいてマスク信号
MSK0〜MSK7を発生する。
【0093】図5は、このようなマスク信号生成部7b
の真理値表の一例を示している。また、図6は、図5に
示した真理値表を実現したマスク信号生成部7bの論理
回路構成の一例を示すブロック図である。この例では、
上述のように遅延素子11−4〜11−7は省略されて
いるものとする。
【0094】図5において、入力信号である制御クロッ
クパルスCLK0〜CLK3の論理状態は、「H」(ハ
イレベル)および「L」(ローレベル)によって示され
る。一方、出力信号であるマスク信号MSK0〜MSK
7の論理状態は、論理値「1」および「0」によって示
される。
【0095】たとえば、マスク信号MSK5は、図5の
真理値表の(5)、(7)、(13)、および(15)
の場合、すなわち制御クロックパルスCLK0が
「L」、CLK2が「H」の場合に、論理値「1」を取
り、それ以外の場合、すなわち制御クロックパルスCL
K0が「H」、CLK2が「L」の場合に、論理値
「0」を取る。
【0096】このようにして発生したマスク信号MSK
0〜MSK7は、図3の論理ゲート回路9−0〜9−7
にそれぞれ与えられ、各マスク信号は、対応する論理ゲ
ート回路を構成する3個のゲート論理素子のそれぞれの
他方入力に共通に与えられる。
【0097】図7は、図4のレジスタ制御部7によって
発生する制御クロックパルスCLK0〜CLK3および
マスク信号MSK0〜MSK7のタイミングを示すタイ
ミング図である。
【0098】図7を参照して、最上段に示したサンプル
速度のクロックパルスに応じて、8進カウンタ7cのカ
ウント値は、繰返しカウントアップされ、3ビット目で
ハイレベルに立ち上がり4サンプルクロック周期にわっ
たてハイレベルを維持する分周クロックパルスが生成さ
れ、制御クロックパルスCLK0となる。
【0099】このハイレベルのクロックパルスCLK0
は、遅延素子11−1〜11−3によりそれぞれ1サン
プルクロック周期ずつ遅延され、制御クロックパルスC
LK1〜CLK3となる。
【0100】このようなハイレベルの制御クロックパル
スを3個の記憶素子のそれぞれの制御入力に受取った各
受信信号蓄積レジスタは、その立ち上がりエッジのタイ
ミングで能動化され、そのタイミングで入力された3ビ
ットの受信信号サンプルを保持する。
【0101】図7に戻って、制御クロックパルスCLK
0〜CLK3に基づいて、1サンプルクロック周期ずつ
ずれてハイレベルに立ち上がり2サンプルクロック周期
にわたってハイレベルを維持するマスク信号MSK0〜
MSK7が生成される。
【0102】このようなハイレベルのマスク信号を3個
のゲート論理素子のそれぞれの他方入力に受取った各論
理ゲート回路は、ハイレベルの期間中能動化され、その
期間中に3個のゲート論理素子のそれぞれの一方入力に
受取った3ビット入力受信信号サンプルを後段の対応す
る受信信号蓄積レジスタの3個の記憶素子の入力に通過
させる。それ以外のときには、対応するマスク信号はロ
ーレベルに固定されて各論理ゲート回路は不能化され、
後段の受信信号蓄積レジスタへの3ビット受信信号サン
プルの入力はマスクされることになる。
【0103】図8は、図7に示した全体のタイミング図
のうち、論理ゲート回路9−5を介して受信信号蓄積レ
ジスタ8−5に受信信号サンプルを書込む動作を抽出し
て示す部分タイミング図である。
【0104】図8を参照して、受信信号蓄積レジスタ8
−5に与えられる制御クロックパルスCLK5は、前述
のように、制御クロックパルスCLK1を図示しないイ
ンバータで反転することによって得られる。
【0105】論理ゲート回路9−5は、ANDゲート、
セレクタ回路などである3個のゲート論理素子で構成さ
れ、対応するマスク信号MSK5が論理値「1」を維持
する期間中だけ開いて、3ビットの受信信号サンプルを
後段の受信信号蓄積レジスタに伝達する。
【0106】受信信号蓄積レジスタ8−5は、対応する
制御クロックパルスCKL5の立ち上がりエッジのタイ
ミングで、3ビットの入力受信信号サンプルを取込み格
納する。すなわち、このタイミングでレジスタ内容が更
新される。
【0107】図8の例では、受信信号蓄積レジスタ8−
5に保持される受信信号サンプルの書換え(更新)のタ
イミング(対応する制御クロックパルスCLK5の立ち
上がりエッジのタイミング)の前後2サンプルクロック
周期にわたって、対応する前段の論理ゲート回路9−5
が開き、入力される受信信号サンプルD7〜D9、D1
5〜D17、D23〜D25を通過させる。
【0108】制御クロックパルスCLK5の立ち上がり
エッジごとに、受信信号サンプルD8、D16、D24
が順次受信信号蓄積レジスタ8−5に蓄積され、レジス
タ内容が更新される。そして、任意のタイミングにおい
て、そのとき受信信号蓄積レジスタ8−5に格納されて
いる受信信号サンプル(D8、D16、またはD24)
がタップ出力R5として、図2の相関値演算部14に出
力されることになる。
【0109】その他の受信信号蓄積レジスタ8−0〜8
−4および8−6〜8−7についても、上述の受信信号
蓄積レジスタ8−5と同様の処理が行なわれることにな
る。
【0110】以上のように、レジスタ制御部7の制御に
より、時系列的に入力されている受信信号系列のサンプ
ルが、所定のタイミングで、8個の受信信号蓄積レジス
タ8−0〜8−7に、8個の論理ゲート回路の対応する
ものを介して巡回的に書き込まれることとなり、それ以
外のタイミングでは、各受信信号蓄積レジスタへの受信
信号サンプルの書込みはマスクされることになる。
【0111】これにより、本来の書込みタイミングにな
い受信信号蓄積レジスタに入力受信信号サンプルが不必
要に入力されることはなくなり、当該受信信号蓄積レジ
スタにおいて電力消費が発生することが防止される。
【0112】なお、各論理ゲート回路の負荷容量は、各
受信信号蓄積レジスタの負荷容量より小さいことがのぞ
ましい。各論理ゲート回路は、対応する受信信号蓄積レ
ジスタに代わって不要な入力信号を受けるものであり、
論理ゲート回路の方が蓄積レジスタよりも負荷容量が小
さければ、不要な入力信号によって生じる論理ゲート回
路の消費電力が受信信号蓄積レジスタのそれよりも小さ
くなり、全体として消費電力の低減が図られる。
【0113】次に、図9は、図2に示す拡散符号生成部
13の構成を詳細に示すブロック図である。図9を参照
して、拡散符号生成部13は、拡散符号生成器13a
と、制御部13bと、第1の係数レジスタ13cと、第
2の係数レジスタ13dとを備えている。
【0114】拡散符号生成器13aは、所定の生成多項
式に基づいて既知の拡散符号系列を発生し、第1の係数
レジスタ13cに与える。第1の係数レジスタ13c
は、右シフトレジスタであり、生成された拡散符号系列
を順次格納する。また、第2の係数レジスタ13dは、
巡回型の左シフトレジスタである。
【0115】制御部13bは、拡散符号生成器13aが
生成する拡散符号のチップ数をカウントし、拡散符号長
(1フレーム分のチップ数)に達したことを判定する
と、制御信号を発生して、係数レジスタ13c、13d
に与える。
【0116】たとえば、制御部13bは、拡散符号生成
器13aが生成する拡散符号のチップ数が拡散符号長に
達していない間は、制御信号「0」を出力し、第1の係
数レジスタ13cを起動状態に置くとともに第2の係数
レジスタ13dを不能化しておく。
【0117】一方、制御部13bは、拡散符号生成器1
3aが生成する拡散符号のチップ数が拡散符号長に達し
た場合には、制御信号「1」を出力し、第1の係数レジ
スタ13cを不能化するとともに第2の係数レジスタ1
3dを起動する。これにより、係数レジスタ13cの内
容は、係数レジスタ13dに書込まれ、係数レジスタ1
3dの内容は、逆拡散用のタップ係数C0〜C3とし
て、図2の相関値演算部14に与えられる。
【0118】次に、図10は、図2に示した相関値演算
部14の構成を詳細に示すブロック図である。図10を
参照して、相関値演算部14は、第1の相関値演算回路
14aと、第2の相関値演算回路14bと、出力制御部
20とを備えている。
【0119】第1の相関値演算回路14aは、受信信号
保持部12から並列に供給される偶数番目の受信信号サ
ンプル(タップ出力)R0、R2、R4、R6と、拡散
符号生成部13から並列に供給される1フレームの拡散
符号(タップ係数)C0、C1、C2、C3との相関値
を算出する。第2の相関値演算回路14bは、受信信号
保持部12から並列に供給される奇数番目の受信信号サ
ンプル(タップ出力)R1、R3、R5、R7と、拡散
符号生成部13から並列に供給される1フレームの拡散
符号(タップ係数)C0、C1、C2、C3との相関値
を算出する。
【0120】ここで、タップ係数C0〜C3の各々は、
本来「0」または「1」の1ビットの信号であるが、以
下に説明する相関値算出演算においては、「0」を+
1、「1」を−1と置換えて相関値演算回路14a、1
4bに与えるものとする。
【0121】第1の相関値演算回路14aは、第1の積
和演算部16aと、閾値判定部17aと、スイッチ18
aと、第2の積和演算部19aと、加算器25aとを備
える。
【0122】まず、第1の積和演算部16aにおいて、
タップ出力R0、R2と、タップ係数C0、C1とが、
乗算器21a−1、21a−2によってそれぞれ乗算さ
れ、その結果が加算器22aによって加算される。すな
わち、第1の積和演算部16aからは、タップ出力R
0、R2と、タップ係数C0、C1との相関値が出力さ
れることになる。
【0123】この相関値は、閾値判定部17aにおい
て、所定の閾値Thと比較され、相関値が閾値Th以上
の場合には、閾値判定部17aは、スイッチ18aの可
動接点が固定接点b側に切換わるようにスイッチ18a
を制御する。
【0124】これにより、タップ係数C2、C3がスイ
ッチ18aを介して第2の積和演算部19aに与えら
れ、乗算器23a−1、23a−2により、それぞれタ
ップ出力R4、R6と乗算される。そして、その乗算結
果が加算器24aによって加算される。すなわち、第2
の積和演算部19aからは、タップ出力R4、R6と、
タップ係数C2、C3との相関値が出力されることにな
る。
【0125】第1の積和演算部16aで算出された相関
値と、第2の積和演算部19aで算出された相関値と
は、加算器25aで加算され、第1の相関値演算回路1
4aの相関値出力として出力制御部20に与えられる。
【0126】一方、閾値判定部17aは、第1の積和演
算部16aの相関値出力が所定の閾値Thよりも小さい
場合には、スイッチ18aの可動接点が固定接点a側に
切換わるようにスイッチ18aを制御する。
【0127】これにより、値0がタップ係数C2、C3
としてスイッチ18aを介して第2の積和演算部19a
に与えられ、乗算器23a−1、23a−2により、そ
れぞれタップ出力R4、R6と乗算される。したがっ
て、その乗算結果はともに0となり、加算器24aに入
力される。これにより、加算器24aは、その加算動作
を停止する。
【0128】一方、第2の相関値演算回路14bは、第
1の積和演算部16bと、閾値判定部17bと、スイッ
チ18bと、第2の積和演算部19bと、加算器25b
とを備える。
【0129】まず、第1の積和演算部16bにおいて、
タップ出力R1、R3と、タップ係数C0、C1とが、
乗算器21b−1、21b−2によってそれぞれ乗算さ
れ、その結果が加算器22bによって加算される。すな
わち、第1の積和演算部16bからは、タップ出力R
1、R3と、タップ係数C0、C1との相関値が出力さ
れることになる。
【0130】この相関値は、閾値判定部17bにおい
て、所定の閾値Thと比較され、相関値が閾値Th以上
の場合には、閾値判定部17bは、スイッチ18bの可
動接点が固定接点d側に切換わるようにスイッチ18b
を制御する。
【0131】これにより、タップ係数C2、C3がスイ
ッチ18bを介して第2の積和演算部19bに与えら
れ、乗算器23b−1、23b−2により、それぞれタ
ップ出力R5、R7と乗算される。そして、その乗算結
果が加算器24bによって加算される。すなわち、第2
の積和演算部19bからは、タップ出力R5、R7と、
タップ係数C2、C3との相関値が出力されることにな
る。
【0132】第1の積和演算部16bで算出された相関
値と、第2の積和演算部19bで算出された相関値と
は、加算器25bで加算され、第2の相関値演算回路1
4bの相関値出力として出力制御部20に与えられる。
【0133】一方、閾値判定部17bは、第1の積和演
算部16bの相関値出力が所定の閾値Thよりも小さい
場合には、スイッチ18bの可動接点が固定接点c側に
切換わるようにスイッチ18bを制御する。
【0134】これにより、値0がタップ係数C2、C3
としてスイッチ18bを介して第2の積和演算部19b
に与えられ、乗算器23b−1、23b−2により、そ
れぞれタップ出力R5、R7と乗算される。したがっ
て、その乗算結果はともに0となり、加算器24bに入
力される。これにより、加算器24bは、その加算動作
を停止する。
【0135】出力制御部20は、第1の相関値演算回路
14aの相関値出力と、第2の相関値演算回路14bの
相関値出力とをサンプル速度で交互に選択し、順次出力
する。
【0136】図10に示したこの発明の実施形態による
相関値演算部14では、第1および第2の相関値演算回
路14a、14bのそれぞれを、前段の第1の積和演算
部16a、16bと、後段の第2の積和演算部19a、
19bとに分けて構成している。そして前段の第1の積
和演算部で算出されたタップ出力とタップ係数との部分
的な相関値が所定の閾値以上の大きさを示し、全体とし
ての相関値がピーク値を示す可能性が高いときにのみ、
後段の第2の積和演算部をも動作させ、全体的な相関値
を算出するように構成している。
【0137】受信信号サンプルと1フレームの拡散符号
との相関値がピーク値となるのは、各フレーム期間にお
いて一瞬であり、それ以外のほとんどのタイミングでは
相関値の計算を最後まで実行する必要はない。そこでこ
の発明では、相関値がピーク値を取りそうにない期間に
おいては後段の積和演算部の動作を停止させ、不要な電
力消費の発生を防止している。
【0138】また、図10に示したこの発明の実施の形
態による相関値演算部14では、8個のタップ出力R0
〜R7を、偶数番号のR0、R2、R4、R6からなる
第1のグループと、奇数番号のR1、R3、R5、R7
からなる第2のグループとに分割し、それぞれのグルー
プに対応して第1の相関値演算回路14aと、第2の相
関値演算回路14bとの2系統の相関値演算回路を設け
ている。
【0139】たとえば、図2に示すデジタルマッチトフ
ィルタ11において、単一の相関値演算回路によって、
受信信号保持部12から並列に出力されるタップ出力R
0〜R7と、拡散符号生成部13から並列に出力される
タップ係数C0〜C3との積和演算を高速に(オーバサ
ンプリング速度で)行なって相関値を求めるためには、
8個のタップ出力と4個のタップ係数とを組合せるため
に複雑な切換回路が必要となる。このため相関値演算部
14の回路構成が複雑化することになる。また、サンプ
ル速度の高速動作により相関値演算部14自体の消費電
力も増大することとなる。
【0140】図10の実施形態では、タップ出力のそれ
ぞれのグループに対応して相関値演算回路を複数系統設
け、それぞれの相関値演算回路の相関値出力をサンプル
速度で交互に選択し、順次出力することにより相関値演
算部14の相関値出力を形成している。したがって、相
関値演算部の前段に複雑な切換回路を設ける必要もな
く、また各相関値演算回路は、低い動作周波数で(図1
0の例ではサンプル速度の2分の1で)動作するため、
各相関値演算回路の消費電力の低減を図ることができ
る。
【0141】ところで、次世代の移動体通信システムで
ある広帯域CDMA(Wide-Band Code Division Multip
le Access)方式の標準化が、3rd Generation Partners
hipProject(3GPP)というプロジェクトにおいて進められ
ている。
【0142】図11は、この3GPPに規定された方式
に準拠した下りリンク同期チャネル(P-SCH:Primary Syn
chronization Channel)用のデジタルマッチトフィルタ
31の構成を示すブロック図である。
【0143】図2に示した実施の形態によるデジタルマ
ッチトフィルタ11では、図15の初期同期回路70に
用いられることを前提に、説明の簡単化のために1系統
の入力受信信号の相関値出力を算出している。
【0144】これに対し、図11の例では、受信機の逆
拡散部(図14の66)においては、P−SCHの受信
信号は、I相(同相成分)と、Q相(直交成分)との2
系統に分かれ、それぞれに対して図2に示すこの発明に
よるデジタルマッチトフィルタが用いられている。
【0145】すなわち、P−SCHの受信信号のI相成
分と拡散符号との相関値を算出するためにデジタルマッ
チトフィルタ(I−DMF)31aが設けられており、
P−SCHの受信信号のQ相成分と拡散符号との相関値
を算出するためにデジタルマッチトフィルタ(Q−DM
F)31bが設けられている。
【0146】デジタルマッチトフィルタ31aおよび3
1bの各々は、図2から図10に示したこの発明の実施
形態によるデジタルマッチトフィルタ11で構成されて
いる。デジタルマッチトフィルタ31aで算出された受
信信号のI相成分と拡散符号との相関値は、電力加算器
31cの一方入力に与えられ、デジタルマッチトフィル
タ31bで算出された受信信号のQ相成分と拡散符号と
の相関値は、電力加算器31cの他方入力に与えられ
る。電力加算器31cは、I相成分およびQ相成分の相
関値を統合し、出力する。
【0147】図12は、図11のP−SCH用のデジタ
ルマッチトフィルタ31の後段に接続された巡回積分部
72(図15)から出力される相関値出力のピーク値を
示す、受信信号の1シンボル周期当たりの波形図であ
る。
【0148】図12において、(a)は、信号対雑音比
(SNR)が高い場合の波形図であり、(b)は、SN
Rが低い場合の波形図である。(a)に示すように、S
NRが高い場合には、良好な相関値ピーク特性が得られ
ている。一方、(b)に示すように、SNRが低い場合
には、デジタルマッチトフィルタ31a、31bのそれ
ぞれの出力に雑音の影響が出るが、巡回積分部72(図
15)による加算(平均化)により、雑音成分の影響が
低減され、デジタルマッチトフィルタ31の出力として
は、比較的良好な相関値ピーク特性が得られている。
【0149】次に、図13は、この発明による消費電力
の低減効果を視覚的に示したグラフである。図13の左
端の棒グラフは、図16に示す信号蓄積用にシフトレジ
スタを用いた従来のデジタルマッチトフィルタの消費電
力であり、これを100%とする。
【0150】これに対し、図3の実施形態に示すよう
に、受信信号の蓄積用に、シフトレジスタではなく、並
列レジスタを使用し、各レジスタの入力を論理ゲート回
路でマスクすることによってレジスタ部での消費電力が
著しく低減され、さらに相関値演算部の前段部分の相関
値が閾値Th=αを超えない限り、後段部分を常時動作
させないことにより相関値演算部の消費電力が低減され
た様子を、図13の中央の棒グラフが示している。
【0151】さらに、図13の右端の棒グラフは、閾値
Thを2倍の2αに設定した場合の消費電力を示してお
り、この場合はより厳密に後段の相関値演算部の不要な
動作が排除されるため、相関値演算部における消費電力
の低減は著しいものとなる。
【0152】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0153】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、受信
信号と拡散符号との部分的な積和演算により相関値がピ
ーク値となる可能性を判断し、その可能性ある場合にの
み、相関値算出のための積和演算をすべて行ない、それ
以外の場合には、積和演算を部分的にしか行なわないよ
うに構成している。このため、相関値算出のための積和
演算回路の消費電力を著しく低減することができる。
【0154】さらにこの発明によれば、入力受信信号に
対して、受信信号蓄積レジスタを並列に設け、そのう
ち、本来の書込みタイミングにあるレジスタ以外のレジ
スタの入力をマスクするように構成している。このた
め、書込みタイミングにない受信信号蓄積レジスタにお
ける不要な信号入力による消費電力の発生を防止するこ
とができる。
【0155】さらにこの発明によれば、相関値算出のた
めの積和演算回路を、受信信号サンプルの複数のグルー
プに対応して並列に複数系列設けるように構成してい
る。このため、各積和演算回路の動作周波数を下げるこ
とができ、相関値算出のための消費電力の低減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるデジタルマッチトフィルタが
適用される、デジタル無線通信の携帯無線端末の全体構
成を示す概略ブロック図である。
【図2】 図1に示した携帯無線端末に適用される、こ
の発明の実施の形態1によるデジタルマッチトフィルタ
を示す概略ブロック図である。
【図3】 受信信号保持部12の構成を詳細に示すブロ
ック図である。
【図4】 レジスタ制御部7の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】 マスク信号生成部7bの真理値表の一例を示
す図である。
【図6】 図5に示した真理値表を実現したマスク信号
生成部7bの論理回路構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図7】 図4のレジスタ制御部7によって発生する制
御クロックパルスおよびマスク信号のタイミングを示す
タイミング図である。
【図8】 論理ゲート回路9−5を介して受信信号蓄積
レジスタ8−5に受信信号サンプルを書込む動作を抽出
して示す部分タイミング図である。
【図9】 図2に示す拡散符号生成部13の構成を詳細
に示すブロック図である。
【図10】 図2に示した相関値演算部14の構成を詳
細に示すブロック図である。
【図11】 3GPPに規定された方式に準拠したP−
SCH用のデジタルマッチトフィルタ31の構成を示す
ブロック図である。
【図12】 図11のP−SCH用のデジタルマッチト
フィルタ31の相関値出力のピーク値特性を示す波形図
である。
【図13】 この発明による消費電力の低減効果を視覚
的に示した模式図である。
【図14】 スペクトル直接拡散通信システムにおける
送信機および受信機の基本構成を示す概略ブロック図で
ある。
【図15】 初期同期を行なう従来の初期同期回路およ
びその制御回路を示す概略ブロック図である。
【図16】 デジタルマッチトフィルタ71の一例とし
てのトランスバーサル型フィルタの構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 無線処理部、3 ベースバンド処理
部、3a モデム、3b チャネルコーデック、3c
DSP、3d CPU、3e 内部メモリ、3f 外部
インタフェース、3g 内部バス、4 音声入出力装
置、5 外部メモリ、6 表示/入力装置、7 レジス
タ制御部、8−0〜8−7 受信信号蓄積レジスタ、9
−0〜0−7 論理ゲート回路、11,31,71 デ
ジタルマッチトフィルタ、12 受信信号保持部、13
拡散符号生成部、14 相関値演算部、60 送信
機、61 一次変調器、62 拡散部、63,64 ア
ンテナ、65 受信機、66 逆拡散部、67 復調
部、70 初期同期回路、72巡回積分部、73 同期
捕捉判定部、80 制御部。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側で拡散処理が施されている受信信
    号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なうためのデジ
    タルマッチトフィルタであって、 時系列的に入力される前記受信信号系列を構成するサン
    プルを所定数のサンプルだけ順次保持する受信信号保持
    手段と、 前記逆拡散処理のための拡散符号系列を生成する拡散符
    号生成手段と、 前記受信信号保持手段に保持されている前記所定数のサ
    ンプルと、前記生成された拡散符号系列との相関値を算
    出する相関値演算手段とを備え、 前記相関値演算手段は、 前記受信信号保持手段に保持されている所定数のサンプ
    ルの一部と、前記生成された拡散符号系列のうち前記サ
    ンプルの一部に対応する拡散符号との相関値を算出する
    第1の積和演算手段と、 前記受信信号保持手段に保持されている所定数のサンプ
    ルの残りのサンプルと、前記生成された拡散符号系列の
    うち前記残りのサンプルに対応する拡散符号との相関値
    を算出する第2の積和演算手段と、 前記第1の積和演算手段の出力相関値が所定の閾値を超
    えたか否かを判定し、前記第1の積和演算手段の出力相
    関値が前記所定の閾値を超えないと判定されれば、前記
    第2の積和演算手段の演算動作を停止する判定手段とを
    含む、デジタルマッチトフィルタ。
  2. 【請求項2】 送信側で拡散処理が施されている受信信
    号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なうためのデジ
    タルマッチトフィルタであって、 時系列的に入力される前記受信信号系列を構成するサン
    プルを順次保持するための受信信号保持手段を備え、 前記受信信号保持手段は、 前記時系列的に入力される受信信号系列を所定数のサン
    プルだけ並列に保持するための前記所定数の記憶回路
    と、 前記所定数の記憶回路のそれぞれの前段に設けられ、各
    々が能動化されたときに対応する前記記憶回路への入力
    信号を通過させ、それ以外のときには入力信号をマスク
    する、前記所定数の論理回路と、 前記時系列的に入力される受信信号系列のサンプルが前
    記所定数の記憶回路に所定のタイミングで巡回的に書込
    まれるように、前記所定数の記憶回路を前記所定のタイ
    ミングで巡回的に書込み可能状態にする第1の制御手段
    と、 前記時系列的に入力される受信信号系列のサンプルが前
    記所定数の記憶回路に前記所定のタイミングで巡回的に
    入力されるように、前記所定数の論理回路を前記所定の
    タイミングで巡回的に能動化する第2の制御手段とを含
    み、 前記デジタルマッチトフィルタは、 前記逆拡散処理のための拡散符号系列を生成する拡散符
    号生成手段と、 前記所定数の記憶回路に並列に保持されている前記受信
    信号系列のサンプルと、前記拡散符号系列との相関値を
    算出する相関値演算手段とをさらに備える、デジタルマ
    ッチトフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記所定数の論理回路の各々の負荷容量
    が、前記所定数の記憶回路の各々の負荷容量よりも小さ
    い、請求項2に記載のデジタルマッチトフィルタ。
  4. 【請求項4】 送信側で拡散処理が施されている受信信
    号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なうためのデジ
    タルマッチトフィルタであって、 時系列的に入力される前記受信信号系列を構成するサン
    プルを第1の所定数のサンプルだけ順次保持する受信信
    号保持手段を備え、前記保持される第1の所定数のサン
    プルは、第2の所定数のグループに分割され、 前記逆拡散処理のための拡散符号系列を生成する拡散符
    号生成手段と、 前記第2の所定数のグループごとに対応して設けられ、
    各々が、対応するグループのサンプルと、前記拡散符号
    系列との相関値を算出する、前記第2の所定数の相関値
    演算手段と、 前記第2の所定数の相関値演算手段のそれぞれの出力相
    関値を1系統の出力相関値として時系列的に順次出力す
    る出力制御手段とをさらに備えた、デジタルマッチトフ
    ィルタ。
  5. 【請求項5】 送信側で拡散処理が施されている受信信
    号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なうためのデジ
    タルマッチトフィルタであって、 時系列的に入力される前記受信信号系列を構成するサン
    プルを順次保持するための受信信号保持手段を備え、 前記受信信号保持手段は、 前記時系列的に入力される受信信号系列を所定数のサン
    プルだけ並列に保持するための前記所定数の記憶回路
    と、 前記所定数の記憶回路のそれぞれの前段に設けられ、各
    々が能動化されたときに対応する前記記憶回路への入力
    信号を通過させ、それ以外のときには入力信号をマスク
    する、前記所定数の論理回路と、 前記時系列的に入力される受信信号系列のサンプルが前
    記所定数の記憶回路に所定のタイミングで巡回的に書込
    まれるように、前記所定数の記憶回路を前記所定のタイ
    ミングで巡回的に書込み可能状態にする第1の制御手段
    と、 前記時系列的に入力される受信信号系列のサンプルが前
    記所定数の記憶回路に前記所定のタイミングで巡回的に
    入力されるように、前記所定数の論理回路を前記所定の
    タイミングで巡回的に能動化する第2の制御手段とを含
    み、 前記デジタルマッチトフィルタは、 前記逆拡散処理のための拡散符号系列を生成する拡散符
    号生成手段と、 前記所定数の記憶回路に並列に保持されている前記受信
    信号系列のサンプルと、前記拡散符号系列との相関値を
    算出する相関値演算手段とをさらに備え、 前記相関値演算手段は、 前記所定数の記憶回路に保持されているサンプルの一部
    と、前記生成された拡散符号系列のうち前記サンプルの
    一部に対応する拡散符号との相関値を算出する第1の積
    和演算手段と、 前記所定数の記憶回路に保持されているサンプルの残り
    のサンプルと、前記生成された拡散符号系列のうち前記
    残りのサンプルに対応する拡散符号との相関値を算出す
    る第2の積和演算手段と、 前記第1の積和演算手段の出力相関値が所定の閾値を超
    えたか否かを判定し、前記第1の積和演算手段の出力相
    関値が前記所定の閾値を超えないと判定されれば、前記
    第2の積和演算手段の演算動作を停止する判定手段とを
    含む、デジタルマッチトフィルタ。
  6. 【請求項6】 前記所定数の論理回路の各々の負荷容量
    が、前記所定数の記憶回路の各々の負荷容量よりも小さ
    い、請求項5に記載のデジタルマッチトフィルタ。
  7. 【請求項7】 送信側で拡散処理が施されている受信信
    号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なうためのデジ
    タルマッチトフィルタであって、 時系列的に入力される前記受信信号系列を構成するサン
    プルを順次保持するための受信信号保持手段を備え、 前記受信信号保持手段は、 前記時系列的に入力される受信信号系列を第1の所定数
    のサンプルだけ並列に保持するための前記第1の所定数
    の記憶回路を含み、前記第1の所定数の記憶回路は、第
    2の所定数のグループに分割され、 前記第1の所定数の記憶回路のそれぞれの前段に設けら
    れ、各々が能動化されたときに対応する前記記憶回路へ
    の入力信号を通過させ、それ以外のときには入力信号を
    マスクする、前記第1の所定数の論理回路と、 前記時系列的に入力される受信信号系列のサンプルが前
    記第1の所定数の記憶回路に所定のタイミングで巡回的
    に書込まれるように、前記第1の所定数の記憶回路を前
    記所定のタイミングで巡回的に書込み可能状態にする第
    1の制御手段と、 前記時系列的に入力される受信信号系列のサンプルが前
    記第1の所定数の記憶回路に前記所定のタイミングで巡
    回的に入力されるように、前記第1の所定数の論理回路
    を前記所定のタイミングで巡回的に能動化する第2の制
    御手段とをさらに含み、 前記デジタルマッチトフィルタは、 前記逆拡散処理のための拡散符号系列を生成する拡散符
    号生成手段と、 前記第2の所定数のグループごとに対応して設けられ、
    各々が、対応するグループの記憶回路に並列に保持され
    ているサンプルと、前記拡散符号系列との相関値を算出
    する、前記第2の所定数の相関値演算手段とをさらに備
    え、 前記第2の所定数の相関値演算手段の各々は、 対応するグループの記憶回路に保持されているサンプル
    の一部と、前記生成された拡散符号系列のうち前記サン
    プルの一部に対応する拡散符号との相関値を算出する第
    1の積和演算手段と、 前記対応する記憶回路に保持されているサンプルの残り
    のサンプルと、前記生成された拡散符号系列のうち前記
    残りのサンプルに対応する拡散符号との相関値を算出す
    る第2の積和演算手段と、 前記第1の積和演算手段の出力相関値が所定の閾値を超
    えたか否かを判定し、前記第1の積和演算手段の出力相
    関値が前記所定の閾値を超えないと判定されれば、前記
    第2の積和演算手段の演算動作を停止する判定手段とを
    含み、 前記デジタルマッチトフィルタは、 前記第2の所定数の相関値演算手段のそれぞれの出力相
    関値を1系統の出力相関値として時系列的に順次出力す
    る出力制御手段をさらに備えた、デジタルマッチトフィ
    ルタ。
  8. 【請求項8】 前記所定数の論理回路の各々の負荷容量
    が、前記所定数の記憶回路の各々の負荷容量よりも小さ
    い、請求項7に記載のデジタルマッチトフィルタ。
  9. 【請求項9】 デジタル無線通信の携帯無線端末であっ
    て、 受信デジタルデータを復調する受信系モデム手段と、 前記受信系モデム手段の受信信号を処理して出力する信
    号処理手段とを備え、 前記受信系モデム手段は、送信側で拡散処理が施されて
    いる受信信号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なう
    ためのデジタルマッチトフィルタを含み、 前記デジタルマッチトフィルタは、 時系列的に入力される前記受信信号系列を構成するサン
    プルを所定数のサンプルだけ順次保持する受信信号保持
    手段と、 前記逆拡散処理のための拡散符号系列を生成する拡散符
    号生成手段と、 前記受信信号保持手段に保持されている前記所定数のサ
    ンプルと、前記生成された拡散符号系列との相関値を算
    出する相関値演算手段とを含み、 前記相関値演算手段は、 前記受信信号保持手段に保持されている所定数のサンプ
    ルの一部と、前記生成された拡散符号系列のうち前記サ
    ンプルの一部に対応する拡散符号との相関値を算出する
    第1の積和演算手段と、 前記受信信号保持手段に保持されている所定数のサンプ
    ルの残りのサンプルと、前記生成された拡散符号系列の
    うち前記残りのサンプルに対応する拡散符号との相関値
    を算出する第2の積和演算手段と、 前記第1の積和演算手段の出力相関値が所定の閾値を超
    えたか否かを判定し、前記第1の積和演算手段の出力相
    関値が前記所定の閾値を超えないと判定されれば、前記
    第2の積和演算手段の演算動作を停止する判定手段とを
    有する、携帯無線端末。
  10. 【請求項10】 デジタル無線通信の携帯無線端末であ
    って、 受信デジタルデータを復調する受信系モデム手段と、 前記受信系モデム手段の受信信号を処理して出力する信
    号処理手段とを備え、 前記受信系モデム手段は、送信側で拡散処理が施されて
    いる受信信号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なう
    ためのデジタルマッチトフィルタを含み、 前記デジタルマッチトフィルタは、 時系列的に入力される前記受信信号系列を構成するサン
    プルを順次保持するための受信信号保持手段を含み、 前記受信信号保持手段は、 前記時系列的に入力される受信信号系列を所定数のサン
    プルだけ並列に保持するための前記所定数の記憶回路
    と、 前記所定数の記憶回路のそれぞれの前段に設けられ、各
    々が能動化されたときに対応する前記記憶回路への入力
    信号を通過させ、それ以外のときには入力信号をマスク
    する、前記所定数の論理回路と、 前記時系列的に入力される受信信号系列のサンプルが前
    記所定数の記憶回路に所定のタイミングで巡回的に書込
    まれるように、前記所定数の記憶回路を前記所定のタイ
    ミングで巡回的に書込み可能状態にする第1の制御手段
    と、 前記時系列的に入力される受信信号系列のサンプルが前
    記所定数の記憶回路に前記所定のタイミングで巡回的に
    入力されるように、前記所定数の論理回路を前記所定の
    タイミングで巡回的に能動化する第2の制御手段とを有
    し、 前記デジタルマッチトフィルタは、 前記逆拡散処理のための拡散符号系列を生成する拡散符
    号生成手段と、 前記所定数の記憶回路に並列に保持されている前記受信
    信号系列のサンプルと、前記拡散符号系列との相関値を
    算出する相関値演算手段とをさらに含む、携帯無線端
    末。
  11. 【請求項11】 前記所定数の論理回路の各々の負荷容
    量が、前記所定数の記憶回路の各々の負荷容量よりも小
    さい、請求項10に記載の携帯無線端末。
  12. 【請求項12】 デジタル無線通信の携帯無線端末であ
    って、 受信デジタルデータを復調する受信系モデム手段と、 前記受信系モデム手段の受信信号を処理して出力する信
    号処理手段とを備え、 前記受信系モデム手段は、送信側で拡散処理が施されて
    いる受信信号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なう
    ためのデジタルマッチトフィルタを含み、 前記デジタルマッチトフィルタは、 時系列的に入力される前記受信信号系列を構成するサン
    プルを第1の所定数のサンプルだけ順次保持する受信信
    号保持手段を含み、前記保持される第1の所定数のサン
    プルは、第2の所定数のグループに分割され、 前記逆拡散処理のための拡散符号系列を生成する拡散符
    号生成手段と、 前記第2の所定数のグループごとに対応して設けられ、
    各々が、対応するグループのサンプルと、前記拡散符号
    系列との相関値を算出する、前記第2の所定数の相関値
    演算手段と、 前記第2の所定数の相関値演算手段のそれぞれの出力相
    関値を1系統の出力相関値として時系列的に順次出力す
    る出力制御手段とをさらに含む、携帯無線端末。
  13. 【請求項13】 デジタル無線通信の携帯無線端末であ
    って、 受信デジタルデータを復調する受信系モデム手段と、 前記受信系モデム手段の受信信号を処理して出力する信
    号処理手段とを備え、 前記受信系モデム手段は、送信側で拡散処理が施されて
    いる受信信号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なう
    ためのデジタルマッチトフィルタを含み、 前記デジタルマッチトフィルタは、 時系列的に入力される前記受信信号系列を構成するサン
    プルを順次保持するための受信信号保持手段を含み、 前記受信信号保持手段は、 前記時系列的に入力される受信信号系列を所定数のサン
    プルだけ並列に保持するための前記所定数の記憶回路
    と、 前記所定数の記憶回路のそれぞれの前段に設けられ、各
    々が能動化されたときに対応する前記記憶回路への入力
    信号を通過させ、それ以外のときには入力信号をマスク
    する、前記所定数の論理回路と、 前記時系列的に入力される受信信号系列のサンプルが前
    記所定数の記憶回路に所定のタイミングで巡回的に書込
    まれるように、前記所定数の記憶回路を前記所定のタイ
    ミングで巡回的に書込み可能状態にする第1の制御手段
    と、 前記時系列的に入力される受信信号系列のサンプルが前
    記所定数の記憶回路に前記所定のタイミングで巡回的に
    入力されるように、前記所定数の論理回路を前記所定の
    タイミングで巡回的に能動化する第2の制御手段とを有
    し、 前記デジタルマッチトフィルタは、 前記逆拡散処理のための拡散符号系列を生成する拡散符
    号生成手段と、 前記所定数の記憶回路に並列に保持されている前記受信
    信号系列のサンプルと、前記拡散符号系列との相関値を
    算出する相関値演算手段とをさらに含み、 前記相関値演算手段は、 前記所定数の記憶回路に保持されているサンプルの一部
    と、前記生成された拡散符号系列のうち前記サンプルの
    一部に対応する拡散符号との相関値を算出する第1の積
    和演算手段と、 前記所定数の記憶回路に保持されているサンプルの残り
    のサンプルと、前記生成された拡散符号系列のうち前記
    残りのサンプルに対応する拡散符号との相関値を算出す
    る第2の積和演算手段と、 前記第1の積和演算手段の出力相関値が所定の閾値を超
    えたか否かを判定し、前記第1の積和演算手段の出力相
    関値が前記所定の閾値を超えないと判定されれば、前記
    第2の積和演算手段の演算動作を停止する判定手段とを
    有する、携帯無線端末。
  14. 【請求項14】 前記所定数の論理回路の各々の負荷容
    量が、前記所定数の記憶回路の各々の負荷容量よりも小
    さい、請求項13に記載の携帯無線端末。
  15. 【請求項15】 デジタル無線通信の携帯無線端末であ
    って、 受信デジタルデータを復調する受信系モデム手段と、 前記受信系モデム手段の受信信号を処理して出力する信
    号処理手段とを備え、 前記受信系モデム手段は、送信側で拡散処理が施されて
    いる受信信号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なう
    ためのデジタルマッチトフィルタを含み、 前記デジタルマッチトフィルタは、 時系列的に入力される前記受信信号系列を構成するサン
    プルを順次保持するための受信信号保持手段を含み、 前記受信信号保持手段は、 前記時系列的に入力される受信信号系列を第1の所定数
    のサンプルだけ並列に保持するための前記第1の所定数
    の記憶回路を有し、前記第1の所定数の記憶回路は、第
    2の所定数のグループに分割され、 前記第1の所定数の記憶回路のそれぞれの前段に設けら
    れ、各々が能動化されたときに対応する前記記憶回路へ
    の入力信号を通過させ、それ以外のときには入力信号を
    マスクする、前記第1の所定数の論理回路と、 前記時系列的に入力される受信信号系列のサンプルが前
    記第1の所定数の記憶回路に所定のタイミングで巡回的
    に書込まれるように、前記第1の所定数の記憶回路を前
    記所定のタイミングで巡回的に書込み可能状態にする第
    1の制御手段と、 前記時系列的に入力される受信信号系列のサンプルが前
    記第1の所定数の記憶回路に前記所定のタイミングで巡
    回的に入力されるように、前記第1の所定数の論理回路
    を前記所定のタイミングで巡回的に能動化する第2の制
    御手段とをさらに有し、 前記デジタルマッチトフィルタは、 前記逆拡散処理のための拡散符号系列を生成する拡散符
    号生成手段と、 前記第2の所定数のグループごとに対応して設けられ、
    各々が、対応するグループの記憶回路に並列に保持され
    ているサンプルと、前記拡散符号系列との相関値を算出
    する、前記第2の所定数の相関値演算手段とをさらに含
    み、 前記第2の所定数の相関値演算手段の各々は、 対応するグループの記憶回路に保持されているサンプル
    の一部と、前記生成された拡散符号系列のうち前記サン
    プルの一部に対応する拡散符号との相関値を算出する第
    1の積和演算手段と、 前記対応する記憶回路に保持されているサンプルの残り
    のサンプルと、前記生成された拡散符号系列のうち前記
    残りのサンプルに対応する拡散符号との相関値を算出す
    る第2の積和演算手段と、 前記第1の積和演算手段の出力相関値が所定の閾値を超
    えたか否かを判定し、前記第1の積和演算手段の出力相
    関値が前記所定の閾値を超えないと判定されれば、前記
    第2の積和演算手段の演算動作を停止する判定手段とを
    有し、 前記デジタルマッチトフィルタは、 前記第2の所定数の相関値演算手段のそれぞれの出力相
    関値を1系統の出力相関値として時系列的に順次出力す
    る出力制御手段をさらに含む、携帯無線端末。
  16. 【請求項16】 前記所定数の論理回路の各々の負荷容
    量が、前記所定数の記憶回路の各々の負荷容量よりも小
    さい、請求項15に記載の携帯無線端末。
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