JP2003188767A - 同期捕捉回路 - Google Patents

同期捕捉回路

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JP2003188767A
JP2003188767A JP2001380443A JP2001380443A JP2003188767A JP 2003188767 A JP2003188767 A JP 2003188767A JP 2001380443 A JP2001380443 A JP 2001380443A JP 2001380443 A JP2001380443 A JP 2001380443A JP 2003188767 A JP2003188767 A JP 2003188767A
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signal
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JP2001380443A
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Yoshihito Shimazaki
良仁 島崎
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
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    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
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    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7073Synchronisation aspects
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  • Signal Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信側の端末において低消費電力を実現する
同期捕捉回路を提供すること。 【解決手段】 同期捕捉回路101は、拡散符号PN
生成し、この符号PNと受信信号Dとの間で部分相関計
算を行い、相関値を算出する複数の部分相関部113z
(z=a,b,c,d)を具えるとともに、比較部12
1zと、比較部121z及び部分相関部113zに対し
て、クロック信号Cの供給を行うクロック信号供給部1
23zとを、複数の部分相関部113zに対して具え
る。比較部121zは、閾値格納部に格納された閾値を
用いて、相関値が部分相関計算の早期の段階で算出不要
であることを判断する。相関値が算出不要であると判断
された場合は、クロック信号供給部123zは、クロッ
ク停止信号Hx(x=1,2,3,4)を比較部121
zから受信し、クロック信号Cの供給を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、符号分割多元接
続通信システム(以下、CDMAと称する)において通
信を行う端末が有する同期捕捉回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に広く行われている携帯電話等の移
動体通信システムでは、通信方式のひとつとしてCDM
Aが用いられている。CDMAで通信を行う無線端末に
おける同期捕捉回路の従来例は、特開2001−245
58号公報、及び特開2000−138654号公報に
開示されている。
【0003】従来の同期捕捉回路について、図12を参
照して説明する。図12は、従来の同期捕捉回路の構成
を示す図である。
【0004】図12(A)に、従来の同期捕捉回路10
の全体の構成を示す。例えば携帯電話におけるCDMA
による通信を想定したとき、基地局から送信された信号
はアンテナ部103において受信される。受信された信
号は、無線部105において、ベースバンド信号に変換
された後、図示しないA/D変換器によってディジタル
信号に変換され、出力される。この出力された信号を受
信信号Dとする。
【0005】その後、受信信号Dは同期捕捉回路10に
入力される。基地局から携帯電話に送信される信号は、
拡散符号によって拡散されている。そこで、携帯電話で
は、基地局、即ち送信側の拡散符号と同じ拡散符号を生
成し、受信した信号を逆拡散する。この逆拡散では、同
期確立のため、同期捕捉回路で受信信号に対する同期捕
捉が行われる。
【0006】同期捕捉回路10には、部分相関部13a
〜13dと、サーチャ回路107とが設けられている。
このような構成の同期捕捉回路10において、受信信号
Dは、それぞれの部分相関部13a〜13dに入力され
る。一般に、同期捕捉におけるシステム同期を効率良く
実現するために、部分相関部を複数設け、受信信号Dに
対する並列処理を行う。同期捕捉回路10におけるシス
テム同期については、後に説明する。
【0007】部分相関部13a〜13dには、クロック
信号生成部111からクロック信号Cがそれぞれ供給さ
れる。それぞれの部分相関部13a〜13dは、同様の
構成を有し、同様の動作を行う。ここで、部分相関部1
3a(13b、13c、13d)の構成を、図12
(B)に示す。
【0008】部分相関部13a(13b、13c、13
d)は、相関計算部15a(15b、15c、15
d)、符号生成部117a(117b、117c、11
7d)、及び相関値格納部119a(119b、119
c、119d)を有する。相関計算部15a(15b、
15c、15d)、符号生成部117a(117b、1
17c、117d)及び相関値格納部119a(119
b、119c、119d)には、クロック信号生成部1
11からクロック信号Cがそれぞれ供給される。受信信
号Dは、相関計算部15a(15b、15c、15d)
に入力される。相関計算部15a(15b、15c、1
5d)は、受信信号Dと、符号生成部117a(117
b、117c、117d)から生成される拡散符号PN
x(x=1,2,3,4(x=1〜4は、符号生成部1
17a〜117dにそれぞれ対応))とを用いて部分相
関計算を行い、相関値Bxを出力する。出力された相関
値Bxは、相関値格納部119a(119b、119
c、119d)に格納される。ここで、図4、図5及び
図6を参照して、部分相関計算について説明する。
【0009】一般に、CDMAを用いた通信では、送信
する信号に対して送信側が行った拡散のタイミングと同
じタイミングで、受信側で拡散符号を生成し、受信した
信号に対して逆拡散を行う。このとき、受信側では同期
捕捉を行って、受信信号から、送信側の拡散のタイミン
グを探索する。同期捕捉回路において、送信側のタイミ
ングで、符号生成部が拡散符号の生成を受信信号に対し
て行っている状態を、システム同期しているという。
【0010】図4に、送信側のタイミングで拡散された
信号の1周期分の受信信号Dを示す。ここで、1周期分
とは、送信側で生成した拡散符号PNの1周期分を意味
する。即ち、基地局等の送信側における拡散のタイミン
グと、受信側の受信のタイミングが一致していれば、ビ
ット列NO1〜NO32までの拡散符号PNで拡散され
た受信信号D(1周期32ビット分)が、無線部105
から出力されるはずである。
【0011】尚、図中、数値に*を付してあるが、この
符号のついた数値は、ビット列NOが連続することを便
宜上示したものである。また、図4では、拡散符号を1
と−1で示してあるが、実際の回路では−1は、“0”
として出力される。1は、電圧がある状態(即ちハイレ
ベル)を示すものであり、0は、電圧の低い状態もしく
は電圧のない状態(即ちローレベル)を示すものであ
る。上述した事柄は、以下において説明する図5及び図
6においても同様である。
【0012】ところで、実際には、図4で示したよう
に、最初から送信のタイミングと受信のタイミングが一
致することは稀である。図5に、実際に得られる受信信
号Dの一例を示す。この図は、実際に、無線部105か
ら出力された信号Dを、無作為に拡散符号PNの1周期
分にあたる32ビット分抽出した例を示している。
【0013】図中の表、上段は、受信信号ビット列NO
として、信号Dに対して得られた順に1〜32までの数
字を付与している。得られる受信信号Dは、図中の表、
3段目の行に示すようなものとなる。このとき、受信信
号ビット列NO1は、表中に示すように、拡散符号のビ
ット列NO9の拡散符号生成のタイミングと一致してい
る。即ち、実際には受信信号Dは、拡散符号のビット列
NO9〜NO32及びNO1〜NO8までの32ビット
分の拡散符号PNで拡散されている。よって、受信信号
のビット列NO1に対し、拡散符号生成のタイミングを
拡散符号ビット列NO9で開始し、32ビット分生成す
れば得られた受信信号Dに対して逆拡散を行うことがで
きる。そこで、同期捕捉回路10においては、上述した
ような拡散符号生成の開始のタイミングを、受信信号D
から見つけなければならない。このようなシステム同期
を行うため、部分相関部13a〜13dでは、部分相関
計算が行われる。
【0014】図12で示した符号生成部117a〜11
7dの動作について図6を参照して説明する。まずは、
図12(B)で示したような構成の部分相関部13aに
対応する符号生成部117aにおける符号生成について
説明する。
【0015】図6には、拡散符号ビット列NO1〜NO
32までの1周期分の拡散符号PNを示してある。符号
生成部117aでは、図5で示したような受信信号のビ
ット列NO1の信号Dに対して、図6中、矢印601で
示した拡散符号ビット列NOから拡散符号の生成を開始
する。即ち、符号生成部117aでは、受信信号のビッ
ト列NO1に対して、拡散符号ビット列NO1から拡散
符号の生成を開始し、受信信号のビット列NO32まで
の32ビット分を生成する。よって、相関計算部15a
では32ビット分の相関計算が行われる。
【0016】符号生成部117b〜117dの動作につ
いても、符号生成部117aと同様である。即ち、図5
で示したような受信信号のビット列NO1に対して、符
号生成部117b、117c、117dは、図6中、対
応する矢印603、矢印605、矢印607で示した拡
散符号ビット列NOから拡散符号の生成を開始する。ま
た、これら符号生成部117b〜117dに対応する相
関計算部15b〜15dの動作についても、上述した相
関計算部15aと同様である。
【0017】尚、符号生成部117a〜117dで生成
する拡散符号PNx(x=1,2,3,4)と、受信信
号Dとの間で部分相関を計算した場合、拡散符号のタイ
ミング、即ち位相が一致していれば、相関値Bx(x=
1,2,3,4)は一致していない場合に比べてより大
きな値となる性質を有している。したがって、部分相関
部13a〜13dより得られる相関値B1〜B4のう
ち、一番大きな値を得られた部分相関部において、シス
テム同期している可能性がある。上述した図5及び図
6、によれば、システム同期している可能性のある回路
は、部分相関部13bである。よって、相関値B2が大
きな値を示す。実際には、システム同期しているか否か
の判断は、サーチャ回路107において行われる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたような従来
の同期捕捉回路では、複数の部分相関の計算を行うこと
によって、システム同期を実現している。よって、複数
の部分相関部においては、常に各回路を動作させてい
る。その結果、従来の同期捕捉回路では、消費電力が大
きくなるという問題があった。受信側において携帯端末
を用いた場合、この携帯端末における低消費電力は重要
課題である。
【0019】そこで、この発明は、上述したような問題
点に鑑み、受信側の端末において複数の部分相関部を駆
動させる場合に、部分相関の計算途中で、その相関値か
らシステム同期可能でないことを判断し、該当する部分
相関部の動作を停止させることによって、低消費電力を
実現する同期捕捉回路を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】そこで、上述したような
問題点に鑑み、第1発明の同期捕捉回路は、符号拡散さ
れた受信信号と生成した信号との相関を行う相関器と、
相関の結果と予め設定された値とを比較する比較部と、
比較部から出力された比較結果に基づいて、相関器及び
比較部へのクロックの供給を中止するクロック制御部と
を有している。そして、第1発明によれば、相関器、比
較部及びクロック制御部は複数有することが好ましい。
【0021】第1発明の同期捕捉回路によれば、相関器
である部分相関部が複数設けられる。各部分相関部は、
信号を生成する符号生成部を有しており、符号生成部が
生成した信号である逆拡散用の拡散符号と符号拡散され
た受信信号との間で部分相関計算を行う。そして、この
部分相関計算によって算出された相関値は、各部分相関
部において相関値格納部に格納される。
【0022】また、クロック信号制御部は、クロック信
号供給部として、複数の部分相関部のそれぞれに対して
設けられていて、比較部及び部分相関部に対して、クロ
ック信号の供給を行う。
【0023】更に、複数の部分相関部のそれぞれに対し
て設けられる比較部において、予め設定された値である
閾値が、閾値格納部に格納されている。比較部は、符号
生成部において生成された拡散符号の符号長を、設定さ
れたカウンタ値までカウントしたとき、相関値格納部か
ら相関値を読み込む。そして、読み込まれた相関値と閾
値との比較を行う。この比較の結果、比較部において、
相関値が部分相関計算の早期の段階で算出不要であるこ
とが判断される。
【0024】比較部において読み込まれた相関値が算出
不要であると判断された場合は、クロック信号供給部
は、比較結果としてクロック停止信号を比較部から受信
する。その後、クロック信号供給部は、比較部及び部分
相関部に対するクロック信号の供給を停止する。
【0025】以上のような第1発明の同期捕捉回路によ
れば、部分相関を計算する必要がない部分相関部、及
び、この部分相関部に対応する比較部の動作を、クロッ
ク信号の供給を早期の段階で中断することによって、停
止させる。この結果、従来の同期捕捉回路と比較して、
部分相関を計算する必要のない回路における消費電力を
少なくすることが可能となる。
【0026】尚、受信信号の受信状況に応じて、制御部
が比較部に対してカウンタ値を設定する。制御部は、C
DMAの通信を行う端末に設けられるものである。更
に、制御部は、第1発明の同期捕捉回路の内部に設けら
れる構成であってもよい。このようにカウンタ値の設定
を行うことにより、受信信号の受信状況が良好なとき
は、同期捕捉回路における消費電力を更に低減させるこ
とができる。
【0027】また、第2発明の同期捕捉回路は、符号拡
散された受信信号と生成した信号との相関を行う相関器
を、複数個有している。そして、第2発明の同期捕捉回
路は、複数の相関の結果をそれぞれ比較する相関比較部
と、相関比較部から出力された比較結果に基づいて、相
関器へのクロックの供給を中止するクロック制御部とを
有する。
【0028】第2発明の同期捕捉回路によれば、第1発
明と同様の手順によって部分相関計算を行い、その結果
として算出された相関値を、相関値格納部に格納する部
分相関部が相関器として、複数設けられている。これら
複数の部分相関部に対して、クロック制御部であるクロ
ック信号供給部がそれぞれ設けられている。これらクロ
ック信号供給部は、それぞれに対応する部分相関部にク
ロック信号を供給する。
【0029】更に、第2発明の同期捕捉回路は、複数の
部分相関部のうち、任意の数の部分相関部に対して、ひ
とつの相関比較部を具えている。この相関比較部は、任
意の数の部分相関部において生成された拡散符号の符号
長を、設定されたカウンタ値までカウントしたとき、そ
れぞれの相関値格納部から相関値を読み込む。続いて、
相関比較部は、読み込んだ複数の相関値をそれぞれ比較
することにより、算出不要である相関値を検出する。
【0030】このとき、算出不要である相関値を算出し
ている部分相関部に対して、クロック信号の供給を行っ
ているクロック信号供給部には、相関比較部から比較結
果としてクロック停止信号が送信される。このクロック
信号を受信すると、クロック信号供給部は、部分相関部
へのクロック信号の供給を停止する。
【0031】以上のような第2発明の同期捕捉回路にお
いても第1発明と同様に、消費電力の低減が可能とな
る。また、第2発明の同期捕捉回路によれば、閾値格納
部における閾値を設定するためのCPU(Centra
l Processing Unit)やDSP(Di
gital Signal Processor)など
のプロセッサのプログラムが不要になるという利点があ
る。また、第2発明においても第1発明と同様に、受信
信号の受信状況に応じて、制御部が相関比較部に対して
カウンタ値を設定する。この結果、第1発明と同様にし
て、受信状況にあわせた更なる消費電力の低減を図るこ
とができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この出願に
係る第1発明及び第2発明による実施の形態について説
明する。尚、以下の説明に用いる各図は、第1発明及び
第2発明を理解できる程度に概略的に示してあるに過ぎ
ず、従って、第1発明及び第2発明が図示例のみに限定
されるものでないことは理解されたい。また、説明に用
いる各図において、同様な構成成分については、同一の
符号を付して示し、重複する説明を省略することもあ
る。
【0033】[第1の実施の形態] 1.第1の実施の形態による同期捕捉回路の構成 図1を参照して、第1発明に係る実施の形態を、第1の
実施の形態として説明する。図1は、第1の実施の形態
における同期捕捉回路の構成例を示す図である。尚、図
1に関する説明では、図12を参照して説明した従来例
と同様、携帯電話等の携帯端末においてCDMAによる
通信を行うことを想定する。
【0034】この際、基地局から送信された信号が、ア
ンテナ部103で受信され、その後無線部105から受
信信号Dが出力されるまでの、アンテナ部103及び無
線部105の動作は、図12に示した従来例と同様であ
る。また、アンテナ部103及び無線部105も、図1
2に示した従来例と同様の構成であるとする。
【0035】受信信号Dは、同期捕捉回路101に入力
される。第1の実施の形態によれば、同期捕捉回路10
1には、回路1〜回路4までの複数の回路と、サーチャ
回路107とが設けられている。受信信号Dは、それぞ
れの回路1〜回路4に並列に入力される。尚、携帯端末
の内部には、クロック信号生成部111が設けられてお
り、クロック信号生成部111からのクロック信号C
は、回路1〜回路4までの各回路にそれぞれ供給され
る。
【0036】図12を参照して説明したように、基地局
(即ち送信側)から携帯端末に送信される信号は、拡散
符号によって、或るタイミングで拡散されている。そこ
で、携帯端末では、送信側が行った拡散のタイミングと
同じタイミングで、送信側の拡散符号と同じ拡散符号を
生成し、受信した信号に対して逆拡散を行う。この逆拡
散では、同期捕捉においてシステム同期が行われる。
【0037】このシステム同期を可能とするため、回路
1〜回路4までの複数の回路では、受信信号Dに対し
て、拡散符号PNを生成する。そして、回路1〜回路4
の各回路において、信号Dと符号PNとの間で部分相関
計算が行われる。尚、回路1〜回路4までのそれぞれの
回路で生成される拡散符号PNの位相は、異なってい
る。即ち、回路1〜回路4において、x=1からx=4
までの4種類の異なる位相の拡散符号PNxが生成され
る。ここで、符号PNxは、回路xで生成された符号で
あることを意味する。拡散符号PNx及び部分相関計算
について、詳細は後述する。
【0038】尚、回路1〜回路4は同様の構成及び機能
を有する。ここでは、回路1の構成を代表して説明す
る。回路1には、クロック制御部としてクロック信号供
給部123aと、相関器として部分相関部113aと、
比較部121aとが設けられている。部分相関部113
aにおいては、上述したような部分相関計算が行われ
る。
【0039】比較部121aには閾値格納部が設けられ
ており、この閾値格納部には、予め設定された値である
閾値が格納されている。比較部121aは、閾値格納部
に格納された閾値を用いて、相関値が部分相関計算の早
期の段階で算出不要であることを判断する。比較部12
1aについて、詳細な説明は後述する。
【0040】また、クロック信号供給部123aは、比
較部121a及び部分相関部113aに対して、クロッ
ク信号Cの供給を行う。尚、第1の実施の形態において
は、クロック信号供給部123aを、ANDゲート回路
を用いて構成した例を示している。
【0041】尚、図1においては、上述したような構成
について、回路2〜回路4に対応させて、クロック信号
供給部123b〜123d、部分相関部113b〜11
3d、比較部121b〜121dとする。
【0042】次に、回路1〜回路4における部分相関部
113z及び比較部121zの構成について、図2
(A)及び(B)を参照して説明する。図2(A)及び
(B)においては、xはすでに述べたような値を取りう
るものであり、zは、回路1〜回路4に対応させてa、
b、c、dのいずれかの記号を取りうるものとする。即
ちxを付された符号は、回路xにおける生成信号、入力
信号、出力信号のいずれかであることを表すものであ
る。更に、zを付された符号は、回路xに属する構成要
素であることを示す。即ち、z=aならば、回路1に属
する構成要素であることを意味する。これと同様に、z
=b〜dも回路2〜4に対応している。
【0043】まず、この実施の形態における部分相関部
113zの構成を、図2(A)を参照して説明する。図
2(A)は、この実施の形態における部分相関部113
zの構成例を示す図である。
【0044】部分相関部113zには、送信側の拡散符
号と同じ拡散符号PNxを生成する符号生成部117z
が設けられている。そして、部分相関部113zでは、
拡散符号PNxと受信信号Dとの間で、部分相関計算を
行う。具体的には、部分相関計算は、乗積部125z、
加算部129z、及び遅延部127zによって行われ
る。図12に示した従来例の構成と比較すれば、乗積部
125z、加算部129z、及び遅延部127zは、相
関計算部15a(15b、15c、15d)に相当する
部分である。尚、部分相関計算の結果算出された相関値
は、部分相関部113zに設けられた相関値格納部11
9zに格納される。
【0045】また、クロック信号Cは、ANDゲート回
路123zを介して、部分相関部113zを構成する乗
積部125z、符号生成部117z、加算部129z及
び相関値格納部119zに、それぞれ供給される。
【0046】次に、図2(B)を参照して、この実施の
形態における比較部121zの構成について説明する。
図2(B)は、この実施の形態による比較部121zの
構成例を示す図である。
【0047】比較部121zには、符号生成部117z
において生成された拡散符号PNxの符号長をカウント
するカウンタ部131zと、閾値fを格納する閾値格納
部135zとが設けられている。この実施の形態におい
て、後述するサーチャ回路107に設定された閾値と区
別するため、サーチャ回路107における閾値を第1閾
値Fとし、これに対し、閾値fを第2閾値、及び閾値f
を格納する閾値格納部135zを第2閾値格納部と称す
ることにする。ここで、図1を参照すれば、携帯端末に
は、制御部109が設けられている。第1閾値F及び第
2閾値fは、制御部109におけるCPU(もしくはD
SP)によって設定される値である。CPU(もしくは
DSP)による第1閾値F及び第2閾値fの設定につい
て、詳細は後述する。
【0048】また、クロック信号Cは、比較部121z
において、カウンタ部131z、第2閾値格納部135
z及び、後述するコンパレータ133zに供給される。
【0049】ここで、カウンタ部131zにおけるカウ
ントは、次の手順によって行われることが好ましい。ま
ず、部分相関部113zにおいて、乗積部125zで
は、符号生成部117zから出力される拡散符号PN
と受信信号Dが乗積され、その結果Sx(y)(y=
1,2,3,・・・,32)が出力される。この動作に
ついて詳細は後述するが、乗積部125zは、受信信号
D及び拡散符号PNxが1ビット入力される毎に、Sx
(y)を出力する。
【0050】次に、比較部121zにおいて、乗積部1
25zから出力された信号Sx(y)は、カウンタ部1
31zに入力される。カウンタ部131zは、信号Sx
(y)が入力される回数をカウントする。即ち、カウン
タ部131zは、信号Sx(y)が入力される回数によ
って、符号生成部117zにおいて生成された拡散符号
Nxの符号長をカウントする。
【0051】尚、図1を参照すれば、カウンタ部131
zには、携帯端末に設けられた制御部109のCPU
(もしくはDSP)によって、カウンタ値Nが予め設定
されることが好ましい。そして、カウンタ部131zに
よるカウントはカウンタ値Nまで行う。このカウンタ値
Nは、受信信号Dの受信状況に対応して、変化する値で
ある。CPU(もしくはDSP)によるカウンタ値Nの
設定について、詳細は後述する。
【0052】カウンタ部131zは、カウンタ値Nまで
カウントを行うと、カウントが終了した旨の信号Jxを
コンパレータ133zに出力する。コンパレータ133
zは、カウンタ部131zが信号Jxを出力するタイミ
ングと、ほぼ同じタイミングで信号Jxを受信する。そ
して、コンパレータ133zは、信号Jxを受信すると
同時に、相関値格納部119zから相関値Bx(N)を
読み込むとともに、第2閾値格納部135zから第2閾
値fを読み込む。その後、コンパレータ133zは、第
2閾値fと相関値Bx(N)を比較することによって、
相関値が部分相関計算の早期の段階で算出不要であるか
否かを判断する。尚、信号Bx(N)は、カウンタ部1
31zがカウンタ値Nの値をカウントした時点で、加算
部129zから出力される相関値である。信号Bx
(N)について、詳細は後述する。
【0053】ここで、算出不要である旨の判断が行われ
たとき、コンパレータ133zは、クロック信号供給部
123zに、比較結果としてクロック停止信号Hxを出
力する。クロック停止信号Hxを受信したクロック信号
供給部123zは、部分相関部113z及び比較部12
1zに対する、クロック信号Cの供給を停止する。この
結果、部分相関部113z及び比較部121zにおい
て、クロック信号Cが供給される各部構成要素の動作
は、停止する。尚、この実施の形態において、クロック
停止信号Hxは、”0”(即ちローレベル)の値をとる
信号であることが好ましい。
【0054】一方、コンパレータ133zによって、部
分相関計算が算出不要であるとの判断が行われない場
合、部分相関部113zにおける部分相関計算が終了す
ると、その結果である相関値Bxは、サーチャ回路10
7へ出力される。
【0055】2.第1の実施の形態の動作 次に、この実施の形態における同期捕捉回路101の動
作について説明する。図1に示したような構成を有する
同期捕捉回路101には、無線部105より受信信号D
が入力される。この受信信号Dは、図5を参照して既に
説明した、従来例における受信信号と同様の信号である
とする。よって、受信信号Dに関する重複する説明につ
いては記載を省略する。
【0056】受信信号Dは、図1を参照して既に説明し
たように、回路1〜回路4にそれぞれ入力される。回路
1〜回路4では、受信信号Dに対して、拡散符号PN
生成し、信号Dと符号PNとの間で部分相関計算が行わ
れる。この部分相関計算における各部構成要素の動作に
ついて説明する。
【0057】(イ)部分相関部の動作 既に説明したように、回路1〜回路4においては、x=
1からx=4までの4種の異なる位相の拡散符号PN
が生成される。図2を参照すれば、拡散符号PNxの生
成は、部分相関部113zに設けられている符号生成部
117zによって行われる。拡散符号PNx自体は、図
6を参照して既に説明した、従来例における信号と同様
であるとする。よって、重複する記載を省略する。
【0058】尚、比較部121zに設けられたカウンタ
部131zは、符号生成部117zにおいて生成された
拡散符号PNxの符号長を、設定されたカウンタ値Nま
で、カウントする。ここでは、カウンタ値N=8のとき
について説明する。
【0059】図7に、カウンタ部131zが、カウンタ
値N=8をカウントするまでに、回路1〜回路4に対応
する符号生成部117a〜117dが生成する拡散符号
N1〜PN4(x=1〜4)を示す。符号生成部117
a〜117dにおける拡散符号PNxの生成の手順は、
図6を参照して説明した従来例と同様である。
【0060】図7に示した表中、カウンタ部131zに
おけるカウントの値nが上段に示してある。このカウン
トの値n=1,2,3,・・・,8に対応して、符号生
成部117aは、拡散符号ビット列NO1〜NO8の8
ビットで構成される拡散符号PN1を生成する。符号生
成部117b〜117dにおける動作についても、符号
生成部117aと同様である。但し、それぞれの拡散符
号PN1〜PN4は互いに位相が異なっている。
【0061】次に、回路1における部分相関部113a
の各部構成要素の動作について説明する。説明において
は、図2(A)を参照するが、図2(A)に示した構成
において、各符号に付されたz及びxの値は、それぞれ
z=a及びx=1とする。
【0062】部分相関部113aにおいて、乗積部12
5aは、受信信号D及び生成された拡散符号PN1が1
ビット入力される毎に、これらの信号を乗算して、その
結果S1(y)を出力する。乗積部125aの動作につ
いて、図8(A)を参照して説明する。
【0063】乗積部125aには、図5に示したような
受信信号Dが入力される。この受信信号Dは、図5に示
した表中、上段に示したビット列NO1から順に、乗積
部125aに入力される。尚、図8(A)に示した表
中、下段にカウンタ部131aによるカウントの値nが
示してある。このカウントの値n=1のとき、乗積部1
25aには、図5に示した受信信号ビット列NO1の受
信信号Dが入力されている。即ち、カウンタ部131a
が、n=1からn=8までのカウントを行うと、乗積部
125aには、図5に示した受信信号ビット列NO1か
らNO8までの受信信号Dが順に入力されることにな
る。この8ビットの受信信号Dを、図8(A)に示した
表中、上から2行目の段に示す。
【0064】また、乗積部125aに符号生成部117
aから入力される、拡散符号PN1を図8(A)に示し
た表中、上から3行目の段に示してある。この拡散符号
N1は、図7において既に説明したものと同様であ
る。尚、図8(A)における同表中、yの値は、乗積部
125aから出力される信号のビット列NOを示したも
のである。即ち、乗積部125aからS1(y)が出力
される順に、ビット列NOを付与している。図8(A)
に示した表中、yの値は1〜8までの値が付与される
が、乗積部125aが、図5に示したような受信信号D
の32ビットに対して計算を行うときは、1〜32まで
の値が付与される。
【0065】乗積部125aは、図5に示した受信信号
ビット列NO1の受信信号Dが入力されると同時に、図
7に示した拡散符号ビット列NO1の拡散符号PN1を
符号生成部117aから受信する。そして、入力された
受信信号Dと符号PN1を乗積する。図8(A)に示し
た表中の値を参考にすれば、このとき入力される受信信
号Dは0.7であり、拡散符号PN1は−1である。乗
積部125aは、この2つの信号を掛け合わせ(即ち、
D×PN1=0.7×(−1))、その結果として、S
1(1)=−0.7を出力する。このときyの値は1で
ある。以下、同様の計算を、図8(A)に示した表の値
を用いて、乗積部125aは行う。入力される8ビット
分の受信信号Dに対して、乗積部125aが計算を行
い、その結果出力される乗算結果S1(y)について、
図8(A)の表中、上から4行目の段に示す。
【0066】次に、図8(B)を参照して、加算部12
9aの動作について説明する。加算部129aには、y
=1から順にそれぞれのyの値に対応する乗算結果S1
(y)が入力される。加算部129aに入力される乗算
結果S1(y)について、y=1からy=8までの8ビ
ット分のデータを、図8(B)の表中上から3段目に示
す。
【0067】乗積部125aが計算を開始すると、加算
部129aには、y=1に対応する乗算結果S1(1)
が入力され、加算されてその結果δ1(1)が出力され
る。尚、y=1に対応するカウントの値はn=1であ
る。そして、加算結果δ1(1)は、図5に示した受信
信号ビット列NO1の信号Dに対する部分相関の計算結
果である。よって、加算結果δ1(1)は遅延部127
aに出力されるほか、相関値B1(1)として相関値格
納部119aに格納される。
【0068】次に、加算部129aには、y=2に対応
する乗算結果S1(2)が入力されると同時に、遅延部
127aからは、加算結果δ1(1)が出力される。図
8(B)の表中、4行目の段に加算結果δ1(y)(即
ち相関値B1(y))の値、及び5行目の段に遅延部1
27aが出力する加算結果δ1(y−1)の値を、それ
ぞれ示している。y=2において、加算部129aに入
力されるS1(2)の値は−0.9であり、遅延部12
7aから入力される加算結果δ1(2−1)=−0.7
である。加算部129aは、S1(2)とδ1(2−
1)の2つの信号が入力されると同時に、これらの信号
を加算(即ち、S1(2)+δ1(2−1)=(−0.
9)+(−0.7))し、その結果としてδ1(2)=
−1.6を出力する。以下、加算部129aは、同様の
計算を、図8(A)に示した表の値を用いて行う。
【0069】また、加算部129aより出力される相関
値B1(n)は、順次、相関値格納部119aに格納さ
れる。但し、相関値格納部119aにおいて、入力され
る毎に、相関値B1(n)は書き換えられるものとする
ことが好ましい。
【0070】(ロ)比較部の動作 次に、図2(B)を参照して、回路1における比較部1
21aの各部構成要素の動作について説明する。説明に
おいては、図2(B)に示した構成において、各符号に
付されたz及びxの値は、それぞれz=a及びx=1で
ある。
【0071】部分相関部113aにおける乗積部125
aによって出力された乗算結果S1(y)は、カウンタ
部131aにおいても受信される。そして、カウンタ部
131aは、乗算結果S1(y)が入力される回数をカ
ウントする。
【0072】カウンタ部131aには、カウンタ値N=
8がCPU(もしくはDSP)によって設定されてい
る。そして、図8(A)及び(B)を参照して既に説明
したように、カウンタ部131aは、n=1からn=8
までのカウントを行う。そして、カウントの値がn=8
に達すると同時に、カウントを終了し、その旨の信号J
1をコンパレータ133aに出力する。
【0073】コンパレータ133aは、信号J1が入力
されると同時に、第2閾値格納部135aから第2閾値
fを、部分相関部113aにおける相関値格納部119
aから相関値B1(N)(N=8)を、それぞれ読み込
んでくる。そして、コンパレータ133aは、第2閾値
fと相関値B1(8)とを比較することによって、相関
値が部分相関計算の早期の段階で算出不要か否かを判断
する。尚、前述した「早期の段階」とは、即ち、カウン
タ部131aにおいて、設定されたカウンタ値Nまでの
カウントが終了する段階であることを意味する。
【0074】この実施の形態によれば、第2閾値fと相
関値B1(8)との比較の結果、相関値B1(8)が第
2閾値fより大きい値であるときに、コンパレータ13
3aによって、相関値を算出するという判断が行われる
ことが好ましい。ここでいう相関値とは、例えば、生成
される拡散符号PN1の1周期分に相当する32ビット
分の受信信号Dに対して行われる相関計算の結果であ
る。この相関計算の結果は、図1及び図2(A)におい
て、信号B1(x=1)で示されるものである。よっ
て、既に図8(A)に示した相関値B1(n)とは異な
ることを理解されたい。
【0075】尚、通常、同期捕捉回路は、拡散符号の1
周期分より短いビット長の受信信号に対して、部分相関
計算を行う。この実施の形態による同期捕捉回路によれ
ば、上述したような相関計算及び部分相関計算のどちら
を行ってもよいことは、一般的な技術常識を考えれば当
然である。即ち、部分相関計算が行われる場合、算出さ
れた相関値も、図1及び図2(A)において、信号B1
(x=1)で示されるものに相当する。
【0076】ところで、上述したコンパレータ133a
における比較の結果、相関値B1(8)が第2閾値fよ
り小さい値であるときは、相関値B1は算出不要である
という判断が行われる。このとき、コンパレータ133
aは、図2(A)に示すANDゲート回路123aに対
して、クロック停止信号H1を出力する。そして、クロ
ック停止信号H1を受信したANDゲート回路123a
が、クロック信号Cの供給を停止することにより、部分
相関部113a及び比較部121aにおける動作が停止
される。
【0077】以上(イ)及び(ロ)の項において説明し
た部分相関部113a及び比較部121aと同様の動作
が、回路2〜回路4に対応する部分相関部113b〜1
13d及び比較部121b〜121dにおいても行われ
る。尚、回路2〜回路4について、カウントの値n=1
〜8に対応する受信信号D、及び、生成される拡散符号
N2〜PN4を図7に示してある。
【0078】以上のようなこの実施の形態の同期捕捉回
路101によれば、部分相関を計算する必要がない部分
相関部113z、及び、この部分相関部113zに対応
する比較部121zの動作を、クロック信号Cの供給を
早期の段階で中断することによって、停止させる。この
結果、従来の同期捕捉回路と比較して、部分相関を計算
する必要のない回路における消費電力を少なくすること
が可能となる。
【0079】3.サーチャ回路及び制御部の動作 図3(A)及び(B)を参照して、図1に示したサーチ
ャ回路107及び制御部109の構成及び動作について
説明する。
【0080】まず、図3(A)を参照して、サーチャ回
路107の構成及び動作について説明する。以下に述べ
るサーチャ回路107の構成及び動作は、従来既知のも
のである。図3(A)にサーチャ回路107の構成を示
す。サーチャ回路107には、相関値比較部301と、
第1閾値格納部303が設けられている。
【0081】第1閾値格納部303には、既に述べたよ
うに、CPU(もしくはDSP)によって設定される第
1閾値Fが格納されている。第1閾値Fについて、詳細
は後述する。
【0082】ここで、上述したように、回路1〜回路4
において、比較部121z(z=a,b,c,d)が相
関値を算出するという判断を行った場合に、相関値Bx
(x=1,2,3,4)は算出される。即ち、図1に示
したような構成の同期捕捉回路101において、(1)
回路1〜回路4の全てにおいて、相関値Bxが算出され
出力される場合、(2)回路1〜回路4のいずれかの回
路から、相関値Bxが出力される場合、(3)全ての回
路が動作を停止し、相関値Bxが出力されない場合が考
えられる。ここで、(1)及び(2)の場合には、図1
に示したサーチャ回路107には、4つの相関値Bxの
うち、複数個の相関値Bxが入力される。
【0083】図3(A)に示したように、サーチャ回路
107に入力された相関値Bxは、相関値比較部301
に入力される。相関値比較部301は、入力された相関
値Bxのそれぞれを比較し、この中からピーク値を検出
する。また、相関値比較部301は、第1閾値格納部3
03から第1閾値Fを読み出す。そして、検出されたピ
ーク値と第1閾値Fとの比較が、相関値比較部301に
よって行われる。相関値比較部301は、検出されたピ
ーク値が第1閾値Fより大きい場合に、このピーク値を
出力した回路に対してシステム同期していると判断す
る。即ち、相関値比較部301は、回路1〜回路4のう
ち、相関値Bxを出力した回路について、システム同期
しているか否かの判断を行う。
【0084】尚、上述したような(1)及び(2)で
は、サーチャ回路107において同様の動作が行われ
る。よって、ここでは、(2)の場合についてのみ説明
する。
【0085】図1に示した回路1から回路4では、図2
及び図4〜図7を参照して説明したような動作が行われ
る。このとき、回路2と回路3において、相関値を算出
するという判断が、比較部121b及び比較部121c
によって行われるとする。その結果、部分相関部113
b及び部分相関部113cによって算出された相関値B
2及び相関値B3が、サーチャ回路107へ出力され
る。具体的には、図5及び図6で示した各信号の値を用
いて、回路2と回路3で、図7及び図8を参照して説明
したような相関計算が行われるとする。このとき、回路
2によって算出された相関値B2=27.5、及び、回
路3によって算出された相関値B3=−2.3となる。
即ち、これらの値は、図5に示した拡散符号PNの1周
期分の長さに相当する、32ビットの受信信号Dについ
て行われた相関計算の結果である。
【0086】続いて、サーチャ回路107に入力された
B2及びB3は、相関値比較部301に入力される。相
関値比較部301は、相関値B2と相関値B3を比較す
る。このとき、B2(=27.5)>B3(=−2.
3)であるため、ピーク値として、相関値B2が検出さ
れる。
【0087】その後、相関値比較部301は、第1閾値
Fと相関値B2を比較する。図5〜図7を参照すれば、
符号生成部117bによる拡散符号PN2生成のタイミ
ングと、受信信号Dにおける拡散符号PNによる拡散の
タイミングが一致している。言い換えれば、符号生成部
117bが生成する拡散符号PN2の位相と、受信信号
Dにおける拡散符号PNの位相は一致している。よっ
て、第1閾値Fより相関値B2は大きい値となる。この
結果、相関値比較部301は、回路2においてシステム
同期している旨の判断を行う。
【0088】このとき、相関値比較部301は、回路2
における符号生成部117bのタイミングを、制御部1
09におけるCPU(もしくはDSP)へ伝える信号K
を出力する。この信号Kを受信すると、CPU(もしく
はDSP)は、信号Kによって伝えられた符号生成のタ
イミングを図示しないフィンガ回路へ伝える信号Tを出
力する。この信号Tを受信すると、図示しないフィンガ
回路では、回路2における符号生成部117bのタイミ
ングで拡散符号を生成し、受信信号Dに対して逆拡散を
行う。
【0089】次に、(3)として既に述べたような場合
や、相関値比較部301における相関値Bxと閾値Fと
の比較において、図1に示したような回路1〜回路4の
いずれの回路においてもシステム同期していない旨の判
断が、サーチャ回路107によって行われた場合につい
て説明する。
【0090】このとき、サーチャ回路107において、
相関値比較部301から制御部109へ、システム同期
していない旨の信号Eが出力される。ここで、制御部1
09の構成を図3(B)に示す。尚、以下に述べる制御
部109の構成は従来既知のものである。また、図1を
参照すれば、制御部109は同期捕捉回路101の外部
に設けられた構成を示している。しかし、制御部109
は、同期捕捉回路101の内部に設ける構成であっても
よい。
【0091】制御部109には、CPU(もしくはDS
P)305と、RAM(Random Access
Memory)307とが設けられている。RAM30
7には、CPU(もしくはDSP)305が第1閾値F
及び第2閾値fを設定するためのプログラム等が、格納
されている。
【0092】制御部109において、CPU(もしくは
DSP)305は、サーチャ回路107から信号Eを受
信すると、図1に示した回路1〜回路4の各符号生成部
117z(z=a,b,c,d)へ、拡散符号PN
(x=1,2,3,4)の生成のタイミングを変化させ
る旨の信号Gx(x=1,2,3,4)を出力する。こ
の信号Gxを、各符号生成部117zは受信すると、拡
散符号PNx生成のタイミングの仕切直しを行う。この
仕切直しは、符号生成部117zにおいて、信号Gxを
受信する前に生成した拡散符号PNxの位相と異なる位
相で、拡散符号PNxを生成させることによって、行わ
れる。
【0093】尚、携帯端末による通信においては、一般
的に、受信信号の受信状況が良好でない場合、上述した
拡散符号の生成のタイミングの仕切直しのみでは、同期
捕捉においてシステム同期できない場合がある。このよ
うな場合において、CPU(もしくはDSP)305
は、第1閾値F、第2閾値f及び図2(B)に示したカ
ウンタ部131zにおけるカウンタ値Nを設定し直す。
CPU(もしくはDSP)によるこれらの値の設定につ
いて、図9を参照して説明する。
【0094】図9は、図1に示したような構成の回路に
ついて、無線部105及び回路x(x=1,2,3,
4)における信号の利得、及び、第1閾値Fの設定に関
するCPU(もしくはDSP)305の動作を説明する
為の図である。尚、以下に述べる第1閾値Fの設定に関
するCPU(もしくはDSP)305の動作は従来既知
のものである。
【0095】図9では、無線部105の構成をより具体
的に示してある。アンテナ部103より無線部105に
入力された信号D’は、LNA(Low Noise Amplifier)
増幅器907を介して、A/D変換器901に入力され
る。そして、A/D変換器901によってディジタル信
号に変換された後、受信フィルター903において受信
信号Dに変換され、各回路xへ出力される。尚、受信信
号Dは、AGC(Automatic Gain Controller)増幅器9
05にも入力される。即ち、信号D’及び信号Dは、A
/D変換器901への入力レベルpが一定となるよう
に、LNA増幅器907及びAGC増幅器905でそれ
ぞれ制御される。
【0096】ここで、受信フィルター903における利
得をq、各回路xにおける利得をrとする。また、信号
D’のうち、同期捕捉回路101において同期捕捉を行
う為に必要な信号の割合をWとする。そして、これらの
値q、r、W、及び上述した入力レベルpを用いて、回
路xから出力される信号Bxの強度を表すと、p×W×
q×rとなる。CPU(もしくはDSP)305によっ
て、この計算は行われる。算出された値は、第1閾値F
として、CPU(もしくはDSP)305により、サー
チャ回路107における第1閾値格納部303に設定さ
れる。
【0097】例えば、入力レベルp=50となるよう
に、AGC増幅器905及びLNA増幅器907によっ
て、信号D’及び信号Dが制御されるとする。また、信
号の割合Wが1/4、利得qおよび利得rがともに2で
あるとすると、信号Bxの強度は、50×(1/4)×
2×2より、50となる。そして、算出された50の値
を用いて、CPU(もしくはDSP)305は第1閾値
Fを設定する。
【0098】ところで、この実施の形態によれば、図1
に示した各回路1〜回路4において、第2閾値fはCP
U(もしくはDSP)305によって設定される。CP
U(もしくはDSP)305は、第1閾値Fの値を、カ
ウンタ部131zにおけるカウンタ値Nで割って、その
結果を第2閾値fとする。例えば、第1閾値Fが50、
カウンタ値Nが4ならば、F/N=50/4を計算し、
その結果12.5を第2閾値fとして、図2(B)に示
した第2閾値格納部135zに設定する。
【0099】尚、RAM307には、受信信号Dの受信
状況と、信号の割合W及びカウンタ値Nとの対応関係を
示したテーブルが格納されている。このテーブルを用い
てCPU(もしくはDSP)305は、信号の割合W及
びカウンタ値Nを設定する。CPU(もしくはDSP)
305によって設定された信号の割合Wは、上述したよ
うな第1閾値Fの算出に利用される。また、カウンタ値
Nは、図2(B)に示した各カウンタ部131zへ、C
PU(もしくはDSP)305によって、設定される。
【0100】即ち、カウンタ値Nは、受信信号Dの受信
状況によって、変化する値である。この実施の形態によ
れば、受信状況が良好な場合は、カウンタ値Nは小さな
値が設定されるようにすることが好ましい。ところで、
既に述べたように、図2(B)に示した比較部121z
において、早期の段階で相関値が算出不要か否かの判断
が行われる。この「早期の段階」とは、図2(B)に示
したカウンタ部131zにおいて、設定されたカウンタ
値Nまでのカウントが終了する段階である。よって、受
信状況が良好な場合はカウンタ値Nは小さな値が設定さ
れるため、受信状況が悪い場合と比較すると、カウンタ
部131zにおけるカウントを、より早い段階で終了さ
せることができる。よって、受信信号の受信状況が良好
なときは、同期捕捉回路101における消費電力を更に
低減させることができる。
【0101】尚、図1に示した同期捕捉回路101で
は、回路1〜回路4の4回路によって部分相関計算を行
う例を説明した。しかし、この実施の形態によれば、部
分相関計算を行う回路は4回路に限定されず、任意の数
の回路を設けることができる。このように、部分相関計
算を行う回路を増やすことによって、同期捕捉を効率良
く行うことができる。
【0102】また、図1に示した同期捕捉回路101で
は、部分相関計算を行う各回路において、比較部に同一
の第2閾値fを設定する例を説明した。しかし、この実
施の形態によれば、各回路における第2閾値fは、必ず
しも同一の値である必要はない。即ち、各回路におい
て、比較部には、それぞれ異なる値の第2閾値が設定さ
れるようにしてもよい。
【0103】[第2の実施の形態]図10を参照して、
第2発明に係る実施の形態を、第2の実施の形態として
説明する。図10は、第2の実施の形態における同期捕
捉回路の構成例を示す図である。また、第1の実施の形
態と同様の構成及び動作を行う部分は、図1と同一の符
号を付して示してある。よって、重複する説明について
は、記載を省略する。
【0104】第2の実施の形態おいて、同期捕捉回路2
01に入力された受信信号Dは、それぞれの回路1〜回
路4に入力される。回路1〜回路4は同様の構成を有す
る。ここでは、回路1の構成を代表して説明する。回路
1には、クロック信号供給部123aと、部分相関部1
13aとが設けられている。尚、第1の実施の形態と同
様、第2の実施の形態においても、クロック信号供給部
123aを、ANDゲート回路を用いて構成した例を示
している。以上述べたような構成について、図10で
は、回路2〜回路4に対応させて、クロック信号供給部
123b〜123d、部分相関部113b〜113dと
する。
【0105】尚、第2の実施の形態による同期捕捉回路
201は、複数の部分相関部113a〜113dのう
ち、任意の数の部分相関部に対して、ひとつの相関比較
部を具えている。図10を参照すれば、回路1〜回路4
に対応する部分相関部113a〜113dのうち、回路
1及び回路2に対応する2つの部分相関部113a及び
113bに対して、ひとつの相関比較部203a’が設
けられている。また、回路3及び回路4に対応する2つ
の部分相関部113c及び113dに対しては、ひとつ
の相関比較部203b’が設けられている。
【0106】尚、クロック信号生成部111からのクロ
ック信号Cは、回路1〜回路4までの各回路、及び相関
比較部203a’及び203b’にそれぞれ供給され
る。各回路においては、それぞれに対応するANDゲー
ト回路123a〜123dを介してクロック信号Cが供
給される。即ち、ANDゲート回路123a〜123d
は、それぞれに対応する部分相関部113a〜113d
に対して、クロック信号Cの供給を行う。
【0107】次に、この実施の形態における、部分相関
部113a〜113d及び相関比較部203a’及び2
03b’の構成及び動作について説明する。尚、図10
において、同期捕捉回路201に入力される受信信号D
は、図5を参照して既に説明した信号と同様であるとす
る。よって、受信信号Dについての重複する説明につい
ては、記載を省略する。
【0108】はじめに、部分相関部113a〜113d
について説明する。この実施の形態における部分相関部
113a〜113dの構成及び動作は、図2(A)に関
して行った説明と同様である。また、部分相関部113
a〜113dにおいて、符号生成部117a〜117d
による拡散符号の生成PN1〜PN4と、生成された拡散
符号PN1〜PN4は、共に図6を参照して説明したもの
と同様であるとする。よって、重複する説明については
記載を省略する。
【0109】ここで、この実施の形態における部分相関
部113a及び113bの動作について説明する。尚、
以下の説明は、部分相関部113c及び113dについ
ても同様である。
【0110】図10に示した回路1における部分相関部
113aの構成は、図2(A)において、z=a及びx
=1とした場合の構成によって示される。このとき、部
分相関部113aを構成する各部構成要素の動作は、第
1の実施の形態において説明したものと同様である。よ
って、既に記載した説明を参照すれば、乗積部125a
は、入力される受信信号D、及び、符号生成部117a
によって生成された拡散符号PN1が1ビット入力され
る毎に、これらの信号を乗積して、乗算結果S1(y)
を出力する。この信号S1(y)は、加算部129aに
出力される他、相関比較部203a’におけるカウンタ
部231a’にも出力される。相関比較部203a’に
おけるカウンタ部231a’に関する詳細な説明は、後
述する。
【0111】続いて、加算部129a及び遅延部127
aは、既に説明した第1の実施の形態と同様の動作を行
う。そして、加算部129aは、加算結果δ1(y)
(即ち相関値B1(n)。但し、nは、カウンタ部23
1a’におけるカウンタ値nを表す。)を相関値格納部
119aに出力する。
【0112】また、図10に示した回路2における部分
相関部113bの構成は、図2(A)において、z=b
及びx=2とした場合の構成によって示される。そし
て、回路2における部分相関部113bは、回路1にお
ける部分相関部113aと構成及び動作は同様である。
尚、部分相関部113bにおいて、算出された乗算結果
及び加算結果は、S2(y)及びδ2(y)で表され
る。尚、加算結果δ2(y)は、即ち、相関値B2
(n)に相当する。
【0113】次に、この実施の形態における相関比較部
203a’及び203b’について説明する。尚、相関
値比較部203b’は、相関値比較部203a’と同様
の構成及び動作を有する。よって、ここでは、代表して
相関値比較部203a’について説明する。
【0114】相関値比較部203a’の構成を図11に
示す。相関比較部203a’には、カウンタ部231
a’と、コンパレータ233a’とが設けられている。
そして、カウンタ部231a’と、コンパレータ233
a’には、クロック信号Cが供給される。
【0115】ここで、カウンタ部231a’について説
明する。カウンタ部231a’は、相関比較部203
a’に設けられている。この相関比較部203a’は、
図10を参照して説明したように、回路1における部分
相関部113a及び回路2における部分相関部113b
に対して、設けられている。よって、相関比較部203
a’には、乗積部125a及び乗積部125bから、乗
算結果S1(y)及びS2(y)がそれぞれ入力され
る。その後、乗算結果S1(y)及びS2(y)は、カ
ウンタ部231a’に入力される。
【0116】カウンタ部231a’は、図2(B)で示
したカウンタ部131a(z=a)とほぼ同様の手順に
よってカウントを行う。即ち、カウンタ部231a’
は、信号S1(y)及び信号S2(y)が入力される回
数をカウントする。よって、第1の実施の形態と同様、
カウンタ部231a’は、信号S1(y)及び信号S2
(y)が入力される回数によって、符号生成部117a
及び117bにおいて生成された拡散符号PN1及びPN
2の符号長をカウントするのである。
【0117】尚、第1の実施の形態と同様、カウンタ部
231a’には、制御部109のCPU(もしくはDS
P)によって、カウンタ値Nが予め設定される。この実
施の形態におけるカウンタ値Nの設定について、詳細は
後述する。尚、カウンタ部231a’によるカウントは
カウンタ値Nまで行う。
【0118】カウンタ部231a’は、カウンタ値Nま
でカウントを行うと、カウントが終了した旨の信号J
a’をコンパレータ233a’に出力する。コンパレー
タ233a’は、カウンタ部231a’が信号Ja’を
出力するタイミングと、ほぼ同じタイミングで信号J
a’を受信する。
【0119】そして、コンパレータ233a’は、信号
Ja’を受信すると同時に、相関値格納部119a及び
相関値格納部119bから相関値B1(N)及び相関値
B2(N)を読み込む。その後、コンパレータ233
a’は、相関値B1(N)と相関値B2(N)を比較す
ることによって、算出不要である相関値を検出する。
尚、信号B1(N)及び信号B2(N)は、カウンタ部
231a’がカウンタ値Nの値をカウントした時点で、
加算部129a及び加算部129bから出力される相関
値である。
【0120】また、上述したコンパレータ233a’に
よる判断は、以下の手順によって行われることが好まし
い。即ち、コンパレータ233a’は、相関値B1
(N)と相関値B2(N)を比較し、ピーク値を示す相
関値を検出する。そして、このピーク値を示す相関値を
出力した部分相関部について、相関値を算出させること
を判断する。言い換えれば、ピーク値を示さない相関値
を出力した部分相関部については、相関値の算出は不要
であると判断される。
【0121】尚、前述した”相関値を算出させる”及
び”相関値の算出は不要”という記載における”相関
値”とは、図10において信号B1〜信号B4で示され
るものに相当し、信号B1(N)及び信号B2(N)と
は異なるものであることを理解されたい。例えば、図5
で示したような受信信号Dの入力に対し、拡散符号PN
の1周期分に相当する32ビット分の相関計算が行われ
とき、この相関計算の結果、出力される信号が信号B1
〜信号B4である。尚、第1の実施の形態と同様、第2
の実施の形態においても、相関計算及び部分相関計算の
どちらを行ってもよいことは、一般的な技術常識を考え
れば当然である。
【0122】ここで、カウンタ部231a’に設定され
たカウンタ値N=8のときについて考える。このとき、
部分相関部113a及び部分相関部113bで行われる
動作、及び、各部構成要素における各信号は、図7及び
図8を参照して説明したものと同様である。
【0123】既に行った説明を参照すれば、部分相関部
113aにおいて、符号生成部117aは、図7に示し
たようなn=1〜8の8ビット分の受信信号Dに対し
て、同図に示したn=1〜8の8ビット分の拡散符号P
N1を生成する。そして、部分相関部113aでは、図
8を参照して説明したものと同様の部分相関計算が行わ
れる。この結果、算出される相関値B1(8)=−2.
2である。
【0124】一方、部分相関部113bにおいて、符号
生成部117bは、図7に示したn=1〜8の8ビット
分の拡散符号PN2を生成し、同図に示した8ビット分
の受信信号Dについて、部分相関部113aと同様の手
順によって部分相関計算を行う。この結果、算出される
相関値B2(8)=6.6である。
【0125】カウンタ部231a’は、n=1からn=
8までのカウントを行った時点で、コンパレータ233
a’に、信号Ja’を出力する。コンパレータ233
a’は、信号Ja’を受信すると同時に、相関値格納部
119a及び相関値格納部119bから、相関値B1
(8)と相関値B2(8)を読み込んでくる。
【0126】続いて、コンパレータ233a’は、相関
値B1(8)と相関値B2(8)を比較する。相関値B
2(8)=6.6>相関値B1(8)=−2.2であ
る。よって、コンパレータ233a’は、部分相関部1
13bについて相関値B2を算出させることを判断す
る。その一方、部分相関部113aにおける相関値B1
の算出は、不要である旨の判断がコンパレータ233
a’によって行われる。この結果、コンパレータ233
a’は、ANDゲート回路123aに、比較結果として
クロック停止信号H1を出力する。
【0127】クロック停止信号H1を受信したANDゲ
ート回路123aは、部分相関部113aに対するクロ
ック信号Cの供給を停止する。この結果、部分相関部1
13aにおいて、クロック信号Cが供給される各部構成
要素の動作は、停止する。尚、この実施の形態におい
て、クロック停止信号H1は、”0”(即ちローレベ
ル)の値をとる信号であることが好ましい。
【0128】一方、コンパレータ233a’によって、
相関値B2を算出させると判断された部分相関部113
bは、相関値B2を算出する。算出された相関値B2
は、サーチャ回路107へ出力される。
【0129】ところで、上述した説明では、部分相関部
113aに対して、相関値B1が算出不要である旨の判
断を行う例を記載した。しかし、この実施の形態では、
相関比較部203a’におけるコンパレータ233a’
は、例えば、部分相関部113bに対して相関値B2が
算出不要である旨の判断を行う場合もある。このような
場合は、図11に示したように、コンパレータ233
a’から、ANDゲート回路123bへ信号H2が出力
される。
【0130】以上説明したこの実施の形態によれば、第
1の実施の形態と同様に、部分相関を計算する必要がな
い部分相関部の動作を、クロック信号Cの供給を早期の
段階で中断することによって、停止させる。この結果、
従来の同期捕捉回路と比較して、部分相関を計算する必
要のない回路における消費電力を少なくすることが可能
となる。尚、上述した「早期の段階」とは、図11に示
したカウンタ部231a’において、設定されたカウン
タ値Nまでのカウントを終了する段階である。
【0131】ところで、この実施の形態における、サー
チャ回路107及び制御部109の構成及び動作は、図
3(A)及び(B)を参照して説明したものと同様であ
る。即ち、図3(B)を参照して説明したように、制御
部109におけるCPU(もしくはDSP)305が、
図10に示した回路1〜回路4の各符号生成部117a
〜117bへ、拡散符号PN1〜PN4の生成のタイミン
グを変化させる旨の信号G1〜G4を出力する。
【0132】尚、第1の実施の形態によれば、図1に示
したように各回路1〜4には、比較部121a〜121
dが設けられている。そして、既に説明したように、比
較部121a〜121dへの第2閾値fの設定は、制御
部109において、RAM307に格納されているプロ
グラムに従って、CPU(もしくはDSP)305によ
っておこなわれる。一方、図10に示した構成を有する
同期捕捉回路201によれば、上述した第2閾値fのよ
うな閾値の設定は不要である。よって、各回路1〜4
へ、閾値を設定するためのCPUやDSPなどのプロセ
ッサのプログラムが不要になるという利点がある。
【0133】ところで、各相関比較部203a’及び2
03b’へのカウンタ値Nの設定は、図9を参照して既
に説明したものと同様の手順により、CPU(もしくは
DSP)305によって行われる。そして、第1の実施
の形態と同様、この実施の形態においても、受信状況が
良好な場合、カウンタ値Nは小さな値が設定されるよう
にすることが好ましい。このようにして、各相関比較部
203a’及び203b’におけるカウンタ値Nを、受
信信号の受信状況によって変化させることによって、受
信状況にあわせた更なる消費電力の低減を図ることがで
きる。
【0134】尚、図10に示した同期捕捉回路201で
は、回路1〜回路4の4回路によって部分相関計算を行
う例を説明した。しかし、この実施の形態によれば、部
分相関計算を行う回路は4回路に限定されず、任意の数
の回路を設けることができる。このように、部分相関計
算を行う回路を増やすことによって、同期捕捉を効率良
く行うことができる。
【0135】また、回路1〜回路4の4回路のうち、回
路1と回路2の2回路に対してひとつの相関比較部20
3a’、回路3と回路4の2回路に対してひとつの相関
比較部203b’を設ける例について説明した。しか
し、例えば、回路1〜回路4の4回路に対して、ひとつ
の相関比較部を設ける構成も可能である。よって、この
実施の形態による相関比較部の構成は、図10に示した
ものに限られるものではない。
【0136】[変形例]以上説明した第1の実施の形態
及び第2の実施の形態において、図1及び図10に示し
たように、同期捕捉回路101及び同期捕捉回路201
では、クロック信号供給部123a〜123dとして、
ANDゲート回路を用いることを想定した。しかし、図
1及び図10に示したクロック信号供給部123a〜1
23dとしては、従来公知の電源回路を用いて構成する
ことも可能である。この場合、図1及び図10におい
て、同期捕捉回路101及び201で行われる動作は、
既に説明したものと同様である。よって、従来公知の電
源回路をクロック信号供給部123a〜123dとして
用いた場合、クロック停止信号H1〜H4が入力される
と、各部構成要素へのクロック信号Cの供給は停止され
る。この場合、クロック停止信号H1〜H4は、”0”
(即ち、ローレベル)の値をとる信号であることが望ま
しい。
【0137】クロック信号供給部123a〜123dと
してANDゲート回路を用いた場合は、クロック信号C
の供給を停止しても、各部構成要素には、リーク電流が
流れていた。一方、クロック信号供給部123a〜12
3dとして従来公知の電源回路を用いると、クロック信
号Cの供給を停止後における、上述したようなリーク電
流も抑えることができる。
【0138】ところで、第1及び第2の実施の形態に関
する以上の説明は、入力される受信信号D、及び、生成
される拡散符号PN等について、図4〜図8を参照して
行った。しかし、これらの信号は、図4〜図8に示した
ものに限られるものではない。
【0139】
【発明の効果】以上、第1発明の同期捕捉回路によれ
ば、部分相関を計算する必要がない部分相関部、及び、
この部分相関部に対応する比較部の動作を、クロック信
号の供給を早期の段階で中断することによって、停止さ
せる。この結果、従来の同期捕捉回路と比較して、部分
相関を計算する必要のない回路における消費電力を少な
くすることが可能となる。尚、受信信号の受信状況に応
じて、制御部が比較部に対してカウンタ値を設定する。
このようにカウンタ値を設定することによって、受信信
号の受信状況が良好なときは、同期捕捉回路における消
費電力を更に低減させることができる。
【0140】また、第2発明の同期捕捉回路においても
第1発明と同様に、消費電力の低減が可能となる。ま
た、第2発明の同期捕捉回路によれば、閾値格納部にお
ける閾値を設定するためのCPUやDSPなどのプロセ
ッサのプログラムが不要になるという利点がある。ま
た、第2発明においても第1発明と同様に、受信信号の
受信状況に応じて、制御部が相関比較部に対してカウン
タ値を設定する。この結果、第1発明と同様にして、受
信状況にあわせた更なる消費電力の低減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の同期捕捉回路の構成例を説
明するための図である。
【図2】(A)は、第1の実施の形態における部分相関
部の構成及び動作を説明するための図であり、(B)
は、第1の実施の形態における比較部の構成及び動作を
説明するための図である。
【図3】(A)は、サーチャ回路の構成及び動作を説明
するための図であり、(B)は、制御部の構成及び動作
を説明するための図である。
【図4】拡散符号PNによって拡散された受信信号Dの
一例を示す図である。
【図5】拡散符号PNによって拡散された、実際に受信
する受信信号Dの一例を示す図である。
【図6】同期捕捉回路における符号生成のタイミングを
説明するための図である。
【図7】符号生成部によって生成される拡散符号の例を
示す図である。
【図8】(A)は、乗積部の動作を説明するための図で
あり、(B)は、加算部の動作を説明するための図であ
る。
【図9】CPUもしくはDSPによる、第1閾値Fの設
定に関する説明図である。
【図10】第2の実施の形態の同期捕捉回路の構成例を
説明するための図である。
【図11】第2の実施の形態の相関比較部の構成例を説
明するための図である。
【図12】(A)は、従来の同期捕捉回路の構成を説明
するための図であり、(B)は従来の部分相関部の構成
を説明するための図である。
【符号の説明】
10、101、201:同期捕捉回路 13a、13b、13c、13d、113a、113
b、113c、113d:部分相関部(相関器) 15a(15b、15c、15d):相関計算部 103:アンテナ部 105;無線部 107:サーチャ回路 109:制御部 111:クロック信号生成部 117z(z=a、b、c、d):符号生成部 119a、119z(z=a、b、c、d):相関値格
納部 121a、121b、121c、121d:比較部 123a、123b、123c、123d:クロック制
御部(クロック信号供給部(ANDゲート回路)) 125z(z=a、b、c、d):乗積部 127z(z=a、b、c、d):遅延部 129z(z=a、b、c、d):加算部 131z(z=a、b、c、d)、231a’:カウン
タ部 133z(z=a、b、c、d)、233a’:コンパ
レータ 135z(z=a、b、c、d):第2閾値格納部 203a’、203b’:相関比較部 301:相関値比較部 303:第1閾値格納部 305:CPUもしくはDSP 307:RAM 601:符号生成部117aにおけるタイミング 603:符号生成部117bにおけるタイミング 605:符号生成部117cにおけるタイミング 607:符号生成部117dにおけるタイミング 901:A/D変換器 903:受信フィルター 905:AGC増幅器 907:LNA増幅器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号拡散された受信信号と、符号生成部
    が生成する逆拡散用の拡散符号との間で部分相関計算を
    行い、該部分相関計算によって算出された相関値を相関
    値格納部に格納する部分相関部が、複数設けられた同期
    捕捉回路であって、 閾値格納部に格納された閾値を用いて、前記相関値が前
    記部分相関計算の早期の段階で算出不要であることを判
    断する比較部と、 前記比較部及び前記部分相関部に対して、クロック信号
    の供給を行うクロック信号供給部とを、前記複数の部分
    相関部のそれぞれに対して具えており、 前記比較部は、前記判断を、 生成された前記拡散符号の符号長を、設定されたカウン
    タ値までカウントしたとき、前記相関値格納部から前記
    相関値を読み込み、該読み込まれた前記相関値と前記閾
    値とを比較することにより行い、 前記クロック信号供給部は、前記読み込まれた相関値が
    算出不要であると判断された場合は、クロック停止信号
    を前記比較部から受信し、該比較部及び前記部分相関部
    に対するクロック信号の供給を停止することを特徴とす
    る同期捕捉回路。
  2. 【請求項2】 符号拡散された受信信号と、符号生成部
    が生成する逆拡散用の拡散符号との間で部分相関計算を
    行い、該部分相関計算によって算出された相関値を相関
    値格納部に格納する部分相関部が、複数設けられた同期
    捕捉回路であって、 前記部分相関部に対してクロック信号の供給を行うクロ
    ック信号供給部を、前記複数の部分相関部のそれぞれに
    対して具えるとともに、 前記複数の部分相関部のうち、任意の数の前記部分相関
    部に対して、ひとつの相関比較部を具えており、 前記相関比較部は、 前記任意の数の部分相関部において生成された前記拡散
    符号の符号長を、設定されたカウンタ値までカウントし
    たとき、それぞれの前記相関値格納部から前記相関値を
    読み込み、 該読み込まれた複数の相関値をそれぞれ比較することに
    より、算出不要である相関値を検出し、 該算出不要である相関値を算出している前記部分相関部
    に対する前記クロック信号の供給を停止するために、該
    部分相関部に対して設けられている前記クロック信号供
    給部にクロック停止信号を送信することを特徴とする同
    期捕捉回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の同期捕捉回路
    において、 前記カウンタ値は、前記受信信号の受信状況に応じて、
    制御部によって設定されることを特徴とする同期捕捉回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の同
    期補足回路において、前記クロック信号供給部を、電源
    回路によって構成することを特徴とする同期捕捉回路。
  5. 【請求項5】 符号拡散された受信信号と生成した信号
    との相関を行う相関器を有する同期捕捉回路において、 前記相関の結果と予め設定された値とを比較する比較部
    と、 前記比較部から出力された比較結果に基づいて、前記相
    関器及び前記比較部へのクロックの供給を中止するクロ
    ック制御部とを有することを特徴とする同期捕捉回路。
  6. 【請求項6】 前記相関器、前記比較部及び前記クロッ
    ク制御部を複数有することを特徴とする請求項5に記載
    の同期捕捉回路。
  7. 【請求項7】 符号拡散された受信信号と生成した信号
    との相関を行う相関器を、複数個有する同期捕捉回路に
    おいて、 複数の前記相関の結果をそれぞれ比較する相関比較部
    と、 前記相関比較部から出力された比較結果に基づいて、前
    記相関器へのクロックの供給を中止するクロック制御部
    とを有することを特徴とする同期捕捉回路。
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