JPH11112384A - 疑似雑音符号の同期捕捉装置及び受信装置 - Google Patents

疑似雑音符号の同期捕捉装置及び受信装置

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JPH11112384A
JPH11112384A JP26753997A JP26753997A JPH11112384A JP H11112384 A JPH11112384 A JP H11112384A JP 26753997 A JP26753997 A JP 26753997A JP 26753997 A JP26753997 A JP 26753997A JP H11112384 A JPH11112384 A JP H11112384A
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将彦 内藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡易な構成で送信側で用いられた疑
似雑音符号の位相を短時間で検出するようにする。 【解決手段】本発明は、送信側から送信された第1の疑
似雑音符号と同一ビツト系列パターンの符号系列で、か
つそれぞれ位相の異なる複数の第2の疑似雑音符号を同
時に発生する疑似雑音符号発生手段と、受信した第1の
疑似雑音符号と複数の第2の疑似雑音符号との相関値を
それぞれ並列的に算出する相関算出手段と、当該相関値
の信号レベルに基づいて第1の疑似雑音符号の位相と同
期した第2の疑似雑音符号を検出する位相検出手段とを
設けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図9) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)CDMA方式の概要 (2)受信装置の構成(図1) (3)第1の実施の形態 (3−1)同期捕捉装置の構成(図2) (3−2)PN符号発生部の構成(図3〜図5) (3−3)動作及び効果 (4)第2の実施の形態 (4−1)同期捕捉装置の構成(図6及び図7) (4−2)PN符号発生部の構成(図8) (4−3)動作及び効果 (5)他の実施の形態 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は疑似雑音符号の同期
捕捉装置及び受信装置に関し、例えばCDMA(Code D
ivision Multiple Access : 符号分割多重)方式のセル
ラー電話システム(以下、これをCDMAセルラーと呼
ぶ)の受信装置に設けられる疑似雑音符号(以下、これ
をPN符号:Pseudo random Noise sequence code と呼
ぶ)の同期捕捉装置に適用して好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、CDMAセルラーにおいてはビツ
ト係列パターン及び位相の異なる独立なPN符号を拡散
符号として用いることにより送信信号の搬送波をスペク
トラム拡散し、通信容量を大きくして多元接続を可能に
している。
【0005】このCDMAセルラーでは、送信側(例え
ば基地局)において送信時に送信データによつて搬送波
を一次変調(例えばQPSK(Quadrature Phase Shift
Keying )変調)し、この一次変調された搬送波に対し
てPN符号を乗算することにより2次変調して搬送波の
周波数スペクトラムを拡散して送信する。
【0006】受信側(例えば移動局)では、受信信号に
対して送信側で用いられたものと同一ビツト係列パター
ンのPN符号でかつ位相の一致したものを乗算すること
により逆拡散を行つて一次変調出力を得、当該一次変調
出力を復調することにより受信データを復元するように
なされている。
【0007】すなわち、受信側では送信側で乗算したP
N符号と同一ビツト係列パターンのPN符号を発生する
PN符号発生部を有し、当該PN符号発生部によつて送
信側と同一ビツト係列パターン及び同一位相のPN符号
を発生して受信信号に乗算するようになされている。
【0008】ところで、受信側においては電源投入時に
送信側から送られてくる送信信号を受信した際に、送信
側で乗算されたPN符号の位相が分からない。従つて受
信側では、同期捕捉装置によつて送信側で用いられたP
N符号の位相と受信側のPN符号発生部によつて発生す
るPN符号の位相とを同期させる必要がある。このよう
な同期捕捉装置について次に説明する。
【0009】図9に示すように、1は全体として従来の
同期捕捉装置を示し、アンテナ(図示せず)を介して受
信した受信信号に当該受信信号の搬送波と同一周波数の
復調用搬送波を乗算することにより不要高周波成分を除
去してベースバンド信号を取出し、そのベースバンド信
号をアナログ/デイジタル変換することにより得られた
受信データD1を乗算器2に入力する。ここで受信デー
タD1は送信側においてスペクトル拡散されたPN符号
データである。
【0010】PN符号発生部3はコントローラ4の制御
に基づいて送信側と同一ビツト係列パターンの符号系列
でなるPN符号を発生すると共に、PN符号の位相を動
かしてそれぞれ位相の異なるPN符号D2を順次乗算器
2に出力する。乗算器2はPN符号発生部3から供給さ
れるPN符号D2の各ビツトと、対応する受信データD
1の各ビツトとをそれぞれ乗算し、その乗算結果D3を
加算器5に送出する。
【0011】このとき受信データD1の位相とPN符号
発生部3から供給されるPN符号D2の位相とが一致す
ると、逆拡散が成立して乗算結果D3の信号レベルが大
きくなる。従つて受信データD1の位相とPN符号発生
部3から供給されるPN符号D2の位相とが一致しない
限り、乗算結果D3の信号レベルが大きくなることはな
い。
【0012】加算器5は加算値保持回路6によつて保持
された1つ前までの累積加算出力D4が供給され、当該
累積加算出力D4を乗算結果D3に加算して順次加算値
保持回路6に送出する。このようにして加算値保持回路
6はPN符号D2の一周期分の乗算結果D3を全て累積
加算することにより算出した累積加算結果D5をコント
ローラ4の制御によつてメモリ7に送出すると共に、次
の累積加算結果を算出するために今まで保持していた累
積加算データをクリアする。メモリ7はこうして送られ
てくる一周期分の累積加算結果D5を相関値として順次
格納する。
【0013】このように同期捕捉装置1は、位相の異な
る複数のPN符号D2毎に受信データD1との相関値を
算出してメモリ7に順次格納する。コントローラ4は、
メモリ7に記憶した累積加算出力D4の相関値が所定の
基準値を越えた場合に、その相関値が得られたときのP
N符号の位相を、送信側において用いられたPN符号の
位相としたものとして、その位相情報S10を検出す
る。
【0014】これにより、受信側では同期捕捉装置1に
よつて検出した送信側のPN符号の位相情報S10を後
段の復調部に供給し、当該復調部におけるPN符号発生
器によつて送信側と同期した位相のPN符号を用いて逆
拡散することにより受信信号を復調し得るようになされ
ている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
同期捕捉装置においては、送信側で乗算したPN符号の
位相と同期をとるために、PN符号発生部3から発生し
た複数のPN符号D2と受信データD1との相関値を順
次算出し、当該相関値が所定の基準値を越えるまで相関
値を算出し続ける必要がある。
【0016】このため同期捕捉装置では、特に受信機の
電源投入時において初めて同期獲得する場合に、相関値
が所定の基準値を越えるまで各位相毎のPN符号D2と
受信データD1との相関値を順次算出しなければなら
ず、同期獲得に多大な時間を要するという問題があつ
た。
【0017】また受信装置としては、内部の同期捕捉装
置における同期獲得までの処理に時間がかかると、電源
投入時から通話可能な状態になるまでの待ち時間が長く
なると共に同期獲得するまでに無駄な電力消費が生じる
という問題があつた。
【0018】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で疑似雑音符号の位相を短時間で検出し
得る疑似雑音符号の同期捕捉装置及び受信装置を提案し
ようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、送信側から送信された第1の疑似
雑音符号と同一ビツト系列パターンの符号系列で、かつ
それぞれ位相の異なる複数の第2の疑似雑音符号を同時
に発生する疑似雑音符号発生手段と、受信した第1の疑
似雑音符号と複数の第2の疑似雑音符号との相関値をそ
れぞれ並列的に算出する相関算出手段と、当該相関値の
信号レベルに基づいて第1の疑似雑音符号の位相と同期
した第2の疑似雑音符号を検出する位相検出手段とを設
けることにより、第1の疑似雑音符号の位相を検出する
ための相関値を並列的に算出する分だけ相関値の算出時
間を短縮することができる。
【0020】送信側から送信された第1の疑似雑音符号
と同一ビツト系列パターンの符号系列で、かつそれぞれ
位相の異なる複数の第2の疑似雑音符号を同時に発生す
る疑似雑音符号発生手段と、受信した第1の疑似雑音符
号と複数の第2の疑似雑音符号とをそれぞれの位相ごと
に並列的に乗算処理する複数の乗算手段と、当該複数の
乗算手段による乗算結果をそれぞれの位相ごとに順次累
積加算し、第1の疑似雑音符号と複数の第2の疑似雑音
符号との一周期分までの累積加算結果をそれぞれ算出す
る複数の加算手段と、当該累積加算結果を相関値として
複数記憶する記憶手段と、複数の相関値のうち所定の基
準値を越えた相関値に対応する第2の疑似雑音符号の位
相を、第1の疑似雑音符号の位相として検出する位相検
出手段とを設けることにより、第1の疑似雑音符号の位
相を検出するための相関値を複数の乗算手段及び加算手
段によつて並列的に算出する分だけ相関値の算出時間を
短縮することができる。
【0021】送信側から送信された第1の疑似雑音符号
と同一ビツト系列パターンの符号系列で、かつそれぞれ
位相の異なる複数の第2の疑似雑音符号を同時に発生す
る疑似雑音符号発生手段と、受信した第1の疑似雑音符
号の1ビツトの期間内において複数の第2の疑似雑音符
号を順次選択して出力するセレクタ手段と、第1の疑似
雑音符号とセレクタ手段から供給される複数の第2の疑
似雑音符号とを1ビツトずつ順次乗算処理する乗算手段
と、当該乗算手段による乗算結果を第2の疑似雑音符号
の各位相ごとに順次累積加算し、第1の疑似雑音符号と
複数の第2の疑似雑音符号との一周期分までの累積加算
結果をそれぞれ算出する加算手段と、累積加算結果を各
位相ごとの相関値として複数記憶する記憶手段と、複数
の相関値のうち所定の基準値を越えた相関値に対応する
第2の疑似雑音符号の位相を、第1の疑似雑音符号の位
相として検出する位相検出手段とを設けることにより、
第1の疑似雑音符号の1ビツトの期間内において第1の
疑似雑音符号と複数の第2の疑似雑音符号との乗算及び
累積加算処理をそれぞれ行うことができるため、相関値
を1組の乗算手段及び加算手段によつて見掛け上並列的
に算出することができ、この結果、相関値の算出時間を
短縮することができると共に回路構成を簡素化できる。
【0022】第1の疑似雑音符号によつて拡散された送
信データを受信して受信データを得る受信手段と、受信
データに含まれる第1の疑似雑音符号と同一ビツト系列
パターンの符号系列で、かつそれぞれ位相の異なる複数
の第2の疑似雑音符号を同時に発生する疑似雑音符号発
生手段と、第1の疑似雑音符号と複数の第2の疑似雑音
符号との相関値をそれぞれ並列的に算出する相関算出手
段と、相関値の信号レベルに基づいて第1の疑似雑音符
号の位相と同期した第2の疑似雑音符号を検出する位相
検出手段と、当該位相検出手段によつて検出した第2の
疑似雑音符号に基づいて受信データを逆拡散することに
より復調する復調手段とを設けることにより、第1の疑
似雑音符号の位相を検出するための相関値を並列的に算
出する分だけ相関値の算出時間を短縮でき、この結果電
源投入時から通話可能な状態になるまでの待ち時間を短
縮することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0024】(1)CDMA方式の概要 CDMAセルラーにおいては、フオワードリンク(基地
局から移動局方向)チヤネルを、パイロツトチヤネル、
シンクチヤネル、ページングチヤネル、トラフイツクチ
ヤネルの4つのチヤネルによつて構成するようになされ
ている。
【0025】このうちパイロツトチヤネルはPN符号の
みを繰り返し送信するチヤネルであり、受信側において
PN符号の同期獲得、維持及びクロツク再生に用いられ
ている。因みにこのパイロツトチヤネルでは通信データ
の送信は行われない。
【0026】またシンクチヤネルは基地局と移動局との
間でシステムクロツクの時間的同期をとるために用いら
れるチヤネルであり、ページングチヤネルはハンドオフ
に必要な情報や着信時の端末呼び出し情報を送信するチ
ヤネルである。さらにトラフイツクチヤネルは音声情報
等の実際の通信データを送信するチヤネルである。
【0027】従つて実際のCDMAセルラーでは、PN
符号だけからなる送信信号が送信側からパイロツトチヤ
ネルを介して常時出力されており、受信側では電源投入
時にまずこのパイロツトチヤネルを介して送信信号を受
信し、受信した受信信号とPN符号発生部において発生
した位相の異なる複数のPN符号との相関値を算出する
ことにより送信側で用いられたPN符号の位相を検出す
る。続いて受信側では、他のシンクチヤネルやページン
グチヤネル及びトラフイツクチヤネル等で受信した受信
信号に対して、送信側で用いられたPN符号の位相と同
期したPN符号を乗算することにより逆拡散を行つて復
調処理するようになされている。
【0028】(2)受信装置の構成 図1において、10は全体としてCDMAセルラーにお
ける本発明の受信装置を示し、アンテナ11を介して受
信したパイロツトチヤネルの受信信号S1を高周波回路
12に入力する。高周波回路12は受信信号S1に当該
受信信号S1の搬送波と同一周波数の復調用搬送波を乗
算することにより不要高周波成分を除去してベースバン
ド信号を取出し、そのベースバンド信号をアナログ/デ
イジタル変換することにより受信データD10を得、こ
れを同期捕捉装置13に送出する。ここで受信データD
10は、スペクトラム拡散されたPN符号データであ
る。
【0029】同期捕捉装置13は制御回路15の制御に
基づいて受信データD10の位相情報S11を検出し、
当該位相情報S11を制御回路15に出力する。制御回
路15はCPU(Central Processing Unit )でなり、
位相情報S11を復調回路14に供給する。
【0030】この後受信装置10は、他の例えばトラフ
イツクチヤネルを介して受信した受信信号S1を高周波
回路12によつて所定の信号処理を行い、得られた受信
データD10を復調回路14に送出する。復調回路14
は、受信データD10に対して制御回路15から供給さ
れた位相情報S11に基づいて内部のPN符号発生器に
よつて送信側と位相の同期したPN符号を発生し、当該
PN符号を用いて受信データD10を逆拡散して復調処
理することにより、受信データD10から音声情報S2
を復元して出力端子16を介して後段のスピーカ(図示
せず)から音声を出力するようになされている。
【0031】(3)第1の実施の形態 (3−1)同期捕捉装置の構成 次に図2においては、本発明の同期捕捉装置13の回路
構成を示し、受信データD10を1ビツトずつ4つの乗
算器21〜24にそれぞれ入力する。PN符号発生部2
5は、マイクロコンピユータでなるコントローラ26の
制御により送信側で用いられたPN符号と同一ビツト系
列パターンの符号系列で、かつそれぞれの位相が異なる
4種類のPN符号D21〜D24を同時に発生し、当該
PN符号D21〜D24を1ビツトずつ乗算器21〜2
4にそれぞれ出力する。
【0032】乗算器21〜24はそれぞれ与えられたP
N符号D21〜D24と受信データD10とを1ビツト
ずつ並列的に乗算し、その乗算結果D31〜D34を加
算器27〜30にそれぞれ出力する。ここで乗算結果D
31〜D34は、受信データD10とPN符号D21〜
D24との位相が一致したときに信号レベルが大きくな
る。加算器27〜30は入力した乗算結果D31〜D3
4と加算値保持回路31〜34からそれぞれ与えられる
1つ前の加算値出力とを加算し、その加算結果D37〜
D40を加算値保持回路31〜34にそれぞれ出力す
る。
【0033】加算値保持回路31〜34はコントローラ
26によつて制御され、加算器27〜30によつてPN
符号D21〜D24の一周期分の乗算結果が全て累積加
算されると、当該累積加算結果D41〜D44を受信デ
ータD10とPN符号D21〜D24とのそれぞれの相
関値としてメモリ35に格納すると共に今まで保持して
いた累積加算データをクリアする。
【0034】コントローラ26は、メモリ35にそれぞ
れ格納された各位相毎の相関値のうち所定の基準値を越
える相関値を検出すると、当該相関値に対応するPN符
号の位相情報S11を送信側において用いられたPN符
号の位相と判断してこれを後段の制御回路11に出力す
る。ところで、PN符号D21〜D24は4次(一周期
が15(24 −1)ビツト)のM系列符号であるものと
して次にPN符号発生部の詳細な構成を説明する。
【0035】(3−2)PN符号発生部の構成 図3に示すようにPN符号発生部25は、PN符号発生
器51と4つのオフセツト発生器52〜55とから構成
されている。PN符号発生器51はコントローラ26か
ら供給されるクロツクCLK1に基づいて発生したPN
符号D50を4ビツト幅のバスを介してオフセツト発生
器52〜55にそれぞれパラレルに供給する。
【0036】オフセツト発生器52〜55はコントロー
ラ26から4ビツト幅のバスを介してそれぞれ供給され
る制御データD51〜D54に基づいて位相を任意に設
定できるようになされており、PN符号発生器51から
供給されるPN符号D50を基に位相が任意に異なる4
種類のPN符号D21〜D24を同時に発生して1ビツ
トずつ出力するようになされている。
【0037】従つてPN符号発生部25は、4種類のP
N符号D21〜D24を同時に発生して出力した後、コ
ントローラ26から次の制御データD51〜D54が供
給されることにより、先程出力したPN符号D21〜D
24とは異なる位相を持つ4種類のPN符号を同様に発
生して出力する。
【0038】このようにPN符号発生部25は、コント
ローラ26から供給される4ビツトの制御データD51
〜D54により位相を任意に設定して出力し得るように
なされている。
【0039】次にPN符号発生器51及びオフセツト発
生器52の回路構成について説明する。ここでオフセツ
ト発生器53〜55についてはオフセツト発生器52の
回路構成と同一であるため省略する。
【0040】実際上図4に示すように、PN符号発生器
51は内部にPN符号の周期(15ビツト)に応じた4
段の循環型のシフトレジスタSR1〜SR4及び1個の
エクスクルーシブオア回路EX4を有し、コントローラ
26から供給されるクロツク信号CLK1に基づいて各
シフトレジスタSR1〜SR4に格納されている各デー
タを順次隣(矢印方向)にシフトすると共にオフセツト
発生器52にそれぞれ出力する。
【0041】オフセツト発生器52は内部に4段のアン
ド回路A1〜A4及び3段のエクスクルーシブオア回路
EX1〜EX3を有し、PN符号発生器51の各シフト
レジスタSR1〜SR4から供給されるデータを各アン
ド回路A1〜A4の一方の入力端に入力すると共に、他
方の入力端には位相オフセツト量を決定する4ビツトの
制御データD51をコントローラ26から入力する。
【0042】またオフセツト発生器52は、各アンド回
路A1〜A4のアンド出力をエクスクルーシブオア回路
EX1〜EX3の一方又は他方の入力端に供給すると共
に、エクスクルーシブオア回路EX3の出力をエクスク
ルーシブオア回路EX2の一方の入力端に出力し、エク
スクルーシブオア回路EX2の出力をエクスクルーシブ
オア回路EX1の一方の入力端に出力し、当該エクスク
ルーシブオア回路EX1からの出力を最終的なPN符号
D21の符号系列として出力するようになされている。
【0043】このように、PN符号発生部25において
はPN符号発生器51の各シフトレジスタSR1〜SR
4から出力されるデータと、コントローラ26から供給
される制御データD51とに基づいて、ビツト系列パタ
ーンが同一の符号系列でその位相が任意に設定されるP
N符号D21をオフセツト発生器52によつて発生して
出力するようになされている。
【0044】例えば、図5においてはPN符号発生器5
1の各シフトレジスタSR1〜SR4からオフセツト発
生器52に同時に出力される4ビツトのデータ列を表し
たものである。PN符号発生器51はシフトレジスタS
R1〜SR4に(0、0、0、1)が初期値として入力
されると、クロツクCLK1のタイミングで順次データ
を隣にシフトすると共に、オフセツト発生器52にそれ
ぞれ出力することにより、データ列がクロツクCLK1
毎に(1、1、0、0)、(0、1、1、0)……と変
化し、一周期(15通り)までそれぞれ異なるデータ列
が出力される。
【0045】従つてPN符号発生部25においては、P
N符号発生器51によつてこれらのデータ列が15通り
に変化すると共に、その変化に応じてオフセツト発生器
52のアンド回路A1〜A4及びエクスクルーシブオア
回路EX1〜EX3によつて演算した演算結果を位相の
任意に設定されたPN符号D21として1ビツトずつ出
力する。
【0046】続いてPN符号発生部25においては、オ
フセツト発生器52にコントローラ26から次の制御デ
ータD51が供給されると、当該制御データD51に応
じて位相が数ビツトだけオフセツトされたPN符号D2
1を出力する。このようにPN符号発生部25は、制御
データD51を任意に設定することにより、PN符号D
21の位相を任意に動かすことができる。
【0047】(3−3)動作及び効果 以上の構成において、同期捕捉装置13はPN符号発生
部25により位相のそれぞれ異なる4種類のPN符号D
21〜D24を同時に発生し、それぞれのPN符号D2
1〜D24と受信データD10とを乗算器21〜24、
加算器27〜30及び加算値保持回路31〜34によつ
てそれぞれ並列的に乗算及び累積加算処理を行い、これ
らの累積加算結果D41〜D44を相関値としてメモリ
35にそれぞれ格納する。
【0048】これにより同期捕捉装置13は送信側で用
いられたPN符号の位相情報S11を検出する際に用い
る相関値を従来に比べて4倍の速度で算出することがで
きる。従つて同期捕捉装置13は、送信側で用いられた
PN符号の位相情報S11を従来に比べて1/4に短縮
した時間で検出することができ、かくして受信装置10
全体としての処理時間を1/4にすることができる。
【0049】以上の構成によれば、受信装置10は同期
捕捉装置13によつて位相がそれぞれ異なる4種類のP
N符号D21〜D24を同時に発生し、これらのPN符
号D21〜D24と受信データD10との相関値をそれ
ぞれ並列的に算出するようにしたことにより、同期検出
に用いる相関値を4倍の速度で算出し得、かくして送信
側で用いられたPN符号の位相情報S11を1/4に短
縮した時間で検出することができる。
【0050】この結果、受信装置10は同期獲得までの
処理時間を短縮することにより、電源投入時から通話可
能な状態になるまでの待ち時間が短くなると共に、消費
電力を低減することができる。
【0051】(4)第2の実施の形態 (4−1)同期捕捉装置の構成 図2との対応部分に同一符号を付して示す図6におい
て、60は第2の実施の形態における同期捕捉装置を示
し、第1の実施の形態における同期捕捉装置13が4組
の乗算器21〜24及び加算器27〜30によつて構成
されていたのに対して、1組の乗算器61及び加算器6
2によつて構成されている。
【0052】PN符号発生部63は、第1の実施の形態
におけるPN符号発生部25と同様に送信側で用いられ
たPN符号と同一ビツト系列パターンの符号系列で、か
つそれぞれの位相が異なる4種類のPN符号D71〜D
74を同時に発生し、これらをセレクタ64に出力す
る。
【0053】コントローラ65はマイクロコンピユータ
でなり、セレクタ64を制御することにより、図7に示
すように乗算器61が受信データD10の1ビツトデー
タが次に変化するまでの期間(以下、これを1チツプと
呼ぶ)内において4種類のPN符号D71〜D74を順
次選択して出力する。すなわちコントローラ65は、1
チツプを4分割し、最初の1/4チツプでPN符号D7
1の1ビツトを乗算器61に出力し、2番目の1/4チ
ツプでPN符号D72の1ビツトを乗算器61に出力
し、3番目の1/4チツプでPN符号D73の1ビツト
を乗算器61に出力し、最後の1/4チツプでPN符号
D74の1ビツトを乗算器61に出力する。
【0054】またコントローラ65は、マルチプレクサ
66及び加算セレクタ67を制御しており、PN符号D
71と受信データD10との乗算結果D81をマルチプ
レクサ66によつて加算値保持回路31に出力し、当該
加算値保持回路31からの加算値を最初の1/4チツプ
の間に加算セレクタ67を介して加算器62に供給す
る。
【0055】これによりコントローラ65は、最初の1
/4チツプの間に、乗算器61による乗算結果D81と
加算値保持回路31によつて1つ前に保持された加算値
とを加算器62によつて累積加算し、当該加算結果を加
算値保持回路31に保持するようになされている。
【0056】同様にコントローラ65は、2番目の1/
4チツプの間に、乗算器61による乗算結果D82と加
算値保持回路31によつて1つ前に保持された加算値と
を加算器62によつて累積加算し、当該加算結果を加算
値保持回路32に保持するようになされている。
【0057】またコントローラ65は、3番目の1/4
チツプの間及び最後の1/4チツプの間に同様の処理を
繰り返すことにより、1チツプの間に受信データD10
と各位相ごとのPN符号D71〜D74との乗算及び加
算処理を行う。これにより、同期捕捉装置60は受信デ
ータD10と各PN符号D71〜D74との乗算及び加
算処理を1チツプの間に見掛け上並列的に行つたことに
なる。
【0058】コントローラ65は一周期分の乗算及び加
算処理を終了すると加算値保持回路31〜34にそれぞ
れ保持された累積加算結果D91〜D94を相関値とし
てメモリ35に格納すると共に、今まで保持していた累
積加算データをクリアする。
【0059】そしてコントローラ65は、メモリ35に
それぞれ格納された各位相毎の相関値のうち所定の基準
値を越える相関値を検出すると、当該相関値に対応する
PN符号の位相情報S11を送信側において用いられた
PN符号の位相と判断し、これを後段の制御回路15に
出力する。
【0060】(4−2)PN符号発生部の構成 次に、PN符号発生部63の構成を図8に示す。この図
8に示すようにPN符号発生部63は、第1の実施の形
態におけるPN符号発生器51及びオフセツト発生器5
2と、3つの遅延素子73〜75とから構成されてい
る。
【0061】第1の実施の形態と同様に、PN符号発生
器51はコントローラ65から供給されるクロツクCL
K1を基にPN符号D50を発生し、4ビツト幅のバス
を介してオフセツト発生器52に供給する。
【0062】オフセツト発生器52は、コントローラ6
5から4ビツト幅のバスを介して供給される制御データ
D51に基づいて位相を任意に設定したPN符号D21
を1ビツトずつ出力すると共に、遅延素子73〜75に
順次供給する。これによりオフセツト発生器52は、遅
延素子73〜75を介して位相が1ビツトずつオフセツ
トされたPN符号D21〜D24を1ビツトずつ同時に
出力し得るようになされている。なおPN符号発生器5
1及びオフセツト発生器52の回路構成については第1
の実施の形態において示した図4と同様であるため、こ
こでは省略する。
【0063】(4−3)動作及び効果 以上の構成において、同期捕捉装置60はPN符号発生
部63により位相がそれぞれ異なる4種類のPN符号D
71〜D74を同時に発生し、セレクタ64によつて1
チツプを4分割したそれぞれの1/4チツプの間にPN
符号D71〜D74と受信データD10との乗算及び加
算処理を行うようにしたことにより、1組の乗算器61
及び加算器62によつて受信データD10と4種類の位
相を持つPN符号D71〜D74との乗算結果D81〜
D84を並列的に算出することができる。
【0064】このように同期捕捉装置60は、1組の乗
算器61及び加算器62によつて1チツプの間に受信デ
ータD10と4種類の位相を持つPN符号D71〜D7
4との乗算及び加算処理を行うようにしたことにより、
第1の実施の形態における同期捕捉装置13と同様にP
N符号D71〜D74と受信データD10との乗算及び
加算処理を4組の乗算器及び加算器を用いて並列的に行
つたときと同様に従来の4倍の速さで相関値を算出する
ことができる。
【0065】従つて同期捕捉装置60は、送信側で用い
られたPN符号の位相情報S11を従来に比べて1/4
に短縮した時間で検出することができ、かくして受信装
置10全体としての処理時間を1/4にすることができ
る。
【0066】また同期捕捉装置60は、1組の乗算器6
1及び加算器62によつて相関値を従来の4倍の速さで
算出できることにより、第1の実施の形態における同期
捕捉装置13に比べて回路構成をより簡素化及び小型化
すると共に消費電力を低減することができる。
【0067】以上の構成によれば、受信装置10は同期
捕捉装置60によつて1チツプの間に4種類のPN符号
D71〜D74と受信データD10との乗算及び加算処
理を行うようにしたことにより、同期検出に用いる相関
値を4倍の速度で算出し得、かくして送信側で用いられ
たPN符号の位相情報S11を1/4に短縮した時間で
検出できる。
【0068】この結果、受信装置10は同期獲得までの
処理時間を短縮することにより、電源投入時から通話可
能な状態になるまでの待ち時間が短くなると共に、消費
電力を低減することができる。
【0069】(5)他の実施の形態 なお上述の第1及び第2の実施の形態においては、PN
符号発生部25及び63によつて位相がそれぞれ異なる
4種類のPN符号を発生するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、位相がそれぞれ異なる
PN符号をn種類同時に発生するようにしても良い。こ
の場合、上述の第1及び第2の実施の形態と同様に相関
値を算出するまでの処理時間を1/nに短縮することが
できる。
【0070】また上述の第1の実施の形態においては、
PN符号発生部25として図3に示すようなPN符号発
生器51と4つのオフセツト発生器52〜55とからな
る構成のものを用いるようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、第2の実施の形態における
PN符号発生部63のようにPN符号発生器51とオフ
セツト発生器52と3つの遅延素子73〜75とからな
る構成(図8)のものを用いるようにしても良い。
【0071】さらに上述の第2の実施の形態において
は、PN符号発生部63として図8に示すようなPN符
号発生器51とオフセツト発生器52と3つの遅延素子
73〜75とからなる構成のものを用いるようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1の実
施の形態におけるPN符号発生部25のようにPN符号
発生器51と4つのオフセツト発生器52〜55とから
なる構成(図3)のものを用いるようにしても良い。
【0072】さらに上述の第1及び第2の実施の形態に
おいては、一周期が15ビツトのPN符号を用いるよう
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
さらに多くのビツト数を一周期とするPN符号を用いた
受信装置に本発明の同期捕捉装置13及び60を適用す
るようにしても良い。
【0073】さらに上述の第1及び第2の実施の形態に
おいては、PN符号の一周期分全ての累積加算結果を相
関値として算出するようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、必ずしも一周期分全て乗算及び
加算処理する必要はなく、コントローラ26及び65に
よつて受信データD10の一周期のうちの上位所定の数
ビツトのみ演算処理した累積加算結果を相関値として用
いるようにしても良い。これにより、相関値を算出する
までの算出時間をさらに短縮することができる。
【0074】さらに上述の第1及び第2の実施の形態に
おいては、位相検出手段としてのコントローラ26及び
65によつて相関値が所定の基準値を越えた場合に当該
相関値に対応するPN符号の位相情報S11を送信側に
おいて用いられたPN符号の位相と同期したものとして
検出するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、最大の相関値に対応するPN符号の位相情
報を送信側において用いられたPN符号の位相として検
出するようにしても良い。
【0075】さらに上述の第2の実施の形態において
は、PN符号発生部63において位相を1ビツトずつオ
フセツトしたPN符号D21〜D24を同時に発生して
出力するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、遅延素子73〜75によるオフセツト量の
設定を変更することにより数ビツト間隔ずつ位相をオフ
セツトしたPN符号D21〜D24を同時に発生して出
力するようにしても良い。
【0076】さらに上述の実施の形態においては、受信
手段としてアンテナ11及び高周波回路12を用いて無
線通信する場合の受信装置に本発明の同期捕捉装置13
及び60を適用するようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、無線通信による受信装置でなく
有線通信による受信装置に適用するようにしても良い。
【0077】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、送信側か
ら送信された第1の疑似雑音符号と同一ビツト系列パタ
ーンの符号系列で、かつそれぞれ位相の異なる複数の第
2の疑似雑音符号を同時に発生する疑似雑音符号発生手
段と、受信した第1の疑似雑音符号と複数の第2の疑似
雑音符号との相関値をそれぞれ並列的に算出する相関算
出手段と、相関値の信号レベルに基づいて第1の疑似雑
音符号の位相と同期した第2の疑似雑音符号を検出する
位相検出手段とを設けることにより、第1の疑似雑音符
号の位相を検出するための相関値を並列的に算出する分
だけ相関値の算出時間を短縮することができ、かくして
簡易な構成で疑似雑音符号の位相を短時間で検出し得る
疑似雑音符号の同期捕捉装置を実現できる。
【0078】送信側から送信された第1の疑似雑音符号
と同一ビツト系列パターンの符号系列で、かつそれぞれ
位相の異なる複数の第2の疑似雑音符号を同時に発生す
る疑似雑音符号発生手段と、受信した第1の疑似雑音符
号と複数の第2の疑似雑音符号とをそれぞれの位相ごと
に並列的に乗算処理する複数の乗算手段と、当該複数の
乗算手段による乗算結果をそれぞれの位相ごとに順次累
積加算し、第1の疑似雑音符号と複数の第2の疑似雑音
符号との一周期分までの累積加算結果をそれぞれ算出す
る複数の加算手段と、当該累積加算結果を相関値として
記憶する記憶手段と、複数の相関値のうち所定の基準値
を越えた相関値に対応する第2の疑似雑音符号の位相
を、第1の疑似雑音符号の位相として検出する位相検出
手段とを設けることにより、第1の疑似雑音符号の位相
を検出するための相関値を複数の乗算手段及び加算手段
によつて並列的に算出する分だけ相関値の算出時間を短
縮することができ、かくして簡易な構成で疑似雑音符号
の位相を短時間で検出し得る疑似雑音符号の同期捕捉装
置を実現できる。
【0079】送信側から送信された第1の疑似雑音符号
と同一ビツト系列パターンの符号系列で、かつそれぞれ
位相の異なる複数の第2の疑似雑音符号を同時に発生す
る疑似雑音符号発生手段と、受信した第1の疑似雑音符
号の1ビツトの期間内において複数の第2の疑似雑音符
号を順次選択して出力するセレクタ手段と、第1の疑似
雑音符号とセレクタ手段から供給される複数の第2の疑
似雑音符号とを1ビツトずつ順次乗算処理する乗算手段
と、当該乗算手段による乗算結果を第2の疑似雑音符号
の各位相ごとに順次累積加算し、第1の疑似雑音符号と
複数の第2の疑似雑音符号との一周期分までの累積加算
結果をそれぞれ算出する加算手段と、累積加算結果を各
位相ごとの相関値として複数記憶する記憶手段と、複数
の相関値のうち所定の基準値を越えた相関値に対応する
第2の疑似雑音符号の位相を、第1の疑似雑音符号の位
相として検出する位相検出手段とを設けることにより、
第1の疑似雑音符号の1ビツトの期間内において第1の
疑似雑音符号と複数の第2の疑似雑音符号との乗算及び
累積加算処理をそれぞれ行うことができるため、相関値
を1組の乗算手段及び加算手段によつて見掛け上並列的
に算出することができ、この結果、相関値の算出時間を
短縮することができると共に回路構成を簡素化でき、か
くして簡易な構成で疑似雑音符号の位相を短時間で検出
し得る疑似雑音符号の同期捕捉装置を実現できる。
【0080】第1の疑似雑音符号によつて拡散された送
信データを受信して受信データを得る受信手段と、受信
データに含まれる第1の疑似雑音符号と同一ビツト系列
パターンの符号系列で、かつそれぞれ位相の異なる複数
の第2の疑似雑音符号を同時に発生する疑似雑音符号発
生手段と、第1の疑似雑音符号と複数の第2の疑似雑音
符号との相関値をそれぞれ並列的に算出する相関算出手
段と、相関値の信号レベルに基づいて第1の疑似雑音符
号の位相と同期した第2の疑似雑音符号を検出する位相
検出手段と、当該位相検出手段によつて検出した第2の
疑似雑音符号に基づいて受信データを逆拡散することに
より復調する復調手段とを設けることにより、第1の疑
似雑音符号の位相を検出するための相関値を並列的に算
出する分だけ相関値の算出時間を短縮でき、かくして電
源投入時から通話可能な状態になるまでの待ち時間を短
縮すると共に消費電力を低減し得る受信装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による受信装置の全体構成を示すブロツ
ク図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における同期捕捉装
置の構成を示すブロツク図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるPN符号発
生部の構成を示すブロツク図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるPN符号発
生器及びオフセツト発生器の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるPN符号発
生器のデータ列を示す略線図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における同期捕捉装
置の構成を示すブロツク図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における時分割処理
を示す略線図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるPN符号発
生部の構成を示すブロツク図である。
【図9】従来の同期捕捉装置の構成を示すブロツク図で
ある。
【符号の説明】
1、13、60……同期捕捉装置、2、21〜24、6
1……乗算器、3、25、63……PN符号発生部、
4、26、65……コントローラ、5、27〜30、6
2……加算器、6、31〜34……加算値保持回路、
7、35……メモリ、51……PN符号発生器、52〜
55……オフセツト発生器、64……セレクタ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信側から送信された第1の疑似雑音符号
    と同一ビツト系列パターンの符号系列で、かつそれぞれ
    位相の異なる複数の第2の疑似雑音符号を同時に発生す
    る疑似雑音符号発生手段と、 受信した上記第1の疑似雑音符号と上記複数の第2の疑
    似雑音符号との相関値をそれぞれ並列的に算出する相関
    算出手段と、 上記相関値の信号レベルに基づいて上記第1の疑似雑音
    符号の位相と同期した第2の疑似雑音符号を検出する位
    相検出手段とを具えることを特徴とする疑似雑音符号の
    同期捕捉装置。
  2. 【請求項2】上記疑似雑音符号発生手段は、上記符号系
    列の位相をそれぞれ数ビツト間隔ずつオフセツトさせる
    ことにより上記複数の第2の疑似雑音符号を発生するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の疑似雑音符号の同期捕
    捉装置。
  3. 【請求項3】上記相関算出手段は、上記第1の疑似雑音
    符号及び上記第2の疑似雑音符号の一周期分の符号系列
    のうち上位所定の数ビツトのみ演算処理することにより
    上記相関値を算出することを特徴とする請求項1に記載
    の疑似雑音符号の同期捕捉装置。
  4. 【請求項4】送信側から送信された第1の疑似雑音符号
    と同一ビツト系列パターンの符号系列で、かつそれぞれ
    位相の異なる複数の第2の疑似雑音符号を同時に発生す
    る疑似雑音符号発生手段と、 受信した上記第1の疑似雑音符号と上記複数の第2の疑
    似雑音符号とをそれぞれの位相ごとに並列的に乗算処理
    する複数の乗算手段と、 上記複数の乗算手段による乗算結果をそれぞれの位相ご
    とに順次累積加算し、上記第1の疑似雑音符号と上記複
    数の第2の疑似雑音符号との一周期分までの累積加算喧
    嘩をそれぞれ算出する複数の加算手段と、 上記累積加算結果を相関値として複数記憶する記憶手段
    と、 上記複数の相関値のうち所定の基準値を越えた相関値に
    対応する上記第2の疑似雑音符号の位相を、上記第1の
    疑似雑音符号の位相として検出する位相検出手段とを具
    えることを特徴とする疑似雑音符号の同期捕捉装置。
  5. 【請求項5】上記疑似雑音符号発生手段は、上記符号系
    列の位相をそれぞれ数ビツト間隔ずつオフセツトさせる
    ことにより上記複数の第2の疑似雑音符号を発生するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の疑似雑音符号の同期捕
    捉装置。
  6. 【請求項6】上記相関算出手段は、上記第1の疑似雑音
    符号及び上記第2の疑似雑音符号の一周期分の符号系列
    のうち上位所定の数ビツトのみ演算処理することにより
    上記相関値を算出することを特徴とする請求項4に記載
    の疑似雑音符号の同期捕捉装置。
  7. 【請求項7】送信側から送信された第1の疑似雑音符号
    と同一ビツト系列パターンの符号系列で、かつそれぞれ
    位相の異なる複数の第2の疑似雑音符号を同時に発生す
    る疑似雑音符号発生手段と、 受信した上記第1の疑似雑音符号の1ビツトの期間内に
    おいて上記複数の第2の疑似雑音符号を順次選択して出
    力するセレクタ手段と、 上記第1の疑似雑音符号と上記セレクタ手段から供給さ
    れる上記複数の第2の疑似雑音符号とを1ビツトずつ順
    次乗算処理する乗算手段と、 上記乗算手段による乗算結果を上記第2の疑似雑音符号
    の各位相ごとに順次累積加算し、上記第1の疑似雑音符
    号と上記複数の第2の疑似雑音符号との一周期分までの
    累積加算結果をそれぞれ算出する加算手段と、 上記累積加算結果を各位相ごとの相関値として複数記憶
    する記憶手段と、 上記複数の相関値のうち所定の基準値を越えた相関値に
    対応する上記第2の疑似雑音符号の位相を、上記第1の
    疑似雑音符号の位相として検出する位相検出手段とを具
    えることを特徴とする疑似雑音符号の同期捕捉装置。
  8. 【請求項8】上記疑似雑音符号発生手段は、上記符号系
    列の位相をそれぞれ数ビツト間隔ずつオフセツトさせる
    ことにより上記複数の第2の疑似雑音符号を発生するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の疑似雑音符号の同期捕
    捉装置。
  9. 【請求項9】上記相関算出手段は、上記第1の疑似雑音
    符号及び上記第2の疑似雑音符号の一周期分の符号系列
    のうち上位所定の数ビツトのみ演算処理することにより
    上記相関値を算出することを特徴とする請求項7に記載
    の疑似雑音符号の同期捕捉装置。
  10. 【請求項10】第1の疑似雑音符号によつて拡散された
    送信データを受信して受信データを得る受信手段と、 上記受信データに含まれる上記第1の疑似雑音符号と同
    一ビツト系列パターンの符号系列で、かつそれぞれ位相
    の異なる複数の第2の疑似雑音符号を同時に発生する疑
    似雑音符号発生手段と、 上記第1の疑似雑音符号と上記複数の第2の疑似雑音符
    号との相関値をそれぞれ並列的に算出する相関算出手段
    と、 上記相関値の信号レベルに基づいて上記第1の疑似雑音
    符号の位相と同期した第2の疑似雑音符号を検出する位
    相検出手段と、 上記位相検出手段によつて検出した第2の疑似雑音符号
    に基づいて上記受信データを逆拡散することにより復調
    する復調手段とを具えることを特徴とする受信装置。
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