JP2000115148A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JP2000115148A
JP2000115148A JP27783998A JP27783998A JP2000115148A JP 2000115148 A JP2000115148 A JP 2000115148A JP 27783998 A JP27783998 A JP 27783998A JP 27783998 A JP27783998 A JP 27783998A JP 2000115148 A JP2000115148 A JP 2000115148A
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JP27783998A
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Masahiko Mimura
雅彦 三村
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡散符号位相の探索に要する時間を短縮する
ことを可能とし、これにより同期確立を高速に行うこと
を可能とする。 【解決手段】 同期捕捉時には、複素コリレータ11〜
14のそれぞれに異なる位相の拡散符号を同時に与え、
それらの位相に関する相関をとる処理を並列して行う。
また、全位相範囲を4つの探索範囲に分け、各探索範囲
を4つのコリレータユニット1-1 〜1-4 にそれぞれ割り
当てる。各コリレータユニット1-1 〜1-4は、割り当て
られた探索範囲についてのみ、位相の探索動作を行う。
そして、各コリレータユニット1-1 〜1-4 が持つ4つず
つの複素コリレータ11〜14のそれぞれの出力に基づ
いて同期判定器2aが拡散符号の同期判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局と移動局と
の間のアクセス方式として符号分割多元接続(CDM
A:Code Division Multiple Access )方式を採用した
例えば自動車・携帯電話システム等のCDMAセルラ無
線システムで使用される受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、図12に示すように複数の基地局
BSを分散配置してサービスエリアを構成させ、各サー
ビスエリア内では基地局BSと移動局MSとの間に無線
パスを形成して無線通信を行う移動通信システムにおい
て、CDMA方式が注目されている。
【0003】このCDMA方式は、マルチパス干渉や妨
害に強い、システム容量が大きい、通話品質が良いなど
の多くの長所を有する。CDMA方式を使用した無線通
信システムは、例えば送信側の装置において、ディジタ
ル化された音声データや画像データなどの送信データに
対しPSKまたはFSK変調方式等のディジタル変調方
式により変調を行う。そして、この変調された送信デー
タを疑似雑音符号(PN符号:Pseudorandom noise cod
e )などの拡散符号を用いて広帯域のべースバンド信号
に変換する。しかるのち、無線周波数の信号に変換して
送信する。
【0004】一方、受信側の装置においては、受信され
た無線周波数信号に対し、送信側の装置で使用した拡散
符号と同じ符号を用いて逆拡散を行う。しかるのち、P
SK、またはFSK復調方式などのディジタル復調方式
によりディジタル復調を行って受信データを再生する。
【0005】受信側で情報を復調するためには、必ず拡
散符号同期をとる必要があり、電源立ち上げ時、ハンド
オフ時、あるいは間欠的な受信などを行う毎にその処理
が行われる。
【0006】図13は従来の受信装置の要部構成を示す
ブロック図である。この受信装置は、複素コリレータ1
01と同期判定器102とからなる同期捕捉部100、
複素コリレータ111,112と加算器113とループ
フィルタ114とからなる同期追従部110、複素コリ
レータ121と乗算器122とからなる復調部120、
スイッチ130、位相制御器140および拡散符号発生
器150を有している。
【0007】まず、同期捕捉部100では、複素コリレ
ータ101で受信信号とPilot 位相の拡散符号との相関
をとり、その出力により同期判定器102で同期判定を
行う。
【0008】同期捕捉時には、スイッチ130が同期捕
捉部100を選択しており、同期判定器102での同期
判定の結果が位相制御器140に与えられる。そうする
と、位相制御器140は同期判定器102での同期判定
の結果を確認し、同期状態であるとの判定結果が得られ
るまで、拡散符号の位相を徐々にずらすように拡散符号
発生器150を制御する。なお、この拡散符号の位相を
徐々にずらす操作は、スリューと呼ばれる。
【0009】同期判定器102で同期状態が検出される
と、スイッチ130が同期追従部110側に切り換わ
る。同期追従部110では、図14に示すようにPilot
位相から1/2チップずつ離れたEarly 位相およびLate
位相と受信信号との相関を複素コリレータ111および
複素コリレータ112でそれぞれとり、さらにそれらの
相関出力の相関を加算器113によりとる。そしてこの
加算器113の出力をループフィルタ114およびスイ
ッチ130を介して位相制御器140へと与えることに
より、受信信号と拡散符号のPilot 位相との位相差が±
1/2チップ以内に収まるよう拡散符号発生器150を
制御する。
【0010】そしてこのような同期追従状態に移行した
後のPilot 位相の拡散符号を用いて、復調部120の複
素コリレータ121で受信信号の逆拡散が行われる。さ
らに復調部120では、複素コリレータ121の出力信
号に対し、ウォルシュ(Walsh )符号を乗算器122に
て乗算し、復調データ成分を得る。ウォルシュ符号は、
CDMAシステムにおいてチャネルを区別するために基
地局によって割り当てられる符号である。
【0011】図15は拡散符号発生器150の基本的な
構成を示す図である。この図に示すように拡散符号発生
器150は、互いに共通の初期化信号、クロック信号お
よびイネーブル信号により駆動される15個のレジスタ
R1〜R15を直列に接続するとともに、最終段のレジ
スタR15の出力を1段目のレジスタR1の入力として
帰還している。
【0012】また、レジスタR5とレジスタR6との
間、レジスタR7とレジスタR8との間、レジスタR8
とレジスタR9との間、レジスタR9とレジスタR10
との間、ならびにレジスタR13とレジスタR14との
間には、EX−OR回路EX1〜EX5がそれぞれ介挿
されている。そしてこれらのEX−OR回路EX1〜E
X5にも、最終段のレジスタR15の出力を帰還入力し
ている。
【0013】そしてこの拡散符号発生器150は、図1
6(a)に示すようにクロック信号よりも長い周期で定
期的にイネーブルをかけることにより、位相が一定に維
持された拡散符号が発生される。
【0014】この状態から拡散符号の位相を進ませる場
合には、イネーブルにする割合を増加する。このとき、
図16(b)に示すようにイネーブルにする割合の増加
量を小さくすれば、位相の進み量は小さくなる。これに
対して、図16(c)に示すようにイネーブルにする割
合の増加量を大きくすれば、位相の進み量は大きくな
る。
【0015】一方、拡散符号の位相を遅らせる場合に
は、図16(d)に示すように定期的なイネーブルをか
けないように制御する。このような制御により、前述し
た拡散符号のスリューが実現される。
【0016】そして同期捕捉時に従来は、このスリュー
の操作により図17に示すように、拡散符号位相の全範
囲に渡って位相を変化させつつ拡散符号を発生させ、受
信信号に同期した拡散符号位相を探索している。
【0017】なお拡散符号は、「1」および「0」がラ
ンダムに発生する所定のパターンがある周期で繰り返さ
れるものであるから、その位相範囲は図17に示すよう
な円により表すことが可能である。
【0018】さて、CDMAシステムにおいて採用され
ている拡散符号は、M系列などのような周期が長い符号
である。このため、この拡散符号の全位相範囲に渡るス
リューによって拡散符号位相の探索を行っていると、拡
散符号同期に多くの時間がかかってしまう場合があっ
た。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
長い周期の拡散符号の全位相範囲に渡って拡散符号発生
器が発生する拡散符号位相をスリューしつつ、受信信号
における拡散符号位相の探索を行っているので、拡散符
号同期に多くの時間がかかってしまう場合があり、この
ため電波環境が悪い場合など電源立ち上げ後に同期がな
かなかとれずにすぐに通話状態に入れないことや、ハン
ドオフ時に移動先の基地局との同期がとれずに呼が断し
てしまうなどの不具合が生じるおそれがあった。また、
間欠受信時においては、復調を開始する以前に同期にか
かる時間を見込んで早めに立ち上げなければならず、そ
の分消費電力が大きくなっていた。
【0020】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、拡散符号位相
の探索に要する時間を短縮することを可能とし、これに
より同期確立を高速に行うことができる受信装置を提供
することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに第1の発明は、受信信号と拡散符号との相関をと
り、その相関の大小に応じた信号を出力するi個(iは
2以上の自然数)の複素コリレータと、このi個の複素
コリレータへとそれぞれ与えるために、同一内容でそれ
ぞれの位相差がjチップ分(jは任意の数)であるi種
類の拡散符号を、そのi種類の拡散符号のそれぞれの位
相を所定のタイミングでj×iチップ分ずつずらしつつ
発生する例えば拡散符号発生器などの拡散符号発生手段
と、前記i個の複素コリレータのそれぞれの出力に基づ
いて符号同期の判定を行う例えばDSPの一機能として
実現される同期判定器などの同期判定手段とを備えた。
【0022】このような手段を講じたことにより、i個
の複素コリレータにより、それぞれ異なる位相の拡散符
号についての相関が同時にとられて行き、それらの複素
コリレータのそれぞれの出力に基づいて符号同期の判定
が行われる。従って、1つだけの複素コリレータにより
全ての位相についての相関をとる場合に比べてi倍の速
度で符号同期の判定が行われる。
【0023】また第2の発明は、前記第1の発明におけ
る拡散符号発生手段を、前記i種類の拡散符号の位相差
jを変化させることが可能なものとした。このような手
段を講じたことにより、符号同期判定のための分解能が
変更可能となる。
【0024】また第3の発明は、それぞれ、拡散符号の
位相をk個(kは2以上の自然数)に範囲分けしてなる
k個の位相範囲がそれぞれ割り当てられ、その割り当て
られた位相範囲のみについて受信信号に同期した拡散符
号の位相の探索を行う、例えばコリレータユニットとD
SPの一機能として実現される位相制御器よりなるk個
の符号同期探索手段と、このk個の符号同期探索手段の
それぞれでの探索結果に基づき、拡散符号の全位相範囲
についての符号同期の判定を行う例えばDSPの一機能
として実現される同期判定器などの符号同期判定手段と
を備えた。
【0025】なお、前記符号同期探索手段はそれぞれ、
所定の拡散符号を任意の位相で発生する例えば拡散符号
発生器などの拡散符号発生手段を例えばDSPの一機能
として実現される同期判定器などの位相制御手段が、前
記拡散符号発生手段が発生する拡散符号の位相を、その
拡散符号発生手段が設けられた前記符号同期探索手段に
割り当てられた位相範囲の所定の一端から他端まで変化
させる位相制御を繰り返し行ったり、あるいはその拡散
符号発生手段が設けられた前記符号同期探索手段に割り
当てられた位相範囲の上限まで進ませたのちに、前記位
相範囲の下限まで遅らせる位相制御を繰り返し行うこと
で実現される。
【0026】このような手段を講じたことにより、k個
の符号同期探索手段により、k個の位相範囲をそれぞれ
分担して拡散符号の位相の探索が行われ、それらの探索
結果に基づいて符号同期の判定が行われる。従って、1
つだけのサーチャにより全ての位相について拡散符号位
相の探索を行う場合に比べてk倍の速度で符号同期の判
定が行われる。
【0027】また第4の発明は、前記第3の発明におけ
る符号同期探索手段をそれぞれ、所定の拡散符号を任意
の位相で発生するもので、同期捕捉の開始時には所定の
初期位相で拡散符号を発生する例えば複数のレジスタと
複数のEX−OR回路とからなる拡散符号発生手段と、
この拡散符号発生手段が発生した拡散符号の位相を、マ
スク情報に応じてシフトする例えば複数のAND回路か
らなる拡散符号マスク手段とを備えたものとし、さら
に、前記符号同期探索手段のそれぞれに設けられた前記
拡散符号マスク手段のそれぞれに対し、拡散符号の位相
を前記初期位相から、おのおのの前記拡散符号マスク手
段が設けられている前記符号同期探索手段に割り当てら
れた位相範囲内へとシフトさせるためのマスク情報を与
える例えばマスク情報発生器などのマスク情報発生手段
を備えた。
【0028】このような手段を講じたことにより、符号
同期探索手段のそれぞれの拡散符号発生手段では、割り
当てられた位相範囲に拘わらず拡散符号が一定の位相か
ら発生される。そしてこのような各符号同期検索手段で
共通の位相の拡散符号は、マスク情報発生手段により発
生されたマスク情報によりマスク手段にてマスクされる
ことによって各符号同期探索手段に割り当てられた位相
範囲内へとシフトされる。
【0029】また第5の発明は、前記第3の発明に加え
て、受信信号と拡散符号との相関をとり、その相関の大
小に応じた信号を出力するi個(iは3以上の自然数)
の複素コリレータと、この複数の複素コリレータへとそ
れぞれ与えるために、同一内容でそれぞれ任意の位相の
i種類の拡散符号を発生する例えば拡散符号発生器など
の拡散符号発生手段と、同期捕捉モード設定時には、前
記i種類の拡散符号として、位相差がjチップ分(jは
任意の数)である拡散符号を、それぞれの位相を所定の
タイミングでj×iチップ分ずつずらしつつ発生するよ
うに、また復調モード設定時には、所定の基準位相、こ
の基準位相に対して所定チップ分進んだ進み位相および
前記基準位相に対して所定チップ分遅れた遅れ位相のそ
れぞれの位相の拡散符号をそれぞれ前記拡散符号発生手
段に発生させる例えば位相処理部などの拡散符号発生制
御手段と、前記同期捕捉モード設定時に、前記i個の複
素コリレータのそれぞれの出力に基づいて符号同期の判
定を行う例えばDSPの一機能として実現される同期判
定器などの同期判定手段と、前記復調モード設定時に、
前記進み位相の拡散符号が与えられた複素コリレータの
出力と前記遅れ位相の拡散符号が与えられた複素コリレ
ータの出力との相関に基づき、前記拡散符号発生手段が
発生する前記基準位相を制御する例えばDSPの一機能
として実現される位相制御器などの符号位相制御手段と
を有した、例えばコリレータユニットおよびDSPから
なる同期探索・復調ユニットを複数備え、さらに、拡散
符号の同期捕捉時には、前記同期探索・復調ユニットの
うちの所定のk個を同期捕捉モードに設定して当該k個
の同期探索・復調ユニットを前記符号同期探索手段とし
て動作させ、かつ受信信号の復調時には、前記同期探索
・復調ユニットのうちの所定の複数個を復調モードに設
定する例えば制御部などのモード制御手段を備えた。
【0030】このような手段を講じたことにより、同期
探索・復調ユニットは、同期捕捉モードに設定されてい
るときにはi個の複素コリレータのそれぞれで異なる位
相についての相関をとる位相探索動作を行い、復調モー
ド設定時には、i個の複素コリレータのうちの少なくと
も2つが拡散符号の追従のために、またi個の複素コリ
レータのうちの少なくとも1つがデータ復調のために機
能する。そしてこのような同期探索・復調ユニットのう
ちのk個は、拡散符号の同期捕捉時に同期捕捉モードに
設定され、各位相範囲の探索に使用される。また同期探
索・復調ユニットのうちの所定の複数個は、受信信号の
復調時には復調動作に使用される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の第
1実施形態につき説明する。図1は本実施形態に係る受
信装置の要部構成を示すブロック図である。なおこの受
信装置は、CDMAセルラ無線システム用の移動局で使
用されるものである。
【0032】この図に示すように本実施形態の受信装置
は、4つのコリレータユニット1(1-1 〜1-4 )、DS
P(digital signal processor)2、ウォルシュ発生器
3および制御部4を有している。
【0033】コリレータユニット1-1 〜1-4 は、互いに
共通の構成をなし、それぞれ複素コリレータ11,1
2,13,14、拡散符号発生器15および乗算器16
を有している。なお図1では、コリレータユニット1-1
についてのみその詳細な構成を示し、他のコリレータユ
ニット1-2 〜1-4 の詳細な構成の図示は省略している。
【0034】これらのコリレータユニット1には、図示
しない無線系により到来した電波から抽出された受信信
号(I/Q信号)がそれぞれ分岐入力されている。そし
て各コリレータユニット1内ではさらに、受信信号が複
素コリレータ11〜14にそれぞれ分岐入力されてい
る。また複素コリレータ11〜14にはまた、拡散符号
発生器15が発生する拡散符号がそれぞれ与えられてい
る。
【0035】複素コリレータ11〜14は、受信信号と
拡散符号との相関をとり、その相関の大きさに応じた相
関出力を出力する。そして、複素コリレータ11の相関
出力は乗算器16に、また複素コリレータ12〜14の
それぞれの出力はDSP2にそれぞれ与えられる。
【0036】拡散符号発生器15は、複素コリレータ1
1〜14に与える拡散符号を発生する。この拡散符号発
生器15は、制御部4から指定される動作モードに応じ
て、複素コリレータ11〜14のそれぞれに与える拡散
符号間の位相関係を変化させる。また拡散符号発生器1
5は、DSP2からの制御の下に、複素コリレータ11
〜14のそれぞれに与える拡散符号の位相を変化させ
る。
【0037】乗算器16は、ウォルシュ発生器3から与
えられるウォルシュ符号を、複素コリレータ11の相関
出力に対して乗算する。この乗算器16での乗算結果
は、DSP2に与えられる。
【0038】DSP2は、動作モードとして同期捕捉モ
ードと復調モードとを有し、制御部4から指示されたモ
ードで動作する。そして同期捕捉モードの設定時におい
てこのDSP2は、各複素コリレータ11〜14からの
出力に基づく同期判定処理や、各複素コリレータ11〜
14で使用される拡散符号の位相を同期判定の判定結果
に基づいて制御する処理などを行う。また復調モードの
設定時においてこのDSP2は、各複素コリレータ11
〜14で使用される拡散符号の位相を追従制御する処理
や、復調データ成分に関する処理などを行う。
【0039】ウォルシュ発生器3は、本受信装置が適用
されるシステムで定められた複数のウォルシュ符号のう
ちの制御部4により指示されたものを発生し、各コリレ
ータユニット1へと与える。
【0040】制御部4は、図示しない部分も含めた本受
信装置の各部を総括制御することで受信装置としての動
作を実現するものである。そしてこの制御部4は、例え
ばマイクロプロセッサを主体として構成され、この種の
受信装置における周知の一般的な制御手段に加えて、コ
リレータユニット1およびDSP2の動作モードを設定
するモード制御手段を有している。
【0041】図2は図1中の拡散符号発生器15の具体
的な構成を示すブロック図である。この図に示すように
拡散符号発生器15は、15個のレジスタ21(21-1〜
21-15 )、m個のEX−OR回路(排他的論理和回路)
22(22-1〜22-m)、15個のAND回路(論理積回
路)23(23-1〜23-15 )、モジュロ2加算器24、位
相処理部25、イネーブル制御器26およびマスク情報
発生器27を有している。
【0042】レジスタ21はそれぞれ、互いに共通のク
ロック信号CLKおよびイネーブル信号ENにより駆動
される。そしてこれらのレジスタ21は直列に接続され
るとともに、最終段のレジスタ21-15 の出力が1段目の
レジスタ21-1の入力として帰還されている。
【0043】また、レジスタ21-3とレジスタ21-4との間
やレジスタ21-13 とレジスタ21-14との間などの所定の
位置には、いくつか(m個)のEX−OR回路22がそ
れぞれ介挿されており、これらのEX−OR回路22に
も、最終段のレジスタ21-15の出力が帰還入力されてい
る。
【0044】そして各レジスタ21の出力は、同数が用
意されたAND回路23のそれぞれにも分岐入力され
る。各AND回路23には、15ビットパラレルのマス
ク情報の各ビットがそれぞれ入力されており、このマス
ク情報とレジスタ21の出力とのAND論理をとること
で、レジスタ21の出力をマスクする。そしてAND回
路23は、このようにマスク情報でマスクした情報を、
モジュロ2加算器24へと与える。
【0045】モジュロ2加算器24は、各AND回路2
3から与えられる15ビットのデータを用いてモジュロ
2加算を行うことで拡散符号を得る。そしてモジュロ2
加算器24はこの生成した拡散符号を、位相処理部25
へと与える。
【0046】位相処理部25は、モジュロ2加算器24
で生成された拡散符号の位相を制御して、複素コリレー
タ11〜14のそれぞれに与えるための4種類の拡散符
号を生成する。
【0047】イネーブル制御器26は、各レジスタ21
に与えるイネーブル信号ENを発生するものであり、D
SP2からの指示に応じて発生する拡散符号の位相を変
化させるべくイネーブルする割合を変化させる。
【0048】マスク情報発生器27は、制御部4からの
指示に応じたマスク情報を発生して各AND回路23に
与える。次に以上のように構成された受信装置の動作に
つき説明する。
【0049】本受信装置は、電源立ち上げ時、ハンドオ
フ時、あるいは間欠的受信の開始時などの所定のタイミ
ングで従来からある受信装置と同様に同期捕捉を行う
が、このとき制御部4は、各コリレータユニット1の拡
散符号発生器15、DSP2およびウォルシュ発生器3
に対して同期捕捉モードを設定する。
【0050】このように同期捕捉モードが設定されると
各コリレータユニット1の拡散符号発生器15では、図
3(a)に示すように1/2チップ分ずつずれた4種類
の位相の拡散符号が発生される。
【0051】そしてここでは、最も進んだ位相から順
に、Early 位相、Pilot 位相、Late1位相、Late2 位相
と称することにする。そうすると図4に示すように各コ
リレータユニット1では、複素コリレータ11にEarly
位相の拡散符号が、複素コリレータ12にPilot 位相の
拡散符号が、複素コリレータ13にLate2 位相の拡散
符号が、そして複素コリレータ14にLate1 位相の拡散
符号がそれぞれ与えられる状態となる。
【0052】またこのときにウォルシュ発生器3は、複
素コリレータ11からの出力がそのまま乗算器16から
出力されるようなウォルシュ符号を発生し、各コリレー
タユニット1に与えている。
【0053】かくして各コリレータユニット1は、2チ
ップ分の位相範囲に関する拡散符号位相の探索を、1/
2チップ分の分解能にて行うことが可能である。また各
コリレータユニット1には、同期捕捉時の探索範囲が図
5に示すように割り当てられている。すなわち、拡散符
号位相の全範囲を「1」と表すとき、所定の初期位相か
らこの初期位相より「1/4」進んだ位相までの範囲が
コリレータユニット1-1 に割り当てられている。初期位
相より「1/4」進んだ位相から初期位相より「2/
4」進んだ位相までの範囲がコリレータユニット1-2 に
割り当てられている。初期位相より「2/4」進んだ位
相から初期位相より「3/4」進んだ位相までの範囲が
コリレータユニット1-3 に割り当てられている。そして
所定の初期位相より「3/4」進んだ位相から初期位相
までの範囲がコリレータユニット1-4 に割り当てられて
いる。
【0054】そこで各コリレータユニット1では、マス
ク情報発生器27が、自ユニットに割り当てられた探索
範囲の先頭位相と初期位相との位相差分だけ拡散符号の
位相をずらすマスク情報を発生し、各AND回路23へ
と与える状態とする。
【0055】すなわち、コリレータユニット1-1 のマス
ク情報発生器27は、各レジスタ21の出力に対してマ
スクをかけないようなマスク情報を発生している。コリ
レータユニット1-2 のマスク情報発生器27は、図5中
にAで示す位相量だけ拡散符号の位相をずらすためのマ
スク情報を発生している。コリレータユニット1-3 のマ
スク情報発生器27は、図5中にBで示す位相量だけ拡
散符号の位相をずらすためのマスク情報を発生してい
る。そしてコリレータユニット1-4 のマスク情報発生器
27は、図5中にCで示す位相量だけ拡散符号の位相を
ずらすためのマスク情報を発生している。
【0056】一方、DSP2は同期捕捉モードが設定さ
れると、図4に示すような構成として機能するように動
作する。すなわちDSP2は同期捕捉モードが設定され
ると、同期判定器2aおよび位相制御器2b,2c,2
d,2eとしての機能を実現する。
【0057】ここで同期判定器2aは、コリレータユニ
ット1のそれぞれについて、そのコリレータユニット1
が持つ複素コリレータ11〜14のそれぞれの出力に基
づき、拡散符号の位相同期の判定を行う。また同期判定
器2aは、コリレータユニット1のそれぞれについての
位相同期の判定の結果を総合して、拡散符号の全位相範
囲についての拡散符号位相の判定を行う。
【0058】位相制御器2b,2c,2d,2eは、そ
れぞれ各コリレータユニット1に対応している。そして
位相制御器2b,2c,2d,2eはそれぞれ、対応す
るコリレータユニット1に関する同期判定器2aでの同
期判定結果に基づいて、対応するコリレータユニット1
が持つ拡散符号発生器15が発生する拡散符号の位相を
制御する。
【0059】ここで位相制御器2b,2c,2d,2e
はいずれも、対応するコリレータユニット1が持つ拡散
符号発生器15が発生する拡散符号のEarly 位相がその
コリレータユニット1に割り当てられた探索範囲の最初
の位相である状態から、Late2 位相がそのコリレータユ
ニット1に割り当てられた探索範囲の最後の位相である
状態まで2チップ分ずつ進ませて行く。
【0060】そしてこのような状態となったのちに位相
制御器2b,2c,2d,2eは、対応するコリレータ
ユニット1が持つ拡散符号発生器15が発生する拡散符
号のLate2 位相がそのコリレータユニット1に割り当て
られた探索範囲の最後の位相である状態から、Early 位
相がそのコリレータユニット1に割り当てられた探索範
囲の最初の位相である状態まで2チップ分ずつ遅らせて
行く。
【0061】そして位相制御器2b,2c,2d,2e
は、同期判定器2aにて拡散符号位相が探索されるま
で、上記の動作を繰り返す。かくして、例えばコリレー
タユニット1-1 においては、拡散符号発生器15が発生
する拡散符号の位相が割り当てられた探索範囲内で往復
動作的にスリューされ、その探索範囲内に関する探索動
作が図6に示すように往復動作的に行われる。
【0062】そして拡散符号位相が同期判定器2aによ
り検出されたならば、位相制御器2b,2c,2dはそ
れぞれ、その検出された拡散符号位相にPilot 位相を合
わせるように、対応するコリレータユニット1が持つ拡
散符号発生器15を制御する。
【0063】また拡散符号位相が同期判定器2aにより
検出されたならば、制御部4は各コリレータユニット1
の拡散符号発生器15、DSP2およびウォルシュ発生
器3に対して復調モードを設定する。
【0064】このように復調モードが設定されると各コ
リレータユニット1の拡散符号発生器15では、図3
(b)に示すような3種類の位相の拡散符号のうちのい
ずれかが与えられることになる。
【0065】そしてここでは、最も進んだ位相から順
に、Early 位相、Pilot 位相およびData位相、Late位相
と称することにする。そうすると図5に示すように各コ
リレータユニット1では、複素コリレータ11にData位
相の拡散符号が、複素コリレータ12にPilot 位相の拡
散符号が、複素コリレータ13にLate位相の拡散符号
が、そして複素コリレータ14にEarly位相の拡散符号
がそれぞれ与えられる状態となる。
【0066】またこのときにウォルシュ発生器3は、使
用チャネルに応じたウォルシュ符号を発生し、各コリレ
ータユニット1に与えている。一方、DSP2は復調モ
ードが設定されると、図7に示すような構成として機能
するように動作する。
【0067】すなわちDSP2は復調モードが設定され
ると、それぞれ加算器2f、ループフィルタ2g、位相
制御器2hおよびチャネル推定器2iとしての機能をそ
れぞれ含んだ3つの信号処理器2z(2z-1,2z-2,2z-
3)としての機能を実現する。なお、この3つの信号処
理器2zは、コリレータユニット1-1 ,1-2 ,1-3 のそ
れぞれに対応する。
【0068】ここで加算器2fは、対応するコリレータ
ユニット1が持つ複素コリレータ13の出力を正入力と
して、また対応するコリレータユニット1が持つ複素コ
リレータ14の出力を負入力としてそれぞれ入力し、そ
れらを加算する。
【0069】ループフィルタ2gは、加算器2fの出力
における高周波成分を除去し、期間による発振を抑え
る。位相制御器2hは、ループフィルタ2gの出力に基
づいて、対応するコリレータユニット1が持つ拡散符号
発生器15が発生する拡散符号の位相を制御する。
【0070】そしてチャネル推定器2iは、複素コリレ
ータ12の出力に基づいてチャネル推定処理を行い、そ
の結果により乗算器16からの出力(復調データ成分)
の補正を行う。
【0071】かくしてこの状態では、互いに対応するコ
リレータユニット1および信号処理器2zが持つ、複素
コリレータ13,14、加算器2f、ループフィルタ2
gおよび位相制御器2hによって周知の同期追従部が構
成される。
【0072】また、複素コリレータ11は、同期捕捉時
に検出されて設定され、その後上記同期追従部により受
信信号に追従されることで受信信号に同期したData位相
の拡散符号が与えられており、かつこの複素コリレータ
11の出力には使用チャネルに応じたウォルシュ符号が
乗算器16にて乗算されるので、復調データ成分が得ら
れることになる。
【0073】このようにして、一対のコリレータユニッ
ト1と信号処理器2zとによって1つのフィンガ(復調
器)が構成されることになり、3つのフィンガが並列的
に存在することになる。
【0074】以上のように本実施形態によれば、同期捕
捉時には4つのコリレータユニット1を全て同期捕捉の
ために用い、拡散符号の全位相範囲を4等分して設定し
た4つの探索範囲を4つのコリレータユニット1により
分担して、並行して探索を行うようにしたので、1つの
サーチャで全位相範囲に渡り探索する場合に比べて1/
4の時間で探索を終了することができる。
【0075】またこのとき、4つの複素コリレータ11
〜14がそれぞれ異なる位相についての相関をとってい
るので、1/2チップ毎の分解能で探索を行っているに
も拘わらず、スリューのステップは2チップ分であり、
探索範囲内の探索に要する時間も、分解能に応じた1/
2チップずつスリューする場合に比べて1/4で済む。
【0076】これらのことから本実施形態によれば、1
つの複素コリレータにより全位相範囲に関する位相の探
索を行う場合に比べて1/8の時間で探索を終了するこ
とができ、同期確立に要する時間を著しく短縮すること
ができる。そしてこのように同期確立に要する時間が短
縮されることにより、迅速かつ確実に通話状態に移行す
ることが可能で、かつ間欠受信における受信動作の実行
期間を短縮することで消費電力の低減が図れる。
【0077】また本実施形態のよれば、同期捕捉時に拡
散符号発生器15が発生する4種類の拡散符号の位相
を、4つの複素コリレータ11〜14のそれぞれの探索
範囲内に設定するためにマスク情報を使用するようにし
たので、上記の処理を非常に簡易に、かつ短時間のうち
に行うことができる。
【0078】また本実施形態によれば、4つのコリレー
タユニット1のうちの3つは、同期捕捉時には同期捕捉
のために、かつ復調時には復調のために動作するように
しているので、複素コリレータの数は、3つのフィンガ
と1つのサーチャとを有した従来の受信装置とほとんど
変らず、簡易な構成で実現できる。
【0079】(第2の実施形態)次に、本発明の第2実
施形態にかかる受信装置につき説明する。本実施形態の
受信装置の全体的な構成は前記第1実施形態の受信装置
と同様であるので、その説明は省略する。そして本実施
形態の受信装置が前記第1実施形態の受信装置と異なる
点は、各コリレータユニット1に備えられた拡散符号発
生器15の構成にある。
【0080】図8は本実施形態における拡散符号発生器
15の構成を示すブロック図である。なお、図2と同一
部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この図に示すように本実施形態の拡散符号発生器15
は、15個のレジスタ21(21-1〜21-15 )、m個のE
X−OR回路(排他的論理和回路)22(22-1〜22-
m)、15個のAND回路(論理積回路)23(23-1〜2
3-15 )、モジュロ2加算器24、位相処理部25、イ
ネーブル制御器26、マスク情報発生器27および拡散
符号位相格納器28を有している。
【0081】すなわち本実施形態の拡散符号発生器15
は、前記第1実施形態における拡散符号発生器15が有
する各部に加えて拡散符号位相格納器28を備えたもの
である。
【0082】拡散符号位相格納器28は、各レジスタ2
1から出力されるデータがそのまま各AND回路23か
ら出力されるようなマスク情報をマスク情報発生器27
が発生しているときに、位相処理部25が有するEarly
位相が初期位相となるような各レジスタ21の保持値を
格納するものである。そしてこの拡散符号位相格納器2
8に格納されたデータは、制御部4の指示の下に各レジ
スタ21へとセットされるようになっている。
【0083】さて、本実施形態において位相制御器2
b,2c,2d,2eはそれぞれ、同期捕捉モードが設
定されているときには、対応するコリレータユニット1
が持つ拡散符号発生器15が発生する拡散符号のEarly
位相がそのコリレータユニット1に割り当てられた探索
範囲の最初の位相である状態から、Late2 位相がそのコ
リレータユニット1に割り当てられた探索範囲の最後の
位相である状態まで2チップ分ずつ進ませて行く。
【0084】そしてLate2 位相がそのコリレータユニッ
ト1に割り当てられた探索範囲の最後の位相である状態
となったならば、位相制御器2b,2c,2d,2e
は、対応する拡散符号発生器15が持つ拡散符号位相格
納器28に記憶されたデータを各レジスタ21へと設定
させる。これにより、拡散符号発生器15が発生する拡
散符号のEarly 位相がそのコリレータユニット1に割り
当てられた探索範囲の最初の位相である状態となる。
【0085】こののち位相制御器2b,2c,2d,2
eは、対応するコリレータユニット1が持つ拡散符号発
生器15が発生する拡散符号のLate2 位相がそのコリレ
ータユニット1に割り当てられた探索範囲の最後の位相
である状態まで再度2チップ分ずつ進ませて行く。
【0086】そして位相制御器2b,2c,2d,2e
は、同期判定器2aにて拡散符号位相が検出されるま
で、上記の動作を繰り返す。かくして、例えばコリレー
タユニット1-1 においては、拡散符号発生器15が発生
する拡散符号の位相が割り当てられた探索範囲内で1方
向に繰り返しスリューされ、その探索範囲内の探索動作
が図9に示すように行われる。
【0087】かくして本実施形態によれば、イネーブル
制御器26は常に位相を進ませるようにイネーブル信号
の制御を行えば良い。なお、本発明は前記各実施形態に
限定されるものではない。例えば前記各実施形態では、
拡散符号位相のすべてを探索する場合を例示したが、例
えば間欠受信時などには拡散符号位相のすべてを探索す
る必要はない。
【0088】すなわち間欠受信の場合には、以前捕捉し
ていた位相を中心として基地局からのメッセージを通し
て通知された探索範囲を探索するのみでよい。この場合
も、その探索すべき範囲を図10に示すように4つに分
割し、4つのコリレータユニット1で分担して探索させ
る。
【0089】なおこの場合には、探索範囲が狭いので各
コリレータユニット1での探索位相を担当範囲に移動さ
せるのには、マスクではなくスリューを使用する方が効
率が良い。
【0090】前記各実施形態では、拡散符号発生器15
が発生する複数種の拡散符号どうしの位相差は常に1/
2チップで固定としているが、例えば同期捕捉モードを
さらに通常モードと高精度モードとに分け、通常モード
時には図11(a)に示すように1/2チップの位相差
とするのに対し、高精度モード時には図11(b)に示
すように1/4チップの位相差とするなどのようにし
て、複数種の拡散符号どうしの位相関係を可変としてお
いても良い。
【0091】このようにすれば、まず通常モードにより
マルチパスの探索を行い、この通常モードによりマルチ
パスが捕捉できた後に、そのマルチパスの周辺のみをさ
らに高精度モードに探索することにより正確なマルチパ
ス位相を探索可能となる。
【0092】また、フィンガとして動作しているコリレ
ータユニット1が復調しているパスの強度測定結果が探
索により測定された強度と異なる場合や、電波環境が悪
い状況で高精度な探索を行うことも可能である。
【0093】なお、位相差の具体的な値は1/2チップ
や1/4チップには限らず、任意の値であって良い。ま
た、複数種の拡散符号どうしの位相関係を可変ステップ
は2ステップには限らず、3ステップ以上としても良
い。
【0094】前記各実施形態では、同期捕捉モード時と
復調モード時とで複数種の拡散符号どうしの位相差を同
一としているが、これを別々に設定するようにしても良
い。前記各実施形態では、コリレータユニット1を4つ
設けているが、2つ以上のコリレータユニット1を有し
ていれば、本発明を実現可能である。また、各コリレー
タユニット1に設けられた複素コリレータの数も4つに
は限らず、3つ以上の複素コリレータを有していれば本
発明を実現可能である。なお、同期捕捉のためだけに使
用するコリレータユニットであれば、複素コリレータは
2つのみであってもよい。
【0095】マスク情報は、1チップ単位で全てを保持
しているとその情報量は非常に大きく、大きなメモリ容
量を消費することになるので、64チップ単位で保持す
ることが一般的である。このため、同期捕捉のために使
用されるコリレータユニット1の数が2のべき数でない
場合は、マスクによる位相ずらしにより分担範囲まで拡
散符号位相をシフトする場合には分担範囲を等分に分割
することができない。その場合は、分担範囲が可能な限
り等分になるようにマスク情報を選択する。なお、1チ
ップ単位のマスク情報を格納している揚合や、移動局で
計算してマスクを求めるようにしておけば、分担範囲を
より等分に近く分割することが可能となる。
【0096】前記各実施形態では、同期捕捉モード時と
復調モード時とで構成変更を、DSP2での機能変更に
よって実現しているが、ディスクリートな部品で捕捉時
用および復調時用のそれぞれの構成を予め形成してお
き、それらを切り替えて使用することによっても実現可
能である。
【0097】前記各実施形態では、移動局で使用される
受信装置に本発明を適用しているが、基地局などの他の
装置にて使用される受信装置にも本発明の適用が可能で
ある。このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変形実施が可能である。
【0098】
【発明の効果】第1の発明によれば、受信信号と拡散符
号との相関をとり、その相関の大小に応じた信号を出力
するi個(iは2以上の自然数)の複素コリレータと、
このi個の複素コリレータへとそれぞれ与えるために、
同一内容でそれぞれの位相差がjチップ分(jは任意の
数)であるi種類の拡散符号を、そのi種類の拡散符号
のそれぞれの位相を所定のタイミングでj×iチップ分
ずつずらしつつ発生する拡散符号発生手段と、前記i個
の複素コリレータのそれぞれの出力に基づいて符号同期
の判定を行う同期判定手段とを備えたので、i個の複素
コリレータにより、それぞれ異なる位相の拡散符号につ
いての相関が同時にとられて行くことになることで拡散
符号位相の探索に要する時間を短縮することが可能とな
り、これにより同期確立を高速に行うことができる受信
装置となる。そしてこのように同期確立を高速に行える
ことで、電源立ち上げ後すぐに同期がとれ、通話を行う
ことが可能となったり、スムーズなハンドオフ処理を行
うことが可能となる。さらに、間欠受信のための電源オ
ン期間を短縮することが可能となるため、消費電力を減
らせ、その分通話可能時間や待ち受け時間の延長が可能
となる。
【0099】また第2の発明によれば、前記第1の発明
における拡散符号発生手段を、前記i種類の拡散符号の
位相差jを変化させることが可能なものとしたので、前
記第1の発明の効果に加えてさらに符号同期判定のため
の分解能が変更可能となる。
【0100】また第3の発明によれば、それぞれ、拡散
符号の位相をk個(kは2以上の自然数)に範囲分けし
てなるk個の位相範囲がそれぞれ割り当てられ、その割
り当てられた位相範囲のみについて受信信号に同期した
拡散符号の位相の探索を行うk個の符号同期探索手段
と、このk個の符号同期探索手段のそれぞれでの探索結
果に基づき、拡散符号の全位相範囲についての符号同期
の判定を行う符号同期判定手段とを備えたので、k個の
符号同期探索手段により、k個の位相範囲をそれぞれ分
担して拡散符号の位相の探索が行われることで拡散符号
位相の探索に要する時間を短縮することが可能となり、
これにより同期確立を高速に行うことができる受信装置
となる。そしてこのように同期確立を高速に行えること
で、電源立ち上げ後すぐに同期がとれ、通話を行うこと
が可能となったり、スムーズなハンドオフ処理を行うこ
とが可能となる。さらに、間欠受信のための電源オン期
間を短縮することが可能となるため、消費電力を減ら
せ、その分通話可能時間や待ち受け時間の延長が可能と
なる。
【0101】また第4の発明によれば、前記第3の発明
における符号同期探索手段をそれぞれ、所定の拡散符号
を任意の位相で発生するもので、同期捕捉の開始時には
所定の初期位相で拡散符号を発生する拡散符号発生手段
と、この拡散符号発生手段が発生した拡散符号の位相
を、マスク情報に応じてシフトする拡散符号マスク手段
とを備えたものとし、さらに、前記符号同期探索手段の
それぞれに設けられた前記拡散符号マスク手段のそれぞ
れに対し、拡散符号の位相を前記初期位相から、おのお
のの前記拡散符号マスク手段が設けられている前記符号
同期探索手段に割り当てられた位相範囲内へとシフトさ
せるためのマスク情報を与えるマスク情報発生手段を備
えたので、前記第3の発明の効果に加えてさらに、各符
号同期探索手段のそれぞれの拡散符号発生手段は共通の
動作制御で良く、かつスリューを行う必要がないことか
ら、簡易に、かつ迅速に各符号同期探索手段に割り当て
の位相範囲の探索を開始させることが可能となる。
【0102】また第5の発明によれば、前記第3の発明
に加えて、受信信号と拡散符号との相関をとり、その相
関の大小に応じた信号を出力するi個(iは3以上の自
然数)の複素コリレータと、この複数の複素コリレータ
へとそれぞれ与えるために、同一内容でそれぞれ任意の
位相のi種類の拡散符号を発生する拡散符号発生手段
と、同期捕捉モード設定時には、前記i種類の拡散符号
として、位相差がjチップ分(jは任意の数)である拡
散符号を、それぞれの位相を所定のタイミングでj×i
チップ分ずつずらしつつ発生するように、また復調モー
ド設定時には、所定の基準位相、この基準位相に対して
所定チップ分進んだ進み位相および前記基準位相に対し
て所定チップ分遅れた遅れ位相のそれぞれの位相の拡散
符号をそれぞれ前記拡散符号発生手段に発生させる拡散
符号発生制御手段と、前記同期捕捉モード設定時に、前
記i個の複素コリレータのそれぞれの出力に基づいて符
号同期の判定を行う同期判定手段と、前記復調モード設
定時に、前記進み位相の拡散符号が与えられた複素コリ
レータの出力と前記遅れ位相の拡散符号が与えられた複
素コリレータの出力との相関に基づき、前記拡散符号発
生手段が発生する前記基準位相を制御する符号位相制御
手段とを有した同期探索・復調ユニットを複数備え、さ
らに、拡散符号の同期捕捉時には、前記同期探索・復調
ユニットのうちの所定のk個を同期捕捉モードに設定し
て当該k個の同期探索・復調ユニットを前記符号同期探
索手段として動作させ、かつ受信信号の復調時には、前
記同期探索・復調ユニットのうちの所定の複数個を復調
モードに設定するモード制御手段を備えたので、前記第
3の発明の効果に加えてさらに、同期探索・復調ユニッ
トに設けられたi個の複素コリレータのそれぞれを同期
捕捉時と復調時とでそれぞれ使用することになり、受信
装置全体として備える複素コリレータの数を低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る受信装置の要部構成を示す
ブロック図。
【図2】第1実施形態における拡散符号発生器15の具
体的な構成を示すブロック図。
【図3】拡散符号発生器15が発生する4種類の位相の
拡散符号の位相関係を示す図。
【図4】同期捕捉モード設定時における装置状態を示す
図。
【図5】各コリレータユニット1への探索範囲の割り当
て状況を示す図。
【図6】第1実施形態におけるコリレータユニット1-1
での探索動作の様子を模式的に示す図。
【図7】復調モード設定時における装置状態を示す図。
【図8】第2実施形態における拡散符号発生器15の具
体的な構成を示すブロック図。
【図9】第2実施形態におけるコリレータユニット1-1
での探索動作の様子を模式的に示す図。
【図10】探索すべき範囲がすべての拡散符号位相のう
ちの一部であるときの各コリレータユニット1への探索
範囲の割り当て状況を示す図。
【図11】拡散符号発生器15が発生する複数種の拡散
符号どうしの位相差を変化させる場合の各位相関系を示
す図。
【図12】CDMAセルラ無線システムの概要を示す
図。
【図13】従来の受信装置の要部構成を示すブロック
図。
【図14】図13に示す受信装置で使用される複数種の
拡散符号どうしの位相関係を示す図。
【図15】図13中の拡散符号発生器150の基本的な
構成を示す図。
【図16】図15に示す拡散符号発生器150で発生さ
れる拡散符号の位相を進ませたり遅らせたりするための
イネーブル制御を説明する図。
【図17】従来の受信装置で同期判定のために行われる
拡散符号位相のスリューの様子を模式的に示す図。
【符号の説明】
1(1-1 〜1-4 )…コリレータユニット 11〜14…複素コリレータ 15…拡散符号発生器 16…乗算器 2…DSP 2a…同期判定器 2b,2c,2d,2e…位相制御器 2f…加算器 2g…ループフィルタ 2h…位相制御器 2i…チャネル推定器 2z(2z-1〜2z-3)…信号処理器 3…ウォルシュ発生器 4…制御部 21(21-1〜21-15 )…レジスタ 22(22-1〜22-m)…EX−OR回路 23(23-1〜23-15 )…AND回路 24…モジュロ2加算器 25…位相処理部 26…イネーブル制御器 27…マスク情報発生器 28…拡散符号位相格納器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDMA(Code Division Multiple Acc
    ess )方式により基地局と移動局との間での無線通信を
    行うCDMAセルラ無線システムで使用される受信装置
    において、 受信信号と拡散符号との相関をとり、その相関の大小に
    応じた信号を出力するi個(iは2以上の自然数)の複
    素コリレータと、 このi個の複素コリレータへとそれぞれ与えるために、
    同一内容でそれぞれの位相差がjチップ分(jは任意の
    数)であるi種類の拡散符号を、そのi種類の拡散符号
    のそれぞれの位相を所定のタイミングでj×iチップ分
    ずつずらしつつ発生する拡散符号発生手段と、 前記i個の複素コリレータのそれぞれの出力に基づいて
    符号同期の判定を行う同期判定手段とを具備したことを
    特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 前記拡散符号発生手段は、前記i種類の
    拡散符号の位相差jを変化させることができることを特
    徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 【請求項3】 CDMA(Code Division Multiple Acc
    ess )方式により基地局と移動局との間での無線通信を
    行うCDMAセルラ無線システムで使用される受信装置
    において、 それぞれ、拡散符号の位相をk個(kは2以上の自然
    数)に範囲分けしてなるk個の位相範囲がそれぞれ割り
    当てられ、その割り当てられた位相範囲のみについて受
    信信号に同期した拡散符号の位相の探索を行うk個の符
    号同期探索手段と、 このk個の符号同期探索手段のそれぞれでの探索結果に
    基づき、拡散符号の全位相範囲についての符号同期の判
    定を行う符号同期判定手段とを具備したことを特徴とす
    る受信装置。
  4. 【請求項4】 前記符号同期探索手段はそれぞれ、 所定の拡散符号を任意の位相で発生するもので、同期捕
    捉の開始時には所定の初期位相で拡散符号を発生する拡
    散符号発生手段と、 この拡散符号発生手段が発生した拡散符号の位相を、マ
    スク情報に応じてシフトする拡散符号マスク手段とを備
    えたものであり、 さらに、前記符号同期探索手段のそれぞれに設けられた
    前記拡散符号マスク手段のそれぞれに対し、拡散符号の
    位相を前記初期位相から、おのおのの前記拡散符号マス
    ク手段が設けられている前記符号同期探索手段に割り当
    てられた位相範囲内へとシフトさせるためのマスク情報
    を与えるマスク情報発生手段を備えたことを特徴とする
    請求項3に記載の受信装置。
  5. 【請求項5】 前記符号同期探索手段はそれぞれ、 所定の拡散符号を任意の位相で発生する拡散符号発生手
    段と、 この拡散符号発生手段が発生する拡散符号の位相を、そ
    の拡散符号発生手段が設けられた前記符号同期探索手段
    に割り当てられた位相範囲の上限まで進ませたのちに、
    前記位相範囲の下限まで遅らせる位相制御を繰り返し行
    う位相制御手段とを備えたことを特徴とする請求項3に
    記載の受信装置。
  6. 【請求項6】 前記符号同期探索手段はそれぞれ、 所定の拡散符号を任意の位相で発生する拡散符号発生手
    段と、 この拡散符号発生手段が発生する拡散符号の位相を、そ
    の拡散符号発生手段が設けられた前記符号同期探索手段
    に割り当てられた位相範囲の所定の一端から他端まで変
    化させる位相制御を繰り返し行う位相制御手段とを備え
    たことを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  7. 【請求項7】 受信信号と拡散符号との相関をとり、そ
    の相関の大小に応じた信号を出力するi個(iは3以上
    の自然数)の複素コリレータと、 この複数の複素コリレータへとそれぞれ与えるために、
    同一内容でそれぞれ任意の位相のi種類の拡散符号を発
    生する拡散符号発生手段と、 同期捕捉モード設定時には、前記i種類の拡散符号とし
    て、位相差がjチップ分(jは任意の数)である拡散符
    号を、それぞれの位相を所定のタイミングでj×iチッ
    プ分ずつずらしつつ発生するように、また復調モード設
    定時には、所定の基準位相、この基準位相に対して所定
    チップ分進んだ進み位相および前記基準位相に対して所
    定チップ分遅れた遅れ位相のそれぞれの位相の拡散符号
    をそれぞれ前記拡散符号発生手段に発生させる拡散符号
    発生制御手段と、 前記同期捕捉モード設定時に、前記i個の複素コリレー
    タのそれぞれの出力に基づいて符号同期の判定を行う同
    期判定手段と、 前記復調モード設定時に、前記進み位相の拡散符号が与
    えられた複素コリレータの出力と前記遅れ位相の拡散符
    号が与えられた複素コリレータの出力との相関に基づ
    き、前記拡散符号発生手段が発生する前記基準位相を制
    御する符号位相制御手段とを有した同期探索・復調ユニ
    ットを複数備え、 さらに、拡散符号の同期捕捉時には、前記同期探索・復
    調ユニットのうちの所定のk個(kは2以上の自然数)
    を同期捕捉モードに設定して当該k個の同期探索・復調
    ユニットを前記符号同期探索手段として動作させ、かつ
    受信信号の復調時には、前記同期探索・復調ユニットの
    うちの所定の複数個を復調モードに設定するモード制御
    手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の受信装
    置。
  8. 【請求項8】 前記拡散符号発生手段は、前記i種類の
    拡散符号の相対的な位相関係を、前記同期捕捉モード設
    定時と前記復調モード設定時とで変えることを特徴とす
    る請求項7に記載の受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8711902B2 (en) 2009-01-15 2014-04-29 Nec Corporation Synchronization processing circuit and synchronization processing method in wireless communication system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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