JP3432772B2 - 同期捕捉装置及び同期捕捉方法 - Google Patents

同期捕捉装置及び同期捕捉方法

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JP3432772B2
JP3432772B2 JP16071299A JP16071299A JP3432772B2 JP 3432772 B2 JP3432772 B2 JP 3432772B2 JP 16071299 A JP16071299 A JP 16071299A JP 16071299 A JP16071299 A JP 16071299A JP 3432772 B2 JP3432772 B2 JP 3432772B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA方式の無
線通信システムにおいて使用される無線通信装置に備え
られる同期捕捉装置及び同期捕捉方法に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代移動通信方式に用いる多元接続方
式としてCDMA(Code Division Multiple Access)
が開発されている。このCDMAセルラシステムにおい
ては、移動局が電源をオンした時の初期同期確立作業や
移動に伴うセル切替え(ハンドオーバ)などにセルサー
チを行う必要がある。
【0003】このセルサーチの際の同期捕捉方法とし
て、コンマフリー方式が用いられている。コンマフリー
方式とは、1フレーム内にある規則性をもって配置され
たコンマフリーと呼ばれる符号を用いて情報を拡散し、
その規則性を用いてフレーム同期及び拡散コードを同定
する方法である。このコンマフリー符号は、Texas Inst
ruments "Comma Free Codes for Acquisition: Code C
onstruction and simulation Results", IMT2000 Stud
y Committee,Air-interface WG,SWG2,July 15,1998
に記載されているように、(16,3)Reed Solomon符
号から導出されている。以下、このコンマフリー方式の
同期捕捉方法を図6から図8を用いて説明する。
【0004】CDMAにおける同期捕捉方法において
は、スロットタイミング検出、フレームタイミング
検出、拡散コード(スクランブリングコード)同定の
3段階を有している。なお、では、全基地局共通の短
周期コードであるスプレッディングコードを用い、で
は、短周期コードであるサーチコードを用いる。このサ
ーチコードは、長周期コードであるスクランブリングコ
ードを複数含むグループ毎に、異なるパターン(各スロ
ットの1シンボルに乗算されているサーチコード番号の
配列パターン)で配置されている(後述する図9参
照)。
【0005】スロットタイミング検出 通常、CDMAにおいては、同期用チャネルとして第1
同期チャネルと第2同期チャネルが用意されている。こ
こでは、第1同期チャネルを用いてスロットタイミング
を検出する。第1同期チャネルの信号においては、スロ
ット内の特定の1シンボルは全基地局共通のスプレッデ
ィングコードのみで拡散されている。このスプレッディ
ングコードを用いてスロットタイミングを検出する。
【0006】具体的には、スロットタイミングの検出
は、図6に示すような工程で行われる。ST1では、受
信データのフレーム内のある1スロット分のデータを取
り込む。ST2では、1シンボル分のデータと共通のス
プレッディングコードとの間の相関値を計算する。ST
3では、共通スプレッドングコードの位相をずらす。S
T4では、相関処理が1フレーム分終了したかどうかを
判断する。1フレーム分終了していなければ、ST2に
戻り相関処理を行う。ST4で相関処理が1フレーム分
終了していれば、ST5において、前記1フレーム分の
相関処理の相関値のピークを検出して、そのピークのタ
イミングをスロットタイミングとして検出する。
【0007】フレームタイミング検出(サーチコード
グループ同定) ここでは、第2同期チャネルを用いてフレームタイミン
グの検出及びサーチコードグループの同定を行う。第2
同期チャネルにおいて、1フレーム内の全てのスロット
の特定の1シンボルは、サーチコードで拡散されてい
る。このサーチコードは、1フレーム内でそれぞれスロ
ット毎に異なるものが使用されている。フレーム内での
サーチコードの配置は、長周期コードであるスクランブ
リングコードを分類したグループ毎に異なる。このグル
ープ数は、図9に示すように全部32である。このサ
ーチコードを用いてサーチコードグループ(図9におけ
る行)を同定し、その後、同定された1つのサーチコー
ドグループより、スロットの先頭、すなわちフレームタ
イミングを検出する。
【0008】具体的には、フレームタイミングの検出
は、図7に示すような工程で行われる。ST11では、
で検出された通信フレーム内のスロットタイミングに
基づいて、1フレーム分のデータを取り込む。ST14
では、各スロットの特定の1シンボルとサーチコードと
の間で相関処理を行い、相関値を計算する。この相関処
理は、各スロット1〜16についてサーチコードSC1
〜SC17までに対して行う。すなわち、スロット16
個分に対してST14の相関処理をサーチコード1〜1
7個分繰り返し行う(ST12〜ST16)。得られた
各相関値は記憶しておく。
【0009】次いで、ST19において、図9のサーチ
コード配置表にしたがって、各グループ毎(配置表の行
毎)に、記憶された16スロット分の相関値を積分す
る。このときST19の処理を積分の先頭スロットをず
らしながら16個分繰り返し行い、さらにこの積分処理
をサーチコードグループ32個分繰り返し行う(ST1
7〜ST21)。次いで、図9のサーチコード配置及び
積分結果の最大値からサーチコードグループ及びフレー
ム先頭を検出する(ST22)。なお、サーチコード配
置表の蓄積メモリは、スロット16種類、グループ32
種類であるので、16×32=512ワード必要とな
る。
【0010】スクランブリングコード同定 ここでは、で同定されたサーチコードグループから確
定された16のスクランブリングコード候補から1つの
スクランブリングコードを同定する。具体的には、スク
ランブリングコード同定は、図8に示す工程で行われ
る。
【0011】ST32では、検出されたフレームタイミ
ングにしたがって、第2同期チャネルの4シンボル分の
データとスクランブリングコードの相関値を計算する。
この処理を同定されたサーチコードグループに属するス
クランブリングコード16個分について繰り返して行う
(ST31〜ST33)。次いで、ST34では、この
相関結果のうち相関値が最大のものをスクランブリング
コードとして同定する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記同
期捕捉動作を実現する場合、フレームタイミング検出の
処理において、512ワードのメモリ量が必要となり、
かつ、積分処理において、多数のメモリアクセス動作が
発生する。これは、ハードウェア量の増大、さらには同
期捕捉動作の長期化による携帯電話端末使用時間の短縮
化を引き起こすという問題点がある。
【0013】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、セルサーチの際の処理量が少なく、しかも同期捕
捉の際に必要となるメモリ量を小さくできる同期捕捉装
置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、コンマフリ
ーコード配列表の規則性に着目し、この規則性を利用し
て大幅にワード数を少なくしたテーブルを作成し、この
テーブルを用いて特別な演算を行うことにより、コンマ
フリーコード配列表を再現できることを見出し本発明を
するに至った。
【0015】すなわち、本発明の骨子は、複数の長周期
コードを包含するグループの番号毎に決められ、受信信
号の通信フレームにおける各スロット毎に割り当てられ
た短周期コードを用いて、受信信号に対してスロット毎
に相関処理を行い、上記テーブル及びグループ番号を用
いて通信フレームにおける短周期コードの配列を特定
し、特定された短周期コード配列にしたがって相関処理
の結果を積分処理することによりグループの同定及び受
信信号における通信フレームのタイミングを検出するこ
とである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様に係る同期捕
捉装置は、複数の長周期コードを包含するグループの番
号毎に決められ、受信信号の通信フレームにおける各ス
ロット毎に割り当てられた短周期コードを用いて、受信
信号に対してスロット毎に相関処理を行う相関処理手段
と、前記通信フレームにおける前記短周期コードの配列
を特定する演算を行う演算手段と、特定された短周期コ
ード配列にしたがって前記相関処理の結果を積分処理す
ることにより前記グループの同定及び前記受信信号にお
ける通信フレームのタイミングを検出するフレームタイ
ミング検出手段と、を具備する構成を採る。
【0017】本発明の第2の態様に係る同期捕捉装置
は、第1の態様において、前記短周期コードの配列が、
コンマフリーコード配列にしたがった配列であり、前記
演算が、コンマフリーコード配列から求められたテーブ
ルの値及び前記グループの番号を用いて下記式に基づい
て全スロットについて行われる構成を採る。
【0018】Y=(A×X+B)%17 (ここで、Yは短周期コードの番号を示し、Xはグルー
プの番号を示し、A,Bは前記テーブルにおける値を示
し、演算子”%”は、剰余計算を行うことを表わす) 第2の態様に係る同期捕捉装置においては、第3の態様
のように、特定のスロットの短周期コードの番号として
あらかじめ決められた番号を割り当てる。
【0019】これらの構成によれば、短周期コードの配
列を特定する特別な演算を行うので、効率良く通信フレ
ームにおける短周期コードの配列を特定することができ
る。この演算は、少ないワード数のテーブルを用いて行
うことができるので、これによりメモリ量を削減して、
ハードウェア量を削減することができる。
【0020】本発明の第4の態様に係る同期捕捉装置
は、第1から第3のいずれかの態様において、受信信号
の通信フレーム内のスロットのタイミングを検出するス
ロットタイミング検出手段と、前記グループの同定結果
から前記グループに包含された前記長周期コードを同定
する長周期コード同定手段と、を具備する構成を採る。
【0021】本発明の第5の態様に係る通信端末装置
は、第1から第4のいずれかの態様の同期捕捉装置を備
えたことを特徴とする。本発明の第6の態様に係る基地
局装置は、第5の態様の通信端末装置と無線通信を行う
ことを特徴とする。
【0022】これらの構成によれば、ハードウェア量を
削減し,かつ高速な同期捕捉装置を用いるので、通信端
末装置の小型化を図ると共に,携帯電話端末使用時間を
増大することができ、無線通信システムにおける端末の
利便性を高めることができる。
【0023】本発明の第7の態様に係る同期捕捉方法
は、受信信号の通信フレーム内のスロットのタイミング
を検出する工程と、複数の長周期コードを包含するグル
ープの番号毎に決められ、受信信号の通信フレームにお
ける各スロット毎に割り当てられた短周期コードを用い
て、受信信号に対してスロット毎に相関処理を行う工程
と、前記通信フレームにおける前記短周期コードの配列
を特定する演算を行う工程と、特定された短周期コード
配列にしたがって前記相関処理の結果を積分処理するこ
とにより前記グループの同定及び前記受信信号における
通信フレームのタイミングを検出する工程と、前記グル
ープの同定結果から前記グループに包含された前記長周
期コードを同定する工程と、を具備する。
【0024】本発明の第8の態様に係るフレームタイミ
ング検出方法は、複数の長周期コードを包含するグルー
プの番号毎に決められ、受信信号の通信フレームにおけ
る各スロット毎に割り当てられた短周期コードを用い
て、受信信号に対してスロット毎に相関処理を行う工程
と、前記通信フレームにおける前記短周期コードの配列
を特定する演算を行う工程と、特定された短周期コード
配列にしたがって前記相関処理の結果を積分処理するこ
とにより前記グループの同定及び前記受信信号における
通信フレームのタイミングを検出する工程と、を具備す
る。
【0025】これらの方法によれば、短周期コードの配
列を特定する特別な演算を行うので、効率良く通信フレ
ームにおける短周期コードの配列を特定することができ
る。この演算は、少ないワード数のテーブルを用いて行
うことができるので、これによりメモリ量を大幅に削減
して、ハードウェア量を削減すると共に、メモリアクセ
ス処理回数を削減し、同期捕捉処理の短時間化すること
ができる。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、添付
図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施
の形態に係る同期捕捉装置を備えた通信端末と、この通
信端末装置と無線通信を行う基地局とを含む無線通信シ
ステムの概略構成を示すブロック図である。基地局側に
おいて、制御部101は、送信データの誤り訂正符号化
処理や誤り訂正復号化処理を行うように、誤り訂正符号
・復号部102に対して制御を行う。誤り訂正符号化処
理された信号は、送信部103で通常の無線送信処理が
なされて、アンテナ105から送信される。また、アン
テナ105を介して受信された信号は受信部104に送
られ、通常の無線受信処理がなされた後に、誤り訂正符
号・復号部102に送られて誤り訂正復号がなされる。
【0027】本発明に係る同期捕捉装置を備えた端末側
においては、アンテナ106から受信された信号は、変
復調処理部107及び同期処理部109に送られ、それ
ぞれ変調処理及び同期処理が行われる。すなわち、同期
処理部109で同期捕捉及び同期保持が行われつつ、変
復調処理部107及び誤り訂正・音声コーデック部10
8で信号が音声化され、マイク・スピーカ111から出
力される。また、音声を送信する場合には、マイク・ス
ピーカ111から入力された音声が誤り訂正・音声コー
デック部108で音声符号化され、変復調処理部107
で変調された後にアンテナ106から送信される。な
お、変復調処理部107、誤り訂正・音声コーデック部
108、及び同期処理部109は、制御部110でそれ
ぞれの処理が制御される。
【0028】上記同期処理部109は、本発明の同期捕
捉装置であり、図2に示す構成を有する。図2は、上記
無線通信システムにおける同期捕捉装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0029】この同期処理部109は、スロットタイミ
ング検出用処理部、フレームタイミング検出用処理部、
及びスクランブリングコード同定用処理部を含み、それ
ぞれの処理部からの情報に基づいて同期獲得処理を行う
同期獲得部213を有する。
【0030】スロットタイミング検出用処理部は、受信
データを取り込むデータ取り込み部201と、受信デー
タに対して拡散コードを用いて相関処理を行う相関処理
部202と、相関結果に基づいてスロットタイミングを
検出するスロットタイミング検出部203とを備えてい
る。
【0031】フレームタイミング検出用処理部は、受信
データを取り込むデータ取り込み部204と、受信デー
タに対して拡散コードを用いて相関処理を行う相関処理
部205と、相関結果の加算処理を行う積分処理部20
6と、積分結果からグループ番号及びフレームタイミン
グを検出するグループ、フレーム先頭検出部207と、
積分値からサーチコード番号を求めるサーチコード作成
部209と、サーチコード変換表を蓄積するサーチコー
ド変換表蓄積メモリ208とを備えている。
【0032】サーチコード作成部209は、積分処理部
206からのサーチコード作成要求を受けて、どのグル
ープのどのスロットのサーチコード番号を作成するかを
判定する判定部301と、後述するサーチコード作成ア
ルゴリズムを制御する制御部302と、サーチコード変
換表蓄積メモリ208を参照してサーチコード番号を演
算し、このサーチコード番号を積分処理部206へ出力
するサーチコード番号演算部303とを有する。
【0033】スクランブリングコード同定用処理部は、
受信データを取り込むデータ取り込み部210と、受信
データに対して拡散コードを用いて相関処理を行う相関
処理部211と、相関結果からスクランブリングコード
番号を決定するスクランブリングコード同定部212と
を備えている。
【0034】次に、上記構成を有する同期捕捉装置の動
作について説明する。同期処理部109において行われ
る同期捕捉についての3段階の処理のうち、第1段階
(スロットタイミング検出)と第3段階(スクランブリ
ングコード(長周期コード)同定)の処理は、従来と同
じであるので、説明を省略し、第2段階(フレームタイ
ミング検出)の処理について説明する。
【0035】まず、本発明の同期捕捉におけるフレーム
タイミングの検出においては、まずスロットタイミング
検出工程で検出された通信フレーム内のスロットタイミ
ングに基づいて、すなわちスロットタイミング検出部2
03で検出されたスロットタイミングにしたがってデー
タ取り込み部204で1フレーム分のデータを取り込
む。
【0036】次いで、相関処理部205において、各ス
ロットの特定の1シンボルとサーチコードとの間で相関
処理を行い、相関値を計算する。この相関処理は、各ス
ロット1〜16についてサーチコードSC1〜SC17
までに対して行う。すなわち、スロット16個分に対し
ての相関処理をサーチコード1〜17個分繰り返し行
う。得られた各相関値は記憶しておく。
【0037】次いで、サーチコードグループを同定し、
フレームタイミングを検出する。図9に示すサーチコー
ド配置表は、図5に示す表を用いて以下のアルゴリズム
にしたがって再現することができる。したがって、積分
処理部206からサーチコードグループ番号がサーチコ
ード作成部209されると、サーチコード作成部209
では、サーチコード変換表蓄積メモリ208の値を参照
してサーチコードを作成する。
【0038】具体的には、図3に示すように、積分処理
部206からのサーチコード作成要求を受けて、判定部
301において、どのグループのどのスロットのサーチ
コード番号を作成するかを判定し、サーチコード番号演
算部303において、サーチコード変換表蓄積メモリ2
08を参照して演算を行ってサーチコード番号を求め、
1グループ分のサーチコード番号を積分処理部206へ
出力する。このとき、サーチコード作成アルゴリズム
は、制御部302で制御される。
【0039】ここで、サーチコード作成アルゴリズムに
ついて説明する。図9に示す配置表におけるサーチコー
ドの配置には、ある一定の法則性がある。図9の配列表
の列について着目すると、サーチコードの番号が等差数
列となっていることが分かる。等差数列の公式は、一般
に以下の式(1)で表わすことができる。 Y=A×X+B 式(1)
【0040】本実施の形態では、上式を式(2)のよう
に表わすことにより、サーチコード番号を決定する。 Y=(A×X+B)%17 式(2) ここで、演算子”%”は、剰余計算を行うことを表わし
ている。ただし、剰余計算の結果が”0”となったとき
には、”17”に置き換えることとする。
【0041】式(2)において、Yをサーチコード番号
とし、Xをサーチコードグループ番号として、各スロッ
トごとのA及びBを調べると、図5に示す表にまとめる
ことができる。なお、図5に示す表中のB1,B2は、
式(2)中のBに対応しており、以下のような関係とな
っている。 X(サーチコードグループ番号)<18の時:B=B1 X≧18の時:B=B2 式(3)
【0042】また、図5に示す表において、1スロット
目のA,B1及びB2が記載されていないのは、1スロ
ット目は、他のスロットと異なる決まりで設定されてい
るからである。したがって、1スロット目は、 X(サーチコードグループ番号)<18の時:Y(サーチコード番号)=1 X≧18の時:Y=2 式(4)
【0043】したがって、図5に示す表のA、B1、B
2の値を用いて式(2)〜式(4)の演算を行ってサー
チコード番号を決定する。この演算を、作成要求された
サーチコードグループについて順次スロット毎に行って
作成要求されたサーチコードグループのサーチコード配
列を作成する。これにより、効率良くサーチコード配列
を作成することができる。
【0044】例えば、積分処理部206から作成要求さ
れたサーチコードグループ番号が7である場合について
説明する。このとき、サーチコードグループ番号が18
より小さいので、式(3)より、サーチコード変換表蓄
積メモリ208に格納された図5に示す表のB1(N
o.2)を参照する。
【0045】1スロット目のサーチコード番号は、式
(4)により、サーチコードグループ番号が18より小
さいので1となる。
【0046】2スロット目のサーチコード番号は、図5
に示す表のB1の2スロット目の番号17を用いて、式
(2)の演算を行う。すなわち、Y=(A×X+B1)
%17=(1×7+17)%17=7となる。
【0047】このような演算を16スロットまで行う。
このような演算により、図9に示すサーチコードグルー
プ番号7のサーチコード番号の配列が作成されることに
なる。これらのサーチコード番号配列は記憶しておく。
【0048】上記アルゴリズム、すなわちサーチコード
番号生成を図4のフロー図を用いて説明する。
【0049】ステップ(以下、STと省略する)101
では、積分処理部206から作成するサーチコードグル
ープ番号を受け取る。作成要求されたサーチコードグル
ープにおいて、サーチコード番号を求めるスロット番号
を特定する(ST102)。
【0050】次いで、サーチコードグループ番号につい
て、式(3)の判定を行う(ST103)。サーチコー
ドグループ番号が18より小さければ、サーチコード変
換表蓄積メモリ208に格納された図5に示す表のB1
を参照し(ST104)、サーチコードグループ番号が
18以上であれば、サーチコード変換表蓄積メモリ20
8に格納された図5に示す表のB2を参照する(ST1
05)。
【0051】次いで、サーチコードグループ番号及び図
5に示す表の値を用いて式(2)の演算を行う(ST1
06〜ST112)。すなわち、まず、サーチコード番
号を求めるスロット番号が1であるかどうかを判断し
(ST107)、スロット番号が1でなければ、式
(2)の演算を行って(ST108)サーチコード番号
を求める。このとき、剰余計算(%17)において計算
結果が”0”のときには”17”とする。
【0052】また、スロット番号が1であれば、サーチ
コードグループ番号が18より小さいかどうかを判断し
て(ST109)、式(4)により、サーチコードグル
ープ番号が18より小さければ、サーチコード番号を1
とし(ST110)、サーチコードグループ番号が18
以上であれば、サーチコード番号を2とする(ST11
1)。
【0053】上記処理(ST106〜ST112)を1
6スロット分繰り返して行って(ST113)、1サー
チコードグループ分のサーチコード番号を作成する。
【0054】これらのサーチコード番号は積分処理部2
06に送られる。次に、このようにして求められたサー
チコードグループ番号についてのサーチコード番号の配
列を用いて、積分処理部206で積分処理を行う。次い
で、これらの積分結果をグループ、フレーム先頭検出部
207に送り、積分結果の最大値からサーチコードグル
ープ及びフレーム先頭を検出する。
【0055】グループ、フレーム先頭検出部207で検
出されたサーチコードグループとフレームタイミングの
情報は、スクランブリングコード同定用処理部のデータ
取り込み部210に送られる。スクランブリングコード
同定用処理部では、この情報に基づいてスクランブリン
グコード同定を行う。
【0056】スロットタイミング検出結果、グループ、
フレーム先頭検出結果、スクランブリングコード同定結
果は、同期獲得部213に送られ、同期獲得部213に
おいて同期獲得処理が行われる。この同期獲得処理によ
り、端末側においてセルサーチやハンドオーバなどが実
行される。
【0057】本実施の形態に係る同期捕捉において、サ
ーチコード変換表蓄積メモリ208のメモリ量は、図5
に示すように、15×3=45ワードである。従来の同
期捕捉において必要とされるメモリ量は、上述したよう
に512ワードであったので、本実施の形態に係る同期
捕捉によれば、メモリ量が(45/512)×100=
87.9となり、約90%削減できる。その結果、端末
として、ハードウェア量を削減することができ、大幅な
小型化を図ることができる。
【0058】本発明は上記実施の形態に限定されず、種
々変更して実施することが可能である。例えば、本発明
のアルゴリズムは、サーチコードの番号が等差数列とな
っているサーチコード番号配置表を用いた同期捕捉につ
いて、スロット数やサーチコード数に関係なく同様に適
用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明の同期捕捉装
置及び同期捕捉方法は、短周期コードの配列を特定する
特別な演算を行うので、効率良く通信フレームにおける
短周期コードの配列を特定することができる。この演算
は、少ないワード数のテーブルを用いて行うことができ
るので、これによりメモリ量を大幅に削減して、ハード
ウェア量を削減することができ、また、メモリアクセス
回数も削減できることから、同期捕捉処理に要する時間
が短縮され、携帯電話装置の長時間使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る同期捕捉装置を用い
た無線通信システムを示すブロック図
【図2】上記実施の形態に係る同期捕捉装置の構成を示
すブロック図
【図3】上記実施の形態に係る同期捕捉装置の同期処理
部の構成を示すブロック図
【図4】上記実施の形態に係る同期捕捉装置の動作フロ
ーを示すフロー図
【図5】上記実施の形態に係る同期捕捉方法において使
用されるサーチコード変換表を示す図
【図6】従来の同期捕捉方法の第1段階の動作を説明す
るためのフロー図
【図7】従来の同期捕捉方法の第2段階の動作を説明す
るためのフロー図
【図8】従来の同期捕捉方法の第3段階の動作を説明す
るためのフロー図
【図9】サーチコードグループ配置表を示す図
【符号の説明】
101,110,302 制御部 102 誤り訂正符号・復号部 103 送信部 104 受信部 105,106 アンテナ 107 変復調処理部 108 誤り訂正・音声コーデック部 109 同期処理部 111 マイク・スピーカ 201,204,210 データ取り込み部 202,205,211 相関処理部 203 スロットタイミング検出部 206 積分処理部 207 グループ、フレーム先頭検出部 208 サーチコード変換表蓄積メモリ 209 サーチコード作成部 212 スクランブリングコード同定部 301 判定部 303 サーチコード番号演算部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/69 - 1/713 H04J 13/00 - 13/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の長周期コードを包含するグループ
    の番号毎に決められ、受信信号の通信フレームにおける
    各スロットに割り当てられた短周期コードを用いて、受
    信信号に対してスロット毎に相関処理を行う相関処理手
    段と、前記グループの番号から前記各スロットに割り当てられ
    た短周期コードの番号を算出する係数を保持するテーブ
    ルと、 前記テーブルに保持された係数を用いて、 前記通信フレ
    ームにおける前記短周期コードの配列を特定する演算を
    行う演算手段と、 特定された短周期コード配列にしたがって前記相関処理
    の結果を積分処理することにより前記グループの同定及
    び前記受信信号における通信フレームのタイミングを検
    出するフレームタイミング検出手段と、 を具備することを特徴とする同期捕捉装置。
  2. 【請求項2】 複数の長周期コードを包含するグループ
    の番号毎に決められ、受信信号の通信フレームにおける
    各スロットに割り当てられた短周期コードを用いて、受
    信信号に対してスロット毎に相関処理を行う相関処理手
    段と、 前記通信フレームにおける前記短周期コードの配列を特
    定する演算を行う演算手段と、 特定された短周期コード配列にしたがって前記相関処理
    の結果を積分処理することにより前記グループの同定及
    び前記受信信号における通信フレームのタイミングを検
    出するフレームタイミング検出手段と、を具備し、 前記短周期コードの配列は、コンマフリーコード配列に
    したがった配列であり、 前記演算は、コンマフリーコード配列から求められたテ
    ーブルの値及び前記グループの番号を用いて下記式に基
    づいて全スロットについて行われることを特徴とする同
    期捕捉装置。 Y=(A×X+B)%17 (ここで、Yは短周期コードの番号を示し、Xはグルー
    プの番号を示し、A,Bは前記テーブルにおける値を示
    し、演算子”%”は、剰余計算を行うことを表わす)
  3. 【請求項3】 特定のスロットの短周期コードの番号と
    してあらかじめ決められた番号を割り当てることを特徴
    とする請求項2記載の同期捕捉装置。
  4. 【請求項4】 受信信号の通信フレーム内のスロットの
    タイミングを検出するスロットタイミング検出手段と、 前記グループの同定結果から前記グループに包含された
    前記長周期コードを同定する長周期コード同定手段と、 をさらに具備することを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれかに記載の同期捕捉装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の同期捕捉装置を備えたことを特徴とする通信端末装
    置。
  6. 【請求項6】 複数の長周期コードを包含するグループ
    の番号毎に決められ、受信信号の通信フレームにおける
    各スロットに割り当てられた短周期コードを用いて、受
    信信号に対してスロット毎に相関処理を行う工程と、前記グループの番号から前記各スロットに割り当てられ
    た短周期コードの番号を算出する係数を保持するテーブ
    ルに保持された係数を用いて、 前記通信フレームにおけ
    る前記短周期コードの配列を特定する演算を行う工程
    と、 特定された短周期コード配列にしたがって前記相関処理
    の結果を積分処理することにより前記グループの同定及
    び前記受信信号における通信フレームのタイミングを検
    出する工程と、 を具備することを特徴とする同期捕捉方法。
  7. 【請求項7】 複数の長周期コードを包含するグループ
    の番号毎に決められ、受信信号の通信フレームにおける
    各スロット毎に割り当てられた短周期コードを用いて、
    受信信号に対してスロット毎に相関処理を行う工程と、 前記通信フレームにおける前記短周期コードの配列を特
    定する演算を行う工程と、 特定された短周期コード配列にしたがって前記相関処理
    の結果を積分処理することにより前記グループの同定及
    び前記受信信号における通信フレームのタイミングを検
    出する工程と、を具備し、 前記短周期コードの配列は、コンマフリーコード配列に
    したがった配列であり 前記演算は、コンマフリーコード配列から求められたテ
    ーブルの値及び前記グループの番号を用いて下記式に基
    づいて全スロットについて行われることを特徴とするフ
    レームタイミング検出方法。 Y=(A×X+B)%17 (ここで、Yは短周期コードの番号を示し、Xはグルー
    プの番号を示し、A,Bは前記テーブルにおける値を示
    し、演算子”%”は、剰余計算を行うことを表わす)
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