JP4820637B2 - 受信フレーム同期方法および受信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、受信フレーム同期方法に関し、特に伝送路におけるチャネル推定などを必要とするスペクトラム拡散通信方式などの無線通信システムにおいて受信信号のフレーム同期を確立する方法および受信装置に関する。
従来、受信信号のフレーム同期を確立する方法として、送信側で、送信信号に既知ビット列からなる同期語を挿入し、受信側で、その同期語を検出することによってフレーム同期を確立する方法が一般的である。この同期を確立して維持する特性を向上させる方法として、同期語のビット数を増加させる方法や、複数の同期語を連続して検出することによる保護を用いる方法などがある。
図6に、一般的な通信装置の構成を示す。図6に示す通信装置600では、受信信号は、受信部1の復調回路11、アナログ/ディジタルコンバータ(A/D)12,13、信号再生回路14を経て、同期回路15と信号抽出回路16に送られる。同期回路15でスロットやフレームの同期を取り、信号抽出回路16で抽出された信号をデコーダ2でデコードすることにより受信データが得られる。一方、送信データは、エンコーダ3、送信部4のフレームマッピング回路41、波形成形フィルタ42,43、ディジタル/アナログコンバータ(D/A)44,45および変調回路46を経て送信信号として出力される。
第3世代移動通信システムでの無線通信の仕様の一つとして提案されているW/CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)などのセルラ移動体CDMA無線システムでは、パイロットチャネルが基地局より送出されており、このチャネルの拡散コードの周期とフレーム周期が一致している。従って、受信側の端末(移動局)は、このパイロットチャネルの拡散コードの同期を取ることによって、短時間でフレーム同期を確立できる。パイロットチャネルのシンボルデータは既知であるが、パイロットチャネルのシンボルパタンは、0または1に固定されている。
W/CDMAでは、専用の同期用チャネルとして下り回線に1次同期チャネル(PSCH:Primary Synchronization Channel)と2次同期チャネル(SSCH:Secondary Synchronization Channel)が多重されており、受信側の端末は、PSCHによってスロット周期を検出し、SSCHによってフレーム周期を検出する。図7に、PSCHまでのデータフレーム構成の概念を示す。図7に示すように、W/CDMAの下り回線のデータフレーム700では、報知情報の一部にセルサーチ用の同期チャネル(同期語)が挿入されている。受信側の端末は、この同期チャネルによって各セルラのタイミングを検出する。
ところで、CDMAなどで用いられている直接拡散(DS:Direct Sequence)方式のスペクトラム拡散で用いられる代表的な自動周波数制御(AFC:Automatic Frequency Control)の方式として、受信スペクトラム拡散信号を逆拡散処理して得られる相関値の大きさと周波数偏差の関係を利用する方式がある。この相関値の大きさと周波数偏差の関係を利用する方式は、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)の受信機などに用いられており、初期の周波数偏差が伝送シンボルレートやキャリア周波数に対して大きく、かつドップラーシフトによる変動が大きい場合に有効である。
別のAFCの方式として、受信スペクトラム拡散信号を逆拡散処理して得られる再生シンボルの位相変動を弁別する方式がある。この方式は、W/CDMA方式の端末などに用いられており、初期の周波数偏差が伝送シンボルレートやキャリア周波数に対して小さいにもかかわらず、初期引き込み後の残差が小さいことが要求される場合に有効である。
以上のようなスペクトラム拡散を用いたCDMA方式による通信に関して、以下の技術が公知である。例えば、送信信号中にパイロットシンボルを挿入し、受信側で受信した拡散符号と、受信側で用意された拡散符号のレプリカとの相関を検出することにより、これら拡散符号同士の同期をとった後、パイロットシンボルを用いてフレーム同期が検出できるか否かによって、拡散符号同士の同期が真に確立されているか否かを確認する初期同期方法が公知である(例えば、特許文献1参照。)。また、同期コードを周期的に送信し、この同期コード送信周期を下り回線のロングコード周期と等しくし、かつ同期コード送信位置をロングコードの先頭と一致させ、移動局において、同期コードで相関検出を行うようにしたスペクトラム拡散通信装置が公知である(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、パイロットシンボルを情報シンボル間に一定周期で挿入し、複数のコードチャネルにおけるパイロットシンボルを拡散するための拡散符号を各コードチャネル間で共通にすることにより、各コードチャネルのパイロットシンボル間の相互相関を除去するようにした直接拡散CDMA伝送方法が公知である(例えば、特許文献3参照。)。また、複数のコードチャネルをいくつかのブロックに分け、ブロック毎にパイロットシンボルの挿入位置の異なるフレームを用いることにより、チャネル推定のフェージング追従性を向上させるようにした直接拡散CDMA伝送方法が公知である(例えば、特許文献4参照。)。
特許第2905907号公報 特開平9−307951号公報 特開2003−163650号公報 特許第3623787号公報
しかしながら、上述した従来のフレーム同期方法において、同期語のビット数を増加させる場合には、伝達する情報以外の冗長ビットを増加させることとなるため、実際の情報伝達効率が低下するという問題点がある。また、複数の同期語の連続検出による保護を用いる場合には、同期の確立に要する時間が増大するという問題点がある。さらに、フレーム周期が長いシステムや回線容量の余裕度が小さいシステムでは、同期維持性能が低下したり、同期捕捉時間が長くなるという問題点がある。
また、電源投入後の初期引き込みにおいてフレーム同期とキャリア周波数同期の両方を取る必要がある場合に、パイロット周期が長いと、先にキャリア周波数の同期を取るのが困難である。そのような場合には、キャリア周波数の同期を取る前にフレーム同期を確立させることになるが、キャリア周波数の同期が取れていないため、十分なフレーム同期性能が得られないという問題点がある。さらに、W/CDMAの場合には、PSCHおよびSSCHの同期チャネルがあることによって、下り回線のコード多重におけるチャネル間の直交性が乱れるため、性能劣化を招くという問題点もある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、情報伝送効率の低下を招くことなく、周波数引き込み特性の改善とフレームタイミング検出の高速化を両立できる受信フレーム同期方法および受信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる受信フレーム同期方法では、送信側で、パイロットシンボルパタンとして、M(M>1)個のシンボルからなるシンボル群ごとに繰り返されてシンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる符号系列を用いて、パイロットシンボルを含むデータフレームを構成する。受信側では、パイロットシンボルパタンによってシンボル群の区切りとなるタイミング同期情報を認識する。ここで、M個のシンボルからなるシンボル群がスロット周期で繰り返されるデータフレーム構成としてもよい。
また、この発明にかかる受信フレーム同期方法では、送信側で、データフレームを、M個のシンボルからなる小シンボル群と、N(N>1)個の小シンボル群からなる大シンボル群で構成する。そして、パイロットシンボルパタンとして、N個の小シンボル群ごとに繰り返されて大シンボル群同士の区切りのタイミングを認識でき、かつ同一の大シンボル群に属する小シンボル群ごとにパタンが異なり、小シンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる符号系列を用いて、パイロットシンボルを含むデータフレームを構成する。受信側では、パイロットシンボルパタンによって大シンボル群および小シンボル群のそれぞれの区切りとなるタイミング同期情報を認識する。
また、この発明にかかる受信フレーム同期方法では、送信側で、前記小シンボル群と前記大シンボル群からなるデータフレームを構成する場合に、パイロットシンボルパタンとして、小シンボル群ごとに繰り返されて小シンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる第1の符号系列を用いる。そして、第1の符号系列を用いて得られたシンボルの符号を、小シンボル群の単位で、大シンボル群ごとに繰り返されて大シンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる第2の符号系列に基づいて変えることによって、パイロットシンボルを含むデータフレームを構成する。受信側では、パイロットシンボルパタンによって大シンボル群および小シンボル群のそれぞれの区切りとなるタイミング同期情報を認識する。ここで、M個のシンボルからなる小シンボル群がスロット周期で繰り返され、N個の小シンボル群からなる大シンボル群がフレーム周期で繰り返されるデータフレーム構成としてもよい。
また、この発明にかかる受信フレーム同期方法では、送信側でデータフレームを構成する際に、パイロットチャネル以外の多重されたチャネルの一部または全部に同期語を設けてもよい。この場合には、受信側で、パイロットシンボルパタンを検出した後に同期語を検出することによって、シンボル群の区切りとなるタイミング同期を得る。この発明において、送信側で同期語を複数設け、受信側で少なくとも一つの同期語を検出することによって、シンボル群の区切りとなるタイミング同期を得るようにしてもよい。
また、この発明にかかる受信装置は、パイロットシンボルを含むデータフレームとして、パイロットシンボルパタンが、M(M>1)個のシンボルからなるシンボル群ごとに繰り返されてシンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる符号系列を用いられた信号を、前記パイロットシンボルパタンによって前記シンボル群の区切りとなるタイミング同期情報を認識する同期手段を有する構成としてもよい。
以上の発明において、前記符号系列として、ある伝送時間単位で繰り返される自己相関の高い符号系列や、コンマフリー符号系列や、プレフィクスコンマフリー符号系列を用いることができる。また、同期語として一般的に用いられているM系列を含むPN系列の符号やGold系列の符号を用いることができる。また、ある伝送時間単位で繰り返されて複数シンボルの区切りのタイミングを認識できる符号系列であれば、コンマフリー符号系列、プレフィクスコンマフリー符号系列、M系列およびGold系列のいずれかの符号の一部のみを利用することもできる。
本発明によれば、拡散コード周期をパイロットシンボル長と同じにすることによって、拡散コード周期によってシンボル周期を検出することができる。また、パイロットシンボルパタンによってスロット周期やフレーム周期を検出することができる。ここで、拡散コード長がシンボル周期と必ずしも一致している必要はないが、拡散コード長をスロットやフレームの周期に対して十分に短い数シンボル程度にすることによって、常時シンボルタイミングの捕捉とスロットタイミングやフレームタイミングの検出が可能となる。従って、タイミング同期の引き込みに要する時間を短縮することができる。
なお、セルラシステムであるW/CDMAでは、端末(移動局)で受信する際に複数の基地局の分離や合成を行うために、各基地局で異なる拡散コードを用いる必要がある。しかし、いわゆるホットスポット(登録商標)などの単一セル内での通信を対象とするような用途では、拡散コードの種類をセルラシステムほど多くする必要はない。従って、拡散コード長を数シンボル程度にしても何ら問題は生じない。
また、本発明によれば、シンボルの逆拡散による相関値は、周波数偏差が大きいときに小さくなり、周波数偏差がないときに最大となるので、拡散コード長をシンボル周期に一致させることによって、自己相関の大小比較による周波数検索をすべてのシンボルにおいて行うことができる。従って、フレーム同期前での自動周波数制御(AFC)が可能となり、周波数引き込み特性を改善することができる。
さらに、本発明によれば、PSCHやSSCHが不要であるので、チャネル間の直交性を保つことができる。従って、直交性が乱れることによる性能劣化を回避することができる。また、従来のような同期語が不要であり、あるいは同期語を設ける場合であっても冗長ビットを増加させずに同期維持性能を高めることができるので、情報伝送効率が向上する。以上の作用または効果により、通信装置の受信部に設けられている同期回路の構成を簡略化することができる。
本発明によれば、情報伝送効率の低下を招くことなく、周波数引き込み特性の改善とフレームタイミング検出の高速化を両立できるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる受信フレーム同期方法および受信装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるデータフレーム構成を説明するための図である。図1に示すように、実施の形態1のデータフレーム100では、一例として、シンボルパタン1〜5の5シンボルからなるシンボル群で1スロット周期としている。これは、ここでの説明を簡単にするために、シンボル群ごとに繰り返されてシンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる符号系列として、符号長5の二元コンマフリー符号を用いているからである。つまり、シンボルパタン1〜5は、「00001」、「10001」、「11001」、「00101」または「10101」のいずれか一つの各シンボルに順に対応する。
例えば「00001」を用いる場合には、シンボルパタン1、シンボルパタン2、シンボルパタン3、シンボルパタン4およびシンボルパタン5は、それぞれ「0」、「0」、「0」、「0」および「1」となる。拡散コード長は、数シンボル程度であり、ここではパイロットシンボル周期と同じである。拡散コードは、各シンボルパタン1〜5と乗算される。その際、例えば、符号系列の「0」および「1」をそれぞれ「+1」および「−1」として乗算するので、シンボルパタンが「0」であれば拡散コードの符号はそのままであり、シンボルパタンが「1」であれば拡散コードの符号が反転される。
このようなデータフレーム構成とすることによって、連続する符号系列の区切りが一意に決定されるので、拡散コード長をパイロットシンボル周期としてもスロット周期における各シンボルの位置を保つことができる。このことによって、受信側で、拡散コードのシンボルごとの自己相関ピークが同一コードのレプリカに対して得られるので、受信側の同期回路において、シンボルタイミングを抽出することや周波数の同期を得ることができる。また、同期語を用いなくても、他チャネルのスロット周期を通知することが可能となるので、スロットタイミングを抽出することができる。さらに、例えば図6に示すような通信装置の受信部に設けられている同期回路15の構成を簡略化することができる。
なお、シンボル群ごとに繰り返されてシンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる符号系列として、符号長5のコンマフリー符号以外の符号を用いても同様の効果が得られる。符号長が奇数であればコンマフリー符号の作成は可能である。また、コンマフリー符号の代わりに、プリフィクスコンマフリー符号を用いてもよく、その場合、符号長が偶数の符号を作成することができる。
さらに、符号長が奇数であり、かつ同期語として適している符号として、M系列を含むPN系列の符号がある。この符号を用いても同様の効果が得られる。例えば、スロット周期が7シンボルで構成される場合、符号長7の二元M系列符号(例えば、「1110100」)を用いてもよい。また、自己相関に鋭いピークを有するGold符号などを用いても同様の効果が得られる。また、各種符号の一部分を切り取って自己相関が十分に高い系列を作成し、これを用いても同様の効果が得られる。この場合には、符号長が偶数の符号を作成することができる。さらに、上述した符号以外にも、ある伝送時間単位で繰り返される自己相関の高い符号系列であれば、同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2にかかるデータフレーム構成を説明するための図である。図2に示すように、実施の形態2のデータフレーム200では、一例として、シンボルパタン1〜5の5シンボルからなる小シンボル群で1スロット周期としている。これは、実施の形態1と同様に、符号長5の二元コンマフリー符号を用いているからである。また、5個の小シンボル群で大シンボル群を構成することによって、5スロット周期で1フレーム周期としている。これは、符号長5の二元コンマフリー符号として、「00001」、「10001」、「11001」、「00101」および「10101」の5種類があるからである。
1スロット周期におけるシンボルパタン1〜5と拡散コードとの関係は、実施の形態1で説明した通りである。ただし、1フレーム周期を構成する5個のスロット周期においては、5種類の二元コンマフリー符号のうち、互いに異なる符号を用いている。例えば、1フレームにおいて、1番目のスロットでは、シンボルパタン1〜5よりなるシンボルパタン群1として「00001」を用いている。2番目、3番目、4番目および5番目の各スロットでは、シンボルパタン1〜5よりなるシンボルパタン群2、シンボルパタン群3、シンボルパタン群4およびシンボルパタン群5としてそれぞれ「10001」、「11001」、「00101」および「10101」を用いている。
このようなデータフレーム構成とすることによって、実施の形態1よりも長い複数シンボルの区切りの周期を受信側に通知できる。従って、受信側で、実施の形態1よりも長い複数シンボルの区切りとなるタイミング同期情報を認識できる。また、受信側で、最低でも1スロットのシンボルパタンを検出すれば、フレームタイミングを検出することができる。なお、符号系列として、符号長5のコンマフリー符号以外の符号を用いてもよいのは、実施の形態1と同様である。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3にかかるデータフレーム構成を説明するための図である。図3に示すように、実施の形態3のデータフレーム300では、一例として、シンボルパタン1〜7の7シンボルからなる小シンボル群で1スロット周期としている。これは、小シンボル群ごとに繰り返されて小シンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる第1の符号系列として、符号長7の二元M系列符号(例えば、「1110100」)を用いているからである。また、5個の小シンボル群で大シンボル群を構成することによって、5スロット周期で1フレーム周期としている。これは、大シンボル群ごとに繰り返されて大シンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる第2の符号系列として、符号長5の二元コンマフリー符号を用いているからである。
1スロットにおけるシンボルパタン1〜7と拡散コードとの関係は、実施の形態1で説明した、1スロットにおけるシンボルパタン1〜5と拡散コードとの関係と同じである。すなわち、符号長7の二元M系列符号として「1110100」を用いる場合には、シンボルパタン1、シンボルパタン2、シンボルパタン3、シンボルパタン4、シンボルパタン5、シンボルパタン6およびシンボルパタン7は、それぞれ「1」、「1」、「1」、「0」、「1」、「0」および「0」となる。そして、各シンボルパタン1〜7と拡散コードを乗算することによって、各スロットのシンボル群が得られる。
符号長5の二元コンマフリー符号として「00001」を用いる場合には、1フレーム内の1番目、2番目、3番目、4番目および5番目の各スロットに対応するスロットパタン1、スロットパタン2、スロットパタン3、スロットパタン4およびスロットパタン5は、それぞれ「0」、「0」、「0」、「0」および「1」となる。そして、各スロットのシンボル群の符号は、それぞれに対応するスロットパタン1〜5との乗算により、変えられる。スロットパタンが「0」であればそれに対応するスロットのシンボル群の符号はそのままであり、スロットパタンが「1」であればそれに対応するスロットのシンボル群の符号が反転される。
このようなデータフレーム構成とすることによって、実施の形態1よりも長い複数シンボルの区切りの周期を受信側に通知できる。従って、受信側で、実施の形態1よりも長い複数シンボルの区切りとなるタイミング同期情報を認識できる。また、フレームごとに第2の符号系列のパタンを変えるようにしてもよい。例えば、1番目のフレーム周期に対しては、符号長5の二元コンマフリー符号として「00001」を用い、2番目、3番目、4番目および5番目の各フレーム周期に対しては、それぞれ「10001」、「11001」、「00101」および「10101」を用いてもよい。このようにすれば、より一層、長い複数シンボルの区切りの周期を受信側に通知できるので、受信側で、より一層、長い複数シンボルの区切りとなるタイミング同期情報を認識できる。なお、各符号系列として、符号長7の二元M系列符号以外の符号や符号長5のコンマフリー符号以外の符号を用いてもよいのは、実施の形態1と同様である。
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4にかかるデータフレーム構成を説明するための図である。図4に示すように、実施の形態4のデータフレーム400は、実施の形態1の構成に加えて、報知情報の1シンボルに同期語を割り当てたものである。ここでは、報知情報のスロットの先頭に同期語を割り当てている。受信側では、実施の形態1と同様にして、拡散コード周期によってシンボル周期を検出し、パイロットシンボルパタン1〜5によってスロット周期を検出することによって、同期語の挿入タイミングを認識できる。このようなデータフレーム構成とし、実施の形態1と同様のタイミング検出と、同期語として割り当てられたシンボルによる同期確認を併用することによって、より長いスロット周期であっても、同期語の割り当てを増加させずに、タイミング同期の確立と同期維持性能の信頼性を高めることができる。なお、1スロット内の2以上のシンボルに同期語を割り当ててもよい。
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5にかかるデータフレーム構成を説明するための図である。図5に示すように、実施の形態5のデータフレーム500は、実施の形態4において、報知情報の2以上のスロットにそれぞれ同期語を割り当てたものである。すなわち、複数のスロットのそれぞれに同期語が設けられている。ここでは、同期語1が報知情報の1スロットの先頭の1シンボルに割り当てられており、次のスロットの先頭の1シンボルに同期語2が割り当てられている。このようなデータフレーム構成とすることによって、実施の形態4と同様の効果が得られる。また、実施の形態2と同様に、フレームの全シンボルを受信しなくても、少なくとも一つの同期語を検出することによって、フレーム同期を確立することができるという効果が得られる。
(付記1)送信側でパイロットシンボルを含むデータフレームを構成する際に、パイロットシンボルパタンとして、M(M>1)個のシンボルからなるシンボル群ごとに繰り返されてシンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる符号系列を用い、
受信側で前記パイロットシンボルパタンによって前記シンボル群の区切りとなるタイミング同期情報を認識することを特徴とする受信フレーム同期方法。
(付記2)前記シンボル群は、スロット周期で繰り返されることを特徴とする付記1に記載の受信フレーム同期方法。
(付記3)送信側でパイロットシンボルを含むデータフレームを構成する際に、該データフレームを、M(M>1)個のシンボルからなる小シンボル群と、N(N>1)個の前記小シンボル群からなる大シンボル群で構成し、パイロットシンボルパタンとして、N個の小シンボル群ごとに繰り返されて大シンボル群同士の区切りのタイミングを認識でき、かつ同一の大シンボル群に属する小シンボル群ごとにパタンが異なり、小シンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる符号系列を用い、
受信側で前記パイロットシンボルパタンによって前記大シンボル群および前記小シンボル群のそれぞれの区切りとなるタイミング同期情報を認識することを特徴とする受信フレーム同期方法。
(付記4)送信側でパイロットシンボルを含むデータフレームを構成する際に、該データフレームを、M(M>1)個のシンボルからなる小シンボル群と、N(N>1)個の前記小シンボル群からなる大シンボル群で構成し、パイロットシンボルパタンとして、小シンボル群ごとに繰り返されて小シンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる第1の符号系列を用い、該第1の符号系列を用いて得られたシンボルの符号を、前記小シンボル群の単位で、大シンボル群ごとに繰り返されて大シンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる第2の符号系列に基づいて変え、
受信側で前記パイロットシンボルパタンによって前記大シンボル群および前記小シンボル群のそれぞれの区切りとなるタイミング同期情報を認識することを特徴とする受信フレーム同期方法。
(付記5)前記小シンボル群は、スロット周期で繰り返され、前記大シンボル群は、フレーム周期で繰り返されることを特徴とする付記3または4に記載の受信フレーム同期方法。
(付記6)送信側でパイロットチャネル以外の多重されたチャネルの一部または全部に同期語を設け、
受信側で前記パイロットシンボルパタンを検出した後、前記同期語を検出することによって、前記シンボル群の区切りとなるタイミング同期情報を得ることを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の受信フレーム同期方法。
(付記7)送信側で前記同期語を複数設け、
受信側で少なくとも一つの同期語を検出することによって、前記シンボル群の区切りとなるタイミング同期情報を得ることを特徴とする付記6に記載の受信フレーム同期方法。
(付記8)前記符号系列は、ある伝送時間単位で繰り返される自己相関の高い符号系列であることを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の受信フレーム同期方法。
(付記9)前記符号系列は、コンマフリー符号系列であることを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の受信フレーム同期方法。
(付記10)前記符号系列は、プレフィクスコンマフリー符号系列であることを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の受信フレーム同期方法。
(付記11)上記付記1〜10のいずれか一つに記載の受信フレーム同期方法により同期を取る同期回路を備えることを特徴とする通信装置。
(付記12)受信装置であって、
パイロットシンボルを含むデータフレームとして、パイロットシンボルパタンが、M(M>1)個のシンボルからなるシンボル群ごとに繰り返されてシンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる符号系列を用いられた信号を、前記パイロットシンボルパタンによって前記シンボル群の区切りとなるタイミング同期情報を認識する同期手段を有することを特徴とする受信装置。
以上のように、本発明は、伝送路におけるチャネル推定などを必要とするスペクトラム拡散通信方式などの無線通信システムに有用であり、特に、CDMAなどの直接拡散方式のスペクトラム拡散通信方式に適している。
本発明の実施の形態1にかかるデータフレーム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態2にかかるデータフレーム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態3にかかるデータフレーム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態4にかかるデータフレーム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態5にかかるデータフレーム構成を説明するための図である。 一般的な通信装置の構成を示す図である。 W/CDMAの下り回線のデータフレーム構成を説明するための図である。
符号の説明
100,200,300,400,500 データフレーム

Claims (5)

  1. 送信側で拡散コードとパイロットシンボルを含むデータフレームを構成する際に、
    拡散コード長とパイロットシンボル周期が等しい前記拡散コードと前記パイロットシンボルを用い、
    パイロットシンボルパタンとして、M(M>1)個のシンボルからなるシンボル群ごとに繰り返されてシンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる符号系列を用い、
    前記符号系列のそれぞれのシンボルを、前記拡散コードに乗算し
    受信側で前記パイロットシンボルパタンによって前記シンボル群の区切りとなるタイミング同期情報を認識することを特徴とする受信フレーム同期方法。
  2. 送信側で拡散コードとパイロットシンボルを含むデータフレームを構成する際に、
    拡散コード長とパイロットシンボル周期が等しい前記拡散コードと前記パイロットシンボルを用い、
    前記データフレームを、M(M>1)個のシンボルからなる小シンボル群と、N(N>1)個の前記小シンボル群からなる大シンボル群で構成し、
    パイロットシンボルパタンとして、N個の小シンボル群ごとに繰り返されて大シンボル群同士の区切りのタイミングを認識でき、かつ同一の大シンボル群に属する小シンボル群ごとにパタンが異なり、小シンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる符号系列を用い、
    前記符号系列のそれぞれのシンボルを、前記拡散コードに乗算し
    受信側で前記パイロットシンボルパタンによって前記大シンボル群および前記小シンボル群のそれぞれの区切りとなるタイミング同期情報を認識することを特徴とする受信フレーム同期方法。
  3. 送信側で拡散コードとパイロットシンボルを含むデータフレームを構成する際に、
    拡散コード長とパイロットシンボル周期が等しい前記拡散コードと前記パイロットシンボルを用い、
    前記データフレームを、M(M>1)個のシンボルからなる小シンボル群と、N(N>1)個の前記小シンボル群からなる大シンボル群で構成し、
    パイロットシンボルパタンとして、小シンボル群ごとに繰り返されて小シンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる第1の符号系列を用い、
    前記第1の符号系列のそれぞれのシンボルを、前記拡散コードに乗算し
    前記小シンボル群の単位で、大シンボル群ごとに繰り返されて大シンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる第2の符号系列のそれぞれのシンボルを、前記第1の符号系列を前記拡散コードに乗算して得られたシンボルの符号に乗算し、
    受信側で前記パイロットシンボルパタンによって前記大シンボル群および前記小シンボル群のそれぞれの区切りとなるタイミング同期情報を認識することを特徴とする受信フレーム同期方法。
  4. 送信側でパイロットチャネル以外の多重されたチャネルの一部または全部に同期語を設け、
    受信側で前記パイロットシンボルパタンを検出した後、前記同期語を検出することによって、前記シンボル群の区切りとなるタイミング同期情報を得ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の受信フレーム同期方法。
  5. 受信装置であって、
    拡散コードとパイロットシンボルを含むデータフレームとして、
    拡散コード長とパイロットシンボル周期が等しい前記拡散コードと前記パイロットシンボルを用い、
    パイロットシンボルパタンとして、M(M>1)個のシンボルからなるシンボル群ごとに繰り返されてシンボル群同士の区切りのタイミングを認識できる符号系列を用い、前記符号系列のそれぞれのシンボルを、前記拡散コードに乗算した信号を受信し
    前記パイロットシンボルパタンによって前記シンボル群の区切りとなるタイミング同期情報を認識する同期手段を有することを特徴とする受信装置。
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