JP4296567B2 - 物品輸送用梱包具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は物品、特に、ノート型パソコンを梱包して宅配便として輸送する場合に好適な物品運送用梱包具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノート型パソコンの普及にともない、ノート型パソコンの運送の必要性が飛躍的に増大している。最近では、ユーザからのノート型パソコンの修理、メモリ増設などの要求に対し、メーカの補修センターへの直接の持ち込みではなく、郵便或いは宅配便でのみ受付けるケースが見られる。
【0003】
この様なケースでは、ユーザからメーカーへ発送されたノート型パソコンを修理、保守、補修した後、そのノート型パソコンをメーカからユーザに返送するときにも郵便或いは宅配便にて返送される。郵便或いは宅配便にてノート型パソコンを運送するにあたって、その梱包には、衝撃からノート型パソコンが充分に保護されるような対策が必要である。
【0004】
ノート型パソコンの輸送に際し、メーカ側からユーザに輸送するに際しては、その梱包に充分な保護対策を講じ、あるいは、梱包の包装体を一定の品質に規格化することはもとより可能であるが、ユーザにとっては、梱包材料の用意が無く、専用のノート型パソコン運送用梱包具が提供されない限り、梱包に充分な保護対策を講ずることは必ずしも容易ではない。
【0005】
そこでこのような要求に応ずるため、物品、特にノート型パソコンの運送に際して、安定に保持して外部から作用する衝撃から有効に保護し得る物品運送用梱包具を開発した(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−130640
【0007】
特許文献1に記載された物品運送用梱包具は、図7(f)のように個装体21と内装体22との組合せを有する物品運送用梱包具であって、個装体21は、一枚のボードを折り曲げ、その折返し縁をもって、運送すべき物品Mの表面を覆い、これを定形に保形するものであり、内装体22は、個装体21を保持して外箱23内に収容されるものである。図6において、内装体22は、ベースボード26と、抑えシート27とを有している。ベースボード26は、物品Mを保形する個装体21を定位置に支えるものであり、立上り部分32と立下り部分31とを有し、立上り部分32は、ベースボード26の両側縁から上向きに、立下り部分31は、ベースボード26の両側縁から下向きにそれぞれ折り返され、立上り部分32の上端は外箱23の上底面、立下り部分31の下端は、下底面にそれぞれ支持され、ベースボード26を外箱23の上下面から間隔をおいて保持させるものであり、抑えシート27は、両端がベースボード26の側縁に固定され、ベースボード26上の個装体21の表面を覆い、立下り部分31の折り曲げにより、緊張して個装体21をベースボード26に押付けて定着させるものである。
【0008】
上記物品運送用梱包具によれば、ノート型パソコンその他の物品Mを個装体21で包み、個装体21は、抑えシート27でベースボード26上に押付けて内装体22に定着させ、さらに内装体22の立上り部分32と、立下り部分31で支えて外箱23内に収納することにより、輸送中に加えられるかもしれない衝撃から有効に保護できる効果を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の運送用梱包具を使用してみると、実際の取り扱いの上で幾つかの問題があることがわかった。例えば、物品の梱包作業に際しては、図6(a)のようにベースボード26を平面に展開した状態で、図6(b)に示すように、まず、両立下り部分31,31を最初やや上向きに折り返してベースボード26と、抑えシート27との間を開き、図6(c)のように、ベースボード26と、抑えシート27との間に物品Mを格納した個装体21を差し込み、これをベースボードの中央に置く。
【0010】
ついで、図7(d)において、両立下り部分31,31を、ベースボード26の側縁から下向きに折り返し、これをさらに90゜以上の角度に折り曲げてベースボード26の下面に折り重ねる。
【0011】
これによって、抑えシート27は、立下り部分31に引っ張られて緊張し、個装体21をベースボード26上に圧着させると共に、個装体21の張出し部分を押付け、これを下向きに屈曲させ、その屈曲部分で物品Mの側縁を押付けてノート型パソコンの横ずれを阻止し、これを定位置に保持させる。
【0012】
立上り部分32は、図7(e)のようにベースボード26の両側から上向きに折り返し、さらに、立下り部分31の両端に付設された押さえ部分36をその両端外面にあてがって図7(f)のようにそのまま外箱23内に入れ、外箱23を施蓋して梱包が完了する。
【0013】
ところで、梱包された物品Mの横ずれの防止は、専ら両立下り部分31の折り曲げによる抑えシート27の緊張によるものであるが、抑えシート27の緊張による抑止力を上回る力が物品Mに加わったとき、或いは、梱包体が加振され、立下り部分31に引っ張られて緊張している抑えシート27の緊張部分に物品Mからの衝撃が加えられると、抑えシート27が伸びて外箱23内の個装体21に横ずれが生ずるのは避けられない。特許文献1に記載の発明において、個装体21を用いて物品Mを保形するのは、物品Mの横ずれを可能な限り阻止するためである。
【0014】
また、特許文献1に記載された物品運送用梱包具の今ひとつの問題は、作業性の問題である。物品Mをベースボード26と、抑えシート27との間に個装体21を差し込んだ後、両立下り部分31を両手で持ってこれを下向きに折り曲げ、これを一旦卓上に置き、次いで、立上り部分32を起立させ、両立上り部分32を両手で持ち上げてこれを外箱3内に上方から押し込む操作が必要となる。この結果、作業者は、内装体を外箱に格納するには、手を両立下り部分から立上り部分に手を持ち替えるなど5つのアクションを行わなければならない。さらにいえば、図6(a)のように単に展開されたベースボード26と抑えシート27の組合せを見ただけでは、これをどのように扱えばよいのか分からない、という指摘も聞かれた。
【0015】
本発明の目的は、物品、特にノート型パソコンの運送に際して、安定に保持して外部から作用する衝撃から有効に保護するだけでなく、個装体を用いずに安定に保持し、しかも、取り扱いが容易な物品運送用梱包具を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による物品輸送用梱包具においては、ベースボードと抑えシートとを有する物品輸送用梱包具であって、
ベースボードは、物品を定位置に支えるものであり、搭載面と、立上り部分と、立下り部分とを有し、
前記搭載面と、立上り部分と、立下り部分とは、1枚のベースシートを折り曲げ線によって区画された部分であり、
前記搭載面は、矩形又は正方形で、上面に物品を搭載する面であり、
前記立上り部分は、搭載面の両端縁の延長上に形成された折り曲げ線の先の部分で矩形をなし、上向きに折曲されてその上縁は外箱の下面に支えられる部分であり、
前記立下り部分は、前記搭載面の両側縁の延長上に形成された折り曲げ線の先の部分であって、垂直面形成部分と、水平面形成部分とからなり、
前記垂直面形成部分は、立下り部分の両側基部間をつなぐ直線の内外に、内側の折り曲げ線と、外側の折り曲げ線とによる2本の折り曲げ線が平行に付され、2本の折り曲げ線は、立下り部分の両側基部に収斂させることによって区画された部分であって、搭載面の両側縁から下向きに垂直姿勢に折曲されるものであり、
前記水平面形成部分は、外側の折り曲げ線と、立下り部分の外縁間とによって形成された部分であって、前記垂直面形成部分の外側縁から内側に水平姿勢に折り返されて外箱の内底面に支持されるものであり、
前記抑えシートは、ベースシートの搭載面をまたがって、立下り部分の水平面形成部分に固定され、立下り部分の折り曲げにより垂直面形成部分と、水平面形成部分の表面に沿って引っ張られる結果、緊張して物品を搭載面上に定着させるものである
【0018】
また、立下り部分を折り返したときに垂直形成部分の両端に形成される三角形分が外方に張り出し、
外方に張り出した部分は、抑えシートを対角線方向に引っ張って、搭載面上の物品の角を定着させるに必要な緊張力を付与する部分である。
【0019】
また、搭載面には、両立下り部分にかけて立上り部分を形成する折り曲げ線と平行に補助折り曲げ線が付され、
立下り部分を折り返したときに、搭載面と水平面形成部分間には緩衝用空間が形成され、
水平面形成部分の両縁部分は抑えシートの緊張力をうけ、補助折り曲げ線で上方に折り曲げられて水平面形成部分の支えになるものである。
【0020】
また、立下り部分の垂直面形成部分と、水平面形成部分とは断面コ型に折り曲げられて搭載面の下方に緩衝用空間を形成するものである。
【0021】
また、搭載面の両側面には窪みが形成され、
窪みは、立下り部分をつかんで梱包具を外箱内に差し込むときに、外箱と梱包具間に隙間を形成するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図によって説明する。図1において、本発明による物品輸送用梱包具13においては、ベースボード1と抑えシート2との組合せからなり、ベースボード1上に搭載した物品Mを抑えシート2で定位置に固定して外箱3内に梱包するものである。本発明において、梱包する物品Mは、例えばノート型パソコンであり、ベースボード1には例えば段ボール紙を用い、抑えシート2には、ある程度の引っ張り強度と、伸縮性を有するプラスチックシートを用いる。抑えシート2には、物品の保持状態を外部から観測が可能な透明シートを用いるのが望ましい。
【0023】
図2にベースボード1の平面形状を示す。図2(a)は、平面図、図2(b)は、(a)のb−b線断面図である。図2において、ベースボード1は、物品Mを保持するものであり、搭載面4と、立上り部分5と、立下り部分6とを有している。搭載面4は上面に物品Mを搭載する面であり、梱包すべき物品Mがノート型パソコンの場合には、ノート型パソコンの平面形状より一回り大きな面積が必要である。立上り部分5は、図上搭載面4の両端縁の延長上に形成され、後に上向きに折曲されてその上縁は外箱3の上底面の下面に支えられる部分である。
【0024】
また、立下り部分6は、搭載面4の両側縁に付設された部分であり、垂直面形成部分7と、水平面形成部分8とからなっている。垂直面形成部分7は、後に搭載面4から下向きに垂直姿勢に折曲する部分であり、水平面形成部分8は、垂直面形成部分7から内側に水平姿勢に折り返す部分である。折り返された水平面形成部分8は、外箱3の内底面に支持される。
【0025】
抑えシート2は、立下り部分6とほぼ同じ幅で、ベースシート1の搭載面4をまたがり、立下り部分6の両水平面形成部分8,8からさらに裏側に折り返してベースシート1の裏面に接着され、これによって両水平面形成部分8,8に固定される。
【0026】
搭載面4と、立上り部分5と、立下り部分6とは、1枚のベースシート1を折り曲げ線によって区画された部分である。搭載面4は正方形または矩形である。立上り部分5は、搭載面の両端縁の延長上に形成された横長の矩形の部分であり、立下り部分6は、搭載面の両側縁の延長上の縦長の矩形部分である。立上り部分5は、折り曲げ線L1によって搭載面から区画される。
【0027】
立下り部分6は、立下り部分6の両側基部間をつなぐ直線の内外に付された2本の折り曲げ線L2,L3によって区画形成されたものである。この実施形態においては、2本の折り曲げ線を内側の折り曲げ線L2と、外側の折り曲げ線L3として両者を区別する。2本の折り曲げ線L2,L3の両端は、立下り部分6の両側基部に収斂させている。したがって、平行に付された2本の折り曲げ線L2,L3の両端には三角形の部分が形成される。
【0028】
このような立下り部分6における内側の折り曲げ線L2と、外側の折り曲げ線L3とによって区画される部分が垂直面形成部分7であり、外側の折り曲げ線L3と、立下り部分6の外縁間とによって形成される部分が水平面形成部分8である。
【0029】
さらに、搭載面4から両立下り部分6,6にかけて立上り部分5を形成する折り曲げ線L1と平行に補助折り曲げ線L4が付されている。この補助折り曲げ線L4は、立下り部分6を搭載面4から折り返したときに、水平面形成部分の支え9を形成する部分である。
【0030】
本発明による物品輸送用梱包具13にノート型パソコンのような直方体の物品Mを梱包する場合には、図3(a)に示すように、ベースボード1を平面に展開した状態で、図3(b)のようにベースボード1と、抑えシート2間に物品Mを差し込み、物品Mの各辺が搭載面4の各辺と平行になるよう位置決めをして搭載面4の中心に置く。
【0031】
次に図3(c)のように、両立下り部分6,6をまず内側折り返し線L2で下向きに垂直姿勢に折り曲げ、水平面形成部分8を外側折り返し線L3からさらに図4(d)のように、内側に向けて水平姿勢に折り曲げる。水平面形成部分8の折り曲げによって、立下り部分は、図4(e)のように搭載面4に対して断面形状がコ型となり、搭載面4と水平面形成部分8間には緩衝用空間10が形成され、垂直形成部分7の両端に形成される三角形の部分(張り出し部分11)が外方に張り出し、図4(f)のように搭載面4の両側面には窪み12が形成される。
【0032】
抑えシート2は、この張り出し部分11によって対角線方向に引っ張られ、その緊張力によって、搭載面4上の物品Mの角は、定位置に安定に保持される。さらに、水平面形成部分8の両縁部分は、図4(g)のように抑えシート2の緊張力をうけ、補助折り曲げ線L4で上方に折り曲げられて傾斜し、これが水平面形成部分8の支え9になり、内側に折り返された水平面形成部分を安定に支持する。
【0033】
ついで、図5に示すように立上り部分5を搭載面4の両側縁から上向きに折り返し、折り返された立下り部分6をつかんでそのまま外箱3内に入れて施蓋し、粘着テープで蓋を封止する。両立下り部分6を手に持って、そのまま梱包具13を外箱3内に入れれば、立上り部分5は、外箱3の口縁に支えられて自ずから上向けに立ち上がって、外箱3内に収容される。本発明においては、搭載面4の両側面に形成される窪み12,12が形成されるため、これが外箱3と、梱包具13との間の隙間となり、外箱内に入れるときに従来のように立上り部分に手を持ち替える必要が無く、折り返された立下り部分6をつかんでそのまま外箱3内に入れることができる。
【0034】
外箱3内に収容された梱包具13の立下り部分の水平面形成部分8外箱3の内底部に保持され、両立上り部分5の上縁は、外箱3の上底部の下面に支えられて安定する。梱包された物品Mは、抑えシート2の強い緊張力を受けて搭載面の定位置に安定に保持される。
【0035】
抑えシート2は、立下り部分6の折り曲げによる緊張に耐えられるだけの強度を有しておればよく、伸縮性を有することが必要ではあるが、必ずしもウレタンシートのように特に伸縮性に優れたシートを用いる必要はない。むしろ、伸縮性を有するがゆえに、梱包された物品Mが、輸送時の振動などの影響を受けたときにシートの伸縮性に抗して搭載面上を動揺することにもなりかねない。
【0036】
また、ベースボード1には、図2に示すようにダンボール紙のフルートの方向をベースボード1の長手方向(両立下り部分6,6を結ぶ方向)に設定している。したがって、長手方向に直交する方向の折り曲げ強度が大きく、抑えシート2の緊張力に耐えて両立下り部分6の垂直面形成部分7と水平面形成部分8を無理なく折曲でき、立下り部分6の垂直面形成部分7と水平面形成部分8の折曲によって、立下り部分はリブとして作用し、緩衝作用とともにその強度が増大する。本発明の構造によれば、特許文献1に記載の構造に比べて強度の小さいダンボール紙を用いて梱包具を組み立てることができることがわかった。
【0037】
本発明は、ノート型パソコンの運搬用梱包具として開発したものであるが、同様の形態の電子機器類、その他の物品の運送用梱包具にも適用できるのは言うまでもない。また、本発明は、特許文献1に記載のような個装体を用いずに物品を直接梱包できる構造を開発したのではあるが、勿論、小さな物品や不定形の物品を梱包する場合に、これを個装体に保形して梱包することも当然できる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、特許文献1に記載された個装体を用いることなく、ノート型パソコンその他の物品を直接梱包して宅配便、や郵便として運送中に生じるであろう振動、衝撃から有効に物品を保護することができ、梱包の取り扱いが容易であり、梱包の作業性を改善できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による梱包具を外箱内に格納した状況を示す図である。
【図2】(a)は本発明による梱包具の平面展開図、(b)は図2(a)のb−b線断面図である。
【図3】(a)〜(c)は梱包要領を順に示す図である。
【図4】(d)は梱包要領を示す図、(e)は、図4(d)のe−e線断面図、(f)は、梱包具の要部を示す平面図、(g)は、図4(d)のg−g線断面図である。
【図5】梱包要領を順に示す図である。
【図6】特許文献1に記載された梱包具の組立て手順を示す図である。
【図7】特許文献1に記載された梱包具の組立て手順を示す図である。
【符号の説明】
1 ベースボード
2 抑えシート
3 外箱
4 搭載面
5 立上り部分
6 立下り部分
7 垂直面形成部分
8 水平面形成部分
9 支え
10 緩衝用空間
11 張り出し部分
12 窪み
13 梱包具
M 物品
L1,L2,L3 折り曲げ線
L4 補助折り曲げ線

Claims (5)

  1. ベースボードと抑えシートとを有する物品輸送用梱包具であって、
    ベースボードは、物品を定位置に支えるものであり、搭載面と、立上り部分と、立下り部分とを有し、
    前記搭載面と、立上り部分と、立下り部分とは、1枚のベースシートを折り曲げ線によって区画された部分であり、
    前記搭載面は、矩形又は正方形で、上面に物品を搭載する面であり、
    前記立上り部分は、搭載面の両端縁の延長上に形成された折り曲げ線の先の矩形の部分であって、上向きに折曲されてその上縁は外箱の下面に支えられるものであり、
    前記立下り部分は、前記搭載面の両側縁の延長上に形成された折り曲げ線の先の部分であって、垂直面形成部分と、水平面形成部分とからなり、
    前記垂直面形成部分は、立下り部分の両側基部間をつなぐ直線の内外に、内側の折り曲げ線と、外側の折り曲げ線とによる2本の折り曲げ線が平行に付され、2本の折り曲げ線は、立下り部分の両側基部に収斂させることによって区画された部分であって、搭載面の両側縁から下向きに垂直姿勢に折曲されるものであり、
    前記水平面形成部分は、外側の折り曲げ線と、立下り部分の外縁間とによって形成された部分であって、前記垂直面形成部分の外側縁から内側に水平姿勢に折り返されて外箱の内底面に支持されるものであり、
    前記抑えシートは、ベースシートの搭載面をまたがって、立下り部分の水平面形成部分に固定され、立下り部分の折り曲げにより垂直面形成部分と、水平面形成部分の表面に沿って引っ張られる結果、緊張して物品を搭載面上に定着させるものであることを特徴とする物品輸送用梱包具。
  2. 前記立下り部分を折り返したときに垂直形成部分の両端に形成される三角形分が外方に張り出し、
    外方に張り出した部分は、抑えシートを対角線方向に引っ張って、搭載面上の物品の角を定着させるに必要な緊張力を付与する部分であることを特徴とする請求項に記載の物品輸送用梱包具。
  3. 前記搭載面には、両立下り部分にかけて立上り部分を形成する折り曲げ線と平行に補助折り曲げ線が付され、
    前記立下り部分を折り返したときに、搭載面と水平面形成部分間には緩衝用空間が形成され、
    水平面形成部分の両縁部分は抑えシートの緊張力をうけ、補助折り曲げ線で上方に折り曲げられて水平面形成部分の支えになるものであることを特徴とする請求項に記載の物品輸送用梱包具。
  4. 前記立下り部分の垂直面形成部分と、水平面形成部分とは断面コ型に折り曲げられて搭載面の下方に緩衝用空間を形成するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の物品輸送用梱包具。
  5. 前記搭載面の両側面には窪みが形成され、
    窪みは、立下り部分をつかんで梱包具を外箱内に差し込むときに、外箱と梱包具間に隙間を形成する部分であることを特徴とする請求項2に記載の物品輸送用梱包具。
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