JP7144243B2 - 包装具及び包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、包装対象物を包装する包装具、及び、該包装具を収納する包装箱に関する。
ネットショッピングなどの通信販売の普及により、宅配便を利用して商品を包装箱で搬送することが多用されている。これらの商品の搬送においては、包装箱の内部において、様々な包装対象物を安定した状態で支持できる包装具が求められている。
この種の包装具として、従来、矩形状の板状部材と、該板状部材を長手方向に沿って挿入する筒状の可撓性のフィルム部材とを有するものが知られている(特許文献1参照)。
この包装具において、板状部材は、包装対象物が載置される載置部と、前記長手方向に沿って延びる第1の谷折線を介して載置部の上端縁に連接される折曲部と、該板状部材の短手方向に沿って延びる一対の第2の谷折線を介して載置部の左右端縁にそれぞれ連接される起立部とを有する。
かかる包装具では、まず、第1の谷折線により折曲部を載置部の上方に屈曲させると、折り曲げられた折曲部の長さ(短手方向の幅)の分だけ、載置部とフィルム部材との間に隙間が増えるため、その隙間から包装対象物を挿入して載置部に載置することができる。
次いで、第2の谷折線で各起立部を上方に折り曲げると、先に折り曲げられていた第1の谷折線は、折り曲げられていない元の状態に復元される。このとき、載置部の下縁と折曲部の上縁とは、相対的に離間することになるため、フィルム部材は、該載置部の下縁と該折曲部の上縁とによって、内面側から短手方向に引っ張られて緊張し、包装対象物を載置部に押し付けて支持する。
特許第6216963号
しかしながら、この包装具では、折曲部の長さに応じて載置部とフィルム部材との間に隙間が生じるため、例えば高さのある包装対象物を包装する際には、折曲部を長くする必要がある。その場合、板状部材全体の短手方向の幅が長くなってしまうことから、結果的にこの包装具を収納する包装箱も大型化させなければならないという不都合があった。
上記の点に鑑み、本発明は、包装具及び該包装具を収納する包装箱の小型化を目的とする。
かかる目的を達成するために、包装対象物が載置される段ボール製の板状部材と、該板状部材が挿入され該板状部材に載置された該包装対象物を覆って支持する筒状の薄膜部材とを備える包装具であって、前記板状部材は、前記薄膜部材の軸線方向に沿って該板状部材の対向する縁部を結ぶ第1の谷折線によって、包装対象物が載置される載置部と該載置部に隣接する起立部とに区画され、前記起立部は、前記第1の谷折線を介して載置部に連接され、該第1の谷折線により載置部の上方に折り曲げられる起立基部と、該起立基部の先端縁に前記第1の谷折線に沿って延びる第1の山折線を介して連接され、該第1の山折線により該起立基部の裏面側に折り曲げられる連結部と、該連結部の先端縁に前記第1の山折線に沿って延びる第2の谷折線を介して連接され、該第2の谷折線により該連結部の表面側に折り曲げられ前記包装対象物を支持した薄膜部材の内面を前記載置部の裏面方向に押圧する押圧部とを有することを特徴とする。
本発明の包装具では、筒状の薄膜部材に対して板状部材が挿入されており、該板状部材は、起立部を該第1の谷折線により該載置部の上方に折り曲げることができる。これにより、本発明の包装具では、起立部の基端から先端までの長さの分だけ、載置部と薄膜部材との間に隙間が増えるので、その隙間から包装対象物を挿入して載置部に載置することができる。
また、この起立部は、載置部から前記第1の谷折線を介して起立基部、第1の山折線を介して連結部、第2の谷折線を介して押圧部、の順で連接されているため、山折り谷折りと交互に折り曲げることができる。
そして、先端に設けられた押圧部は、段ボールの復元力により前記包装対象物を支持した薄膜部材の内面を前記載置部の裏面方向に押圧するため、包装対象物をさらに載置部に押し付けて確実に支持する。また、このとき起立部は山折り谷折りと交互に折り曲げられているため、載置部に対して平行になるまで伸展しているときより短くなる。
よって、本発明の包装具によれば、包装具を小型化することができる。
また、本発明において、前記連結部は、該連結部の先端縁から前記押圧部の延設方向に沿って延設される突起部を有することが好ましい。
これによれば、突起部は、連結部の先端縁から前記押圧部の連接方向に沿って延設されているため、連結部自体を下方に押し込むより、回転軸となる該第1の山折線から離間している突起部を下方に押し込む方が、より小さな力で連結部を起立基部の裏面側に折り曲げることができる。
また、突起部を有する包装具において、前記突起部の基端から先端までの長さは、前記押圧部の基端から先端までの長さよりも小であることが好ましい。
これによれば、起立部が該第1の谷折線により該載置部の上方に折り曲げられ、押圧部の先端縁が薄膜部材によってけん引されている状態において、突起部を下方に押し込むと、押圧部を薄膜部材によって谷折りしながら、連結部のみを起立基部の裏面側に折り曲げることができる。
また、突起部を有する包装具において、前記載置部には、前記載置部の裏面に前記突起部が重ねられた領域から所定の距離を存して延びる第3の山折り線と該突起部が重ねられた領域を通って該第3の山折線の両端部を繋ぐ切込みとからなり、前記載置部の裏面とともに該突起部を挟持するロック部が設けられていることが好ましい。
この構成を有する包装具によれば、ロック部により突起部を挟持できるため、起立部を折り曲げた状態で保持することができる。
また、本発明の包装具において、前記載置部及び前記起立基部に亘る端縁には、第1の谷折線に交わる方向に延びる第2の折目線を介してフラップが連接されていることが好ましい。
この構成を備える包装具によれば、第2の折目線でフラップを折り曲げることで、第2の折目線に交わる方向に延びる第1の谷折線は、折り曲げられていないもとの状態に復元される。これにより、起立基部は載置部に対して平行に伸展され、該起立基部の先端縁によって薄膜部材の内面を押圧できるため、包装対象物をさらに載置部に押し付けて確実に支持することができる。
本発明の包装箱は、上記包装具を内部に収納することを特徴とする。
上記包装具は、起立部の基端から先端までの水平方向の長さを短くすることができるため、本発明の包装箱によれば、包装箱自体も小型化することができる。
また、上記フラップを有する包装具を内部に収納する包装箱においては、該包装箱の一辺の内寸法は、前記載置部の前記第1の谷折線に沿う方向の長さよりも大、かつ、該載置部の長さに、前記フラップの基端から先端までの長さを加重した長さよりも小であることが好ましい。
この構成を有する包装箱によれば、フラップを折り曲げた包装具を包装箱の内部に収納するだけで、フラップを折り曲げた状態で保持することができる。
本発明の包装具の一実施形態を示す斜視図。 図1の板状部材の展開図。 図1の包装具の包装工程を示す第1の斜視図。 図1の包装具の包装工程を示す第2の斜視図。 図1の包装具の包装工程を示す第3の斜視図。 図1の包装具の包装工程を示す第4の斜視図。 図1の包装具の包装工程を示す第5の斜視図。 図1の包装具の包装状態を示す側面図。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の包装具1は、図1に示すように、板状部材2と、可撓性フィルム(薄膜部材)3とを有し、この板状部材2と可撓性フィルム3と間に包装対象物Aを保持する。
また、本発明の包装箱10は、この包装具1を外箱4内に収容したものである。
図2に示すように、板状部材2は略方形の板である。板状部材2は、例えば、厚紙、段ボール板紙によって作られる。なお、本明細書では、図2の板状部材2の長手方向を左右方向(横方向)、短手方向を上下方向(縦方向)として説明する。
板状部材2は、横長矩形状の載置部21と、載置部21の上端縁に連接された横長矩形状の起立部22と、載置部21の左右端縁にそれぞれ連接された一対の縦長矩形状のフラップ23とを有する。
板状部材2には、載置部21の上端縁に沿って、左右方向に延びる谷折線a(本発明の第1の谷折線に相当する。)が設けられている。この谷折線aによって、載置部21と起立部22とが区画されている。なお、谷折線aを含み、後述するその他谷折線、山折り線等の各種折目線は、特記がない限り、折り曲げ溝を設けることで形成されている。
また、板状部材2には、載置部21及び後述する起立基部221の左右端縁に沿って、上下方向に延びるフラップ折目線b(本発明の第2の折目線に相当する。)が設けられている。
載置部21は、包装対象物Aを載置する部分である。載置部21には、左右両側に一対のロック部211が設けられている。
ロック部211は、載置部21の上下方向中央付近の左右各端縁から中央部に向かって左右方向に延びる山折線c(本発明の第3の山折線に相当する。)と、この山折線bの両端を繋ぐ略逆「U」の字状の切込み212とによって形成されている。
起立部22は、載置部21の上端縁に連接された起立基部221と、起立基部221の上端縁に連接された連結部222と、連結部222の上端縁中央部に連接された押圧部223と、連結部222の上端縁において押圧部223の左右両側に一対の突起部224とを有する。また、起立部22の中央部には、押圧部223の基端縁から起立基部221の基端縁に向けて延びる縦長略矩形状の開口部225が形成されている。
起立基部221は、前記谷折線aを介して載置部21の上端縁に連接されている。起立基部221は、谷折線aにより載置部21の上方(表面側)に折り曲げられる。
連結部222は、山折線dを介して起立基部221の上端縁に連接されている。連結部222は、山折線dにより起立基部221の裏面側に折り曲げられる。この山折線dは、切れ目線をミシン目状に断続的に設けることで形成されているため、連結部222は、山折線dにより起立基部221の裏面に接するまで折り返すことができる。
押圧部223は、谷折線eを介して、連結部222の上端縁の中央部に連接されている。押圧部223は、谷折線eにより連結部222の表面側に折り曲げられる。
突起部224は、折目線fを介して、連結部222の上端縁に連接されている。突起部224は、連結部222の上端縁の左右端部に押圧部223の挟むように一対設けられている。折目線fは、切れ目線をミシン目状に断続的に設けることで形成されているため、突起部224は、山折り及び谷折りできるとともに、谷折りしたときには載置部21の裏面に接するまで折り返すことができる。
前記ロック部211の山折線cは、載置部21のうち折り返された突起部224と重なる領域を通過しないように、該重なる領域と所定の距離を存して延びる位置に設けられ、前記ロック部211の切込み212は、折り返された突起部224と重なる領域を通る位置に設けられている。
フラップ23は、フラップ折目線bを介して、載置部21及び後述する起立基部221の左右端縁に連接されている。フラップ23は、フラップ折目線bにより載置部の上方(表面側)に折り曲げられる。
各フラップ23は、基端縁上に両端を有する略倒「U」の字状の切込み231が形成されている。フラップ折目線bは、この切込み231の各端から上下方向に延設されている。
可撓性フィルム3は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、及びポリ塩化ビニルなどの合成樹脂フィルムからなる可撓性フィルムによって形成される。また、可撓性フィルム3は、筒状または袋状であり、開口から、板状部材2が長手方向に沿って挿入される。
可撓性フィルム3は、軸線方向において、少なくとも、包装対象物Aの少なくとも一部を覆う長さに形成される必要があり、本実施形態では押圧部223の全部及び突起部224の一部が覆われるように形成されている。
可撓性フィルム3の周方向の長さは、板状部材2を収容できるように、板状部材2の短手方向の外周と同程度か、それより若干大きく設計されている。なお、可撓性フィルム3は可撓性を有し伸縮可能であり、また、板状部材2は折目線dで折り曲げ可能であるため、板状部材2の短手方向の外周より可撓性フィルム3を若干小さく設計することもできる。すなわち、可撓性フィルム3の周方向の長さは、収容する包装対象物Aの大きさによって、適宜選択することができる。
なお、本実施形態では、板状部材2は可撓性フィルム3に挿入されているだけであり固定されていないが、本発明はこれに限られるものではなく、包装対象物Aを挿入しない一方側の板状部材2及び可撓性フィルム3を接着剤・熱溶着で固定することもできる。
次に、図3乃至図7を参照して、包装具1を用いて包装対象物Aを包装する手順について説明する。
まず、図3及び図4に示すように、板状部材2の起立基部221を谷折線aに沿って谷折りして、起立部22全体を載置部21の上方(表面側)に折り曲げる。
これにより、板状部材2の上下方向の幅は、起立部22の上下方向の幅の分だけ短くなるため、載置部21と可撓性フィルム3との間には少なくとも起立部22の上下方向の幅の分の隙間が生じる。そのうえで、図4に示すように、この弛んだ可撓性フィルム3と載置部21との隙間に包装対象物Aを挿入する。
次に、図4及び図5に示すように、連結部222を山折線dにより起立基部221の裏面側に折り曲げるために、山折線dを回動軸として起立基部221を斜め下方向に押し込む。
このとき、押圧部223及び突起部224の先端縁は可撓性フィルム3に係止されているため、連結部222のみを起立基部221の裏面側に折り曲げる方向に押し込むと、押圧部223及び突起部224は姿勢を維持しようとする。そのため、押圧部223及び突起部224は、図5に示すように、谷折線e及び折目線fにより、相対的に連結部222の表面側に近づく方向に谷折りされていく。
さらに、図6に示すように、連結部222を起立基部221の裏面に接するまで山折線dにより折り返す。
次に、図6に示すように、折目線fにより連結部222の表面側に近づく方向に谷折りされている突起部224を、図7に示すように、折目線fにより反対方向に載置部21の裏面に接するまで山折りする。
次に、図6に示すように、各ロック部211を載置部21の下方(表面から裏面側)に押し込んで山折線cで山折りしていく。
このとき、ロック部211の切込み212は、折り返された突起部224と重なる領域を通る位置に設けられているため、ロック部211を下方に押し込んでいくと、ロック部211の外縁により突起部224も折目線fで折り曲げられて下方に押し込まれていく。そして、ロック部211の山折線cは、載置部21のうち折り返された突起部224と重なる領域を通過しない位置に設けられているため、ロック部211の外縁が突起部224の裏面を超えると、突起部224は段ボールの復元力によって載置部21の裏面に接する方向に戻る。
そこで、ロック部221の押圧を終了すると、ロック部221も段ボールの復元力により元の位置に戻るので、図7に示すように、突起部224は、載置部21の裏面とロック部221の表面とで挟持される。
次に、図6及び図7に示すように、フラップ23を折目線bにより載置部21の上方(表面側)に折り曲げる。これにより、この折目線bに対して折目線aは直交するため、谷折りされた状態から、元の状態に伸展される。
以上で、包装具1を用いた包装対象物Aの包装が完了する。
以上説明した包装具1によれば、図8に示すように、押圧部223が段ボールの復元力により伸展しようとすることで、可撓性フィルム3は、内周面側から下方に引っ張られて緊張し、包装対象物Aを載置部21に押し付ける。これによって、包装対象物Aは所定の位置に固定される。
また、図8に示すように、起立部22のうち起立基部221を除いた部分が載置部21の裏面側に折り返されるため、起立部22全体が伸展する従来の包装具よりも短手方向の幅(図8では左右方向)を短くすることができる。
また、図7及び図8に示すように、載置部21の裏面とロック部221の表面とで突起部224を挟持できるため、起立部22を折り曲げた状態で保持することができる。
また、起立部22には、押圧部223の基端縁から起立基部221の基端縁に向けて開口部225が形成されているため、起立部22を複数回折り曲げる際に折り重ねられた段ボールを該開口部225の内部空間に逃がすことができるため、折り曲げやすい。
また、載置部21の長手方向の端部にフラップ23が設けられているため、円柱形の包装対象物を、載置部21の長手方向に沿って載置した場合にも、可撓性フィルム3の緊張により載置部21が長手方向に沿って屈曲してしまうことを防止することができる。
また、フラップ23には、基端に切込み231が設けられているため、フラップ23を折目線bにより載置部21の上方(表面側)に折り曲げたとき、該切れ込み231の内側(載置部21側)の領域は、折り曲げられることなく載置部21に沿って延出する。これにより、フラップ23が折り曲げた状態から水平方向に復元しようとすると、フラップ23の切れ込み231によって形成される開口縁は、載置部21に連接された切れ込み231の内側領域の縁部で軽視される。この結果、包装具1では、フラップ23は折り曲げられた状態で保持される。
また、包装具1では、図8に示すように、裏面が接するように折り返されている起立基部221及び連結部222を載置部21の表面に接するように折り戻すだけで、板状部材2の短手方向の長さが小さくなって可撓性フィルム3を弛むため、包装対象物Aを取り出すことができる。
最後に、図1に示すように、この包装具1を外箱4内に収容し、天部を閉塞することで、包装箱10の梱包が完成する。
この外箱4の短手方向の内寸法は、載置部21及び起立基部221の短手方向の長さより大、かつ、板状部材2全体の短手方向の長さより小である。
また、外箱4の長手方向の内寸法は、載置部21の長手方向の長さより大、かつ、板状部材2全体の長手方向の長さより小である。
よって、包装箱10では、従来の包装具1を梱包する外箱よりも水平方向の面積を小さい外箱4を用いることができる。
以下、本発明の包装具1にかかる板状部材2の変形例について説明する。
例えば、本実施形態の谷折線、山折線を含む各所折目線は、折り曲げ溝、切れ目線をミシン目状に断続的に設けたものなど適宜選択可能である。
本実施形態では、載置部21及び起立基部221の左右端縁に連接されたフラップ23を例示したが、フラップ23は、載置部21の左右端縁のみに連接されるものでもよい。また、フラップ23は、左右端縁のいずれか一方に設けてもよく、省略して設けなくてもよい。
本実施形態では、フラップ23を折目線bで谷折りしたが、折目線bで山折りしてもよい。この構成によれば、フラップ23は、押圧部223と共に、下方に延びて、外箱4の底板から載置部21を離間させることができるため、包装対象物Aを外部からの衝撃から守ることができる。
本実施形態では、ロック部211として略矩形状のものを例示したが、ロック部211はこれに限られず、例えば、単に孔溝を設けて突起部224の先端を挿入してもよい。また、ロック部211は省略してもよい。
本実施例では、押圧部223の基端縁から起立基部221の基端縁に向けて延びる縦長略矩形状の開口部225を例示したが、開口部225はこれに限られず、折目線に平行または交差するように設ける、あるいは、折目線に隣接して設ければ足りる。また、開口部225は、省略してもよい。
本実施形態では、連結部222を起立基部221の裏面に接するまで折り返したものを例示したが、連結部222はこれに限られず、起立部22全体を蛇腹状に折り曲げてもよい。
本実施形態では、押圧部223を連結部222の上端縁の中央部に連接されたが、押圧部223は、連結部222の上端縁に連接されていれば中央部に限られず、長手方向の長さが連結部222を超えていてもよい。
本実施形態では、突起部224として、折目線fを介して連結部222の上端縁に連接されたものを例示したが、折目線fは省略することもできる。これによれば、突起部224を押し込むことで、山折線dをより遠い位置から折り曲げることができるため、より小さな力で連結部222を折り曲げることができる。
また、本実施形態では、突起部224として、押圧部223と同程度の長さ(図2の上下方向)を有するものを例示したが、突起部224はこれに限られず、例えば、押圧部223よりも短くすることができる。これによれば、谷折りした突起部224を逆方向に山折りする際に、可撓性フィルム3が引っかかることを低減することができる。なお、突起部224は、一対ではなく一個でもよく、省略してもよい。
1 包装具
10 包装箱
2 板状部材
21 載置部
211 ロック部
212 切込み
22 起立部
221 起立基部
222 連結部
223 押圧部
224 突起部
23 フラップ
3 薄膜部材
a 第1の谷折線
b 第2の折目線
c 第3の山折り線
d 第1の山折線
e 第2の谷折線
f 第1の折目線
A 包装対象物

Claims (7)

  1. 包装対象物が載置される段ボール製の板状部材と、該板状部材が挿入され該板状部材に載置された該包装対象物を覆って支持する筒状の薄膜部材とを備える包装具であって、
    前記板状部材は、前記薄膜部材の軸線方向に沿って該板状部材の対向する縁部を結ぶ第1の谷折線によって、包装対象物が載置される載置部と該載置部に隣接する起立部とに区画され、
    前記起立部は、
    前記第1の谷折線を介して載置部に連接され、該第1の谷折線により載置部の上方に折り曲げられる起立基部と、
    該起立基部の先端縁に前記第1の谷折線に沿って延びる第1の山折線を介して連接され、該第1の山折線により該起立基部の裏面側に折り曲げられる連結部と、
    該連結部の先端縁に前記第1の山折線に沿って延びる第2の谷折線を介して連接され、該第2の谷折線により該連結部の表面側に折り曲げられ前記包装対象物を支持した薄膜部材の内面を前記載置部の裏面方向に押圧する押圧部とを有することを特徴とする包装具。
  2. 請求項1記載の包装具において、
    前記連結部は、該連結部の先端縁から前記押圧部の延設方向に沿って延設される突起部を有することを特徴とする包装具。
  3. 請求項2記載の包装具において、
    前記突起部224の基端から先端までの長さは、前記押圧部223の基端から先端までの長さよりも小であることを特徴とする包装具。
  4. 請求項2または3に記載の包装具において、
    前記突起部は、第1の折目線を介して前記連結部に連接され、
    前記載置部には、前記載置部の裏面に前記突起部が重ねられた領域から所定の距離を存して延びる第3の山折り線と該突起部が重ねられた領域を通って該第3の山折線の両端部を繋ぐ切込みとからなり、前記載置部の裏面とともに該突起部を挟持するロック部が設けられていることを特徴とする包装具。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項記載の包装具において、
    前記載置部及び前記起立基部に亘る端縁には、第1の谷折線に交わる方向に延びる第2の折目線を介してフラップが連接されていることを特徴とする包装具。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項記載の包装具を内部に収納することを特徴とする包装箱。
  7. 請求項5記載の包装具を内部に収納する包装箱であって、
    該包装箱の一辺の内寸法は、前記載置部の前記第1の谷折線に沿う方向の長さよりも大、かつ、該載置部の長さに、前記フラップの基端から先端までの長さを加重した長さよりも小であることを特徴とする包装箱。
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