JP2023158549A - 梱包具および梱包体 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に物品を梱包することができる梱包具を提供する。【解決手段】梱包具100は、物品50を梱包するために用いられる。梱包具100は、配置部110と、第1折返し部120と、立上部140とを備える。配置部110は、第1主面111と、第2主面112とを有する。第1主面111には、物品50が配置される。第2主面112は、第1主面111と反対側である。第1折返し部120は、配置部110に接続する。第1折返し部120は、配置部110に対して物品50が位置する側に折り返される。第1折返し部120は、物品50を覆う、立上部140は、配置部110に接続する。立上部140は、配置部110に対して高さ方向に折り曲げられている。【選択図】図1
Description
本発明は、梱包具および梱包体に関する。
物品を梱包するために用いられる梱包具として、フィルムと板状部材との間に物品を挟んだ状態でフィルムを張ることで物品を板状部材に押さえつけ物品を定位置に保持するものが用いられている(特許文献1参照)。特許文献1の物品の包装キットでは、可撓性プラスチックスリーブの内部に挿入された平坦なシートの上に物品を配置した状態で、シートを折り曲げることにより、物品を固定している。
しかしながら、特許文献1に記載の梱包具では、物品を梱包するためにフィルムが必要であり、物品を容易に梱包できないことがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、容易に物品を梱包することができる梱包具および梱包体を提供することにある。
本発明に係る梱包具は、物品を梱包するために用いられる。前記梱包具は、配置部と、第1折返し部と、立上部とを備える。前記配置部は、第1主面と、第2主面とを有する。前記第1主面には、前記物品が配置される。前記第2主面は、前記第1主面と反対側である。前記第1折返し部は、前記配置部に接続する。前記第1折返し部は、前記配置部に対して前記物品が位置する側に折り返される。前記第1折返し部は、前記物品を覆う、前記立上部は、前記配置部に接続する。前記立上部は、前記配置部に対して高さ方向に折り曲げられている。
ある実施形態において、前記梱包具は、第2折返し部をさらに備える。前記第2折返し部は、前記第1折返し部に接続する。前記第2折返し部は、前記配置部の第2主面側に折り返される。
ある実施形態において、第2折返し部は、前記配置部の前記第2主面に接着される。
ある実施形態において、前記梱包具は、板状部材をさらに備える。前記板状部材は、前記配置部に配置される。
本発明に係る梱包体は、上記に記載の梱包具と、収容部材とを備える。前記収容部材には、前記梱包具が収容される。
ある実施形態において、前記立上部の高さは、前記収容部材の高さの1/4以上である。
本発明によれば、容易に物品を梱包することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[実施形態1]
図1を参照して、本発明の実施形態1に係る梱包具100について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る梱包具100の斜視図である。
図1を参照して、本発明の実施形態1に係る梱包具100について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る梱包具100の斜視図である。
以下の説明において、図1に示す座標のX軸方向を左右方向(原点から見てX軸で正となる方向が右方向)、Y軸方向を前後方向(原点から見てY軸で正となる方向が後方向)、Z軸方向(XY平面に垂直な方向)を上下方向(原点から見てZ軸で正となる方向が上方向)ということがある。
図1に示すように、梱包具100は、物品50を梱包するために用いられる。梱包具100は、例えば、厚みが5ミリメートル程度の、1枚の段ボール製である。
梱包具100は、配置部110と、第1折返し部120と、第2折返し部130と、2つの立上部(立上部140aおよび立上部140b)とを備える。
本明細書において、立上部140aおよび立上部140bを、立上部140と総称する場合がある。
配置部110には、物品50が配置される。配置部110は、第1主面111と、第2主面112とを有する。第1主面111には、物品50が配置される。第2主面112は、第1主面111と反対側に位置する。
第1折返し部120は、配置部110と接続する。第1折返し部120は、配置部110に対して折曲線BL1において折れ曲がる。第1折返し部120は、配置部110に対して物品50が位置する側に折り返される。第1折返し部120は、物品50を覆う。
第2折返し部130は、第1折返し部120に接続する。第2折返し部130は、第1折返し部120に対して折曲線BL2において折れ曲がる。第2折返し部130は、配置部110の第2主面112側に折り返される。ここでは、第2折返し部130は、配置部110よりも外側(Z方向側)に位置する。
立上部140は、配置部110に接続する。立上部140は、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられている。立上部140が、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられることによって、第1折返し部120に対して(-Z方向)に力が加わる。一方、第1折返し部120は物品50によって上向き(+Z方向)に力が加わる。したがって、第1折返し部120によって物品50が押さえつけられる。その結果、物品50の動きを固定することができる。したがって、フィルムを使用せずに、物品50を容易に梱包することができる。
立上部140が、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられることによって、特に、第1折返し部120の4つの隅120c1~120c4に下向き(-Z方向)に力が加えられる。したがって、物品50の動きを固定することができる。その結果、フィルムを使用せずに、物品50を容易に梱包することができる。したがって、プラスチックを使用しなくてもすむ。その結果、環境保護に役立つ。
また、梱包具100は、第2折返し部130を備える。したがって、立上部140が配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられた際に、第2折返し部130によって、第1折返し部120に(-Z方向)に加わる力をさらに強くすることができる。
ここでは、第2折返し部130のX方向の長さは、配置部110のX方向の長さの約1/5である。第2折返し部130のX方向の長さは、配置部110のX方向の長さの1/5よりも長くてもよい。例えば、第2折返し部130のX方向の長さは、配置部110のX方向の長さの1/2よりも長くてもよい。これにより、物品50の梱包が崩れることを比較的容易に抑制できる。
なお、立上部140aにおいて配置部110に対して+Z方向に折れ曲がった部分と、第1折返し部120に対して+Z方向に折れ曲がった部分とは連結部140d1を介して接続する。第1折返し部120に対して+Z方向に折れ曲がった部分と、第2折返し部130に対して+Z方向に折れ曲がったとは、連結部140d2を介して接続する。
同様に、立上部140bにおいて配置部110に対して+Z方向に折れ曲がった部分と、第1折返し部120に対して+Z方向に折れ曲がった部分とは連結部140d3を介して接続する。第1折返し部120に対して+Z方向に折れ曲がった部分と、第2折返し部130に対して+Z方向に折れ曲がった部分とは、連結部140d4を介して接続する。これにより、第1折返し部120の4つの隅120c1~120c4に効率的に下向き(-Z方向)に力を加えることができる。
図1~図3(b)を参照して、梱包具100を用いた物品50の梱包方法について説明する。図2(a)~図3(b)は、梱包具100を用いた物品50の梱包方法を示す斜視図である。
まず、図2(a)に示すように、展開した状態の梱包具100を用意する。梱包具100を展開すると、梱包具100は略矩形状である。
次に、図2(a)に示す状態から、図2(b)に示すように、物品50を配置部110に配置する。展開した梱包具100において、第2折返し部130、第1折返し部120および配置部110が順番に配列される。ここでは、第2折返し部130、第1折返し部120および配置部110はX方向に並ぶ。第1折返し部120のX方向の長さは、配置部110のX方向の長さとほぼ等しい。一方で、第2折返し部130のX方向の長さは、配置部110および第1折返し部120のX方向の長さよりも小さい。
次に、図2(b)に示す状態から、図3(a)に示すように、第1折返し部120を配置部110に対して物品50が位置する側に折り返す。詳しくは、折曲線BL1において第1折返し部120を配置部110に対して+X方向側に折り返す。図1を参照して説明したように、第1折返し部120は、物品50を覆う。
次に、図3(a)に示す状態から、図3(b)に示すように、折曲線BL2において第2折返し部130を、配置部110の第2主面112側に折り返す。詳しくは、第2折返し部130を、配置部110の-Z方向側に折り返す。その結果、第2折返し部130は、配置部110の下側(-Z方向側)に位置する。
次に、図3(b)に示す状態から、図1に示すように、立上部140を、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げる。図1を参照して説明したように、立上部140が、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられることによって、第1折返し部120に対して(-Z方向)に力が加わる。一方、第1折返し部120は物品50によって上向き(+Z方向)に力が加わる。したがって、第1折返し部120によって物品50が押さえつけられる。その結果、物品50の動きを固定することができる。したがって、フィルムを使用せずに、物品50を容易に梱包することができる。
また、物品50の高さに応じて第2折返し部130の折り返し位置を変更することによって、高さの異なる物品50を容易に梱包することができる。
図4を参照して、本発明の実施形態1に係る梱包体80について説明する。図4は、本発明の実施形態1に係る梱包体80の分解斜視図である。
図4に示すように、梱包体80は、梱包具100と、外箱70とを備える。梱包具100は、立上部140が高さ方向(+Z方向)に折り曲げられた状態で、外箱70内に収納される。換言すると、外箱70の寸法は、立上部140が高さ方向(+Z方向)に折り曲げられた状態で、梱包具100が丁度収納されるように、設定されている。本実施形態では、立上部140の高さh1と、外箱70の高さh2とが、略等しく設定されている。立上部140が高さ方向(+Z方向)に折り曲げられた状態で、梱包具100が外箱70内に収納されていることにより、立上部140が配置部110に対して折り曲げられた状態が保持される。なお、外箱70は、「収容部材」の一例である。
なお、立上部140の高さh1と、外箱70の高さh2とは、略等しくなくてもよい。例えば、立上部140の高さh1は、外箱70の高さh2よりも短くてもよいし、長くてもよい。
例えば、立上部140の高さh1が、外箱70の高さh2よりも短い場合、立上部140の高さh1は、外箱70の高さh2の半分であっても、1/4であってもよい。一例として、立上部140の高さh1は、外箱70の高さh2の1/4倍以上であることが好ましい。
あるいは、立上部140の高さh1は、2cm以上であってもよく、3cm以上であってもよい。さらには、立上部140の高さh1は、5cm以上であってもよい。
外箱70は、例えば一般的な段ボール箱である。図4に示す状態では、外箱70の上側の蓋が開いている。外箱70に梱包具100が収納され、外箱70の上側の蓋が閉じられると、略直方体状の梱包体80が完成する。外箱70は、内フラップ72と、外フラップ74とを有する。外箱70の上側の蓋が閉じられると、内フラップ72によって、立上部140が押さえられる。したがって、第1折返し部120に対して下向き(-Z方向)に加わる力を強めることができる。その結果、第1折返し部120によって物品50が押さえつけられる。その結果、物品50の動きを固定することができる。
[実施形態2]
図5を参照して、本発明の実施形態2に係る梱包具100について説明する。図5は、本発明の実施形態2に係る梱包具100の斜視図である。梱包具100が第2折返し部130を備えない点で、実施形態2に係る梱包具100は、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態2が実施形態1と異なる点を主に説明する。
図5を参照して、本発明の実施形態2に係る梱包具100について説明する。図5は、本発明の実施形態2に係る梱包具100の斜視図である。梱包具100が第2折返し部130を備えない点で、実施形態2に係る梱包具100は、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態2が実施形態1と異なる点を主に説明する。
図5に示すように、梱包具100は第2折返し部130を備えなくてもよい。なお、梱包具100が第2折返し部130を備えない場合、第1折返し部120の端部は、配置部110に固定されることが好ましい。例えば、第1折返し部120の端部は、接着によって配置部110に固定されてもよい。あるいは、第1折返し部120の端部は、ホッチキス(登録商標)によって配置部110に固定されてもよい。
本実施形態でも、実施形態1と同様に、立上部140を立ち上げることによって、第1折返し部120が押されることによって、物品50を固定することができる。したがって、フィルムを使用せずに、物品50を容易に梱包することができる。
[実施形態3]
図6を参照して、本発明の実施形態3に係る梱包具100について説明する。図6は、本発明の実施形態3に係る梱包具100の斜視図である。第1主面111が波状である点で、実施形態3に係る梱包具100は、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態3が実施形態1と異なる点を主に説明する。
図6を参照して、本発明の実施形態3に係る梱包具100について説明する。図6は、本発明の実施形態3に係る梱包具100の斜視図である。第1主面111が波状である点で、実施形態3に係る梱包具100は、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態3が実施形態1と異なる点を主に説明する。
図6に示すように、第1主面111は波状である。本実施形態では、梱包具100は、片段ボール製である。第1主面111が波状であることによって、物品50を梱包した際に、摩擦力を大きくすることができる。したがって、物品50の動きをさらに固定することができる。その結果、フィルムを使用せずに、物品50を容易に梱包することができる。
[実施形態4]
図7を参照して、本発明の実施形態4に係る梱包具100について説明する。図7は、本発明の実施形態4に係る梱包具100の斜視図である。梱包具100が板状部材150をさらに備える点で、実施形態4に係る梱包具100は、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態4が実施形態1と異なる点を主に説明する。
図7を参照して、本発明の実施形態4に係る梱包具100について説明する。図7は、本発明の実施形態4に係る梱包具100の斜視図である。梱包具100が板状部材150をさらに備える点で、実施形態4に係る梱包具100は、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態4が実施形態1と異なる点を主に説明する。
図7に示すように、梱包具100は、第1折返し部120と、第2折返し部130と、2つの立上部(立上部140aおよび立上部140b)とに加えて、さらに、板状部材150を備える。
板状部材150は、段ボール製である。板状部材150は、板状である。板状部材150は、矩形状である。板状部材150は、配置部110に配置される。本実施形態では、物品50は、板状部材150を介して配置部110に配置される。板状部材150が配置部110に配置されることによって、物品50を配置しやすくなる。板状部材150の面積は、外箱70(図4参照)の底面の面積と略等しいことが好ましい。板状部材150の面積が、外箱70の底面の面積と略等しいことによって、梱包具100を外箱70に収容した際に、梱包具100が動くことを抑制することができる。
本実施形態でも、実施形態1と同様に、立上部140を立ち上げた結果、第1折返し部120が押されることによって、物品50を固定することができる。
図7~図8(b)を参照して、梱包具100を用いた物品50の梱包方法について説明する。図8(a)および図8(b)は、梱包具100を用いた物品50の梱包方法を示す斜視図である。
まず、図8(a)に示すように、展開した状態の梱包具100の配置部110に、板状部材150を配置する。
次に、図8(b)に示すように、板状部材150の上に、物品50を配置する。したがって、物品50は、板状部材150を介して配置部110に配置される。
次に、図3(a)と同様に、第1折返し部120を配置部110に対して物品50が位置する側に折り返す。詳しくは、第1折返し部120を+X方向側に折り返す。第1折返し部120は、物品50を覆う。
次に、図3(b)と同様に、第2折返し部130を、配置部110の第2主面112側に折り返す。詳しくは、第2折返し部130を、配置部110の-Z方向側に折り返す。
次に、立上部140を、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げる。図7を参照して説明したように、立上部140が、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられることによって、第1折返し部120に対して(-Z方向)に力が加わる。一方、第1折返し部120は物品50によって上向き(+Z方向)に力が加わる。したがって、第1折返し部120によって物品50が押さえつけられる。その結果、物品50の動きを固定することができる。
なお、図1~図4を参照した上述した梱包具100は、第2折返し部130を配置部110に接着することなく立上部140を配置部110に対して立ち上げることによって物品50を梱包する。このように、第2折返し部130を配置部110に接着しないことにより、X方向における物品50の可動範囲を比較的広くできるため、配置部110において、X方向における物品50が配置される範囲を比較的容易に調整できる。ただし、第2折返し部130を配置部110に接着することにより、配置部110において、X方向における物品50の可動範囲を制限してもよい。
例えば、図1~図3を参照した上述の説明では、図2(a)に示した展開した梱包具100を2回折り返した後で、立上部140を立ち上げることによって梱包具100が物品50を梱包したが、梱包具100が物品50を梱包する際に、第2折返し部130は、配置部110の第2主面112に接着されてもよい。例えば、第2折返し部130は、配置部110の第2主面112と糊付けされてもよい。
あるいは、図5にした梱包具100では、梱包具100を1回折り返した後で、立上部140を立ち上げることによって梱包具100が物品50を梱包したが、梱包具100が物品50を梱包する際に、第1折返し部120は、配置部110の第1主面111に接着されてもよい。例えば、第1折返し部120は、配置部110の第1主面111と糊付けされてもよい。
このように、第1折返し部120は、配置部110と直接的または間接的に接着されてもよい。これにより、梱包具100は、より強固に物品50を梱包できる。
また、図1~図8を参照した上述の説明では、梱包具100は、配置部110に物品50を配置した状態で、第1折返し部120を配置部110に対して折り返したが、第1折返し部120を配置部110に対して折り返した後、または、第2折返し部130を第1折返し部120に対して折り返した後に、物品50を配置してもよい。
さらに、梱包具100において、第1折返し部120は、配置部110と直接的または間接的に接着された後で、配置部110に物品50が配置されてもよい。この場合、第1折返し部120が配置部110と直接的または間接的に接着された状態で、配置部110に物品50を配置した後に、配置部110に対して立上部140を立ち上げてもよい。これにより、梱包具100は、より強固に物品50を梱包できる。
[実施形態5]
次に、図9を参照して、本発明の実施形態5に係る梱包具100について説明する。図9(a)~図9(c)は、本発明の実施形態5に係る梱包具100による物品50の梱包方法を説明するための斜視図である。筒形状の梱包具100に物品50が配置される点で、実施形態5に係る梱包具100は、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態5が実施形態1と異なる点を主に説明する。
次に、図9を参照して、本発明の実施形態5に係る梱包具100について説明する。図9(a)~図9(c)は、本発明の実施形態5に係る梱包具100による物品50の梱包方法を説明するための斜視図である。筒形状の梱包具100に物品50が配置される点で、実施形態5に係る梱包具100は、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態5が実施形態1と異なる点を主に説明する。
図9(a)に示すように、筒形状の梱包具100に物品50が挿入される。これにより、梱包具100は、物品50を梱包できる。
ここでは、配置部110は、領域110aと、領域110bとを有する。領域110bは、領域110aに対して+X方向に隣接する。領域110aは、第1折返し部120と接続する。第1折返し部120は、折曲線BL1において領域110aに対して折り曲げられる。また、領域110bは、第1折返し部120と接続する。領域110bは、折曲線BL2において第1折返し部120に対して折り曲げられる。領域110aは、領域110bと接着される。領域110aは、折曲線110fによって折り曲げられる。
領域110aは、領域110a1と、領域110a2とを有する。領域110a1は、領域110a2に対して折曲線110fにおいて折り曲げられる。領域110aにおいて、領域110a2は、領域110bと接着される一方で、領域110a1は、領域110bと接着されない。領域110a1の面積は領域110a2の面積よりも大きい。
ここでは、第1折返し部120は、領域120aと、領域120bとを有する。領域120bは、領域120aに対して+X方向に隣接する。領域120bは、領域120aと配置部110の領域110bとを接続する。領域120aと領域120bとは、折曲線120fにおいて折り曲げられる。
なお、上述したように、梱包具100が物品50を梱包する際に、立上部140が形成される。図9(a)では、参考のために、後に立ち上げられる部分を立上部140a、140bと示している。
図9(b)に示すように、梱包具100の開口部に物品50が挿入され、物品50が配置部110に配置される。例えば、物品50は、折曲線110fに重ねて配置されてもよい。
図9(c)に示すように、立上部140を、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げる。立上部140が、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられることによって、第1折返し部120に対して(-Z方向)に力が加わる。一方、第1折返し部120は物品50によって上向き(+Z方向)に力が加わる。したがって、第1折返し部120によって物品50が押さえつけられる。その結果、物品50の動きを接着することができる。したがって、フィルムを使用せずに、物品50を容易に梱包することができる。
また、配置部110において、領域110bは、領域110a2の-Z方向側の主面と接着しており、領域110bと領域110a2との接着箇所は、折曲線BL2から離れて位置する。これにより、配置部110における領域110bと領域110a2との接着強度を強く維持できる。
図9および図10を参照して、実施形態5の梱包具100を説明する。図10は、実施形態5の梱包具100を展開した斜視図である。
図10に示すように、梱包具100を展開すると、梱包具100は略矩形状である。梱包具100において、領域110b、領域120b、領域120a、領域110a1および領域110a2が順番に配列される。ここでは、領域110b、領域120b、領域120a、領域110a1および領域110a2がX方向に並ぶ。なお、領域110bのX方向の長さは、領域120aのX方向の長さとほぼ等しい。また、領域110a1のX方向の長さは、領域120bのX方向の長さとほぼ等しい。なお、ここでも、参考のために、後に立ち上げられる部分を立上部140a、140bと示している。
なお、図9および図10に示した梱包具100では、配置部110において領域110a2の+X方向側の端部は、領域110bの上に位置したが、本実施形態はこれに限定されない。配置部110において領域110a2は、折曲線BL2まで延びてもよく、配置部110において領域110a2の+X方向側の端部は、領域110bの端部(例えば、折曲線BL2)に位置してもよい。この場合、領域110a2のX方向に沿った長さは、領域110a1のX方向に沿った長さよりも大きくてもよい。
また、図9および図10に示した梱包具100では、第1折返し部120は、折曲線120fにおいて折り曲げられた領域120aと領域120bとを有したが、本実施形態はこれに限定されない。第1折返し部120には折曲線120fがなくてもよい。
また、図9に示した梱包具100では、配置部110において、領域110bは、領域110a2の-Z方向側の主面に接着したが、本実施形態はこれに限定されない。配置部110において、領域110bは、領域110a2の+Z方向側の主面に接着してもよい。
なお、図9に示したように、梱包具100が物品50を梱包した場合、梱包具100においてY方向の長さはX方向の長さよりも大きかったが、本実施形態はこれに限定されない。梱包具100においてY方向の長さは、X方向の長さとほぼ等しくてもよく、梱包具100においてY方向の長さは、X方向の長さよりも小さくてもよい。
[実施形態6]
次に、図11を参照して、本発明の実施形態6に係る梱包具100について説明する。図11は、本発明の実施形態6に係る梱包具100の斜視図である。実施形態6に係る梱包具100は、X方向の長さがY方向の長さよりも大きい点で、実施形態5に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態6が実施形態5と異なる点を主に説明する。
次に、図11を参照して、本発明の実施形態6に係る梱包具100について説明する。図11は、本発明の実施形態6に係る梱包具100の斜視図である。実施形態6に係る梱包具100は、X方向の長さがY方向の長さよりも大きい点で、実施形態5に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態6が実施形態5と異なる点を主に説明する。
図11に示すように、梱包具100は、物品50を梱包する。梱包具100は、配置部110と、第1折返し部120と、立上部140とを備える。第1折返し部120は、配置部110の領域110aに対して折曲線BL1において折り曲げられる。配置部110の領域110bは、第1折返し部120に対して折曲線BL2において折り曲げられる。
なお、ここでは、配置部110のX方向の長さは、配置部110のY方向の長さよりも大きい。このため、配置部110に対して物品50を長手方向がX方向に延びる向きに配置できる。
なお、図1~図11を参照した上述の説明では、物品50は、配置部110および第1折返し部120に被覆されていたが、本実施形態はこれに限定されない。物品50の少なくとも一部は、配置部110および第1折返し部120から露出されてもよい。
[実施形態7]
次に、図12を参照して、本発明の実施形態7に係る梱包具100について説明する。図12(a)は、本発明の実施形態7に係る梱包具100の斜視図である。実施形態7に係る梱包具100は、第1折返し部120に開口部120hが設けられている点で、実施形態5に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態7が実施形態5と異なる点を主に説明する。
次に、図12を参照して、本発明の実施形態7に係る梱包具100について説明する。図12(a)は、本発明の実施形態7に係る梱包具100の斜視図である。実施形態7に係る梱包具100は、第1折返し部120に開口部120hが設けられている点で、実施形態5に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態7が実施形態5と異なる点を主に説明する。
図12(a)に示すように、第1折返し部120には、開口部120hが設けれる。物品50は、開口部120hから露出される。開口部120hは、矩形状である。物品50が開口部120hから露出されることにより、梱包具100が物品50を梱包した状態で、梱包具100の外側から物品50の存在および種類を確認できる。
なお、開口部120hが設けられる場合、開口部120hと頂点との間に、罫線が設けられることが好ましい。
図12(b)は、本発明の実施形態7の変形例に係る梱包具100の斜視図である。図12(b)に示すように、開口部120hの周囲に罫線120p~120sが設けられてもよい。罫線120p~120sは、いわゆる折曲線であってもよく、破線であってもよい。
罫線120pは、開口部120hの角と第1折返し部120の隅120c3とを結ぶ。罫線120qは、開口部120hの角と第1折返し部120の隅120c4とを結ぶ。罫線120rは、開口部120hの角と第1折返し部120の隅120c2とを結ぶ。罫線120sは、開口部120hの角と第1折返し部120の隅120c1とを結ぶ。罫線120p~120sにより、第1折返し部120は、配置部110に対して比較的大きく移動可能である。これにより、物品50の高さが比較的大きくても、梱包具100は物品50を梱包できる。
なお、図12(a)および図12(b)に示した梱包具100では、第1折返し部120に開口部120hが設けられていたが、本実施形態はこれに限定されない。開口部は、配置部110に設けられてもよく、配置部110および第1折返し部120の両方に設けられてもよい。また、図12(b)に示した梱包具100では、第1折返し部120に設けられた開口部120hに対して罫線が設けられていたが、本実施形態はこれに限定されない。罫線は、配置部110の開口部に設けられてもよく、配置部110および第1折返し部120の両方の開口部に設けられてもよい。
[実施形態8]
次に、図13を参照して、本発明の実施形態8に係る梱包具100について説明する。図13(a)は、本発明の実施形態8に係る梱包具100の斜視図である。実施形態8に係る梱包具100は、爪部120nが設けられる点で、実施形態5に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態8が実施形態5と異なる点を主に説明する。
次に、図13を参照して、本発明の実施形態8に係る梱包具100について説明する。図13(a)は、本発明の実施形態8に係る梱包具100の斜視図である。実施形態8に係る梱包具100は、爪部120nが設けられる点で、実施形態5に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態8が実施形態5と異なる点を主に説明する。
図13(a)に示すように、梱包具100は、物品50を梱包する。梱包具100は、配置部110と、第1折返し部120と、立上部140とを備える。第1折返し部120には爪部120nが設けられる。爪部120nは、第1折返し部120から鉛直下方に延びる。ここでは、爪部120nは、第1折返し部120の+X方向端部および-X方向端部に設けられる。
例えば、爪部120nは、配置部110の領域110bのうちの一部を第1折返し部120に接続した状態で領域110bから切り離すことによって形成できる。同様に、爪部120nは、配置部110の領域110a1のうちの一部を第1折返し部120に接続した状態で領域110a1から切り離すことによって形成できる。爪部120nにより、梱包具100に梱包された物品50に対する衝撃を低減できる。
図13(b)に示すように、梱包具100は、立上部140が高さ方向(+Z方向)に折り曲げられた状態で、外箱70内に収納される。換言すると、外箱70の寸法は、立上部140が高さ方向(+Z方向)に折り曲げられた状態で、梱包具100が丁度収納されるように、設定されている。ここでは、爪部120nが鉛直下方に延びる。爪部120nが延びることにより、配置部110の第2主面112が外箱70の底面と直接接触することを回避できる。これにより、外箱70の底面に対して衝撃が発生した場合でも、梱包具100に梱包された物品50に対して生じる衝撃を低減できる。
立上部140の高さと爪部120nの長さとの和を高さh1とする場合、ここでは、高さh1と、外箱70の高さh2とが、略等しく設定されている。立上部140が高さ方向(+Z方向)に折り曲げられた状態で、梱包具100が外箱70内に収納される。これにより、立上部140が配置部110に対して折り曲げられた状態が保持される。
なお、図13に示した梱包具100では、第1折返し部120に2つの爪部120nが設けられたが、本実施形態はこれに限定されない。第1折返し部120に3以上の爪部120nが設けられてもよい。なお、爪部120nは、第1折返し部120に対して対称に配置されることが好ましい。例えば、爪部120nは、第1折返し部120の4つの隅120c1~120c4に対応する位置に設けられてもよい。
また、図13に示した梱包具100において、爪部120nは、第1折返し部120の+X方向端部および-X方向端部に設けられたが、本実施形態はこれに限定されない。爪部120nは、第1折返し部120の+Y方向端部および-Y方向端部に設けられてもよい。例えば、爪部120nは、立上部140aの-Y方向外側端部および立上部140bの+Y方向外側端部から鉛直下方に延びてもよい。
以上、図面(図1~図13(b))を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図1~図13(b)を参照して説明した梱包具100は、段ボール製または片段ボール製であったが本発明はこれに限定されない。例えば、梱包具100は、厚紙であってもよい。また、梱包具100は、紙製に限らず、ポリエチレンまたはゴムのような樹脂製であってもよい。
50 物品
70 外箱(収容部材)
80 梱包体
100 梱包具
110 配置部
111 第1主面
112 第2主面
120 第1折返し部
130 第2折返し部
140、140a、140b 立上部
150 板状部材
70 外箱(収容部材)
80 梱包体
100 梱包具
110 配置部
111 第1主面
112 第2主面
120 第1折返し部
130 第2折返し部
140、140a、140b 立上部
150 板状部材
Claims (6)
- 物品を梱包するために用いられる梱包具であって、
前記物品が配置される第1主面と、前記第1主面と反対側の第2主面とを有する配置部と、
前記配置部に接続し、前記配置部に対して前記物品が位置する側に折り返され、前記物品を覆う、第1折返し部と、
前記配置部に接続し、前記配置部に対して高さ方向に折り曲げられている立上部と
を備える、梱包具。 - 前記第1折返し部に接続し、前記配置部の第2主面側に折り返される第2折返し部をさらに備える、請求項1に記載の梱包具。
- 前記第2折返し部は、前記配置部の前記第2主面に接着される、請求項2に記載の梱包具。
- 前記配置部に配置される板状部材をさらに備える、請求項1または2に記載の梱包具。
- 請求項1または2に記載の梱包具と、
前記梱包具が収容される収容部材と
を備える、梱包体。 - 前記立上部の高さは、前記収容部材の高さの1/4以上である、請求項5に記載の梱包体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022068462A JP2023158549A (ja) | 2022-04-18 | 2022-04-18 | 梱包具および梱包体 |
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Family Applications (1)
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JP2022068462A Pending JP2023158549A (ja) | 2022-04-18 | 2022-04-18 | 梱包具および梱包体 |
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-
2022
- 2022-04-18 JP JP2022068462A patent/JP2023158549A/ja active Pending
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