JP7256485B1 - 調光シートの梱包体 - Google Patents

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Abstract

【課題】調光シートの機能低下を抑制できる調光シートの梱包体を提供する。【解決手段】梱包体は、調光シート11と、調光シート11の全体を挟み込む保護板31,32と、調光シート11と第1保護板31とに挟まれ、調光シート11の一方の面全体と接触する第1保護シート21と、調光シート11と第2保護板32とに挟まれ、調光シート11の他方の面全体と接触する第2保護シート22と、封止部の全体を覆い、かつ第1保護シート21に調光シート11を固定する易剥離テープ16aと、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、調光シートの梱包体に関する。
上述した梱包体の一例は、積層体と、積層体を挟む一対の保護板と、を備える。積層体は、板状基体と、板状基体の一対の主面のうち少なくとも一方の主面上に配置された保護フィルムを備える(例えば、特許文献1を参照)。板状基体の一例である調光シートは、第1透明電極フィルム、第2透明電極フィルム、および第1透明電極フィルムと第2透明電極フィルムとに挟まれた調光層を備える。調光層は、液晶組成物を備える。調光シートの外周部は、調光層における第1透明電極フィルムと第2透明電極フィルムとの隙間を封止する封止部を備える。
特開2020-93839号公報
上述した梱包体において、保護フィルムは、調光シートに対向する粘着層を有する。保護フィルムは、粘着層を介して調光シートに貼り付けられている。保護フィルムが調光シートから剥離される際に、調光シートがシート内の剥離を生じないように、粘着層の粘着力に易剥離性が要求される。
一方、調光シートの外周部は、保護フィルムに粘着する端部であるため、調光シートの中央よりも、保護フィルムの剥離し易い部位である。そのため、保護フィルムに易剥離性が要求されることと、保護フィルムが調光シートの外周部で剥離しやすいこととが相まって、梱包体の輸送時などに調光シートが振動すると、保護フィルムが調光シートの外周部から剥離しはじめる。結果として、調光シートの表面が他の部材と擦れたり、封止部の表面が他の部材と擦れたりすることで、調光シートの機能を損なうおそれがある。
上記課題を解決する調光シートの梱包体において、前記調光シートは、第1透明電極フィルムと、第2透明電極フィルムと、前記第1透明電極フィルムと前記第2透明電極フィルムとの隙間を前記調光シートの外周部で封止する封止部と、前記封止部に囲まれた隙間に封入されている液晶組成物と、を備え、前記梱包体は、前記調光シートと、前記調光シートの全体を挟み込む第1保護板、および第2保護板と、前記調光シートと前記第1保護板とに挟まれ、前記調光シートの一方の面全体と接触する第1保護シートと、前記調光シートと前記第2保護板とに挟まれ、前記調光シートの他方の面全体と接触する第2保護シートと、前記封止部の全体を覆い、かつ前記第1保護シートに前記調光シートを固定する易剥離テープと、を備える。
上記構成によれば、第1保護板は、梱包体の外部から第1保護シートに加わる衝撃や外部部材との摩擦などを和らげる。第2保護板は、梱包体の外部から第2保護シートに加わる衝撃や外部部材との摩擦などを和らげる。そして、第1保護シート、および第2保護シートが、さらに衝撃や摩擦から、調光シートの両面を保護する。この際、易剥離テープと第1保護シートとが封止部の全体を覆うとともに、易剥離テープによって封止部が第1保護シートに固定されるため、封止部と第1保護シートとの擦れ、および調光シートと第1保護シートとの擦れが抑制される。このため、輸送時の振動による擦れから調光シートの両面を保護することで、調光シートの傷や破損が抑制できるとともに、封止部が調光シートから剥がれることによる封止部の性能低下を抑制できる。
上記構成において、前記易剥離テープは、前記調光シートの外周部における端面形状に追従するように前記調光シートの外周部の全体を覆う。
上記構成によれば、易剥離テープと調光シートの外周部における端面との間に隙間が形成され難くなるため、易剥離テープと外周部との接触面積が大きくなることによって、易剥離テープによる接着強度が増す。このため、第1保護シートに対して調光シートの封止部の位置がずれることを抑制できる。
上記構成において、前記易剥離テープは、第1易剥離テープであり、前記第1透明電極フィルムは、第1透明電極層を備え、前記調光シートは、前記第1透明電極層に接続された可撓性配線基板をさらに備え、前記可撓性配線基板は、前記第1透明電極フィルムの外側に向けて延びる延在部を備え、前記第1易剥離テープは、前記延在部における基端部を前記第1保護シートに固定し、前記梱包体は、前記延在部における先端部を前記第1保護シートに固定する第2易剥離テープをさらに備える。
上記構成によれば、可撓性配線基板の位置が、第1透明電極フィルム、および第1保護シートに対してずれ難くなる。このため、第1透明電極フィルムと可撓性配線基板との接合部分に力がかかることを抑制できる。
上記構成において、前記第1保護シートの複数箇所が粘着テープによって前記第1保護板に固定され、前記第2保護シートの複数箇所が粘着テープによって前記第2保護板に固定される。
上記構成によれば、第1保護シートの位置が、第1保護板に対して面方向にずれ難くなるとともに、第2保護シートの位置が、第2保護板に対して面方向にずれ難くなる。このため、調光シートの面が垂直方向となる向きで輸送されたときの振動によって、第1保護シートごと調光シートの位置が下がってしまうこと、および第2保護シートごと調光シートの位置が下がってしまうことを抑制できる。
上記構成において、前記梱包体は、前記第1保護板に前記第2保護板を押圧するようにストレッチフィルムによって巻き回されている。
上記構成によれば、第1保護板と第2保護板とによって挟み込まれた調光シートの面に垂直な方向から、ストレッチフィルムによって圧力がかけられる。このため、輸送時の振動と調光シートの自重とによって調光シートが面方向に動くことを抑制できる。
上記構成において、前記第1保護板と、前記第2保護板と、前記第1保護板と前記第2保護板とに挟まれた複数のシートとが、1つの保護体を構成し、前記梱包体は、積み重ねられた複数の前記保護体を備え、相互に隣り合う前記保護体において、一方の前記保護体における前記第1保護板が他方の前記保護体における前記第2保護板である。
上記構成によれば、相互に隣り合う保護体において、一方の保護体における第1保護板が他方の保護体における第2保護板を兼ねることによって、少ない枚数の保護板で、複数の保護体が積層される。このため、少ない枚数の保護板で、複数枚の調光シートを1つの梱包体として梱包することができる。
上記構成において、1組の保護体は、前記第1保護板と、前記第2保護板と、前記第1保護板と前記第2保護板とに挟まれた複数のシートとから構成され、前記保護体を収容する梱包箱と、前記調光シートの面方向において前記保護体の角部を前記梱包箱の内面から離間させるように前記保護体の縁に配置される緩衝部材を備えてもよい。
保護体の角部は、保護体の端面のなかでも応力によって変形しやすい部位である。この点、上記構成によれば、保護体の角部が梱包箱の内面から離間するように、緩衝部材が保護体の縁に配置される。このため、梱包箱から保護体に伝わる応力や衝撃が保護体に対して和らげられる。すなわち、梱包箱から調光シートに伝わる応力や衝撃が調光シートに対して和らげられる。結果として、梱包体における調光シートの品質の保護性能が高まる。
上記構成において、前記緩衝部材は、前記保護体の前記角部に追従する形状を有して前記保護体の前記角部が差し込まれるスリットを備えてもよい。
上記構成によれば、保護体の角部が緩衝部材のスリットに収容されて保護体の角部が緩衝部材に覆われる。このため、保護体の角部に対する保護の実効性、ひいては調光シートの角部に対する保護の実効性が高まる。
上記構成において、前記緩衝部材は、前記保護体の前記角部が差し込まれるスリットを備え、前記調光シートの厚さ方向における前記スリットの厚さは前記保護体の厚さよりも厚くてもよい。
上記構成によれば、緩衝部材に対する保護体の角部の位置がずれにくいため、緩衝部材に対して保護体の角部の位置がずれることに起因して調光シートに擦れや変形が生じたりすることが抑制される。
上記構成において、1組の保護体は、前記第1保護板と、前記第2保護板と、前記第1保護板と前記第2保護板とに挟まれた複数のシートとから構成され、前記保護体を収容する梱包箱と、前記調光シートの厚さ方向において前記保護体を前記梱包箱の内面から離間させるように前記保護体の縁に配置される緩衝部材を備えてもよい。
調光シートの大型化は、保護体そのものの大型化を進める。調光シートのサイズが大きくなるほど、保護体そのものが自重によって撓みやすい。自重によって撓むような保護体が、当該保護体以外の構造に接触する場合、当該接触を通じて、調光シートに応力や衝撃が伝わりやすい。この点、上記構成によれば、調光シートの厚さ方向において保護体が梱包箱の内面から離間するように、緩衝部材が保護体の縁に配置される。このため、梱包箱から保護体に伝わる応力や衝撃が保護体に対して和らげられる。すなわち、梱包箱から調光シートに伝わる応力や衝撃が調光シートに対して和らげられる。結果として、梱包体における調光シートの品質の保護性能が高まる。
この構成において、積み重ねられた複数組の前記保護体を備え、前記緩衝部材は、前記調光シートの厚さ方向において前記保護体を他の前記保護体から離間させるように前記保護体の縁に配置されてもよい。
この構成によれば、調光シートの厚さ方向において保護体が他の保護体から離間するように、緩衝部材が保護体の縁に配置される。このため、保護体間で伝わる応力や衝撃が保護体間で和らげられる。すなわち、他の保護体から調光シートに伝わる応力や衝撃が和らげられる。結果として、梱包体における調光シートの品質の保護性能がさらに高まる。
本開示によれば、易剥離テープが、封止部の全体を覆い、かつ第1保護シートに調光シートを固定することで、調光シートの傷や破損が抑制できるとともに、封止部が調光シートから剥がれることによる封止部の性能低下を抑制できる。
図1は、第1実施形態における調光シートの平面構造を示す平面図である。 図2は、図1の2-2線に沿う断面構造を示す断面図である。 図3は、第1実施形態の調光シートが保護板に挟まれた状態を示す分解斜視図である。 図4は、第1実施形態の各層がテープで固定された状態を示す分解斜視図である。 図5は、図4の5-5線に沿う断面構造を示す断面図である。 図6は、第1実施形態のストレッチテープを巻かれた状態の梱包体を示す斜視図である。 図7は、第2実施形態の複数の保護体が積み重ねられた状態を示す分解斜視図である。 図8は、第3実施形態の保護体を示す分解斜視図である。 図9は、第3実施形態の緩衝部材を示す斜視図である。 図10は、第3実施形態の梱包体における梱包箱を示す斜視図である。 図11は、第3実施形態の梱包体における緩衝部材を示す断面図である。 図12は、第3実施形態の評価結果を示す表である。
(第1実施形態)
以下、被梱包体である調光シートの構成を説明し、次に、1つの調光シートを保護する保護体の構成、調光シートの梱包体の構成、順にそれぞれの構成を説明する。
[調光シートの構成]
調光シート11は、第1面と、第1面とは反対側の第2面とを備える。第1面と第2面とは、それぞれ調光シート11の広がる方向に沿って広がる。図1は、調光シート11の第1面と対向する視点から見た、調光シート11の平面構造を示す。
図1に示すように、調光シート11の外形は、矩形形状を有する。調光シート11は、一対の可撓性配線基板12を備える。一対の可撓性配線基板12は、調光シート11の外周部13に接続され、調光シート11の一辺に沿って並ぶ。可撓性配線基板12が配置される一辺は、調光シート11の長辺でもよいし、調光シート11の短辺でもよい。可撓性配線基板12が配置される一辺は、調光シート11における駆動回路の配置等に基づいて設定されてもよい。
図2に示すように、調光シート11は、第1透明電極フィルム11aと、第2透明電極フィルム11dと、調光層11gと、封止部11hと、を備える。調光層11gは、第1透明電極フィルム11aと第2透明電極フィルム11dとの隙間に封入されている。封止部11hは、第1透明電極フィルム11aと第2透明電極フィルム11dとの隙間を調光シート11の外周部13で封止する。調光層11gは、封止部11hに囲まれた隙間に封入されている。
調光層11gは、透明高分子層と液晶組成物とを備える。透明高分子層は、液晶組成物を充填するための空隙を区画する。透明高分子層が区画する空隙は、透明高分子層と液晶組成物との屈折率差によって、調光層11gに入る可視光を散乱し、これによって調光層11gを濁らせる大きさと数量とを備える。液晶組成物は、透明高分子層のなかの空隙に充填されている。
液晶組成物の保持型式は、高分子分散型、高分子ネットワーク型、および、カプセル型のいずれか1つである。高分子分散型は、孤立した多数の空隙を透明高分子層のなかに備え、高分子層に分散した空隙のなかに液晶組成物を保持する。高分子ネットワーク型は、3次元の網目状を有した透明な高分子ネットワークを備え、相互に連通した網目状の空隙のなかに液晶組成物を保持する。高分子ネットワークは、透明高分子層の一例である。カプセル型は、カプセル状を有した液晶組成物を透明高分子層のなかに保持する。なお、液晶組成物は、液晶化合物以外に、透明高分子層を形成するためのモノマー、二色性色素、可塑剤などを含有してもよい。調光層11gは、調光層11gの厚さを一定範囲に保持するためのスペーサーを含有してもよい。
第1透明電極フィルム11aは、第1透明基材11bと、第1透明電極層11cとを備える。第1透明基材11bは、第1透明電極層11cを支持する。第1透明基材11bは、調光シート11の第1面を備える。第2透明電極フィルム11dは、第2透明基材11eと、第2透明電極層11fとを備える。第2透明基材11eは、第2透明電極層11fを支持する。第2透明基材11eは、調光シート11の第2面を備える。
第1透明電極フィルム11aは、第1透明電極層11cと調光層11gとの間に、配向層を備えてもよいし、第1透明基材11bにおける第1透明電極層11cとは反対側に、ハードコート層を備えてもよい。第2透明電極フィルム11dは、第2透明電極層11fと調光層11gとの間に、配向層を備えてもよいし、第2透明基材11eにおける第2透明電極層11fとは反対側に、ハードコート層を備えてもよい。
可撓性配線基板12は、第1透明電極フィルム11a、および第2透明電極フィルム11dの外側に向けて延びる延在部12aを備える。一対の可撓性配線基板12のうちの一方は、第1透明電極層11cに電気的に接続され、一対の可撓性配線基板12のうちの他方は、第2透明電極層11fに電気的に接続される。これによって、一対の可撓性配線基板12によって、第1透明電極フィルム11aと第2透明電極フィルム11dとの間に挟まれた調光層11gに、駆動電圧を印加することができる。
例えば、ノーマル型の調光シート11において、透明電極層11c,11fの間に電場が形成されていない場合、液晶化合物の長軸方向は、調光シート11に入射した光が散乱するように不規則に並び、これによって調光シート11を不透明にする。透明電極層11c,11fの間に電場が形成されている場合、液晶化合物の長軸方向は、調光シート11に入射した光が透過するように電場に追従し、これによって調光シート11を透明にする。
例えば、リバース型の調光シート11において、透明電極層11c,11fの間に電場が形成されていない場合、液晶化合物の長軸方向は、配向層の規制力に追従して並び、これによって、調光シート11を透明にする。透明電極層11c,11fに電場が形成されている場合、液晶化合物の長軸方向は、調光シート11に入射した光が散乱するように電場に追従し、これによって調光シート11を不透明にする。
このように、調光シート11は、透明から不透明に可逆的に切り替わる。こうした調光シート11の第1面は、窓ガラス、パーテーション、ショーケースなどの透明体に貼り付けられてもよい。また、調光シート11の第1面は、第1透明板に貼り付けられ、かつ調光シート11の第2面は、第2透明板に貼りつけられ、これによって調光シート11は、2つの透明板に挟持されてもよい。あるいは、調光シート11は、透明体に貼り付けられることなく、投影スクリーンとして利用されてもよい。
[保護体の構成]
図3に示すように、保護体51は、調光シート11と、第1保護シート21と、第2保護シート22と、を備える。
第1保護シート21の大きさは、調光シート11よりも大きい。調光シート11の第1面と対向する視点から見て、第1保護シート21の外周部は、調光シート11からはみ出すように配置される。第2保護シート22の大きさは、調光シート11よりも大きい。調光シート11の第2面と対向する視点から見て、第2保護シート22の外周部は、調光シート11からはみ出すように配置される。
保護シート21,22は、協同によって、調光シート11の全体を覆う。保護シート21,22は、調光シート11の全体を挟み込む。第1保護シート21は、調光シート11の第1面に接することで、調光シート11の第1面全体を保護する。第2保護シート22は、調光シート11の第2面全体に接することで、調光シート11の第2面全体を保護する。保護シート21,22は、それぞれ調光シート11に対する易剥離性を有した粘着層を備えてもよいし、調光シート11に対する粘着性を有していなくともよい。
保護体51は、第1保護板31と、第2保護板32と、を備える。
第1保護板31は、調光シート11よりも大きい。調光シート11の第1面と対向する視点から見て、第1保護板31の外周部は、調光シート11からはみ出すように配置される。第1保護板31の外周部は、第1保護シート21からはみ出すように配置されてもよいし、第1保護シート21からはみ出さないように配置されてもよい。第1保護板31は、第1保護シート21における調光シート11と接する面とは反対側の面に接する。
第2保護板32は、調光シート11よりも大きい。調光シート11の第2面と対向する視点から見て、第2保護板32の外周部は、調光シート11からはみ出すように配置される。第2保護板32の外周部は、第2保護シート22からはみ出すように配置されてもよいし、第2保護シート22からはみ出さないように配置されてもよい。第2保護板32は、第2保護シート22における調光シート11と接する面とは反対側の面に接する。
第1保護板31と第2保護板32とは、協同によって、調光シート11の全体を覆う。第1保護板31と第2保護板32とは、調光シート11の全体を挟み込む。第1保護板31は、第1保護シート21に接することで、調光シート11の第1面全体を保護する。第2保護板32は、第2保護シート22に接することで、調光シート11の第2面全体を保護する。
このように、第1保護板31、第1保護シート21、調光シート11、第2保護シート22、第2保護板32がこの順に積層されることによって、調光シート11の全体を保護する保護体51が構成される。第1保護板31と、第2保護板32と、第1保護板31と第2保護板32とに挟まれた複数のシートとが、1つの保護体51を構成する。複数のシートは、第1保護シート21、調光シート11、および第2保護シート22である。
調光シート11の表面に対する擦れの抑制向上が要求される場合、また調光シート11の表面に対する局所的な押圧の抑制向上が要求される場合、保護シート21,22は、それぞれ弾性を有することが好ましい。保護シート21,22の一例は、それぞれ発泡シートである。発泡シートは、独立した気泡を含むシートであり、弾性を有する緩衝材である。
保護体51に軽量化や高強度化が要求される場合、保護板31,32は、それぞれ軽く、かつ高強度を有することが好ましい。保護板31,32の一例は、それぞれバイウオール(登録商標)構造を有し、かつ厚さが10mm以上である板段ボールである。バイウォール(登録商標)構造は、2枚の段ボールを貼り合わせて強化された板段ボールの構造である。保護板31,32は、プラスチック製の段ボールでもよい。
保護板31,32は、矩形形状を有してもよい。矩形形状を有する保護板31,32は、梱包、および輸送のときの取り扱いを容易にすることができる。なお、保護板31,32の外周部におけるコーナー部分は、丸みがあってもよいし、45度に面取りしてあってもよい。
図4に示すように、第1保護シート21の複数箇所は、粘着テープ17によって第1保護板31に剥離可能に固定される。図4は、第1保護板31の大きさと第1保護シート21の大きさとが同じである例を示す。第1保護板31の外周部における複数箇所は、第1保護シート21の外周部における片面に、粘着テープ17によって固定される。粘着テープ17は、易剥離性を有する。これによって、第1保護板31の位置に対して第1保護シート21の位置がずれることが抑制される。
なお、第1保護板31の外周部における第1保護シート21と対向する表面と、第1保護シート21の外周部における第1保護板31と対向する表面とは、両面に粘着層を有する粘着テープによって、固定されてもよい。また、第1保護板31の外周部よりも内側、かつ第1保護シート21の外周部よりも内側に、第1保護板31の表面と第1保護シート21の表面とが、両面に粘着層を有する粘着テープによって、固定されてもよい。この際、第1保護シート21が第1保護板31に固定される位置は、調光シート11の外側であることが好ましい。これによって、調光シート11の位置が第1保護板31の位置に対してずれることが抑制できる。
第1保護板31の外周部は、第1保護シート21の外周部からはみ出してもよい。この際、第1保護シート21の外周部における複数箇所は、片面に粘着層を有する粘着テープ17によって、第1保護板31の表面に固定されてもよい。
第1保護板31が矩形形状を有するとき、第1保護板31の1辺に、第1保護シート21の2箇所以上で、第1保護シート21が固定されてもよい。なお、第1保護シート21が第1保護板31に固定される部位の個数は、第1保護板31の大きさによって、適宜変更されてもよい。例えば、第1保護板31の大きさが大きいほど、第1保護シート21が第1保護板31に固定される部位の個数が多くてもよい。
第2保護板32の複数箇所は、粘着テープ17によって第2保護シート22に剥離可能に固定される。図4は、第2保護板32の大きさと第2保護シート22の大きさとが同じである例を示す。第2保護板32の外周部における複数箇所は、第2保護シート22の外周部における片面に、粘着テープ17によって固定される。これによって、第2保護板32の位置に対して第2保護シート22の位置がずれることが抑制される。
第2保護板32の外周部における第2保護シート22と対向する表面と、第2保護シート22の外周部における第2保護板32と対向する表面とは、両面に粘着層を有する粘着テープによって、固定されてもよい。また、第2保護板32の外周部よりも内側、かつ第2保護シート22の外周部よりも内側に、第2保護板32の表面と第2保護シート22の表面とが、両面に粘着層を有する粘着テープによって、固定されてもよい。この際、第2保護シート22が第2保護板32に固定される位置は、調光シート11の外側であることが好ましい。これによって、調光シート11の位置が第2保護板32の位置に対してずれることが抑制できる。
第2保護板32の外周部は、第2保護シート22の外周部からはみ出してもよい。この際、第2保護シート22の外周部における複数箇所は、片面に粘着層を有する粘着テープ17によって、第1保護板31の表面に固定されてもよい。
第2保護板32が矩形形状を有するとき、第2保護板32の1辺に、第2保護シート22の2箇所以上で、第2保護シート22が固定されてもよい。なお、第2保護シート22が第2保護板32に固定される部位の個数は、第2保護板32の大きさによって、適宜変更されてもよい。例えば、第2保護板32の大きさが大きいほど、第2保護シート22が第2保護板32に固定される部位の個数が多くてもよい。
保護体51は、第1易剥離テープ16aを備える。第1易剥離テープ16aは、封止部11hの全体を覆い、かつ第1保護シート21に調光シート11を固定する。第1易剥離テープ16aは、調光シート11の外周部13の全体を覆う。調光シート11の各辺は、別々の第1易剥離テープ16aによって、第1保護シート21に固定されてもよいし、1つの第1易剥離テープ16aによって、第1保護シート21に固定されてもよい。第1易剥離テープ16aは、保護体51の開梱時に、第1易剥離テープ16aの接着成分が調光シート11の表面に残り難いように、単位接着面積あたりの接着力が弱く設定されている。
4辺の第1易剥離テープ16aのうち、1辺の第1易剥離テープ16aは、可撓性配線基板12の延在部12aにおける基端部12bを第1保護シート21に11a固定する。
保護体51は、第2易剥離テープ16bを備える。第2易剥離テープ16bは、可撓性配線基板12の延在部12aにおける先端部12cを第1保護シート21に固定する。各可撓性配線基板12の先端部12cは、別々の第2易剥離テープ16bによって、第1保護シート21に固定されてもよいし、1つの長い第2易剥離テープ16bによって、第1保護シート21に固定されてもよい。第2易剥離テープ16bは、保護体51の開梱時に、第2易剥離テープ16bの接着成分が可撓性配線基板12の表面に残り難いように、単位接着面積あたりの接着力が弱く設定されている。
可撓性配線基板12の基端部12bは、可撓性配線基板12の延在部12aにおける先端部12cとは異なる別の第2易剥離テープ16bによって、第1保護シート21に固定されてもよい。
図5に示すように、調光シート11の外周部13における端面は、封止部11hの端面を備える。第1易剥離テープ16aの接着面は、封止部11hの端面である被接着面、および第1透明電極フィルム11aの端面である被接着面に対して密着される。第1易剥離テープ16aの接着面は、第1保護シート21の表面である被接着面に対しても密着される。第1易剥離テープ16aの接着は、スキージのような道具を用いて行われてもよい。スキージは、プラスチックやゴムによって形成される。第1易剥離テープ16aの接着は、第1易剥離テープ16aを調光シート11の端面に向けて押し当てることによって、接着面と被接着面との間に溜まっている空気を押し出して取り除く。
接着面と被接着面との間に溜まる空気は、空気の介在分だけ、接着面積を小さくすると共に、接着面と被接着面との接着力を低める。接着面と被接着面との間に溜まる空気がスキージによって押し出されることで、第1易剥離テープ16aの接着面積を大きくすることができる。これによって、封止部11hと第1易剥離テープ16aとの接着力と、第1透明電極フィルム11aと第1易剥離テープ16aとの接着力と、第1保護シート21と第1易剥離テープ16aとの接着力と、が高められる。さらに、スキージによって、第1透明電極フィルム11aの端面と第1保護シート21の表面とによって形成される隅部18に対しても、第1易剥離テープ16aの接着面を密着させることができる。
4つの第1易剥離テープ16aは、調光シート11の外周部13の全体を覆う。第1易剥離テープ16aは、調光シート11の外周部13における端面形状に追従するように調光シート11の外周部13の全体を覆う。このように、第1易剥離テープ16aの接着面積を大きくする上述した固定方法は、第1保護シート21に対して調光シート11の位置がずれることを抑制する。単位接着面積あたりの接着力が弱い第1易剥離テープ16aであっても、接着面積を大きくすることで接着力が増すことによって、第1保護シート21に対して調光シート11を固定することができる。
第1易剥離テープ16aは、第1保護シート21に対する接着面積を大きくするために、幅の広い易剥離テープが使用されることが好ましい。これによって、第1保護シート21と第1易剥離テープ16aとの接着面積とを大きくすることができる。例えば、幅寸法が30mmのマスキングテープが使用される。ただし、幅の広い易剥離テープが使用されても、封止部11hと第1易剥離テープ16aとの接着面積が大きくなるわけではない。そのため、幅の広い易剥離テープが使用されるときも、第1易剥離テープ16aは、調光シート11の外周部13における端面形状に追従するように調光シート11の外周部13の全体を覆う。
保護体51は、第1保護板31と第2保護板32とを粘着テープ17によって固定されることが好ましい。例えば、1辺に対して少なくとも1箇所で粘着テープ17が使用されることで、第1保護板31の外周部と、第2保護板32の外周部とが、4辺で固定されることが好ましい。こうした構成であれば、保護体51を一体物として取り扱うことができるとともに、第2保護シート22の表面と、調光シート11の表面とが擦れることも抑制できる。
[梱包体の構成]
図6に示すように、梱包体100は、保護体51を備える。梱包体100は、保護体51において、第1保護板31に第2保護板32を押圧するようにストレッチフィルム41によって巻き回されている。保護体51は、ストレッチフィルム41によって、例えば、縦方向、および縦方向と直交する横方向に、それぞれ2周以上巻いて固定されている。ストレッチフィルム41が2周以上巻かれることによって、内周のストレッチフィルム41が外周のストレッチフィルム41に接触するため、ストレッチフィルム41が緩むことを抑制できる。
保護板31,32は、ストレッチフィルム41が巻き付けられたときに、厚さ方向に変形可能であることが好ましい。保護板31,32が厚さ方向に変形することによって、保護板31,32の表面形状が、調光シート11の表面形状に追従する。そのため、挟み込まれた調光シート11が厚さ方向に変形することを抑制できるとともに、調光シート11の位置が、保護板31,32に対して面方向に移動することを抑制できる。
なお、矩形形状を有する梱包体100のコーナーは、梱包体100の端面のなかでも衝撃に弱い部位である。そのため、梱包体100は、その4つのコーナーにビニールテープが貼り付けられた後、圧着されて4つのコーナーが固定されることが好ましい。輸送時において、梱包体100のコーナーに衝撃が加わったときに、その衝撃によって、調光シート11が変形することを抑制できる。また、4つのコーナーのビニールテープが圧着されることで、第1保護板31と第2保護板32との位置を、よりしっかりと固定することができる。
梱包体100は、最外周において、気泡緩衝材で全体が覆われることが好ましい。気泡緩衝材とは、例えば、プチプチ(登録商標)、エアーキャップ(登録商標)のような、円柱状の突起の中に空気を閉じ込めて成型されたシートである。気泡緩衝材によって、輸送時において、調光シート11への周囲からの衝撃を和らげることができる。梱包体100は、気泡緩衝材で全体が2重に覆われることが好ましい。
[梱包体の製造方法]
梱包体100の製造方法について説明する。梱包体100は以下の作業手順で製造される。
(a)梱包される調光シート11のサイズよりも縦横ともに10cm以上大きいサイズの第1保護板31が、作業台に配置される。そして、第1保護板31と同じサイズの第1保護シート21が、第1保護板31に重ねて配置される。そして、第1保護シート21と第1保護板31とが、粘着テープ17で8箇所以上固定される。
(b)調光シート11は、製品ラベルが貼られている側を上にした状態で、第1保護シート21の中央に配置される。そして、第1易剥離テープ16aにて、調光シート11の外周部13と第1保護シート21とが、コーナーを含めてすべて固定される。
(c)スキージ等が用いられて、第1易剥離テープ16aの接着面が調光シート11の外周部13における端面形状に追従するように、第1易剥離テープ16aの接着面と外周部13とが密着される。そして、可撓性配線基板12の基端部12bと先端部12cとが、第2易剥離テープ16bで固定される。
(d)調光シート11の上に第1保護シート21と同じサイズの第2保護シート22が、重ねて配置される。そして、第2保護シート22の上に同じサイズの第2保護板32が重ねて配置される。そして、第2保護板32と第2保護シート22とが、粘着テープ17で8箇所以上固定される。
(e)第1保護板31と第2保護板32とが、粘着テープ17で4箇所以上固定される。そして、第2保護板32の上面に、梱包した製品であることを示すラベルシールが貼付される。
(f)第1保護板31と、第2保護板32と、第1保護板31と第2保護板32とに挟まれた複数のシートと、に対して、ストレッチフィルム41が、縦方向、および横方向にそれぞれ2周以上巻かれて固定される。そして、4つのコーナーにビニールテープが貼り付けられた後に、4つのコーナーが圧着されて固定される。そして、気泡緩衝材で全体が2重に覆われる。最後に、梱包体100に、梱包した製品であることを表すラベルシールが貼付されて、本実施形態における梱包体100を製造するための梱包作業が終了される。
[作用]
調光シート11の外周部13の全体が、第1保護シート21に固定されることで、第1保護シート21に対して、調光シート11における封止部11hの位置がずれることを抑制できる。そして、第1保護シート21が、第1保護板31に固定されることで、第1保護板31に対して、第1保護シート21の位置がずれることを抑制できる。また、第2保護シート22が、第2保護板32に固定されることで、第2保護板32に対して、第2保護シート22の位置がずれることを抑制できる。そして、第1保護板31が、第2保護板32に固定されることで、保護体51が形成される。これによって、第1保護板31に対して、第2保護板32の位置がずれることを抑制できる。つまり、保護体51内において、調光シート11における封止部11hの位置がずれることによって封止部11hが擦れることを抑制できる。
保護体51は、ストレッチフィルム41によって、調光シート11の厚さ方向に圧力がかけられる。これによって、保護体51を構成する保護板31,32は、その圧力によって調光シート11の表面形状に沿って変形する。このため、保護体51の内部において、振動によって、調光シート11における封止部11hの位置がずれることを抑制できる。この際、調光シート11に加わる力による保護シート21,22の変形、および破損や、易剥離テープ16a,16bの第1保護シート21からの剥離などによって、調光シート11の位置がずれることによって封止部11hが擦れることを抑制できる。
特に、梱包体101が輸送されるときに、梱包体101が縦積みされると、重力方向である調光シート11の面方向への振動によって、調光シート11を面方向にずらそうとする大きな力が発生する。縦積みとは、調光シート11の面が垂直方向に位置する状態で、梱包体101が輸送される状態をいう。調光シート11の厚さ方向に圧力が加わることによって、保護板31,32に対して調光シート11の位置が重力方向にずれることを抑制できる。つまり、輸送時の積載方向がいずれの方向であっても、調光シート11の位置がずれることによって封止部11hが擦れることを抑制できる。
第1実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1-1)輸送時の振動による擦れから調光シート11の両面を保護することで、調光シート11の傷や破損が抑制できるとともに、封止部11hが調光シート11から剥がれることによる封止部11hの性能低下を抑制できる。
(1-2)第1易剥離テープ16aと外周部13との接触面積が大きいことによって、第1易剥離テープ16aによる接着強度が増す。このため、第1保護シート21に対して調光シート11の封止部11hの位置がずれることを抑制できる。
(1-3)第1易剥離テープ16aは、延在部12aにおける基端部12bを第1保護シート21に固定し、第2易剥離テープ16bは、延在部12aにおける先端部12cを第1保護シート21に固定する。一対の可撓性配線基板12のうちの一方は、その基端部12bが第1透明電極層11cに電気的に接続される。これによって、可撓性配線基板12の位置が、第1透明電極フィルム11a、および第1保護シート21に対して面方向にずれ難くなる。このため、第1透明電極フィルム11aと可撓性配線基板12との接合部分に力がかかることを抑制できる。
(1-4)第1易剥離テープ16aは、延在部12aにおける基端部12bを第1保護シート21に固定し、第2易剥離テープ16bは、延在部12aにおける先端部12cを第1保護シート21に固定する。一対の可撓性配線基板12のうちの他方は、その基端部12bが第2透明電極層11fに電気的に接続される。これによって、可撓性配線基板12の位置が、第2透明電極フィルム11d、および第1保護シート21に対してずれ難くなる。このため、第2透明電極フィルム11dと可撓性配線基板12との接合部分に力がかかることを抑制できる。
(1-5)第1保護板31と第1保護シート21とが粘着テープ17によって複数箇所固定され、第2保護板32と第2保護シート22とが粘着テープ17によって複数箇所固定される。これによって、第1保護シート21の位置が、第1保護板31に対して面方向にずれ難くなるとともに、第2保護シート22の位置が、第2保護板32に対して面方向にずれ難くなる。このため、調光シート11の面が垂直方向となる向きで輸送されたときの振動によって、第1保護シート21ごと調光シート11の位置が下がってしまうこと、および第2保護シート22ごと調光シート11の位置が下がってしまうことを抑制できる。
(1-6)梱包体100は、第1保護板31に第2保護板32を押圧するようにストレッチフィルム41によって巻き回されている。これによって、第1保護板31と第2保護板32とによって挟み込まれた調光シート11の面に垂直な方向から、ストレッチフィルム41によって圧力がかけられる。このため、輸送時の振動と調光シート11の自重とによって調光シート11が面方向に動くことを抑制できる。
(第2実施形態)
複数の調光シート11を輸送したり保管したりするときの形態である調光シートの梱包体101の構成を説明する。以下、梱包体101において梱包体100とは異なる構成を主に説明し、梱包体100と重複する説明を割愛する。
[梱包体の構成]
図7に示すように、第1保護板31と、第2保護板32と、第1保護板31と第2保護板32とに挟まれた複数のシートとが、1つの保護体51を構成する。複数のシートとは、第1保護シート21、調光シート11、および第2保護シート22である。
梱包体101は、積み重ねられた複数の保護体51を備え、相互に隣り合う保護体51において、一方の保護体51における第1保護板31が他方の保護体51における第2保護板32である。換言すれば、梱包体101は、第1保護板31と、第2保護板32と、複数の第3保護板33とを備える。第3保護板33を上方の保護板として備える保護体51において、第3保護板33は、第2保護板32である。第3保護板33を下方の保護板として備える保護体51において、第3保護板33は、第1保護板31である。
図6に示すように、梱包体101は、積み重ねられた複数の保護体51において、第1保護板31に第2保護板32を押圧するようにストレッチフィルム41によって巻き回されている。積み重ねられた複数の保護体51は、ストレッチフィルム41によって、例えば、縦方向、および横方向に、それぞれ2周以上巻いて固定されている。
第1保護板31、第2保護板32、および第3保護板33は、ストレッチフィルム41が巻き付けられたときに、厚さ方向に変形可能であることが好ましい。第1保護板31、第2保護板32、および第3保護板33が厚さ方向に変形することによって、第1保護板31、第2保護板32、および第3保護板33の表面形状が、調光シート11の表面形状に追従する。挟み込まれた調光シート11が厚さ方向に変形することを抑制できるとともに、調光シート11の位置が、第1保護板31、第2保護板32、および第3保護板33に対して面方向に移動することを抑制できる。
梱包体101のなかで保護板31,32よりも多い第3保護板33は、保護板31,32よりも薄いことによって、梱包体101全体の厚さを薄くできる。これによって、梱包体101の厚さを薄く保ちつつ、より多くの保護体51を梱包することができる。
[梱包体の製造方法]
次に、梱包体101の製造方法について説明する。
梱包体101は以下の作業手順で製造される。
(a)梱包される調光シート11のサイズよりも縦横ともに10cm以上大きいサイズの第1保護板31が、作業台に配置される。そして、第1保護板31と同じサイズの第1保護シート21が、第1保護板31に重ねて配置される。そして、第1保護シート21と第1保護板31とが、粘着テープ17で8箇所以上固定される。
(b)製品ラベルが貼られている側を上にして、調光シート11が第1保護シート21の中央に配置される。そして、第1易剥離テープ16aにて、調光シート11の外周部13と第1保護シート21とが、コーナーを含めてすべて固定される。
(c)スキージ等が用いられて、第1易剥離テープ16aの接着面が調光シート11の外周部13における端面形状に追従するように、第1易剥離テープ16aの接着面と外周部13とが密着される。そして、可撓性配線基板12の基端部12bと、先端部12cとが、第2易剥離テープ16bで固定される。
(d)調光シート11の上に第1保護シート21と同じサイズの第2保護シート22が重ねて配置される。そして、第2保護シート22の上に、同じサイズの第3保護板33が、配置される。そして、第3保護板33と第2保護シート22とが、粘着テープ17で8箇所以上固定される。
(e)第3保護板33と同じサイズの第1保護シート21が、第3保護板33に重ねて配置される。そして、第1保護シート21と第3保護板33とが、粘着テープ17で8箇所以上固定される。
(f)製品ラベルが貼られている側を上にして、調光シート11が第1保護シート21の中央に配置される。そして、第1易剥離テープ16aにて、調光シート11の外周部13と第1保護シート21とが、コーナーを含めてすべて固定される。
(g)スキージ等が用いられて、第1易剥離テープ16aの接着面が調光シート11の外周部13における端面形状に追従するように、第1易剥離テープ16aの接着面と外周部13とが密着される。そして、可撓性配線基板12の基端部12bと先端部12cが、第2易剥離テープ16bで固定される。
(h)梱包するための調光シート11が全て積み重ねられるまで、(d)~(g)の作業が繰り返される。なお、梱包体101の厚さが厚くなると、ストレッチフィルム41が巻き回された後の梱包体101の形状が安定しない。そのため、1つの梱包体101において、梱包される調光シート11の数は、10枚以下であることが好ましい。
(i)梱包するための調光シート11が全て積み重ねられると、調光シート11の上に第1保護シート21と同じサイズの第2保護シート22が重ねて配置される。そして、第2保護シート22の上に同じサイズの第2保護板32が配置される。そして、第2保護板32と第2保護シート22とが、粘着テープ17で8箇所以上固定される。
(j)第1保護板31と第2保護板32とが、粘着テープ17で4箇所以上固定される。そして、第2保護板32の上面に、梱包した製品であることを示すラベルシールが貼付される。
(k)第1保護板31、第2保護板32、および第1保護板31と第2保護板32とに挟まれた複数のシート、に対して、ストレッチフィルム41が、縦方向、および横方向にそれぞれ2周以上巻かれて固定される。そして、4つのコーナーにビニールテープが貼り付けられ圧着されて固定される。そして、気泡緩衝材で全体が2重に覆われる。最後に、梱包体101に、梱包した製品であることを表示するラベルシールが貼付されて、本実施形態における梱包体101を製造するための梱包作業が終了される。
[作用]
次に、本実施形態の作用について説明する。
複数の調光シート11の外周部13の全体が、第1保護シート21に固定されることで、第1保護シート21に対して、それぞれの調光シート11における封止部11hの位置がずれることを抑制できる。そして、第1保護シート21が、第1保護板31に固定されることで、第1保護板31に対して、第1保護シート21の位置がずれることを抑制できる。第1保護板31が、各別の第2保護板32に固定されることで、複数の保護体51が形成される。これによって、複数の保護体51内において、第1保護板31に対して、第2保護板32の位置がずれることを抑制できる。
複数の保護体51は、ストレッチフィルム41によって、調光シート11の厚さ方向に圧力がかけられる。複数の保護体51を構成する第1保護板31、第2保護板32、および第3保護板33は、その圧力によって調光シート11の表面形状に沿って変形する。このため、各保護体51の内部において、振動によって、調光シート11における封止部11hの位置がずれることを抑制できる。
特に、梱包体101が輸送されるときに、梱包体101が縦積みされると、重力方向である調光シート11の面方向への振動によって、調光シート11を面方向にずらそうとする大きな力が発生する。縦積みとは、調光シート11の面が垂直方向に位置する状態で、梱包体101が輸送される状態をいう。それぞれの調光シート11の厚さ方向に圧力がかけられることによって、保護板31,32に対してそれぞれの調光シート11の位置が重力方向にずれることを抑制できる。つまり、輸送時の積載方向が何れの方向であっても、調光シート11の位置がずれることによって封止部11hが擦れることを抑制できる。
また、4つのコーナーのビニールテープが圧着されることで、第1保護板31、第2保護板32、および複数の第3保護板33のコーナーがまとめて固定される。このため、相互に隣り合う保護体51における調光シート11の位置関係が調光シート11の面方向にずれることによって互いの封止部11hが擦れることを抑制できる。
第2実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(2-1)輸送時の振動による擦れから各調光シート11の両面を保護することで、調光シート11の傷や破損が抑制できるとともに、封止部11hが調光シート11から剥がれることによる封止部11hの性能低下を抑制できる。
(2-2)第1保護板31と、第2保護板32と、第1保護板31と第2保護板32とに挟まれた複数のシートとが、1つの保護体51を構成する。そして、梱包体101は、積み重ねられた複数の保護体51を備え、相互に隣り合う保護体51において、一方の保護体51における第1保護板31が他方の保護体51における第2保護板32である。相互に隣り合う保護体51において、一方の保護体51における第1保護板31が他方の保護体51における第2保護板32を兼ねることによって、少ない枚数の保護板31,32で、複数の保護体51が積層される。このため、少ない枚数の保護板31,32で、複数枚の調光シート11を1つの梱包体101として梱包することができる。
(2-3)第3保護板33は、保護板31,32よりも薄い。1つの梱包体101において使用される枚数の多い第3保護板33が、保護板31,32よりも薄いことによって、梱包体101全体の厚さが薄くなる。このため、1つの梱包体101において、梱包体101全体の厚さを薄く保ちつつ、より多くの保護体51を梱包することができる。すなわち、1つの梱包体101において、梱包体101全体の厚さを薄く保ちつつ、より多くの調光シート11を梱包することができる。
(第3実施形態)
調光シート11を輸送したり保管したりするときの形態である調光シートの梱包体102の構成を説明する。以下、梱包体102において梱包体100,101とは異なる構成を主に説明し、梱包体100,101と重複する説明を割愛する。
図8が示すように、第1保護板31と、第2保護板32と、第1保護板31と第2保護板32とに挟まれた複数のシートとが、1組の保護体52を構成する。複数のシートは、第1保護シート21、調光シート11、および第2保護シート22である。1組の保護体52は、2つの調光シート11を備える。各調光シート11は、それぞれ第1保護シート21と第2保護シート22とに挟まれる。
なお、1つの調光シート11と、他の調光シート11とは、1つの第1保護シート21のみを介して積み重ねられてもよいし、1つの第2保護シート22のみを介して積み重ねられてもよい。1つの調光シート11と、他の1つの調光シート11とは、2つの保護シート21,22を介して積み重ねられてもよい。
1組の保護体52が備える調光シート11は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
第1保護シート21の複数箇所は、粘着テープ17によって第1保護板31に剥離可能に固定されてもよいし、粘着テープ17を割愛されて第1保護板31に固定されなくてもよい。第2保護板32の複数箇所は、粘着テープ17によって第2保護シート22に剥離可能に固定されてもよいし、粘着テープ17を割愛されて第1保護板31に固定されなくてもよい。
調光シート11の封止部11hは、第1易剥離テープ16aによって第1保護シート21に固定されてもよいし、第1易剥離テープ16aを割愛されて第1保護シート21に固定されなくてもよい。可撓性配線基板12の延在部12aは、第2易剥離テープ16bによって第1保護シート21に固定されてもよいし、第2易剥離テープ16bを割愛されて第1保護シート21に固定されなくてもよい。
図9が示すように、保護体52は、第1保護板31に第2保護板32を押圧するようにストレッチフィルムによって巻き回されている。調光シート11の梱包体102は、複数の緩衝部材61を備える。四角板状を有する保護体52は、コーナーである4つの角部55を備える。保護体52は、各角部に1つずつ緩衝部材61を備える。保護体52の角部55は、保護体52の端面のなかでも応力によって変形しやすい部位である。緩衝部材61は、保護体52に向けて外部から加わる応力が保護体52の角部55に伝わることを和らげる。
緩衝部材61は、直方体形状を有する。緩衝部材61は、保護体52の厚さ方向における中間に、保護体52の角部55を差し込むためのスリット62を備える。スリット62は、保護体52における角部55の形状に追従する平面板状の空間として、緩衝部材61に区切られている。緩衝部材61の構成材料は、板段ボールでもよいし、発泡樹脂でもよい。
図10が示すように、調光シート11の梱包体102は、複数組の保護体52、緩衝部材61、および梱包箱71を備える。梱包体102において、複数組の保護体52、および緩衝部材61は、1つの梱包箱71に収容される。梱包箱71の構成材料は、軽くて強度が高く、かつ耐久性が高くて安価であることが好ましい。梱包箱71の構成材料は、板段ボールでもよい。梱包箱71の構成材料は、単層の板段ボールでもよいし、バイウオール(登録商標)などの2層構造を有した板段ボールでもよい。梱包箱71に機械的な強度の向上を要求される場合、2層構造を有した板段ボールの厚さは、10mm以上であることが好ましい。
梱包箱71は、上壁をフラップから構成するA式段ボール箱でもよいし、身と蓋とから構成されるB式段ボール箱でもよい。複数組の保護体52は、各組の保護体52に備えられた緩衝部材61を上下方向に接触させるように、梱包箱71の内部に積み重ねられる。
図11が示すように、1組の保護体52において、調光シート11の厚さ方向DTにおける調光シート11、第1保護シート21、および第2保護シート22の厚さの合計は、シート厚さT2である。調光シート11の厚さ方向DTにおける第1保護板31、および第2保護板32の厚さは、それぞれ板厚さT3である。
調光シート11の厚さ方向DTにおけるスリット62の間隔は、スリット高さT62である。スリット高さT62は、1組の保護体52におけるシート厚さT2と、2つの板厚さT3との合計と等しくてもよいし、小さくてもよいし、大きくてもよい。スリット高さT62がシート厚さT2と2つの板厚さT3との合計よりも小さい場合、保護体52の角部がスリット62に対して位置ずれすることが抑制される。
調光シート11の大型化は、保護体52そのものの大型化を進める。調光シート11のサイズが大きくなるほど、保護体52そのものが自重によって撓みやすい。自重によって撓むような保護体52が、当該保護体52以外の保護体52や梱包箱71の底面などの構造に接触する場合、当該接触を通じて、調光シート11に応力や衝撃が伝わりやすい。調光シート11の厚さ方向DTにおける緩衝部材61の厚さT61は、保護体52そのものが自重によって撓む場合であっても、保護体52を梱包箱71の底面から離間させる大きさでもよい。さらに、調光シート11の厚さ方向DTにおける緩衝部材61の厚さT61は、相互に隣り合う保護体52の間隔G5を定める。緩衝部材61の厚さT61は、保護体52そのものが自重によって撓む場合であっても当該保護体52が他の構造と接触しない大きさでもよい。保護体52に他の構造との接触の抑制を要求される場合、緩衝部材61の厚さT61は、30mm以上であることが好ましく、40mm以上であることがより好ましい。
調光シート11の面方向DLにおけるスリット62の長さL2は、緩衝部材61によって支持される保護体52の長さである。スリット62の長さL2が大きいほど、緩衝部材61によって支持される保護体52の長さが大きくなり、これによって緩衝部材61に対する保護体52の変位、すなわち保護体52の自重による保護体52の撓みが抑制される。保護体52に撓みの抑制を要求される場合、スリット62の長さL2の長さは、調光シート11の面方向DLにおける保護体52の長さの1/20以上であることが好ましく、1/10以上であることがより好ましい。
[実施例]
上記第3実施形態における梱包体102を具体化した実施例を以下に説明する。
まず、実施例の第1保護板31、および第2保護板32に、それぞれプラスチック段ボールを用いた。実施例の第1保護シート21、および第2保護シート22に、それぞれ発泡ポリエチレンシート(ミナフォーム(登録商標):酒井化学工業社製)と複数枚の合紙との積層体を用いた。次いで、発泡ポリエチレンシートと複数枚の合紙とによって、1枚の調光シート11を挟み、かつ第1保護板31と第2保護板32とによって、複数枚の発泡ポリエチレンシート、複数枚の合紙、および2枚の調光シート11を挟んだ。これによって、矩形板状を有する実施例の保護体52を得た。
次に、緩衝部材61の構成材料に厚さが10mmの板段ボールを用いて緩衝部材61を形成した。そして、実施例の保護体52における4つの角部55に1つずつ緩衝部材61を取り付けて、1つの梱包箱71のなかに5つの保護体52を積み重ねることによって、実施例の梱包体102を得た。すなわち、1つの梱包箱71のなかに10枚の調光シート11を収容することによって、実施例の梱包体102を得た。また、実施例の梱包体102から緩衝部材61を割愛した梱包体102を、参考例の梱包体102として得た。
なお、10枚の調光シート11を収容するための梱包箱71、保護板31,32、保護シート21,22、および緩衝部材61の寸法を以下に示す。梱包箱71の寸法、および緩衝部材61の寸法は、面方向DLの長さである縦寸法、他の面方向DLの長さである横寸法、および厚さ方向DTの長さである高さを、縦寸法×横寸法×高さとして示す。保護板31,32、および保護シート21,22の寸法は、面方向DLの長さである縦寸法、および他の面方向DLの長さである横寸法を、縦寸法×横寸法として示す。
・梱包箱71の寸法:1085mm×810mm×230mm
・保護板31,32の寸法:1045mm×770mm
・保護板31,32の板厚さT3:4mm
・保護シート21,22の寸法:1055mm×780mm
・保護シート21,22の厚さ:3.5mm
・緩衝部材61の寸法:110mm×110mm×42mm
・緩衝部材61の厚さT61:42mm
・スリット62の長さL2:90mm
・スリット高さT62:22mm
また、10枚の調光シート11を収容するために用いた保護板31,32、発泡ポリエチレンシート、合紙、および緩衝部材61のそれぞれの数量を以下に示す。
・保護板31,32の数量:10枚
・発泡ポリエチレンシートの数量:10枚
・合紙の数量:45枚
・緩衝部材61の数量:20個
実施例、および参考例の梱包体102を用いた振動試験、および2つから5つの梱包体102を積み重ねたときの振動試験のそれぞれの評価結果を図12に示す。振動試験は、JIS Z0200:2020(8.4振動試験のレベル2)に準拠した方法を用いて垂直方向、および水平方向のそれぞれに加振した。そして、振動試験前の梱包体102における外装荷姿、および梱包箱71のなかの保護体52の位置を基準として、振動試験後の梱包体102における外装荷姿に位置ずれを生じているか否か、および保護体52に位置ずれを生じているか否かを判定した。また、振動試験前の調光シート11における外観を基準として、調光シート11の外観に傷を生じているか否かを判定した。また、振動試験前の梱包箱71における内部に比べて振動試験後の梱包箱71における内部に目視によって発塵を生じているか否かを判定した。
なお、図12には、位置ずれが全ての梱包箱71に認められない水準、および位置ずれが全ての保護体52に認められない水準に「○」印を付す。位置ずれが一部の梱包箱71のみに認められた水準に「△」印を付すと共に、位置ずれが全ての梱包箱71に認められた水準に「×」印を付す。傷の発生が全ての調光シート11に認められない水準に「○」印を付し、半数以下ではあるが調光シート11に傷の発生が認められた水準に「△」印を付すと共に、半数以上の調光シート11に傷の発生が認められた水準に「×」印を付す。そして、目視による発塵が全ての梱包箱71に認められない水準に「○」印を付すと共に、目視による発塵が一部の梱包箱71に認められた水準に「△」印を付す。
図12の外装荷姿が示すように、緩衝部材61を備えない参考例の外装荷姿は、調光シート11の数量が10枚から50枚までの全範囲において、すなわち荷重が4kgから20kgまでの全範囲において、梱包体102に位置ずれを示さないことが認められた。また、実施例の外装荷姿も、調光シート11の数量が10枚から50枚までの全範囲において、梱包体102に位置ずれを示さないことが認められた。
一方、図12の製品ズレが示すように、参考例における保護体52の位置は、調光シート11の数量が10枚から50枚に増えるに連れて、大きなずれを有することが認められた。これに対して、実施例における保護体52の位置は、調光シート11の数量が10枚から50枚までの全範囲において、ずれを示さないことが認められた。
図12の外観が示すように、参考例の調光シート11は、調光シート11の数量が10枚から50枚に増えるに連れて、傷を生じやすいことが認められた。これに対して、実施例の調光シート11は、調光シート11の数量が10枚から50枚までの全範囲において、傷を生じないことが認められた。
図12の外観が示すように、参考例の調光シート11は、調光シート11の数量が10枚から50枚に増えるに連れて、傷を生じやすいことが認められた。これに対して、実施例の調光シート11は、調光シート11の数量が10枚から50枚までの全範囲において、傷を生じないことが認められた。
図12の発塵が示すように、参考例の梱包体102は、調光シート11の数量が10枚から50枚に増えるに連れて、発塵しやすいことが認められた。これに対して、実施例の梱包体102は、調光シート11の数量が10枚から50枚までの全範囲において、発塵しないことが認められた。
上記第3実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(3-1)調光シート11の面方向DLにおいて保護体52の角部55を梱包箱71の内面71Wから離間させるように、緩衝部材61が保護体52の縁に配置されるため、梱包箱71から保護体52に伝わる応力や衝撃が保護体52に対して和らげられる。結果として、梱包体102における調光シート11の品質の保護性能が高まる。
(3-2)保護体52の角部55が差し込まれるスリット62を緩衝部材61が備えるため、保護体52の角部55が緩衝部材61のスリット62に収容されると共に、保護体52の角部55が緩衝部材61に覆われる。このため、保護体52の角部55に対する保護の実効性、ひいては調光シート11の角部における保護の実効性が高まる。
(3-3)スリット高さT62が保護体52の厚さよりも厚い場合、緩衝部材61に対する保護体52の角部の位置がずれにくい。このため、緩衝部材61に対して保護体52の角部55の位置がずれることに起因して調光シート11に擦れや変形が生じたりすることが抑制される。
(3-4)調光シート11の大型化は、保護体52そのものの大型化を進める。調光シート11のサイズが大きくなるほど、保護体52そのものが自重によって撓みやすい。自重によって撓むような保護体52が、当該保護体52以外の構造に接触する場合、当該接触を通じて、調光シート11に応力や衝撃が伝わりやすい。この点、調光シート11の厚さ方向DTにおいて保護体52が梱包箱71の内面71Wから離間するように、緩衝部材61が保護体52の縁に配置される。このため、梱包箱71から保護体52に伝わる応力や衝撃が保護体52に対して和らげられる。すなわち、梱包箱71から調光シート11に伝わる応力や衝撃が調光シート11に対して和らげられる。結果として、梱包体102における調光シート11の品質の保護性能が高まる。
(3-5)調光シート11の厚さ方向DTにおいて保護体52が他の保護体52から離間するように、緩衝部材61が保護体52の縁に配置される。このため、保護体52間で伝わる応力や衝撃が保護体52間で和らげられる。すなわち、他の保護体52から調光シート11に伝わる応力や衝撃が和らげられる。結果として、梱包体102における調光シート11の品質の保護性能がさらに高まる。
[変更例]
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施できる。また、上記実施形態、および変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
・第1保護板31、第2保護板32、第3保護板33は、中央に1つまたは複数の穴が開いていてもよい。中央に1つまたは複数の穴が開いていても、ストレッチフィルム41によって圧力がかけられたときに、調光シート11が面方向に動くことを抑制できる。
・第1保護板31、第2保護板32、第3保護板33よりも、保護シート21,22の方が大きくてもよい。例えば、保護板31,32,33と、保護シート21,22とが、両側に粘着層を有する粘着テープ17で固定されることによって、保護板31,32,33に対して、保護板31,32,33よりも大きな保護シート21,22を固定することができる。
図5において、第1保護シート21に、調光シート11が上下反対の状態で配置されてもよい。すなわち、封止部11h側の調光シート11の表面が、第1保護シート21の表面に接する状態で、調光シート11が配置されてもよい。この状態においては、封止部11hの一部は第1保護シート21に覆われているが、露出する部分がないように、残りの部分が第1易剥離テープ16aに覆われている。そのため、この状態は、「第1易剥離テープ16aは、封止部11hの全体を覆う」という状態に含まれる。すなわち、第1易剥離テープ16aは、封止部11hの全体を覆い、かつ第1保護シート21に調光シート11を固定する。さらに、この状態においても、第1易剥離テープ16aは、調光シート11の外周部13における端面形状に追従するように調光シート11の外周部13の全体を覆うことが好ましい。
・可撓性配線基板12の延在部12aにおける先端部12cを第1保護シート21に固定する第2易剥離テープ16bにおいても、スキージが使用されてもよい。すなわち、可撓性配線基板12の外形形状に追従するように、第2易剥離テープ16bによって、可撓性配線基板12が第1保護シート21に固定されてもよい。第2易剥離テープ16bによる接着強度が増すため、第1保護シート21に対して可撓性配線基板12の位置がずれることをより抑制できる。
・第2実施形態において、第1実施形態における保護体51が積み重ねられて、梱包体101とされてもよい。梱包体101を構成する保護体51の構成が全て同じであるため、構成の同じ複数の保護体51を製造した後、その複数の保護体51を積み重ねることによって、単純な手順で梱包体101を製造することができる。
・第2実施形態において、梱包される複数の調光シート11において、それぞれの調光シート11のサイズが異なっていてもよい。複数の調光シート11のうち、1つの調光シート11だけのサイズが異なっていてもよいし、全ての調光シート11のサイズが異なっていてもよい。
・第3実施形態において、第1保護板31は、調光シート11と対向する面に調光シート11を保護する緩衝機能を備えてもよい。この際、調光シート11の梱包体102は、第1保護シート21を割愛してもよい。第2保護板32は、調光シート11と対向する面に調光シート11を保護する緩衝機能を備えてもよい。この際、調光シート11の梱包体102は、第2保護シート22を割愛してもよい。
・第3実施形態において、保護体52は、ストレッチフィルム41によって巻き回されていなくともよい。
・緩衝部材61は、保護体52の縁のなかで角部以外に配置されてもよい。例えば、緩衝部材61のスリット62は、保護体52の長辺に沿う直線状を有し、かつスリット62が保護体52の長辺の一部を挟むように、緩衝部材61が保護体52の長辺に配置されてもよい。緩衝部材61のスリット62は、保護体52の短辺に沿う直線状を有し、かつスリット62が保護体52の短辺の一部を挟むように、緩衝部材61が保護体52の短辺に配置されてもよい。
これによって、緩衝部材61は、調光シート11の面方向DLにおいて保護体52の角部55を梱包箱71の内面71Wから離間させるように、保護体52の各辺に配置される。この構成においても、上記(3-1)~(3-3)に準じた効果を得ることは可能である。あるいは、緩衝部材61は、調光シート11の厚さ方向DTにおいて保護体52を梱包箱71の内面71Wから離間させるように、保護体52の各辺に配置される。この構成においても、上記(3-4)、(3-5)に準じた効果を得ることは可能である。
上記実施形態、および変更例によれば、以下の技術的思想を導くことができる。
[付記1]
調光シートの梱包体であって、
前記調光シートは、第1透明電極フィルムと、第2透明電極フィルムと、前記第1透明電極フィルムと前記第2透明電極フィルムとの隙間を前記調光シートの外周部で封止する封止部と、前記封止部に囲まれた隙間に封入されている液晶組成物と、を備え、
前記梱包体は、
保護体と、前記保護体を収容する梱包箱と、を備え
前記保護体は、
前記調光シートと、前記調光シートの全体を挟む第1保護板、および第2保護板と、を備え、
前記梱包体は、前記調光シートの面方向において前記保護体の角部を前記梱包箱の内面から離間させるように前記保護体の縁に配置される緩衝部材を備える、
調光シートの梱包体。
調光シートが挟み込まれた保護体の角部は、保護体の端面のなかでも応力によって変形しやすい部位である。この点、付記1の構成によれば、保護体の角部が梱包箱の内面から離間するように、緩衝部材が保護体の縁に配置される。このため、梱包箱から保護体に伝わる応力や衝撃が保護体に対して和らげられる。すなわち、梱包箱から調光シートに伝わる応力や衝撃が調光シートに対して和らげられる。結果として、封止部が易剥離テープによって保護シートに固定される場合であれ、封止部が易剥離テープによって保護シートに固定されない場合であれ、梱包箱から保護体に作用する応力や衝撃に起因した調光シートの品質低下が抑制される。そして、梱包体における調光シートの品質の保護性能が高まる。
[付記2]
調光シートの梱包体であって、
前記調光シートは、第1透明電極フィルムと、第2透明電極フィルムと、前記第1透明電極フィルムと前記第2透明電極フィルムとの隙間を前記調光シートの外周部で封止する封止部と、前記封止部に囲まれた隙間に封入されている液晶組成物と、を備え、
前記梱包体は、
保護体と、前記保護体を収容する梱包箱と、を備え
前記保護体は、
前記調光シートと、前記調光シートの全体を挟む第1保護板、および第2保護板と、を備え、
前記梱包体は、前記調光シートの厚さ方向において前記保護体を前記梱包箱の内面から離間させるように前記保護体の縁に配置される緩衝部材を備える、
調光シートの梱包体。
調光シートの大型化は、保護体そのものの大型化を進める。調光シートのサイズが大きくなるほど、保護体そのものが自重によって撓みやすい。自重によって撓むような保護体が、当該保護体以外の構造に接触する場合、当該接触を通じて、調光シートに応力や衝撃が伝わりやすい。
この点、付記2の構成によれば、調光シートの厚さ方向において保護体が梱包箱の内面から離間するように、緩衝部材が保護体の縁に配置される。このため、梱包箱から保護体に伝わる応力や衝撃が保護体に対して和らげられる。すなわち、梱包箱から調光シートに伝わる応力や衝撃が調光シートに対して和らげられる。結果として、封止部が易剥離テープによって保護シートに固定される場合であれ、封止部が易剥離テープによって保護シートに固定されない場合であれ、梱包箱から保護体に作用する応力や衝撃に起因した調光シートの品質低下が抑制される。そして、梱包体における調光シートの品質の保護性能が高まる。
DL…面方向
DT…厚さ方向
11…調光シート
11a…第1透明電極フィルム
11b…第1透明基材
11c…第1透明電極層
11d…第2透明電極フィルム
11e…第2透明基材
11f…第1透明電極層
11g…液晶組成物
11h…封止部
12…可撓性配線基板
12a…延在部
12b…基端部
12c…先端部
13…外周部
16a…第1易剥離テープ
16b…第2易剥離テープ
17…粘着テープ
18…隅部
21…第1保護シート
22…第2保護シート
31…第1保護板
32…第2保護板
33…第3保護板
41…ストレッチフィルム
51,52…保護体
55…角部
61…緩衝部材
62…スリット
71…梱包箱
71W…内面
100,101,102…梱包体

Claims (11)

  1. 調光シートの梱包体であって、
    前記調光シートは、
    第1透明電極フィルムと、
    第2透明電極フィルムと、
    前記第1透明電極フィルムと前記第2透明電極フィルムとの隙間を前記調光シートの外周部で封止する封止部と、
    前記封止部に囲まれた隙間に封入されている液晶組成物と、を備え、
    前記梱包体は、
    前記調光シートと、
    前記調光シートの全体を挟み込む第1保護板、および第2保護板と、
    前記調光シートと前記第1保護板とに挟まれ、前記調光シートの一方の面全体と接触する第1保護シートと、
    前記調光シートと前記第2保護板とに挟まれ、前記調光シートの他方の面全体と接触する第2保護シートと、
    前記封止部の全体を覆い、かつ前記第1保護シートに前記調光シートを固定する易剥離テープと、を備える
    調光シートの梱包体。
  2. 前記易剥離テープは、
    前記調光シートの外周部における端面形状に追従するように前記調光シートの外周部の全体を覆う
    請求項1に記載の調光シートの梱包体。
  3. 前記易剥離テープは、第1易剥離テープであり、
    前記第1透明電極フィルムは、第1透明電極層を備え、
    前記調光シートは、前記第1透明電極層に接続された可撓性配線基板をさらに備え、
    前記可撓性配線基板は、
    前記第1透明電極フィルムの外側に向けて延びる延在部を備え、
    前記第1易剥離テープは、前記延在部における基端部を前記第1保護シートに固定し、
    前記梱包体は、前記延在部における先端部を前記第1保護シートに固定する第2易剥離テープをさらに備える
    請求項1または2に記載の調光シートの梱包体。
  4. 前記第1保護シートの複数箇所が粘着テープによって前記第1保護板に固定され、
    前記第2保護シートの複数箇所が粘着テープによって前記第2保護板に固定される
    請求項3に記載の調光シートの梱包体。
  5. 前記梱包体は、
    前記第1保護板に前記第2保護板を押圧するようにストレッチフィルムによって巻き回されている
    請求項4に記載の調光シートの梱包体。
  6. 前記第1保護板と、
    前記第2保護板と、
    前記第1保護板と前記第2保護板とに挟まれた複数のシートとが、1つの保護体を構成し、
    前記梱包体は、
    積み重ねられた複数の前記保護体を備え、
    相互に隣り合う前記保護体において、
    一方の前記保護体における前記第1保護板が他方の前記保護体における前記第2保護板である
    請求項5に記載の調光シートの梱包体。
  7. 1組の保護体は、前記第1保護板と、前記第2保護板と、前記第1保護板と前記第2保護板とに挟まれた複数のシートとから構成され、
    前記保護体を収容する梱包箱と、
    前記調光シートの面方向において前記保護体の角部を前記梱包箱の内面から離間させるように前記保護体の縁に配置される緩衝部材を備える
    請求項1に記載の調光シートの梱包体。
  8. 前記緩衝部材は、前記保護体の前記角部が差し込まれるスリットを備える
    請求項7に記載の調光シートの梱包体。
  9. 前記緩衝部材は、前記保護体の前記角部が差し込まれるスリットを備え、
    前記調光シートの厚さ方向における前記スリットの厚さは前記保護体の厚さよりも厚い
    請求項7に記載の調光シートの梱包体。
  10. 1組の保護体は、前記第1保護板と、前記第2保護板と、前記第1保護板と前記第2保護板とに挟まれた複数のシートとから構成され、
    前記保護体を収容する梱包箱と、
    前記調光シートの厚さ方向において前記保護体を前記梱包箱の内面から離間させるように前記保護体の縁に配置される緩衝部材を備える
    請求項2に記載の調光シートの梱包体。
  11. 積み重ねられた複数組の前記保護体を備え、
    前記緩衝部材は、前記調光シートの厚さ方向において前記保護体を他の前記保護体から離間させるように前記保護体の縁に配置される
    請求項10に記載の調光シートの梱包体。
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