JP7332019B1 - 調光シートの梱包体、および梱包体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記構成において、梱包箱と、前記梱包箱に収容される筒部材と、2つの透明電極フィルムと透明電極フィルムとの間に封入された液晶組成物とを備え、前記筒部材の円周方向に1周以上巻きつけられる調光シートと、を備える調光シートの梱包体であって、前記調光シートのなかで前記筒部材の外周面に接する部分が、1周目のシート部分であり、前記1周目のシート部分は、前記調光シートの外側面に前記筒部材の円周方向に並ぶ2以上の被固定部を備え、前記被固定部がそれぞれ、易剥離テープによって前記筒部材の外周面に固定され、前記筒部材は、前記筒部材の軸方向における両側に、前記調光シートから露出する筒端部を備え、前記筒端部それぞれの外周面と前記梱包箱の内面との間に位置し、前記梱包箱の内面から前記筒部材に巻きつけられた前記調光シートを離間させるとともに、前記筒部材の軸方向において前記筒部材に対して前記調光シートを位置決めする一対の位置規制部材をさらに備える。
[調光シートの構成]
調光シート11は、第1面と、第1面とは反対側の第2面とを備える。第1面と第2面とは、それぞれ調光シート11の広がる方向に沿って広がる。図1は、調光シート11の第1面と対向する視点から見た、調光シート11の平面構造を示す。
例えば、ノーマル型の調光シート11において、透明電極層11c,11fの間に電場が形成されていない場合、液晶化合物の長軸方向は、調光シート11に入射した光が散乱するように不規則に並び、これによって調光シート11を不透明にする。透明電極層11c,11fの間に電場が形成されている場合、液晶化合物の長軸方向は、調光シート11に入射した光が透過するように電場に追従し、これによって調光シート11を透明にする。
図3に示すように、巻回体35は、軸方向Xに延在する円筒形状の筒部材31と、調光シート11と、を備える。本実施形態においては、筒部材31は、軸方向Xに延在するとともに、軸方向Xに貫通する貫通孔32を有する。なお、筒部材31の外周が円筒形状であれば、貫通孔32の有無は限定されない。そのため、筒部材31の形状は円柱形状であってもよい。ただし、貫通孔32によって筒部材31の重量が軽くなるため、筒部材31は貫通孔32を有することが好ましい。
図5に示すように、開梱作業において、筒部材31から調光シート11が巻き解かれた際に、巻回開始部21を上から押さえていた調光シート11が巻回開始部21から離れると、巻回開始部21が露出する。巻回開始部21においては、調光シート11の内側面が筒部材31の外周面31bに添うように、複数箇所の被固定部23と2箇所の被固定部24とが外周面31bに固定されている。図5は、調光シート11が巻き解かれたときの、調光シート11の長辺15における曲げ形状を示す模式図である。
図8に示すように、調光シート11の梱包体100は、調光シート11が筒部材31に巻きつけられた状態で梱包される。そして、巻回終了部25が固定された調光シート11の上から、保護シート51が円周方向Yに巻回される。そして、巻回されたときの保護シート51の終端部が、巻回された保護シート51の外側面に、不図示の易剥離テープによって円周方向Yに固定される。これによって、n周目の調光シート11の外側面と、n+1周目の調光シート11の内側面と、が押し付けられるときの摩擦力によって、n周目の調光シート11の外側面と、n+1周目の調光シート11の内側面と、がずれることを抑制することができる。軸方向Xにおける保護シート51の長さは、調光シート11の短辺14の長さよりも少し長い。これによって、保護シート51が調光シート11の外側面全体を保護する。そして、軸方向Xにおける保護シート51の両端部が、不図示の易剥離テープによって、筒部材31の外周面31bに固定される。保護シート51の表面と調光シート11の外側面との摩擦力によって、調光シート11と保護シート51との位置関係がずれることを抑制することができる。なお、保護シート51は少なくとも2重に巻かれることが好ましい。保護シート51が少なくとも2重に巻かれることで、保護シート51の面同士が重なるため、保護シート51の表面同士の摩擦力によって、保護シート51の固定が緩むことを抑制することができる。
本実施形態における梱包体100の製造方法について説明する。
梱包体100は以下の作業手順で製造される。
本実施形態の作用について説明する。
図5に示すように、開梱作業において、筒部材31から調光シート11が巻き解かれた際に、巻回開始部21を上から押さえていた調光シート11が巻回開始部21から離れると、巻回開始部21が露出する。巻回開始部21においては、調光シート11が、短辺14を固定する被固定部23で、外周面31bに固定されているとともに、短辺14から離れた位置を固定する被固定部24で、外周面31bに固定されている。
第1角度θ1の値、および第2角度θ2の値を変化させて、調光シート11が筒部材31に巻回される巻回体35を形成し、その巻回体35を巻き解いたときの巻回開始部21における安定性において、以下の結果が得られた。
本実施形態の効果について説明する。
(1)巻回開始部21は、調光シート11における1つの短辺14と、短辺14に繋がる2つの長辺15それぞれにおいて、短辺14から離れて位置する被固定部24と、を備える。そして、短辺14が第1易剥離テープ16aによって筒部材31の外周面31bに固定されるとともに、2つの被固定部24それぞれが、第2易剥離テープ16bによって筒端部31aの外周面31bに固定される。そのため、筒部材31から調光シート11が巻き解かれる際に、巻回開始部21が筒部材31の外周面31bから浮き上がる力による負担が短辺14だけにかからない。このため、筒部材31から調光シート11が巻き解かれる際に、巻回開始部21が筒部材31の外周面31bから浮き上がる力によって、調光シート11の角部14aが折れることを抑制することができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施できる。本実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
・巻回体35は、乾燥剤をさらに備えてもよい。保護シート51がアルミ箔を備える場合、乾燥剤は、アルミ箔の外側面に配置されてもよいし、アルミ箔と筒部材31の筒端部31aとの間に配置されてもよいし、アルミ箔の端辺を囲うように筒部材31に固定されてもよい。
・梱包箱61を構成する板段ボールは、単層の板段ボールでもよいし、バイウオール(登録商標)などの2層構造を有した板段ボールでもよい。梱包箱61に機械的な強度の向上を要求される場合、2層構造を有した板段ボールの厚さは、10mm以上であることが好ましい。
・梱包箱61は、フラップによって上壁が構成されるA式段ボール箱でもよいし、身と蓋とから構成されるB式段ボール箱でもよい。
(9)筒部材31の周方向に巻かれている調光シート11が軸方向Xに延びる仮想直線に対して曲がる場合、調光シート11に折れしわが生じやすい。この点、クレーンのアーム部77が筒部材31の筒内に挿入された状態で筒部材31が搬送されるため、筒部材31そのものが軸方向Xに延びる形状を保ちやすい。結果として、吊り上げられる筒部材31や調光シート11は、軸方向Xに延びる仮想直線に対して自重によって曲がることを抑制される。そして、筒部材31の形状がアーム部77の挿入によって軸方向Xに延びることを保ちやすい構成であれば、調光シート11に折れしわが形成されることを抑制できる。
なお、可撓性配線基板12のなかで調光シート11に接続される基端部12bは、軸方向Xに沿って配置されてもよい。そして、可撓性配線基板12の延在部12aは、筒部材31の円周方向に延びるように配置されてもよい。この際、可撓性配線基板12の延在部12aのなかの一部は、調光シート11と筒部材31との少なくとも一方に、第3易剥離テープ16cによって固定されてもよい。可撓性配線基板12の基端部12bは、異方性導電剤などを介して第1透明電極層11c、あるいは第2透明電極層11fに接続されてもよい。
[付記1]
2つの透明電極フィルムの間に封入された液晶組成物を備える調光シートが筒部材に巻きつけられた状態で梱包される梱包体であって、
前記筒部材は、
前記筒部材の軸方向における両側に、前記筒部材に巻きつけられた前記調光シートから露出する2つの筒端部を備え、
前記梱包体は、
前記筒部材に巻きつけられた前記調光シートが箱詰めされる梱包箱と、
一方の前記筒端部にはめ込まれる第1固定部材と、
他方の前記筒端部にはめ込まれる第2固定部材と、を備え、
前記第1固定部材と前記第2固定部材とが前記筒部材の軸方向において前記筒部材に対して前記調光シートを位置決めし、かつ前記梱包箱の内面と前記調光シートとの間に隙間を形成し、
前記梱包箱に対して前記筒部材の軸方向における前記筒部材の1つの端を固定する第3固定部材と、
前記梱包箱に対して前記筒部材の軸方向における前記筒部材の他の端を固定する第4固定部材と、をさらに備える、
調光シートの梱包体。
2つの透明電極フィルムの間に封入された液晶組成物を備える調光シートが筒部材に巻きつけられた状態で梱包される梱包体であって、
1つの前記透明電極フィルムである第1透明電極フィルムは、第1透明電極層を備え、
前記調光シートは、前記第1透明電極層に接続される部分が前記筒部材の軸方向に延びる可撓性配線基板を備え、
前記可撓性配線基板は、
前記第1透明電極層に接続される部分から前記筒部材の円周方向に延びる延在部であって、当該延在部の一部が前記筒部材および前記調光シートのうち少なくとも一方に易剥離テープによって固定される前記延在部を備える、
調光シートの梱包体。
2つの透明電極フィルムの間に封入された液晶組成物を備える調光シートが筒部材に巻きつけられた状態で梱包される梱包体であって、
前記筒部材は、
前記筒部材の軸方向における両側に、前記筒部材に巻きつけられた前記調光シートから露出する2つの筒端部を備え、
前記梱包体は、
前記筒部材に巻きつけられた前記調光シートが箱詰めされる梱包箱と、
一方の前記筒端部にはめ込まれる第1固定部材と、
他方の前記筒端部にはめ込まれる第2固定部材と、を備え、
前記第1固定部材と前記第2固定部材とが前記筒部材の軸方向において前記筒部材に対して前記調光シートを位置決めし、かつ前記梱包箱の内面と前記調光シートとの間に隙間を形成し、
前記梱包箱を構成するフラップは、前記梱包箱の外面に配置される、
調光シートの梱包体。
筒部材の軸方向における両側に、前記筒部材に巻きつけられた調光シートから露出する2つの筒端部が形成されるように、2つの透明電極フィルムの間に封入された液晶組成物を備える前記調光シートを前記筒部材に巻きつけることと、
前記調光シートを巻きつけられた前記筒部材における一方の前記筒端部に第1固定部材をはめ込み、かつ他方の前記筒端部に第2固定部材をはめ込むことによって、前記筒部材の軸方向において前記筒部材に対して前記調光シートを位置決めすることと、
梱包箱に組み立てられる前のブランクにおける前記梱包箱の底壁に、前記筒部材にはめ込まれた前記第1固定部材と前記第2固定部材とを配置することによって、前記ブランクにおける前記梱包箱の底壁と前記調光シートとの間に隙間を形成することと、
前記筒部材を囲む周壁が前記ブランクの底壁から立ち上がるように前記ブランクを折り曲げることによって前記梱包箱を組み立てることと、を含む、
梱包体の製造方法。
前記梱包箱を組み立てることは、前記梱包箱のフラップが前記梱包箱の外面を構成するように前記フラップを折り曲げる、
付記4に記載の梱包体の製造方法。
11a…第1透明電極フィルム
11b…第1基材
11c…第1透明電極層
11d…第2透明電極フィルム
11e…第2基材
11f…第2透明電極層
11g…液晶組成物
11h…封止部
11i…調光層
12…可撓性配線基板
12a…延在部
12b…基端部
12c…先端部
13…外周部
14…短辺
14a…角部
15…長辺
16a…第1易剥離テープ
16b…第2易剥離テープ
16c…第3易剥離テープ
16d…第4易剥離テープ
21…巻回開始部
23…被固定部
24…被固定部
24a…固定開始点
24b…固定終了点
25…巻回終了部
31…筒部材
31a…筒端部
31b…外周面
31c…一つの端
31d…他の端
32…貫通孔
35…巻回体
41…位置規制部材としての第1固定部材
42…位置規制部材としての第2固定部材
43…第3固定部材
44…第4固定部材
45…第1孔部
46…第2孔部
51…保護シート
61…梱包箱
61a…内壁
61b…内壁
61c…内底
100…梱包体
Δ…隙間
θ1…第1角度
θ2…第2角度
CL…中心
Fa…接着力
Fb…接着力
Fc…撓み力
Fd1a…めくり上げる力
Fd1b…めくり上げる力
Fd2a…めくり上げる力
Fd2b…めくり上げる力
X…軸方向
Y…円周方向
Claims (15)
- 2つの透明電極フィルムの間に封入された液晶組成物を備える調光シートと、
筒部材と、を備え、
前記調光シートが前記筒部材に巻きつけられた状態で梱包される梱包体であって、
前記筒部材は、
前記筒部材の軸方向における両側に、前記筒部材に巻きつけられた前記調光シートから露出する2つの筒端部を備え、
前記調光シートは、
前記筒部材の外周面に接して前記筒部材に巻き始められる部分である巻回開始部を備え、
前記巻回開始部は、
前記調光シートにおける1つの短辺と、
前記短辺に繋がる2つの長辺それぞれにおいて、前記短辺から離れて位置する被固定部と、を備え、
前記短辺が第1易剥離テープによって前記筒部材の外周面に固定されるとともに、2つの前記被固定部それぞれが、第2易剥離テープによって前記筒端部の外周面に固定され、
前記短辺と前記長辺とから構成される前記調光シートの角部が前記第1易剥離テープによって前記筒部材の外周面にさらに固定され、
前記調光シートのなかで前記筒部材の外周面に接する部分が、1周目のシート部分であり、
前記1周目のシート部分は、前記調光シートの外側面に前記被固定部を備え、
前記被固定部のうち、最も前記短辺から遠い点が固定終了点であり、
前記短辺と前記固定終了点とが前記筒部材の中心に対して形成する中心角が第1角度であり、
前記第1角度の大きさは、69度以下である
調光シートの梱包体。 - 2つの透明電極フィルムの間に封入された液晶組成物を備える調光シートと、
筒部材と、を備え、
前記調光シートが前記筒部材に巻きつけられた状態で梱包される梱包体であって、
前記筒部材は、
前記筒部材の軸方向における両側に、前記筒部材に巻きつけられた前記調光シートから露出する2つの筒端部を備え、
前記調光シートは、
前記筒部材の外周面に接して前記筒部材に巻き始められる部分である巻回開始部を備え、
前記巻回開始部は、
前記調光シートにおける1つの短辺と、
前記短辺に繋がる2つの長辺それぞれにおいて、前記短辺から離れて位置する被固定部と、を備え、
前記短辺が第1易剥離テープによって前記筒部材の外周面に固定されるとともに、2つの前記被固定部それぞれが、当該被固定部から前記軸方向に露出する前記筒端部と当該被固定部との間にのみ配置され、かつ前記軸方向において相互に離間した第2易剥離テープによって前記筒端部の外周面に固定され、
前記調光シートのなかで前記筒部材の外周面に接する部分が、1周目のシート部分であり、
前記1周目のシート部分は、前記調光シートの外側面に前記被固定部を備え、
前記被固定部のうち、最も前記短辺から遠い点が固定終了点であり、
前記短辺と前記固定終了点とが前記筒部材の中心に対して形成する中心角が第1角度であり、
前記第1角度の大きさは、69度以下である
調光シートの梱包体。 - 前記第1角度の大きさは、46度以上である
請求項1または2に記載の調光シートの梱包体。 - 前記被固定部のうち、最も前記短辺に近い点が固定開始点であり、
前記短辺と前記固定開始点とが前記筒部材の中心に対して形成する中心角が第2角度であり、
前記第2角度の大きさは、23度以上である
請求項1または2に記載の調光シートの梱包体。 - 1つの前記透明電極フィルムである第1透明電極フィルムは、第1透明電極層を備え、
前記調光シートは、前記第1透明電極層に接続された可撓性配線基板をさらに備え、
前記可撓性配線基板は、
前記調光シートにおける前記短辺から前記第1透明電極フィルムの外側に向けて延びる延在部を備え、
前記延在部は、
前記筒部材および前記調光シートのうち少なくとも一方に第3易剥離テープによって固定される
請求項1または2に記載の調光シートの梱包体。 - 前記梱包体は、
一方の前記筒端部にはめ込まれる第1固定部材と、
他方の前記筒端部にはめ込まれる第2固定部材と、を備え、
前記第1固定部材と前記第2固定部材とが前記筒部材の軸方向において前記筒部材に対して前記調光シートを位置決めする
請求項1または2に記載の調光シートの梱包体。 - 前記梱包体は、
前記筒部材に巻きつけられた前記調光シートが箱詰めされる梱包箱と、
前記梱包箱に対して前記筒部材の軸方向における前記筒部材の1つの端を固定する第3固定部材と、
前記梱包箱に対して前記筒部材の軸方向における前記筒部材の他の端を固定する第4固定部材と、を備える
請求項1または2に記載の調光シートの梱包体。 - 1つの前記透明電極フィルムである第1透明電極フィルムは、第1透明電極層を備え、
前記調光シートは、前記第1透明電極層に接続される部分が前記筒部材の軸方向に延びる可撓性配線基板を備え、
前記可撓性配線基板は、
前記第1透明電極層に接続される部分から前記筒部材の円周方向に延びる延在部であって、当該延在部の一部が前記筒部材および前記調光シートのうち少なくとも一方に易剥離テープによって固定される前記延在部を備える
請求項1または2に記載の調光シートの梱包体。 - 前記筒部材に巻きつけられた前記調光シートが箱詰めされる梱包箱と、
一方の前記筒端部にはめ込まれる第1固定部材と、
他方の前記筒端部にはめ込まれる第2固定部材と、を備え、
前記第1固定部材と前記第2固定部材とが前記筒部材の軸方向において前記筒部材に対して前記調光シートを位置決めし、かつ前記梱包箱の内面と前記調光シートとの間に隙間を形成し、
前記梱包箱を構成するフラップは、前記梱包箱の外面に配置される
請求項1または2に記載の調光シートの梱包体。 - 前記調光シートは、レーザーによってマーキングされた二次元コードを備える
請求項1または2に記載の調光シートの梱包体。 - 梱包箱と、
前記梱包箱に収容される筒部材と、
2つの透明電極フィルムと前記透明電極フィルムの間に封入された液晶組成物とを備え、前記筒部材の円周方向に1周以上巻きつけられる調光シートと、を備える調光シートの梱包体であって、
前記調光シートのなかで前記筒部材の外周面に接する部分が、1周目のシート部分であり、
前記1周目のシート部分は、前記調光シートの外側面に前記筒部材の円周方向に並ぶ2以上の被固定部を備え、
前記被固定部がそれぞれ、易剥離テープによって前記筒部材の外周面に固定され、
前記筒部材は、前記筒部材の軸方向における両側に、前記調光シートから露出する筒端部を備え、
前記筒端部それぞれの外周面と前記梱包箱の内面との間に位置し、前記梱包箱の内面から前記筒部材に巻きつけられた前記調光シートを離間させるとともに、前記筒部材の軸方向において前記筒部材に対して前記調光シートを位置決めする一対の位置規制部材をさらに備え、
前記1周目のシート部分は、
前記調光シートにおける1つの短辺と、
前記短辺に繋がる2つの長辺それぞれにおいて、前記短辺から離れて位置する前記被固定部と、を備え、
前記短辺が第1易剥離テープによって前記筒部材の外周面に固定されるとともに、前記被固定部のそれぞれが、第2易剥離テープによって前記筒端部の外周面に固定され、
前記短辺と前記長辺とから構成される前記調光シートの角部が前記第1易剥離テープによって前記筒部材の外周面にさらに固定され、
前記長辺における前記被固定部のうち最も前記短辺に近い前記被固定部において、最も前記短辺から遠い点が固定終了点であり、
前記短辺と前記固定終了点とが前記筒部材の中心に対して形成する中心角が第1角度であり、
前記第1角度の大きさは、69度以下である
調光シートの梱包体。 - 梱包箱と、
前記梱包箱に収容される筒部材と、
2つの透明電極フィルムと前記透明電極フィルムの間に封入された液晶組成物とを備え、前記筒部材の円周方向に1周以上巻きつけられる調光シートと、を備える調光シートの梱包体であって、
前記調光シートのなかで前記筒部材の外周面に接する部分が、1周目のシート部分であり、
前記1周目のシート部分は、前記調光シートの外側面に前記筒部材の円周方向に並ぶ2以上の被固定部を備え、
前記被固定部がそれぞれ、易剥離テープによって前記筒部材の外周面に固定され、
前記筒部材は、前記筒部材の軸方向における両側に、前記調光シートから露出する筒端部を備え、
前記筒端部それぞれの外周面と前記梱包箱の内面との間に位置し、前記梱包箱の内面から前記筒部材に巻きつけられた前記調光シートを離間させるとともに、前記筒部材の軸方向において前記筒部材に対して前記調光シートを位置決めする一対の位置規制部材をさらに備え、
前記1周目のシート部分は、
前記調光シートにおける1つの短辺と、
前記短辺に繋がる2つの長辺それぞれにおいて、前記短辺から離れて位置する前記被固定部と、を備え、
前記短辺が第1易剥離テープによって前記筒部材の外周面に固定されるとともに、前記被固定部のそれぞれが、当該被固定部から前記軸方向に露出する前記筒端部と当該被固定部との間にのみ配置され、かつ前記軸方向において相互に離間した第2易剥離テープによって前記筒端部の外周面に固定され、
前記長辺における前記被固定部のうち最も前記短辺に近い前記被固定部において、最も前記短辺から遠い点が固定終了点であり、
前記短辺と前記固定終了点とが前記筒部材の中心に対して形成する中心角が第1角度であり、
前記第1角度の大きさは、69度以下である
調光シートの梱包体。 - 筒部材の軸方向における両側に、前記筒部材に巻きつけられた調光シートから露出する2つの筒端部が形成されるように、2つの透明電極フィルムの間に封入された液晶組成物を備える前記調光シートを前記筒部材に巻きつけることを含む梱包体の製造方法であって、
前記調光シートは、
前記筒部材の外周面に接して前記筒部材に巻き始められる部分である巻回開始部を備え、
前記巻回開始部は、
前記調光シートにおける1つの短辺と、
前記短辺に繋がる2つの長辺それぞれにおいて、前記短辺から離れて位置する被固定部と、を備え、
第1易剥離テープによって、前記短辺を前記筒部材の外周面に固定すると共に、前記短辺と前記長辺とから構成される前記調光シートの角部を前記筒部材の外周面にさらに固定することと、
第2易剥離テープによって2つの前記被固定部のそれぞれを前記筒端部の外周面に固定することと、をさらに含み、
前記調光シートのなかで前記筒部材の外周面に接する部分が、1周目のシート部分であり、
前記1周目のシート部分は、前記調光シートの外側面に前記被固定部を備え、
前記被固定部のうち、最も前記短辺から遠い点が固定終了点であり、
前記短辺と前記固定終了点とが前記筒部材の中心に対して形成する中心角が第1角度であり、
前記第1角度の大きさは、69度以下である
梱包体の製造方法。 - 筒部材の軸方向における両側に、前記筒部材に巻きつけられた調光シートから露出する2つの筒端部が形成されるように、2つの透明電極フィルムの間に封入された液晶組成物を備える前記調光シートを前記筒部材に巻きつけることを含む梱包体の製造方法であって、
前記調光シートは、
前記筒部材の外周面に接して前記筒部材に巻き始められる部分である巻回開始部を備え、
前記巻回開始部は、
前記調光シートにおける1つの短辺と、
前記短辺に繋がる2つの長辺それぞれにおいて、前記短辺から離れて位置する被固定部と、を備え、
第1易剥離テープによって前記短辺を前記筒部材の外周面に固定することと、
2つの前記被固定部のそれぞれを、当該被固定部から前記軸方向に露出する前記筒端部と当該被固定部との間にのみ配置され、かつ前記軸方向において相互に離間した第2易剥離テープによって、前記筒端部の外周面に固定することと、をさらに含み、
前記調光シートのなかで前記筒部材の外周面に接する部分が、1周目のシート部分であり、
前記1周目のシート部分は、前記調光シートの外側面に前記被固定部を備え、
前記被固定部のうち、最も前記短辺から遠い点が固定終了点であり、
前記短辺と前記固定終了点とが前記筒部材の中心に対して形成する中心角が第1角度であり、
前記第1角度の大きさは、69度以下である、
梱包体の製造方法。 - 前記調光シートを巻きつけられた前記筒部材における一方の前記筒端部に第1固定部材をはめ込み、かつ他方の前記筒端部に第2固定部材をはめ込むことによって、前記筒部材の軸方向において前記筒部材に対して前記調光シートを位置決めすることと、
梱包箱に組み立てられる前のブランクにおける前記梱包箱の底壁に、前記筒部材にはめ込まれた前記第1固定部材と前記第2固定部材とを配置することによって、前記ブランクにおける前記梱包箱の底壁と前記調光シートとの間に隙間を形成することと、
前記筒部材を囲む周壁が前記ブランクの底壁から立ち上がるように前記ブランクを折り曲げることによって前記梱包箱を組み立てることと、をさらに含む
請求項13または14に記載の梱包体の製造方法。
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