JP3217964U - 半導体ウェーハ収納容器の梱包用緩衝体 - Google Patents

半導体ウェーハ収納容器の梱包用緩衝体 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体ウェーハの収納容器を包装する袋の破損を防止できる梱包用緩衝体を提供する。
【解決手段】柔軟性のあるラミネート袋で包装された、半導体ウェーハを収納する箱形の収納容器を2つ並べて、梱包箱に梱包する際に、ラミネート袋で包装された状態の収納容器の上面と、梱包箱の上板の内面と、梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第1緩衝体1Aであって、梱包箱の上板の内面に接触する平坦な第1面11と、第1面の裏側であって袋で包装された状態の収納容器の上面に接触する第2面12と、梱包箱の側板の内面に接触する第3面13と、を有し、第2面に、袋を含んだ状態で収納容器の矩形状の上面部に嵌め合わされる第1凹部121が形成され、第1凹部の外側の四隅に、外側に向かう窪み部122が形成されている。
【選択図】図3

Description

本考案は、半導体ウェーハ収納容器の梱包用緩衝体に関するものである。
半導体ウェーハの生産工場にて生産された半導体ウェーハをデバイス生産工場などに輸送する場合、複数枚のウェーハをウェーハ容器に入れ、このウェーハ容器をさらに段ボール箱などに入れて輸送することが行われている。この場合、輸送中の衝撃により半導体ウェーハが悪影響を受けないように、ウェーハの収納容器と段ボール箱との間に梱包用緩衝体が設けられる。
この種の緩衝体として、複数枚の半導体ウェーハを収納したウェーハ容器を外装箱内に収容する際に、外装箱とウェーハ容器との間の上下に配置される1組の発泡樹脂製の緩衝体であって、これら1組の発泡樹脂製緩衝体のベース部に外装箱内で外装箱の底および天井に当接する緩衝突起を突出状に設け、この緩衝突起を閉じた環状に形成するとともに、1組の発泡樹脂製緩衝体のベース部にウェーハ容器を支持する突起部を設け、緩衝突起をその中心線が突起部の中心線上に位置するように配置したウェーハ容器の緩衝体が知られている(特許文献1)。
特許第4193472号公報
ところで、上記従来技術に示されたウェーハ容器を外装箱に収納する場合、ウェーハ容器の帯電防止やウェーハの清浄性を維持するために、ウェーハ容器を、アルミ箔と樹脂フィルムを積層したラミネート袋で包装し、この状態で外装箱に収納することがある。この種のラミネート袋は、ウェーハ容器に対して密着している訳ではなく、ある程度の余裕をもって包装している。そのため、緩衝体の嵌め込み凹部の寸法は、ラミネート袋の厚さ分を考慮した寸法に設定されている。
しかしながら、ウェーハ容器が箱形であることから、緩衝体を無理に嵌め込もうとすると、ラミネート袋の四隅の余剰部分に応力が集中し、ラミネート袋が傷付いたり破れたりするという問題がある。逆に、ラミネート袋の余剰部分の傷付きや破れを防止するために、緩衝体の嵌め込み凹部全体の寸法をラミネート袋の厚さ分と余剰部分とを考慮した広めの寸法にすると、ウェーハ容器が堅固に保持されないという別の問題が生じる。
本考案が解決しようとする課題は、半導体ウェーハの収納容器を包装する袋の破損を防止できる梱包用緩衝体を提供することである。
第1の考案は、柔軟性のある袋で包装された、半導体ウェーハを収納する箱形の収納容器を2つ並べて、梱包箱に梱包する際に、前記袋で包装された状態の2つの収納容器と前記梱包箱との間に配置される緩衝体であって、
前記袋で包装された状態の2つの収納容器のそれぞれの上面と、前記梱包箱の上板の内面と、前記梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第1緩衝体と、
前記袋で包装された状態の2つの収納容器のそれぞれの底面と、前記梱包箱の底板の内面と、前記梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第2緩衝体と、を備え、
前記第1緩衝体は、
前記梱包箱の上板の内面に接触する平坦な第1面と、前記第1面の裏側であって前記袋で包装された状態の2つの収納容器の上面のそれぞれに接触する第2面と、前記梱包箱の側板の内面に接触する平坦な第3面と、を有し、
前記第2面に、前記袋を含んだ状態で前記2つの収納容器の矩形状の上面部に嵌め合わされる1つの第1凹部が形成され、
前記第1凹部の四隅のそれぞれに、外側に向かう窪み部が形成され、
前記第2緩衝体は、
前記梱包箱の底板の内面に接触する平坦な第1面と、前記第1面の裏側であって前記袋で包装された状態の2つの収納容器の底面のそれぞれに接触する第2面と、前記梱包箱の側板の内面に接触する平坦な第3面と、を有し、
前記第2面に、前記袋を含んだ状態で前記2つの収納容器の矩形状の底面部のそれぞれに嵌め合わされる2つの第2凹部が形成され、
前記第2凹部のそれぞれの外側の隅部に、外側に向かう窪み部が形成されている半導体ウェーハ収納容器の梱包用緩衝体によって、上記課題を解決する。
上記第1の考案において、第1緩衝体の中央部分に、指が挿入可能な一対の貫通孔が形成されていることがより好ましい。
第2の考案は、柔軟性のある袋で包装された、半導体ウェーハを収納する箱形の収納容器を2つ並べて、梱包箱に梱包する際に、前記袋で包装された状態の2つの収納容器と前記梱包箱との間に配置される緩衝体であって、
前記袋で包装された状態の2つの収納容器のそれぞれの上面と、前記梱包箱の上板の内面と、前記梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第1緩衝体と、
前記第1緩衝体と同じ形状であって、前記袋で包装された状態の2つの収納容器のそれぞれの底面と、前記梱包箱の底板の内面と、前記梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第2緩衝体と、を備え、
前記第1緩衝体は、
前記梱包箱の上板の内面に接触する第1面と、前記第1面の裏側であって前記袋で包装された状態の2つの収納容器の上面のそれぞれに接触する第2面と、前記梱包箱の側板の内面に接触する第3面と、を有し、
前記第2面に、前記袋を含んだ状態で前記2つの収納容器の矩形状の上面部のそれぞれに嵌め合わされる2つの第1凹部が形成され、
前記第1凹部の四隅のそれぞれに、外側に向かう窪み部が形成され、
前記前記第2緩衝体は、
前記梱包箱の底板の内面に接触する第1面と、前記第1面の裏側であって前記袋で包装された状態の2つの収納容器の底面のそれぞれに接触する第2面と、前記梱包箱の側板の内面に接触する第3面と、を有し、
前記第2面に、前記袋を含んだ状態で前記2つの収納容器の矩形状の底面部のそれぞれに嵌め合わされる2つの第2凹部が形成され、
前記第2凹部の四隅のそれぞれに、外側に向かう窪み部が形成されている半導体ウェーハ収納容器の梱包用緩衝体によって、上記課題を解決する。
第3の考案は、柔軟性のある袋で包装された、半導体ウェーハを収納する箱形の収納容器を2つ並べて、梱包箱に梱包する際に、前記袋で包装された状態の2つの収納容器と前記梱包箱との間に配置される緩衝体であって、
前記袋で包装された状態の2つの収納容器のそれぞれの上面と、前記梱包箱の上板の内面と、前記梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第1緩衝体と、
前記第1緩衝体と同じ形状であって、前記袋で包装された状態の2つの収納容器のそれぞれの底面と、前記梱包箱の底板の内面と、前記梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第2緩衝体と、を備え、
前記第1緩衝体は、
前記梱包箱の上板の内面に接触する第1面と、前記第1面の裏側であって前記袋で包装された状態の2つの収納容器の上面のそれぞれに接触する第2面と、前記梱包箱の側板の内面に接触する第3面と、を有し、
前記第2面に、前記袋を含んだ状態で前記2つの収納容器の矩形状の上面部のそれぞれに嵌め合わされる2つの第1凹部が形成され、
前記第1凹部の四隅のそれぞれが湾曲形状に形成され、
前記前記第2緩衝体は、
前記梱包箱の底板の内面に接触する第1面と、前記第1面の裏側であって前記袋で包装された状態の2つの収納容器の底面のそれぞれに接触する第2面と、前記梱包箱の側板の内面に接触する第3面と、を有し、
前記第2面に、前記袋を含んだ状態で前記2つの収納容器の矩形状の底面部のそれぞれに嵌め合わされる2つの第2凹部が形成され、
前記第2凹部の四隅のそれぞれが湾曲形状に形成されている半導体ウェーハ収納容器の梱包用緩衝体によって、上記課題を解決する。
上記第2及び第3の考案において、前記第1緩衝体の第1凹部及び前記第2緩衝体の第2凹部のそれぞれの中央部分に、前記第1凹部の底面積又は前記第2凹部の底面積の10%〜40%の面積の貫通孔が形成されていることがより好ましい。
柔軟性のある袋で包装された、半導体ウェーハを収納する箱形の収納容器の上面部に第1緩衝体の第1凹部を嵌め合わせようとすると、収納容器の上面部の四隅の少なくとも何れかに袋の余剰部分が集約される傾向がある。しかしながら、本考案に係る緩衝体によれば、第1緩衝体の第1凹部の四隅のそれぞれには外側に向かう窪み部が形成され、又は湾曲形状に形成されているので、袋の余剰部分は窪み部に収納され、応力集中が緩和される。これにより、袋が傷付いたり破れたりすることが防止される。
本考案の第1実施形態に係る緩衝体を適用した梱包仕様を示す斜視図である。 図1の梱包状態を示す断面図である。 (a)は、図1の緩衝体のうち収納容器の上部に配置される第1緩衝体を示す正面図、(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb線に沿う断面図である。 (a)は、図1の緩衝体のうち収納容器の下部に配置される第2緩衝体を示す正面図、(b)は、図4(a)のIVb−IVb線に沿う断面図である。 本考案の第2実施形態に係る緩衝体を適用した梱包仕様を示す斜視図である。 図5の梱包状態を示す断面図である。 (a)は、図5の緩衝体を示す背面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本考案の第3実施形態に係る緩衝体を適用した梱包仕様を示す斜視図である。 図8の梱包状態を示す断面図である。 (a)は、図8の緩衝体を示す正面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は図10(a)のXd−Xd線に沿う断面図である。 本考案に係る緩衝体が適用される半導体ウェーハの収納容器の一例を示す斜視図である。
最初に、本考案に係る緩衝体が適用される半導体ウェーハの収納容器の一例を説明する。図11は、半導体ウェーハの収納容器3の一例を示す斜視図である。本考案に係る緩衝体が適用される半導体ウェーハの収納容器3の構成については、特に限定されない。図11に示す収納容器3は、上面33が開口し、底面34と、4つの側面35とを有する箱形の本体31と、上面33の開口を塞ぐ蓋体32とを有する。なお、図11に示す収納容器3の姿勢は、梱包箱5に梱包する際の姿勢である。本願の明細書、実用新案登録請求の範囲及び図面においては、図1〜11に示す梱包時の姿勢を基準に、上面、底面及び側面と称するものとする。
以下、本考案に係る半導体ウェーハ収納容器の梱包用緩衝体の3つの実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4が第1実施形態に係る緩衝体1A,2A、図5〜図7が第2実施形態に係る緩衝体1B,2B、図8〜図10が第3実施形態に係る緩衝体1C,2Cである。
《第1実施形態》
図1は、本考案の第1実施形態に係る緩衝体を適用した梱包仕様の一実施の形態を示す斜視図、図2は、図1の梱包状態を示す断面図である。また、図3(a)は、図1の緩衝体のうち収納容器3の上部に配置される第1緩衝体1Aを示す正面図、図3(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb線に沿う断面図、図4(a)は、図1の緩衝体のうち収納容器3の下部に配置される第2緩衝体2Aを示す正面図、図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線に沿う断面図である。
本実施形態の緩衝体は、図1及び図2に示すように、第1緩衝体1Aと第2緩衝体2Aとを含み、柔軟性のあるラミネート袋4で包装された、半導体ウェーハWを収納する箱形の収納容器3(図11参照)を2つ並べ、梱包箱5に梱包する際に、ラミネート袋4で包装された状態の2つの収納容器3と梱包箱5との間に配置される。そして、図2の梱包状態に示すように、第1緩衝体1Aは、ラミネート袋4で包装された状態の2つの収納容器3のそれぞれの上面33と、梱包箱5の上板51との間に配置され、第2緩衝体2Aは、ラミネート袋4で包装された状態の2つの収納容器3のそれぞれの底面34と、梱包箱5の底板53との間に配置される。これにより、輸送中に梱包箱5に加わる振動や衝撃は、第1緩衝体1A及び第2緩衝体2Aによって吸収され、2つの収納容器3に収納された半導体ウェーハWへの悪影響を防止することができる。
図1に示す収納容器3を包装するラミネート袋4は、たとえばアルミニウム箔の両面又は片面にポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂フィルムを積層した柔軟性を有する袋体であり、収納容器3を入れたのち、図1に示すように開口を折り畳むことで収納容器3を包装する。真空パックのように収納容器3に密着して封止するものではなく、収納容器3との間にある程度の余裕をもって包装し、収納容器3の帯電防止や半導体ウェーハWの清浄性を維持するために使用される。このラミネート袋4は、後述する第2実施形態及び第3実施形態のラミネート袋4と同一であるから、後述する第2実施形態及び第3実施形態においては、当該ラミネート袋4の説明を援用して省略する。
梱包箱5は、紙製段ボール箱又はプラスチック製箱であり、上板51、4つの側板52及び底板53を有する。上板51及び底板53のそれぞれには、一方の対向する稜辺からそれぞれ延出する一対の外フラップ511,511及び531,531と、他方の対向する稜辺から延出する一対の内フラップ512,512及び532,532が設けられている。図1において底板の外フラップ及び内フラップの図示は省略するが、図2に示すように底板53の外フラップ531,531及び内フラップ532,532は予め固定されている。これに対して、上板51の一対の外フラップ511,511と、一対の内フラップ512,512は、第2緩衝体2A、ラミネート袋4で包装された状態の収納容器3及び第1緩衝体1Aをこの順序で入れたのち、互いに内側に折り畳んで固定される。また、上板51の一対の外フラップ511,511は、折り畳むとその先端が互いに接触又はほぼ接触するが、一対の内フラップ512,512は、折り畳んでも、その先端は接触しないように短く形成されている。なお、図1に示す外フラップ511は、一対の外フラップ511,511で構成したが、いずれか一方の稜辺から対向する稜辺に至るフラップ長を有する一つの外フラップとしてもよい。この梱包箱5は、後述する第2実施形態及び第3実施形態の梱包箱5と同一であるから、後述する第2実施形態及び第3実施形態においては、当該梱包箱5の説明を援用して省略する。
次に第1緩衝体1A及び第2緩衝体2Aについて説明する。第1実施形態に係る第1緩衝体1Aと第2緩衝体2Aは、形状および構造が異なる緩衝体である。第1緩衝体1Aは、発泡スチロールなどの発泡性樹脂からなり、梱包箱5の上板51の内面に接触する第1面11と、第1面11の裏側であってラミネート袋4で包装された状態の収納容器3の上面に接触する第2面12と、梱包箱5の側板52の内面に接触する第3面13と、を有する。第1面11は、図1及び図3(b)に示すように平坦面からなり、図2に示すように、梱包箱5の内フラップ512,512の内面のほぼ全面に当接する。
図3(a)に示す第2面12は、ほぼ全体にわたって1つの第1凹部121が形成され、この第1凹部121に、それぞれラミネート袋4に包装された2つの収納容器3の矩形状の上面部が嵌め合わされる。また、第1凹部121の四隅のそれぞれには、外側に向かって凹んだ窪み部122が形成され、さらに窪み部122が形成された四隅から二辺のそれぞれに向かって所定範囲に面取り部123が形成されている。
ラミネート袋4に包装された収納容器3の矩形状の上面部に、第1緩衝体1Aの第1凹部121を嵌め合わせようとすると、ラミネート袋4の余剰部分41(図1参照)は四隅に集約される傾向がある。このため、本実施形態の第1緩衝体1Aの第1凹部121の四隅に窪み部122を設けることで、余剰部分41を窪み部122に逃がしてここに収容することができる。また、第1凹部121の四隅を含む所定範囲に面取り部123を形成することで、四隅に集約したラミネート袋4の余剰部分41が第1凹部121のエッジに引っ掛かって損傷するのを防止できる。なお、ラミネート袋4による包装は、上述したように収納容器3に対して余裕をもって包装するため、その余剰部分41が四隅のいずれに発生するのか特定できない。そのため、窪み部122及び面取り部123は、第1凹部121の四隅のそれぞれに形成するのが好ましい。
また、図3(a)に示す第2面12には、ほぼ全体にわたって1つの第1凹部121が形成されているが、同図に示す左側の凹部と右側の凹部のそれぞれの中央には、短辺方向(図示する上下方向)に延在する薄肉部124,124が形成され、その中央部に厚肉部125,125がそれぞれ形成されている。そして、厚肉部125,125のそれぞれに、作業者の指が挿入可能な径を有する貫通孔126,126が形成されている。なお、薄肉部124,124の上面及び厚肉部125の上面は、第1凹部121の一般面の上面より低い位置とされ、薄肉部124の上面は厚肉部125の上面より低い位置とされている。
すなわち、ラミネート袋4に包装された2つの収納容器3の矩形状の上面部は、第1凹部121の一般面に接するが、当該2つの収納容器3の矩形状の上面部は、薄肉部124及び厚肉部125には接しない。これにより、梱包箱5を開けて第1緩衝体1Aを取り外す際に、作業者は2つの貫通孔126,126に2本の指を挿入して第1緩衝体1Aを容易に把持することができ、また、厚肉部125により貫通孔126の廻りの強度が確保されているので、第1緩衝体1Aの破損を防止することもできる。
図1、図3(a)及び図3(b)に示す第3面13は、第1緩衝体1Aの4つの側面であり、4つの第3面13のうちの2つの長辺は平坦状に形成され、これら2つの長辺側の第3面13の殆んどが、梱包箱5の側板52の内面に当接する。これに対して、4つの第3面13のうちの2つの短辺には、それぞれの両端部に一対の第1突起部131,131と、中央部に第2突起部132が形成されている。第1突起部131,131と、第2突起部132は、いずれも第3面13から先端に向かって先細り形状とされ,それぞれの先端が梱包箱5の側板52の内面に当接する。これら第1突起部131,131と、第2突起部132とにより、梱包箱5の短辺側の側板52,52に作用した横方向の外力が吸収され、収納容器3の横方向の振動や衝撃が緩和される。
次に第2緩衝体2Aについて説明する。図4(a)は、本考案に係る緩衝体のうち収納容器3の下部に配置される第2緩衝体2Aを示す平面図、図4(b)は、図4(a)のIVb-IVb線に沿う断面図である。第2緩衝体2Aも、第1緩衝体1Aと同様に、発泡スチロールなどの発泡性樹脂からなり、梱包箱5の底板53の内面に接触する第1面21と、第1面21の裏側であってラミネート袋4で包装された状態の収納容器3の底面に接触する第2面22と、梱包箱5の側板52の内面に接触する第3面23と、を有する。第2緩衝体2Aの背面図は省略するが、図4(b)の断面図に示すように平坦面からなり、図2に示すように、梱包箱5の内フラップ532,532の内面のほぼ全面に当接する。
図1及び図4(a)に示す第2面22は、ほぼ全体にわたって2つの第2凹部221,221が形成され、それぞれの第2凹部221,221に、ラミネート袋4に包装された2つの収納容器3の底面部のそれぞれが嵌め合わされる。図4(a)に示す2つの第2凹部221,221は、その境界部分が繋がらずに2つの対向する突起リブ222,222により形成されている。ただし、2つの突起リブ222,222の先端を繋げて、2つの第2凹部221,221を完全に区画してもよい。
また、2つの第2凹部221,221の四隅のうちの外側に位置する隅部には、それぞれ外側に向かって凹んだ窪み部223が形成され、さらに窪み部223が形成された四隅から二辺のそれぞれに向かって所定範囲、及び突起リブ222が形成された長辺の所定範囲に面取り部224が形成され、図11に示す収納容器3の側面35の下部の突出部分を受容する。
ラミネート袋4に包装された収納容器3の矩形状の底面部に、第2緩衝体2Aの第2凹部221,221を嵌め合わせようとすると、ラミネート袋4の余剰部分41(図1参照)は四隅に集約される傾向がある。このため、本実施形態の第2緩衝体2Aの第2凹部221,221の外側の四隅に窪み部223を設けることで、余剰部分41を窪み部223に逃がしてここに収容することができる。また、第2緩衝体2Aの第2面22に2つの第2凹部221,221、換言すれば2つの突起リブ222,222を設けることで、ラミネート袋4に包装された2つの収納容器3のそれぞれの位置を定めることができる。さらに、2つの第2凹部221,221の四隅を含む所定範囲に面取り部224を形成することで、四隅に集約したラミネート袋4の余剰部分41が第2凹部221のエッジに引っ掛かって損傷するのを防止できる。
なお、ラミネート袋4による包装は、上述したように収納容器3に対して余裕をもって包装するため、その余剰部分41が四隅のいずれに発生するのか特定できない。そのため、窪み部223及び面取り部224は、第2凹部221の四隅のそれぞれに形成するのが好ましい。ただし、本実施形態のように、2つの第2凹部221,221を2つの突起リブ222,222で繋げないで構成した場合には、第2凹部221,221の内側の隅部に窪み部を形成しなくても、この突起リブ222,222の間の隙間にラミネート袋4の余剰部分41を逃がすことができる。
また、図4(a)に示す第2面22には、ほぼ全体にわたって2つの第2凹部221,221が形成されているが、それぞれの第2凹部221,221中央には、短辺方向(図示する上下方向)に延在する薄肉部225,225が形成され、その中央部に貫通孔226,226が形成されている。なお、薄肉部124,124の上面は、第2凹部221の一般面の上面より低い位置とされている。すなわち、ラミネート袋4に包装された2つの収納容器3の矩形状の底面部は、第2凹部221の一般面に接するが、薄肉部225には接しない。
図1、図4(a)及び図4(b)に示す第3面23は、第2緩衝体2Aの4つの側面であり、4つの第3面23のうちの2つの長辺は平坦状に形成され、これら2つの長辺側の第3面23の殆んどが、梱包箱5の側板52の内面に当接する。これに対して、4つの第3面23のうちの2つの短辺には、それぞれの両端部に一対の第1突起部231,231と、中央部に第2突起部232が形成されている。第1突起部231,231と、第2突起部232は、いずれも第3面23から先端に向かって先細り形状とされ,それぞれの先端が梱包箱5の側板52の内面に当接する。これら第1突起部231,231と、第2突起部232とにより、梱包箱5の短辺側の側板52,52に作用した横方向の外力が吸収され、収納容器3の横方向の振動や衝撃が緩和される。
以上のとおり、本実施形態の緩衝体によれば、図1に示すように、ラミネート袋4に包装された収納容器3の矩形状の上面部に、第1緩衝体1Aの第1凹部121を嵌め合わせようとすると、ラミネート袋4の余剰部分41が四隅に集約される傾向があるが、本実施形態の第1緩衝体1Aの第1凹部121の四隅には窪み部122が設けられているので、余剰部分41を窪み部122に逃がしてここに収容することができる。これにより、第1凹部121の寸法を多少狭めに設定しても一般辺は堅固に嵌まるのでガタつきが防止されると同時に、四隅については応力集中によるラミネート袋4の傷付きや破れが防止される。
また本実施形態の緩衝体によれば、図1に示すように、ラミネート袋4に包装された収納容器3の矩形状の底面部に、第2緩衝体2Aの第2凹部221を嵌め合わせようとすると、ラミネート袋4の余剰部分41が四隅に集約される傾向があるが、本実施形態の第2緩衝体2Aの第2凹部221の外側の四隅には窪み部223が設けられているので、余剰部分41を窪み部223に逃がしてここに収容することができる。これにより、第2凹部221の寸法を多少狭めに設定しても一般辺は堅固に嵌まるのでガタつきが防止されると同時に、四隅については応力集中によるラミネート袋4の傷付きや破れが防止される。また本実施形態の第2緩衝体2Aの第2面22には、2つの第2凹部221,221、換言すれば2つの突起リブ222,222が設けられているので、ラミネート袋4に包装された2つの収納容器3を梱包箱5に収納する際に、ラミネート袋4に包装された2つの収納容器3のそれぞれの位置を正確に定めることができる。
また本実施形態の緩衝体によれば、第1緩衝体1Aの第1凹部121の四隅を含む所定範囲に面取り部123が形成されているので、四隅に集約したラミネート袋4の余剰部分41が第1凹部121のエッジに引っ掛かって損傷するのを防止できる。さらに、本実施形態の第2緩衝体2Aについても、2つの第2凹部221,221の四隅を含む所定範囲に面取り部224が形成されているので、四隅に集約したラミネート袋4の余剰部分41が第2凹部221のエッジに引っ掛かって損傷するのを防止できる。
《第2実施形態》
図5は、本考案の第2実施形態に係る緩衝体を適用した梱包仕様の一実施の形態を示す斜視図、図6は、図5の梱包状態を示す断面図である。また、図7(a)は、図5の緩衝体のうち収納容器3の上部及び下部に配置される第1緩衝体1Bを示す背面図、図7(b)は、同じく正面図、図7(c)は、同じく側面図である。
本実施形態の緩衝体は、図5及び図6に示すように、第1緩衝体1Bと第2緩衝体2Bとを含み、柔軟性のあるラミネート袋4で包装された、半導体ウェーハWを収納する箱形の収納容器3(図11参照)を2つ並べ、梱包箱5に梱包する際に、ラミネート袋4で包装された状態の2つの収納容器3と梱包箱5との間に配置される。そして、図6の梱包状態に示すように、第1緩衝体1Bは、ラミネート袋4で包装された状態の2つの収納容器3のそれぞれの上面33と、梱包箱5の上板51との間に配置され、第2緩衝体2Bは、ラミネート袋4で包装された状態の2つの収納容器3のそれぞれの底面34と、梱包箱5の底板53との間に配置される。これにより、輸送中に梱包箱5に加わる振動や衝撃は、第1緩衝体1B及び第2緩衝体2Bによって吸収され、2つの収納容器3に収納された半導体ウェーハWへの悪影響を防止することができる。なお、既述したとおり、ラミネート袋4及び梱包箱5は、図1〜図4に示す第1実施形態のものと同一であるため、その説明をここに援用し、詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係る第1緩衝体1Bと第2緩衝体2Bは、形状および構造が同一の緩衝体である。そのため、以下の説明においては第1緩衝体1Bについて行い、図5〜図7に示す第2緩衝体2Bに対応する部材の符号はカッコ書きで示すものとする。第1緩衝体1B(第2緩衝体2B)は、発泡スチロールなどの発泡性樹脂からなり、梱包箱5の上板51(底板53)の内面に接触する第1面11(21)と、第1面11の裏側であってラミネート袋4で包装された状態の収納容器3の上面(底面)に接触する第2面12(22)と、梱包箱5の側板52の内面に接触する第3面13(23)と、を有する。
図5、図7(a)に示す第1面11(21)は、一般面を構成するベース部111(211)と、その中央に形成された貫通孔113(213)を跨いでY軸方向に延在する凸部112(212)と、を有する。この凸部112(212)は、ベース部111(211)から+Z軸方向(−Z軸方向)に突出して形成され、凸部112(212)が内フラップ512,512(532,532)の内面に当接する。
図7(b)に示す第2面12(22)は、ほぼ全体にわたって2つの第1凹部121,121(第2凹部221,221)が形成され、それぞれの第1凹部121,121(第2凹部221,221)に、ラミネート袋4に包装された2つの収納容器3の上面部(底面部)のそれぞれが嵌め合わされる。また、2つの第1凹部121,121(第2凹部221,221)のそれぞれの四隅には、それぞれ外側に向かって凹んだ窪み部122(223)が形成され、さらに窪み部122(223)が形成された四隅から二辺のそれぞれに向かって所定範囲に面取り部123(224)が形成され、図11に示す収納容器3の上面(側面35の下部の突出部分)を受容する。
ラミネート袋4に包装された収納容器3の矩形状の上面部(底面部)に、第1緩衝体1B(第2緩衝体2B)の第1凹部121(第2凹部221)を嵌め合わせようとすると、ラミネート袋4の余剰部分41(図5参照)は四隅に集約される傾向がある。このため、本実施形態の第1緩衝体1B(第2緩衝体2B)の第1凹部121(第2凹部221)の四隅に窪み部122(223)を設けることで、余剰部分41を窪み部122(223)に逃がしてここに収容することができる。また、第1凹部121(第2凹部221)の四隅を含む所定範囲に面取り部123(224)を形成することで、四隅に集約したラミネート袋4の余剰部分41が第1凹部121(第2凹部221)のエッジに引っ掛かって損傷するのを防止できる。なお、ラミネート袋4による包装は、上述したように収納容器3に対して余裕をもって包装するため、その余剰部分41が四隅のいずれに発生するのか特定できない。そのため、窪み部122(223)及び面取り部123(224)は、第1凹部121(第2凹部221)の四隅のそれぞれに形成するのが好ましい。
図5及び図7に示す第3面13(23)は、第1緩衝体1B(第2緩衝体2B)の4つの側面であり、4つの第3面13(23)のうちの2つの長辺のそれぞれには、いずれも第3面13(23)から先端に向かって先細り形状とされた一対の第1突起部131,131(231,231)が形成され、これら一対の第1突起部131,131(231,231)の先端が、梱包箱5の側板52の内面に当接する。同様に、4つの第3面13(23)のうちの2つの短辺には、いずれも第3面13(23)から先端に向かって先細り形状とされた一対の第2突起部132,132(232,232)が形成され、これら一対の第2突起部132,132(232,232)の先端が梱包箱5の側板52の内面に当接する。これら第1突起部131,131(231,231)により、梱包箱5の長辺側の側板52,52に作用した横方向の外力が吸収され、第2突起部132により、梱包箱5の短辺側の側板52,52に作用した横方向の外力が吸収され、収納容器3の縦横方向(XY方向)の振動や衝撃が緩和される。
以上のとおり、本実施形態の緩衝体によれば、図5に示すように、ラミネート袋4に包装された収納容器3の矩形状の上面部に、第1緩衝体1Bの第1凹部121を嵌め合わせようとすると、ラミネート袋4の余剰部分41が四隅に集約される傾向があるが、本実施形態の第1緩衝体1Bのそれぞれの第1凹部121の四隅には窪み部122が設けられているので、余剰部分41を窪み部122に逃がしてここに収容することができる。これにより、第1凹部121の寸法を多少狭めに設定しても一般辺は堅固に嵌まるのでガタつきが防止されると同時に、四隅については応力集中によるラミネート袋4の傷付きや破れが防止される。
また本実施形態の緩衝体によれば、図5に示すように、ラミネート袋4に包装された収納容器3の矩形状の底面部に、第2緩衝体2Bの第2凹部221を嵌め合わせようとすると、ラミネート袋4の余剰部分41が四隅に集約される傾向があるが、本実施形態の第2緩衝体2Bの第2凹部221のそれぞれの四隅には窪み部223が設けられているので、余剰部分41を窪み部223に逃がしてここに収容することができる。これにより、第2凹部221の寸法を多少狭めに設定しても一般辺は堅固に嵌まるのでガタつきが防止されると同時に、四隅については応力集中によるラミネート袋4の傷付きや破れが防止される。また本実施形態の第2緩衝体2Bの第2面22には、2つの第2凹部221,221が設けられているので、ラミネート袋4に包装された2つの収納容器3を梱包箱5に収納する際に、それぞれの位置を正確に定めることができる。
また本実施形態の緩衝体によれば、第1緩衝体1Bの第1凹部121の四隅を含む所定範囲に面取り部123が形成されているので、四隅に集約したラミネート袋4の余剰部分41が第1凹部121のエッジに引っ掛かって損傷するのを防止できる。さらに、本実施形態の第2緩衝体2Bについても、2つの第2凹部221,221の四隅を含む所定範囲に面取り部224が形成されているので、四隅に集約したラミネート袋4の余剰部分41が第2凹部221のエッジに引っ掛かって損傷するのを防止できる。
《第3実施形態》
図8は、本考案の第3実施形態に係る緩衝体を適用した梱包仕様の一実施の形態を示す斜視図、図9は、図8の梱包状態を示す断面図である。また、図10(a)は、図8の緩衝体のうち収納容器3の上部及び下部に配置される第1緩衝体1Cを示す正面図、図10(b)は、同じく背面図、図10(c)は、同じく側面図、図10(d)は、図10(a)のXd−Xd線に沿う断面図である。
本実施形態の緩衝体は、図8及び図9に示すように、第1緩衝体1Cと第2緩衝体2Cとを含み、柔軟性のあるラミネート袋4で包装された、半導体ウェーハWを収納する箱形の収納容器3(図11参照)を2つ並べ、梱包箱5に梱包する際に、ラミネート袋4で包装された状態の2つの収納容器3と梱包箱5との間に配置される。そして、図9の梱包状態に示すように、第1緩衝体1Cは、ラミネート袋4で包装された状態の2つの収納容器3のそれぞれの上面33と、梱包箱5の上板51との間に配置され、第2緩衝体2Cは、ラミネート袋4で包装された状態の2つの収納容器3のそれぞれの底面34と、梱包箱5の底板53との間に配置される。これにより、輸送中に梱包箱5に加わる振動や衝撃は、第1緩衝体1C及び第2緩衝体2Cによって吸収され、2つの収納容器3に収納された半導体ウェーハWへの悪影響を防止することができる。なお、既述したとおり、ラミネート袋4及び梱包箱5は、図1〜図4に示す第1実施形態のものと同一であるため、その説明をここに援用し、詳細な説明を省略する。
第3実施形態に係る第1緩衝体1Cと第2緩衝体2Cは、形状および構造が同一の緩衝体である。そのため、以下の説明においては第1緩衝体1Cについて行い、図8〜図10に示す第2緩衝体2Cに対応する部材の符号はカッコ書きで示すものとする。第1緩衝体1C(第2緩衝体2C)は、発泡スチロールなどの発泡性樹脂からなり、梱包箱5の上板51(底板53)の内面に接触する第1面11(21)と、第1面11の裏側であってラミネート袋4で包装された状態の収納容器3の上面(底面)に接触する第2面12(22)と、梱包箱5の側板52の内面に接触する第3面13(23)と、を有する。
図8、図10(b)に示す第1面11(21)は、一般面を構成するベース部111(211)と、その中央に形成された貫通孔113(213)を跨いでX軸方向に延在する凸部112(212)と、を有する。この凸部112(212)は、ベース部111(211)から+Z軸方向(−Z軸方向)に突出して形成され、凸部112(212)が内フラップ512,512(532,532)の内面に当接する。なお、本実施形態の凸部112(212)は、両端部の隆起寸法が大きく、その間の隆起寸法が相対的に小さく形成されているが、同じ隆起寸法としてもよい。
図10(a)に示す第2面12(22)は、ほぼ全体にわたって2つの第1凹部121,121(第2凹部221,221)が形成され、それぞれの第1凹部121,121(第2凹部221,221)に、ラミネート袋4に包装された2つの収納容器3の上面部(底面部)のそれぞれが嵌め合わされる。また、2つの第1凹部121,121(第2凹部221,221)のそれぞれの四隅は、それぞれ湾曲形状に形成され(当該湾曲形状に形成された隅部を符号127(227)で示す。)、さらに湾曲形状とされた四隅から二辺のそれぞれに向かって所定範囲に面取り部123(224)が形成され、図11に示す収納容器3の上面(側面35の下部の突出部分)を受容する。本実施形態の面取り部123(224)は、第1凹部121,121(第2凹部221,221)の全周に形成されているが、一部を破断してもよい。
ラミネート袋4に包装された収納容器3の矩形状の上面部(底面部)に、第1緩衝体1C(第2緩衝体2C)の第1凹部121(第2凹部221)を嵌め合わせようとすると、ラミネート袋4の余剰部分41(図8参照)は四隅に集約される傾向がある。このため、本実施形態の第1緩衝体1C(第2緩衝体2C)の第1凹部121(第2凹部221)の四隅を湾曲形状に形成することで、余剰部分41を隅部127(227)に逃がしてここに収容することができる。また、第1凹部121(第2凹部221)の四隅を含む所定範囲に面取り部123(224)を形成することで、四隅に集約したラミネート袋4の余剰部分41が第1凹部121(第2凹部221)のエッジに引っ掛かって損傷するのを防止できる。なお、ラミネート袋4による包装は、上述したように収納容器3に対して余裕をもって包装するため、その余剰部分41が四隅のいずれに発生するのか特定できない。そのため、湾曲形状に形成する隅部127(227)及び面取り部123(224)は、第1凹部121(第2凹部221)の四隅のそれぞれに形成するのが好ましい。
図8及び図10に示す第3面13(23)は、第1緩衝体1C(第2緩衝体2C)の4つの側面であり、4つの第3面13(23)のうちの2つの長辺のそれぞれには、いずれも第3面13(23)から先端に向かって先細り形状とされた一対の第1突起部131,131(231,231)が形成され、これら一対の第1突起部131,131(231,231)の先端が、梱包箱5の側板52の内面に当接する。同様に、4つの第3面13(23)のうちの2つの短辺には、いずれも第3面13(23)から先端に向かって先細り形状とされた一対の第2突起部132,132(232,232)が形成され、これら一対の第2突起部132,132(232,232)の先端が梱包箱5の側板52の内面に当接する。これら第1突起部131,131(231,231)により、梱包箱5の長辺側の側板52,52に作用した横方向の外力が吸収され、第2突起部132により、梱包箱5の短辺側の側板52,52に作用した横方向の外力が吸収され、収納容器3の縦横方向(XY方向)の振動や衝撃が緩和される。
以上のとおり、本実施形態の緩衝体によれば、図8に示すように、ラミネート袋4に包装された収納容器3の矩形状の上面部に、第1緩衝体1Cの第1凹部121を嵌め合わせようとすると、ラミネート袋4の余剰部分41が四隅に集約される傾向があるが、本実施形態の第1緩衝体1Cのそれぞれの第1凹部121の四隅は湾曲形状に形成されているので、余剰部分41を隅部127に逃がしてここに収容することができる。これにより、第1凹部121の寸法を多少狭めに設定しても一般辺は堅固に嵌まるのでガタつきが防止されると同時に、四隅については応力集中によるラミネート袋4の傷付きや破れが防止される。
また本実施形態の緩衝体によれば、図8に示すように、ラミネート袋4に包装された収納容器3の矩形状の底面部に、第2緩衝体2Cの第2凹部221を嵌め合わせようとすると、ラミネート袋4の余剰部分41が四隅に集約される傾向があるが、本実施形態の第2緩衝体2Cの第2凹部221のそれぞれの四隅は湾曲形状に形成されているので、余剰部分41を隅部227に逃がしてここに収容することができる。これにより、第2凹部221の寸法を多少狭めに設定しても一般辺は堅固に嵌まるのでガタつきが防止されると同時に、四隅については応力集中によるラミネート袋4の傷付きや破れが防止される。また本実施形態の第2緩衝体2Cの第2面22には、2つの第2凹部221,221が設けられているので、ラミネート袋4に包装された2つの収納容器3を梱包箱5に収納する際に、それぞれの位置を正確に定めることができる。
また本実施形態の緩衝体によれば、第1緩衝体1Cの第1凹部121の四隅を含む所定範囲に面取り部123が形成されているので、四隅に集約したラミネート袋4の余剰部分41が第1凹部121のエッジに引っ掛かって損傷するのを防止できる。さらに、本実施形態の第2緩衝体2Cについても、2つの第2凹部221,221の四隅を含む所定範囲に面取り部224が形成されているので、四隅に集約したラミネート袋4の余剰部分41が第2凹部221のエッジに引っ掛かって損傷するのを防止できる。
1A,1B,1C…第1緩衝体
11…第1面
111…ベース部
112…凸部
113…貫通孔
12…第2面
121…第1凹部
122…窪み部
123…面取り部
124…薄肉部
125…厚肉部
126…貫通孔
127…湾曲形状の隅部
13…第3面
131…第1突起部
132…第2突起部
2A,2B,2C…第2緩衝体
21…第1面
211…ベース部
212…凸部
213…貫通孔
22…第2面
221…第2凹部
222…突起リブ
223…窪み部
224…面取り部
225…薄肉部
226…貫通孔
227…湾曲形状の隅部
23…第3面
231…第1突起部
232…第2突起部
3…収納容器
31…本体
32…蓋体
33…上面
34…底面
35…側面
4…ラミネート袋
41…余剰部分
5…梱包箱
51…上板
511…外フラップ
512…内フラップ
513…稜辺
52…側板
53…底板
W…半導体ウェーハ

Claims (5)

  1. 柔軟性のある袋で包装された、半導体ウェーハを収納する箱形の収納容器を2つ並べて、梱包箱に梱包する際に、前記袋で包装された状態の2つの収納容器と前記梱包箱との間に配置される緩衝体であって、
    前記袋で包装された状態の2つの収納容器のそれぞれの上面と、前記梱包箱の上板の内面と、前記梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第1緩衝体と、
    前記袋で包装された状態の2つの収納容器のそれぞれの底面と、前記梱包箱の底板の内面と、前記梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第2緩衝体と、を備え、
    前記第1緩衝体は、
    前記梱包箱の上板の内面に接触する平坦な第1面と、前記第1面の裏側であって前記袋で包装された状態の2つの収納容器の上面のそれぞれに接触する第2面と、前記梱包箱の側板の内面に接触する平坦な第3面と、を有し、
    前記第2面に、前記袋を含んだ状態で前記2つの収納容器の矩形状の上面部に嵌め合わされる1つの第1凹部が形成され、
    前記第1凹部の四隅のそれぞれに、外側に向かう窪み部が形成され、
    前記第2緩衝体は、
    前記梱包箱の底板の内面に接触する平坦な第1面と、前記第1面の裏側であって前記袋で包装された状態の2つの収納容器の底面のそれぞれに接触する第2面と、前記梱包箱の側板の内面に接触する平坦な第3面と、を有し、
    前記第2面に、前記袋を含んだ状態で前記2つの収納容器の矩形状の底面部のそれぞれに嵌め合わされる2つの第2凹部が形成され、
    前記第2凹部のそれぞれの外側の隅部に、外側に向かう窪み部が形成されている半導体ウェーハ収納容器の梱包用緩衝体。
  2. 前記第1緩衝体の中央部分に、指が挿入可能な一対の貫通孔が形成されている請求項1に記載の半導体ウェーハ収納容器の梱包用緩衝体。
  3. 柔軟性のある袋で包装された、半導体ウェーハを収納する箱形の収納容器を2つ並べて、梱包箱に梱包する際に、前記袋で包装された状態の2つの収納容器と前記梱包箱との間に配置される緩衝体であって、
    前記袋で包装された状態の2つの収納容器のそれぞれの上面と、前記梱包箱の上板の内面と、前記梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第1緩衝体と、
    前記第1緩衝体と同じ形状であって、前記袋で包装された状態の2つの収納容器のそれぞれの底面と、前記梱包箱の底板の内面と、前記梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第2緩衝体と、を備え、
    前記第1緩衝体は、
    前記梱包箱の上板の内面に接触する第1面と、前記第1面の裏側であって前記袋で包装された状態の2つの収納容器の上面のそれぞれに接触する第2面と、前記梱包箱の側板の内面に接触する第3面と、を有し、
    前記第2面に、前記袋を含んだ状態で前記2つの収納容器の矩形状の上面部のそれぞれに嵌め合わされる2つの第1凹部が形成され、
    前記第1凹部の四隅のそれぞれに、外側に向かう窪み部が形成され、
    前記前記第2緩衝体は、
    前記梱包箱の底板の内面に接触する第1面と、前記第1面の裏側であって前記袋で包装された状態の2つの収納容器の底面のそれぞれに接触する第2面と、前記梱包箱の側板の内面に接触する第3面と、を有し、
    前記第2面に、前記袋を含んだ状態で前記2つの収納容器の矩形状の底面部のそれぞれに嵌め合わされる2つの第2凹部が形成され、
    前記第2凹部の四隅のそれぞれに、外側に向かう窪み部が形成されている半導体ウェーハ収納容器の梱包用緩衝体。
  4. 柔軟性のある袋で包装された、半導体ウェーハを収納する箱形の収納容器を2つ並べて、梱包箱に梱包する際に、前記袋で包装された状態の2つの収納容器と前記梱包箱との間に配置される緩衝体であって、
    前記袋で包装された状態の2つの収納容器のそれぞれの上面と、前記梱包箱の上板の内面と、前記梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第1緩衝体と、
    前記第1緩衝体と同じ形状であって、前記袋で包装された状態の2つの収納容器のそれぞれの底面と、前記梱包箱の底板の内面と、前記梱包箱の側板の内面とのそれぞれに接触してこれらの間に介装される第2緩衝体と、を備え、
    前記第1緩衝体は、
    前記梱包箱の上板の内面に接触する第1面と、前記第1面の裏側であって前記袋で包装された状態の2つの収納容器の上面のそれぞれに接触する第2面と、前記梱包箱の側板の内面に接触する第3面と、を有し、
    前記第2面に、前記袋を含んだ状態で前記2つの収納容器の矩形状の上面部のそれぞれに嵌め合わされる2つの第1凹部が形成され、
    前記第1凹部の四隅のそれぞれが湾曲形状に形成され、
    前記前記第2緩衝体は、
    前記梱包箱の底板の内面に接触する第1面と、前記第1面の裏側であって前記袋で包装された状態の2つの収納容器の底面のそれぞれに接触する第2面と、前記梱包箱の側板の内面に接触する第3面と、を有し、
    前記第2面に、前記袋を含んだ状態で前記2つの収納容器の矩形状の底面部のそれぞれに嵌め合わされる2つの第2凹部が形成され、
    前記第2凹部の四隅のそれぞれが湾曲形状に形成されている半導体ウェーハ収納容器の梱包用緩衝体。
  5. 前記第1緩衝体の第1凹部及び前記第2緩衝体の第2凹部のそれぞれの中央部分に、前記第1凹部の底面積又は前記第2凹部の底面積の10%〜40%の面積の貫通孔が形成されている請求項3又は4に記載の半導体ウェーハ収納容器の梱包用緩衝体。
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