JP2009012828A - 梱包容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】被梱包物の、外力による梱包容器内での移動を制限して保持するとともに、軽量で緩衝部材などの使用後の廃棄処理が容易な梱包容器を提供する。
【解決手段】製品40が収納される容器本体10と、容器本体10に収納されることにより、製品40が両側から狭持されるように配設された少なくとも一対の緩衝部材22,32と、を備え、緩衝部材22,32は、一面が開口された開口部26,36を有する中空状の支持体25,35に、開口部26,36を覆うようにウレタンフィルム23,33が張設されることにより斜面24,34が形成され、斜面24,34が互いに対向するように形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、被梱包物を梱包して保管及び輸送などに用いる梱包容器に関する。
電子機器などの各種製品に代表される被梱包物の保管及び輸送などには、ダンボール箱などの梱包容器が用いられている。被梱包物と梱包容器との隙間には、被梱包物の梱包に適した形状の緩衝部材が挟み込まれている。
近年環境負荷の低減のために、これらの梱包容器や緩衝部材をリサイクルし、廃棄量を低減する取り組みがなされている。例えば、梱包容器内に張設された上下一対の合成樹脂製フィルムの間に被梱包物を保持するとともに、ゲル状の緩衝部材により被梱包物を狭持したことを特徴とする梱包容器の構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開2004−231228号公報
上記構成の梱包容器においては、上下一対の合成樹脂製フィルムの間に被梱包物を保持する構成により、被梱包物に対する上下方向の保持力を適度に有する。しかしながら、合成樹脂製フィルム面に沿った方向(以下、横方向という)の保持力が弱い。そのため、上記梱包容器では、合成樹脂製フィルムを介してゲル状の緩衝部材で被梱包物を上下方向に強く狭持することにより、横方向の保持力を補強している。
しかしながら、上記梱包容器では、輸送時などで横方向に強い力が加わると、被梱包物に加わった力がゲル状の緩衝部材による保持力を上回り、被梱包物の横方向への移動を防ぐことができず、被梱包物が梱包容器の内側に衝突するなどの不具合が発生することがある。
また、上記梱包容器では、被梱包物を狭持するためにゲル状の緩衝部材を用いており、重量が重くなる点及び廃棄処理が容易でないという問題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる梱包容器は、被梱包物が収納される容器本体と、前記容器本体に収納されることにより、前記被梱包物が両側から狭持されるように配設された少なくとも一対の緩衝部材と、を備え、前記緩衝部材は、一面が開口された開口部を有する中空状の支持体に、前記開口部を覆うように弾性を有するフィルムが張設されることにより斜面が形成され、前記斜面が互いに対向するように形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、梱包容器は、少なくとも一対の緩衝部材が、一面が開口された開口部を有する中空状の支持体に、開口部を覆うように弾性を有するフィルムが張設されることにより斜面が互いに対向するように形成されている。
このことから、梱包容器は、被梱包物に上下方向、横方向など様々な方向の力が加わっても、斜面状に張設された弾性を有するフィルムが力を吸収し、被梱包物の移動を制限して保持することができる。したがって、梱包容器は、外部から力が加わったときに、被梱包物が内部で移動して容器本体の内側に衝突するなどの不具合を回避することができる。
また、梱包容器は、緩衝部材が主に弾性を有するフィルムと中空状の支持体とから成ることから、従来のゲル状の緩衝部材を用いる場合と比較して、軽量になるとともに廃棄処理が容易に行える。
[適用例2]上記適用例にかかる梱包容器において、前記緩衝部材の斜面が、前記容器本体の前記被梱包物が両側から狭持されるように前記緩衝部材が配設される面に対して略45度の角度で形成されるように、前記支持体の開口部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、梱包容器は、緩衝部材の斜面が、容器本体の被梱包物が両側から狭持されるように、緩衝部材が配設される面に対して略45度の角度で形成されている。このことから、梱包容器は、外力により被梱包物から斜面に加わる力の上下方向と横方向との分力が略等しくなることで、被梱包物の上下方向の移動と横方向の移動とを同程度に制限し、バランスの取れた保持ができる。
[適用例3]上記適用例にかかる梱包容器において、前記緩衝部材の斜面が、前記容器本体の前記被梱包物が両側から狭持されるように前記緩衝部材が配設される面に対して前記少なくとも一対の緩衝部材を構成する緩衝部材のそれぞれにおいて異なる角度で形成されるように、前記支持体の開口部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、梱包容器は、緩衝部材の斜面が、容器本体の被梱包物が両側から狭持されるように、緩衝部材が配設される面に対して緩衝部材のそれぞれにおいて異なる角度で形成されている。このことから、梱包容器は、被梱包物の形状に合わせてそれぞれの斜面の角度を最適な角度とすることができ、被梱包物を確実に保持することができる。
[適用例4]上記適用例にかかる梱包容器において、前記少なくとも一対の緩衝部材は、同一の緩衝部材が対になっていることが好ましい。
このような構成によれば、梱包容器の、少なくとも一対の緩衝部材は、同一の緩衝部材が対になっている。このことから、梱包容器は、異なる種類の緩衝部材を対にする場合と比較して、緩衝部材の構成部品の製造に用いる型などの数が少なくて済み、型などの製造工数を削減できる。
[適用例5]上記適用例にかかる梱包容器において、前記弾性を有するフィルムが、ウレタンフィルムであることが好ましい。
このような構成によれば、梱包容器は、弾性を有するフィルムが、ウレタンフィルムであることから、広い温度範囲で弾性を維持することができ、耐衝撃性、耐久性などに優れる。これにより、梱包容器は、緩衝部材の緩衝性能を向上させることができる。
以下、梱包容器の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、電子機器などの各種製品の保管及び輸送などに用いられる梱包容器の概略構成を示す展開斜視図である。図2は、図1のA−A線での断面図である。なお、図1、図2では、理解を容易にするために、被梱包物としての製品が収納された状態を表し、各構成要素の寸法比率を異ならせて表している。
図1、図2に示すように、第1の実施形態の梱包容器1は、容器本体10、上緩衝ユニット20、下緩衝ユニット30などから構成されている。
容器本体10は箱体11及び蓋12などから構成されている。箱体11及び蓋12は、例えば、プラスチック段ボールなどにより形成されている。
なお、箱体11及び蓋12にプラスチック段ボールを用いることにより、繰り返し使用が可能となることから、通い箱として使用することができる。また、箱体11及び蓋12には、プラスチック段ボール以外に、製品40の形状、重量などに応じて紙製の段ボールなどを用いてもよい。
上緩衝ユニット20と下緩衝ユニット30とは、対になっており、それぞれ案内板21,31、緩衝部材22,32などから構成されている。
上緩衝ユニット20及び下緩衝ユニット30は、互いに対向する側(製品40側)に、上緩衝ユニット20では、緩衝部材22が案内板21上に複数形成されている。また、下緩衝ユニット30では、緩衝部材32が案内板31上に複数形成されている。なお、緩衝部材22と緩衝部材32とは対になっている。
緩衝部材22,32は、箱体11に収納され蓋12が閉められたときに、緩衝部材22,32により製品40が上下両側から狭持されるように配設されている。
案内板21,31は、例えば、段ボール板などから成り、平面サイズが箱体11の開口部より僅かに小さいサイズとなっており、上緩衝ユニット20及び下緩衝ユニット30が箱体11へ収納される際の案内となっている。
緩衝部材22,32は、図2に示すように、一面が開口された開口部26,36を有する中空状の支持体25,35に、開口部26,36を覆うように弾性を有するフィルムとしてのウレタンフィルム23,33が張設されることにより斜面24,34が形成されている。なお、緩衝部材22,32は、斜面24,34が互いに対向するように形成されている。また、ウレタンフィルム23,33は、支持体25,35に接着剤などで固定されている。
支持体25,35は、例えば、段ボール板などを折り曲げて中空の角柱状に形成され、案内板21,31に接着剤などで固定されている。
斜面24,34は、支持体25,35の開口部26,36の形状によって、緩衝部材22,32が案内板21,31を介して配設される箱体11の底面13及び蓋12の裏面14に対して、θ1,θ2が略45度の角度になるように形成されている。
ここで、製品40の梱包容器1への梱包手順を説明する。
まず、下緩衝ユニット30を、容器本体10の箱体11の底面13に、緩衝部材32が上になる向きにして案内板31で案内しながら収納する。
ついで、下緩衝ユニット30の上に保護部材43で包装された製品40を収納する。このとき、下緩衝ユニット30の緩衝部材32の斜面34の位置は、平面視で製品40の4箇所の下側隅部41と重なる位置となっている。これにより、製品40の下側隅部41が、下緩衝ユニット30の緩衝部材32の斜面34を形成するウレタンフィルム33により保護部材43を介して保持される。
なお、保護部材43は、ポリエチレンフィルムなどから成り袋状に形成されており、製品40の収納の際、下緩衝ユニット30との接触部が製品40の形状に沿って変形する。なお、図2では、保護部材43を省略してある。また、製品40は、その仕様によっては保護部材43で包装されなくてもよい。
ついで、製品40の上に上緩衝ユニット20を、緩衝部材22が下になる向きで収納する。このとき、上緩衝ユニット20の緩衝部材22の斜面24の位置は、平面視で製品40の4箇所の上側隅部42と重なる位置となっている。これにより、上緩衝ユニット20の緩衝部材22の斜面24を形成するウレタンフィルム23が、製品40の上側隅部42に保護部材43を介して接触する。このとき、上緩衝ユニット20は、下緩衝ユニット30との間で製品40を保持力が加わった状態で狭持できるように、箱体11より若干上方にはみ出ている。なお、このはみ出し量は、製品40の形状、重量などを加味して目的とする製品の保持力を維持できるように適宜設定される。
ついで、蓋12を閉め、面ファスナ15などにより蓋12を箱体11に確実に固定する。このとき、箱体11より若干上方にはみ出ている上緩衝ユニット20が、蓋12を閉めることにより箱体11の高さまで内側に押圧される。これにより、製品40は、上緩衝ユニット20の緩衝部材22と下緩衝ユニット30の緩衝部材32とで上下から保持力が加わった状態で狭持されて、梱包容器1に収納される。
このとき、製品40の下側隅部41は、下緩衝ユニット30の緩衝部材32の斜面34を形成するウレタンフィルム33によって、ウレタンフィルム33が伸張した状態で保持されている。また、製品40の上側隅部42は、上緩衝ユニット20の緩衝部材22の斜面24を形成するウレタンフィルム23によって、ウレタンフィルム23が伸張した状態で保持されている。これにより、製品40には、ウレタンフィルム23,33の弾性による保持力が作用している。なお、図2の2点鎖線は、ウレタンフィルム23,33の、製品40と接触する前の表面状態を表している。
上述したように、第1の実施形態の梱包容器1は、製品40が上緩衝ユニット20の緩衝部材22と下緩衝ユニット30の緩衝部材32とで上下から保持力が加わった状態で狭持され、製品40の上側隅部42、下側隅部41が斜面24,34状に張設されたウレタンフィルム23,33で保持されるように形成されている。
このことから、梱包容器1は、製品40に上下方向、横方向など様々な方向の力が加わっても、斜面24,34状に張設されたウレタンフィルム23,33が力を吸収し、製品40の移動を制限して保持することができる。したがって、梱包容器1は、外部から力が加わったときに、製品40が内部で移動して箱体11及び蓋12の内側に衝突するなどの不具合を回避することができる。
また、梱包容器1は、緩衝部材22,32が主にウレタンフィルム23,33と中空状の支持体25,35とから成ることから、従来のゲル状の緩衝部材を用いる場合と比較して、軽量になるとともに廃棄処理が容易に行える。
また、梱包容器1は、製品40の上側隅部42、下側隅部41が斜面24,34で保持されるように形成されていることから、斜面24,34を製品40の上側隅部42、下側隅部41が収まる程度の大きさにすればよい。これにより、梱包容器1は、製品40の他の部分を保持する場合と比較して、斜面24,34を形成するウレタンフィルム23,33の使用量を削減することができ、使用後のウレタンフィルム23,33の廃棄量を削減することができる。
また、梱包容器1は、弾性を有するフィルムが、ウレタンフィルム23,33であることから、広い温度範囲で弾性を維持することができ、耐衝撃性、耐久性などに優れる。これにより、梱包容器1は、緩衝部材22,32の緩衝性能を向上させることができる。
また、梱包容器1は、緩衝部材22,32の斜面24,34が、案内板21,31を介して緩衝部材22,32が配設される箱体11の底面13及び蓋12の裏面14に対して略45度の角度で形成されている。
このことから、梱包容器1は、輸送時などに発生する外力により製品40から斜面24,34に加わる力の上下方向と横方向との分力が略等しくなることで、製品40の上下方向の移動と横方向の移動とを同程度に制限し、バランスの取れた保持ができる。
なお、緩衝部材22,32の斜面24,34は、θ1,θ2を略45度に限定するものではない。図3は、図2と比較して製品40の形状が異なる別の断面図である。図3に示すように、梱包容器1は、製品40の形状に応じて一対の緩衝部材22,32のそれぞれにおいてθ1とθ2とが異なる角度で適宜設定されていてもよい。これによれば、梱包容器1は、製品40の形状に合わせて斜面24,34のそれぞれの角度を最適な角度とすることができ、製品40を確実に保持することができる。なお、図3の2点鎖線は、ウレタンフィルム23,33の、製品40と接触する前の表面状態を表している。
なお、一対の緩衝部材を構成する緩衝部材22と緩衝部材32とが同一であってもよい。また、上緩衝ユニット20と下緩衝ユニット30とが同一であってもよい。
これらによれば、梱包容器1は、緩衝部材22,32、上緩衝ユニット20、下緩衝ユニット30の構成部品の製造に用いる型などの数が少なくて済み、型などの製造工数を削減することができる。
また、梱包容器1は、案内板21,31を用いずに、緩衝部材22,32がそれぞれ直接箱体11の底面13及び蓋12の裏面14に固定されるなどして配設されていてもよい。これによれば、梱包容器1は、案内板21,31が不要となり、製造工数を削減することができる。
なお、梱包容器1では、緩衝部材22,32の数をそれぞれ4個ずつの4対として図示しているが、これに限定するものではなく、製品40の形状、重量などに応じて増減させてもよい。
なお、梱包容器1では、上緩衝ユニット20及び下緩衝ユニット30で製品40を上下に狭持したが、これに限定するものではなく、上緩衝ユニット20及び下緩衝ユニット30の姿勢を変えて製品40を前後、左右などの横方向から狭持してもよい。このときには、予め製品40を上緩衝ユニット20及び下緩衝ユニット30で狭持しながら箱体11に収納する。
(第2の実施形態)
図4は、電子機器などの各種製品の保管及び輸送などに用いられる梱包容器101の概略構成を示す展開斜視図である。図5は、図4のB−B線での断面図である。なお、図4、図5では、理解を容易にするために、被梱包物としての製品が収納された状態を表し、各構成要素の寸法比率を異ならせて表している。また、第1の実施形態との共通部分には同じ符号を附している。
図4、図5に示すように、第2の実施形態の梱包容器101は、容器本体10、上緩衝ユニット120、下緩衝ユニット130などから構成されている。
容器本体10は、箱体11及び蓋12などから構成されている。箱体11及び蓋12は、例えば、プラスチック段ボールなどにより形成されている。
なお、箱体11及び蓋12にプラスチック段ボールを用いることにより、繰り返し使用が可能となることから、通い箱として使用することができる。また、箱体11及び蓋12には、プラスチック段ボール以外に、製品40の形状、重量などに応じて紙製の段ボールなどを用いてもよい。
上緩衝ユニット120と下緩衝ユニット130とは、対になっており、それぞれ緩衝部材122,132、支持体121,131などから構成されている。
上緩衝ユニット120及び下緩衝ユニット130は、互いが対向する側(製品40側)に、上緩衝ユニット120では、緩衝部材122が支持体121に複数形成されている。また、下緩衝ユニット130では、緩衝部材132が支持体131に複数形成されている。
緩衝部材122,132は、弾性を有するフィルムとしてのウレタンフィルム123,133が、支持体121,131の開口部126,136を覆うように張設されることで斜面124,134が形成されている。緩衝部材122と緩衝部材132とは対になっており、箱体11に収納され蓋12が閉められたときに、緩衝部材122,132により製品40が上下両側から狭持されるように配設されている。緩衝部材122,132の詳細は後述する。
支持体121,131は、例えば、段ボール板などから成り、平面サイズが箱体11の開口部より僅かに小さいサイズの枠状に形成されている。これにより、支持体121,131は、上緩衝ユニット120及び下緩衝ユニット130が箱体11へ収納される際の案内となっている。
図5に示すように、支持体121,131は、断面がコの字形の中空状に形成されることにより、枠部分が上側と下側とに形成され、その間が開口部126,136となる。この上下に形成された枠部分は、対向する支持体121,131の近い側の幅W1,W2が狭く、その反対側の幅W3,W4が広くなるように形成されている。なお、支持体121,131は、図示しないリブが上下の枠部分の間に配設され、上下の枠部分が変形しないように補強されていてもよい。
緩衝部材122,132は、支持体121,131の、上下に形成された枠部分の間で開口部126,136を覆うようにウレタンフィルム123,133が張設されることにより、斜面124,134が形成されている。斜面124,134は、互いに対向している。なお、ウレタンフィルム123,133は、支持体121,131に接着剤などで固定されている。また、緩衝部材122,132は、平面視で、支持体121,131の内側の各辺部に、製品40の形状、重量などにより適宜形成される。
斜面124,134は、開口部126,136の形状によって、上緩衝ユニット120の緩衝部材122及び下緩衝ユニット130の緩衝部材132が配設される箱体11の底面13及び蓋12の裏面14に対して、θ1,θ2が略45度の角度で形成されている。
ここで、製品40の梱包容器101への梱包手順を説明する。
まず、下緩衝ユニット130を、箱体11の底面13に緩衝部材132の斜面134が上向きの姿勢で収納する。
ついで、下緩衝ユニット130の上に保護部材43で包装された製品40を収納する。このとき、下緩衝ユニット130の緩衝部材132の斜面134の位置は、平面視で製品40の4箇所の下側稜線部44と重なる位置となっている。これにより、製品40の下側稜線部44が、下緩衝ユニット130の緩衝部材132の斜面134を形成するウレタンフィルム133により保護部材43を介して保持される。
なお、保護部材43は、ポリエチレンフィルムなどから成り袋状に形成されており、製品40の収納の際、下緩衝ユニット130との接触部が製品40の形状に沿って変形する。なお、図5では、保護部材43を省略してある。また、製品40は、その仕様によっては保護部材43で包装されていなくてもよい。
ついで、製品40の上に上緩衝ユニット120を、緩衝部材122の斜面124が下向きの姿勢で収納する。このとき、上緩衝ユニット120の緩衝部材122の斜面124の位置は、平面視で製品40の4箇所の上側稜線部45と重なる位置となっている。これにより、上緩衝ユニット120の緩衝部材122の斜面124を形成するウレタンフィルム123が、製品40の上側稜線部45に保護部材43を介して接触する。このとき、上緩衝ユニット120は、下緩衝ユニット130との間で製品40を保持力が加わった状態で狭持できるように、箱体11より若干上方にはみ出ている。なお、このはみ出し量は、製品40の形状、重量などを加味して目的とする製品の保持力を維持できるように適宜設定される。
ついで、蓋12を閉め、面ファスナ15などにより蓋12を箱体11に確実に固定する。このとき、箱体11より若干上方にはみ出ている上緩衝ユニット120が、蓋12を閉めることにより箱体11の高さまで内側に押圧される。これにより、製品40は、上緩衝ユニット120の緩衝部材122と下緩衝ユニット130の緩衝部材132とで上下から保持力が加わった状態で狭持されて、梱包容器101に収納される。
このとき、製品40の下側稜線部44は、下緩衝ユニット130の斜面134を形成するウレタンフィルム133によって、ウレタンフィルム133が伸張した状態で保持されている。また、製品40の上側稜線部45は、上緩衝ユニット120の斜面124を形成するウレタンフィルム123によって、ウレタンフィルム123が伸張した状態で保持されている。これにより、製品40には、ウレタンフィルム123,133の弾性による保持力が作用している。なお、図5の2点鎖線は、ウレタンフィルム123,133の、製品40と接触する前の表面状態を表している。
上述したように、第2の実施形態の梱包容器101は、製品40が上緩衝ユニット120の緩衝部材122と下緩衝ユニット130の緩衝部材132とで上下から保持力が加わった状態で狭持され、製品40の上側稜線部45、下側稜線部44が斜面124,134状に張設されたウレタンフィルム123,133で保持されるように形成されている。
このことから、梱包容器101は、製品40に上下方向、横方向など様々な方向の力が加わっても、斜面124,134状に張設されたウレタンフィルム123,133が力を吸収し、製品40の移動を制限して保持することができる。したがって、梱包容器101は、外部から力が加わったときに、製品40が内部で移動して箱体11及び蓋12の内側に衝突するなどの不具合を回避することができる。
また、梱包容器101は、緩衝部材122,132が主にウレタンフィルム123,133と支持体121,131とから成ることから、従来のゲル状の緩衝部材を用いる場合と比較して、軽量になるとともに廃棄処理が容易に行える。
また、梱包容器101は、製品40の上側稜線部45、下側稜線部44がウレタンフィルム123,133で保持されるように形成されていることから、斜面124,134に加わる力が一部分に集中せずに広い範囲に分散する。これにより、梱包容器101は、製品40の上側隅部42、下側隅部41を保持する場合と比較して、より大きい製品40やより重い製品40を収納することができる。
また、梱包容器101は、弾性を有するフィルムが、ウレタンフィルム123,133であることから、広い温度範囲で弾性を維持することができ、耐衝撃性、耐久性などに優れる。これにより、梱包容器101は、緩衝部材122,132の緩衝性能を向上させることができる。
また、梱包容器101は、緩衝部材122,132の斜面124,134が、上緩衝ユニット120の緩衝部材122及び下緩衝ユニット130の緩衝部材132が配設される箱体11の底面13及び蓋12の裏面14に対して略45度の角度で形成されている。
このことから、梱包容器101は、輸送時などに発生する外力により製品40から斜面124,134に加わる力の上下方向と横方向との分力が略等しくなることで、製品40の上下方向の移動と横方向の移動とを同程度に制限し、バランスの取れた保持ができる。
なお、緩衝部材122,132の斜面124,134の角度は、略45度に限定するものではなく、製品40の形状に応じて一対の緩衝部材122,132のそれぞれで異なる角度で適宜設定されていてもよい。これによれば、梱包容器101は、製品40の形状に合わせて斜面124,134のそれぞれの角度を最適な角度とすることができ、製品40を確実に保持することができる。
なお、緩衝部材122が形成された上緩衝ユニット120と緩衝部材132が形成された下緩衝ユニット130とが、同一であってもよい。これによれば、梱包容器101は、上緩衝ユニット120及び下緩衝ユニット130の緩衝部材122,132などの構成部品の製造に用いる型などの数が少なくて済み、型などの製造工数を削減することができる。
また、梱包容器101では、上緩衝ユニット120及び下緩衝ユニット130が緩衝部材122,132と一体で形成されているが、これに限定するものではない。梱包容器101は、上緩衝ユニット120及び下緩衝ユニット130を緩衝部材122,132の形成部分で分割して、個々の緩衝部材122,132とすることにより、緩衝部材122,132が、容器本体10に直接配設されるようにしてもよい。
なお、梱包容器101では、緩衝部材122,132の数をそれぞれ4箇所ずつの4対として図示しているが、これに限定するものではなく、製品40の形状、重量などに応じて増減させてもよい。
なお、梱包容器101では、上緩衝ユニット120及び下緩衝ユニット130で製品40を上下に狭持したが、これに限定するものではなく、上緩衝ユニット120及び下緩衝ユニット130の姿勢を変えて製品40を前後、左右などの横方向から狭持してもよい。このときには、予め製品40を上緩衝ユニット120及び下緩衝ユニット130で狭持しながら箱本体に収納する。
ここで、第2の実施形態の梱包容器101における一変形例を説明する。なお、変形例はこれに限定するものではなく様々な態様が可能である。
(変形例)
図6は、電子機器などの各種製品の保管及び輸送などに用いられる梱包容器201の概略構成を示す断面図である。図6では、理解を容易にするために、被梱包物としての製品が収納された状態を表し、各構成要素の寸法比率を異ならせて表している。また、第2の実施形態との共通部分には同じ符号を附している。
図6に示すように、第2の実施形態の変形例の梱包容器201は、容器本体10を構成している箱体11及び蓋12、上緩衝ユニット220及び一対の緩衝部材232,242が形成された下緩衝ユニット230などから構成されている。
梱包容器201は、第2の実施形態の梱包容器101と比較して、製品40の上側が、従来技術により形成された緩衝部材である上緩衝ユニット220で保持され、製品40の下側が、梱包容器101の下緩衝ユニット130と同様に形成された下緩衝ユニット230の、対になっている緩衝部材232と緩衝部材242とで保持されている点が異なる。
これによれば、製品40の形状、重量などに応じて、従来技術を組み合わせて用いることで緩衝部材を効率的に使用することができる。
第1の実施形態の梱包容器の概略構成を示す展開斜視図。 第1の実施形態の梱包容器の概略構成を示す断面図。 第1の実施形態の梱包容器の概略構成を示す別の断面図。 第2の実施形態の梱包容器の概略構成を示す展開斜視図。 第2の実施形態の梱包容器の概略構成を示す断面図。 第2の実施形態における変形例の梱包容器の概略構成を示す断面図。
符号の説明
1,101,201…梱包容器、10…容器本体、11…箱体、12…蓋、20,120,220…上緩衝ユニット、30,130,230…下緩衝ユニット、22,32,122,132,232,242…緩衝部材、23,33,123,133…弾性を有するフィルムとしてのウレタンフィルム、24,34,124,134…緩衝部材の斜面。

Claims (5)

  1. 被梱包物が収納される容器本体と、
    前記容器本体に収納されることにより、前記被梱包物が両側から狭持されるように配設された少なくとも一対の緩衝部材と、を備え、
    前記緩衝部材は、一面が開口された開口部を有する中空状の支持体に、前記開口部を覆うように弾性を有するフィルムが張設されることにより斜面が形成され、前記斜面が互いに対向するように形成されていることを特徴とする梱包容器。
  2. 請求項1に記載の梱包容器において、前記緩衝部材の斜面が、前記容器本体の前記被梱包物が両側から狭持されるように前記緩衝部材が配設される面に対して略45度の角度で形成されるように、前記支持体の開口部が形成されていることを特徴とする梱包容器。
  3. 請求項1に記載の梱包容器において、前記緩衝部材の斜面が、前記容器本体の前記被梱包物が両側から狭持されるように前記緩衝部材が配設される面に対して前記少なくとも一対の緩衝部材を構成する緩衝部材のそれぞれにおいて異なる角度で形成されるように、前記支持体の開口部が形成されていることを特徴とする梱包容器。
  4. 請求項1または2に記載の梱包容器において、前記少なくとも一対の緩衝部材は、同一の緩衝部材が対になっていることを特徴とする梱包容器。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の梱包容器において、前記弾性を有するフィルムが、ウレタンフィルムであることを特徴とする梱包容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112918915A (zh) * 2021-01-20 2021-06-08 顺启和(深圳)科技有限公司 缓冲装置

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