JP2016150779A - 梱包用緩衝材及び該梱包用緩衝材を用いた梱包箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】平板状の被梱包物を多数収容することができ、被梱包物数が収容部の数より少ない場合には、その被梱包物数に対応した大きさに梱包することができる梱包用緩衝材の提供。
【解決手段】互いに平行に配置した前後の端部板1と、その両側縁部に端部が固定された左右の側板2と、その側板間2に固定された端部板と平行配置の仕切板3と、仕切板3の底辺部間に跨らせてこれに固定された底板4とを有し、仕切板間と底板によって囲まれる上方開口の空間を物品収容部5とし、両側板2及び底板4は、蛇腹状板材をもって構成し、その蛇腹状板材の蛇腹の伸縮によって各仕切板3間が接近離反方向に移動可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータやディスプレー等の主として平板状をした電子機器類の搬送に使用する梱包用緩衝材及び該梱包用緩衝材を用いた梱包箱に関する。
従来、この種の梱包用緩衝材としては、段ボール箱等の梱包用外箱内に、被梱包物の形状に合わせた収容部を窪み状に形成した上下の緩衝材を収容し、その収容部に被梱包物を収納して外箱内に入れるようにしたもの(例えば特許文献1)がある。
また、シートをU字型にして両端を水平配置の互いに平行な支持材に固定した多数の吊り型の収容部を、箱状の枠材内に形成し、各収容部に被梱包物を収容することで、宙吊り状態で枠材内に保持させるようにしたもの(例えば特許文献2)が知られている。
特開2005−104492号公報 特開2008−87805号公報
上述した特許文献1に記載されているような形式の梱包用緩衝材は、被梱包物の形状に合わせた専用の収容部を有する緩衝材を使用する必要があり、各種形状のものを複数収容することができず、用途が限定されたものであった。
また、引用文献2に記載されている梱包用緩衝材は、多数の収容部があり、収容部に入る大きさのものであれば、形状や大きさに違いのある被梱包物であっても同梱包が可能であるが、収容部が互いに平行な支持材の間隔に限定され、この支持材間が固定され状態であるため、収容部の数に応じて全体の大きさが決定され、収容部数より少ない数の被梱包物を梱包したとしても、大きさが変わらず、一定の容積を占め、保管や運搬時に不経済となるという問題がある。
本発明は、このような従来の問題に鑑み、タブレット型コンピュータのような平板状の被梱包物を多数収容することができ、被梱包物数が収容部の数より少ない場合には、その被梱包物数に対応した大きさに梱包することができ、保管部や運搬手段の容積を効率よく使用できる梱包用緩衝材及び該梱包用緩衝材を用いた梱包箱の提供を目的としてなされたものである。
上述した従来の問題を解決するため請求項1の発明は、互いに平行に配置した前後の端部板と、両端部板の両側縁部に端部が固定された左右の側板と、該左右の側板間に固定された前記端部板と平行配置の仕切板と、該仕切板の底辺部間に跨らせて該仕切板に固定された底板とを有し、前記仕切板間と底板によって囲まれる上方開口の空間を物品収容部とした梱包用緩衝材であって、前記両側板は、蛇腹状を構成する折り目を上下に向けた蛇腹状板材をもって構成し、該蛇腹状板材の蛇腹の伸縮によって前記各仕切板間が接近離反方向に移動可能とし、前記底板は、互いに隣り合う仕切板間の長さを、該仕切板間の間隔が前記両側板の蛇腹の伸縮によって変動可能な長さとした梱包用緩衝材を特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の構成に加え、左右の側板に対する仕切板の固定は、仕切板の側縁部を側板の蛇腹状を構成する谷折り部の奥部まで挿入し、該仕切板の両面に谷折り部の対向面を重ねて、を固着することによってなされていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2何れか1の構成に加え、前記各仕切板と底板との固定は、仕切板の下縁部を底板の蛇腹状を構成する谷折り部の奥部まで挿入し、該仕切板の両面に谷折り部の対向面を重ねて、固着することによってなされていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1の構成に加え、前記側板は、上下方向の長さを前記仕切板より長く形成され、その下端が前記仕切板より所定の長さだけ下側に延長された配置としたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか1の構成に加え、前記側板及び底板は、ポリプロピレン繊維を層状にし,加熱溶着によって結合させた硬質合成樹薄板材をもって構成されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜6の何れか1の構成に加え、前記両端部板の外側に、該端部板に対して上下方向にのみ移動可能に重ね合せ、該両端部板の下端より下側に延長させた端部支持板を備え、該各端部支持板の上端と、そのそれぞれと隣接する前記各端部板の下端との間に弾性伸縮する帯状の弾性吊材を介在させたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜5の何れか1の構成に加え、前記前後の端部板の下端側を前記仕切板の下端より低く配置し、前記側板は、上下方向の長さを前記仕切板より長くし、その下端が前記側板より所定の長さだけ下側に延長された配置とし、前記両端部板を端部外装板とし、その両下端間に連続させた底部外装板と、一方の端部板の上端に両端部板の上端間に跨らせる配置の上部外装板を直角配置に折り曲げ可能に一体に形成し、該上部外装板の先端に他方の端部板の上縁からその外側に沿わせる止め片部を直角に折り曲げ可能に備えたことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6の構成に加え、前記両端部支持板の下端間に互いに折り曲げ可能な底板を一体に備え、両端部支持板の上端間を開閉する上部開閉蓋板を備え、前記両端部支持板、前記底板及び上部開閉蓋板を外装材としたことを特徴とする。
本発明に係る梱包用緩衝材は、請求項1のように、互いに平行に配置した前後の端部板と、両端部板の両側縁部に端部が固定された左右の側板と、該左右の側板間に固定された前記端部板と平行配置の仕切板と、該仕切板の底辺部間に跨らせて該仕切板に固定された底板とを有し、前記仕切板間と底板によって囲まれる上方開口の空間を物品収容部とした梱包用緩衝材であって、前記両側板は、蛇腹状を構成する折り目を上下に向けた蛇腹状板材をもって構成し、該蛇腹状板材の蛇腹の伸縮によって前記各仕切板間が接近離反方向に移動可能とし、前記底板は、互いに隣り合う仕切板間の長さを、該仕切板間の間隔が前記両側板の蛇腹の伸縮によって変動可能な長さとしたことにより、タブレット型コンピュータのような平板状の被梱包物を多数収容することができ、被梱包物数が収容部の数より少ない場合には、被梱包物の入っていない収容部は側板及び底板の蛇腹状を縮め、仕切板間を狭めることができ、被梱包物数に対応した大きさに梱包することができる。
また、被梱包物の収容時には、両端部板の上端間が、側板上縁部の蛇腹状の伸び限界まで開くこととなり、仕切板間の物品収容部の開口部が大きく開き、梱包物の出し入れが容易となる。
更に、不使用時には、両側板と底板の折り畳成形時の折り癖によってそれぞれの蛇腹状が縮められ、端部板間が狭められた状態となるため保管のための容積を少なくできる。
更に、被梱包物を収容して外装容器に収容した状態では、被梱包物に対する両側部からの衝撃は、側板の蛇腹状の弾性によって吸収され、また前後方向の衝撃は、端部板及び仕切板の弾性によって吸収され、精密機器などの被梱包物を安全に運搬することができる。
本発明は、請求項2及び3のように、左右の側板及び底板に対する仕切板の固定は、仕切板の側縁部を側板の蛇腹状を構成する谷折り部の奥部まで挿入し、該奥部にて該仕切板の両面に谷折り部の奥部の対向面を重ねて固着することによってなされていることにより、仕切板と側板及び底板の固着が容易である。
更に、被梱包物に対しては、トラック輸送時における車輪からの振動や積み上げ、積み降ろし時における振動等、主として外装容器の底面に対する上向き衝撃による下向きの荷重が大きく作用するが、この時の被梱包物に作用する下向きの荷重は、底板の蛇腹状、特に端部板と仕切板間及び仕切板相互間に介在する蛇腹状の谷折り部の弾性によって吸収されることとなる。
本発明は、請求項4のように、前記側板は、上下方向の長さを前記仕切板より長く形成され、その下端が前記仕切板より所定の長さだけ下側に延長された配置としたことにより、物品収容部の底板の下に、衝撃緩衝用の空間が形成され、上下方向の振動が効果的に吸収されるとともに、更に大きな下向き荷重が作用した場合には、底板より下側に伸びている蛇腹状の側板の縦向きの弾性が作用し、これによって瞬間的に大きな振動が吸収される。
本発明は、請求項5のように、前記側板及び底板は、ポリプロピレン繊維を層状にし,加熱溶着によって結合させた硬質合成樹薄板材をもって構成されていることにより、蛇腹状の折り癖を半永久的に持続させることができ、耐久性に富むものとなる。
本発明は請求項6のように、両端部板の外側に、該端部板に対して上下方向にのみ移動可能に重ね合せ、該端部板より上下の長さが長い端部支持板を備え、該端部支持板の下端を前記両端部板の下端より下側に延長させた状態とし、該各端部支持板の上端と、そのそれぞれと隣接する前記各端部板の下端との間に弾性伸縮する帯状の弾性吊材を介在させたことにより、前述した振動吸収作用に加えて、弾性吊材の弾性伸縮による振動吸収作用が働くこととなり、被梱包物対する耐衝撃性が高いものとなる。
本発明は、請求項7のように、前後の端部板の下端側を前記仕切板の下端より低く配置し、前記側板は、上下方向の長さを前記仕切板より長くし、その下端が前記側板より所定の長さだけ下側に延長された配置とし、前記両端部板を端部外装板とし、その両下端間に連続させた底部外装板と、一方の端部板の上端に両端部板の上端間に跨らせる配置の上部外装板を直角配置に折り曲げ可能に一体に形成し、該上部外装板の先端に他方の端部板の上縁からその外側に沿わせる止め片部を直角に折り曲げ可能に備えて梱包箱を構成することにより、耐衝撃性が大きく、持ち運び保管に便利な梱包箱を廉価で製造できる。
本発明は、請求項8のように、請求項6に記載の梱包用緩衝材を用い、両端部支持板の下端間に互いに折り曲げ可能な底板を一体に備え、両端部支持板の上端間を開閉する上部開閉蓋板を備え、前記両端部支持板、前記底板及び上部開閉蓋板を外装材とした梱包箱を構成することにより、前述より更に耐衝撃性が大きく、持ち運び保管に便利な梱包箱を廉価で製造できる。
本発明の梱包用緩衝材の第一実施を示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示す梱包用緩衝材の分解斜視図である。 図1に示す梱包用緩衝材の端部板と仕切板に対する側板底板との結合方法を説明するための説明図である。 図1に示す梱包用緩衝材を外箱に収容して使用した状態の縦断面図である。 本発明の梱包箱の第一実施を示す斜視図である。 同上の縦断面図である。 同上の外装板の展開図である。 本発明の梱包用緩衝材の第二実施例を示す平面図である。 図9中のB−B線断面図である。 本発明の梱包箱の第二実施例の縦断面図である。
次に、本発明に係る梱包用緩衝材の実施の形態を図に示した実施例に基づいて説明する。
本発明に係る梱包用緩衝材の第一実施例を図面について説明する。この例は図1〜図4に示した梱包用緩衝材Aを、図5に示した外装容器B内に収容した形態で、タブレット型コンピュータやノート型コンピュータ等の板状をした被梱包物Cの梱包に使用する場合を示している。
梱包用緩衝材Aは、互いに平行に配置した前後の端部板1,1と、両端部板1,1の両側縁部に端部が固定された左右の側板2,2と、該左右の側板2,2間に固定された端部板1,1と平行配置の仕切板3,3......と、該仕切板の底辺部間に跨らせて各仕切板3,3......に固定された底板4とを有している。
そして端部板1とこれと隣り合う仕切板3との間及び、互いに隣り合う仕切板3,3間と、底板4によって囲まれる上方開口の空間を物品収容部5,5......としている。
両端部板1,1は、方形をしており、ポリプロピレン製の合成樹脂段ボール板をもって形成され、それ自体に板厚方向の外力に対してクッション性(衝撃吸収性)を有している。
各仕切板3は方形の板状をしており、ポリプロピレン繊維を層状に重ね、各繊維間の接触部分を各種の結合方法、例えば過熱による溶着、接着剤による接着によって薄板上に成形した弾性を有する不織繊維板材をもって形成されている。厚さ方向の外力に対してはクッション性を有するとともに曲げ弾性及び保形性を有している。
仕切板3は、端部板1と同幅で、上下方向の長さが端部板1より短く形成されており、両者の上端を同高さにして側板2,2及び底板4により互いに連結されている。
各側板2は、山折りと谷折りを交互に形成した蛇腹状板材を持って構成され、蛇腹状を構成する折り目を上下に向け端部板1,1及び仕切板3と互いに固定されている。(以下、側板の「谷折り」及び「山折り」は、両側板の互いの向き合い側面から見たものを意味するものとする。)
側板2は、その下端が端部板1,1の下端と同高さとなるようにその両端が端部板1,1に対して固定されている。この側板2は、ポリプロピレン繊維を層状にし,加熱溶着によって結合させた硬質合成樹薄板材をもって構成され、山谷の両折り部を加熱によって永久的な弾性的折り癖を付与したものを使用している。
各仕切板3,3......は、幅方向の長さを両端部板1,1とほぼ同じ長さに、上下方向の長さが両端部板1,1より所定長さhだけ短く形成されており、上端を両側板2,2......の上端と同高さに配置し、両縁が両側板2,2に固定されている。
両側板2,2の両端は、各端部板1,1に固定されている。この固定は、図4に示したように側板両端の1番目の山折り部6の頂部aより端部側の面、即ち山折り部の頂部aを境にした片側面全面を固着代8として各端部板1,1に接着によって固定している。尚、接着による固定の他、熱溶着であってもよく、金属製の閉じ針によるもの、糸を使用した縫い付けによるのであってもよい。
このように両端部板1,1と、両側板2,2及び各仕切板3,3......を配置することにより、各仕切板3,3......は、その下端下に、高さhの緩衝用空間が形成されたものとなっている。
各仕切板3と側板2とは、谷折り部7の奥部まで側板2の側縁部を挿入し、該奥部にて仕切板3の両面に谷折り部7の対向面全面を固着代8として固着することによって結合されている。この固着は、前述と同様に、接着の他、熱溶着、金属製の閉じ針によるもの、糸を使用した縫い付けによるのであってもよい。
このように側板の谷折り部7の最奥部まで仕切板3を挿入し、谷折り部7の対向面全面を固着代8とすることによって、仕切板3,3間に被梱包物Cが挿入された状態のとき、谷折り部7の最奥部が仕切板3の側縁より外側に膨らむことがなく、被梱包材Cが、側板より外側に出ない状態が維持される。
各仕切板3,3......は、1つおきの谷折り部7内に挿入されており、隣り合う仕切板3,3間には、1つの谷折り部7とその両側の2つの山折り部6が存在する配置にとしている。
底板4は、側板2と同材料による蛇腹状板材を持って構成され、蛇腹状を構成する折り目を水平に向け端部板1,1及び仕切板3に対して固定されている。
底板4と端部板1,1との結合は、図4に示したように、側板2と同様に底板4の両端の山折り部6の頂部aより端部側の面、即ち山折り部の頂部aを境にした片側面全面を固着代8としている(以下、底板の「谷折り」及び「山折り」は、底板の上面側から見たものを意味するものとする)。この固着は、前述した側板2,2の固着と同様に、接着の他、熱溶着、金属製の閉じ針によるもの、糸を使用した縫い付けによるのであってもよい。
このように端部板1と側板2とを固着することにより、前述した仕切板3,3間と同様に、端部板1と仕切板3との間に被梱包物Cが挿入された状態のとき、谷折り部の最奥部が仕切板3及び端部板1の側縁より外側に膨らむことがなく、被梱包材Cが、側板より外側に出ない状態が維持される。
底板4と仕切板3との結合は、仕切板3の下縁を、底板4の1つ置きの谷折り部7内に挿入し、該仕切板3の下端部を谷折り部7の奥部に挿入し、該谷折り部の対向面全面を固着代8とし、この固着代8,8間に挟み込んで固着している。尚、この固着は前述と同様に、接着の他、熱溶着、金属製の閉じ針によるもの、糸を使用した縫い付けによるのであってもよい。
このように仕切板3と底板4とを固着することとにより、前述した側板2と同様に、仕切板3,3間に被梱包物Cが挿入された状態のとき、谷折り部の最奥部が仕切板3及び端部板1の下縁より下側に膨らむことがなく、被梱包材Cが、側板より下側に出ない状態が維持される。
このようにして、隣り合う仕切板3,3間及び仕切板3と端部板1との間には、1つの谷折り部7その両側の2つの山折り部6,6が存在する構造としている。また、底板4下には高さがほぼhの底板下緩衝空間15を形成している。
このように構成される梱包用緩衝材Aは、図には示してないが、不使用時には、両側板2,2と底板4の折り畳成形時の折り癖によってそれぞれの蛇腹状が縮められ、端部板1,1間が狭められた状態となる。このため不使用時の保管のための容積を少なくできる。
この梱包用緩衝材Aを例えば図5に示すように段ボール箱などの外装容器B内に収容し、その底板20上に端部板1,1と側板2,2の下端を当接させて収容し、梱包用緩衝材Aの上に適宜のクッション材Dを詰めて外装容器Bの上側開口部を蓋21によって閉じて梱包する。
このようにして被梱包物Cを収容して外装容器Bに入れ、梱包することにより、被梱包物Cに対する両側部からの衝撃は、側板2,2の蛇腹状の弾性によって吸収され、また前後方向の衝撃は、端部板1,1及び仕切板3,3......の弾性によって吸収される。
また、被梱包物Cに対しては、トラック輸送時における車輪からの振動や積み上げ、積み降ろし時における振動等、主として外装容器Bの底面に対する上向き衝撃による下向きの荷重が大きく作用するが、この時の被梱包物Cに作用する下向きの荷重は、底板4の蛇腹状、特に端部板1と仕切板3間及び仕切板3,3間に介在する蛇腹状の山折り部6及び谷折り部7の弾性によって吸収される。
また、更に大きな下向き荷重が作用した場合には、被梱包物Cの下側の底板下には底板下空間15があることによって、底板4より下側に伸びている蛇腹状の側板2,2の縦向きの弾性が作用し、これによって瞬間的に大きな振動が吸収される。
次に上記梱包用緩衝材Aを使用した梱包箱の第一実施例を図6〜図8について説明する。この梱包箱は、全体をプラスチック段ボール板の如き衝撃吸収性を有する板材をもって形成した耐衝撃性外装板25と一体化させている。
この例では、両端部板1,1を外装容器25の端部外装板とし、その両下端間に連続させて底部外装板26を一体に備え、一方の端部板1の上端に両端部板1,1の上端間に跨らせる配置の上部外装板27を直角配置に折り曲げ可能に一体に形成し、その上部外装板27の先端に他方の端部板1の上縁からその外側に沿わせる止め片部28を直角に折り曲げ可能に備え、これらを図10に示すように展開状態で1本の帯状となるように形成し、止め片部28と他方の端部板1とを、それぞれに固着した面ファスナーからなる止め具29a,29bによって着脱自在としている。
このように構成することにより、梱包用緩衝材Aを予め一体化させて収容した梱包箱が構成され、被梱包物Cの出し入れが容易な、少ない個数の梱包が容易となる。
尚、底部外装板26の上面には、側板2の下端部外側が接触する振れ止め26aが突設されており、これによって梱包用緩衝材Aの下端が外装容器の側部から外側に振れ出ないようにしている。
また、被梱包物Cの出し入れ時には、上部外装板27を上側に開くことによって、端部板1,1の上端間が側板2,2の蛇腹状の開き側限度まで開くこととなり、物品収容部5に対する被梱包物Cの収納、取り出しが容易となる。
次に、本発明に係る梱包用緩衝材の第二実施例を図9〜図10について説明する。尚、図1〜図5に示した実施例と同じ部分には同じ符号を付して重複説明を省略する。
この梱包用緩衝材Eに使用している側板2,2、仕切板3及び底板4の形状及びこれらの組み合わせ構造は前述した梱包用緩衝材Aと同じである。尚両端部板1a,1aは、その幅は第一実施例と同様に仕切板3と同幅であるが、上下の長さを、仕切板3とほぼ同長さとし、下端の高さを仕切板3の下端と同高さとしている。
この梱包用緩衝材Eでは、両端板部1,1の外側に上下方向にのみ移動可能な状態に重ね合せた端部支持板30,30を備えている。この各端部支持板30は、両端板部1,1の外側に両端のみを固着した横向きの止めベルト31,31を使用し、その各止めベルト31と各端板部1,1との間に上下方向にのみ移動可能挿入している。
この端部支持板30,30は、仕切板3の下端より下側に長く、且つ側板2,2よりも更に下側に長く延長した形状となっている。
この各端部支持板30,30と、これに隣接する各端板部1,1との間には弾性吊材32,32が介在されている。
この各弾性吊材32は、上下方向に弾性伸縮する材料から構成されており、この例では、前述した側板2及び底板4と同じくポリプロピレン繊維を層状にし,加熱溶着によって結合させた硬質合成樹薄板材を使用し、これをジグザグの波板状に折り曲げ、折り曲げ部を加熱して織癖を付けた構造の合成樹脂繊維製波板を使用している。
この弾性吊材32に使用している波板は、前述した側板1及び底板4より繊維密度が高く剛性が強い材料であるとともに波の高さが小さい帯板状のものを使用している。
この弾性吊材32、32は、端板部1,1を端部支持板30,30の下端より高い位置に吊り上げた状態に介在されているものであり、一端が端部支持板30の上端部に固着され、他端が端板部1の下端に固着されている。
この例では、弾性吊材32の一端を端部支持板30の上端内面に固着し、他端を端板部1の下端に掛け回して該端板部1の内側に固着している。
このように梱包用緩衝材Eでは、弾性吊材32,32を使用することによって、端板部1,1は、端部支持板30,30によって下端側が浮いた状態に吊り持ちされるため、前述した梱包用緩衝材Aによる振動吸収作用に加えて、弾性吊材32,32の弾性伸縮による振動吸収作用が働くこととなり、被梱包物C対する耐衝撃性が高いものとなる。
次に上記第二実施例の梱包用緩衝材Eは、図5に示した第一実施例と同様に外装容器Bに収容して使用できる。
次に上記梱包用緩衝材Eの使用した梱包箱の第二実施例を図11について説明する。この例では、底板部41とその両端に立ち上げた一対の縦板部42a,42bと、一方の縦板部42bの上端を90度折り曲げた配置の上板部43と、上板部43の先端を下向きに90度折り曲げた止め片部44とからなる展開状態が帯状をなす外装板40を使用する。
この外装板40の底板部41の上に両端部支持板30,30の下端を載せ、両縦板部42a,42bを梱包用緩衝材Eの端部支持板30,30の外側に、それぞれ予め所定の位置に固着しておいた面ファスナー45をもって着脱自在に固定し、上板部43により梱包用緩衝材Eの上側を覆う。
この状態で止め片部44を一方の縦板部42aの外側に重ね、所定の位置に固着しておいた面ファスナー46をもって止める。
尚、底板部41の上面には、側板2の下端部外側が接触する振れ止め41aが突設されており、これによって梱包用緩衝材Eの下端が外装板40の側部から外側に振れ出ないようになっている。
A,E 梱包用緩衝材
B 外装容器
C 被梱包物
D クッション材
a 頂部
1 端部板
1a 端部板
2 側板
3 仕切板
4 底板
5 物品収容部
6 山折り部
7 谷折り部
8 固着代
15 底板下空間
20 底板
21 蓋
25 外装板
26 底部外装板
26a 振れ止め
27 上部外装板
28 止め片部
29a,29b 止め具
30 端部支持板
31 ベルト
32 弾性吊材
40 外装板
41 底板部
41a 振れ止め
42a,42b 縦板部
43 上板部
44 止め片部
45,46 面ファスナー

Claims (8)

  1. 互いに平行に配置した前後の端部板と、両端部板の両側縁部に端部が固定された左右の側板と、該左右の側板間に固定された前記端部板と平行配置の仕切板と、該仕切板の底辺部間に跨らせて該仕切板に固定された底板とを有し、前記仕切板間と底板によって囲まれる上方開口の空間を物品収容部とした梱包用緩衝材であって、
    前記両側板は、蛇腹状を構成する折り目を上下に向けた蛇腹状板材をもって構成し、該蛇腹状板材の蛇腹の伸縮によって前記各仕切板間が接近離反方向に移動可能とし、
    前記底板は、互いに隣り合う仕切板間の長さを、該仕切板間の間隔が前記両側板の蛇腹の伸縮によって変動可能な長さとした梱包用緩衝材。
  2. 前記左右の側板に対する仕切板の固定は、仕切板の側縁部を側板の蛇腹状を構成する谷折り部の奥部まで挿入し、該仕切板の両面に谷折り部の対向面を重ねて、を固着することによってなされている請求項1に記載の梱包用緩衝材。
  3. 前記各仕切板と底板との固定は、仕切板の下縁部を底板の蛇腹状を構成する谷折り部の奥部まで挿入し、該仕切板の両面に谷折り部の対向面を重ねて、固着することによってなされている請求項1又は2に記載の梱包用緩衝材。
  4. 前記側板は、上下方向の長さを前記仕切板より長く形成され、その下端が前記仕切板より所定の長さだけ下側に延長された配置とした請求項1〜3の何れか1に記載の梱包用緩衝材。
  5. 前記側板及び底板は、ポリプロピレン繊維を層状にし,加熱溶着によって結合させた硬質合成樹薄板材をもって構成されている請求項1〜4の何れか1に記載の梱包用緩衝材。
  6. 前記両端部板の外側に、該端部板に対して上下方向にのみ移動可能に重ね合せ、該両端部板の下端より下側に延長させた端部支持板を備え、
    該各端部支持板の上端と、そのそれぞれと隣接する前記各端部板の下端との間に弾性伸縮する帯状の弾性吊材を介在させた1〜5の何れか1に記載の梱包用緩衝材。
  7. 前記前後の端部板の下端側を前記仕切板の下端より低く配置し、
    前記側板は、上下方向の長さを前記仕切板より長くし、その下端が前記側板より所定の長さだけ下側に延長された配置とし、
    前記両端部板を端部外装板とし、その両下端間に連続させた底部外装板と、一方の端部板の上端に両端部板の上端間に跨らせる配置の上部外装板を直角配置に折り曲げ可能に一体に形成し、
    該上部外装板の先端に他方の端部板の上縁からその外側に沿わせる止め片部を直角に折り曲げ可能に備えた請求項1〜5の何れか1に記載の梱包用緩衝材を用いた梱包箱。
  8. 前記両端部支持板の下端間に互いに折り曲げ可能な底板を一体に備え、
    両端部支持板の上端間を開閉する上部開閉蓋板を備え、前記両端部支持板、前記底板及び上部開閉蓋板を外装材とした請求項6に記載の梱包用緩衝材を用いた梱包箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20230001812A (ko) 2021-06-29 2023-01-05 김태순 포장상자용 제품 보호 장치

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