JP2003312734A - 板材運搬具 - Google Patents

板材運搬具

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JP2003312734A JP2002121512A JP2002121512A JP2003312734A JP 2003312734 A JP2003312734 A JP 2003312734A JP 2002121512 A JP2002121512 A JP 2002121512A JP 2002121512 A JP2002121512 A JP 2002121512A JP 2003312734 A JP2003312734 A JP 2003312734A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フロントガラスFを簡易且つ破損しにくい状態
で運搬する。 【解決手段】フロントガラスFを運搬するフロントガラ
ス運搬具Gにおいて、前記フロントガラスFを収納する
収容空間Sを有する外装容器1と、前記フロントガラス
Fの周縁部F1を保持する保持部21を有する保持部材
2とを具備し、この保持部材2を外装容器1の内周面に
固定する固定部3を設け、この収容空間S内にフロント
ガラスFを保持した状態で運搬可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車ガラス等の
板材を運搬する際に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車ガラス、例えば、フロント
ガラス等の板材を運搬する際には、割れたり破損したり
しないように厳重に梱包して運搬しなければ成らず、そ
のための様々な工夫がなされている。例えば、フロント
ガラスの縦寸法及び横寸法を収納可能な運搬用の外装容
器にフロントガラスを収納し、その後、この外装容器と
フロントガラスとの隙間空間を埋めるべく発泡スチロー
ルや空気を注入した袋部材等を詰め込み、外装容器の中
でフロントガラスが動かない状態として破損を防止して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記外装容器
とフロントガラスとの隙間空間は広く、隙間空間をもれ
なく詰めるためには大量の詰め物が必要になる上、外装
容器にフロントガラスを入れてから詰め物を注入しよう
とすると、きっちりと注入できない恐れもあり、フロン
トガラスをしっかりと固定しておくことが困難であっ
た。一方、外装容器とフロントガラスとの隙間を埋める
べく、詰め物を無くし両者を略同形の大きさに構成した
り、フロントガラスを直接包装紙等で包装すると、外装
容器の外側からの外圧をフロントガラスが受け易くなっ
てしまい、収容物が破損してしまう恐れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の板材運
搬具は、板材を運搬する板材運搬具において、前記板材
を収納する収容空間を有する外装容器と、前記板材の周
縁部を保持する保持部を有する保持部材とを具備し、こ
の保持部材を外装容器の内周面に固定する固定部を設
け、この収納空間内に板材を保持した状態で運搬可能に
構成したことを特徴とする。
【0005】これにより、簡易に収容物を保持可能とす
ると共に、外装容器内で堅固な保持状態を確保できる運
搬具を提供できる。また、容易に再利用可能であり何度
でも使用できる。
【0006】また、対向する一対の保持部材を、板材の
周縁部に対して間欠的に設けることで、板材の保持状態
をより安定したものとすることができる。
【0007】更に、保持部材が、第1の保持部と、この
第1の保持部から変位した第2の保持部を有すること
で、例えばフロントガラスのように湾曲した板材を保持
する際に、端部と中央部において適当な保持位置にて板
材を保持することができる。
【0008】加えて、保持部材を段ボールにより構成す
ることで、強固且つ簡易に保持部材を作成することがで
きる。
【0009】具体的な構成としては、保持部材が、一枚
の部材に折り曲げ加工を施すことにより成形することが
考えられる。
【0010】また、保持部材を略前後左右対照形状とす
ることで、板材の左右上下いかなる方向からも同じ保持
部材を用いて保持できるようにすることが望ましい。
【0011】更に、保持部材の内部に衝撃吸収材を充填
していることで、更に安定した保持状態を実現すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面を参照して説明する。
【0013】本実施の形態におけるフロントガラス運搬
具Gは、板材であり車等に利用されるフロントガラスF
を一枚ずつ梱包して出荷する際に利用されるものであ
る。尚、フロントガラスに限らず他の自動車ガラスを出
荷する際にも利用される。また、このフロントガラス運
搬具Gを用いて運搬されるフロントガラスFは、図1に
示すように、平面視前方に膨出する湾曲形状を成す板材
であり、左右周縁部F13、F14及び上下周縁部F1
1、F12を有するものである。
【0014】図1は、本実施の形態におけるフロントガ
ラス運搬具GにフロントガラスFを収納した状態を示す
斜視図であり、図2は、フロントガラスFを保持する保
持部材である第1の保持部材2を表す斜視図である。
【0015】以下、各構成について詳述する。
【0016】フロントガラス運搬具Gは、筐体を構成す
る外装容器1と、この外装容器1の内包に配置し収容物
であるフロントガラスFを保持する第1の保持部材2と
を具備し、両者を固定する固定部3を設けて前記第1の
保持部材2を外装容器1内方に固定する構成としてい
る。
【0017】外装容器1は、図1に示すように、段ボー
ルを折り曲げて構成した直方体形状を成す収容箱であ
り、その本体部23の内方にフロントガラスFを収納す
る収容空間Sを形成している。また、その上部には前記
フロントガラスFを出し入れ可能とする開口部12及び
この開口部12を開閉可能とする蓋体13を設けてフロ
ントガラスFを梱包できるようにしたものである。
【0018】本体部11は、収容物であるフロントガラ
スFの縦横寸法より長い寸法を有する前後壁113、1
14と、フロントガラスFの縦寸法及び厚み寸法より長
い寸法を有する左右側壁111、112と、フロントガ
ラスFの横寸法及び厚みより長い寸法を有する底壁11
5とから構成されている。
【0019】開口部12は、前記本体部23の上方に設
けられるものであり、フロントガラスFの縦横寸法より
長い寸法を有し、このフロントガラスFを横方向に向け
た状態で出し入れ可能な開放領域を確保している。
【0020】蓋体13は、前記開口部12を選択的に閉
塞できるものであり、前記本体部23の四辺上端から一
体に形成されている。この、四片の蓋体13を重合させ
てタッカ等を用いて止めることで閉じることができる。
【0021】第1の保持部材2は、前記収容空間Sの内
方に収められフロントガラスFを保持する保持部21を
有するものであり、フロントガラスFの上周縁部F11
を保持する第1の保持部材2と、その対向位置である下
周縁部F12を保持する第1の保持部材2を上下一対と
し、この一対の第1の保持部材2をフロントガラスFの
長手方向に対して間欠的に複数設けている。
【0022】この第1の保持部材2は、図4に示すよう
に、段ボールを図中一点鎖線で表した線にて折り曲げて
前後及び左右対称形状に成るように構成したものであ
る。そして、主となる本体部23を有し、この本体部2
3の上面部にフロントガラスFを保持する保持部21を
形成している。また、この上面部と直交する補強部22
が設けられ第1の保持部材2の強度を増している。更
に、この第1の保持部材2は、前記外装容器1の奥行き
寸法と略同寸の横寸法を有する略直方体の外観形状を成
しており、その底壁2B及び左右側壁2Aが前記外装容
器1の内周面に当接する寸法を有している。
【0023】この保持部21は、側面視V字形状を成す
凹み部であり、第1の保持部材2上壁2Cの中央部を側
壁2Aと平行に折り曲げて形成しているものである。
【0024】前記外装容器1及び第1の保持部材2を固
定する固定部3は、第1の保持部材2の左右側壁2Aの
外周面及び前記外装容器1の内周面を固定面とし、その
両面を当接させた状態で外装容器1の外側面からタッカ
を用いて両者をステープルにより固定することにより固
定している。
【0025】次ぎに、このフロントガラス運搬具Gにフ
ロントガラスFを収納する際の工程について説明する。
【0026】まず、外装容器1の底部に一対の第1の保
持部材2を上向きに配置する。そしてこの上向きの第1
の保持部材2の保持部21にてその下周縁部F12を保
持しするようにフロントガラスFを開口部12から挿入
する。また、その上周縁部F11を下向きの第1の保持
部材2の保持部21を用いて保持する状態に第1の保持
部材2を設置する。
【0027】その後、蓋体13を閉めてステープルにて
止めると共に、第1の保持部材2の左右側壁2Aの外周
面及び前記外装容器1内周面を固定面とし、その両者を
当接させた状態で外装容器1の外側面からタッカを用い
て両者をステープルにより固定して、外装容器1の収容
空間S内にフロントガラスFを保持した状態に収納す
る。
【0028】以上に説明したフロントガラス運搬具Gの
構成と採用することにより、簡易に収容物であるフロン
トガラスFを保持可能とすると共に、外装容器1内で堅
固な保持状態を確保できるフロントガラス運搬具Gを提
供できる。また、容易に再利用可能であり何度でも使用
できる。
【0029】また、対向する一対の第1の保持部材2
を、フロントガラスFの周縁部に対して間欠的に設ける
ことで、フロントガラスFの保持状態をより安定したも
のとすることができる。
【0030】加えて、第1の保持部材2を段ボールによ
り構成することで、強固且つ簡易に第1の保持部材2を
作成することができる。
【0031】また、第1の保持部材2を略前後左右対照
形状とすることで、フロントガラスFの左右上下いかな
る方向からも同じ第1の保持部材2を用いて保持でき
る。
【0032】なお、本発明における構成は、以上説明し
たものに限定されないのは勿論である。例えば、保持部
材2の形状は、前述のものに限らず、図8から図14に
示すものであっても良い。尚、図中において前記第1の
保持部材2と同様の機能を有するものには同様の符号を
付している。
【0033】詳述すると、第二の実施形態における第2
の保持部材2は、保持部21を第1の保持部21aと、
この第1の保持部21aから変位した第2の保持部21
bとから構成している。
【0034】第1の保持部21aは、第2の保持部材2
の側面視中央部よりも右側壁2A側に位置し、前後壁の
上半部を切り欠いて構成される切欠部であり、フロント
ガラスFの端部F2を保持する端部保持部としての機能
を有している。
【0035】第2の保持部21bは、第2の保持部材2
の側面視中央部に位置し、前後壁の上半部を切り欠いて
構成される切欠部であり、フロントガラスFの中央部F
3を保持する中央保持部としての機能を有している。
【0036】この第2の保持部材2は、図11に示すよ
うに、一枚の段ボールを図中一点鎖線にて表した線で折
り曲げて構成されている。
【0037】このように、保持部21を、第1の保持部
21aと、この第1の保持部21aから変位した第2の
保持部21bとから構成することで、例えばフロントガ
ラスFのように湾曲した板材を保持する際に、端部F2
と中央部F3において適当な保持位置にてフロントガラ
スFを保持することができる。
【0038】また、一枚の段ボールに折り曲げ加工を施
して成形することで簡易に第2の保持部材2を構成する
ことができる。
【0039】加えて、第三の実施形態としては、図15
に示すように、第一実施形態に示す使用態様において、
フロントガラスFの側周縁部F13、F14も保持する
ように第1の保持部材2を配置するように構成しても良
い。
【0040】更に、第四の実施形態としては、図16に
示すように、第1の保持部材2と第2の保持部材2とを
双方利用してフロントガラスFを保持する構成とするこ
とも考えられる。具体的には、フロントガラスFの下周
縁部F12を保持する部材を第1の保持部材2としてフ
ロントガラスFを強固に保持する構成とする。
【0041】また、図17及び図18に示すように、保
持部材、例えば第1の保持部材2の内方に発泡スチロー
ルで形成された複数の衝撃吸収材4を充填することも考
えられる。詳述すると、本体部23の内方であって、保
持部21の裏面に位置する空間内に充填する。これによ
り、フロントガラスFの荷重を支え、更に安定した保持
状態を実現することができる。
【0042】更に、この衝撃吸収材4を充填した保持部
材2を、フロントガラスFの下周縁部F12を保持する
保持部材2に対して使用することも考えられる。
【0043】その他の構成も本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変形が可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような構成で実
施され以下に記載されるような効果を奏する。
【0045】すなわち、本発明は、板材を運搬する板材
運搬具において、前記板材を収納する収容空間を有する
外装容器と、前記板材の周縁部を保持する保持部を有す
る保持部材とを具備し、この保持部材を外装容器の内周
面に固定する固定部を設け、この収納空間内に板材を保
持した状態で運搬可能に構成したことを特徴とする。
【0046】これにより、簡易に収容物を保持可能とす
ると共に、外装容器内において堅固な保持状態を確保で
きる運搬具を提供できる。また、容易に再利用可能であ
り何度でも使用できる。
【0047】また、対向する一対の保持部材を、板材の
周縁部に対して間欠的に設けることで、板材の保持状態
をより安定したものとすることができる。
【0048】更に、保持部材が、第1の保持部と、この
第1の保持部から変位した第2の保持部を有すること
で、例えばフロントガラスのように湾曲した板材を保持
する際に、端部と中央部において適当な保持位置にて板
材を保持することができる。
【0049】加えて、保持部材を段ボールにより構成す
ることで、強固且つ簡易に保持部材を作成することがで
きる。
【0050】また、一枚の部材に折り曲げ加工を施して
保持部材を成形することで簡易に作成することができ
る。
【0051】また、保持部材を略前後左右対照形状とす
ることで、板材の左右上下いかなる方向からも同じ保持
部材を用いて保持できる。
【0052】更に、保持部材の内部に衝撃吸収材を充填
していることで、更に安定した保持状態を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すフロントガラス運搬
具にフロントガラスを収納した状態をしめす斜視図。
【図2】同実施形態における保持部材を示す斜視図。
【図3】同実施形態における保持部材を示す斜視図。
【図4】同実施形態における保持部材の展開図。
【図5】同実施形態における保持部材の側面図。
【図6】同実施形態における保持部材の平面図。
【図7】同実施形態における保持部材の底面図。
【図8】第二実施形態を示すフロントガラス運搬具にフ
ロントガラスを収納した状態をしめす斜視図。
【図9】第二実施形態における保持部材を示す斜視図。
【図10】第二実施形態における保持部材を示す斜視
図。
【図11】第二実施形態における保持部材の展開図。
【図12】第二実施形態における保持部材の側面図。
【図13】第二実施形態における保持部材の平面図。
【図14】第二実施形態における保持部材の底面図。
【図15】第三実施形態におけるフロントガラス運搬具
にフロントガラスを収納した状態をしめす斜視図。
【図16】第四実施形態におけるフロントガラス運搬具
にフロントガラスを収納した状態をしめす斜視図。
【図17】他の実施形態における保持部材を示す斜視
図。
【図18】他の実施形態における保持部材を示す斜視
図。
【符号の説明】
1・・・外装容器 2・・・保持部材(第1の保持部材) 2・・・保持部材(第2の保持部材) 3・・・固定部 4・・・衝撃吸収材 21・・・保持部 21a・・・保持部(第1の保持部) 21b・・・保持部(第2の保持部) F・・・板材(フロントガラス) F1・・・周縁部 G・・・板材運搬具(フロントガラス運搬具) S・・・収納空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E066 AA03 BA06 CA01 CA04 CB04 FA13 GA01 HA01 JA01 KA20 MA01 MA09 NA30 3E067 AA12 AB99 AC01 BA06A BB02A BC06A EA01 EB17 EC32 ED08 FA01 FC01 GD03 3E096 BA24 BB05 CA02 DA05 DA25 DB06 DC03 EA01X EA01Y FA09 FA16 GA11 GA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板材を運搬する板材運搬具において、 前記板材を収納する収容空間を有する外装容器と、前記
    板材の周縁部を保持する保持部を有する保持部材とを具
    備し、この保持部材を外装容器の内周面に固定する固定
    部を設け、この収納空間内に板材を保持した状態で運搬
    可能に構成したことを特徴とする板材運搬具。
  2. 【請求項2】対向する一対の保持部材を、板材の周縁部
    に対して間欠的に設けたことを特徴とする請求項1記載
    の板材運搬具。
  3. 【請求項3】保持部材が、第1の保持部と、この第1の
    保持部から変位した第2の保持部を有することを特徴と
    する請求項1または2記載の板材運搬具。
  4. 【請求項4】保持部材が、段ボールにより構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3記載の板材運搬具。
  5. 【請求項5】保持部材が、一枚の部材に折り曲げ加工を
    施すことにより成形したものであることを特徴とする1
    乃至4記載の板材運搬具。
  6. 【請求項6】保持部材が、略前後左右対照形状を成して
    いることを特徴とする1乃至5記載の板材運搬具。
  7. 【請求項7】保持部材の内部に衝撃吸収材を充填してい
    ることを特徴とする1乃至6記載の板材運搬具。
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