JP6036505B2 - 物品輸送用梱包箱 - Google Patents

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Description

本発明は,携帯電話のような精密機器等の物品を輸送するにあたり,輸送時の衝撃を緩衝し,物品を安全に輸送することのできる梱包箱等に関するものである。
近年では,携帯電話の普及に伴い,携帯電話の輸送の必要性が増している。例えば,携帯電話の製造メーカから家電量販店や通信事業者の直営店に輸送したり,通信販売を介して携帯電話を購入した消費者の自宅等に直接輸送することもある。また,携帯電話の修理を受け付ける事業者も最近では増えてきており,消費者は修理を依頼する携帯電話を修理事業者に郵送又は宅配し,修理された携帯電話を郵送又は宅配により受け取ることができるようになっている。
ところで,携帯電話は衝撃に弱い精密機器であるため,その輸送を行う際には,輸送時に生じる衝撃から携帯電話を十分に保護する必要がある。このため,従来から,例えば特許文献1に示されるような物品運送用の梱包具が提案されている。
特許文献1に記載の梱包具は,ベースボードと,抑えシートとを有し,物品を収納して外箱内に格納する物品運送用梱包具に関する。特許文献1の梱包具では,物品を,ベースボードと抑えシートの間に差込み,両立下り部分の脚部分をベースボードの端縁から下向きに直角に折り曲げた後,底部分を水平に折り返し,さらに立ち上り部分をベースボードの両側縁から上向きに折り返すことで,各開口を基端として各折り曲げ線に沿って正確に折曲されて定形に組み上げられ,ベースボードと底部分間には,脚部分の相当する高さの緩衝空間が形成されるようになっている。また,上記の要領で物品を収納した梱包具を外箱に格納したときには,収納物品の両側,すなわち脚部分と外箱内壁間には緩衝空間が形成され,立ち上り部分につながる脚部分の両端の三角形の部分には尖端が欠損して平坦面となるため,外箱の内面を損傷させにくくなっている。
再表2008/126199号公報
上記従来の技術のように,携帯電話のような被梱包物をシート部材やフィルム部材により覆って,輸送時に箱体の内部において位置ズレが生じにくくすることは知られている。たしかに,フィルム部材等を利用して被梱包物を厳重に被覆することで,このフィルム等の張力によって,輸送時の衝撃を緩衝することができるため,輸送時における携帯電話の安全を保つことができる。しかしながら,上記のように,例えば携帯電話の修理を依頼する者には梱包作業の経験の乏しい者が多く,このような梱包作業に不慣れな者にとって,引用文献1の技術のようにフィルム等を利用して被梱包物(携帯電話)を梱包する作業は,比較的困難なものとなっていた。また,フィルム等によって被梱包物を厳重に被覆することにより,輸送時における製品の安全性は高まるものの,それを開封する際には,フィルムを引き剥がして被梱包物を取り出す必要があり,被梱包物の開封作業に手間がかかることとなっていた。
また,特にフィルムによって被梱包物を覆う梱包形態の場合,被梱包物を取り出す際には,そのフィルムが破れてしまったり,またフィルムが延びて変形してしまったりする場合が多い。このため,例えば,消費者が,携帯電話を安全性の高い梱包具に詰めて,修理事業者に輸送したとしても,修理事業者が梱包具から携帯電話を取り出す際には,フィルムが破れたり伸びたりすることとなるため,修理事業者は,修理後の携帯電話を同じ梱包具を用いて返送することができないという問題が生じていた。
このため,現在では,衝撃を緩衝して被梱包物を安全に輸送することのできる梱包箱であって,輸送前に被梱包物を詰め込む作業が容易であるとともに,輸送後に被梱包物を取り出す作業も容易である梱包箱が求められている。また,繰り返し被梱包物を詰め込んだり取り出したりすることが可能な梱包箱が求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,被梱包物を包装する包装体と,包装体を支持する支持体と,支持体が収納される箱体とにより梱包箱を構成し,支持体の下面と上面と間に包装体を挟み込んだ状態で,この支持体を箱体内に収納したときに,支持体に形成された下脚フラップが,包装体と箱体の底面間の空間を一定に保ち,かつ,包装体に包装された被梱包物が,支持体の下面に形成された下側開口部と上面に形成された上側開口部に対応する位置において,中吊り状態で保持されるようにするという構造を発案した。そして,このような構造によれば,被梱包物を安全に輸送することのできるとともに,輸送前に被梱包物を詰め込む作業や,輸送後に被梱包物を取り出す作業が容易になるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,例えば輸送時において,携帯電話のような物品を梱包するための梱包箱に関する。
本発明の梱包箱は,被梱包物を包装する包装体100と,包装体100を支持する支持体200と,支持体200が収納される箱体300と,を備える。
ここで,支持体200は,下側開口部211が形成された下面210と,上側開口部221が形成された上面220と,を有する。下側開口部211と上側開口部221は,下面210と上面220を重ね合わせた際に,一の連通した開口部を形成するように,互いに対応した形状や大きさとなっていることが好ましい。
また,支持体200の下面210は,箱体300の底面310の方向に向かって折り曲げられる少なくとも2つの下脚フラップ212を有する。下脚フラップ212は,支持体200が箱体300内に収納された際に,箱体300の側面330の内面に対し,面接触するものであることが好ましい。
これにより,本発明の梱包箱では,支持体200の下面210と上面220との間で包装体100を挟み込んだ状態で,支持体200を箱体300内に収納したときに,支持体200の下脚フラップ212が,包装体100と箱体300の底面310間の空間を一定に保ち,包装体100に包装された被梱包物が,支持体200の下面210の下側開口部211及び上面220の上側開口部221が形成された位置において,中吊り状態で保持されるようになっている。
上記構成のように,本発明の梱包箱では,支持体200の下面210と上面220の間で,被梱包物を包装する包装体100を挟み込んで保持するものである。このため,梱包箱内に被梱包物を詰め込む際には,被梱包物を包装体100内に収納し,この包装体100を,支持体200の下面210の上に載せ,その上に支持体200の上面220を重ね合わせた後,支持体200を箱体300内に収納するだけで簡単に被梱包物を梱包できる。反対に,梱包箱内から被梱包物を取り出す際には,支持体200の上面220を取り外して包装体100を取り上げ,この包装体100内から被梱包物を取り出せばよい。しかも,被梱包物は,梱包箱内においては,支持体200によって中吊り状態で保持されているため,輸送時の衝撃が加わりにくくなっている。また,支持体200の下面210と箱体300の底面310の間に生じた空間には,適宜,携帯電話の取扱説明書やその付属品を収納することも可能である。さらには,例えば,包装体100を,硬質なプラスチック製のスリーブパックとして構成することにより,被梱包物の輸送や返送の際に,本発明の梱包箱を繰り返し使用することが可能になる。
本発明の梱包箱において,支持体200の上面220は,箱体300の天面320の方向に向かって折り曲げられる少なくとも2つの上脚フラップ222を有することが好ましい。
上記構成のように,支持体200の上面220に上脚フラップ222を形成することで,支持体200を箱体300内に収納したときに,支持体200の上下の運動が規制されるようになる。このため,本発明の梱包箱が,輸送時に上下に揺れることがあっても,箱体300の内部において,支持体200が上下に揺れ動くことを防止できる。
本発明の梱包箱において,支持体200の下面210と上面220は,中央折線230を介して一体に連結されていることが好ましい。
上記構成のように,支持体200の下面210と上面220が中央折線230を介して連結されていることで,例えば梱包箱から被梱包物を取り出す際には,中央折線230を軸として上面220を開くだけで,簡単に梱包箱内から被梱包物を取り出すことができる。
本発明の梱包箱において,下脚フラップ212が直角に折り曲げられたときの高さHと,上脚フラップ222が直角に折り曲げられたときの高さHとの和は,箱体300の側面330の高さHを100%とした場合に,80%以上100%以下であることが好ましい。
上記構成のように,箱体300の高さとの関係で,支持体200の下脚フラップ212と上脚フラップ222の高さを設計することにより,支持体200が箱体300内部にしっかりと固定されるようになり,梱包物の輸送時の安全性がさらに向上する。
本発明の梱包箱において,下脚フラップ212が直角に折り曲げられたときの高さHは,上脚フラップ222が直角に折り曲げられたときの高さHを100%とした場合に,150%以上500%以下であることが好ましい。
上記構成のように,下脚フラップ212の高さを上脚フラップ222の高さよりも高くすることで,支持体200の下面210と箱体300の底面310の間の空間が広がり,その空間に,被梱包物の取扱説明書や付属品等を入れやすくなる。また,支持体200の上面220と箱体300の天面320の間の間隔を小さくすることで,被梱包物を取り出す際に,上面220を開きやすくなる。
本発明の梱包箱において,箱体300の底面310は矩形であり,下面210及び上面220は矩形であって箱体300の側面330に内接するものであることとしてもよい。また,支持体200の下面210の一辺と上面220の一辺は,中央折線230を介して連結されており,上面220には,少なくとも中央折線230に隣接する2辺に,上脚フラップ222が形成されていることとしてもよい。そして,このような場合において,上面220における中央折線230に隣接する2辺には,中央線折線230と上脚フラップ222の間に,当該上脚フラップ222が形成されていない間隙223が設けられていることが好ましい。さらに,この間隙223の長さLは,上脚フラップ222を直角に折り曲げたときの高さH以上であることが好ましい。
上記構成を採用することにより,例えば本願の図7(b)に示されるように,支持体200を箱体300に収納したままであっても,支持体200の上面220を,中央折線230を軸として開くことができるため,上面220と下面210の間に挟持されている包装体100を取り出す作業が極めて容易になる。すなわち,上面220のうち,上脚フラップ222が形成された辺に,この上脚フラップ222が形成されていない間隙223をあえて設けることで,上面220を開こうとしたときに,上脚フラップ222が箱体300の側面330に当接しなくなるため,上面220をスムーズに開くことができるようになる。
本発明は,衝撃を緩衝して被梱包物を安全に輸送することができ,輸送前に被梱包物を詰め込む作業が容易であるとともに,輸送後に被梱包物を取り出す作業も容易である梱包箱を提供することができる。また,本発明によれば,繰り返し被梱包物を詰め込んだり取り出したりすることが可能な梱包箱を提供することができる。
図1は,包装体の例を示す平面展開図である。 図2は,包装体の例を示す斜視図である。 図3は,支持体の例を示す平面展開図である。 図4は,支持体の下面に包装体を載置した状態の例を示す斜視図である。 図5は,箱体に収納される支持体の状態の例を示す斜視図である。 図6は,支持体が箱体に収納された状態の例を示す斜視図である。 図7は,支持体の上面を開くための構成を説明するための図である。 図8は,他の実施形態に係る梱包箱を示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
なお,本願明細書において,「A〜B」とは,基本的に「A以上B以下」であることを意味する。
図1は,本発明の梱包箱に含まれる包装体の一実施形態を示す平面展開図である。また,図2は,包装体の一実施形態を示す斜視図である。図1及び図2では,包装体100がプラスチック製のスリーブパックとして構成された例を示している。
図1の展開図に示されるように,包装体100は,第一面110と,第二面120とが,ヒンジ部130を介して,一体に連結されることにより構成されている。第一面110と第二面120のそれぞれは,平面状であり,一辺がヒンジ部130を介して連結している。また,第一面110と第二面120のそれぞれは,ヒンジ部130によって連結された辺の左右両側に,一対の側縁部111,121を有している。また,第一面110と第二面のそれぞれには,ヒンジ部130によって連結された端部とは反対側の端部に,開閉部112,122が形成されている。また,ヒンジ部130には,第一面110と第二面120を2つ折りにして重ね合わせるための直線状の中折線131が形成されている。このため,ヒンジ部130を中折線131において折り曲げて,第一面110と第二面120同士が対面するように重ね合わせることができる。また,第一面110と第二面120の側縁部111,121に接着剤等を塗布して,両者を重ね合わせることで,第一面110と第二面120は,側縁部111,121において結着するようになっている。
また,図1に示されるように,第一面110とヒンジ部130の境界位置には,第一面110側に向かって膨出した円弧状の折線113が形成されている。同様に,第二面120とヒンジ部130の境界位置にも,第二面120側に向かって膨出した円弧状の折線123が形成されている。また,第一面110と開閉部112の境界位置には,第一面110側に向かって膨出した円弧状の折線114が形成されている。同様に,第二面120と開閉部122の境界位置にも,第二面120側に向かって膨出した円弧状の折線124が形成されている。このように,第一面110と第二面120のそれぞれについて,互いに対向した位置に,対となる円弧状の折線113,114,123,124が形成されていることにより,第一面110と第二面120を重ね合わせて結着した際に,一対の側縁部111,121の間の領域が立体的に湾曲して膨らむようになっている。
図2には,第一面110と第二面120を重ね合わせて結着し,一対の側縁部111,121の間の領域が膨らんだ状態が示されている。図2に示されるように,第一面110と第二面120が湾曲して膨らむことにより,包装体100には立体空間(ポケット)が形成される。そして,この包装体100の立体空間(ポケット)内には,例えば携帯電話等の被梱包物Pを収納することができる。図2(a)に示されるように,第一面110と第二面120の開閉部112,122はそれぞれ開閉可能であるため,開閉部112,122を開くことで,被梱包物Pをポケット内に収納するための開口が形成される。また,図2(b)に示されるように,被梱包物Pを包装体100のポケットに収納した後は,開閉部112,122を閉じることができる。
包装体100は,公知の材料で形成することができるが,特にプラスチック製であることが好ましい。例えば,包装体100を形成するプラスチック材料としては,ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂,ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂,ポリアミド系樹脂,及びポリ塩化ビニル(PVC)系樹脂が挙げられる。また,包装体100は,被梱包物Pをしっかりと保持することができ,且つ,繰り返しの使用にも耐えられる程度の剛性を有していることが好ましい。例えば,包装体100を形成するプラスチック製のシートは,その厚さが,0.1mm〜1mmであることが好ましく,0.2mm〜1mm又は0.3mm〜1mmであることがより好ましく,0.4mm〜1m又は0.5mm〜1mmであることが特に好ましい。また,包装体100を形成するプラスチック材料は,包装体100の内部を視認できるように,透明又は半透明であることが好ましい。
図3は,本発明の梱包箱に含まれる支持体の一実施形態を示す平面展開図である。また,図4は,支持体の上に包装体を載置した状態の例を示している。
図3に示されるように,支持体200は,下面210と上面220とを有している。本実施形態において,下面210と上面220は,共に四角形(長方形)であり,同一の形状及び大きさとなっている。また,下面210の一辺と上面220の一辺は,中央折線230を介して連結されている。中央折線230は,一本の直線状の折線であってもよいし,図3に示すように二本の平行な直線状の折線により形成されていてもよい。また,下面210は,その中央部分に,下側開口部211が形成されている。同様に,上面220は,その中央部分に,上側開口部221が形成されている。これらの下側開口部211と上側開口部221とは,下面210と上面220とを中央折線230において折り畳んで二つ折りにしたときに,一の連通した開口部を形成するように,互いに対応した形状や大きさとなっている。また,下側開口部211と上側開口部221は,例えば,下面210と上面220のそれぞれの面積に対して,30%〜90%,又は50%〜80%程度の開口面積を有していることが好ましい。この下側開口部211と上側開口部221には,それぞれ,図4に示されるように,包装体100の被梱包体を収納する膨らみ部分が嵌り込むようになっている。
また,図3に示されるように,四角形状の下面210には,4辺のうちの2辺以上に,折線を介して,下脚フラップ212が形成されている。図3に示した実施形態において,四角形状の下面210には,中央折線230が形成された1辺を除く他の3辺に,それぞれ,下脚フラップ212が形成されている。各下脚フラップ212は,例えば図3に示されるように略台形状とすればよい。また,図4に示されるように,各下脚フラップ212は,下方に向かって折り曲げることが可能になっている。また,各下脚フラップ212を,下面210に対して垂直に折り曲げたときの高さは,すべて一致していることが好ましい。
また,図3に示されるように,上面220にも,上脚フラップ222が形成されていることが好ましい。すなわち,四角形状の上面220には,4辺のうちの2辺以上に,折線を介して,上脚フラップ222が形成されていることが好ましい。図3に示した実施形態において,四角形状の上面220には,中央折線230が形成された1辺を除く他の3辺に,それぞれ,上脚フラップ222が形成されている。各上脚フラップ222は,例えば図3に示されるように略台形状とすればよい。また,図4に示されるように,各上脚フラップ222は,上方に向かって折り曲げることが可能になっている。また,各上脚フラップ222を,上面220に対して垂直に折り曲げたときの高さは,すべて一致していることが好ましい。
また,図3に示されるように,下脚フラップ212の高さHと,上脚フラップ222の高さHを比較した場合に,下脚フラップ212の高さHの方が,上脚フラップ222の高さHよりも高いものであることが好ましい(H>H)。このように,下脚フラップ212の高さを上脚フラップ222の高さよりも高くすることで,支持体200の下面210の下方の空間が広がり,その空間に,被梱包物の説明書や付属品等を入れやすくなる。また,支持体200の上面220に形成された上脚フラップ222の高さを低くすることで,被梱包物を取り出す際に,上面220を開きやすくなる。例えば,下脚フラップ212の高さHは,上脚フラップ222の高さHに対し,120%〜600%であることが好ましく,150%〜500%,又は200%〜400%であることが特に好ましい。
また,図3に示されるように,上面220には,中央折線230に隣接する2辺に形成された上脚フラップ222と,この中央折線230との間に,当該上脚フラップ222が形成されていない間隙223が設けられている。すなわち,上面220のうち,中央折線230と直交する2辺には,中央折線230から一定の間隙223をおいて,上脚フラップ222が形成されている。この間隙223の長さLは,上脚フラップ222の高さH以上であることが好ましい(L≧H)。例えば,長さLは,上脚フラップ222の高さHに対し,100%〜200%,105%〜150%,又は110%〜130%とすればよい。
図4は,立体的に組み立てた支持体200の下面210に,包装体100を載置した状態を示している。図4に示されるように,支持体200の下面210に形成された下脚フラップ212は,下方に向かって折り曲げられる。これにより,各下脚フラップ212により下面210が支持され,下面210と地面の間には空間が生じるようになっている。また,支持体200の上面220に形成された上脚フラップ222は,上方に向かって折り曲げられる。また,図4に示されるように,下面210に形成されている下側開口部211には,包装体100が嵌り込む。このとき,包装体100の側縁部111,121が,下面210に直接当接するようになっており,包装体100の側縁部111,121の間の領域が下面210の下側開口部211内に位置している。また,図4に示されるように,下面210と上面220は中央折線230において連結しているため,この中央折線230において上面220を折り曲げることにより,下面210と上面220の間に,包装体100を挟み込むことができる。具体的に説明すると,下面210と上面220の間には,包装体100の側縁部111,121が挟み込まれる。包装体100のうち側縁部111,121の間の領域は,下面210の下側開口部211と上面220の上側開口部221に位置することとなる。これにより,包装体100によって包装されている被梱包物Pは,中吊り状態で保持される。
図5は,包装体100が載置された支持体200を,箱体300内に収納する状態を示している。図5に示されるように,箱体300は,基本的に,底面310と,底面310に対面する天面320と,底面310と天面320を繋ぐ側面330を有する。図5に示されるように,箱体300の底面310(天面320)の形状は,支持体200の下面210(上面220)の形状に合わせて,四角形(矩形)であることが好ましい。特に,箱体300内に支持体200を収納したときに,支持体200の下面210及び上面220が,箱体300の側面330に内接するように,箱体300の大きさが設計されていることが好ましい。
箱体300としては,例えば図5に示されるように,一般的なJIS規格によるA式箱を利用すればよい。A式箱とは,図5に示されるように,少なくとも天面320が,一対の内フラップ321と,一対の外フラップ322とを重ね合わせることにより形成されるタイプの箱である。なお,底面310については,天面320と同様に,一対の内フラップと一対の外フラップを重ね合わせることにより構成されるものであってもよいし,いわゆるワンタッチ底や地獄底タイプとすることも可能である。また,その他,箱体300としては,JIS規格によるB式や,C式箱,E式箱,N式箱を適宜利用することも可能である。
また,箱体300は一定の高さを有する。すなわち,箱体300の高さは,図5に示されるように,箱体300の側面330の高さHある。このとき,支持体200における下脚フラップ212の高さHと上脚フラップ222の高さHの和は,箱体300における側面330の高さHに対し,80%〜100%,90%〜100%,又は95%〜100%であることが好ましい。すなわち,支持体200における下脚フラップ212の高さHと上脚フラップ222の高さHの和は,箱体300における側面330の高さHと,略等しい(誤差±5%以内である)ことが好ましい。このように,支持体200における下脚フラップ212と上脚フラップ222の高さを,箱体300の高さと一致させることで,支持体200を箱体300内に収納したときに,支持体200が上下に揺れることを防止できる。
図6は,支持体200が箱体300内に収納された後の状態を示している。図6に示されるように,支持体200は,その下面210及び上面220が,箱体300の側面330に内接する状態で収納される。このとき,支持体200の下脚フラップ212と上脚フラップ222は,箱体300の側面330に対し面接触するものであることが好ましい。ここで,面接触とは,フラップの一点のみが接触する点接触や,フラップの先端のみが接触する線接触ではなく,平面と平面とが互いにある程度の面積をもって接触する接触形態をいう。このように,支持体200の下脚フラップ212及び上脚フラップ222が,箱体300における側面330の内面に面接触することで,梱包物の輸送時において,箱体300の中で支持体200の位置がずれたり,支持体200が揺れ動いたりすることを防止できる。また,図6に示されるように,支持体200によって包装体100を支持することにより,包装体100内の被梱包物Pが中吊り状態で,箱体300内に梱包されるようになる。被梱包体Pの周囲においては,支持体200がクッションの役割を果たすため,輸送時などにおいて箱体300に外部からの衝撃が加わった場合であっても,その衝撃は被梱包物Pには直接伝わりにくくなっている。従って,本発明の梱包箱10を利用することにより,被梱包物Pを安全に輸送することができる。
図7は,本発明の梱包箱10の他の特徴を説明するための図である。図7(a)は,箱体300内に収納された支持体200を,平面視した図であり,図7(b)は,支持体200の上面220を開くときの状態を示した斜視図である。上述したように,支持体200の上面220のうち,中央折線230と直交する2辺には,中央折線230から一定の間隙223をおいて,上脚フラップ222が形成されている。この間隙223の長さLは,上脚フラップ222の高さH以上となっている(L≧H)。なお,図7においては,上脚フラップ222に間隙223が形成されている箇所を,点線の円で囲って示している。図7(a)に示されるように,支持体200の下面210と上面220を繋ぐ中央折線230の近傍に間隙223が設けられており,この間隙223には,上脚フラップ222が形成されていない。このように,中央折線230の近傍に上脚フラップ222を形成しない間隙223を設けることで,図7(b)に示されるように,箱体300内に支持体200を収納した状態であっても,支持体200の上面220のみを,中央折線230を軸として簡単に開くことでき,かつ上面220と下面210が繋がったままの状態としておくことができる。すなわち,図7(b)に示されるように,被梱包物Pを取り出す際には,上面220のみを開くだけで簡単に被梱包物Pを取り出すことができる。従って,例えば,下面210と上面220を共に箱体300から取り出す作業を行ったり,上面220を真上に持ち上げて下面210から完全に分離させるような作業を行う必要がなくなる。このように,支持体200の上面220に間隙223を形成しておくことで,被梱包物Pを取り出す作業や,被梱包物Pを再度詰め直す作業か容易になる。なお,支持体200に上面220に間隙223を設けずに上脚フラップ222を形成した場合,上面220を開こうとしても,上脚フラップ222が箱体300の側面330の内面に接触してしまうため,上面220を開くことが出来なくなる。このため,支持体200の上面220を開くことができるようにするためには,上述した間隙223を設けることが好ましい。なお,図7(b)に示されるように,上面220のうち,中央折線230と平行な辺に形成された上脚フラップ222は,上面220を開く際の摘み片としても機能する。
上記のように,図1から図7に示した実施形態によれば,本発明は,衝撃を緩衝して被梱包物を安全に輸送することができ,輸送前に被梱包物を詰め込む作業が容易であるとともに,輸送後に被梱包物を取り出す作業も容易である梱包箱を提供することができる。また,本発明によれば,繰り返し被梱包物を詰め込んだり取り出したりすることが可能な梱包箱を提供することができる。
図8は,他の実施形態に係る梱包箱を示している。図8(a)は,他の実施形態に係る包装体を示しており,図8(b)は,包装体を支持する支持体が箱体に収納される様子を示している。図8(a)に示されるように,包装体は,2つの被梱包物Pを別々に収納できるように構成されたものであってもよい。すなわち,図8(a)に示された連結包装体100´は,図1及び図2に示された包装体100を2個連結することにより構成されたものである。この場合,例えば,連結包装体100´を構成する一つの包装体100内に携帯電話を収納し,他の包装体100内に携帯電話用の電池パックを収納することができる。図8(b)に示されるように,連結包装体100´は2つ折りにした状態で,支持体200に挟み込んで保持される。連結包装体100´を支持している支持体200は,箱体300内に収納することができる。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態を中心に説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
本発明は,携帯電話のような物品を安全に輸送するための梱包箱に関するものである。このため,本発明は,物品の輸送業や,梱包箱の製造業などにおいて好適に利用し得る。
10…梱包箱
100…包装体 110…第一面 111…側縁部
112…開閉部 120…第二面 121…側縁部
122…開閉部 130…ヒンジ部 131…中折線
200…支持体 210…下面 211…下側開口部
212…下脚フラップ 220…上面 221…上側開口部
222…上脚フラップ 223…間隙 230…中央折線
300…箱体 310…底面 320…天面
321…内フラップ 322…外フラップ 330…側面

Claims (1)

  1. 被梱包物を包装する包装体(100)と,
    前記包装体(100)を支持する支持体(200)と,
    前記支持体(200)が収納される箱体(300)と,を備え,
    前記支持体(200)は,
    下側開口部(211)が形成された下面(210)と,
    上側開口部(221)が形成された上面(220)と,を有し,
    前記下面(210)は,前記箱体(300)の底面(310)の方向に向かって折り曲げられる少なくとも2つの下脚フラップ(212)を有し,
    これにより,前記下面(210)と前記上面(220)との間で前記包装体(100)を挟み込んだ状態で前記支持体(200)を前記箱体(300)内に収納したときに,前記下脚フラップ(212)が,前記包装体(100)と前記箱体(300)の底面(310)間の空間を一定に保ち,前記包装体(100)に包装された被梱包物が,前記下面(210)の下側開口部(211)及び前記上面(220)の上側開口部(221)が形成された位置において中吊り状態で保持される梱包箱において,
    前記上面(220)は,前記箱体(300)の天面(320)の方向に向かって折り曲げられる少なくとも2つの上脚フラップ(222)を有し,
    前記箱体(300)の底面(310)は矩形であり,
    前記下面(210)及び前記上面(220)は矩形であって,前記箱体(300)の側面(330)に内接し,
    前記下面(210)の一辺と前記上面(220)の一辺は,中央折線(230)を介して一体に連結されており,
    前記上面(220)における前記中央折線(230)に隣接する2辺には,前記中央折線(230)と前記上脚フラップ(222)の間に,当該上脚フラップ(222)が形成されていない間隙(223)が設けられており,
    前記間隙(223)の長さLは,前記上脚フラップ(222)を直角に折り曲げたときの高さH以上である
    梱包箱。
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