JP4408199B2 - 電池の包装容器と、電池の包装容器からの電池の取り出し方法 - Google Patents

電池の包装容器と、電池の包装容器からの電池の取り出し方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池およびアルカリ電池などの電池、とくに角型のリチウムイオン電池の輸送や開梱に適した電池の包装容器と、電池の包装容器からの電池の取り出し方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電池は、電子機器の携帯化が進む中で需要が増加しており、とりわけリチウムイオン電池は、小型で軽量でありエネルギー密度も高いことから、携帯電話、PDA、カムコーダあるいはノートパソコンなどの小型電子機器で広く用いられている。
【0003】
かかるリチウムイオン電池にあっては、更に高容量化および高エネルギー密度化が進んでおり、この高エネルギー密度化に伴って電池の安全性には充分な配慮が必要である。特に輸送に関しては、国連(UN)の危険物輸送に関する規制勧告がある。この規制勧告に対応するためには包装容器の強度を高くして、包装容器が落下した際などの衝撃で、電池が包装容器から飛び出したり、電池に凹みが生じたりすることなどを防止する必要がある。
【0004】
これに対し、特許文献1〜3では、多数の電池を内外二重のダンボール箱に収容して保護している。特許文献4では、包装容器内で電池ががたつかないように、段ボールに設けた穴に電池を密接状態に嵌合させて保持している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−75308号公報(段落番号0026−0029、図4)
【特許文献2】
実開平4−54146号公報(第5−7頁、第2図)
【特許文献3】
実開平7−25563号公報(段落番号0010−0011、図1)
【特許文献4】
特開平8−106891号公報(段落番号0015、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2・3では、電池を内外二重の箱に収容するだけである。このため、落下衝撃の程度によっては、電池が包装容器から飛び出したり、電池に凹みが生じたりするなどの損傷を避けられない。
【0007】
特許文献1では、パットなどを電池と共に内外二重の箱に収容してあるために耐衝撃性は高いが、部品数が多くて生産性が悪いうえに、包装容器からの電池の取り出しが容易ではない。また、箱のサイズを電池のタイプや並べ方に合わせて変更する必要があり、破裂強さ13kgf/cm2 以上の外装容器材料を用いる必要がある。そうでなければ包装容器が落下した際などの衝撃を十分には緩和できない。さらに、特許文献4でも、段ボールに設けた穴から電池を取り出すことが容易ではない。
【0008】
そこで本発明の目的は、耐衝撃性を維持したまま、安価に量産できる電池の包装容器を得ることにある。本発明の目的は、内部に密接状に収容した5個以上の角形電池の個別取り出しが容易な電池の包装容器と、電池のの包装容器からの電池の取り出し方法とを得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電池の包装容器は、図1に示すごとく内装部材2と、この内装部材2を収容する外箱3とが備えられている。外箱3には、上面が開口する四角形状の箱本体5と、この箱本体5の左右側壁11・12の上端に折り曲げ自在に連設された内フラップ6・6と、箱本体5の後側壁10の上端に折り曲げ自在に連設された蓋片7とが含まれている。内装部材2には、5個以上の角形電池1が載置される四角形の底壁27と、この底壁27の前後端に折り曲げ自在に連設されて底壁27上に起立する内壁29・29と、起立した各内壁29・29の外側にそれぞれ位置する角筒状のスペーサ31・32とが含まれている。各スペーサ31・32の上壁33は、各内壁29・29の上端にそれぞれ折り曲げ自在に連設されている。外箱3の箱本体5内に内装部材2が収容された状態において、外箱3の前後側壁9・10と内装部材2の内壁29・29との間がスペーサ31・32で埋められているとともに、各スペーサ31・32の左右端が箱本体5の左右側壁11・12の内面に接触ないし近接対向している。外箱3の前側壁9の上端部には、操作口25が切り欠き形成されている。前側スペーサ31の外壁35の左右方向中央部位の上端部には、切れ目42を入れて形成した四角形の押し切り部40が設けられている。押し切り部40が、操作口25を介して外箱3の前方外側に臨んでいることにより、押し切り部40を前側スペーサ31内に押し込み、前側スペーサ31の上壁33を押し切り部40ごとつかんで内装部材2の前側を持ち上げて前方に引き出して、内装部材2の底壁27の前端部を外箱3の前側壁9の上端にもたせ掛けることが可能となる。
【0010】
外箱3の材質としては、段ボールやファイバーボードや紙やプラスチックなどの一定の破裂強度を有するものが好ましい。外箱3の破裂強度は、200kPa以上が望ましく、390kPa以上がより望ましく、490kPa以上が更に望ましい。また、破裂強度が高すぎるとその分だけコストアップや加工性の低下などを招くため、外箱3の破裂強度は、1960kPa以下が望ましく、1270kPa以下がより望ましく、585kPa以下が更に望ましい。
【0011】
1の符号29・37で示されるように重なり部分を有することが望ましい。重なり部分は電池1側に形成するとより望ましい。
【0012】
スペーサ31・32の材質としては、段ボールやファイバーボードなどの一定の破裂強度を有するものが好ましい。スペーサの破裂強度は、200kPa以上が望ましく、390kPa以上がより望ましく、490kPa以上が更に望ましい。また、破裂強度が高すぎるとその分だけコストアップや加工性の低下などを招くため、内装部材2の破裂強度は、1960kPa以下が望ましく、1270kPa以下がより望ましく、585kPa以下が更に望ましい。
【0013】
また、スペーサの上壁33や側面31などの指を触れることができる部分に、押し切り部40や取っ手などが形成されると、スペーサを取り出しやすくなるので望ましい。
【0014】
電池1には、素電池や電池パックなどが該当する。電池パックは、素電池をプラスチックケースに収容し、あるいは素電池をプラスチックで被覆したものであり、さらに望ましくは素電池の外周面に回路モジュールなども配したものである。電池1の種類としては、リチウム電池、もしくはリチウムイオン電池が望ましく、とくに角型のリチウムイオン電池が望ましい。
【0016】
装部材2の破裂強度は、3920kPa以下が望ましく、1960kPa以下がより望ましく、1270kPa以下が更に望ましい
【0018】
内装部材2の底壁27上に、左右数列で各列に5個以上の角形電池1、望ましくは角形リチウムイオン電池1をこれの広い扁平面(角形リチウムイオン電池の最も広い側面部分)どうしが密接する状態で縦姿勢に並べた電池群1Aが、左右の電池列間に絶縁性の仕切り4を介して載置される。ここで左右数列とは、2列以上であることを示し、4列以上がより望ましい。内装部材2と外箱3とは、段ボール製であるものとすることができる。
【0019】
装部材2の材質としては、段ボールやファイバーボードなど一定の破裂強度を有するものが好ましい。内装部材2の破裂強度は、200kPa以上が望ましく、390kPa以上がより望ましく、490kPa以上が更に望ましい。また、破裂強度が高すぎるとその分だけコストアップや加工性の低下などを招くため、内装部材2の破裂強度は、1960kPa以下が望ましく、1270kPa以下がより望ましく、585kPa以下が更に望ましい。
【0023】
外箱3の蓋片7の連出端には、差込片21が折線L12を介して折り曲げ自在に連設されている。差込片21の左右方向中央部位には、左右横長の係入孔22が前記折線L12に沿って打ち抜き形成されている。箱本体5の前側壁9の左右方向中央部位の上端部には、前記操作口25が設けられており、この操作口25の下端に、係合片26が折り曲げ自在に連設されている。この係合片26は、操作口25の下端につながり操作口25を閉じる基部26aと、この基部26aの連出端に屈曲自在に連設されて差込片21の係入孔22に係入する係合部26bとを有する。
【0024】
内装部材2には、底壁27の左右端に上方に向けて折り曲げられる左右の側面壁30・30が連設されている。また、切れ目42が、左右の縦部分42a・42aと、その縦部分42a・42aの上下中間どうしをつなぐ中間切れ目42cとを含むことで、押し切り部40が、中間切れ目42cを挟んで上側に位置する把持片46と下側に位置する押し込み片47とからなり、押し切り部40が前側スペーサ31内に押し込まれることにより、把持片46を前側スペーサ31の上壁33に押し当てて当該上壁33を把持片46ごとつかむことが可能になるように構成してあるものとすることができる。各スペーサ31・32には、内壁29の連出端に折線L17を介して連設された上壁33と、上壁33の連出端に折線L18を介して連設された外壁35と、外壁35の連出端に折線L19を介して連設された下壁36と、下壁36の連出端に折線L20を介して連設された補強壁37とが含まれており、補強壁37が、外箱3の箱本体5の内壁29に重なっているものとすることができる。
【0025】
切り4は、段ボールやプラスチックやクッション材や紙などを用いることができる。仕切り4の厚みは、0.5mm以上が望ましく、1mm以上がより望ましい。また、仕切り4の厚みは5mm以下が望ましい。仕切り4は、薄すぎると電池群1Aどうしが接してずれ動いた際に裂けるおそれがあり、また厚すぎると嵩張って収容できる電池1の個数が減少するからである。この場合の各電池1の厚みは3〜15mmを予測している。左右の各列において、前後の厚み方向に隣接する電池1・1間には、薄い絶縁シートを介在させることがより望ましい。この絶縁シート材の望ましい厚みは、0.05〜0.2mmである。
【0026】
絶縁シート材の材質は紙やプラスチックシートなどが望ましい。絶縁シート材は、電池1の高さより高いことが望ましい。つまり、絶縁シート材は、2mm以上高いことがより望ましく、3mm以上高いことがもっとも望ましいである。また、絶縁シート材が高すぎると収納しにくくなるので、電池1の径や側面厚みなどの2倍以下が望ましい。また、絶縁シート材が高い場合には、その上部に粘着剤付きのテープを貼ることで輸送中にも絶縁シート材をより確実に固定でき、また電池取り出し時に絶縁シート材を散乱させずに作業を行える。
【0027】
本発明の電池の取り出し方法では、四角形の底壁27と、この底壁27の前後端に折り曲げ自在に連設して底壁27上に起立する内壁29・29と、起立した各内壁29・29の上端にそれぞれ連設して各内壁29・29の外側に位置する角筒状のスペーサ31・32とを含む内装部材2を形成するとともに、前側スペーサ31の外壁35の上端部に切れ目42を入れることで、四角形の押し切り部40を形成しておく。内装部材2を収容する外箱3の前側壁9の上端部には操作口25を切り欠き形成しておく。内装部材2の底壁27上に、左右数列で各列に5個以上の角形電池1をこれの広い扁平面どうしが密接する状態で縦姿勢に並べるとともに、左右の電池列間に絶縁性の仕切り4を載置する。内装部材2を外箱3内に収容して、内装部材2の前後のスペーサ31・32を外箱3の前後側壁9・10に接触ないし近接対向させた状態で、押し切り部40を操作口25を介して外箱3の前方外側に臨ませる。そして、押し切り部40を前側スペーサ31内に押し込むことにより、前側スペーサ31の上壁33を押し切り部40ごとつかんで、内装部材2の前端側を持ち上げながら前方に引き出すことが可能になる。
【0028】
内装部材2の前端側を持ち上げながら前方に引き出すことで、内装部材2の底壁27の前端部を外箱3の前側壁9の上端にもたせ掛けることが可能になる。
【0029】
内装部材2の底壁27の前端部を外箱3の前側壁9の上端にもたせ掛けた状態で、前側スペーサ31を箱本体5の前側壁9の外側に外折りしたときには、内装部材2の前面が開放されて、その前面から各電池1を取り出すことが可能になる。
【0031】
【作用】
内装部材2の底壁27上に内壁29・29を起立状に内折りし、内壁27・27の外側にスペーサ31・32を折り曲げて位置させる。更に左右の側面壁30・30を起立状に内折りする。これで内装部材2の前後の内壁29・29と左右の側面壁30・30とで囲まれた内部に、電池群1Aをがたつきにくいように納める。このとき、電池群1Aの端の列から納めていく。電池1を納める際には、図7に示すごとく、内装部材2の底壁27の前端部を外箱3の前側壁9の上端にもたせ掛けてあると、電池1が倒れにくいので好ましい。各列の間に絶縁シートが配置されていると、電池どうしの接触による傷を防止できる。
【0032】
電池1の前後(列)方向のがたつきは、5mm以下が望ましく、2mm以下がより望ましく、がたつきのないことが最も望ましい。つまり、輸送中の電池どうしの接触による傷を防止する上で、がたつきは小さいほど望ましい。
【0033】
次に外箱3の箱本体5内に、電池群1A入りの内装部材2を嵌め込み、内フラップ6・6を電池群1Aの上面に重ねるとともに、内フラップ6・6上に蓋片7を被せ付け、蓋片7を係合片26で閉じ姿勢に維持する。これで梱包状態になり、この状態で輸送される。また、外箱3の箱本体5内に、空の内装部材2を予め垂直状態あるいは傾斜状態で嵌め込み、この後、内装部材2内に電池1を納めて梱包してもよい。
【0034】
輸送後などに梱包を解くには、係合片26を前方外側に折り曲げ、操作口25を露出させる。蓋片7および内フラップ6・6を開き操作する。外箱3の箱本体5の前方外側から操作口25を介して前側スペーサ31の押し切り部40を押し切り、窓口41を形成する。この窓口41に指先を入れて前側スペーサ31の上壁33をつかみ、内装部材2の前端側を持ち上げながら前方に引き出し、内装部材2の底壁27の前端部を外箱3の前側壁9の上端にもたせ掛ける。
【0035】
この状態において、内装部材2内の電池群1Aは、全体が後ろ倒れの傾斜姿勢にある。そこで、前方側から電池群1Aの各電池1をこれの上端部に指先を掛けて引き起こしながら前方に順次取り出すことになる。
【0036】
【発明の効果】
かかる本発明によれば、包装下の電池群1Aは、基本的に外箱3の前後左右の側壁9・10・11・12の内面に接触ないし近接対向するようにスペーサ31・32が配置されており、スペーサ部分があることで外箱3のその部分が外から衝撃を受けても電池群1Aまで影響が及びにくい。また、スペーサ31・32の大きさを変えるだけで、厚さや大きさの異なる電池1の梱包および輸送を行うことができる。より望ましい図1の形態では、包装下の電池群1Aは、基本的に底面および四周側面が内装部材2と外箱3とによる二重箱構造で保護されている。従って、電池1は、輸送などの際に外部衝撃からよく保護できる。電池群1Aの上面が、外箱3の内フラップ6・6と蓋片7とで二重に保護されると、電池1は外部衝撃からよりよく保護できる。
【0037】
内装部材2の前後の内壁29・29と、外箱3の前後側壁9・10との間には、スペーサ31・32が空間を埋めるようにそれぞれ介在している。このスペーサ31・32の左右端は箱本体5の左右側壁11・12に対して突き当て状態にある。従って、角筒状としたスペーサ31・32のクッション作用が有効に働き、箱本体5の前後側壁9・10に加わる外部衝撃もさることながら、箱本体5の4コーナー(8箇所の角隅部)に加わりがちな外部衝撃もよく吸収緩和し、落下衝撃からの電池1を確実に保護できる。
【0038】
前後の各スペーサ31・32は内装部材2の内壁29・29に連設されているので、部材点数の増加を招かず、安価に量産できる。とくに、内装部材2および外箱3が段ボール製だと、それぞれ一気に打ち抜き加工して、後は折り曲げて組み立てるだけでよいので、量産に有利である。段ボールの厚みは、1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましく、3mm以上が最も好ましい。
【0039】
箱本体5の前側壁9の上端部に操作口25が切り欠き形成されており、これに対応して前側スペーサ31の外壁35に窓口41が形成可能になっている。そして、外箱3の内フラップ6・6および蓋片7を開いて箱本体5の開口上面を開放状態にしたのち、箱本体5の外側前方から操作口25ついで窓口41を介して前側スペーサ31の上壁33の一部を手づかみして持ち上げると、外箱3に内装部材2が密接状に嵌り込んでいても、外箱3から内装部材2を容易に引き出すことができる。
【0040】
その際に、内装部材2の前端側を持ち上げて前方へ引き出し、内装部材2の底壁27の前端部を箱本体5の前側壁9の上端にもたせ掛け、前側スペーサ31を前側壁9の外側下方へ曲げ返すと、外箱3内に内装部材2を後ろ下がりの傾斜姿勢にしたままで内装部材2から各電池1を前側から順に手際良く取り出せる。
【0041】
内装部材2の底壁27の左右に側面壁30・30が起立姿勢へと折り曲げ可能に連設されていると、左右外側方からの衝撃の吸収に有利であるとともに、内装部材2の前面側から前述の要領で1箇ずつ電池1を取り出す作業時に、電池1が左右の横外側方へこぼれ落ちるのを防止できる。
【0042】
梱包時に、箱本体5の前側壁8に切り欠き形成した操作口25が係合片26で塞がれていると、塵埃の侵入防止を図れる。とくに、前側スペーサ31の外壁35に押し切り部40を設け、これを押し切ることで窓口41が出現するようになっていると、塵埃の侵入防止を図れ、前記係合片26と相まって梱包時における強度、換言すれば耐衝撃性に優れたものになる。
【0043】
【発明の実施の形態】
(第1実施例) 図1ないし図4は、本発明に係る包装容器の第1実施例を示しており、図1に示すごとく、5個以上の角形電池1を収容する内装部材2と、この内装部材2が内部に入る外箱3とからなる。包装対象の各電池1は、前後厚さ4mm、左右幅34mm、上下高さ50mmの角形リチウムイオン電池である。
【0044】
ひとつの内装部材2には、合計100個の電池1を梱包下でガタつかないように密接状に整列させて収容する。すなわち、左右5列で各列に20個の電池1をこれの前後の広い扁平面どうしが密接する状態で縦姿勢に並べた電池群1Aが、内装部材2に密接状に収容される。電池1の左右の各列の間には、短絡防止のために段ボール製の板状の仕切り4をそれぞれ配置する。更に、左右の各列において前後に隣接する電池1・1間には、図外の薄い絶縁シート材が挟み込まれる。この絶縁シート材は高さ53mmとし、さらに各列の上部に粘着材付きのテープを貼り付け絶縁シート材を固定した。
【0045】
内装部材2と外箱3と仕切り4とは、約3mm厚のダンボール製(Bフルート)である。この破裂強度は580kPaである。電池1入りの内装部材2を納めた外箱3は、梱包重量や電池1の品種などに応じて図外の外装箱に梱包された状態で流通に供される。その外装箱としては、約8mm厚の段ボール製(ABフルート)にすることができる。
【0046】
外箱3は、上面が開口する左右横長四角形の箱本体5と、左右一対の内フラップ6・6と、後ろ側の蓋片7とを含む。
【0047】
箱本体5は、前側壁9、後側壁10、左側壁11、右側壁12、それに底面壁13からなる。左右横長の四角形をなす底面壁13は、前後左右の各側壁9・10・11・12の下端にそれぞれ連設された底片15・16・17・18で構成される。
【0048】
すなわち図2の展開状態において、前側壁9の左側に左側壁11ついで後側壁10が折線L1・L2を介して順に連設され、前側壁9の右側に右側壁12が折線L3を介して連設されており、後側壁10の左端縁に糊代片20が折線L4を介して連設されている。
【0049】
箱本体5の組立に際しては、前側壁9に対して左側壁11ついで後側壁10を折線L1・L2を介して直角に内折りするとともに、右側壁12を折線L3を介して直角に内折りし、糊代片20を右側壁12の内面に糊付けする。その際に、前記底片15〜18を各折線L5〜L8を介して直角に内折りし、上下にラップさせることにより、これら底片15〜18で底面壁13が構成される。
【0050】
箱本体1の開口上面を閉じるために、左右側壁11・12の上端には、前記内フラップ6・6が折線L9・L9を介して折り曲げ自在に連設されており、後側壁10の上端には、箱本体5の開口上面を覆う大きさの前記蓋片7が折線L10を介して折り曲げ自在に連設されている。
【0051】
箱本体5内に電池群1Aを入れた内装部材2を密接状に嵌め込み収容したのち、内フラップ6・6を内折りし、その外側上面に蓋片7を内折りして重ねることにより、箱本体5の開口上面が閉じられる。
【0052】
この箱本体5の閉じ状態を維持するために、蓋片7の連出端(上端)には、小幅の差込片21が折線L12を介して左右間にわたり折り曲げ自在に連設されている。差込片21の左右方向中央部位には、左右横長の係入孔22が折線L12に沿って打ち抜き形成されている。蓋片7の連出端には、係入孔22に連通する半円形の指掛け孔23が打ち抜き形成されている。
【0053】
一方、前側壁9の左右方向中央の上端部には、これの上縁から下方に向かって操作口25が切り欠き形成されている。この操作口25の下端には、係合片26が折線L13を介して折り曲げ自在に連設されている。係合片26は、折線L13を介して操作口25の開口下縁に連なる基部26aと、この基部26aの連出端に折線L14を介して屈曲自在に連なる係合部26bとを含む。基部26aは操作口25を塞ぐ状態にあり、係合部26bは前側壁9の上方に突出している。すなわち、前側壁9の該当部位に係合片26が左右の切り込みを介して折り曲げ自在に連設されており、係合片26を前方外側に折り曲げることによって操作口25が形成される。
【0054】
箱本体5の開口上面を蓋片7で閉じた状態において、差込片21を前側壁9の内側に差し込み、係合片26の係合部26bを折線L14を介して内折りして該係合部26bを係入孔22に係入することにより、蓋片6は閉じ合わせた状態に維持できる。なお、開梱時には係合部26bを係入孔22から抜き外し、指掛孔23に指先を入れて蓋片6を上開き操作できる。
【0055】
内装部材2は、図1に示すごとく、多数の電池1群が前述の要領で載置される左右横長とした四角形の底壁27と、この底壁27の前後端に左右間にわたり折線L15・L15を介してそれぞれ連設された内壁29・29と、底壁27の左右にそれぞれ折線L16・L16を介して連設された側面壁30・30と、各内壁29・29のそれぞれ外側に位置するよう連設された角筒形状のスペーサ29・30とを含む。
【0056】
前後の各スペーサ31・32は、図3の展開状態において内壁29の連出端に折線L17を介して連設された上壁33と、上壁33の連出端に折線L18を介して連設された外壁35と、外壁35の連出端に折線L19を介して連設された下壁36と、下壁36の連出端に折線L20を介して連設された補強壁37とを含む。
【0057】
底壁27に対して内壁29は折線L15を介して直角に起立するよう谷折りし、内壁29に対して上壁33、外壁35、下壁36ついで補強壁37は各折線L17〜L20を介してそれぞれ直角に山折りすることにより、各スペーサ31・32がこれらの構成壁33・35・36・37によって縦断側面視で縦長の角筒形状に組み立てられる。この組み立て状態において、内壁29と補強壁37とは面接合しており、下壁36は底壁27と実質的に面一状になり、平行に対向する内壁29と外壁35とは電池1の上下高さと実質的に面一状になるように寸法設定されている。
【0058】
内装部材2の底壁27の左右端には、前記側面壁30・30が折線L16を介して起立するよう谷折りされる。各側面壁30・30の高さは前記内壁29の高さに等しい。各側面壁30・30の前後長さは、底壁27の前後長さよりも大きく寸法設定してあり、各側面壁31・31の左右端部で各スペーサ31・32の左右の開口を塞いでいる。左右の各側面壁30の前端下部は、下り傾斜の案内縁39に形成する。この案内縁39は後述する機能を有するが、突曲状に形成されていてもよい。
【0059】
前側スペーサ31には、外壁35の左右方向中央部位の上端部40に、指先の入る窓口41が該当部分40を押し切りして形成される。以下、この該当部分40を押し切り部と称する。
【0060】
すなわち、押し切り部40は、平行に設けた左右の縦部分42a・42aと縦部分42a・42aの下端どうしをつなぐ横部分42bとを含むU字状の切れ目42で四角形に画成されている。切れ目42の各縦部分42aの上端は前記外壁35の上端となる折線L18につながっている。切れ目42の横部分42bは、不用意に切り破れないように左右方向の中央1箇所が中断され、つまり非連続状になっている。この例で判るように、切れ目42は必要に応じて断続状に形成できる。
【0061】
押し切り部40において、切れ目42の縦部分42a・42aの上下中間どうしは、中間切れ目42cでつながっている。これによって押し切り部40は、図4に示すごとく中間切れ目42cをはさんで上側に位置する把持片46と下側に位置する押し込み片47とからなる。中間切れ目42cも、前記横部分42bと同趣旨下で左右方向の中央1箇所が非連続状になっている。なお、前側スペーサ31において、前記補強壁37の左右方向中央部位には、これの上縁(連出端)から下方に向かって四角形の切欠49が押し切り部40に対応して切り欠き形成されている。
【0062】
次に本発明の包装容器の使用要領を説明する。内装部材2の底壁27上に前後方向の一列で20個の電池1を左右5列に並べた状態で載置する。その際、左右の電池列間には仕切り4を挟み込む。左右の各列において前後の電池1・1間にはそれぞれ絶縁シート材を挟み込む。内装部材2の前後の内壁29・29と左右の側面壁30・30とを底壁27の四周縁からそれぞれ起立状に折り曲げる。かくして、内装部材2はこれを上面が開口する四角箱状に組み、内装部材2内に電池1が密接状に収容された状態にする。この状態において、内装部材2は前後の各内壁29・29の外側に角筒状のスペーサ31・32が付設された形態になる。
【0063】
四角箱状に組んだ外箱3の箱本体5内に、これの開口上面側から先の電池入り内装部材2をスッポリと嵌め込む。これで内装部材2の前後の内壁29・29と、外箱3の前後側壁9・10との間の隙間が、スペーサ31・32でそれぞれ埋められるとともに、各スペーサ31・32の左右端が箱本体5の左右側壁11・12の内面に接触する状態となり、外箱3内に内装部材2が前後左右方向にガタつかないよう収容される。その後に、外箱3の内フラップ6・6を電池1群を含む内装部材2上に重ね、その上面に蓋片7を被せて、外箱3の開口上面を前述の要領で閉じる。この状態で輸送などが行われる。
【0064】
この梱包状態において、電池1の底側は、内装部材2の底壁27と外箱3の底面壁13とで二重に受け止められる。電池1の左右は、内装部材2の左右側面壁30・30と外箱3の左右側壁11・12とで二重に受け止められる。電池1の上側は、外箱3の左右の内フラップ6・6と蓋7とで二重に覆われる。とくに電池1の前後は、内装部材2の内壁29・29と、スペーサ31・32と、外箱3の前後側壁9・10とで受け止められる。その際に、スペーサ31・32は外箱3の各コーナ部分に加わる外部衝撃を有効に吸収する。これで輸送中などに外箱3を落とした際の衝撃から電池1が確実に守られる。
【0065】
輸送後などにおいて包装容器の開梱に際しては、差込片21の係入孔22から係合片26の係合部26bを抜き外し、指掛孔21に指先を掛けて蓋片7を上開き操作し、外箱3の上面を開放する。外箱3の前側壁9において、係合片26を前方外側に折り曲げ、操作口25を開ける。因みに、梱包時における操作口25は、係合片26の基部26aで塵埃が侵入しないよう塞がれている。
【0066】
操作口25を開放すると、内装部材2における前側スペーサ31の押し切り部40が、操作口25を介して前方外側に臨む。そこで操作口25を介して押し切り部40を指先で内側へ押し込む(図6の状態)。これで切れ目42により、押し切り部40が上側の把持片46と、下側の押し込み片47とに切り離され、押し切り部40の後に図6の窓口41が出現する。中間切れ目42cで押し切られて分離した把持片46は、上端が窓口41の上縁すなわち上壁33に片持ち連出され、押し込み片43は、下端が窓口41の下縁に片持ち連出される状態になる。
【0067】
次に、前記窓口41から前側スペーサ31内に片手の指を入れて把持片46を上壁33の内面に押し当て、他の指を上壁33の上面に添え、片手で窓口41に臨む上壁33の中央部分を把持片46ごとつかみ、内装部材2の前側を持ち上げて手前に引き出す。そして、図7に示すごとく内装部材2の底壁27の前端部を外箱3の前側壁9の上端にもたせ掛ける。この状態で、内装部材2の底壁27の後端は外箱3の底面壁13に受け止められている。
【0068】
この作業時に、前側スペーサ29の補強壁37に設けた前記切欠49は、指先がスペーサ31内に深く差し込めるように働く。内装部材2の左右の側面壁30・30に設けた案内縁39・39は、内装部材2の底壁27を外箱3の前側壁5上へ容易に滑り上がらせる際のガイドになる。
【0069】
更に具体的に説明すると、内装部材2の底壁27は、これが内壁29とつながる折線L15上ないしこれの近傍の前端部が外箱3の前側壁9上に受けられた状態にする。つまり、内装部材2は、望ましくは20〜70°の前上がりの傾斜角にするのがよく、より望ましくは30〜50°の前上がりの傾斜角にするとよい。このように内装部材2を後ろ下がりの傾斜姿勢にしたとき、内装部材2内の電池群1Aは後ろ側の内壁29で受け止められるが、この内壁29の後方への倒れ込みは後側スペーサ32がバックアップすることで規制される。
【0070】
続いて、外箱3の前側壁9の前方下側へ前側スペーサ31を折り曲げ、図7に示すごとく内装部材2の前側を開放状態にする。この際、前側スペーサ31は、補強壁37が下になって床面に受け止められ、内壁29が上になって内装部材2の底壁27に連続する姿勢となる半解状態にする。これで半解状態の前側スペーサ31内に前記係合片26が包み込まれる。
【0071】
上記のようにセットしたのち、電池各列の絶縁シート材の上部に貼りつけたテープを剥がしていくと、電池1に固定された絶縁シート材も一緒に取り出されて散乱しない。さらに内装部材2内の電池1は前側から順に1枚ずつ取り出す。このとき、内装部材2と共に電池群1Aも後ろ下がりの傾斜姿勢になっているので、各電池1はこれの上端に指先を掛けて手前側に引き起こしたのち、そのまま上端部を指先でつかんで個別に容易に取り出せる。電池1は、内装部材2の左右側面壁31・32で左右の横外側方にズレ落ちることが規制されている。
【0072】
本発明の耐衝撃性を確認するために、以下の5種類の落下試験を行った。各落下試験に際しては、100個の電池1からなる電池群1Aを収容した包装容器を1.2mの高さからコンクリートの床面に落下させた。各落下試験は、包装容器を交換して5回ずつ行い、落下後の各包装容器における電池1の飛散や凹みの有無を目視で確認した。
【0073】
(第1落下試験) 外箱3の底面が下側となる水平姿勢で落下させた。
(第2落下試験) 外箱3の上面が下側となる水平姿勢で落下させた。
(第3落下試験) 外箱3の前面が下側となる水平姿勢で落下させた。
(第4落下試験) 外箱3の左右の一側面が下側となる水平姿勢で落下させた。
(第5落下試験) 外箱3の角隅部が床に衝突する姿勢で落下させた。
【0074】
各落下試験では、いずれの包装容器においても電池1の飛散や凹みが確認されなかった。
【0075】
なお、内装部材2は外箱3上に完全に抜き出したのち、分離した内装部材2から電池1を取り出すようにしてもよい。
【0076】
(第2実施例) 図3の内装部材2において、内装部材2を折線L15・L15部分で切断するとともに、折線L16・L16部分で切断して、底壁27と、内壁29およびスペーサ31・32と、側面壁30・30とを分離させて、テープで固定し、外箱3内に収容する。その他の構成は第1実施例と実質的に同じであるため、説明を省略する。
【0077】
第2実施例の耐衝撃性を確認するために、第1実施例と同様に落下試験を行った。第2実施例でも電池1の飛散や凹みなどが確認されなかった。また、電池1の取り出しにおいても、第1実施例と同様にして、片手で窓口41に臨む上壁33の中央部分を把持片46ごとつかんで、前側スペーサ31を外箱3から引き出すことで、外箱3から電池1を容易に取り出すことができる。
【0078】
電池1の収容の容易性や、電池1の倒れにくさや、部品点数の削減の上からは、第2実施例よりも第1実施例が望ましい。スペーサは、外箱3内の前後左右の少なくとも一箇所に収容されるとよい。包装容器は、内装部材2に電池1を左右2列以上並べれるものが該当し、また各列に電池1を5個以上並べれるものが該当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】分解状態での斜視図
【図2】外箱の展開図
【図3】内装部材の展開図
【図4】要部の拡大正面図
【図5】外箱に電池入りの内装部材を納めた状態での縦断側面図
【図6】外箱から内装部材を持ち上げる要領を説明する縦断側面図
【図7】内装部材から電池を取り出す要領を説明する縦断側面図
【符号の説明】
1 電池
1A 電池群
2 内装部材
3 外箱
5 外箱の箱本体
6 内フラップ
7 蓋片
9 箱本体の前側壁
10 箱本体の後側壁
11 箱本体の左側壁
12 箱本体の右側壁
13 箱本体の底面壁
21 差込片
25 操作口
26 係合片
27 内装部材の底壁
42 切れ目
29 内装部材の内壁
30 内装部材の左右側壁
31 前側のスペーサ
32 後側のスペーサ
33 スペーサの上壁
35 スペーサの外壁
36 スペーサの下壁
37 スペーサの補強壁
40 押し切り部
41 窓口

Claims (10)

  1. 内装部材(2)と、この内装部材(2)を収容する外箱(3)とが備えられており、
    外箱(3)には、上面が開口する四角形状の箱本体(5)と、この箱本体(5)の左右側壁(11・12)の上端に折り曲げ自在に連設された内フラップ(6・6)と、箱本体(5)の後側壁(10)の上端に折り曲げ自在に連設された蓋片(7)とが含まれており、
    内装部材(2)には、5個以上の角形電池(1)が載置される四角形の底壁(27)と、この底壁(27)の前後端に折り曲げ自在に連設されて底壁(27)上に起立する内壁(29・29)と、起立した各内壁(29・29)の外側にそれぞれ位置する角筒状のスペーサ(31・32)とが含まれており、
    各スペーサ(31・32)の上壁(33)が、各内壁(29・29)の上端にそれぞれ折り曲げ自在に連設されており、
    外箱(3)の箱本体(5)内に内装部材(2)が収容された状態において、外箱(3)の前後側壁(9・10)と内装部材(2)の内壁(29・29)との間がスペーサ(31・32)で埋められているとともに、各スペーサ(31・32)の左右端が箱本体(5)の左右側壁(11・12)の内面に接触ないし近接対向しており、
    外箱(3)の前側壁(9)の上端部には、操作口(25)が切り欠き形成されており、
    前側スペーサ(31)の外壁(35)の左右方向中央部位の上端部には、切れ目(42)を入れて形成した四角形の押し切り部(40)が設けられており、
    押し切り部(40)が、操作口(25)を介して外箱(3)の前方外側に臨んでいることにより、
    押し切り部(40)を前側スペーサ(31)内に押し込み、前側スペーサ(31)の上壁(33)を押し切り部(40)ごとつかんで内装部材(2)の前側を持ち上げて前方に引き出して、内装部材(2)の底壁(27)の前端部を外箱(3)の前側壁(9)の上端にもたせ掛けることが可能となることを特徴とする電池の包装容器。
  2. 内装部材(2)の底壁(27)上には、左右数列で各列に5個以上の角形電池(1)をこれの広い扁平面どうしが密接する状態で縦姿勢に並べた電池群(1A)が、左右の電池列間に絶縁性の仕切り(4)を介して載置されるようになっている請求項1記載の電池の包装容器。
  3. 内装部材(2)と外箱(3)とが、段ボール製である請求項1または2記載の電池の包装容器。
  4. 外箱(3)の蓋片(7)の連出端に、差込片(21)が折線(L12)を介して折り曲げ自在に連設されており、
    差込片(21)の左右方向中央部位に、左右横長の係入孔(22)が前記折線(L12)に沿って打ち抜き形成されており、
    箱本体(5)の前側壁(9)の左右方向中央部位の上端部に操作口(25)が設けられており、
    この操作口(25)の下端に、係合片(26)が折り曲げ自在に連設されており、
    係合片(26)が、操作口(25)の下端につながり操作口(25)を閉じる基部(26a)と、この基部(26a)の連出端に屈曲自在に連設されて差込片(21)の係入孔(22)に係入する係合部(26b)とを有する請求項1ないし3のいずれかに記載の電池の包装容器。
  5. 内装部材(2)には、底壁(27)の左右端に上方に向けて折り曲げられる左右の側面壁(30・30)が連設されている請求項1ないし4のいずれかに記載の電池の包装容器。
  6. 切れ目(42)が、左右の縦部分(42a・42a)と、その縦部分(42a・42a)の上下中間どうしをつなぐ中間切れ目(42c)とを含むことで、押し切り部(40)が、中間切れ目(42c)を挟んで上側に位置する把持片(46)と下側に位置する押し込み片(47)とからなり、
    押し切り部(40)が前側スペーサ(31)内に押し込まれることにより、把持片(46)を前側スペーサ(31)の上壁(33)に押し当てて当該上壁(33)を把持片(46)ごとつかむことが可能になるように構成してある請求項1ないし5のいずれかに記載の電池の包装容器。
  7. 各スペーサ(31・32)には、内壁(29)の連出端に折線(L17)を介して連設された上壁(33)と、上壁(33)の連出端に折線(L18)を介して連設された外壁(35)と、外壁(35)の連出端に折線(L19)を介して連設された下壁(36)と、下壁(36)の連出端に折線(L20)を介して連設された補強壁(37)とが含まれており、
    補強壁(37)が、外箱(3)の箱本体(5)の内壁(29)に重なっている請求項1ないし6のいずれかに記載の電池の包装容器。
  8. 四角形の底壁(27)と、この底壁(27)の前後端に折り曲げ自在に連設して底壁(27)上に起立する内壁(29・29)と、起立した各内壁(29・29)の上端にそれぞれ連設して各内壁(29・29)の外側に位置する角筒状のスペーサ(31・32)とを含む内装部材(2)を形成するとともに、前側スペーサ(31)の外壁(35)の上端部に切れ目(42)を入れることで、四角形の押し切り部(40)を形成しておき、
    内装部材(2)を収容する外箱(3)の前側壁(9)の上端部に操作口(25)を切り欠き形成しておき、
    内装部材(2)の底壁(27)上に、左右数列で各列に5個以上の角形電池(1)をこれの広い扁平面どうしが密接する状態で縦姿勢に並べるとともに、左右の電池列間に絶縁性の仕切り(4)を載置し、
    内装部材(2)を外箱(3)内に収容して、内装部材(2)の前後のスペーサ(31・32)を外箱(3)の前後側壁(9・10)に接触ないし近接対向させた状態で、押し切り部(40)を操作口(25)を介して外箱(3)の前方外側に臨ませ、
    押し切り部(40)を前側スペーサ(31)内に押し込むことにより、前側スペーサ(31)の上壁(33)を押し切り部(40)ごとつかんで、内装部材(2)の前端側を持ち上げながら前方に引き出すことが可能になることを特徴とする電池の包装容器からの電池の取り出し方法。
  9. 内装部材(2)の前端側を持ち上げながら前方に引き出すことで、内装部材(2)の底壁(27)の前端部を外箱(3)の前側壁(9)の上端にもたせ掛けることが可能になる請求項8記載の電池の包装容器からの電池の取り出し方法。
  10. 内装部材(2)の底壁(27)の前端部を外箱(3)の前側壁(9)の上端にもたせ掛けた状態で、前側スペーサ(31)を箱本体(5)の前側壁(9)の外側に外折りしたときには、内装部材(2)の前面が開放されて、その前面から各電池(1)を取り出すことが可能になる請求項9記載の電池の包装容器からの電池の取り出し方法。
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