JP4294171B2 - 表題紙挿入装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやDVD等の情報記録円盤(以下、光ディスクと記す)が装填されるプラスチック製のケースに、情報内容を表現したタイトルページ(以下、表題紙と記す)を挿入するための表題紙挿入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクが装填されるケースの中には、ケース本体と、ケース本体の表面側にその両端が接着された透明カバーとを有し、表題紙をケース本体の表面と透明カバーとの間に挿入するようにしたものが知られている。
【0003】
しかしながら、表題紙の横幅は透明カバーの横幅と略等しく、このため、表題紙を透明カバー内に単に挿入しようとしても、表題紙の両端が透明カバーの両端部分と干渉して、表題紙を透明カバー内にスムーズに挿入できない。
【0004】
そこで、特許第2857808号公報に示すような表示シート(表題紙)挿入装置が提案されている。
同号公報の請求項3に示すように、この表示シート挿入装置は、ケース本体を開閉可能に保持する開閉装置と、これに対向配置された表示シート投入装置とを備えている。開閉装置は、ケース本体を半開き状態に支持する支持杆と、支持杆に支持されたケース本体を偏平なV字状に反転開放する反転装置と、ケース本体に装着された透明シートを吸着保持して持ち上げる吸着装置とを有している。表示シート投入装置は、表示シートを波状に屈曲させる屈曲装置と、屈曲装置により波状に変形した表示シートを開閉装置側に投入する移送装置とを有している。
【0005】
この場合には、支持杆によってケース本体が半開き状態に支持された状態から、反転装置により、ケース本体が偏平なV字状に反転開放されるとともに、吸着装置により、ケース本体の透明シートが吸着保持され上方に持ち上げられる。これにより、ケース本体と透明シートとの間に、表示シート挿入のための挿入空間が形成される。
【0006】
この状態から、屈曲装置により波状に変形した表示シートが、移送装置によりケース本体と透明シートとの間の挿入空間に投入される。表示シートの投入後、移送装置が挿入空間から後退する。
【0007】
このような表示シート挿入装置においては、挿入空間への表示シートの挿入の際に、表示シートを波状に変形させることにより表示シートの横幅を小さくするようにしているので、挿入時に表示シートがケースの挿入空間と干渉することなく、表示シートの挿入が円滑に行えるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、表示シートのための挿入空間をケースに形成する際に、透明シートを吸着保持して上方に持ち上げる吸着装置が必要になり、その分、装置全体の構造が複雑になる。
【0009】
また、前記従来の構成では、表示シートを波状に屈曲させる際に、昇降板に固定された押上杆を用いており、挿入空間への挿入完了直前に、表示シートが押上杆から外れるとともにそれ自身の弾性で展開状態に戻るようになっている(上記公報第6頁第9欄第28〜34行参照)。
【0010】
したがって、表示シートが弾性に乏しい薄い素材から構成される場合、挿入空間への挿入完了時に表示シートが完全な展開状態には戻らず、挿入空間内で表示シートが波状に変形したままの状態におかれる。このような場合、ケース本体の透明シートを下方位置に戻したときに、表示シートがケース本体および透明シート間で皺の付いた状態で挟まれることになる。これでは、表示シートの挿入が正確に行われたことにはならない。
【0011】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、光ディスクが装填されるケースに表題紙(表示シート)を円滑かつ正確に挿入することができ、しかも構造を簡略化できる表題紙挿入装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る表題紙挿入装置は、光ディスクが装填される折り畳み可能なケースに表題紙を挿入するための表題紙挿入装置であって、前記ケースが、ケース本体とその表面側に装着された可撓性の透明カバーとを有している。前記表題紙挿入装置は、展開状態にされた前記ケースの前記ケース本体を上向きにした状態から、前記ケース本体を偏平な逆V字状に屈曲させることにより、前記透明カバーをその自重によって略V字状に撓ませ、これにより前記ケース本体と前記透明カバーとの間に表題紙挿入のための挿入空間を形成させる空間形成機構と、表題紙の着脱のための吸引または圧搾空気噴出用の複数の孔が形成された波形状の合わせ面を有し、前記空間形成機構により形成された挿入空間内に挿入可能な上型と、前記上型に対向配置されるとともに、前記合わせ面の波形状に対応する波形状が形成された合わせ面を有し、前記上型に当接し得るように前記上型に対して接近・離反可能な下型とを備えている。
【0013】
請求項2の発明に係る表題紙挿入装置は、請求項1において、前記空間形成機構が、前記ケース本体を保持し得る昇降可能な吸着パッドを有していることを特徴としている。
【0014】
請求項3の発明に係る表題紙挿入装置は、請求項2において、前記空間形成機構が、略V字状に変形した前記透明カバーに係止する係止部を有していることを特徴としている。
【0015】
請求項1の発明において、表題紙をケースに挿入する際には、まず、展開状態にされたケースのケース本体を上向きにした状態から、空間形成機構により、ケース本体を偏平な逆V字状に屈曲させる。すると、ケース本体の表面側に装着された可撓性の透明カバーがその自重によって略V字状に撓む。これにより、ケース本体と透明カバーとの間に、表題紙挿入のための略菱形状の挿入空間が形成される。
【0016】
その一方、対向配置された上型および下型間に表題紙を配置するとともに、この状態から、下型を上型に接近させて下型を上型に当接させることにより、上型および下型の各合わせ面同士で表題紙を挟持する。
【0017】
このとき、上型および下型の各合わせ面は互いに密着しており、表題紙は、上型および下型の各合わせ面の波形状に沿った形状となっている。また、上型の合わせ面に形成された複数の孔から空気が吸引されていることにより、表題紙は上型の合わせ面に吸着保持されている。
【0018】
次に、下型を上型から離反させる。このとき、上型の合わせ面の孔から空気が吸引されていることにより、表題紙は上型の合わせ面に吸着保持されたままである。
【0019】
この状態から、空間形成機構により形成された、ケース本体と透明カバーとの間の挿入空間内に上型を進入させる。このとき、上述のように、上型の合わせ面に吸着保持された表題紙は、上型の合わせ面に沿った波形状になっており、このため、表題紙の横幅はケース本体および透明カバーの横幅よりも小さくなっている。これにより、表題紙のケースへの挿入が円滑に行われる。
【0020】
上型の進入後、上型の合わせ面に形成された複数の孔から圧搾空気を噴出させる。この圧搾空気の圧力により、上型の合わせ面に吸着保持されていた表題紙が合わせ面から分離する。表題紙の分離後、上型を透明カバー内から退出させる。このようにして、ケース内に表題紙が挿入されることになる。
【0021】
この場合には、ケースに表題紙挿入用の空間を形成する際に、ケース本体を上向きにした状態から偏平な逆V字状に屈曲させるようにしたので、透明カバーがその自重によって容易に略V字状に撓み、これにより、ケース本体と透明カバーとの間に表題紙挿入用の略菱形状の挿入空間が容易に形成されることになる。したがって、挿入空間を形成するための透明カバー保持機構が不要になり、これにより、装置全体の構造を簡略化できる。
【0022】
また、表題紙をケース本体と透明カバーとの間の挿入空間内に配置する際に、上型の合わせ面から圧搾空気を噴出させるようにしたので、表題紙が薄くて弾力のない素材から構成されている場合でも、表題紙を容易に展開状態にすることができ、これにより、表題紙のケースへの挿入が正確に行えるようになる。
【0023】
請求項2の発明では、空間形成機構が、ケース本体を保持し得る昇降可能な吸着パッドを有している。この場合には、展開状態にされたケース本体を吸着パッドが保持した状態から、吸着パッドを下方に移動させることにより、ケース本体が偏平な逆V字状に屈曲することになる。
【0024】
請求項3の発明では、空間形成機構が、略V字状に変形した透明カバーに係止する係止部を有している。この場合には、略V字状に変形した透明カバーに係止部が係止することにより、透明カバーの変形状態が確実に維持されることになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施態様を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図9は本発明の一実施態様による表題紙挿入装置を説明するための図であって、図1は表題紙挿入装置の正面図、図2はその側面図、図3はその平面図(図1のIII 矢視図)、図4ないし図7は表題紙挿入装置の作動を説明するための図であって、図4および図5は表題紙が波状に変形させられる様子を示す図、図6は波状に変形した表題紙がケースの挿入空間内に挿入される様子を示す図、図7はケースを偏平な逆V字状に屈曲させることにより表題紙挿入用の挿入空間が形成される様子を示す図、図8はケースの平面図、図9はその側面図である。
【0026】
図1に示すように、表題紙挿入装置1は、上下方向に対向配置された上型2および下型3を有している。上型2および下型3は、これらの間に配置される表題紙Tを波状に変形させるためのものであって、上方に配置された上型2の下面には波形状の合わせ面2aが形成され、下方に配置された下型3の上面には、上型2の合わせ面2aに対応する合わせ面3aが形成されている。上型2の合わせ面2aには、表題紙Tの着脱のための吸引用または圧搾空気噴出用の複数の孔20が形成されている。これらの孔20は、図示しない真空ポンプまたは圧搾空気源に切換え接続されている。
【0027】
上型2の上部には、スライド部材5が連結され、スライド部材5にはリニアガイド6が連結されている。リニアガイド6は、その上方に配設されたレール7にスライド自在に支承されている。
【0028】
図2に示すように、スライド部材5の端部には、係合部材8が固定されており、係合部材8には上下方向に延びる長孔8aが形成されている。一方、スライド部材5の下方には、図示しない駆動源からの駆動力により軸10の回りを回動可能なレバー11が配置されており、軸10にはアーム12の一端が連結されている。アーム12の先端にはカムフォロア9が設けられており、カムフォロア9は係合部材8の長孔8a内に係合している。
【0029】
この構成により、レバー11が回動してアーム12が軸10の回りを回動すると、カムフォロア9および長孔8aを介して、スライド部材5とともに上型2がレール7の配設方向にスライド移動するようになっている。
【0030】
下型3の下方には、図示しない駆動源からの駆動力により昇降可能なコネクティングロッド31が設けられている。コネクティングロッド31のロッドエンド31aには、上下方向に延びる軸32の下端が連結されている。軸32は、軸受33により上下方向スライド自在に支持されている。
【0031】
軸32の上端には、プレート34が固定されている。プレート34には、上下方向に延びる軸35が挿通しており、軸35は、軸受36を介してプレート34に上下方向スライド自在に支持されている。軸35の上端は、下型3の下面に固定されている。また、下型3と軸受36との間にはスプリング37が装着されている。
【0032】
この構成により、コネクティングロッド31が上昇すると、軸32および35を介して下型3が上昇し、下型3が上型2に当接するとともに、この当接時にはスプリング37の作用によって、下型3の合わせ面3aが上型2の合わせ面2aと弾性的に接触するようになっている。
【0033】
上型2の前方(図2左方)には、図3に示すように、表題紙Tが挿入されるケース50が展開状態で配置されている。このケース50は、図8および図9に示すように、二つ折り可能な箱状ケースであって、光ディスクが装填されるケース本体51と、その表面側に装着された可撓性の透明カバー54とを有している。ケース50は、ケース本体51を上向きにした状態で、上型2の前方に配置されている。
【0034】
ケース本体51の一方の面51aには、円弧状に延びる複数の凸条縁部55が形成されており、これらの凸条縁部55の内周面により、光ディスク装填用の穴が形成されている。またケース本体51の他方の面51bには、説明書等を挿入し係止するための係止爪53が設けられている。透明カバー54の両端部54a,54bは、ケース本体51の表面端部に固着されている。
【0035】
展開状態で配置されたケース50の上方には、表題紙挿入用の挿入空間をケース50に形成するための空間形成機構としての2個一組の吸着パッド60a,60bが昇降可能に設けられている。一方の吸着パッド60aは、ケース本体51の一方の面51aを吸着保持するためのものであり、他方の吸着パッド60bは、ケース本体51の他方の面51bを吸着保持するためのものである。
【0036】
ケース本体51の各面51a,51bを吸着保持した状態から、各吸着パッド60a,60bが下方に移動すると、図7に示すように、ケース本体51が偏平な逆V字状に屈曲し、その結果、ケース本体51下方の透明カバー54がその自重によって下方に略V字状に撓む。これにより、ケース本体51と透明カバー54との間に、表題紙挿入用の挿入空間Aが形成されることになる。
【0037】
なお、下型3の前方(図2左方)には、挿入空間Aが形成されたケース51の透明カバー54に係止する係止板41が配置されている。図3に示すように、係止板42は、回転自在な軸42に固定されている。軸42の一端にはレバー43,44が設けられており、レバー43は軸42に固定され、レバー44は軸42に回転自在に支持されている。レバー43,44はねじ45により連結されている。また、図示しない駆動源からの駆動力により昇降可能なコネクティングロッド46が設けられており、コネクティングロッド46の先端は、レバー44の一端に連結されている。
【0038】
この構成により、コネティングロッド46が昇降すると、レバー43,44を介して軸42が回動し、その結果、係止板41が回動してその先端部がケース50の挿入空間A内に挿入され、透明カバー51に上方から係止するようになっている(図6参照)。この係止板41は、ケース50に形成された挿入空間Aを補助的に維持するために設けられており、省略することも可能である。
【0039】
次に、表題紙挿入装置1による表題紙Tの挿入動作について説明する。
表題紙Tをケース50に挿入する際には、まず、上型2および下型3間に表題紙Tを配置し(図1実線位置参照)、この状態から、コネクティングロッド31を上昇させることにより、軸32,35を介して下型3を上型2に接近させ、上型2および下型3間で表題紙Tを挟持する(図1一点鎖線位置および図4参照)。
【0040】
このとき、上型2および下型3の波形状の各合わせ面2a,3aは互いに密着しており、表題紙Tは、上型2および下型3の各合わせ面2a,3aの波形状に沿った形状になっている。また、上型2の合わせ面2aに形成された複数の孔20から空気が吸引されており、表題紙Tは上型2の合わせ面2aに吸着保持されている。
【0041】
次に、コネクティングロッド31を下降させることにより、下型3を上型2から離反させる。このとき、上型2の合わせ面2aの各孔20から空気が吸引されていることにより、下型3の離反後においても表題紙Tは上型2の合わせ面2aに吸着保持されたままである(図5参照)。なお、図1,図4および図5では、図示の便宜上、表題紙Tの厚みを誇張して描いている。
【0042】
その一方、上型2の前方において、ケース本体51を上に向けて展開状態で配置されたケース50に対して、上方に配置されていた各吸着パッド60a,60bが下方に移動し、ケース本体51の各面51a,51bを吸着保持する。この状態から各吸着パッド60a,60bがさらに下方に移動すると、ケース本体51が偏平な逆V字状に屈曲し(図7参照)、その結果、ケース本体51の下方に配置された透明カバー54がその自重により偏平な略V字状に撓む。これにより、ケース本体51と透明カバー54との間に、表題紙挿入用の略菱形状の挿入空間Aが形成される。次に、係止板41を下方に回動させて挿入空間A内に挿入させ、係止板41の先端部を透明カバー54に上方から係止させる。
【0043】
この状態から、レバー11の駆動により、アーム12を軸10の回りに回動させ、スライド部材5および上型2をケース50側に移動させる。このとき、上述のように、上型2の合わせ面2aに吸着保持された表題紙Tは、上型2の合わせ面2aに沿った波形状になっており、表題紙Tの横幅は挿入空間Aの横幅よりも小さくなっている。したがって、表題紙Tは、上型2とともに、ケース本体51と透明カバー54との間の挿入空間A内に円滑に挿入されることになる(図6参照)。
【0044】
上型2の挿入空間Aへの挿入後、上型2の合わせ面2aに形成された複数の孔20から圧搾空気を噴出させる。この圧搾空気の圧力により、上型2の合わせ面2aに吸着保持されていた表題紙Tが上型2の合わせ面2aから分離する。このように、圧搾空気の圧力によって表題紙Tを上型2の合わせ面2aから分離するようにしたことにより、表題紙Tが弾性の乏しい薄い部材の場合であっても、分離後に表題紙Tを容易に完全な展開状態にすることができ、これにより、表題紙Tの挿入空間Aへの挿入を正確に行えるようになる。
【0045】
表題紙Tの分離後、レバー11の駆動により、アーム12を前記回動方向とは逆方向に回動させ、上型2をケース50から離反させる。また上型2の挿入空間Aからの退出後、係止板42を上方に回動させる。次に、吸着パッド60を上方に移動させて、ケース本体51を偏平な逆V字状態から水平状態に戻す(図9参照)。このとき、表題紙Tはケース本体51と透明カバー54との間で挟持されることになるが、上述のような圧搾空気の作用により、表題紙Tは完全な展開状態におかれているので、ケース50に装着された表題紙Tに皺が発生することはない。
このようにして、表題紙Tのケース50への挿入動作が完了する。
【0046】
このように本実施態様によれば、表題紙Tを波形状にして幅寸法を小さくした状態で、ケース50の挿入空間A内に挿入するようにしたので、表題紙Tが透明カバー54と干渉することなく、表題紙Tの挿入を円滑に行えるようになる。
【0047】
また、ケース50に挿入空間Aを形成する際に、ケース本体51を上向きにした状態から偏平な逆V字状に屈曲させるようにしたので、透明カバー54がその自重によって容易に略V字状に撓み、これにより、ケース本体51と透明カバー54との間に表題紙挿入用の挿入空間Aが容易に形成される。これにより、挿入空間を形成するための透明カバー保持機構が不要になり、これにより、装置全体の構造を簡略化できる。
【0048】
さらに、表題紙Tをケース本体51と透明カバー54との間の挿入空間A内に配置する際に、上型2の合わせ面2aから圧搾空気を噴出させるようにしたので、表題紙Tが薄くて弾力のない素材から構成されている場合でも、表題紙Tを容易に展開状態にすることができ、これにより、表題紙Tのケース50への挿入が正確に行えるようになる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る表題紙挿入装置では、表題紙を波形状にしてケースに挿入するようにしたので、表題紙が透明カバーと干渉することなく表題紙の挿入を円滑に行えるようになるとともに、ケース本体を偏平な逆V字状に屈曲させることにより、透明カバーをその自重によって略V字状に撓ませて挿入空間を形成するようにしたので、装置全体の構造を簡略化できる効果がある。さらに、圧搾空気の噴出により表題紙を上型から分離するようにしたので、表題紙のケースへの挿入が正確に行えるようになる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様による表題紙挿入装置の正面図。
【図2】表題紙挿入装置の側面図。
【図3】表題紙挿入装置の平面図(図2のIII 矢視図)。
【図4】表題紙挿入装置の作動を説明するための図であって、表題紙が波状に変形させられる様子を示す図。
【図5】表題紙挿入装置の作動を説明するための図であって、表題紙が波状に変形させられる様子を示す図。
【図6】表題紙挿入装置の作動を説明するための図であって、波状に変形した表題紙がケースの挿入空間内に挿入される様子を示す図。
【図7】表題紙挿入装置の作動を説明するための図であって、ケースを偏平な逆V字状に屈曲させることにより表題紙挿入用の挿入空間が形成される様子を示す図。
【図8】ケースの平面図。
【図9】ケースの側面図。
【符号の説明】
1 表題紙挿入装置
2 上型
2a 合わせ面
20 孔
3 下型
3a 合わせ面
41 係止板(係止部)
50 ケース
51 ケース本体
54 透明カバー
60a,60b 吸着パッド(空間形成機構)
T 表題紙
A 挿入空間

Claims (3)

  1. 光ディスクが装填される折り畳み可能なケースに表題紙を挿入するための表題紙挿入装置であって、
    前記ケースが、ケース本体とその表面側に装着された可撓性の透明カバーとを有しており、
    前記表題紙挿入装置が、
    展開状態にされた前記ケースの前記ケース本体を上向きにした状態から、前記ケース本体を偏平な逆V字状に屈曲させることにより、前記透明カバーをその自重によって略V字状に撓ませ、これにより前記ケース本体と前記透明カバーとの間に表題紙挿入のための挿入空間を形成させる空間形成機構と、
    表題紙の着脱のための吸引または圧搾空気噴出用の複数の孔が形成された波形状の合わせ面を有し、前記空間形成機構により形成された挿入空間内に挿入可能な上型と、
    前記上型に対向配置されるとともに、前記合わせ面の波形状に対応する波形状が形成された合わせ面を有し、前記上型に当接し得るように前記上型に対して接近・離反可能な下型と、
    を備えた表題紙挿入装置。
  2. 請求項1に記載の表題紙挿入装置において、
    前記空間形成機構が、前記ケース本体を保持し得る昇降可能な吸着パッドを有している、
    ことを特徴とする表題紙挿入装置。
  3. 請求項2に記載の表題紙挿入装置において、
    前記空間形成機構が、略V字状に変形した前記透明カバーに係止する係止部を有している、
    ことを特徴とする表題紙挿入装置。
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