JP3870035B2 - Icカードリーダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカードリーダに関する。更に詳述すると、本発明はICカードと非接触でデータをリード・ライトするICカードリーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ICカードの普及に伴いICカードを処理できるICカードリーダの使用が拡大している。一般的に多く普及しているのは接触式のICカードであり、接触式ICカードを処理するICカードリーダはIC接点ブロックを備え、取り込んだICカードを所定位置まで搬送して停止させた後、IC接点ブロックをICカードのIC接点に接触させてデータのリード・ライトを行っている。
【0003】
また、例えば銀行のATM等で使用されているICカードリーダでは、処理したICカードのエンボス文字等を撮影して画像データを取得するイメージスキャナを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年、非接触式ICカードの開発に伴い非接触式ICカードを処理できるICカードリーダの需要が新たに生じてきた。非接触式ICカードは通信用アンテナから電波を発信してICカードのリード・ライトを行う方式のものである。このため、通信用アンテナを新たに設置する必要があるが、金属部品の近くに通信用アンテナを設置すると発信した電波が弱められてリードライト性能が低下してしまうことが知られている。一般的にカードリーダ内には金属部品が多く使用されていることから、リードライト性能を低下させることなく、通信用アンテナを設置したいとの要請があった。
【0005】
また、IC接点ブロックを備えており接触式ICカードを処理できるICカードに非接触式ICカードを処理できる機能を追加するためには、通信用アンテナを新たに設ける必要があるが、その場合、単に通信用アンテナを追加するのではICカードリーダが大型化してしまう。
【0006】
本発明は、リードライト性能の低下防止と、小型化が可能なICカードリーダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、非接触式ICカードを搬送するカード搬送手段と、非接触式ICカードが搬送されるカード搬送路と、非接触式ICカードと信号を授受する通信用アンテナとを有するICカードリーダにおいて、カード搬送路を挟んで通信用アンテナと対向する位置に配置され、樹脂成形されたホルダと、該ホルダに形成され、ICカードのエンボス部分以外の部分を押さえるリブと、該リブを介してICカードを押さえる加圧機構を備え、通信用アンテナは、カード搬送路を搬送される非接触式ICカードに対向する位置に配置され、通信用アンテナが配置された近傍におけるカード搬送路を画する部材は樹脂成形されるとともに、ホルダには、搬送中の非接触式ICカードに形成されたエンボスを読み取るスキャナが取り付けられている。
【0008】
したがって、カード搬送手段がカード搬送路に沿って非接触式ICカードを搬送すると、非接触式ICカードは通信用アンテナの近傍を通過し非接触でデータのリード・ライトが行われる。通信用アンテナの周囲のカード搬送路は樹脂成形されているので、通信用アンテナの電波がカード搬送路によって大きく弱められることはない。また、通信用アンテナはICカードリーダの内部に取り付けられる。
【0009】
また、カード搬送手段によって非接触式ICカードを搬送しながらスキャナによって非接触式ICカードの表面の画像を取り込むことができる。このとき、加圧機構はホルダのリブを非接触式ICカードの表面に押し付ける。このため、たとえ非接触式ICカードが湾曲していてもこの湾曲を矯正しながらカード表面の走査が行われる。また、加圧機構によってホルダを非接触式ICカードに向けて加圧しているので、ホルダに取り付けられたスキャナと非接触式ICカードとの間隔を一定に保持した状態でカード表面の走査が行われる。さらに、加圧機構によってホルダを加圧することでICカードと通信用アンテナとの間隔を一定に保持した状態でリードライトの通信が行われる。
【0010】
また、請求項2記載のICカードリーダのように、スキャナが密着型スキャナまたは縮小光学型スキャナであっても良い。
【0011】
さらに、請求項3記載のICカードリーダは、ホルダをカード搬送路に対して近接・離間する方向に移動可能な開閉機構を有している。したがって、加圧機構がホルダを加圧する方向と、開閉機構によるホルダの移動方向が同じになる。
【0012】
また、請求項4記載のICカードリーダは、非接触式ICカードを搬送するカード搬送手段と、非接触式ICカードが搬送されるカード搬送路と、非接触式ICカードと信号を授受する通信用アンテナとを有するICカードリーダにおいて、カード搬送路を挟んで通信用アンテナと対向する位置に配置され、樹脂成形されたホルダと、該ホルダに形成され、ICカードのエンボス部分以外の部分を押さえるリブとを備え、通信用アンテナは、カード搬送路を搬送される非接触式ICカードに対向する位置に配置され、通信用アンテナが配置された近傍におけるカード搬送路を画する部材は樹脂成形されるとともに、ホルダには、搬送中の非接触式ICカードに形成されたエンボスを読み取る縮小光学型スキャナが取り付けられている。
【0013】
したがって、カード搬送手段がカード搬送路に沿って非接触式ICカードを搬送すると、非接触式ICカードは通信用アンテナの近傍を通過し非接触でデータのリード・ライトが行われる。通信用アンテナの周囲のカード搬送路は樹脂成形されているので、通信用アンテナの電波がカード搬送路によって大きく弱められることはない。また、通信用アンテナはICカードリーダの内部に取り付けられる。
【0014】
また、カード搬送手段によって非接触式ICカードを搬送しながら縮小光学型スキャナによって非接触式ICカードの表面の画像を取り込むことができる。縮小光学型スキャナは被写界深度が深いものであり、たとえICカードが多少湾曲していてもカード表面の画像を鮮明に取り込むことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1から図6に、本発明を適用したICカードリーダの実施形態の一例を示す。このICカードリーダ(以下、単にカードリーダという)は、非接触式ICカード(以下、単にICカードという)4を搬送するカード搬送手段3と、ICカード4が搬送されるカード搬送路2と、ICカード4と信号を授受する通信用アンテナ(非接触ICアンテナ)10とを有するもので、カード搬送路2を挟んで通信用アンテナ10と対向する位置に配置され、樹脂成形されたホルダ16と、該ホルダ16に形成され、ICカード4のエンボス部分以外の部分を押さえるリブ22と、該リブ22を介してICカード4を押さえる加圧機構6を備え、通信用アンテナ10は、カード搬送路2を搬送されるICカード4に対向する位置に配置され、通信用アンテナ10が配置された近傍におけるカード搬送路2を画する部材は樹脂成形されているとともに、ホルダ16には、搬送中のICカード4に形成されたエンボスを読み取るスキャナ5が取り付けられている。
【0017】
スキャナ5は、例えば密着型スキャナまたは縮小光学型スキャナであり、本実施形態では密着型スキャナである。また、このカードリーダは、ホルダ16をカード搬送路2に対して近接・離間する方向に移動可能な開閉機構7を有している。
【0018】
なお、スキャナ5はICカード4の表面に形成されたエンボス文字を読み取るものであるが、エンボス文字を読み取るものに限るのではなく、ICカード4の表面の模様等を読み取るものであっても良い。
【0019】
このカードリーダは、ICカード4に設けられたIC接点に接触してデータのリード・ライトを行う接触式のIC接点ブロック8と、ICカード4に設けられた磁気ストライプとの間でデータのリード・ライトを行う磁気ヘッド9の他に、ICカード4に設けられたアンテナとの間で通信を行い非接触でデータのリード・ライトを行う通信用アンテナ10を有している。通信用アンテナ10、密着型スキャナ5及び加圧機構6は、カードリーダの磁気処理・接触処理部11の奥側の画像読み込み部12に配置されている。
【0020】
開閉機構7は、カードリーダのフレーム13に軸14によって揺動可能に取り付けられた揺動フレーム15と、揺動フレーム15に固定されたホルダ16と、ホルダ16を固定フレーム17に係止する係止手段18を備えて構成されている。ホルダ16には、密着型スキャナ5が左右の押さえ板19,20によって固定されている。また、ホルダ16の密着型スキャナ5の前後部分はカード搬送路2の上方を画する壁(以下、搬送路上側壁という)21となっている。さらに、本実施形態では、ホルダ16は樹脂成形されており、前後の搬送路上側壁21も樹脂成形されている。リブ22は、前後の搬送路上側壁21に形成されており、リブ22をICカード4に形成されているエンボス文字を避けた位置、即ちエンボス部分以外の部分に摺動させることで、ICカード4と密着型スキャナ5の間隔を所定長にしている。本実施形態では、図4に示すように、前後の搬送路上側壁21の左右両端と中央にリブ22が形成されている。
【0021】
係止手段18は、摘み23と、摘み23に固定された軸24と、軸24をその径方向に貫通する止めピン25を備えて構成されている。軸24はホルダ16に設けられた孔26を貫通し、止めピン25によって抜け落ちるのを防止されている。ホルダ16の孔26の周囲部分の下面には、図5に示すように、止めピン25を収容可能な窪み27が設けられている。
【0022】
図6に固定フレーム17を示す。固定フレーム17はカードリーダのフレーム13に固定され、カード搬送路2の上方を画する壁を構成している。固定フレーム17の係止手段18に対向する位置には、図2に示すように、孔28が設けられている。また、固定フレーム17の上面には、孔28を覆うように係止プレート29が取り付けられており、係止プレート29の孔28に対向する位置には、軸24の先端及び止めピン25が通過可能な形状のスリット30が設けられている。したがって、軸24を回転させて止めピン25の位置をスリット30の形状に合わせることで、軸24の先端を孔28に挿入したり孔28から引き抜いたりすることが出来る。また、軸24を回転させて止めピン25の位置をスリット30からずらしておくことで、孔28内に挿入した軸24の先端を孔28から抜けないようにすることが出来る。
【0023】
加圧機構6は、例えば係止手段18の軸24の周りに配置されたコイルスプリングである。この加圧機構6は、摘み23とホルダ16の間に圧縮された状態で設けられ、ホルダ16をカード搬送路2に向けて、即ち開閉機構7が開閉する方向に向けて押圧している。加圧機構6は、カードリーダが取り扱うICカード4の厚さや形状(湾曲の有無等)等に応じて伸縮する。
【0024】
画像読み込み部12においてカード搬送路2の下側は樹脂製の搬送路下側壁31によって画されている。また、搬送路下側壁31の下方には、通信用アンテナ10が配置されている。搬送路下側壁31、ホルダ16、固定フレーム17は樹脂製であり、通信用アンテナ10が配置された近傍におけるカード搬送路2を画する部材は樹脂成形品である。また、通信用アンテナ10の近傍には、金属製の部品は配置されていない。この通信用アンテナ10はICカード4に設けられているアンテナとの間で非接触でデータのやり取りを行う。なお、カード4には接触式のIC接点も設けられている。また、ICカード4には磁気ストライプも設けられている。
【0025】
このカードリーダのカード挿入口32に差し込まれたICカード4をプリヘッド33が検出すると、駆動モータ1が回転しカード搬送手段3を駆動する。カード搬送手段3は、例えば4つの搬送ローラ対34〜37を備えている。駆動モータ1の回転はギア38に伝えられ、さらに搬送ローラ対34に伝えられる。搬送ローラ対34の回転は2つの搬送ローラ対35,36に伝えられ、さらに搬送ローラ対35の回転は搬送ローラ対37に伝えられる。
【0026】
カード搬送手段3によってカードリーダ内に取り込まれたICカード4が画像読み込み部12まで搬送され密着型スキャナ5の下方を通過すると、この密着型スキャナ5によってICカード4の表面の画像が読み込まれる。
【0027】
ホルダ16に取り付けられた密着型スキャナ5は加圧機構6によってカード搬送路2に向けて加圧されているので、リブ22がICカード4の表面に接触し、ICカード4と密着型スキャナ5との間隔が一定に保持される。また、たとえICカード4が湾曲していても、加圧機構6の加圧力によってICカード4の湾曲が矯正され、あるいは湾曲を完全に矯正できない場合であっても加圧機構6であるコイルスプリングが縮むことで密着型スキャナ5がICカード4の湾曲に応じて退くので、常にICカード4と密着型スキャナ5との間隔が一定に保持される。これらのため、密着型スキャナ5による読取品質を向上させることができる。また、密着型スキャナ5がICカード4の湾曲に応じて退くので、たとえICカード4が湾曲していても搬送中にジャムを発生することがない。
【0028】
また、カード搬送路2を挟んだ密着型スキャナ5の下方には通信用アンテナ10が配置されており、密着型スキャナ5によってICカード4表面の画像を取り込みながらICカード4のICチップとの間で非接触でデータのリード・ライトが行われる。ICカード4は加圧機構6によって加圧されているので、ICカード4と通信用アンテナ10との間隔が一定に保持され、リードライトの通信の信頼性を向上させ、リードライトの品質向上を図ることができる。
【0029】
密着型スキャナ5をメンテナンスする場合等には、係止手段18を固定フレーム17から外して開閉機構7を開けば良い。係止手段18の摘み23を回転させて止めピン25の位置を係止プレート29のスリット30の形状に合わせることで、軸24の先端を固定フレーム17の孔28から引き抜くことが出来る。軸24の先端を引き抜いてホルダ16及び揺動フレーム15を軸14まわりに持ち上げることで開閉機構7が開き、密着型スキャナ5の読み取り面を上に向けることができてメンテナンスし易くなる。なお、軸24の先端を固定フレーム17の孔28から引き抜くと加圧機構6の加圧力が軸24を孔26から引き抜こうとするが、ホルダ16に設けられた窪み27に止めピン25が入り込んで引っ掛かり、軸24が抜け落ちるのを防止する。
【0030】
密着型スキャナ5のメンテナンスを行った後、開閉機構7を閉じる。ホルダ16及び揺動フレーム15を軸14まわりに降ろし、係止手段18によって固定フレーム17に係止する。係止手段18の止めピン25の位置をスリット30の形状に合わせることで軸24の先端を固定フレーム17の孔28内に挿入することができる。そして、摘み23を回転させて止めピン25の位置をスリット30からずらすことで、軸24の先端が固定フレーム17の孔28から抜けなくなり、係止手段18によってホルダ16及び揺動フレーム15が固定フレーム17に係止される。
【0031】
このカードリーダでは、加圧機構6によって開閉機構7のホルダ16を加圧しているので、ICカード4と密着型スキャナ5との間隔を一定に保持することができ、被写界深度の浅い密着型スキャナ5の使用が可能になる。密着型スキャナ5は縮小光学型イメージスキャナに比べて小型であり、カードリーダを小型化することが出来る。
【0032】
また、加圧機構6によってICカード4の湾曲を矯正しながら密着型スキャナ5が画像を取り込むので、読み取り性能が向上する。
【0033】
また、たとえICカード4の湾曲を完全に矯正できない場合であっても加圧機構6であるコイルスプリングが縮まることで密着型スキャナ5が退くので、ICカード4の湾曲に応じてカード搬送路2の高さが変化することになり、搬送負荷を軽減しカードジャムを防止することができる。
【0034】
また、開閉機構7によって密着型スキャナ5を開閉式にしているので、密着型スキャナ5の投受光面(ガラス)に付着したゴミ等のクリーニング等のメンテナンス性が向上する。
【0035】
さらに、開閉機構7のホルダ16を加圧機構6によって加圧すると共に、開閉機構7の開閉方向と加圧機構6の加圧方向とを一致させているので、いわば加圧機構6と開閉機構7を兼用することになり、部品点数の増加を抑えて生産コストを削減することができる。
【0036】
また、このカードリーダでは、搬送路下側壁31、ホルダ16及び固定フレーム17が樹脂製であり、通信用アンテナ10の近傍ではカード搬送路2を画する部材は樹脂成形品である。そして、通信用アンテナ10の近傍には、金属製の部品を配置していない。通信用アンテナ10から発信される電波は樹脂製の部材を透過することができ、大きく弱められることはない。このため、非接触のリードライト性能が向上し、ICカード4との間でデータのリード・ライトが確実に行われる。
【0037】
また、このカードリーダは、搬送路下側壁31、ホルダ16及び固定フレーム17を樹脂製にし、これにより通信用アンテナ10をカードリーダの内部に設置しているので、通信用アンテナ10を画像読み込み部12の後に別ユニットとして取り付けた場合に比べて、カードリーダを小型化することが出来る。即ち、接点を接触させてリード・ライトを行うカードリーダに非接触式のリードライト機能を追加する場合、カード搬送路2を画像読み込み部12の後方に延長し、この延長部分に通信用アンテナ10を配置することで、非接触式のリードライト機能を簡単に追加することができる。しかしながら、この場合には、カードリーダが大型化してしまう。本発明のカードリーダでは、カード搬送路2を延長することがないので、カードリーダを小型化することができる。
【0038】
また、このカードリーダは、カード搬送路2を挟んでスキャナ5に対向する位置に通信用アンテナ10を配置している。カード搬送路2を挟んでスキャナ5に対向する位置は、空きスペースになっている。即ち、空きスペースを利用して通信用アンテナ10を配置しており、カードリーダを大型化することなく、非接触式のリードライト機能を追加することができる。
【0039】
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、スキャナ5として密着型スキャナを使用していたが、密着型スキャナに限るものではない。例えば図7及び図8に示すように、スキャナ5として縮小光学型イメージスキャナ等を使用しても良い。即ち、カード搬送路2を挟んで通信用アンテナ10と対向する位置に配置され、樹脂成形されたホルダ16と、該ホルダ16に形成され、ICカード4のエンボス部分以外の部分を押さえるリブ22を備え、通信用アンテナ10は、カード搬送路2を搬送されるICカード4に対向する位置に配置され、通信用アンテナ10が配置された近傍におけるカード搬送路2を画する部材は樹脂成形されるとともに、ホルダ16には、搬送中のICカード4に形成されたエンボスを読み取る縮小光学型スキャナ5が取り付けられているカードリーダであっても良い。
【0040】
また、上述の説明では開閉機構7を軸14を中心に揺動させることで上下方向に開閉する構造とし且つ加圧機構6によってホルダ16を下方向に加圧する構造であったが、必ずしもこの構造に限るものではない。例えば、ホルダ16を図示しないガイド等に沿って上下に移動させてメンテナンスを可能にすると共に、加圧機構6によってホルダ16を下方に加圧するようにしても良い。また、ホルダ16を取り外し可能にしても良い。
【0041】
また、上述の説明では、加圧機構6として圧縮コイルスプリングを使用していたが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば引っ張りコイルスプリングや、捻りコイルスプリング、更にはリーフスプリング等を使用しても良い。
【0042】
さらに、上述の説明では、通信用アンテナ10の他に接触式のIC接点ブロック8や磁気ヘッド9を備えるカードリーダを例にしたが、磁気ヘッド9を有していないカードリーダや、IC接点ブロック8を有していないカードリーダに適用しても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載のICカードリーダでは、カード搬送路を挟んで通信用アンテナと対向する位置に配置され、樹脂成形されたホルダと、該ホルダに形成され、ICカードのエンボス部分以外の部分を押さえるリブと、該リブを介してICカードを押さえる加圧機構を備え、通信用アンテナを、カード搬送路を搬送される非接触式ICカードに対向する位置に配置し、通信用アンテナが配置された近傍におけるカード搬送路を画する部材を樹脂成形するとともに、ホルダには、搬送中の非接触式ICカードに形成されたエンボスを読み取るスキャナを取り付けているので、通信用アンテナをICカードリーダ内部に配置することができ、ICカードリーダを小型化することができる。また、通信用アンテナの近傍に電波を弱める金属部品がないので、非接触式のリードライト性能を向上させることができる。
【0044】
さらに、加圧機構によってカードの湾曲を矯正しながらスキャナによって画像読み込みを行うことが出来るので、カードとスキャナとの間隔を適正にした状態で画像読み込みを行うことができ、画像の読み取り性能を向上させることが出来る。また、加圧機構によってカードの湾曲を矯正しながらカードを搬送するので、カードと通信用アンテナとの間隔を適正にした状態でリードライトの通信を行うことができ、リードライトの品質向上を図ることができる。さらに、たとえカードの湾曲を完全に矯正できない場合であっても加圧機構によってスキャナを逃がすことができるので、カードの搬送負荷を軽減しカードジャムを防止することができる。
【0045】
この場合、請求項2記載のICカードリーダのように、スキャナが密着型スキャナまたは縮小光学型スキャナであっても良い。即ち、被写界深度の深い縮小光学型スキャナを使用することもできるし、また、加圧機構の働きによってICカードとスキャナの間隔がリブの高さに保持されるので、スキャナとして被写界深度の浅い密着型スキャナを使用することもできる。
【0046】
さらに、請求項3記載のICカードリーダでは、ホルダをカード搬送路に対して近接・離間する方向に移動可能な開閉機構を有しているので、スキャナのメンテナンスが容易になる。また、加圧機構の加圧方向と開閉機構によるスキャナ及び加圧機構の移動方向が同じになり、加圧機構と開閉機構の部品の兼用を図ることができ、部品点数の増加を抑えて製造コストを削減することができる。
【0047】
また、請求項4記載のICカードリーダでは、カード搬送路を挟んで通信用アンテナと対向する位置に配置され、樹脂成形されたホルダと、該ホルダに形成され、ICカードのエンボス部分以外の部分を押さえるリブとを備え、通信アンテナを、カード搬送路を搬送される非接触式ICカードに対向する位置に配置し、通信用アンテナが配置された近傍におけるカード搬送路を画する部材を樹脂成形するとともに、ホルダには、搬送中の非接触式ICカードに形成されたエンボスを読み取る縮小光学型スキャナを取り付けているので、通信用アンテナをICカードリーダ内部に配置することができ、ICカードリーダを小型化することができる。また、通信用アンテナの近傍に電波を弱める金属部品がないので、非接触式のリードライト性能を向上させることができる。さらに、スキャナとして被写界深度が深い縮小光学型スキャナを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカードリーダの実施形態の一例を示し、その側面から見た概略構成図である。
【図2】図1のカードリーダの画像読み込み部を拡大して示す概略構成図である。
【図3】図1のカードリーダの画像読み込み部の平面図である。
【図4】図1のカードリーダのホルダに設けられたリブを示す図である。
【図5】図1のカードリーダのホルダを示す平面図である。
【図6】図1のカードリーダの固定フレームを示す平面図である。
【図7】本発明を適用したカードリーダの他の実施形態を示し、その側面からみた概略構成図である。
【図8】図7のカードリーダの背面図である。
【符号の説明】
2 カード搬送路
3 カード搬送手段
4 非接触式ICカード
5 密着型スキャナ
6 加圧機構
7 開閉機構
10 通信用アンテナ
16 ホルダ
22 リブ
Claims (4)
- 非接触式ICカードを搬送するカード搬送手段と、上記非接触式ICカードが搬送されるカード搬送路と、上記非接触式ICカードと信号を授受する通信用アンテナとを有するICカードリーダにおいて、上記カード搬送路を挟んで上記通信用アンテナと対向する位置に配置され、樹脂成形されたホルダと、該ホルダに形成され、上記ICカードのエンボス部分以外の部分を押さえるリブと、該リブを介して上記ICカードを押さえる加圧機構を備え、上記通信用アンテナは、上記カード搬送路を搬送される上記非接触式ICカードに対向する位置に配置され、上記通信用アンテナが配置された近傍における上記カード搬送路を画する部材は樹脂成形されるとともに、上記ホルダには、搬送中の非接触式ICカードに形成されたエンボスを読み取るスキャナが取り付けられていることを特徴とするICカードリーダ。
- 上記スキャナは、密着型スキャナまたは縮小光学型スキャナであることを特徴とする請求項1記載のICカードリーダ。
- 上記ホルダを上記カード搬送路に対して近接・離間する方向に移動可能な開閉機構を有することを特徴とする請求項1又は2記載のICカードリーダ。
- 非接触式ICカードを搬送するカード搬送手段と、上記非接触式ICカードが搬送されるカード搬送路と、上記非接触式ICカードと信号を授受する通信用アンテナとを有するICカードリーダにおいて、上記カード搬送路を挟んで上記通信用アンテナと対向する位置に配置され、樹脂成形されたホルダと、該ホルダに形成され、上記ICカードのエンボス部分以外の部分を押さえるリブとを備え、上記通信用アンテナは、上記カード搬送路を搬送される上記非接触式ICカードに対向する位置に配置され、上記通信用アンテナが配置された近傍における上記カード搬送路を画する部材は樹脂成形されるとともに、上記ホルダには、搬送中の非接触式ICカードに形成されたエンボスを読み取る縮小光学型スキャナが取り付けられていることを特徴とするICカードリーダ。
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