JP4291725B2 - 搬送用金具 - Google Patents

搬送用金具 Download PDF

Info

Publication number
JP4291725B2
JP4291725B2 JP2004113358A JP2004113358A JP4291725B2 JP 4291725 B2 JP4291725 B2 JP 4291725B2 JP 2004113358 A JP2004113358 A JP 2004113358A JP 2004113358 A JP2004113358 A JP 2004113358A JP 4291725 B2 JP4291725 B2 JP 4291725B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
metal fitting
panel
main shaft
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004113358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005298087A (ja
Inventor
和午 松尾
Original Assignee
三井ホーム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三井ホーム株式会社 filed Critical 三井ホーム株式会社
Priority to JP2004113358A priority Critical patent/JP4291725B2/ja
Publication of JP2005298087A publication Critical patent/JP2005298087A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4291725B2 publication Critical patent/JP4291725B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Description

本発明は、搬送対象の板状部材に取り付ける搬送用金具に関する。
建築材料として用いられているパネル(板状部材)を搬送する場合には、パネルに搬送用金具を取り付け、搬送用金具にクレーン等のワイヤを取り付けることによって、パネルを持ち上げて搬送している。
従来の搬送用金具としては、図8に示すように、筒状の本体81内に設けられたスプリングの付勢力によって、本体81の先端部からツメ82,82を突出させ、本体81に出入可能な軸83を本体81内に押し込むことによって、本体81の先端部から突出しているツメ82,82を本体81内に収納し、軸83を元の位置に復帰させることにより、本体81からツメ82,82を突出させるように構成されている吊り金具80がある。この吊り金具80の軸83には、クレーン等のワイヤを取り付け可能な孔84が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
前記吊り金具80を用いてパネル90を搬送する場合には、まず、軸83を本体81内に押し込んでツメ82,82を収納し、この状態で本体81をパネル90の貫通孔91に貫通させて、本体81の先端部をパネル90の後面側に突出させる。その後、軸83を元の位置に復帰させて本体81からツメ82,82を突出させ、ツメ82,82をパネル90の後面に係止させることにより、吊り金具80をパネル90に取り付ける。さらに、クレーン等のワイヤを軸83の孔84に取り付けて、クレーン等によってパネル90を吊り上げて搬送する。なお、パネル90から吊り金具80を取り外す場合には、軸83を本体81内に押し込んでツメ82,82を収納することにより、本体81を貫通孔91から抜き取ることができる。
特開平8−20488号公報(段落0009、0017、図1、図2、図12)
しかしながら、前記吊り金具80では、本体81内に設けられたスプリング(図示せず)の付勢力によって本体81からツメ82,82を突出させているため、吊り金具80が複雑な構成になってしまうという問題がある。
また、ツメ82,82を本体81内に収納するためには、ツメ82,82を小型化する必要があり、ツメ82,82の突出量が小さくなってしまうため、パネル90の保持力が小さくなってしまうという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、簡易な構成で、板状部材の保持力を十分に確保することができる搬送用金具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、厚さ方向に貫通孔が設けられている板状部材に取り付け可能な搬送用金具であって、板状部材の貫通孔に挿入可能な主軸と、主軸の基端部が内挿され、環状の吊り部材が取り付けられている支持部材と、主軸の先端部に取り付けられている定着部材と、定着部材と支持部材との間に設けられている弾性部材と、を備え、主軸は支持部材に対して軸方向に移動可能であり、支持部材の基端面には、軸方向に移動可能な軸部材を有するシリンダが設けられ、軸部材の先端部は支持部材に内挿されており、軸部材の先端部には、主軸の基端部が取り付けられ、シリンダは、軸部材を所定位置に静止させるように構成され、主軸を板状部材の貫通孔に挿入することにより、支持部材が板状部材の前面に係止されるとともに、定着部材および弾性部材が板状部材の後面側に配置され、支持部材を板状部材の前面に係止させた状態で、主軸を板状部材の前面側に向けて軸方向に移動させることにより、定着部材と支持部材とによって弾性部材が圧縮されて拡幅し、弾性部材が板状部材の後面に係止されるように構成されていることを特徴としている。
ここで、弾性部材は、定着部材と支持部材とによって圧縮されることにより、弾性変形して拡幅する部材であれば、その材質は限定されるものではなく、各種条件に応じて適宜に定めることができる。例えば、大きな弾性力を有するウレタンゴムなどがある。
このように、定着部材と弾性部材とを板状部材の後面側に配置し、定着部材と支持部材とによって弾性部材を圧縮して拡幅させることにより、板状部材の後面における貫通孔の開口部の周縁全体に弾性部材が当接して係止される。これにより、板状部材と弾性部材との係止範囲が大きくなるため、搬送用金具が板状部材の保持力を十分に確保することができるとともに、搬送用金具を安定した状態で板状部材に取り付けることができる。
また、定着部材と支持部材とによって弾性部材を圧縮することにより、弾性部材を拡幅させて板状部材の後面に係止させ、さらに、定着部材と支持部材との間隔を元に戻して弾性部材を縮退させることにより、搬送用金具を板状部材から取り外すことができる。このようにして、スプリング等の付勢力によって係止部材を突出させることなく、搬送用金具が板状部材に着脱自在となっているため、搬送用金具を簡易な構成にすることができる。
ここで、住宅街などで板状部材を搬送する場合には、作業領域が狭く、さらに、近隣の建物や電線などが障害となるため、クレーン等の揚重機を設置することが困難であった。このような場合には、前記背景技術に示した吊り金具を用いて板状部材を搬送することができないため、作業員が板状部材の端を持って手作業で搬送する必要がある。しかしながら、板状部材の表面が滑り易い材質である場合には、作業員が板状部材を掴むのが困難であり、誤って板状部材を落下させてしまう可能性が高いため、従来は手作業による板状部材の搬送作業が非常に危険であった。
本発明のように、支持部材に環状の吊り部材を取り付けることにより、作業員が手作業で板状部材を搬送する際に、作業員が板状部材を直接掴むことなく、吊り部材を把持して搬送することができるため、板状部材の表面が滑り易い材質であっても、板状部材を手作業で安全に搬送することができる。
また、揚重機のワイヤを搬送用金具に取り付ける場合であっても、揚重機のワイヤに設けられたフック等の金具を吊り部材に簡易に取り付けることができるため、作業効率を高めることができる。
また、主軸を所定位置に静止させるためのシリンダを設けることにより、主軸を板状部材の前面側に移動させ、弾性部材を拡幅させた状態で主軸を静止させることができるため、作業員が主軸を支えていない場合であっても、搬送用金具が板状部材に取り付けられた状態を維持することができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の搬送用金具であって、支持部材には、レバー部材が傾動自在に取り付けられており、レバー部材を傾動させることにより、主軸が軸方向に移動するように構成されていることを特徴としている。
このように、レバー部材の傾動によって主軸を軸方向に移動させることにより、弾性部材を拡幅または縮退させることができるため、板状部材への搬送用金具の着脱を簡易化することができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1または請求項に記載の搬送用金具であって、板状部材の後面には、他の板状部材が積層されており、弾性部材を他の板状部材の内部で拡幅させることにより、弾性部材が板状部材の後面に係止されるように構成されていることを特徴としている。
ここで、板状部材の後面に他の板状部材を積層した構成とは、例えば、2枚の板状部材である構造用パネルの間に、他の板状部材である発泡成形ポリスチレン(Expanded Polystyrene、いわゆる発泡スチロール、以下「EPS」という)を介在させたサンドイッチ構造のパネルであり、弾性体であるEPSの内部で搬送用金具の弾性部材を拡幅可能になっている。
このように、板状部材に積層された他の板状部材の内部で弾性部材を拡幅させて係止させることにより、積層された板状部材全体の後面から搬送用金具を突出させることなく、搬送用金具を板状部材に取り付けることができる。これにより、板状部材を地面や作業台上に載置した場合に、搬送用金具と地面や作業台との当接を防止することができ、搬送用金具の破損を防止することができる。
このような搬送用金具によれば、主軸を軸方向に移動させて、定着部材と支持部材とによって弾性部材を圧縮して拡幅させることにより、板状部材の後面における貫通孔の開口部の周縁全体に弾性部材が当接して係止される。これにより、簡易な構成の搬送用金具によって板状部材の保持力を十分に確保することができるとともに、搬送時に搬送用金具が安定するため、板状部材を搬送する際の安全性を高めることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態の搬送用金具を示した正面図である。図2は、本実施形態の搬送用金具を示した部分断面側面図である。図3は、本実施形態の搬送用金具において、レバー部材を傾動させた態様を示した図で、(a)はレバー部材をA方向に傾動させている態様を示した部分断面側面図、(b)はレバー部材を傾動させた後を示した部分断面側面図である。図4は、本実施形態の搬送用金具をパネルに取り付ける態様を示した図で、(a)は搬送用金具をパネルに挿入した状態を示した側断面図、(b)は弾性部材を拡幅させた状態を示した側断面図である。図5は、本実施形態の搬送用金具を用いてパネルを搬送する態様を示した図である。
本実施形態では、図4(b)に示すように、構造用パネルである上部パネル2(請求項における「板状部材」)の下面(後面)にEPS製のEPSパネル3(請求項における「他の板状部材」)を積層し、さらに、EPSパネル3の下面に構造用パネルである下部パネル4を積層したサンドイッチ構造のパネル1に取り付けられる搬送用金具10を例として説明する。
本実施形態のパネル1は、平面視で長方形に形成されており、図5に示すように、2名の作業員によって搬送可能な大きさおよび重量であり、厚さ方向の貫通孔5(図4参照)が長手方向の両端部に設けられている。
次に、本実施形態の搬送用金具10は、図1、図2および図4(a)に示すように、パネル1の貫通孔5に挿入可能な主軸20と、主軸20の上端部(基端部)が内挿されている支持部材30と、主軸20の下端部(先端部)に取り付けられているロックナット21(請求項における「定着部材」)と、ロックナット21と支持部材30との間に設けられている弾性部材40とを備えている。
主軸20は、図1および図2に示すように、軸方向が上下方向に配置された棒状部材であり、上端部が支持部材30に内挿されており、支持部材30に対して上下方向(軸方向)に移動可能となっている。
また、主軸20の下端部には、2個のナットからなるロックナット21が螺着されている。このロックナット21は、上下のナットを互いに締め付けることにより、主軸20の所定位置に固定可能となっている。
支持部材30は、図1、図2および図4(a)に示すように、円筒状の部材であり、パネル1の貫通孔5に挿入可能な下部31と、下部31よりも拡径されている上部32が形成されている。そして、下部31をパネル1に挿入した際に、上部32がパネル1の上面に係止されるようにして、下部31と上部32との境に係止段部30aが形成されている。なお、下部31の上下方向の高さは、上部パネル2の厚さと同一になっている。
また、支持部材30の下部31と主軸20のロックナット21との間には、ゴム製(例えば、ウレタンゴム)の弾性部材40が設けられており、下部31をパネル1の貫通孔5に挿入した状態では、ロックナット21および弾性部材40が上部パネル2の下面側に配置されるように構成されている。
さらに、支持部材30の上面には、上下方向に移動可能な軸部材33を有するシリンダ34が設けられており、軸部材33の上端部はシリンダ34の上面から突出し、軸部材33の下端部は支持部材30に内挿されている。また、軸部材33の下端部には、主軸20の上端部が取り付けられている。
このシリンダ34は、軸部材33を所定の高さに静止させるように構成されている。これにより、軸部材33に取り付けられている主軸20は所定の高さに静止可能となっている。
また、シリンダ34の両側部には、垂直面を有する一対の板状部材であるブラケット35,35が水平軸周り(図3(a)における矢印A方向)に傾動自在な状態で軸支されており、この各ブラケット35,35の間には、シリンダ34の軸部材33が配置されている。さらに、各ブラケット35,35の上端部の間には、レバー部材50が配置されており、このレバー部材50は水平軸周り(図3(a)における矢印A方向)に傾動自在な状態で各ブラケット35,35に軸支されている。
レバー部材50は、図2の側面視で略S字形状に曲折した棒状部材であり、下端部がシリンダ34の軸部材33の上端部に軸支されるとともに、上端部が各ブラケット35,35と軸支されている傾動支持部51と、傾動支持部51の上端部から図2の左側に向けて水平方向に延長されている水平部52と、水平部52における図2の左側の端部から上方に向けて延長されている把持部53とから構成されている。
傾動支持部51は、水平部52から二股に分岐された形状になっており、その間にはシリンダ34の軸部材33の上端部が配置されている。そして、傾動支持部51は、水平軸周り(図3(a)における矢印A方向)に傾動自在な状態で、各ブラケット35,35および軸部材33に軸支されている。
なお、把持部53は、作業員がレバー部材50を傾動させる際に把持する部位であり、作業員が掴み易い形状に加工されている。
このようにして、軸部材33に軸支されているレバー部材50では、図3(a)に示すように、把持部53を図3(a)の矢印A方向(時計回り)に傾動させることにより、軸部材33との軸支部位を中心として、レバー部材50全体が矢印A方向に傾動する。このとき、傾動支持部51の上端部は、軸部材33との軸支部位を中心として矢印A方向に回動することになる。また、傾動支持部51の上端部に軸支されている各ブラケット35,35は、シリンダ34と各ブラケット35,35との軸支部位を中心として矢印A方向に傾動することになる。これにより、傾動支持部51の下端部は、各ブラケット35,35との軸支部位を支点として上方に移動するため、傾動支持部51と軸部材33との軸支部位が上昇することになる。
そして、図3(b)に示すように、把持部53の軸方向が上下方向に配置される位置までレバー部材50を傾動させた場合には、傾動支持部51の上下端部が逆に配置され、軸部材33が傾動支持部51の軸方向の長さだけ上昇した状態となる。
すなわち、本実施形態の搬送用金具10では、レバー部材50の把持部53を矢印A方向に傾動させることにより、軸部材33に軸支されている主軸20を上昇させることができる。また、レバー部材50を矢印A方向に傾動させた後に、レバー部材50の把持部53を矢印A方向と反対の方向に傾動させて元の位置に復帰させることにより、主軸20を下降させることができる。
そして、レバー部材50の把持部53を矢印A方向に傾動させて主軸20を上昇させた場合には、図3(a)に示すように、ロックナット21が主軸20と共に上昇し、ロックナット21と支持部材30の下部31とによって弾性部材40が挟まれて圧縮される。これにより、弾性部材40は弾性変形して水平方向に拡幅した状態となる。
このとき、主軸20はシリンダ34によって所定の高さに静止するため、矢印A方向に傾動させたレバー部材50を作業員が支えていない場合であっても、弾性部材40を拡幅させた状態を維持することができる。
また、図1に示すように、支持部材30の上端部における両側部には、レバー部材50よりも上方で曲折している環状の吊り部材60の両端部が取り付けられている。この吊り部材60は、作業員が掴み易い形状に湾曲した棒状部材であり、図3(a)に示すように、レバー部材50を矢印A方向に傾動させた場合には、把持部53が吊り部材60の環の内側を通過するように形成されている。
次に、本実施形態の搬送用金具10を用いたパネル1の搬送方法について説明する。
まず、図4(a)に示すように、パネル1の貫通孔5に支持部材30の下部31を挿入し、支持部材30の上部32をパネル1の上面に係止させる。このとき、下部31の高さはパネル1の上部パネル2の厚さと同一であるため、ロックナット21および弾性部材40は上部パネル2の下面側に配置され、EPSパネル3の内部に挿入された状態となる。
続いて、支持部材30をパネル1の前面に係止させた状態で、図3に示すように、作業員がレバー部材50を矢印A方向に傾動させて主軸20を上昇させる。そして、上昇したロックナット21と、支持部材30の下部31とによって弾性部材40が挟まれて圧縮され、水平方向に拡幅した状態となる。
これにより、図4(b)に示すように、弾性部材40が上部パネル2の下面における貫通孔5の開口部の周縁全体に当接して係止されるため、搬送用金具10がパネル1に取り付けられた状態となる。なお、EPSパネル3は弾性体であるため、その内部で弾性部材40を拡幅させることができる。
また、主軸20はシリンダ34によって所定の高さに静止するため、矢印A方向に傾動させたレバー部材50を作業員が支えていない場合であっても、弾性部材40が拡幅された状態を維持することができる。
同様にして、パネル1の他方の貫通孔5に搬送用金具10を取り付け、図5に示すように、2名の作業員が各搬送用金具10,10の吊り部材60を各々把持することにより、パネル1を持ち上げて搬送する。
このとき、搬送用金具10は、弾性部材40が上部パネル2の下面における貫通孔5の開口部の周縁全体に当接して係止されることによってパネル1に取り付けられており、上部パネル2と弾性部材40との係止範囲が大きいため、パネル1の保持力が十分に確保されているとともに、搬送時に搬送用金具10が安定してパネル1に取り付けられている。これにより、パネル1の搬送作業における安全性が高まっている。
また、搬送用金具10を用いることにより、作業員がパネル1を直接掴むことなく、吊り部材60を把持してパネル1を持ち上げることができるため、パネル1の表面が滑り易い材質であっても、パネル1を確実に搬送することができる。したがって、住宅街などでパネル1を搬送する場合に、作業領域が狭く、さらに、近隣の建物や電線などが障害となってクレーン等の揚重機を設置することができない場合であっても、作業員はパネル1を手作業で安全に搬送することができる。
このようにして、作業員は搬送用金具10を利用して、所定の場所までパネル1を搬送して載置する。このとき、搬送用金具10のロックナット21および弾性部材40は、上部パネル2の下面に積層されているEPSパネル3の内部に配置されており、搬送用金具10はパネル1の下面から突出していないため、パネル1を地面や作業台上に載置した場合に、搬送用金具10が地面や作業台に当接することなく、搬送用金具10の破損が防止されている。
また、図3に示すように、レバー部材50を矢印A方向と反対の方向に傾動させて元の位置に復帰させ、主軸20を下降させて弾性部材40を縮退させることにより、弾性部材40と上部パネル2(図4参照)との係止を解除して、パネル1から搬送用金具10を取り外す。このように、本実施形態の搬送用金具10では、レバー部材50の傾動によって、弾性部材40を拡幅または縮退させることができるため、パネル1への搬送用金具10の着脱を簡易化することができる。
したがって、本実施形態の搬送用金具10によれば、スプリング等の付勢力によって係止部位を突出させることなく、パネル1に着脱自在であるため、搬送用金具10が簡易な構成となっている。また、搬送用金具10とパネル1との係止範囲が大きいため、パネル1の保持力を十分に確保することができるとともに、搬送時に搬送用金具10を安定させることができるため、パネル1の搬送作業における安全性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、本実施形態では、図5に示すように、作業員が搬送用金具10の吊り部材60を把持してパネル1を持ち上げているが、作業現場にクレーン等の揚重機を設置可能な場合には、吊り部材60に揚重機のワイヤを取り付けて搬送してもよい。このとき、揚重機のワイヤに設けられたフック等の金具を吊り部材60に簡易に取り付けることができるため、作業効率を高めることができる。
また、本実施形態では、複数の板状部材が積層されたパネル1を搬送対象としているが、搬送対象となる板状部材の形状および材質は限定されるものではなく、1層からなる板状部材に搬送用金具10を取り付けることができる。
さらに、本実施形態では、ゴム製の弾性部材40を用いているが、ロックナット21と支持部材30とによって圧縮されることにより、弾性変形して拡幅する部材であれば、その材質は限定されるものではない。
また、レバー部材50を傾動させる機構は、本実施形態で示した機構に限定されるものではない。
ここで、レバー部材50を傾動させる機構の他の構成について説明する。
図6は、本実施形態の搬送用金具の他の構成を示した正面図であり、図7は、本実施形態の搬送用金具の他の構成を示した部分断面側面図である。
図6および図7に示すように、搬送用金具10’では、垂直面を有する一対の板状部材であるブラケット36,36がシリンダ34の両側部に固着されており、この各ブラケット36,36の間にシリンダ34の軸部材33が配置されている。
また、各ブラケット36,36の上端部の間には、図7の側面視でくの字形状に曲折した棒状部材であるレバー部材50’の下端部が配置されている。このレバー部材50’は、水平軸周り(図7における矢印B方向)に傾動自在となるようにして、下端部が各ブラケット36,36に軸支されている。
さらに、レバー部材50’において、曲折部と各ブラケット36,36の軸支部位との間には、図7の側面視で左側に向けて突出するように湾曲している棒状部材の連結部材54の上端部が、水平軸周り(図7における矢印B方向)に回動自在な状態で軸支されている。また、連結部材54の下端部は、水平軸周り(図7における矢印B方向)に回動自在な状態で、シリンダ34の軸部材33の上端部に軸支されている。
このようなレバー部材50’では、レバー部材50’の下端部と各ブラケット36,36との軸支部位を中心として、レバー部材50’を図7の矢印B方向(時計回り)に傾動させることにより、レバー部材50’と連結部材54との軸支部位が、レバー部材50’の下端部と各ブラケット36,36との軸支部位を中心として矢印B方向に回動することになる。このようにして、連結部材54の上端部が上方に向けて円周移動することにより、連結部材54全体が上昇することになる。そして、連結部材54の上昇に伴って、連結部材54の下端部に軸支されている軸部材33が上昇するため、ロックナット21と支持部材30とによって挟まれて弾性部材40が圧縮され、弾性部材40が水平方向に拡幅した状態となる。
本実施形態の搬送用金具を示した正面図である。 本実施形態の搬送用金具を示した部分断面側面図である。 本実施形態の搬送用金具において、レバー部材を傾動させた態様を示した図で、(a)はレバー部材をA方向に傾動させている態様を示した部分断面側面図、(b)はレバー部材を傾動させた後を示した部分断面側面図である。 本実施形態の搬送用金具をパネルに取り付ける態様を示した図で、(a)は搬送用金具をパネルに挿入した状態を示した側断面図、(b)は弾性部材を拡幅させた状態を示した側断面図である。 本実施形態の搬送用金具を用いてパネルを搬送する態様を示した図である。 本実施形態の搬送用金具の他の構成を示した正面図である。 本実施形態の搬送用金具の他の構成を示した部分断面側面図である。 従来の搬送用金具を示した正面図である。
符号の説明
1 パネル
2 上部パネル(板状部材)
3 EPSパネル(他の板状部材)
5 貫通孔
10 搬送用金具
20 主軸
21 ロックナット(定着部材)
30 支持部材
34 シリンダ
40 弾性部材
50 レバー部材

Claims (3)

  1. 厚さ方向に貫通孔が設けられている板状部材に取り付け可能な搬送用金具であって、
    前記板状部材の貫通孔に挿入可能な主軸と、
    前記主軸の基端部が内挿され、環状の吊り部材が取り付けられている支持部材と、
    前記主軸の先端部に取り付けられている定着部材と、
    前記定着部材と前記支持部材との間に設けられている弾性部材と、を備え、
    前記主軸は前記支持部材に対して軸方向に移動可能であり、
    前記支持部材の基端面には、軸方向に移動可能な前記軸部材を有するシリンダが設けられ、前記軸部材の先端部は前記支持部材に内挿されており、前記軸部材の先端部には、前記主軸の基端部が取り付けられ、前記シリンダは、前記軸部材を所定位置に静止させるように構成され、
    前記主軸を前記板状部材の貫通孔に挿入することにより、前記支持部材が前記板状部材の前面に係止されるとともに、前記定着部材および前記弾性部材が前記板状部材の後面側に配置され、
    前記支持部材を前記板状部材の前面に係止させた状態で、前記主軸を前記板状部材の前面側に向けて軸方向に移動させることにより、前記定着部材と前記支持部材とによって前記弾性部材が圧縮されて拡幅し、前記弾性部材が前記板状部材の後面に係止されるように構成されていることを特徴とする搬送用金具。
  2. 前記支持部材には、レバー部材が傾動自在に取り付けられており、
    前記レバー部材を傾動させることにより、前記主軸が軸方向に移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送用金具。
  3. 前記板状部材の後面には、他の板状部材が積層されており、
    前記弾性部材を前記他の板状部材の内部で拡幅させることにより、前記弾性部材が前記板状部材の後面に係止されるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項に記載の搬送用金具。
JP2004113358A 2004-04-07 2004-04-07 搬送用金具 Expired - Fee Related JP4291725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004113358A JP4291725B2 (ja) 2004-04-07 2004-04-07 搬送用金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004113358A JP4291725B2 (ja) 2004-04-07 2004-04-07 搬送用金具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005298087A JP2005298087A (ja) 2005-10-27
JP4291725B2 true JP4291725B2 (ja) 2009-07-08

Family

ID=35330105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004113358A Expired - Fee Related JP4291725B2 (ja) 2004-04-07 2004-04-07 搬送用金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4291725B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101197713B1 (ko) 2012-04-05 2012-11-05 주식회사 삼호에스텍 운반 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101197713B1 (ko) 2012-04-05 2012-11-05 주식회사 삼호에스텍 운반 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005298087A (ja) 2005-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4291725B2 (ja) 搬送用金具
JP4030022B1 (ja) 吊り治具
JP2010064872A (ja) C形フックのコイル落下防止装置
JP2008280814A (ja) マンホール金蓋開閉器
JP5184232B2 (ja) 重量物吊上装置
JP2017166207A (ja) 床付き布わくのつかみ金具
JP2001080873A (ja) 水平吊り用クランプ
JP3208776U (ja) 荷下ろし作業用治具
JP2017132614A (ja) 吊り上げ装置
JP2019073345A (ja) 吊り上げ装置
JPH11189400A (ja) L型擁護壁の搬送装置
JP7501469B2 (ja) 金属板の反転方法
CN211306358U (zh) 一种机械臂与焊钳连接专用设备
JP6855795B2 (ja) ワーク吊具
JP3110090U (ja) 昇降床の固定装置
JP2001050239A (ja) 吊 具
JPH10218551A (ja) 吊り上げ用フック装置
JP3219302U (ja) 移動式家屋の吊下げ具
JP4795865B2 (ja) コンクリートブロック用吊上具
JPH0585478B2 (ja)
JPS60188292A (ja) コンクリ−ト板の吊り金具
JP2007008628A (ja) ワーク作業用可搬・昇降テーブル
JPS6141741Y2 (ja)
JP6535873B2 (ja) パレット持上げ装置及びパレット持上げ方法
JP2005240296A (ja) 鉄骨材用吊り治具およびその吊り上げ方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090324

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees