JP4291725B2 - 搬送用金具 - Google Patents
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Description
従来の搬送用金具としては、図8に示すように、筒状の本体81内に設けられたスプリングの付勢力によって、本体81の先端部からツメ82,82を突出させ、本体81に出入可能な軸83を本体81内に押し込むことによって、本体81の先端部から突出しているツメ82,82を本体81内に収納し、軸83を元の位置に復帰させることにより、本体81からツメ82,82を突出させるように構成されている吊り金具80がある。この吊り金具80の軸83には、クレーン等のワイヤを取り付け可能な孔84が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
また、ツメ82,82を本体81内に収納するためには、ツメ82,82を小型化する必要があり、ツメ82,82の突出量が小さくなってしまうため、パネル90の保持力が小さくなってしまうという問題がある。
また、定着部材と支持部材とによって弾性部材を圧縮することにより、弾性部材を拡幅させて板状部材の後面に係止させ、さらに、定着部材と支持部材との間隔を元に戻して弾性部材を縮退させることにより、搬送用金具を板状部材から取り外すことができる。このようにして、スプリング等の付勢力によって係止部材を突出させることなく、搬送用金具が板状部材に着脱自在となっているため、搬送用金具を簡易な構成にすることができる。
また、揚重機のワイヤを搬送用金具に取り付ける場合であっても、揚重機のワイヤに設けられたフック等の金具を吊り部材に簡易に取り付けることができるため、作業効率を高めることができる。
また、主軸20の下端部には、2個のナットからなるロックナット21が螺着されている。このロックナット21は、上下のナットを互いに締め付けることにより、主軸20の所定位置に固定可能となっている。
このシリンダ34は、軸部材33を所定の高さに静止させるように構成されている。これにより、軸部材33に取り付けられている主軸20は所定の高さに静止可能となっている。
傾動支持部51は、水平部52から二股に分岐された形状になっており、その間にはシリンダ34の軸部材33の上端部が配置されている。そして、傾動支持部51は、水平軸周り(図3(a)における矢印A方向)に傾動自在な状態で、各ブラケット35,35および軸部材33に軸支されている。
なお、把持部53は、作業員がレバー部材50を傾動させる際に把持する部位であり、作業員が掴み易い形状に加工されている。
そして、図3(b)に示すように、把持部53の軸方向が上下方向に配置される位置までレバー部材50を傾動させた場合には、傾動支持部51の上下端部が逆に配置され、軸部材33が傾動支持部51の軸方向の長さだけ上昇した状態となる。
このとき、主軸20はシリンダ34によって所定の高さに静止するため、矢印A方向に傾動させたレバー部材50を作業員が支えていない場合であっても、弾性部材40を拡幅させた状態を維持することができる。
まず、図4(a)に示すように、パネル1の貫通孔5に支持部材30の下部31を挿入し、支持部材30の上部32をパネル1の上面に係止させる。このとき、下部31の高さはパネル1の上部パネル2の厚さと同一であるため、ロックナット21および弾性部材40は上部パネル2の下面側に配置され、EPSパネル3の内部に挿入された状態となる。
これにより、図4(b)に示すように、弾性部材40が上部パネル2の下面における貫通孔5の開口部の周縁全体に当接して係止されるため、搬送用金具10がパネル1に取り付けられた状態となる。なお、EPSパネル3は弾性体であるため、その内部で弾性部材40を拡幅させることができる。
また、主軸20はシリンダ34によって所定の高さに静止するため、矢印A方向に傾動させたレバー部材50を作業員が支えていない場合であっても、弾性部材40が拡幅された状態を維持することができる。
このとき、搬送用金具10は、弾性部材40が上部パネル2の下面における貫通孔5の開口部の周縁全体に当接して係止されることによってパネル1に取り付けられており、上部パネル2と弾性部材40との係止範囲が大きいため、パネル1の保持力が十分に確保されているとともに、搬送時に搬送用金具10が安定してパネル1に取り付けられている。これにより、パネル1の搬送作業における安全性が高まっている。
また、本実施形態では、複数の板状部材が積層されたパネル1を搬送対象としているが、搬送対象となる板状部材の形状および材質は限定されるものではなく、1層からなる板状部材に搬送用金具10を取り付けることができる。
さらに、本実施形態では、ゴム製の弾性部材40を用いているが、ロックナット21と支持部材30とによって圧縮されることにより、弾性変形して拡幅する部材であれば、その材質は限定されるものではない。
ここで、レバー部材50を傾動させる機構の他の構成について説明する。
図6は、本実施形態の搬送用金具の他の構成を示した正面図であり、図7は、本実施形態の搬送用金具の他の構成を示した部分断面側面図である。
図6および図7に示すように、搬送用金具10’では、垂直面を有する一対の板状部材であるブラケット36,36がシリンダ34の両側部に固着されており、この各ブラケット36,36の間にシリンダ34の軸部材33が配置されている。
さらに、レバー部材50’において、曲折部と各ブラケット36,36の軸支部位との間には、図7の側面視で左側に向けて突出するように湾曲している棒状部材の連結部材54の上端部が、水平軸周り(図7における矢印B方向)に回動自在な状態で軸支されている。また、連結部材54の下端部は、水平軸周り(図7における矢印B方向)に回動自在な状態で、シリンダ34の軸部材33の上端部に軸支されている。
2 上部パネル(板状部材)
3 EPSパネル(他の板状部材)
5 貫通孔
10 搬送用金具
20 主軸
21 ロックナット(定着部材)
30 支持部材
34 シリンダ
40 弾性部材
50 レバー部材
Claims (3)
- 厚さ方向に貫通孔が設けられている板状部材に取り付け可能な搬送用金具であって、
前記板状部材の貫通孔に挿入可能な主軸と、
前記主軸の基端部が内挿され、環状の吊り部材が取り付けられている支持部材と、
前記主軸の先端部に取り付けられている定着部材と、
前記定着部材と前記支持部材との間に設けられている弾性部材と、を備え、
前記主軸は前記支持部材に対して軸方向に移動可能であり、
前記支持部材の基端面には、軸方向に移動可能な前記軸部材を有するシリンダが設けられ、前記軸部材の先端部は前記支持部材に内挿されており、前記軸部材の先端部には、前記主軸の基端部が取り付けられ、前記シリンダは、前記軸部材を所定位置に静止させるように構成され、
前記主軸を前記板状部材の貫通孔に挿入することにより、前記支持部材が前記板状部材の前面に係止されるとともに、前記定着部材および前記弾性部材が前記板状部材の後面側に配置され、
前記支持部材を前記板状部材の前面に係止させた状態で、前記主軸を前記板状部材の前面側に向けて軸方向に移動させることにより、前記定着部材と前記支持部材とによって前記弾性部材が圧縮されて拡幅し、前記弾性部材が前記板状部材の後面に係止されるように構成されていることを特徴とする搬送用金具。 - 前記支持部材には、レバー部材が傾動自在に取り付けられており、
前記レバー部材を傾動させることにより、前記主軸が軸方向に移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送用金具。 - 前記板状部材の後面には、他の板状部材が積層されており、
前記弾性部材を前記他の板状部材の内部で拡幅させることにより、前記弾性部材が前記板状部材の後面に係止されるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送用金具。
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JP2004113358A JP4291725B2 (ja) | 2004-04-07 | 2004-04-07 | 搬送用金具 |
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JP2004113358A JP4291725B2 (ja) | 2004-04-07 | 2004-04-07 | 搬送用金具 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005298087A JP2005298087A (ja) | 2005-10-27 |
JP4291725B2 true JP4291725B2 (ja) | 2009-07-08 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101197713B1 (ko) | 2012-04-05 | 2012-11-05 | 주식회사 삼호에스텍 | 운반 장치 |
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- 2004-04-07 JP JP2004113358A patent/JP4291725B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101197713B1 (ko) | 2012-04-05 | 2012-11-05 | 주식회사 삼호에스텍 | 운반 장치 |
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