JPH10218551A - 吊り上げ用フック装置 - Google Patents

吊り上げ用フック装置

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JPH10218551A
JPH10218551A JP2758997A JP2758997A JPH10218551A JP H10218551 A JPH10218551 A JP H10218551A JP 2758997 A JP2758997 A JP 2758997A JP 2758997 A JP2758997 A JP 2758997A JP H10218551 A JPH10218551 A JP H10218551A
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JP
Japan
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hook
work
hole
support
claw
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和夫 ▲吉▼田
Kazuo Yoshida
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SUPER TOOL CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの脱落を確実に防止しながら脱着時の
作業性を向上させる。 【解決手段】 両端に固定部16及び押え部18を具備
するフック支持体12にフック14を回動自在に連結
し、フック14のフック本体24をワーク30の貫通穴
32に差し込んだ状態でワークに係合させ、フック支持
体12を介して吊り上げることによりフック本体24と
押え部18とでワーク30を挾持して吊り上げるように
フック装置10を構成した。フック本体24は、腕28
の先端に爪26を備えた形状とし、上腕部28aの後面
から爪26先端までの寸法が貫通穴32の径よりも大き
くなるように形成した。また、下腕部28bの後面が貫
通穴32の内面と平行になるように挿入しつつ、途中
で、上腕部28aの後面が貫通穴32の内面に平行にな
るようにフック14の姿勢を変えて挿入する場合にの
み、フック本体24が貫通穴32に差し込まれるように
フック本体24を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板、H型鋼ある
いはI型鋼等のワークの吊り上げに用いられるフック装
置において、特に、ワークに形成される穴を利用してフ
ック装置をワークに取り付けるように構成された吊り上
げ用フック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、鋼板等のワークに形成された
ボルト挿通用の穴を利用して吊り上げ用フック装置(以
下、フック装置と略す)をワークに取り付け、フック装
置を介してクレーン等でワークを吊り上げることは一般
に行われている。
【0003】この種の作業では、搬送中のワークの脱落
を確実に防止して作業の安全を確保する必要がある。そ
のため、最近では、外れ止め機構を備えたフック装置が
頻繁に用いられており、例えば代表的なものとして、軸
体の周囲に爪を設け、レバー操作によってこの爪を周囲
に突出させた状態と、収納した状態とに変位させ得るよ
うにした装置が用いられている。
【0004】この装置を用いてワークを搬送するには、
爪を収納した状態でフック装置をワークの穴に差し込ん
だ後、ワーク下方で爪を突出させ、この状態でフック装
置を吊り上げるようにする。こうすると爪を介してフッ
ク装置がワークに係合させられてワークがフック装置と
一体に吊り上げられることとなる。
【0005】このようなフック装置では、爪がワークの
穴の周囲に大きく突出するように構成されるとともに、
爪がワークに係合した状態では爪の収納が阻止されるよ
うに構成されている。そのため、搬送中は、爪が確実に
ワークに係合してワークの脱落が防止されるようになっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な従来のフック装置では、ワークにフック装置を取り付
けるとき、あるいはワークからフック装置を取り外すと
きにレバーを操作してフックを出し入れする必要があり
ワークへの着脱が面倒である。そのため、これを解決す
ることが望まれる。
【0007】また、フック装置が穴に差し込まれていて
も、爪が突出した状態に切り替えられていないとワーク
を吊り上げることができない。そのため、作業者は、吊
り上げ前にいちいちレバーが切り替えられているか否か
を確認する必要があり面倒である。特に、大型のワーク
を搬送する場合等、多くのフック装置を介してワークを
吊り上げる場合には、この確認作業だけでもかなりの時
間がかかり作業性が悪い。そればかりか、レバーの切り
替えが行われていない状態で吊り上げられると、フック
装置がワークから抜けて、例えば、ワークのバランスが
崩れる等して事故を招くことも考えられる。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、搬送中のワークの脱落を確実に防止す
るとともに、ワークへの着脱時の作業性を向上させるこ
とができる吊り上げ用フック装置を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、上下両端にワイヤー固定部及びワーク押
え部をそれぞれ具備した支持体と、この支持体の中間部
分に回動自在に枢着されるフックとを備え、フックをワ
ークに形成された貫通穴に差し込んだ状態でワイヤー固
定部を介して支持体を吊り上げることにより、フックを
ワークに係合させつつワーク押え部とフックとでワーク
を挾持して吊り上げるようにしたフック装置であって、
フックは、貫通穴に挿通される下方部背面を内窄まりの
テーパ面に形成した腕部と、この腕部の先端において側
方に突出する爪とを備え、腕部の背面から爪先端までの
幅寸法が貫通穴の径よりも大きく形成されているととも
に、貫通穴の中心軸に対してフックを傾けながらフック
を貫通穴に差し込む場合にのみ貫通穴に対するフックの
差し込みが許容されるように寸法が設定されているもの
である(請求項1)。
【0010】この装置によれば、特定の姿勢に傾けなが
らフックをワークの貫通穴に差し込むことによって装置
をワークに取り付けることができる。そして、このよう
にフックを貫通穴に差し込んだ状態では、請求項の記載
通り、腕部の背面から爪先端までの幅寸法が貫通穴の径
よりも大きく形成されているため、差し込み時と逆の手
順で特定の姿勢にフックを傾けながら引き抜かない限り
ワークからの装置の取り外しができない。そのため、装
置の脱着時には、姿勢を考慮しながらフックを貫通穴に
対して抜き差しするだけで比較的容易に装置を脱着する
ことができる一方、一旦ワークに装置を取り付けた後
は、装置とワークの離脱が効果的に防止され、さらに、
搬送中は、吊り上げに伴いフックとワーク押え部とによ
ってワークが挾持されるためフックの爪が確実にワーク
に係合することとなる。
【0011】特に、上記装置において、フックの上端に
支持体を回動自在に枢着するとともに、この枢支点より
ワイヤー固定部側の方を同ワーク押え部側よりも重く形
成し、貫通穴にフックを差し込んだ状態で放置すると、
ワイヤー固定部側が自重で傾いてワーク上面に当接し、
相対的にフックが直立姿勢となって爪全体が貫通穴の周
囲に確実に係合した状態となり、その状態で吊り上げる
と支持体が回動してワーク押え部とフックとでワークが
挾持されるように支持体及びフックを構成するようにす
れば(請求項2)、吊り上げに伴いフックを速やかに、
かつ確実にワークに係合させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0013】図1及び図2は本発明に係る吊り上げ用フ
ック装置の一例を示している。この図に示すように、吊
り上げ用フック装置10(以下、フック装置10と略
す)は、相互に回動自在に連結されるフック支持体12
及びフック14から構成されている。
【0014】フック支持体12は、その上部(同図で上
部)にクレーン等のワイヤーを係止するための環状の固
定部(ワイヤー固定部)16を、下部にワークを押える
ための押え部(ワーク押え部)18をそれぞれ備えてい
る。そして、これら固定部16と押え部18との略中間
部分で上記フック14と相互に連結されている。
【0015】具体的に説明すると、上記フック14の上
部には、同図に示すように一対の支持片20a,20b
からなる二股形状の連結部22が設けられており、上記
フック支持体12がこれら支持片20a,20baの間
に介設されている。そして、これら支持片20a,20
b及びフック支持体12にわたって支持軸23が挿着さ
れることによってフック支持体12とフック14とが相
互に回動自在に連結されている。
【0016】フック14において、上記連結部22の下
方にはフック装置10をワークに係合させるための一定
厚みW(図2では紙面に直交する方向の寸法)を有した
断面略四角形のフック本体24が設けられている。
【0017】このフック本体24は、下方に延びる腕
(腕部)28の先端(図1,2では下端)に、前側(図
2で右側)に向かって突出する爪26を具備した形状と
なっている。上記腕28は、図2に示すように、その前
側が上下方向に延びる略平坦な面から形成される一方、
後側が上下方向に延びる平坦な面と、これに連続して斜
め下方に傾斜する平坦な面(テーパ面)とから形成され
ている。これにより腕28が一定幅(前後方向の幅:同
図では左右方向の寸法)の上腕部28aと、幅が下方に
向かって先細りとなる下腕部28bとが設けられてい
る。そして、この下腕部28bの先端に上面が平坦な上
記爪26が一体に設けられている。
【0018】ここで、上記フック装置10は、ワークに
形成された、例えば、ボルト挿通用の円形の貫通穴にフ
ック本体24を差し込むことによってワークに取り付け
るようになっており、そのため、フック本体24の各部
の寸法がワークの厚み(板厚)及び貫通穴の径との関係
で次のように設定されている。
【0019】先ず、フック本体24の厚みW、腕28に
おける上腕部28aの前後方向の幅寸法La及び下腕部
28bの後面からフック先端までの幅寸法Lb(下腕部
28bの後面に直交する直線上での幅)がそれぞれワー
クの貫通穴に挿通可能な範囲で極力大きくなるように各
部が形成されている。
【0020】また、上腕部28aの後面から爪先端まで
の幅寸法Lc(下腕部28bの後面に直交する直線上で
の幅)がワークの貫通穴の径よりも大きくなるように各
部が形成されている。
【0021】さらに、連結部22の下面から爪26の上
面までの寸法Hが、ワークの厚みよりも適度に大きくな
り、かつ、爪26の先端を通って下腕部28bの後面と
平行に延びる線分が腕28の前面と交わる点をSとした
場合、この点Sから爪26先端までの寸法Ldがワーク
の板厚よりも大きくなるように各部が形成されている。
【0022】すなわち、フック本体24がこのように形
成されることによって、後述するようにワークに対する
フック装置10の着脱が容易となり、また、搬送中のワ
ークの脱落が防止されるようになっている。
【0023】なお、フック支持体12の押え部18とフ
ック14のフック本体24との関係では、固定部16、
支持軸23及びフック本体24が上下に一列に並ぶよう
にした図2に示す状態で、押え部18の先端がフック本
体24の前側でその上下方向略中間部分に位置するよう
になっている。また、フック支持体12においては、支
持軸23より固定部16側の方が同押え部18側よりも
重くなるように重量バランスが設定されている。
【0024】次に、上記フック装置10を用いたワーク
の搬送作業について図3〜図7を用いてその作用効果と
共に説明する。
【0025】上記フック装置10を用いてワークを搬送
するには、先ず、ワークにフック装置10を取り付け
る。フック装置10の数は搬送すべきワークの種類によ
って異なり、例えば、H型鋼やI型鋼等の細長のワーク
の場合には、その長手方向2箇所で、ワークの中心を挟
んで対角線上にフック装置10を取り付けるようにす
る。なお、鋼板等の板状のワークの場合には、同様に4
箇所にフック装置10を取り付けるようにする。
【0026】取り付けは、図3に示すように、ワーク3
0に形成された貫通穴32にフック本体24を差し込む
ことにより行うが、上述のようにフック本体24は、上
腕部28aの後面から爪先端までの幅寸法Lcが貫通穴
32の径よりも大きく形成されているため、貫通穴32
の中心軸に対してフック本体24を上方から真っ直に差
し込むことはできない。
【0027】そこで、先ず、押え部18と爪26とが離
間するようにフック装置10を開いた状態とし、図4に
示すように下腕部28bの後面が貫通穴32の中心軸と
平行となるようにフック装置10の姿勢を保持しながら
フック本体24を貫通穴32に挿入する。そして、フッ
ク本体24の貫通穴32への挿入中、爪26の先端がワ
ーク30の下方に達したら(図4の一点鎖線に示す位置
に達したら)、フック14を後方に傾けて(図5の矢印
に示す方向に姿勢を変えて)図5の一点鎖線及び破線に
示すように爪26を貫通穴32の周囲に迫り出させなが
らフック本体24をその基端部まで貫通穴32に挿入す
るようにする。このようにフック14の姿勢を変えるこ
とでフック本体24を貫通穴32に差し込むことができ
る。
【0028】こうして一つのフック装置10をワーク3
0に取り付けたら、このフック装置10を放置して残り
のフック装置10の取り付けを行う。このとき、放置さ
れたフック装置10は、図6に示すように固定部16の
重みでフック支持体12が後方に倒れて固定部16がワ
ークに当接した状態となるとともに、これに伴いフック
14が貫通穴32の中心軸に対して直立姿勢でやや後方
に傾いた状態となり、爪26が貫通穴32よりも前側に
迫り出した状態に保持される。
【0029】全てのフック装置10の取り付けが完了し
たら、次いで、各フック装置10のフック支持体12の
固定部16にワイヤー34を装着し、このワイヤー34
を介してクレーン等でワーク30を吊り上げて搬送す
る。
【0030】ここで、フック装置10が吊り上げられる
と、先ず、図6の実線に示す状態から一点鎖線に示すよ
うにフック支持体12が引き起こされ、これに伴い押え
部18がワーク30の表面に当接する。そして、さらに
吊り上げられると、図7に示すようにフック支持体12
を介してフック14が上方に引き上げられる。
【0031】フック14が引き上げられると、爪26が
ワーク30に係合し、これによってワーク30がフック
装置10と一体に吊り上げられるとともに、吊り上げに
伴うフック支持体12の支持軸23回りの回転に応じて
押え部18がワーク30表面に強固に押し付けられ、こ
れによってワーク30が押え部18とフック本体24と
で強固に挾持されることとなる。つまり、押え部18と
フック本体24とでワーク30を挾持することで、フッ
ク本体24がワーク30に係合した状態が維持され、こ
れによって搬送中のワーク30の脱落が確実に防止され
ることとなる。
【0032】こうしてワーク30を目的の場所まで搬送
したら、ワーク30を地面に載置してフック装置10を
取り外すことによりワーク30の搬送作業が完了する。
この際、図4〜図6に説明した手順と逆の手順で、フッ
ク14の姿勢を変えがらフック本体24を貫通穴32か
ら引き抜くことによりフック装置10を容易に取り外す
ことができる。
【0033】以上説明したように、上記フック装置10
によれば、ワーク30の貫通穴32にフック本体24を
差し込んだ後は、貫通穴32に対してフック14を特定
の姿勢に保持しながら引き抜かなければフック装置10
をワーク30から取り外すことができず、また、吊り上
げ時にはフック本体24と押え部18とでワーク30を
挾持するように構成されているため、ワーク30に対す
るフック本体24の係合状態を確実に維持することがで
きる。そのため、搬送中のワーク30の脱落を確実に防
止することができる。しかも、ワーク30に対するフッ
ク装置10の着脱は、フック本体24を貫通穴32に差
し込むだけ、あるいは貫通穴32からフック本体24を
引き抜くだけの極めて簡単な作業であるため、ワーク3
0に対するフック装置10の着脱作業を速やかに行うこ
とができる。
【0034】従って、搬送中のワークの脱落を確実に防
止しながらもフック装置の着脱作業を効率よく行うこと
ができ、ワークに対するフック装置の抜き差し以外に爪
の出し入れのためのレバー操作を必要とする従来のこの
種のフック装置と比較すると、この種の作業をより効率
よく、しかも安全に行うことが可能となる。
【0035】特に、上記フック装置10では、フック本
体24を貫通穴32に差し込んだ状態でフック装置10
を放置すると、図6に示すように固定部16の重みでフ
ック支持体12が後方に倒れ、これに伴いフック支持体
12が貫通穴32の中心軸に対して後方に傾いて爪26
が貫通穴32よりも前側に迫り出した状態に保持される
ように構成されているので、吊り上げに伴い速やかに、
かつ確実に爪26をワーク30に係合させることができ
るという特徴がある。
【0036】また、上記フック装置10によれば、フッ
ク本体24を貫通穴32に差し込んでしまえば、吊り上
げに伴いフック本体24が確実にワーク30に係合する
ため、従来装置のように爪が突出しているかどうかを吊
り上げ前に確認する必要がない。そのため、この点にお
いてもフック装置の着脱作業性を向上させることができ
る。しかも、従来の装置では、この確認において見落と
しがあるとワークの吊り上げ時にフック装置が抜けて事
故を招くような虞れがあるが、上記フック装置10によ
ればそのような虞れがなく、従って、作業の安全性を確
保する上でも極めて有利である。
【0037】なお、上記フック装置10は、本発明に係
る吊り上げ用フック装置の一例であって、フック支持体
12やフック14等の具体的な形状は、上記フック装置
10のものに限らず、ワーク30の厚みや貫通穴32の
径、あるいは形状等に応じて確実にワーク30の脱落を
防止し得るように選定するようにすればよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ワイヤ
ー固定部及びワーク押え部をそれぞれ両端に具備する支
持体と、この支持体に回動自在に連結されるフックとを
備え、フックをワークの貫通穴に差し込んだ状態で吊り
上げることにより、フックをワークに係合させつつフッ
クとワーク押え部とでワークを挾持しながら吊り上げる
ようにフック装置を構成し、上記フックに上方部背面を
内窄まりのテーパ面に形成した腕部を設け、この腕部の
先端に爪を設けるとともに、腕部背面から爪先端までの
幅寸法を貫通穴の径よりも大きく形成し、さらに、貫通
穴の中心軸に対してフックを傾けながらフックを貫通穴
に差し込む場合にのみ貫通穴に対してフックを差し込み
得るようにしたので、装置の着脱時には、姿勢を考慮し
ながらフックを貫通穴に対して抜き差しするだけで比較
的容易に装置を脱着することができる一方、一旦ワーク
に装置を取り付けた後は、装置とワークの離脱を効果的
に防止することができる。しかも、搬送中は、吊り上げ
に伴いフックとワーク押え部とでワークを挾持するた
め、爪を確実にワークに係合させることができ、これに
よって搬送中のワークの脱落を確実に防止することがで
きる。
【0039】従って、ワークに対するフック装置の抜き
差し以外にフック出し入れのためのレバー操作を必要と
する従来のこの種のフック装置と比較すると、搬送中の
ワークの脱落を確実に防止しながらも、フック装置の着
脱作業の作業を効果的に向上させることができる。
【0040】特に、このフック装置において、フックの
上端に支持体を回動自在に枢着するとともに、この枢支
点よりワイヤー固定部側の方を同ワーク押え部側よりも
重く形成し、貫通穴にフックを差し込んだ状態で放置す
ると、ワイヤー固定部側が自重で傾いてワーク上面に当
接し、相対的にフックが直立姿勢となって爪全体が貫通
穴の周囲に確実に係合した状態となり、その状態で吊り
上げると支持体が回動してワーク押え部とフックとでワ
ークが挾持されるように支持体及びフックを構成するよ
うにすれば、吊り上げに伴いフックを速やかに、しかも
確実にワークに係合させることができ、これによってワ
ークの脱落をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吊り上げ用フック装置の一例を示
す斜視図である。
【図2】上記吊り上げ用フック装置を示す正面図であ
る。
【図3】吊り上げ用フック装置の使用例を示す斜視図で
ある。
【図4】ワークに吊り上げ用フック装置を取り付ける手
順を説明する断面図(フック本体をワークの貫通穴に差
し込み始めた状態)である。
【図5】ワークに吊り上げ用フック装置を取り付ける手
順を説明する断面図(フック本体をワークの貫通穴に完
全に差し込んだ状態)である。
【図6】ワークに吊り上げ用フック装置を取り付ける手
順を説明する断面図(取り付けが完了した状態)であ
る。
【図7】吊り上げ用フック装置を用いてワークを吊り上
げている状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 吊り上げ用フック装置 12 支持体 14 フック 16 固定部 18 押え部 20a,20b 支持片 22 連結部 23 支持軸 24 フック本体 26 爪 28 腕部 28a 上腕部 28b 下腕部 30 ワーク 32 貫通穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両端にワイヤー固定部及びワーク押
    え部をそれぞれ具備した支持体と、この支持体の中間部
    分に回動自在に枢着されるフックとを備え、前記フック
    をワークに形成された貫通穴に差し込んだ状態で上記ワ
    イヤー固定部を介して支持体を吊り上げることにより、
    上記フックをワークに係合させつつワーク押え部とフッ
    クとでワークを挾持して吊り上げるようにしたフック装
    置であって、上記フックは、上記貫通穴に挿通される下
    方部背面を内窄まりのテーパ面に形成した腕部と、この
    腕部の先端において側方に突出する爪とを備え、腕部の
    背面から爪先端までの幅寸法が上記貫通穴の径よりも大
    きく形成されているとともに、貫通穴の中心軸に対して
    フックを傾けながらフックを貫通穴に差し込む場合にの
    み貫通穴に対するフックの差し込みが許容されるように
    寸法が設定されていることを特徴とする吊り上げ用フッ
    ク装置。
  2. 【請求項2】 上記支持体が上記フックの上端に回動自
    在に枢着されるとともに、この枢支点よりワイヤー固定
    部側の方が同ワーク押え部側よりも重く形成され、上記
    貫通穴にフックを差し込んだ状態で放置すると、上記ワ
    イヤー固定部側が自重で傾いてワーク上面に当接し、相
    対的にフックが直立姿勢となって上記爪全体が貫通穴の
    周囲に確実に係合した状態となり、その状態で吊り上げ
    ると支持体が回動してワーク押え部とフックとでワーク
    が挾持されるように上記支持体及びフックが構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の吊り上げ用フック
    装置。
JP2758997A 1997-02-12 1997-02-12 吊り上げ用フック装置 Withdrawn JPH10218551A (ja)

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