JP4291225B2 - パラレルデータを受信する装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パラレルデータを高速で伝送するシステムに係り、ビット間の位相を同期させるデータ受信装置および方法に関する。
コンピュータにより大規模マルチプロセッサシステムを構成する際、メモリシステムのLSI(Large Scale Integration)とプロセッサのLSIを結ぶバスには、高いスループットが求められる。そのため、LSIの高速化に合わせて、バスの伝送レート(データレート)も高くなる一方である。
このような装置間において複数の信号線でデータを伝送するパラレルデータ伝送に関しては、従来より様々なシステムが提案されている(例えば、特許文献1〜6参照)。
特開2002−223208号公報 国際公開WO96/29655号パンフレット 特開平5−75594号公報 特開平6−53955号公報 特開2000−261297号公報 特開平11−275066号公報
しかしながら、従来のパラレル伝送には、次のような問題がある。
受信端において、パラレルデータをビット毎に調整したクロック信号で受信するだけでは、ビット間に位相差が現れる。例えば、図18に示すように、同時刻に送信された2つのデータ信号間にスキューがあり、bit0とbit1の間に位相差を生じている場合、Case AとCase Bの2つのタイミングのうち、どちらが同時刻データの組み合わせを表しているのか不明になっている。さらに、これらの2つの組み合わせ以外のデータの組み合わせが同時刻データに対応する場合もあり得る。
そこで、受信側では、この位相差を調整して、各ビットを受信装置の内部クロックに同期させてから、パラレルデータを受信する必要がある。
ところが、データレートが高くなると、データの有効時間が短くなり、受信端への信号到達時間よりも短くなることがある。また、データをサンプルするクロック信号を各受信フリップフロップへ伝送する時間のばらつきや環境による変動も相対的に大きくなり、無視することができない。さらに、複数の信号間における配線長による伝送時間のばらつきも無視できなくなる。
このため、パラレル伝送においては、全ビットのデータを1つのクロックツリーでサンプルする回路の設計が、物理的に困難になってきている。設計が困難であれば、製造時に装置毎・信号毎に設定を行う必要があるが、個体別の設定作業には手間がかかるので、量産する際の問題となる。
本発明の課題は、パラレルデータを高速で伝送するシステムにおいて、ビット間の位相を同期させながらデータを受信する装置および方法を提供することである。
図1は、本発明のデータ受信装置の原理図である。図1のデータ受信装置は、クロック調整手段101、データバッファ手段102、リード手段103、格納手段104、検出手段105、同期化手段106、調整手段108、ライトポインタ手段109、およびライト手段110を備え、複数ビットのパラレルデータを受信する。
本発明の第1の局面において、データ受信装置は、クロック調整手段101、データバッファ手段102、リード手段103、および格納手段104を備える。クロック調整手段101は、パラレルデータのビット毎にデータ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、ビット毎のデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整し、ビット数分の調整クロック信号を生成する。データバッファ手段102は、調整クロック信号に従ってビット毎のデータ信号を取り込み、時系列に一定数のデータをビット毎に保持する。リード手段103は、第2のクロック信号に従って、データバッファ手段102内の複数ビットのデータを時系列に選択し、パラレルデータとして読み出す。格納手段104は、読み出されたパラレルデータを格納する。
このようなデータ受信装置によれば、クロック調整手段101が生成する調整クロック信号により、ビット毎のセットアップタイムおよびホールドタイムが保障され、各ビットのデータ信号が適切なタイミングでデータバッファ手段102に取り込まれる。さらに、リード手段103により第2のクロック信号に従って複数ビットのデータを一斉に読み出すことで、ビット間のばらつきが調整されて、正しい組み合わせのパラレルデータが抽出される。
本発明の第2の局面において、データ受信装置は、クロック調整手段101、データバッファ手段102、リード手段103、および格納手段104を備える。クロック調整手段101は、パラレルデータの2つ以上のビットからなるグループ毎にデータ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、グループ内のビットのデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整し、グループ数分の調整クロック信号を生成する。データバッファ手段102は、グループ毎の調整クロック信号に従ってグループ内のビット毎のデータ信号を取り込み、時系列に一定数のデータをビット毎に保持する。リード手段103は、第2のクロック信号に従って、データバッファ手段102内の複数ビットのデータを時系列に選択し、パラレルデータとして読み出す。格納手段104は、読み出されたパラレルデータを格納する。
このようなデータ受信装置によれば、第1の局面におけるデータ受信装置と同様に、ビット間のばらつきが調整されて、正しい組み合わせのパラレルデータが抽出される。さらに、2つ以上のビットについてクロック調整手段101を共用することで、第1の局面におけるデータ受信装置と比較して、ハードウェアを削減することができる。
本発明の第3の局面において、第1または第2の局面におけるデータ受信装置は、検出手段105および同期化手段106をさらに備える。データバッファ手段102は、一定数のデータを時系列に保持する一定数のバッファ手段を含み、リード手段103は、リードポインタ手段107を含む。検出手段105は、あらかじめ決められた時系列データの受信を検出して検出信号を出力する。同期化手段106は、検出信号を第2のクロック信号に同期させて、同期信号を生成する。リードポインタ手段107は、第2のクロック信号に従って動作し、データバッファ手段102内の一定数のバッファ手段のうち、次に読み出されるデータが保持されているバッファ手段を示すリードポインタ情報を格納し、同期化手段106から同期信号が出力されたとき、リードポインタ情報を所定値に設定し、あらかじめ決められた順番で一定数のバッファ手段が選択されるようにリードポインタ情報を更新する。
このようなデータ受信装置によれば、トレーニングデータのような時系列データの受信を契機としてリードポインタ情報をリセットし、データバッファ手段102内の複数のバッファ手段からデータを順番に読み出すことが可能になる。
本発明の第4の局面において、第3の局面におけるデータ受信装置は、調整手段108をさらに備える。調整手段108は、同期信号を所定のクロック数だけ遅延させ、リードポインタ手段107は、調整手段108から同期信号が出力されたとき、リードポインタ情報を所定値に設定する。
このようなデータ受信装置によれば、特定のビットの時系列データを受信してから所定時間が経過した後に、リードポインタ情報が所定値に設定される。したがって、遅延クロック数を適切に設定すれば、パラレルデータの全ビットの時系列データを受信した後に、リードポインタ情報をリセットすることが可能になる。
本発明の第5の局面において、第3の局面におけるデータ受信装置は、ライトポインタ手段109およびライト手段110をさらに備える。ライトポインタ手段109は、データバッファ手段102内の一定数のバッファ手段のうち、次にデータが格納されるバッファ手段を示すライトポインタ情報を格納し、検出手段105から検出信号が出力されたとき、ライトポインタ情報を所定値に設定し、あらかじめ決められた順番で一定数のバッファ手段が選択されるようにライトポインタ情報を更新する。ライト手段110は、ライトポインタ情報により示されるバッファ手段にデータ信号を入力する。
このようなデータ受信装置によれば、トレーニングデータのような時系列データの受信を契機としてライトポインタ情報をリセットし、データバッファ手段102内の複数のバッファ手段にデータを順番に書き込むことが可能になる。
クロック調整手段101、データバッファ手段102、格納手段104、検出手段105、同期化手段106、リードポインタ手段107、調整手段108、およびライトポインタ手段109は、例えば、後述する図3および17のリングバッファ305、受信レジスタ314、ライトポインタリセットタイミング検出回路303、同期化回路311、リードポインタ回路313、調整回路312、およびライトポインタ回路304にそれぞれ対応する。
リード手段103は、例えば、リードポインタ回路313と後述する図5のデコーダ512およびセレクタ531に対応し、ライト手段110は、例えば、図5のデコーダ511、AND回路522−j、523−j、およびOR回路524−j(j=0,1,...,15)に対応する。
第1のクロック信号、第2のクロック信号、調整クロック信号、および検出信号は、例えば、図3および17のclk、CLKIN、iclk#0、およびrst−tim#0にそれぞれ対応し、同期信号は、例えば、後述する図7および8のRPTR_RST_SYNCに対応する。
本発明によれば、パラレルデータの高速伝送に伴う、ビット間の伝送時間の大きなばらつきを動的に調整し、正しい組み合わせのデータを受信することができる。また、運用中の環境の変化による変動にも対応することができ、製造時に個体別の設定を行う必要もなくなる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図2は、実施形態のデータ伝送システムの構成図である。図2のデータ伝送システムは、送信装置201、受信装置202、および発振器203からなり、送信装置201はnビットのパラレルデータを受信装置202に送信する。送信装置201と受信装置202の間は、例えば、プリント基板の配線パターンで接続される。
送信装置201は、フェーズロックドループ(PLL)211、Dフリップフロップ回路212、パターン発生器213、セレクタ214、および出力バッファ215を備える。PLL211は、発振器203から供給される参照用のクロック信号から独自のクロック信号を生成し、そのクロック信号に従ってnビットの送信データを生成する。送信データとしては、通常の運用データとトレーニングデータが生成される。
フリップフロップ回路212は、運用データを保持し、パターン発生器213は、あらかじめ決められた時系列データであるトレーニングデータを生成する。セレクタ214は、システム全体を制御する機構からのモード信号に応じて入力を切り替える。モード信号が運用モードを表すときはフリップフロップ回路212の出力を選択し、モード信号がチューニングモードを表すときはパターン発生器213の出力を選択する。出力バッファ215は、セレクタ214により選択された送信データを受信装置202に出力する。
受信装置202は、PLL221および受信回路222、223を備える。PLL221は、発振器203から供給されるクロック信号から内部クロック信号CLKINを生成し、受信回路223に出力する。また、発振器203からのクロック信号は、クロック信号clkとして受信回路222に入力される。
受信回路222は、パラレルデータのビット毎に設けられたn個のビットデータ保持回路224−i(i=0,1,...,n−2,n−1)を含む。ビットデータ保持回路224−iは、クロック信号clkの位相を調整して調整クロック信号を生成し、そのクロック信号に従って動作して、1ビット分のデータを保持する。受信回路223は、パラレルバス毎に設けられ、クロック信号CLKINに従って動作して、パラレルバスの全ビット分のデータを保持する。
図3は、図2の受信装置202の構成例を示している。図3の受信装置202は、入力バッファ301を備え、ビットデータ保持回路224−0は、クロック調整回路302、ライトポインタリセットタイミング検出回路303、ライトポインタ回路304、およびリングバッファ305を備える。また、受信回路223は、同期化回路311、調整回路312、リードポインタ回路313、および受信レジスタ314を備える。
入力バッファ301は、LSI外部からの入力信号のレベルをLSI内部のレベルに合わせる専用バッファであり、送信装置201からのパラレルデータをビット毎のデータ信号it#i(i=0,1,...,n−2,n−1)に分離して、ビットデータ保持回路224−iに出力する。
クロック調整回路302は、データ信号it#0の変化点を検出し、それを元に、it#0のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるようにクロック信号clkを調整して、調整クロック信号iclk#0を生成する。ライトポインタリセットタイミング検出回路303は、時系列に入力されるデータ信号it#0からトレーニングデータを検出して、信号rst−tim#0をライトポインタ回路304および同期化回路311に出力する。
リングバッファ305は、複数段のバッファで構成され、時系列に段数分のデータを保持する。ライトポインタ回路304は、リングバッファ305にデータを書き込むために、次のクロックで書き込むべきバッファを示す値をライトポインタとして保持する。ライトポインタは、リングバッファ305の段数分の値を巡回し、信号rst−tim#0によりリセットされる。リングバッファ305は、ライトポインタの値が示すバッファに、データ信号it#0の値を格納する。その他のバッファは、既に格納されている値を保持する。ライトポインタとしては、例えば、バッファ番号が用いられる。
ライトポインタリセットタイミング検出回路303、ライトポインタ回路304、およびリングバッファ305は、クロック信号iclk#0に従って動作する。その他のビットデータ保持回路224の構成および動作についても、ビットデータ保持回路224−0と同様である。
リードポインタ回路313は、リングバッファ305からデータを時系列に読み出すために、次に読み出すべきバッファを示す値をリードポインタとして保持する。リードポインタは、ライトポインタと同様に、リングバッファ305の段数分の値を巡回する。バッファの読み出しは書き込みとは関係なく行われ、ビットデータ保持回路224−0〜224−(n−1)のそれぞれのリングバッファ305から、リードポインタの値が示すバッファのデータが選択されて一斉に読み出される。
受信レジスタ314は、ビットデータ保持回路224−0〜224−(n−1)から読み出されたデータを、パラレルデータ全体として、クロック信号CLKINに従って記録する。こうして、送信装置201から同時刻に送信されたパラレルデータがサンプルされる。
同期化回路311は、複数段のフリップフロップ回路で構成され、ライトポインタリセットタイミング検出回路303の出力信号rst−tim#0をクロック信号CLKINに同期させて、調整回路312に出力する。ライトポインタリセットタイミング検出回路303はビット毎に設けられるが、この例では、ビット#0がパラレルデータの代表ビットとして選択され、信号rst−tim#0のみが同期化回路311に接続されている。
調整回路312は、同期化回路311の出力信号をさらに遅延させてリードポインタ回路313に出力する回路であり、遅延クロック数を設定する機構を含む。調整回路312には、所定数の状態のうちの1つが設定され、同期化回路311の出力信号は、設定された状態に応じたクロック数だけ遅れて調整回路312から出力される。リードポインタは、調整回路312の出力信号によりリセットされる。同期化回路311の出力信号を遅延させる必要がない場合は、調整回路312を省略してもよい。
同期化回路311、調整回路312、リードポインタ回路313、および受信レジスタ314は、クロック信号CLKINに従って動作する。
このような受信装置202によれば、ビットデータ保持回路224−iによりビット毎のセットアップタイムおよびホールドタイムが保障され、受信回路223によりビット間のばらつきが調整されて、正しい組み合わせのパラレルデータが抽出される。
次に、図4から図10までを参照しながら、図3のビットデータ保持回路224−iおよび受信回路223の具体的な回路構成について説明する。
図4は、図3のクロック調整回路302の構成例を示している。図4のクロック調整回路は、sclk生成回路401、シフトレジスタ回路402、位相調整回路403、DDR(Double Data Rate)チョッパ404、およびDフリップフロップ回路405を備える。
sclk生成回路401は、データ信号it#0からタイミング信号sclkを生成し、シフトレジスタ回路402に出力する。シフトレジスタ回路402は、フリップフロップ回路405から出力される制御信号downに応じて、位相調整回路403のための制御信号を生成する。位相調整回路403は、シフトレジスタ回路402からの制御信号に従ってクロック信号clkの位相を調整し、クロック信号iclk#0を生成する。生成されたクロック信号iclk#0は、フリップフロップ回路405の端子Dにデータ信号として入力される。
DDRチョッパ404は、データ信号it#0の立ち上がり/立ち下がり(アップ/ダウン)エッジからクロック信号pdclkを生成する。生成されたクロック信号pdclkは、フリップフロップ回路405の端子CKに入力される。
フリップフロップ回路405は、クロック信号iclk#0とデータ信号it#0の位相関係を検出する位相検出器として動作し、クロック信号pdclkに従ってクロック信号iclk#0をラッチして、制御信号downを生成する。
こうして、シフトレジスタ回路402は、制御信号downの値が論理“1”か“0”かを判定して、位相調整回路403の遅延量の増減を制御する。これにより、調整用のフィードバックループが形成され、データ信号it#0をサンプルするためのクロック信号iclk#0の有効エッジを、データ信号it#0の安定した時点に合わせることができる。
図5は、図3のライトポインタ回路304、リングバッファ305、およびリードポインタ回路313の構成例を示している。ライトポインタおよびリードポインタは、それぞれ、あらかじめ決められた順序で所定数の状態を遷移するように制御される。
図5のライトポインタ回路304は、フリーランのカウンタで構成することができ、AND回路501、Dフリップフロップ回路502、および加算回路503を備える。AND回路501は、ライトポインタリセットタイミング検出回路303からの信号rst−tim#0を反転した値と加算回路503の出力の論理積を、フリップフロップ回路502に出力する。
フリップフロップ回路502は、クロック信号iclk#0に従ってAND回路501の出力をラッチし、4ビットのライトポインタWPTR[3:0]として保持する。加算回路503は、フリップフロップ回路502から出力されるWPTR[3:0]の値に1を加算して、AND回路501に出力する。これにより、ライトポインタは“0”〜“15”の値を巡回し、信号rst−tim#0の値が“1”のときに“0”にリセットされる。
リングバッファ305は、デコーダ511、512、Dフリップフロップ回路521−j、AND回路522−j、523−j、OR回路524−j(j=0,1,...,15)、およびセレクタ531を備える。
デコーダ511は、ライトポインタ回路304から出力されるWPTR[3:0]の値をデコードして16ビットの選択信号BUF_WE[15:0]を生成し、ビット毎にAND回路522−0〜522−15および523−0〜523−15に出力する。この場合、選択信号BUF_WE[15:0]のうち、WPTR[3:0]の値が示すビットのみが“1”となり、その他のビットは“0”となる。
AND回路522−jは、選択信号BUF_WE[15:0]のビットjの値とデータ信号it#0の論理積を、OR回路524−jに出力し、AND回路523−jは、選択信号BUF_WE[15:0]のビットjを反転した値とフリップフロップ回路521−jの出力の論理積を、OR回路524−jに出力する。OR回路524−jは、AND回路522−jとAND回路523−jの出力の論理和を、フリップフロップ回路521−jに出力する。そして、フリップフロップ回路521−jは、クロック信号iclk#0に従ってOR回路524−jの出力をラッチし、セレクタ531に出力する。
したがって、選択信号BUF_WE[15:0]のビットjが“1”のとき、16個のフリップフロップ回路521−0〜521−15のうち、フリップフロップ回路521−jのみにデータ信号it#0が格納され、その他のフリップフロップ回路521は以前と同じデータを保持する。
デコーダ512は、リードポインタ回路313から出力される、4ビットのリードポインタRPTR[3:0]の値をデコードして、16ビットの選択信号BUF_SEL[15:0]を生成し、セレクタ531に出力する。この場合、選択信号BUF_SEL[15:0]のうち、RPTR[3:0]の値が示すビットのみが“1”となり、その他のビットは“0”となる。セレクタ531は、ビットjが“1”のときフリップフロップ回路521−jの出力を選択して、受信レジスタ314に出力する。
受信レジスタ314は、Dフリップフロップ回路551を備える。フリップフロップ回路551は、クロック信号CLKINに従ってセレクタ531の出力をラッチし、受信データとして保持する。
リードポインタ回路313は、ライトポインタ回路304と同様にカウンタで構成することができ、AND回路541、Dフリップフロップ回路542、および加算回路543を備える。AND回路541は、調整回路312からの信号RPTR_RST_Dを反転した値と加算回路543の出力の論理積を、フリップフロップ回路542に出力する。
フリップフロップ回路542は、クロック信号CLKINに従ってAND回路541の出力をラッチし、RPTR[3:0]として保持する。加算回路543は、フリップフロップ回路542から出力されるRPTR[3:0]の値に1を加算して、AND回路541に出力する。これにより、リードポインタは“0”〜“15”の値を巡回し、信号RPTR_RST_Dの値が“1”のときに“0”にリセットされる。
ここでは、ライトポインタWPTR[3:0]およびリードポインタインタRPTR[3:0]を“0”にリセットしているが、それ以外の所定の値にリセットするようにしても構わない。
図6は、図3のライトポインタリセットタイミング検出回路303の構成例を示している。図6のライトポインタリセットタイミング検出回路は、16個のDフリップフロップ回路601−j(j=0,1,...,15)からなるシフトレジスタ回路と、Dフリップフロップ回路602、および比較回路603を備える。
各フリップフロップ回路601−jは、クロック信号iclk#0に従って、時系列に入力されるデータ信号it#0を次の段のフリップフロップ回路601−(j+1)にシフトしていく。フリップフロップ回路602は、送信装置201から送信される16ビットのトレーニングデータと同じパターンをPATARN[15:0]として保持する。
比較回路603は、フリップフロップ回路601−0〜601−15の出力とフリップフロップ回路602の出力を比較し、両者が一致したとき、信号rst−tim#0として“1”を出力する。したがって、PATARN[15:0]に設定されたパターンと一致するデータがシフトレジスタ回路内に並んだとき、ライトポインタのリセット契機信号が出力される。
図7は、図3の同期化回路311の構成例を示している。図7の同期化回路は、OR回路701、Dフリップフロップ回路702〜707、およびAND回路708を備える。OR回路701は、信号rst−tim#0とフリップフロップ回路702の出力の論理和をフリップフロップ回路702に出力し、フリップフロップ回路702は、クロック信号iclk#0に従ってOR回路701の出力をラッチし、出力する。
フリップフロップ回路703〜707は、クロック信号CLKINに従って、フリップフロップ回路702の出力を次段のフリップフロップ回路にシフトしていく。AND回路708は、フリップフロップ回路707の出力を反転した値とフリップフロップ回路706の出力の論理積を、信号RPTR_RST_SYNCとして出力する。
こうして、ライトポインタのリセット契機となる信号rst−tim#0をクロック信号CLKINに同期させた信号RPTR_RST_SYNCが生成される。信号RPTR_RST_SYNCは、リードポインタのリセット契機となる信号RPTR_RST_Dを生成するために用いられる。
図3では、ビット#0がパラレルデータの代表ビットとして選択され、信号rst−tim#0のみに基づいてリードポインタをリセットしているが、パラレルデータの2つ以上のビットのライトポインタリセットタイミング検出回路から出力される2つ以上の信号rst−tim#i(i=0,1,...,n−2,n−1)に基づいてリードポインタをリセットするようにしてもよい。
図8は、n=64の場合のパラレルデータの全ビットのライトポインタリセットを待ち合わせて、信号RPTR_RST_SYNCを生成する同期化回路の構成例を示している。図8の同期化回路は、OR回路801−i(i=0,1,...,63)、Dフリップフロップ回路802−i、AND回路803、809、およびDフリップフロップ回路804〜808を備える。
OR回路801−iは、信号rst−tim#iとフリップフロップ回路802−iの出力の論理和をフリップフロップ回路802−iに出力し、フリップフロップ回路802−iは、クロック信号iclk#iに従ってOR回路801−iの出力をラッチし、出力する。AND回路803は、フリップフロップ回路802−0〜802−63の論理積をフリップフロップ回路804に出力する。
フリップフロップ回路804〜808は、クロック信号CLKINに従って、AND回路803の出力を次段のフリップフロップ回路にシフトしていく。AND回路809は、フリップフロップ回路808の出力を反転した値とフリップフロップ回路807の出力の論理積を、信号RPTR_RST_SYNCとして出力する。
図3の調整回路312は、同期化回路311が全ビットのライトポインタリセットを待ち合わせていない場合に、それらのリセットを待ち合わせる場合と等価の一定の遅延を設定により追加して、ビット間のばらつきを補償する回路であり、例えば、カウンタ回路または複数段のフリップフロップからなるシフトレジスタ回路により実現される。
ただし、ビット間のばらつきが比較的小さい場合には、同期化回路311と調整回路312により、不必要な遅延が生じる可能性がある。この遅延は、プロセッサにとっては、メモリレイテンシとして性能に大きく影響する。そこで、この遅延を必要最小限にするために、必要十分なタイミングまで遡って、リードポインタのリセット契機を生成することが望まれる。
本実施形態では、リードポインタが巡回する構成をとっていることを利用し、同期化回路311の遅延と合わせて、ポインタ値の1周分近くの遅延を設定することにより、読み出し時の遅延を必要最小限に抑えるようにしている。
図9は、カウンタ回路を用いた場合の調整回路312の構成例を示している。図9の調整回路は、Dフリップフロップ回路901、905、910、AND回路902、903、908、911、OR回路904、909、減算回路906、および検出回路907を備える。
フリップフロップ回路901には、4ビットの信号DEFAULT[3:0]により、0〜15のいずれかを初期値として設定することができる。フリップフロップ回路901は、クロック信号CLKINに従って、設定されたDEFAULT[3:0]の値をAND回路902に出力する。
AND回路902、903、OR回路904、フリップフロップ回路905、および減算回路906はダウンカウンタを構成する。AND回路902は、信号DEFAULT[3:0]と信号RPTR_RST_SYNCの論理積を出力し、AND回路903は、減算回路906の出力と信号RPTR_RST_SYNCを反転した値の論理積を出力する。OR回路904は、AND回路902の出力とAND回路903の出力の論理和を出力する。
フリップフロップ回路905は、クロック信号CLKINに従ってOR回路904の出力をラッチし、カウント値を示す信号DEL_TAU[3:0]として出力する。減算回路906は、信号DEL_TAU[3:0]の値から1を減算して、AND回路903に出力する。検出回路907は、信号DEL_TAU[3:0]の値が“0”になったことを検出し、信号“1”を出力する。
AND回路908は、検出回路907の出力を反転した値とフリップフロップ回路910の出力信号ONCEの論理積を出力し、OR回路909は、AND回路908の出力と信号RPTR_RST_SYNCの論理和を出力する。フリップフロップ回路910は、クロック信号CLKINに従ってOR回路909の出力をラッチし、信号ONCEとして出力する。AND回路911は、検出回路907の出力と信号ONCEの論理積を、信号RPTR_RST_Dとして出力する。
このような調整回路によれば、信号RPTR_RST_SYNCが“1”になったとき、フリップフロップ回路905に保持された初期値がフリップフロップ回路905にロードされ、次に信号RPTR_RST_SYNCが“0”になると、ダウンカウントが開始される。そして、カウント値が“0”になったとき、信号RPTR_RST_Dとして“1”が出力され、リードポインタがリセットされる。
したがって、1クロックあたりの遅延時間をτとすると、1〜16τの範囲で同期化回路311の出力信号を遅延させて、リードポインタのリセット契機を調整することができる。
図10は、シフトレジスタ回路を用いた場合の調整回路312の構成例を示している。図10の調整回路は、Dフリップフロップ回路1001、1002−j(j=0,1,...,15)、デコーダ1003、およびセレクタ1004を備える。
フリップフロップ回路1001は、図9のフリップフロップ回路901と同様に、0〜15のいずれかの初期値を示す信号DEFAULT[3:0]を保持し、クロック信号CLKINに従ってデコーダ1003に出力する。デコーダ1003は、4ビットの信号DEFAULT[3:0]をデコードして選択信号を生成し、セレクタ1004に出力する。
フリップフロップ回路1002−0〜1002−15は、クロック信号CLKINに従って信号RPTR_RST_SYNCを次段のフリップフロップ回路にシフトしていく。各フリップフロップ回路1002−jの出力はセレクタ1004に入力される。セレクタ1004は、デコーダ1003からの選択信号に応じて、いずれかのフリップフロップ回路1002−jの出力を選択し、信号RPTR_RST_Dとして出力する。
このような調整回路によれば、信号RPTR_RST_SYNCは、信号DEFAULT[3:0]の値に応じた遅延クロック数だけ遅れて、信号RPTR_RST_Dとして出力される。したがって、図9の場合と同様に、1〜16τの範囲で同期化回路311の出力信号を遅延させて、リードポインタのリセット契機を調整することができる。
次に、図11から図13までを参照しながら、図3のビットデータ保持回路224−iおよび受信回路223の具体的な動作について説明する。
図11は、受信回路223に調整回路312を設けない場合の動作を示すタイミングチャートである。この場合、図7の同期化回路の出力信号RPTR_RST_SYNCが、そのままリセット契機信号RPTR_RST_Dとしてリードポインタ回路313に入力される。1101〜1136は、データ伝送システムの以下の信号またはデータのタイミングを表している。

<ポインタリセット(全ビットに適用)>
1101:送信装置201のビット#0の送信データ
1102:受信装置202のビット#0の受信データ
1103:クロック信号clk
1104:クロック信号iclk#0
1105:データ信号it#0
1106:信号rst−tim#0
1107:図7のフリップフロップ回路702の出力
1108:ライトポインタWPTR

<同期化回路(代表ビットのみ)>
1109:クロック信号CLKIN
1110:図7のフリップフロップ回路703の出力
1111:図7のフリップフロップ回路704の出力
1112:図7のフリップフロップ回路705の出力
1113:図7のフリップフロップ回路706の出力
1114:図7のフリップフロップ回路707の出力
1115:リードポインタRPTR

<データフロー>
1116:ライトポインタWPTR
1117:データ信号it#0
1118:クロック信号CLKIN
1119:リードポインタRPTR
1120:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−0の出力
1121:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−1の出力
1122:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−2の出力
1123:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−3の出力
1124:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−4の出力
1125:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−5の出力
1126:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−6の出力
1127:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−7の出力
1128:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−8の出力
1129:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−9の出力
1130:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−10の出力
1131:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−11の出力
1132:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−12の出力
1133:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−13の出力
1134:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−14の出力
1135:図5のリングバッファ305のフリップフロップ回路521−15の出力
1136:受信レジスタ314のビット#0の格納データ

iclk#0(1104)の立ち上がりエッジに対応する時刻T2において、トレーニングデータ(1105)として送信されたリセットパターン1141が検出されると、信号rst−tim#0(1106)が“1”となり、次の立ち上がりエッジに対応する時刻T3において、信号rst−tim#0が“0”となる。これにより、フリップフロップ回路702の出力(1107)が“1”となり、ライトポインタWPTR(1108、1116)がリセットされる。リセットが実行されるまでは、ライトポインタWPTRは適当な値を巡回している。
ライトポインタWPTRがリセットされると、iclk#0(1104)の次の立ち上がりエッジに対応する時刻T4において、受信データ“HH”(1105、1117)がリングバッファ305のフリップフロップ回路521−0(1120)に書き込まれる。以後、ライトポインタWPTRがインクリメントされる度に、リングバッファ305の対応するフリップフロップ回路(1121〜1135)に受信データが順番に書き込まれていく。
一方、フリップフロップ回路702の出力(1107)は、フリップフロップ回路703〜707(1110〜1114)を順番に伝搬し、フリップフロップ回路706(1113)が“1”を出力したとき、同期化回路311の出力信号RPTR_RST_SYNCが“1”となる。そして、CLKIN(1109、1118)の次の立ち上がりエッジに対応する時刻T5において、リードポインタRPTR(1115、1119)がリセットされる。リセットが実行されるまでは、リードポインタRPTRは適当な値を巡回している。
リードポインタRPTRがリセットされると、CLKIN(1109、1118)の次の立ち上がりエッジに対応する時刻T6において、リングバッファ305のフリップフロップ回路521−0のデータ“HH”(1120)が読み出され、受信レジスタ314のビット#0(1136)に格納される。以後、リードポインタRPTRがインクリメントされる度に、リングバッファ305の対応するフリップフロップ回路(1121〜1135)からデータが順番に読み出されて、受信レジスタ314のビット#0に書き込まれていく。
この例では、時刻T1において送信装置201からデータ“HH”が送信されてから、時刻T6において受信レジスタ314にデータ“HH”が格納されるまでのレイテンシは、約9.5サイクルとなる。
図12は、2つのビットデータ保持回路224−iにおけるライトポインタのリセットタイミングを示すタイミングチャートである。この例では、送信装置201(出力元)から同時刻にビットXおよびYのデータが出力され、受信装置202(入力端)では、ビットXのデータをビットYのデータより遅れて受信している。リセットパターンとしては、データ列0〜15が用いられている。
この場合、ビットXのビットデータ保持回路とビットYのビットデータ保持回路では、それぞれ異なるタイミングでリセットパターンが検出され、ライトポインタがリセットされる。ビットYのライトポインタは時刻T11でリセットされ、以後、リングバッファのライトポインタにより示されるフリップフロップ回路にビットYの受信データが書き込まれていく。また、ビットXのライトポインタは時刻T12でリセットされ、以後、リングバッファのライトポインタにより示されるフリップフロップ回路にビットXの受信データが書き込まれていく。
このように、一般には、ライトポインタのリセットはビット毎に異なるタイミングで発生し、パラレルデータはビット毎に異なるタイミングでリングバッファに書き込まれる。しかし、内部クロック信号CLKINに従って、全ビットのデータを一斉にリングバッファから読み出すことで、パラレルデータを同じタイミングで受信レジスタ314に格納することができる。
図13は、受信回路223に図9の調整回路を設けた場合の動作を示すタイミングチャートである。この例では、信号DEFAULT[3:0]の値として“12”が設定されており、調整回路312は、同期化回路311の出力信号RPTR_RST_SYNCを13τだけ遅延させる。1101〜1136は、図11と同じ信号またはデータのタイミングを表しており、1301および1302は、以下の信号のタイミングを表している。

<調整回路(代表ビットのみ)>
1301:図9の信号DEL_TAU[3:0]
1302:図9の信号ONCE

この場合、時刻T5までの動作は図11と同様である。同期化回路311の出力信号RPTR_RST_SYNCが“1”になると、信号DEFAULT[3:0]の値がフリップフロップ回路905にロードされ、時刻T5において信号DEL_TAU[3:0](1301)として“12”が出力される。それとともに、信号ONCE(1302)が“1”となり、ダウンカウントが開始される。
その後、時刻T8において受信データ“XX”(1105、1117)がリングバッファ305のフリップフロップ回路521−0(1120)に書き込まれる。以後、ライトポインタWPTRがインクリメントされる度に、リングバッファ305の対応するフリップフロップ回路(1121〜1135)に受信データが順番に書き込まれていく。
ダウンカウントが終了し、信号DEL_TAU[3:0](1301)として“0”が出力されると、調整回路312の出力信号RPTR_RST_Dが“1”となる。そして、CLKIN(1109、1118)の次の立ち上がりエッジに対応する時刻T9において、リードポインタRPTR(1115、1119)がリセットされるとともに、信号ONCE(1302)が“0”となる。リセットが実行されるまでは、リードポインタRPTRは適当な値を巡回している。
リードポインタRPTRがリセットされると、CLKIN(1109、1118)の次の立ち上がりエッジに対応する時刻T10において、リングバッファ305のフリップフロップ回路521−0のデータ“XX”(1120)が読み出され、受信レジスタ314のビット#0(1136)に格納される。以後、リードポインタRPTRがインクリメントされる度に、リングバッファ305の対応するフリップフロップ回路(1121〜1135)からデータが順番に読み出されて、受信レジスタ314のビット#0に書き込まれていく。
この例では、時刻T7において送信装置201からデータ“XX”が送信されてから、時刻T10において受信レジスタ314にデータ“XX”が格納されるまでのレイテンシは、約6.5サイクルとなる。したがって、図11のデータ“HH”の場合よりも、レイテンシは3サイクルだけ改善されている。言い換えれば、調整回路312を用いてリードポインタのリセット契機信号を13τだけ遅らせることにより、見掛け上、リードポインタを3サイクルだけ遡って動作させることができ、同期化回路311によって失われようとしたロスを巻き戻すことができる。
ところで、以上説明した実施形態では、パラレルデータの転送周波数と内部クロック信号CLKINの周波数が1対1の関係にあることを前提にしており、リングバッファ305のアンダーラン/オーバーランは発生しない。これらの周波数が1対Nの関係にある場合は、リードポインタの更新回数を1/Nにすることで、アンダーラン/オーバーランを防止することが可能である。
図14は、このようなリードポインタ回路313の構成例を示している。図14のリードポインタ回路は、Dフリップフロップ回路1401、1406、1412、OR回路1402、1405、1411、AND回路1403、1404、1409、1410、減算回路1407、検出回路1408、および加算回路1413を備える。
フリップフロップ回路1401には、4ビットの信号N[3:0]により、0〜15のいずれかを固定値として設定することができる。設定される固定値は、分周比Nより1だけ小さく、N[3:0]=0,1,2,3,...,15は、N=1,2,3,4,...,16に対応する。フリップフロップ回路1401は、クロック信号CLKINに従って、設定されたN[3:0]の値をAND回路1403に出力する。
OR回路1402は、調整回路312からの信号RPTR_RST_Dと検出回路1408の出力信号SAMPLE_TIMの論理和を、AND回路1403および1404に出力する。
AND回路1403、1404、OR回路1405、フリップフロップ回路1406、および減算回路1407はダウンカウンタを構成し、図9のダウンカウンタと同様に動作して、カウント値を示す信号を検出回路1408に出力する。検出回路1408は、カウント値が“0”になったことを検出し、信号SAMPLE_TIMとして“1”を出力する。
AND回路1409は、信号SAMPLE_TIMを反転した値とフリップフロップ回路1412の出力信号RPTR[3:0]の論理積を出力し、加算回路1413は、RPTR[3:0]の値に1を加算してAND回路1410に出力する。AND回路1410は、信号SAMPLE_TIMと加算回路1413の出力の論理積を出力し、OR回路1411は、AND回路1409の出力とAND回路1410の出力の論理和を出力する。フリップフロップ回路1412は、クロック信号CLKINに従ってOR回路1411の出力をラッチし、RPTR[3:0]として出力する。
このようなリードポインタ回路によれば、信号RPTR_RST_Dが“1”になったとき、フリップフロップ回路1401に保持された固定値がフリップフロップ回路1406にロードされ、次に信号RPTR_RST_Dが“0”になると、ダウンカウントが開始される。ダウンカウントが終了するまで信号SAMPLE_TIMは“0”のままなので、リードポインタは更新されず、現在の値が保持される。そして、カウント値が“0”になったとき、信号SAMPLE_TIMとして“1”が出力され、リードポインタが更新されるとともに、固定値が再びフリップフロップ回路1406にロードされる。以後、同様の動作が繰り返され、リードポインタはNτに1回更新される。
図15は、図14のリードポインタ回路に調整回路312と同様の機能を付加した構成例を示している。この構成では、リードポインタのリセット値を任意の値に設定することができるので、調整回路312は不要となり、同期化回路311の出力信号RPTR_RST_SYNCが直接リードポインタ回路に入力される。
このリードポインタ回路は、Dフリップフロップ回路1401、1406、1412、1502、OR回路1402、1405、1506、AND回路1403、1404、1503、1504、1505、減算回路1407、検出回路1408、および加算回路1413を備える。このうち、図14と同じ符号の回路は、図14の場合と同様に動作する。
バッファ1501は、入力された信号RPTR_RST_SYNCを、信号RPTR_RST_DとしてOR回路1402に出力する。フリップフロップ回路1502には、4ビットの信号DEFAULT[3:0]により、0〜15のいずれかをリセットポインタの初期値(リセット値)として設定することができる。フリップフロップ回路1502は、クロック信号CLKINに従って、設定されたDEFAULT[3:0]の値をAND回路1505に出力する。
AND回路1503は、信号SAMPLE_TIMを反転した値と、信号RPTR_RST_SYNCを反転した値と、フリップフロップ回路1412の出力信号RPTR[3:0]の論理積を出力する。AND回路1504は、信号SAMPLE_TIMと、信号RPTR_RST_SYNCを反転した値と、加算回路1413の出力の論理積を出力し、OR回路1506は、AND回路1503、1504、および1505の出力の論理和を出力する。フリップフロップ回路1412は、クロック信号CLKINに従ってOR回路1506の出力をラッチし、RPTR[3:0]として出力する。
図16は、図15のリードポインタ回路を用いた場合の動作を示すタイミングチャートである。この例では、N[3:0]の値として“0”が設定されており(N=1)、信号DEFAULT[3:0]の値として“3”が設定されている。1101〜1136は、図11と同じ信号またはデータのタイミングを表している。
この場合、時刻T5までの動作は図11と同様である。時刻T5より前の時刻T22において、受信データ“KK”(1105、1117)がリングバッファ305のフリップフロップ回路521−3(1123)に書き込まれる。
同期化回路311の出力信号RPTR_RST_SYNCが“1”になると、信号N[3:0]の値がフリップフロップ回路1406にロードされる。次に、時刻T5において信号DEFAULT[3:0]の値がフリップフロップ回路1412にロードされ、リードポインタRPTR(1115、1119)が“3”にリセットされる。リセットが実行されるまでは、リードポインタRPTRは適当な値を巡回している。
リードポインタRPTRがリセットされると、時刻T6において、リングバッファ305のフリップフロップ回路521−3のデータ“KK”(1123)が読み出され、受信レジスタ314のビット#0(1136)に格納される。以後、リードポインタRPTRがインクリメントされる度に、リングバッファ305の対応するフリップフロップ回路(1124〜1135、1120〜1122)からデータが順番に読み出されて、受信レジスタ314のビット#0に書き込まれていく。
この例では、時刻T21において送信装置201からデータ“KK”が送信されてから、時刻T6において受信レジスタ314にデータ“KK”が格納されるまでのレイテンシは、約6.5サイクルとなる。したがって、調整回路312を設けなくても、図13のデータ“XX”の場合と同様のレイテンシが実現されている。
図3に示した受信装置202では、パラレルデータのビット毎にクロック調整回路302が設けられているが、全ビットをいくつかのグループに分けて、グループ毎にクロック調整回路302を設けることも可能である。
図17は、パラレルデータを4ビット毎のグループに分けた場合の受信装置の構成例を示している。図17において、図3と同じ符号の回路は、図3と同様の構成および機能を有する。図17の受信装置1701は、PLL221、入力バッファ301、m個のデータ保持回路1702−k(k=0,1,...,m−2,m−1)、および受信回路223を備える。
データ保持回路1702−0は、グループクロック調整回路1703および4つのビットデータ保持回路1704−p(p=0,1,2,3)からなる。グループクロック調整回路1703は、クロック調整回路302、ライトポインタリセットタイミング検出回路303、およびライトポインタ回路304を備え、各ビットデータ保持回路1704−pはリングバッファ305を備える。
入力バッファ301から出力されるn個のデータ信号it#0〜it#nのうち、4つのデータ信号it#0〜it#3がデータ保持回路1702−0に入力され、データ信号it#0はグループクロック調整回路1703およびビットデータ保持回路1704−0に入力され、データ信号it#1〜it#3はそれぞれビットデータ保持回路1704−1〜1704−3に入力される。
グループクロック調整回路1703は、図3の場合と同様にして、データ信号it#0から調整クロック信号iclk#0と信号rst−tim#0を生成する。4つのビットデータ保持回路1704−0〜1704−3のリングバッファ305は、すべて同じ調整クロック信号iclk#0に従って動作する。
その他のデータ保持回路1702の構成および動作についても、データ保持回路1702−0と同様である。ただし、この例では、データ保持回路1702−1〜1702−(m−1)の出力信号は同期化回路311には接続されない。
一方、図8と同様の同期化回路を用いれば、2つ以上のグループのライトポインタリセットタイミング検出回路から出力される2つ以上の信号rst−tim#i(i=0,4,8,...)を待ち合わせることも可能である。
このような受信装置1701によれば、図3の受信装置202と比較して、クロック調整回路302等のハードウェアを大幅に削減することができる。なお、1グループ当たりのビット数は任意であり、4ビットに限定されるものではない。
(付記1) 複数ビットのパラレルデータを受信するデータ受信装置であって、
前記パラレルデータのビット毎にデータ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、ビット毎のデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整し、ビット数分の調整クロック信号を生成するクロック調整手段と、
前記調整クロック信号に従って前記ビット毎のデータ信号を取り込み、時系列に一定数のデータをビット毎に保持するデータバッファ手段と、
第2のクロック信号に従って、前記データバッファ手段内の複数ビットのデータを時系列に選択し、パラレルデータとして読み出すリード手段と、
読み出されたパラレルデータを格納する格納手段と
を備えることを特徴とするデータ受信装置。
(付記2) 複数ビットのパラレルデータを受信するデータ受信装置であって、
前記パラレルデータの2つ以上のビットからなるグループ毎にデータ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、グループ内のビットのデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整し、グループ数分の調整クロック信号を生成するクロック調整手段と、
グループ毎の調整クロック信号に従ってグループ内のビット毎のデータ信号を取り込み、時系列に一定数のデータをビット毎に保持するデータバッファ手段と、
第2のクロック信号に従って、前記データバッファ手段内の複数ビットのデータを時系列に選択し、パラレルデータとして読み出すリード手段と、
読み出されたパラレルデータを格納する格納手段と
を備えることを特徴とするデータ受信装置。
(付記3) 検出手段、ライトポインタ手段、およびライト手段をさらに備え、前記データバッファ手段は、前記一定数のデータを時系列に保持する該一定数のバッファ手段を含み、該検出手段は、あらかじめ決められた時系列データの受信を検出して検出信号を出力し、該ライトポインタ手段は、該一定数のバッファ手段のうち、次にデータが格納されるバッファ手段を示すライトポインタ情報を格納し、該検出手段から該検出信号が出力されたとき、該ライトポインタ情報を所定値に設定し、あらかじめ決められた順番で該一定数のバッファ手段が選択されるように該ライトポインタ情報を更新し、該ライト手段は、該ライトポインタ情報により示されるバッファ手段にデータ信号を入力することを特徴とする付記1または2記載のデータ受信装置。
(付記4) 検出手段および同期化手段をさらに備え、前記データバッファ手段は、前記一定数のデータを時系列に保持する該一定数のバッファ手段を含み、前記リード手段は、リードポインタ手段を含み、該検出手段は、あらかじめ決められた時系列データの受信を検出して検出信号を出力し、該同期化手段は、前記検出信号を前記第2のクロック信号に同期させて、同期信号を生成し、該リードポインタ手段は、該第2のクロック信号に従って動作し、該一定数のバッファ手段のうち、次に読み出されるデータが保持されているバッファ手段を示すリードポインタ情報を格納し、該同期化手段から該同期信号が出力されたとき、該リードポインタ情報を所定値に設定し、あらかじめ決められた順番で該一定数のバッファ手段が選択されるように該リードポインタ情報を更新することを特徴とする付記1または2記載のデータ受信装置。
(付記5) 前記同期化手段は、複数のビットの時系列データの受信がそれぞれ検出され、複数の検出信号がそれぞれ出力されたとき、該複数の検出信号の論理積を前記第2のクロック信号に同期させて、同期信号を生成することを特徴とする付記4記載のデータ受信装置。
(付記6) 前記同期信号を所定のクロック数だけ遅延させる調整手段をさらに備え、前記リードポインタ手段は、該調整手段から該同期信号が出力されたとき、前記リードポインタ情報を前記所定値に設定することを特徴とする付記4記載のデータ受信装置。
(付記7) 前記調整手段は、複数のクロック数をそれぞれ指定する複数の情報の中から選択された情報を保持し、保持された情報に従って前記同期信号を遅延させることを特徴とする付記6記載のデータ受信装置。
(付記8) 前記リードポインタ手段は、前記パラレルデータの転送周波数と前記第2のクロック信号の周波数が1対Nの関係にあるとき、前記リードポインタ情報を該第2のクロック信号のNサイクルに1回の頻度で更新することを特徴とする付記4記載のデータ受信装置。
(付記9) 前記一定数のバッファ手段のうち、次にデータが格納されるバッファ手段を示すライトポインタ情報を格納し、前記検出手段から前記検出信号が出力されたとき、該ライトポインタ情報を所定値に設定し、あらかじめ決められた順番で該一定数のバッファ手段が選択されるように該ライトポインタ情報を更新するライトポインタ手段と、該ライトポインタ情報により示されるバッファ手段にデータ信号を入力するライト手段とをさらに備えることを特徴とする付記4記載のデータ受信装置。
(付記10) 複数ビットのパラレルデータを受信するデータ受信装置であって、
前記パラレルデータのビット毎に設けられ、データ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、ビット毎のデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整し、調整クロック信号を生成するビット数分のクロック調整手段と、
前記パラレルデータのビット毎に設けられ、前記調整クロック信号に従って前記ビット毎のデータ信号を取り込み、時系列に一定数のデータを保持するビット数分のデータバッファ手段と、
第2のクロック信号に従って、前記ビット数分のデータバッファ手段内のデータを時系列に選択し、パラレルデータとして読み出すリード手段と、
読み出されたパラレルデータを格納する格納手段と
を備えることを特徴とするデータ受信装置。
(付記11) 複数ビットのパラレルデータを受信するデータ受信装置であって、
前記パラレルデータの2つ以上のビットからなるグループ毎に設けられ、データ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、グループ内のビットのデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整し、調整クロック信号を生成するグループ数分のクロック調整手段と、
前記パラレルデータのビット毎に設けられ、グループ毎の調整クロック信号に従ってグループ内のビット毎のデータ信号を取り込み、時系列に一定数のデータを保持するビット数分のデータバッファ手段と、
第2のクロック信号に従って、前記ビット数分のデータバッファ手段内のデータを時系列に選択し、パラレルデータとして読み出すリード手段と、
読み出されたパラレルデータを格納する格納手段と
を備えることを特徴とするデータ受信装置。
(付記12) 複数ビットのパラレルデータを受信するデータ受信方法であって、
前記パラレルデータのビット毎にデータ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、ビット毎のデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整して、ビット数分の調整クロック信号を生成し、
時系列に一定数のデータをビット毎に保持するデータバッファ手段に、前記調整クロック信号に従って前記ビット毎のデータ信号を取り込み、
第2のクロック信号に従って、前記データバッファ手段内の複数ビットのデータを時系列に選択して、パラレルデータとして読み出し、
読み出されたパラレルデータを格納手段に格納する
ことを特徴とするデータ受信方法。
(付記13) 複数ビットのパラレルデータを受信するデータ受信方法であって、
前記パラレルデータの2つ以上のビットからなるグループ毎にデータ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、グループ内のビットのデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整して、グループ数分の調整クロック信号を生成し、
時系列に一定数のデータをビット毎に保持するデータバッファ手段に、グループ毎の調整クロック信号に従ってグループ内のビット毎のデータ信号を取り込み、
第2のクロック信号に従って、前記データバッファ手段内の複数ビットのデータを時系列に選択して、パラレルデータとして読み出し、
読み出されたパラレルデータを格納手段に格納する
ことを特徴とするデータ受信方法。
本発明のデータ受信装置の原理図である。 データ伝送システムの構成図である。 第1の受信装置の構成を示す図である。 クロック調整回路の構成図である。 リングバッファ/ライトポインタ回路/第1のリードポインタ回路の構成図である。 ライトポインタリセットタイミング検出回路の構成図である。 第1の同期化回路の構成図である。 第2の同期化回路の構成図である。 第1の調整回路の構成図である。 第2の調整回路の構成図である。 第1の動作タイミングチャートである。 ライトポインタリセットのタイミングチャートである。 第2の動作タイミングチャートである。 第2のリードポインタ回路の構成図である。 第3のリードポインタ回路の構成図である。 第3の動作タイミングチャートである。 第2の受信装置の構成を示す図である。 ビット間の位相差を示す図である。
符号の説明
101 クロック調整手段
102 データバッファ手段
103 リード手段
104 格納手段
105 検出手段
106 同期化手段
107 リードポインタ手段
108 調整手段
109 ライトポインタ手段
110 ライト手段
201 送信装置
202、1701 受信装置
203 発振器
211、221 PLL
212、405、502、521−0、521−1、521−2、521−3、521−4、521−5、521−15、542、551、601−0、601−1、601−2、601−3、601−15、602、701、702、703、704、705、706、707、802−0、802−1、802−2、802−3、802−63、804、805、806、807、808、901、905、910、1001、1002−0、1002−1、1002−2、1002−3、1002−15、1401、1406、1412、1502 Dフリップフロップ回路
213 パターン発生器
214、1004 セレクタ
215 出力バッファ
222、223 受信回路
224−0、224−1、224−(n−2)、224−(n−1) ビットデータ保持回路
301 入力バッファ
302 クロック調整回路
303 ライトポインタリセットタイミング検出回路
304 ライトポインタ回路
305 リングバッファ
311 同期化回路
312 調整回路
313 リードポインタ回路
314 受信レジスタ
401 sclk生成回路
402 シフトレジスタ回路
403 位相調整回路
404 DDRチョッパ
501、522−0、522−1、522−2、522−3、522−4、522−5、522−15、523−0、523−1、523−2、523−3、523−4、523−5、523−15、541、708、803、809、902、903、908、911、1403、1404、1409、1410、1503、1504、1505 AND回路
503、543、1413 加算回路
511、512、1003 デコーダ
524−0、524−1、524−2、524−3、524−4、524−5、524−15、701、801−0、801−1、801−2、801−3、801−63、904、909、1402、1405、1411、1506 OR回路
531 セレクタ
603 比較回路
906、1407 減算回路
907、1408 検出回路
1501 バッファ
1702−0、1702−(m−2)、1702−(m−1) データ保持回路
1703 グループクロック調整回路
1704−0、1704−1、1704−2、1704−3 ビットデータ保持回路

Claims (10)

  1. 複数ビットのパラレルデータを受信するデータ受信装置であって、
    前記パラレルデータのビット毎にデータ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、ビット毎のデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整し、ビット数分の調整クロック信号を生成するクロック調整手段と、
    前記調整クロック信号に従って前記ビット毎のデータ信号を取り込み、時系列に一定数のデータをビット毎に保持するデータバッファ手段と、
    第2のクロック信号に従って、前記データバッファ手段内の複数ビットのデータを時系列に選択し、パラレルデータとして読み出すリード手段と、
    読み出されたパラレルデータを格納する格納手段と
    を備えることを特徴とするデータ受信装置。
  2. 複数ビットのパラレルデータを受信するデータ受信装置であって、
    前記パラレルデータの2つ以上のビットからなるグループ毎にデータ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、グループ内のビットのデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整し、グループ数分の調整クロック信号を生成するクロック調整手段と、
    グループ毎の調整クロック信号に従ってグループ内のビット毎のデータ信号を取り込み、時系列に一定数のデータをビット毎に保持するデータバッファ手段と、
    第2のクロック信号に従って、前記データバッファ手段内の複数ビットのデータを時系列に選択し、パラレルデータとして読み出すリード手段と、
    読み出されたパラレルデータを格納する格納手段と
    を備えることを特徴とするデータ受信装置。
  3. 検出手段、ライトポインタ手段、およびライト手段をさらに備え、前記データバッファ手段は、前記一定数のデータを時系列に保持する該一定数のバッファ手段を含み、該検出手段は、あらかじめ決められた時系列データの受信を検出して検出信号を出力し、該ライトポインタ手段は、該一定数のバッファ手段のうち、次にデータが格納されるバッファ手段を示すライトポインタ情報を格納し、該検出手段から該検出信号が出力されたとき、該ライトポインタ情報を所定値に設定し、あらかじめ決められた順番で該一定数のバッファ手段が選択されるように該ライトポインタ情報を更新し、該ライト手段は、該ライトポインタ情報により示されるバッファ手段にデータ信号を入力することを特徴とする請求項1または2記載のデータ受信装置。
  4. 検出手段および同期化手段をさらに備え、前記データバッファ手段は、前記一定数のデータを時系列に保持する該一定数のバッファ手段を含み、前記リード手段は、リードポインタ手段を含み、該検出手段は、あらかじめ決められた時系列データの受信を検出して検出信号を出力し、該同期化手段は、前記検出信号を前記第2のクロック信号に同期させて、同期信号を生成し、該リードポインタ手段は、該第2のクロック信号に従って動作し、該一定数のバッファ手段のうち、次に読み出されるデータが保持されているバッファ手段を示すリードポインタ情報を格納し、該同期化手段から該同期信号が出力されたとき、該リードポインタ情報を所定値に設定し、あらかじめ決められた順番で該一定数のバッファ手段が選択されるように該リードポインタ情報を更新することを特徴とする請求項1または2記載のデータ受信装置。
  5. 前記同期化手段は、複数のビットの時系列データの受信がそれぞれ検出され、複数の検出信号がそれぞれ出力されたとき、該複数の検出信号の論理積を前記第2のクロック信号に同期させて、同期信号を生成することを特徴とする請求項4記載のデータ受信装置。
  6. 前記同期信号を所定のクロック数だけ遅延させる調整手段をさらに備え、前記リードポインタ手段は、該調整手段から該同期信号が出力されたとき、前記リードポインタ情報を前記所定値に設定することを特徴とする請求項4記載のデータ受信装置。
  7. 複数ビットのパラレルデータを受信するデータ受信装置であって、
    前記パラレルデータのビット毎に設けられ、データ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、ビット毎のデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整し、調整クロック信号を生成するビット数分のクロック調整手段と、
    前記パラレルデータのビット毎に設けられ、前記調整クロック信号に従って前記ビット毎のデータ信号を取り込み、時系列に一定数のデータを保持するビット数分のデータバッファ手段と、
    第2のクロック信号に従って、前記ビット数分のデータバッファ手段内のデータを時系列に選択し、パラレルデータとして読み出すリード手段と、
    読み出されたパラレルデータを格納する格納手段と
    を備えることを特徴とするデータ受信装置。
  8. 複数ビットのパラレルデータを受信するデータ受信装置であって、
    前記パラレルデータの2つ以上のビットからなるグループ毎に設けられ、データ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、グループ内のビットのデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整し、調整クロック信号を生成するグループ数分のクロック調整手段と、
    前記パラレルデータのビット毎に設けられ、グループ毎の調整クロック信号に従ってグループ内のビット毎のデータ信号を取り込み、時系列に一定数のデータを保持するビット数分のデータバッファ手段と、
    第2のクロック信号に従って、前記ビット数分のデータバッファ手段内のデータを時系列に選択し、パラレルデータとして読み出すリード手段と、
    読み出されたパラレルデータを格納する格納手段と
    を備えることを特徴とするデータ受信装置。
  9. 複数ビットのパラレルデータを受信するデータ受信方法であって、
    前記パラレルデータのビット毎にデータ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、ビット毎のデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整して、ビット数分の調整クロック信号を生成し、
    時系列に一定数のデータをビット毎に保持するデータバッファ手段に、前記調整クロック信号に従って前記ビット毎のデータ信号を取り込み、
    第2のクロック信号に従って、前記データバッファ手段内の複数ビットのデータを時系列に選択して、パラレルデータとして読み出し、
    読み出されたパラレルデータを格納手段に格納する
    ことを特徴とするデータ受信方法。
  10. 複数ビットのパラレルデータを受信するデータ受信方法であって、
    前記パラレルデータの2つ以上のビットからなるグループ毎にデータ信号のセットアップタイムおよびホールドタイムが確保されるように、グループ内のビットのデータ信号を用いて第1のクロック信号を調整して、グループ数分の調整クロック信号を生成し、
    時系列に一定数のデータをビット毎に保持するデータバッファ手段に、グループ毎の調整クロック信号に従ってグループ内のビット毎のデータ信号を取り込み、
    第2のクロック信号に従って、前記データバッファ手段内の複数ビットのデータを時系列に選択して、パラレルデータとして読み出し、
    読み出されたパラレルデータを格納手段に格納する
    ことを特徴とするデータ受信方法。
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