JP4290582B2 - 往復作動式作業工具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばハンマやハンマドリル等のように一定の周期で先端工具を駆動する手持ち式の往復作動式作業工具における防振ハンドルに関する。
独国特許公開公報第19503526号(特許文献1)には、防振ハンドルを備えた手持ち式の電動ハンマの構成が開示されている。この従来の電動ハンマでは、ハンマ作業時に作業者が握り持つ防振ハンドルを、ハンマ本体部(衝撃発生部)に対して振動吸収用の弾性体(コイルバネあるいはゴム)を介して装着した構成が開示されている。より詳しくは、防振ハンドルは、ハンマ本体部の後部にネジによって装着されるベース部材と、当該ベース部材に対し、一端側においては回動軸を介して回動自在に取り付けられ、他端側においては弾性体を介して取り付けられたグリップと、からなるアッセンブリ構造体として構成されている。
上述した従来のハンドルでは、ベース部材とグリップとの間に弾性体を介在させる構成であって、当該弾性体はグリップの取付脚部(ベース部材に対する取付脚)に収容される。このため、例えば弾性体として軸方向長さの長いコイルバネを用いようとすると、当該コイルバネの配置スペースの確保が困難化し、ベース部材に対するグリップの取り付け長さ(取付脚部長さ)を長く設定せざるを得ないという問題が生じることとなる。
独国特許公開公報第19503526号
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、往復作動式作業工具における防振ハンドルの振動吸収用として備えられる弾性体の配置スペースを合理的に確保することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、作業工具本体と、当該作業工具本体に弾性体を介して装着される防振ハンドルと、を有し、防振ハンドルは、作業工具本体の後端部に止着されたカバー部材と、当該カバー部材の後部に振動吸収のための相対移動が許容されるよう装着されるグリップによって構成された往復作動式作業工具が構成される。本発明における「往復作動式作業工具」としては、典型的には、弾性体の弾発力が作用する方向にて防振効果を奏する工具、すなわち作業者がグリップを把持しつつ作業工具本体側へと当該グリップに押圧力を作用させる形態の工具がこれに該当し、先端工具に長軸方向の打撃動作あるいは打撃動作と回転動作とを行わせて被加工材に破砕作業や穴明け作業等を遂行する電動ハンマあるいはハンマドリル等の衝撃式作業工具のほか、ブレードに往復直線運動を行わせて被加工材の切断作業を行うレシプロソーやジグソー等の切断作業工具等を広く包含する。また「弾性体」としては、バネやゴム等がこれに該当する。作業者が防振ハンドルのグリップを握り持って作業工具により所定の加工作業を遂行する場合において、作業工具本体に振動が発生したとき、弾性体の振動吸収機能により作業工具側からグリップ側への振動の伝達が低減される。
請求項1に記載の発明では、特徴的な構成として、弾性体は、カバー部材内を貫通して延在されるとともに、作業工具本体とグリップとの間に介在状に取り付けられる構成を備える。すなわち、弾性体は、作業工具本体とグリップとの間に存在する中間物としてのカバー部材を貫通する構成であり、これにより実質的に作業工具本体とグリップとの間に介在状に取り付けられる構成とされる。係る構成によれば、弾性体がカバー部材を貫通する領域につき当該弾性体の配置スペースとして利用できる。このため、弾性体の軸方向に関する配置スペースを容易に確保することが可能になる。換言すれば、弾性体の配置スペースを拡大することが可能になり、それに伴い、弾性体の軸方向長さを大きく設定して強度あるいは耐久性の向上を図ることができる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の往復作動式作業工具におけるカバー部材は、作業工具本体に着脱自在とされており、当該カバー部材がグリップと共に当該作業工具本体から離脱された状態では、弾性体の交換が可能とされる構成とされる。これにより、カバー部材をグリップと共に作業工具本体から離脱した状態においては、弾性体を、異なるバネ定数のものと変更し、あるいは剛体に変更することができる。その結果、ユーザーの要求に応じた特性を有する防振ハンドルを備えた往復作動式作業工具を提供することが可能となる。なお「作業工具に対するカバー部材の着脱」の手法としては、典型的には止着ネジを用いた着脱がこれに該当する。なお「カバー部材がグリップと共に作業工具本体から離脱される」態様としては、カバー部材とグリップが同時に離脱される態様と個々に離脱される態様がある。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の往復作業式作業工具において、カバー部材がグリップと共に当該作業工具本体から離脱されたとき、弾性体は、グリップから離脱されるとともに、作業工具本体側に当該作業工具本体の後部から突出した状態で残留する構成とされる。かかる構成によれば、防振ハンドルを本体部から取り外した状態において、弾性体を掴んで作業工具本体に対する当該弾性体の離脱あるいは装着を簡便に遂行することができ、着脱作業の効率化を図ることができる。
(請求項4に記載の発明)
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の往復作動式作業工具におけるグリップは、一端側においてはカバー部材に対し回動軸を介して相対的に回動自在に装着され、他端側においては作業工具本体との間に弾性体を介在した状態で、かつ回動軸を回動中心とする回動が許容された状態でカバー部材に着脱自在に装着される構成とされる。ここで「回動軸を回動中心とする回動が許容された状態」とは、弾性体の振動吸収のための弾性変形に伴うグリップの回動を可能とする状態をいう。また「カバー部材に対するグリップの着脱」の手法としては、カバー部材に対するグリップの振動吸収用の回動範囲を規制するべく備えられるストッパを、着脱用のネジとして用いる方式が好適である。
また請求項4に記載の発明では、グリップの他端側をカバー部材から取り外すとともに、回動軸を回動中心として当該グリップを当該カバー部材から離間する離脱位置へ回動させたときには、弾性体は、当該グリップから離脱されるとともに、作業工具本体側にカバー部材の後部から突出した状態で残留する構成とされる。係る構成によれば、グリップの他端部をカバー部材から取り外した後、当該グリップをカバー部材から離間する離脱位置へ回動させることにより、カバー部材から突出した状態で作業工具本体側に残留している弾性体を容易に取り外し、例えばバネ定数の異なる弾性体と交換することができる。
本発明によれば、往復作動式作業工具における防振ハンドルの振動吸収用として備えられる弾性体の配置スペースを合理的に確保することが可能な技術が提供されることとなった。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
本実施の形態では、往復作動式作業工具の一例として電動式のハンマを用いて説明する。図1は電動ハンマ101の全体構成を示す側面図であり、防振ハンドル131が本体部103から切り離された離脱状態が示されている。図1に示すように、本実施の形態に係る電動ハンマ101は、概括的に見て、電動ハンマ101の外郭を形成する本体部103を主体に構成される。本体部103は、モータハウジング105、ギアハウジング107および当該ギアハウジング107の先端(前端)領域(図1の左側)を占めるツールホルダ109を主体に構成される。上記の本体部103が本発明における「作業工具本体」に対応する。
モータハウジング105およびギアハウジング107の後端側(図1の右側)には防振ハンドル131が設けられている。そして便宜上簡略に示すが、本体部103内には、ツールホルダ109にて保持されるハンマビット111に打撃動作を加えるための打撃駆動機構が内蔵されている。このハンマビット111が「先端工具」を構成する。
ハンマビット111の打撃駆動機構の構成については、公知のため簡単な説明に留める。モータハウジング105内には、駆動源としての駆動モータ113が設置されている。この駆動モータ113の回転出力は、ギアハウジング107内に設置されたクランク機構115を介してピストン117の往復直線運動に変換される。そしてこのピストン117の直線運動に基づきシリンダ内に生ずる、いわゆる空気バネの作用によって打撃子としてのストライカ119が先端方向(前方)へ高速で直線運動し、中間子としてのインパクトボルト121に衝突する。それに伴いインパクトボルト121が更に先端方向へ高速で直線運動し、ハンマビット111に衝突する。それに伴いハンマビット111は長軸方向(前方)へ高速で直線運動する。このようにして、ハンマビット111が打撃動作(ハンマ動作)することによって、特に図示しない被加工材(コンクリート)に対するハツリ等のハンマ作業が遂行されることとなる。
なお上記のストライカ119およびインパクトボルト121は、ハンマビット111に打撃動作を加える打撃機構123を構成する。打撃機構123およびハンマビット111は、概ね同一直線上を直線運動するように構成される。そしてハンマビット111の駆動時において、当該ハンマビット111の打撃動作に伴い本体部103に振動が発生するため、この振動を低減するべく、防振ハンドル131は、以下の如く構成されている。防振ハンドル131の構造および本体部103に対する装着構造につき、図1〜図4を参照しつつ説明する。
図1に示すように、防振ハンドル131は、本体部103の後部(図中右側)を覆うためのカバー部材133と、当該カバー部材133に装着されるグリップ135とによってハンドルアッセンブリとして構成されている。グリップ135は、上端と下端に取付脚部135a,135bを有する側面視で概ねコの字形に形成されている。グリップ135は、一端側(下端側)の取付脚部135bが回動軸139を介してカバー部材133の後端下部に前後方向に回動可能に装着される。グリップ135の他端側(上端側)の取付脚部135aには、振動吸収用の弾性体としてのコイルバネ141を収容するためのバネ収容空間147が形成され、カバー部材133には、バネ収容空間147に対向する部位にコイルバネ141が貫通するためのバネ貫通空間149が形成されている。なお回動軸139を介してのグリップ135の回動方向は、当該グリップ135に対するハンマビット111の長軸方向の振動の入力方向と概ね一致するように設定されている。
コイルバネ141は、本体部103側(ギアハウジング107)にバネ受部材151を介して着脱自在に保持されており、防振ハンドル131を本体部103に装着する際に、上記のバネ貫通空間149およびバネ収容空間147内に収容される構成とされる。このことについては後述する。
またグリップ135は、上端側の取付脚部135aにおいては、カバー部材133に対し振動吸収のための相対移動(回動軸139を回動中心とする回動)が許容されるように、当該取付脚部135aの先端がカバー部材133の筒状部133aに対し相互に嵌り合う構成とされるとともに、図3に示すように、グリップ135側からカバー部材133のボス部133bに捻じ込まれたストッパボルト143によって抜け止めされている。そしてストッパボルト143を取り外したとき、グリップ135は、上端側の取付脚部135aがカバー部材133から離間する位置へと回動軸139を中心として回動することが可能とされている。
かくして、カバー部材133にグリップ135が組み付けられたアッセンブリ構造の防振ハンドル131が構成される。かかる防振ハンドル131は、カバー部材133をモータハウジング105およびギアハウジング107の後端部に止着ネジ137を介して止着することで装着される。カバー部材133は、図1に矢印で示すように、本体部103におけるモータハウジング105およびギアハウジング107に対しハンマビット111の長軸方向から被さるように嵌め込まれるとともに、この状態で、所定の複数箇所が止着ネジ137によって着脱自在に止着される構成とされる。このとき、ギアハウジング107にバネ受部材151を介して保持されているコイルバネ141がカバー部材133のバネ貫通空間149を通してグリップ135のバネ収容空間147内に収容される。このコイルバネ141の収容状態が図2〜図4に示されている。
コイルバネ141は、直線運動を行うハンマビット111の移動線上に近接した後方位置に設定されている。そしてコイルバネ141の弾発力の作用方向(軸方向)は、振動の入力方向である、ハンマビット111の長軸(図1中の左右)方向に対応している。図3に示すように、バネ受部材151によって軸方向の一端部が保持されたコイルバネ141は、本体部103に対する防振ハンドル131の装着状態においては、カバー部材133内を貫通するように配置されるとともに、軸方向の他端がグリップ135に形成されたバネ座部145に当接される。
図7にはバネ受部材151およびコイルバネ141が平面視として示され、また図6にはギアハウジング107の後端部に装着された状態のバネ受部材151が図5のA矢視方向から見た正面視として示されている。バネ受部材151は、図示のように、左右対称形に形成されている。すなわち、バネ受部材151は、図5のA矢視方向から見た正面中央上部には、後面側に所定長さで突出するバネ保持用としての円形の凸部151aを有するとともに、当該凸部151aの前面側には、左右両側に溝部151bが形成された係止部151cを有する。さらに左右の両側下部には、筒部151dを有するとともに、当該筒部151dの外面には、係止爪151eを有する形状に形成されている。そしてバネ受部材151は、ギアハウジング107の後端部に対し上方から差し込むようにして装着されるとともに、当該バネ受け部材51の凸部151aに対しコイルバネ141がその一端内径部を嵌合することで保持される。
図5にはギアハウジング107の外郭形状が側面視によって示され、図6には図5のA矢印方向から見たギアハウジング107の外郭形状(バネ受部材151が装着された状態)が示されている。通常、アルミ成形品からなるギアハウジング107は、電動ハンマ101としての組み付け状態においては、その全体が樹脂製のカバーによって被覆される。すなわち、図1においては、ギアハウジング107の大部分が当該樹脂製のカバーによって被覆された状態(後端部が露出した状態)として示されている。
ギアハウジング107の後端部には、止爪107aおよび突起107bが設けられ、当該ギアハウジング107に対するバネ受部材151の装着時において、止爪107aがバネ受部材151の溝部151bに嵌り込む(図3参照)とともに、突起107bがバネ受部材151の係止爪151eに係合(図2参照)する構成とされる。これにより、バネ受部材151は、ギアハウジング107に対し前後方向および左右方向の動きが拘束された状態で安定状態に装着される。なおカバー部材133は、図2に示すように、バネ受部材151の筒部151dに捻じ込まれた止着ネジ153を介して止着されている。これによりカバー部材133とバネ受部材151とは、相互間にガタツキのない状態で接合される。またグリップ135には、図2に示すように、駆動モータ113の電源スイッチ125を操作するトリガ127が設けられている。
本実施の形態に係る電動ハンマ101は上記のように構成される。トリガ127の引き絞り操作により電源スイッチ125を介して駆動モータ113が通電駆動されると、上述したように駆動モータ113の回転出力は、クランク機構115を介して直線運動に変換されるとともに、ストライカ119およびインパクトボルト121によって構成される打撃機構123を介してハンマビット111に打撃動作として付加され、被加工材に対するハンマビット111によるハンマ作業が遂行されることになる。なお電動ハンマ101によるハンマ作業は、作業者がグリップ135を把持しつつ本体部103側へと当該グリップ135に押圧力を作用させる形態で遂行される。このハンマ作業時において、ハンマビット111が駆動される際に、本体部103には衝撃的かつ周期的な振動が発生するが、この振動の本体部103側から防振ハンドル131のグリップ135側への入力は、コイルバネ141の振動吸収作用によって低減することができる。
さて、本実施の形態では、グリップ135の振動吸収用として備えられるコイルバネ141を、当該グリップ135とギアハウジング107との間に位置する(介在する)中間物としてのカバー部材133を貫通して配置するとともに、バネ受部材151を介してギアハウジング107側に保持する構成としている。このため、図1に示すように、止着ネジ137および153を取り外し、カバー部材133を本体部103から取り外した状態、すなわち防振ハンドル131の離脱状態では、バネ受部材151を介して保持されたコイルバネ141は、ギアハウジング107の後部側にその全体が突出(露出)された態様で残留することになる。この状態のコイルバネ141は、バネ受部材151から簡単に取り外すことができる。
すなわち、本実施の形態によれば、防振ハンドル131を電動ハンマ101の本体部103から離脱するだけで、コイルバネ141を、バネ定数の異なる他のコイルバネあるいは弾性体でない(剛体の)スリーブ等に容易に変更し、ユーザーの要求に応じた特性を持つ防振ハンドル131を有する電動ハンマ101を提供することが可能となる。
また本実施の形態では、コイルバネ141がカバー部材133内を貫通してグリップ135とギアハウジング107との間に介在される構成のため、グリップ135の取付脚部135a,135bにつき現状の寸法を維持しつつ、当該コイルバネ141がカバー部材133を貫通する領域に相当する分だけ、当該コイルバネ141の軸方向(振動吸収方向)の配置スペースを広く(長く)取ることが可能となる。これにより、いわゆるコイルバネ141に関する設計上の自由度が高くなる。すなわち、配置スペースの面からの制約を受けることなく、要求される特性のコイルバネ141を自由に設定することが可能となる。換言すれば、コイルバネ141の配置スペースを拡大することが可能になることに伴い、当該コイルバネ141の軸方向長さを大きく設定して強度あるいは耐久性の向上を図ることが可能となる。
なお本実施の形態に係る電動ハンマ101においては、防振ハンドル131は、上述した態様とは異なる態様で本体部103から着脱することも可能であり、このことが図8に示されている。図8に示す態様では、グリップ135がカバー部材133から離脱されている。このときは、図3に示される抜止用のストッパボルト143がカバー部材133のボス部133bから抜き取られ、これによりカバー部材133に対しグリップ135における上端側の取付脚部135aが自由状態とされる。この状態では、グリップ135は、回動軸139を回動支点にしてカバー部材133から離間した離脱位置へと回動することができる。すなわち、グリップ135は、ストッパボルト143を取り外した状態では、カバー部材133に対して振動吸収可能に装着される装着位置と、当該カバー部材133から離間される離脱位置との間で、回動軸139を回動中心として回動可能とされる。
従って、グリップ135を、上端側の取付脚部135aがカバー部材133から離間される離脱位置へと回動変位させたときには、カバー部材133内に貫通状に配置されたコイルバネ141は、バネ受部材151に保持された状態で、ギアハウジング107側に残留する。この残留状態のコイルバネ141は、一部(後端側)がカバー部材133の後部から後方に突出される。従って、当該コイルバネ141の突出部位を掴んでバネ受部材151から容易に抜き取ることができる。すなわち、グリップ135をカバー部材133から離脱する態様においても、コイルバネ141の交換(変更)を簡便に遂行することができる。
なお本実施の形態に係る防振ハンドル131では、グリップ135が、カバー部材133に対し一端側においてはコイルバネ141を介して装着され、他端側においては回動軸139を介して装着される構成としたが、回動軸139を廃止し、両端につきそれぞれコイルバネ141を介して装着する構成に変更してもよい。またグリップ135の振動吸収用として備えられる弾性体は、コイルバネ141に変えてゴムを用いてもよい。また上述の実施形態では、防振ハンドル131を本体部103から離脱したとき、コイルバネ141が本体部103側に残留する構成としたが、逆に本体部103側から切り離されて防振ハンドル131側に残留する構成に変更してもよい。
また本実施の形態では、往復作動式作業工具の一例として、電動ハンマの場合で説明したが、電動ハンマに限らず、先端工具としてのドリルビットに長軸方向の打撃動作と回転動作を行わせて被加工材に穴明け作業等を遂行するハンマドリルに適用することが可能であるし、また電動ハンマやハンマドリル等の衝撃式作業工具のほか、先端工具としてのブレードに往復直線運動を行わせて被加工材の切断作業を行うレシプロソーやジグソー等の切断作業工具に適用することも可能である。
上記発明の趣旨に鑑み、以下の態様を構成することが可能とされる。
(態様1)
「請求項1〜4のいずれかに記載の往復作動式作業工具であって、
前記弾性体の弾発力は、作業者がグリップを把持しつつ前記作業工具本体側へ押圧するときの押圧方向と逆向きに作用する構成とされることを特徴とする往復動式作業工具。」
係る構成とすることにより、加工作業時おける防振効果を合理的に奏する往復動式作業工具を提供することができる。
本実施の形態に係る電動ハンマの全体構成を示す側面図である。 主要部の構成を示す縦断面図である。 主要部の構成を示す平断面図である。 主要部の構成を示す平断面図であり、グリップの振動吸収態様を示す。 ギアハウジングの外観を示す側面図である。 図5におけるA矢視図であり、ギアハウジングにバネ受部材が装着された状態として示している。 バネ受部材およびコイルバネを示す平面図である。 本体部に対する防振ハンドルの離脱態様の別形態を示す側面図である。
符号の説明
100 電動ハンマ(往復作動式作業工具)
103 本体部(作業工具本体)
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
107a 止爪
107b 突起
109 ツールホルダ
111 ハンマビット(先端工具)
113 駆動モータ
115 クランク機構
117 ピストン
119 ストライカ
121 インパクトボルト
123 打撃機構
125 電源スイッチ
127 トリガ
131 防振ハンドル
133 カバー部材
133a 筒状部
133b ボス部
135 グリップ
135a 上端側の取付脚部
135b 下端側の取付脚部
137 止着ネジ
139 回動軸
141 コイルバネ(弾性体)
143 ストッパボルト
145 バネ座部
147 バネ収容空間
149 バネ貫通空間
151 バネ受部材
151a 凸部
151b 溝部
151c 係止部
151d 筒部
151e 係止爪
153 止着ネジ

Claims (4)

  1. 作業工具本体と、当該作業工具本体に弾性体を介して装着される防振ハンドルと、を有し、
    前記防振ハンドルは、前記作業工具本体の後端部に止着されたカバー部材と、当該カバー部材の後部に振動吸収のための相対移動が許容されるよう装着されるグリップによって構成されている往復作動式作業工具であって、
    前記弾性体は、前記カバー部材内を貫通して延在されるとともに、前記作業工具本体と前記グリップとの間に介在状に取り付けられることを特徴とする往復作動式作業工具。
  2. 請求項1に記載の往復作動式作業工具であって、
    前記カバー部材は、前記作業工具本体に着脱自在とされており、当該カバー部材が前記グリップと共に当該作業工具本体から離脱された状態では、前記弾性体の交換が可能とされていることを特徴とする往復作動式作業工具。
  3. 請求項2に記載の往復作動式作業工具であって、
    前記カバー部材が前記グリップと共に当該作業工具本体から離脱されたとき、前記弾性体は、前記グリップから離脱されるとともに、前記作業工具本体側に当該作業工具本体の後部から突出した状態で残留することを特徴とする往復作動式作業工具。
  4. 請求項1に記載の往復作動式作業工具であって、
    前記グリップは、一端側においては前記カバー部材に対し回動軸を介して相対的に回動自在に装着され、他端側においては前記作業工具本体との間に前記弾性体を介在した状態で、かつ前記回動軸を回動中心とする回動が許容された状態で前記カバー部材に着脱自在に装着される構成であり、前記グリップの他端側を前記カバー部材から取り外すとともに、前記回動軸を回動中心として当該グリップを当該カバー部材から離間する離脱位置へ回動させたときには、前記弾性体は、当該グリップから離脱されるとともに、前記作業工具本体側に前記カバー部材の後部から突出した状態で残留することを特徴とする往復作動式作業工具。
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