JP4451285B2 - 往復作動式作業工具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばハンマやハンマドリル等のように一定の周期で先端工具を往復駆動する手持ち式の往復作動式作業工具におけるハンドグリップの取付構造に関する。
実公平1−18306号公報(特許文献1)では、防振構造のハンドグリップを備えた電動ハンマの構成が開示されている。この従来の電動ハンマでは、作業者が握るハンドグリップを、ハンマ本体部(衝撃発生部)に対して弾性体(ゴム)を介して接合した構成が開示されている。
上記の構成によれば、ハンマ本体部に発生する振動のハンドグリップへの入力を弾性体によって緩和して低減することが可能となる。しかしながら弾性体を介して接合する構成の場合、振動の吸振効果を上げるには、弾性体のバネ定数を小さく設定しなければならないが、バネ定数を小さくすると、ハンマ本体部とハンドグリップとの間で相対的にふらつく状態となり、安定性に欠けることになる。このようなことから、実際には上記のような現象を回避できる状態まで弾性体のバネ定数を大きく設定することになるが、そのときは、当然のことながら吸振効果が低下することになる。
実公平1−18306号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、往復作動式作業工具におけるハンドグリップの安定性を確保しつつ振動の低減を図ることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、長軸方向に直線運動することで加工作業を行う先端工具と、先端工具を駆動する作動機構を収容した作業工具本体と、作業工具本体における先端工具と反対側の後端部側に配置されたハンドグリップと、を有する往復作動式作業工具が構成される。本発明における「往復作動式作業工具」としては、典型的には、作業者がハンドグリップを把持しつつ作業工具本体側へと当該ハンドグリップに押圧力を作用させる形態の工具がこれに該当し、先端工具に長軸方向の打撃動作のみ、あるいは打撃動作と回転動作とを行わせて被加工材に破砕作業や穴開け作業等を遂行するハンマあるいはハンマドリル等の衝撃式作業工具のほか、ブレードに往復直線運動を行わせて被加工材の切断作業を行うレシプロソーやジグソー等の切断作業工具等を広く包含する。
請求項1に記載の発明では、特徴的な構成として、作業工具本体とハンドグリップとの間に弾発状に介在され、加工作業時に作業工具本体からハンドグリップに入力する振動を吸収する弾性体と、ハンドグリップを作業工具本体に連接するべく当該ハンドグリップとは別個に形成された連接部材と、を有している。連接部材は、ハンドグリップに対しては固定され、作業工具本体に対しては当該作業工具本体との間に設定された間隙を介して相対移動可能に連接されており、当該間隙により作業工具本体とハンドグリップとの間に介在された弾性体の弾発方向および弾発量を規定する構成としている。本発明によれば、加工作業時において、作業工具本体からハンドグリップに入力する振動を弾性体の弾性変形によって吸収して低減することができる。本発明では、ハンドグリップを作業工具本体に対し連接部材を介して相対移動可能に連接する構成であり、そして当該相対移動を許容するべく作業工具本体と連接部材との間に設定された間隙によって弾性体の弾発方向および弾発量を規定する構成のため、ハンドグリップのふらつき(揺動)を抑えた状態で弾性体による振動に吸収機能を奏することができる。これにより、ハンドグリップの安定性を確保しつつ、弾性体のバネ定数を好適な振動吸収効果が得られるように設定することが可能となる。なお作業工具本体に対するハンドグリップの相対移動方向は、振動吸収の観点から先端工具の長軸方向と概ね同方向に設定することが好ましい。
また、本発明においては、連接部材が、ハンドグリップの通し孔を貫通して先端工具の長軸方向にねじ込まれるネジによって当該ハンドグリップと固定されている構成としている。なお本発明における「ネジ」としては、典型的には、タッピングスクリューを好適に用いることができる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の往復作動式作業工具におけるハンドグリップは、先端工具の長軸方向と交差する方向に延在するとともに、当該延在方向の端部のうち、先端工具の長軸線の延長線から近い方の端部が連接部材を介して作業工具本体に相対移動可能に取り付けられ、先端工具の長軸線の延長線から遠い方の端部が作業工具本体に直接に固定された構成とされる。
請求項2に記載の発明によれば、作業工具本体に対するハンドグリップの相対移動は、作業工具本体に直接に固定された固定部を支点にしたハンドグリップ自体の弾性撓みに基づく相対移動であり、かつ連接部材によって移動方向が決められているため、より安定した状態での防振効果を得ることが可能となる。
(請求項に記載の発明)
請求項に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の往復作動式作業工具における連接部材は、作業工具本体の材料よりも軟質の材料によって形成されている。往復動式作業工具の場合、作業工具本体は機体の軽量化等を図る目的からアルミ合金によって形成されるのが一般的である。したがって、本発明における「軟質の材料」とは、アルミ合金よりも更に軟質の材料、典型的には、合成樹脂がこれに該当する。アルミ合金製の作業工具本体に、例えばタッピングスクリューを用いてハンドグリップを取付けようとした場合、タッピングスクリューのネジ締め作業には高トルクを必要とする。本発明によれば、連接部材を合成樹脂のような作業工具本体よりも軟質の材料によって形成することによって、タッピングスクリューによりハンドグリップに連接部材を締結する際、低トルクでのネジ締め作業が可能となり、組付け性を向上する上で有効となる。
(請求項に記載の発明)
請求項に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1つに記載の往復作動式作業工具において、作業工具本体には、連接部材を取付けるための複数の取付凹部が先端工具の長軸線の延長線を挟むように設定され、当該各取付凹部に対し連接部材がそれぞれ先端工具の長軸方向と交差する方向であって、かつ作業工具本体の外側から嵌め込むことによって装着され、装着状態の連接部材と取付凹部との間には、相対移動を許容する間隙が形成される構成としている。本発明では、連接部材を作業工具本体の外側から取付凹部に嵌め込むことによって装着する構成のため、当該取付凹部に対する連接部材の組付けを簡単に行うことができ、組付け性が向上する。また連接部材と取付凹部との間に設定される間隙によって弾性体の変形量を規定することができる。
(請求項に記載の発明)
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の往復作動式作業工具における各連接部材は、作業工具本体とハンドグリップとの間において先端工具の長軸方向と同方向に延在する筒部を有している。また弾性体は、各連接部材の筒部に嵌合された状態で作業工具本体とハンドグリップとの間に弾発状に介在される複数のリング部と、当該複数のリング部を互いに接続する帯部とを有するゴムによって形成され、リング部を筒部に嵌合することで、各連接部材を相互に連係する構成としている。本発明では、弾性体を介して複数の連接部材を互いに連係する構成のため、作業工具本体の取付凹部に嵌め込まれた連接部材に対してハンドグリップをタッピングスクリューによって固定する際、そのねじ締め作業中に当該連接部材が作業工具本体から脱落しないように保持することが可能となる。ここで「リング部」とは、周方向に連続している形状、周方向の一部に切欠を有する形状のいずれも好適に包含する。
本発明によれば、往復作動式作業工具におけるハンドグリップの安定性を確保しつつ振動の低減を図ることが可能な技術が提供されることとなった。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
本実施の形態は、往復作動式作業工具の一例として電動式のハンマドリルを用いて説明する。図1はハンマドリル101の全体構成を示す側断面図である。図1に示すように、本実施の形態に係るハンマドリル101は、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する本体部103、当該本体部103の先端領域(図1の左側)を占める工具保持部104、本体部103の後端部(図1の右側)に取付けられて加工作業時に作業者の手で把持されるハンドグリップ109を主体として構成される。本体部103は、本発明における「作業工具本体」に対応する。工具保持部104は、ツールホルダ139を有し、このツールホルダ139にドリルビット119が長軸方向には相対移動可能とされ、周方向には一体回転するように装着される。ドリルビット119は、本発明における「先端工具」に対応する。なお説明の便宜上、ドリルビット119側を前、ハンドグリップ109側を後という。
本体部103は、大別して、モータハウジング105とギアハウジング107によって構成され、モータハウジング105内には駆動モータ121が収容され、ギアハウジング107内にはドリルビット119に打撃動作および回転動作を付与する機構、すなわちクランク機構113、シリンダ129、打撃要素115、動力伝達機構117等が収容されている。駆動モータ121の回転出力は、クランク機構113によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、当該打撃要素115を介してドリルビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。また駆動モータ121の回転出力は、動力伝達機構117によって適宜減速された上でドリルビット119に伝達され、当該ドリルビット119が周方向に回転動作される。上記のクランク機構113、打撃要素115、動力伝達機構117は、本発明における「作動機構」に対応する。なお駆動モータ121は、ハンドグリップ109に設置されたトリガ111の引き操作によって電源スイッチ112を介して通電駆動される。
クランク機構113は、駆動モータ121からギアを介して回転されるクランク板123、クランクアーム125、ピストン127によって構成されている。ピストン127は、シリンダ129のボア内壁に摺動自在に収容され、クランクアーム125を介して直線往復運動を行う。打撃要素115は、ピストン127とともにシリンダ129のボア内壁に摺動自在に配置されたストライカ131と、ツールホルダ139に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ131の運動エネルギをドリルビット119に伝達するインパクトボルト133を主体として構成される。シリンダ129には、ストライカ131とピストン127によって区画される空気室135が形成されており、ストライカ131は、ピストン127がシリンダ129内を往復直線運動することに伴う空気室135内の圧力変動、すなわち空気バネを介して直線状に駆動される。ストライカ131は、インパクトボルト133に衝突することで、その運動エネルギをドリルビット119に伝達する。動力伝達機構117は、駆動モータ121によって回転駆動される複数のギアを組み合わせたギア列を主体に構成されており、最終出力ギアとしてのベベルギア137が、シリンダ129の軸線と同軸上に配置された工具保持部104のツールホルダ139と一体に回転される構成とされ、これにより当該ツールホルダ139にて保持されたドリルビット119が回転される。
上記のように構成されたハンマドリル101においては、駆動モータ121が通電駆動されると、ドリルビット119には、クランク機構113から打撃要素115を介して長軸方向への打撃力が加えられるとともに、動力伝達機構117を介して周方向への回転力が加えられ、かくして、ドリルビット119が軸方向のハンマ動作と周方向のドリル動作を行い、図示省略の被加工材(コンクリート)に穴開け作業を遂行する。
なおハンマドリル101は、ドリルビット119に対し長軸方向への打撃力のみを加えて被加工材の加工作業を行う、いわゆるハンマ加工作業と、長軸方向への打撃力と周方向への回転力とを加えて被加工材の加工作業を行う、いわゆるハンマドリル作業とを適宜切り替えて遂行できるように構成されるが、このことについては、本発明には直接的には関係しないため、その説明を省略する。
ハンマドリル101による加工作業時には、本体部103に振動が発生するため、この振動がハンドグリップ109に伝達するのを低減するべく、当該ハンドグリップ109は以下の如く構成されている。ハンドグリップ109の構造および本体部103に対する装着構造につき、図1〜図5を参照しつつ説明する。
ハンドグリップ109は、樹脂成形品であり、図1に示すように、本体部103の後部(図中右側)を覆うためのカバー部材141と、当該カバー部材141の後方に配置されるグリップ部143から構成されている。グリップ部143は、ドリルビット119の長軸方向と交差する上下方向に延在するとともに、その延在方向の端部、すなわち、上端と下端においてそれぞれドリルビット119の長軸方向と概ね平行な方向(水平方向)に延在する連接部143a,143bを介してカバー部材141と連接されている。
上記のように形成されたハンドグリップ109は、カバー部材141によって本体部103の後面部を覆うように配置された状態で、上側においては、カバー部材141の左右両側部が左右の連接部材151および弾性ゴム157を介して本体部103(ギアハウジング107)に対して近接する側への相対移動可能に連接され(図1〜図3参照)、下側においては、カバー部材141の左右両側部が本体部103(モータハウジング105)に対して直接にネジ(図示省略)によって固定される構成とされる。なお本体部103に対するハンドグリップ109の連接部材151および弾性ゴム157を介しての取付け、およびネジによる固定は、それぞれドリルビット119の軸線の延長線を挟んだ左右2箇所で実施されている。
図2〜図4には、ギアハウジング107に対するハンドグリップ109の上側の取付構造が詳細に示されている。図2は平断面図、図3は縦断面図、図4はハンドグリップ109を装着する前の状態を後方から見た図である。ギアハウジング107は、アルミ合金製であって、図2に示すように、後端側の左右の側面部には、概ねドリルビット119の長軸線の延長線を挟んだ位置に連接部材151を装着するための側方が開放された取付凹部153が形成されている。左右の取付凹部153は、ドリルビット119の長軸方向と同方向(水平方向)に延在する水平凹部153aと、当該水平凹部153aと交差(直交)する垂直方向(上下方向および奥行き方向)に延在する垂直凹部153bからなる側面視で概ね十字形を形成する構成とされている(図2および図3参照)。
左右の連接部材151は、アルミ合金製のギアハウジング107よりも軟質の樹脂部品であり、水平方向に延在する本体部151aと、当該本体部151aの延在方向の概ね側面中央部から当該延在方向と直交する方向に突出されたフランジ部151bとを有し、側面視では、前記取付凹部153に対応した概ね十字状の外観形状を有する構成とされる。各連接部材151は、ギアハウジング107の右側および左側の取付凹部153にそれぞれ側方から嵌め込むことによって装着される。すなわち、各連接部材151は、本体部151aが取付凹部153の水平凹部153aに嵌め込まれ、フランジ部151bが取付凹部153の垂直凹部153bに嵌め込まれることによってギアハウジング107に装着される。
上記の装着状態において、フランジ部151bの前面と、取付凹部153の垂直凹部153bの後面との間には、所定大の間隙Cが形成され、この間隙Cの範囲内で、連接部材151が取付凹部153に対してドリルビット119の長軸方向への相対移動が可能とされている。この構造が図5に拡大図として明瞭に示されている。すなわち、左右の連接部材151は、ギアハウジング107に対してドリルビット119の長軸方向に相対移動可能とされる。なお左右の連接部材151の本体部151aは、軸線方向(水平方向)に延在する下孔を有する。また本体部151aの後端部には、円形の外周面を有する位置決め用の円形部151cが形成されている。円形部151cは、本発明の態様1における「突部」に対応する。
ハンドグリップ109のカバー部材141は、ギアハウジング107に装着された左右の連接部材151における本体部151aの下孔にタッピングスクリュー155をねじ込むことによって上側2箇所が固定される。このタッピングスクリュー155による固定に際し、ギアハウジング107の後面とカバー部材141の前面との間には、振動吸収用の弾性ゴム157が弾発状に介在される。弾性ゴム157は、本発明における「弾性体」に対応する。弾性ゴム157は、図2および図4に示すように、直線状に延びる帯部157aと当該帯部157aの両端部に形成されたリング状の防振部157bからなり、防振部157bが帯部157aよりもやや厚肉に設定されている。弾性ゴム157は、左右の連接部材151を取付凹部153に装着するに先立って、あるいは取付凹部153に装着後において、左右の防振部157bが左右の連接部材151の円形部151cにそれぞれ嵌合され、これによって左右の連接部材151を相互に連接する。上記の円形部151cは、本発明における「筒部」に対応する。
図5に示すように、ハンドグリップ109のカバー部材141は、タッピングスクリュー155が貫通する通し孔145aのほか、当該通し孔145aよりも大径の円形孔145bを有する。そしてカバー部材141は、ギアハウジング107に装着された連接部材151に対してタッピングスクリュー155によって固定する際、当該円形孔145bを連接部材151の円形部151cに嵌合することによって当該連接部材151に位置決めされる。このため、カバー部材141は、連接部材151に位置決めされた安定した状態でタッピングスクリュー155のねじ締め作業を行うことができる。円形孔145bは、本発明の態様1における「孔」に対応する。タッピングスクリュー155にて固定された状態では、円形孔145bを形成する孔周縁部の前端面145cとこれと対向するギアハウジング107側の後端面107aとによって弾性ゴム157の防振部157bが弾発状に挟持される。このようにハンドグリップ109とギアハウジング107との間に介在された弾性ゴム157は、防振部157bの板厚方向、すなわち弾性変形方向(弾発方向)がドリルビット119の長軸方向と合致している。
かくして、ハンドグリップ109は、その上側にあっては、連接部材151とギアハウジング107との間に設定された前記間隙Cの範囲内で、当該ギアハウジング107に対しドリルビット119の長軸方向と概ね同方向に相対移動可能に取付けられる。なおハンドグリップ109の下側は、ネジによってモータハウジング105に固定されている。このため、本体部103に対するハンドグリップ109の上側の当該本体部103に近接する方向への相対移動は、ネジ147により直接固定された下側の固定部を支点としたハンドクリップ131自体の弾性撓みに基づく相対移動となる。
本実施の形態に係る電動ハンマ101は上記のように構成される。トリガ111の引き操作により電源スイッチ112を介して駆動モータ121が通電駆動されると、上述したように駆動モータ121の回転出力は、クランク機構113を介して直線運動に変換されるとともに、打撃要素115を介してドリルビット119に打撃動作として付加される。また駆動モータ121の回転出力は、動力伝達機構117およびツールホルダ139を介してドリルビット119に回転運動として伝達される。これにより、被加工材に対するドリルビット119によるハンマドリル作業が遂行されることになる。なお電動ハンマ101によるハンマドリル作業は、作業者がハンドグリップ109のグリップ部143を把持しつつ本体部103側へと当該グリップ部143に押圧力を作用させる形態で遂行される。このときの押圧力でハンドグリップ109の上側は、上述したように連接部材151とギアハウジング107との間に設定された間隙Cの範囲内で弾性ゴム157を弾性変形させつつギアハウジング107側に近づく方向に相対移動される。すなわち、弾性ゴム157の変形量(弾発量)は、連接部材151のギアハウジング107に対する相対移動量(間隙C)によって規定される。図6には弾性ゴム157が圧縮された状態が示されている。
ハンマドリル作業時において、本体部103には衝撃的かつ周期的な振動が発生するが、この振動の本体部103からハンドグリップ109側への入力は、弾性ゴム157の弾性変形による振動吸収作用によって低減することができる。すなわち、ハンドグリップ109とギアハウジング107との間に介在された弾性ゴム157は、防振部157bの板厚方向、すなわち弾性変形方向がドリルビット119の長軸方向、すなわち振動の入力方向と合致しているため、当該振動に対して好適な振動吸収作用を奏することができる。なお弾性ゴム157の弾性変形による振動の吸収機能(バネ定数)は、板厚、材質あるいはハンドグリップ109とギアハウジング107に対する接触面積等を変えることで適宜に調整することが可能である。
本実施の形態では、本体部103に対し、ハンドグリップ109を当該本体部103の取付凹部153に嵌め込まれた連接部材151を介してドリルビット119の長軸方向と概ね同方向に相対移動可能に取付ける構成である。すなわち、ハンドグリップ109の本体部103に対する相対移動量および移動方向は、取付凹部153と連接部材151との間に設定された間隙によって規定され、これによって弾性ゴム157の変形量および変形方向も同様に規定される。その結果、当該ハンドグリップ109の安定性を確保しつつ、弾性ゴム157のバネ定数を好適な振動吸収効果が得られるように設定することが可能となる。また本実施の形態では、ドリルビット119の長軸線の延長線を挟んで左右両側に連接部材151を配置している。このため、左右の連接部材151がタッピングスクリュー155によってハンドグリップ109と固定された状態では、当該ハンドグリップ109を介して互いに連接される構成であり、ハンドグリップ109を介して嵌め込み方向の移動が規制され、結果として側方(外側)からの嵌め込み構造でありながら、ドリルビット119の長軸方向に安定して移動することができる。
またハンドグリップ109をギアハウジング107に連接部材151を介して取付ける構成としたことによって、当該連接部材151をアルミ合金製のギアハウジング107よりも軟質の樹脂部品で構成することが可能となり、その結果としてタッピングスクリュー155によるねじ締め作業をアルミ合金の場合よりも低トルクで実施することが可能となる。このことにより、組付け作業性を向上できる。また弾性ゴム157は、左右の連接部材151を取付凹部153に装着するに先立って、あるいは取付凹部153に装着後において、左右の防振部157bを左右の連接部材151の円形部151cにそれぞれ嵌合することによって左右の連接部材151を相互に連係する構成とされる。このため、連接部材151を取付凹部153に嵌め込んだ後で、当該連接部材151にハンドグリップ109をタッピングスクリュー155によって固定する際の抜け落ちを防止する上で有効とされる。また連接部材151は、ギアハウジング107の外側から取付凹部153に嵌め込んで取付ける構成のため、当該取付け作業を簡単に行うことができる。
なお本実施の形態では、弾性ゴム157の防振部157bをリング状としたが、Cリングのようにリングの一部が切欠かれた形状に変更してもよい。また本実施の形態では、本体部103に対するハンドグリップ109の取付けにつき、振動の入力方向に近接する上側にのみ連接部材151および弾性ゴム157を設定したが、上下双方につき連接部材151および弾性ゴム157を設定してもよい。また本実施の形態では、弾性体として弾性ゴム157を利用したが、弾性ゴム157に変えてバネを用いてもよい。またドリルビット119の軸線の延長線を挟んで左右2箇所に連接部材151を配置したが、これを増減してもよい。また連接部材151の嵌め込み方向につき、実施の形態では、ギアハウジング107の側方から嵌め込む構成としたが、上方から嵌め込む構成に変更してもよい。
また本実施の形態では、往復作動式作業工具の一例として、電動ハンマドリルの場合で説明したが、電動ハンマドリルに限らず、先端工具としてのハンマビットに長軸方向の打撃動作のみを行わせて被加工材にハツリ作業等を遂行するハンマに適用することが可能であるし、またハンマやハンマドリル等の衝撃式作業工具のほか、先端工具としてのブレードに往復直線運動を行わせて被加工材の切断作業を行うレシプロソーやジグソー等の切断作業工具に適用することも可能である。
上記発明の趣旨に鑑み、以下の態様を構成することが可能とされる。
(態様1)
「請求項2に記載の往復作動式作業工具であって、
前記連接部材は、前記作業工具本体の後端部から後方に向って突出する突部を有し、当該突部に対し前記ハンドグリップに設けた孔を嵌合することによって前記連接部材に前記ハンドグリップが位置決めされる構成としたことを特徴とする往復作動式作業工具。」
態様1に記載の発明によれば、ハンドグリップを連接部材にタッピングスクリューによって固定する際、当該ハンドグリップを連接部材に位置決めすることによって、安定した状態でねじ締め作業を遂行することができる。
(態様2)
「請求項1〜4のいずれか1つまたは態様2に記載の往復作動式作業工具であって、
前記ハンドグリップは、前記先端工具の長軸方向と交差する方向に延在するとともに、当該延在方向の端部のうち、前記先端工具の長軸線の延長線から近い方の端部が前記連接部材を介して前記作業工具本体に相対移動可能に取り付けられ、前記先端工具の長軸線の延長線から遠い方の端部が前記作業工具本体に直接に固定されていることを特徴とする往復作動式作業工具。」
態様2に記載の発明によれば、作業工具本体に対するハンドグリップの相対移動は、作業工具本体に直接に固定された固定部を支点にしたハンドグリップ自体の弾性撓みに基づく相対移動であり、かつ連接部材によって移動方向が決められているため、より安定した状態での防振効果を得ることが可能となる。
本実施の形態に係る電動ハンマドリルの全体構成を示す側断面図である。 ハンドグリップ取付構造を示す平断面図である。 ハンドグリップ取付構造を示す縦断面図である。 ハンドグリップを装着する前のハンドグリップ取付構造を後方から見た図である。 ハンドグリップ取付構造部の詳細図である。 ハンドグリップ取付構造部の詳細図であり、弾性ゴムの圧縮状態を示す。
101 ハンマドリル(往復作動式作業工具)
103 本体部(作業工具本体)
104 工具保持部
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
107a 後端面
109 ハンドグリップ
111 トリガ
112 電源スイッチ
113 クランク機構(作動機構)
115 打撃要素(作動機構)
117 動力伝達機構(作動機構)
119 ドリルビット(先端工具)
121 駆動モータ
123 クランク板
125 クランクアーム
127 ピストン
129 シリンダ
131 ストライカ
133 インパクトボルト
135 空気室
137 ベベルギア
139 ツールホルダ
141 カバー部材
143 グリップ部
143a 上の連接部
143b 下の連接部
145a 通し孔
145b 円形孔
145c 前端面
151 連接部材
151a 本体部
151b フランジ部
151c 円形部
153 取付凹部
153a 水平凹部
153b 垂直凹部
155 タッピングスクリュー
157 弾性ゴム(弾性体)
157a 帯部
157b 防振部

Claims (5)

  1. 長軸方向に直線運動することで加工作業を行う先端工具と、
    前記先端工具を駆動する作動機構を収容した作業工具本体と、
    前記作業工具本体における前記先端工具と反対側の後端部側に取付けられるハンドグリップと、を有する往復作動式作業工具であって、
    前記作業工具本体と前記ハンドグリップとの間に弾発状に介在され、加工作業時に前記作業工具本体から前記ハンドグリップに入力する振動を吸収する弾性体と、
    前記ハンドグリップを前記作業工具本体に連接するべく当該ハンドグリップとは別個に形成された連接部材と、を有し、
    前記連接部材は、前記ハンドグリップに対しては固定され、前記作業工具本体に対しては当該作業工具本体との間に設定された間隙を介して相対移動可能に連接されており、前記間隙により前記作業工具本体と前記ハンドグリップとの間に介在された前記弾性体の弾発方向および弾発量を規定する構成とし、
    前記連接部材は、前記ハンドグリップの通し孔を貫通して前記先端工具の長軸方向にねじ込まれるネジによって当該ハンドグリップと固定されていることを特徴とする往復作動式作業工具。
  2. 請求項1に記載の往復作動式作業工具であって、
    前記ハンドグリップは、前記先端工具の長軸方向と交差する方向に延在するとともに、当該延在方向の端部のうち、前記先端工具の長軸線の延長線から近い方の端部が前記連接部材を介して前記作業工具本体に相対移動可能に取り付けられ、前記先端工具の長軸線の延長線から遠い方の端部が前記作業工具本体に直接に固定されていることを特徴とする往復作動式作業工具。」
  3. 請求項1または2に記載の往復作動式作業工具であって、
    前記連接部材は、前記作業工具本体の材料よりも軟質の材料によって形成されていることを特徴とする往復作動式作業工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の往復作動式作業工具であって、
    前記作業工具本体には、前記連接部材を取付けるための複数の取付凹部が前記先端工具の長軸線の延長線を挟むように設定され、当該各取付凹部に対し前記連接部材がそれぞれ前記先端工具の長軸方向と交差する方向であって、かつ前記作業工具本体の外側から嵌め込むことによって装着され、装着状態では前記連接部材と前記取付凹部との間に前記相対移動を許容する間隙が形成される構成としたことを特徴とする往復作動式作業工具。
  5. 請求項に記載の往復作動式作業工具であって、
    前記各連接部材は、前記作業工具本体と前記ハンドグリップとの間において前記先端工具の長軸方向と同方向に延在する筒部を有し、前記弾性体は、前記各連接部材の筒部に嵌合された状態で前記作業工具本体と前記ハンドグリップとの間に弾発状に介在される複数のリング部と、当該複数のリング部を互いに接続する帯部とを有するゴムによって形成され、前記リング部を前記筒部に嵌合することで、前記各連接部材を相互に連係する構成としたことを特徴とする往復作動式作業工具。
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