JP2011000705A - 防振ハンドル - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業工具に装着して使用される防振ハンドルにおいて、使用性の向上に資する技術を提供する。
【解決手段】 作業工具に装着可能に構成されたハンドル本体部123と、当該ハンドル本体部123に対し、少なくとも作業工具の振動方向と概ね対応する方向に移動可能に設けられたグリップ部125と、ハンドル本体部123とグリップ部125との間に介在され、当該グリップ部125の移動に対して弾発力を作用させる弾性体139と、を備えた防振ハンドルである。ハンドル本体部は、作業工具を両側から挟むように対向状に配置可能な第1および第2のクランプ部材127,129と、第1および第2のクランプ部材を互いに接近する方向に移動させて作業工具を挟み付け、これによって当該作業工具に第1および第2のクランプ部材を固定する固定手段131,133と、を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、作業工具を操作するべく当該作業工具に装着して使用される着脱自在な防振ハンドルに関する。
特開2001−88059号公報(特許文献1)には、電動工具を操作するために当該電動工具の本体部に装着して使用される操作補助具としての補助ハンドルの構成が開示されている。このような補助ハンドルを作業工具に装着することで、使用者は作業工具が有するメインハンドルと補助ハンドルとを使用して作業工具を安定的に操作することが可能とされる。
ところで、先端工具を駆動して所定の加工作業を遂行するとき、加工作業に伴い電動工具に振動が発生し、この振動が補助ハンドルを経て使用者の手に伝達する。特許文献1に記載の補助ハンドルは、この振動に対する考慮がなされておらず、使用性が悪いという点で改良の余地がある。
特開2001−88059号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、作業工具に装着して使用される防振ハンドルにおいて、使用性の向上に資する技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。請求項1に記載の発明によれば、作業工具本体と、作業者が握るグリップ部とを有する作業工具が構成される。本発明における「作業工具」としては、いわゆる先端工具が回転運動を行う形態で被加工材の加工作業を遂行する回転式作業工具、好ましくはグラインダー、丸鋸、振動ドリル等のような振動方向が一定でない作業工具を好適に包含するが、更には先端工具が概ね直線往復運動を行う形態で駆動される往復作動式の作業工具、例えば工具ビットに長軸方向の打撃動作あるいは打撃動作と回転動作とを行わせて被加工材に破砕作業や穴明け作業等を遂行する電動ハンマあるいはハンマドリル等の衝撃式作業工具、またはブレードに往復直線運動を行わせて被加工材の切断作業を行うレシプロソーやジグソー等の切断作業工具のように、先端工具の駆動に基づいて概ね直線状の振動を伴うような作業工具を包含する。また「弾性体」としては、バネやゴム等がこれに該当する。
請求項1に記載の発明においては、作業工具本体側には球面部を設け、グリップ部側には球面部に対応する球面状凹面を設ける。そしてグリップ部は、球面状凹面が球面部に嵌合することによって作業工具本体に対し相対回動可能に連接され、作業工具本体とグリップ部間には、当該グリップ部の作業工具本体に対する相対回動に対して弾発力を作用する弾性体が介在された構成とされる。
本発明の作業工具は、グリップ部を握り当該作業工具を操作することができる。使用時において、作業工具の駆動に伴い発生した振動は、作業工具本体を経て作業者が握るグリップ部に入力しようとするが、この振動の入力に対し弾性体の振動吸収作用によってグリップ部の振動が減衰される。本発明では、作業工具本体とグリップ部との間に弾性体を介在させる構成であり、作業者がグリップ部を握るときの握力の大きさが弾性体の振動減衰に直接的に影響しない構成である。このため、作業者がグリップ部を握るときの、握力の大小に拘わらず安定した振動減衰効果が期待でき、使用性の良いグリップ部が提供される。特に本発明のグリップ部は、作業工具本体に対し相対回動することで振動を吸収する構成のため、振動の入力方向が一定でない作業工具に用いて有効とされる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の作業工具において、グリップ部の軸方向一端面には、エンドプレートが止着されており、グリップ部側の球面状凹面は、当該グリップ部の軸方向一端面に形成された凹面と、エンドプレートに形成された凹面とによって構成されている。本発明によれば、球面部に対しグリップ部の軸方向一端側を嵌合させた状態で組み付けることができる。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の作業工具において、グリップ部の作業工具本体に対する相対回動範囲を規制するストッパを有する構成とした。本発明によれば、ストッパによってグリップ部が必要以上に相対回動しないように規制することができる。
(請求項4に記載の発明)
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の作業工具において、弾性体は、作業工具本体に対するグリップ部の回動部位から離間した位置に配置されている。本発明によれば、振動の振幅が大きくなる領域に弾性体を設定することが可能となるため、それに伴い振動の吸収を効率よく行うことができる。
本発明によれば、作業工具に装着して使用される防振ハンドルにおいて、使用性の向上に資する技術が提供されることとなった。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態につき、図1〜図6を参照しつつ詳細に説明する。本発明の実施の形態は、防振ハンドルを、往復作動式作業工具の一例としての電動ハンマに当該電動ハンマを操作する補助ハンドルとして適用した場合で説明する。図1には電動ハンマに装着された補助ハンドルの全体が2点鎖線によって示され、図2および図3には補助ハンドルが縦断面図で示され、更に図4〜図6には補助ハンドルの一部が横断面図で示されている。
まず図1に基づいて、補助ハンドル121が適用される電動ハンマ101の概略を簡単に説明する。電動ハンマ101は、概括的に見て、電動ハンマ101の外郭を形成する本体部103を主体に構成される。本体部103は本発明における「作業工具本体」に対応する。本体部103は、モータハウジング105、ギアハウジング107および当該ギアハウジング107の先端(前端)領域(図1の左側)を占めるツールホルダ(バレル部)109を主体に構成される。またモータハウジング105およびギアハウジング107の後端側(図1の右側)にはメインハンドル(ハンドグリップ)111が設けられている。
なお便宜上特に図示はしないが、本体部103内には、ツールホルダ109にて保持される先端工具としてのハンマビットに打撃動作を加えるための打撃駆動機構が内蔵されている。打撃駆動機構は、駆動源である駆動モータの回転運動を直線往復運動に変換するクランク機構、当該クランク機構の直線動作成分を介して本体部103の長軸方向(図1における左右方向)に直線運動することでハンマビットに打撃動作を加える打撃機構等から構成されるが、具体的構成については、従来公知のため、その説明は省略する。上記のように構成される電動ハンマ101では、その駆動時において、ハンマビットの打撃方向に相当する本体部103の長軸方向に振動が発生する。なお駆動モータは、メインハンドル111に設けられたトリガ113による電源スイッチのオン・オフ操作によって通電駆動あるいは停止される。
次に図2〜図6に基づいて補助ハンドル121を説明する。補助ハンドル121は、電動ハンマ101のツールホルダ109(以下、バレル部という)に形成されたハンドル装着部109aに着脱自在に固定されるハンドル本体部123と、作業者が握るグリップ部125とを主体に構成される。なおハンドル装着部109aは、本体部103の長軸方向に平行な所定の幅を有する円周面によって形成されている。
ハンドル本体部123は、図2および図3に示すように、バレル部109のハンドル装着部109aの外周面(例えば、下面側)に当接可能な略半円弧面状の支持面127aを有する取付部材127と、ハンドル装着部109aの外周面(例えば、上面側)を押さえ込む締付バンド129と、当該締付バンド129を締付け、あるいは緩めるための着脱操作機構130とから構成される。取付部材127および締付バンド129は、ハンドル本体部123のハンドル装着部109aに対する取付手段を構成するものであり、取付部材127の支持面127aと、締付バンド129の上側の湾曲面129aとによって形成される概ね円形状の筒孔内にバレル部109のハンドル装着部109aを嵌め込んだ後、当該取付部材127および締付バンド129によりハンドル装着部109aを上下方向から挟み付けることによって当該ハンドル装着部109aに固定される構成とされる。この取付部材127は本発明における「第1のクランプ部材」に対応し、締付バンド129は本発明における「第2のクランプ部材」に対応する。また着脱操作機構131は本発明における「固定手段」に対応する。
着脱操作機構130は、ネジ付ロッド131と、当該ネジ付ロッド130のネジ部131aに噛み合うノブ付ナット133から構成される。ネジ付ロッド131は、円形の棒状に形成されるとともに、一端(上端)側が取付部材127の基部127bおよび当該基部127bに対向状に位置する締付バンド129の下端部129bとを遊嵌状に貫通するとともに、端部に抜け止用の頭部131bを有する。ネジ付ロッド131は、締付バンド129の貫通孔に対して角軸部131cによって回り止めされ、その角軸部131cよりも軸方向の下方領域に所定長さに亘ってネジ部131aを有する。ネジ付ロッド131のネジ部131aに噛み合うノブ付ナット133は、丸形のノブ134内に収容されて固着されている。ノブ134は、上面に円形の突部134aを有し、この突部134aを取付部材127の基部127bの下面に形成された円形の凹部127cに嵌合して位置決めした状態で回動自在とされている。
上記の構成としたことにより、ノブ付ナット133を回動操作し、ネジ付ロッド131を軸方向に移動させ、取付部材127の支持面127aと対向する締付バンド129の湾曲面129aを当該支持面127aに対して接近あるいは離間させることができる。例えば、ノブ付ナット133を一方向へ回転させたときは、ネジ付ロッド131が下方へと移動され、これに伴い締付バンド129の湾曲部129aが取付部材127の支持面127a側へと引き寄せられる。その結果、締付バンド129と取付部材127とによってハンドル装着部109aを上下方向から挟み付け、かくしてハンドル本体部123がハンドル装着部109aに固定される。
このとき、取付部材127の支持面127aおよび締付バンド129の湾曲部129aは、当該ハンドル装着部109aの外面に面接触により固定される。ハンドル装着部109aの外周面は、前述したように本体部103の長軸方向(すなわち、電動ハンマ101の振動方向)と平行な円周面で形成されている。このため、ハンドル装着部109aに固定された取付部材127および締付バンド129、すなわちハンドル本体部123は、電動ハンマ101の本体部103の周方向については、取付方向を自由に変更できるが、長軸方向については、常に一定の取付方向となる。なおノブ付ナット133を反対方向へ回転させたときは、ネジ付ロッド131が上方へ移動されて締付バンド129の締め付けが緩められ、ハンドル装着部109aに対するハンドル本体部123の固定が解除される。
ネジ付ロッド131の他端側は、ハンドル本体部123の取付部材127から下方に向って延在されており、その他端側にグリップ部125が取付けられている。グリップ部125は、円筒状の筒体126と、当該筒体126を被覆するゴム製のカバー128とからなり、ネジ付ロッド131に外嵌されるとともに、当該グリップ部125の長軸方向(上下方向)の一端(上端)が回動軸137を介して概ね横軸線(本体部103の長軸方向と直交する水平軸線)周りに相対回動可能に取付けられている。すなわち、グリップ部125は、本体部103の振動方向と概ね同方向に回動自在とされている。回動軸137は、グリップ部125の外周に嵌合された抜け止めリング138によって抜け止めされている。カバー128の上端部には、防塵用としての伸縮自在な蛇腹128aが設けられている。蛇腹128aは、グリップ部125とノブ134との間の空間を覆い、回動軸137の摺動面やネジ付ロッド131のネジ部131aとナット133の噛み合い面等への塵埃の侵入を防止している。
またグリップ部125の長軸方向の他端部側(下端側)において、グリップ部125とネジ付ロッド131との間には、リング状のクッションゴム139が介在されている。クッションゴム139は、ネジ付ロッド131に軸方向への移動が規制された状態で取付けられている。このクッションゴム139は本発明における「弾性体」に対応し、グリップ部125に入力する本体部103の長軸方向の振動を吸収すべく設けられる。すなわち、グリップ部125が回動軸137を中心として本体部103の長軸方向に相対的に回動する際、ネジ付ロッド131との間で当該グリップ部125に弾発力を付与する。そしてグリップ部125は、本体103に振動が生じていない通常時には、ネジ付ロッド131と概ね同心状となる位置に保持される。
またグリップ部125の長軸方向の他端部側には、クッションゴム139の下方位置に動吸振器141が設けられている。動吸振器141は、グリップ部125に入力する本体部103の長軸方向の振動を抑えるべく配置される。動吸振器141は、収容筒体143と、当該収容筒体143内に収容されたウェイト145と、当該ウェイトを収容筒体143との間で連接する付勢バネ147とからなる。収容筒体143は本発明における「器本体」に対応し、付勢バネ147は、本発明における「弾性要素」に対応する。
収容筒体143は、グリップ部125の下端部に一体に形成されており、外径方向に膨らませることで所要の収容スペースを確保している。付勢バネ147は本体部103の長軸方向と平行な方向を付勢方向とするように配置され、ウェイト145が本体部103の長軸方向に移動する際に、当該収容筒体143との間で当該ウェイト145に弾発力を付与する。付勢バネ147は、ウェイト145に形成された凹部145aに一端側が収容されており、これにより付勢バネ147の配置スペースを稼いでいる。収容筒体143内に収容されたウェイト145は、当該収容筒体143の内壁面、および収容筒体143の組付け用の開口側を塞ぐべく止ネジ146によって止着された底板144の内面によって安定して移動するよう案内される。
本実施の形態に係る電動ハンマ101の補助ハンドル121は上記のように構成したものである。トリガ113の引き操作により電源スイッチが投入(オン)状態とされ、駆動モータが通電駆動されると、上述したように駆動モータの回転出力は、クランク機構を介して直線運動に変換されるとともに、ストライカおよびインパクトボルトによって構成される打撃機構を介してハンマビットに打撃動作として付加され、被加工材に対するハンマビットによるハンマ作業が遂行されることになる。
作業者は、メインハンドル111と補助ハンドル121を握って電動ハンマ101を操作するが、ハンマビットが駆動される際に、本体部103には長軸方向に衝撃的かつ周期的な振動が発生する。この振動は、本体部103側から補助ハンドル121のハンドル本体部123を経てグリップ部125へと入力される際、クッションゴム139の振動吸収作用によって吸収される。これにより、グリップ部125の振動が低減される。
クッションゴム139で振動の入力が吸収し切れなかった場合には、その振動に対しては、動吸振器141が制振機能を奏する。すなわち、グリップ部125を、所定の外力(振動)が作用する制御対象体として見立てた場合、当該制御対象体であるグリップ部125に対して、動吸振器141における制振要素であるウェイト145および付勢バネ147が協働して動的な制振を行なう。これにより本実施の形態におけるグリップ部125の振動が効果的に抑制されることとなる。なお動吸振器141による制振原理自体は公知の事項ゆえ詳細な説明を省略する。
このように、本実施の形態によれば、グリップ部125の振動をクッションゴム139により吸収する構成に加え、当該クッションゴム139により吸収し切れなかった振動を更に動吸振器141によって制振する構成のため、補助ハンドル121のグリップ部125の制振効果を向上することができる。またグリップ部125を握る握力の大小に関係なく安定した振動減衰効果が得られる。
また本実施の形態では、グリップ部125の長軸方向の一端をハンドル本体部123に回動軸137を介して回動自在に取付け、当該回動軸137から最も離れた位置である長軸方向の他端にクッションゴム139および動吸振器141を配置した構成としている。すなわち、グリップ部125が回動軸137回りに回動されるとき、その振幅が最大となる部位にクッションゴム139および動吸振器141をそれぞれ配置したことにより、ハンドル本体部123を経て当該グリップ部125に入力される振動に対し、クッションゴム139の振動吸収作用および動吸振器141の制振作用を効果的に働かせることが可能となる。
本実施の形態に係る補助ハンドル121は、グリップ部125がネジ付ロッド131に回動軸137を介して回動自在に取付けられた構成である。このため、補助ハンドル121を、電動ハンマ101の本体部103に対しグリップ部121が振動方向と同方向に回動動作するように装着したとき、当該グリップ部121に設けられたクッションゴム139による振動吸収作用および動吸振器141による制振作用が最も効果的に働くこととなる。
本実施の形態においては、補助ハンドル121を電動ハンマ101に装着する場合、グリップ部121が取付けられているネジ付ロッド131を回動させずに、ノブ付ナット133を回動させることによって補助ハンドル121を電動ハンマ101に固定する構成としている。このため、当該グリップ部125をハンドル装着部109aに対して常に一定方向を向けた状態で固定することができる。そして固定状態においては、取付部材127の支持面127aおよび締付バンド129の湾曲面129aは、振動方向に対し平行をなすように設定されたハンドル装着部109aの外面と面接触することになり、これによってグリップ部125の回動方向が振動方向と同方向とされる。その結果、グリップ部125の回動方向、すなわちクッションゴム139による振動の減衰方向および動吸振器141による制振方向を、振動方向に合わせることができるため、クッションゴム139の振動吸収作用および動吸振器141の制振作用を最大限に発揮させることが可能となり、使い勝手のよい補助ハンドル121が提供される。
また本実施の形態では、取付部材127の支持面127aと、締付バンド129の湾曲部129aとによって形成される筒孔内にバレル部109のハンドル装着部109aを挿入後、ノブ付ナット133を回転操作することで、取付部材127の支持面127aと締付バンド129の湾曲部129aとによってハンドル装着部109aを挟み付けて固定する構成のため、電動ハンマ101に対する補助ハンドル121の装着作業を簡便に遂行することができる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施の形態につき、図7〜図11を参照して説明する。この実施の形態は、前述した第1の実施形態に係る補助ハンドル121の動吸振器141の組付け構造に関する変更例である。なお動吸振器141の組付け構造を除いた他の部分については、第1の実施形態と同様に構成されるため、同一符号を付してその説明を省略する。
第2の実施形態においては、動吸振器141は、グリップ部125の長軸方向における回動軸137とは反対側の概ね半分の領域を利用して構成されている。動吸振器141のウェイト145は、グリップ部125の長軸方向に長い形状とされ、グリップ部125を構成する筒体126の概ね半分の領域によって形成される収容筒体143内に、その長尺方向が当該収容筒体143の長軸方向となるように配置され、本体部103の長軸方向と平行な方向に移動可能とされている。収容本体143は、本発明における「器本体」に対応する。付勢バネ147は、本体部103の長軸方向と平行な方向を付勢方向とするように収容筒体143内に配置され、ウェイト145が移動する際に、収容筒体143との間で当該ウェイト145に弾発力を付与する。付勢バネ147は、本発明における「弾性要素」に対応する。
付勢バネ147は、移動方向につき、当該ウェイト145の前後に各2個ずつ配置されるとともに、当該ウェイト145に形成された凹部145aに軸方向の一端側が収容されており、これによりウェイト145がバランスよく安定して移動する構成とされる。またウェイト145は、長尺方向の端部にそれぞれU字状の溝145bを有し、この溝145bがネジ付ロッド131の端部に設けた突起131dおよび収容筒体143の組付け用の開口部を塞ぐべく止ネジ146によって止着された底板144の突起144aに摺動自在に係合されている。このような構成とすることで、長尺構造のウェイト145を長尺方向と直交する方向に安定して移動することが可能とされる。
本実施の形態によれば、グリップ部125の長軸方向のスペース(筒孔)を利用してウェイト145を配置する構成であるため、当該グリップ部125を細く形成することができる。すなわち、グリップ部125をスリム化し、外観見栄えが良好で握り易いグリップ部125が提供される。なおクッションゴム139による振動吸収作用、動吸振器141による制振作用によってグリップ部125の振動が低減されること、およびこれらの各作用が最大限に発揮されるように電動ハンマ101に対して補助ハンドル121を取る付けることができること等の、その他の作用効果については、前述の第1の実施形態と同様のため、詳しい説明については省略する。この場合、要求されるウェイト145の質量については、長尺方向の長さを調整することで対応することが可能であり、このことから動吸振器141としての制振作用については、前述した第1の実施形態と同様の性能を確保することが可能である。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態に係る防振ハンドルにつき、図12〜図14を参照して説明する。本実施の形態に係る防振ハンドルは、いわゆる先端工具が回転運動を行う形態で被加工材の加工作業を遂行する回転式作業工具、例えばグラインダー、丸鋸、振動ドリル等のような振動方向が一定でない作業工具に、補助ハンドルとして好適に適用される。本実施の形態に係る補助ハンドル161は、作業工具の本体部に装着可能なハンドル本体部としての円柱状の取付ロッド163と、作業者が握るグリップ部165を主体として構成される。取付ロッド163は、長軸方向の一端側に取付ネジ部163aと球面部163bを有する。取付ロッド163は、円筒状に形成されたグリップ部165内に差し込まれるとともに、球面部163bがグリップ部165の長軸方向の端部およびエンドプレート167に形成された球面状の凹面165a,167aに嵌合されている。これによりグリップ部165は、取付ロッド163に対し球面部163bの中心を回動中心として全方位に相対回動可能とされている。なおエンドプレート167は、グリップ部165の端面に止ネジ169にて止着されている。
取付ロッド163の球面部163bには、当該取付ロッド163に対するグリップ部165の相対回動範囲を規制するストッパ軸162が設けられ(圧入され)ている。ストッパ軸162は球面部163bの中心を通って取付ロッド163の長軸方向と直交する方向へと貫通している。そしてストッパ軸162の貫通部分は、グリップ部165とエンドプレート167の対向端面にそれぞれ設けた半円形のテーパー状の溝が互いに対向することで形成される略円錐形状(球面部163bとの対向側が小径)の円錐孔164の内周面に対して所定の間隙Cを保有する構成とされている。かくして、グリップ部165は、ストッパ軸162の外周面と円錐孔166の内周面間に設定された間隙Cの範囲内で、取付ロッド163に対して球面部163bの中心を回動中心とする全方位に相対回動可能に接合されている。ストッパ軸162の回動動作は、円錐孔166の内周面に対し線接触の態様で接触することとなり、安定した回動動作となる。
取付ロッド163の長軸方向の他端部側において、グリップ部165と取付ロッド163との間には、クッションゴム171が介在されている。クッションゴム171は、本発明における「弾性体」に対応し、グリップ部165に入力する振動を吸収するべく設けられる。すなわち、取付ロッド163に対しグリップ部165が球面部163bを回動支点にして回動する際、取付ロッド163との間で当該グリップ部165に弾発力を付与する。なおグリップ部165は、グリップ本体としての円筒状の筒体166と、当該筒体166の外周面を包み込むゴム製のカバー168から構成されている。カバー168はストッパ軸162の軸方向端面をも覆っている。なおストッパ軸162については、取付ロッド163の球面部163bに圧入することで固定する構成とされるが、ストッパ軸162の軸方向端面をカバー168によって覆う構成としたときは、当該カバー168をストッパ軸162の抜け止めとして使用することも可能である。またグリップ部165の筒孔はキャップ173によって塞がれている。
本実施の形態に係る補助ハンドル161は、上記のように構成され、例えば電動グラインダーに装着(固定)して使用される。補助ハンドル161は、取付ロッド163の取付ネジ部163aを、電動グラインダーの本体部に設けたネジ孔付ボス部(図示省略)にねじ込むことで装着される。本実施の形態に係る補助ハンドル161によれば、電動グラインダーによる研削作業時に振動が発生したとき、この振動は、本体部175側から補助ハンドル161の取付ロッド163を経てグリップ部165へと入力される際、クッションゴム171の振動吸収作用によって吸収される。これにより、グリップ部165の振動が低減される。本実施の形態では、グリップ部165が取付ロッド163に対し球面支持構造を介して全方位に回動動作できる構成のため、入力方向が一定でない振動に対して的確に振動吸収作用を奏することができ、使い勝手の良好な補助ハンドル161を提供することができる。また本実施の形態によれば、電動グラインダーの本体部に装着する際の取付方向性に制約を受けることがなく、このため、取付ネジ部163aをネジ孔にねじ込む方式の単純で低コストの構成を採用することができる。
(第4の実施形態)
次に本発明の第4の実施形態に係る防振ハンドルにつき、図15および図16を参照して説明する。本実施の形態に係る防振ハンドルは、いわゆる先端工具が回転運動を行う形態で被加工材の加工作業を遂行する回転式作業工具、例えばグラインダー、ポリッシャ、マルノコ、振動ドリル等振動方向が一定でない作業工具に補助ハンドルとして好適に適用される。本実施の形態に係る補助ハンドル181は、回転式作業工具としての、例えば電動グラインダーの本体部(図示省略)に装着可能なハンドル本体部としての円柱状の取付ロッド183と、作業者が握るグリップ部185とを主体として構成される。取付ロッド183は、長軸方向の一端側に取付ネジ部183aと球面部183bを有する。取付ロッド183は、円筒状に形成されたグリップ部185内に差し込まれるとともに、球面部183bがグリップ部185の長軸方向の一端側(図15の上端側)に形成された球面状の凹面185aおよびエンドプレート191に形成された球面状の凹面191aに嵌合されている。これにより、グリップ部185は、その長軸方向の一端側において、取付ロッド183に対し球面部183bの中心を回動中心として全方位に相対回動可能とされている。なおエンドプレート191は、凹面191aが形成された筒部191bの外周面にネジを有しており、この筒部191bをグリップ部185に形成されたネジ孔にねじ込むことによって当該グリップ部185に止着されている。
取付ロッド183の長軸方向の他端部側において、グリップ部185と取付ロッド183との間には、クッションゴム193が介在されている。クッションゴム193は、本発明における「弾性体」に対応し、取付ロッド183からグリップ部185に入力する振動を吸収するべく設けられる。すなわち、クッションゴム193は、取付ロッド183に対しグリップ部185が球面部183bを回動支点にして回動する際、取付ロッド183との間で当該グリップ部185に径方向の弾発力を付与する。なおグリップ部185は、グリップ本体としての円筒状の筒体187と、当該筒体187の外周面を包み込むゴム製のカバー189から構成されている。またカバー189は、振動吸収用のクッションゴム193と一体に形成されている。
グリップ部185の長軸方向の他端側(図15の下端側)には、錘195を装着するための錘装着部185bが形成されている。錘装着部185bは筒体187の筒孔内周面に形成されたネジ孔によって構成されている。錘195は、外周面に雄ネジが形成された円柱体からなり、筒孔内周面のネジ孔にねじ込むことによってグリップ部185に着脱自在に装着される。錘195は、グリップ部185の重心位置を長軸方向に変更するべく設けられるものであり、重心位置を変更する形態としては、第1の形態として、予め設定された重量の異なる複数の錘195を準備し、当該複数の錘の中から選択された重さの錘195を錘装着部185aに装着する選択方式が採用される。なお錘195の重量の設定については、例えば錘195の材質を変える(例えば、樹脂製の錘と金属製の錘にする)ことで、あるいは錘195に形成される凹部195aの軸方向の深さを変えることで対応する。また第2の形態として、錘装着部185aに装着される錘195の装着位置を調整可能とする位置調整方式が採用される。すなわち、筒体187の筒孔内周面に形成される錘装着部185bとしてのネジ孔が、当該筒体187の他端面から長軸方向の概ね中間部までの軸方向に長い範囲に渡って形成されている。かくして、グリップ部185に対する錘195の装着位置を、錘装着部185bに対する錘195のネジ込み深さを変えることで、例えば、図15に示す位置から図16に示す位置へ調整することが可能とされる。なお錘195は、グリップ部185の筒孔を塞ぐキャップを兼用する。
本実施の形態に係る補助ハンドル181は、上記のように構成され、例えば電動グラインダーに装着して使用される。補助ハンドル181は、取付ロッド183の取付ネジ部183aを、電動グラインダーの本体部に設けたネジ孔付ボス部にねじ込むことで装着される。本実施の形態に係る補助ハンドル181によれば、電動グラインダーによる研削作業時に振動が発生すると、この振動は本体部側から補助ハンドル181の取付ロッド183を経てグリップ部185へと入力される際、クッションゴム193の振動吸収作用によって吸収される。これにより、グリップ部185の振動が低減される。本実施の形態では、グリップ部185が取付ロッド183に対し球面支持構造を介して全方位に回動動作できる構成のため、入力方向が一定でない振動に対して的確に振動吸収作用を奏することができ、使い勝手の良好な補助ハンドル181を提供することができる。また本実施の形態によれば、本体部に装着する際の取付方向性に制約を受けることがなく、このため、取付ネジ部183aをネジ孔にねじ込む方式の単純で低コストの構成を採用することができる。
ところで、グリップ部185の固有振動数は、例えば当該グリップ部185の剛性、質量の大きさを変えることによって変更することができる。本実施の形態においては、補助ハンドル181につき、グリップ部185の錘装着部185aに装着される錘195の重量を変更可能となし、あるいは錘装着部185aに装着される錘195の装着位置を調整可能としたものであり、このような錘195の重量変更によって、あるいは錘195の装着位置調整によってグリップ部185の重心位置が長軸方向に変化する。すなわち、取付ロッド183の球面部183bの中心を回動中心として回動する(振動する)グリップ部185の当該回動中心から重心位置までの距離を変えることができる。このように重心位置が変わることに伴いグリップ部185の重心位置に作用する回動中心回りの回転モーメントが変化することになり、これによって球面部183bの中心を回動中心として回動するグリップ部185の固有振動数を変えることができる。
すなわち、本実施の形態では、錘195の重量を変更することによって、あるいは錘195の装着位置を調整することによって、グリップ部185の固有振動数を変更する構成としたものである。補助ハンドル181の装着対象としての作業工具が、例えば電動グラインダーであれば、グリップ部185の固有振動数が、当該電動グラインダーの駆動時に発生する振動の振動数よりも低くなる側へずらすように設定される。これによって電動グラインダーの駆動時において、当該電動グラインダーの本体部側からグリップ部185へと入力する振動に基づくグリップ部185の振動を抑制することができる。
ところで、作業工具は、その機種、型式の違い等によって発生する振動の振動数が異なり、それに伴い防振すべき振動の振動数が異なってくる。本実施の形態に係る補助ハンドル181は、装着対象としての作業工具の機種あるいは型式等に応じてグリップ部185の固有振動数を簡単に変更することができるため、従来であれば、作業工具の機種毎であるいは型式毎で専用の補助ハンドルを製作しなければならなかったものを、1種類の補助ハンドル181で対応できることになる。なお、このようなグリップ部185の固有振動数の変更は、基本的には、生産者側において実施するべく構成されるものであるが、使用者側において変更する構成であってもよく、このときは1つの補助ハンドルを複数の作業工具に対して適用できる。
なお上記の第1および第2の実施形態における動吸振器141では、ウェイト145と付勢バネ147とを用いて制振機構を構成したが、例えば収容筒体143内を移動するウェイト145の前後の領域にオイルを封入することで、弾性要素による弾性力のみならず、ウェイト145が収容筒体143内で移動動作する際に当該ウェイト145に減衰力が作用するように設定することも可能である。またグリップ部125に、ウェイト145の質量あるいは付勢バネ147のバネ定数の異なる複数の動吸振器141を配置する構成とすることが可能であり、このような構成を採用したときは、周波数の異なる振動に対して有効な制振作用を奏することができる。
また第1および第2の実施形態では、弾性体としてのクッションゴム139と動吸振器141との併設によって補助ハンドル121を制振する構成としたが、上記の弾性体による振動吸収機構と、動吸振器141による制振機構とを、補助ハンドル121に対して個々に備える構成としてもよい。ただし補助ハンドル121に動吸振器141を設ける構成とするときは、補助ハンドル121は、作業工具に着脱自在に装着されるハンドル本体部と、作業者が握るグリップ部125とは、相互に固定的に接合されるかあるいは一体状に形成される。
また第1および第2の実施形態では、電動ハンマ101の操作補助具としての補助ハンドル121,161で説明したが、操作補助具としてのみならず、例えば作業工具に対する着脱式の主操作具として使用する形態であっても何ら差し支えない。
また第1および第2の実施形態では、電動ハンマ101に対する補助ハンドル121の取付手段として、取付部材127を電動ハンマ101のバレル部109の外周下面側に突き当てた状態で、締付バンド129をバレル部109の外周上面側から取付部材127側に向けて締付けることにより、いわゆるバレル部109を挟み付ける、あるいは抱き着く態様で取付ける構成としている。このため、電動ハンマ101側には、補助ハンドル121を取付けるための造作を一切施す必要がない。このことは、電動ハンマ101以外の、例えばハンマドリルとかあるいはレシプロソーといった他の作業工具への適用が比較的容易に達成できる。すなわち汎用性の高い補助ハンドル121が提供されることになる。なお図1では、電動ハンマ101に対する補助ハンドル121の装着状態の一例として、グリップ部125が概ね真下に位置する形態を図示しているが、上記のように、バレル部109を挟み付ける態様で取付ける構成としたことにより、補助ハンドル121の取付位置については、例えばグリップ部125の位置がバレル部109の側方あるいは上方に位置するように、作業者が自由に変更することが可能である。
また第1および第2の実施形態では、動吸振器141をグリップ部125の内側に収容する構成としたが、グリップ部125の外側に着脱自在に止着する構成に変更してもよい。その場合、グリップ部125に対する動吸振器141の着脱の手段としては、ネジやクリップ等による止着する構成のほか、スライド溝と凸条とによる嵌め合い構造を介して止着する構成、あるいは面ファスナーを用いての貼り付けによって止着する構成を採用することが可能である。更にグリップ部125に対する動吸振器141の取付けは、グリップ部125外部に完全に突き出た態様、グリップ部125内に完全に収容する態様、あるいは一部がグリップ部125内に収容される態様であってもよい。
また動吸振器141をグリップ部125に対して着脱式としたときは、作業態様や動的制振の必要性などといった状況に応じて、動吸振器141をグリップ部125に止着して制振を行う場合と、動吸振器141をグリップ部125から取り外して軽量にしてスリムな外観の状態で作業を行う場合と、を適宜切り替えることができる。
また第1および第2の実施形態では、補助ハンドル121の適用例として、電動ハンマ101の場合で説明したが、電動ハンマ101に限らず、先端工具としてのドリルビットに長軸方向の打撃動作と回転動作とを行わせて被加工材に穴明け作業等を遂行するハンマドリルに適用することが可能であるし、また電動ハンマやハンマドリル等の衝撃式作業工具のほか、先端工具としてのブレードに往復直線運動を行わせて被加工材の切断作業を行うレシプロソーやジグソー等の切断作業工具に適用することも可能である。
また第1および第2の実施形態に係る補助ハンドル121は、作業者が握るグリップ部125を、ハンドル本体部123に対して1つの回動軸137回りに回動自在に取付ける構成としたが、この構成に変えて、互いに交差する複数の回動軸線周りに回動させる態様、さらには球面周りに回動させる態様に変更してもよい。このような態様においては、弾性体は当該回動方向にそれぞれ弾発力を付勢するように構成される。
またハンドル本体部123に対してグリップ部125を移動可能に装着する構成としては、上記のような回動式から振動方向と概ね平行な方向に直線状に移動する構成に変更することが可能である。例えばハンドル本体123側に振動方向に平行に延在するガイドロッドやスライド溝を設定し、当該ガイドロッドやスライド溝に対してグリップ部125を摺動自在に装着する構成に変更することが可能である。このような直線的な移動を可能とする構成としたときは、弾性体139をグリップ部125の摺動部位の近傍に設定することで、グリップ部125の安定したかつ円滑な動作を確保することが好ましい。
また第1および第2の実施形態では、グリップ部125をネジ付ロッド131に設ける構成としたが、例えば、図17の模式図に示すように、取付部材127に設ける構成とすることも可能である。図17に示す変更例では、クッションゴム139のような弾性体による振動吸収機構と動吸振器141による制振機構とを併設する態様、あるいはいずれか一方を備えたグリップ部125を、ハンマ本体部123を構成する一方のクランプ部材としての取付部材127に設けている。取付部材の支持面127aはV字状に形成されており、この支持面127aを装着すべき作業工具のハンドル装着部109aに突き当てた状態で、対向する側に他方のクランプ部材としての締付バンド129を配置後、ボルト181およびナット183からなる固定手段を用いて当該締付バンド129を取付部材127に締め付けることで、作業工具のハンドル装着部109aに装着する構成としている。グリップ部125は、取付部材127に対し回動軸137を介してハンドル装着部109aの長軸方向と直交する方向に回動可能に取付けられる。
このような構成によれば、グリップ部125の移動方向が作業工具の振動方向となるように当該作業工具に装着できるため、弾性体による振動減衰効果あるいは動吸振器による制振効果を十分に奏することが可能となり、使用性の良い防振ハンドルが提供される。
また第4の実施形態にける補助ハンドル181は、振動方向が一定でない作業工具に適用する場合に好適な構成として、作業者が握るグリップ部185をハンマ本体部183に対し球面部183bを介して全方位に回動自在に連接する構成としたが、この構成に変えて第1および第2の実施形態で説明したように、グリップ部185を取付ロッド183に対して1つの回動軸137回りに回動自在に取付ける構成に変更してもよい。このように構成したときは、ビットに長軸方向の打撃動作あるいは打撃動作と回転動作とを行わせて被加工材に破砕作業や穴明け作業等を遂行する電動ハンマあるいはハンマドリル等の衝撃式作業工具、またはブレードに往復直線運動を行わせて被加工材の切断作業を行うレシプロソーやジグソー等の切断作業工具のように、先端工具の駆動に基づいて概ね直線状の振動を伴うような作業工具に好適に適用できる。また先端工具の駆動に基づいて概ね直線状の振動を伴うような作業工具の場合であれば、取付ロッド183に対してグリップ部185を移動可能に装着する構成としては、回動式から振動方向と概ね平行な方向に直線状に移動する構成に変更してもよい。
また第4の実施形態において、グリップ部185に対する錘195の装着手段は、グリップ部185の筒孔内周面に形成したネジ孔に錘195をねじ込む形式に限られず、例えば別途に設けたネジを用いて止着する構成、あるいはグリップ部185の筒孔内周と錘195の外周とのいずれか一方に係止爪を設け、いずれか他方に当該係止爪が係合可能な係止溝を設け、係止爪と係止溝との位置を合せた状態で錘195を筒孔内に挿入した後、周方向へ回動操作して抜け止めする構成等に変更してもよく。また錘195は、グリップ部185の外側に装着す形式に変更してもよい。
上記発明の趣旨に鑑み、以下の態様を構成することが可能とされる。
(態様1)
「請求項1または2に記載の防振ハンドルであって、
前記グリップ部は、前記ハンドル本体部に対し、少なくとも振動方向と概ね同方向に相対的に回動自在に設けられるとともに、当該方向への回動動作に対して前記弾性体の弾発力が作用する構成とされることを特徴とする防振ハンドル。」
態様1に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の防振ハンドルにおけるグリップ部は、ハンドル本体部に対し、少なくとも振動方向と概ね同方向に相対的に回動自在に設けられるとともに、当該方向への回動動作に対して弾性体の弾発力が作用する構成とされる。なお「回動自在に設ける」態様としては、1つの回動軸線周りに回動させる態様、あるいは互いに交差する複数の回動軸線周りに回動させる態様、さらには球面周りに回動させる態様、のいずれをも好適に包含するものである。かかる構成によれば、作業工具側から本体部を経てグリップ部側へ入力される振動に対し、弾性体の振動減衰作用を合理的に発揮することが可能となる。
(態様2)
「態様1に記載の防振ハンドルであって、
前記弾性体は、前記ハンドル本体部に対する前記グリップ部の回動部位から離間した位置に配置されていることを特徴とする防振ハンドル。」
態様2に記載の発明によれば、態様1に記載の防振ハンドルにおける弾性体は、ハンドル本体部に対するグリップ部の回動部位から離間した位置に配置される構成とされる。ここで「回動部位から離間した位置」とは、当該回動部位回りに生じる振動に起因した振幅が、制振に必要な相応量に達するような領域を意味し、典型的には、例えばグリップ部が棒状に形成されるとともに長軸方向の一端側にてハンドル本体部に回動自在に支持される構成の場合であれば、グリップ部の長軸方向の先端部(他端部)側がこれに該当し、あるいは振幅が大きい作業に用いられる場合には、例えば、グリップ部の根元以外の領域を包含する。すなわち、振動によって生じる振幅が最大となる先端部に弾性体を設定したときは、振動を効率的に吸収することができる。
(態様3)
「請求項1または2あるいは態様1または2に記載の防振ハンドルであって、
前記グリップ部には、前記作業工具から入力される振動を制振するための動吸振器が備えられていることを特徴とする防振ハンドル。」
態様3に記載の発明によれば、請求項1または2あるいは態様1または2に記載の防振ハンドルであって、グリップ部には、作業工具から入力される振動を制振するための動吸振器が備えられた防振ハンドルが構成される。かかる構成によれば、作業工具側に振動が発生したとき、当該作業工具側から防振ハンドルに伝達される振動に対して動吸振器による制振作用を付加することで、弾性体では吸収し切れない防振ハンドルの振動を当該動吸振器によって更に制振し、防振ハンドルに関しての振動対策の万全を図ることが可能になる。
(態様4)
「態様3に記載の防振ハンドルであって、
前記動吸振器は、前記ハンドル本体部に対する前記グリップ部の回動部位から離間した位置に設定されていることを特徴とする防振ハンドル。」
態様4に記載の発明によれば、態様3に記載の防振ハンドルにおける動吸振器は、ハンドル本体部に対するグリップ部の回動部位から離間した位置に設定された構成とされる。なお「回動部位から離間した位置」とは、態様2に記載の発明の場合と同様に、当該回動部位回りに生じる振動に起因した振幅が、制振に必要な相応量に達するような領域を意味し、最も典型的には、グリップ部の一端側に回動部位が設定される場合、グリップ部の長軸方向の先端部(他端部)側がこれに該当する。かかる構成によれば、態様2において説明した弾性体の場合と同様に、動吸振器による制振作用の効率化が図られる。
(態様5)
「請求項3または態様3あるいは4に記載の防振ハンドルであって、
前記動吸振器は、器本体と、当該器本体内に収容されたウェイトと、当該ウェイトを前記器本体との間で連接する弾性要素と、を備えるとともに、前記グリップ部に対し着脱自在に取付けられていることを特徴とする防振ハンドル。」
態様5に記載の発明によれば、請求項3または態様3あるいは4に記載の防振ハンドルにおける動吸振器は、器本体と、当該器本体内に収容されたウェイトと、当該ウェイトを器本体との間で連接する弾性要素と、を備えるとともに、グリップ部に対し着脱自在に取付けられた構成とされる。なお「動吸振器を着脱自在に取付ける」態様としては、ネジやクリップを用いて止着する態様、スライド溝と凸条との嵌め合いにより止着する態様、あるいは面ファスナーを用いて貼り付ける態様等を広く包含する。また「グリップ部に対する動吸振器の取付方」としては、動吸振器をハンドルの外部に完全に突き出た状態で取付ける態様、ハンドル内部に完全に収容する状態で取付ける態様、あるいはハンドル内に一部を収容した状態で取付ける態様の、いずれをも好適に包含する。この動吸振器は、器本体、当該器本体に収容されたウェイト、および当該ウェイトを器本体との間で連接する弾性要素を有する。ウェイトは、器本体との間で少なくとも弾性要素で連接されれば足り、さらに減衰要素によって器本体との間を連接する構成も包含されるものとする。
態様5の発明における動吸振器は、防振ハンドルのグリップ部に対して着脱自在に取付けられるため、作業態様や動的制振の必要性などといった状況に応じて、動吸振器をグリップ部に止着して制振を行なう場合と、動吸振器をグリップ部から取り外して軽量にしてかつスリムな外観の状態で作業を行なう場合と、を適宜切り替えることが可能となる。また動吸振器の装着可能性は確保しつつも、動吸振器の設定を行なうか否かを作業者の判断に委ね、これによって防振ハンドルのコストおよび利便性を合理的にコントロールすることが可能となる。
(態様6)
「態様5に記載の防振ハンドルであって、
前記グリップ部は、筒状に形成され、当該筒孔内に前記ウェイトを長尺方向が筒孔の軸線方向となるように配置したことを特徴とする防振ハンドル。」
態様6に記載の発明によれば、態様5に記載の防振ハンドルにおけるグリップ部は、筒状に形成され、当該グリップ部の筒孔内にウェイトを長尺方向が筒孔の軸線方向となるように配置した構成とされる。動吸振器の制振作用は、ウェイトの質量の影響を受けるが、本発明によれば、ウェイトをグリップ部の筒孔内に長尺方向が筒孔の軸線方向となるように配置する構成とすることで、当該ウェイトの長尺方向の長さを適宜調整することにより振動の制振に必要とされる質量を確保しつつグリップ部の太さを細くできる。
(態様7)
「請求項3に記載の防振ハンドルであって、
前記動吸振器は、器本体と、当該器本体内に収容されたウェイトと、当該ウェイトを前記器本体との間で連接する弾性要素と、を備えるとともに、前記グリップ部に対し着脱自在に取付けられていることを特徴とする防振ハンドル。」
態様7に記載の発明によれば、請求項3に記載の防振ハンドルにおける動吸振器は、器本体と、当該器本体内に収容されたウェイトと、当該ウェイトを器本体との間で連接する弾性要素と、を備えるとともに、グリップ部に対し着脱自在に取付けられた構成とされる。なお「動吸振器を着脱自在に取付ける」態様としては、ネジやクリップを用いて止着する態様、スライド溝と凸条との嵌め合いにより止着する態様、あるいは面ファスナーを用いて貼り付ける態様等を広く包含する。また「グリップ部に対する動吸振器の取付方」としては、動吸振器をハンドルの外部に完全に突き出た状態で取付ける態様、ハンドル内部に完全に収容する状態で取付ける態様、あるいはハンドル内に一部を収容した状態で取付ける態様の、いずれをも好適に包含する。この動吸振器は、器本体、当該器本体に収容されたウェイト、および当該ウェイトを器本体との間で連接する弾性要素を有する。ウェイトは、器本体との間で少なくとも弾性要素で連接されれば足り、さらに減衰要素によって器本体との間を連接する構成も包含されるものとする。
態様7の発明における動吸振器は、防振ハンドルのグリップ部に対して着脱自在に取付けられるため、態様5の発明で説明したように、作業態様や動的制振の必要性などといった状況に応じて、動吸振器をグリップ部に止着して制振を行なう場合と、動吸振器をグリップ部から取り外して軽量にしてかつスリムな外観の状態で作業を行なう場合と、を適宜切り替えることが可能となる。また動吸振器の装着可能性は確保しつつも、動吸振器の設定を行なうか否かを作業者の判断に委ね、これによって防振ハンドルのコストおよび利便性を合理的にコントロールすることが可能となる。
(態様8)
「請求項5に記載の作業工具であって、
前記補助ハンドルのグリップ部には、前記作業工具本体から入力される振動を制振するための動吸振器が備えられていることを特徴とする作業工具。」
態様8に記載の発明によれば、請求項5に記載の作業工具であって、補助ハンドルのグリップ部には、作業工具本体から入力される振動を制振するための動吸振器が備えられた構成とされる。かかる構成によれば、作業工具本体側に振動が発生したとき、当該作業工具本体側から補助ハンドルに伝達される振動に対して動吸振器による制振作用を付加することで、弾性体では吸収し切れない防振ハンドルの振動を当該動吸振器によって更に制振することができる。これにより、制振効果の高い補助ハンドルを備えた作業工具を提供することが可能となった。
(態様9)
「請求項7または8に記載の防振ハンドルであって、
前記グリップ部は、前記ハンドル本体部に対し全方位に回動自在に連接され、前記グリップ部の固有振動数の変更は、当該グリップ部に重量の異なる錘を選択的に装着することによって、あるいはグリップ部の長軸方向において当該グリップ部に装着される錘の装着位置を調整することによってなされることを特徴とする防振ハンドル。」
態様9に記載の発明によれば、請求項7または8に記載の防振ハンドルにおけるグリップ部は、ハンドル本体部に対し全方位に回動自在に連接され、グリップ部の固有振動数の変更は、当該グリップ部に重量の異なる錘を選択的に装着することによって、あるいはグリップ部の長軸方向において当該グリップ部に装着される錘の装着位置を調整することによってなされる構成とされる。本発明における「防振ハンドル」は、いわゆる先端工具が回転運動を行う形態で被加工材の加工作業を遂行する回転式作業工具、好ましくはグラインダー、ポリッシャ、丸鋸、振動ドリル等のような振動方向が一定でない作業工具に好適に適用されるが、先端工具が概ね直線往復運動を行う形態で駆動される往復作動式の作業工具、例えば工具ビットに長軸方向の打撃動作あるいは打撃動作と回転動作とを行わせて被加工材に破砕作業や穴明け作業等を遂行する電動ハンマあるいはハンマドリル等の衝撃式作業工具、またはブレードに往復直線運動を行わせて被加工材の切断作業を行うレシプロソーやジグソー等の切断作業工具のように、先端工具の駆動に基づいて概ね直線状の振動を伴うような作業工具に適用することを妨げない。
本発明によれば、グリップ部に重量の異なる錘を選択的に装着することによって、あるいはグリップ部の長軸方向において当該グリップ部に装着される錘の装着位置を調整することによって、グリップ部の固有振動数の変更を簡単かつ合理的に行うことができる。
(態様10)
「作業工具本体に、当該作業工具本体を操作するメインハンドルと、請求項7または8に記載の防振ハンドルとを備えた作業工具であって、
前記防振ハンドルが前記作業工具本体に装着された状態で、当該防振ハンドルにおける前記グリップ部の固有振動数が、作業工具が発生する振動数からずらして設定されていることを特徴とする作業工具。」
本発明の第1の実施形態に係る防振ハンドルを備えた電動ハンマの全体構成を示す正面図である。 防振ハンドルを示す縦断面図である。 図2のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 図3のD−D線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る防振ハンドルを示す縦断面図である。 図7のE−E線断面図である。 図8のF−F線断面図である。 図8のG−G線断面図である。 図8のH−H線断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る防振ハンドルの一部を破断して示す外観図である。 図12の縦断面図である。 図13のI−I線断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る防振ハンドルを示す縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る防振ハンドルを示す縦断面図であり、錘の装着位置の変更状態を示す。 作業工具に対する補助ハンドルの装着例の変更例を示す模式図である。
101 電動ハンマ(作業工具)
103 本体部
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
109 ツールホルダ(バレル部)
109a ハンドル装着部
111 メインハンドル
113 トリガ
121 補助ハンドル(防振ハンドル)
123 ハンドル本体部
125 グリップ部
126 筒体
127 取付部材(第1のクランプ部材)
127a 支持面
127b 基部
127c 凹部
128 カバー
129 締付バンド(第2のクランプ部材)
129a 湾曲面
129b 下端部
130 着脱操作機構(固定手段)
131 ネジ付ロッド
131a ネジ部
131b 頭部
131c 角軸部
131d 突起
133 ノブ付ナット
134 ノブ
134a 突部
137 回動軸
138 抜け止めリング
139 クッションゴム(弾性体)
141 動吸振器
143 収容筒体(器本体)
144 底板
144a 突起
145 ウェイト
145a 凹部
145b 溝
146 止ネジ
147 付勢バネ(弾性要素)
161 補助ハンドル(防振ハンドル)
162 ストッパ軸
163 取付ロッド(ハンドル本体部)
163a 取付ネジ部
163b 球面部
164 円形孔
165 グリップ部
165a 凹面
166 筒体
167 エンドプレート
167a 凹面
168 カバー
169 止ネジ
171 クッションゴム
173 キャップ
181 補助ハンドル(防振ハンドル)
183 取付ロッド(ハンドル本体部)
183a ネジ部
183b 球面部
185 グリップ部
185a 凹面
185b 錘装着部
187 筒体
189 カバー
191 エンドプレート
191a 凹面
191b 筒部
193 クッションゴム(弾性体)
195 錘
195a 凹部

Claims (9)

  1. 作業工具に装着可能に構成されたハンドル本体部と、当該ハンドル本体部に対し、少なくとも前記作業工具の振動方向と同方向に相対的に移動可能に設けられたグリップ部と、前記ハンドル本体部と前記グリップ部との間に介在され、当該グリップ部の前記ハンドル本体部に対する相対移動に対して弾発力を作用させる弾性体と、を有する防振ハンドルであって、
    前記ハンドル本体部は、
    前記作業工具のハンドル装着部を両側から挟むように対向状に配置可能な第1および第2のクランプ部材と、
    前記第1および第2のクランプ部材を互いに接近する方向に移動させて前記作業工具を挟み付け、これによって当該作業工具に第1および第2のクランプ部材を固定する固定手段と、を有し、
    前記固定手段は、前記グリップ部の移動方向を前記作業工具の振動方向と同方向に維持した状態で前記作業工具に第1および第2のクランプ部材を固定可能としたことを特徴とする防振ハンドル。
  2. 請求項1に記載の防振ハンドルであって、
    前記固定手段は、前記第1のクランプ部材に設けられるとともに、前記グリップ部が設けられたネジ付ロッドと、前記第2のクランプ部材に設けられて当該ネジ付ロッドのネジ部に噛み合うナットとの組み合わせからなり、前記ナットを回動操作することによって前記第1および第2のクランプ部材を互いに接近または離間する方向に移動させ、これによって当該第1および第2のクランプ部材を前記作業工具に固定または解除する構成としたことを特徴とする防振ハンドル。
  3. 作業工具に装着可能に構成されたハンドル本体部と、当該ハンドル本体部に設けられたグリップ部と、当該グリップ部に設けられ、前記作業工具から入力される振動を制振するための動吸振器と、を有する防振ハンドルであって、
    前記ハンドル本体部は、
    前記作業工具のハンドル装着部を両側から挟むように対向状に配置可能な第1および第2のクランプ部材と、
    前記第1および第2のクランプ部材を互いに接近する方向に移動させて前記作業工具を挟み付け、これによって当該作業工具に第1および第2のクランプ部材を固定する固定手段と、を有し、
    前記固定手段は、前記動吸振器の制振方向が前記振動の入力方向と平行となるように前記作業工具に第1および第2のクランプ部材を固定可能としたことを特徴とする防振ハンドル。
  4. 作業工具に装着して当該作業工具の操作に用いられる防振ハンドルであって、
    ハンドル本体部と、グリップ部を有し、
    前記ハンドル本体部は、当該ハンドル本体部または作業工具のうちのいずれか一方に設けたネジ孔に、いずれか他方に設けた取付ネジをねじ込むことによって前記作業工具に止着可能とされ、
    前記グリップ部は、前記ハンドル本体部に対し全方位に移動可能に連接されるとともに、ハンドル本体部とグリップ部間には、当該グリップ部の前記ハンドル本体部に対する相対移動に対して弾発力を作用する弾性体が介在されていることを特徴とする防振ハンドル。
  5. 作業工具本体に、当該作業工具本体を操作するメインハンドルと補助ハンドルとを備えた作業工具であって、
    前記補助ハンドルは、前記作業工具本体に装着可能に構成されたハンドル本体部と、当該ハンドル本体部に対し、少なくとも前記作業工具の振動方向と概ね同方向に相対的に移動可能に設けられたグリップ部と、前記ハンドル本体部と前記グリップ部との間に介在され、当該グリップ部の前記ハンドル本体部に対する相対移動に対して弾発力を作用させる弾性体と、を備え、
    前記ハンドル本体部は、
    前記作業工具本体のハンドル装着部を両側から挟むように対向状に配置可能な第1および第2のクランプ部材と、
    前記第1および第2のクランプ部材を互いに接近する方向に移動させて前記作業工具を挟み付け、これによって当該作業工具に第1および第2のクランプ部材を固定する固定手段と、を有し、
    前記固定手段は、前記グリップ部の前記ハンドル本体部に対する相対移動方向を前記作業工具の振動方向と同方向に維持した状態で前記作業工具に第1および第2のクランプ部材を固定可能としたことを特徴とする作業工具。
  6. 作業工具本体に、当該作業工具本体を操作するメインハンドルと補助ハンドルとを備えた作業工具であって、
    前記補助ハンドルは、ハンドル本体部と、グリップ部を有し、
    前記ハンドル本体部は、当該本体部または作業工具のうちのいずれか一方に設けたネジ孔に、いずれか他方に設けた取付ネジをねじ込むことによって前記作業工具本体に止着可能とされ、
    前記グリップ部は、前記ハンドル本体部に全方位に移動可能に連接されるとともに、当該ハンドル本体部とグリップ部間には、当該グリップ部の前記ハンドル本体部に対する相対移動に対して弾発力を作用する弾性体が介在されていることを特徴とする作業工具。
  7. 作業工具に装着可能に構成されたハンドル本体部と、当該ハンドル本体部に対し、少なくとも前記作業工具の振動方向と同方向に相対的に移動可能に設けられたグリップ部と、前記ハンドル本体部と前記グリップ部との間に介在され、当該グリップ部の前記ハンドル本体部に対する相対移動に対して弾発力を作用させる弾性体と、を有する防振ハンドルであって、
    当該防振ハンドルは、異なる作業工具に選択的に装着可能とされるとともに、装着された当該作業工具の態様に応じて前記グリップ部の固有振動数が変更可能に構成されていることを特徴とする防振ハンドル。
  8. 請求項7に記載の防振ハンドルであって、
    前記グリップ部は、前記ハンドル本体部に対して少なくとも振動方向と同方向に相対的に回動自在に設けられるとともに、当該方向への回動動作時における回動中心から重心位置までの距離が変更可能とされ、作業工具に装着された状態で前記距離を変えることによって前記グリップ部の固有振動数が変更されることを特徴とする防振ハンドル。
  9. 作業工具本体に、当該作業工具本体を操作するメインハンドルと補助ハンドルとを備えた作業工具であって、
    前記補助ハンドルは、前記作業工具本体に装着可能に構成されたハンドル本体部と、当該ハンドル本体部に対し、少なくとも前記作業工具の振動方向と同方向に相対的に移動可能に設けられたグリップ部と、前記ハンドル本体部と前記グリップ部との間に介在され、当該グリップ部の前記ハンドル本体部に対する相対移動に対して弾発力を作用させる弾性体と、を有するとともに、前記グリップ部の固有振動数が変更可能に構成され、前記作業工具本体に装着された状態で、前記グリップ部の固有振動数が、作業工具が発生する振動数からずらして設定されていることを特徴とする作業工具。
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