JP4290341B2 - アナログ・デジタルコンバータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流モードがパイプライン処理されたアナログ・デジタル(A/D)コンバータと、このようなコンバータで使用する単一段とに関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなA/Dコンバータは、IEEE Journal of Solid State Circuits, Vol. 31, No. 7, 1996年7月におけるMark Bracey, William Redman−White, Judith Richardson, John B. Hugesによる「フルナイキスト15MS/s 8−b差動切替電流A/Dコンバータ(A Full Nyquist 15 MS/s 8−b Differential Switched−Current A/D Converter)」という表題の論文に開示されている。この開示のA/Dコンバータにおいては、各ビット段は単一経路に2つの電流メモリ回路を含んでいる。これにより、送信損失、ノイズ、電力消費量が上昇する。
【0003】
各ビット段の単一経路に2つの電流メモリ回路を含む別のA/Dコンバータは、IEEE Journal of Solid−State Circuits、Vol.29、No.8、1994年8月におけるD.Macq、P.G.A.Jespersによる、「10ビットパイプライン処理されたスイッチ電流A/Dコンバータ(A 10Bit Pipelined Switched−Current A/D Converter)」という表題の論文に開示されている。これは、もちろん、先のパラグラフで述べたのと同様の欠点を有している。
【0004】
パイプライン処理されているA/Dコンバータは、1997 IEEE International Symposium on Circuits and Systems, 1997年6月9〜12日におけるMikael GustavssonおよびNianxiong Tanによる「新電流モードパイプラインA/Dコンバータアーキテクチャ(New Current−Mode Pipeline A/D Converter Architecture)」という表題の論文に開示されており、その中ではパイプライン化コンバータの各ビット段が単一の電流メモリを使用している。この構成において、第1生成切替電流メモリは量子化器として使用されており、また次のビットセルの電流メモリは時間挿入されており、これにより全てのクロック相において出力電流を供給する必要が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
再生ラッチング回路を含む比較器が電流メモリ回路の出力に接続されている場合、電流メモリに保存された電流が低下することが分かっている。従って、単一の電流メモリのみをビット段で使用する場合、次の段に送られる電流は比較器の操作により低下する場合がある。これは、単一の送信経路においてビット段毎に各2つの電流メモリを使用する設計を提案するに至らしめた1つの要因である。Braceyその他による論文に開示されているように、第1電流メモリは比較が行われる前に第2電流メモリに低下していない電流を送るので、比較器に印加した後で低下電流が使用されなくなると、比較器の動作により生じる第1電流メモリの電流の低下量は減少する。
【0006】
本発明は、従来例に見られる問題の一部または全てを減少または解決する電流モードがパイプライン処理されたA/Dコンバータの提供を可能にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電流モードがパイプライン処理されたアナログ・デジタルコンバータ(ADC)であって、複数の直列接続された変換段を具備し、各変換段が、一連の入力電流サンプルを受ける電流入力、一連の残留電流サンプルを生成する電流出力、段により実行されるデジタル変換を表すデジタル信号を生成するデジタル出力を含み、各サンプル変換期間の第1部分において第1電流メモリ回路の入力に電流入力を接続する手段と、各サンプル変換期間の第2部分において第2電流メモリ回路の入力に電流入力を接続する手段と、第1電流メモリ回路の出力に接続された第1入力、基準電流を受ける第2入力、デジタル出力およびデジタル・アナログコンバータ(DAC)の入力に接続された出力を有する電流比較器と、第2電流メモリ回路の出力に接続された第1入力、DACの出力に接続された第2入力、電流出力に接続された出力を有する電流加算手段とを具備してなるアナログ・デジタルコンバータ(ADC)を提供する。
【0008】
それぞれが異なる時間に入力電流をサンプリングし、また一方がサンプリングした入力電流を変換段の出力に送る各変換段の2つの電流メモリ段を使用すると、比較器の「反動(kick back)」で次の段に送られる電流を低下させることなく、送信損失を減少することが可能となる。そのため、本発明による構成においては、比較器に接続された電流メモリは、比較器にDACを制御するための決定を実行させるが、次の段に送られる電流を決定することなく、そのため電流が低下することはない。従って、比較器を駆動するメモリセルに保存されたサンプルは単一経路に存在せず、また決定後は廃棄されるので、比較器の「反動」による保存された電流の低下は僅かとなる。
【0009】
各変換段は、ADCのデジタル出力の1ビットを生成する。これにより、単一の比較器の出力をデジタル入力として取るだけの単一のDACを使用することが可能となる。もちろん、各変換段毎に1ビット以上を変換することは可能であるが、例えば複数の比較器、(電流ミラー回路を使用して配設される)第1電流メモリからの複数の出力、DACにおける複数の切替整合電流源など更に複雑な回路構成が必要となる。
【0010】
第1電流メモリ回路の出力は、サンプル期間の第2部分において、比較器の第1入力に印加される。これにより、比較結果(および段のデジタル出力)が得られる前に、遅延は最小となる。
【0011】
各サンプル期間は4つの段階に分けられ、第1段階の間は、第1電流メモリにおいて入力電流サンプルがサンプリングおよび保存され、第2段階の間は、第2電流メモリにおいて入力電流サンプルがサンプリングおよび保存され、第1電流メモリの出力が比較器の第1入力に送られ、また第3段階の間は、比較結果が現在の変換段の結果としてデジタル出力とDACの入力とに送られ、更に第4段階および次の段階の間は、DACの出力および第2電流メモリが加算手段の各入力に送られ、また加算手段の出力が電流出力に接続されて、変換段の残留電流出力を提供する。
【0012】
このような状況においては、各変換段が3段階のみを使用して入力サンプル電流を変換し、残留サンプル電流を次の変換段に送ることが当業者によって理解される。その結果、タイミングがサンプル期間の1段階により段毎に変化する。これは、パイプラインタイミングを調整するためにデスキューイングロジック(deskwing logic)がすでに存在しており、このタイミングの移行はそのロジックにおいて簡単に処理されるのであまり重要ではない。その結果、各入力サンプルのパイプライン処理の総時間遅延は、各変換段でサンプル期間全体を使用する場合の75%に減少する。
【0013】
また各サンプル期間は4段階に分割され、第1および第2段階の間は、入力電流サンプルが第1電流メモリ回路にサンプリングおよび保存され、第2電流メモリ回路の出力は電流加算手段の第1入力に送られる、DACの出力は電流加算手段の第2入力に送られ、電流加算手段の出力は電流出力に接続され、変換段の残留電流出力を供給し、第3段階の間は、入力電流サンプルは第2電流メモリ回路においてサンプリングおよび保存され、第1電流メモリ回路の出力は比較器の第1入力に送られ、また第4段階の間には、比較結果が現在の変換段によるデジタル変換としてデジタル出力およびDACの入力に送られ、DACの出力および第2電流メモリは加算手段の各入力に送られ、加算手段の出力は電流出力に接続されて、変換段の残留電流出力を供給する。
【0014】
この場合、各変換段はサンプル期間全体を利用して、次の段に印加する残留サンプル電流を生成し、長時間第1電流メモリ回路を安定させるので、安定精度が向上する。
【0015】
本発明はまた、差動入力電流サンプルを変換する電流モードをパイプライン処理したアナログ・デジタルコンバータ(ADC)であって、複数の直列接続された変換段を具備し、各変換段が一連の差動入力電流サンプルを受ける差動電流入力、一連の差動残留電流サンプルを生成する差動電流出力、段が実行するデジタル変換を表すデジタル信号を生成するデジタル出力を含み、各サンプル変換期間の第1部分において差動電流サンプルを保存することの可能な第1電流メモリ回路の入力に電流入力を接続する手段と、各サンプル変換期間の第2部分において差動電流サンプルを保存することの可能な第2電流メモリ回路の入力に電流入力を接続する手段と、第1電流メモリ回路の出力に接続された第1および第2入力、出力をデジタル出力とデジタル入力に応じて差動出力電流を生成することの可能なデジタル・アナログコンバータ(DAC)の入力とに接続することの可能な出力を有する電流比較器と、第2電流メモリ回路の出力に接続された第1差動入力、DACの出力に接続された第2差動入力、差動電流出力に接続されて変換段の残留差動電流出力を提供する差動出力を有する電流加算手段とを具備してなるアナログ・デジタルコンバータ(ADC)を提供する。
【0016】
この手段により、入力差動電流をデジタル信号に変換することができる。これにより、アナログ信号からデジタル信号への変換に先立って、アナログ信号処理を差動モードで実行することが可能となり、このようなアナログ信号処理の効果を得ることができ、またアナログ領域において差動信号からシングルエンド信号への変換の必要性がなくなる。
【0017】
各変換段では、ADCのデジタル出力の1ビットが生成される。サンプル期間の第2部分においては、第1電流メモリ回路の出力を比較器の入力に送っても良い。
【0018】
各サンプル期間は4つの段階に分けられ、第1段階の間には、第1電流メモリにおいて入力電流サンプルのサンプリングと保存が行われ、第2段階の間には、第2電流メモリにおいて入力電流サンプルのサンプリングと保存が行われ、第1電流メモリの出力は比較器の入力に送られ、第3段階の間には比較結果が現在の変換段によるデジタル変換としてデジタル出力とDACの入力とに送られ、DACおよび第2電流メモリの出力が加算手段の各入力に送られ、加算手段の出力は電流出力に接続されて変換段の残留電流出力を供給する。
【0019】
また、各サンプル期間は4つの段階に分けられ、第1および第2段階の間には、第1電流メモリ回路において入力電流サンプルがサンプリングおよび保存され、第2電流メモリ回路の出力は電流加算手段の第1差動入力に送られ、DACの出力は電流加算手段の第2差動入力に送られ、電流加算手段の差動出力は差動電流出力に接続されて変換段の差動残留電流出力を供給し、第3段階の間には、入力電流サンプルが第2電流メモリ回路においてサンプリングおよび保存され、第3段階の間には、第1電流メモリ回路の出力が比較器の第1入力に送られ、第4段階の間には、比較結果が現在の変換段によるデジタル変換としてデジタル出力とDACの入力とに送られ、DACおよび第2電流メモリの差動出力が加算回路の各差動入力に送られ、また加算手段の差動出力が差動電流出力に接続されて、変換段の差動残留電流出力を供給する。
【0020】
本発明は更に、多重化電流モードがパイプライン処理されたアナログ・デジタルコンバータ(ADC)であって、第1および第2の複数の直列接続された変換段を具備し、第1の複数の変換段の各変換段が、一連の入力電流サンプルを受ける電流入力と、一連の残留電流サンプルを生成する電流出力と、段が実行するデジタル変換を表すデジタル信号を生成するデジタル出力とを含み、各サンプル変換期間の第3部分の間に電流入力を第1電流メモリ回路の入力に接続する手段と、各サンプル変換期間の第4部分の間に電流入力を第2電流メモリ回路の入力に接続する手段と、第1電流メモリ回路の出力に接続された第1入力、基準電流を受ける第2入力、デジタル出力とデジタル・アナログコンバータ(DAC)の入力とに接続された出力を有する電流比較器と、第2電流メモリ回路の出力に接続された第1入力、DACの出力に接続された第2入力、電流出力に接続された出力を有する電流加算手段とを具備し、更に第2の複数の変換段の各変換段が、一連の入力電流サンプルを受ける電流入力と、一連の残留電流サンプルを生成する電流出力と、段が生成するデジタル変換を表すデジタル信号を生成するデジタル出力とを含み、各サンプル変換期間の第3部分の間に電流入力を第1電流メモリ回路の入力に接続する手段と、各サンプル変換期間の第4部分の間に電流入力を第2電流メモリ回路の入力に接続する手段と、第1電流メモリ回路の出力に接続された第1入力、基準電流を受ける第2入力、デジタル出力とデジタル・アナログコンバータ(DAC)の入力とに接続された出力を有する電流比較器と、第2電流メモリ回路の出力に接続された第1入力、DACの出力に接続された第2入力、電流出力に接続された出力を有する電流加算手段とを具備して成り、第1電流メモリ、比較器、DACが第1および第2の複数の変換段の各変換段に共通しているアナログ・デジタルコンバータ(ADC)を供給する。
【0021】
2つのパイプラインコンバータを多重化することにより、変換速度を効果的に倍速することができ、また本発明の方法により、回路構成を節減することが可能となる。従って、第1電流メモリ回路、比較器、DACは、両パイプラインにおいて各変換段で共有することができる。もちろん、パイプラインの数を2の倍数で増やすことが可能であるので、各パイプライン対は第1電流メモリ、比較器、DACを共有することができる。パイプラインの数をそれぞれ増やすと、有効サンプリング速度が内部クロック速度に達するまでの間のみであるが、可能な変換速度が適切に上昇する。
【0022】
各サンプル期間は4つの段階に分けられ、第1の複数の変換段の各変換段においては、第1段階の間に、第1電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングと保存を行い、第2電流メモリ回路の出力が加算手段に接続され、DACの出力が加算手段に接続され、第2段階においては、第2電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングと保存を行い、第1電流メモリ回路の出力が比較器に送られ、第3段階においては、比較器の出力が変換段のデジタル出力に接続され、第4段階においては、比較結果がデジタル入力としてDACに印加され、DACの出力が加算手段に送られ、第2電流メモリ回路の出力が加算手段に送られ、第2の複数の変換段の変換段においては、第1段階において、比較器の出力がデジタル出力に接続され、第2段階においては比較結果がデジタル信号としてDACに送られ、DACの出力が加算手段に送られ、第2電流メモリ回路の出力が電流加算手段に送られ、第3段階においては、第1電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングおよび保存を行い、DACの出力が電流加算手段に送られ、第2電流メモリ回路の出力が電流加算手段に送られ、第4段階においては、第2電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングと保存を行い、第1電流メモリの出力が比較器入力に接続される。
【0023】
比較器の出力は第1および第3段階の初めに第1ラッチ回路にクロック化してもよく、またラッチの出力は第1および第2の複数の各変換段の共通デジタル出力に接続されてもよい。
【0024】
第1ラッチ回路の出力は第2および第4段階の初めに第2ラッチ回路にクロック化してもよく、また第2ラッチ回路の出力によりDACのデジタル入力が供給されてもよい。
【0025】
これにより、適切な加算接合に送られるDACの出力は、関連する第2電流メモリに保存されるものと同一の入力電流サンプルに依存することになる。
【0026】
本発明は更に、差動入力電流サンプルを変換する多重化電流モードがパイプライン処理されたアナログ・デジタルコンバータ(ADC)であって、第1および第2の複数の直列接続変換段を具備し、第1の複数の各変換段が、一連の差動入力電流サンプルを受ける差動電流入力と、一連の差動残留電流サンプルを生成する差動電流出力と、段により実行されるデジタル変換を表すデジタル信号を生成するデジタル出力とを含み、各サンプル変換期間の第1段階において、差動電流サンプルを保存可能な第1電流メモリ回路の入力に電流入力を接続する手段と、各サンプル変換期間の第2部分において、差動電流サンプルを保存することの可能な第2電流メモリ回路の入力に電流入力を接続する手段と、第1電流メモリ回路の差動出力に接続された第1および第2入力、デジタル入力に応じて差動出力電流を生成することの可能なデジタル・アナログコンバータ(DAC)の入力とデジタル出力とに接続された出力を有する電流比較器と、第2電流メモリ回路の出力に接続された第1差動入力、DACの出力に接続された第2差動入力、差動電流出力に接続された差動出力を有する電流加算手段とを具備し、更に第2の複数の各変換段が、一連の差動入力電流サンプルを受ける差動電流入力と、一連の差動残留電流サンプルを生成する差動電流出力と、段が実行するデジタル変換を表すデジタル信号を生成するデジタル出力とを含み、各サンプル変換期間の第3部分の間に差動電流サンプルを保存することの可能な第1電流メモリ回路の入力に電流入力を接続する手段と、各サンプル変換期間の第4段階の間に差動電流サンプルを保存することの可能な第2電流メモリ回路の入力に電流入力を接続する手段と、第1電流メモリ回路の差動出力に接続された第1および第2入力、デジタル入力に応じて差動出力電流を生成することの可能なDACの入力とデジタル出力とに接続された出力を有する電流比較器と、第2電流メモリ回路の出力に接続された第1差動入力、DACの出力に接続された第2差動入力、差動電流出力に接続された差動出力を有する電流加算手段とを具備して成り、第1電流メモリ、比較器、DACが第1および第2の複数の変換段の各変換段に共通するアナログ・デジタルコンバータ(DAC)に関する。
【0027】
これにより、非多重化コンバータに関する上記と同様の方法で、多重化パイプライン化コンバータにおいて、アナログ信号の差動処理の効果を得ることができる。
【0028】
各サンプル期間は4段階に分けられ、第1の複数の変換段の変換段において、第1段階の間には、第1電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングおよび保存を行い、第2電流メモリ回路の出力は加算手段に接続され、DACの出力は加算手段に接続され、第2段階の間には、第2電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングおよび保存を行い、第1電流メモリ回路の出力は比較器に送られ、第3段階の間には、比較器の出力は変換段のデジタル出力に接続され、第4段階の間には、比較結果がデジタル入力としてDACに送られ、DACの出力は加算手段に送られ、第2電流メモリ回路の出力は加算手段に送られ、また第2の複数の変換段の変換段においては、第1段階の間に、比較器の出力がデジタル出力に接続され、第2段階の間には、比較結果がデジタル入力信号としてDACに送られ、DACの出力が加算手段に送られ、第2電流メモリ回路の出力が電流加算手段に送られ、第3段階の間には、第1電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングと保存を行い、DACの出力が電流加算手段に送られ、第2電流メモリ回路の出力が電流加算手段に送られ、また第4段階には、第2電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングと保存を行い、第1電流メモリの出力が比較器入力に接続される。
【0029】
第1および第3段階の初めに、比較器の出力は第1ラッチ回路にクロックされ、ラッチの出力は第1および第2の複数の各変換段の共通デジタル出力に接続されてもよい。第2および第4段階の初めには、第1ラッチ回路の出力が第2ラッチ回路にクロックされ、第2ラッチ回路の出力はDACのデジタル入力を供給してもよい。
【0030】
本発明の上記およびその他の特徴、効果は、添付の図面を参考にして、一例となる以下の本発明の実施例の説明より明らかとなる。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が実施される電流モードパイプライン化アナログ・デジタルコンバータを示すブロック概略図である。図1に示すコンバータは、変換される信号が入力される入力1を有している。入力信号が電圧信号である場合、入力1は電圧・電流コンバータ2に接続される。入力信号が電流の形を取っている場合、電圧・電流コンバータ2は不要である。また、入力1に連続信号が送られる場合、クロック信号の2相に対して入力信号定数を保持するためのサンプルおよび保持回路が必要となる。サンプルおよび保持回路は、入力信号の形式および上記回路が必要な電圧・電流コンバータの前または後に配設されているかに応じて、入力電圧または入力電流を適切にサンプリングする。電圧・電流コンバータ2の出力は複数の直列接続された変換段3−1〜3−Nの第1入力に接続されており、各変換段はデジタル出力の1ビットを生成するよう構成されている。第1変換段3−1は最上位ビットを生成し、また最後の変換段3−Nはデジタル出力の最下位ビットを生成する。変換段3−1〜3−Nのそれぞれの出力はデスキューイングロジック4に送られ、また上記デスキューイングロジック4の出力は出力5でデジタルNビット信号を生成する。デスキューイングロジック4の機能は各ビット段からの出力のタイミングを調整するためのものであるので、変換される特定のサンプルはNビット出力を生成するよう構成される。当業者に明らかなように、変換段3−Nにより生成される所定の入力サンプルからの出力は、変換段3−1からのサンプルの最上位ビットの出力よりもNサンプル期間遅れている。そのため、パイプライン化アナログ・デジタルコンバータがサンプル速度でデジタルワードを生成する間は、デジタル・アナログコンバータへのサンプルの印加とその特定サンプルの変換を表すデジタルコード生成との間には遅延が存在している。つまり、サンプル1に対して最下位ビットが生成されるときに、最上位ビットはサンプルNに対して変換される。
【0032】
図2は、Braceyその他による論文に開示されている変換段のシングルエンド形式を示している。図2に示すように、変換段は、スイッチS20を介して電流メモリ回路M20に接続されている入力20を有している。電流メモリ回路M20の出力は、スイッチS21を介して第2電流メモリ回路M21の入力、およびスイッチS22を介して比較器C20の入力に接続されている。比較器の出力は、そのクロック入力が波形φ4で供給されるラッチL20のデータ入力に送られる。ラッチL20のQ出力は、変換段により生成されたデジタル変換を使用できる出力21に接続されている。ラッチL20のQ出力は更にデジタル・アナログコンバータ22の入力に接続されており、その出力はスイッチS23を介して加算接合23に接続される。第2電流メモリM21の出力は、スイッチS24を介して電流加算接合またはノード23に接続される。電流加算ノード23は変換段の出力24に接続され、パイプラインの次の変換段へ印加されるアナログ残留信号が生成される。
【0033】
図3は、スイッチを動作させ、また変換段におけるラッチに使用される波形φ1、φ2、φ3、φ4と、サンプル期間Tに対するその関係を示している。波形φ1がハイのとき、スイッチS20、S23、S24は閉じる。波形φ2がハイのとき、スイッチS21は閉じる。波形φ3がハイの場合、スイッチS22は閉じる。ラッチL20は、波形φ4の立ち上がりによりクロック化される。
【0034】
動作においては、各サンプル期間の段階φ1の間に、入力電流は入力20に送られ、第1電流メモリM20において感知および保存される。段階φ2においては、第1電流メモリがスイッチS21を介して第2電流メモリM21に接続され、また入力電流は第2電流メモリM21に再サンプリングされるので、サンプルをクリーンにして次のビット段に送ることができる。段階φ3の間には、スイッチS22が閉じて、スイッチS21が開き、また第1電流メモリM20に保存された入力電流が比較器C20の入力に送られて、基準電流と比較される。比較器は、ラッチL20のデータ入力に送られる出力を生成する。比較結果は波形φ4の立ち上がりによってラッチL20にクロックされ、段階φ4において、ビット段のデジタル出力は出力21で得られる。ラッチL20のQ出力もデジタル・アナログコンバータ22に接続され、またサンプル期間SN+1の段階φ1の間に、残留アナログ信号は出力24で得られ、パイプラインにおける次の変換段によりサンプリングされる。アナログ・デジタルコンバータの変換段の動作およびパイプライン構造の詳細な説明は、上記の Braceyその他による論文を読むことにより明らかとなる。
【0035】
図4は、本発明によるパイプライン化アナログ・デジタルコンバータの変換段を示すブロック概略図である。図4に示すように、変換段は、サンプリングおよび保持された入力アナログ電流が送られる入力40を有している。入力40はスイッチS41を介して第1電流メモリM42の入力と、スイッチS40を介して第2電流メモリM41の入力とに接続されている。第1電流メモリM42の出力は、スイッチS42を介して比較器C43の入力に接続されている。比較器の出力は、波形φ3の立ち上がりによりクロックされるラッチ回路L44のデータ入力に接続されている。ラッチ回路L44の出力は、段階φ3の間に変換段により構成されるデジタルビットが得られる出力45と、デジタル・アナログコンバータ46の入力とに送られる。デジタル・アナログコンバータ46の出力は、スイッチS43を介して加算ノード48に送られる。第2電流メモリM41の出力も、スイッチS44を介して加算ノード48に送られる。加算ノード48は変換段の出力47に送られる。次の変換段の入力は、現在のビット段の出力に接続された第1スイッチS40’と第2スイッチS41’とを有している。波形φ1がハイのときは、スイッチS41およびS40’が閉じ、波形φ1または波形φ4がハイのときはスイッチS43およびS44が閉じ、また波形φ4がハイのときはスイッチS41’が閉じる。
【0036】
変換段の動作は以下の通りである。
【0037】
段階φ1の間に、第1電流メモリM42は入力電流のサンプリングと保存を行う。段階φ2の間に、第2電流メモリM41は入力電流のサンプリングと保存を行い、第1電流メモリM42の出力は比較器C43に送られる。比較器C43は、その入力に送られた電流と、段変換毎の1ビットに対してゼロになる基準電流を比較する。すなわち、比較器は電流の極性を検出し、またその出力は比較結果に応じた状態を使用する。再生比較器として形成されている比較器C43は第1電流メモリM42に保持されている信号を劣化させるが、次のビット段に送られる信号電流は第2電流メモリM41に保持され、劣化することはないのであまり重要ではない。段階φ3においては、比較器の出力はラッチL44にクロックされる。現在のサンプル期間の段階φ4および次のサンプル期間の段階φ1では、デジタル・アナログコンバータ46の出力が第2電流メモリM41から減算され、次の段に供給される信号が得られる。図示するように、この次の段は段階φ4の出力を、スイッチS41’を介して第1電流メモリ回路M42の出力にサンプリングし、また次のサンプル期間の段階φ1においてはスイッチS40’を介して第2電流メモリM41にサンプリングする。ちなみに、本発明による変換段は4相クロックも使用するが、各段で同一のタイミングを使用する前の構成とは異なり、図4の実施例における各連続段に対し、1クロック相ずつタイミングが進む。これは、パイプラインにより生成されるスキューイングを回避するのにNビット出力の再タイミングが必要であり、タイミングの進みはデスキューイングロジックにおいて補正されるのであまり重量ではない。しかし、パイプラインによる遅延は図2の構成の遅延の3/4に減少するので効果的である。
【0038】
従来構成で使用される2つの電流メモリ回路と比較すると、各段毎に単一の電流メモリを使用して入力から出力へ信号を伝播するので、送信損失と電流メモリの物理的に生成されたノイズは、従来構成の効果の半分になる。ちなみに、第1電流メモリM42は信号伝達が関係している限り信号経路に置かれることはないが、変換段に送られる入力電流を変換段内の比較に供給するよう機能するのみである。これにより、許容可能な送信損失および電流メモリの物理的に生成されたノイズは従来構成で使用されるものの2倍となり、出力設計を減少させることが可能となる。また、同一の電流メモリパラメータを使用することにより、変換の精度を向上させることができる。
【0039】
図4に示す変換段は、波形φ1またはφ2のいずれかがハイのときにスイッチS41が閉じるようにそのタイミングが変更されている。つまり、各サンプル期間の段階φ1およびφ2の間に、入力をサンプリングする。その場合、波形φ3がハイになると、スイッチS40およびS42が閉じる。ラッチL44は波形φ4によりクロックされ、また波形φ4、φ1、φ2のいずれかがハイのとき、スイッチS43およびS44が閉じる。次の段において、波形φ2がハイのときにスイッチS40’が閉じ、また波形φ4またはφ1がハイのときにスイッチS41’が閉じる。次の段における各その他のスイッチは、スイッチS40’およびS41’と同様に1クロック相早く閉じることが当業者に明らかとなる。この構成の効果は、現在のメモリM42が安定するのにより長く時間がかかるため、安定精度が向上することにある。
【0040】
パイプラインの各段が、単一ビット期間変換を完了させるのに4つの主クロック相を必要とすることが分かる。そのため、変換サンプル速度の4倍の内部サンプル速度が必要である。例えば、必要な変換速度が毎秒15メガサンプルである場合、その速度を得るためには60MHzの内部サンプル速度クロックが必要となる。
【0041】
図5は、多重化パイプラインの変換段、および2つの交互配置されたコンバータが同一の比較器、第1電流メモリ回路、DACを使用するデジタルコンバータを示している。
【0042】
図5に示すように、変換段は、第1電流入力サンプルを受ける第1入力51と、第2電流入力サンプルを受ける第2入力52とを有している。第1入力51はスイッチS51を介して電流メモリ回路M51の入力と、またスイッチS52を介して別の電流メモリ回路M52の入力とに接続されている。電流メモリ回路M51の出力は、スイッチS53を介して加算ノード53に送られる。第2入力52は、スイッチS54を介して電流メモリ回路M53の入力と、またスイッチS55を介して電流メモリ回路M52の入力とに送られる。電流メモリ回路M53の出力は、スイッチS56を介して加算ノード54に送られる。加算ノード53は、次の変換段の第1入力55に接続され、加算ノード54は次の変換段の第2入力56に送られる。電流メモリ回路M52の出力は、スイッチS57を介して比較器C50の入力に送られる。比較器C50の出力は、ラッチL50のD入力に送られる。ラッチL50のQ出力は、変換段のデジタル出力を生成する出力57と、Q出力がデジタル・アナログコンバータ58の入力に送られる別のラッチL51のD入力とに送られる。デジタル・アナログコンバータ58の出力は、スイッチS58を介して第1加算ノード53と、スイッチS59を介して第2加算ノード54とに送られる。
【0043】
動作においては、入力51および52に送られるサンプルが挿入される。つまり、入力51はサンプルS、SN+2、SN+4などを受け、また入力52はサンプルSN+1、SN+3、SN+5などを受ける。波形φ2がハイのときスイッチS51が閉じ、波形φ1がハイのときスイッチS52が閉じ、波形φ4またはφ1がハイのときスイッチS53が閉じ、波形φ4がハイのときスイッチS54が閉じ、波形φ3がハイのときスイッチS55が閉じ、波形φ2またはφ3がハイのときスイッチS56が閉じ、波形φ2またはφ4がハイのときスイッチS57が閉じ、波形φ4またはφ1がハイのときスイッチS58が閉じ、波形φ2またはφ3がハイのときスイッチS59が閉じる。ラッチL50は波形φ3およびφ1の立ち上がりによりクロックされ、またラッチL51は波形φ4およびφ2の立ち上がりによりクロックされる。図5から明らかなように、電流メモリM52、比較器C50、ラッチL50および51、デジタル・アナログコンバータ58は、両入力ストリームに共通している。図5に示す変換段では、スイッチS58またはS59が閉じている状態でデジタル・アナログコンバータ58により生成された電流を変化させないようにするために、別途設けたラッチL51はデジタル・アナログコンバータ58への比較結果の入力を遅らせる必要があることは、当業者にとって明らかである。そのため、実際においては、共通の第2電流メモリ、比較器、ラッチ、デジタル・アナログコンバータを使用する2つの並列パイプライン処理アナログ・デジタルコンバータが得られる。
【0044】
交互的パイプライン変換段の動作を要約すると、サンプルS、SN+2、SN+4など(奇数サンプル)が、サンプル期間T1、T2、T3などの段階φ1およびφ2の間に上位パイプラインの入力に印加され、また上位パイプラインの変換段のデジタル出力はサンプル期間T1、T2、T3などの段階φ3およびφ4の間に得られる。サンプルSN+1、SN+3、SN+5など(偶数サンプル)はサンプル期間T1、T2、T3などの段階φ3およびφ4の間に下位パイプラインに印加され、また下位パイプラインの変換段のデジタル出力はサンプル期間T2、T3、T4などの段階φ1およびφ2の間に得られる。もちろん、このタイミングは現在の変換段に適用され、また各後続変換段における各パイプラインのタイミングはサンプル期間Tの1相だけ進んでいる。
【0045】
図6は、変換する電流サンプルの2つの多重化ストリームを有する完全差動パイプライン化コンバータで使用する変換段を示している。
【0046】
変換段は、電流サンプルの第1集合を受ける第1入力60および61、および入力電流サンプルの第2集合を受ける第2入力62および63を有している。入力60および61は、2つのスイッチS60およびS61を介して差動電流メモリM61の入力に送られる。同様に、入力62および63は、2つのスイッチS62およびS63を介して差動電流メモリM62の入力に送られる。更に、入力60および61は、スイッチS64およびS65を介して、差動電流メモリM63の入力に接続される。同様に、入力62および63は、スイッチS66およびS67を介して電流メモリM63の入力に接続される。電流メモリM61の出力はスイッチS68およびS69を介して各加算接合64および65に接続され、また電流メモリM62の出力はスイッチS70およびS71を介して各加算接合66および67に接続される。電流メモリM63の出力は、スイッチS72およびS73を介して比較器C60の各入力に接続される。比較器C60の出力はラッチ回路L60のデータ入力に接続される。ラッチ回路L60のQ出力は、この段におけるデジタル変換結果を与えるデジタル出力68に接続される。ラッチL60のQ出力は、別のラッチL61のD入力に接続される。ラッチL61のQ出力は、差動出力がスイッチS74を介して加算接合64に接続され、スイッチS75を介して加算接合65に接続され、スイッチS76を介して加算接合66に接続され、またスイッチS77を介して加算接合67に接続されるデジタル・アナログコンバータS69の入力に接続されている。加算接合64および65は次のビット段の入力70および71に接続され、また加算接合66および67は次のビット段の入力72および73に接続される。
【0047】
図6に示すように、波形φ2がハイのときにスイッチS60およびS61が閉じ、波形φ4がハイのときにスイッチS62およびS63が閉じ、波形φ1がハイのときにスイッチS64およびS65が閉じ、波形φ3がハイのときにスイッチS66およびS67が閉じ、波形φ4またはφ1がハイのときにスイッチS68およびS69が閉じ、波形φ2またはφ3がハイのときにスイッチS70およびS71が閉じ、波形φ4またはφ2がハイのときにスイッチS72およびS73が閉じ、波形φ4またはφ1がハイのときにスイッチS74およびS75が閉じ、波形φ2またはφ3がハイのときにスイッチS76およびS77が閉じる。ラッチ回路L60は波形φ3およびφ1の立ち上がりで比較器回路C60の出力をラッチし、またラッチL60は波形φ4およびφ2の立ち上がりでラッチL60のQ出力をラッチする。
【0048】
図6に示すように、次の変換段は、形状が現在の変換段と同一である入力切替構成を有している。これは、スイッチS60〜S67と同じ構成に配置されたスイッチS80〜S87を含んでいる。
【0049】
各変換段は、図3に示す4段階φ1、φ2、φ3、φ4に分けられる変換期間Tで動作する。これは、アナログ・デジタルコンバータの内部サンプル速度である。1つのサンプル(奇数)集合が入力60および61に送られ、また第2のサンプル(偶数)集合が入力62および63に送られる多重化パイプラインを生成することにより、デジタル・アナログコンバータの外部サンプリング速度は2倍になる。
【0050】
コンバータの上位パイプラインの動作についての以下の説明において、入力60および61に送られるサンプルS、S、Sなどは段階φ1において電流メモリM63に送られ、また期間T1、T2、T3などの段階φ2において電流メモリM61に送られるとする。従って、変換期間T1の段階φ1において、電流メモリM63は入力60および61に送られる入力をサンプリングし、またサンプリングされた電流を保存する。期間T1の段階φ2においては、電流メモリM61は入力60および61に送られる入力電流をサンプリングし、またサンプリングされた電流を保存する。また段階φ2においては、電流メモリM63に保存された電流はスイッチS72およびS73を介して比較器C60に送られる。比較結果は、波形φ3の立ち上がりによりラッチL60にクロックされる。これは、変換期間T1の段階φ3およびφ4において、ラッチL60のQ出力および出力68で得られる。ラッチL60のQ出力はまた、波形φ4の立ち上がりによりクロックされるラッチL61のD入力にも送られる。従って、段階φ4の初めには、ラッチL61のQ出力は、ラッチL61のQ出力の状態によって異なるアナログ出力を生成するデジタル・アナログコンバータ69に送られる。変換期間T1の段階φ4および変換期間T2の段階φ1の間には、デジタル・アナログコンバータS69の出力は、スイッチS74およびS75を介して加算接合64および65に送られる。また、このときスイッチS68およびS69が閉じるので、この段のアナログ残留出力は次の変換段の入力70および71に送られる。従って、変換期間T1の段階φ4において、現在の変換段のアナログ残留信号は、次の変換段の電流メモリM63に等しい電流メモリに入力される。次の変換期間T2の段階φ1においては、スイッチS80およびS81が閉じ、現在の段からのアナログ残留電流は、次の段において現在の段の電流メモリM61に等しい電流メモリに送られる。
【0051】
従って、各奇数のサンプルS、S、Sなどに対し、上位パイプラインの現在の変換段は段階φ1およびφ2において入力電流をサンプリングし、期間T1、T2、T3などの段階φ3およびφ4においてデジタル出力が得られるようにする。単一パイプラインコンバータに関しては、タイミングは連続する各変換段に対して1段階だけ進む。すなわち、次の変換段において、T1の段階φ4およびT2の段階φ1の間に入力がサンプリングされ、またデジタル出力はT2の段階φ2およびφ3の間にデジタル出力が生成される。上記に説明したように、これはさほど重要ではなく、このタイミングの進みはデスキューイングロジック4において考慮される。
【0052】
下位パイプラインの動作は上記パイプラインと同様であり、サンプルS、S、Sなどは期間T1、T2、T3などの段階φ3においてコンバータの下位パイプラインの入力62および63に送られ、またスイッチS66およびS67を介して電流メモリM63の入力に供給される。電流メモリM63は、入力62および63に送られる入力電流のサンプリングおよび保存を行う。段階φ4においては、スイッチS62およびS63が閉じ、電流メモリM62の入力は入力62および63に送られる入力電流のサンプリングおよび保存を行う。期間T1の段階φ4においては、スイッチS72およびS73が閉じ、電流メモリM63に保存されたアナログ電流は比較器C60に送られる。次の期間T2の段階φ1においては、比較結果は波形φ1によりラッチL60にラッチされる。従って、期間T1の段階φ3およびφ4の間に、この段階の入力62および63に接続された入力サンプルの変換結果は、次の変換期間T2の段階φ1およびφ2の間に出力68で得られる。ラッチL60のQ出力は波形φ2によりラッチL61にクロックされ、またラッチL61のQ出力はデジタル・アナログコンバータ69を制御する。段階φ2およびφ3の間に、スイッチS76およびS77はスイッチS70およびS71と同様に閉じる。その結果、電流メモリM62に保存されている電流はデジタル・アナログコンバータ69によって生成される電流と共に加算され、現在の変換段の残留電流を形成し、次の変換段の入力72および73に送られる。次の期間T2の段階φ2においては、スイッチS86およびS87が閉じて、次の段の電流メモリM63に等しい電流メモリは入力72および73に送られる残留電流のサンプリングおよび保存を行う。同様に、段階φ3においては、スイッチS82およびS83が閉じて、現在の段の電流メモリM62に等しい次の段の電流メモリが入力電流のサンプリングおよび保存を行う。
【0053】
各偶数サンプルS、S、Sなどに対し、下位パイプラインの現在の変換段は期間T1、T2、T3などの段階φ3およびφ4において入力電流のサンプリングを行い、期間T2、T3、T4などの段階φ1およびφ2においてデジタル出力を得られるようにすることが分かる。
【0054】
この構成により、単一の非多重化パイプラインコンバータのサンプル速度の2倍の速度で変換が可能となることが当業者に明らかとなる。また、この構成では、比較器電流メモリ、比較器、デジタル・アナログコンバータを両パイプラインで使用できるので、構成部材を節減できることが明らかとなる。
【0055】
図7aおよびbは、図6の構成の詳細を示している。
【0056】
図7には、電流メモリ、比較器、A/Dコンバータの具体的実施例が示されている。これらは当然のことながら電流メモリ、比較器、D/Aコンバータの一例に過ぎず、これらの機能を実行可能な他の回路構成を用いることも可能である。図7において、図6に示す構成部材には同様の参照符号を使用している。
【0057】
図7aに示すように、各電流メモリは、第1および第2pチャネル電界効果トランジスタP1およびP2、第1および第2nチャネル電界効果トランジスタN1およびN2を含んでいる。トランジスタP1およびN1は、供給レールVddおよびVss間に直列に接続され、また同様にトランジスタP2およびN2は供給レールVddおよびVss間に直列に接続されている。スイッチSP1はバイアスレールVとトランジスタP1のゲート電極との間に接続されており、またスイッチP2はバイアスレールVとトランジスタP2のゲート電極との間に接続されている。更に、スイッチSP3はトランジスタP1のゲートとドレーンとの間に接続されており、またスイッチSP4はトランジスタP2のゲートとドレーンとの間に接続されている。スイッチSN1はトランジスタN1のゲートとドレーンとの間に接続されており、またスイッチSN2はトランジスタN2のゲートとドレーンとの間に接続されている。スイッチS60は入力60とトランジスタP1およびN1のドレーン電極の接合との間に接続され、スイッチS61は入力61とトランジスタN2およびP2のドレーン電極の接合との間に接続されている。更に、トランジスタP1およびN1の接合はスイッチS68の片側に接続され、トランジスタN2およびP2のドレーン電極の接合はスイッチS69の片側に接続されている。電流メモリM62およびM63は、電極メモリM61の構造と同一である。段階φ1、φ2、φ3、φ4は更に図3に示すようにa)およびb)の下位段階に分けられ、また段階φ2の第1あるいはa)下位段階においては、電流メモリM61のスイッチSP1、SP2、SN1、SN2が閉じる。その結果、トランジスタP1およびP2は、バイアス電圧Vによって決まる定バイアス電流Jを生成する。これにより、接続されたダイオードであるトランジスタN1およびN2は、バイアス電流に等しい電流と入力60および61に送られる入力電流をそれぞれ通過させる。a)下位段階の終わりには、スイッチSN1、SN2、SP1、SP2が開き、またb)下位段階においてスイッチSP3およびSP4が閉じる。その結果、3つのトランジスタのゲート−ソースキャパシタンスに保存されている電荷によってスイッチSN1およびSN2が開くと、トランジスタN1およびN2が感知する電流が維持される。同様に、スイッチSP1およびSP2が開くと、初めにトランジスタP1およびP2によって通過された電流が維持される。スイッチSP3およびSP4が閉じると、トランジスタP1はトランジスタN1により生成される電流間の差、および入力61における入力電流とを感知する。段階φ2のb)下位段階の終わりには、スイッチSP3およびSP4が開き、トランジスタのゲート−ソースキャパシタンスの電荷により電流メモリM61で電流が維持される。当然のことながら、このとき、スイッチS60およびS61も開く。次のサンプル期間の段階φ4および段階φ1においては、スイッチS68およびS69が閉じて、電流メモリM61に保存された電流が加算接合64および65に送られる。電流メモリM62は、電流メモリM61と同様に形成される。段階φ4のa)下位段階においては、そのスイッチSP1、SP2、SN1、SN2が閉じ、段階φ4のb)下位段階においては、スイッチSP3およびSP4が閉じる。次の期間の段階φ2およびφ3においては、出力スイッチS70およびS71が閉じ、メモリM62の出力は加算接合66および67に接続される。
【0058】
また、電流メモリM63は電流メモリM61と同様に形成されている。しかしながら、電流メモリM63の場合、段階φ1およびφ3のa)下位段階において、スイッチSP1、SP2、SN1、SN2が閉じる。同様に、段階φ1およびφ3のb)下位段階において、スイッチSP3およびSP4が閉じる。従って、電流メモリM63は段階φ1の間に入力60および61から送られる電流と、また段階φ3の間に入力62および63から送られる電流とを感知して保存する。段階φ2およびφ4の下位段階a)の間には、スイッチS72aおよびS73aは、電流メモリM63の出力を比較器C60の入力に接続する。段階φ2およびφ4の下位段階b)の間には、スイッチS72bおよびS73bは電流メモリM63の出力を比較器C60の入力に逆に接続する。電流メモリM61、M62、M63は欧州特許出願No. 0,608,936 (PHB33830)に記載されている通りであり、上記出願を参照してその構造および動作の詳細な説明を読むことができる。
【0059】
図7bに示す比較器C60は、欧州特許出願No. 0,744,032 (PHB33985)に記載されているのと同じ形式および構成である。
【0060】
比較器C60は、スイッチS72aおよびS73aの接合に接続され、線101を介してトランジスタMP3のドレーン電極、およびスイッチS104を介してトランジスタMP3のゲート電極に送られる第1入力を有している。また線101は、トランジスタMP1のドレーン電極と、トランジスタMN1のドレーン電極とに接続されている。第2入力はスイッチS72bおよびS73bの接合に接続されており、線102を介してトランジスタMP4のドレーン電極、およびスイッチS105を介してそのゲート電極とに送られる。トランジスタMP2のゲート電極は、スイッチS106を介してトランジスタMP1のドレーン電極に接続され、またトランジスタMP1のゲート電極はスイッチS107を介してトランジスタMP2のドレーン電極に接続されている。トランジスタMP1〜MP4のソース電極は供給レールVddに接続され、またトランジスタMN1およびMN2のソース電極は供給レールVssに接続されている。入力端子104は、トランジスタMP5のゲート入力と、またスイッチS108を介してトランジスタMP1のゲート電極と、またスイッチS109を介してトランジスタMP2のゲート電極とに接続されている。
【0061】
トランジスタMP5のドレーン電極は、トランジスタMN3のドレーンおよびゲート電極とに接続されている。トランジスタMN3のゲート電極は、トランジスタMN1およびMN2のゲート電極に接続されている。トランジスタMN3のソース電極は供給レールVssに接続されており、またトランジスタMP5のソース電極は供給レールVddに接続されている。
【0062】
トランジスタMP1のゲート電極はトランジスタMP6のゲート電極に接続されており、またトランジスタMP2のゲート電極はトランジスタMP7のゲート電極に接続されている。トランジスタMP6のドレーン電極はトランジスタMN4のドレーンおよびゲート電極に接続され、またトランジスタMP7のドレーン電極はトランジスタMN5のドレーン電極に接続されている。トランジスタMN4およびMN5のゲート電極は、共に接続されている。トランジスタMP7およびMN5のドレーン電極の接合は、出力端子105に接続されている。トランジスタMP6およびMP7のソース電極は供給レールVddに接続され、トランジスタMN4およびMN5のソース電極は供給レールVssに接続されている。
【0063】
比較器のスイッチは、以下の段階および下位段階において閉じる。段階φ2およびφ4のa)下位段階においては、S72a、S73a、S104、S105が閉じ、段階φ2およびφ4のb)下位段階においては、S72bおよびS73bが閉じ、段階φ2およびφ4のb下位段階および段階φ1およびφ3のa)下位段階においては、S106およびS107が閉じ、段階φ1およびφ3のb)下位段階および段階φ2およびφ4のa)下位段階においては、S108およびS109が閉じる。
【0064】
比較器C60は、2つの電流源MN1およびMN2によりバイアスされたラッチを形成する相互接続トランジスタ対MP1およびMP2を含んでいる。電流源はそれぞれ2Jの値の電流を生成し、ここでJはメモリセルM61〜M63のバイアス電流と同じ数値を有する。ラッチのリセットは、φ2aおよびφ4aを表す段階φ2およびφ4の第1部分において相互接続トランジスタ対MP1およびMP2を短絡させるスイッチにより行われる。しかし、本実施例においては、バイアス基準トランジスタMP5を使用して、対応するメモリセルにおける電流濃度と同等であるJに等しくなるようトランジスタMP1およびMP2の電流を設定する。従って、比較器により決まる入力電圧は、段階φ2aおよびφ2bおよびφ4aおよびφ4bにおいてS21メモリセルからの出力をサンプリングする間に、精密電流保存部の公称設定電圧に等しくなるので、電流移送の誤りを最小に抑えることが可能である。理想的な2:1の比率からのオフセットを含む、MN1/MN2とMP1/MP2との間の差電流は、2つのサンプル電流保存トランジスタMP3およびMP4により搬送される。この数値は、上位パイプラインの場合は期間φ2a、また下位パイプラインの場合はφ4aの間に、入力信号と共に感知される。φ2bである段階φ2の第2部分およびφ4bである段階φ4において、入力電流保存スイッチ、すなわちスイッチS104およびS105が開く。その結果、ある方向からの差分入力信号ldm、その共通モード成分lcm、オフセット電流が保存される。φ2bおよびφ4bにおいては、ラッチトランジスタMP1およびMP2はスイッチS106およびS107により相互接続される。入力信号スイッチS72bおよびS73bが閉じるため、入力電流は逆に印加される。すなわち、逆の符号マイナスldmを有する差動入力電流を共通モード電流lcmと共に印加する。電流保存装置MP3およびMP4は電流源として機能しており、またプラス2ldmの差動電流はラッチに送られる。ラッチは、C/g時定数により決定される速度でその決定に進む。出力は、上位パイプライン比較の場合段階φ2bの終端から段階φ3aの終端まで、また下位パイプライン比較の場合段階φ4bの終端から次の変換期間の段階φ1aの終端まで得ることができる。
【0065】
比較器の適切な動作に関しては、ランジスタMN4およびMN5と、またトランジスタMP6およびMP7とを含む出力レベル変換器を、リセット期間においてラッチが実質的に設定されるまでトランジスタMP6およびMP7が飽和動作領域に存在する、すなわち切替が行われている間はキャパシタンスのバランスが取られるよう構成しなければならない。これは、トランジスタMN5のチャネル幅対長さ比をトランジスタMN4よりも大きくなるよう設定すれば可能となる。これにより、比較器の出力はリセットの間には常にローとなる。
【0066】
比較器C60の出力は、波形φ1およびφ3によりクロックされるラッチ回路L60のD入力に送られる。ラッチL60のQ出力は、その変換段からのデジタル値を供給する出力68に接続されている。これは、各変換期間の段階φ1およびφ3の間に得られる。従って変換期間の段階φ3において、入力60および61に送られる入力信号がデジタル変換され、また次の変換期間の段階φ1において、入力62および63に送られる入力信号がデジタル変換される。またラッチL60のQ出力は、波形φ2およびφ4の立ち上がりによりクロックされるラッチL61のD入力に送られる。
【0067】
Qおよび/Q出力は、デジタル・アナログコンバータ69の出力切替を制御し、またこれらの出力の状態によって、スイッチS74〜S77を介して加算接合64〜67に送られる電流の極性が決まる。スイッチS74およびS75は、現在の変換期間の段階φ4および次の変換期間の段階φ1の間に閉じる。従って、段階φ4でクロックされるラッチL61の状態により、デジタル・アナログコンバータ69により生成されて、加算接合64および65に送られるアナログ電流の極性が決まる。新たなデータがラッチL61にクロックされる場合、これらの出力は次の変換期間の段階φ2まで一定である。従って、定電流は、現在の変換期間の段階φ4の間、および現在の変換期間の段階φ2において比較器C60の比較結果に極性が依存する次の変換期間のφ1の間に加算接合64および65に送られる。
【0068】
デジタル・アナログコンバータ69は、ソース電極が供給レールVddに接続され、またゲートおよびドレーン電極が電流源Sを介してnチャネル電界効果トランジスタN10のゲートおよびドレーン電極に接続されるpチャネル電界効果トランジスタP10を含んでいる。nチャネル電界効果トランジスタN10のソース電極は、供給レールVssに接続されている。別のpチャネル電界効果トランジスタP11は、そのソース電極が供給レールVddに接続され、またゲート電極はトランジスタP10のゲート電極に接続され、更にドレーン電極は2つのスイッチS90およびS91の片側の接合に接続されている。別のnチャネル電界効果トランジスタN11は、そのソース電極が供給レールVssに接続され、またゲート電極がトランジスタN10のゲート電極に接続され、更にそのドレーン電極が2つのスイッチS92およびS93の片側の接合に接続されている。スイッチS90およびS92の他方の接合はDACの第1出力110に接続され、またスイッチS91およびS93の他方の接合はDACの第2出力111に接続されている。DACの出力110はスイッチS75およびS77の接合に接続され、またDACの出力111はスイッチS74およびS76の接合に接続されている。ラッチL61のQ出力がハイのとき、スイッチS90およびS93が閉じ、またラッチL61の/Q出力がハイのとき、スイッチS91およびS92が閉じる。
【0069】
従って、D/Aコンバータ69は、現在の変化期間の段階φ4、および現在の変換期間の段階φ1およびφ2において入力60および61への入力電流から得られる比較器出力に極性が依存する次の変換期間の段階φ1の間に、差動電流を生成する。これは、電流メモリM61に保存され、またその時に使用可能な入力60および61への入力電流と共に加算される。
【0070】
同様に、D/Aコンバータ69は、現在の変換期間の段階φ3およびφ4において入力62および63へ送られる入力電流から得られる比較器出力に極性が依存する次の変換期間の段階φ2およびφ3の間に、差動電流を生成する。スイッチS76およびS77は段階φ2およびφ3の間に閉じるので、D/Aコンバータ69の出力は加算接合72および73に送られる。加算接合72および73においては、電流メモリM62に保存され、またこのときに得られる入力62および63への入力電流と加算される。
【0071】
当業者に明らかとなる多数の変形例は、図示の実施例において可能となる。例えば、様々な形式の電流メモリ回路を必要な性能に応じて使用することができる。図5に示す実施例は、EP−A−0608936に記載され、またS21電流メモリとして一般に知られる形式の電流メモリ回路を使用するが、その他の多数の電流メモリ回路も使用可能である。これには、EP−A−0789920(PHB 34007)、EP−A−0789919 (PHB 34009)、EP−A−0789918 (PHB 34010)に開示される高度S21電流メモリ回路、およびEP−A−0848852 (PHB34088)に開示されるS31電流メモリ回路が含まれる。また、EP−A−0308 807 (PHB 33368)に開示される簡素な第1生成電流メモリ、または電流コピーとしても知られる電流第2生成電流メモリを使用することが可能である。更に、調整カスケード回路とクラスA−B電流メモリを使用するその他の電流メモリ回路も知られている。このような電流メモリ回路は、本発明によるアナログ・デジタルコンバータで使用できる。更に、電流比較器およびDACの特定の形状を、アナログ・デジタルコンバータの性能要求事項に応じて多数の可能性の中から選択してもよい。
【0072】
本開示を読むことにより、他の変形例は当業者に明らかとなる。このような変形例は、アナログ・デジタルコンバータおよび構成部分の設計および使用においてすでに既知であり、また上記に説明した特徴の代わりとして使用されたり、あるいは付加されるその他の特徴を含んでいてもよい。特徴の特定の組み合わせに対して請求項が本出願において作成されているが、いずれかの請求項に請求されているのと同一の発明に関係するか否かに関わらず、そして本発明と同一の技術的問題の一部または全てを解決するか否かに関わらず、本出願の開示範囲には明示的または黙示的にここに開示される新規特徴または特徴の新規組み合わせ、あるいは当業者に明らかとなるこのような単一または複数の特徴を含むことが理解される。出願人は、本出願のまたはここから派生する別の出願の実行において、このような特徴および/またはこのような特徴の組み合わせに対して新規請求項が作成されることを通知するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が実現された電流モードがパイプライン処理されているアナログ・デジタルコンバータの構成のブロック図。
【図2】 従来のパイプライン処理されているADCの変換段を示す図。
【図3】 本発明の実施形態における動作スイッチ及びクロックラッチに用いられるクロック信号を示す図。
【図4】 本発明に係るADCの変換段の第1実施形態を示す図。
【図5】 本発明に係るADCの変換段の第2実施形態を示す図。
【図6】 本発明に係る多重化されたADCの変換段の第3実施形態を示す図。
【図7】 特定の形態の回路ブロックにより示された図6の実施形態を示す図。

Claims (18)

  1. 電流モードがパイプライン処理されているアナログ・デジタルコンバータ(ADC)であって、
    直列に接続された複数の変換段であって、各変換段が
    一連の入力電流サンプルを受信する電流入力と、
    一連の残留電流サンプルを生成する電流出力と、
    前記段によって実行されるデジタル変換を表すデジタル信号を生成するデジタル出力とを含んでいる、
    複数の変換段と、
    各サンプル変換期間の第1部分において、前記電流入力を第1電流メモリ回路の入力に接続する手段と、
    各サンプル変換期間の第2部分において、前記電流入力を第2電流メモリ回路の入力に接続する手段と、
    前記第1電流メモリ回路の出力に接続された第1入力、および、デジタル出力とデジタル・アナログコンバータ(DAC)の入力に接続された出力を有する電流比較器であって、前記第1入力における入力を基準電流と比較し、比較結果を当該電流比較器の出力から出力する、電流比較器と、
    前記第2電流メモリ回路の出力に接続された第1入力、前記DACの出力に接続された第2入力、および、前記電流出力に接続された出力を有する電流加算手段と、
    を備えることを特徴とするアナログ・デジタルコンバータ(ADC)。
  2. 各変換段がADCのデジタル出力の1ビットを生成することを特徴とする請求項1に記載のADC。
  3. サンプル期間の第2部分において、前記第1電流メモリ回路の出力が、前記比較器の第1入力に送られることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のADC。
  4. 各サンプル期間が4つの段階に分けられ、
    その第1段階においては、入力電流サンプルがサンプリングされ、第1電流メモリに保存され、
    第2段階においては、入力電流サンプルがサンプリングされ、第2電流メモリに保存され、更に第1電流メモリの出力が前記比較器の第1入力に送られ、
    第3段階においては、比較結果が現在の変換段のデジタル変換としてデジタル出力およびDACの入力に送られ、
    第4および次の段階においては、DACおよび前記第2電流メモリの出力が前記加算手段の各入力に送られ、前記加算手段の出力が電流出力に接続されて、変換段の前記残留電流出力を供給する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のADC。
  5. 各サンプル期間が4つの段階に分けられ、
    その第1および第2段階においては、入力電流サンプルがサンプリングされ、前記第1電流メモリ回路に保存され、前記第2電流メモリ回路の出力が前記電流加算手段の第1入力に送られ、DACの出力が前記電流加算手段の第2入力に送られ、前記電流加算手段の出力が電流出力に結合して変換段の前記残留電流出力を行い、
    第3段階においては、入力電流サンプルがサンプリングされ、前記第2電流メモリ回路に保存され、前記第1電流メモリ回路の出力が前記比較器の第1入力に送られ、
    第4段階においては、比較結果が現在の変換段によるデジタル変換としてデジタル出力およびDACの入力に送られ、DACおよび第2電流メモリの出力が前記加算手段の各入力に送られ、前記加算手段の出力が現在の出力に結合して変換段の前記残留電流出力を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のADC。
  6. 異なる入力電流サンプルを変換する電流モードがパイプライン処理されているアナログ・デジタルコンバータ(ADC)であって、
    直列に接続された複数の変換段であって、各変換段が、
    一連の異なる入力電流サンプルを受ける差動電流入力と、
    一連の差動残留電流サンプルを生成する差動電流出力と、
    前記段が実行するデジタル変換を表すデジタル信号を生成するデジタル出力とをを含んでいる、
    複数の変換段と、
    各サンプル変換期間の第1部分において、電流入力を差動電流サンプルを保存することの可能な第3電流メモリ回路の入力に接続する手段と、
    各サンプル変換期間の第2部分において、電流入力を差動電流サンプルを保存することの可能な第2電流メモリ回路の入力に接続する手段と、
    第1電流メモリ回路の出力に接続された第1および第2入力、および、デジタル出力およびデジタル入力に応じて差動出力電流を生成することの可能なデジタル・アナログコンバータ(DAC)の入力に接続された出力を有する電流比較器と、
    前記第2電流メモリ回路の出力に接続された第1差動入力、DACの出力に接続された第2差動入力、および、差動電流出力に接続されて変換段の残留差動電流出力を行う差動出力を有する電流加算手段と、
    を備えることを特徴とするアナログ・デジタルコンバータ(ADC)。
  7. 各変換段がADCのデジタル出力の1ビットを生成することを特徴とする請求項6に記載のADC。
  8. サンプル期間の第2部分において、前記第1電流メモリ回路の出力が比較器の入力に送られることを特徴とする請求項または請求項に記載のADC。
  9. 各サンプル期間が4つの段階に分けられ、
    その第1段階においては、入力電流サンプルがサンプリングされて、前記第1電流メモリに保存され、
    第2段階においては、入力電流サンプルがサンプリングされて、前記第2電流メモリに保存され、前記第1電流メモリの出力が前記比較器の入力に送られ、
    第3段階においては、比較結果が現在の変換段によるデジタル変換としてデジタル出力およびDACの入力に送られ、DACおよび第2電流メモリの出力が前記加算手段の各入力に送られ、前記加算手段の出力が電流出力に結合して変換段の前記残留電流出力を行う、
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のADC。
  10. 各サンプル期間が4つの段階に分けられ、
    第1および第2段階において、入力電流サンプルがサンプリングされて、前記第1電流メモリ回路に保存され、第2電流メモリ回路の出力が前記電流加算手段の第1差動入力に送られ、DACの出力が前記電流加算手段の第2差動入力に送られ、前記電流加算手段の差動出力が差動電流出力に接続されて変換段の前記差動残留電流出力を行い、
    第3段階において、入力電流サンプルがサンプリングされて、前記第2電流メモリ回路に保存され、第3段階において、前記第1電流メモリ回路の出力が前記比較器の第1入力に送られ、
    第4段階において、比較結果が現在の変換段によるデジタル変換としてデジタル出力およびDACの入力に送られ、DACの差動および第2電流メモリの出力が前記加算手段の各差動入力に送られ、前記加算手段の差動出力が前記差動電流出力に結合して変換段の前記差動残留電流出力を行う、
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のADC。
  11. 多重化された電流モードがパイプライン処理されたアナログ・デジタルコンバータ(ADC)であって、
    直列に接続された第1および第2の複数の変換段を備え、
    第1の複数の変換段のそれぞれが、一連の入力電流サンプルを受ける電流入力と、一連の残留電流サンプルを生成する電流出力と、前記段により実行されるデジタル変換を表すデジタル信号を生成するデジタル出力と、を含む複数の第1の変換段と、
    各サンプル変換期間の第1部分において電流入力を第1電流メモリ回路の入力に接続する手段と、
    各サンプル変換期間の第2部分において電流入力を第2電流メモリ回路の入力に接続する手段と、
    第1電流メモリ回路の出力に接続された第1入力、および、デジタル出力とデジタル・アナログコンバータ(DAC)の入力とに接続された出力を有する電流比較器であって、前記第1入力における入力を基準電流と比較し、比較結果を当該電流比較器の出力から出力する、電流比較器と、
    第2電流メモリ回路の出力に接続された第1入力、DACの出力に接続された第2入力、および、電流出力に接続された出力を有する電流加算手段とを備え、
    第2の複数の変換段のそれぞれが、一連の入力電流サンプルを受ける電流入力、一連の残留電流サンプルを生成する電流出力、前記段により実行されるデジタル変換を表すデジタル信号を生成するデジタル出力を有し、
    各サンプル変換期間の第3部分において電流入力を第1電流メモリ回路の入力に接続する手段と
    各サンプル変換期間の第4部分において電流入力を第2電流メモリ回路の入力に接続する手段と、
    第1電流メモリ回路の出力に接続された第1入力、および、デジタル出力とデジタル・アナログコンバータ(DAC)の入力とに接続された出力を有する電流比較器であって、前記第1入力における入力を基準電流と比較し、比較結果を当該電流比較器の出力から出力する、電流比較器と、
    第2電流メモリ回路の出力に接続された第1入力、DACの出力に接続された第2入力、電流出力に接続された出力を有する電流加算手段とを備え、
    前記第1電流メモリ、前記比較器、前記DACが、前記第1および第2の複数の変換段の各変換段に共通していることを特徴とするアナログ・デジタルコンバータ(ADC)。
  12. 各サンプル期間が4つの段階に分けられ、
    第1の複数の変換段の変換段においては、第1段階の間に、第1電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングと保存を行い、第2電流メモリ回路の出力は加算手段に接続され、DACの出力は加算手段に接続され、
    第2段階の間には、第2電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングと保存を行い、また第1電流メモリ回路の出力は比較器に送られ、
    第3段階の間には、比較器の出力は変換段のデジタル出力に接続され、第4段階の間には、比較結果がデジタル入力としてDACに供給され、DACの出力は加算手段に送られ、第2電流メモリ回路の出力は加算手段に送られ、
    第2の複数の変換段の変換段においては、第1段階の間に、比較器の出力はデジタル出力に接続し、
    第2段階に間には、比較結果がデジタル入力信号としてDACに供給され、DACの出力は加算手段に供給され、第2電流メモリ回路の出力は電流加算手段に送られ、
    第3段階の間には、第1電流メモリ回路が入力電流サンプルをサンプリングおよび保存し、DACの出力は電流加算手段に送られ、第2電流メモリ回路の出力は電流加算手段に送られ、
    第4段階の間には、第2電流メモリ回路は入力電流サンプルのサンプリングおよび保存を行い、第1電流メモリの出力は比較器入力に接続されることを特徴とする請求項11に記載のADC。
  13. 第1および第3段階の初めに比較器の出力が第1ラッチ回路にクロックされ、ラッチの出力が第1および第2の複数の変換段のそれぞれの共通デジタル出力に接続されていることを特徴とする請求項12に記載のADC。
  14. 第2および第4段階の初めに第1ラッチ回路の出力が第2ラッチ回路にクロックされ、第2ラッチ回路の出力がDACのデジタル入力を供給することを特徴とする請求項13に記載のADC。
  15. 差動入力電流サンプルを変換する多重化電流モードがパイプライン処理されているアナログ・デジタルコンバータ(ADC)であって、
    第1および第2の複数の直列に接続された変換段を備え、
    第1の複数の変換段のそれぞれが、一連の差動入力電流サンプルを受ける差動電流入力と、一連の差動残留電流サンプルを生成する差動電流出力と、前記段により実行されるデジタル変換を表すデジタル信号を生成するデジタル出力を含んでいる、第1の複数の変換段と、
    各サンプル変換期間の第3部分において差動電流サンプルを保存することの可能な第1電流メモリ回路の入力に電流入力を接続する手段と、
    各サンプル変換期間の第4部分において差動電流サンプルを保存することの可能な第2電流メモリ回路の入力に電流入力を接続する手段と、
    第1電流メモリ回路の差動出力に接続された第1および第2入力、デジタル入力に応じて差動出力電流を生成することの可能なデジタル・アナログコンバータ(DAC)の入力およびデジタル出力に接続された出力を有する電流比較器と、
    第2電流メモリ回路の出力に接続された第1差動入力、DACの出力に接続された差動入力、差動電流出力に接続された差動出力を有する電流加算手段と
    を備え、
    第2の複数の変換段のそれぞれが、一連の差動入力電流サンプルを受ける差動電流入力と、一連の差動残留電流サンプルを生成する差動電流出力と、前記段によって行われるデジタル変換を表すデジタル信号を生成するデジタル出力とを含んでいる、第2の複数の変換段と、
    各サンプル変換期間の第3部分において、差動電流サンプルを保存することの可能な第1電流メモリ回路の入力に電流入力を接続する手段と、
    各サンプル変換期間の第4部分において、差動電流サンプルを保存することの可能な第2電流メモリ回路の入力に電流入力を接続する手段と、
    第1電流メモリ回路の差動出力に接続された第1および第2入力、デジタル入力に応じて差動出力電流を生成することの可能なDACの入力およびデジタル出力に接続された出力を有する電流比較器と、
    第2電流メモリ回路の出力に接続された第1差動入力、DACの出力に接続された第2差動入力、差動電流出力に接続された差動出力を有する電流加算手段と、
    を備え、
    前記第1電流メモリ、前記比較器、DACが、前記第1および第2の複数の変換段の各変換段に共通であることを特徴とするアナログ・デジタルコンバータ(ADC)。
  16. 各サンプル期間が4段階に分けられ、
    第1の複数の変換段の変換段において、第1段階の間に、第1電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングと保存を行い、第2電流メモリ回路の出力が加算手段に接続され、DACの出力が加算手段に接続され、
    第2段階の間に、第2電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングと保存を行い、第1電流メモリ回路の出力が比較器に送られ、
    第3段階の間に、比較器の出力が変換段のデジタル出力に接続され、
    第4段階の間に、比較結果がデジタル入力としてDACに供給され、DACの出力が加算手段に送られ、第2電流メモリ回路の出力が加算手段に送られ、
    第2の複数の変換段の変換段において、第1段階の間に、比較器の出力がデジタル出力に接続され、
    第2段階の間に、比較結果がデジタル入力信号としてDACに供給され、DACの出力が加算回路に送られ、第2電流メモリ回路の出力が電流加算手段に供給され、
    第3段階の間に、第1電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングと保存を行い、DACの出力が電流加算手段に送られ、第2電流メモリ回路の出力が電流加算手段に送られ、
    第4段階の間に、第2電流メモリ回路が入力電流サンプルのサンプリングと保存を行い、第1電流メモリの出力が比較器入力に接続される、
    ことを特徴とする請求項15に記載のADC。
  17. 第1および第3段階の初めに比較器の出力が第1ラッチ回路にクロックされ、ラッチの出力が第1および第2の複数の変換段のそれぞれの共通デジタル出力に接続されることを特徴とする請求項16に記載のADC。
  18. 第2および第4段階の初めに第1ラッチ回路の出力が第2ラッチ回路にクロックされ、第2ラッチ回路の出力がDACのデジタル入力を供給することを特徴とする請求項17に記載のADC。
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