JP4290291B2 - 石英ガラス溶融用カーボン電極 - Google Patents
石英ガラス溶融用カーボン電極 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4290291B2 JP4290291B2 JP27881399A JP27881399A JP4290291B2 JP 4290291 B2 JP4290291 B2 JP 4290291B2 JP 27881399 A JP27881399 A JP 27881399A JP 27881399 A JP27881399 A JP 27881399A JP 4290291 B2 JP4290291 B2 JP 4290291B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- quartz glass
- carbon electrode
- less
- carbon
- particle size
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B19/00—Other methods of shaping glass
- C03B19/09—Other methods of shaping glass by fusing powdered glass in a shaping mould
- C03B19/095—Other methods of shaping glass by fusing powdered glass in a shaping mould by centrifuging, e.g. arc discharge in rotating mould
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/515—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics
- C04B35/52—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on carbon, e.g. graphite
- C04B35/528—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on carbon, e.g. graphite obtained from carbonaceous particles with or without other non-organic components
- C04B35/532—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on carbon, e.g. graphite obtained from carbonaceous particles with or without other non-organic components containing a carbonisable binder
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B3/00—Ohmic-resistance heating
- H05B3/02—Details
- H05B3/03—Electrodes
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B7/00—Heating by electric discharge
- H05B7/02—Details
- H05B7/06—Electrodes
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B7/00—Heating by electric discharge
- H05B7/02—Details
- H05B7/06—Electrodes
- H05B7/07—Electrodes designed to melt in use
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
- Y02P40/50—Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
- Y02P40/57—Improving the yield, e-g- reduction of reject rates
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
- Discharge Heating (AREA)
- Glass Melting And Manufacturing (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、石英ガラス溶融用カーボン電極に係わり、特に溶融される石英ガラス内に泡が発生するのを抑制できる石英ガラス溶融用カーボン電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
石英ガラス、例えばシリコン単結晶引上げ用の石英ガラスルツボを製造するには、図3に示すような石英ガラスルツボ製造装置21を用いて行なわれている。製造装置21のルツボ成形用型22は減圧可能な多孔質カーボン製の内側部材23と保持体24とから構成され、回転軸25により回転可能なように支持されている。内側部材23に対向する上部にはアーク放電による3本の石英ガラス溶融用カーボン電極27が設けられている。
【0003】
従って、上記製造装置21を用いて石英ガラスルツボの製造を行うには、回転軸25を回転させることによってルツボ成形用型22を高速で回転させる。ルツボ成形用型22内に供給管で、上部から高純度のシリカ粉末を供給する。供給されたシリカ粉末は、遠心力によってルツボ成形用型22の内側部材23に押圧されてルツボ形状の成形体26として形成される。
【0004】
次に、内側部材23内を減圧し、さらに、カーボン電極27に通電して成形体26の内側から加熱し、成形体26の内表面に溶融層を形成する。
【0005】
このアーク放電により石英ガラスを溶融して石英ガラスルツボを製造する工程において、カーボン電極27から粒子が脱落し、溶融状態にある石英ガラスルツボ内に落下することがしばしばあった。カーボン電極27から落下した粒子は、溶融中の石英ガラスルツボ中で酸化消耗し、石英ガラス(透明層)内に泡を発生させる場合が多く、特に石英ガラス内にこの泡を有する石英ガラスルツボを用いてシリコン単結晶の引上げを行うと、石英ガラスルツボの内表面付近(特に透明層)に形成された透明層に存在する泡が膨脹して大きな泡となり、泡が透明層の溶解と共にシリコン融液中に混入し、シリコン単結晶の成長に悪影響を与え、シリコン単結晶の単結晶化歩留りを低下させることが多かった。また、アーク放電に伴うカーボン電極27の消耗によりカーボン電極27の寿命を縮めていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、カーボン電極から石英ガラスへの粒子の脱落をなくして、石英ガラス内に泡が発生するのを防止し、このカーボン電極を用いて製造した石英ガラスルツボを用いてシリコン単結晶の引上げを行う場合にも、透明層に存在する泡によって、単結晶化歩留りが低下することがなく、消耗が少なく耐用寿命が長いカーボン電極が要望されていた。
【0007】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、カーボン電極から石英ガラスへの粒子の脱落をなくして、石英ガラス内に泡が発生するのを防止し、このカーボン電極を用いて製造した石英ガラスルツボを用いてシリコン単結晶の引上げを行う場合にも、透明層に存在する泡によって、単結晶化歩留りが低下することがなく、消耗が少なく耐用寿命が長いカーボン電極を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた本願請求項1の発明は、シリコン単結晶の引上げに用いる石英ガラスルツボを製造する際、アーク放電により石英ガラスを溶融するのに用いられる石英ガラス溶融用カーボン電極において、電極基材はカーボン質原料および結合材の炭化物により組成されており、前記カーボン質原料の最大粒径が150μm以下で、かつ前記カーボン質原料の90重量%以上が粒径75μm以下であり、前記電極基材がかさ密度1.80g/cm3以上で、かつ3点曲げ強さ35MPa以上のカーボンからなることを特徴とする石英ガラス溶融用カーボン電極であることを要旨としている。
【0009】
本願請求項2の発明では、上記電極基材がカーボン質原料および結合材よりなる2次粒子が前記結合材の炭化物により結合された等方性黒鉛材料であって、前記2次粒子の最大粒径が500μm以下で、かつ前記2次粒子の50重量%以上が粒径38〜500μmであることを特徴とする請求項1に記載の石英ガラス溶融用カーボン電極であることを要旨としている。
【0010】
本願請求項3の発明では、上記電極基材の固有抵抗の異方比が1.1以下であり、灰分が5ppm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の石英ガラス溶融用カーボン電極であることを要旨としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる石英ガラス溶融用カーボン電極の一実施形態を、特にシリコン単結晶引上げ用石英ガラスルツボの溶融を例とし、添付図面を参照して説明する。
【0012】
図1は石英ガラス溶融用カーボン電極1を示す側面図で、このカーボン電極1は、粒子がコークスなどの原料、例えば石炭系ピッチコークス、およびコールタールピッチなどの結合材、例えば石炭系コールタールピッチとを炭化した混練物を用いて、後述する製造方法により全体的に円柱形状であり、先端部が先細の形状に形成されたものである。
【0013】
なお、図ではカーボン電極1の先端部をカーボン粒子の脱落をより抑制するために、半球状、つまり、断面円弧形状としているが、これに限定するものではなく、断面矩形状であってもよい。
【0014】
カーボン電極1は、かさ密度が1.80g/cm3以上で、かつ3点曲げ強さが35MPa以上のカーボンからなる。
【0015】
かさ密度は、単位体積当りのカーボン量を示すもので、密度が高いほどカーボン電極の消耗、落下が少なく、1.80g/cm3以上であることが好ましく、1.80g/cm3より小さいとカーボン電極の消耗、粒子の落下が起こり、石英ガラス内にこの泡を発生させる場合が多く、例えば石英ガラス内に泡を有する石英ガラスルツボを用いてシリコン単結晶の引上げを行うと、石英ガラスルツボの内表面付近(透明層)に形成された泡が膨脹して大きな泡となり、泡が透明層の溶解と共にシリコン融液中に混入し、シリコン単結晶の成長に悪影響を与え、シリコン単結晶の単結晶化歩留りを低下させる。
【0016】
3点曲げ強さは、粒子同士の結合の強さに関係し、3点曲げ強さが高いほど消耗されにくく、粒子の脱落もない。かさ密度と3点曲げ強さの2つの要素から石英ガラス溶融時の消耗の生じ易さ、粒子の脱落のし易さが決定され、さらに、かさ密度が1.80g/cm3以上、3点曲げ強さが35MPa以上の条件が揃うことにより、上記効果が増大する。
【0017】
上記カーボン電極1は、カーボン質原料および結合材の炭化物より組成されており、カーボン質原料の最大粒径が150μm以下で、かつカーボン質原料の90%以上が粒径75μm以下であることが好ましい。
【0018】
カーボン質原料の最大粒径は、使用中粒子が脱落した時、脱落した粒子が溶融中の石英ガラスに落下、到達するまでに酸化消耗するかによって、決定される。カーボン質原料の最大粒径が150μm以下で、かつこの90重量%が粒径75μm以下である場合には、脱落粒子が石英ガラスまで到達しにくく、途中で完全に酸化消耗されるか、もしくは溶融中の石英ガラスに落下しても、その時点で脱落粒子の径が非常に小さくなり、石英ガラスに泡を発生させにくくなる。
【0019】
カーボン質原料の最大粒径が150μmより大きいもしくは、粒径75μmを超えるものが、10重量%を超えて存在すると、脱落粒子は酸化消耗されずに溶融中の石英ガラスに落下して、石英ガラス中に取り込まれ、石英ガラスに泡を発生させる可能性が高くなる。
【0020】
なお、このカーボン質原料の粒径は、カーボン電極の組成を偏光顕微鏡にて観察することによって、確認することができる。
【0021】
上記カーボン電極1は、カーボン質原料および結合材の炭化物よりなる2次粒子が上記結合材の炭化物により結合された等方性黒鉛材料であって、上記2次粒子の最大粒径が500μm以下で、かつ上記2次粒子の50%以上が粒径38〜500μmであることがより好ましい。
【0022】
カーボン電極1を上記のような等方性黒鉛材料とすることによって、より均一な組織となり、粒子脱落を低減せしめることができる。また、この等方性黒鉛材料の2次粒子の最大粒径を500μm以下にするのは、使用中粒子が脱落した時、脱落した粒子が溶融中の石英ガラスに落下、到達するまでに酸化消耗するようにするためである。500μmより大きいと、脱落粒子は酸化消耗されずに溶融中の石英grsに落下して、石英ガラス中に取込まれ、石英ガラスに泡を発生させる原因となり易い。
【0023】
なお、2次粒子の最大粒径がこの原料である1次粒子の最大粒径より大きな値で許容される理由は、上記2次粒子は1次粒子である原料と結合材を混練し、乾燥、粉砕したものであり、つまり、1次粒子が結合材のカーボン分(乾燥成分)により、結合されたものであり、このカーボン分は1次粒子よりはるかに酸化消耗し易い材料だからである。
【0024】
また、2次粒子の50重量%以上を粒径38〜500μmにするのは、粒径38μm未満のものを50重量%を超えて含むと、確かに粒子脱落の程度は低くなるが、石英ガラス溶融時のカーボン電極の消耗が早くなり、耐用寿命が短くなる傾向があるからである。
【0025】
なお、上記カーボン電極1は、固有抵抗の異方比が1.1以下であり、かつこれに含まれる灰分を5ppm以下にすることが好ましい。
【0026】
固有抵抗の異方比はカーボン電極1の組織均一性を示す要因と考えられており、1.1以下にするのは、組織均一性を保って粒子の脱落を防止するものであり、1.1を超えると、粒子脱落を生じ易くなり、単結晶引上げ時、石英ガラスルツボの内表面への異物落下、混入に伴う泡の発生につながる。この時の固有抵抗は1000〜1250μΩ−cmである。なお、CIP成形によらず、押出し成形による押出し品の異方比は1.6〜2.0である。
【0027】
また、灰分を5ppm以下にするのは、カーボン電極1の消耗を低減できるからである。カーボン電極1中に不純物が多くなると、カーボン電極1の局部的消耗が早くなり、また、灰分が5ppmを超えると消耗の均一性が失われ、選択的に消耗されるため、複数個の粒子が結合した大きい粒子塊が脱落し、石英ガラスルツボに泡を発生させる原因となる。
【0028】
次に本実施形態の石英ガラス溶融用カーボン電極の製造方法について説明する。
【0029】
最大粒径が150μm以下で、かつカーボン質原料の90重量%以上が粒径75μm以下であるカーボン質原料と、残炭率が50%以上である結合材とを加熱混練し、得られる混練物を粉砕し、これを最大粒径が500μm以下であり50重量%以上が粒径38〜500μmとなるように篩分し、得られた2次粒子をCIP成形し、これを焼成後、2900〜3100℃で黒鉛化して等方性黒鉛材料を得、これを加工、純化処理するものである。
【0030】
結合材の残炭率が50%未満であると、カーボン質原料の結合性が弱く、特に35MPa以上の3点曲げ強度が得られにくくなる。
【0031】
また、CIP成形を用いるのは、CIP成形は原料および結合材を混練後、混練物の粉砕が可能であり、2次粒子の調整が容易であり、等方性黒鉛材料の製造に適しているからである。
【0032】
焼成後の成形体を2900〜3100℃で黒鉛化するのは、2900℃未満では黒鉛化が不十分であり、カーボン電極の均一性が十分でない。3100℃を超える温度での黒鉛化は工業上実用化に乏しい。
【0033】
焼成体を純化処理することにより、灰分を5%以下にすることができる。
【0034】
さらに、本実施形態の石英ガラス溶融用カーボン電極の他の製造方法について説明する。
【0035】
最大粒径が150μm以下で、かつカーボン質原料の90重量%以上が粒径75μm以下であるカーボン質原料と、残炭率が50%以上である結合材とを加熱混練し、加熱混練して得られる混練物を130〜200℃で押出し成形し、これを焼成後2900〜3100℃で黒鉛化した黒鉛材料を得、これを加工、純化処理するものである。
【0036】
130〜200℃で押出し成形するのは、130℃未満では、押出し成形に必要な混練物の流動性が得られにくいことから好ましくない。また、200℃を超えると焼成前の成形体の揮発分を適切に調整することが困難となり、高いかさ密度や3点曲げ強度が得られにくくなる。
【0037】
上述した製造方法で得られた等方性黒鉛材料または他の製造方法で得られた黒鉛材料は、いずれも気孔率が10%であるが、この気孔に熱硬化性樹脂、例えばフェノール系またはフラン系のものを含浸させた後、上述の焼成と同様に重油バーナを熱源とする炉で焼成し、加工して成形し、高純度処理を行い、灰分を5ppm以下にして、カーボン電極1を製造する。
【0038】
熱硬化性樹脂を成形体に含浸することにより、粒子同士のネック部が強化され、使用時の消耗度合が小さく、粒子の落下も低減される。また、熱硬化性樹脂としてフェノール系またはフラン系のものを用いるのは、酸化されにくく、消耗落下を抑制でき、石英ガラスに泡を発生させにくく、シリコン単結晶の単結晶化歩留を向上させることができる。
【0039】
また、混練物の揮発分を12〜15%に調整することによって、1.80g/cm3以上のかさ密度、35MPa以上の3点曲げ強さが得られ易くなり、かつより均一性の高い黒鉛材料とすることができる。
【0040】
カーボン質原料を石炭系ピッチコークス、結合材を石炭系コールタールピッチとする組合わせによって、石英ガラス溶融時のカーボン電極1の消耗をより低減せしめることができる。
【0041】
さらに、本発明に係わる石英ガラス溶融用カーボン電極を用いた石英ガラスルツボの製造方法について説明する。
【0042】
図2に示すような石英ガラスルツボ製造装置2のルツボ成形用型3は、高純化処理した多孔質カーボン型で構成されている内側部材4と、その外周に通気部5を設けて、前記内側部材4を保持する保持体6とから構成されている。保持体6の下部には、図示しない回転手段と連結されている回転軸7が固着されていて、ルツボ成形用型3を回転可能なようにして支持している。通気部5は、保持体6の下部に設けられた開口部8を介して、回転軸7の中央に設けられた排気口9と連結されている。この排気口9は、減圧機構10と連結されている。
【0043】
内側部材4に対向する上部にはアーク放電による石英ガラス溶融用の3本のカーボン電極1が設けられている。
【0044】
従って、上記製造装置2を用いて石英ガラスルツボの製造を行うには、図示しない回転駆動源を稼働させて回転軸7を回転させることによってルツボ成形用型3を高速で回転させる。ルツボ成形用型3内に供給管(図示せず)で、上部から高純度のシリカ粉末を供給する。供給されたシリカ粉末は、遠心力によってルツボ成形用型3の内側部材4に押圧されルツボ形状のルツボ成形体11として形成される。
【0045】
さらに、減圧機構10の作動により内側部材4内を減圧し、カーボン電極1に通電してルツボ成形体11の内側からアーク放電により加熱し、成形体11の内表面に溶融層を形成する。
【0046】
このアーク放電により石英ガラスを溶融して石英ガラスルツボを製造する工程において、カーボン電極1のかさ密度が1.80g/cm3以上であり、かつ3点曲げ強さが35MPa以上であるので、カーボン電極の消耗、落下が少なく、石英ガラスルツボ内表面の透明層中の泡の存在も極めて少ない。従って、この石英ガラスルツボを用いて単結晶引上げを行なうと、透明層に存在する泡が膨脹して大きな泡となり、泡が透明層の溶解と共にシリコン融液中に混入し、シリコン単結晶の成長に悪影響を与えることもなく、シリコン単結晶の単結晶化歩留りが向上する。
【0047】
さらに、カーボン電極1の粒子中の原料の最大粒径が150μm以下で、かつ90重量%が粒径75μm以下であるので、脱落粒子が石英ガラスまで到達しにくく、途中で完全に酸化消耗されるか、もしくは溶融中の石英ガラスに落下しても、その時点で脱落粒子の径が非常に小さくなり、石英ガラスに泡を発生させにくく、シリコン単結晶の単結晶化歩留りが向上する。
【0048】
また、2次粒子の最大粒径が500μm以下で、2次粒子の50%以上が粒径38〜500μmであるので、カーボン電極1の消耗率が遅く、耐用寿命が長くなり、さらに、溶融中に脱落した粒子は石英ガラスに到達するまでに酸化消耗するので、石英ガラス中に取込まれることがなく、石英ガラスに泡を発生させることがない。
【0049】
電極基材の固有抵抗の異方比は1.1以下であり、組織均一性が保たれており、溶融中の粒子の脱落が抑制され、石英ガラスに泡を発生させることがない。
【0050】
また、電極基材の灰分が5ppm以下であるので、消耗の均一性が保たれ、複数個の粒子が結合した大きい粒子塊の脱落がなく、石英ガラスに泡を発生させることがない。
【0051】
さらに、電極基材の固有抵抗の異方比が1.1以下であるので、組織均一性が保たれ、石英ガラスルツボ製造中にカーボン電極からの粒子の脱落を防止し、石英ガラスに泡を発生させにくく、シリコン単結晶の単結晶化歩留りが向上する。
【0052】
電極基材は成形体に時点で熱硬化性樹脂が含浸されており、粒子同士のネック部が強化され、使用時の消耗度合が小さく、粒子の落下も低減され、石英ガラスに泡を発生させにくく、シリコン単結晶の単結晶化歩留を向上させることができる。
【0053】
【実施例】
実施例1、2、3および比較例1、2、3
表1に示すような粒度を持つカーボン質原料(1次粒子)である石炭系ピッチコークスと残炭率が55%である石炭系コールタールピッチ(結合材)を加熱乾燥した混練物を粉砕し表1の通り篩分した2次粒子を、CIP成形し、この成形体を重油バーナを熱源とする炉で焼成した後、3000℃で黒鉛化を行い、これを用い、図1に示すように加工し、さらに、2000℃以上でハロゲンガスを流した炉内で純化処理を行い、灰分1ppmのカーボン電極を製造した。
【0054】
この際、CIP成形時の圧力および上記焼成時の温度、時間を変えることによって、表1の通り、かさ密度、3点曲げ強さが異なるカーボン電極を得た(実施例1、2、3および比較例1、2、3)。
【0055】
各実施例、各比較例をそれぞれアーク回転溶融法による石英ガラスルツボ製造装置にカーボン電極として組込み、CZ法によるシリコン単結晶引上げ装置に使用される石英ガラスルツボを製造し、カーボン電極および石英ガラスルツボを評価した結果を表1に示す。
【0056】
各実施例、各比較例毎に3本のカーボン電極を1セットとし、1セットの電極において口径が22インチの石英ガラスルツボを4個製造し、各5セットの各実施例、各比較例のカーボン電極毎に20個製造した。
【0057】
この結果、アーク放電による石英ガラスを溶融するカーボン電極において、この電極基材のかさ密度を1.8g/cm3以上で、3点曲げ強度を35MPa以上にいずれも調整することによって、カーボン電極の消耗が少なく、また、カーボン電極からのカーボン粒子の落下に伴う石英ガラスルツボ内表面中の気泡で直径1.0mm未満の微小なものおよび直径1.0mm以上の大きなもの、いずれもが、大幅に低減されていることがわかった。
【0058】
さらに、上記実施例2および比較例1の石英ガラスルツボを各々用いて8インチシリコンウェーハ用のシリコン単結晶インゴットの製造を行ったところ、単結晶化歩留(DF率)は、実施例2で97%、比較例1では92%であり、明らかに有位差が確認された。
【0059】
比較例7
カーボン質原料(1次粒子)の最大粒径を190μm、また粒度分布について、〔75μm以下〕:〔75μm超150μm以下〕=85:15にした以外は、上記実施例3と同様にして、カーボン電極を製造し、同様の評価を行った。
【0060】
その結果を表1に示す。カーボン電極の消耗は、実施例3とほぼ同等であるが、石英ガラスルツボ内表面中の気泡で直径1.0mm未満の微小なものの個数が実施例3の約3倍に増加し、また、直径1.0mm以上の気泡が20個の石英ガラスルツボのほとんどに1もしくは2個確認された。ただし、上記比較例1〜3に比べれば、消耗および気泡数共いずれも低い値であった。
【0061】
これはカーボン質原料(1次粒子)が所定の値より大きくなるとカーボン電極から脱落したカーボン粒子が燃焼しきれずに石英ガラスルツボ内表面に落下し、これが気泡になるものと考えられる。
【0062】
比較例8
カーボン質原料(1次粒子)の最大粒径を235μm、この粒度分布を〔75μm以下〕:〔75μm超150μm以下〕=85:15とし、また、これを混練して作製した2次粒子の最大粒径を600μmにした以外は上記実施例3と同様にしてカーボン電極を製造し、同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0063】
カーボン電極の消耗は、実施例3および4とほぼ同等であるが、石英ガラスルツボ内表面中の気泡で直径1.0mm未満の微小なものの個数が実施例3の約6倍、比較例7の約2倍に増加し、また、直径1.0mm以上の気泡が比較例7の約2倍確認された。ただし、上記比較例1〜3に比べれば、消耗は約30%少なく気泡数も約1/5である。
【0064】
実施例3および4に比べて気泡の個数が増加したのは、1次粒子最大粒径および2次粒子粒径が増大したためと考えられ、カーボン粒子が石英ガラス内表面に落下し、これが気泡になるものと考えられる。
【0065】
実施例6
カーボン質原料(1次粒子)の最大粒径を100μm、この粒度分布を〔75μm以下〕:〔75μm超150μm以下〕=95:5とし、また、2次粒子の粒度分布〔38μm以下〕:〔38μm超〕=60:40とし、粒度分布を変え、実施例3と同様にしてカーボン電極を製造し、同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0066】
カーボン電極の消耗は、実施例3より約20%増加したが、石英ガラスルツボ内表面中の気泡で直径1.0mm未満の微小なものの個数、直径1.0mm以上のものの個数とも同等であり、少ないことが確認された。
【0067】
これは、2次粒子の38μm以下の粒径のものが50重量%を超えて存在し、全体的に細かくなると粒子脱落は実施例3とほぼ同程度であるものの、アーク放電時の電極表面での燃焼量が大きくなり、カーボン電極の消耗が比較的大きくなったものと考えられる。
【0068】
実施例7
カーボン質原料(1次粒子)を石油系コークスにした以外は、実施例1と同様にして、カーボン電極を製造し、同様の評価を行った。
【0069】
その結果を表1に示す。
【0070】
カーボン電極の消耗長さおよび石英ガラスルツボ内表面中の気泡個数はいずれも比較例1〜3に比べ良好な結果であったが、実施例1に比べると、多少劣る結果であった。
【0071】
このことから、カーボン質原料としては、石油系コークスよりも石炭系ピッチコークスの方がより好ましいことがわかった。
【0072】
実施例8、9および比較例4〜6
表1の粒度を持つカーボン質原料(1次粒子)として石炭系ピッチコークス(実施例8)あるいは石油系コークス(実施例9、比較例4〜6)と残炭率が55%である石炭系コールタールピッチ(結合材)とを加熱混練した混練物を、160℃で押出し成形し、この成形体を重油バーナを熱源とする炉で焼成した後、3000℃で黒鉛化を行い、これを図1に示すように加工し、さらに2000℃以上でハロゲンを流した炉内で純化処理を行い灰分1ppmのカーボン電極を製造した。
【0073】
この際、押出し成形時の圧力および上記焼成時の温度、時間を考えることによって、表1の通り、かさ密度および3点曲げ強度が異なるカーボン電極を得た。
【0074】
これについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0075】
この結果、アーク放電により石英ガラスを溶融するカーボン電極において、この電極基材のかさ密度を1.80g/cm3以上で3点曲げ強度を35MPa以上にいずれも調整することによって、カーボン電極の消耗が少なく、また、カーボン電極からのカーボン粒子の落下に伴う、石英ガラスルツボ内表層中の気泡で直径1.0mm未満の微小なものおよび直径1.0mm以上の大きなものいずれも、大幅に低減されることがわかった。
【0076】
なお、押出し成形を行った場合には、2次粒子の粒度を調整することが困難であるため、比較的大きなカーボン粒子の脱落が起こることで、CIP成形の場合に比べ若干劣る結果になったものと考えられる。
【0077】
実施例10
実施例1と同様に製造された黒鉛化体を母材とし、この母材をフルフリアルコールにP−トルエンスルホン酸を触媒として加え、粘度4000cpまで重合させた液に浸漬し、含浸した。その後、1000℃で焼成し、図1に示す電極形状に加工し、電極外周部の余剰含浸物を除去することで、カーボン電極を製造した。しかる後、2000℃以上でハロゲン系ガスを流し、高純度処理し、電極の灰分を3ppm以下に調整し、試料を得た。
【0078】
これについて実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0079】
実施例10は、実施例1に比べて、さらに消耗が小さく、石英ガラスルツボ内の泡の発生も低減している。これは熱硬化樹脂を含浸することにより、粒子同士のネック部が強化されたためと考えられる。
【0080】
下記表1は、実施例に用いられる試料の特性と試験結果を示す。
【0081】
【表1】
【0082】
上記表中、表右上に記した(*1),(*2),(*3)は、それぞれ下記の通りである。
【0083】
(*1)消耗長さ:1セットで4個の石英ガラスルツボを製造後、消耗した長さを測定し、5セットの平均値を記載した。
【0084】
消耗長さ=元の長さ−4個製造後の電極長さ(*2)0.5mm泡:石英ガラスルツボ20個当たりの製品内で直径0.5mmを超える大きさの泡の数。4個/1セット×5セットで合計20個中の合計発生数。
【0085】
(*3)石英ガラスルツボ20個当たりのルツボ内での直径0.5mm大きさの泡のうち、0mmを超える大きさの泡の数。4個/1セット×5セットで合計20個中の合計発生数。
【0086】
【発明の効果】
本発明に係わる石英ガラス溶融用カーボン電極およびその製造方法によれば、カーボン電極から石英ガラスへの粒子の脱落をなくして、石英ガラス内に泡が発生するのを防止し、このカーボン電極を用いて製造した石英ガラスルツボを用いてシリコン単結晶の引上げを行う場合にも、透明層に存在する泡によって、単結晶化歩留りが低下することがなく、消耗が少なく耐用寿命が長いカーボン電極およびその製造方法を提供することができる。
【0087】
即ち、石英ガラス溶融用カーボン電極の電極基材がかさ密度1.80g/cm3以上で、かつ3点曲げ強さ35MPa以上のカーボンからなるので、カーボン電極の消耗および炭素粒子の落下が効果的に抑制される。
【0088】
また、電極基材がカーボン質原料および結合材の炭化物により組成されており、カーボン質原料の最大粒径が150μm以下で、かつカーボン質原料の90重量%以上が粒径75μm以下であるので、脱落粒子が石英ガラスまで到達しにくく、途中で完全に酸化消耗されるか、もしくは溶融中の石英ガラスに落下しても、その時点で脱落粒子の径が非常に小さくなり、石英ガラスに泡を発生させにくく、シリコン単結晶の単結晶化歩留りが向上する。
【0089】
また、電極基材がカーボン質原料および結合材よりなる2次粒子が結合材の炭化物により結合された等方性黒鉛材料であって、2次粒子の最大粒径が500μm以下で、かつ2次粒子の50重量%以上が粒径38〜500μmであるので、カーボン電極の消耗率が遅く、耐用寿命が長くなり、さらに、溶融中に脱落した粒子は石英ガラスに到達するまでに酸化消耗するので、石英ガラス中に取込まれることがなく、石英ガラスに泡を発生させることがない。
【0090】
また、電極基材の固有抵抗の異方比が1.1以下であり、灰分が5ppm以下であるので、組織均一性が保たれており、溶融中の粒子の脱落が抑制され、石英ガラスに泡を発生させることがない。
【0091】
また、石英ガラス溶融用カーボン電極は、最大粒径が150μm以下で、かつカーボン質原料の90重量%以上が粒径75μm以下であるカーボン質原料と残炭率が50%以上である結合材を加熱混練して得られる混練物を粉砕した後に最大粒径が500μm以下であり50重量%以上が粒径38〜500μmとなるように篩分した2次粒子をCIP成形し、これを焼成後2900〜3100℃で黒鉛化した等方性黒鉛材料を加工、さらに純化処理して製造されるので、カーボン電極から石英ガラスへの粒子の脱落をなくして、石英ガラス内に泡が発生するのを防止し、このカーボン電極を用いて製造した石英ガラスルツボを用いてシリコン単結晶の引上げを行う場合にも、透明層に存在する泡によって、単結晶化歩留りが低下することがなく、消耗が少なく耐用寿命が長いカーボン電極を製造することができる。
【0092】
また、石英ガラス溶融用カーボン電極は、最大粒径が150μm以下で、かつカーボン質原料の90重量%以上が粒径75μm以下であるカーボン質原料と残炭率が50%以上である結合材を加熱混練して得られる混練物を130〜200℃で押出し成形し、これを焼成後2900〜3100℃で黒鉛化した黒鉛材料を加工、さらに純化処理して製造されるので、電極基材のかさ密度を1.80g/cm3以上で3点曲げ強度を35MPa以上にいずれも調整することが可能になり、カーボン電極の消耗が少なく、また、カーボン電極からのカーボン粒子の落下に伴う、気泡が大幅に低減されるカーボン電極を製造することができる。
【0093】
また、石英ガラス溶融用カーボン電極は、等方性黒鉛材料もしくは黒鉛材料に、熱硬化性樹脂を含浸し、乾燥・焼成した後、表面に形成され熱硬化性樹脂分を少なくとも排除する程度に外周研削した後に、加工を施して製造されるので、粒子同士のネック部が強化され、酸化されにくく、使用時の消耗度合が小さく、粒子の落下も低減され、石英ガラスに泡を発生させにくく、シリコン単結晶の単結晶化歩留を向上させることができる。
【0094】
また、混練物の揮発分を12〜15%に調整するので、1.80g/cm3以上のかさ密度、35MPa以上の3点曲げ強さが得られ易くなり、かつより均一性の高い黒鉛材料が得られる。
【0095】
また、カーボン質原料が石炭系ピッチコークスであり、結合材が石炭系コークスタールピッチであるので、石英ガラス溶融時のカーボン電極の消耗をより低減せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるカーボン電極の側面図。
【図2】 本発明に係わるカーボン電極を組込んだ石英ガラスルツボ製造装置の説明図。
【図3】 従来のカーボン電極を組込んだ石英ガラスルツボ製造装置の説明図。
【符号の説明】
1 カーボン電極
2 石英ガラスルツボ製造装置
3 ルツボ成形用型
4 内側部材
5 通気部
6 保持体
7 回転軸
8 開口部
9 排気口
10 減圧機構
11 ルツボ成形体
Claims (3)
- シリコン単結晶の引上げに用いる石英ガラスルツボを製造する際、アーク放電により石英ガラスを溶融するのに用いられる石英ガラス溶融用カーボン電極において、電極基材はカーボン質原料および結合材の炭化物により組成されており、前記カーボン質原料の最大粒径が150μm以下で、かつ前記カーボン質原料の90重量%以上が粒径75μm以下であり、前記電極基材がかさ密度1.80g/cm3以上で、かつ3点曲げ強さ35MPa以上のカーボンからなることを特徴とする石英ガラス溶融用カーボン電極。
- 上記電極基材がカーボン質原料および結合材よりなる2次粒子が前記結合材の炭化物により結合された等方性黒鉛材料であって、前記2次粒子の最大粒径が500μm以下で、かつ前記2次粒子の50重量%以上が粒径38〜500μmであることを特徴とする請求項1に記載の石英ガラス溶融用カーボン電極。
- 上記電極基材の固有抵抗の異方比が1.1以下であり、灰分が5ppm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の石英ガラス溶融用カーボン電極。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27881399A JP4290291B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 石英ガラス溶融用カーボン電極 |
FR0012412A FR2799336B1 (fr) | 1999-09-30 | 2000-09-29 | Electrode en carbone pour la fusion du verre de quartz et son procede de fabrication |
DE10048368A DE10048368C5 (de) | 1999-09-30 | 2000-09-29 | Kohleelektrode zum Schmelzen von Quarzglas und Verfahren zu ihrer Herstellung |
US09/672,982 US6363098B1 (en) | 1999-09-30 | 2000-09-29 | Carbon electrode for melting quartz glass and method of fabricating thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27881399A JP4290291B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 石英ガラス溶融用カーボン電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001097775A JP2001097775A (ja) | 2001-04-10 |
JP4290291B2 true JP4290291B2 (ja) | 2009-07-01 |
Family
ID=17602527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27881399A Expired - Fee Related JP4290291B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 石英ガラス溶融用カーボン電極 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6363098B1 (ja) |
JP (1) | JP4290291B2 (ja) |
DE (1) | DE10048368C5 (ja) |
FR (1) | FR2799336B1 (ja) |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5159002B2 (ja) * | 2000-08-29 | 2013-03-06 | ジャパンスーパークォーツ株式会社 | 高純度炭素電極及びこれを用いた石英ガラスルツボの製造方法 |
US7033485B2 (en) * | 2001-05-11 | 2006-04-25 | Koppers Industries Of Delaware, Inc. | Coal tar and hydrocarbon mixture pitch production using a high efficiency evaporative distillation process |
US20040253447A1 (en) * | 2003-06-11 | 2004-12-16 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Long carbonaceous molding, long carbonaceous product, and method of production thereof |
FR2864417A1 (fr) * | 2003-12-18 | 2005-06-24 | Sgl Carbon Ag | Procede pour la fabrication d'une electrode en graphite et electrode en graphite obtenue selon ce procede |
JP5025976B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2012-09-12 | ジャパンスーパークォーツ株式会社 | アーク溶融用高純度炭素電極とその用途 |
US20080084003A1 (en) * | 2006-10-06 | 2008-04-10 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Long carbonaceous molding, long carbonaceous product, and method of production thereof |
JP5142912B2 (ja) * | 2008-09-22 | 2013-02-13 | ジャパンスーパークォーツ株式会社 | アーク放電方法、アーク放電装置、石英ガラスルツボ製造装置 |
JP2010076949A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Japan Siper Quarts Corp | 石英ガラスルツボの製造方法と装置、および石英ガラスルツボ |
JP5344423B2 (ja) * | 2008-09-26 | 2013-11-20 | 株式会社Sumco | 炭素電極の製造方法および石英ガラスルツボの製造方法 |
US20100095880A1 (en) * | 2008-10-17 | 2010-04-22 | Japan Super Quartz Corporation | Arc melting high-purity carbon electrode and application thereof |
US8172942B2 (en) | 2008-10-17 | 2012-05-08 | Japan Super Quartz Corporation | Arc discharge apparatus, apparatus and method for manufacturing vitreous silica glass crucible, and method for pulling up silicon single crystal |
JP5415297B2 (ja) * | 2009-01-08 | 2014-02-12 | 株式会社Sumco | 石英ガラスルツボ製造装置 |
JP5388872B2 (ja) | 2009-01-14 | 2014-01-15 | 株式会社Sumco | 炭素電極研削装置 |
WO2011019012A1 (ja) * | 2009-08-12 | 2011-02-17 | ジャパンスーパークォーツ株式会社 | シリカガラスルツボの製造装置及びシリカガラスルツボの製造方法 |
JP5443932B2 (ja) * | 2009-10-02 | 2014-03-19 | 株式会社Sumco | 石英ガラスルツボ、その製造装置およびその製造方法 |
CN104402204B (zh) * | 2014-11-24 | 2017-09-29 | 许昌天戈硅业科技有限公司 | 一种石英坩埚成型模具 |
JP6482442B2 (ja) * | 2015-09-30 | 2019-03-13 | クアーズテック株式会社 | 石英ガラス溶融用カーボン電極 |
KR102159802B1 (ko) * | 2018-08-21 | 2020-09-25 | 엘지전자 주식회사 | 전기 히터 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2822657B2 (de) * | 1978-05-24 | 1980-06-12 | Vereinigte Edelstahlwerke Ag (Vew), Wien | Verfahren zur Herstellung von Abschmelzelektroden großen Durchmessers |
US4351056A (en) * | 1980-12-24 | 1982-09-21 | Standard Oil Company | Carbon electrodes having a low coefficient of thermal expansion |
US4536359A (en) * | 1983-10-11 | 1985-08-20 | Nikku Industry Co., Ltd. | Method of manufacturing carbon electrode |
JPH0562869A (ja) | 1991-08-30 | 1993-03-12 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 高集積度メモリ基板の製造方法 |
US5912200A (en) * | 1994-03-30 | 1999-06-15 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Composite powder and method of manufacturing sintered body therefrom |
JP2736865B2 (ja) | 1994-07-26 | 1998-04-02 | 信越石英株式会社 | 高純度石英ガラスルツボの製造方法 |
NO301256B1 (no) * | 1995-03-02 | 1997-09-29 | Elkem Materials | Fremgangsmåte for fremstilling av karbonelektroder |
US6058133A (en) * | 1998-08-19 | 2000-05-02 | Ucar Carbon Company Inc. | Graphite electrodes incorporating stress-relieving slots |
JP4077952B2 (ja) * | 1998-09-04 | 2008-04-23 | コバレントマテリアル株式会社 | シリコン単結晶引上げ用石英ガラスルツボの製造方法 |
-
1999
- 1999-09-30 JP JP27881399A patent/JP4290291B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2000
- 2000-09-29 US US09/672,982 patent/US6363098B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-09-29 DE DE10048368A patent/DE10048368C5/de not_active Expired - Fee Related
- 2000-09-29 FR FR0012412A patent/FR2799336B1/fr not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FR2799336B1 (fr) | 2005-08-19 |
DE10048368B4 (de) | 2004-02-12 |
DE10048368C5 (de) | 2008-05-08 |
US6363098B1 (en) | 2002-03-26 |
DE10048368A1 (de) | 2001-05-03 |
JP2001097775A (ja) | 2001-04-10 |
FR2799336A1 (fr) | 2001-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4290291B2 (ja) | 石英ガラス溶融用カーボン電極 | |
CN103539109A (zh) | 多晶硅铸锭保温热场用石墨材料及其制备方法 | |
CN103553617A (zh) | 连铸模具用石墨材料及其制备方法 | |
CN112341161B (zh) | 一种抗剥落不烧镁钙碳砖及其制备方法 | |
TW201819336A (zh) | 氧化鎂碳磚及其製造方法 | |
JP2001130972A (ja) | 炭化ケイ素粉末、グリーン体の製造方法、及び炭化ケイ素焼結体の製造方法 | |
JP7078774B2 (ja) | 石英ガラスルツボ溶融用カーボン電極、及び該電極を用いた石英ガラスルツボ製造装置、並びに該電極を用いた石英ガラスルツボの製造方法 | |
JP6827852B2 (ja) | 石英ガラスルツボの製造方法 | |
CN111732417B (zh) | 一种抗氧化性能优异的耐冲刷超低碳镁碳砖及其制备方法 | |
JP3765840B2 (ja) | 炭素材の製造方法 | |
JP6482442B2 (ja) | 石英ガラス溶融用カーボン電極 | |
JP2007273206A (ja) | アーク溶融用高純度炭素電極とその用途 | |
JP2000007436A (ja) | 黒鉛材及び黒鉛材の製造方法 | |
JP2013095652A (ja) | シリカ焼結体ルツボ | |
CN111943698B (zh) | 精铸蜡模的面层耐火材料 | |
JPH0259468A (ja) | 高固有抵抗化等方性黒鉛材の製造法 | |
JP4312432B2 (ja) | 単結晶引き上げ用黒鉛材料及びその製造方法 | |
JPH0699182B2 (ja) | 炭素含有耐火物 | |
CN108794011A (zh) | 一种自烧结碳石墨密封材料的制备方法 | |
CN116813316B (zh) | 一种微孔刚玉-纳米碳化硅-碳复合材料、转炉挡渣滑板砖及它们的制备方法 | |
JP2004284859A (ja) | 溶融シリカ質耐火物及びその製造方法 | |
JP4850352B2 (ja) | 大型黒鉛材及びその製造方法 | |
JPH04104954A (ja) | 耐酸化性高密度炭素材料の製造方法 | |
JP5443932B2 (ja) | 石英ガラスルツボ、その製造装置およびその製造方法 | |
CN1323647A (zh) | 碳纤维过滤片及制造工艺 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060117 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060308 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060502 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20070711 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090216 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090401 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4290291 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140410 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |