JP4287768B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4287768B2
JP4287768B2 JP2004075161A JP2004075161A JP4287768B2 JP 4287768 B2 JP4287768 B2 JP 4287768B2 JP 2004075161 A JP2004075161 A JP 2004075161A JP 2004075161 A JP2004075161 A JP 2004075161A JP 4287768 B2 JP4287768 B2 JP 4287768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
memory cell
memory device
semiconductor memory
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004075161A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005267694A (ja
Inventor
和樹 辻村
旭成 金原
範彦 ▲角▼谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004075161A priority Critical patent/JP4287768B2/ja
Priority to US11/075,740 priority patent/US7136297B2/en
Publication of JP2005267694A publication Critical patent/JP2005267694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4287768B2 publication Critical patent/JP4287768B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/34Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices
    • G11C11/40Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors
    • G11C11/41Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming static cells with positive feedback, i.e. cells not needing refreshing or charge regeneration, e.g. bistable multivibrator or Schmitt trigger
    • G11C11/413Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing, timing or power reduction

Description

本発明は、行、列のアレイ状にメモリセルを配置し、ランダムに書き込み、読み出し動作が行える半導体記憶装置に関するものである。
従来より、半導体記憶装置として、電源投入直後の読み出しデータを任意の値に初期化できるようにした半導体記憶装置、例えば、特許文献1に記載されているようなものが知られている。
図10は、上記特許文献1に記載された従来の半導体記憶装置のメモリセル(SRAMメモリセル)の回路図である。半導体記憶装置は、メモリセル101を行列状に配置したメモリセルアレイを備えている。各メモリセル101には、電源端子−接地端子間にpチャネル型電界効果トランジスタTpとnチャネル型電界効果トランジスタTnとを各々内部ノード101c,101dを介して直列に接続してなるインバータ101a,101bと、各インバータ101a,101bの内部ノード101c,101dと各ビット線BIT,NBITとを接続する配線にそれぞれ介設され、ゲートがワード線WLに接続されたアクセストランジスタTa1,Ta2とを備えている。そして、各内部ノード101c,101dの一方が他方が低電位である2通りの状態を情報“ 1”,“ 0”と定め、ワード線WLによって選択されたメモリセル101について、ビット線BIT,NBITを介して入出力回路でメモリセル101への情報の書き込みや、メモリセル101に保持された情報の読み出しを行なうように構成されている。
ここで、同図に示す半導体記憶装置においては、メモリセル101内のインバータ101a内の各電界効果トランジスタのゲート長、もしくはゲート幅の寸法が、もう一方のインバータ101b内の各電界効果トランジスタのゲート長もしくはゲート幅の寸法と異なっている。この構成によると、インバータ101aとインバータ101bの電流駆動能力に差が生じるため、電源投入時に、メモリセル101内の内部ノード101cと内部ノード1dとの間に電位差が生じるので、メモリセル101がデータ“ 0”または“ 1”のデータを記憶するように初期化させることができる。
特開平01−113995号公報
しかしながら、上記従来の半導体記憶装置においては、以下のような不具合があった。
図10に示される従来の半導体記憶装置は、メモリセル内の2つのインバータ101a,101bのゲート長、もしくはゲート幅の寸法間に差を設けたものであるが、このような構造を採用しても、データ“ 0”または“ 1”の一方しか初期化することができない。また、両インバータ101a,101bの電流駆動能力に差があるため、初期化データを読み出す速度と、初期化データとは逆論理値のデータを読み出す速度とに差が生じてしまう。さらに、それぞれのインバータの電界効果トランジスタのゲート寸法のバランスが崩れている構造のため、メモリセルのデータ保持特性(ノイズ耐性)や読み出し速度が、製造ばらつきによって影響されやすくなるという問題も生じてきた。
本発明の目的は、メモリセルの各インバータのトランジスタの設計寸法に差を設けることなく、メモリセルの各インバータの内部ノードに電位差を発生させる手段を講ずることにより、メモリセルアレイの電源投入時に初期化動作を実現することのできる半導体記憶装置を提供することにある。
本発明の半導体記憶装置は、メモリセルアレイの各メモリセルに電源電位を供給するためのメモリセル電源端子と、メモリセル電源端子とは電気的に分離して設けられ、制御回路に電源電位を供給する制御回路電源端子とを備え、各メモリセルは、1対の第1,第2のインバータの第1,第2の内部ノードと1対のビット線との間にそれぞれ介設された第1,第2のアクセストランジスタとを有している
これにより、起動時に、1対のビット線に印加する電圧に高低差をもたせると、メモリセル内の第1,第2のアクセストランジスタのドレインリーク電流を利用し、メモリセルの第1,第2の内部ノード間に電位差を発生させることが可能になり、メモリセルのデータを任意に初期化することができる。
制御回路が、起動時、制御回路に電源電位を導入した後、メモリセルアレイに電源電位を導入することにより、メモリセルの第1,第2の内部ノード間に十分な電位差を発生させてから、メモリセルアレイに電源を投入するので、より確実に初期化を行なうことができる。
また、起動時に初期化信号を受けたとき、制御回路に電源電位を導入した後、メモリセルアレイに電源電位を導入する前に、1対のビット線のうちいずれか一方のみを高電位に固定するビット線電位固定手段を備えることが好ましい。
ビット線電位固定手段は、1対のビット線のうち特定の一方のみを選択的に高電位に固定することもできる。
また、起動時に初期化信号を受けたとき、制御回路に電源電位を導入した後、メモリセルアレイに電源電位を導入する前に、1対のビット線のうちいずれか一方を高電位に固定する一方、他方を接地電位に固定するビット線電位固定手段を備えることにより、第1,第2の内部ノード間にさらに確実に電位差を発生させることができる。
その場合、ビット線電位固定手段は、1対のビット線のうち特定の一方を高電位に選択的に固定する一方、他方を接地電位に選択的に固定することもできる。
また、制御回路の電源電位と接地電位との中間の電位を発生させる中間電位発生回路をさらに備え、ビット線電位固定手段によって固定される高電位をこの中間電位とすることにより、消費電流の抑制を図ることができる。
中間電位発生回路は、ゲート−ドレイン間が短絡されたpチャネル型電界効果トランジスタとnチャネル型電界効果トランジスタとを直列に、あるいは、ゲート−ドレイン間が短絡されたpチャネル型電界効果トランジスタとpチャネル型電界効果トランジスタとを直列に接続して構成されるトランジスタ列を、各ビット線ごとに配置して構成されていることが好ましい。
また、ビット線電位固定手段が、プリチャージ回路又はセンスアンプ回路と共有されていることにより、回路構成の簡素化を図ることができる。
メモリセルアレイの基板領域、あるいはメモリセルの一方のドライブトランジスタ及びアクセストランジスタの基板領域にフォワードバイアスを印加する基板電位制御回路をさらに備えることにより、リーク電流を増大させることができるので、より確実なデータの初期化が可能になる。
センスアンプによりメモリセルアレイの初期化の状態を検出し、基板電位制御回路により、メモリセルアレイの初期化の状態に応じて、メモリセルアレイの基板領域に印加するフォワードバイアス量を制御することが好ましい。
初期化信号を受けたときから所定の遅延時間だけ経過したときにメモリセルアレイに電源電位を導入する遅延手段を備えることにより、十分な時間をかけて第1,第2の内部ノード間に電位差を発生させることができるので、データの初期化の信頼性が向上する。
センスアンプによりメモリセルアレイの初期化の状態を検出し、基板電位制御回路により、メモリセルアレイの初期化の状態に応じて、メモリセルアレイの基板領域に印加するフォワードバイアス量を制御するとともに、これらのフォワードバイアス量と遅延時間とを設定する設定手段とを備えることがより好ましい。
ドライブトランジスタがnチャネル型である場合には、ドライブトランジスタのソース電位をフローティング状態と接地状態とに制御する基板電位制御回路をさらに備えることにより、ドライブトランジスタのリーク電流の経路を遮断することが可能になるので、基板バイアスの制御を行わなくても、データの初期化を確実に行なうことができる。
ビット線電位固定手段は、メモリセルアレイの列単位,行単位,又は列及び行単位で、特定のメモリセルに接続された1対のビット線の一方の電位を高電位に他方の電位を接地電位に固定することができる。
ビット線電位固定手段によるビット線の電位固定時に、ワード線をフローティング状態にするワード線電位開放手段をさらに備えることにより、アクセストランジスタの寄生容量のカップリングを利用して、第1,第2の内部ノード間の電位差をより大きくするように動作させることができ、より確実にデータの初期化を行なうことができる。
本発明の半導体記憶装置によれば、メモリセル内のトランジスタのゲート寸法を非対称にすることなく、メモリセルの第1,第2の内部ノード間に電位差を発生させて、メモリセルのデータを任意に初期化することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置であるスタティックランダムアクセスメモリ(以下、「SRAM」と記載する)の回路図である。同図に示すように、半導体記憶装置は、メモリセル1を行列状に配置したメモリセルアレイ2を備えている。各メモリセル1は、電源端子−接地間にpチャネル型電界効果トランジスタTp(抵抗用素子)とnチャネル型電界効果トランジスタTn(ドライブトランジスタ)とを、各々内部ノード1c,1dを介して直列に接続してなるインバータ1a,1b(第1,第2のインバータ)と、各インバータ1a,1bの内部ノード1c,1d(第1,第2の内部ノード)と1対のビット線BIT,NBITとを接続する配線にそれぞれ介設され、ゲートがワード線WLに接続されたアクセストランジスタ5,5(第1,第2のアクセストランジスタ)とを備えている。各インバータ1a,1bの内部ノード1c,1d(出力端子)は、互いに他方のインバータ1b,1aのゲート(入力端子)に接続されている。
また、SRAMには、各メモリセル1への情報の書き込みやメモリセル1からの情報の読み出しを行なうための制御回路11が設けられている。制御回路11には、行デコーダー(図示せず)によるアドレスデコード結果によって選択されたワード線WLを活性化させるワード線ドライバ4と、初期化信号端子8,初期化データ信号端子9から入力されるデコードされた初期化信号RST,初期化データ信号RDINに応じて、ビット線BIT,NBITに信号を送るバイアス回路7とが配置されている。なお、SRAMには図1に示されている回路や素子以外の多数の回路や素子が配置されているが、理解を容易にするために、それらの回路や素子の図示は省略されている。たとえば、制御回路11には、SRAMの読み出し動作時に、メモリセル1のデータである内部ノード1c,1dの電位差を、一対のビット線BIT,NBITに取り出して、その電圧差を増幅するためのセンスアンプが設けられているが、このセンスアンプの図示は省略されている。
図1に示すように、列方向に配置されたメモリセル1内のそれぞれのアクセストランジスタ5は、ゲートがワード線WLに接続され、ドレインが一対のビット線BIT,NBITにそれぞれ接続されており、ビット線BIT,NBITは、その列に対応したバイアス回路7に接続されている。また、メモリセルアレイ2に電源電位VDD-memを供給するためのメモリセル電源端子10と、ワード線ドライバ4やバイアス回路7などを含む制御回路11に電源電位VDDを供給する制御回路電源端子12と、メモリセルアレイ2及び制御回路に接地電位を供給するための接地GNDとが設けられている。ここで、メモリセル電源端子10や制御回路電源端子12は、SRAMとは別の基板(図示せず)に設けられた各電源回路に接続され、かつ、メモリセル電源端子10と制御回路電源端子12とは、互いに電気的に切り離されている。
また、図示されていないが、メモリセル電源端子とメモリセルアレイ2とを接続する配線、及び接地GNDとメモリセルアレイ2とを接続する配線は、電源電位VDD,接地電位VSSの供給,遮断を切り替えるためのスイッチングトランジスタがそれぞれ介設されている。また、制御回路電源端子12と制御回路11とを接続する配線、及び接地GNDと制御回路11とを接続する配線の間には、電源電位VDD-mem,接地電位VSSの供給,遮断を切り替えるためのスイッチングトランジスタが介設されている。
このような構成により、メモリセルアレイ2の各メモリセル2における各内部ノード1c,1dの一方が高電位で他方が低電位である2通りの状態を情報“ 1”,“ 0”と定め、ワード線WLによって選択されたメモリセル1について、ビット線BIT,NBITを介して制御回路11でメモリセル1への情報の書き込みや、メモリセル1に保持された情報の読み出しを行なうように構成されている。
以上のように構成された本実施形態の半導体記憶装置について、以下その動作を説明する。
制御回路電源端子12から制御回路11に電源が投入されると、初期化信号RSTがイネーブル状態に設定される。初期化信号RSTがイネーブル状態になることにより、バイアス回路7中のスイッチ素子(例えばMOSFET)がオン状態になり、初期化データ信号RDINの状態に応じて、バイアス回路7は、選択的に一対のビット線BIT,NBITの一方を電源電位VDDに、他方を接地電位VSSに遷移させる。このとき、アクセストランジスタ5はオフ状態であるが、メモリセル1の内部ノード1cもしくは内部ノード1dには、アクセストランジスタ5のリーク電流により、ビット線BIT,NBITの電位に応じた微小電位が現れる。
次に、メモリセル1の内部ノード1cと内部ノード1dとの間に電位差が発生した後に、メモリセルアレイ2にメモリセル電源端子10から電源電位VDD-memを投入すると、メモリセル1の内部ノード1cと内部ノード1dとの電位差が、インバータ1aとインバータ1bによって増幅されて、一方が高電位で他方が低電位である初期化データがメモリセル1に書き込まれる。この場合、いずれの内部ノードが高電位になるかは、バイアス回路7からビット線BIT,NBITに供給される電圧の高低に応じて変化する。例えば、初期化データ信号RDINが高電位の信号であれば、ビット線BITに低電位の信号が供給され、ビット線NBITに高電位の信号が供給されるので、ノード1dが高電位でノード1cが低電位の微小電位差が生じる。初期化データ信号RDINが低電位の信号の場合には、その逆の関係になる。したがって、初期化データ信号RDINによって、初期化データを任意に制御することができる。
本実施形態によれば、アクセストランジスタ5のリーク電流を利用して初期化データの書き込みを行うため、メモリセル1内のインバータ1aとインバータ1bのゲート長、もしくはゲート幅の寸法に差を設ける必要がない。したがって、初期化データが“ 1”か“ 0”かに関わらず、データの読み出し速度を一定に保つことができる。さらに、メモリセル内の各トランジスタのゲート寸法に差を設けないので、メモリセル1のデータ保持特性(ノイズ耐性)に影響を及ぼす,回路(ゲート長やゲート幅の寸法)やレイアウトの対称性を保持することができるため、製造ばらつきの影響も受けにくい。
また、初期化データ信号RDINの電位に応じて、”0”または”1” の初期化データを任意に選択することができる。
なお、本実施形態においては、バイアス回路7は、初期化データ信号RDINによって、一対のビット線BIT,NBITの一方を電源電位、他方を接地電位に遷移させるように選択しうる構成としたが、初期化データが確定している場合は、ビット線BIT,NBITのどちらか一方のみを電源電位に遷移させる構成とすることもできる。
また、メモリセル電源端子10から供給される電源電位VDD-memは、高電位側の電圧として取り扱ったが、低電位側の電圧であっても、本実施形態と同様の効果が得られる。
(第2の実施形態)
図2(a),(b)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置であるSRAMの回路図、及び細部説明図である。図2(a)においては、図1に示す第1の実施形態のSRAMと同じ要素については、同じ符号を用い、説明を省略する。
図2(a)に示すように、本実施形態においては、第1の実施形態におけるワード線ドライバ4に代えて、トライステート出力のワード線ドライバ13が設けられている。本実施形態のワード線ドライバ13は、初期化信号端子8から延びている配線にインバータを介して接続されており、初期化信号RSTの反転信号を受けるように構成されている。また、図2(b)に示すように、メモリセル1のアクセストランジスタ5のゲート−ドレイン間(ビット線BIT,NBIT−ワード線WL間)には寄生容量14(カップリング容量)が存在している。
以上のように構成された本実施形態の半導体記憶装置について、以下その動作を説明する。本実施形態のSRAMの基本的な動作は、第1の実施形態と同等であるが、以下の点で第1の実施形態と異なっている。
制御回路11の制御回路電源端子12から電源電位VDDが投入されて、初期化信号RSTがイネーブル状態に設定されると、これにより、ワード線ドライバ13の出力はフローティング状態になる。また、初期化信号RSTがイネーブル状態になることにより、初期化データ信号RDINの状態に応じて、バイアス回路7は、選択的に一対のビット線BIT,NBITの一方を電源電位VDDに、他方を接地電位VSSに遷移させる。バイアス回路7中のスイッチ素子がオン状態になり、初期化データ信号RDINの状態に応じて、バイアス回路7は、選択的に一対のビット線BIT,NBITの一方を電源電位VDDに、他方を接地電位VSSに遷移させる。この時、ワード線WLがフローティング状態のため、寄生容量14のカップリングにより、電源電位へ遷移しているビット線BIT,NBITの電位がワード線WLにミラーリングされる。
このとき、第1の実施形態と同様に、メモリセル1の内部ノード1cもしくは内部ノード1dには、アクセストランジスタ5のリーク電流により、ビット線BIT,NBITの電位に応じた微小電位が現れるが、ワード線WLがフローティング状態になっているので、アクセストランジスタ5の寄生容量14のカップリングによってゲート電圧が上昇してリーク電流がさらに増大され、メモリセル1の内部ノード1cと内部ノード1dの電位差をより大きくするように働き、より確実にデータの初期化が行われる。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、メモリセル1の内部ノード1cと内部ノード1dの電位差をより大きく設定することができるため、初期化データの書き込みの安定動作を実現することができる。
(第3の実施形態)
図3(a),(b)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置であるSRAMのバイアス回路の2つの構成例を示す回路図である。図3(a),(b)において、図1に示す第1の実施形態のSRAM中の要素と同じ要素については同じ符号を用い、説明を省略する。本実施形態のSRAMのメモリセルアレイ及び制御回路のバイアス回路7以外の部分の構成は、図1に示すとおりである。
図3(a)に示す例では、バイアス回路7において、電源端子−接地端子間に、ゲートとドレインとが短絡されたpチャネル型電界効果トランジスタ15とnチャネル型電界効果トランジスタ16とが直列に接続され、nチャネル型電界効果トランジスタ16のソースがスイッチ素子17(例えばMOSFET)を介して各ビット線BIT,NBITに接続されている。各々のnチャネル型電界効果トランジスタ16のゲートには、初期化信号RSTと初期化データ信号RDINからデコードされた信号がそれぞれ接続されている。図3(b)に示す例では、図3(a)に示すバイアス回路7に配置されているnチャネル型電界効果トランジスタ16に代えて、pチャネル型電界効果トランジスタ18が配置されている。
以上のように構成された本実施形態の半導体記憶装置について、以下その動作を説明する。
本実施形態の半導体記憶装置の基本的な動作は、第1の実施形態と同じである。第1の実施形態と異なる点は、以下のとおりである。
図3(a)に示す構成例では、バイアス回路7において、初期化データ信号RDINの設定により、どちらか一方のnチャネル型電界効果トランジスタ16が選択されると、抵抗として機能するpチャネル型電界効果トランジスタ15で分圧された中間電位がスイッチ素子17を介して一方のビット線BIT又はNBITへ印加される。他方のnチャネル型電界効果トランジスタ16は、非選択であるので接地電位がスイッチ素子17を介して、他方のビット線NBIT又はBITに印加される。初期化信号RSTがディスイネーブル状態になると、各々のnチャネル型電界効果トランジスタ16は、非選択状態となり貫通電流の経路が切断される。
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、初期化動作時のビット線BIT,NBITの電圧が最大限中間電位までしか遷移しないので、消費電流の削減効果がある。さらに、nチャネル型電界効果トランジスタ15に代えてpチャネル型電界効果トランジスタ18を配置することにより、pチャネル型電界効果トランジスタ18のソース電位が中間電位になり、基板バイアス効果によりpチャネル型電界効果トランジスタ18のリーク電流が抑制されるため、初期化動作の解除時の消費電流が抑制される。
(第4の実施形態)
図4は、本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置であるSRAMの回路図である。図4においては、図2(a),(b)に示す第2の実施形態のSRAMと同じ要素については、同じ符号を用い、説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態においては、初期化信号RSTと初期化データ信号RDINとに応じて、バイアス回路及びワード線ドライバ13を制御する初期化制御回路21が設けられている。バイアス回路7は、一対のビット線BIT,NBITをそれぞれプリチャージするための1対のpチャネル型電界効果トランジスタ19によって構成されている。また、ビット線BIT,NBITをイコライズするためのpチャネル型電界効果トランジスタ20が設けられていて、pチャネル型電界効果トランジスタ20とプリチャージ用pチャネル型電界効果トランジスタ19との各ゲートは、それぞれインバータを介して初期化制御回路21に接続されている。また、トライステート出力のワード線ドライバ13は、初期化制御回路21にインバータを介さずに接続されている。
以上のように構成された本実施形態の半導体記憶装置について、以下その動作を説明する。本実施形態の半導体記憶装置の基本的な動作は、第2の実施形態と同じであるが、以下の点で第2の実施形態と異なっている。
初期化動作として、初期化制御回路21に初期化信号RSTが入力されると、初期化データ信号RDINの状態に応じて、プリチャージ用pチャネル型電界効果トランジスタ19のどちらか一方が選択され、一方のビット線BIT又はNBITに電源電位VDDが与えられる。このとき、イコライズ用pチャネル型電界効果トランジスタ20は、非選択状態となり、他方のビット線NBIT又はBITは、フローティング状態になる。また、ワード線ドライバ13によりワード線WLがフローティング状態に制御されるので、メモリセル1のアクセストランジスタ5のリーク電流が増大される。これにより、ビット線BIT又はNBITを介して、電源電位VDDがメモリセル1の内部ノード1c又は1dに現れる。そして、第2の実施形態と同様に、メモリセルアレイ2の電源電位VDD-memを投入して、メモリセル1のアクセストランジスタ5のリーク電流によってメモリセル1内に発生した電位差を初期化する。その際、アクセストランジスタ5の寄生容量のカップリングによってゲート電圧が上昇してリーク電流がさらに増大され、メモリセル1の内部ノード1cと内部ノード1dの電位差をより大きくするように働き、より確実にデータの初期化が行われる。
また、初期化信号RSTがディスイネーブル状態になると、プリチャージ用のpチャネル型電界効果トランジスタ19と、イコライズ用のpチャネル型電界効果トランジスタ20、ワード線ドライバ13により、SRAMが本来目的としている各種動作が行われる。
本実施形態によれば、初期化に必要なバイアス回路7としてSRAMのプリチャージ用のpチャネル型電界効果トランジスタ19を用いるため、第2の実施形態の効果に加え、初期化に必要なバイアス回路を別途設ける必要がない。このため、本実施形態では、ビット線BIT,NBITの寄生容量を増大させることなく初期化動作を行なうことができるため、SRAMの通常動作時のビット線遅延に悪影響を及ぼさないという効果を発揮することができる。
(第5の実施形態)
図5は、本発明の第5の実施形態に係る半導体記憶装置であるSRAMの回路図である。図5においては、図4に示す第4の実施形態のSRAMと同じ要素については、同じ符号を用い、説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態においては、バイアス回路7は、SRAMの読み出し動作時にメモリセル1によって一対のビット線BIT,NBITに発生する電圧差を増幅するセンスアンプと共用されている。バイアス回路7は、お互いの入力と出力とを交差するように接続されたインバータ22及びインバータ23によって構成されており、各インバータ22,23の低電位側は、電流供給切り替えスイッチとして機能するnチャネル型電界効果トランジスタ24を介して接地GNDに接続されている。nチャネル型電界効果トランジスタ24のゲートは、初期化制御回路21の出力とセンスアンプイネーブルSAEとの反転論理和を出力する論理ゲート25の出力端子に接続されている。インバータ22のゲートは、初期化判定回路21から延びる電位固定用配線26に接続されている。すなわち、電位固定用配線26から供給される電位固定用信号が高電位であれば、インバータ22の内部ノードが低電位(接地電位VSS)に、インバータ23の内部ノードが高電位(電源電位VDD)になり、電位固定化用信号が低電位であれば、インバータ22の内部ノードが高電位に、インバータ23の内部ノードが低電位になり、各インバータ22,23のゲートの電位が固定される。
また、ビット線BIT,NBITのメモリセルアレイ2とバイアス回路7との間に位置する部位には、3つのpチャネル型電界効果トランジスタを有するプリチャージ/イコライズ回路27が設けられていて、プリチャージ/イコライズ回路27は、論理ゲート28を介して初期化判定回路21と接続されている。
以上のように構成された本実施形態の半導体記憶装置について、以下、その動作を説明する。本実施形態の半導体記憶装置の基本的な動作は、第4の実施形態と同じであるが、以下の点で第4の実施形態と異なる。
本実施形態においては、初期化動作として、初期化制御回路21に初期化信号RSTが入力されると、nチャネル型電界効果トランジスタ24がバイアス回路7に電流を供給するように切り替えられる。そして、初期化データ信号RDINの状態に応じた電位固定化用信号が電位固定用配線26から供給されると、バイアス回路7内のインバータ22,23のゲートが、接地電位VSS又は電源電位VDDに固定される。そして、インバータ22によって一方のビット線BITに電源電位VDD又は接地電位VSSが、インバータ23によって他方のビット線NBITに接地電位VSS又は電源電位VDDがそれぞれ供給される。このとき、プリチャージ/イコライズ回路27は、非選択状態となる。また、ワード線ドライバ13によりワード線WLがフローティング状態に制御されるので、メモリセル1のアクセストランジスタ5のリーク電流が増大される。一方、インバータ22によって一方のビット線BITに与えられている電位(電源電位VDD又は接地電位VSS)がメモリセル1の内部ノード1cに現れ、インバータ23によって他方のビット線NBITに与えられている電位(接地電位VSS又は電源電位VDD)がメモリセル1の内部ノード1dに現れる。したがって、第4の実施形態と同様に、メモリセルアレイ2の電源電位VDD-memを投入して、メモリセル1のアクセストランジスタ5のリーク電流によってメモリセル1内に発生した電位差を初期化する。その際、アクセストランジスタ5の寄生容量のカップリングによってゲート電圧が上昇してリーク電流がさらに増大され、メモリセル1の内部ノード1cと内部ノード1dの電位差をより大きくするように働き、より確実にデータの初期化が行われる。
また、初期化信号RSTがディスイネーブル状態になると、電位固定用配線26の電位はフローティング状態となり、バイアス回路7はセンスアンプとして動作し、プリチャージ/イコライズ回路27と、電流供給切り替えスイッチとして機能するnチャネル型電界効果トランジスタ24は、SRAM本来の目的を果たすように動作する。
本実施形態によれば、第4の実施形態の効果に加え、初期化動作の際、一方のビット線BITを電源電位VDD又は接地電位に、他方のビット線NBITを接地電位VSS又は電源電位VDDに固定することができるため、メモリセル1の内部ノード1cと内部ノード1dとの間に、より大きい電位差を発生させることができ、より安定した初期化動作を行うことができる。
(第6の実施形態)
図6は、本発明の第6の実施形態に係る半導体記憶装置であるSRAMの回路図である。図6においては、図4に示す第4の実施形態のSRAMと同じ要素については、同じ符号を用い、説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態においては、初期化制御回路21からの制御信号に応じて動作する基板電位制御回路29が設けられている。また、メモリセル1のアクセストランジスタ5とインバータ内のドライブトランジスタTnとの基板領域は、基板制御信号供給配線31と基板制御信号供給配線32とに、それぞれのビット線BIT,NBITに対応するように接続されている。基板電位制御回路29は、初期化制御回路21と接続されている。プリチャージ/イコライズ回路27は、ビット線BIT,NBITに接続され、本来SRAMの通常動作するプリチャージ信号と接続されている。
以上のように構成された本実施形態の半導体記憶装置について、以下その動作を説明する。
基本的な動作は、第4の実施形態と同等である。第4の実施形態と異なる点は、初期化動作として、初期化制御回路21に初期化信号RSTが入力されると、基板電位制御回路29は、初期化データ信号RDINの状態によって、一方の基板制御信号31が対応するメモリセル1のアクセストランジスタ5とドライブトランジスタTnにフォワードバイアスを印加する。また、他方の基板制御信号32が対応するメモリセル1のアクセストランジスタ5とドライブトランジスタTnにバックバイアスを印加する。このとき、プリチャージ/イコライズ回路27は、本来SRAMの動作同様、ビット線BIT,NBITをプリチャージ/イコライズ動作する。ワード線ドライバ13の出力であるワード線WLがフローティング状態に制御され、メモリセル1のアクセストランジスタ5のリーク電流が増長されるが、フォワードバイアスを印加されたアクセストランジスタ5は、さらにリーク電流が増長され、バックバイアスが印加されたアクセストランジスタ5は、リーク電流が抑制されるように機能する。このとき、プリチャージされたビット線BIT,NBITの電位がフォワードバイアスを印加されたアクセストランジスタ5側の内部ノード1cに現れ、バックバイアスが印加されたアクセストランジスタ5側の内部ノード1dは、ドライブトランジスタTnのリーク電流によって接地電位VSSへと遷移する。第4の実施形態と同様、メモリセル1内に発生した電位差をメモリセルアレイ2の電源を投入することで初期化の後、初期化信号RSTがディスイネーブル状態になると、基板電位制御信号31と基板電位制御信号32は接地電位VSSになる。
本実施形態によれば、第4の実施形態の効果に加え、アクセストランジスタ5にフォワードバイアスを印加することでリーク電流を増大させることができるためメモリセル1の内部ノード1cと内部ノード1dにより大きい電位差を発生させることができ、より安定に初期化動作を行える。また、プリチャージ/イコライズ回路27を本来SRAMの動作する状態でバイアス回路として共用できるため、複雑な制御を必要としない。
(第7の実施形態)
図7は、本発明の第7の実施形態に係る半導体記憶装置であるSRAMの回路図である。図7においては、図6に示す第6の実施形態のSRAMと同じ要素については、同じ符号を用い、説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態においては、初期化制御回路21の出力を受ける遅延回路34が設けられ、遅延回路34の出力は、メモリセル電源端子10とメモリセルアレイ2との間の配線に介設されたスイッチングトランジスタ40のゲートに接続されている。また、一対のビット線BIT,NBIT間に設けられたセンスアンプ33の出力が初期化制御回路21へフィードバックを掛けるように接続されている。また、初期化制御回路21は、SRAMの読み出し制御機能を有している。
以上のように構成された本実施形態の半導体記憶装置について、以下その動作を説明する。本実施形態の半導体記憶装置の基本的な動作は、第6の実施形態と同じであるが、以下の点で第6の実施形態とは異なる。
本実施形態においては、初期化制御回路21に初期化信号RSTが入力されると、初期化データ信号RDINに応じて、基板電位制御回路29がメモリセル1のアクセストランジスタ5とドライブトランジスタTnにフォワードバイアスを印加する。そして、メモリセル1の内部ノード1cと内部ノード1dに電位差が発生するタイミングで、初期化制御回路21に制御された遅延回路34により、メモリセル電源端子10から電源電位VDD-memがメモリセルアレイ2に供給されるようにスイッチングトランジスタ40をオンにし、メモリセルアレイ2の初期化が行われる。次に、初期化制御回路21によってSRAMの読み出し動作を行い、メモリセルアレイ2の初期化状態の検証としてセンスアンプ33の出力を初期化制御回路21に取り込んで初期化データとの比較を行う。そして、センスアンプの出力と初期化データとの各論理値の不一致があった場合、基板電位制御回路29のフォワードバイアス量、および遅延回路34の遅延量を増大させ、比較結果が一致するまで、初期化動作を繰り返す。
本実施形態によれば、メモリセルアレイ2の初期化状態をモニタすることによって、基板電位およびメモリセル電源を投入するタイミングを自動で調整することができるので、第6の実施形態の効果に加え、十分な時間をかけて確実にメモリセル1を所望のデータに初期化することができる。
(第8の実施形態)
図8は、本発明の第8の実施形態に係る半導体記憶装置であるSRAMのメモリセルアレイの回路図である。図8においては、図6に示す第6の実施形態のSRAMと同じ要素については、同じ符号を用い、説明を省略する。また、制御回路の図示も省略されているが、図6の制御回路11が配置されていることが前提である。
図8に示すように、各メモリセル1の各ドライブトランジスタTnのソースノードは、配線41,42により、スイッチングトランジスタ35を介して接地電位VSSに接続されている。そして、配線41に介設されたスイッチングトランジスタ35のゲートは、BIT側ドライブトランジスタソース電位制御線BIT_Dに接続され、配線42に介設されたスイッチングトランジスタ35のゲートは、NBIT側ドライブトランジスタソース電位制御線NBIT_Dに接続されている。また、メモリセル1のアクセストランジスタ5とドライブトランジスタTnの基板領域の電位は接地電位VSSに設定されている。
以上のように構成された本実施形態の半導体記憶装置について、以下その動作を説明する。本実施形態の半導体記憶装置の基本的な動作は、第6の実施形態と同じであるが、以下の点で異なる。
本実施形態においては、ビット線BIT,NBITに電源電位VDDが与えられているときに、一方のBIT側ドライブトランジスタソース電位制御線BIT_Dの電位を接地電位VSSにして、配線41に介設されたスイッチングトランジスタ35をOFFの状態にし、メモリセル1のインバータ1aのドライブトランジスタTnのソースノードをフローティング状態にすると、ドライブトランジスタTnのリーク電流の経路が断たれるため、メモリセル1の内部ノード1cの電位は、アクセストランジスタ5のリーク電流によって、より電源電位VDD方向に遷移する。一方、NBIT側ドライブトランジスタソース電位制御線NBIT_Dの電位を高電位にして、配線42に介設されているスイッチングトランジスタ35をONの状態にすることにより、メモリセル1のインバータ1bのドライブトランジスタTnのリーク電流によって、メモリセル1の内部ノード1dの電位は、接地電位VSS方向へ遷移する。したがって、メモリセル1の内部ノード1c,1dの間の電位差が拡大されることになる。
本実施形態によれば、第6の実施形態の効果に加え、基板バイアスの制御を必要としないため、基板分離などの領域を必要とせずレイアウト面積を抑えることが可能である。
(第9の実施形態)
図9は、本発明の第9の実施形態に係る半導体記憶装置であるSRAMの回路図である。図9においては、図2(a),(b)に示す第2の実施形態のSRAMと同じ要素については、同じ符号を用い、説明を省略する。
図9に示すように、メモリセルアレイ2は、複数の列36(col1,col2,…)に分割されており、それぞれの列36には、各メモリセル1(memcell)に接続される1対のビット線BIT,NBITと、ビット線BIT,NBITに接続される初期化用のバイアス回路7とが設けられている。各バイアス回路7は、初期化信号RSTとコラムデコード回路37のデコード信号との論理演算を行なう論理ゲート38の出力側と接続されている。トライステート出力のワード線ドライバ13には、初期化信号RSTとロウデコード回路39のデコード信号との論理演算を行なう論理ゲート40の出力が接続されている。
以上のように構成された本実施形態の半導体記憶装置について、以下その動作を説明する。本実施形態の半導体記憶装置の基本的な動作は、第2の実施形態と同じであるが、以下の点で異なる。
本実施形態においては、初期化信号RSTがイネーブル状態になるとコラムデコード回路37のデコード結果に応じて、論理ゲート38が特定の初期化用バイアス回路7を選択する。同じように、ロウデコード回路39のデコード結果に応じて、論理ゲート40が特定のワード線ドライバ13の出力をディスイネーブル状態にする。従って、選択された初期化用バイアス回路7とワード線ドライバ13とに対応するメモリセルアレイ2の特定のメモリセル1に対して第2の実施形態と同様に初期化動作が行われる。初期化信号RSTがディスイネーブル状態になると初期化用バイアス回路7は全て非選択状態になり、ワード線ドライバ13の出力は全てイネーブル状態に設定される。
本実施形態によれば、第2の実施形態の効果に加え、メモリセルアレイ2の特定のメモリセル1のみを所望のデータに初期化することが可能である。
なお、上記各実施形態では、SRAMメモリセルの構造として、pチャネル型電界効果トランジスタとnチャネル型電界効果トランジスタとを電源端子−接地間に直列に接続したインバータ1a,1bを設けたが、各実施形態において、pチャネル型電界効果トランジスタに代えて、抵抗体を配置しても、上記各実施形態と同じ効果を発揮することができる。
本発明に係る半導体記憶装置は、行列状にメモリセルを配置しランダムに書き込み、読み出し動作が行えるSRAM、あるいはSRAMを搭載したシステムLSIとして利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の回路図である。 (a),(b)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の回路図、及び細部説明図である。 (a),(b)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置のバイアス回路の2つの構成例を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置の回路図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体記憶装置の回路図である。 本発明の第6の実施形態に係る半導体記憶装置の回路図である。 本発明の第7の実施形態に係る半導体記憶装置の回路図である。 本発明の第8の実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの回路図である。 本発明の第9の実施形態に係る半導体記憶装置の回路図である。 従来の半導体記憶装置のメモリセルの回路図である。
符号の説明
1 メモリセル
3 ワード線
4 ワード線ドライバ
5 アクセストランジスタ
6 ビット線
7 バイアス回路
10 メモリセル電源
12 制御回路電源
21 初期化制御回路
25 論理ゲート
27 プリチャージ/イコライズ回路
28 論理ゲート
29 基板電位制御回路
30 ドライブトランジスタ
33 センスアンプ
34 遅延回路
37 コラムデコーダ
39 ロウデコーダ
40 スイッチングトランジスタ
41 配線
42 配線
Tp pチャネル型電界効果トランジスタ(負荷用素子)
Tn nチャネル型電界効果トランジスタ(ドライブトランジスタ)

Claims (20)

  1. 複数のメモリセルが、行列状に配置されたメモリセルアレイと、
    上記メモリセルアレイの列に沿って配置された各メモリセルに接続される1対のビット線と、
    上記メモリセルアレイの行に沿って配置された各メモリセルに接続されるワード線と、
    上記メモリセルアレイの各メモリセルに電源電位を供給するためのメモリセル電源端子と、
    上記メモリセルアレイの各メモリセルの動作を制御する制御回路と、
    上記メモリセル電源端子とは電気的に分離して設けられ、上記制御回路に電源電位を供給する制御回路電源端子とを備え、
    上記各メモリセルは、
    抵抗用素子及びドライブトランジスタがそれぞれ第1,第2の内部ノードを介して直列に接続され、かつ、互いの出力が入力となる1対の第1,第2のインバータと、上記第1,第2の内部ノードと上記1対のビット線との間にそれぞれ介設された第1,第2のアクセストランジスタとを有し
    上記制御回路は、起動時、上記制御回路電源端子から上記制御回路に電源電位を導入した後に、上記ワード線を不活性にした状態で上記メモリセル電源端子から上記メモリセルアレイに電源電位を導入することにより初期化動作を行う,半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    起動時に初期化信号を受けたとき、上記制御回路に上記電源電位を導入した後、上記メモリセルアレイに上記電源電位を導入する前に、上記1対のビット線のうちいずれか一方のみを上記接地電位よりも高電位に固定するビット線電位固定手段をさらに備えている,半導体記憶装置。
  3. 請求項2に記載の半導体記憶装置において、
    上記ビット線電位固定手段は、上記1対のビット線のうち特定の一方のみを選択的に上記高電位に固定する,半導体記憶装置。
  4. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    起動時に初期化信号を受けたとき、上記制御回路に上記電源電位を導入した後、上記メモリセルアレイに上記電源電位を導入する前に、上記1対のビット線のうちいずれか一方を上記接地電位よりも高電位に固定する一方、他方を上記接地電位に固定するビット線電位固定手段をさらに備えている,半導体記憶装置。
  5. 請求項4に記載の半導体記憶装置において、
    上記ビット線電位固定手段は、上記1対のビット線のうち特定の一方を上記高電位に選択的に固定する一方、他方を上記接地電位に選択的に固定する,半導体記憶装置。
  6. 請求項2〜5のうちいずれか1つに記載の半導体記憶装置において、
    上記制御回路の電源電位と接地電位との中間電位を発生させる中間電位発生回路をさらに備え、
    上記ビット線電位固定手段によって固定される上記高電位は、上記中間電位発生回路が発生する中間電位である,半導体記憶装置。
  7. 請求項6に記載の半導体記憶装置において、
    上記中間電位発生回路は、ゲート−ドレイン間が短絡されたpチャネル型電界効果トランジスタとnチャネル型電界効果トランジスタとを直列に接続して構成されるトランジスタ列を、各ビット線ごとに配置して構成されている,半導体記憶装置。
  8. 請求項6に記載の半導体記憶装置において、
    上記中間電位発生回路は、ゲート−ドレイン間が短絡されたpチャネル型電界効果トランジスタとpチャネル型電界効果トランジスタとを直列に接続して構成されるトランジスタ列を、各ビット線ごとに配置して構成されている,半導体記憶装置。
  9. 請求項4に記載の半導体記憶装置において、
    上記ビット線電位固定手段は、プリチャージ回路と共有されている,半導体記憶装置。
  10. 請求項4に記載の半導体記憶装置において、
    上記ビット線電位固定手段は、センスアンプ回路と共有されている,半導体記憶装置。
  11. 請求項3に記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルアレイの基板領域にフォワードバイアスを印加する基板電位制御回路をさらに備えている,半導体記憶装置。
  12. 請求項3に記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルのドライブトランジスタ及びアクセストランジスタは、nチャネル型電界効果トランジスタであり、
    上記メモリセルの一方のドライブトランジスタ及びアクセストランジスタの基板領域にフォワードバイアスを印加する基板電位制御回路をさらに備えている,半導体記憶装置。
  13. 請求項11に記載の半導体記憶装置において、
    上記1対のビット線間に配置され、上記メモリセルアレイの初期化の状態を検出するセンスアンプを備え、
    上記基板電位制御回路は、上記メモリセルアレイの初期化の状態に応じて、上記メモリセルアレイの基板領域に印加するフォワードバイアス量を制御する,半導体記憶装置。
  14. 請求項3に記載の半導体記憶装置において、
    初期化信号に応じ、初期化信号を受けたときから所定の遅延時間だけ経過したときに上記メモリセルアレイに電源電位を導入する遅延手段をさらに備えている半導体記憶装置。
  15. 請求項14に記載の半導体記憶装置において、
    上記1対のビット線間に配置され、上記メモリセルアレイの初期化の状態を検出するセンスアンプと、
    上記メモリセルアレイの初期化の状態に応じて、上記メモリセルアレイの基板領域に印加するフォワードバイアス量を制御する基板電位制御回路と、
    上記基板電位制御回路のフォワードバイアス量と、上記遅延手段の上記遅延時間とを設定する設定手段と
    をさらに備えている半導体記憶装置。
  16. 請求項3に記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセル内のドライブトランジスタは、nチャネル型電界効果トランジスタであり、
    上記ドライブトランジスタのソース電位をフローティング状態と接地状態とに制御する基板電位制御回路をさらに備えている半導体記憶装置。
  17. 請求項3に記載の半導体記憶装置において、
    上記ビット線電位固定手段は、上記メモリセルアレイの列単位で、特定のメモリセルに接続された1対のビット線の一方の電位を上記高電位に他方の電位を接地電位に固定する,半導体記憶装置。
  18. 請求項3に記載の半導体記憶装置において、
    上記ビット線電位固定手段は、上記メモリセルアレイの行単位で、特定のメモリセルに接続された1対のビット線の一方の電位を上記高電位に他方の電位を接地電位に固定する,半導体記憶装置。
  19. 請求項3に記載の半導体記憶装置において、
    上記ビット線電位固定手段は、上記メモリセルアレイの行及び列単位で、特定のメモリセルに接続された1対のビット線の一方の電位を上記高電位に他方の電位を接地電位に固定する,半導体記憶装置。
  20. 請求項2〜19のうちいずれか1つに記載の半導体記憶装置において、
    上記ビット線電位固定手段によるビット線の電位固定時に、ワード線をフローティング状態にするワード線電位開放手段をさらに備えている,半導体記憶装置。
JP2004075161A 2004-03-16 2004-03-16 半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP4287768B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004075161A JP4287768B2 (ja) 2004-03-16 2004-03-16 半導体記憶装置
US11/075,740 US7136297B2 (en) 2004-03-16 2005-03-10 Semiconductor memory device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004075161A JP4287768B2 (ja) 2004-03-16 2004-03-16 半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005267694A JP2005267694A (ja) 2005-09-29
JP4287768B2 true JP4287768B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=34986085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004075161A Expired - Fee Related JP4287768B2 (ja) 2004-03-16 2004-03-16 半導体記憶装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7136297B2 (ja)
JP (1) JP4287768B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008046179A1 (en) * 2006-01-10 2008-04-24 Manoj Sachdev Asymmetric four-transistor sram cell
JP2008065974A (ja) * 2006-08-11 2008-03-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体記憶装置
US8085568B1 (en) * 2007-06-29 2011-12-27 Netlogic Microsystems, Inc. Methods and circuits for placing unused content addressable memory (CAM) cells into low current states
EP2020658B1 (en) * 2007-06-29 2014-06-18 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor memory device and semiconductor device
US8139400B2 (en) * 2008-01-22 2012-03-20 International Business Machines Corporation Enhanced static random access memory stability using asymmetric access transistors and design structure for same
JP5495973B2 (ja) * 2010-06-24 2014-05-21 株式会社ジャパンディスプレイ 液晶表示装置、液晶表示装置の駆動方法、及び、電子機器
TWI444981B (zh) 2010-06-24 2014-07-11 Japan Display West Inc 顯示器件,驅動顯示器件之方法及電子裝置
IT1400750B1 (it) 2010-06-30 2013-07-02 St Microelectronics Srl Memoria sram 5t per applicazioni a bassa tensione
IT1400749B1 (it) * 2010-06-30 2013-07-02 St Microelectronics Srl Cella sram configurabile dinamicamente per funzionamento a bassa tensione

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01113995A (ja) 1987-10-27 1989-05-02 Ricoh Co Ltd スタティック・ランダムアクセスメモリ装置
US5472899A (en) * 1994-03-23 1995-12-05 United Microelectronics Corporation Process for fabrication of an SRAM cell having a highly doped storage node
EP0920027B1 (en) * 1997-11-28 2004-03-03 STMicroelectronics S.r.l. A low power RAM memory cell with a single bit line
US6707707B2 (en) * 2001-12-21 2004-03-16 Micron Technology, Inc. SRAM power-up system and method

Also Published As

Publication number Publication date
US7136297B2 (en) 2006-11-14
US20050207212A1 (en) 2005-09-22
JP2005267694A (ja) 2005-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5067650B2 (ja) 半導体記憶装置
US6067256A (en) Static semiconductor memory device operating at high speed under lower power supply voltage
US7447058B2 (en) Write margin of SRAM cells improved by controlling power supply voltages to the inverters via corresponding bit lines
US7558134B2 (en) Semiconductor memory device and its operation method
US20070268764A1 (en) Low voltage sense amplifier and sensing method
US5966319A (en) Static memory device allowing correct data reading
JP2008210443A (ja) 半導体記憶装置
US7136297B2 (en) Semiconductor memory device
JP2006059523A (ja) メモリーセル
US7978559B2 (en) Semiconductor memory device and method of operating the same
US20050122769A1 (en) Magnetic memory device
JPH11219589A (ja) スタティック型半導体記憶装置
JP2009064512A (ja) 半導体記憶装置
US7242626B2 (en) Method and apparatus for low voltage write in a static random access memory
JP2008027493A (ja) 半導体記憶装置
US7532530B2 (en) Semiconductor memory device
US5715204A (en) Sense amplifier with hysteresis
US6504784B1 (en) Semiconductor memory device with reduced standby current
JP2010015614A (ja) 半導体装置
JP3188634B2 (ja) データ保持回路
US6411559B1 (en) Semiconductor memory device including a sense amplifier
KR950005171B1 (ko) 전류 미러 증폭회로 및 그의 구동 방법
US5757711A (en) Amplifier circuit and complementary amplifier circuit with limiting function for output lower limit
US7489581B2 (en) Semiconductor memory
JPH07326192A (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090327

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees