JP4287700B2 - 高所作業車の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高所作業車の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
伸縮、起伏および旋回作動可能なブームの先端部に作業台を備えた高所作業車は、操作装置を操縦することでブームを伸縮、起伏および旋回駆動させる各駆動手段を適宜駆動させて、作業台を目的の高所位置に移動させるようにしている。このような高所作業車は、作業台を移動させるに際して特定の2位置間の往復移動を繰返して行う作業があり、この作業を行うに操作を容易にするティーチング・プレイバック機能を備えている。
【0003】
すなわち、この種のティーチング・プレイバック機能は、予め作業台を特定の2位置間で移動させ、この移動経路を記憶させるティーチング機能(以下この機能をティーチング操作として説明する。)と、次回からの作業台を移動させる場合に、記憶させた移動経路に沿って作業台が移動するよう自動的に制御させる機能(以下この機能をプレイバック制御として説明する。)のことである。このようなティーチング・プレイバック機能を備えた高所作業車の制御装置は、従来から既に公知の技術である。
【0004】
そして、このティーチング・プレイバック機能を備えた高所作業車でプレイバック制御している時に、移動経路途中に障害物が置かれ、回避させるために一旦プレイバック制御を中止し、手動操作で回避操作後プレイバック制御を再開させる技術が記載されている。(例えば特許文献1参照。)
【0005】
【特許文献1】
特開昭62−8993号公報(第13頁〜第14頁)
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】
ところが回避操作後プレイバック制御を再開させる場合に、再開する時の作業台の位置が移動経路から逸脱している場合がある。すなわち、回避操作後作業台を移動経路付近に復帰させたものの、作業者にとっては作業台を移動経路の途中に復帰させたかどうかを知ることができず、作業台を移動経路の途中に復帰させることが容易ではなかった。したがって、一旦プレイバック制御を中止し作業台を移動させた後、プレイバック制御を再開させようとしても容易に再開できないという課題を有していた。
【0007】
また、プレイバック制御途中でプレイバック制御の開始位置に戻る必要が生じることがあった場合(例えば、プレイバック制御開始位置で作業台内に積載物を積載していないことに気付き、途中から引き返す必要が生じた時など)には、プレイバック制御を中止し手動操作でプレイバック制御開始位置に作業台を戻さなければならず、折角移動経路を記憶させていながら煩わしい操作をしなければないという課題を有していた。
【0008】
本発明は、このような要求を満たす高所作業車の制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の高所作業車の制御装置は、
伸縮、起伏および旋回作動可能なブームと、ブームの先端部に配置された作業台と、ブームを伸縮、起伏および旋回駆動する各駆動手段と、各駆動手段により作業台を目的の位置に移動させるよう操縦操作をする操作手段と、操作手段の操縦操作により移動させた作業台の移動経路を記憶させる時に操作するティーチング操作手段と、記憶させた移動経路に沿って作業台を移動させる時に操作するプレイバック操作手段と、作業台の位置を検出する作業台位置検出手段と、制御手段とを備え、当該制御手段は、操作手段の操縦操作信号に基づいて作業台を移動させるよう各駆動手段に制御信号を出力する操作制御部と、作業台位置検出手段の検出情報を基に作業台の位置を判別する作業台位置判別部と、ティーチング操作時に作業台位置判別部の情報を得て作業台の移動経路を記憶する移動経路記憶部と、プレイバック操作時に移動経路記憶部に記憶させた移動経路に沿って作業台を移動させるよう前記各駆動手段に制御信号を出力するプレイバック制御部とを備えた高所作業車の制御装置において、前記制御手段は、プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開させる際に作業台位置が移動経路から逸脱しているかどうかを判別する経路逸脱判別部と、経路逸脱判別部で逸脱していると判断した時に目的の移動方向に向いながら移動経路に復帰させる目標経路を算出する目標経路算出部と、プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開させる際にまず目標経路に沿って作業台を移動させる初期制御部とを備えていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2記載の高所作業車の制御装置は、請求項1記載の高所作業車の制御装置において、前記制御手段は、プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開する際に作業台位置と記憶された移動経路位置との離間距離が所定範囲内であるかどうかを判別する第1判別部を備え、第1判別部により前記離間距離が所定範囲内でないと判別した時に報知する報知手段またはプレイバック制御を規制する規制手段を備えていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3記載の高所作業車の制御装置は、請求項1または請求項2記載の高所作業車の制御装置において、前記プレイバック操作手段にプレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開させる際に順路または逆路のいずれの移動経路方向に沿って作業台を移動させるか選択する経路方向選択部を備えており、前記目標経路算出部および前記プレイバック制御部は順路または逆路のプレイバック制御信号を出力可能で経路方向選択部で選択された経路方向のプレイバック制御信号を出力するよう構成してあることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る高所作業車の制御装置の実施形態について、図1〜図3に図示し以下に説明する。図3は、本発明に係る高所作業車の制御装置を備えた高所作業車を説明する説明図である。この高所作業車は、車両1上に旋回自在に旋回台2を配置し、旋回台2に起伏自在にブーム3を配置している。車両1と旋回台2間には油圧モータ等(図示しない)の旋回駆動部10を配置して車両1に対して旋回台2を旋回駆動するようにしている。ブームは、基ブーム3aに中間ブーム3bを、中間ブーム3bに先ブーム3cを順次伸縮自在に嵌挿させている。各ブーム3a,3b,3c間には伸縮用シリンダ(図示しない。)の伸縮駆動部11を配置して、基ブーム3aより中間ブーム3bを、中間ブーム3bより先ブーム3cを伸縮駆動させるようにしている。基ブーム3aと旋回台2の適所間には起伏用シリンダの起伏駆動部12を配置し、旋回台2に対してブーム3を起伏駆動可能にしている。
【0013】
ブーム3の先端部には、ブラケット4をブームの起伏軌跡面上で揺動可能に取付けており、ブラケット4の上部に作業台5を旋回可能に配置している。そして、ブーム3の先端部とブラケット4間にレベリングシリンダ6を配置して、作業台5の床面をブーム3の起伏動に対して常に水平に維持するようにレベリングシリンダ6が駆動されるようにしている。作業台5とブラケット4間には、油圧モータ等(図示しない。)の首振り駆動部13を配置してブラケット4に対して作業台5が旋回駆動(以下首振り駆動という。)可能にしている。
【0014】
車両1の前後左右には、車両1より外方に張出し下方に伸長して地面に対し車両1を支持するジャッキ7をそれぞれ配置し、当該ジャッキ7は、作業台5とブーム3により作用する転倒モーメントに対して車両1を転倒させないよう安定に支持させるために配置している。
【0015】
作業台5上には、各駆動部を手動操縦できるように各駆動部に対応した操作レバーを備えた操作手段14を配置してある。図1に図示するように、操作手段14による操作信号は、制御手段15の操作制御部16に送られ、当該操作制御部16は操作信号に基づいて各駆動部10〜13に駆動信号を出力するようにしてある。したがって、適宜操作手段14を操作することで、作業台5を目的の高所位置に移動させることができるようになっている。
【0016】
このような高所作業車に以下のようにティーチング・プレイバック機能を備えている。操作手段14の近傍には、操作手段14の各操作レバーを操縦操作することにより移動させた作業台の移動経路Xを記憶させる時に操作するティーチング操作手段18と、記憶させた移動経路Xに沿って作業台5を移動させる時に操作するプレイバック操作手段19とを配置している。
【0017】
また、作業台5の位置を検出するために、ブームの長さ検出器17a、ブームの起伏角検出器17b、旋回台2の旋回角検出器17c、作業台5の首振り角検出器17dとで構成する作業台位置検出手段17を配置してある。
【0018】
前記制御手段15には、作業台位置検出手段17の検出情報を基に作業台5の位置を判別する作業台位置判別部20と、ティーチング操作手段18と作業台位置判別部20からの信号を受けティーチング操作時に作業台5の移動経路Xを記憶する移動経路記憶部21と、プレイバック操作手段19からのプレイバック開始信号と移動経路記憶部21に記憶した移動経路の信号を受けプレイバック操作開始時に移動経路記憶部21に記憶させた移動経路Xに沿って作業台を移動させるよう前記各駆動手段10〜13に制御信号を出力するプレイバック制御部22とを備えている。
【0019】
前記移動経路記憶部21は、ティーチング操作手段18からの信号を受けた時に作業台位置判別部20で判別した作業台5の位置を記憶するようにしている。具体的には、ティーチング操作は次のようにして行われる。すなわち、前記移動経路記憶部21は、操作手段14を操作して作業台5を移動させて移動経路Xを記憶させるのであるが、ティーチング操作手段18を操作した時の作業台位置を記憶し、ティーチング操作手段18を操作した順に作業台位置を記憶してある。したがって、作業台5を移動させて移動経路Xを記憶させている時に、移動経路Xの方向を変更させて記憶させたい場合には、移動経路Xの方向を変更する位置でティーチング操作手段18を操作してこの位置を記憶させるようにしておくことが必要である。
【0020】
プレイバック制御部22では、プレイバック操作手段19からのプレイバック開始信号を受けると、前記移動経路記憶部21に記憶させた移動経路信号を受けて移動経路Xに沿って作業台を移動させるよう前記各駆動手段10〜13に制御信号を出力するものであるが、実際に前記移動経路記憶部21では多数の位置情報を順番に記憶しており連続した移動経路Xとして記憶されていないものであるから、記憶された位置間では作業台がその位置間を直線移動するよう補間演算して各駆動手段10〜13への制御信号を算出して出力するようにしている。
【0021】
なお、記憶させた2位置間の作業台5の首振り角について、プレイバック制御部22では次のように演算処理するようにしている。例えば、移動経路中にA点とB点を記憶させており、A点からB点に作業台5をプレイバック制御で移動させる場合について説明する。いま、A点におけるブーム旋回角A1と首振り角B1として記憶され、B点におけるブーム旋回角A2と首振り角がB2として記憶されているとする。まず作業台5の首振り状態をそのままにさせた状態でA点からB点に作業台5を移動させる場合には、ブームを(A2−A1)だけ旋回させたことに対して作業台5の首振りを(A2−A1)だけブーム旋回と逆方向に首振りさせる必要がある。そして作業台5の首振り状態をそのままにさせた状態でA点からB点に作業台5を移動させた状態から更に実際にA点からB点に移動するまでに首振りした首振り角(B2−B1)との合成角で作業台5の首振り駆動をA点からB点に移動するまでに行うようにしている。
【0022】
また、前記制御手段15には、プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開させる際に作業台位置が移動経路Xから逸脱しているかどうかを判別する経路逸脱判別部23と、経路逸脱判別部23で逸脱していると判断した時に目的の移動方向に向いながら移動経路Xに復帰させる目標経路Z1またはZ2を算出する目標経路算出部24と、プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開させる際にまず目標経路Z1またはZ2に沿って作業台を移動させる初期制御部25とを備えている。
【0023】
すなわち、経路逸脱判別部23は、プレイバック操作手段19からの信号を受けプレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開したことを判別し、この時に作業台位置判別部20からの作業台位置信号と移動経路記憶部21からの移動経路信号を受けて作業台位置が移動経路から逸脱しているかどうかを判別するようにしている。なお、経路逸脱判別部23でも移動経路記憶部21で記憶された位置間のデータを補間演算して連続した移動経路Xを算出して作業台位置が移動経路Xから逸脱しているかどうかを判別するようになっている。
【0024】
目標経路算出部24は、経路逸脱判別部23から作業台位置が移動経路Xから逸脱していると判別した信号を受けた時に、作業台位置判別部20からの作業台位置信号と移動経路記憶部21からの移動経路信号を受けて目的の移動方向に向いながら移動経路Xに復帰させる目標経路Z1またはZ2を算出するようにしている。具体的には、図2に図示するように、プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開させる時の作業台5の位置Wから移動経路Xまでの最短距離r1にある移動経路上の位置Yを求め、そこから所定距離r2離間した移動経路X上の目標位置W1またはW2を決定し作業台位置Wから目標位置W1またはW2までの目標経路Z1またはZ2を算出するようにしてある。
【0025】
したがって、前記移動経路上の位置Yから目標位置W1またはW2までの所定距離r2を大きく取ると目標経路Z1またはZ2の距離が長くなり、移動経路Xから外れての作業台5の移動距離が長くなるが、スムーズに移動経路Xに復帰できる。逆に、前記移動経路上の位置Yから目標位置W1またはW2までの所定距離r2を小さく取ると目標経路Z1またはZ2の距離が短くなり、移動経路Xから外れての作業台5の移動距離が短くなるが、移動経路Xの復帰がスムーズにできなくなる。このように、所定距離r2の大きさによってどのような目標経路Z1またはZ2の経路を算出するか決ってくるのである。一般に後述する離間距離r0を基準としてr0≧r2の関係で設定される場合が多い。しかし作業現場によって所定距離r2を決定するようにし、必ずしも上記のように設定しなくてもよい。
【0026】
なお、目標経路Z1と目標経路Z2は、プレイバック制御する際に順方向あるいは逆方向に作業台5を移動させるか選択して決定される目標経路であり、プレイバック制御する時にはいずれかを選択して使用される。
【0027】
また、本実施形態では、上記のようにして目標経路Z1またはZ2を算出するようにしたが、このようにしなくても目的の方向に向いながら移動経路Xに復帰させるものであればよい。例えば、作業台位置Wから目標位置W1またはW2までを上記のように直線の目標経路とせず、放物線状で描ける目標経路とするようにしたものであってもよい。
【0028】
次に、プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開させる際に、図4に図示するように、作業台5の位置がティーチング操作で最後に記憶させたプレイバック終了位置Eに近接している場合における目標経路(移動経路Xに漸近させて復帰させる目標経路)の算出について以下に説明する。
【0029】
具体的に説明すると、上記目標経路算出部24は、移動経路上の位置Yからr2離間した目標位置W2より手前にプレイバック終了位置Eが位置しているかどうかを常に判別する機能を備えており、この判別で目標位置W2がプレイバック終了位置Eより手前に位置していることが判別されると、作業台位置Wからプレイバック終了位置Eを結ぶ直線路を目標経路Z2として算出する。
【0030】
逆に、前記判別でプレイバック終了位置Eより目標位置W2が手前に位置していることが判別されると、従来通り作業台位置Wから目標位置W2を結ぶ直線路を目標経路Z2として算出する。このように上記目標経路算出部24は、目標位置W2とプレイバック終了位置Eの位置関係を判別して目標経路Z2を算出するようにしてある。逆に、目標位置W1方向にプレイバック終了位置Eが位置しており、目標位置W1の手前にプレイバック終了位置Eが位置している場合も同様にして目標経路Z1を算出するようにしてある。
【0031】
初期制御部25は、目標経路算出部24から目標経路の信号を受けた時に、プレイバック制御部22からの制御信号に変えて、目標経路算出部24からの目標経路信号を各駆動部10〜13に出力し、目標経路の信号を出力し終ると、引き続きプレイバック制御部22からのプレイバック制御信号を出力するように機能する。
【0032】
前記プレイバック操作手段19には、プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開させる際に、順路または逆路のいずれの移動経路方向に沿って作業台5を移動させるか経路方向を選択する経路方向選択部19aを備えている。したがって、前記目標経路算出部24とプレイバック制御部22は、プレイバック操作手段19の経路方向選択部19aからの選択信号を受けて、順路または逆路の目標経路Z1,Z2あるいは順路または逆路の移動経路Xのプレイバック制御信号を出力するようになっている。すなわち、図2に図示するように、前記目標経路算出部24では選択された方向側の目標経路Z1またはZ2を算出し出力するようになっている。
【0033】
更に、前記制御手段15には、プレイバック操作を中止した後にプレイバック制御を再開したと判断すると、作業台位置と記憶された移動経路位置との離間距離が所定範囲内であるかどうかを判別する第1判別部26を備え、第1判別部26により前記離間距離が所定範囲内でないと判別した時に報知する報知手段28とプレイバック制御を規制する規制手段27を配置している。
【0034】
具体的には、第1判別部26は、プレイバック操作手段19からの信号を受けプレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開したことを判別し、この時に作業台位置判別部20からの作業台位置信号と移動経路記憶部21からの移動経路信号を受けて作業台位置と記憶された移動経路位置との離間距離(図2に図示する最短離間距離r1)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)であるかどうかを判別するようにしている。なお、第1判別部26でも移動経路記憶部21で記憶された位置間のデータを補間演算して連続した移動経路Xを算出し、算出した移動経路Xと作業台位置との離間距離(図2に示す最短離間距離r1)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)であるかどうかを判別するようになっている。
【0035】
また、報知手段28は、第1判別部26が前記離間距離(図2に示す最短離間距離r1)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)でないと判別した時の信号を受けて、プレイバック制御できない旨の音声警報、あるいはディスプレイにその旨表示させたり、単にブザーを鳴らしたりランプを点灯させて警報するようにしてオペレータに報知する手段である。
【0036】
規制手段27は、制御手段15のプレイバック制御部22あるいは初期制御部25からのプレイバック制御信号の出力を各駆動部10〜13へ送る伝達路の途中に介装させ、第1判別部26から記離間距離(図2に示す最短離間距離r1)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)でないと判別した時の信号を受けると、上記伝達路を遮断してプレイバック制御を規制する手段である。なお、前記規制手段27は、制御手段15の外における前記伝達路に介装させたものであるが、この規制手段27を制御手段15内における前記伝達路に介装させるようにしたものであってもよい。
【0037】
このように構成した本発明に係る高所作業車の制御装置は、次のように作用する。まずティーチング操作する場合について以下に説明する。操作手段14の各駆動部10〜13に対応した操作レバーを適宜操作しプレイバック制御を開始する開始位置に作業台5を移動させる。作業台5を開始位置に移動させると、ここで開始位置を記憶させるためにティーチング操作手段18を操作する。すると、作業台位置判別部20は作業台位置検出手段17の各検出器からの検出情報を基に作業台5の位置を判別し、開始位置の作業台位置を移動経路記憶部21に記憶させる。
【0038】
その後、プレイバック制御の終了位置を目指して操作手段14の各操作レバーを操作して作業台5を移動させる。この時移動途中の移動経路Xで適宜ティーチング操作手段18を操作し移動経路途中の作業台位置を移動経路記憶部21に記憶させる。記憶させる際に、移動経路Xの方向を変更する際には、この時の作業台5の位置を記憶させておく。このようにして終了位置まで作業台5を移動させながら移動経路途中の作業台5の位置を複数位置記憶させる。そして最後に終了位置における作業台5の位置を記憶させてティーチング操作を終了させる。そして、移動経路記憶部21は、開始位置から終了位置までの複数の作業台位置をティーチング操作した順に記憶している。
【0039】
次に、プレイバック制御する場合について説明する。まず、プレイバック制御を開始する前に操作手段14の各駆動部10〜13に対応した操作レバーを適宜操作し作業台5を開始位置に移動させる。作業台5を開始位置に移動させた後に、プレイバック操作手段19を操作してプレイバック制御を開始する。プレイバック制御部22は、プレイバック操作手段19からのプレイバック操作開始信号を受けて、前記移動経路記憶部21に記憶させた移動経路信号を受けて移動経路Xに沿って作業台5を移動させるよう前記各駆動手段10〜13に制御信号を出力する。この時プレイバック制御部22は、前記移動経路記憶部21で記憶させている多数の位置情報から補間法を用いて連続した移動経路Xを算出するとともに、算出した移動経路Xに沿って作業台5を移動させるよう前記各駆動手段10〜13に制御信号を出力する。
【0040】
一方経路逸脱判別部23は、プレイバック操作手段18からの信号を受けてプレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開したものでないことを判別するものであるから、目標経路算出部24に逸脱したことの判別信号を出力しない。よって初期制御部25に目標経路信号を出力しないので、初期制御部25はプレイバック制御部22のプレイバック信号を受けてその信号をそのまま出力する。
【0041】
また、第1判別部26もプレイバック操作手段18からの信号を受けてプレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開したものでないことを判別するものであるから、前記離間距離の判別を行わず、報知手段28および規制手段27に判別信号を出力しない。よって、報知手段28では警報等の報知はされず、規制手段27ではその伝達路を遮断しない。
【0042】
よって、プレイバック制御部22で算出されたプレイバック制御信号は、前記各駆動手段10〜13に出力され、作業台5は移動経路Xに沿って移動する。
【0043】
更に、プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開する場合について以下に説明する。いまプレイバック制御中に移動先の移動経路途中に障害物があることが発見され、これを回避するためプレイバック制御を一旦中止し、手動で操作手段14を操作して障害物を回避させた後プレイバック制御を再開させる場合について以下に説明する。
【0044】
プレイバック制御中にプレイバック操作手段19を操作してプレイバック制御を中止させる。この時プレイバック制御部22は、プレイバック操作手段19からのプレイバック制御中止の信号を受けて、プレイバック制御信号の出力を中止する。よってプレイバック制御信号が前記各駆動手段10〜13に出力されないので、作業台5は移動経路Xに沿っての移動を中止する。
【0045】
プレイバック制御を中止した後、オペレータは手動で操作手段14を操作して障害物を回避させるよう作業台5を移動させる。すなわち、操作手段14に基づく操作制御部16からの信号により前記各駆動手段10〜13を駆動して、作業台5を移動させるものである。
【0046】
障害物を回避させた後オペレータは、プレイバック操作手段19を操作してプレイバック制御を再開させる。この時作業台5の位置が移動経路Xから外れていたとする。経路逸脱判別部23は、プレイバック操作手段19からの信号を受けプレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開したことを判別し、作業台位置判別部20からの作業台位置信号と移動経路記憶部21からの移動経路信号を受けて作業台位置が移動経路Xから逸脱していることを判別する。したがって、経路逸脱判別部23は、目標経路算出部24に作業台位置が移動経路Xから逸脱していると判別した信号を出力する。
【0047】
目標経路算出部24は、経路逸脱判別部23から作業台位置が移動経路Xから逸脱していると判別した信号を受け、作業台位置判別部20からの作業台位置信号と移動経路記憶部21からの移動経路信号を受けて目的の移動方向に向いながら移動経路Xに復帰させる目標経路Z1またはZ2を算出する。具体的には、図2に図示するように、作業台5から移動経路Xまでの最短距離r1にある移動経路X上の位置Yを求め、そこから所定距離r2離間した移動経路上の目標位置W1またはW2を決定し作業台位置Wから目標位置W1またはW2までの目標経路Z1またはZ2を算出するのである。そして算出した目標経路の信号を初期制御部25に出力する。
【0048】
初期制御部25は、目標経路算出部24から目標経路の信号を受け、プレイバック制御部22からの制御信号に変えて、目標経路算出部24からの目標経路の信号を各駆動部10〜13に出力する。よって作業台5は、目標経路Z1またはZ2に沿って移動し、作業台5は逸脱した位置から移動経路Xに復帰するように移動する。
【0049】
初期制御部25は、目標経路の信号を出力し終ると、引き続きプレイバック制御部22からのプレイバック制御信号を出力する。したがって作業台5は逸脱した位置Wから移動経路Xに復帰した後、再び移動経路Xに沿って移動し、プレイバック制御を再開することができる。
【0050】
このように本発明に係る高所作業車の制御装置は、一旦プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開する場合に、作業台5の位置が移動経路Xから外れていても、逸脱位置から移動経路Xに復帰させるための目標経路Z1またはZ2を算出しこの目標経路Z1またはZ2に沿って作業台5を移動経路Xに復帰させるようにしてあるものだから、容易にプレイバック制御を再開させることができる。
【0051】
しかも目標経路Z1またはZ2は、目的の移動方向に向いながら移動経路Xに復帰させるようにしたものであるから、逸脱した位置から移動経路Xに最短距離で復帰させる場合に比較して各駆動部の動作が緩やかに動作させることが可能で、スムーズな動作を可能にすることができる。また、目標経路Z1またはZ2は、目的の移動方向に向いながら移動経路Xに復帰させるように目標経路をZ1またはZ2算出するようにしてあるものだから、無駄のない動きで移動経路Xに復帰できる。
【0052】
一方、障害物を回避させた後オペレータがプレイバック操作手段19を操作した時に、前記第1判別部26で判別される作業台位置と移動経路Xとの離間距離が所定範囲内(図2に図示するように最短離間距離r1が離間距離r0の領域内)である場合について以下に説明する。プレイバック制御を再開させると、第1判別部26は、プレイバック操作手段19からの信号を受けプレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開したことを判別し、作業台位置判別部20からの作業台位置信号と移動経路記憶部21からの移動経路信号を受けて作業台位置と記憶された移動経路位置との離間距離(図2に示す最短離間距離r1)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)であると判別する。そして、前記報知手段28と前記規制手段27に所定範囲内である判別信号を出力する。具体的には、第1判別部26でも移動経路を移動経路記憶部21で記憶された位置間のデータを補間演算して連続した移動経路を算出し、算出した移動経路Xと作業台位置との離間距離(図2に示す最短離間距離r1)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)であると判別し、判別信号を前記報知手段28と前記規制手段27に出力する。
【0053】
報知手段28は、第1判別部26から前記離間距離(図2に示す最短離間距離r1)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)でないと判別した時の信号を受けないものであるから、プレイバック制御できない旨の音声警報、あるいはディスプレイにその旨表示させたり、単にブザーを鳴らしたりランプを点灯させて警報するような報知をしない。
【0054】
また、規制手段27は、第1判別部26から前記離間距離(図2に示す最短離間距離r1)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)でないと判別した時の信号を受けないものであるから、上記伝達路を遮断せずにプレイバック制御部22からプレイバック制御信号を各駆動部10〜13に出力する。したがって、一旦プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開する場合に、作業台位置と移動経路位置との離間距離(図2に示す最短離間距離r1)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)であると、規制手段27で規制されずプレイバック制御を再開させることができる。
【0055】
逆に、障害物を回避させた後オペレータがプレイバック操作手段19を操作した時に、前記第1判別部26で判別される作業台位置W0と移動経路との離間距離(図2に図示する離間距離r3)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)でない場合について以下に説明する。プレイバック制御を再開させると、第1判別部26は、プレイバック操作手段19からの信号を受けプレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開したことを判別し、作業台位置判別部20からの作業台位置信号と移動経路記憶部21からの移動経路信号を受けて作業台位置W0と記憶された移動経路位置との離間距離(図2に示す最短離間距離r3)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)でないと判別する。そして、前記報知手段28と前記規制手段27に所定範囲内でない判別信号を出力する。具体的には、第1判別部26でも移動経路記憶部21で記憶された位置間のデータを補間演算して連続した移動経路Xを算出し、算出した移動経路Xと作業台位置との離間距離(図2に示す最短離間距離r3)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)でないと判別し、判別信号を前記報知手段28と前記規制手段27に出力する。
【0056】
報知手段28は、第1判別部26から前記離間距離(図2に示す最短離間距離r3)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)でないと判別した時の信号を受けるものであるから、プレイバック制御できない旨の音声警報、あるいはディスプレイにその旨表示させたり、単にブザーを鳴らしたりランプを点灯させて警報する。
【0057】
また、規制手段27も第1判別部26から前記離間距離(図2に示す最短離間距離r3)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)でないと判別した時の信号を受けるものであるから、規制手段27は、上記伝達路を遮断し、プレイバック制御部22からのプレイバック制御信号を各駆動部10〜13に出力しないようにする。
【0058】
したがって、一旦プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開する場合に、作業台位置W0と移動経路位置との離間距離(図2に示す最短離間距離r3)が所定範囲内(図2に図示する離間距離r0の領域内)でないので、プレイバック制御の再開を禁止することができる。
【0059】
このように第1判別部26の機能を制御手段15に付加することで、次の効果を得ることができる。すなわち、プレイバック制御を再開する場合、作業台位置が移動経路Xから逸脱していても目標経路Z1またはZ2を算出して移動経路に復帰させてプレイバック制御をするようにすると、プレイバック制御を再開する場合作業台位置が移動経路Xから大きく逸脱していてもプレイバック制御を再開できるが、移動経路Xに復帰させるまでの目標経路Z1またはZ2での移動距離が長くなり、目標経路Z1またはZ2での移動が危険な経路となることもある。
【0060】
この場合は返ってプレイバック制御を再開しない方が安全である。このような場合に制御手段15に第1判別部26の機能を付加することにより、移動経路Xに復帰させるまでの目標経路Z1またはZ2での移動距離が長くなる場合に、プレイバック制御の再開を規制手段27で禁止することができるとともに、その旨をオペレータに報知手段28で報知することができる。
【0061】
なお、上記実施形態では、プレイバック制御中に移動先の移動経路途中に障害物があることが発見され、これを回避するためプレイバック制御を一旦中止し、手動で操作手段14を操作して障害物を回避させた後プレイバック制御を再開させる場合について説明したものである。すなわち、プレイバック制御を中止した後再開するプレイバック制御は、プレイバック制御を中止する前と同一の方向に作業台5を移動させるようにした場合である。
【0062】
ところで、作業台5をプレイバック制御途中でプレイバック制御開始位置に戻す場合(例えば、プレイバック制御開始位置で作業台内に積載物を積載していないことに気付き、途中から引き返す必要が生じた時など)について以下に説明する。
【0063】
プレイバック操作手段18を操作してプレイバック制御を一旦中止した後、プレイバック操作手段19の経路方向選択部19aにより逆路を選択する。すると前記目標経路算出部24とプレイバック制御部22は、プレイバック操作手段19の経路方向選択部19aからの選択信号を受けて、逆路の目標経路Z1またはZ2あるいは逆路の移動経路Xのプレイバック制御信号を出力する。すなわち、図2に図示するように、前記目標経路算出部24では選択された方向側の目標経路Z1またはZ2を算出し出力する。したがって、この場合に作業台5は、プレイバック制御を一旦中止した後、逆路の移動経路Xに沿って移動することは、詳細に説明しなくても理解できるので、以下の説明は省略する。。
【0064】
このように、作業台5をプレイバック制御途中でプレイバック制御開始位置に戻す場合、プレイバック制御を中止し手動操作でプレイバック制御開始位置に作業台を戻す煩わしい操作をしなくても、記憶させた移動経路Xに沿って逆に引き返すことができる。
【0065】
なお、上記本発明の実施形態では、一旦プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開する場合に、作業台位置と記憶された移動経路位置との離間距離が所定範囲内であるかどうかを判別する第1判別部26を備え、第1判別部26により前記離間距離が所定範囲内でないと判別した時に報知する報知手段28またはプレイバック制御を規制する規制手段27を備えているが、これらを備えない場合でも本発明に係る高所作業車の制御装置を構成できること勿論のことである。また、上記実施形態では、報知手段28と規制手段27の両方を備えた実施形態で説明したが、いずれか一方のみを備えた高所作業車の制御装置を構成したものであってもよい。
【0066】
また、上記本発明の実施形態では、一旦プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開する場合に、プレイバック操作手段19に順路または逆路のいずれの移動経路方向に沿って作業台5を移動させるか選択する経路方向選択部19aを備え、前記目標経路算出部24および前記プレイバック制御部22は経路方向選択部19aで選択された順路または逆路のプレイバック制御信号を出力可能にしているが、経路方向選択部19aを備えず順方向のみのプレイバック制御しかできないものであっても、本発明に係る高所作業車の制御装置を構成できること勿論のことである。
【0067】
更に、上記実施形態では、図2に作業台5を水平移動するような移動経路Xならびに目標経路Z1またはZ2を用いて説明したが、三次元空間における移動経路Xならびに目標経路Z1またはZ2を算出するようになっていること勿論である。
【0068】
次に、上記実施形態では、移動経路記憶部21にティーチング操作手段18を操作した時の作業台位置を記憶させるようにしたが、ティーチング操作を開始すると所定時間間隔で自動的に作業台位置を記憶させるようにし、記憶する作業台位置を決定するたびにティーチング操作手段18を操作しなくてもよいようにしたものであってもよい。
【0069】
また、上記実施形態では、プレイバック制御の中止をプレイバック操作手段19で行うようにしたが、全ての各駆動部10〜13を停止状態にする緊急停止操作手段を備え、これを操作した時に停止するものであってもよい。
【0070】
更に、上記実施形態では、首振り駆動可能な高所作業車に適用した場合を説明したが、首振りできない高所作業車であっても実施できること勿論のことである。
【0071】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明に係る高所作業車の制御装置は、一旦プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開する場合に、作業台の位置が移動経路から外れていても、逸脱位置から移動経路に復帰させるための目標経路を算出しこの目標経路に沿って作業台を移動経路に復帰させるようにしてあるもだから、容易にプレイバック制御を再開させることができる。
【0072】
しかも目標経路は、目的の移動方向に向いながら移動経路に復帰させるようにしたものであるから、逸脱した位置から移動経路に最短距離で復帰させる場合に比較して各駆動部の動作が緩やかに動作させることが可能で、スムーズな動作を可能にすることができる。また、目標経路は、目的の移動方向に向いながら移動経路に復帰させるように経路で、無駄のない動きで移動経路に復帰できる。
【0073】
請求項2に係る本発明に係る高所作業車の制御装置は、一旦プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開する場合、作業台位置と記憶された移動経路位置との離間距離が所定範囲内でないと規制手段でプレイバック制御を規制または報知手段で報知するようにしてあるものだから、移動経路に復帰させるまでの目標経路での移動距離が長くなる場合に、プレイバック制御の再開を禁止またはその旨をオペレータに報知することができる。
【0074】
請求項3に係る本発明に係る高所作業車の制御装置は、一旦プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開する場合、プレイバック操作手段に順路または逆路のいずれの移動経路方向に沿って作業台を移動させるか選択する経路方向選択部を備え、前記目標経路算出部および前記プレイバック制御部は経路方向選択部で選択された順路または逆路のプレイバック制御信号を出力可能にしているものだから、作業台をプレイバック制御途中でプレイバック制御開始位置に戻すことが可能で、プレイバック制御を中止し手動操作でプレイバック制御開始位置に作業台を戻す煩わしい操作をしなくても、記憶させた移動経路に沿って逆に引き返すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車の制御装置の構成を説明する説明図である。
【図2】本発明に係る高所作業車の制御装置の移動経路ならびに目標経路を説明する説明図である。
【図3】本発明に係る高所作業車の制御装置を備えた高所作業車を説明する説明図である。
【図4】本発明に係る高所作業車の制御装置の目標経路の算出を説明する説明図である。
【符号の説明】
3 ブーム
5 作業台
10 旋回駆動部
11 伸縮駆動部
12 起伏駆動部
13 首振り駆動部
14 操作手段
15 制御手段
16 操作制御部
17 作業台位置検出手段
18 ティーチング操作手段
19 プレイバック操作手段
19a 経路方向選択部
20 作業台位置判別部
21 移動経路記憶部
22 プレイバック制御部
23 経路逸脱判別部
24 目標経路算出部
25 初期制御部
26 第1判別部
27 規制手段
28 報知手段
X 移動経路
Z1 目標経路
Z2 目標経路

Claims (3)

  1. 伸縮、起伏および旋回作動可能なブームと、ブームの先端部に配置された作業台と、ブームを伸縮、起伏および旋回駆動する各駆動手段と、各駆動手段により作業台を目的の位置に移動させるよう操縦操作をする操作手段と、操作手段の操縦操作により移動させた作業台の移動経路を記憶させる時に操作するティーチング操作手段と、記憶させた移動経路に沿って作業台を移動させる時に操作するプレイバック操作手段と、作業台の位置を検出する作業台位置検出手段と、制御手段とを備え、当該制御手段は、操作手段の操縦操作信号に基づいて作業台を移動させるよう各駆動手段に制御信号を出力する操作制御部と、作業台位置検出手段の検出情報を基に作業台の位置を判別する作業台位置判別部と、ティーチング操作時に作業台位置判別部の情報を得て作業台の移動経路を記憶する移動経路記憶部と、プレイバック操作時に移動経路記憶部に記憶させた移動経路に沿って作業台を移動させるよう前記各駆動手段に制御信号を出力するプレイバック制御部とを備えた高所作業車の制御装置において、
    前記制御手段は、プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開させる際に作業台位置が移動経路から逸脱しているかどうかを判別する経路逸脱判別部と、経路逸脱判別部で逸脱していると判断した時に目的の移動方向に向いながら移動経路に復帰させる目標経路を算出する目標経路算出部と、プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開させる際にまず目標経路に沿って作業台を移動させる初期制御部とを備えていることを特徴とする高所作業車の制御装置。
  2. 請求項1記載の高所作業車の制御装置において、前記制御手段は、プレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開する際に作業台位置と記憶された移動経路位置との離間距離が所定範囲内であるかどうかを判別する第1判別部を備え、第1判別部が前記離間距離が所定範囲内でないと判別した時に報知する報知手段またはプレイバック制御を規制する規制手段を備えていることを特徴とする高所作業車の制御装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の高所作業車の制御装置において、前記プレイバック操作手段にプレイバック制御を中止した後プレイバック制御を再開させる際に順路または逆路のいずれの移動経路方向に沿って作業台を移動させるか選択する経路方向選択部を備えており、前記目標経路算出部および前記プレイバック制御部は順路または逆路のプレイバック制御信号を出力可能で経路方向選択部で選択された経路方向のプレイバック制御信号を出力するよう構成してあることを特徴とする高所作業車の制御装置。
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