JP2005075577A - 高所作業車のブーム作動制御装置 - Google Patents

高所作業車のブーム作動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ブームの作動限界付近でのブームの急停止による衝撃を抑える。
【解決手段】 高所作業車のブーム作動制御装置60が、ブーム5の先端に取り付けられた作業台7と、作業台7を水平もしくは垂直方向に移動させる操作を行うブーム操作装置11と、ブーム操作装置11の操作に応じて作業台7を水平もしくは垂直方向に移動させるようにブーム5の起伏、伸縮動の制御を行う水平垂直作動制御回路32とを備えた高所作業車1において、ブーム5の起伏限界角もしくは伸縮限界長からブーム5の作動限界高さもしくは作動限界半径を限界位置として算出する限界位置算出回路33と、ブーム操作装置11からの操作信号に基いて作業台7の移動方向を検出する移動方向検出回路34と、作業台7の位置と移動方向とから作業台7が移動方向における限界位置に達する前に作業台7の移動方向への移動速度を減速させる移動速度制御回路35とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は走行可能な車体上に取り付けられたブームと、ブームの先端部に取り付けられた作業台とを有する高所作業車に関し、さらに詳細には、作業台の水平方向もしくは垂直方向への移動を制御する水平垂直作動制御手段を有する高所作業車のブーム作動制御装置に関する。
上記のような高所作業車は、一般に、走行可能な車体上に、車体に対して旋回動自在な旋回台が取り付けられ、この旋回台に起伏シリンダの伸縮動により起伏動自在にブームが枢結され、複数のブーム部材を入れ子式に構成したブームの内部の伸縮シリンダの伸縮動によりブーム全体が伸縮動するように構成されている。また、ブームの先端には旋回動(首振動)自在に作業台が取り付けられて、作業者が作業台上に設けられたブーム操作レバーの操作を行ってブームを起伏動・旋回動・伸縮動させることで、作業台を所望の高所位置に移動させることができる。
このような高所作業車の中には、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているように、起伏シリンダ、旋回モータおよび伸縮シリンダをそれぞれ独立に作動させて作業台を所望の作業位置に移動させる通常の作動制御手段のほかに、これらを組み合わせて作動させる制御を行って、作業台をブーム操作レバーの傾動操作の方向に水平移動させたり、上下方向に垂直移動させる水平垂直作動制御手段が備えられているものもある。この水平垂直作動制御は、ブーム操作レバーの傾動操作による操作信号に基いて、起伏シリンダ等を指定された方向に同時に作動させるための必要作動量を演算処理して算出し、算出された分だけブームの先端部(作業台)がブーム操作レバーにより指定された方向に水平移動もしくは上下方向に垂直移動するように制御するものである。
特開2000−335899号公報 特開2002−104794号公報
しかしながら、起伏シリンダおよび伸縮シリンダの伸縮量には限界(最大・最小ストローク量)があるため、最大・最小ストローク量から求められるブーム先端(作業台)の垂直方向の作動限界高さおよび水平方向の作動限界半径が決まっていた。そして、従来の高所作業においては、上記のような水平・垂直制御モードに切り換えて水平垂直作動制御により作業台を垂直方向に移動させる場合、例えば、起伏シリンダが最大ストローク長まで達しておらずブームをさらに起伏動させることが可能な状態でも、伸縮シリンダが最大ストローク長まで伸長すれば、ブームの作動限界高さまで達しており、ブームの作業半径が一定のまま作業台をこれ以上垂直上昇させることができず、ブーム先端の垂直作動が急停止していた。このため、ブームの急停止により発生する衝撃で作業台が振動し、作業台に搭乗している作業者にとって乗り心地が悪かった。
以上のような問題に鑑みて、本発明では作業台の水平垂直作動制御において、作業台の移動速度を制御することでブームの作動停止時に作業台に発生する振動を和らげ、作業台に搭乗する作業者が快適に高所作業を行うことのできる高所作業車のブーム作動制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係る高所作業車のブーム作動制御装置は、走行可能な車体上に起伏、伸縮動自在に取り付けられたブームと、ブームを起伏動させる起伏アクチュエータ(例えば、実施形態における起伏シリンダ52)と、ブームを伸縮動させる伸縮アクチュエータ(例えば、実施形態における伸縮シリンダ53)と、ブームの先端部に取り付けられた作業台と、作業台を水平方向もしくは垂直方向に移動させる操作を行うための水平垂直作動操作手段(例えば、実施形態におけるブーム操作装置11)と、水平垂直作動操作手段の操作に応じて作業台を水平方向もしくは垂直方向に移動させるようにブームの起伏、伸縮動の制御を行う水平垂直作動制御手段(例えば、実施形態における水平垂直作動制御回路32)とを備え、その上で、起伏アクチュエータの機械的な作動限界を検出する起伏限界検出手段(例えば、実施形態における起伏角検出器21)と、伸縮アクチュエータの機械的な作動限界を検出する伸縮限界検出手段(例えば、実施形態における伸長量検出器22)と、起伏限界検出手段と伸縮限界検出手段とにより検出される検出値からブーム先端もしくは作業台の位置を算出する位置算出手段(例えば、実施形態における位置算出回路31)と、起伏アクチュエータもしくは伸縮アクチュエータの機械的な作動限界によるブームの起伏限界角もしくは伸縮限界長のどちらか先に限界に達するブーム先端もしくは作業台の位置からブームの作動限界高さもしくは作動限界半径を限界位置として算出する限界位置算出手段(例えば、実施形態における限界位置算出回路33)と、水平垂直作動操作手段からの操作信号に基いて作業台の移動方向を検出する移動方向検出手段(例えば、実施形態における移動方向検出回路34)と、位置算出手段により得られるブーム先端もしくは作業台の位置と、移動方向検出手段により得られる移動方向とから、作業台が移動方向における限界位置に達する前における近傍移動範囲内において作業台の移動方向への移動速度を減速させる移動速度制御手段(例えば、実施形態における移動速度制御回路35)とを有する。
また、上記構成の高所作業車のブーム作動制御装置において、車体上にブームが旋回動自在に取り付けられ、水平垂直作動操作手段の操作に応じて作業台を水平方向に移動させるようにブームの起伏、旋回、伸縮動の制御を行う水平垂直作動制御手段を備え、その上で、ブームの旋回角度を検出する旋回角検出手段(例えば、実施形態における旋回角検出器23)を備え、位置算出手段が、起伏限界検出手段、伸縮限界検出手段および旋回角検出手段により検出される検出値からブーム先端もしくは作業台の位置を算出し、移動速度制御手段は、位置算出手段により得られるブーム先端もしくは作業台の位置と、移動方向検出手段により得られる移動方向とから、作業台が移動方向における限界位置に達する前における近傍移動範囲内において作業台の移動方向への移動速度を減速させるように構成してもよい。
本発明に関する高所作業車のブーム作動制御装置によれば、ブーム作動制御手段が、限界位置算出手段により算出されたブームの作動限界高さおよび作動限界半径にブームの先端が達する前にブームの作動速度を減速させる。したがって、ブームの水平垂直作動制御を行ってブーム先端の作業台を水平方向もしくは垂直方向に移動させるときにおいて、算出されるブームの作動限界高さもしくはブームの作動限界半径にブームの先端(作業台)が到達する前にブームの作動方向の速度を減速させることで、ブームは急停止することはなく、停止による衝撃はほとんど発生しない。このため、ブームの停止時に、作業台はほとんど振動することはなく、作業台に搭乗する作業者は快適に高所作業を行うことができる。
また、本発明に関する高所作業車のブーム作動制御装置において、車体上にブームが旋回動自在に取り付けられていれば、作業台をブームの起伏面内において水平方向に移動させるようにブームを作動させる制御だけではなく、ブームの旋回動を含んだ水平垂直作動制御により作業台を任意の方向における水平方向に移動させる場合であっても、ブームの作動限界半径にブームの先端(作業台)が到達する前における近傍移動範囲内において作業台の移動方向の速度を減速させる制御を行うことができる。
以下、本発明に係る高所作業車のブーム作動制御装置の好ましい実施形態について図1から図7を参照して説明する。図1に本発明に係る高所作業車のブーム作動制御装置を備えた高所作業車の一例を示す。
この高所作業車1は、車体2の前後左右に前後輪3a,3bを有して走行可能であり、車体2の前部に運転キャビン2aを有したトラック車両をベースに構成される。このトラック車両の車体2の上に旋回モータ51により駆動されて水平旋回可能に構成された旋回台4が配設されている。この旋回台4に基端部が枢結されてブーム5が取り付けられており、このブーム5は起伏シリンダ52により起伏動されるようになっている。ブーム5は、基端ブーム5a、中間ブーム5bおよび先端ブーム5cを入れ子式に組み合わせて、内蔵の伸縮シリンダ53によりブーム5の全体がその長手軸方向に伸縮動可能に構成される。
また、先端ブーム5cは先端にブームヘッド5dを有し、このブームヘッド5dに枢結されて垂直ポスト部6が上下に揺動可能に取り付けられている。この垂直ポスト部6は、先端ブーム5c先端あるいはブームヘッド5dと垂直ポスト部6との間に配設された後述するレベリングシリンダにより垂直ポスト部6の揺動制御が行われ、ブーム5の起伏の如何に拘らず垂直ポスト部6が常に垂直に延びて位置するように垂直ポスト部6が揺動制御される。このように常時垂直に保持される垂直ポスト部6に図示しない旋回モータにより水平旋回自在(首振り自在)に作業台7が取り付けられており、作業台7はブーム5の起伏に拘らず常に水平に保持される。
車体2の前後左右の四カ所には、車体2の左右方向外側への拡幅および車体2の下方に伸縮自在なジャッキ装置8が設けられており、高所作業を行うときには、ジャッキ装置8を車体2の左右に拡幅および下方に張り出し伸長させて車体2を安定に持ち上げ支持できるようになっている。また車体2の中央部には上方に突出し、全縮状態で倒伏したブーム5の下面に当接してブーム5を格納支持するブーム受け9が配設されている。
作業台7にはブーム5を作動させるための操作を行うためのブーム操作装置11が配設されており、作業台7に搭乗する作業者はブーム操作装置11を操作することによってブーム5を自由に旋回動、起伏動、伸縮動させて、作業台7を所望の高所位置に移動させることができるように構成されている。
また、図2に示すように、本発明に係るブーム制御装置60は、ブーム5の起伏動、旋回動(旋回台4の旋回動)、伸縮動を操作するための操作レバー12および水平垂直作動制御モードにモード切換可能なモード切換スイッチ13からなるブーム操作装置11と、ブーム操作装置11の操作レバー12を操作したときにブーム操作装置11から出力される操作信号を受けて油圧ユニット40に制御信号を出力してブーム5等の作動を制御するコントローラ30と、コントローラ30からの制御信号に基いて起伏シリンダ52等への作動油の給排制御をする油圧ユニット40とが設けられている。
そして、以上のように構成されたブーム5を旋回動させる旋回モータ51、起伏動させる起伏シリンダ52および伸縮動させる伸縮シリンダ53の作動は、車体2に配設されたエンジンの回転駆動力を伝達させて駆動する図示しない油圧ポンプから吐出する作動油の給排制御をして行う。この給排制御は、油圧ユニット40内に設けられてそれぞれのシリンダ等に対応する旋回制御バルブ41、起伏制御バルブ42および伸縮制御バルブ43のバルブ開度を制御することで行われる。
モード切換スイッチ13は、通常モードと水平垂直作動制御モード(HVモード)とを有し、このモード切換スイッチ13を回動操作して、これら2つのモードのうちいずれかを選択可能に構成されている。そして、モード切換スイッチ13が通常モードの側に選択されたときに操作レバー12を操作すると、後述するように、起伏シリンダ52および伸縮シリンダ53のうちいずれかが独立に作動して、ブーム5を起伏動等させることができる。一方、モード切換スイッチ13が水平垂直作動制御の側(図2で、HVで示される側)に選択されたときに操作レバー12を操作すると、後述するように、起伏シリンダ52および伸縮シリンダ53を組み合わせて作動させて、操作レバー12の操作に応じてブーム5の先端(作業台7)を水平方向もしくは垂直方向(上下方向)に作動させることができる。
モード切換スイッチ13が通常モードの側に選択されているときにおいて、操作レバー12が中立位置から左右方向のうちいずれかの一方の側に傾動操作されると、図1に示すブーム5が伸長動し、他方の側に傾動操作されるとブーム5が縮小動するように構成されている。また、操作レバー12が中立位置から前後方向のうちいずれかの一方の側に傾動操作されるとブーム5が起仰動し、他方の側に傾動操作されるとブーム5が倒伏動するように構成されている。さらに、操作レバー12が中立位置から時計方向に回動操作されると、旋回台4を回動中心としてブーム5が高所作業車1の平面視で時計方向に旋回動し、反時計方向に回動操作されると、旋回台4を回動中心としてブーム5が高所作業車1の平面視で反時計方向に旋回動するように構成されている。
一方、モード切換スイッチ13がHVモードの側に選択されているときにおいて、操作レバー12が中立位置から前後方向のうちいずれかの一方の側に傾動操作されると、作業台7が垂直方向に上昇し、他方の側に傾動操作されると、作業台7が垂直方向に下降するように構成されている。また、操作レバー12が中立位置から左右方向のうちいずれかの一方の側に傾動操作されると、傾動操作に応じて作業台7が操作レバー12の傾動方向に移動し、他方の側に傾動操作されると、傾動操作に応じて作業台7が操作レバー12の傾動方向に移動するように構成されている。
また、図2に示すように、本発明に係るブーム作動制御装置60は、ブーム5の起伏角度を検出して検出信号を出力する起伏角検出器21と、ブーム5の伸長量を検出して検出信号を出力する伸長量検出器22と、ブーム5の旋回角度を検出して検出信号を出力する旋回角検出器23を有する。さらに、コントローラ30は、位置算出回路31と、水平垂直作動制御回路32と、限界位置算出回路33と、移動方向検出回路34と、移動速度制御回路35とを有する。
位置算出回路31は、起伏角検出器21および伸長量検出器22からそれぞれ検出されたブーム5の起伏角度および伸長量から、ブーム5の先端の位置もしくは作業台7の位置を算出する。なお、起伏角検出器21は、起伏シリンダ52の伸長量を検出するもので構成してもよい。また、水平垂直作動制御回路32は、ブーム操作装置11のモード切換スイッチ13がHVモードの側に選択されているときに、ブーム操作装置11の操作レバー12からの操作信号に応じて、起伏シリンダ52および伸縮シリンダ53を組み合わせて作動させる制御を行って作業台7をブーム5の起伏面内において水平方向もしくは垂直方向(上下方向)に移動させるように構成されている。
限界位置算出回路33は、起伏シリンダ52の機械的な作動限界による伸縮限界長(最大・最小ストローク)から決まるブーム5の起伏限界角(最小起伏限界角をθminとし、最大起伏限界角をθmaxとする。)もしくは伸縮シリンダ53の機械的な作動限界による伸縮限界長(最大・最小ストローク)から決まるブーム5の伸縮限界長(最小伸縮限界長をLminとし、最大伸縮限界長をLmaxとする。)のうち、先に限界に達する方のブーム5の先端の位置もしくは作業台7の位置からブーム5の作動限界高さもしくは作動限界半径を限界位置としてそれぞれ算出する。ここで、この作動限界高さの下限値は最小作動限界高さHminで、その上限値は、最大作動限界高さHmaxである。また、作動限界半径の下限値は最小作動限界半径Rminで、その上限値は、最大作動限界半径Rmaxである。
なお、起伏シリンダ52の機械的な作動限界による伸縮限界長および伸縮シリンダ53の機械的な作動限界による伸縮限界長から決まるブーム5の先端の作動可能な領域は、図3に示すように扇形からなる領域Qで表される。図で横軸はブーム5の作業半径で、縦軸はその地上揚程である。領域Qは、それぞれQθmin,Qθmax,QLminおよびQLmaxで示される限界線により囲まれ、Qθminは起伏シリンダ52の最小ストロークから決まる起伏限界を、Qθmaxは起伏シリンダ52の最大ストロークから決まる起伏限界を、QLminは伸縮シリンダ53の最小ストロークから決まる伸縮限界を、そしてQLmaxは伸縮シリンダ53の最大ストロークから決まる伸縮限界を示す。
移動方向検出回路34は、モード切換スイッチ13がHVモードの側に選択されている状態で、作業台7に搭乗する作業者がブーム操作装置11の操作レバー12を操作して、ブーム5の先端を車体2の水平方向もしくは垂直方向のうち、いずれかの方向に作動させるときに、ブーム操作装置11からの操作信号に基いて、ブーム5の先端(作業台7)が水平方向もしくは垂直方向におけるいずれの方向に(作業台7が垂直方向に移動している場合なら、上下いずれの方向に)移動しているのかを検出する。
また、移動速度制御回路35は、位置算出回路31により時々刻々と算出されるブーム5の先端の現在位置(作業台7の位置)と、移動方向検出回路34により検出されるブーム5の先端の移動方向とから、ブーム5の先端がその移動方向における限界位置(作動限界高さもしくは作動限界半径)に達する前における近傍移動範囲内において、ブーム5の先端の移動方向(作業台7が垂直方向に移動している場合なら、上下いずれかの方向)への作業台7の移動速度を減速させる。
このように構成されたブーム作動制御装置60を備えた高所作業車1におけるブーム作動制御装置60の作動について図3から図8を用いて以下に説明する。ここで、図4および図6から図8において、それぞれの図に示す横軸はブーム5の作業半径で、縦軸はその地上揚程である。まず、図3に示す領域Q内において点Aで示す位置に作業台7が位置しておりブーム5の作業半径rが小さい場合に、ブーム5の作業半径rは一定のままブーム5を作動させる水平垂直作動制御により、作業台7をその現在位置Aから垂直方向(高さ方向)に移動させる場合を説明する。
作業台7に搭乗する作業者がブーム操作装置11のモード切換スイッチ13をHVモードの側に切り換えて操作レバー12の中立位置から前後方向への傾動操作を開始すると、ブーム操作装置11からの操作信号を受けたコントローラ30が油圧ユニット40に制御信号を出力し、起伏シリンダ52および伸縮シリンダ53が組み合わされて伸縮動することで、作業台7が垂直方向(上下いずれかの方向)に移動し始める。また、起伏角検出器21と伸長量検出器22とから検出されたブーム5の起伏角度および伸長量から、位置算出回路31がブーム5の先端の現在位置Aを作業台7の移動中時々刻々と算出する。そして、図4に示すようなブーム5の先端の領域Qに対する位置関係により、限界位置算出回路33が、位置算出回路31により算出されるブーム5の先端の位置と、ブーム5の最小伸縮限界長Lmin(そのときのブーム5の先端の位置を点Bで示す)、もしくはブーム5の最大起伏限界角θmax(そのときのブーム5の先端の位置を点Cで示す)から最小作動限界高さHmin1および最大作動限界高さHmax1を算出する。
ここで、最小作動限界高さHmin1および最大作動限界高さHmax1はそれぞれ、以下の演算式を用いて算出される。
Figure 2005075577
Figure 2005075577
図4に示すように、作業台7が点Aから垂直方向に上昇する場合には、起伏シリンダ52の最大ストロークから決まる限界線Qθmaxと点Cで交わり、点Aから垂直方向に下降する場合には、伸縮シリンダ53の最小ストロークから決まる限界線QLminと点Bで交わる。このため、上式(1)および(2)のように、最小作動限界高さHmin1は、ブーム5の最小伸縮限界長Lminに基いて、最大作動限界高さHmax1は、ブーム5の最大起伏限界角θmaxに基いて算出される。
そして、起伏角検出器21と伸長量検出器22とから検出された検出値に基いて位置算出回路31によりブーム5の作動中に時々刻々算出されるブーム5の先端が、限界位置算出回路33により算出された作動限界高さに達する前に、移動速度制御回路35がブーム5の作動速度を減速させる。このとき、ブーム5の先端が点Aから垂直に(作業半径rを保持して)上昇するように作業者がブーム操作装置11の操作レバー12を操作している場合には、ブーム操作装置11からの操作信号に応じて移動方向検出回路34がブーム5の先端が上昇しているものと検出し、ブーム5の先端が限界線Qθmaxと交わる点Cの位置からΔHの長さ分だけ手前の近傍移動範囲内における点Tに達したときに、移動速度制御回路35が、ブーム5の作動方向(点Cへの方向)の作動速度を減速させる。
一方、ブーム5の先端が点Aから垂直に(作業半径rを保持して)下降するように作業者がブーム操作装置11の操作レバー12を操作している場合には、移動方向検出回路34がブーム5の先端が下降しているものと検出し、ブーム5の先端が限界線QLminと交わる点Bからブーム5先端の作動速度に応じて決まる所定の長さ分だけ手前の近傍移動範囲内に達したときに、移動速度制御回路35が、ブーム5の作動方向(点Bへの方向)の作動速度を減速させる。
上記のようなブーム5の作動速度の減速は、油圧ユニット40内に設けられて起伏シリンダ52および伸縮シリンダ53にそれぞれ対応する起伏制御バルブ42および伸縮制御バルブ43に移動速度制御回路35が制御信号を出力して、起伏制御バルブ42および伸縮制御バルブ43のバルブ開度を小さくさせる(すなわち、起伏シリンダ52および伸縮シリンダ53の伸縮速度を低くさせる)ことで行われる。
図5にブーム5の作業半径を一定に保持しつつその先端を垂直方向に作動させる場合の、ブーム高さ(地上揚程)とブーム作動速度との関係を示す。図に示すように、一定の速度Sで垂直方向に上昇するブーム5の先端が、限界線Qθmaxと交わる点C(もしくは後述する点F)の位置からΔHの長さ分だけ手前の近傍移動範囲内における点Tに達したときに減速を開始して、その後はラインS1で示されるように減速され、ブーム高さが作動限界高さ(点Cで示す)に達するときは速度Uまで減速されて最終的に停止する。なお、ブーム5の作動速度の減速開始時期(すなわち、ΔHの長さ)は移動速度制御回路35からの各制御バルブ52,53の開閉のための制御信号の出力の時期を変えることでブーム5の作動速度に応じて決められるように制御されており、滑らかに、且つ、作業台7に搭乗する作業者にとって安全にブーム5の作動を停止させることができる。
一方、比較として図に示すように、従来のブームの作動限界高さ近傍におけるブームの作動制御は、作動限界高さに達するまでブームの作動速度を減速させることはせず、速度Sで垂直方向に作動するブームは、作動限界高さである点Cに達するまでラインS2で示されるように一定の速度Sを保ち続け、ブームが作動限界高さに達したときにブームを停止させる制御を行っており、結果としてブームの急停止となり作業台に振動が発生していた。
次に、図3に示す領域Q内において点Dで示す位置に作業台7が位置しておりブーム5の作業半径rが大きい場合に、ブーム5の作業半径rは一定のままブーム5を作動させる水平垂直作動制御により、作業台7を図の現在位置Dから垂直方向(高さ方向)に移動させる場合を説明する。
この場合は、図6に示すようなブーム5の先端の領域Qに対する位置関係により、限界位置算出回路33が、位置算出回路31により算出されるブーム5の先端の位置と、ブーム5の最小起伏限界角θmin(そのときのブーム5の先端の位置を点Eで示す)、もしくはブーム5の最大伸縮限界長Lmax(そのときのブーム5の先端の位置を点Fで示す)から最小作動限界高さHmin2および最大作動限界高さHmax2を算出する。
ここで、最小作動限界高さHmin2および最大作動限界高さHmax2はそれぞれ、以下の演算式を用いて算出される。
Figure 2005075577
Figure 2005075577
図6に示すように、作業台7が点Dから垂直方向に上昇する場合には、伸縮シリンダ53の最大ストロークから決まる限界線QLmaxと点Fで交わり、点Aから垂直方向に下降する場合には、起伏シリンダ52の最小ストロークから決まる限界線Qθminと点Eで交わる。このため、上式(3)および(4)のように、最小作動限界高さHmin2は、ブーム5の最小起伏限界角θminに基いて算出され、最大作動限界高さHmax2は、ブーム5の最大伸縮限界長Lmaxに基いて算出される。
そして、ブーム5の先端が現在位置Dから垂直に(作業半径rを保持して)上昇する場合には、ブーム操作装置11からの操作信号に応じて移動方向検出回路34がブーム5の先端が上昇しているものと検出し、位置算出回路31によりブーム5の先端の位置がブーム5の作動中に時々刻々算出される。そして、ブーム5の先端が限界線QLmaxと交わる点Fの位置からΔHの長さ分だけ手前の近傍移動範囲内である点Tに達したときに、移動速度制御回路35が起伏制御バルブ42および伸縮制御バルブ43のバルブ開度を小さくするように制御して、ブーム5の作動方向(点Fへの方向)の作動速度を減速させる。
一方、ブーム5の先端が現在位置Dから垂直に(作業半径rを保持して)下降する場合には、ブーム操作装置11からの操作信号に応じて移動方向検出回路34がブーム5の先端が下降しているものと検出するが、ブーム5の姿勢が水平状態のときにおいてブーム5は全縮状態にならず、ブーム5を水平状態からさらに倒伏させて、ブーム5の先端が限界線Qθminと交わる点Eからブーム5先端の作動速度に応じて決まる所定の長さ分だけ手前の近傍移動範囲内に達したときに、移動速度制御回路35が起伏制御バルブ42および伸縮制御バルブ43のバルブ開度を小さくするように制御して、ブーム5の作動方向(点Eへの方向)の作動速度を減速させる。
これまで、ブーム5の作業半径を一定に保持しつつ、その先端を垂直方向に作動させて、作業台7を垂直方向(高さ方向)に移動させる場合を例に説明してきたが、以下では、ブーム5をある方向に旋回させた状態でブーム5の地上揚程hを一定に保持したままブーム5を作動させる水平垂直作動制御により、作業台7をブーム5の起伏面内において水平方向に移動させる場合を説明する。まず、図3に示す領域Q内において点Gで示す位置に作業台7が位置しておりブーム5の地上揚程hが小さい場合に、現在位置Gから水平方向に作業台7を移動させる場合を説明する。
この場合においては、作業台7に搭乗する作業者がブーム操作装置11のモード切換スイッチ13をHVモードの側に切り換えて操作レバー12の操作を開始すると、ブーム操作装置11からの操作信号を受けたコントローラ30が油圧ユニット40に制御信号を出力し、起伏シリンダ52および伸縮シリンダ53が組み合わされて伸縮動することで、作業台7が水平方向(図で左右いずれかの方向)に移動し始める。また、起伏角検出器21と伸長量検出器22とから検出されたブーム5の起伏角度および伸長量から、位置算出回路31がブーム5の先端の現在位置Iを作業台7の移動中時々刻々と算出する。そして、図7に示すようなブーム5の先端の領域Qに対する位置関係により、限界位置算出回路33が、位置算出回路31により算出されるブーム5の先端の位置と、ブーム5の最小伸縮限界長Lmin(そのときのブーム5の先端の位置を点Iで示す)と、最大伸縮限界長Lmax(そのときのブーム5の先端の位置を点Jで示す)とから最小作動限界半径Rmin1および最大作動限界半径Rmaxを算出する。
ここで、最小作動限界半径Rmin1および最大作動限界半径Rmaxはそれぞれ、以下の演算式で算出される。
Figure 2005075577
Figure 2005075577
図7に示すように、作業台7が点Gから図において左動するように移動する場合には、伸縮シリンダ53の最小ストロークから決まる限界線QLminと点Iで交わり、点Gから右動する場合には、伸縮シリンダ53の最大ストロークから決まる限界線QLmaxと点Jで交わる。このため、上式(5)および(6)のように、最小作動限界半径Rmin1は、ブーム5の最小伸縮限界長Lminに基いて算出され、最大作動限界半径Rmaxは、ブーム5の最大伸縮限界長Lmaxに基いて算出される。
そして、起伏角検出器21と伸長量検出器22とから検出された検出値に基いて位置算出回路31によりブーム5の作動中に時々刻々算出されるブーム5の先端が、算出された作動限界半径に達する前に、移動速度制御回路35がブーム5の作動速度を減速させる。このとき、ブーム5の先端が点Gから水平に(地上揚程hを保持して)図において左動するように作業者がブーム操作装置11の操作レバー12を操作している場合には、ブーム操作装置11からの操作信号に応じて移動方向検出回路34がブーム5の作業半径rが小さくなる方向にブーム5の先端が作動しているものと検出し、ブーム5の先端が限界線QLminと交わる点Iからブーム5先端の作動速度に応じて決まる所定の長さ分だけ手前の近傍移動範囲内に達したときに、移動速度制御回路35が起伏制御バルブ42および伸縮制御バルブ43のバルブ開度を小さくするように制御して、ブーム5の作動方向(点Iへの方向)の作動速度を減速させる。
一方、ブーム5の先端が点Gから水平に(地上揚程hを保持して)図において右動するように作業者がブーム操作装置11の操作レバー12を操作している場合には、ブーム操作装置11からの操作信号に応じて移動方向検出回路34がブーム5の作業半径rが大きくなる方向にブーム5の先端が作動しているものと検出し、ブーム5の先端が限界線QLmaxと交わる点Jからブーム5先端の作動速度に応じて決まる所定の長さ分だけ手前の近傍移動範囲内に達したときに、移動速度制御回路35が起伏制御バルブ42および伸縮制御バルブ43のバルブ開度を小さくするように制御して、ブーム5の作動方向(点Jへの方向)の作動速度を減速させる。
次に、図3に示す領域Q内において点Kで示す位置に作業台7が位置しておりブーム5の地上揚程hが大きい場合に、ブーム5をある方向に旋回させた状態でブーム5の地上揚程hを一定に保持したままブーム5を作動させる水平垂直作動制御により、作業台7を図8の点Kで示すような現在位置からブーム5の起伏面内において水平方向に移動させる場合を説明する。
この場合は、図8に示すようなブーム5の先端の領域Qに対する位置関係により、限界位置算出回路33が、位置算出回路31により算出されるブーム5の先端の位置と、ブーム5の最大起伏限界角θmax(そのときのブーム5の先端の位置を点Mで示す)、もしくはブーム5の最大伸縮限界長Lmax(そのときのブーム5の先端の位置を点Nで示す)とから最小作動限界半径Rmin2および最大作動限界半径Rmaxを算出する。
ここで、最大作動限界半径Rmaxは上記の(6)式で算出され、最小作動限界半径Rmin2は以下の演算式で算出される。
Figure 2005075577
図8に示すように、作業台7が点Kから図において左動するように移動する場合には、起伏シリンダ52の最大ストロークから決まる限界線Qθmaxと点Mで交わり、点Kから右動する場合には、伸縮シリンダ53の最大ストロークから決まる限界線QLmaxと点Nで交わる。このため、上式(6)および(7)のように、最小作動限界半径Rmin1は、ブーム5の最大起伏限界長θmaxに基いて算出され、最大作動限界半径Rmaxは、ブーム5の最大伸縮限界長Lmaxに基いて算出される。
図8において、ブーム5の先端が点Kから水平に(地上揚程hを保持して)図において左動するように、作業者がブーム操作装置11の操作レバー12を操作している場合には、ブーム操作装置11からの操作信号に応じて移動方向検出回路34がブーム5の作業半径rが小さくなる方向にブーム5の先端が作動しているものと検出する。そして、位置算出回路31によりブーム5の作動中に時々刻々算出されるブーム5の先端が、限界線Qθmaxと交わる点Mの位置からブーム5先端の作動速度に応じて決まる所定の長さ分だけ手前の近傍移動範囲内に達したときに、移動速度制御回路35が、起伏制御バルブ42および伸縮制御バルブ43のバルブ開度を小さくするように制御して、ブーム5の作動方向(点Mへの方向)の作動速度を減速させる。一方、ブーム5の先端が点Kから水平に(地上揚程hを保持して)右動する場合には、ブーム5の先端が、限界線QLmaxと交わる点Nのからブーム5先端の作動速度に応じて決まる所定の長さ分だけ手前の近傍移動範囲内に達したときに、移動速度制御回路35が、ブーム5の作動方向(点Nへの方向)の作動速度を減速させる制御を行う。
なお、これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施例では、ブーム5をある方向に旋回させた状態で、ブーム5の地上揚程hを一定に保持したまま、作業台7をブーム5の起伏面内において水平方向に移動させるようにブーム5を作動させる水平垂直作動制御を説明したが、必ずしも上述の実施例に限られるわけではなく、旋回モータ51、起伏シリンダ52および伸縮シリンダ53を組み合わせて作動させる制御を行うことで、ブーム5の旋回動を含んだ水平垂直作動制御により作業台7を所望もしくは任意の方向における水平方向に移動させる場合であってもよい。このような場合でも、位置算出回路31が、起伏角検出器21、伸長量検出器22および旋回角検出器23により検出される検出値からブーム5の先端もしくは作業台7の位置を算出し、ブーム5の作動限界半径にブーム5の先端(作業台)が到達する前における近傍移動範囲内において作業台7の移動方向の速度を減速させる制御を行うことことで、作業台7を作業者にとって快適に停止させることができる。
本発明に係る高所作業車のブーム作動制御装置を備える高所作業車の斜視図である。 本発明に係る高所作業車のブーム作動制御装置を示すブロック図である。 ブームの作動領域を表した上記高所作業車の背面図である。 ブームの作動を表した上記高所作業車の背面図である。 上記ブーム作動制御装置によりブームの作動速度を制御する場合のブーム高さとブーム作動速度との関係を示す図である。 ブームの作動を表した上記高所作業車の背面図である。 ブームの作動を表した上記高所作業車の背面図である。 ブームの作動を表した上記高所作業車の背面図である。
符号の説明
1 高所作業車
2 車体
5 ブーム
5a 基端ブーム(ブーム)
5b 中間ブーム(ブーム)
5c 先端ブーム(ブーム)
7 作業台
11 ブーム操作装置(水平垂直作動操作手段)
12 ブーム操作レバー(水平垂直作動操作手段)
13 モード切換スイッチ(水平垂直作動操作手段)
21 起伏角検出器(起伏限界検出手段)
22 伸長量検出器(伸縮限界検出手段)
23 旋回角検出器(旋回角検出手段)
31 位置算出回路(位置算出手段)
32 水平垂直作動制御回路(水平垂直作動制御手段)
33 限界位置算出回路(限界位置算出手段)
34 移動方向検出回路(移動方向検出手段)
35 移動速度制御回路(移動速度制御手段)
60 ブーム作動制御装置

Claims (2)

  1. 走行可能な車体上に起伏、伸縮動自在に取り付けられたブームと、前記ブームを起伏動させる起伏アクチュエータと、前記ブームを伸縮動させる伸縮アクチュエータと、前記ブームの先端部に取り付けられた作業台と、前記作業台を水平方向もしくは垂直方向に移動させる操作を行うための水平垂直作動操作手段と、前記水平垂直作動操作手段の操作に応じて前記作業台を前記水平方向もしくは前記垂直方向に移動させるように前記ブームの起伏、伸縮動の制御を行う水平垂直作動制御手段とを備えた高所作業車のブーム作動制御装置であって、
    前記起伏アクチュエータの機械的な作動限界を検出する起伏限界検出手段と、
    前記伸縮アクチュエータの機械的な作動限界を検出する伸縮限界検出手段と、
    前記起伏限界検出手段と前記伸縮限界検出手段とにより検出される検出値から前記ブーム先端もしくは前記作業台の位置を算出する位置算出手段と、
    前記起伏アクチュエータもしくは前記伸縮アクチュエータの機械的な作動限界による前記ブームの起伏限界角もしくは伸縮限界長のどちらか先に限界に達する前記ブーム先端もしくは前記作業台の位置から前記ブームの作動限界高さもしくは作動限界半径を限界位置として算出する限界位置算出手段と、
    前記水平垂直作動操作手段からの操作信号に基いて前記作業台の移動方向を検出する移動方向検出手段と、
    前記位置算出手段により得られる前記ブーム先端もしくは前記作業台の位置と、前記移動方向検出手段により得られる前記移動方向とから、前記作業台が前記移動方向における前記限界位置に達する前における近傍移動範囲内において前記作業台の前記移動方向への移動速度を減速させる移動速度制御手段とを有することを特徴とする高所作業車のブーム作動制御装置。
  2. 前記車体上に前記ブームが旋回動自在に取り付けられ、前記水平垂直作動操作手段の操作に応じて前記作業台を前記水平方向に移動させるように前記ブームの起伏、旋回、伸縮動の制御を行う水平垂直作動制御手段を備えた高所作業車のブーム作動制御装置であって、
    前記ブームの旋回角度を検出する旋回角検出手段を備え、
    前記位置算出手段が、前記起伏限界検出手段、前記伸縮限界検出手段および前記旋回角検出手段により検出される検出値から前記ブーム先端もしくは前記作業台の位置を算出し、
    前記移動速度制御手段は、前記位置算出手段により得られる前記ブーム先端もしくは前記作業台の位置と、前記移動方向検出手段により得られる前記移動方向とから、前記作業台が前記移動方向における前記限界位置に達する前における近傍移動範囲内において前記作業台の前記移動方向への移動速度を減速させることを特徴とする請求項1に記載の高所作業車のブーム作動制御装置。
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