JP4286951B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技に必要な複数の図柄を可変表示する可変表示手段と、該可変表示装置の可変表示を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)等の制御手段とを備えたスロットマシン、パチンコ遊技機その他の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、スロットマシン或いはパチスロと称される遊技機は、正面の表示窓内に複数の図柄を表わした回転リールを複数配列することで機械的に構成した可変表示装置、或いはリール上の図柄を画面に表示することで電気的に構成した可変表示装置を有する。遊技者のスタート操作に応じて、制御手段が可変表示装置を駆動して各リールを回転させることにより、図柄を可変表示させ、一定時間後自動的に或いは遊技者の停止操作により、各リールの回転を順次停止させる。この時、表示窓内に現れた各リールの図柄が所定の組み合わせ(入賞図柄)になれば、メダル、コイン等の遊技媒体を払い出すことで遊技者に利益を付与するものである。
【0003】
現在主流の機種においては、複数種類の入賞がある。特に、所定の入賞図柄になった場合には、1回のコインの払い出し(小役入賞)に終わらず、所定の期間、通常行われる「一般遊技」よりも条件の良い遊技が与えられて、遊技者に、より多くの利益を与える入賞役が設けられている。このような入賞役として、遊技者に相対的に大きい利益を与える遊技が所定回数行える特別増加入賞(「ビッグボーナス」と称し、以下「BB」と略記する)、及び遊技者に相対的に小さい利益を与える遊技を所定回数行える入賞(「レギュラーボーナス」と称し、以下「RB」と略記する)がある。
【0004】
BB又はRBを示す入賞図柄になると、それぞれの入賞に対応する遊技状態としてBB遊技又はRB遊技をそれぞれ所定期間行うことができる。ここで、BB遊技は、通常、RB遊技とBB一般遊技とで構成される。BB一般遊技中に後述する再遊技入賞を示す図柄が停止したとき、BB一般遊技が中段し、RB遊技が開始され、これが所定回数繰り返される。
【0005】
他に、一般にリプレイと称され、遊技者に微小の利益を与える再遊技入賞がある。この再遊技入賞となると、遊技者は、コインを消費することなく次回の遊技を行うことができる。
【0006】
また、現在主流の機種において、回転リールが停止した時に入賞図柄が表示部の有効ライン上に揃うのは、原則として、遊技機の内部抽選で入賞した場合(具体的には、マイコンでの乱数抽出による抽選で所定の入賞役に当選したとき)である。これは、遊技者の停止操作(タイミング)だけで停止時の図柄を決定すると、遊技者の熟練度によって遊技の結果(勝敗)が決まってしまい、遊技者の技量のみが強調されて遊技の健全さが損なわれると共に、遊技店にとっても遊技機からのコイン払出率等の管理が困難になるという間題を解決するためである。
【0007】
従って、遊技者が停止操作できるタイプの遊技機(例えば、停止ボタンを備えた、いわゆるパチスロ機)でも、原則として内部抽選で入賞役に当選しなければ、遊技者がどのように停止操作をしても、入賞図柄を有効ライン上に揃えることはできず、遊技者の技量が遊技の結果に現れにくい遊技機となっている。
【0008】
しかしながら、上記の遊技機では、遊技者の熟練度が高くなればなるるほど、その技量が遊技結果に反映しなくなり、遊技の魅力がそがれてしまうという間題がある。
【0009】
そこで、一定の条件下で遊技者の停止操作に応じた遊技結果が得られるようにした遊技機が開発された。その一例が、特公平5−74391号公報に開示されている。これは、上記のようなスロットマシンにおいて、遊技中所定の条件が達成された時には、予め定めたゲーム回数分、複数のリールの一部又は全部について内部抽選による停止制御を中止するようにしたものである。この中止期間(これを「チャレンジタイム」と称し、以下「CT」と略記する)中は、遊技者の停止操作のタイミングでリール停止時の表示態様(図柄の組み合わせ)が決定されるので、遊技結果に遊技者の技量が反映する。すなわち、CT中は、内部抽選による判定の有無を問わず、遊技者の停止操作に応じて小役図柄を揃えることができる(いわゆる、「目押し操作」ができる)期間である。また、CT以外は、従来通り内部抽選による停止制御が行われるので、技量の乏しい遊技者でも、ある程度の入賞は確保される。以下、CT中の遊技を「CT遊技」と称する。
【0010】
また、「CT」中は、遊技者が獲得し易い小さい入賞(小役)についての判定は行わず、遊技者が獲得し難い大きな入賞についての判定は行う方式もある。この「CT」は、所定の発生条件が成立した時に始まり、所定の解除条件(以下、CT解除条件という)が成立した時に終了する。
【0011】
CT解除条件は、例えばCT遊技が所定回数(例えば150回)行なわれたこと、或いはCT中に遊技者の獲得した遊技媒体の獲得枚数からCT遊技のために消費した遊技媒体の枚数を差し引いた「純増数」が所定数(例えばメダル200枚)に達したこと等である。遊技者は、CT遊技を有利に進めるために、CT遊技の遊技回数をできる限り消化し、例えば、CT遊技の可能回数が残っている状態で純増数が解除条件である所定数に達しないようにして、CT遊技中における大きな入賞の抽選の回数を多くしようと試み、且つCT遊技が所定回数に達したときの純増数を上記所定数の上限に近づけようと試みる。
【0012】
ところが、上記のような「CT」を設けた場合でも、遊技者、特に初心者はCTを明確に認識せず、或いは認識したとしても、その利点をいかすことなく「CT遊技」を終了してしまいがちで、遊技を有利に進めることができなかった。
【0013】
また、熟練者の場合は、CT解除条件ばかりを気にして、遊技を落ち着いて楽しむことができず、CTに対する興味を失うこととなる。CT中に遊技を有利に進めるには、CT解除条件に関する現在の遊技の進行状態(例えば、CT遊技が開始してからの遊技回数及び純増数)とCT解除条件とを常に意識していなくてはならないからである。
【0014】
そこで、上記純増数を遊技者に対して直接表示することは遊技機に対する規制の一つとして禁止されているという現状において、未熟練者でもCTを明確に認識して遊技できると共に、CT中の予め定めた状況(純増数が上限に近づいている状況等)になった時は、それをランプや音で遊技者に報知する遊技機が開発された(特開平10−277246号)。具体的には演出ランプや停止ボタンを点滅させたり、特定の音を発生させたりして、報知するようにしている。従って、熟練した遊技者は、遊技を有利に進行するために、これらの報知を参考に、CT遊技をすべて消化しつつ純増数が上限となるように遊技を調整する手法(CTMAX打法という)を試みるようになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなランプの点滅では、たとえ点滅態様に変化があるとしても、上記BB等の大当り遊技中であることを示しているのか、或いはCT中の純増数が上限に近づいていること等のCTに関する状況を示しているのかが判別し難い。また、特定音で報知する場合においても、遊技場の喧騒の中では認識し難い。このため、遊技の進行を有利に進められないことがあった。
【0016】
特に初心者は、前記点滅態様等が変化したことを認識したとしても、この変化をどのように遊技にいかしたらよいのかがわからないことがある。このとき、この遊技者は、何らかの図柄の停止操作を行うべきであると認識するが、どの図柄の停止操作すべきかがわからない状態に陥る。このため、遊技中に得ることができた利益を逃しているのではないかと不安になり、遊技に対する興趣が薄らいでしまうこととなる。
【0017】
本発明の目的は、遊技者が有利に遊技を進めることができるように停止操作すべき図柄を示唆する表示を行う遊技機を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様は、遊技に必要な複数の図柄を可変表示する可変表示手段と、その可変表示の停止時に表示すべき態様を決定し、その決定に基づいて可変表示を停止制御する制御手段とを備えた遊技機において、遊技者が遊技を有利に進めることができるように停止操作すべき図柄を示唆する表示を行う視覚的表示手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
第2の態様では、制御手段は、可変表示の停止時に表示される図柄態様が遊技者にとって有利な図柄態様(例えば、入賞図柄の組合せ)となることを許可するか否かの判定と遊技者の停止操作のタイミングとによって、可変表示の停止時に表示すべき態様を決定することを特徴とする。
【0020】
第3の態様は、遊技に必要な複数の図柄を可変表示する可変表示手段と、該可変表示手段の可変表示を制御する制御手段とを備えた遊技機において、制御手段により、その決定に基づいて可変表示を停止制御するが、遊技中所定の発生条件が成立してから所定の解除条件が成立するまでの期間中は、前記決定に基づいた停止制御を行わず、遊技者の停止操作に応じて可変表示を停止するように構成されると共に、当該期間中、遊技者が遊技を有利に進めることができるように停止操作すべき図柄を示唆する表示を行い、予め定めた状況になったときに、前記図柄を示唆する表示の表示態様が変化する視覚的表示手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
第4の態様では、制御手段は、可変表示の停止時に表示される図柄態様が遊技者にとって有利な図柄態様となることを許可するか否かの判定と遊技者の停止操作のタイミングとによって、可変表示の停止時に表示すべき態様を決定し、前記期間中は、前記判定を行わず或いは前記判定を行ってもその結果にかかわらず、遊技者の停止操作に応じた停止制御を行うことを特徴とする。
【0022】
本発明の第5の態様では、遊技に必要な複数の図柄を可変表示する可変表示手段と、この可変表示手段の可変表示を制御する制御手段とを備えた遊技機において、制御手段により、その決定に基づいて前記可変表示を停止制御するが、遊技中所定の発生条件が成立してから所定の解除条件が成立するまでの期間中は、予め定めた第1の入賞役についてのみ前記決定に基づいた停止制御を行い、予め定めた第2の入賞役については前記決定に基づいた停止制御を行わず、遊技者の停止操作に応じて可変表示を停止するように構成されると共に、この期間中、遊技者が遊技を有利に進めることができるように停止操作すべき図柄を示唆する表示を行い、予め定めた状況になったときに、前記図柄を示唆する表示の表示態様が変化する視覚的表示手段を備えたことを特徴とする。ここで、前記期間がCTである場合、第1の入賞役は、遊技者に相対的に大きい利益を与える入賞役のBB又はリプレイであり、第2の入賞役は、BB及びリプレイ以外の小役である。
【0023】
本発明の第6の態様では、制御手段は、可変表示の停止時に表示される図柄態様が遊技者にとって有利な図柄態様となることを許可するか否かの判定と遊技者の停止操作のタイミングとによって、可変表示の停止時に表示すべき態様を決定し、前記期間中は、第2の入賞役については、前記判定を行わず或いは前記判定を行ってもその結果にかかわらず、遊技者の停止操作に応じた停止制御を行うことを特徴とする。
【0024】
本発明の第7の態様では、予め定めた状況は、前記期間中に遊技者が獲得した遊技媒体の数から遊技のために消費した遊技媒体の数を差し引いて得られる純増数が所定数に達したことであるとする。
【0025】
本発明の第8の態様では、視覚的表示手段は、色によって前記図柄を示唆する表示を行うことを特徴とする。
【0026】
本発明の第9の態様では、視覚的報知手段は、電気的画像表示装置で構成され、この電気的画像表示装置に表示される画像によって前記図柄を示唆する表示を行うことを特徴する。
【0027】
本発明の第10の態様では、視覚的報知手段は、色を変えることのできる表示素子によって構成されることを特徴とする。
【0028】
本発明の第11の態様では、画像は、遊技者が停止操作を行う上で参酌するべき入賞役の図柄が表示されることを特徴とする。
【0029】
【作用及び効果】
本発明の第1の態様によれば、遊技者は、視覚的表示手段により停止操作すべき図柄の示唆を受けるので、この示唆に従って、図柄の停止操作を行うことにより遊技を有利に進めることができる。
【0030】
第2の態様では、制御手段は、可変表示の停止時に表示される図柄態様が遊技者にとって有利な図柄態様となることを許可するか否かの判定(例えば乱数抽出による抽選で入賞か外れかを判定すること)と、遊技者の停止操作のタイミングとによって、可変表示の停止時に表示すべき態様を決定する。より具体的には、可変表示の停止時に表示される図柄態様は、制御手段による判定処理で入賞と判定されたならば、遊技者が入賞図柄が揃うようにタイミングよく停止操作を行えば、入賞図柄になり、遊技者の停止操作のタイミングがよくなければ入賞図柄にはならない。すなわち、遊技者の技量が反映される。
【0031】
第3の態様では、前記期間が特にCTである場合、このCT中、停止操作すべき図柄を示唆する表示は、予め定めた状況になったときに変化する。予め定めた状況とは、CT遊技の回数又は純増数がそれぞれ所定の数になったときとすれば、遊技者は、この変化に従って図柄の停止操作を行うことによりCT中の遊技を有利に進めることが容易にできる。
【0032】
例えば、CT解除条件として、純増数が200でCT遊技が150回である場合、純増数が200に近くなったとき、純増数が200に達しないような、払い出し枚数の少ない図柄を示唆する表示に変化させる。そこで、遊技者はこの表示が示唆する図柄を停止すべき操作をすることにより、CT遊技を150回消化し、且つ純増数を200まで極力近づけるという遊技の進行が可能になる。
【0033】
このように、遊技者は、停止操作すべき図柄を示唆する表示に従えば、容易に有利な遊技を進めることができると共に、CTの解除条件に関する現在の遊技の進行状態とCT解除条件とを意識することなく、リラックスしてCT遊技に臨むことができる。また、初心者の場合、CTを明確に認識しなくとも、停止操作すべき図柄を示唆する表示に従うことにより、不利益を受けることなく有利に遊技を進めることができる。
【0034】
第4の態様では、上記第3の態様において、制御手段は、前記期間中でなければ(すなわち一般遊技中)、可変表示の停止時に表示される図柄態様が遊技者にとって有利な図柄態様となることを許可するか否かの判定と遊技者の停止操作のタイミングとで、可変表示の停止時に表示すべき態様を決定することにより、一般遊技中でも遊技者の技量が反映される。
【0035】
一方、前記期間中、制御手段は前記決定に基づいた停止制御を行わないが、一般遊技中、上記の判定と遊技者の停止操作のタイミングとで可変表示停止時の表示態様を決定するのに対して、前記期間中は、上記判定を行わず或いは判定を行ってもその結果にかかわらず、遊技者の停止操作に応じた停止制御を行うようにする。これにより、遊技者の技量を反映した遊技が行われる。
【0036】
第5の態様では、例えば、前記期間がCTであれば、このCT中、第2の入賞役(小役)については前記決定に基づいた停止制御を行わず、遊技者の停止操作に基づく停止制御を行うが、相対的に大きな利益を与える第1の入賞役(例えばBB又はリプレイ)については、前記決定に基づいた停止制御を行うので、より遊技の平等性に重きを置いた遊技が可能となる。すなわち、相対的に大きな入賞役(BB等)や出現頻度が高い入賞役(リプレイ等、一般的にはBB当選確率1/250、小役1/50程度に対してリプレイ1/7程度)までも乱数抽選による停止制御を中止するとなると、遊技の熟練度による格差が大きくなってしまうが、相対的に小さな入賞役の停止制御のみを中止するようにすれば、比較的格差を小さくすることができる。
【0037】
第6の態様では、上記第5の態様において、制御手段は、一般遊技中、可変表示の停止時に表示される図柄態様が遊技者にとって有利な図柄態様となることを許可するか否かの判定と遊技者の停止操作のタイミングとで、可変表示の停止時に表示すべき態様を決定することにより、一般遊技中でも遊技者の技量が反映される。一方、前記期間中、第2の入賞役(小役)については、上記判定を行わず或いは判定を行ってもその結果にかかわらず、遊技者の停止操作に応じた停止制御を行うことにより、遊技者の技量を反映した遊技が行われる。
【0038】
本発明の第7の態様によれば、視覚的表示手段は、色によって図柄を示唆する表示を行うので、遊技者は停止操作すべき図柄を視覚的に容易に識別でき、より確実に有利に遊技を進めることができる。
【0039】
本発明の第8の態様によれば、視覚的表示手段は、色を変えることができる表示素子によって構成されているので、遊技者に対して、色の変化を認識させる表示が容易に実現できる。例えば、表示素子として3色発光ダイオード(LED)を利用すれば、色の変化が識別し易く、遊技者は示唆されている図柄を確実に認識できる。
【0040】
本発明の第9の態様によれば、視覚的表示手段は、電気的画像表示装置で構成されているので、この電気的画像表示装置に表示される画像によって前記図柄を示唆する表示をする場合、より具体的な表示が可能となる。
【0041】
そして、この電気的画像表示装置に表示される画像が、遊技者が停止操作を行う上で参酌すべき入賞役の図柄の表示であれば、遊技者が目押し操作をするときにどの図柄を狙うべきかを画像として表示する。それらの画像は、リール上に配置された図柄と関連する図柄を表示するので、ランプや7セグメントLEDによる表示に比べて、直感的かつ具体的に遊技状態を把握できる。
【0042】
【発明の実施の形態】
スロットマシンの本体部1の前面にはフロントドア2が軸着され、そのフロントドア2のパネル表示部2aには縦長矩形の表示窓4L,4C,4Rが設けられ、表示窓4L,4C,4Rには水平に3本、斜めに2本の入賞ライン8が設けられ、これらの入賞ラインは表示窓4L,4C,4Rの左右に設けられている有効化ランプ9で結ばれている。これらの入賞ラインは、後述の1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13を操作することにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化され、有効化された入賞ラインは、有効化ランプ9の点灯で表示される。
【0043】
パネル表示部2aの内側には、各々の外周面に複数種類の図柄(以下、シンボルという)から成るシンボル列が描かれた3個のリール3L,3C,3Rが回転自在に設けられ、可変表示部を形成している。各リール3L,3C,3Rのシンボルは表示窓4L,4C,4Rを通して観察できるようになっている。
【0044】
表示窓4L,4C,4Rの下方に水平面を有する台座部10が形成され、その左側から、1回の押しボタン操作によりクレジットされているメダルのうち1枚だけをゲームに賭けるための1−BETスイッチ11、2枚だけをゲームに賭けるための2−BETスイッチ12、及び1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数のメダルを賭けるための最大BETスイッチ13が設けられている。これらのBETスイッチを操作することで、前述のとおり、所定の入賞ライン8が有効化される。また、台座部10の右側にはメダル投入口5が設けられている。
【0045】
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者の操作により上記リール3L,3C,3Rを回転させ、表示窓4L,4C,4の図柄の移動を開始するためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
【0046】
台座部10の前面部中央には、表示窓4L,4C,4R内を移動する3列のリール3L,3C,3Rをそれぞれ停止させるために、遊技者が操作する3個の停止ボタン7L,7C,7Rが設けられている。各停止ボタンは光源を内蔵しているか、或は、光の照射により、発光可能に構成されている。従って、停止ボタン7L,7C,7Rは、各光源の点灯、点滅、消灯などの動作により、種々の演出及び情報の表示が可能である。
【0047】
スタートレバー6の左側には、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ14が設けられている。このC/Pスイッチ14の切換えにより、正面下部のメダル払出口15からメダルが払い出され、払い出されたメダルはメダル受け部16に溜められる。このメダル受け部16の後方には、音発生手段として内部に収納されたスピーカ42(図2)から発生した音を外部へ出すための透音口17が設けられている。
【0048】
パネル表示部2aの正面の表示窓4L,4C,4Rの上方には入賞に対してどれだけのメダルが払い出されるかを示す配当表が表示される表示面22が設けられ、その上端の縁は発光可能な演出ランプ23が形成されている。演出ランプ23は多数のLEDからなり、点灯、点滅、消灯などの動作により、種々の演出及び情報の表示が可能である。
【0049】
表示窓4Rの右側には、CT突入報知ランプ20が設けられ、その点灯によってCTに突入することを報知する。CT突入報知ランプ20の下方には、7セグメントLEDで構成されるクレジット表示カウンタ18と払出し表示カウンタ19とが設けられる。クレジット表示カウンタ18は、現在クレジットされているメダル数を表示し、払出し表示カウンタ19は、払い出されたメダル数を表示する。なお、これらの表示手段としては、LEDに限らず、LCD(液晶)素子、その他任意のものを使用できる。
【0050】
また、表示窓4L,4C,4Rの下方には、ボーナス/CTカウンタ表示器21が設けられている。このボーナス/CTカウンタ表示器21は、3色(赤色,橙色,緑色)のいずれかに変色可能な3色LEDからなり、点灯、変色、消灯などの動作により、CT中の純増数(本実施例では遊技媒体としてメダルを用いるので、以下「純増枚数」という)のカウント数が報知される。
【0051】
また、ボーナス/CTカウンタ表示器21は、LEDに代えて液晶表示装置等の電気的画像表示装置で構成してもよい。なお、これについては、後述する。
【0052】
図2は、スロットマシン1における遊技処理動作を制御する制御手段と、これに電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)とを含む回路構成を示す。
【0053】
この場合、制御手段は、マイコン30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイコン30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を含み、CPU31に、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及び乱数サンプリング回路37とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、マイコン30内で、すなわちCPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及び乱数サンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
【0054】
マイコン30のROM32には、スタートレバー6を操作するごとに行われる乱数サンプリングによる乱数の判定時に参照される各種判定テーブルが格納されている。
【0055】
図2の回路において、マイコン30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、前記リール3L,3C,3Rをそれぞれ回転駆動するステッピングモータ49L,49C,49R、有効化ランプ9、クレジット表示カウンタ18、払出し表示カウンタ19、CT突入報知ランプ20、ボーナス/CTカウンタ表示器21、演出ランプ23、遊技媒体のメダルを収納するホッパー(払い出しのための駆動部を含む)40、及びスピーカ42がある。更に、ホッパー駆動回路41、スピーカ駆動回路43、モータ駆動回路44、ランプ駆動回路45、及びCTカウンタ表示器駆動回路47がI/Oポートを介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
【0056】
また、マイコン30が制御信号を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、メダル投入口5に投入されたメダルを検出するメダルセンサ5S、スタートレバー6の操作を検出するスタートスイッチ6S、C/Pスイッチ14、各停止ボタン7L,7C,7Rの操作に応じて停止信号を発生するリール停止信号回路46、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リールの位置を検出するための信号をCPU31へ供給するリール位置検出回路(図示省略)、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払い出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する払出完了信号回路(図示省略)がある。これらも、I/Oポートを介してCPU31に接続されている。
【0057】
図2の回路において、乱数発生器36は、所定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数は、ROM32内に格納されている入賞役等を決定するための入賞判定テーブルにおいて、どの数値範囲に属するかが判定され、判定結果に基づく信号を発生する。
【0058】
リール3L〜3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ18L,18C,18Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM33の所定エリアに書き込まれる。リール3L〜3Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路を介してCPU31に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。これにより、RAM33内には、各リール3L〜3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
【0059】
上記のようなリール3L〜3Rの回転位置とシンボルとを対応づけるために、シンボルテーブルが、ROM32内に格納されている。このシンボルテーブルの模式図を図3に示す。このシンボルテーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リールの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられたシンボルを示すシンボルコードとが対応づけられている。
【0060】
更に、ROM32内には、入賞シンボル組合せテーブルが格納されている。この入賞シンボル組合せテーブルでは、入賞となるシンボルの組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表わす入賞判定コードとが対応づけられている。
【0061】
上記の入賞シンボル組合せテーブルは、第1リール3L、第2リール3C、及び第3リール3Rの停止制御時、及び全リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。ただし、有効として扱われる入賞ラインは予め決められており、例えば、メダルを3枚投入すれば5本の入賞ライン全てが有効化されるが、入賞の種類によっては、そのシンボルの組合せが所定の入賞ライン以外で得られたとしても無効となる場合がある。
【0062】
また、ROM32には、ボーナス/CTカウンタ表示器21の表示態様を決定するためのデータとして、予め定めた条件と表示態様とを関係づけるためのテーブル格納されている。このテーブルにより、各遊技の状況に応じたボーナス/CTカウンタ表示器21の表示態様が決定される。
【0063】
また、ROM32には、リール停止時にシンボルの組合せに基づいて発生する音や演出ランプ23の表示態様を決定するためのデータとして、入賞シンボル組合せテーブルと音の種類とを関係づけるためのテーブルも格納されている。このテーブルにより全リール停止後の入賞確認の際に音の種類も決定される。
【0064】
さらに、このROM32には、このスロットマシン1でゲームが実行される際のプログラム(シーケンスプログラム)が格納されている。
【0065】
このような乱数サンプリングに基づく抽選処理において当選し、入賞役が決定した場合には、CPU31は、遊技者がストップボタン7L,7C,7Rを操作した時にリール停止信号回路46から送られる操作信号に応じて、当選した入賞役の種類に対応したシンボル表示位置へのリール3L,3C,3Rの停止制御を許可する信号をモータ駆動回路44に送る。そして、CPU31は、リール3L,3C,3Rが上記入賞役に対応したシンボル表示位置で停止したことを入賞シンボル組合せテーブルに基づいて確認すれば、払い出し指令信号をホッパー駆動回路41に供給してホッパー40から所定個数のメダルの払出しを行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー40から払い出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された枚数データに達した時に、メダル払出完了信号がCPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動を停止し、メダルの払い出し処理を終了する。
【0066】
上記抽選処理では、ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、リプレイ及び小役のいずれかの入賞役の決定又は外れの決定、さらにはCTを発生させるか否かの決定が行われる。なお、CTを発生させるか否かについては、予め一種の入賞役として、BBとCTの組合せ(CT付BB)を定めておくようにしてもよい。
【0067】
本実施例のスロットマシン1においては、スタートレバー6を操作する度に乱数サンプリングにより、入賞役を決定するための抽選処理が行なわれ、いずれかの入賞役に決定すれば、マイコン30はその決定した入賞役に応じた停止制御を行う。
【0068】
ここで一つ注意すべき点は、入賞(遊技者に実際にメダルが払い出されること)を達成するためには2つの条件、▲1▼乱数サンプリングによる抽選処理において当選すること(内部当選という)、▲2▼遊技者が内部当選した入賞役に該当するシンボルを引き込める位置(タイミング)で停止操作を行うこと、の2つの条件が満たされなければならないということである。
【0069】
つまり、ある入賞役についての内部当選があったとしても、その内部当選で入賞が保証されたわけではなく、入賞ライン上に当選した入賞役に該当するシンボルを停止させてもよいという許可(以下「停止許可」という)を与えたにすぎないということである。
【0070】
具体的には、
(1)抽選処理において当選、かつ当選した入賞役に該当するシンボルを引き込める位置(タイミング)で停止操作した場合、
(2)抽選処理において当選、かつ当選した入賞役に該当するシンボルを引き込めない位置(タイミング)で停止操作した場合、
(3)抽選処理において不当選、かつ当選した入賞役に該当するシンボルを引き込める位置(タイミング)で停止操作した場合、
(4)抽選処理において不当選、かつ当選した入賞役に該当するシンボルを引き込めない位置(タイミング)で停止操作した場合、
の4つのパターンにおいて、(1)及び(2)は内部当選に該当するが、(1)のように入賞役に該当するシンボルを引き込める位置で停止操作すれば「入賞」となるが、(2)のように入賞役に該当するシンボルを引き込める位置で停止操作しなければ、内部当選していても「入賞」とはならない。
【0071】
また、(3)のように内部当選しなかった場合(内部不当選)は、たとえ入賞役に対応するシンボルを引き込める位置で停止操作したとしても、入賞ライン上から入賞役に該当するシンボルを外す制御(内部不当選ということは、停止許可されていないから)マイコン30において行なわれ、入賞することはない。従って、(4)も入賞することはない。
【0072】
つまり、内部当選していれば、入賞役に該当するシンボルを引き込める位置で停止操作することで、(3)のような結果になることはない。
【0073】
図4は、各入賞役に対応するシンボルの組合せと各入賞役のメダル配当枚数を示す。
【0074】
シンボル組合せ(i),(ii),(vii)は、内部当選した場合のみ停止許可される第1の入賞役を表わし、これらは、相対的に大きい利益が与えられる入賞役である。また、シンボル組合せ(iii)〜(vi)は、CT中、乱数抽選を行うかどうかに関わらず、乱数抽選結果を反映させないで遊技者の停止操作に応じた停止制御を可能とする第2の入賞役で、いわゆる小役を表わしている。
【0075】
シンボル組合せ(i)は、シンボル「白7」(図3のシンボル50)が3つ揃った場合で、シンボル組合せ(ii)は、シンボル「青7」(図3のシンボル51)が3つ揃った場合で、いずれもBB入賞を示す。
【0076】
シンボル組合せ(iii)は、シンボル「帽子」(図3のシンボル52)が3つ揃った場合で、配当枚数として一般遊技中に入賞すれば7枚、BB遊技中に入賞すれば9枚のメダルが払い出される。
【0077】
シンボル組合せ(iv)は、シンボル「サボテン」(図3のシンボル53)が3つ揃った場合で、一般遊技中又はBB遊技中のいずれにおいても入賞すれば3枚のメダルが払い出される。
【0078】
シンボル組合せ(v)は、シンボル「チリ1」(図3のシンボル54)が左側の表示窓4Lで停止表示すれば、中央の表示窓4C及び右側の表示窓4Rの停止表示に関係なく、一般遊技中又はBB遊技中のいずれにおいても1枚のメダルが払い出される。
【0079】
シンボル組合せ(vi)は、シンボル「チリ2」(図3のシンボル55)が左側の表示窓4Lで停止表示すれば、中央の表示窓4C及び右側の表示窓4Rの停止表示に関係なく、一般遊技中又はBB遊技中のいずれにおいても7枚のメダルが払い出される。
【0080】
シンボルの組合せ(vii)は、シンボル「アステカ」(図3のシンボル56)が3つ揃った場合で、一般遊技中に入賞すれば再遊技(リプレイ)が行え、BB遊技中に入賞すれば再遊技(リプレイ)が行えると共に9枚のメダルが払い出される。
【0081】
BB遊技は、上記の通り、所定のシンボル組合せ「白7−白7−白7」(図4の組合せ(i))又は「青7−青7−青7」(図4の組合せ(ii))のいずれかが有効化された入賞ライン8上に揃うことにより発生する。これは、遊技者にとって最も有利な遊技状態であって、次に述べるRB遊技が2回分行えるのに加え、最大20回連続して小役の入賞による多数のメダルを獲得できる遊技状態である。このBB遊技中は、BB及びCTの入賞判定は行われない。
【0082】
このスロットマシン1においては、入賞図柄「白7−白7−白7」又は「青7−青7−青7」が発生すると、スピーカ15から、入賞図柄「白7−白7−白7」又は「青7−青7−青7」のために設定された音が発生する。この音によっても遊技者はBB遊技が開始されることを知ることができる。
【0083】
RB遊技は、BB遊技中に所定の組合せ「アステカ−アステカ−アステカ」(図4の組合せ(vii))が有効化された入賞ライン8上に揃うことにより発生する(このとき9枚のメダルが払出される)。そして、このRB遊技中は、所定の組合せ「アステカ−アステカ−アステカ」が揃えば15枚のメダルを獲得できる入賞役(JACゲーム)に入賞しやすい遊技状態である。また、RB遊技中は、最大8回のJACゲーム入賞が可能で、万が一JACゲームに入賞しなかった場合でも、最高12回まで遊技を行うことができる。また、スロットマシン1において、BB遊技中に入賞図柄「アステカ−アステカ−アステカ」が発生すると、スピーカ15から、「アステカ−アステカ−アステカ」のために設定された音が発生する。この音によっても遊技者はRB遊技の発生を知ることができる。
【0084】
CTは、BB遊技中やBB終了後、あるいは一般遊技中に別途CTを発生させるか否かの抽選を行い、前記BB遊技の終了後に発生する。
【0085】
このCTへと突入する直前には、様々な演出表示が行なわれ、例えば、BB終了後にCT抽選ルーレット表示が行なわれる。このCT抽選ルーレット表示は、CTを発生させるか否かは上記抽選処理で決定されるが、遊技者から見て、あたかもCT発生について抽選しているかのように見せる擬似的な表示で、遊技者のCTに対する期待感を高める演出表示である。
【0086】
図5は、パネル表示部2aの拡大正面図で、表示窓4L,4C,4Rの下部に設けられたボーナス/CTカウンタ示器21では、上記CT抽選ルーレット表示が行なわれる。なお、このボーナス/CTカウンタ表示器21では、BB中のJACゲーム消化数やCT中の純増枚数のカウント数等についても表示され、これについては後で説明する。
【0087】
このCT抽選ルーレット表示は、ボーナス/CTカウンタ表示器21を構成する8個の3色LED(L〜L)がL→L→…→L→L→L→L…→L→L→…の順番で順次点灯及び消灯を繰り返すことにより、左側から右側に光が流れるような表示(移動表示)がされる。そして、最後にL〜Lのいずれかが点灯してCT抽選ルーレット表示を停止すれば、CT発生を示すものである。従って、最後にL〜Lのいずれかが点灯してCT抽選ルーレット表示を停止すれば、CTが発生しないことを示すものである。すなわち、L〜LはCTの当選範囲を示し、L〜LはCTの不当選範囲を示している。
【0088】
また、このCT抽選ルーレット表示では、3色LED(L〜L)の移動表示のパターン(移動表示パターン)を異ならせることにより、CT発生の確率の高低を示すこととしている。
【0089】
具体的には、CT抽選ルーレット表示が速い移動表示の後、徐々にゆっくりとした移動表示(スローモード)に変化し、このスローモードが長ければ長いほどCT発生の確率が高いものとする。また、移動表示中、L〜Lの当選範囲だけが上記スローモードとなるときは、CT発生の確率が非常に高いものとし、反対に、L〜Lの不当選範囲だけが上記スローモードとなるときは、CT発生の確率が非常に低いものとする。
【0090】
そして、CT抽選ルーレット表示が停止表示されてCT当選が報知されれば、その後、表示窓4Rの右側に設けられたCT突入報知ランプ20が点灯し、CTへの突入についての確定報知を行う。
【0091】
CT中は、前述の第1の入賞役であるBB及びリプレイ以外の入賞役(第2の入賞役)についての抽選処理が無効となり、遊技者のストップボタン7L,7C,7Rの停止操作がそのまま反映される、いわゆる「目押し操作」によるリール3L,3C,3Rの停止制御が行われる。つまり、第2の入賞役については、乱数抽選を行うかどうかに関わらず、リール3L,3C,3Rを停止制御するときに乱数抽選結果を反映させないということである。従って、CT中であっても、スタートレバー6を操作する度に乱数サンプリングにより、BB及びリプレイについての抽選処理は行われ、このBB及びリプレイのいずれかに内部当選すれば、マイコン30はその当選した入賞役に応じた停止制御を行う。
【0092】
また、CTは所定の解除条件が達成されたときに終了する。CTの解除条件としては、CT遊技が所定回数に達した場合、あるいは遊技者の獲得したメダルの枚数から遊技のために消費したメダルの枚数を差し引いた「純増枚数」が所定の枚数に達した場合がある。また、CT中にBBに内部当選してBB遊技が開始された場合は、解除条件に達していなくてもCTは終了するものとする。
【0093】
次に、ボーナス/CTカウンタ表示器21における前述のCT抽選ルーレット表示以外の表示について、以下に説明する。
【0094】
ボーナス/CTカウンタ表示器21は、前述の通り、8個の3色LED(L〜L)によって構成される。この3色LED(L〜L)は、「赤色」、「橙色」、「緑色」の3色に変色可能である。
【0095】
CT中、1回のCT遊技が終了する毎に「純増枚数」がカウントされ、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21では、そのカウント数に応じた数の3色LEDが発光される。
【0096】
図6は、「純増枚数」に応じたボーナス/CTカウンタ表示器21の表示態様について示す。
【0097】
「純増枚数」が「0〜24枚」のときは、すべての3色LED(L〜L)は消灯されているが(図6の段階1)、「純増枚数」が25枚に達すれば1個の3色LED(L)が点灯される(図6の段階2)。なお、このときの発光色は「赤色」で、以後段階8までは、発光色は変化しない。
【0098】
その後、「純増枚数」が50枚に達すれば2個の3色LED(L,L)が点灯し(図6の段階3)、さらに「純増枚数」が75枚に達すれば3個の3色LED(L,L,L)が点灯する(図6の段階4)。以後、段階7までは「純増枚数」が25枚増加する毎に点灯する3色LEDの数が1個ずつ増加していく。
【0099】
「純増枚数」が188枚(段階8)までは、発光色は「赤色」のままであるが、その後、「純増枚数」が189枚に達した時点で、発光色が「橙色」に変化する。なお、この時点では、点灯する3色LEDの数は増加しない。
【0100】
さらに、「純増枚数」が197枚に達した時点で、発光色が「橙色」から「緑色」に変化する。
【0101】
そして、「純増枚数」が199枚に達すれば、残り一個の3色LED(L)も発光し、「純増枚数」が解除条件に達したことを報知する。
【0102】
このように、「純増枚数」の数に応じて発光色を変化させれば、「純増枚数」が解除条件である「200枚」に近くなっていることを、遊技者に容易に認識させることができる。従って、「純増枚数」が解除条件である「200枚」に近くなっていることを認識した遊技者は、できるだけ配当枚数の少ない小役の入賞を狙って停止操作することにより、CTの解除を先送りし、CT中に与えられるCT遊技数をできるだけ多く消化しようと試みることとなる。すなわち、遊技者は、3色LEDの発光色の変化を頼りに停止操作を行えば前述のCTMAX打法を試みるにあたり、調整が容易にできる。
【0103】
さらに、3色LEDの発光色の「赤色」、「橙色」、「緑色」は、それぞれ、特定のシンボルの色を示唆するものである。本実施例では、「赤色」は、赤色を基調とするシンボル「チリ1」又は「チリ2」を示唆し、「橙色」は、橙色を基調とするシンボル「帽子」を示唆し、「緑色」は、緑色を基調とするシンボル「サボテン」を示唆している。すなわち、CTMAX打法の手助けとして、遊技者に停止させるべきシンボルを3色LEDの発光色によって示唆するもので、遊技者が有利に遊技を進行させるための、いわゆるガイド的な役割を有している。
【0104】
例えば、「純増枚数」が「0〜188枚」(図6の段階2〜段階8)では、獲得できる「純増枚数」に余裕があるので、多くのメダルが獲得できるシンボルを狙うように、3色LEDの発光色をその狙うべきシンボルを示唆する色で表示させる。
【0105】
本実施例では、シンボル「チリ1」及び「チリ2」は、図3に示すように左リール3L上に上下に連続して描かれており、左表示窓4L内で入賞ライン上にシンボル「チリ1」及び「チリ2」を停止表示させれば多くのメダルが獲得できる。例えば、全ての入賞ラインが有効となっている場合で、左表示窓4Lの上段にシンボル「チリ1」を、中段にシンボル「チリ2」を停止表示させれば、9枚(1枚×2+7枚×1=9枚)のメダル払出しがされ、中段にシンボル「チリ1」を、下段にシンボル「チリ2」を停止表示させれば、15枚(1枚×1+7枚×2=15枚)のメダル払出しがされる。従って、「純増枚数」が「0〜188枚」(図6の段階2〜段階8)では、1回の入賞で多くのメダルが獲得できるシンボル「チリ1」及び「チリ2」の上下の組合せ(以下、「デカチリ」という)を狙うように遊技者に報知することとし、3色LEDを赤色を基調とする「デカチリ」を示唆する「赤色」の発光色で点灯させる。
【0106】
そして、「純増枚数」が189枚(図6の段階9)となれば、加算できる「純増枚数」が11枚しか残されていないので、シンボル「チリ1」及び「チリ2」を狙って停止させれば、その時点でCTが終了してしまう。そのため、CTを終了させずにメダルが獲得できるように、配当枚数が7枚のシンボル「帽子」を狙えばよいことを遊技者に報知する。すなわち、3色LEDを、橙色を基調とするシンボル「帽子」を示唆する「橙色」の発光色で点灯させる。
【0107】
そして、「純増枚数」が197枚(図6の段階10)となれば、加算できる「純増枚数」が3枚しか残されていないので、シンボル「帽子」で停止させた場合でもCTが終了してしまう。そのため、残されたCT遊技可能回数内で確実にメダルを獲得できるように、配当枚数が3枚のシンボル「サボテン」を狙うべきことを遊技者に報知する。すなわち、3色LEDを、緑色を基調とするシンボル「サボテン」を示唆する「緑色」の発光色で点灯する。
【0108】
以上のようなボーナス/CTカウンタ表示器21の報知により、遊技者は、CT解除条件の現況を容易に理解することができ、自らの工夫による有利なCT遊技を楽しむことができる。また、狙うべきシンボルが示唆されることにより、CTMAX打法が容易になり、初心者でもCT遊技を十分に楽しむことができる。
【0109】
なお、このボーナス/CTカウンタ表示器21では、CT以外の一般遊技やBB遊技中において小役に内部当選した場合に、8個の3色LED(L〜L)をその内部当選した小役を示唆する色で点灯又は点滅させるようにしてもよい。
【0110】
また、CT遊技における遊技回数が150回に近づくか又は純増枚数が200枚に近づき、CT遊技の終了が近づくと、停止ボタン7L,7C,7R、演出ランプ23及びスピーカ42によって、遊技者にその状況を知らせる報知を行うようにしてもよい。この場合、3個の停止ボタンは停止ボタンの操作を遊技者の有利になるような順序で遊技者が操作できるように明るくなったり暗くなったりし、演出ランプ23は、遊技者に注意を喚起する表示をし、スピーカ42は特別な音声を発生する。
【0111】
更に、CT遊技において入賞図柄が揃わず払出が行われないために、遊技者の消費したメダル数がかなりの量に達したときに、そのような不利益が発生している状況を遊技者に知らせる報知を行うようにしてもよい。
【0112】
図7、図8及び図9は、CT遊技における制御手段の動作を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、カウンタNはメダルの純増枚数の増加の許容枚数を表示し、初期値は200であり、カウンタNはメダルが投入されると加算され、メダルが払い出されると減算される。カウンタNが0になるとCT遊技は終了する。カウンタTはCT遊技で許容される遊技数の残存回数を表示し、初期値は150であり、カウンタTは遊技が1回行われる後とに1減算され、カウンタTが0になるとCT遊技は終了する。
【0113】
CT遊技に当選し、CT遊技状態になると、報知手段であるCT突入報知ランプ20を点灯させると共に、演出ランプ23の表示、停止ボタン7L,7C,7Rの表示及びスピーカ42からの音声を、CTに突入したことを遊技者にを知らせる「状況1」の態様にする(ステップ1)。この「状況1」の態様については後に説明する。なお、以降「ステップ」を「ST」と省略する。
【0114】
メダルが投入されると、メダルセンサ5Sから信号が発生し(ST2)、カウンタNに投入メダル数1乃至3を加算する(ST3)。
【0115】
スタートレバー6が操作されてスタートスイッチ6Sが作動する(ST4)。リール3L,3C,3Rを回転させる(ST5)。カウンタTを1減算する(ST6)。
【0116】
乱数抽出による判定処理が行われる(ST7)。
【0117】
停止ボタン操作が行われたかを判定し(ST8)、停止ボタン操作が行われればその停止要求に応じたリール3L,3C,3Rの停止制御をする(ST9)。
【0118】
停止図柄の入賞役を判定し、その入賞役に応じたメダルの払出しを実行する(ST10)。そして、カウンタNを払い出したメダルの数だけ減算する(ST11)。
【0119】
次に、CT遊技の解除条件が成立したか否かを判定する(ST12)。CT遊技の解除条件は、乱数判定によりBBに入賞し、BB入賞図柄「白7−白7−白7」又は「青7−青7−青7」が揃ったとき、CT遊技中のゲーム回数が150回に達しカウンタTが0のとき、及び、CT遊技中の遊技媒体の純増枚数が200枚に達しカウンタNが0のときが設定されている。
【0120】
これらの解除条件のいずれにも該当しないとき、即ち判定結果が“NO”のとき、カウンタNが230以上かを判定する(ST13)。この判定は遊技のために消費したメダルの数が遊技で獲得したメダルの数を30枚も上回ったかの判定で、“YES”の場合、即ちカウンタNが230以上の場合、演出ランプ23の表示、停止ボタン7L,7C,7Rの表示及びスピーカ42からの音声を、不利な状態が発生していることを遊技者にを知らせる「状況2」の態様にする(ST14)。この「状況2」の態様については後に説明する。
【0121】
ST13の判定において、“NO”と判定したときは、次にカウンタNが177以上かを判定する(ST15)。“YES”の場合、即ちカウンタNが177以上の場合は、ST37の処理に移る。
【0122】
一方、ステップ15の判定において、カウンタNが176以下で、判定結果が“NO”の場合、次にカウンタNが152以上かを判定する(ST16)。“YES”の場合、即ちカウンタNが152以上の場合は、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21のLED(L)を「赤色」で点灯させ(ST17)、ST37の処理に移る。
【0123】
一方、ステップ16の判定において、カウンタNが151以下で、判定結果が“NO”の場合、次にカウンタNが127以上かを判定する(ST18)。“YES”の場合、即ちカウンタNが127以上の場合は、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21の2個のLED(L,L)を「赤色」で点灯させ(ST19)、ST37の処理に移る。
【0124】
一方、ステップ18の判定において、カウンタNが126以下で、判定結果が“NO”の場合、次にカウンタNが102以上かを判定する(ST20)。“YES”の場合、即ちカウンタNが102以上の場合は、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21の3個のLED(L〜L)を「赤色」で点灯させ(ST21)、ST37の処理に移る。
【0125】
一方、ステップ20の判定において、カウンタNが101以下で、判定結果が“NO”の場合、次にカウンタNが77以上かを判定する(ST22)。“YES”の場合、即ちカウンタNが77以上の場合は、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21の4個のLED(L〜L)を「赤色」で点灯させ(ST23)、ST37の処理に移る。
【0126】
一方、ステップ22の判定において、カウンタNが76以下で、判定結果が“NO”の場合、次にカウンタNが52以上かを判定する(ST24)。“YES”の場合、即ちカウンタNが52以上の場合は、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21の5個のLED(L〜L)を「赤色」で点灯させ(ST25)、ST37の処理に移る。
【0127】
一方、ステップ24の判定において、カウンタNが51以下で、判定結果が“NO”の場合、次にカウンタNが27以上かを判定する(ST26)。“YES”の場合、即ちカウンタNが27以上の場合は、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21の6個のLED(L〜L)を「赤色」で点灯させ(ST27)、ST37の処理に移る。
【0128】
一方、ステップ26の判定において、カウンタNが26以下で、判定結果が“NO”の場合、次にカウンタNが13以上かを判定する(ST28)。“YES”の場合、即ちカウンタNが13以上の場合は、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21の7個のLED(L〜L)を「赤色」で点灯させ(ST29)、ST37の処理に移る。
【0129】
一方、ステップ28の判定において、カウンタNが12以下で、判定結果が“NO”の場合、次にカウンタNが5以上かを判定する(ST30)。“YES”の場合、即ちカウンタNが5以上の場合は、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21の7個のLED(L〜L)を「橙色」で点灯させ(ST31)、ST37の処理に移る。
【0130】
一方、ステップ30の判定において、カウンタNが4以下で、判定結果が“NO”の場合、次にカウンタNが3以上かを判定する(ST32)。“YES”の場合、即ちカウンタNが3以上の場合は、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21の7個のLED(L〜L)を「緑色」で点灯させ(ST33)、ST37の処理に移る。
【0131】
一方、ステップ32の判定において、カウンタNが2以下で、判定結果が“NO”の場合、次にカウンタNが1以上かを判定する(ST34)。“YES”の場合、即ちカウンタNが1以上の場合は、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21の全てのLED(L〜L)を「緑色」で点灯させ(ST35)、ST37の処理に移る。
【0132】
一方、ステップ34の判定において、カウンタNが0で、判定結果が“NO”の場合、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21の全てのLED(L〜L)を消灯させ(ST36)、ST37の処理に移る。
【0133】
続いて、ステップ37において、カウンタTが10以上か判定する。カウンタTが9以下でCT遊技の残り回数が終わりに近づき、判定結果が“NO”の場合、報知手段である、演出ランプ23の表示、停止ボタン7L,7C,7Rの表示及びスピーカ42からの音声を、遊技できる回数が残り少なくなり、CT遊技が終わりに近づいたことを知らせる「状況3」の態様にする(ST38)。「状況3」の態様については後に説明する。
【0134】
ST12において解除条件が成立し、“YES”と判定されると、次に、その解除条件はBB遊技の当選かが判定される(ST39)。“YES”と判定されるとBB遊技が実行され(ST40)、終了後カウンタN、カウンタTを0にして(ST41〜44)、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21の全てのLED(L〜L)を消灯させ(ST45)、一般遊技の再開(ST46)に至り、CT遊技は終了する。
【0135】
ST39の判定結果が“NO”のとき、即ち、BBの当選がなかったときは、カウンタNが0かを判定し(ST41)、“NO”のときは、カウンタNを0にし(ST42)、続いて、カウンタTが0かを判定し(ST43)、“NO”のときは、カウンタTを0にし(ST44)、上記ボーナス/CTカウンタ表示器21の全てのLED(L〜L)を消灯させて(ST45)、一般遊技を再開し(ST46)、CT遊技を終了する。
【0136】
上記のST1、14、及び38における報知手段の「状況1」、「状況2」、「状況3」及び「状況4」の各報知態様は報知の目的に合わせて設定される。
【0137】
「状況1」の態様は、CT遊技であることを遊技者に知らせるもので、一般遊技、BB遊技、RB遊技と異なる状態にする。例えば、CT突入報知ランプ20を点灯させると共に、演出ランプ23の点滅状態を変化させたり、全ての停止ボタンを点滅させたり、異なる音声を発生したりする。
【0138】
「状況2」の態様は、遊技者のメダルの消費枚数が入賞により獲得したメダル数を大きく上回り、損失が発生していることを知らせるもので、演出ランプ23の点滅状態を「状況1」と異ならせて遊技者の注意を喚起する。更に、リール4Lとリール4Cが停止した後にリール4Rの停止ボタン9Rを操作すると図柄は揃い易いので、停止ボタン9Lだけを点滅させたり、停止ボタンの光る順序を最初に停止ボタン9L、次に停止ボタン9C、最後に停止ボタン9Rとしたりして、停止ボタンの操作順序を教示したりする。更に、「状況1」と異なる音声を発生し注意を喚起したりする。
【0139】
「状況3」の態様は、CT遊技の可能回数が残り僅かでCTの終わりが近づいていることを知らせるもので、演出ランプ23の点滅状態を「状況1」と異ならせたり、「状況2」と同様に、遊技者が限られた遊技回数で図柄入賞を数多く果せるように停止ボタンの光る順序で操作する停止ボタンの順序を教示したり、「状況1」と異なる音声を発生したりする。「状況3」の態様は、「状況2」の態様と同じであってもよいが、例えば演出ランプ23の点滅速度を速めたり、停止ボタンの点滅速度または停止ボタンの光る順序の移り変わる速度をはやめたり、異なる警告音を発生するなど、「状況2」と異なる態様として目的とする情報を報知するようにしてもよい。
【0140】
また、ボーナス/CTカウンタ表示器21は、上記のように純増枚数のカウント数を表示するほか、BB中のJACゲームの消化数も表示する。
【0141】
BB遊技中にRB遊技が発生すれば、全て(8個)の3色LED(L〜L)を「緑色」で点灯し、その後、JACゲームに入賞する毎に、L→L→…→L→Lの順番で、LEDを1個ずつ「赤色」に変色させる。すなわち、「赤色」に変色したLEDの数は、JACゲームに入賞可能な回数「8回」のうちの消化数を示す。従って、JACゲーム入賞が8回発生すれば8個の3色LED(L〜L)が全て「赤色」で点灯している状態となる。
【0142】
そして、2回目のRB遊技が発生すれば、8個の3色LED(L〜L)が全て「赤色」で点灯している状態から、JACゲームに入賞する毎に、L→L→…→L→Lの順番で、LEDを1個ずつ消灯させる。従って、2回目のRB遊技では、JACゲーム入賞が8回発生すれば8個の3色LED(L〜L)が全て消灯している状態となる。
【0143】
次に、上記のLEDによるボーナス/CTカウンタ表示器21に代えて、液晶表示装置等の電気的画像表示装置を用いた場合の報知態様について説明する。
【0144】
図10は、表示窓4L,4C,4Rの下部に電気的画像表示装置として液晶表示装置30を設けた場合のパネル表示部2aを示す。この液晶表示装置30では、上述のボーナス/CTカウンタ表示器21での表示と同様、CT抽選ルーレット表示、CT中の純増枚数のカウント数表示、BB中のJACゲーム消化数表示等が行なわれる。
【0145】
図11〜図13は、この液晶表示装置30における表示例を示す。ここでは、前述の図6における表示内容を、液晶表示装置30の画面上に表示しており、画面上部には、上記8個のLEDを擬似的に表示して、おおまかな純増枚数を示し、画面中央には、遊技者が狙うべきシンボルを示す画像を表示する。更に、画面下部には、遊技者に対するメッセージが文字によって表示される。
【0146】
図11は、前述のボーナス/CTカウンタ表示器21の段階4(図6)の表示内容を液晶表示装置30の画面上に表示している場合で、画面中央には、遊技者が狙うべきシンボルとして「デカチリ」の画像を直接表示する。更に、画面下部には、遊技者に対するメッセージとして「デカチリを狙うのだ」との文字が表示される。
【0147】
図12は、前述のボーナス/CTカウンタ表示器21の段階9(図6)の表示内容を液晶表示装置30の画面上に表示している場合で、画面中央には、遊技者が狙うべきシンボルとして「帽子」の画像を直接表示する。更に、画面下部には、遊技者に対するメッセージとして「帽子を狙うのだ」との文字が表示される。
【0148】
図13は、前述のボーナス/CTカウンタ表示器21の段階11(図6)の表示内容を液晶表示装置30の画面上に表示している場合で、画面中央には、遊技者が狙うべきシンボルとして「サボテン」の画像を直接表示する。更に、画面下部には、遊技者に対するメッセージとして「サボテンを狙うのだ」との文字が表示される。
【0149】
このような電気的画像表示装置によれば、遊技者が狙うべきシンボルを直接表示したり、遊技状態を把握しやすくするような具体的な表示が可能となる。
【0150】
なお、上記CT抽選ルーレット表示やBB中のJACゲーム消化数表示についても、8個のLEDを擬似的に表示することで実現できる。更に、電気的画像表示装置によれば、その他の様々な表示が可能で、例えば、純増枚数を棒グラフや円グラフ等によって表わすこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のスロットマシンの外観を示す正面図。
【図2】実施例のスロットマシンに用いられる回路構成を示すブロック図。
【図3】実施例のスロットマシンのシンボル列を表す図。
【図4】実施例の各入賞役とメダル配当枚数を示す図。
【図5】実施例のパネル表示部の拡大正面図。
【図6】ボーナス/CTカウンタ表示器の表示態様を示す図。
【図7】実施例のスロットマシンのCT遊技の制御動作を示すフローチャート。
【図8】図7に続くCT遊技の制御動作を示すフローチャート。
【図9】実施例のスロットマシンのCT遊技の解除条件成立後の制御動作を示すフローチャート。
【図10】液晶表示装置を備えたパネル表示部を示す拡大正面図。
【図11】液晶表示装置における表示態様の一例を示す図。
【図12】液晶表示装置における表示態様の別の例を示す図。
【図13】液晶表示装置における表示態様のさらに別の例を示す図。
【符号の説明】
1…スロットマシン、2…フロントドア、2a…パネル表示部、3L,3C,3R…リール、4L,4C,4R…表示窓、5…コイン投入口、6…スタートレバー、7L,7C,7R…ストップボタン、8…入賞ライン、9…有効化ランプ、10…台座部、11…1−BETスイッチ、12…2−BETスイッチ、13…最大BETスイッチ、14…C/Pスイッチ、15…コイン払出口、16…コイン受け部、17…透音口、18…クレジット表示カウンタ、19…払出し表示カウンタ、20…CT突入報知ランプ、21…ボーナス/CTカウンタ表示器、22…表示面、23…演出ランプ、30…液晶表示装置。

Claims (4)

  1. 遊技に必要な複数の図柄を可変表示する可変表示手段と、
    該可変表示手段の可変表示を制御する制御手段と
    を備えた遊技機において、
    前記制御手段により、その決定に基づいて前記可変表示を停止制御するが、遊技中所定の発生条件が成立してから所定の解除条件が成立するまでの期間中は、予め定めた第1の入賞役についてのみ前記決定に基づいた停止制御を行い、予め定めた第2の入賞役については前記決定に基づいた停止制御を行わず、遊技者の停止操作に応じて前記可変表示を停止するように構成されると共に、当該期間中、遊技者が遊技を有利に進めることができるように停止操作すべき図柄を示唆する表示を行い、予め定めた状況になったときに、前記図柄を示唆する表示の表示態様が変化する視覚的表示手段を備え
    前記制御手段は、前記可変表示の停止時に表示される図柄態様が遊技者にとって有利な図柄態様となることを許可するか否かの判定と遊技者の停止操作のタイミングとによって、前記可変表示の停止時に表示すべき態様を決定し、
    前記期間中は、前記第2の入賞役については、前記判定を行わず或いは前記判定を行ってもその結果にかかわらず、前記可変表示の停止時に表示される図柄態様が前記第2の入賞役に対応する図柄態様となることを許可し、遊技者の停止操作に応じた停止制御を行い、
    前記第2の入賞役は、対応する図柄態様が前記可変表示に停止表示された場合に、遊技者に予め定められた数の遊技媒体を付与する入賞役であって、遊技者に付与する遊技媒体の数が異なる複数の入賞役であり、
    前記視覚的表示手段は、前記期間中において、前記期間中に遊技者が獲得した遊技媒体の数から遊技のために消費した遊技媒体の数を差し引いて得られる純増数が所定数に達することで前記所定の解除条件を満たす場合、遊技者に付与する遊技媒体の数が、前記所定数と前記純増数との差未満である第2の入賞役の中で、最も多い数である入賞役に対応する図柄態様を示唆する表示を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 前記所定の解除条件は、前記期間中において、前記純増数が所定数に達すること、又は前記期間中における遊技回数が所定回数となることであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記視覚的表示手段は、色によって前記図柄を示唆する表示を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記視覚的表示手段は、電気的画像表示装置で構成され、当該電気的画像表示装置に表示される画像によって前記図柄を示唆する表示を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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