JP4280446B2 - 固体撮像装置及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置及びそれを用いた撮像装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オートゲインコントロール(AGC)機能を有する固体撮像装置及びそれを用いた撮像装置に関し、特に、ディジタルカメラもしくはアナログ(銀塩)カメラ等に用いられるオートフォーカス用固体撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来のAGC機能を搭載したオートフォーカス用固体撮像装置の一例を示す回路ブロック図である。同図において、700は半導体チップ(半導体基板)、701はAF回路ブロック、702は駆動回路ブロック、703はAGC回路ブロック、704は電源回路ブロック、705はマルチプレクサ(MPX)ブロック、706はゲイン可変型信号増幅回路ブロック、707は外部に設けられたマイクロコンピュータ(以下マイコンという)である。
【0003】
AF回路ブロックのAFセンサは、本願出願人が先に特開2000−180706、特開2000−78472等で提案した回路である。また、駆動回路ブロック702はAF回路ブロック701の駆動を行い、AGC回路ブロック703はAFセンサのフォトダイオードの蓄積時間を制御する。電源回路ブロック704は後述する比較電圧VBBをAGC回路703に供給し、マルチプレクサ(MPX)705はAF回路ブロック701の各種出力(最小値信号、最大値信号、AF像信号)を選択しシリアルに出力する。信号増幅回路706はマルチプレクサ(MPX)705の出力にゲインをかけて出力する。
【0004】
図9はAGC回路703の具体的な回路図を示す。同図において、708は最大値信号用の入力バッファアンプ、709は最小値信号用のバッファアンプ、710は最大値と最小値の差動出力を行うための差動増幅回路、711は差動増幅回路710からの差動出力と基準電位(VBB)を比較するためのコンパレータ回路である。
【0005】
次に、従来のオートフォーカス用固体撮像装置の動作シーケンスを図10のフローチャートを用いて説明する。同図において、まず、最初のリセット期間においてフォトダイオードに蓄積されている電荷のリセットを行う(S101)。リセット終了後、フォトダイオードを蓄積状態にして光電荷の蓄積を開始する(S102)。蓄積開始と同時に全画素或いは一部の画素からの最大値信号と最小値信号のモニタによる蓄積時間制御を行う(S102)。
【0006】
即ち、AGC回路703において差動増幅回路710で最大値信号と最小値信号の差分演算を行い、コンパレータ回路711でその差信号と基準電位(VBB)の比較演算を行う。そして、コンパレータ回路711の出力が反転するまで蓄積を続け(S103)、コンパレータ回路711の出力が反転したところで蓄積を終了する(S104)。但し、蓄積中にシステムで設定された最大蓄積時間に達した場合には、コンパレータ回路711の出力が反転しない状態でも、その時点で蓄積を強制的に終了する(S105)。これは、例えば、超低輝度撮影状態の場合、或いは超低コントラスト被写体の場合等である。
【0007】
次いで、蓄積終了時の差信号のレベルに応じて信号増幅回路706のゲインを決定し(S106)、更に、AF回路からの最小値信号を所定の基準レベルでクランプし(S107)、そのクランプレベルを暗時出力レベルとしてAF像信号を増幅出力する(S108)。
【0008】
このような蓄積時間制御とゲイン制御により、センサのダイナミックレンジを拡大することで幅広い輝度範囲でのオートフォーカスが可能となる。また、AFセンサの動作シーケンスにおいてリセット動作は数μs、蓄積時間は数μs〜数100ms、読み出しは数10μsであるため、AFセンサの消費電力はほぼ蓄積時の消費電流で決まる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のオートフォーカス用固体撮像装置では、オートゲインコントロールを行うAGC回路の回路規模が大きく、AF回路ブロック701内に設けられている最小値検出回路と最大値検出回路が蓄積期間中、常に動作しているため、チップサイズの縮小化が困難で、低消費電力化が困難であるといった問題点があった。特に、多点測距用の固体撮像装置においてこのAGC回路の規模の大型化と消費電力の増加は深刻な問題となっていた。
【0010】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、AGC回路の規模を小さくでき、消費電力も低減することが可能な固体撮像装置及びそれを用いた撮像装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の固体撮像装置は、上記目的を達成するため、光電変換を行う複数の光電変換素子、1つの前記光電変換素子にそれぞれ対応して設けられ、前記光電変換素子からの最大値信号を検出する最大値検出回路及び前記光電変換素子の最小値信号を検出する最小値検出回路、光信号の蓄積時間制御を行う蓄積時間制御回路、蓄積終了時の光電変換素子の出力信号を増幅するゲイン可変型増幅回路を備えた固体撮像装置において、前記蓄積時間制御回路は、前記最大値信号のみで蓄積時間制御を行い、前記蓄積時間制御回路による蓄積終了後に、前記最大値信号及び前記最小値信号を読み出し、当該最大値信号と最小値信号の差信号に応じて前記ゲイン可変型増幅回路のゲインを決定すると共に、前記ゲイン決定後に前記ゲイン可変型増幅回路に前記最小値信号を読み出し、且つ、当該最小値信号をクランプした後、前記ゲイン可変型増幅回路により前記設定されたゲインでAF像信号を増幅出力することを特徴とする。
【0012】
本発明においては、蓄積時間制御回路の回路規模を縮小でき、チップサイズの縮小化と消費電力の低減が可能となる。また、信号の最小値基準の出力が可能となるため、コントラストの低い被写体においても、信号振幅の大きいAF信号を出力でき、高精度のAF動作が可能となる。また、蓄積期間中は最小値検出回路の動作期間を短縮することにより、更なる消費電力の低減が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は本発明の固体撮像装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態においては電子蓄積型のフォトダイオードを用いており、光が入射するとフォトダイオードの電位は下がる特性を示す。また、本実施形態において最大値信号は電位変化量が最大である信号と定義する。
【0015】
図1において、100は半導体チップ(半導体基板)、101はAF回路ブロック、102は駆動回路ブロック、103はAGC回路ブロック、104は電源回路ブロック、105はマルチプレクサ(MPX)ブロック、106はゲイン可変型信号増幅回路ブロックである。これらの回路ブロックは半導体チップ100上に集積化されている。107は外部に設けられたマイクロコンピュータ(マイコン)である。なお、図1では測光を行う測光回路(AE回路)については省略している。
【0016】
AF回路ブロック101は、図1に示すようにA像(基準部)とB像(参照部)との1組の回路ブロックから成っていて、それぞれの回路ブロックはフォトダイオードアレイ、センサアンプアレイ、ノイズ除去回路アレイ、最小値検出回路アレイ、ノイズ除去回路アレイ、最大値検出回路アレイ(信号出力回路アレイを兼ねている)、シフトレジスタ(走査回路)を含んでいる。
【0017】
フォトダイオードアレイは光電変換を行うPN接合ダイオード、センサアンプアレイはフォトダイオードの光電変換信号を増幅する差動増幅回路、最大値検出回路アレイは差動増幅回路からの信号の最大値を検出するための回路、最小値検出回路アレイは差動増幅回路からの信号の最小値を検出するための回路、シフトレジスタ(走査回路)はセンサ信号をシリアル出力するための回路である。最大値検出回路、最小値検出回路は各々ノイズ除去回路を含んでいる。
【0018】
これらの構成要素については図2の回路で詳細に説明する。なお、図1ではAF回路ブロック101はA像(基準部)とB像(参照部)の1組の回路ブロックを含んでいるが、これは、少なくとも1組あれば良い。また、AF回路ブロック101におけるA像(基準部)とB像(参照部)の対により位相差検出による測距を行う。
【0019】
駆動回路ブロック102はマイコン107と通信を行い、AF回路ブロック101の駆動を行う。AGC回路ブロック103はAF回路ブロック101内のフォトダイオードの蓄積時間を制御する。電源回路ブロック104は後述するように比較電圧VBBをAGC回路103、基準電圧AREF1、AREF2を信号増幅回路106に供給する。マルチプレクサ(MPX)105はAF回路ブロック101からの最小値信号、最大値信号、AF像信号の各出力を選択しシリアルに出力する。信号増幅回路106はMPX105の出力にゲインをかけて出力する。
【0020】
図2は図1のAF回路101の具体的な回路を示す回路図である。同図に示すCMOSリニア型AFセンサは、本出願人が特開2000−180706、特開2000−78472等で提案したAFセンサである。なお、図2に示す1つのAFセンサユニットが図1のA像やB像の1つの回路ブロックに対応する。
【0021】
同図において、1は光電変換を行うPN接合フォトダイオード、2はPNフォトダイオード1の電位をVRESにリセットするリセット用MOSトランジスタ、3はPN接合フォトダイオード1で発生した電荷を増幅するための差動増幅回路、4は差動増幅回路3の出力電圧をメモリするためのMOS容量、5はメモリスイッチ用MOSトランジスタ、6はMOS容量4に保持された電荷の増幅読み出しを行うためのソースフォロワ回路である。
【0022】
ここで、ソースフォロワ回路6の出力を差動増幅回路3にフィードバックすることにより、出力電圧のオフセットバラツキとゲイン低下を抑えることが可能となる。また、7はクランプ容量、8はクランプ電位を入力するためのMOSスイッチであり、6と7でクランプ回路を構成している。9〜12はスイッチ用MOSトランジスタ、13は最小値検出用差動増幅器(最小値検出回路)、14は最大値検出用差動増幅器(最大値検出回路)であり、それぞれの差動増幅器は電圧フォロワ回路を構成している。
【0023】
また、15は最小値出力用MOSスイッチ、16は最大値出力用MOSスイッチ、17はORゲート、18、19は定電流用MOSトランジスタ、20は走査回路である。最小値検出回路13には最終段がNMOSのソースフォロワ回路、最大値検出回路14には最終段がPMOSのソースフォロワ回路が用いられている。21は画素からのAF信号が出力される共通出力線である。
【0024】
本回路構成において、最大値検出回路14と最小値検出回路13の前段にフィードバック型のノイズクランプ回路を設けることにより、フォトダイオード1で発生するリセットノイズと、センサアンプ、最大値検出回路14、最小値検出回路13で発生するFPNの除去が可能となっている。また、最終出力段にソースフォロワ形式である電圧フォロワ回路が画素毎に設けられ、最大値出力時には各電圧フォロワの出力段の定電流源をオフにして、定電流源に接続された出力線に共通接続することにより映像信号の最大値を得ることができる。また、AF像信号出力時には、各電圧フォロワの出力段の定電流源をオンにして、各電圧フォロワ回路を順次出力線に接続することにより、シリアルな映像信号を得ることができる。この動作により、最大値検出回路とAF像信号出力回路が兼用となるため、チップの小型化が可能となる。
【0025】
図3はAGC回路103の具体的な回路図を示す。同図において、108はAF回路ブロックからの最大値信号の入力バッファアンプ、109はバッファアンプ108からの最大値信号と電源回路104からの比較電位VBBを比較するためのコンパレータ回路である。本実施形態では、図3に示すようにAGC回路103の回路規模が図9の従来例の回路規模と比較して大幅に簡単化されていることが分かる。即ち、図9の最小値信号用のバッファアンプ709、差動増幅アンプ710、抵抗器が不要となっており、その分構成が簡単化されている。これは、後述するように蓄積時間制御を最大値信号のみを用いて行うためである。
【0026】
図4はゲイン可変型信号増幅回路106の具体的な回路図を示す。同図において、110はAF回路ブロックからの信号の入力バッファアンプ、111は初段増幅回路、112は次段増幅回路である。ゲインは初段増幅回路111のゲインと次段増幅回路112のゲインの組み合わせで設定される。また、各増幅回路の入力段にクランプ回路を設けて、アンプのオフセット除去を可能としている。
【0027】
前段の増幅回路111のクランプ回路はコンデンサC1とスイッチ素子S1から成り、次段の増幅回路112のクランプ回路はコンデンサC2とスイッチ素子S4から成っている。なお、図4のR1、R2、R3、R4、R5、R6は抵抗器、S2、S3、S5〜S8はスイッチ素子である。これらの抵抗器とスイッチ素子はゲイン設定に用いられる。また、図4に示す基準電圧AREF1、AREF2はそれぞれ電源回路104から供給される。
【0028】
次に、図5のフローチャートを用いて本実施形態の動作について説明する。なお、AF回路の制御は駆動回路102からの制御信号により行う。図5において、まず、最初のリセット期間においてフォトダイオード1に蓄積されている電荷のリセットを行う(S101)。これは、マイコン107の制御に基づいて駆動回路102からの制御信号によりリセット用MOSトランジスタ2をオンすることによって行う。
【0029】
リセット終了後、フォトダイオード1を蓄積状態にして光電荷の蓄積を開始する(S102)。また、蓄積開始と同時に全画素或いは一部の画素からの最大値信号のモニタによる蓄積時間制御を行う(S102)。即ち、AGC回路103において最大値信号と電源回路104からの基準電圧VBBの比較演算をコンパレータ回路109で行い(S103)、コンパレータ回路109の出力が反転したところで蓄積を終了する(S104)。
【0030】
但し、システムで設定された最大蓄積時間に達した場合には、コンパレータ出力が反転しない状態でも、その時点で蓄積を終了する(S105)。これは、例えば、超低輝度撮影状態の場合等である。蓄積期間中は最小値検出回路13のバイアスをオフすることで消費電流の低減を行う。これは、例えば、最小値検出回路のような増幅回路には定電流回路が設けられているので、この定電流回路のバイアスをオフすることで最小値検出回路の電流をオフすることで実現可能である。
【0031】
蓄積動作を終了すると、信号増幅回路106のゲイン設定を行う。本実施形態の場合、ゲイン設定は外付けのマイコン107で行う。具体的には、先ず、AFセンサから最小値信号と最大値信号をマイコン107へ読み出す(S106)。マイコン107では最小値信号と最大値信号の差動演算を行い、その演算結果を基にしたゲイン判定を行う。具体的には、最小値信号と最大値信号の差分に応じてゲイン判定を行い、差分が大きいほどゲインを小さく、差分が小さいほどゲインを大きくするというようにゲインの判定を行う。
【0032】
マイコン107はゲインの演算処理を終了すると、駆動回路102を介して信号増幅回路106にゲイン設定通信を行い、信号増幅回路106のゲイン設定を行う(S107)。ゲインの設定は図4の増幅回路においてゲイン判定結果に応じてスイッチ素子S2〜S3、或いはスイッチ素子S5〜S8のうちオンするスイッチ素子を選択し、増幅回路111、112の帰還抵抗器の抵抗値を選択することで行う。なお、このゲイン設定は、×1,×2,×4,×8,×16,×32のように2倍毎に設定するのがシステムにおいて好ましい。
【0033】
信号増幅回路106のゲインを設定すると、AF像信号の読み出し動作を行う。これは、先ず、最小値信号の読み出しを行い、図4の回路において初段のクランプ回路のスイッチ素子S1と次段のクランプ回路のスイッチ素子S4をオンし、それぞれ基準電圧AREF1、AREF2にクランプする(S108)。その後、スイッチ素子S1、S4をオフしてAF像信号をAF回路ブロックから読み出し、増幅回路111、112で設定されたゲインを掛けてAF像信号のシリアル出力を行う(S109)。
【0034】
最終的なAF出力信号は、
AF出力信号=AREF2+GAGC×(SIN−SMIN)
となる。ここで、GAGCはAGCゲイン(増幅回路111と112のゲイン)、SINはAF回路ブロックから信号増幅回路へ入力されるAF像信号、SMINはAF像信号の最小値信号電圧である。
【0035】
このように本実施形態では、最大値信号のみによる蓄積時間制御が終了した後に、最小値信号と最大値信号を再度読み出して、その最大値信号と最小値信号の差信号に応じて外部のマイコン107によりAGCゲインを決定することにより、コントラストの高い(最大値と最小値の差が大きい)AF像信号を得ることが可能となる。これは、高輝度撮影下の低コントラストな被写体像のオートフォーカスを行う場合に、特に絶大な効果を発揮する。また、蓄積期間中は最小値検出回路の動作は必要なく、動作するのはゲイン決定のための読み出し時の短期間のみであるため、消費電力を従来よりも大幅に低減できることも特徴である。
【0036】
更に、本実施形態では、AFセンサはCMOSセンサで構成されているため、各種のCMOS回路(アナログ、ディジタル)との整合性も良く、各種周辺回路をオンチップによるインテリジェント化も同時に可能となる。このように本実施形態では、従来と同等の測距性能でありながらチップ面積が小さい低消費電力のオートフォーカス用固体撮像装置を実現できる。なお、本発明はCMOSセンサのみならず、例えば、CCD、BASIS、SIT、CMD、AMI等にも応用可能である。
【0037】
(第2の実施形態)
図6は本発明の固体撮像装置の第2の実施形態を示す回路ブロック図である。なお、図6では第1の実施形態と同一部分は同一符号を付けて説明を省略する。第1の実施形態ではマイコン107がゲイン判定を行うと説明したが、本実施形態では半導体チップ100上にゲイン判定用のゲイン判定回路113を設けている。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0038】
本実施形態では、第1の実施形態において外部マイコン107に搭載していたゲイン判定機能(ゲイン判定回路113)をAFセンサ上にオンチップさせているので、マイコン側の負荷を低減することができる。但し、AFセンサの消費電流とチップサイズがトレードオフとなるため、マイコン107側に演算機能がない場合や、マイコン性能が低い場合に、本実施形態の構成を採用することが望ましい。
【0039】
ここで、第1、第2の実施形態において蓄積時間を制御するための最大値信号の対象とする画素数、ゲイン設定を制御するための最小値信号の対象とする画素数は、使用するAFシステムに合わせて以下の様に設定するのが良い。
(1)最大値検出を全画素、最小値検出を中央付近の画素
(2)最大値検出を中央付近の画素、最小値検出も中央付近の画素
(3)最大値検出を全画素、最小値検出も全画素
(4)最大値検出を中央付近の画素、最小値検出を全画素
このような設定は配線の接続で簡単に変更可能のため、カメラ側の設計要求に応じて設計すればよい。従って、上記実施形態の固体撮像装置において蓄積時間とゲイン設定の対象となる画素領域のレイアウトの自由度の高い設計が可能となる。
【0040】
(第3の実施形態)
次に、第1、第2の実施形態で説明した固体撮像装置を用いた撮像装置について説明する。図7は第3の実施形態を説明するための固体撮像装置をレンズシャッタディジタルコンパクトカメラ(撮像装置)に用いた場合の一実施形態を示すブロック図である。図7において、201はレンズのプロテクトとメインスイッチを兼ねるバリア、202は被写体の光学像を固体撮像素子204に結像するレンズ、203はレンズ202を通った光量を可変するための絞り、204はレンズ202で結像された被写体を画像信号として取り込むための固体撮像素子である。
【0041】
また、205は上記第1、第2の実施形態で説明した固体撮像装置である。これは、例えば、図1の実施形態のものを用いるものとする。また、ここでは204の固体撮像素子と区別するため測光測距用固体撮像装置という。206は固体撮像素子204や測光測距用固体撮像装置205から出力される画像信号、測光信号、測距信号をアナログ−ディジタル変換するA/D変換器である。
【0042】
208はA/D変換器207より出力された画像データに各種の補正を行ったりデータを圧縮する信号処理部、209は固体撮像素子204、撮像信号処理回路206、A/D変換器207、信号処理部208等に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部、210は各種演算とカメラ全体を制御する全体制御・演算部、211は画像データを一時的に記憶するためのメモリ部である。
【0043】
更に、212は記録媒体に記録または読み出しを行うためのインターフェース部、213は画像データの記録または読み出しを行うための半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体、214は外部コンピュータ等と通信するためのインターフェース部である。
【0044】
次に、このようなレンズシャッタディジタルコンパクトカメラの撮影時の動作について説明する。バリア201がオープンされるとメイン電源がオンされ、次にコントロール系の電源がオンし、更にA/D変換器207等の撮像系回路の電源がオンされる。
【0045】
固体撮像装置205のAF回路ブロックから出力された信号をもとに三角測距法により被写体までの距離の演算を全体制御・演算部210で行う。その後、レンズ202の繰り出し量を算出し、レンズ202を所定の位置まで駆動して合焦させる。
【0046】
次いで、露光量を制御するために、固体撮像装置205のAEセンサから出力された信号をA/D変換器207で変換した後、信号処理部208に入力し、そのデータを基に露出の演算を全体制御・演算部210で行う。この測光を行った結果により明るさを判断し、その結果に応じて全体制御・演算部210は絞り203とシャッタスピードを調節する。
【0047】
その後、露光条件が整った後に固体撮像素子204での本露光が始まる。露光が終了すると、固体撮像素子204から出力された画像データはA/D変換器207でA−D変換され、信号処理部208を通り全体制御・演算部210によりメモリ部211に書き込まれる。その後、メモリ部211に蓄積されたデータは全体制御・演算部210の制御により記録媒体制御I/F部212を通り着脱可能な記録媒体213に記録される。また、外部I/F部214を通り直接コンピュータ等に入力してもよい。なお、本発明の固体撮像装置はディジタルコンパクトカメラだけでなく、銀塩カメラ等にも使用できる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、蓄積時間制御は最大値信号のみを用いて行い、ゲイン制御は最小値信号と最大値信号を用いて行うことにより、小規模且つ低消費電力の回路でAGC動作を行う固体撮像装置を実現することができる。従って、本発明の固体撮像装置を用いることにより、オートフォーカスカメラの小型化と低価格化を実現することができる。また、低コントラスト被写体像に対してもオートフォーカスが可能な高性能コンパクトカメラを実現でき、更に、固体撮像装置の低消費電力化により従来よりも電池寿命が長い使い勝手の良いオートフォーカスカメラを同時に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体撮像装置の第1の実施形態の構成を示す図である。
【図2】図1の実施形態のAF回路を示す回路図である。
【図3】図1の実施形態のAGC回路を示す回路図である。
【図4】図1の実施形態の信号増幅回路を示す回路図である。
【図5】図1の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態の構成を示す図である。
【図7】本発明の固体撮像装置を用いた撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図8】従来例のオートフォーカス用固体撮像装置を示す図である。
【図9】図8の装置に用いられるAGC回路を示す回路図である。
【図10】図8の従来装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 PN接合フォトダイオード
2 リセットMOSトランジスタ
3 CMOS差動増幅回路
4 MOS容量
5 メモリスイッチ用MOSトランジスタ
6 ソースフォロワ回路
7 クランプ容量
8 クランプMOSスイッチ
9〜12 MOSスイッチ
13 最小値検出回路
14 最大値検出回路
15、16 MOSスイッチ
17 OR回路
18、19 定電流MOSトランジスタ
20 走査回路
21 共通出力線
100 半導体チップ
101 AF回路ブロック
102 駆動回路ブロック
103 AGC回路ブロック
104 電源回路ブロック
105 マルチプレクサ(MPX)ブロック
106 ゲイン可変型信号増幅回路ブロック
107 マイコン
108 入力バッファアンプ
109 コンパレータ回路
110 入力バッファアンプ
111、112 増幅回路
113 ゲイン判定回路
202 レンズ
203 絞り
204 固体撮像素子
205 測光測距用固体撮像装置
206 撮像信号処理回路
207 A/D変換器
208 信号処理部
210 全体制御・演算部
211 メモリ部
213 記録媒体

Claims (7)

  1. 光電変換を行う複数の光電変換素子、1つの前記光電変換素子にそれぞれ対応して設けられ、前記光電変換素子からの最大値信号を検出する最大値検出回路及び前記光電変換素子の最小値信号を検出する最小値検出回路、光信号の蓄積時間制御を行う蓄積時間制御回路、蓄積終了時の光電変換素子の出力信号を増幅するゲイン可変型増幅回路を備えた固体撮像装置において、
    前記蓄積時間制御回路は、前記最大値信号のみに基づいて蓄積時間制御を行い、前記蓄積時間制御回路による蓄積終了後に、前記最大値信号及び前記最小値信号を読み出し、当該最大値信号と最小値信号の差分に応じて前記ゲイン可変型増幅回路のゲインを決定すると共に、
    前記ゲイン決定後に前記ゲイン可変型増幅回路に前記最小値信号を読み出し、且つ、当該最小値信号をクランプした後、前記ゲイン可変型増幅回路により前記設定されたゲインでAF像信号を増幅出力することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記ゲイン可変型増幅回路は、前記最小値信号を基準として信号出力を行うことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記最大値信号は全ての光電変換素子からの検出結果であり、最小値信号は一部の光電変換素子からの検出結果であることを特徴とする請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記光電変換素子、前記最大値検出回路、前記最小値検出回路を含む固体撮像装置は、MOSトランジスタで構成され、光電荷の非破壊読み出しとリアルタイム蓄積時間制御が可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記最小値検出回路は、蓄積期間中において非動作状態となっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記固体撮像装置は、位相差検出型オートフォーカスを行うための固体撮像装置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の固体撮像装置と、被写体像を検出する固体撮像素子と、前記固体撮像素子へ光を結像するレンズと、前記固体撮像装置からの信号に基づき測光制御及び測距制御を行う信号処理回路と、を有することを特徴とする撮像装置。
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