JP3728113B2 - 光電変換装置及びそれを用いたオートフォーカスカメラ - Google Patents

光電変換装置及びそれを用いたオートフォーカスカメラ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光電変換装置に関し、例えば、一眼レフカメラ、レンズシャッターカメラ等の測距機能と測光機能を兼ね備えた1次元及び2次元の光電変換装置に関し、さらには、カムコーダ、SVカメラ用の光電変換装置及びそれを用いたオートフォーカスカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術の、測距機能(AF)と測光機能(AE)を兼ね備えた光電変換装置は図8に示す構成となっている。
【0003】
同図は、いわゆる縦線成分と横線成分を検出するクロスタイプの1次元センサを示している。図において、81は測距用の一次元に配列された画素列、82は測光用のフォトダイオードである。測距用画素列81の各光電変換画素85からの電荷は、ノイズ除去回路及びAGC回路、メモリ回路等の信号処理回路83を介して出力アンプ84に送られ、測距用出力として出力され、CPUに取り込まれ合焦点の測距位置となるようにレンズ位置を制御する。
【0004】
一方、測光用フォトダイオード82において変換された電荷は、調光回路86を介して測光用出力として出力され、測距動作を同様にCPUに取り込まれ対象画像の光量を最適化するようにシャッターは開を増減したり、絞り度合いを調節する。
【0005】
このように、測距用の画素列と測光用の画素(フォトダイオード)列とは別々に形成されており、また、それぞれ独立に駆動されている。
【0006】
さらに、ラインセンサを用いた光電変換装置においては、測光用の画素は、測距用画素に隣接させ、1チップ化させて組み込まれることもあったが、それぞれ独立に駆動されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来例では、上述のように測距用画素81と測光用画素82が独立に設けられているため、以下の様な欠点がある。
【0008】
まず、対象画像のフォーカスのためのの測距を実現するため測距用画素81を2次元配列にすると、測光用画素82を1チップ化させて組み込むことができなくなるという欠点がある。これは、カメラに搭載されているCPUの処理能力、センサ自体の能力低下(S/Nの悪化、センサの速度遅延等)によるものであり、したがって、上記に示す従来技術における光電変換装置においては、測距機能と測光機能を兼ね備えた光電変換装置は、ラインセンサを用いたものにしか用いることができなかった。
【0009】
また、1次元センサとして用いても、測距用画素81と測光用画素82が独立して配置されているため、各々の画素についてチップ配置用領域を確保しなければならないため、チップ面積が増大するという欠点がある。
【0010】
さらに、上述のように、カメラに搭載されているCPUの処理能力、センサ自体の能力低下を防止すべく、それぞれ最適な測距動作及び測光動作をするために、測距用画素81と測光用画素82という2種類の画素を各々設ける必要があり、光電変換装置の制作コストも高かった。
【0011】
上記のように、従来技術の光電変換装置に2以上の機能を備えることは困難であった。
【0012】
(発明の目的)
本発明の目的は、上記の課題を解決すべく、測光機能を兼ね備えた光電変換装置を2次元センサに用いた場合にも測距動作及び測光動作、光電流の積分測光を可能とするものであり、あわせて、チップ面積を縮小させ、光電変換装置のコストを押さえることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の光電変換装置は、各々が光電変換部と、前記光電変換部からの信号を増幅して出力する増幅用トランジスタと、前記光電変換部の信号を出力されるためのスイッチ用トランジスタとを含む、水平方向及び垂直方向に2次元状に配列された画素と、
垂直方向の複数の画素毎に二つずつ設けられた複数の垂直出力線と、
水平方向の複数の画素毎に順次前記複数の垂直出力線に信号を出力させる垂直走査回路と、
前記複数の垂直出力線からの信号が入力され、測距信号を得る出力回路と、
前記複数の垂直出力線からの信号を前記出力回路へ順次読み出すための水平走査回路と、
前記複数の垂直出力線からの信号が入力され、測光信号を得る測光回路とを有し、
前記垂直走査回路及び前記水平走査回路によって、前記出力回路へ画素毎の前記増幅用トランジスタからの信号を順次出力し、一方、前記2次元状に配列された画素の前記スイッチ用トランジスタに一括してパルスを印加することにより、前記2次元状に配列された画素から一括して前記複数の垂直出力線に電流出力を行い、混合された信号を前記測光回路へ出力し、
更に、画素毎に設けられたリセット用トランジスタは、測光動作時の電流出力を行う前記スイッチ用トランジスタを兼ね、測距動作時と測光動作時の電荷蓄積期間中のゲート電位を変化させたことを特徴とする。
【0016】
さらに、上記の光電変換装置において、前記測光回路は、対数圧縮回路、積分回路を含むことを特徴とする。
【0017】
(作用)
上記本発明の構成において、測距動作を行う場合には、各画素に蓄積された電荷を増幅して各画素独立に出力させる。また、測光動作の場合には、各画素に発生した電荷を加算して光電流として出力させる。
【0018】
したがって、測距及び、通常の出力である画像信号を画像出力した場合にも電荷増幅した信号を用いて、また、測光の場合には光電流を用いる。
【0019】
【発明の実施の形態】
参考形態
図1は本発明の参考形態を表す図面であり、本参考形態の光電変換装置である、CMOSプロセスを用いた反転増幅読み出し型2次元センサを表している。なお、ここでは簡単のため、2×2画素の2次元センサとして説明する。
【0020】
本発明の参考形態における光電変換装置は、光電変換を行うpnフォトダイオード1と、フォトダイオード1で光電変換された光電荷を増幅する増幅用MOSトランジスタ2と、光電荷を測光回路13または、出力回路11のいずれに出力するかを選択する選択スイッチのMOSトランジスタ3と、フォトダイオード1のリセット及び光電流を読み出すためのMOSトランジスタ4と、光電荷が出力される垂直出力線5と、増幅用MOSトランジスタ2とソースフォロアを構成する負荷MOSトランジスタ6と、フォトダイオード1及び垂直出力線5をリセットするリセット用MOSトランジスタ7と、センサの読み出し用の選択タイミング信号を出力する垂直走査回路8と、垂直出力線5の出力信号を時系列信号に変換する信号転送回路9と、信号転送回路9を制御する水平走査回路10と、信号転送回路9からの測距信号を出力する出力回路11と、光電流を測光回路に出力する光電流読み出し用MOSトランジスタ12と、測光信号を出力する測光回路13と、リセットMOS4等を制御するパルスを変換するインバータ15から構成されている。
【0021】
次に、本参考形態の動作を図2のタイミングチャートを用いつつ説明する。
【0022】
まず、測距動作時の信号読み出しについて説明する。時刻TO においてφRSをHighにすることにより、リセットMOSトランジスタ7をONする。同時に、φPSをHighにすることによりインバータ15で反転された信号でトランスファゲートAを駆動させ、リセットMOSトランジスタ4をONにして、垂直出力線5とセンサのフォトダイオード1を電位VRSにリセットする。このリセット動作は垂直走査回路8を走査させてスイッチAをON、スイッチBをOFFして全行行って、リセットを終了させる。
【0023】
時刻T1 から、フォトダイオード1及び増幅用MOSトランジスタ2のゲートに、光電変換により生じた正孔を蓄積する蓄積期間に入り、この後、一定の時間の経過後に、光電変換により生じた電荷の読み出し動作に入る。なお、この一定期間には被写体の明るさや、コントラストで変化させることも可能であるが、具体的には数10μsから数100msである。
【0024】
つぎに、時刻T2 からT3までの時間φLをHighにし、時刻T8からT9までの時間φSLをHighにし、インバータ15により反転された信号により、負荷MOSトランジスタ6及びスイッチMOSトランジスタ3をONにして、垂直走査回路8により選択された行のフォトダイオード1の光電変換により生じた電荷の読み出しが行われる。
【0025】
具体的には、測距用信号は、スイッチMOSトランジスタ3を介して、垂直出力線5に出力され、その後、水平走査回路10の走査により、信号転送回路9で時系列化して出力回路11へシリアルに出力される。出力回路11からは測距用信号が出力され、A/D変換された後にCPUに取り込まれる。
【0026】
次に測光動作のタイミングについて説明する。
【0027】
先ず時刻T4 において測距動作と同様にフォトダイオード1及び垂直出力線5を電位VRSにリセットする。全画素リセットの後、時刻T6 においてφAE及びφSLをHighにして、各々のインバータ15により反転された信号によって、光電流がフォトダイオード1から増幅用MOSトランジスタ2、MOSスイッチ3、垂直出力線5、光電流出力MOS12を介して測光回路13へ全画素一括して流れ込む。この光電流により測光動作又は積分測光が可能となる。測光回路13からは測光用信号が出力され、CPUに取り込まれる。
【0028】
すなわち、本発明は、同一の画素で測距動作、測光動作を可能としたことを特徴とするため、本参考形態において、同一の画素であるフォトダイオード1を用いて、測距動作時には電荷増幅により非破壊読み出し、測光動作時には電流読み出しを行う方法により、従来困難であった測距用2次元センサの測光動作が可能となった。
【0029】
(実施形態
図3に本発明の実施形態を示す。上記参考形態では、反転増幅読み出し型のCMOS2次元センサの例を示したが、本実施形態ではソースフォロワ出力型のCMOS2次元センサであることを特徴とする。
【0030】
本発明の実施形態における光電変換装置は、光電変換を行うpnフォトダイオード1と、フォトダイオード1で光電変換された光電荷を増幅するソースフォロアMOSトランジスタ2と、画素選択する選択スイッチMOSトランジスタ3と、フォトダイオード1のリセット兼光電流読み出し用MOSトランジスタ4と、光電荷が出力される垂直出力線5と、フォトダイオード1のアノード及び垂直出力線5をリセットするリセット用MOSトランジスタ7と、センサの読み出し用の垂直走査回路8と、垂直出力線5に出力信号を時系列信号に変換する信号転送回路9と、信号転送回路9を制御する水平走査回路10と、信号転送回路9からの測距信号を時系列に出力する出力回路11と、前記光電流を出力される垂直出力線5’と、測光回路13に出力する光電流読み出し用MOSトランジスタ12と、測光信号を出力する測光回路13と、から構成されている。
【0031】
さらに、本実施形態は、上記参考形態と異なり、負荷MOSトランジスタ6に換え、定電流用MOSトランジスタ14を設けており、画素の増幅用MOSトランジスタ2との組み合わせで、ソースフォロワ回路を形成している。
【0032】
次に、本実施形態の動作について図9のタイミングチャートを用いつつ説明する。
【0033】
まず、測距動作については、時刻TO においてφRSをHighにすることによりリセットMOSトランジスタ7をONにする。同時に、φPSをHighにし、インバータ15によりリセットMOSトランジスタ4をONにして、センサのフォトダイオード1を電位VRSにリセットする。このリセット動作は垂直走査回路8を走査させてスイッチAをON、スイッチBをOFFして全行行って、セットを終了させる。
【0034】
その後に、時刻T1 から、フォトダイオード1及び増幅用MOSトランジスタ2のゲートに、光電変換により生じた正孔を蓄積する蓄積期間に入り、この後、一定の時間の経過後に、光電変換により生じた電荷の読み出し動作に入る。なお、この一定期間には被写体の明るさや、コントラストで変化させることも可能であるが、具体的には数10μsから数100msである。
【0035】
つぎに、垂直出力線5に電荷を取り出すため、時刻T2 からT3までの時間を定電流MOS14をONして、時刻T8からT9までの時間φSLをHighにし、インバータ15により反転された信号でスイッチMOSトランジスタ3をONにして、垂直走査回路8により選択された行のフォトダイオード1の光電変換により生じた電荷が垂直出力線5に出力される。具体的には、測距用信号は、スイッチMOSトランジスタ3を介して、垂直出力線5に出力され、その後、水平走査回路10の走査により、信号転送回路9で時系列化して出力回路11へシリアルに出力される。なお、上記実施形態1と同様に、出力回路11からは測距用信号が出力され、A/D変換された後にCPUに取り込まれる。
【0036】
すなわち、上記参考形態では、光電変換により生じた電荷の増幅信号の読み出しが、負荷MOSトランジスタ6により反転増幅させて出力する動作で行ったが、本実施形態では、定電流用MOSトランジスタ14と増幅用MOSトランジスタ2の組み合わせであるソースフォロワ動作で行われる。
【0037】
一方、測光動作においては、上記参考形態と同様に、先ず時刻T4においてφRS及びφPSによりフォトダイオード1及び垂直出力線5'を電位VRSにリセットする。全画素リセットの後、時刻T6においてφAEをHighにすること及びφSLをHighにして、各々のインバータ15により反転された信号によって、光電流がフォトダイオード1及び増幅用MOSトランジスタ2から、φPSによってリセットMOS4をONし、φAEによって転送MOS12をONして、測光回路13へ全画素一括して流れ込む。この光電流により測光動作又は積分測光が可能となる。なお、測光回路13からは測光用信号が出力され、CPUに取り込まれる。
【0038】
本実施形態において、ソースフォロワ読み出し型CMOS2次元センサにおいても、同一の光電変換素子を用いて、測距動作、測光動作を行うことができた。
【0039】
又、フォトダイオード1で光電変換され生じた電荷は、ソースフォロアにおいて電圧に変換されるため、通常の出力は、測距信号に限らず、映像信号にもなるので、測距用センサのみでなく、カムコーダ、SVカメラ用等の光電変換装置にも当然対応できる。
【0040】
(実施形態
図4に本発明の実施形態を示す。
【0041】
本実施形態において撮像エリアの任意に限られた領域のみを測光するスポット測光を行う場合の回路図である。
【0042】
ここでは、センサアレイの中央2×2画素の測光を行う場合を示している。
【0043】
該回路は、参考形態または実施形態1の回路とほぼ同様であり、上記参考形態等において、PMOSスイッチ7と垂直走査回路8に接続されているORゲートは、同一のパルスで駆動している。
【0044】
しかしながら、本実施形態でのφAEは、スポット部分のORゲート16及び光電流出力MOS12のみを駆動するものであり、他のORゲート16及び光電流出力MOS12は、VDD又はGNDにしてオフさせていることによりスポット測光を行っている。
【0045】
したがって、垂直走査回路8との関連においてのみ駆動する部分と、転送スイッチMOSトランジスタ12との関連においてのみ駆動する部分があるため、スポット測光を実現し、細部を詳細に観察できるため、カメラシステムとして高機能を有することが可能となった。
【0046】
なお、測距動作については、上記と同様にスポット測距が実現できるため、駆動しているスポットにおいては、細部を詳細に観察できるためカメラシステムとして高機能を有することが可能となった。
【0047】
(実施形態
図5に本発明の実施形態のタイミングチャートを示す。
【0048】
本実施形態において、参考形態または実施形態1で説明した図1および図3に示す回路に対して、測距動作時と測光動作時の電荷蓄積期間中のリセットMOS4のゲート電位を変化させたことを特徴とする。従って、本実施形態の構成は、参考形態または実施形態1に掲げる回路と同様である。なお、ゲート電位は電位VBにより変化させることができる。
【0049】
次に、参考形態の回路を用いて本実施形態の動作について説明する。
【0050】
測距動作、測光動作を行うにあたり、φRSとφPSによりフォトダイオード1等にリセットを加え、φLとφSLにより光電変換された電荷を読み出す点は何ら上記参考形態と変わりはないため説明は省略するが、この測距動作時において、画素のブルーミング防止のため電位VBを変化させ、リセットMOS4のゲート電位を約VDD−1V程度に下げて、過剰キャリアを周辺画素へ漏れ込む前に垂直出力線5へ放出させる。このため、他の画素の漏れ込み動作させることなく測距動作を行えるため、ブルーミング防止をすることができる。
【0051】
一方、φRSとφPSによりフォトダイオード1等にリセットをかけ、φPSとφAEによって光電流の読み出しを行うことも、上記参考形態と何ら変わらないため説明は省略するが、測光動作時において、特にスポット測光動作時には、リセットMOS4のゲート電位をVDDに固定させるため、非選択画素からの不要電荷が垂直出力線5へ漏れない様にする事ができ、高ダイナミックレンジ化することができる。
【0052】
したがって、本実施形態により、周辺画素を作動させないため、画質上の破綻が生ずることを防止でき、このことにより測距ブルーミング防止、測光動作の高ダイナミックレンジ化が実現できるとともに、1つの光電変換素子で測距動作及び測光動作が行うことができる。
【0053】
(実施形態
図6に本発明の実施形態の測光用読み出しブロック図を示す。
【0054】
本実施形態は、測光信号を出力する測光回路13においてオペアンプと組み合わせた対数変化回路に、ダイオードでなく、CMOSトランジスタを用いたものである。
【0055】
同図において、本実施形態の測光回路は、CMOSトランジスタで構成されたオペアンプ31、該オペアンプ31に接続された光電流の対数圧縮を行うためのnMOSトランジスタ32、積分動作時に対数圧縮された信号を伸長するためのnMOSトランジスタ33、φINTで制御され、積分するために信号をON、OFFするnMOSスイッチ34、前記積分した信号を蓄積するための容量35、容量をリセットするためのnMOSスイッチ36、φSPINTの位相を反転させるインバータ37、通常測光出力と積分測光出力を切り替えるための転送ゲート38と39、前記通常測光出力と積分測光出力のいずれかを増幅するCMOSトランジスタで構成されたオペアンプ40で構成されている。
【0056】
次に図7のタイミングチャートを用いて、本実施形態の動作説明を行う。
【0057】
時刻T30において、容量35をリセットするためのnMOSスイッチ36をONすることにより、容量35を基準電圧VCRにリセットする。次の時刻T31において、測光回路における入力信号である光電流IPの積分動作に入る。すなわち、スイッチMOS34をONすることにより、対数圧縮MOS32によって対数圧縮され、さらに積分用MOS33で伸長された光電流の積分信号を容量35に蓄積する。
【0058】
また、任意の積分時間の経過後であるT32において、φSPINTをHighにして転送ゲート39を導通させ、電圧をオペアンプ40を介して外部へ出力させる。ここで、φSPINTはHighまたはLowにより積分測光出力と通常測光出力を切り換えており、通常測光の場合は、φSPINTをLow状態にすることにより、転送ゲート38を導通させることができる。
【0059】
本実施形態で特徴的なことは、対数圧縮のための能動素子32をダイオードではなく、MOSトランジスタ32を用いていることであり、MOSトランジスタ32は、参考形態等に用いられているCMOS製造プロセスで形成できるため、能動素子32には互換性があり、低コストで光電変換装置の制作が実現できる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明により、光電変換部と、前記光電変換部からの信号を増幅して出力する増幅用トランジスタとを含む、水平方向及び垂直方向に2次元状に配列された画素を有する光電変換装置において、同一画素を用いた測距と測光を可能にし、チップサイズの増大も防ぐことができ、光電変換装置の制作時に低コスト化が図れることとなった。また、測距ブルーミング防止、測光動作の高ダイナミックレンジ化が実現できる。
【0061】
さらに、測光動作において、信号の対数圧縮、積分を行うことができる。
【0063】
したがって、本発明は、上記光電変換装置を用いた高機能かつ低コストの固体撮像装置やAFカメラを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考形態に係る回路構成図である。
【図2】 本発明の参考形態に係る駆動のためのタイミングチャートである。
【図3】 本発明の実施形態に係る回路構成図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る回路構成図である。
【図5】 本発明の実施形態に係る駆動のためのタイミングチャートである。
【図6】 本発明の実施形態に係る回路構成図である。
【図7】 本発明の実施形態に係る駆動のためのタイミングチャートである。
【図8】 従来技術の実施形態に係る回路構成図である。
【図9】 本発明の実施形態に係る駆動のためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 フォトダイオード
2 増幅用MOSトランジスタ
3 スイッチMOSトランジスタ
4 リセットMOSトランジスタ
5、5’ 垂直出力線
6 負荷MOSトランジスタ
7 リセットMOSトランジスタ
8 垂直走査回路
9 信号転送回路
10 水平走査回路
11 出力回路
12 光電流出力MOSトランジスタ
13 測光回路
14 定電流MOSトランジスタ
15 インバータ
16 ORゲート
17 水平出力線
31,40 オペアンプ
32 対数圧縮MOSトランジスタ
33 積分用MOSトランジスタ
34 スイッチMOSトランジスタ
35 電流積分用容量
36 リセットMOSトランジスタ
37 インバータ
38,39 トランスファゲート
81 測距用画素列
82 測光用フォトダイオード
83 信号処理回路
84 出力アンプ
85 各光電変換画素

Claims (3)

  1. 各々が光電変換部と、前記光電変換部からの信号を増幅して出力する増幅用トランジスタと、前記光電変換部の信号を出力されるためのスイッチ用トランジスタとを含む、水平方向及び垂直方向に2次元状に配列された画素と、
    垂直方向の複数の画素毎に二つずつ設けられた複数の垂直出力線と、
    水平方向の複数の画素毎に順次前記複数の垂直出力線に信号を出力させる垂直走査回路と、
    前記複数の垂直出力線からの信号が入力され、測距信号を得る出力回路と、
    前記複数の垂直出力線からの信号を前記出力回路へ順次読み出すための水平走査回路と、
    前記複数の垂直出力線からの信号が入力され、測光信号を得る測光回路とを有し、
    前記垂直走査回路及び前記水平走査回路によって、前記出力回路へ画素毎の前記増幅用トランジスタからの信号を順次出力し、一方、前記2次元状に配列された画素の前記スイッチ用トランジスタに一括してパルスを印加することにより、前記2次元状に配列された画素から一括して前記複数の垂直出力線に電流出力を行い、混合された信号を前記測光回路へ出力し、
    更に、画素毎に設けられたリセット用トランジスタは、測光動作時の電流出力を行う前記スイッチ用トランジスタを兼ね、測距動作時と測光動作時の電荷蓄積期間中のゲート電位を変化させたことを特徴とする光電変換装置。
  2. 請求項に記載の光電変換装置において、前記測光回路は、対数圧縮回路、積分回路を含むことを特徴とする光電変換装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光電変換装置を用いたことを特徴とするオートフォーカスカメラ。
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