JP4278102B2 - 作業機の制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、作業機の制動装置に関するものである。
作業機、特に、手持式作業機の一種としてのチェーンソーは、ソーチェーンの高速回転により樹木等を切断するが、運転中不測に木の節に接触する等したはずみでソーチェーンの反動を受け、チェーンソー自体が作業者に向かってはね飛ばされる、いわゆるキックバック現象が生ずることがある。このキックバック現象時に前記ソーチェーンから作業者を保護するため、前記ソーチェーンの回転を緊急停止せしめる制動装置が、種々提案されている。
該制動装置の一例として、本願の出願人は、下記特許文献1に記載のものを提案している。この制動装置は、フロントハンドガードを兼ねるブレーキレバーと、制動部材としてのブレーキバンドと、を作動上互いに連結する回動部材(ブレーキコネクタ)を備え、チェーンソーの通常運転時には、前記ブレーキレバーと前記回動部材とが、非接触の状態に保持される。そして、前記特許文献1の第2頁右上欄の第8〜13行に記載されているように、前記ブレーキレバーは、チェーンソーの通常運転時には、微細な構成部品を要するクリックストップ機構等により、前記回動部材と非接触の中立状態に保持される。
特開昭60−32601号公報
前記従来の制動装置によれば、チェーンソーの通常運転時において、ソーチェーンの駆動源である内燃エンジンの作動による振動が、前記ブレーキレバーと前記ブレーキコネクタとの間で相互に伝達されることがなく、それら同士の間でビビリ音が発生することもない等の利点がある。
しかし、前記ブレーキレバーの中立位置への戻し操作は、例えば、作業者が、前記チェーンソーの表面に施された中立位置を示す表示等を目視して行わざるを得ず、この点が改良されれば、更に操作性が向上して一層好適となる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、前記従来の制動装置の場合と同様の効果を奏し、さらに、ブレーキレバーを特別の注意を払うことなく確実に中立位置に戻すことができる、操作性の良好な、作業機の制動装置を提案しようとするものである。
前記課題を解決するため、本発明に係る作業機の制動装置は、作業機本体に搭載された作動部材を制動可能な制動部材と、該制動部材を操作するためのブレーキレバーと、該ブレーキレバーと前記制動部材とを作動上互いに連結するブレーキコネクタと、前記ブレーキレバーを前記ブレーキコネクタとは非接触の所定の中立位置に保持するとともに、前記ブレーキレバーが前記所定の中立位置から変位した時には常に該所定の中立位置に戻すように作用する付勢部材と、前記ブレーキコネクタの変位により作動して前記制動部材を制動状態と制動解除状態のそれぞれに保持するロック機構と、を備え、前記付勢部材が、前記ブレーキレバーの揺動中心を中心として配設されたトーションスプリングであり、該トーションスプリングの二本の角状部のそれぞれが前記ブレーキレバーに当接することで該ブレーキレバーが前記所定の中立位置に保持され、前記ブレーキレバーの前記所定の中立位置から制動操作方向へ向けての変位により、前記ブレーキコネクタが一方向へと駆動されるとともに、前記ロック機構によって前記制動部材が前記制動状態に保持され、前記ブレーキレバーの制動解除方向へ向けての変位により、前記ブレーキコネクタが他方向へと駆動されるとともに、前記ロック機構によって前記制動部材が前記制動解除状態に保持されることを特徴とするものである(請求項1)。
前記構成において、作業機の通常の運転時には、前記付勢部材によって前記ブレーキレバーが前記中立位置に保持され、これに対応して、前記制動部材が、前記作動部材を制動していない制動解除状態にあり、且つ、前記ブレーキレバーと前記ブレーキコネクタは、互いに非接触の状態にある。このため、前記作業機の作動等により前記作業機本体が振動しても、前記ブレーキレバーと前記ブレーキコネクタとの間に、ビビリ音が発生する等の問題はない。
前記ブレーキレバーが、前記所定の中立位置から制動操作方向へと変位すると、前記ブレーキコネクタが前記一方向へと駆動されるとともに、前記ロック機構によって、前記制動部材が前記制動状態に保持される。
一方、作業者が、前記ブレーキレバーを制動解除方向へ向けて変位操作することにより、前記ブレーキコネクタが前記他方向へと駆動されるとともに、前記ロック機構によって、前記制動部材が前記制動解除状態に保持される。前記ブレーキレバーを前記制動解除方向へ向けて変位操作した後に、前記作業者が、前記ブレーキレバーから手を離す等してこれを解放すると、該ブレーキレバーは、前記付勢部材の作用により、自動的に前記所定の中立位置へと戻される。このため、前記作業者は、前記ブレーキレバーが適正な前記所定の中立位置に戻っているかどうかをいちいち目視により確認する等の必要がなく、操作性が向上する。
また、本発明では、前記付勢部材が、前記ブレーキレバーの揺動中心を中心として配設されたトーションスプリングであり、該トーションスプリングの二本の角状部のそれぞれが前記ブレーキレバーに当接することで該ブレーキレバーが前記所定の中立位置に保持される。このため、前記付勢部材の配設スペースを可及的に節約することができ、装置のコンパクト化に資することができて、好適である。
好適な実施の一形態として、前記作業機本体が、第一の部材と、該第一の部材に取り付けられる第二の部材と、を備え、前記ブレーキレバーが前記第一の部材に揺動自在に取着され、該第一の部材と前記ブレーキレバーとの間に前記付勢部材が介装され、前記制動部材と前記ブレーキコネクタとが、前記第二の部材に組み付けられるものとすることもできる(請求項)。このようにすれば、前記ブレーキレバーが前記所定の中立位置にある時に、前記ブレーキレバーと前記ブレーキコネクタとが互いに非接触であることから、前記ブレーキレバーを取着した前記第一の部材に対する、前記ブレーキコネクタを取着した前記第二の部材の着脱作業が容易となり、好適である。
この場合さらに、前記第一の部材が、内燃エンジンの取り付けフレームであり、前記作動部材が、前記内燃エンジンに駆動上連結される遠心クラッチであり、前記第二の部材が、前記遠心クラッチのカバーであるものとすることもできる(請求項)。
他の好適な実施の形態として、前記作業機本体が、第一の部材と、該第一の部材に取り付けられる第二の部材と、を備え、前記ブレーキレバーが前記第二の部材に揺動自在に取着され、該第二の部材と前記ブレーキレバーとの間に前記付勢部材が介装され、前記制動部材と前記ブレーキコネクタとが、前記第一の部材に組み付けられたものとすることもできる(請求項)。
この場合さらに、前記第一の部材が、内燃エンジンのクランクケースであり、前記第二の部材が、前記ロック機構のカバーであるものとすることもできる(請求項)。
好適な実施の一形態として、前記ロック機構は、前記ブレーキコネクタと前記制動部材との間に介装されたオーバーデッドセンター機構であるものとすることもできる(請求項)。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明する。以下の実施の形態では、代表的な作業機としてのチェーンソーに適用して好適な制動装置の一例について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る制動装置を備えた作業機としてのチェーンソーの全体斜視図、図2は、本実施の形態に係る制動装置の制動解除状態を示す一部破断側面図、図3は、図2の制動装置による制動時の状態を示す一部破断側面図、図4は、図2の制動装置による制動解除操作時の状態を示す一部破断側面図、図5は、図2の制動装置のブレーキレバーの取付構造を示す分解斜視図、図6は、図2の制動装置のロック機構の分解斜視図、図7は、図5と図6の組立時の状態を示す斜視図である。
図1において、チェーンソー1の作業機本体としてのチェーンソー本体2は、機体の前後方向に沿って延びたガイドバー3の外周に沿ってソーチェーン4を走行駆動せしめるための原動機として、小型空冷二サイクルガソリンエンジン等の内燃エンジン5を備えている。該内燃エンジン5の出力軸(図2参照)5aには、作動部材としての遠心クラッチ6を介して、前記ソーチェーン4を巻き掛けるためのスプロケット7が、駆動上連結されている。本実施の形態では、前記遠心クラッチ6の前記内燃エンジン5とは反対側となる外側に、前記遠心クラッチ6のクラッチドラム6aに同心的に固着されて、前記スプロケット7が配設されている。したがって、前記クラッチドラム6aを、本実施の形態に係る制動装置8で制動することによって、前記ソーチェーン4を強制停止させることができる。前記内燃エンジン5は、前記チェーンソー本体を構成する第一の部材としての、必要に応じてチェーンオイルや燃料用のタンク等を一体に備えた、取り付けフレーム9に取り付けられ、該取り付けフレーム(の張り出し部付エンジン出力側壁)9には、前記チェーンソー本体2を構成する第二の部材としての遠心クラッチカバー10が着脱自在に取り付けられている。
図2に示すように、前記制動装置8は、制動部材としてのブレーキバンド11と、該ブレーキバンド11を操作するためのブレーキレバー12と、該ブレーキレバー12と前記ブレーキバンド11とを作動上連結するブレーキコネクタ13と、前記ブレーキレバー12を図2に示す所定の中立位置Nに保持する付勢部材であるレバーばね14と、前記ブレーキバンド11を制動状態と制動解除状態とに保持するロック機構15と、を備えている。
本実施の形態では、前記ブレーキレバー12と前記レバーばね14が、前記エンジン取り付けフレーム9に取り付けられており、残りの部材、すなわち、前記ブレーキバンド11と、前記ブレーキコネクタ13と、前記ロック機構15が、いずれも、前記遠心クラッチカバー10の内面側に組み付け可能とされている。前記チェーンソー1の組立てに当たっては、前記エンジン取り付けフレーム9に対して、前記レバーばね14と前記ブレーキレバー12とを取り付け、その一方で、前記遠心クラッチカバー10に対して、前記ブレーキバンド11と、前記ブレーキコネクタ13と、前記ロック機構15と、を取り付ける。その後、前記エンジン取り付けフレーム9に対して前記遠心クラッチカバー10を取り付ければ、前記チェーンソー1の組立てが完了する。よって、組立作業を簡単に行うことができる。
次に、前記ブレーキレバー12と、前記レバーばね14と、について説明する。
前記ブレーキレバー12は、前記取り付けフレーム9に前後方向F−Rへ揺動自在に支持され、通常時には、前記レバーばね14によって、図2に示す前記所定の中立位置Nに保持され、フロントハンドガードを兼ねている。本実施の形態では、前記チェーンソー1の前ハンドル16の前方で前記ブレーキレバー12が自然に立ち上がった図2の状態が、前記所定の中立位置Nとされている。
前記レバーばね14は、前記ブレーキレバー12を前記所定の中立位置Nに保持するとともに、前記ブレーキレバー12が前記所定の中立位置Nから前記チェーンソー1の前後方向F−Rに揺動変位した時には常に、前記ブレーキレバー12を前記所定の中立位置Nに自動的に戻すように作用する。
図5に示すように、本実施の形態では、前記レバーばね14としてトーションスプリングを用い、該トーションスプリング14を、前記ブレーキレバー12の揺動中心Oに対して同心的に、前記取り付けフレーム9のエンジン出力側の側面と前記ブレーキレバー12との間に配設している。このため、前記レバーばね14等の部材の配設スペースを可及的に節約することができ、装置のコンパクト化に資することができる。
前記トーションスプリング14は、巻き込みリング状部17と、その両端の、取付前の状態では末広がりに開いている二本の角状部18,19と、を備えていて、図5に仮想線で示したように、前記二本の角状部18,19を互いに交差するように縮めてばね力を蓄積させた状態で、前記エンジンカバー9に形成されたばね嵌入部20に嵌め込むことにより、前記ブレーキレバー12の前記所定の中立位置Nに対応する通常時ばね姿勢に保持される。前記ばね嵌入部20は、前記トーションスプリング14の前記リング状部17に対応する形状に湾曲した、互いに対向する一対の円弧状凸部21,22を備えている。該一対の円弧状凸部21,22のそれぞれの上端部21a,22aは、前記トーションスプリング14が前記通常時ばね姿勢に保持される際の、前記二本の角状部18,19の規制部となる。すなわち、取付前の状態では開いている前記二本の角状部18,19が交差するようにそれらを互いに縮めて、前記一対の円弧状凸部21,22間に前記トーションスプリング14の前記リング状部17を嵌め込むと、前記トーションスプリング14のばね力で前記二本の角状部18,19のそれぞれが前記各規制部21a,22aにそれぞれ当接して、該各規制部21,22aが、前記二本の角状部18,19のそれ以上の開きを規制する。前記トーションスプリング14は、図5に仮想線で示すように、前記通常時ばね姿勢にある時には、前記二本の角状部18,19が互いに交差した状態となっている。
前記トーションスプリング14を前記ばね嵌入部20に嵌め込んだ後に、その上から、前記ブレーキレバー12を取り付ける。該ブレーキレバー12は、前記取り付けフレーム9に対して取り付けるための、左右二本の取付足部23,24を備えている。前記ブレーキレバーは、前記取付足部23,24の内の一方、すなわち、前記ばね嵌入部20側(前記取り付けフレーム9のエンジン出力側)に位置する前記取付足部23の内側面に、前記ばね嵌入部20と同心の筒状凸部25を一体的に備えている。該筒状凸部25は、前記ブレーキレバー12側のばね嵌入部として作用するものであり、前記トーションスプリング14の前記リング状部17の内周面内にちょうど嵌り込む大きさの外周面を有している。このため、前記トーションスプリング14を前記ばね嵌入部20に嵌め込んだ後に、その上から、前記他方の取付足部24を前記取り付けフレーム9の他側面の係合部26に係合せしめた状態の前記ブレーキレバー12の前記一方の取付足部23を同心に重ねると、前記筒状凸部25が前記トーションスプリング14の前記リング状部17の内周面内に嵌り込む。そこで、前記ブレーキレバー12の前記一方の取付足部23の外側から、該一方の取付足部23に前記筒状凸部25と同心に形成された透孔27に相対回動自在に嵌合する抜け止め用筒体28と、該抜け止め用筒体28に挿通されて前記ばね嵌入部20の中心に形成されたねじ孔29に螺合するレバー取付ねじ30と、を取り付けることにより、前記取り付けフレーム9と前記ブレーキレバー12との間で前記トーションスプリング14が挟持されるとともに、前記取り付けフレーム9に対する前記ブレーキレバー12の前後揺動自在な取付が完了する。
前記ブレーキレバー12には、前記トーションスプリング14の前記二本の角状部18,19と接合するばね受け部31が形成されている。前記ブレーキレバー12は、前記通常時ばね姿勢の前記トーションスプリング14と前記ばね受け部31とがきちんと接合する角度位置(前記所定の中立位置N)で、前記取り付けフレーム9に対して取り付けられる。前記ブレーキレバー12の前記ばね受け部31は、本実施の形態では、前記ブレーキレバー12の前記一方の取付足部23の前記内側面において、前記筒状凸部25のやや上方の位置に、凸部として形成されている。前記ばね受け部31の互いに逆向きの前後二つのばね受け面31a,31bのそれぞれには、前記トーションスプリング14の前記二本の角状部18,19の交差部より先端側のそれぞれが当接する(図7参照)。したがって、前記トーションスプリング14は、前記ブレーキレバー12を前記所定の中立位置Nに保持するとともに、前記ブレーキレバー12を前記所定の中立位置Nから前記前ハンドル16の前方F及び後方Rへと変位せしめた後に手を放した時に、前記ブレーキレバー12を前記所定の中立位置Nに自動的に戻すように作用する。
なお、以上の説明とは逆に、前記ブレーキレバー12の前記筒状凸部25と、前記ばね受け部31と、を利用して、最初に前記ブレーキレバー12に対して、前記トーションスプリング14を前記通常時ばね姿勢の状態に取着しておき、その状態の前記ブレーキレバー12を、前記遠心クラッチカバー9に対して取り付けるようにしてもよいことは勿論である。
次に、前記遠心クラッチカバー10に対して取り付けられる部材、すなわち、前記ブレーキバンド11と、前記ブレーキコネクタ13と、前記ロック機構15と、について説明する。
図2に示すように、前記ブレーキバンド11は、前記クラッチドラム6aの外周面に沿って巻回され、一端部11aが、前記遠心クラッチカバー10の内面側に係止ピン10aで止着され、他端部11bは、前記ロック機構15を介して、前記ブレーキコネクタ13に作動上連結されている。前記遠心クラッチカバー10の内面側には、前記クラッチドラム6aに対応する円筒状のクラッチドラム収容凹部32が形成され、該クラッチドラム収容凹部32の内周面に沿って、前記ブレーキバンド11が軽く圧着状に配設されている。このため、前記取り付けフレーム9に対して前記遠心クラッチカバー10を取り付けると、前記クラッチドラム6aの外周面と、前記クラッチドラム収容凹部32の内周面と、の間に、前記ブレーキバンド11が自然に前記クラッチドラム6aの外周面からわずかに離隔して位置することになる。前記ブレーキバンド11は、前記ブレーキレバー12が前記所定の中立位置Nにある時に、これに対応して、作動部材としての前記クラッチドラム6aを制動しない制動解除状態にあり、前記ブレーキレバー12が、キックバック現象が生じて制動操作方向となる図2の右方(前記チェーンソー1の前方)Fへと揺動変位することにより、図3に示すように、前記クラッチドラム6aの外周面に圧接する制動状態へと状態変化せしめられる。
図6及び図7に示すように、前記ブレーキコネクタ13は、前記遠心クラッチカバー10の内面側に形成されたコネクタ軸33に相対回動自在に取着されている。前記ブレーキコネクタ13は、前記コネクタ軸33に装着されるボス部34と、該ボス部34からその半径方向の外方へ向かって互いに異なる方向へと延びる操作側腕部35及び被操作側腕部36を有している。前記操作側腕部35は、前記ブレーキレバー12に作動上連結され、前記被操作側腕部36は、前記ブレーキバンド11に作動上連結される。
図2に示すように、前記ブレーキコネクタ13(の前記操作側腕部35)は、前記ブレーキレバー12が前記所定の中立位置Nにある時には、これに対応して、前記ロック機構15によって、前記ブレーキレバー12には非接触の、通常時姿勢に保持されている。そして、前記ブレーキレバー12が、図2で見て右方(前記チェーンソー1の前方)Fへ向けて揺動操作されることにより、前記ブレーキコネクタ13は、時計回り方向に回転駆動され、前記ロック機構15によって、図3に示す制動時姿勢に保持される。
図2に示すように、前記ロック機構15は、前記ブレーキコネクタ13と、前記ブレーキバンド11と、の間に介装されている。本実施の形態では、前記ロック機構15として、前記ブレーキコネクタ13の回動によって自動的に作動する、オーバーデッドセンター機構を用いている。前記ロック機構15は、前記ブレーキコネクタ13を、図2に示す前記通常時姿勢と、図3に示す前記制動時姿勢と、のそれぞれの姿勢に拘束するとともに、それに対応して、前記ブレーキバンド11を、図2に示す前記制動解除状態と、図3に示す前記制動状態と、のそれぞれの状態に拘束する。
図6及び図7に示すように、前記ロック機構15は、前記ブレーキバンド11の前記他端部11bに作動上連結される棒状部材37と、該棒状部材37をその長さ方向に沿って前記ブレーキバンド11を制動状態にせしめる方向へと常時強く付勢するロックばね38と、前記棒状部材37と前記ブレーキコネクタ13とを互いに連結するリンク部材39と、を備えている。前記棒状部材37の一端部37aは、前記ブレーキバンド11の、上方へ折り曲げ形成された前記他端部11bに形成されたスリット11cに挿通されている。
前記リンク部材39の一端部39aは、前記コネクタ軸33の軸線Xと平行に延びる第一のピン40によって、前記棒状部材37の他端部37bに、相対回動自在に連結されている。前記第一のピン40の先端部40aは、前記遠心クラッチカバー10の内面側に前記棒状部材37の長さ方向に沿って延びるように形成された第一ピン案内溝41に摺動自在に突入している。前記リンク部材39の他端部39bは、前記コネクタ軸33の前記軸線Xと平行に延びる第二のピン42によって、前記ブレーキコネクタ13の前記被操作側腕部36に、相対回動自在に連結されている。前記棒状部材37は、前記他端部37b側に、前記ロックばね38として用いられる圧縮コイルばねの一端部38aと前記ブレーキバンド11の前記他端部11bが圧接する可動側ばね受け部43を備えている。前記ロックばね38のコイル状部に前記一端部37a側から挿通された前記棒状部材37は、前記ロックばね38とともに、前記遠心クラッチカバー10の内面側に形成された棒状部材収容凹部44内に収容されている。該棒状部材収容凹部44の端部には、前記ロックばねの他端部38bが圧接する固定側ばね受け部45が形成されている。前記ロックばね38は、前記固定側ばね受け部45と、前記可動側ばね受け部43と、の間に圧縮せしめた状態で介装され、前記棒状部材37を、その長さ方向に沿って、前記ブレーキバンド11を緊張せしめる方向へと常時付勢している。
図6及び図7に示すように、前記遠心クラッチカバー10の内面側には、前記ロック機構15の構成要素として、前記第二のピン42の先端部42aを相対摺動自在に案内する第二ピン案内溝46も形成されている。該第二ピン案内溝46は、前記コネクタ軸33の中心Xを中心とする円弧に沿って、図2で見て上下方向に延びている。
図2に示すように、前記第二ピン案内溝46の一端部(下端部)46aに前記第二のピン42が当接した状態において、該第二のピン42は、前記第一のピン40と前記コネクタ軸33の中心Xとを結ぶ直線(デッドセンターライン)L上か、又はそのわずかに下方に位置する。一方、図3に示すように、前記第二ピン案内溝46の他端部(上端部)46bに前記第二のピン42が当接した状態において、該第二のピン42は、前記デッドセンターラインLの上方に位置する。そして、前記第二ピン案内溝46の前記下端部46aに前記第二のピン42が当接している状態、すなわち、前記ブレーキコネクタ13が、図2の前記通常時姿勢にある状態において、前記ブレーキバンド11が前記制動解除状態となり、前記第二ピン案内溝46の前記上端部46bに前記第二のピン42が当接している状態、すなわち、前記ブレーキコネクタ13が、図3の前記制動時姿勢にある状態において、前記ブレーキバンド11が前記制動状態となる。
既に述べたように、前記ブレーキコネクタ13(の前記操作側腕部35)は、前記ブレーキレバー12が前記所定の中立位置Nにある時には、これに対応して、前記ロック機構15によって、前記ブレーキレバー12には非接触の、図2に示す前記通常時姿勢に保持されている。この時、前記リンク部材39も、前記ロックばね38の付勢力によって、前記第二のピン42が前記第二ピン案内溝46の前記下端部46aに当接した、図2に示す通常時位置に保持されている。
図7に示すように、前記ブレーキレバー12の前記一方の取付足部23の外側面には、前記ブレーキコネクタ13の前記操作側腕部35の移動溝(揺動溝)となるコネクタ溝47が形成されている。そして、図2に示すように、前記ブレーキレバー12が前記所定の中立位置Nにあり、前記ブレーキコネクタ13が前記通常時姿勢にある時には、前記コネクタ溝47と、前記ブレーキコネクタ13とが、互いに非接触となっている。このため、前記ブレーキレバー12が前記所定の中立位置Nにある前記チェーンソー1の作動時に、前記内燃エンジン5の作動等で前記チェーンソー本体2が振動しても、前記ブレーキレバー12と前記ブレーキコネクタ13との間に、ビビリ音が発生する等の問題は全くなく、前記ブレーキコネクタ13の摩耗等の問題もない。また、前記ブレーキレバー12が前記所定の中立位置Nにある時には、前記ブレーキコネクタ13と前記ブレーキレバー12とが非接触であることから、前記ブレーキコネクタ13を取着した前記遠心クラッチカバー10の、前記ブレーキレバー12を取着した前記取り付けフレーム9に対する着脱作業が容易となる利点もある。
次に、前記制動装置8が作動される場合について説明する。
例えば、図1の前記チェーンソー1による対象物の切断作業時に、前記ガイドバー3の先端が不測に木の節等の障害物に接触する等して、高速回転中の前記ソーチェーン4の反動を受け、該ソーチェーン4が高速回転のままで、前記ガイドバー3が作業者側に跳ね返ってくる、いわゆるキックバック現象が起こることがある。前記チェーンソー1にこのような急激な変位が起こったとき、前記ブレーキレバー12の慣性により、あるいは、前記前ハンドル16を握っている作業者の手の甲が、前記ブレーキレバー12に相対的に衝突することにより、該ブレーキレバー12が、前記二つの取付足部23,24を中心として、図2で見て、制動操作方向となる時計回り方向(前記チェーンソー1の前方)Fへと揺動する。そして、前記ブレーキレバー12の前記コネクタ溝47の後端面47rが、前記ブレーキコネクタ13の前記操作側端部35に当接し、前記ブレーキコネクタ13が、図2で見て時計回り方向(一方向)Fへと回転駆動される。
図2において、前記ブレーキコネクタ13の時計回り方向Fへの回転により、前記第二のピン42が、前記デッドセンターラインLを上方へ向けて越えると、その瞬間に、前記ロックばね38の付勢力によって、前記棒状部材37が、前記ブレーキバンド11を引っ張る方向へと長さ方向に沿って瞬時に移動する。これにより、前記第一のピン40が直線状の前記第一ピン案内溝41に案内され、且つ、前記第二のピン42が円弧状の前記第二ピン案内溝46に案内されながら、前記リンク部材39が、図3に示す制動時位置へと移動し、併せて、前記ブレーキコネクタ13も、図3に示す制動時姿勢へと変位する。その結果、前記ブレーキバンド11の前記他端部11b側が引っ張られて、前記ブレーキバンド11が前記クラッチドラム6aの外周面に圧接する制動状態へと状態変化せしめられ、前記ソーチェーン4の回転が強制的に停止せしめられる。このため、前記作業者の負傷等の問題は起こらない。図3に示すように、前記ロック機構15は、前記ブレーキバンド11を前記制動状態に保持するとともに、前記リンク部材39も前記制動時位置に保持し、且つ、前記ブレーキコネクタ13を前記制動時姿勢に保持する。
なお、図3に示すように、前記レバーばね14は、制動操作方向Fへと揺動した前記ブレーキレバー12を、前記所定の中立位置Nへ向けて後方Rへ戻すように作用するが、一旦前記ブレーキバンド11が前記制動状態となってしまうと、前記ロック機構15によって、前記ブレーキコネクタ13も前記制動時姿勢に拘束されてしまうので、該ブレーキコネクタ13の前記操作側腕部35と、前記ブレーキレバー12の前記コネクタ溝47の前端面47fと、が互いに当接することによって、前記ブレーキレバー12は、図3に示す位置に保持される。
前記ブレーキバンド11の制動状態の解除は、前記作業者が、前記ブレーキレバー12を、図3の位置から後方Rへと揺動操作することによって行われる。すなわち、図3において、前記ブレーキレバー12を後方Rへ向けて大きく揺動操作すると、前記ブレーキコネクタ13の前記操作側腕部35が、前記コネクタ溝47の前記前端面47fに押されて反時計回り方向(他方向)Rへと回転駆動され、前記第二のピン42が、円弧状の前記第二ピン案内溝46に案内されながら、該第二ピン案内溝46の前記下端部46aに当接するまで移動する。これにより、前記リンク部材39も、図4に示す通常時位置へと移動し、併せて、前記ブレーキコネクタ13も、図4に示す通常時姿勢へと変位する。その結果、前記ブレーキバンド11の前記他端部11b側が後方Rへ押されて、前記ブレーキバンド11が緩められ、前記クラッチドラム6aを解放する制動解除状態へと状態変化せしめられる。前記ロック機構15は、前記ブレーキバンド11を図4の前記制動解除状態に保持するとともに、前記リンク部材39も図4の前記通常時位置に保持し、且つ、前記ブレーキコネクタ13を前記通常時姿勢に保持する。
前記作業者が前記ブレーキレバー12から手を放すと、前記レバーばね14の作用によって、前記ブレーキレバー12は、図4の状態から、図2に示す前記所定の中立位置Nへと自動的に戻されて、その位置に保持される。よって、前記作業者は、前記ブレーキレバー12が前記所定の中立位置Nに戻っているか否かを、いちいち目視により確認する必要がなく、操作性が良好となる。
次に、図8〜図11を参照して、本発明の他の実施の形態について説明する。
図8は、本実施の形態に係る制動装置の制動解除状態を示す一部破断側面図、図9は、図8の制動装置による制動時の状態を示す一部破断側面図、図10は、図8の制動装置による制動解除操作時の状態を示す一部破断側面図、図11は、図8の制動装置のブレーキレバーの取付構造を示す分解斜視図である。
図8に示すように、本実施の形態も、作業機としてのチェーンソー100の制動装置50についてのものであるが、本実施の形態は、前記実施の形態の場合とは逆に、作動部材としての遠心クラッチ104の前記内燃エンジン5側となる内側に、前記遠心クラッチ104のクラッチドラム104aに同心的に固着されて、ソーチェーン105を駆動するためのスプロケット106が配設されている形式のチェーンソーについてのものである。
本実施の形態に係る前記制動装置50も、前記第一の実施の形態のものと同様に、制動部材としてのブレーキバンド51と、該ブレーキバンド51を操作するためのブレーキレバー52と、該ブレーキレバー52と前記ブレーキバンド51とを作動上連結するブレーキコネクタ53と、前記ブレーキレバー52を図8に示す所定の中立位置Nに保持する付勢部材であるレバーばね54と、前記ブレーキバンド51を制動状態と制動解除状態とに保持するロック機構55と、を備えている。
本実施の形態では、前記ブレーキバンド51と、前記ブレーキコネクタ53と、前記ロック機構55が、いずれも、前記チェーンソー100の作業機本体となるチェーンソー本体101を構成する第一の部材としてのクランクケース(の張り出し部付エンジン出力側壁)102の外表面に組み付け可能とされ、前記ブレーキレバー52と前記レバーばね54が、前記クランクケース102に対して着脱自在な第二の部材としてのコネクタカバー103に取り付けられる。前記チェーンソー100の組立てに当たっては、前記クランクケース102の外表面に対して、前記ブレーキバンド51と、前記ブレーキコネクタ53と、前記ロック機構55と、を取り付ける。次いで、前記クランクケース102に対して前記コネクタカバー103を取り付けた後に、該コネクタカバー103に対して、前記レバーばね54と前記ブレーキレバー52の一方の取付足部63とを取り付ける。
まず、前記クランクケース102の外表面に対して取り付けられる部材、すなわち、前記ブレーキバンド51と、前記ブレーキコネクタ53と、前記ロック機構55と、について説明する。
図8に示すように、前記ブレーキバンド51は、前記クラッチドラム104aの外周面に沿って巻回され、一端部51aが、前記クランクケース102に係止ピン102aで止着され、他端部51bは、前記ロック機構55を介して、前記ブレーキコネクタ53に連結されている。前記クランクケース102の外表面には、前記クラッチドラム104aに対応する円筒状のクラッチドラム収容凹部72が形成され、該クラッチドラム収容凹部72の内周面に沿って、前記ブレーキバンド51が軽く圧着状に配設されている。このため、前記クランクケース102から突出する内燃エンジン(図示せず)の出力軸5aに前記遠心クラッチ104を取り付けると、前記クラッチドラム104aの外周面と、前記クラッチドラム収容凹部72の内周面と、の間に、前記ブレーキバンド51が自然に前記クラッチドラム104aの外周面からわずかに離隔して位置することになる。前記ブレーキバンド51は、前記ブレーキレバー52が前記所定の中立位置Nにある時に、これに対応して、作動部材としての前記クラッチドラム104aを制動しない制動解除状態にあり、前記ブレーキレバー52が、制動操作方向となる図8の右方(前記チェーンソー100の前方)Fへと揺動変位することにより、図9に示すように、前記クラッチドラム104aの外周面に圧接する制動状態へと状態変化せしめられる。
図11に示すように、前記ブレーキコネクタ53は、前記クランクケース102の外表面に形成されたコネクタ軸73に相対回動自在に取着されている。前記ブレーキコネクタ53は、前記コネクタ軸73に装着されるボス部74と、該ボス部74からその半径方向の外方へ向かって互いに異なる方向へと延びる操作側腕部75及び被操作側腕部76を有している。前記操作側腕部75は、前記ブレーキレバー52に作動上連結され、前記被操作側腕部76は、前記ブレーキバンド51に作動上連結される。
図8に示すように、前記ブレーキコネクタ53(の前記操作側腕部75)は、前記ブレーキレバー52が前記所定の中立位置Nにある時には、これに対応して、前記ロック機構55によって、前記ブレーキレバー52には非接触の、通常時姿勢に保持されている。そして、前記ブレーキレバー52が、図8で見て右方(前記チェーンソー100の前方)Fへ向けて揺動操作されることにより、前記ブレーキコネクタ53は、時計回り方向へと回転駆動され、前記ロック機構55によって、図9に示す制動時姿勢に保持される。
図8に示すように、前記ロック機構55は、前記ブレーキコネクタ53と、前記ブレーキバンド51と、の間に介装されている。本実施の形態では、前記ロック機構55として、前記ブレーキコネクタ53の回動によって自動的に作動する、オーバーデッドセンター機構を用いている。前記ロック機構55は、前記ブレーキコネクタ53を、図8に示す前記通常時姿勢と、図9に示す前記制動時姿勢と、のそれぞれの姿勢に拘束するとともに、それに対応して、前記ブレーキバンド51を、図8に示す前記制動解除状態と、図9に示す前記制動状態と、のそれぞれの状態に拘束する。
図11に示すように、前記ロック機構55は、前記ブレーキバンド51の前記他端部51bに作動上連結される棒状部材77と、該棒状部材77をその長さ方向に沿って前記ブレーキバンド51を制動状態にせしめる方向へと常時強く付勢するロックばね78と、前記棒状部材77と前記ブレーキコネクタ53とを互いに連結するリンク部材79と、を備えている。前記棒状部材77の一端部77aは、前記ブレーキバンド51の、上方へ折り曲げ形成された前記他端部51bに形成された図示しないスリットに挿通されている。
前記リンク部材79の一端部79aは、前記コネクタ軸73の軸線Xと平行に延びる第一のピン80によって、前記棒状部材77の他端部77bに、相対回動自在に連結されている。前記第一のピン80の先端部80aは、前記クランクケース102の外表面に前記棒状部材77の長さ方向に沿って延びるように形成された第一ピン案内溝81に摺動自在に突入している。前記リンク部材79の他端部79bは、前記コネクタ軸73の前記軸線Xと平行に延びる第二のピン82によって、前記ブレーキコネクタ53の前記被操作側腕部76に、相対回動自在に連結されている。前記棒状部材77は、前記他端部77b側に、前記ロックばね78として用いられる圧縮コイルばねの一端部78aと前記ブレーキバンド51の前記他端部51bが圧接する可動側ばね受け部83を備えている。前記ロックばね78のコイル状部に前記一端部77a側から挿通された前記棒状部材77は、前記ロックばね78とともに、前記クランクケース102の外表面に形成された棒状部材収容凹部84内に収容されている。該棒状部材収容凹部84の端部には、前記ロックばねの他端部78bが圧接する固定側ばね受け部85が形成されている。前記ロックばね78は、前記固定側ばね受け部85と、前記可動側ばね受け部83と、の間に圧縮せしめた状態で介装され、前記棒状部材77を、その長さ方向に沿って、前記ブレーキバンド51を緊張せしめる方向へと常時付勢している。
同じく図11に示すように、前記クランクケース102の外表面には、前記ロック機構55の構成要素として、前記第二のピン82の先端部82aを相対摺動自在に案内する第二ピン案内溝86も形成されている。該第二ピン案内溝86は、前記コネクタ軸73の中心Xを中心とする円弧に沿って、図8で見て上下方向に延びている。
図8に示すように、前記第二ピン案内溝86の一端部(下端部)86aに前記第二のピン82が当接した状態において、該第二のピン82は、前記第一のピン80と前記コネクタ軸73の中心Xとを結ぶ直線(デッドセンターライン)L上か、又はそのわずか下方に位置する。一方、図9に示すように、前記第二ピン案内溝86の他端部(上端部)86bに前記第二のピン82が当接した状態において、該第二のピン82は、前記デッドセンターラインLの上方に位置する。そして、前記第二ピン案内溝86の前記下端部86aに前記第二のピン82が当接している状態、すなわち、前記ブレーキコネクタ53が、図8の前記通常時姿勢にある状態において、前記ブレーキバンド51が前記制動解除状態となり、前記第二ピン案内溝86の前記上端部86bに前記第二のピン82が当接している状態、すなわち、前記ブレーキコネクタ53が、図9の前記制動時姿勢にある状態において、前記ブレーキバンド51が前記制動状態となる。
図11に示すように、前記クランクケース102には、前記ブレーキコネクタ53、前記ロック機構55及び前記ブレーキバンド51を組み付けた後に、少なくとも前記ブレーキコネクタ53及び前記ロック機構55を覆う目的で、前記コネクタカバー103が取り付けられる。
次に、前記ブレーキレバー52と、前記レバーばね54と、について説明する。
図8に示すように、前記ブレーキレバー52の前記一方の取付足部63は、前記コネクタカバー103に前後方向F−Rへ揺動自在に支持され、通常時には、前記レバーばね54によって、図8に示す前記所定の中立位置Nに保持されている。本実施の形態では、前記チェーンソー100の前ハンドル56の前方で前記ブレーキレバー52が自然に立ち上がった図8の状態が、前記所定の中立位置Nとされている。
前記レバーばね54は、前記ブレーキレバー52を前記所定の中立位置Nに保持するとともに、前記ブレーキレバー52が前記所定の中立位置Nから前記チェーンソー100の前後方向F−Rに揺動変位した時には常に、前記ブレーキレバー52を前記所定の中立位置Nに戻すように作用する。
図11に示すように、本実施の形態では、前記レバーばね54としてトーションスプリングを用い、該トーションスプリング54を、前記ブレーキレバー52の揺動中心Oに対して同心的に、前記コネクタカバー103と前記ブレーキレバー52との間に配設している。このため、前記レバーばね54の配設スペースを可及的に節約することができ、装置のコンパクト化に資することができる。
前記トーションスプリング54は、巻き込みリング状部57と、該リング状部57に連続して末広がりに延びる二本の角状部58,59と、を備えていて、図11に仮想線で示したように、前記二本の角状部58,59を互いに近づく方向に縮めてばね力を蓄積させた状態で、前記コネクタカバー103に形成されたばね嵌入部60に嵌め込むことにより、前記ブレーキレバー52の前記所定の中立位置Nに対応する通常時ばね姿勢に保持される。前記ばね嵌入部60は、前記トーションスプリング54の前記リング状部57に対応する形状に湾曲した円弧状凸部61と、該円弧状凸部61の両端部のそれぞれの上方にそれぞれ形成されたばね規制部62a,62bと、を備えている。前記二本の角状部58,59を互いに近づく方向に縮めて、前記円弧状凸部61内に前記トーションスプリング54の前記リング状部57を嵌め込むと、前記トーションスプリング54のばね力で前記二本の角状部58,59のそれぞれが前記各ばね規制部62a,62bにそれぞれ当接して、該各ばね規制部62a,62bが、前記二本の角状部58,59のそれ以上の開きを規制する。
前記トーションスプリング54を前記ばね嵌入部60に嵌め込んだ後に、その上から、前記コネクタカバー103に対して、前記ブレーキレバー52を取り付ける。該ブレーキレバー52は、前記チェーンソー本体101に対して取り付けるための取付足部63を備え、該取付足部23の内側面に、前記ばね嵌入部60と同心の筒状凸部65を一体的に備えている。該筒状凸部25は、前記ブレーキレバー52側のばね嵌入部として作用するものであり、前記トーションスプリング54の前記リング状部57の内周面内にちょうど嵌り込む大きさの外周面を有している。このため、前記トーションスプリング54を前記ばね嵌入部60に嵌め込んだ後に、その上から、前記取付足部63と対をなす他の取付足部(図示せず)を前記チェーンソー本体101の他側面の係合部(図示せず)に係合せしめた状態の前記ブレーキレバー52の前記取付足部63を同心に重ねると、前記筒状凸部65が前記トーションスプリング54の前記リング状部57の内周面内に嵌り込む。そこで、前記ブレーキレバー52の前記取付足部63の外側から、該取付足部63に前記筒状凸部65と同心に形成された透孔67に相対回動自在に嵌合する抜け止め用筒体68と、該抜け止め用筒体68に挿通されて前記ばね嵌入部60の中心に形成されたねじ孔69に螺合するレバー取付ねじ70と、を取り付けることにより、前記コネクタカバー103と前記ブレーキレバー52との間で前記トーションスプリング54が挟持されるとともに、前記コネクタカバー103を含む前記チェーンソー本体101に対する前記ブレーキレバー52の前後揺動自在な取付が完了する。
前記ブレーキレバー52には、前記トーションスプリング54の前記二本の角状部58,59のそれぞれと接合するばね受け部71a,71bがそれぞれ形成されている。前記ブレーキレバー52は、前記通常時ばね姿勢の前記トーションスプリング54と前記ばね受け部71a,71bとがきちんと接合する角度位置(前記所定の中立位置N)で、前記コネクタカバー103に対して取り付けられる。前記ブレーキレバー52の前記ばね受け部71a,71bは、本実施の形態では、前記ブレーキレバー52の前記取付足部63の前記内側面において、前記筒状凸部65のやや上方の位置に、凸部として形成されている。前記ばね受け部71a,71bのそれぞれには、前記コネクタカバー103に形成された前記各ばね規制部62a,62bを越えて上方へ突出する前記トーションスプリング54の前記二本の角状部58,59の先端部のそれぞれが、内側から当接する(図8参照)。したがって、前記トーションスプリング54は、前記ブレーキレバー52を前記所定の中立位置Nに保持するとともに、前記ブレーキレバー52を前記所定の中立位置Nから前記前ハンドル56の前方F及び後方Rへと変位せしめた後に手を放した時に、前記ブレーキレバー52を前記所定の中立位置Nに自動的に戻すように作用する。
なお、図11において、以上の説明とは逆に、前記ブレーキレバー52の前記筒状凸部65と、前記ばね受け部71a,71bと、を利用して、最初に前記ブレーキレバー52に対して、前記トーションスプリング54を前記通常時ばね姿勢の状態に取着しておき、その状態の前記ブレーキレバー52を、前記コネクタカバー103に対して取り付けるようにしてもよいことは勿論である。
図8及び図11に示すように、前記ブレーキレバー52の前記取付足部63の内側面には、前記ブレーキコネクタ53の前記操作側腕部75の移動溝(揺動溝)となるコネクタ溝87が形成されている。そして、図8に示すように、前記ブレーキレバー52が前記所定の中立位置Nにあり、前記ブレーキコネクタ53が前記通常時姿勢にある時には、前記ブレーキレバー52と、前記ブレーキコネクタ53とが、互いに非接触となっている。このため、前記ブレーキレバー53が前記所定の中立位置Nにある前記チェーンソー100の作動時に、前記ソーチェーン105の駆動源である前記内燃エンジン(図示せず)の作動等で前記チェーンソー本体101が振動しても、前記ブレーキレバー52と前記ブレーキコネクタ53との間に、ビビリ音が発生する等の問題は全くなく、前記ブレーキコネクタ53の摩耗等の問題もない。
次に、前記制動装置50が作動される場合について説明する。
例えば、前記チェーンソー100による対象物の切断作業時に、いわゆるキックバック現象により、前記チェーンソー100が作業者側に跳ね返ってきた場合には、前記ブレーキレバー52の慣性により、あるいは、前記前ハンドル56を握っている作業者の手の甲が、前記ブレーキレバー52に相対的に衝突することにより、該ブレーキレバー52が、前記取付足部63を中心として、図8で見て、制動操作方向となる時計回り方向(前記チェーンソー1の前方)Fへと揺動する。そして、前記ブレーキレバー52の前記コネクタ溝87の後端面87rが、前記ブレーキコネクタ53の前記操作側端部75に当接し、前記ブレーキコネクタ53が、図8で見て時計回り方向(一方向)Fへと回転駆動される。
図8において、前記ブレーキコネクタ53の時計回り方向Fへの回転により、前記第二のピン82が、前記デッドセンターラインLを上方へ向けて越えると、その瞬間に、前記ロックばね78の付勢力によって、前記棒状部材77が、前記ブレーキバンド51を引っ張る方向へと長さ方向に沿って瞬時に移動する。これにより、前記第一のピン80が直線状の前記第一ピン案内溝81に案内され、且つ、前記第二のピン82が円弧状の前記第二ピン案内溝86に案内されながら、前記リンク部材79が、図9に示す制動時位置へと移動し、併せて、前記ブレーキコネクタ53も、図9に示す制動時姿勢へと変位する。その結果、前記ブレーキバンド51の前記他端部51b側が引っ張られて、前記ブレーキバンド51が前記クラッチドラム104aの外周面に圧接する制動状態へと状態変化せしめられ、前記ソーチェーン105の回転が強制的に停止せしめられる。このため、前記作業者の負傷等の問題は起こらない。図9に示すように、前記ロック機構55は、前記ブレーキバンド51を前記制動状態に保持するとともに、前記リンク部材79も前記制動時位置に保持し、且つ、前記ブレーキコネクタ53を前記制動時姿勢に保持する。
なお、図9に示すように、前記レバーばね54は、制動操作方向Fへと揺動した前記ブレーキレバー52を、前記所定の中立位置Nへ向けて後方Rへ戻すように作用するが、一旦前記ブレーキバンド51が前記制動状態となってしまうと、前記ロック機構55によって、前記ブレーキコネクタ53も前記制動時姿勢に拘束されてしまうので、該ブレーキコネクタ53の前記操作側腕部75と、前記ブレーキレバー52の前記コネクタ溝87の前記前端面87fと、が互いに当接することによって、前記ブレーキレバー52は、図9に示す位置に保持される。
前記ブレーキバンド51の制動状態の解除は、前記作業者が、前記ブレーキレバー52を、図9の位置から後方Rへと揺動操作することによって行われる。すなわち、図9において、前記ブレーキレバー52を後方Rへ向けて大きく揺動操作すると、前記ブレーキコネクタ53の前記操作側腕部75が、前記コネクタ溝87の前記前端面87fに押されて反時計回り方向(他方向)Rへと回転駆動され、前記第二のピン82が、円弧状の前記第二ピン案内溝86に案内されながら、該第二ピン案内溝86の前記下端部86aに当接するまで移動する。これにより、前記リンク部材79も、図10に示す通常時位置へと移動し、併せて、前記ブレーキコネクタ53も、図10に示す通常時姿勢へと変位する。その結果、前記ブレーキバンド51の前記他端部51b側が後方へ押されて、前記ブレーキバンド51が緩められ、前記クラッチドラム104aを解放する制動解除状態へと状態変化せしめられる。前記ロック機構55は、前記ブレーキバンド51を図10の前記制動解除状態に保持するとともに、前記リンク部材79を図10の前記通常時位置に保持し、且つ、前記ブレーキコネクタ53を前記通常時姿勢に保持する。
前記作業者が前記ブレーキレバー52から手を放すと、前記レバーばね54の作用によって、前記ブレーキレバー52は、図10の状態から、図8に示す前記所定の中立位置Nへと自動的に戻されて、その位置に保持される。よって、前記作業者は、前記ブレーキレバー52が前記所定の中立位置Nに戻っているか否かを、いちいち目視により確認する必要がなく、操作性が良好となる。
本発明の一実施の形態に係る制動装置を備えた作業機としてのチェーンソーの全体斜視図である。 図1の実施の形態に係る制動装置の制動解除状態を示す一部破断側面図である。 図2の制動装置による制動時の状態を示す一部破断側面図である。 図2の制動装置による制動解除操作時の状態を示す一部破断側面図である。 図2の制動装置のブレーキレバーの取付構造を示す分解斜視図である。 図2の制動装置のロック機構の分解斜視図である。 図5と図6の組立時の状態を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係る制動装置の制動解除状態を示す一部破断側面図である。 図8の制動装置による制動時の状態を示す一部破断側面図である。 図8の制動装置による制動解除操作時の状態を示す一部破断側面図である。 図8の制動装置のブレーキレバーの取付構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
2,101 作業機本体(チェーンソー本体)
5 内燃エンジン
6,104 作動部材(遠心クラッチ)
9 第一の部材(エンジン取り付けフレーム)
10 第二の部材(遠心クラッチカバー)
11,51 制動部材(ブレーキバンド)
12,52 ブレーキレバー
13,53 ブレーキコネクタ
14,54 付勢部材(トーションスプリング)
15,55 ロック機構(オーバーデッドセンター機構)
18,19,58,59 角状部
102 第一の部材(クランクケース)
103 第二の部材(コネクタカバー)
N 所定の中立位置
O ブレーキレバーの揺動中心
F 制動操作方向(前方)
R 制動解除方向(後方)

Claims (6)

  1. 作業機本体(2,101)に搭載された作動部材(6,104)を制動可能な制動部材(11,51)と、該制動部材(11,51)を操作するためのブレーキレバー(12,52)と、該ブレーキレバー(12,52)と前記制動部材(11,51)とを作動上互いに連結するブレーキコネクタ(13,53)と、前記ブレーキレバー(12,52)を前記ブレーキコネクタ(13,53)とは非接触の所定の中立位置(N)に保持するとともに、前記ブレーキレバー(12,52)が前記所定の中立位置(N)から変位した時には常に該所定の中立位置(N)に戻すように作用する付勢部材(14,54)と、前記ブレーキコネクタ(13,53)の変位により作動して前記制動部材(11,51)を制動状態と制動解除状態のそれぞれに保持するロック機構(15,55)と、を備え、前記付勢部材が、前記ブレーキレバー(12,52)の揺動中心(O)を中心として配設されたトーションスプリング(14,54)であり、該トーションスプリング(14,54)の二本の角状部(18,19,58,59)のそれぞれが前記ブレーキレバー(12,52)に当接することで該ブレーキレバー(12,52)が前記所定の中立位置(N)に保持され、前記ブレーキレバー(12,52)の前記所定の中立位置(N)から制動操作方向(F)へ向けての変位により、前記ブレーキコネクタ(13,53)が一方向へと駆動されるとともに、前記ロック機構(15,55)によって前記制動部材(11,51)が前記制動状態に保持され、前記ブレーキレバー(12,52)の制動解除方向(R)へ向けての変位により、前記ブレーキコネクタ(13,53)が他方向へと駆動されるとともに、前記ロック機構(15,55)によって前記制動部材(11,51)が前記制動解除状態に保持されることを特徴とする、作業機の制動装置。
  2. 前記作業機本体(2)が、第一の部材(9)と、該第一の部材(9)に取り付けられる第二の部材(10)と、を備え、前記ブレーキレバー(12)が前記第一の部材(9)に揺動自在に取着され、該第一の部材(9)と前記ブレーキレバー(12)との間に前記付勢部材(14)が介装され、前記制動部材(11)と前記ブレーキコネクタ(13)とが、前記第二の部材(10)に組み付けられている、請求項1に記載の作業機の制動装置。
  3. 前記第一の部材が、内燃エンジン(5)の取り付けフレーム(9)であり、前記作動部材が、前記内燃エンジン(5)に駆動上連結される遠心クラッチ(6)であり、前記第二の部材が、前記遠心クラッチ(6)のカバー(10)である、請求項に記載の作業機の制動装置。
  4. 前記作業機本体(101)が、第一の部材(102)と、該第一の部材(102)に取り付けられる第二の部材(103)と、を備え、前記ブレーキレバー(52)が前記第二の部材(103)に揺動自在に取着され、該第二の部材(103)と前記ブレーキレバー(52)との間に前記付勢部材(54)が介装され、前記制動部材(51)と前記ブレーキコネクタ(53)とが、前記第一の部材(102)に組み付けられている、請求項1に記載の作業機の制動装置。
  5. 前記第一の部材が、内燃エンジン(5)のクランクケース(102)であり、前記第二の部材が、前記ロック機構(55)のカバー(103)である、請求項に記載の作業機の制動装置。
  6. 前記ロック機構は、前記ブレーキコネクタ(13,53)と前記制動部材(11,51)との間に介装されたオーバーデッドセンター機構(15,55)である、請求項1乃至のいずれか一項に記載の作業機の制動装置。
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