JP3567072B2 - 可動刃用制動装置を備えた携帯式刈取機 - Google Patents

可動刃用制動装置を備えた携帯式刈取機 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、一般的に、内燃機関の動力を遠心クラッチを介して可動刃に伝達する、例えば、肩掛け式の刈払機、ヘッジトリマなどの携帯式刈取機に関し、より詳しくは、不用意な可動刃の作動を制動するための制動装置を備えた携帯式刈取機に関する。
【0002】
【従来技術】
例えば、肩掛け式刈払機、背負式刈払機、ヘッジトリマなどの携帯式刈取機にあっては、一般的に、内燃機関の動力を遠心クラッチを介して可動刃に伝達する駆動機構が採用されている。このような携帯式刈取機において、例えば、特公昭52−12089号公報に見られるように、前記刈取機において、始動時の安全性の向上を図るべく、可動刃の空転を防止するために、例えば、ブレーキシュー、ブレーキバンド等の摩擦部材を前記遠心クラッチのクラッチドラムに摺接させる制動装置を設けることが提案されている。これによれば、作業者がブレーキレバーから手を離しているときには制動装置によって、クラッチドラムの回転が制動され、前記可動刃が不用意に回転してしまうのが防止される。また、作業者がブレーキレバーを握って制動装置を解除した後は、スロットルレバーを握って、スロットル弁の開度を調節することにより、内燃機関の出力を調整しながらクラッチドラムを介して前記可動刃を駆動し、刈取作業を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような刈取機によれば、ブレーキレバーを握って解除する前に、作業者がスロットルレバーを握ってクラッチドラムを回転駆動させると、前記制動装置の制動力を越えた回転動力によって前記クラッチドラムが回転駆動され、その結果、前記可動刃が意に反して回転してしまう事態が生じる場合がある。更に、摩擦部材がクラッチドラムに対して押圧されている状態で、クラッチドラムが回転駆動されてしまうと摩擦部材に負荷がかかり、制動装置に損傷を与えたり、制動装置の部品の寿命を縮める恐れがある。
そこで、本発明の目的は、制動装置が制動状態にあるとき、クラッチドラムの駆動を確実に断つことを可能にした携帯式刈取機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、制動装置(36)が制動状態にあるとき、クラッチドラム(34)が回転駆動されないように、スロットルワイヤ(54、56)に遊びを設け、スロットルレバー(22)からスロットル弁(46a)への作動有効伝達が阻止されるようにし、しかもこれを前記制動装置(36)の制動及び解除作動と連動して行うようにしたことを特徴とする。
本発明の上記目的は、内燃機関(6)の動力を遠心クラッチ(32)を介して可動刃(18)に伝達するとともに、前記内燃機関(6)の出力を手動式のスロットルレバー(22)を操作することによりスロットルワイヤ(54、56)を介してスロットル弁(46a)の開度を調整する携帯式刈取機(2、2’)において、前記遠心クラッチ(32)のクラッチドラム(34)と対面して配置された摩擦部材(38)と、該摩擦部材(38)に連結され、かつ、該摩擦部材(38)を前記クラッチドラム(34)に対して押圧する制動位置(A)と、前記クラッチドラム(34)から離間させる非制動位置(B)との間で揺動可能な第一揺動部材(40)と、前記スロットルワイヤ(54、56)の中間部分に連結され、かつ、前記スロットルレバー(22)の操作による前記スロットルワイヤ(54、56)の移動に伴って、前記第一揺動部材(40)に対して枢軸(52)を中心として揺動自在に設けられた第二揺動部材(50)とを有し、前記スロットルワイヤ(54、56)は前記第二揺動部材(50)との連結点(54a、56a)を中心として屈曲した経路(R)に沿って延びており、前記第一揺動部材(40)が前記非制動位置(B)にあるとき、前記スロットルワイヤ(54、56)が遊びのない状態となるように、前記第二揺動部材(50)の前記枢軸(52)が前記第一揺動部材(40)の揺動によって前記屈曲した経路(R)に沿って延びる前記スロットルワイヤ(54、56)に向かって移動され、前記第一揺動部材(40)が前記制動位置(A)にあるとき、前記スロットルワイヤ(54、56)に遊びが設けられるように、前記第二揺動部材(50)の前記枢軸(52)が前記第一揺動部材(40)の揺動によって前記屈曲した経路(R)に沿って延びる前記スロットルワイヤ(54、56)から遠ざかって移動される、ことを特徴とする携帯用刈取機によって達成することができる。
【0005】
本発明においては、前記スロットルワイヤ(54、56)は前記第二揺動部材(50)との連結点(54a、56a)を中心として前記屈曲した経路(R)に沿って延びている。前記第一揺動部材(40)が前記非制動位置(B)にあるとき、前記第二揺動部材(50)の前記枢軸(52)が前記第一揺動部材(40)の揺動によって前記屈曲した経路(R)に沿って延びる前記スロットルワイヤ(54、56)に向かって移動され、前記スロットルワイヤ(54、56)が遊びのない状態となる。また、前記第一揺動部材(40)が前記制動位置(A)にあるとき、前記第二揺動部材(50)の前記枢軸(52)が前記第一揺動部材(40)の揺動によって、前記屈曲した経路(R)に沿って延びる前記スロットルワイヤ(54、56)から遠ざかって移動され、前記スロットルワイヤ(54、56)に遊びが設けられる。
これにより、前記制動装置(36)が前記制動位置(A)にあるときには、前記スロットルレバー(22)から前記スロットル弁(46a)への前記スロットルワイヤ(54、56)を介しての動作有効伝達が阻止され、作業者が前記スロットルレバー(22)を握っても、前記スロットル弁(46a)は開かれず、従って、前記クラッチドラム(34)が回転駆動されることがない。従って、前記制動装置(36)が前記制動状態(A)にあるときに、作業者が前記スロットルレバー(22)を握ることによって、前記クラッチドラム(34)が前記制動装置(36)の制動力を越えて回転し、前記可動刃(18)が作業者の意に反して駆動される事態を回避することができ、安全性をなお一層確保することができる。
また、前記摩擦部材(38)と前記クラッチドラム(34)に過負荷がかからず、前記制動装置(36)に損傷を与えることがなく、また、前記制動装置(36)の部品の寿命を長くすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好ましい実施例を添付の図面を参照しつつ説明する。なお、本実施例においては、携帯用刈取機として携帯式刈払機を例示として説明する。図1〜図4は、本発明の第一の実施例にかかる携帯式刈払機を示す。図1は、第一の実施例にかかる携帯式刈払機全体を示す斜視図である。
図1に示す携帯式刈払機2の基本的構成は周知であり、典型的にはハウジング4に収容された空冷式の2サイクル内燃機関6を有する動力部8と、該動力部8から前方に真っ直ぐに延びる操作桿10と、該操作桿10の前端に設けられた回転式刈刃装置12とを有する。前記内燃機関6のクランク軸72からの動力は、後述する遠心クラッチ32及び前記操作桿10内に収容された伝動軸14を介して前記回転式刈刃装置12に伝達され、該回転式刈刃装置12によって可動刃としての刈刃18が回転駆動される。前記操作桿10の中間部分には、ハンドルバー16が設けられており、該ハンドルバー16の左右両端にそれぞれ、右グリップ部分19と左グリップ部分20が設けられている。前記内燃機関6の気化器46のスロットル弁46aの開度調整操作を行うためのスロットルレバー22が、右グリップ部分19に隣接して設けられている。後に詳述するように、前記スロットルレバー22は、スロットルケーブル54を介して前記スロットル弁46aに連結されている。また、ブレーキ解除レバー24が前記左グリップ部分20に隣接して設けられており、該ブレーキ解除レバー24は、後述するように、前記内燃機関6と前記伝動軸14との間に介装された遠心クラッチ32のクラッチドラム34の回りに配設された摩擦部材であるブレーキバンド38に、ブレーキケーブル48を介して連結されている。
【0007】
図2は、図1に示すII−II断面矢視図であり、棒状第一揺動部材40が初期位置である制動位置Aにあり、前記ブレーキバンド38が前記クラッチドラム34に対して締付け押圧された状態を示す図である。
図2に示すように、本実施例にかかる前記携帯式刈払機2は、前記内燃機関6の前記クランク軸72に作動上連結された前記遠心クラッチ32を有する。該遠心クラッチ32の前記クラッチドラム34の回転は、作業者が刈払作業を行っていない間、前記刈刃18の空転を防止するための制動装置36によって規制される。該制動装置36は、前記遠心クラッチ32の前記クラッチドラム34の回りに配設された摩擦部材としての前記ブレーキバンド38と、前記クラッチドラム34の周面34aに対して前記ブレーキバンド38を締め付けたり、また、緩めたりして、前記制動装置36の制動及び解除を行うための前記棒状第一揺動部材40を有する。該棒状第一揺動部材40は、そのほぼ中間部分に配置された第一枢軸42を中心として左右揺動可能に、前記ハウジング4に対して取付けられている。前記棒状第一揺動部材40の下方アーム部分40aの下端は、前記ブレーキバンド38の一端38aに連結され、前記棒状第一揺動部材40が前記第一枢軸42を中心として、前記ブレーキバンド38を前記クラッチドラム34の前記周面34aに対して押圧する制動位置Aと、前記クラッチドラム34の前記周面34aから離間させる非制動位置Bとの間で左右に揺動する。前記ブレーキバンド38は帯状のばね鋼材からなり、前記クラッチドラム34の回りに曲げて配設され、他端38bは前記ハウジング4に係止されている。図2に示すように、前記棒状第一揺動部材40は、前記第一枢軸42に対してその上方アーム部分40bに付勢力を与える第一引張ばね44によって、前記制動位置A方向に向けて付勢されており、これにより、常時は前記ブレーキバンド38が前記クラッチドラム34に対して押圧される。
【0008】
また、前記ハウジング4の外側の、図1を見たとき前記操作桿10に対して左側に、前記気化器46が配設されている。該気化器46の内部にスロットル弁46aが設けられている。再び、図2を参照すると、前記棒状第一揺動部材40には、前記第一枢軸42の近傍から、前記気化器46から遠ざかる方向に、横方向に延びる横方向アーム部分40cが一体的に形成されており、該横方向アーム部分40cの先端に、前記ブレーキ解除レバー24に連結された前記ブレーキケーブル48がほぼ遊びのない状態で連結されている。
更に、前記棒状第一揺動部材40の上方には、上向きにV字形に突出する第二揺動部材50が、そのV字形の基端が前記棒状第一揺動部材40の前記上方アーム部分40bの上端に、第二枢軸52を中心として左右揺動自在に設けられている。該V字形第二揺動部材50の二つの揺動アーム部分のうち、前記気化器46から遠い側のスロットルレバー側揺動アーム部分50aには、前記スロットルレバー22に連結された第一スロットルワイヤ部分54が連結されている。該第一スロットルワイヤ部分54は、前記スロットルレバー側揺動アーム部分50aから前記スロットルレバー22に向かって下方に延びている。また、前記V字形揺動部材50の二つの揺動アーム部分のうち、前記気化器46に近い側の気化器側揺動アーム部分50bには、前記気化器46に設けられた前記スロットル弁46aに連結された第二スロットルワイヤ部分56が連結されている。該第二スロットルワイヤ部分56は、前記気化器側揺動アーム部分50bから前記気化器46の前記スロットル弁46aに向かって、横方向に延びている。すなわち、前記第一スロットルワイヤ部分54と第二スロットルワイヤ部分56は、前記V字形揺動部材50との連結点54a、56aを中心として屈曲する経路Rに沿って延びている。
【0009】
前記棒状第一揺動部材40が図2に示す前記制動位置Aにあるとき、前記V字形揺動部材50の前記第二枢軸52は、前記屈曲する経路Rから遠ざかった位置にあり、図2に示すように、前記第一スロットルワイヤ部分54及び前記第二スロットルワイヤ部分56には遊びが設けられている。従って、前記棒状第一揺動部材40が前記制動位置Aにあるとき、作業者が前記スロットルレバー22を一杯に握っても、前記遊びにより、前記スロットルワイヤ54、56を介する前記スロットル弁46aへの作動有効伝達が阻止されており、前記スロットル弁46aは開かれず、前記内燃機関6の動力によって前記クラッチドラム34が回転駆動されることはない。
図3は、図1に示すIII −III 矢視断面図であり、作業者が前記ブレーキ解除レバー24を握り、前記棒状第一揺動部材40が制動位置Aから非制動位置Bに移動され、前記ブレーキバンド38が緩められた状態を示す図である。
【0010】
引続き、作業者が前記ブレーキ解除レバー24を握り続けると、前記ブレーキケーブル48を介して、前記棒状第一揺動部材40の横方向アーム部分40cが引っ張られ、前記第一引張ばね44の付勢力に抗して、前記棒状第一揺動部材40が前記制動位置Aから前記非制動位置Bに移動される。これにより、前記ブレーキバンド38が図3に示すように緩められる。ばね鋼材製の前記ブレーキバンド38は、その弾性的戻り力により前記クラッチドラム34の前記周壁34aと間隔を隔てる方向に移動し、前記ハウジング4に形成されたブレーキバンドストッパである三つの突起4a、4a、4aに当接した位置に保持される。
前記第一スロットルワイヤ部分54は、管54aの中に相対移動可能に収容されている。該管54aの上端から前記V字形第二揺動部材50の前記スロットルレバー側揺動アーム部分50aまでの距離は、図3に示す前記棒状第一揺動部材40の前記非制動位置Bにおける距離d2の方が、図2に示す前記棒状第一揺動部材40の前記制動位置Aにおける同じ部分の距離d1よりも長い。すなわち、前記棒状第一揺動部材40が前記制動位置Aから前記非制動位置Bへ移動すると、前記棒状第一揺動部材40の上端に位置する前記V字形第二揺動部材50の前記第二枢軸52が、前記スロットルワイヤ54、56の延びる経路Rに向かって矢印Rbで示す方向に移動され、前記第一スロットルワイヤ部分54及び前記第二スロットルワイヤ部分56に遊びがない状態となる。前記V字形第二揺動部材50は、図3に示すように、前記第一スロットルワイヤ部分54及び前記第二スロットルワイヤ部分56に遊びがない状態の位置まで、前記第一スロットルワイヤ部分54と前記第二スロットルワイヤ部分56によって、互いに反対の回転方向に引っ張られ、互いに均衡した位置にある。これにより、前記スロットルレバー22と前記スロットル弁46aとの間の作動有効伝達が可能とされる。
【0011】
図4は、作業者が前記ブレーキ解除レバー24を握ることにより、前記棒状第一揺動部材が制動位置Aから非制動位置Bに移動されて前記ブレーキバンド38が緩められ、更に、前記スロットルレバー22を握って、前記スロットル弁46aの開操作を行った状態を示す図である。
作業者が前記ブレーキ解除レバー24を握ったまま、引続き、前記スロットルレバー22を握ると、前記スロットルレバー22の引きストローク増大に伴って、前記第一スロットルワイヤ部分54と前記第二スロットルワイヤ部分56が引っ張られ、前記スロットル弁46aが開かれる。前記第一スロットルワイヤ部分54と前記第二スロットルワイヤ部分56の移動によって、前記V字形第二揺動部材50だけが前記第二枢軸52を中心として前記棒状第一揺動部材40に対して揺動し、前記棒状第一揺動部材40は前記非制動位置Bに保持されたまま揺動しない。
【0012】
図5〜図12は、本発明にかかる携帯式刈払機の第二の実施例を示す。図5は、本発明の第二の実施例にかかる携帯式刈取機の全体を示す斜視図である。
図1に示す携帯式刈払機2と比較して、図5に示す携帯式刈払機2’には、前記左グリップ部分20に隣接して設けられた前記ブレーキ解除レバー24が設けられていない点を除いては、両者は同様に構成されている。従って、同様な部分については同じ符号で示している。
図6は、図5に示すVI− VI 矢視断面図である。また、図7は、図9に示すVII −VII 矢視断面図である。
前記ハウジング4の後部には、前記内燃機関6を始動するためのリコイルスタータ60が設けられている。該リコイルスタータ60自体の構成は周知のものであり、例えば、実開平5−92470号公報に開示されている。従って、ここでは、前記リコイルスタータ60の構成の詳細な説明は省略し、概略的に説明する。該リコイルスタータ60は、スタータカバー62と、先端に取付けられたハンドル64を強く引っ張って、リコイルロープ66を引くことにより回転されるリコイルドラム68と、前記スタータカバー62に設けられた軸受部70に軸支され、かつ、前記リコイルドラム68の回転にともなってベンディックスギア式に軸線方向前方に移動して前記リコイルドラム68からのトルクをクランクシャフト72に伝達する回転伝達部材74とを有する。
【0013】
また、本実施例にかかる携帯式刈払機2’には、前記内燃機関6のデコンプ装置76が設けられている。該デコンプ装置76の構成も、例えば、実開平5−92470号公報に開示されているデコンプ装置と同様に構成されており、それ自体公知であるので詳細な説明は省略するが、前記デコンプ装置76は、前記回転伝達部材74に取付けられ、かつ、デコンプ弁76aまで上方に延びる押圧部材78を有する。該押圧部材78は、前記回転伝達部材74の軸方向前方への移動に伴って一体的に軸線方向前方に移動し、前記デコンプ弁76aを押して開弁させる。それにより、前記内燃機関6の燃焼室80の混合気が、図示しないデコンプ通路を通じて掃気ポートに導出され、ピストンの頂面に作用する圧力が低減され、前記リコイルスタータ60に大きな操作力を与えずに、容易に前記内燃機関6を始動させることができる。
【0014】
上述の如く、前記回転伝達部材74が軸方向前方に移動すると、該回転伝達部材74に取付けられた前記押圧部材78も軸方向前方に移動する。また、前記ハウジング4内には、図7を見ても分かるように、前記押圧部材78の前方近傍から、前記内燃機関6のシリンダ部分を迂回するようにして、前記ハウジング4の前方壁まで水平方向に延びる連動部材である軸線方向移動部材82が設けられている。前記軸線方向移動部材82の前端部近傍には、前記ハウジング4の前方壁4bの外面に第三枢軸84aで枢着され、かつ、前記ハウジング4の前記前方壁4bに隣接する保持位置(C)と、前記ハウジング4の前記前方壁4bから遠ざかる方向に回動した退避位置(D)との間で回動可能に設けられた保持部材84が設けられている(図9も参照)。該保持部材84は第二ばね86によって前記保持位置(C)に付勢されている。前記保持部材84は、前記棒状第一揺動部材40の前記下方アーム部分40aと係合し(図7参照)、前記棒状第一揺動部材40を前記非制動位置Bに保持している。なお、前記保持部材84は、前記軸線方向移動部材82が、前記回転伝達部材74の軸線方向前方への移動に伴う前記押圧部材78の前方移動によって、前記保持位置(C)から前記退避位置(D)に移動される。
【0015】
図8は、図6に示すVIII−VIII矢視図であり、前記棒状第一揺動部材40が初期位置である非制動位置Bにあり、前記ブレーキバンド38が緩められた状態を示す。図9は、図6に示すIX−IX矢視断面図である、図8と同様な図である。
図8及び図9は、図2〜図4において示す第一の実施例の図3に対応するが、本第二の実施例においては、前記ブレーキ解除レバー24、前記ブレーキケーブル48、及び前記棒状第一揺動部材40の前記横方向アーム部分40cが設けられていない点、及び、前記棒状第一揺動部材40が、前記保持部材84によって、前記非制動位置Bに保持されており、初期状態において、前記ブレーキバンド38が前記クラッチドラム34と間隔を隔てた、緩められた状態にある点を除いて同様に構成されている。従って、同様な部分については同じ符号で示す。前記第一スロットルワイヤ部分54と前記第二スロットルワイヤ部分56は、第一の実施例と同様に、前記V字形第二揺動部材50との連結点54a、56aを中心として屈曲する経路Rに沿って延びている。また、前記棒状第一揺動部材40が前記非制動位置Bにあり、前記棒状第一揺動部材40の上端に位置する前記V字形揺動部材50の前記第二枢軸52が、前記スロットルワイヤ54、56の延びる前記経路Rに向かって矢印Rbの方向に移動した位置にある。すなわち、前記第一スロットルワイヤ部分54及び前記第二スロットルワイヤ部分56は、図8及び図9に示すように遊びがない状態となっており、前記スロットルレバー22と前記スロットル弁46aとの間の作動伝達経路が作られている。前記棒状第一揺動部材40は、前記制動位置Aに前記第一引張ばね44によって付勢されているが、図7に示すように、前記ハウジング4の外面に設けられた前記保持部材84が前記保持位置(C)にあるとき、前記棒状回転部材40に係合し、前記第一引張ばね44の付勢力に抗して前記非制動位置Bに保持する。更に、前記ハウジング4の外面には、前記棒状第一揺動部材40の前記上方アーム部分40bに連結され、かつ、横方向に移動可能なリセット操作部88が設けられている。後に詳述するが、前記前記保持部材84が前記軸線方向移動部材82によって前記退避位置(D)に移動されると、前記棒状第一揺動部材40が前記第一引張ばね44によって、前記非制動位置Bから前記制動位置Aに移動される。作業者が前記リセット操作部88を横方向に移動させることにより、前記棒状第一揺動部材40を前記制動位置Aから前記非制動位置Bに移動させることができ、前記棒状第一揺動部材40が前記非制動位置Bまで移動すると、前記保持部材84が前記第二ばね86の付勢力によって、前記退避位置(D)から前記保持位置(C)に移動され、これにより、前記棒状第一揺動部材40は前記非制動位置Bに保持される。
【0016】
図10及び図11はそれぞれ、前記リコイルスタータ60を作動させ、前記軸線方向移動部材82によって前記保持部材84が解除されたときの、前記制動装置36及び前記スロットルワイヤ54、56の状態を示し、図2と同様な図である。図12は、作業者が前記リセット操作部88を横方向に移動させ、前記棒状第一揺動部材40が制動位置Aから非制動位置Bに移動されて前記ブレーキバンド38が緩められ、更に、前記スロットルレバー22を握って、前記スロットル弁46aの開操作を行ったときの状態を示す図である。
まず、図6、図7、図10及び図11を参照しつつ、前記制動装置36と前記スロットルワイヤ54、56の作動を説明すると、まず、前記制動装置36は、初め、図8及び図9に示す前記非制動位置Bにある。作業者が、図6に示す前記リコイルスタータ60の前記ハンドル64を持って、前記リコイルロープ66を強く引っ張ると、前記回転伝達部材74及びそれに取付けられた前記押圧部材78が軸線方向前方に移動し、前記軸線方向移動部材82も軸線方向前方に移動する。該軸線方向移動部材82の移動によって、前記保持部材84は、図7に実線で示す前記保持位置(C)から仮想線で示す前記退避位置(D)に枢動され、前記保持部材84と前記棒状第一揺動部材40との係合が解除される。これにより、図8及び図9に示す前記非制動位置Bにある前記棒状第一揺動部材40が、前記第一引張ばね44の付勢力によって、図10及び図11に示す前記制動位置Aに移動され、前記ブレーキバンド38が前記クラッチドラム34の回りに締付けられる。また、前記V字形第二揺動部材50の前記第二枢軸52は、前記スロットルワイヤ54、56の屈曲する経路Rから遠ざかる矢印Raで示す方向に移動され、前記第一の実施例において図2を参照しつつ説明したように、前記第一スロットルワイヤ部分54及び前記第二スロットルワイヤ部分56が緩んだ状態になり、遊びが設けられる。これにより、前記スロットルレバー22から前記スロットル弁46aへの作動有効伝達が阻止される。
【0017】
次いで、作業者はストラップ(図示せず)を肩に掛け、前記携帯式刈払機2’を持つ。このとき、作業者が前記スロットルレバー22を握ったとてしても、前記第一スロットルワイヤ部分54及び前記第二スロットルワイヤ部分56の遊びにより、前記スロットル弁46aが開かれることがない。従って、前記クラッチドラム34が前記ブレーキバンド38によって制動された状態にあるときには、前記クラッチドラム34は回転駆動されない。
前記状態において前記内燃機関6の始動後、作業者は手で前記リセット操作部88を横方向に押す。これにより前記棒状第一揺動部材40が前記制動位置Aから前記非制動位置Bに回転され、前記保持部材84が前記第二ばね86の付勢力によって、前記退避位置(D)から前記保持位置(C)に移動され、前記棒状第一揺動部材40と係合して、これを図8及び図9に示す前記非制動位置Bに保持する。また、これにより、前記V字形第二揺動部材50の前記第二枢軸52が、再び、前記スロットルワイヤ54、56の屈曲する経路Rに向かって矢印Rbで示す方向に移動され、前記第一スロットルワイヤ部分54及び前記第二スロットルワイヤ部分56は遊びのない引張状態となる。すなわち、前記スロットルレバー22から前記スロットル弁46aへの作動有効伝達経路が作られる。また、このとき、前記ブレーキバンド38は緩められ、前記クラッチドラム34は自由に回転することができる。
【0018】
作業者が、前記スロットルレバー22を握ると、前記スロットルレバー22のストローク分だけ前記第一スロットルワイヤ部分54が引っ張られ、図12に示すように、前記棒状第一揺動部材が移動することなく、前記V字形第二揺動部材50だけが前記第二枢軸52を中心として揺動し、前記第二スロットルワイヤ部分56が引っ張られて、前記スロットル弁46aが開かれる。これにより、前記内燃機関6の動力により前記クラッチドラム34が回転され、前記刈刃18が回転駆動される。
本発明の第一の実施例及び第二の実施例によれば、前記棒状第一揺動部材40が前記制動位置Aと前記非制動位置Bとの間を移動するとき、前記スロットルワイヤ54、56が連結された前記V字形第二揺動部材50の前記第二枢軸52が、前記スロットルワイヤ54、56の延びる経路Rから遠ざかる矢印Raで示す方向に、また、それに近づく方向に移動するので、前記制動装置36の作動と、前記スロットルレバー22から前記スロットル弁46aへの作動有効伝達経路を断ったり、作ったりするタイミングの連動を図ることができる。従って、前記制動装置36が作動しているときに、前記クラッチドラム34が前記制動装置36の制動力を越えて回転駆動され、意に反して前記刈刃18が回転されてしまう事態を回避することができる。また、前記クラッチドラム34が回転してしまうことにより前記制動装置36に損傷を与えることがなく、また、前記ブレーキバンド38の寿命を長くすることができる。他方、前記制動装置36が前記非制動状態Bにあるときには、前記第二枢軸52が前記スロットルワイヤ54、56の屈曲した経路Rに向かって矢印Rbで示す方向に移動して、前記スロットルワイヤ54、56に遊びがない状態となるので、前記スロットルレバー22の操作に応答して、前記スロットル弁46aが開き、前記クラッチドラム34が回転駆動される。
【0019】
前記第一の実施例によれば、前記ブレーキレバー24を握って、前記制動装置36を解除していない限り、作業者が前記スロットルレバー22を握っても、前記スロットルワイヤ54、56に設けられた遊びにより、前記スロットル弁46aに前記スロットルレバー22のストロークが有効に伝達されない。従って、作業者の誤動作によって、前記刈刃18が前記制動装置36の制動力を越えて回転駆動されたり、前記制動装置36に損傷を与えてしまうような事態を回避することができる。また、作業者は刈取作業中、左右の前記グリップ部分18、20を握って作業するので、前記ブレーキ解除レバー24を前記左グリップ部分20と一緒に握る自然な体勢で、作業中、前記制動装置36を解除した状態に維持することができる。また、前記ブレーキ解除レバー24から手を離せば、前記ブレーキバンド38が前記クラッチドラム34に締付けられて回転が制動され、それと同時に、前記スロットルワイヤ54、56が緩むことにより前記スロットル弁46aが自動的に閉じるので、前記クラッチドラム34には動力が伝達されず、短時間に、小さな制動力で、前記刈刃18の回転を停止させることができる。
【0020】
また、前記第二の実施例によれば、前記リコイルスタータ60の前記回転伝達部材74の軸線方向前方の移動を利用し、前記リコイルスタータ60による前記内燃機関6の始動と、前記制動装置36の作動を自動的に連動させることができる。
また、作業者が前記リセット操作部88を操作することにより、前記制動装置36を解除するようになっているので、前記作業者は、周囲の安全性を確認した上で、前記制動装置36を解除することにより、なお一層の安全性を確保することができる。
本発明は、以上の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0021】
例えば、前記第一の実施例及び第二の実施例においては、前記V字形第二揺動部材50はV字形であるが、前記V字形第二揺動部材50は前記棒状第一揺動部材40に対して揺動自在に設けられていればよく、例えば、下端が前記第二枢軸52に連結されたI字形であってもよい。また、その他の形状であってもよい。前記V字形第二揺動部材50の形状は、前記第一スロットルワイヤ部分54と前記第二スロットルワイヤ部分56の延びる方向、及び、前記スロットル弁46aの開弁操作に必要な、前記スロットルレバー22の操作に伴う前記第一スロットルワイヤ54及び第二スロットルワイヤ56のストロークに基づき、適宜決定すれば良い。
また、前記棒状第一揺動部材40は棒状である必要はなく、前記第一枢軸42を中心として揺動し、かつ、前記V字形第二揺動部材50を揺動自在に設けることができれば、例えば、板状部材であってもよい。
【0022】
更に、前記第一の実施例及び第二の実施例における前記棒状第一揺動部材40においては、それが揺動することによって、前記V字形第二揺動部材50の前記第二枢軸52を前記スロットルワイヤ54、56の延びる経路に向かって矢印Rbで示す方向及び遠ざかる矢印Raで示す方向に移動させるようになっているが、前記V字形第二揺動部材50が枢着されている部材を、横方向に直線移動させるようにして、前記第二枢軸52を移動させるようにしてもよい。この場合、前記ブレーキバンド38は、この部材の直線移動によって、前記クラッチドラム34の周に締め付けたり、緩めたりするようにすればよい。
更に、前記第一の実施例及び第二の実施例における前記制動装置36においては、前記ブレーキバンド38を前記クラッチドラム34に締め付けるようにしているが、他の摩擦部材を前記棒状第一揺動部材40の移動により、前記クラッチドラム34に押圧するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、制動装置が制動状態にあるとき、クラッチドラムの駆動を確実に断つことを可能にした携帯式刈取機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例にかかる携帯式刈払機全体を示す斜視図である。
【図2】図1に示すII−II矢視断面図であり、棒状第一揺動部材が初期位置である制動位置にあり、ブレーキバンドがクラッチドラムに対して締付けられた状態を示す図である。
【図3】図1に示すIII −III 矢視断面図であり、作業者がブレーキ解除レバーを握り、棒状第一揺動部材が制動位置から非制動位置に移動され、ブレーキバンドが緩められた状態を示す図である。
【図4】作業者がブレーキ解除レバーを握り、棒状第一揺動部材が制動位置から非制動位置に移動されてブレーキバンドが緩められ、更に、スロットルレバーを握って、スロットル弁の開弁操作を行った状態を示す図である。
【図5】本発明の第二の実施例にかかる携帯式刈払機の全体を示す斜視図である。
【図6】図5に示すVI− VI 矢視断面図である。
【図7】図9に示すVII −VII 矢視断面図である。
【図8】図6に示すVIII−VIII矢視図であり、棒状第一揺動部材が初期位置である非制動位置にあり、ブレーキバンドが緩められた状態を示す。
【図9】図6に示すIX−IX矢視断面図であり、図8と同様な図である。
【図10】リコイルスタータを作動させ、軸線方向移動部材によって保持部材が解除されたときの制動装置及びスロットルワイヤの状態を示し、図2と同様な図である。
【図11】図10と同様な図である。
【図12】作業者がブレーキ解除レバーを握り、棒状第一揺動部材が制動位置から非制動位置に移動されてブレーキバンドが緩められ、更に、スロットルレバーを握って、スロットル弁の開弁操作を行ったときの状態を示す図である。
【符号の説明】
2,2’携帯式刈取機
6 内燃機関(空冷式2サイクル内燃機関)
18 可動刃(刈刃)
22 スロットルレバー
32 遠心クラッチ
34 クラッチドラム
38 摩擦部材(ブレーキバンド)
40 第一揺動部材(棒状第一揺動部材)
40c制動解除手段(横方向アーム部分)
44 付勢手段(第一引張ばね)
46aスロットル弁
48 制動解除手段(ブレーキワイヤ)
50 第二揺動部材(V字形第二揺動部材)
52 枢軸
54 第一スロットルワイヤ部分
54a連結点
56 第二スロットルワイヤ部分
56a連結点
60 リコイルスタータ
66 リコイルロープ
68 リコイルドラム
72 クランクシャフト
74 回転伝達部材
82 棒状部材(連動部材)
84 保持部材
A 制動位置
B 非制動位置
C 保持位置
D 退避位置
R 屈曲した経路

Claims (3)

  1. 内燃機関(6)の動力を遠心クラッチ(32)を介して可動刃(18)に伝達するとともに、前記内燃機関(6)の出力を手動式のスロットルレバー(22)を操作することによりスロットルワイヤ(54、56)を介してスロットル弁(46a)の開度を調整する携帯式刈取機(2、2’)において、
    前記遠心クラッチ(32)のクラッチドラム(34)と対面して配置された摩擦部材(38)と、該摩擦部材(38)に連結され、かつ、該摩擦部材(38)を前記クラッチドラム(34)に対して押圧する制動位置(A)と、前記クラッチドラム(34)から離間させる非制動位置(B)との間で揺動可能な第一揺動部材(40)と、前記スロットルワイヤ(54、56)の中間部分に連結され、かつ、前記スロットルレバー(22)の操作による前記スロットルワイヤ(54、56)の移動に伴って、前記第一揺動部材(40)に対して枢軸(52)を中心として揺動自在に設けられた第二揺動部材(50)とを有し、
    前記スロットルワイヤ(54、56)は前記第二揺動部材(50)との連結点(54a、56a)を中心として屈曲した経路(R)に沿って延びており、前記第一揺動部材(40)が前記非制動位置(B)にあるとき、前記スロットルワイヤ(54、56)が遊びのない状態となるように、前記第二揺動部材(50)の前記枢軸(52)が前記第一揺動部材(40)の揺動によって前記屈曲した経路(R)に沿って延びる前記スロットルワイヤ(54、56)に向かって移動され、前記第一揺動部材(40)が前記制動位置(A)にあるとき、前記スロットルワイヤ(54、56)に遊びが設けられるように、前記第二揺動部材(50)の前記枢軸(52)が前記第一揺動部材(40)の揺動によって前記屈曲した経路(R)に沿って延びる前記スロットルワイヤ(54、56)から遠ざかって移動される、ことを特徴とする携帯用刈取機。
  2. 更に、前記第一揺動部材(40)を前記制動位置(A)に付勢するための付勢手段(44)と、前記第一揺動部材(40)を前記付勢手段(44)の付勢力に抗して、前記制動位置(A)から前記非制動位置(B)に移動させるための制動解除手段(40c、48)を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯用刈取機。
  3. 更に、前記第一揺動部材(40)を前記制動位置(A)に付勢するための付勢手段(44)と、前記第一揺動部材(40)と係合して、該第一揺動部材(40)を前記付勢手段(44)の付勢力に抗して前記非制動位置(B)に保持する保持位置(C)と前記第一揺動部材(40)から遠ざかる退避位置(D)との間で移動する保持部材(84)と、前記内燃機関(6)を始動するためのリコイルスタータ(60)とを有し、該リコイルスタータ(60)は、リコイルロープ(66)によって回転されるリコイルドラム(68)と、該リコイルドラム(68)の回転に連動して軸線方向に移動して、前記リコイルドラム(68)からのトルクを前記内燃機関(6)のクランクシャフト(72)に伝達するための回転伝達部材(74)と、該回転伝達部材(74)の移動によって前記保持部材(84)を前記退避位置(D)から前記保持位置(C)に移動させる連動部材(82)とを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯用刈取機。
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