JP4267277B2 - コージェネレーションシステム - Google Patents

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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地域又は集合住宅を電力供給対象として発電する発電手段、その発電手段からの排熱が供給される排熱回収用熱交換器、前記地域又は集合住宅に含まれる複数の住戸を給湯対象として湯水を貯留する貯湯槽、その貯湯槽に給水する槽用給水手段、前記排熱回収用熱交換器と前記貯湯槽とにわたって湯水を循環させる排熱回収用循環手段、及び、前記貯湯槽と前記複数の住戸とにわたる給湯用循環経路にて湯水を循環させる給湯用循環手段が設けられたコージェネレーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるコージェネレーションシステムは、発電手段の運転中にその発電手段から発生する排熱により、貯湯槽の湯水を加熱し、その貯湯槽の湯水を給湯用循環経路を通じて循環させるものであり、各住戸においては、給湯用循環経路を循環する湯水を用いて、風呂や台所等に給湯することができるようになっている。
ちなみに、1日のうちの一部の時間帯として設定される設定発電時間帯においては発電手段を作動させ、その設定発電時間帯以外の非発電時間帯においては発電手段を停止させる形態で運転する場合がある。その場合、その設定発電時間帯は、通常、地域又は集合住宅に含まれる複数の住戸全体としての電力需要の多い時間帯、例えば、18時から24時までの時間帯に設定される。
【0003】
かかるコージェネレーションシステムにおいては、従来、図11に示すように、貯湯槽3と複数の住戸とにわたる給湯用循環経路84を循環する貯湯槽3の湯水が、単に、発電手段の排熱のみにより加熱されるように構成したものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来のコージェネレーションシステムでは、図11に示すように、貯湯槽3を密閉式に構成し、槽用給水手段W1を、水道からの水を貯湯槽3の底部に供給する給水路81にて構成し、排熱回収用循環手段C1を、貯湯槽3と排熱回収用熱交換器2とにわたる循環経路を形成する排熱回収用流路82と、その排熱回収用流路82に設けた排熱回収用循環ポンプ83とから構成し、給湯用循環手段C2は、前記給湯用循環経路84と、その給湯用循環経路84に設けた給湯用循環ポンプ85とから構成していた。尚、図11中において、Kは、給湯用循環手段C2にて供給される湯水を加熱すべく、各住戸に設けられた給湯器である。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−324809号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかるコージェネレーションシステムにおいては、発電手段のメンテナンスを行ったり、発電手段が故障したりするときがあるが、そのようなときには、発電手段から排熱を供給することができなくなる。
しかしながら、従来では、給湯用循環経路を循環する貯湯槽の湯水を、単に、発電手段の排熱のみにより加熱するので、発電手段のメンテナンスや故障のときに、発電手段からの排熱供給が不可能になると、各住戸に適切に給湯できなくなるという問題があった。
又、複数の住戸での湯の使用量が多いときや、発電手段の起動時、部分負荷運転時等、加熱対象の湯水に対して発電手段からの排熱が不足するときは、貯湯槽の湯水の温度が低下して、各住戸に適切に給湯できなくなり、同様に、1日のうちの一部の時間帯である設定発電時間帯において発電手段を作動させる形態で運転する場合は、非発電時間帯においては、発電手段から排熱を供給することができないので、貯湯槽の湯水の温度が設定発電時間帯に比べてかなり低くなり、各住戸に適切に給湯できなくなるという問題があった。
そして、複数の住戸には、湯の使用時間帯が異なる種々の生活パターンの住戸が含まれるものであり、湯の使用時間帯は各住戸で異なるものであるが、前述のように、貯湯槽の湯水の温度が時間帯によって変化すると、貯湯槽の湯水の温度が低い時間帯に湯の使用量の多い住戸と、貯湯槽の温度が高い時間帯に湯の使用量の多い住戸とが生じることになり、複数の住戸に対して極力平等に給湯することができない問題を招くものとなる。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、発電手段からの排熱供給が不可能なときや、加熱対象の湯水に対して発電手段の排熱が不足するとき、及び、非発電時間帯にも、各住戸に適切に給湯できるものとなって、湯の使用時間帯が異なる住戸が含まれる複数の住戸に対して極力平等に給湯でき、しかも、低廉化を図ることができるコージェネレーションシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載のコージェネレーションシステムは、地域又は集合住宅を電力供給対象として発電する発電手段、その発電手段からの排熱が供給される排熱回収用熱交換器、前記地域又は集合住宅に含まれる複数の住戸を給湯対象として湯水を貯留する貯湯槽、その貯湯槽に給水する槽用給水手段、前記排熱回収用熱交換器と前記貯湯槽とにわたって湯水を循環させる排熱回収用循環手段、及び、前記貯湯槽と前記複数の住戸とにわたる給湯用循環経路にて湯水を循環させる給湯用循環手段が設けられたものであって、
前記給湯用循環経路を通流する湯水を加熱する補助加熱手段が設けられ、
運転を制御する運転制御手段が、1日のうちの一部の時間帯として設定される設定発電時間帯においては前記発電手段、前記排熱回収用循環手段及び前記給湯用循環手段を作動させ、その設定発電時間帯以外の非発電時間帯においては前記発電手段及び前記排熱回収用循環手段を停止させ且つ前記給湯用循環手段を作動させる形態で、且つ、
前記設定発電時間帯及び前記非発電時間帯においては、前記給湯用循環経路を通流する湯水を目標加熱温度に加熱するように前記補助加熱手段を加熱作動させる形態で運転を制御するように構成され、
前記複数の住戸のそれぞれに給水する住戸用給水手段が設けられ、
前記複数の住戸のそれぞれに、前記給湯用循環手段を通じて供給される湯水と前記住戸用給水手段を通じて供給される水とを混合する混合部、及び、その混合部から供給される湯水を加熱する加熱部を備えて、湯水需要部に給湯する給湯器が設けられ、
その給湯器は、前記湯水の温度が給湯目標温度よりも設定温度差以上低いときは、前記給湯目標温度よりも前記設定温度差以上低くなるように設定された設定混合温度になるように前記混合部の混合作動を制御し、且つ、給湯温度が前記給湯目標温度になるように前記加熱部の加熱作動を制御し、前記湯水の温度が前記給湯目標温度に対して前記設定温度差低い温度よりも高いときは、前記加熱部の加熱作動を停止させた状態で、給湯温度が前記給湯目標温度になるように前記混合部の混合作動を制御するように構成され、
前記目標加熱温度として、前記給湯器における前記給湯目標温度の設定範囲外の温度に設定されている点を特徴構成とする。
即ち、補助加熱手段により、給湯用循環経路を通流する湯水を加熱することができる。
つまり、発電手段のメンテナンスや故障のときに、発電手段からの排熱供給が不可能になって、発電手段からの排熱による貯湯槽の湯水の加熱ができなくなったり、加熱対象の湯水に対して発電手段からの排熱が不足して、貯湯槽の湯水の温度が低下したりするときは、補助加熱手段にて、給湯用循環経路を通流する湯水を加熱することにより、各住戸に適切に給湯することができ、又、1日のうちの一部の時間帯である設定発電時間帯において発電手段を作動させる形態で運転する場合は、非発電時間帯において貯湯槽の湯水の温度が低くなっても、補助加熱手段にて、給湯用循環経路を通流する湯水を加熱することにより、各住戸に適切に給湯することができる。
しかも、給湯用循環経路にて住戸に供給される湯水を補助加熱手段にて加熱するに当たり、補助加熱手段にて給湯用循環経路を通流する湯水を加熱するようにしているから、給湯用循環経路にて住戸に供給される湯水を補助加熱手段にて加熱するための構成を簡素化することが可能となる。
説明を加えると、補助加熱手段にて給湯用循環経路を通流する湯水を加熱するようにするようにすることにより、給湯用循環経路を通じて湯水を循環させるように、本来備えられている湯水循環機能を利用して、湯水を補助加熱手段に通流させるようにすることが可能となり、構成の簡素化を図ることが可能となる。
ちなみに、給湯用循環経路にて住戸に供給される湯水を補助加熱手段にて加熱するに当たり、補助加熱手段にて貯湯槽の湯水を加熱するようにすることが考えられるが、この場合は、補助加熱手段に湯水を通流させるための流路を貯湯槽に対して接続すると共に、その流路にポンプを設ける必要があり、構成が複雑化する。
ちなみに、補助加熱手段を、給湯用循環経路における各住戸を経由する箇所よりも上流側にて湯水を加熱するように設けると、速やかに各住戸に昇温した湯水を供給できるので、より好ましい。
尚、ガス加熱式の湯沸し器等を用いて構成される補助加熱手段の設置コストやランニングコストは、複数の住戸で分担されるものであるから、補助加熱手段の使用により各住戸に不平等を与えることがないことは当然である。
従って、発電手段からの排熱供給が不可能なときや、加熱対象の湯水に対して発電手段の排熱が不足するとき、及び、非発電時間帯にも、各住戸に適切に給湯できるものとなって、湯の使用時間帯が異なる住戸が含まれる複数の住戸に対して極力平等に給湯できるものであり、しかも、補助加熱手段にて湯水を加熱するための構成の簡素化により低廉化を図ることができるコージェネレーションシステムを得るに至った。
【0008】
また、請求項1によれば、1日のうちの一部の時間帯として設定される設定発電時間帯においては発電手段、排熱回収用循環手段及び給湯用循環手段が作動され、その設定発電時間帯以外の非発電時間帯においては発電手段及び排熱回収用循環手段が停止され且つ給湯用循環手段が作動され、並びに、設定発電時間帯及び非発電時間帯においては、補助加熱手段により、給湯用循環経路を通流する湯水が目標加熱温度に加熱される。
つまり、設定発電時間帯においては、発電手段の排熱にて貯湯槽の湯水が加熱される状態で、貯湯槽の湯水が給湯用循環経路に循環され、非発電時間帯においては、発電手段からの排熱が無いので、発電手段の排熱による貯湯槽の湯水の加熱が停止される状態で、貯湯槽の湯水が給湯用循環経路に循環され、設定発電時間帯と非発電時間帯とを通じて、補助加熱手段により、給湯用循環経路を通流する湯水が目標加熱温度に加熱される。
従って、発電手段が1日のうちの一部の設定発電時間帯で運転される場合において、時間帯に係わらず、各住戸に安定した温度にて給湯することができる。
【0009】
また、請求項1によれば、各住戸の給湯器においては、給湯用循環経路からの湯水の温度が給湯目標温度よりも設定温度差以上低いときは、一旦、給湯目標温度よりも設定温度差以上低くなるように設定された設定混合温度になるように、給湯用循環手段を通じて供給される湯水に住戸用給水手段からの水が混合されてから、給湯温度が給湯目標温度になるように加熱され、一方、給湯用循環経路からの湯水の温度が給湯目標温度に対して設定温度差低い温度よりも高いときは、加熱が停止されて、給湯温度が給湯目標温度になるように、給湯用循環手段を通じて供給される湯水に住戸用給水手段からの水が混合されることになり、もって、給湯目標温度にて給湯することができる。
つまり、給湯用循環経路からの湯水の温度と給湯目標温度との温度差が小さくて、目標温度に加熱するための加熱量が予め設定された設定最小加熱量よりも小さいときは、給湯目標温度に加熱し難いので、一旦、混合部にて水を混合して設定混合温度にまで下げてから、加熱部にて給湯目標温度に加熱することにより、給湯温度を安定化させ、一方、給湯用循環経路からの湯水の温度が給湯目標温度に対して設定温度差低い温度よりも高いときは、加熱部による加熱を停止して、混合部にて給湯目標温度になるように水を混合することにより、加熱部を加熱作動させる形態で運転される時間を減らすようにして省エネを図りながら、給湯温度を安定化させている。
つまり、各住戸においては、給湯目標温度が様々に設定されることになるので、給湯用循環手段を通じて供給される湯水を用いて、各住戸において給湯目標温度にて給湯するようにするには、上述のような構成の給湯器を設置することになる。
そして、そのような場合に、補助加熱手段にて給湯用循環経路を通流する湯水を加熱する目標加熱温度として、給湯器における給湯目標温度設定範囲外の温度に設定することにより、給湯用循環経路を通流する湯水の温度が、極力、給湯器における給湯目標温度設定範囲外の温度となるようにして、各住戸の給湯器において、前記設定混合温度になるように一旦水を混合してから、給湯温度が給湯目標温度になるように加熱する形態での運転(以下、水混合後加熱運転と称する場合がある)を極力起こさせないようにして、省エネを図ることが可能となる。
従って、各住戸において給湯用循環手段を通じて供給される湯水を用いて給湯目標温度での給湯を可能にしながら、省エネを図ることができる。
【0010】
〔請求項記載の発明〕
請求項に記載のコージェネレーションシステムは、請求項において、前記目標加熱温度として、前記設定範囲よりも低い温度に設定されて、冬期に用いられる冬期用目標加熱温度と、前記設定範囲よりも高い温度に設定されて、冬期以外の時期に用いられる夏期中間期用目標加熱温度とが備えられている点を特徴構成とする。
即ち、冬期は、給湯用循環経路を通流する湯水が、補助加熱手段により、給湯器の給湯目標温度設定範囲よりも低い温度に設定される冬期用目標加熱温度に加熱され、夏期及び中間期は、給湯用循環経路を通流する湯水が、補助加熱手段により、給湯器の給湯目標温度設定範囲よりも高い温度に設定される夏期中間期用目標加熱温度に加熱される。
つまり、冬期は、貯湯槽への給水温度が低いために、発電手段の排熱により加熱される貯湯槽の湯水の温度が低いので、補助加熱手段にて、給湯用循環経路を通流する湯水を給湯目標温度設定範囲よりも高い温度に加熱するには、多くの熱量が必要となり、しかも、給湯用循環経路からの放熱量が多くなる。そこで、冬期は、補助加熱手段にて、給湯用循環経路を通流する湯水を給湯目標温度設定範囲よりも低い冬期用目標加熱温度に加熱することにより、各住戸の給湯器では、混合部を混合作動させない状態で加熱部を加熱作動させる形態での運転を可能にして、放熱ロスを少なくしながら、前記水混合後加熱運転を極力起こさせないようにして、省エネを図る。
一方、夏期や中間期は、貯湯槽への給水温度が高くて、発電手段の排熱により加熱される貯湯槽の湯水の温度が高くなり易いことから、補助加熱手段にて加熱することなく、あるいは、比較的少ない熱量で、給湯用循環経路を通流する湯水を給湯目標温度設定範囲よりも高い温度に加熱することが可能となる。そこで、夏期や中間期は、補助加熱手段にて、給湯用循環経路を通流する湯水を給湯目標温度設定範囲よりも高い夏期中間期用目標加熱温度に加熱することにより、各住戸の給湯器は、加熱部を加熱作動させない状態で混合部を混合作動させる形態で運転させるようにして、前記水混合後加熱運転を極力起こさせないようにして、省エネを図る。
従って、各住戸において給湯用循環手段を通じて供給される湯水を用いて給湯目標温度での給湯を可能にしながら、一層省エネを図ることができる。
【0011】
〔請求項記載の発明〕
請求項に記載のコージェネレーションシステムは、請求項1又は2において、給水源からの水を前記給湯用循環経路に供給する循環用給水手段が設けられ、
前記給湯用循環手段が、前記貯湯槽の湯水を前記給湯用循環経路にて循環させる貯湯槽湯水循環状態と、前記貯湯槽の湯水の循環を停止させて前記循環用給水手段にて前記給湯用循環経路に給水する給水状態とに切り換え自在に構成され、
前記貯湯槽の目標貯留量として、前記非発電時間帯において消費又は略消費可能な貯留量が設定されて、
前記運転制御手段が、前記設定発電時間帯においては、前記貯湯槽に前記目標貯留量の湯水を貯留すべく前記槽用給水手段を作動させる状態で、前記給湯用循環手段を前記貯湯槽湯水循環状態にて作動させ、前記非発電時間帯においては、前記槽用給水手段を停止させる状態で、前記貯湯槽の貯留量が設定下限貯留量よりも多いときは前記給湯用循環手段を前記貯湯槽湯水循環状態にて作動させ、且つ、前記貯湯槽の貯留量が前記設定下限貯留量以下のときは前記給湯用循環手段を前記給水状態にて作動させるように構成されている点を特徴構成とする。
即ち、設定発電時間帯においては、貯湯槽の湯水が発電手段からの排熱にて加熱され、且つ、貯湯槽の貯留量が目標貯留量になるように槽用給水手段にて貯湯槽に給水される状態で、給湯用循環手段が貯湯槽湯水循環状態にて作動されて、貯湯槽の湯水が給湯用循環経路に循環され、非発電時間帯においては、槽用給水手段による貯湯槽への給水が停止される状態で、貯湯槽の貯留量が設定下限貯留量よりも多いときは、給湯用循環手段が貯湯槽湯水循環状態にて作動されて、貯湯槽の湯水が給湯用循環経路に循環され、且つ、貯湯槽の貯留量が設定下限貯留量以下になると、給湯用循環手段が給水状態にて作動されて、給湯用循環経路での貯湯槽の湯水の循環が停止されて、給湯用循環経路には給水源からの水が供給され、並びに、設定発電時間帯と非発電時間帯とを通じて、給湯用循環経路を通流する湯水が補助加熱手段により目標加熱温度に加熱される。
つまり、設定発電時間帯においては、発電手段からの排熱にて目標貯留量で貯留される貯湯槽の湯水を加熱し、その目標貯留量は非発電時間帯において消費又は略消費可能な貯留量に設定することから、発電手段の排熱により加熱する湯水の量を満水状態よりも少なくすることが可能となり、貯湯槽の湯水を高温に加熱し易い。又、非発電時間帯においては、発電手段からの排熱が無くなるものの、貯湯槽への給水が停止されることから、貯湯槽の湯水の温度の低下を抑制することが可能となり、又、目標貯留量は非発電時間帯において消費又は略消費可能な貯留量に設定することから、給水源からの水を補助加熱手段にて加熱する形態での運転を極力無くす、又は、その運転時間を極力短くすることが可能となる。もって、設定発電時間帯と非発電時間帯とを通じて、目標加熱温度に加熱するための補助加熱手段の加熱量を少なくすることが可能となる。
従って、発電手段が1日のうちの一部の設定発電時間帯で運転される場合において、時間帯に係わらず、各住戸に安定した温度にて給湯することを可能としながら、更に、省エネを図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、コージェネレーションシステムは、集合住宅を電力供給対象として発電する発電手段としての発電機1、その発電機1からの排熱が供給される排熱回収用熱交換器2、集合住宅に含まれる複数の住戸Hを給湯対象として湯水を貯留する貯湯槽3、その貯湯槽3に給水する槽用給水手段W1、排熱回収用熱交換器2と貯湯槽3とにわたって湯水を循環させる排熱回収用循環手段C1、貯湯槽3と集合住宅に含まれる複数の住戸Hとにわたる給湯用循環経路Rにて湯水を循環させる給湯用循環手段C2、給水源としての受水槽5からの水を給湯用循環経路Rに供給する循環用給水手段W2、集合住宅に含まれる複数の住戸Hのそれぞれに給水する住戸用給水手段W3、及び、コージェネレーションシステムの運転を制御する運転制御手段としての運転制御部Uを設け、並びに、集合住宅に含まれる複数の住戸Hのそれぞれに、給湯用循環手段C2を通じて供給される湯水を用いて住戸Hにおける各湯水需要部に供給する給湯器Kを設けて構成してある。
【0013】
又、コージェネレーションシステムには、貯湯槽3の湯水を加熱する貯湯槽用補助加熱手段B1、給湯用循環経路Rを通流する湯水を加熱する循環経路用補助加熱手段B2、及び、発電機1からの排熱が供給されて、給湯用循環経路Rを通流する湯水を加熱する補助加熱用熱交換器6を設けてある。
【0014】
更に、コージェネレーションシステムには、商用電源61からの電力を一括して受電する受変電設備62と、発電機1を商用電源61と系統連系させる連系装置63とを設け、発電機1及び商用電源61からの電力を、共用部における電力消費機器や、集合住宅に含まれる各住戸Hの電力消費機器に供給するように給電線64を配線してある。
【0015】
説明を加えると、発電機1は、共用部用ガス供給路7を通じて供給される都市ガスを燃料とするガスエンジン(図示省略)を備えて、そのガスエンジンにて駆動する回転式に構成してある。
そして、ガスエンジンと排熱回収用熱交換器2とにわたってエンジン冷却水を循環させる冷却水循環路8を設け、更に、エンジン冷却水の一部を分流して補助加熱用熱交換器6に循環させることが可能なように、冷却水循環路8と補助加熱用熱交換器6とを冷却水分流三方弁V1を介して分流循環路8bにて接続し、冷却水循環路8に冷却水循環ポンプP1を設けてある。そして、冷却水循環ポンプP1を作動させることにより、エンジン冷却水をガスエンジンと排熱回収用熱交換器2及び補助加熱用熱交換器6の夫々とにわたって循環させるように構成してある。
【0016】
槽用給水手段W1は、受水槽5から貯湯槽3に給水する槽用給水路9と、その槽用給水路9に設けた槽用給水ポンプP2にて構成してある。
槽用給水ポンプP2を作動させると、槽用給水手段W1が作動することになり、受水槽5の貯留水が槽用給水路9を通じて貯湯槽3に給水され、槽用給水ポンプP2を停止させると、槽用給水手段W1の作動が停止することになる。
受水槽5には、水道水が供給され、詳細な説明及び図示は省略するが、受水槽5の貯留水位が設定水位になるように水道水の供給が断続されるようになっている。
【0017】
貯湯槽3は、主貯留部3mとその主貯留部3mよりも横断面積が小さい小貯留部3sとを備えて構成し、それら主貯留部3m及び小貯留部3sを、互いに連通して、貯湯槽3の貯留量が設定下限貯留量以下のときは全量が小貯留部3sで貯留され、貯湯槽3の貯留量が設定下限貯留量より多いときは設定下限貯留量が小貯留部3sにて貯留され且つ設定下限貯留量を越える分が主貯留部3mにて貯留されるように設けてある。ちなみに、設定下限貯留量は、例えば、貯湯槽3における満水状態での貯留量の10%程度に設定する。
【0018】
具体的には、上部が開口した開放型の主貯留部3mと、その主貯留部3mよりも横断面積が小さい密閉型の小貯留部3sを、互いに別体で、且つ、小貯留部3sが主貯留部3mの底部よりも下方に位置する状態で設け、主貯留部3mの底部と小貯留部3sの上部とを連通路3cにて連通させてある。
又、貯留槽3の主貯留部3mには、水位センサLを設けてある。
【0019】
排熱回収用循環手段C1は、貯湯槽3の小貯留部3sの底部から取り出した湯水を排熱回収用熱交換器2を経由して主貯留部3mの上部から戻すように流すべく配管した排熱回収用循環経路10と、その排熱回収用循環経路10における排熱回収用熱交換器2よりも下流側部分から分岐させて湯水を小貯留部3sに戻す分岐経路10bと、その分岐部分に設けた槽湯水循環切換三方弁V2と、排熱回収用循環経路10に設けた排熱回収用循環ポンプP3とを備えて構成してある。
つまり、排熱回収用循環ポンプP3を作動させると、排熱回収用循環手段C1が作動することになり、排熱回収用循環ポンプP3の作動を停止させると、排熱回収用循環手段C1が停止することになり、並びに、槽湯水循環切換三方弁V2の切り換えにより、排熱回収用循環経路10の復路部分(排熱回収用熱交換器2の出口に接続される流路部分)を通流する湯水を主貯留部3mに戻す通常循環状態と、排熱回収用循環経路10の復路部分を通流する湯水を小貯留部3sに戻す槽昇温時循環状態とに切り換え自在に構成してある。
【0020】
給湯用循環手段C2は、貯湯槽3と集合住宅に含まれる複数の住戸Hとにわたる給湯用循環経路Rと、その給湯用循環経路Rに設けた上流側循環ポンプP4及び下流側循環ポンプP5とを備えて構成し、各住戸Hには、給湯用循環経路Rを流れる湯水を各住戸Hに供給する住戸用湯水供給路11を接続し、各住戸用湯水供給路11には、各住戸Hに供給される湯水の流量を検出する住戸別給湯量センサQ3を設けてある。
【0021】
給湯用循環経路Rについて説明を加える。貯湯槽3の小貯留部3sから取り出した湯水を集合住宅に含まれる複数の住戸Hを経由して主貯湯部3mの上部に戻すように流すべく配管して、槽経由循環路4を設け、その槽経由循環路4における住戸経由箇所よりも下流側に、槽戻し停止三方弁V3を設け、その槽戻し停止三方弁V3と槽経由循環路4における住戸経由箇所よりも上流側とを槽バイパス路12にて接続し、更に、槽経由循環路4における槽バイパス路12の接続個所よりも上流側に、逆止弁13を設けて、槽戻し停止三方弁V3の切り換えにより、槽経由循環路4を通流する湯水を貯湯槽3に流入させる槽戻し状態と、槽経由循環路4を通流する湯水を貯湯槽3に流入させるのを停止する槽戻し停止状態とに切り換え自在なように構成してある。
上流側循環ポンプP4は、槽経由循環路4の住戸経由箇所よりも上流側における槽バイパス路12の接続個所よりも上流側に設け、下流側循環ポンプP5は、槽経由循環路4における住戸経由箇所よりも下流側で且つ槽戻し停止三方弁V3よりも上流側に設けてある。
【0022】
そして、槽戻し停止三方弁V3を前記槽戻し停止状態に切り換えて、上流側循環ポンプP4及び下流側循環ポンプP5を作動させると、貯湯槽3から取り出された湯水は、槽経由循環路4を複数の住戸Hを経由して流れ、更に、槽戻し停止三方弁V3から槽バイパス路12を流れて槽経由循環路4に戻る貯湯槽迂回経路にて循環することになり、その貯湯槽迂回経路を流れる湯水が各住戸Hにて使用されるのに応じて、上流側循環ポンプP4により、貯湯槽3の湯水が前記貯湯槽迂回経路に補充されることになる。
つまり、貯湯槽3と複数の住戸Hとにわたる給湯用循環経路Rは、槽経由循環路4及び槽バイパス路12を用いて、貯湯槽3を迂回する状態で複数の住戸Hを経由する貯湯槽迂回経路を形成するように構成し、給湯用循環手段C2は、貯湯槽3の湯水を給湯用循環経路Rに補充しながら給湯用循環経路Rを通じて循環させるように構成してある。
【0023】
又、槽経由循環路4における住戸経由箇所よりも下流側で且つ槽戻し停止三方弁V3よりも上流側に、補助加熱用熱交換器6を設けて、その補助加熱用熱交換器6により、給湯用循環経路Rを通流する湯水を加熱するように構成してある。つまり、給湯用循環経路Rを通流する湯水を、補助加熱用熱交換器6にて発電機1の排熱にて加熱することにより、放熱による温度低下を抑制するように構成してある。
【0024】
循環用給水手段W2は、槽経由循環路4の住戸経由箇所よりも上流側における槽バイパス路12の接続個所よりも下流側に接続されて受水槽5からの水を給湯用循環経路Rに供給する循環給水路14と、槽経由循環路4における循環給水路14の接続部分に設けた給水切換三方弁V4と、循環給水路14に設けた循環兼住戸用給水ポンプP6とを備えて構成してある。
つまり、給水切換三方弁V4により、貯湯槽3からの湯水の通流を停止して、循環給水路14から給湯用循環経路Rに給水する給水路接続状態と、循環給水路14からの給水を停止して、貯湯槽3からの湯水を通流させる給水路遮断状態とに切り換え自在なように構成してある。
【0025】
又、循環給水路14から住戸用給水路15を分岐させて、その住戸用給水路15を複数の住戸Hの夫々に給水するように配管してあり、住戸用給水手段W3は、循環給水路14と住戸用給水路15と循環兼住戸用給水ポンプP6とを備えて構成してある。
【0026】
貯湯槽用補助加熱手段B1と循環経路用補助加熱手段B2とを兼用する補助給湯器Bを設けてある。
その補助給湯器Bは、ガス燃焼式の瞬間湯沸し器にて構成し、具体的には、第1及び第2の二つの熱交換器71,72と、それら第1及び第2熱交換器71,72を加熱するガスバーナ73と、そのガスバーナ73に燃焼用空気を通風する送風機74を備えて構成してある。
第1熱交換器71の入口には、その第1熱交換器71に供給される湯水の流量を検出する第1給水量センサQ1を設け、第1熱交換器71の出口には、その第1熱交換器71から出湯される湯水の温度を検出する第1出湯温度センサT1を設け、第2熱交換器72の入口には、その第2熱交換器72に供給される湯水の流量を検出する第2給水量センサQ2を設け、第2熱交換器72の出口には、その第2熱交換器72から出湯される湯水の温度を検出する第2出湯温度センサT2を設けてある。
又、ガスバーナ73には共用部用ガス供給路7を接続し、その共用部用ガス供給路7には、ガス供給を断続するガス断続弁75、及び、ガス供給量を調整するガス比例弁76を設けてある。
【0027】
補助給湯器Bの作動は、運転制御部Uにて行われ、その運転制御部Uは、第1熱交換器71及び第2熱交換器72のうちの少なくとも一方に湯水が流れて、第1給水量センサQ1及び第2給水量センサQ2のうちの少なくとも一方の検出湯水流量が設定量以上になることに基づいて、送風機74を作動させると共にガス断続弁75を開弁し、図示しない点火プラグを作動させて、ガスバーナ73を点火させ、後述するようにガス比例弁76の開度調節により燃焼量を調節し、第1給水量センサQ1及び第2給水量センサQ2の両方の検出湯水流量が設定量よりも少なくなると、ガス断続弁75を閉弁してガスバーナ73を消火させ、続いて、送風機74を停止させる。
【0028】
そして、給湯用循環経路Rを通流する湯水を第1熱交換器71に通流させてから給湯用循環経路Rに戻して、各住戸Hに供給するように、槽経由循環路4の住戸経由個所よりも上流側部分と第1熱交換器71とを補助加熱流路16にて接続し、槽経由循環路4と補助加熱流路16との接続部には、槽経由循環路4を通流する湯水を第1熱交換器71に通流させる補助加熱状態と、通流させない補助加熱停止状態とに切り換える補助加熱切換三方弁V5を設けてある。
槽経由循環路4における補助加熱流路16との接続個所よりも上流側の個所に、貯湯槽3から取り出される湯水の温度を検出する貯湯槽取り出し温度センサT3を設け、槽経由循環路4における住戸経由個所よりも上流側で且つ補助加熱流路16の接続個所よりも下流側に、各住戸Hに供給される湯水の温度を検出する住戸供給温度センサT4を設けてある。
【0029】
又、排熱回収用循環経路10における往路部分(排熱回収用熱交換器2の入口に接続される流路部分)を通流する湯水を排熱回収用熱交換器2を迂回させて、第2熱交換器72を通流させてから、排熱回収用循環経路10における復路部分(排熱回収用熱交換器2の出口に接続される流路部分)に戻すように、排熱回収用循環経路10と第2熱交換器72とを槽昇温用流路17にて接続し、槽昇温用流路17と排熱回収用循環経路10との接続部分の夫々には、湯水を熱回収用熱交換器2に通流させる排熱回収状態と、湯水を第2熱交換器71に通流させる槽昇温状態とに切り換える貯湯槽側槽昇温切換三方弁V6を設け、槽昇温用流路17には、槽昇温用ポンプP7を設けてある。又、排熱回収用循環経路10における往路部分の貯湯槽側槽昇温切換三方弁V6よりも上流側箇所には、貯湯槽3の小貯留部3sからの湯水の取り出し温度を検出する小貯留部取り出し温度センサT5を設けてある。
【0030】
更に、槽昇温用流路17における往路部分(第2熱交換器72の入口に接続される部分)を通流する湯水を分流して第1熱交換器71に通流させてから、槽昇温用流路17における復路部分(第2熱交換器72の出口に接続される部分)に戻すように、槽昇温用流路17と補助加熱流路16とを分流流路18にて接続し、補助加熱流路16と分流流路18との接続部分の夫々には、第1熱交換器71に給湯用循環経路Rからの湯水を通流させる補助加熱状態と、第1熱交換器71に槽昇温用流路17からの湯水を通流させる槽昇温状態とに切り換える給湯器側槽昇温切換三方弁V7を設けてある。
【0031】
そして、槽戻し停止三方弁V3を前記槽戻し停止状態に切り換え且つ給水切換三方弁V4を前記給水路遮断状態に切り換えた状態で、上流側循環ポンプP4及び下流側循環ポンプP5を作動させると、貯湯槽3の湯水を給湯用循環経路Rにて循環させる貯湯槽湯水循環状態となる。
又、槽戻し停止三方弁V3を前記槽戻し停止状態に切り換え且つ給水切換三方弁V4を前記給水路接続状態に切り換え、並びに、上流側循環ポンプP4及び下流側循環ポンプP5を停止させた状態で、循環兼住戸用給水ポンプP6を作動させると、給水源としての受水槽5からの水を給湯用循環経路Rに供給する給水状態になる。
又、給水切換三方弁V4を前記給水路接続状態に切り換え、補助加熱切り換え三方弁V5を前記補助加熱停止状態に切り換え、槽戻し停止三方弁V3を前記槽戻し状態に切り換え、並びに、上流側循環ポンプP4及び下流側循環ポンプP5を停止させた状態で、循環兼住戸用給水ポンプP6を設定水置換時間の間作動させると、貯湯槽3の湯水の循環を停止させて、給水源としての受水槽5からの水を給湯用循環経路Rを通じて貯湯槽3に供給するように流して、給湯用循環経路R内の湯水をその給湯用循環経路Rの略全長にわたって、循環用給水手段W2にて供給される水にて置換する水置換状態となる。
つまり、給湯用循環手段C2は、前記貯湯槽湯水循環状態と前記給水状態と前記水置換状態とに切り換え自在なように構成してある。
【0032】
更に、給湯用循環手段C2を前記貯湯槽湯水循環状態に切り換えた状態で、補助加熱切換三方弁V5を補助加熱状態に切り換え、給湯器側槽昇温切換三方弁V7を前記補助加熱状態に切り換えて、バーナ73を燃焼させると、給湯用循環経路Rを通流する湯水を第1熱交換器71にて加熱することができる。
又、槽湯水循環切換三方弁V2を前記槽昇温時循環状態に切り換え、貯湯槽側槽昇温切換三方弁V6及び給湯器側槽昇温切換三方弁V7を夫々前記槽昇温状態に切り換え、排熱回収用循環ポンプP3及び槽昇温用ポンプ7を作動させて、バーナ73を燃焼させると、小貯留部3sの湯水を第1及び第2の両熱交換器71,72に通流させる状態で循環させて、加熱することができる。
【0033】
各住戸Hには、都市ガスを供給する住戸用ガス供給路19を接続してある。
そして、各住戸Hにおいては、給湯器Kに、住戸用ガス供給路19、給湯用循環経路Rから分岐した住戸用湯水供給路11及び住戸用給水路15を接続して、給湯器Kにて、給湯用循環手段C2を通じて供給される湯水及び住戸用給水手段W3を通じて供給される水を用いて湯水需要部に給湯するように構成してある。
【0034】
次に、図6に基づいて、各住戸Hに設ける給湯器Kについて説明する。
給湯器Kは、住戸用湯水供給路11から供給される湯水と住戸用給水路15から供給される水とを混合する混合部Kmと、その混合部Kmから湯水が加熱対象として供給される加熱部Khと、給湯目標温度を設定する給湯温度設定部等を備えたリモコン操作部31を備えて構成してある。
【0035】
加熱部Khは、混合部Kmから給水路32を通じて供給される湯水を加熱して、加熱後の湯水を給湯路33に供給する給湯用熱交換器34と、追焚用循環路35を通流する浴槽(図示省略)の湯水を加熱する追焚用熱交換器36と、それら給湯用熱交換器34及び追焚用熱交換器36を加熱するガスバーナ37と、加熱部Khの作動を制御する加熱制御部38等を備えて構成してある。
【0036】
ガスバーナ37には、住戸用ガス供給路19を接続し、その住戸用ガス供給路19には、ガス供給を断続するガス断続弁39、及び、ガス供給量を調整するガス比例弁40を設けてある。
【0037】
給水路32には、供給される湯水の温度を検出する給水温度センサ41、供給される湯水の流量を検出する給水量センサ42を設け、給水路32と給湯路33とを給水バイパス路43にて接続してある。
給湯路33には、上流側から順に、給湯用熱交換器34からの湯水と給水バイパス路43からの水との混合比を調整するミキシング弁45、湯水の量を調整する水比例弁50と、ミキシング弁45にて混合された湯水の温度を検出する給湯温度センサ44を設け、給湯路33の先端には、給湯栓49を接続してある。
給湯路33から分岐した湯張り路46を追焚用循環路35における往路部分に接続し、湯張り路46には湯張り用開閉弁47を設けてある。
又、追焚用循環路35における復路部分には、浴槽水を循環させる浴槽用循環ポンプ48を設けてある。
【0038】
混合部Kmは、住戸用湯水供給路11(即ち、給湯用循環手段C2)から供給される湯水と住戸用給水路15(即ち、住戸用給水手段W3)から供給される水との混合比を調整するミキシング弁51と、住戸用湯水供給路11からミキシング弁51への湯水供給を断続する湯水供給路開閉弁52と、住戸用湯水供給路11からミキシング弁51へ供給される湯水の温度(以下、循環湯水温度と称する場合がある)を検出する循環湯水温度センサ53と、住戸用給水路15からミキシング弁51へ供給される水の温度(混合部給水温度と称する場合がある)を検出する給水温度センサ54と、ミキシング弁51から流出した湯水の温度(以下、混合湯水温度と称する場合がある)を検出する混合温度センサ55と、混合部Kmの作動を制御する混合制御部56等を備えて構成してある。
【0039】
次に、加熱制御部38及び混合制御部56の制御動作について説明する。
加熱制御部38は、リモコン操作部31及び混合制御部56夫々との間で各種の制御情報を通信するように構成するように構成してある。
リモコン操作部31の運転スイッチがオンされると、加熱制御部38及び混合制御部56夫々の制御が可能となり、湯水供給路開閉弁52が開かれた運転可能状態となる。
そして、給湯栓49が開かれて、給水量センサ42の検出湯水流量が設定量以上になると、加熱制御部38は、混合制御部56に対して、リモコン操作部31にて設定された給湯目標温度を送信し、混合制御部56は、循環湯水温度センサ53にて検出された循環湯水温度と加熱制御部38から送られてきた給湯目標温度とを比較して、循環湯水温度が給湯目標温度に対して設定温度差Δt低い温度よりも高い温度(以下、非燃焼制御用温度と称する場合がある)のときは、その旨を、循環湯水温度が給湯目標温度より設定温度差Δt以上低い温度(以下、燃焼制御用温度と称する場合がある)のときはその旨をそれぞれ加熱制御部38に送信する。
又、混合制御部56には、予め、設定混合温度を設定して記憶させてある。
【0040】
設定温度差Δtは、加熱対象の湯水を給湯目標温度に加熱するのに必要なガスバーナ37の燃焼量が、そのガスバーナ37の最小燃焼量(詳細は後述)よりも多くなる状態に対応する温度差に設定してあり、その設定温度差Δtとしては、リモコン操作部31で設定される給湯目標温度が予め設定してある通常給湯目標温度範囲(例えば37〜44°C)のときに対応する通常給湯目標温度用の設定温度差Δt(例えば2°C)と、リモコン操作部31で設定される給湯目標温度が予め設定してある高温給湯目標温度(例えば60°C)のときに対応する高温給湯目標温度用の設定温度差Δt(例えば3°C)との2種類を設定してある。又、設定混合温度は、給湯目標温度よりも設定温度差Δt以上低くなるように設定し、その設定混合温度としては、リモコン操作部31で設定される給湯目標温度が前記通常給湯目標温度範囲のときに対応するものであり、その通常給湯目標温度範囲よりも設定温度差Δt以上低い温度に設定した低設定混合温度(例えば30°C)と、リモコン操作部31で設定される給湯目標温度が前記高温給湯目標温度のときに対応する高設定混合温度(例えば45°C)との2種類を設定してある。
【0041】
給湯栓49が開かれて給水量センサ42の検出湯水流量が設定量以上になることに基づいて、加熱制御部38から給湯目標温度が送信されてくると、混合制御部56は、循環湯水温度センサ53にて検出される循環湯水温度と給湯目標温度とを比較して、循環湯水温度が前記非燃焼制御用温度のときは、循環湯水温度センサ53、給水温度センサ54及び混合温度センサ55夫々の検出温度に基づいて、混合温度センサ55にて検出される混合湯水温度が給湯目標温度になるようにミキシング弁51を調整するミキシング制御を実行して、住戸用湯水供給路11からの湯水と住戸用給水路15からの水を混合し、且つ、循環湯水温度が前記非燃焼制御用温度である旨を加熱制御部38に送信する。
加熱制御部38は、混合制御部56から循環湯水温度が前記非燃焼制御用温度である旨が送信されてくると、ガスバーナ37を燃焼停止状態とする。
従って、混合部Kmから加熱部Khに供給された湯水は加熱部Khにて加熱されずに給湯栓49から出湯することになり、給湯栓49からは給湯目標温度又は略給湯目標温度の湯水が出湯する。
【0042】
例えば、給湯目標温度が40°Cに設定されているときは、循環湯水温度が、給湯目標温度の40°Cよりも設定温度差Δt、即ち2°C低い38°Cよりも高いときが、前記非燃焼制御用温度となる。そして、循環湯水温度が38°Cよりも高く、40°C以下の範囲では、住戸用湯水供給路11からの湯水が、住戸用給水路15からの水が混合されること無くそのまま出湯され、循環湯水温度が40°Cよりも高いときは、混合湯水温度が給湯目標温度になるように、住戸用湯水供給路11からの湯水に住戸用給水路15からの水が混合されて出湯される。
【0043】
一方、循環湯水温度が燃焼制御用温度のときは、循環湯水温度センサ53、給水温度センサ54及び混合温度センサ55夫々の検出温度に基づいて、混合温度センサ55にて検出される混合湯水温度が、給湯目標温度が通常給湯目標温度範囲のときは低設定混合温度になるように、あるいは、給湯目標温度が高温給湯目標温度のときは高設定混合温度になるように、ミキシング弁51を調整するミキシング制御を実行して、住戸用湯水供給路11からの湯水と住戸用給水路15からの水を混合し、且つ、循環湯水温度が燃焼制御用温度である旨を加熱制御部38に送信する。
加熱制御部38は、混合制御部56から循環湯水温度が燃焼制御用温度である旨が送信されてくると、ガスバーナ37を燃焼させ、給湯目標温度、給水温度センサ41の検出温度及び給水量センサ42の検出給水量に基づいて、給湯用熱交換器34から流出する湯水の温度が給湯目標温度になるように、ガス比例弁40の開度及びミキシング弁45の開度を調節するフィードフォワード制御を実行し、且つ、給湯温度センサ44の検出温度と給湯目標温度との偏差に基づいてガス比例弁40の開度を微調整するフィードバック制御を実行する。
従って、給湯栓49からは給湯目標温度の湯水が出湯することになる。
【0044】
例えば、給湯目標温度が40°Cに設定されているときは、循環湯水温度が、給湯目標温度の40°Cよりも設定温度差Δt、即ち2°C低い38°C以下のときが、前記燃焼制御用温度となる。そして、混合部Kmにおいて、混合湯水温度が低設定混合温度(例えば30°C)になるように、住戸用湯水供給路11からの湯水に住戸用給水路15からの水が混合され、加熱部Khで給湯目標温度の40°Cに加熱されて出湯されることになる。
【0045】
つまり、給湯器Kは、前記循環湯水温度が給湯目標温度よりも設定温度差Δt以上低いときは、給湯目標温度よりも設定温度差Δt以上低くなるように設定された前記設定混合温度になるように混合部Kmの混合作動を制御し、且つ、給湯温度が前記給湯目標温度になるように加熱部Khの加熱作動を制御し、前記循環湯水温度が給湯目標温度に対して設定温度差Δt低い温度よりも高いときは、加熱部Khの加熱作動を停止させた状態で、給湯温度が給湯目標温度になるように混合部Kmの混合作動を制御するように構成してある。
【0046】
給湯用循環手段C2からの湯水の温度が燃焼制御用温度のときは、給湯目標温度への温度調節が安定して行えるような設定混合温度になるように、給湯用循環手段C2からの湯水と住戸用給水手段W3からの水とが混合されてから、加熱部Khにて給湯目標温度になるように加熱されるので、給湯用循環手段C2からの湯水の温度と給湯目標温度との差が小さいときでも、給湯目標温度又は略給湯目標温度の湯水が得られる。
つまり、ガスバーナ37の燃焼安定性を確保するために、ガスバーナ37の燃焼量は所定の最小燃焼量よりも小さくは絞れないようにしてある。従って、前述の如き湯水混合制御、即ち、給湯用循環手段C2からの湯水と住戸用給水手段W3からの水とを設定混合温度になるように混合する制御を行わないときは、給湯用循環手段C2からの湯水の温度と給湯目標温度との差が小さくて、その差に基づいて求めた燃焼量が最小燃焼量よりも小さいときは、例えば、ガスバーナ37を最小燃焼量にて燃焼させるようになるので、出湯する湯水の温度を給湯目標温度に調整し難いといった不具合が生じることになる。そこで、前述の如き湯水混合制御を行うことにより、前述の如き不具合が解消されることになる。
【0047】
次に、運転制御部Uについて説明を加える。
運転制御部Uは、1日のうちの一部の時間帯として設定される設定発電時間帯においては発電機1、排熱回収用循環手段C1及び給湯用循環手段C2を作動させ、その設定発電時間帯以外の非発電時間帯においては発電機1及び排熱回収用循環手段C1を停止させ且つ給湯用循環手段C2を作動させる形態で、且つ、設定発電時間帯及び非発電時間帯においては、給湯用循環経路Rを通流する湯水を目標加熱温度に加熱するように補助給湯器Bを加熱作動させる形態で運転を制御するように構成してある。
又、貯湯槽1の目標貯留量として、前記非発電時間帯において消費又は略消費可能な貯留量に設定して、運転制御部Uは、設定発電時間帯においては、貯湯槽1に前記目標貯留量の湯水を貯留すべく槽用給水手段W1を作動させる状態で、給湯用循環手段C2を前記貯湯槽湯水循環状態にて作動させ、非発電時間帯においては、槽用給水手段W1を停止させる状態で、貯湯槽3の貯留量が設定下限貯留量よりも多いときは給湯用循環手段C2を前記貯湯槽湯水循環状態にて作動させ、且つ、貯湯槽3の貯留量が前記設定下限貯留量以下のときは給湯用循環手段C2を前記給水状態にて作動させるように構成してある。
【0048】
運転制御部Uに内蔵した記憶部には、前記設定発電時間帯、前記設定下限量に対応する貯湯槽3の水位である設定下限水位、前記水質維持温度、前記貯湯槽水質維持運転を継続して実行する設定水質維持運転時間、前記設定水置換時間、並びに、補助給湯器Bにて給湯用循環経路Rを通流する湯水を加熱するための目標加熱温度の夫々を予め設定して記憶させてある。
ちなみに、前記設定発電時間帯としては、夏期中間期用と冬期用との2種類を設定して記憶させてあり、夏期中間期用の設定発電時間帯は、電力需要の多い時間帯である18時から24時までの時間帯に設定し、冬期用の設定発電時間帯は、熱需要が夏期に比べて多いので、熱需要に対応するように、冬期用の設定発電時間帯よりも長い14時から23時までの時間帯に設定してある。尚、設定発電時間帯と非発電時間帯とを加えた時間帯(24時間)を1サイクルと称する。
【0049】
前記設定下限貯留量は、小貯留部3sにおける満水状態での貯留量に設定してあるので、前記設定下限水位は主貯留部3mの水位がゼロとなる水位に設定してある。即ち、貯湯槽3の水位が前記設定下限水位の時は、湯水の全量が小貯留部3sに貯留され、主貯留部3mには貯留されない状態にすることが可能となる。
【0050】
前記水質維持温度は、例えば60°Cに設定し、前記設定水質維持運転時間は例えば1時間に設定してある。
前記設定水置換時間は、給水切換三方弁V4を前記給水路接続状態に切り換えた時に給湯用循環経路Rに流入した受水槽5の水が、給湯用循環経路Rを流れて、貯湯槽3に対して流出するまでに要する時間以上に設定してある。
【0051】
前記目標加熱温度は、各住戸Hに設けられた給湯器Kのリモコン操作部31にて設定可能な通常給湯目標温度の設定範囲(例えば37〜44°C)外の温度に設定してある。
そして、前記目標加熱温度は、前記通常給湯目標温度設定範囲よりも低く且つ前記低設定混合温度と同温度(例えば30°C)に設定されて、冬期(例えば、12〜2月)に用いられる冬期用目標加熱温度と、前記通常給湯目標温度設定範囲よりも高い温度(例えば45°C)に設定されて、冬期以外の時期に用いられる夏期中間期用目標加熱温度とを記憶させてある。
【0052】
又、給湯用循環手段C2にて集合住宅に含まれる複数の住戸Hに供給した湯水の熱量を熱負荷として検出する熱負荷検出手段を設けると共に、その熱負荷検出手段にて検出される前記非発電時間帯における熱負荷(以下、単に非発電時間帯熱負荷と称する場合がある)を前記記憶部に記憶するように構成してあり、運転制御手段Uは、前記記憶部に記憶されている非発電時間帯熱負荷の記憶情報に基づいて、運転対象サイクルの前記目標貯留量を設定するように構成してある。
【0053】
具体的には、運転制御手段Uは、各住戸別給湯量センサQ3及び住戸供給温度センサT4夫々の検出情報に基づいて、前記非発電時間帯を通じて、各住戸別給湯量センサQ3の検出流量を合計した合計湯水流量に住戸供給温度センサT4の検出温度を乗じて熱量を演算すると共に、その熱量を積算し、その積算した総熱量を、前記非発電時間帯熱負荷として求め、前記記憶手段に記憶されている前記非発電時間帯熱負荷の記憶情報を新たに求めた前記非発電時間帯熱負荷熱に書き換えるように構成してある。つまり、前記熱負荷検出手段は、住戸別給湯量センサQ3と住戸供給温度センサT4とから構成してある。
そして、運転制御手段Uは、前記記憶手段に記憶されている前記非発電時間帯熱負荷、即ち、運転対象サイクルの前のサイクルにおける前記非発電時間帯熱負荷に基づいて、運転対象サイクルの前記目標貯留量を設定するように構成してある。
【0054】
以下、運転制御部Uの制御動作を、共用部及び各住戸Hに給電する給電制御と、各住戸に給湯する給湯制御とに分けて説明を加える。
先ず、給電制御の制御動作について説明を加える。
運転制御部Uは、前記設定発電時間帯においては、発電機1及び冷却水循環ポンプP1を運転し、その設定発電時間帯以外の非発電時間帯においては、発電機1及び冷却水循環ポンプP1を停止させる形態で、発電機1を毎日自動運転する。
そして、発電機1の運転中は、共用部の電力消費機器や各住戸Hの電力消費機器に対して発電機1にて給電されると共に、それらの電力消費機器に対して発電機1の出力が不足する場合には、その不足分が商用電源61にて補われる。
又、発電機1の停止中は、共用部の電力消費機器や各住戸Hの電力消費機器に対して、商用電源61にて給電される。
又、発電機1の運転中は、エンジン冷却水が排熱回収用熱交換器2及び補助加熱用熱交換器6を通って循環して、ガスエンジンが冷却される共に、その排熱が、排熱回収用熱交換器2及び補助加熱用熱交換器6に供給されることになる。
【0055】
次に、給湯制御について、図1ないし図5に基づいて説明する。尚、図1ないし図5において、湯水やエンジン冷却水が流れる状態となっている各流路部分を太線にて示す。
尚、住戸用給水路15を通じて、常時、各住戸Hに受水槽5の水が給水可能なように、循環兼住戸用給水ポンプP6は常時作動させているので、以下の説明では、循環兼住戸用給水ポンプP6の作動制御の説明は省略する。
【0056】
前記設定発電時間帯の開始に伴い、排熱回収用循環手段C1を作動させ、且つ、目標貯留量を貯留すべく槽用給水手段W1を作動させ、且つ、給湯用循環手段C2を前記貯湯槽湯水循環状態にて作動させる通常貯湯槽湯水循環運転を実行する。
つまり、槽湯水循環切換三方弁V2を前記通常循環状態に切り換え且つ貯湯槽側槽昇温切換三方弁V6を前記排熱回収状態に切り換えた状態で、排熱回収用循環ポンプP3を作動させることにより、排熱回収用循環手段C1を作動させ、並びに、給水切換三方弁V4を前記給水路遮断状態に切り換え且つ槽戻し停止三方弁V3を前記槽戻し停止状態に切り換えた状態で、上流側循環ポンプP4及び下流側循環ポンプP5を作動させることにより、給湯用循環手段C2を前記貯湯槽湯水循環状態にて作動させ、並びに、水位センサLの検出情報に基づいて、貯湯槽3の貯留量が目標貯留量になるように、槽用給水ポンプP2を作動させることにより、貯湯槽3に目標貯留量を貯留すべく槽用給水手段W1を作動させる。
【0057】
図1に示すように、通常貯湯槽湯水循環運転においては、エンジン冷却水は排熱回収用熱交換器2及び補助加熱用熱交換器6を通って循環し、貯湯槽3の湯水は、排熱回収用循環経路10にて排熱回収用熱交換器2を通って循環し、並びに、給湯用循環経路Rにて複数の住戸Hを巡って循環し、貯湯槽3の貯留量が目標貯留量に維持されるように、槽用給水路9を通じて貯湯槽3に給水される。
つまり、貯湯槽3の小貯留部3sから取り出された湯水が排熱回収用熱交換器2におけるエンジン冷却水との熱交換作用にて加熱されて主貯留部3mに戻されることにより、貯湯槽3の湯水が加熱され、その貯湯槽3の湯水が、複数の住戸Hを経由し、且つ、補助加熱用熱交換器6にてエンジン冷却水との熱交換作用にて加熱される状態で給湯用循環経路Rを通じて循環する。
【0058】
又、通常貯湯槽湯水循環運転中は、以下のように、補助加熱制御を実行する。
即ち、貯湯槽取り出し温度センサT3の検出温度が目標加熱温度以上のときは、補助加熱切換三方弁V5を前記補助加熱停止状態に切り換える。又、貯湯槽取り出し温度センサT3の検出温度が目標加熱温度よりも低いときは、補助加熱切換三方弁V5を前記補助加熱状態に切り換え且つ給湯器側槽昇温切換三方弁V7を前記補助加熱状態に切り換える。すると、補助給湯器Bの第1熱交換器に湯水が通流して、第1給水量センサQ1の検出流量が設定量以上になるので、それに基づいて、上述のようにガスバーナ73を点火させると共に、第1熱交換器71からの出湯温度が加熱目標温度になるように、燃焼量制御を実行する。即ち、燃焼量制御では、加熱目標温度、貯湯槽取り出し温度センサT3の検出温度及び第1給水量センサQ1の検出給水量に基づいて、第1熱交換器71から流出する湯水の温度が加熱目標温度になるように、ガス比例弁76の開度を調節するフィードフォワード制御を実行し、並びに、第1出湯温度センサT1の検出温度と加熱目標温度との偏差に基づいてガス比例弁76の開度を微調整するフィードバック制御を実行する。
【0059】
各住戸Hにおいては、以下のように、給湯用循環経路Rを流れる湯水を用いて給湯器Kにより給湯することになる。
即ち、夏期及び中間期は、加熱目標温度が通常給湯目標温度設定範囲よりも高い夏期中間期用目標加熱温度に設定されるので、補助給湯器Bにより補助加熱する、しないに係わらず、給湯用循環経路Rの住戸経由箇所を通常給湯目標温度設定範囲よりも高い温度の湯水が流れることになるので、各住戸Hにおいては、給湯目標温度が通常給湯目標温度設定範囲に設定されているときは、給湯器Kを、加熱部Khを加熱作動させない状態で混合部Kmを混合作動させる形態で運転させるようにして、前記水混合後加熱運転を起こさせないようにして、省エネを図ることができる。
冬期は、加熱目標温度が通常給湯目標温度設定範囲よりも低くて前記低設定混合温度と同じである冬期目標加熱温度に設定される。冬期は、通常は、発電機1の排熱による加熱だけでは、貯湯槽3の湯水を冬期目標加熱温度以上に加熱することができない場合が多いので、給湯用循環経路Rの住戸経由箇所を前記低設定混合温度の湯水が流れることが多くなるので、各住戸Hにおいては、給湯目標温度が通常給湯目標温度設定範囲に設定されているときは、給湯器Kを、混合部Kmを混合作動させない状態で加熱部Khを加熱作動させる形態で主として運転させることが可能となり、前記水混合後加熱運転が極力起こらないようにして、省エネを図ることができる。
【0060】
前記設定発電時間帯が終了して、非発電時間帯が始まると、排熱回収用循環手段C1及び槽用給水手段W1を停止させ、且つ、給湯用循環手段C2を前記貯湯槽湯水循環状態にて作動させる水補給停止貯湯槽湯水循環運転を実行する。
【0061】
つまり、上述の通常貯湯槽湯水循環運転の制御状態から、排熱回収用循環ポンプP3を停止させることにより、排熱回収用循環手段C1を停止させ、並びに、槽用給水ポンプP2を停止させることにより、槽用給水手段W1を停止させるが、給湯用循環手段C2は継続して前記貯湯槽湯水循環状態にて作動させる。
【0062】
図2に示すように、水補給停止貯湯槽湯水循環運転においては、エンジン冷却水の循環が停止し、排熱回収用循環経路10を通じての貯湯槽3の湯水の循環が停止して、発電機1の排熱による貯湯槽3の湯水の加熱が停止され、且つ、受水槽5からの貯湯槽3への水の補給が停止された状態で、貯湯槽3の湯水が給湯用循環経路Rにて複数の住戸Hを巡って循環する。
【0063】
水補給停止貯湯槽湯水循環運転中も、上述の補助加熱制御を実行する。
水補給停止貯湯槽湯水循環運転中に、給湯用循環経路Rの住戸経由箇所を流れる湯水の温度の状態は、上述の通常貯湯槽湯水循環運転中と同様であるので、各住戸Hにおいては、上述の通常貯湯槽湯水循環運転中と同様に、給湯用循環経路Rを流れる湯水を用いて給湯器Kにより給湯することになるので、説明を省略する。
【0064】
非発電時間帯中に、次の設定発電時間帯の開始時間に対して、前記設定水質維持運転時間と前記設定水置換時間とを加えた水質維持所要時間以上前の時間に、水位センサLの検出水位が前記設定下限水位になり、主貯留部3mの貯留量がゼロとなって、全量が小貯留部3sに貯留される状態、即ち、貯湯槽3の貯留量が設定下限貯留量になると、排熱回収用循環手段C1及び槽用給水手段W1の停止状態を維持した状態で、給湯用循環手段C2を前記給水状態にて作動させて、給水状態運転を実行する。
【0065】
つまり、上述の水補給停止貯湯槽湯水循環運転の制御状態から、上流側循環ポンプP4及び下流側循環ポンプP5を停止させ、且つ、給水切換三方弁V4を前記給水路接続状態に切り換えることにより、給湯用循環手段C2を給水状態にて作動させる。
【0066】
図3に示すように、給水状態運転においては、排熱回収用循環経路10及び給湯用循環経路Rを通じての貯湯槽3の湯水の循環が停止し、且つ、受水槽5からの貯湯槽3への水の補給が停止された状態で、受水槽5の水が給水切換三方弁V4を通じて給湯用循環経路Rに供給される。
【0067】
給水状態運転中も、上述の補助加熱制御を実行する。
給水状態運転中に、給湯用循環経路Rの住戸経由箇所を流れる湯水の温度の状態は、上述の通常貯湯槽湯水循環運転中と同様であるので、各住戸Hにおいては、上述の通常貯湯槽湯水循環運転中と同様に、給湯用循環経路Rを流れる湯水を用いて給湯器Kにより給湯することになるので、説明を省略する。
【0068】
非発電時間帯中に、給水状態運転を実行しているとき及び実行していないときにかかわらず、次の設定発電時間帯の開始時間よりも水質維持所要時間前の時間、即ち、非発電時間帯の設定終期になると、排熱回収用循環手段C1及び槽用給水手段W1の停止状態を維持し、且つ、給湯用循環手段C2を前記給水状態に作動させる状態を維持した状態で、貯湯槽3の湯水を、湯水の水質を維持することが可能な水質維持温度にまで加熱するように、補助加熱用給湯器Bを加熱作動させる貯湯槽水質維持運転を前記設定水質維持運転時間の間実行する。
【0069】
つまり、給水状態運転を実行しているときは、給水状態運転の制御状態から、補助加熱切換三方弁V5を前記補助加熱停止状態に切り換え、槽湯水循環切換三方弁V2を前記槽昇温状態に切り換え、貯湯槽側槽昇温切換三方弁V6及び給湯器側槽昇温切換三方弁V7を夫々前記槽昇温状態に切り換え、並びに、排熱回収用循環ポンプP3及び槽昇温用ポンプP7を作動させ、給水状態運転を実行していないときは、上述の水補給停止貯湯槽湯水循環運転の制御状態から、上流側循環ポンプP4及び下流側循環ポンプP5を停止させ、且つ、給水切換三方弁V4を前記給水路接続状態に切り換え、更に、補助加熱切換三方弁V5を前記補助加熱停止状態に切り換え、槽湯水循環切換三方弁V2を前記槽昇温状態に切り換え、貯湯槽側槽昇温切換三方弁V6及び給湯器側槽昇温切換三方弁V7を夫々前記槽昇温状態に切り換え、並びに、排熱回収用循環ポンプP3及び槽昇温用ポンプP7を作動させる。
【0070】
図4に示すように、貯湯槽水質維持運転においては、受水槽5からの貯湯槽3への水の補給が停止され、又、給湯用循環経路R内の湯水の貯湯槽3に対する流出が阻止された状態で、受水槽5の水が給水切換三方弁V4を通じて給湯用循環経路Rに供給されて、補助給湯器Bを通過することなく給湯用循環経路Rを流れ、並びに、貯湯槽3の小貯留部3sの湯水が、補助給湯器Bの第1熱交換器71及び第2熱交換器72の両方に通流されて加熱された後、分岐流路10bを通じて小貯留部3sに戻されるように循環される。各住戸Hにおいては、給湯用循環経路Rを流れる受水槽5の水を用いて、給湯器Kにて給湯することになる。
又、貯湯槽水質維持運転の実行中は、水質維持温度、小貯留部取り出し温度センサT5の検出温度及び第1給水量センサQ1の検出給水量に基づいて、第1熱交換器71から流出する湯水の温度が水質維持温度になるように、ガス比例弁76の開度を調節するフィードフォワード制御を実行し、並びに、第1出湯温度センサT1の検出温度と水質維持温度との偏差に基づいてガス比例弁76の開度を微調整するフィードバック制御を実行する。
貯湯槽水質維持運転により、小貯留部3sの湯水が水質維持温度に加熱され、しかも、小貯留部3sの湯水を第1熱交換器71及び第2熱交換器72の両方で加熱することから、貯湯槽水質維持運転の運転時間を短縮することが可能となる。
【0071】
貯湯槽水質維持運転が終了すると、給湯用循環手段C2を前記水置換状態にて運転する水置換運転を実行する。
つまり、貯湯槽水質維持運転の制御状態から、排熱回収用循環ポンプP3及び槽昇温用ポンプP7を停止させて、補助給湯器Bによる小貯留3sの湯水の加熱を停止し、槽戻し停止三方弁V3を前記槽戻し状態に切り換え、その状態を、前記設定水置換時間の間継続する。
【0072】
図5に示すように、水置換運転では、受水槽5の水が給水切換三方弁V4を通じて給湯用循環経路Rに供給されて、補助給湯器Bを通過することなく給湯用循環経路Rを流れて、主貯留部3mに流出して、給湯用循環経路R内の湯水が、給湯用循環経路Rの略全長にわたって、受水槽5の水道水にて置換されて、給湯用循環経路Rの湯水の水質が維持されることになる。しかも、給湯用循環経路Rの湯水を受水槽5の水道水にて置換するので、水道水に含まれる塩素の殺菌作用により、給湯用循環経路Rの湯水の水質が一層向上する。
そして、水置換運転が終了して、次の設定発電時間帯が開始するのに伴って、通常貯湯槽湯水循環運転を実行する。
【0073】
又、運転制御部Uは、非発電時間帯の間は、各住戸別給湯量センサQ3及び住戸供給温度センサT4夫々の検出情報に基づいて、前述のようにして、前記非発電時間帯熱負荷を求め、前記記憶手段に記憶されている前記非発電時間帯熱負荷の記憶情報を新たに求めた前記非発電時間帯熱負荷熱に書き換える。運転制御部Uは、このように書き換えた前記非発電時間帯熱負荷と前記加熱目標温度とに基づいて、運転対象サイクルの目標貯留量を求める。
【0074】
又、図示を省略するが、運転制御部Uに各種の運転指令を指令する操作盤には、メンテナンス用運転の実行を人為的に指令するメンテナンス用運転指令部を設けてある。
運転制御部Uは、メンテナンス用運転が指令されると、排熱回収用循環手段C1及び槽用給水手段W1を停止し、且つ、給湯用循環手段C2を前記給水状態にて作動させるメンテナンス用運転を実行する。
このメンテナンス用運転の制御動作は、上述の給水状態運転と同様であり、受水槽5からの水の流動状態も、上述の給水状態運転と同様であるので、それらの説明を省略する。
このメンテナンス用運転は、発電機3から排熱を供給できない発電機3の故障時又はメンテナンス時や、貯湯槽3に湯水を貯留できない貯湯槽3のメンテナンス時に行うものであり、発電機3の故障時又はメンテナンス時や、あるいは、貯湯槽3のメンテナンス時にも、各住戸Hに給湯用循環経路Rを通じて給湯することが可能となる。
【0075】
次に、上述のように構成したコージェネレーションシステムの時間経過に伴う運転パターンを説明する。
図7は冬期における運転パターンの一例を示し、図8は夏期における運転パターンの一例を示す。冬期においては14時から23時まで、夏期において18時から24時までの設定発電時間帯は、発電機1を運転すると共に、通常貯湯槽湯水循環運転を実行する。尚、図7及び図8においては、発電機1の運転状態を、発電機1から排熱が発生していることにより示している。この通常貯湯槽湯水循環運転の実行中は、貯湯槽3の貯留量が目標貯留量に維持され、貯湯槽3の湯水の温度は成り行きとなり、給湯用循環経路Rを流れる湯水の温度が目標加熱温度よりも低くなると、補助給湯器Bにて目標加熱温度になるように加熱される。
設定発電時間帯が終了するのに伴って、発電機1を停止すると共に、水補給停止貯湯槽湯水循環運転を実行し、この水補給停止貯湯槽湯水循環運転の実行中に、図7に示すように、次の設定発電時間帯の開始時間に対して水質維持所要時間以上前の時間に、貯湯槽3の貯留量が設定下限貯留量以下になると、給水状態運転を実行する。この水補給停止貯湯槽湯水循環運転及び給水状態運転の実行中は、給湯用循環経路Rを流れる湯水の温度が目標加熱温度よりも低くなると、補助給湯器Bにて目標加熱温度になるように加熱される。図8では、次の設定発電時間帯の開始時間よりも水質維持所要時間前になるまで、貯湯槽3の貯留量が設定下限貯留量よりも多い状態に維持されて、給水状態運転が実行されない運転パターンを示す、
続いて、次の設定発電時間帯の開始時間よりも水質維持所要時間前の時間になると、貯湯槽水質維持運転を実行する。その貯湯槽水質維持運転により、貯湯槽3の湯水が水質維持温度にまで加熱される。
続いて、貯湯槽水質維持運転が終了すると、水置換運転を実行する。この水置換運転により、給湯用循環経路Rの湯水が、その略全長にわたって、受水槽5の水と置換される。
【0076】
以下、本発明の第2及び第3の各実施形態を説明するが、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、第1実施形態と異なる構成を説明する。
【0077】
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態を説明する。
図9に示すように、第2実施形態においては、コージェネレーションシステムの構成は、上記の第1実施形態と同様であり、運転制御部Uの制御動作は、第1実施形態における水置換運転に代えて、給湯用循環経路R内の湯水を、湯水の水質を維持することが可能な水質維持温度にまで加熱するように、補助給湯器Bを加熱作動させる循環経路水質維持運転を実行する点で異なる以外は、第1実施形態と同様である。
【0078】
即ち、循環経路水質維持運転では、貯湯槽水質維持運転に引き続いて、給湯用循環経路Rを通流する湯水を補助給湯器Bにて水質維持温度に加熱する状態で、給湯用循環手段C2を前記貯湯槽湯水循環状態にて運転する。
つまり、貯湯槽水質維持運転の制御状態から、排熱回収用循環ポンプP3及び槽昇温用ポンプP7を停止させて、補助給湯器Bによる小貯留3sの湯水の加熱を停止し、給水切換三方弁V4を前記給水路遮断状態に切り換え、補助加熱切換三方弁V5及び給湯器側槽昇温切換三方弁V7をそれぞれ前記補助加熱状態に切り換え、槽戻し停止三方弁V3を前記槽戻し状態に切り換え、その状態を、前記設定水置換時間の間継続する。
又、水質維持温度、貯湯槽取り出し温度センサT3の検出温度及び第1給水量センサQ1の検出給水量に基づいて、第1熱交換器71から流出する湯水の温度が水質維持温度になるように、ガス比例弁76の開度を調節するフィードフォワード制御を実行し、並びに、第1出湯温度センサT1の検出温度と水質維持温度との偏差に基づいてガス比例弁76の開度を微調整するフィードバック制御を実行する。
【0079】
図9に示すように、循環経路水質維持運転においては、受水槽5からの貯湯槽3への水の補給が停止された状態で、小貯留部3sから取り出された湯水が、補助給湯器Bにて水質維持温度に加熱される状態で、給湯用循環経路Rを通流して、主貯留部3mに戻されることにより、給湯用循環経路Rの略全長にわたって水質維持温度の湯が通流することになる。
この循環経路水質維持運転は、貯湯槽水質維持運転の後に実行されることにより、貯湯槽水質維持運転の後であって略水質維持温度になっている湯を補助給湯器Bにて水質維持温度に加熱する形態で行うので、消費エネルギーを低減することが可能となる。
この貯湯槽水質維持運転の運転時間は短時間であるので、各住戸Hにおいて、給湯用循環経路Rを通流する湯が使用されても、湯の循環に支障を与える程度にまで小貯留部3sの貯留量が少なくなることはない。
【0080】
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態を説明する。
図10に示すように、第3実施形態においては、コージェネレーションシステムの構成は、貯湯槽3及び排熱回収用循環手段C1の構成が異なる以外は、上記の第1実施形態と同様である。
即ち、第1実施形態と同様に、貯湯槽3は、主貯留部3mとその主貯留部3mよりも横断面積が小さい小貯留部3sとを備えて構成してあるが、主貯留部3m及び小貯留部3sの具体的な構成が第1実施形態と異なる。
貯湯槽3は、上部が開口した概ね直方体形の箱状の槽形成部材にて開放型に構成し、その槽形成部材の底部の一部分を窪ませて凹部を形成して、その凹部にて小貯留部3sを形成し、槽形成部材内における凹部以外の部分を主貯留部3mとするようにしてある。
水位センサLは、主貯留部3mから小貯留部3sにわたって水位を計測するように設け、槽経由循環路4は、小貯留部3sの底部から湯水を取り出して、小貯留部3sの上方に対応する主貯留部3mの上部に戻すように設けてある。
【0081】
排熱回収用循環手段C1は、第1実施形態において設けた分岐経路10b及び槽湯水循環切換三方弁V2を省略して、貯湯槽3の小貯留部3sの底部から取り出した湯水を排熱回収用熱交換器2を経由して主貯留部3mの上部から戻すように流すべく配管した排熱回収用循環経路10と、その排熱回収用循環経路10に設けた排熱回収用循環ポンプP3とを備えて構成してある。
【0082】
次に、運転制御部Uの制御動作について説明する。
給電制御は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
給湯制御においては、通常貯湯槽湯水循環運転、水補給停止貯湯槽湯水循環運転、給水状態運転、貯湯槽水質維持運転及び水置換運転を、第1実施形態と同様に自動的に実行し、又、操作盤のメンテナンス用運転指令部からの指令に基づいてメンテナンス用運転を実行する。各運転における制御動作は、槽湯水循環切換三方弁V2の制御動作がない点で異なる以外は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
又、各運転におけるエンジン冷却水、貯湯槽3の湯水及び受水槽5の水の流動形態は、貯湯槽水質維持運転における流動形態が異なる以外は第1実施形態と同様であるので、以下、貯湯槽水質維持運転の流動形態における第1実施形態と異なる点を説明して、その他の運転の流動形態の説明は省略する。
即ち、第1実施形態では、貯湯槽3の小貯留部3sの湯水が補助給湯器Bにて加熱された後、排熱回収用循環経路10の分岐経路10bを通じて直接小貯留部3sに戻されるのに対して、第3実施形態では、貯湯槽3の小貯留部3sの湯水が補助給湯器Bにて加熱された後、排熱回収用循環経路10を通じて主貯留部3mの上部から小貯留部3sに戻される点で、第3実施形態における貯湯槽水質維持運転の流動形態が第1実施形態と異なる。
【0083】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
【0084】
上記の実施形態においては、貯湯槽3の目標貯留量として、非発電時間帯において消費又は略消費可能な貯留量を設定して、設定発電時間帯においては、貯湯槽3に前記目標貯留量の湯水を貯留すべく槽用給水手段W1を作動させ、非発電時間帯においては、槽用給水手段W1を停止させる形態で運転する場合について例示したが、設定発電時間帯と非発電時間帯とを通じて、貯湯槽3に予め設定した設定貯留量の湯水を貯留すべく槽用給水手段W1を作動させる形態で運転しても良い。この場合も、通常貯湯槽湯水循環運転のみの運転になる。
【0085】
加熱目標温度は上記の実施形態において例示した温度に限定されるものではなく、種々の温度に設定可能である。例えば、前記通常給湯目標温度設定範囲よりも高い温度の1温度のみを設定しても良い。あるいは、前記通常給湯目標温度設定範囲内の温度に設定しても良いが、省エネを図る上では、前記通常給湯目標温度設定範囲外の温度に設定するのが好ましい。
又、加熱目標温度を前記通常給湯目標温度設定範囲よりも低い温度に設定する場合は、給湯器Kを前記水混合後加熱運転にて極力運転させないようにして、省エネを図る上では、前記低設定混合温度以下の温度に設定する。
【0086】
上記の実施形態においては、熱負荷検出手段として、非発電時間帯中に給湯用循環手段C2を通じて複数の住戸Hに供給される湯水の総熱量を前記非発電時間帯熱負荷として求めるように構成する場合について例示したが、非発電時間帯中に給湯用循環手段C2を通じて複数の住戸Hに供給される湯水の総流量を前記非発電時間帯熱負荷として求めるように構成しても良い。この場合、前記非発電時間帯熱負荷として求めた運転対象サイクルの前のサイクルにおける湯水の総流量を、運転対象サイクルの目標貯留量として設定することになる。
熱負荷検出手段にて検出される前記非発電時間帯熱負荷に基づいて、運転対象サイクルの目標貯留量を設定するに当たって、具体的な設定方法は変更可能である。例えば、毎日検出した前記非発電時間帯熱負荷を月毎に平均して、その平均値を月に対応付けて前記記憶部に記憶させ、その記憶情報に基づいて、運転対象サイクルの目標貯留量を設定するようにしても良い。
【0087】
上記の実施形態においては、運転対象サイクルの目標貯留量を、熱負荷検出手段にて検出される前記非発電時間帯熱負荷に基づいて変更設定する場合について例示したが、コージェネレーションシステムを設置する対象の地域又は集合住宅の熱負荷を鑑みて、前記目標貯留量を、月に対応付けて、あるいは、月及び曜日に対応付けて予め設定して前記記憶部に記憶させ、その記憶情報に基づいて、運転対象サイクルの前記目標貯留量を、月毎に、あるいは、曜日毎に固定的に設定するようにしても良い。
【0088】
上記の実施形態においては、給湯用循環経路Rは、槽経由循環路4及び槽バイパス路12を用いて、貯湯槽3を迂回する状態で複数の住戸Hを経由する貯湯槽迂回経路を形成するように構成したが、これに代えて、給湯用循環経路Rは、槽経由循環路4のみを用いて、貯湯槽3の小貯留部3sから取り出した湯水を集合住宅に含まれる複数の住戸Hを経由して主貯湯部3mの上部に戻す経路を形成するように構成しても良い。
【0089】
上記の実施形態においては、貯湯槽3を、主貯留部3mとその主貯留部3mよりも横断面積が小さい小貯留部3sとを備えて構成する場合について例示したが、単に一つの貯留部を備えるように構成しても良い。
【0090】
上記の実施形態においては、貯湯槽用補助加熱手段B1と循環経路用補助加熱手段B2とを兼用する補助給湯器Bを設ける場合について例示したが、湯槽用補助加熱手段B1と循環経路用補助加熱手段B2とを別個に設けても良い。
この場合、貯湯槽水質維持運転の実行中に、給湯用循環経路Rを通流する湯水を循環経路用補助加熱手段B2にて目標加熱温度に加熱しながら給水状態運転を並行して実行することが可能となるので、貯湯槽水質維持運転の実行中にも、目標加熱温度の湯を各住戸Hに供給することが可能となる。
【0091】
各住戸Hに設ける給湯器Kの構成は変更可能である。例えば、前記循環湯水温度が給湯目標温度よりも低いときは、給湯目標温度よりも設定温度差以上低くなるように設定された前記設定混合温度になるように混合部Kmの混合作動を制御し、且つ、給湯温度が前記給湯目標温度になるように加熱部Khの加熱作動を制御し、前記循環湯水温度が給湯目標温度以上のときは、加熱部Khの加熱作動を停止させた状態で、給湯温度が給湯目標温度になるように混合部Kmの混合作動を制御するように構成しても良い。
【0092】
上記の実施形態においては、給水源として受水槽5を用いる場合について例示したが、給水源として水道そのものを用いても良い。この場合は、槽用給水路9及び循環給水路14夫々に水道管を接続することになる。
【0093】
上記の実施形態のように、発電手段を、ガスエンジン等のエンジンにて駆動されるエンジン駆動の回転式の発電機1にて構成する場合、排熱回収用熱交換器2に供給する発電機1の排熱としては、上記の実施形態において例示したエンジン冷却水以外に、エンジンの排ガスを供給したり、エンジン冷却水と排ガスの両方を供給したりするように構成しても良い。尚、発電手段を、エンジン駆動の回転式の発電機1にて構成する場合、エンジンとしては、上記の実施形態において例示した都市ガスを燃料とするもの以外に、LPガス、石油、ガソリン等種々の燃料を用いるものを使用することができる。
又、発電手段は、上記の実施形態において例示した如きエンジン駆動の回転式の発電機1にて構成する以外に、ガスタービンにて駆動するガスタービン駆動の回転式発電機にて構成しても良い。発電手段をガスタービン駆動の回転式の発電機にて構成する場合、排熱回収用熱交換器2には排熱としてガスタービンの排ガスを供給するように構成する。
又、発電手段としては、上記の如き回転式の発電機に限定されるのではなく、例えば、各種の燃料電池にて構成することができる。発電手段を燃料電池にて構成する場合は、排熱回収用熱交換器2には排熱として燃料電池の冷却水を供給するように構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るコージェネレーションシステムの構成、及び、通常貯湯槽湯水循環運転での湯水流動形態を示す図
【図2】第1実施形態に係るコージェネレーションシステムの水補給停止貯湯槽湯水循環運転での湯水流動形態を示す図
【図3】第1実施形態に係るコージェネレーションシステムの給水状態運転及びメンテナンス用運転での湯水流動形態を示す図
【図4】第1実施形態に係るコージェネレーションシステムの貯湯槽水質維持運転での湯水流動形態を示す図
【図5】第1実施形態に係るコージェネレーションシステムの水置換運転での湯水流動形態を示す図
【図6】実施形態に係るコージェネレーションシステムの給湯器の構成を示す図
【図7】第1実施形態に係るコージェネレーションシステムの運転パターンを示す図
【図8】第1実施形態に係るコージェネレーションシステムの運転パターンを示す図
【図9】第2実施形態に係るコージェネレーションシステムの構成、及び、循環経路水質維持運転での湯水流動形態を示す図
【図10】第3実施形態に係るコージェネレーションシステムの構成を示す図
【図11】従来のコージェネレーションシステムの構成を示す図
【符号の説明】
1 発電手段
2 排熱回収用熱交換器
3 貯湯槽
5 給水源
B2 補助加熱手段
C1 排熱回収用循環手段
C2 給湯用循環手段
H 住戸
K 給湯器
Kh 加熱部
Km 混合部
R 給湯用循環経路
U 運転制御手段
W1 槽用給水手段
W2 循環用給水手段
W3 住戸用給水手段

Claims (3)

  1. 地域又は集合住宅を電力供給対象として発電する発電手段、その発電手段からの排熱が供給される排熱回収用熱交換器、前記地域又は集合住宅に含まれる複数の住戸を給湯対象として湯水を貯留する貯湯槽、その貯湯槽に給水する槽用給水手段、前記排熱回収用熱交換器と前記貯湯槽とにわたって湯水を循環させる排熱回収用循環手段、及び、前記貯湯槽と前記複数の住戸とにわたる給湯用循環経路にて湯水を循環させる給湯用循環手段が設けられたコージェネレーションシステムであって、
    前記給湯用循環経路を通流する湯水を加熱する補助加熱手段が設けられ、
    運転を制御する運転制御手段が、1日のうちの一部の時間帯として設定される設定発電時間帯においては前記発電手段、前記排熱回収用循環手段及び前記給湯用循環手段を作動させ、その設定発電時間帯以外の非発電時間帯においては前記発電手段及び前記排熱回収用循環手段を停止させ且つ前記給湯用循環手段を作動させる形態で、且つ、
    前記設定発電時間帯及び前記非発電時間帯においては、前記給湯用循環経路を通流する湯水を目標加熱温度に加熱するように前記補助加熱手段を加熱作動させる形態で運転を制御するように構成され、
    前記複数の住戸のそれぞれに給水する住戸用給水手段が設けられ、
    前記複数の住戸のそれぞれに、前記給湯用循環手段を通じて供給される湯水と前記住戸用給水手段を通じて供給される水とを混合する混合部、及び、その混合部から供給される湯水を加熱する加熱部を備えて、湯水需要部に給湯する給湯器が設けられ、
    その給湯器は、前記湯水の温度が給湯目標温度よりも設定温度差以上低いときは、前記給湯目標温度よりも前記設定温度差以上低くなるように設定された設定混合温度になるように前記混合部の混合作動を制御し、且つ、給湯温度が前記給湯目標温度になるように前記加熱部の加熱作動を制御し、前記湯水の温度が前記給湯目標温度に対して前記設定温度差低い温度よりも高いときは、前記加熱部の加熱作動を停止させた状態で、給湯温度が前記給湯目標温度になるように前記混合部の混合作動を制御するように構成され、
    前記目標加熱温度として、前記給湯器における前記給湯目標温度の設定範囲外の温度に設定されているコージェネレーションシステム。
  2. 前記目標加熱温度として、前記設定範囲よりも低い温度に設定されて、冬期に用いられる冬期用目標加熱温度と、前記設定範囲よりも高い温度に設定されて、冬期以外の時期に用いられる夏期中間期用目標加熱温度とが備えられている請求項1記載のコージェネレーションシステム。
  3. 給水源からの水を前記給湯用循環経路に供給する循環用給水手段が設けられ、
    前記給湯用循環手段が、前記貯湯槽の湯水を前記給湯用循環経路にて循環させる貯湯槽湯水循環状態と、前記貯湯槽の湯水の循環を停止させて前記循環用給水手段にて前記給湯用循環経路に給水する給水状態とに切り換え自在に構成され、
    前記貯湯槽の目標貯留量として、前記非発電時間帯において消費又は略消費可能な貯留量が設定されて、
    前記運転制御手段が、前記設定発電時間帯においては、前記貯湯槽に前記目標貯留量の湯水を貯留すべく前記槽用給水手段を作動させる状態で、前記給湯用循環手段を前記貯湯槽湯水循環状態にて作動させ、前記非発電時間帯においては、前記槽用給水手段を停止させる状態で、前記貯湯槽の貯留量が設定下限貯留量よりも多いときは前記給湯用循環手段を前記貯湯槽湯水循環状態にて作動させ、且つ、前記貯湯槽の貯留量が前記設定下限貯留量以下のときは前記給湯用循環手段を前記給水状態にて作動させるように構成されている請求項1又は2記載のコージェネレーションシステム。
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