JP4004453B2 - 排熱回収給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排熱発生装置から発生する排熱を回収した熱媒が、熱媒貯留槽と熱交換器とを通して熱媒循環路にて循環され、前記熱媒と熱交換する水道水が、水道圧にて入水され且つ水道圧にて給湯路に送出されるように構成されている排熱回収給湯装置に関する。
かかる排熱回収給湯装置としては、ガスエンジンや燃料電池などの排熱発生装置から発生する排熱を回収した熱媒が、熱媒貯留槽と熱交換器とを通して熱媒循環路にて循環されるように構成され、熱媒と熱交換する水道水が、水道圧にて熱交換器に入水され且つ水道圧にて給湯路に送出されるように構成されているものがある。そして、上記熱交換器には熱媒循環路中に設けられた熱媒貯留槽に一時的に貯留される熱媒が供給されるように構成され、水道水との熱交換に供される熱媒の温度は熱媒貯留槽内の熱媒の温度に影響されることになるため、水道水を高い温度にまで昇温しようとすると、熱媒貯留槽内の熱媒温度をできるだけ高めておかなければならない(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−240345号公報
ガスエンジンや燃料電池などの排熱発生装置は、大きな排熱を発生する高出力運転を常時行っている訳ではなく、小さい排熱しか発生しない運転状態や、排熱を発生しない停止状態となっている場合もある。そのため、回収される排熱量が小さいとき、又は、排熱が回収されないときには、熱媒貯留槽内の熱媒温度が低下することになる。例えば、排熱発生装置の運転を長時間停止した後では熱媒貯留槽内の熱媒の温度が低く(つまり、蓄熱量が小さく)なっているため、そのような状態で熱媒と水道水との熱交換を行って給湯を行おうとしても、給湯に適した温度にまで水を加熱することができないという問題がある。そのため、従来の排熱回収給湯装置では、熱媒貯留槽の熱媒の蓄熱量が小さい間は、別に設けた瞬間湯沸器などの補助加熱手段を用いて所望の温度にまで水道水を加熱するという運転を行っていた。
このように、排熱発生装置から発生する排熱を回収して、エネルギの有効利用を図ることを目的とした排熱回収給湯装置を運転させるときには、瞬間湯沸器などの補助加熱手段を使わない、又は、使う時間をより短くすることが好ましいのだが、熱媒貯留槽内の熱媒の蓄熱量が小さい状態で即座に給湯を行う必要が生じるときには、瞬間湯沸器などの補助加熱手段を使用する非効率的な運転を行わざるを得ないという問題が存在している。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱媒貯留槽内の熱媒の蓄熱量が小さい場合であっても、所望の温度の給湯を行うことができる排熱回収給湯装置を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る排熱回収給湯装置の第1特徴構成は、排熱発生装置から発生する排熱を回収した熱媒が、熱媒貯留槽と熱交換器とを通して熱媒循環路にて循環され、前記熱媒と熱交換する水道水が、水道圧にて入水され且つ水道圧にて給湯路に送出されるように構成されている排熱回収給湯装置であって、前記熱媒貯留槽をバイパスして前記排熱発生装置と前記熱交換器との間で前記熱媒を循環させるバイパス用熱媒循環路を備えたバイパス手段が、バイパス流動状態とバイパス流動停止状態とに切り換え自在に設けられている点にある。
上記第1特徴構成によれば、バイパス手段がバイパス流動状態に切り換えられたときには、熱媒が熱媒貯留槽を経由しないように熱媒循環路を通流し、排熱発生装置から発生して、熱媒により回収された排熱が、水道水と熱交換を行うために熱交換器に直接供給されるようになり、及び、バイパス手段がバイパス流動停止状態に切り換えられたときには、熱媒が熱媒貯留槽を経由するように熱媒循環路を通流し、熱媒貯留槽で一時的に貯留される熱媒が水道水と熱交換を行うために熱交換器に供給されるようになる。
つまり、熱媒貯留槽で蓄熱された熱を水道水を加熱するために利用できると共に、排熱発生装置から発生する排熱を水道水を加熱するために直接利用することもできる。
従って、熱媒貯留槽内の熱媒の蓄熱量が小さい場合であっても、所望の温度の給湯を行うことができる排熱回収給湯装置を提供することができる。
また、本発明に係る排熱回収給湯装置の第特徴構成は、前記バイパス手段が、前記バイパス流動状態において、前記バイパス用熱媒循環路を通して流動させる前記熱媒の分配量を変更自在に構成され、前記バイパス手段の作動を管理する制御手段が、前記給湯路から給湯が行われているときには、前記熱媒貯留槽での熱媒温度が前記バイパス切り換え用設定温度よりも低いほど前記バイパス用熱媒循環路を通して流動させる前記熱媒の量が多くなるように、前記バイパス手段を作動させるように構成されている点にある。
上記第特徴構成によれば、バイパス手段が、上記バイパス流動状態において、排熱発生装置から発生する排熱を回収した熱媒の一部を上記バイパス用熱媒循環路を通して流動させ、及び、残りの熱媒を熱媒貯留槽を通して流動させるようにバイパス用熱媒循環路を通して流動させる熱媒の分配量を変更自在であって、給湯路から給湯が行われているときには、前記熱媒貯留槽での熱媒温度が前記バイパス切り換え用設定温度よりも低いほど前記バイパス用熱媒循環路を通して流動させる前記熱媒の量が多くなるように構成されているので、熱媒貯留槽での熱媒温度が低いとしても、排熱発生装置から発生する排熱を利用して、熱交換器に流入する熱媒の温度が低くなることを防止できる。
本発明に係る排熱回収給湯装置の第特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記バイパス用熱媒循環路中に前記熱媒を加熱及び貯留可能な補助加熱手段付きの補助熱媒貯留槽が設けられ、前記補助加熱手段が、前記熱媒貯留槽での熱媒温度が補助加熱用設定温度未満のとき、前記補助熱媒貯留槽内の熱媒を加熱するように構成されている点にある。
上記第特徴構成によれば、バイパス用熱媒循環路中に熱媒を加熱及び貯留可能な補助加熱手段付きの補助熱媒貯留槽が設けられて、上記補助加熱手段が、熱媒貯留槽での熱媒温度が補助加熱用設定温度未満のとき、補助熱媒貯留槽内の熱媒を加熱するように構成されているので、バイパス手段が上記バイパス流動状態に切り換えられたときに熱交換器を流動する高温の熱媒の量を予め増加させて、水道水の加熱を長時間に亘って実施できるようになる。
参考実施形態>
以下に、参考実施形態に係る排熱回収給湯装置について、図面に基づいて説明する。
図1に示す排熱回収給湯装置は、発電機(図示せず)を駆動するガスエンジン((排熱発生装置))30を備えた発電装置Gにおいて、そのガスエンジン30から発生する排熱を熱媒貯留槽1にて蓄熱し、給水加熱用熱交換器2において、熱媒貯留槽1で蓄えられた熱媒の熱と水道水との熱交換により給湯を行うように構成されている。そして、ガスエンジン30から発生する排熱を回収した熱媒は、熱媒循環路5中に設けられたポンプ10に付勢されて、熱媒循環路5を通流して熱媒貯留槽1に流入し、貯留される。そして、熱媒貯留槽1から流出した熱媒は熱媒循環路5を通流して、再び、ガスエンジン30から発生する排熱を回収するように構成されているのだが、その熱媒循環路5の途中で熱媒をバイパス流動状態とバイパス流動停止状態とに切り換え自在の切り換え弁40(バイパス手段)が設けられている。そして、切り換え弁40がバイパス流動状態及びバイパス流動停止状態のどちらに切り換えられているかに拘わらず、熱媒循環路5を流動する熱媒を給水加熱用熱交換器2へと分岐させ、且つ、分岐させた熱媒を熱媒循環路5へ返すための給湯路35及び返湯路36とが設けられている。
本実施形態に例示する各ブロックB1、B2、B3は、この排熱回収給湯装置をビルや集合住宅などに設置する場合の各階や、特定の給湯範囲(例えば、一戸の住居内)に該当しており、図1に示す排熱回収給湯装置では、ビルの屋上にガスエンジン30や熱媒貯留槽1などが設けられ、各階に1つの給水加熱用熱交換器2が設けられることで、給水加熱用熱交換器2と給湯栓13との間の配管長を短くして、給湯栓13から高温の熱媒が出湯されるのに要する時間を短くすることが可能となっている。
発電装置Gには、ガスエンジン30の冷却水ジャケット30jにわたって、冷却水循環路31を通じて冷却水が循環される冷却水熱交換器32を設け、冷却水循環路31には、冷却水を循環させる冷却水循環ポンプ33を設けてある。そして、詳細は後述するが、排熱回収給湯装置は、その冷却水熱交換器32に排熱回収用の熱媒を循環させて、ガスエンジン30の排熱を回収するように構成してある。
更に、冷却水循環路31において、冷却水熱交換器32から排出された冷却水が冷却水ジャケット30jへ通流する部分に、ラジエータ放熱用温調弁70を介してラジエータ71を接続し、又、冷却水を冷却水熱交換器32及びラジエータ71を迂回させて通流させるバイパス路72を、バイパス用温調弁73を介して冷却水循環路31に接続してある。ラジエータ放熱用温調弁70は、冷却水の温度がラジエータ放熱切換用設定温度(例えば82°C程度)以上のときは、ラジエータ71に冷却水が流れる流路に切り換わるように構成し、バイパス用温調弁73は、冷却水の温度が冷却水バイパス用設定温度(例えば60°C程度)以下のときは、冷却水がバイパス流路72に流れる流路に切り換わるように構成してある。
つまり、ガスエンジン30の起動時は、冷却水の温度が低いので、冷却水を冷却水熱交換器32及びラジエータ71を迂回させて通流させることにより、冷却水の放熱を抑制して、適切に起動できるようにしてある。又、出力の大きいとき等、冷却水の温度が高くなって、冷却水熱交換器32だけでは放熱量が不足するときには、冷却水を冷却水熱交換器32とラジエータ71とに通流させるようにして、放熱量を大きくしている。
各ブロックB1、B2、B3に設けられた給水加熱用熱交換器2には、水道水が水道圧にて供給される給水路6を接続すると共に、送水側に給湯路7を接続して、熱媒と熱交換する水道水を、給水路6を通じて水道圧にて給水加熱用熱交換器2に入水させ且つ水道圧にて給湯路7に送出するように構成してある。そして、給湯路7は、通常給湯路7uと高温給湯路7hとに分岐し、通常給湯路7uにはミキシング弁11を設け、そのミキシング弁11に、給水路6から分岐したミキシング水路12を接続し、各給湯路7u,7hの先端にはシャワー、カラン等の給湯栓13を接続してある。
つまり、通常給湯路7uにより、給水加熱用熱交換器2から送出された湯水と給水加熱用熱交換器2に入水される前の水道水とをミキシング弁11にて混合して、給湯栓13を通じて給湯し、高温給湯路7hにより、給水加熱用熱交換器2から送出された湯水をそのまま給湯栓13を通じて給湯するように構成してあり、高温給湯路7hにて、通常給湯路7uよりも高温の給湯が可能となるように構成してある。
更に、通常給湯路7uにおいて、ミキシング弁11の設置箇所よりも下流側に対応する箇所に、給湯用補助湯沸器14を三方弁15を介して接続して、その三方弁15を湯水が給湯用補助湯沸器14に供給される側に切り換えることにより、通常給湯路7uを通流する湯水を給湯用補助湯沸器14にて補助的に加熱するように構成してある。
給湯用補助湯沸器14は、周知の瞬間湯沸器を用いているので詳細な説明は省略するが、加熱対象の湯水が通流する湯沸器熱交換器14nとその湯沸器熱交換器14nを加熱するバーナ14bとを備え、バーナ14bにはガス燃料を供給する燃料供給路16を接続し、その燃料供給路16には、バーナ14bへのガス燃料供給を断続する開閉弁17、及び、バーナ14bへのガス燃料供給量を調整するガス流量調整弁18を設けてある。
給湯路7において、通常給湯路7uと高温給湯路7hとに分岐する箇所よりも上流側に対応する箇所に、給水加熱用熱交換器2から送出される湯水の温度(以下、熱交換器送出温度と称する場合がある)を検出する送出温度センサ19を設け、通常給湯路7uにおいて、給湯用補助湯沸器14の設置箇所よりも下流側に対応する箇所に、給湯栓13にて給湯される湯水の温度(以下、給湯温度と称する場合がある)を検出する給湯温度センサ20を設け、給水路6には、通常給水流量センサ21を設けてある。
熱媒貯留槽1は、上部に溢水口1iを備えた開放型に構成し、熱媒貯留槽1に熱媒としての水道水を補給する補給水路8の先端にフロート弁9を接続して、そのフロート弁9にて熱媒貯留槽1の貯留水位を設定水位に維持するように構成してある。また、熱媒貯留槽1内の熱媒の温度を測定する熱媒貯留槽温度センサ1tが設けられている。
次に、制御部3の制御動作について説明する。
制御部3は、発電装置Gの運転中は熱媒循環ポンプ10を作動させて、ガスエンジン30の排熱を回収した熱媒を熱媒貯留槽1と各ブロックB1、B2、B3に設けられた給水加熱用熱交換器2とを通して循環させている。
そして、通常給湯路7uの給湯栓13が開栓されることにより、給水路6を水道水が流れ、通常給湯路7uを水道圧により湯水が流れて、通常給水流量センサ21が設定流量以上の流量を検出すると、制御部3は、熱媒貯留槽温度センサ1tの測定値を所定のバイパス切り換え用設定温度(例えば、50℃)と比較し、測定値がバイパス切り換え用設定温度以上のときには(つまり、熱媒貯留槽1内の熱媒の蓄熱量が大きいとき)、これら熱媒貯留槽1における熱媒の温度情報及び給湯路7から給湯中であるか否かを示す給湯情報に基づいて、熱媒が熱媒貯留槽1に流入するバイパス流動停止状態に切り換え弁40を切り換えて、各ブロックB1、B2、B3内に設けられている給水加熱用熱交換器2には、熱媒貯留槽1から供給される高温の熱媒を流入させる。
他方で、測定値がバイパス切り換え用設定温度未満のときには(つまり、熱媒貯留槽1内の蓄熱量が小さいときには)、これら熱媒貯留槽1における熱媒の温度情報及び給湯路7から給湯中であるか否かを示す給湯情報に基づいて、熱媒がバイパス用熱媒循環路41を流れるバイパス流動状態に切り換え弁40を切り換えて、各ブロックB1、B2、B3内に設けられている給水加熱用熱交換器2には、ガスエンジン30の排熱を回収した高温の熱媒を直接供給させる。
又、制御部3は、送出温度センサ19及び給湯温度センサ20それぞれの検出温度に基づいて、熱交換器送出温度が給湯目標温度以上のときは、通常給湯制御を実行し、熱交換器送出温度が給湯目標温度よりも低いときは、補助加熱給湯制御を実行する。つまり、給湯負荷が大きくなったり、発電装置Gの運転が停止されてガスエンジン30からの排熱発生がなくなると、熱交換器送出温度が給湯目標温度よりも低くなるので、補助加熱給湯制御が実行されることになる。
通常給湯制御では、三方弁15を湯水が給湯用補助湯沸器14をバイパスする側に切り換え、且つ、給湯用補助湯沸器14のバーナ14bの燃焼を停止させた状態で、給湯温度センサ20にて検出される給湯温度が給湯目標温度になるようにミキシング弁11の作動を制御する。
補助加熱給湯制御では、三方弁15を湯水が給湯用補助湯沸器14に供給される側に切り換え、且つ、給湯用補助湯沸器14のバーナ14bを燃焼させ、且つ、ミキシング弁11をミキシング水路12側が閉じ状態となるように制御した状態で、給湯温度センサ20にて検出される給湯温度が給湯目標温度になるように、ガス流量調整弁18の開度を調節して、バーナ14bの燃焼量を調節する。
そして、制御部3は、送出温度センサ19にて検出される熱交換器送出温度が給湯目標温度よりも低くなると、点火プラグ(図示せず)を作動させると共に、開閉弁17を開弁して、補助湯沸器14のバーナ14bを点火させる点火制御を実行し、送出温度センサ19にて検出される熱交換器送出温度が給湯目標温度以上になると、開閉弁17を閉弁して、給湯用補助湯沸器14のバーナ14bを消火させる消火制御を実行する。
以上のように、熱媒貯留槽1内の熱媒の温度が低い場合であっても、給水加熱用熱交換器2へ低温の熱媒が供給されるのではなく、熱媒がバイパス用熱媒循環路41を流れるように切り換え弁40が切り換えられ、ガスエンジン30の排熱を回収した高温の熱媒が給水加熱用熱交換器2へ直接供給されるので、給湯用補助湯沸器14を運転させなくても、所望の温度の給湯を行うことができる。また、熱媒がバイパス用熱媒循環路41を流れるように切り換え弁40を切り換えて、ガスエンジン30の排熱を回収した高温の熱媒が給水加熱用熱交換器2へ直接供給しても所望の温度の給湯を行うことができないときには、給湯用補助湯沸器14による加熱作用により給湯目標温度での給湯が可能となり、所望通りに給湯が行われる。
本発明の第1実施形態>
上記実施形態において、制御部3は、熱媒貯留槽温度センサ1tの測定値を用いた温度情報及び通常給水流量センサ21の測定値を用いた流量情報に基づいて、切り換え弁40の切り換えを行って、ガスエンジン30から発生する排熱を回収した熱媒を、熱媒貯留槽1へ流入させるバイパス流動停止状態、又は、バイパス用熱媒循環路41を通流させるバイパス流動状態の択一的な選択を行っていたが、図2に示す本実施形態で説明する分流弁44は、上記バイパス流動状態において熱媒の一部をバイパス用熱媒循環路41を流動させる、つまり、熱媒貯留槽1及びバイパス用熱媒循環路41へ熱媒を分配して流すように構成されている点で上記実施形態と異なる。以下に、図2を参照して本実施形態の説明を行うが、上記参考実施形態と同様の説明については省略する。
制御部3は、通常給湯路7uの給湯栓13が開栓されることにより、給水路6を水道水が流れ、通常給湯路7uを水道圧により湯水が流れて、通常給水流量センサ21が設定流量以上の流量を検出すると、熱媒貯留槽温度センサ1tの測定値を取得して、これら熱媒貯留槽1における熱媒の温度情報及び給湯路7から給湯中であるか否かを示す給湯情報に基づいて、熱媒貯留槽1での熱媒温度が低いほどバイパス用熱媒循環路を通して流動させる熱媒の量が多くなるように分流弁44の開度を調整する。
その結果、熱媒貯留槽1での熱媒温度が低いとしても、ガスエンジン30から発生する排熱を回収した高温の熱媒の大部分がバイパス用熱媒循環路41を通流して供給されることになり、且つ、ガスエンジン30から発生する排熱を回収した高温の熱媒の一部分が熱媒貯留槽1に流入することになる。その結果、給水加熱用熱交換器2における水道水との熱交換によって、給水栓13からは所望の温度で給湯を行うことができ、且つ、熱媒貯留槽1にはガスエンジン30から発生する排熱を蓄熱して、熱媒貯留槽1内の熱媒の温度を上昇させることができる。
他方で、通常給湯路7uの給湯栓13が開栓されておらず、通常給水流量センサ21が設定流量未満の流量しか検出していないとき、制御部3は、分流弁44をバイパス流動停止状態に切り換えて、ガスエンジン30から発生する排熱を回収した熱媒が熱媒貯留槽1へ流入するようにさせる。その結果、熱媒貯留槽1内の熱媒の温度を上昇させることができる。
本発明の第2実施形態>
図3に示す排熱回収給湯装置は、バイパス用熱媒循環路41中に熱媒を加熱及び貯留可能な補助加熱手段43付きの補助熱媒貯留槽42が設けられている点で上記実施形態と異なる。以下に、図3を参照して本実施形態の説明を行うが、上記実施形態と同様の説明については省略する。また、参考実施形態で説明した排熱回収給湯装置の改変例として説明するが、本発明の第1実施形態で説明した排熱回収給湯装置を同様に改変することも可能である。
上記参考実施形態及び本発明の第1実施形態において制御部3は、熱媒貯留槽1内の熱媒の温度が低いときには、各ブロックB1、B2、B3内の給水加熱用熱交換器2に高温の熱媒を供給することを目的として、ガスエンジン30から発生する排熱を回収した熱媒が上記給水加熱用熱交換器2に直接供給されるように切り換え弁40及び分流弁44の開度調整を行って、熱媒が発電装置G、バイパス用熱媒循環路41、給湯路35、返湯路36を循環するように制御していた。この場合、バイパス流動状態において循環する熱媒によってガスエンジン30から発生する排熱を回収したとしても、時間が経過するに伴って循環している熱媒の温度が徐々に低下して、所望の温度での給湯を継続できない可能性がある。従って、本実施形態では、バイパス流動状態において、ガスエンジン30から発生する排熱を回収した熱媒が長時間に亘ってバイパス用熱媒循環路41を経て循環されたとしても、各ブロックB1、B2、B3内の給水加熱用熱交換器2に高温の熱媒を供給し続けることが可能であるような対策を施している。
図3に示すように、補助熱媒貯留槽42が、バイパス用熱媒循環路41の途中に設けられ、補助熱媒貯留槽42内の熱媒を加熱可能な電気ヒータなどの補助加熱手段43が設けられている。そして、制御部3は、熱媒貯留槽温度センサ1tの測定値に基づいて補助加熱手段43の作動を制御するように構成されている。具体的には、制御部3は、通常給湯路7uの給湯栓13が閉栓されており、給水加熱用熱交換器2において熱媒と水道水との熱交換を行う必要がないためにポンプ10が作動停止しているとき、熱媒貯留槽1内の熱媒温度の測定値を熱媒貯留槽温度センサ1tから取得し、測定値が所定の補助加熱用設定温度未満である場合、補助加熱手段43を作動開始させて補助熱媒貯留槽42内の熱媒を補助加熱用設定温度以上にまで加熱させておく。
その後、制御部3は、通常給湯路7uの給湯栓13が開栓されることにより、給水路6を水道水が流れ、通常給湯路7uを水道圧により湯水が流れて、通常給水流量センサ21が設定流量以上の流量を検出すると、参考実施形態及び本発明の第1実施形態と同様に、熱媒貯留槽1における熱媒の温度情報及び給湯路7から給湯中であるか否かを示す給湯情報に基づいて、切り換え弁40及び分流弁44の開度調整を行う。
以上のように、ガスエンジン30の運転が行われていないために熱媒貯留槽1内の熱媒の温度が低下しているときには、給湯路7から給湯が行われる前に補助加熱手段43を作動させ、補助熱媒貯留槽42で蓄熱を行っている。その結果、給湯路7から給湯が開始されたときには、運転開始されたガスエンジン30から発生する排熱を回収した熱媒が有する熱量と、予め補助加熱手段43にて加熱され、補助熱媒貯留槽42に貯留された熱媒が有する熱量とを用いて、長時間に亘って各ブロックB1、B2、B3内の給水加熱用熱交換器2に高温の熱媒を供給し続けることが可能となる。
<別実施形態>
<1>
図4に示す排熱回収給湯装置では、熱媒循環路5は、熱媒を冷却水用熱交換器32と熱媒貯留槽1とにわたって循環させる加熱側熱媒循環路部分5aと、熱媒貯留槽1を通過した後の熱媒を給水加熱用熱交換器2に循環させる放熱側熱媒循環路部分5gとから構成し、加熱側熱媒循環路部分5aには加熱側熱媒循環ポンプ37を設け、放熱側熱媒循環路部分5gには放熱側熱媒循環ポンプ38を設けてある点で上記実施形態と異なる。以下に、図4を参照して別実施形態の説明を行うが、上記実施形態と同様の説明については省略する。また、参考実施形態で説明した排熱回収給湯装置の改変例として説明するが、本発明の第1実施形態及び本発明の第2実施形態で説明した排熱回収給湯装置を同様に改変することも可能である。
加熱側熱媒循環路部分5aは、熱媒を熱媒貯留槽1から取り出して、熱媒貯留槽1に戻すように熱媒貯留槽1に接続して、ガスエンジン30の排熱により熱媒貯留槽1の熱媒を加熱するように構成してある。又、放熱側熱媒循環路部分5gは、熱媒を熱媒貯留槽1から取り出して、熱媒貯留槽1に戻すように熱媒貯留槽1に接続して、熱媒を各ブロックB1、B2、B3内に設けられた給水加熱用熱交換器2に供給するように構成してある。
そして、制御部3は、通常給湯路7uの給湯栓13が開栓されることにより、給水路6を水道水が流れ、通常給湯路7uを水道圧により湯水が流れて、通常給水流量センサ21が設定流量以上の流量を検出すると、ポンプ10及びポンプ37を作動させ、熱媒貯留槽温度センサ1tの測定値を所定のバイパス切り換え用設定温度と比較し、測定値がバイパス切り換え用設定温度以上のときには(つまり、熱媒貯留槽1内の熱媒の蓄熱量が大きいとき)、これら熱媒貯留槽1における熱媒の温度情報及び給湯路7から給湯中であるか否かを示す給湯情報に基づいて、熱媒が熱媒貯留槽1に流入するバイパス流動停止状態に切り換え弁40を切り換えて、各ブロックB1、B2、B3内に設けられている給水加熱用熱交換器2には、熱媒貯留槽1から供給される高温の熱媒を流入させる。
<2>
上記実施形態では、制御部3が、流量センサの検出結果に基づいて、給湯が開始されたか否かを判定するための給湯情報を取得する場合について説明したが、他の方法によって給湯情報を取得するように構成することもできる。例えば、一般に設けられている給湯用のリモコン操作部(図示せず)などを用いて給湯開始が指令された場合、制御部3がその給湯開始指令(給湯情報)を受け取ったことを給湯開始と判定するように構成することもできる。
排熱回収給湯装置を備えたコージェネレーションシステムを示すブロック図 排熱回収給湯装置を備えた別のコージェネレーションシステムを示すブロック図 排熱回収給湯装置を備えた別のコージェネレーションシステムを示すブロック図 排熱回収給湯装置を備えた別のコージェネレーションシステムを示すブロック図
符号の説明
1 熱媒貯留槽
2 給水加熱用熱交換器
5 熱媒循環路
30 ガスエンジン
40 切り換え弁
41 バイパス用熱媒循環路

Claims (2)

  1. 排熱発生装置から発生する排熱を回収した熱媒が、熱媒貯留槽と熱交換器とを通して熱媒循環路にて循環され、前記熱媒と熱交換する水道水が、水道圧にて入水され且つ水道圧にて給湯路に送出されるように構成されている排熱回収給湯装置であって、
    前記熱媒貯留槽をバイパスして前記排熱発生装置と前記熱交換器との間で前記熱媒を循環させるバイパス用熱媒循環路を備えたバイパス手段が、バイパス流動状態とバイパス流動停止状態とに切り換え自在に設けられ
    前記バイパス手段が、前記バイパス流動状態において、前記バイパス用熱媒循環路を通して流動させる前記熱媒の分配量を変更自在に構成され、
    前記バイパス手段の作動を管理する制御手段が、前記給湯路から給湯が行われているときには、前記熱媒貯留槽での熱媒温度が前記バイパス切り換え用設定温度よりも低いほど前記バイパス用熱媒循環路を通して流動させる前記熱媒の量が多くなるように、前記バイパス手段を作動させるように構成されている排熱回収給湯装置。
  2. 前記バイパス用熱媒循環路中に前記熱媒を加熱及び貯留可能な補助加熱手段付きの補助熱媒貯留槽が設けられ、
    前記補助加熱手段が、前記熱媒貯留槽での熱媒温度が補助加熱用設定温度未満のとき、前記補助熱媒貯留槽内の熱媒を加熱するように構成されている請求項1記載の排熱回収給湯装置。
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