JP4690143B2 - 熱循環システム、建築用材料、及び建築物 - Google Patents

熱循環システム、建築用材料、及び建築物 Download PDF

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Description

本発明は、熱循環システム、建築用材料、及び建築物に関する。特に本発明は、複数のエネルギー生成部が生成する熱を外部に供給する熱循環システム、当該熱循環システムが設置された建築物、及び建築物用の建築用材料に関する。
改質装置、燃料電池、制御系、補機、電力変換装置などが一つの外装ケース内に収容され、当該ケースが各家庭の屋外などに設置された燃料電池発電システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムでは、燃料電池による発電の過程で発生した熱を利用して市水から温水を生成し、当該温水を各家庭の屋外に設置された貯湯タンクに蓄える。そして、貯湯タンクに蓄えられた温水は、各家庭の給湯需要等に供給される。
特開2003-199254号公報
燃料電池によって生成される温水の量は、燃料電池が発電する発電量の増減に応じて増減する。したがって、各家庭に設けられた燃料電池により生成される温水量が、各家庭の給湯需要によって消費される量に対して過不足が生じてしまう場合がある。このような場合に備えて、十分な容量の貯湯タンクを各家庭に設置する必要があった。しかし、設置する貯湯タンクの容量の増加に伴って、居住スペースが圧迫されたり、貯湯タンクを設置する設置コストが増大してしまう等の課題があった。
そこで本発明は、上記の課題を解決することができる熱循環システム、建築用材料、及び建築物を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の第1の形態における熱循環システムは、温水を生成する複数のエネルギー生成部と、複数のエネルギー生成部が生成した温水を流動させる温水配管と、温水配管を流動する温水の温度より低い温度の冷水を流動させる冷水配管と、温水配管及び冷水配管の長手方向に沿って温水配管及び冷水配管に隣接して配置され、温水配管を流動する温水から冷水配管を流動する冷水に熱を伝達することにより、温水配管を流動する温水の温度を低下させ、冷水配管を流動する冷水の温度を上昇させる建築用鋼材と、冷水配管を流動する冷水又は温水配管を流動する温水を外部に排出する温冷水排出部とを備える。
建築用鋼材、温水配管、及び冷水配管の周囲に設けられ、建築用鋼材、温水配管、及び冷水配管から放射される熱が外部に放出されることを防ぐ断熱部を更に備え、建築用鋼材は、断熱部より、熱伝導性が高く、かつ、熱容量が大きい材料で形成されてよい。
エネルギー生成部は、温水とともに電気を生成するコージェネレーション装置であり、温水配管は、複数のコージェネレーション装置が生成した温水を流動させてよい。コージェネレーション装置は、燃料電池であり、温水配管は、複数の燃料電池が生成した温水を流動させてよい。
温冷水排出部が温水配管を流動する温水を外部に排出した場合に、冷水配管の冷水を温水配管に供給する冷水供給部を更に備えてよい。
本発明の第2の形態における建築用材料は、所定の温度の水を流動させる温水配管と、所定の温度より低い温度の水を流動させる冷水配管と、温水配管及び冷水配管の長手方向に沿って温水配管及び冷水配管に隣接して配置され、温水配管を流動する温水から冷水配管を流動する冷水に熱を伝達することにより、温水配管を流動する温水の温度を低下させ、冷水配管を流動する冷水の温度を上昇させる建築用鋼材とを備える。
建築用鋼材、温水配管、及び冷水配管の周囲に設けられて建築用鋼材を補強する補強部材をさらに備え、建築用鋼材は、補強部材より、熱伝導性が高く、かつ、熱容量が大きい材料で形成されてよい。
建築用鋼材は、H型鋼材であり、温水配管及び冷水配管は、H型鋼材の長手方向に沿ってH型鋼材に隣接して配置されてよい。また、補強部材の周囲に設けられた断熱材を更に備えてよい。
温水配管及び冷水配管の端部は、建築用鋼材の長手方向において、建築用鋼材の端部より建築用鋼材の内側に位置し、温水配管は、温水配管よりも柔軟性のある配管によって、当該建築用材料の他の建築用材料が備える温水配管に繋がれ、冷水配管は、冷水配管よりも柔軟性のある配管によって、当該建築用材料の他の建築用材料が備える冷水配管に繋がれてよい。
本発明の第3の形態によると、複数の居住空間を有する建築物であって、複数の居住空間にそれぞれ配設され、温水を生成する複数のエネルギー生成装置と、複数のエネルギー生成装置が生成した温水を流動させる温水配管と、温水配管を流動する温水より低い温度の冷水を流動させる冷水配管と、当該建築物の鉄骨であり、温水配管及び冷水配管の長手方向に沿って温水配管及び冷水配管に隣接して配置され、温水配管を流動する温水から冷水配管を流動する冷水に熱を伝達することにより、温水配管を流動する温水の温度を低下させ、冷水配管を流動する冷水の温度を上昇させる建築用鋼材と、複数の居住空間にそれぞれ設けられ、冷水配管を流動する冷水及び/又は温水配管を流動する温水を外部に排出して複数の居住空間にそれぞれ供給する複数の温冷水排出部とを備える。
建築用鋼材、温水配管、及び冷水配管の周囲に設けられて建築用鋼材を補強する補強部材を更に備え、建築用鋼材は、補強部材より、熱伝導性が高く、かつ、熱容量が大きい材料で形成されてよい。
当該建築物の柱を形成する複数の柱部材を更に備え、建築用鋼材は、複数の柱部材と接続される、当該建築物の梁を形成し、温水配管及び冷水配管は、梁の長手方向に沿って梁と一体的に形成されてよい。
温水配管よりも柔軟性のある温水フレキシブル配管と、冷水配管よりも柔軟性のある冷水フレキシブル配管とを更に備え、温水配管及び冷水配管の端部は、梁の長手方向において、梁の端部より建築用鋼材の内側に位置し、温水配管は、温水フレキシブル配管によって、梁と柱部材を介して接続される他の梁に形成された温水配管に繋がれ、冷水配管は、冷水フレキシブル配管によって、梁と柱部材を介して接続される他の梁に形成された冷水配管に繋がれてよい。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。
本発明によれば、エネルギー生成装置により生成される温水を貯湯する貯湯タンクの容量を削減することができる熱循環システムを提供することができる。また、エネルギー生成装置により生成される温水を貯湯する貯湯タンクの容量を削減することができる建築物と、当該建築物を建築する建築材料を提供することができる。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態に係る、熱循環システム100を備える建築物110の構成の一例を示す。建築物110は、柱部材160、梁150、温冷水排出部170、エネルギー生成装置140、及び複数の居住空間112を備える。梁150は、建築用鋼材210、温水配管120、冷水配管130、及び断熱材250を備える。なお、建築物110とは、集合住宅、工場、駅等の、建築された物を含む。
複数のエネルギー生成装置140は、複数の居住空間112にそれぞれ配設され、温水を生成する。温水配管120は、複数のエネルギー生成装置140が生成した温水を流動させる。冷水配管130は、温水配管120を流動する温水の温度より低い温度の冷水を流動させる。具体的には、冷水配管130は、建築物110の外部の水道管から供給される水道水を流動させる。
建築用鋼材210は、当該建築物110の鉄骨であり、温水配管120及び冷水配管130の長手方向に沿って温水配管120及び冷水配管130に隣接して配置され、温水配管120を流動する温水から冷水配管130を流動する冷水に熱を伝達することにより、温水配管120を流動する温水の温度を低下させ、冷水配管130を流動する冷水の温度を上昇させる。
そして、温冷水排出部170は、冷水配管130を流動する冷水又は温水配管120を流動する温水を外部に排出する。具体的には、温冷水排出部170は、複数の居住空間112にそれぞれ設けられ、冷水配管130を流動する冷水及び/又は温水配管120を流動する温水を外部に排出して複数の居住空間112にそれぞれ供給する。具体的には、温冷水排出部170は、居住空間112に備えられたシャワー、風呂等の給湯負荷に温水を供給してよい。他にも、温冷水排出部170は、暖房装置等の熱負荷に温水を供給することによって熱負荷に熱を供給してもよい。このため、それぞれの居住空間112のユーザ180は、他の居住空間112のエネルギー生成装置140によって生成された温水を利用することができる。
なお、エネルギー生成装置140は、温水とともに電気を生成するコージェネレーション装置であってよい。そして、温水配管120は、複数のコージェネレーション装置が生成した温水を流動させてよい。このため、複数の居住空間112に設けられたコージェネレーション装置により生成された温水を、それぞれの居住空間112の間で融通し合うことができる。したがって、一の居住空間112において消費される電力に応じて生成される温水量が、当該居住空間112において消費される温水量より少ない場合でも、当該居住空間112のユーザ180は、他の居住空間112において生成された温水を利用することができる。このため、コージェネレーション装置の生成する温水を貯湯すべき貯湯タンクの容量を削減することができる。
また、コージェネレーション装置は、燃料電池であってよい。そして、温水配管120は、複数の燃料電池が生成した温水を流動させる。なお、燃料電池は、固体高分子形燃料電池(PEFC)であってよい。また、燃料電池は、都市ガス、プロパンガス等を改質して水素ガスを生成する改質器から供給される水素ガスを燃料として発電してよく、また外部から供給される水素ガスを燃料として発電してもよい。また、燃料電池とは、改質器を含む装置であってよいし、改質器を含まない装置であってもよい。そして、燃料電池は、発電に伴う発電セルからの熱、又は、燃料電池が改質器を有する装置である場合においては、改質器における改質反応に用いられずに外部に排出される熱を用いて温水を生成する。
なお、コージェネレーション装置は、燃料電池の他にも、化石燃料、バイオガス等を燃料として電気及び温水を生成するガスエンジン、ガスタービン等の装置を含んでよい。なお、居住空間112とは、部屋等の個々の居住スペースに限定されるものではなく、少なくとも一の温冷水排出部170から温水が供給され、かつ、少なくとも一のコージェネレーション装置から電力が供給される、複数の居住スペースを含む空間であってよい。
柱部材160は、複数設けられ、建築物110の柱を形成する。梁150は、複数の柱部材160と接続される。建築用鋼材210は、建築物110の梁150を形成してよい。この場合、温水配管120及び冷水配管130は、梁150の長手方向に沿って梁150と一体的に形成される。なお、梁150とは、基礎梁、桁等の、建築物110の柱と接続される構造部材を含んでよい。なお、梁150は、SRC構造を有してよい。
温水フレキシブル配管125は、温水配管120よりも柔軟性がある。また、冷水フレキシブル配管135は、冷水配管130よりも柔軟性がある。そして、温水配管120は、温水フレキシブル配管125によって、梁150と柱部材160を介して接続される他の梁150に形成された温水配管120に繋がれている。そして、冷水配管130は、冷水フレキシブル配管135によって、梁150と柱部材160を介して接続される他の梁150に形成された冷水配管130に繋がれる。このため、梁150に一体的に設けられた温水配管120及び冷水配管130をそれぞれ流動する温水及び冷水を、当該梁150が接続された柱部材160を超えて、他の梁150に一体的に設けられた温水配管120及び冷水配管130に導くことができる。
断熱部152は、建築用鋼材210、温水配管120、及び冷水配管130の周囲に設けられ、建築用鋼材210、温水配管120、及び冷水配管130から放射される熱が外部に放出されることを防ぐ。そして、建築用鋼材210は、断熱部152より、熱伝導性が高く、かつ、熱容量が大きい材料で形成される。このため、温水配管120の温水の熱は、梁150の外部に散逸することなく、冷水配管130に効率的に伝達させることができる。
冷水供給部190は、温冷水排出部170が温水配管120を流動する温水を外部に排出した場合に、冷水配管130の冷水を温水配管120に供給する。このため、温水配管120の温水が消費された場合でも、水道水の温度より高い温度の冷水配管130内の水が温水配管120に供給され、温水配管120に供給された量の水道水が温水配管120に供給される。したがって、温水配管120の温水の温度を冷水配管130の冷水の温度より高く保つことができる。
以上説明した建築物110によれば、居住空間112のそれぞれに設けられたエネルギー生成装置140が生成した熱を、居住空間112間で融通し合うことができる。したがって、建築物110全体でエネルギーを無駄なく利用することができ、ひいては居住空間112のそれぞれにおいて消費される温水を貯湯する貯湯タンクの容量を削減することができる。また、梁150の内部に設けられた温水配管120又は冷水配管130が含む水によって建築物110の耐火性を向上させることができる。
なお、エネルギー生成装置140、温水配管120、冷水配管130、建築用鋼材210、温冷水排出部170、断熱部152、及び冷水供給部190は、本発明における熱循環システム100を構成する部材の一例である。
図2は、この発明の一実施形態に関わる建築用材料200の断面構成の一例を示す。建築用材料200は、温水配管120、冷水配管130、建築用鋼材210、鉄筋290、補強部材240、及び断熱材250を備える。本構成の建築用材料200は、例えば、建築物110における梁150として用いられる。この場合、建築用鋼材210は、建築物110における梁150を形成する鉄骨として機能し、断熱材250は、建築物110における断熱部152として機能する。
温水配管120は、所定の温度の水を流動させる。冷水配管130は、所定の温度より低い温度の水を流動させる。建築用鋼材210は、温水配管120及び冷水配管130の長手方向に沿って温水配管120及び冷水配管130に隣接して配置され、温水配管120を流動する温水から冷水配管130を流動する冷水に熱を伝達することにより、温水配管120を流動する温水の温度を低下させ、冷水配管130を流動する冷水の温度を上昇させる。
補強部材240は、建築用鋼材210、温水配管120、及び冷水配管130の周囲に設けられて建築用鋼材210を補強する。建築用鋼材210は、補強部材240より、熱伝導性が高く、かつ、熱容量が大きい材料で形成される。このため、温水配管120の温水の熱をより効率的に建築用鋼材210に伝達することができる。なお、ここでいう熱伝導性とは、熱伝導率を指標とする値であってよい。また、ここでいう熱容量とは、常温において、物質を1度上昇させるのに必要な体積当たりの熱量を指標とする値であってよい。
建築用鋼材210は、具体的には、H型鋼材であってよい。そして、温水配管120及び冷水配管130は、H型鋼材の長手方向に沿ってH型鋼材に隣接して配置されている。また、補強部材240は、コンクリートにより形成されてよい。
断熱材250は、補強部材240の周囲に設けられる。このため、補強部材240から外部に散逸する熱量を削減することができる。なお、断熱材250は、常温で0.065W/(m・K)以下の熱伝導率を持つ部材を含むことが望ましい。以上説明した建築用材料200によると、温水配管120の温水の熱を用いて冷水配管130の冷水を効率的に温めることができる。
図3は、建築用材料200の断面構成の他の例を示す。本例における建築用材料200は、温水配管120、冷水配管130、建築用鋼材210、鉄筋290、補強部材240、及び断熱材250を備える。なお、本例における建築用材料200が備える部材のうち、図2に示した建築用材料200が備える部材と同一の符号を付した部材は、図1に示した部材と略同一の機能を有するので、相違点を除き、説明を省略する。
本例における建築用材料200は、温水配管120及び冷水配管130が、建築用鋼材210と一体的に形成されている。具体的には、温水配管120及び冷水配管130は、建築用鋼材210と一体的に鍛造又は引抜により形成される。また、温水配管120及び冷水配管130は、温水配管120及び冷水配管130を含む部材と建築用部材とが鍛接又は溶接されることによって、建築用鋼材210と一体的に形成されてもよい。このため、本例における建築用材料200によると、温水配管120の温水の熱を建築用鋼材210を介して冷水配管130の冷水に効率的に伝達することができる。また、本例における建築用材料200によると、建築用鋼材210を用いて建築物110を建築する建築現場において、温水配管120及び冷水配管130を敷設するための作業工程を削減することができる。
図4は、建築用材料200の断面構成の更なる他の例を示す。本例における建築用材料200は、温水配管120、冷水配管130、建築用鋼材210、鉄筋290、補強部材240、及び断熱材250を備える。なお、本例における建築用材料200が備える部材のうち、図2に示した建築用材料200が備える部材と同一の符号を付した部材は、図1に示した部材と略同一の機能を有するので、相違点を除き、説明を省略する。
本例における建築用材料200においては、建築用鋼材210は角型鋼材である。そして、そして、温水配管120及び冷水配管130は、角型鋼材の長手方向に沿って角型鋼材に隣接して配置されている。なお、温水配管120及び冷水配管130は、角型鋼材で囲まれる領域内に備えられてよい。これにより、温水配管120の温水の熱を、角型鋼材を介して冷水配管130の冷水に効率的に提供することができる。
なお、図3に関連して説明した建築用材料200において、H型鋼材である建築用鋼材210と、温水配管120及び冷水配管130とが、一体的に形成された例を示したが、本例の建築用材料200においても、角型鋼材である建築用鋼材210と、温水配管120及び冷水配管130とを、一体的に形成することができる。
図5は、建築用材料200と柱部材160の接続部分の一例を示す。本図の例では、建築用材料200を形成する建築用鋼材210と、柱部材160を形成する鉄骨510との接続部分を示す。建築用鋼材210は、鉄骨510に設けられた接続部材580に接続される。
建築用材料200において、温水配管120の端部592及び冷水配管130の端部594は、建築用鋼材210の長手方向において、建築用鋼材210の端部590より建築用鋼材210の内側に位置している。そして、温水配管120は、温水配管120よりも柔軟性のある温水フレキシブル配管125によって、当該建築用材料200の他の建築用材料200が備える温水配管120に繋がれ、冷水配管130は、冷水配管130よりも柔軟性のある冷水フレキシブル配管135によって、当該建築用材料200の他の建築用材料200が備える冷水配管130に繋がれる。なお、温水フレキシブル配管125及び冷水フレキシブル配管135は、例えば、ゴム材により形成される配管であってよいし、蛇腹形状を持つ配管であってもよい。
以上説明したように、温水配管120及び冷水配管130は、柔軟性のある配管によって、それぞれ他の建築用材料200に設けられた温水配管120及び冷水配管130と接続されるので、建築物110において柔軟な配管の取り回しをすることができる。また、地震等によって、建築用材料200と、他の建築用材料200との接続部分において時間的な変位が生じた場合に、接続部分において配管が断裂してしまう可能性を減少することができる。
なお、図2から図5に関連して説明した建築用材料200は、橋等、居住空間を含まない様々な建築物を建築する材料として用いることができる。これにより、熱循環システム100を容易に構築することができる。
以上説明した熱循環システム100によれば、複数の居住空間112において生成された熱を、複数の居住空間112間で融通し合って利用することができる。したがって、コージェネレーション装置によって生成された熱を無駄なく利用することができる。これにより、コージェネレーションシステム等において生成された温水を貯湯する貯湯タンクの容積を削減することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
熱循環システム100を備える建築物110の構成の一例を示す図である。 建築用材料200の断面構成の一例を示す図である。 建築用材料200の断面構成の他の例を示す図である。 建築用材料200の断面構成の更なる他の例を示す図である。 建築用材料200と柱部材160の接続部分の一例を示す図である。
符号の説明
100 熱循環システム
110 建築物
112 居住空間
120 温水配管
125 温水フレキシブル配管
130 冷水配管
135 冷水フレキシブル配管
140 エネルギー生成装置
150 梁
152 断熱部
160 柱部材
165 基礎
170 温冷水排出部
180 ユーザ
190 冷水供給部
200 建築用材料
210 建築用鋼材
240 補強部材
250 断熱材
290 鉄筋

Claims (15)

  1. 所定の温度の水を流動させる温水配管と、
    前記所定の温度より低い温度の水を流動させる冷水配管と、
    前記温水配管及び前記冷水配管の長手方向に沿って前記温水配管及び前記冷水配管に隣接して配置され、前記温水配管を流動する温水から前記冷水配管を流動する冷水に熱を伝達することにより、前記温水配管を流動する温水の温度を低下させ、前記冷水配管を流動する冷水の温度を上昇させる建築用鋼材と、
    前記建築用鋼材、前記温水配管、及び前記冷水配管の周囲に設けられて前記建築用鋼材を補強する補強部材と、
    前記補強部材の周囲に設けられ、前記補強部材から外部に散逸する熱量を削減する断熱材と
    を備え、
    前記建築用鋼材は、前記補強部材より、熱伝導性が高く、かつ、熱容量が大きい材料で形成される
    建築用材料。
  2. 前記建築用鋼材は角型鋼材であり、前記温水配管及び前記冷水配管は、前記角型鋼材の長手方向に沿って、前記角型鋼材で囲まれる領域内に備えられる
    請求項1に記載の建築用材料。
  3. 前記建築用鋼材は、H型鋼材であり、
    前記温水配管及び前記冷水配管は、前記H型鋼材の長手方向に沿って前記H型鋼材に隣接して配置されている
    請求項1に記載の建築用材料。
  4. 前記温水配管及び前記冷水配管は、前記建築用鋼材と一体的に形成される
    請求項1から3のいずれか一項に記載の建築用材料。
  5. 前記温水配管及び前記冷水配管は、前記建築用鋼材に鍛造又は引抜により形成される
    請求項4に記載の建築用材料。
  6. 前記温水配管及び前記冷水配管は、鍛接または溶接されることによって、前記建築用鋼材と一体的に形成される
    請求項4に記載の建築用材料。
  7. 前記補強部材はコンクリートにより形成される
    請求項1から6のいずれか一項に記載の建築用材料。
  8. 前記温水配管及び前記冷水配管の端部は、前記建築用鋼材の長手方向において、前記建築用鋼材の端部より前記建築用鋼材の内側に位置し、
    前記温水配管は、前記温水配管よりも柔軟性のある配管によって、当該建築用材料の他の建築用材料が備える温水配管に繋がれ、
    前記冷水配管は、前記冷水配管よりも柔軟性のある配管によって、当該建築用材料の他の建築用材料が備える冷水配管に繋がれる
    請求項7に記載の建築用材料。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の建築用材料と、
    温水を生成する複数のエネルギー生成部と、
    前記冷水配管を流動する冷水又は前記温水配管を流動する温水を外部に排出する温冷水排出部と
    を備え、
    前記温水配管は、前記複数のエネルギー生成部が生成した温水を流動させ、
    前記冷水配管は、前記温水配管を流動する温水の温度より低い温度の冷水を流動させる
    熱循環システム。
  10. 前記複数のエネルギー生成部のそれぞれは、温水とともに電気を生成するコージェネレーション装置であり、
    前記温水配管は、複数の前記コージェネレーション装置が生成した温水を流動させる
    請求項9に記載の熱循環システム。
  11. 前記コージェネレーション装置は、燃料電池であり、
    前記温水配管は、複数の前記燃料電池が生成した温水を流動させる
    請求項10に記載の熱循環システム。
  12. 前記温冷水排出部が前記温水配管を流動する温水を外部に排出した場合に、前記温水配管を流動する温水からの熱によって温度が上昇した前記冷水配管の冷水を、前記温水配管に供給する冷水供給部
    を更に備える請求項9から11のいずれか一項に記載の熱循環システム。
  13. 建築物であって、
    請求項9から12のいずれか一項に記載の熱循環システムと、
    前記エネルギー生成部がそれぞれ配設された複数の居住空間と、
    を備え、
    前記建築用鋼材は、前記建築物の鉄骨であり、
    前記温冷水排出部は、前記複数の居住空間にそれぞれ設けられ、前記冷水配管を流動する冷水及び/又は前記温水配管を流動する温水を外部に排出して前記複数の居住空間にそれぞれ供給する
    建築物。
  14. 前記建築物の柱を形成する複数の柱部材
    を更に備え、
    前記建築用鋼材は、前記複数の柱部材と接続される、当該建築物の梁を形成し、
    前記温水配管及び前記冷水配管は、前記梁の長手方向に沿って前記梁と一体的に形成される
    請求項13に記載の建築物。
  15. 前記温水配管よりも柔軟性のある温水フレキシブル配管と、
    前記冷水配管よりも柔軟性のある冷水フレキシブル配管と、
    を更に備え、
    前記温水配管及び前記冷水配管の端部は、前記梁の長手方向において、前記梁の端部より前記建築用鋼材の内側に位置し、
    前記温水配管は、前記温水フレキシブル配管によって、前記梁と前記柱部材を介して接続される他の梁に形成された温水配管に繋がれ、
    前記冷水配管は、前記冷水フレキシブル配管によって、前記梁と前記柱部材を介して接続される他の梁に形成された冷水配管に繋がれる
    請求項14に記載の建築物。
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