JP6252762B2 - 貯湯給湯システム - Google Patents
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Description
図1〜図3に示すように、貯湯給湯システム1は、貯湯、給湯、風呂への給湯及び追い焚き、床暖房パネル等の温水暖房端末への温水の供給等の機能を有するものであり、外部熱源機2、タンクユニット3、このタンクユニット3と外部熱源機2とを接続する排熱回収循環回路15、制御ユニット45等を備えている。
貯湯タンク4は、外部熱源機2で加熱された高温の湯水(例えば、65〜90℃)を貯留可能な密閉タンクで構成され、貯留された湯水の放熱を防ぐ為にタンク周囲は断熱材で覆われている。貯湯タンク4の外周部には、下側から上側に向かって等間隔に複数の湯水温度検出センサ4a〜4dが順に設けられ、これら複数の湯水温度検出センサ4a〜4dにより貯湯タンク4内の複数の貯留層の湯水温度が検出される。
補助熱源機5は、バーナーや熱交換器等を内蔵した公知のガス給湯器で構成されている。補助熱源機5は、貯湯タンク4内の湯水温度が低下した場合等の特別な場合に限り、制御ユニット45から指令が送信されて燃焼作動され、湯水を加熱するものである。
風呂熱利用熱交換器6は、風呂追焚回路12を流れる浴槽水を加熱するものであり、熱利用循環回路14の一部となる1次側熱交換通路部6a、風呂追焚回路12の一部となる2次側熱交換通路部6bを有している。風呂熱利用熱交換器6において、熱利用循環回路14を流れる高温の湯水と風呂追焚回路12を流れる浴槽水との間で熱交換され、浴槽水は加熱される。
給水系通路8は、上水源から低温の上水を貯湯タンク4等に供給するものであり、上流給水通路部8a、中間給水通路部8b、下流給水通路部8cを有し、上流端が上水源に接続され、下流端が貯湯タンク4の下部に接続されている。上流給水通路部8aには、減圧弁8dが設置され、中間給水通路部8bには、逆止弁8eが設置されている。
給湯系通路9は、貯湯タンク4に貯湯された湯水を風呂等の所望の給湯先に供給するものであり、給湯栓に接続される給湯通路21、貯湯タンク4の上部から給湯通路21に接続されるタンク出湯通路22、このタンク出湯通路22から分岐され燃焼式の補助熱源機5に接続される補助加熱通路23、補助熱源機5から給湯通路21に接続される補助熱源機出湯通路24等を有している。
注湯通路11は、給湯通路21を流れる湯水を浴槽10へ供給するものであり、出湯水比例弁26の下流側であって中間給湯通路部21bと下流給湯通路部21cとの間から分岐されて風呂追焚回路12の途中部に接続されている。注湯通路11には、流量センサ11a、注湯電磁弁33等が設置されている。
風呂追焚回路12は、浴槽10の浴槽水を追い焚きする為に浴槽水を循環させる回路であり、風呂戻り側通路部12a、風呂往き側通路部12bを有している。風呂戻り側通路部12aと風呂往き側通路部12bとの間に風呂循環ポンプ36が設置されている。風呂往き側通路部12bには、水流スイッチ12cと風呂熱利用熱交換器6の2次側熱交換通路部6bと湯水温度検出センサ12dとが設置されている。風呂戻り側通路部12aには、風呂水位センサ12eが設置され、この風呂水位センサ12eは、浴槽10の浴槽水位が設定レベル(例えば150〜200L)に達した際に検出信号を制御ユニット45に送信する。
温水暖房回路13は、床暖房パネルや浴室乾燥機等の温水暖房端末に供給される暖房水を循環させる回路であり、暖房戻り通路部13a、暖房高温往き通路部13b、暖房低温往き通路部13c、バイパス通路部13dを有している。暖房戻り通路部13aには、加熱による暖房水の膨張を吸収する為の膨張タンク37と、暖房水を循環させる為の暖房循環ポンプ38とが設置されている。暖房高温往き通路部13bには、暖房熱利用熱交換器7の2次側熱交換通路部7bが設置されている。バイパス通路部13dには、バイパス熱動弁39が設置されている。
熱利用循環回路14は、湯水を循環させて風呂追焚回路12と温水暖房回路13との間で熱交換を行う閉回路であり、湯水往き側通路部14a、暖房熱利用通路部14b、風呂熱利用通路部14c、湯水戻り側通路部14d、補助加熱通路23の下流加熱通路部23b、補助熱源機出湯通路24の上流補助出湯通路部24aを有している。風呂熱利用通路部14cに、風呂熱利用熱交換器6の1次側熱交換通路部6aと風呂熱利用開閉弁41が設置され、暖房熱利用通路部14bに、暖房熱利用熱交換器7の1次側熱交換通路部7aと暖房熱利用開閉弁42が設置されている。
排熱回収循環回路15は、貯湯タンク4と外部熱源機2との間に湯水を循環させて外部熱源機2の排熱を回収する閉回路であり、低温側循環通路部15a、高温側循環通路部15b等を有し、上流端が貯湯タンク4の下部に接続され、下流端が貯湯タンク4の上部に接続されている。
図1〜図3に示すように、貯湯給湯システム1は、制御ユニット45(制御手段に相当する)によって制御される。各種のセンサの検出信号が制御ユニット45に送信され、この制御ユニット45により、貯湯給湯システム1の動作、各種のポンプの作動・停止、各種の弁の開閉状態の切り換え及び開度調整等を制御し、各種運転(給湯運転、湯張り運転、追焚き運転、高温差し湯運転、暖房運転、凍結予防運転、排熱回収運転等)を実行する。
制御ユニット45は、貯湯タンク4から浴槽10への湯張りを行う際に、貯湯タンク4の湯水が第1設定温度を超えている場合には、貯湯タンク4の湯水を低温水と混合して第1設定温度に調整して湯張りを行い、貯湯タンク4の湯水が第1設定温度以下であり且つ第2設定温度以上である場合には、補助熱源機5の稼動を禁止して湯張りを行い、貯湯タンク4の湯水が第2設定温度を下回った場合には、貯湯タンク4の湯水を補助熱源機5で加熱して湯張りを行い、湯張り後に浴槽水温度が不足する場合には、追焚きを行うことで浴槽水を第1設定温度に調整する。
貯湯給湯システム1が備えた制御ユニット45は、貯湯タンク4の湯水を浴槽10へ供給する湯張りを行う際に、貯湯タンク4の湯水が第1設定温度以下であり且つ第2設定温度以上である場合には、即ち、貯湯タンク4の上部に中温水が貯留されている場合には、補助熱源機5の稼動を禁止して湯張りを行うので、貯湯タンク4の第1設定温度以下であり且つ第2設定温度以上である湯水を温度調整せずに直接湯張りに使用する。
[1]前記実施例において、湯張り運転制御のフローチャートのS11〜S19を省略しても良い。即ち、貯湯タンク4の湯水が第2設定温度以下になったか否かの判定のステップを省略することで、貯湯タンク4の第1設定温度以下の湯水を、浴槽10に浴槽水位が設定レベルに達するまで供給することで、貯湯タンク4の第1設定温度以下の湯水を積極的に消費することができる。浴槽水位が設定レベルに達した後に追焚きを行い、実施例と同様に浴槽水を設定温度に調整することで、通常の湯張り運転と略同様な湯張りが可能となる。
2 外部熱源機
4 貯湯タンク
5 補助熱源機
10 浴槽
11 注湯通路
12 風呂追焚回路
15 排熱回収循環回路
45 制御ユニット
Claims (1)
- 熱源機と、貯湯タンクと、この貯湯タンクの湯水を利用して前記熱源機の排熱を回収する排熱回収循環回路と、前記貯湯タンクの湯水を再加熱する補助熱源機と、前記貯湯タンクの湯水を浴槽へ供給する注湯通路と、前記浴槽の浴槽水を追焚きする風呂追焚回路とを備えた貯湯給湯システムであって、給湯を行う際に、前記貯湯タンクの湯水が第1設定温度を超えている場合には、前記貯湯タンクの湯水を低温水と混合して前記第1設定温度に調整して給湯を行い、前記貯湯タンクの湯水が前記第1設定温度以下であり且つ第2設定温度以上である場合には、前記貯湯タンクの湯水を低温水と混合して前記第2設定温度以下に調整してから前記補助熱源機で再加熱して前記第1設定温度に調整して給湯を行い、前記貯湯タンクの湯水が前記第2設定温度を下回った場合には、前記貯湯タンクの湯水を前記補助熱源機で再加熱して前記第1設定温度に調整して給湯を行う貯湯給湯システムにおいて、
前記貯湯タンクから前記浴槽への湯張りを行う際に、前記貯湯タンクの湯水が前記第1設定温度を超えている場合には、前記貯湯タンクの湯水を低温水と混合して前記第1設定温度に調整して湯張りを行い、前記貯湯タンクの湯水が前記第1設定温度以下であり且つ第2設定温度以上である場合には、前記補助熱源機の稼動を禁止して湯張りを行い、前記貯湯タンクの湯水が前記第2設定温度を下回った場合には、前記貯湯タンクの湯水を前記補助熱源機で加熱して湯張りを行う制御手段を備えたことを特徴とする貯湯給湯システム。
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