JP6902740B2 - コージェネレーションシステム及びその運転方法 - Google Patents

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Description

本開示は、コージェネレーションシステム及びその運転方法に関する。
燃料電池を備えたコージェネレーションシステムはよく知られている。燃料電池の運転に伴って排熱が発生する。排熱は、温水の生成に使用される。温水は、貯湯タンクに貯められ、必要に応じて浴槽又は蛇口に供給される。
例えば、特許文献1に記載の技術において、燃料電池で発生した熱を回収する熱交換器によって生成され貯湯タンクに貯められた温水は、入浴等で温水が使用される場合に供給される。
特開2017−180986号公報
特許文献1には、燃料電池の運転に伴って発生する排熱の利用を促進しつつユーザの利便性を高める観点から改良の余地を有する。そこで、本開示は、燃料電池の運転に伴って発生する排熱の利用を促進しつつユーザの利便性を高める観点から有利なコージェネレーションシステムを提供する。
本開示は、
燃料電池と、
前記燃料電池の運転に伴って発生する排熱によって生成された第一温水を貯留する貯湯タンクと、
前記貯湯タンクから浴槽まで延びる給湯経路と、
前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水の温度を検出する第一温度センサと、
前記浴槽の水位を検出する水位センサと、
前記浴槽の水温を検出する第二温度センサと、
前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水の前記浴槽への供給を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、下記の(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の条件が満たされているときに、前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水を、前記給湯経路を通過させて前記浴槽に供給するとともに、前記給湯経路の出口における第二温水の温度を前記浴槽の湯張りにおける目標温度よりも高い給湯温度に調節する、
コージェネレーションシステムを提供する。
(i)前記浴槽の湯張りを実行すべきである。
(ii)前記水位センサによって検出された前記水位が前記浴槽に残り湯があることを示し、かつ、前記水位が前記浴槽の前記湯張りにおける目標水位未満である。
(iii)前記第一温度センサによって検出された前記第一温水の温度が第一閾値以上である。
(iv)前記第二温度センサによって検出された前記浴槽の前記水温が前記目標温度未満である。
本開示の技術によれば、燃料電池の運転に伴って発生する排熱の利用を促進しつつユーザの利便性を高める観点から有利である。
図1は、本開示の一実施形態に係るコージェネレーションシステムの構成図である。 図2Aは、浴槽の湯張りにおいて実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図2Bは、浴槽の湯張りにおいて実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図2Cは、浴槽の湯張りにおいて実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、浴槽の湯張りにおいて実行される処理の別の一例を示すフローチャートである。 図4は、浴槽の湯張りにおいて実行される処理のさらに別の一例を示すフローチャートである。
(本開示の基礎となった知見)
特許文献1に記載されているように、入浴等で温水が使用される場合に貯湯タンクに貯められた温水を浴槽に供給することにより、燃料電池の運転に伴って発生する排熱を入浴に利用できる。一方、浴槽の湯張りにおいて浴槽に残り湯があるケースが想定される。例えば、防災意識の高まりにより、浴槽に常に水又はお湯を貯めておくユーザも存在する。しかし、特許文献1では、浴槽に残り湯があるときに貯湯タンクに貯められた温水を供給する望ましい方法について何ら検討されていない。そこで、本発明者らは、浴槽の湯張りにおいて浴槽に残り湯があるケースにおいて貯湯タンクに貯められた温水を供給する方法について日夜検討を重ねた。その結果、本発明者らは、浴槽の残り湯の状態を考慮して、貯湯タンクに貯められた温水を用いて浴槽の湯張りの目標温度よりも高い温度で浴槽に給湯することにより、燃料電池の運転に伴って発生する排熱の利用を促進できることを新たに見出した。本発明者らは、この新たな知見に基づいて本開示のコージェネレーションシステムを案出した。
(本開示に係る一態様の概要)
本開示の第1態様に係るコージェネレーションシステムは、
燃料電池と、
前記燃料電池の運転に伴って発生する排熱によって生成された第一温水を貯留する貯湯タンクと、
前記貯湯タンクから浴槽まで延びる給湯経路と、
前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水の温度を検出する第一温度センサと、
前記浴槽の水位を検出する水位センサと、
前記浴槽の水温を検出する第二温度センサと、
前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水の前記浴槽への供給を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、下記の(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の条件が満たされているときに、前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水を、前記給湯経路を通過させて前記浴槽に供給するとともに、前記給湯経路の出口における第二温水の温度を前記浴槽の湯張りにおける目標温度よりも高い給湯温度に調節する。
(i)前記浴槽の湯張りを実行すべきである。
(ii)前記水位センサによって検出された前記水位が前記浴槽に残り湯があることを示し、かつ、前記水位が前記浴槽の前記湯張りにおける目標水位未満である。
(iii)前記第一温度センサによって検出された前記第一温水の温度が第一閾値以上である。
(iv)前記第二温度センサによって検出された前記浴槽の前記水温が前記目標温度未満である。
第1態様によれば、湯張りの目標水位未満であり、かつ、湯張りの目標温度より低い温度の残り湯が浴槽にあるときに、貯湯タンクに貯留された温水を用いて、湯張りの目標温度よりも高い給湯温度で浴槽に温水が供給される。このように高い給湯温度での浴槽への温水の供給に貯湯タンクに貯留された温水を用いることができるので燃料電池の運転に伴って発生する排熱の利用を促進できる。しかも、浴槽の残り湯を有効に利用したいユーザの利便性を高めることができる。
本開示の第2態様において、例えば、第1態様に係るコージェネレーションシステムでは、前記制御装置は、前記(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の条件が満たされ、かつ、前記第一温度センサによって検出された前記第一温水の温度が前記給湯温度よりも高いときに、前記給湯温度より低い温度を有する市水と前記第一温水とを混合して前記第二温水の温度を前記給湯温度に調節する。第2態様によれば、浴槽に給湯温度よりも高い温度の温水が供給されることが防止され、燃料電池の運転に伴って発生する排熱の利用を促進しつつ浴槽における安全性を高めることができる。
本開示の第3態様において、例えば、第1態様に係るコージェネレーションシステムでは、前記制御装置は、前記(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の条件が満たされ、かつ、前記第一温度センサによって検出された前記第一温水の温度が前記給湯温度よりも低いときに、前記給湯温度より高い温度を有する市水と前記第一温水とを混合して前記第二温水の温度を前記給湯温度に調節する。第3態様によれば、貯湯タンクに貯留された温水の温度が給湯温度よりも低くても、貯湯タンクに貯留された温水を用いて、浴槽に供給される温水の温度を所望の温度に調節できる。
本開示の第4態様において、例えば、第1態様に係るコージェネレーションシステムは、前記浴槽に供給されるべき水を加熱するバックアップ熱源機をさらに備え、前記制御装置は、前記(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の条件が満たされ、かつ、前記第一温度センサによって検出された前記第一温水の温度が前記給湯温度よりも低いときに、前記バックアップ熱源機によって前記第一温水を加熱して前記第二温水の温度を前記給湯温度に調節する。第4態様によれば、貯湯タンクに貯留された温水の温度が給湯温度よりも低くても、バックアップ熱源機によって貯湯タンクに貯留された温水を加熱して、浴槽に供給される温水の温度を所望の温度に調節できる。
本開示の第5態様において、例えば、第1〜第4態様のいずれか1つの態様に係るコージェネレーションシステムは、前記浴槽に供給されるべき水を加熱するバックアップ熱源機と、前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水と暖房装置の熱媒体との間で熱交換を生じさせる熱交換器と、前記貯湯タンクと前記熱交換器とを接続している往路部分と前記熱交換器と前記貯湯タンクとを接続している復路部分とを有する循環経路と、をさらに備える。加えて、前記制御装置は、前記(i)の条件並びに下記の(v)、(vi)、及び(vii)の条件が満たされているときに、前記バックアップ熱源機を停止させた状態で、前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水を、前記給湯経路を通過させて前記浴槽に供給する。
(v)前記水位センサによって検出された前記水位が前記浴槽に残り湯がないことを示す。
(vi)前記第一温度センサによって検出された前記第一温水の温度が第二閾値以上である。
(vii)前記第一温度センサによって検出された前記第一温水の温度が前記目標温度に基づいて定められた第三閾値未満である。
第5態様によれば、貯湯タンクに貯留された温水の温度が第二閾値以上かつ第三閾値未満である場合にバックアップ熱源機を停止した状態で貯湯タンクに貯留された温水が浴槽に供給される。これにより、燃料電池の運転に伴って発生する排熱の利用を促進でき、かつ、浴槽の湯張りにおけるバックアップ熱源機で消費される燃料を低減しやすい。
本開示の第6態様において、例えば、第5態様に係るコージェネレーションシステムでは、前記制御装置は、前記(i)、(v)、(vi)、及び(vii)の条件が満たされた後、前記水位センサによって検出された前記水位が前記目標水位以上になったときに、前記浴槽への給湯を停止し、かつ、前記浴槽に貯められた第三温水を前記バックアップ熱源機によって加熱して前記目標温度に到達させる。第6態様によれば、浴槽に目標水位の温水が貯まった後に、その温水がバックアップ熱源機によって加熱される。その結果、バックアップ熱源機の熱効率が高い状態でバックアップ熱源機が使用され、浴槽の湯張りにおけるバックアップ熱源機で消費される燃料を低減しやすい。
本開示の第7態様において、例えば、第5態様又は第6態様のコージェネレーションシステムは、前記(i)、(v)、(vi)、及び(vii)の条件が満たされているときに、前記熱交換器への前記第一温水の供給を停止する。第7態様によれば、コージェネレーションシステムにおいて貯湯タンクに貯留された温水の供給を管理するための制御を簡素化できる。
本開示の第8態様に係るコージェネレーションシステムの運転方法は、
燃料電池の運転に伴って発生する排熱を用いて第一温水を生成することと、
前記第一温水を貯湯タンクに貯めることと、
前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水の温度を検出することと、
前記浴槽の水位を検出することと、
前記浴槽の水温を検出することと、
下記の(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の条件が満たされているときに、前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水を前記浴槽に供給するとともに、前記貯湯タンクから前記浴槽まで延びる給湯経路の出口における第二温水の温度を前記浴槽の湯張りにおける目標温度よりも高い給湯温度に調節することと、を含む。
(i)前記浴槽の湯張りを実行すべきである。
(ii)前記浴槽の前記水位が前記浴槽に残り湯があることを示し、かつ、前記水位が前記浴槽の前記湯張りにおける目標水位未満である。
(iii)前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水の温度が第一閾値以上である。
(iv)前記浴槽の前記水温が前記浴槽の前記目標温度未満である。
第8態様によれば、第1態様と同じ効果が得られる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
(実施形態)
図1に示す通り、コージェネレーションシステム1は、燃料電池11と、貯湯タンク20と、給湯経路35と、第一温度センサ25aと、水位センサ42と、第二温度センサ44と、制御装置70とを備えている。貯湯タンク20は、燃料電池11の運転に伴って発生する排熱によって生成された第一温水を貯留する。給湯経路35は、貯湯タンク20から浴槽40まで延びている。第一温度センサ25aは、貯湯タンク20に貯留された第一温水の温度を検出する。水位センサ42は、浴槽40の水位を検出する。第二温度センサ44は、浴槽40の水温を検出する。制御装置70は、貯湯タンク20に貯留された第一温水の浴槽40への供給を制御する。制御装置70は、下記の(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の条件が満たされているときに、貯湯タンク20に貯留された第一温水を、給湯経路35を通過させて浴槽40に供給させる。加えて、制御装置70は、給湯経路35の出口における第二温水の温度を浴槽40の湯張りにおける目標温度Tgよりも高い給湯温度Tsに調節する。第二温水は、貯湯タンク20から給湯経路35の出口に移動した第一温水のみを含んでいてもよいし、必要に応じて、第一温水と市水とが混合されて生成されてもよい。
(i)浴槽40の湯張りを実行すべきである。
(ii)水位センサ42によって検出された水位が浴槽40に残り湯があることを示し、かつ、水位が浴槽40の湯張りにおける目標水位Lg未満である。
(iii)第一温度センサ25aによって検出された第一温水の温度が第一閾値Th1以上である。
(iv)第二温度センサによって検出された浴槽の水温が目標温度Tg未満である。
燃料電池11で発生した熱の利用を促進するためには、貯湯タンク20に貯留された第一温水が高い温度で貯湯タンク20の外部に供給されることが望ましい。上記の(i)〜(iv)の条件が満たされていれば、貯湯タンク20に貯留された第一温水を用いて、湯張りにおける目標温度Tgよりも高い給湯温度Tsで浴槽40に温水を供給できる。このため、貯湯タンク20に貯留された第一温水が有する熱、すなわち、燃料電池11で発生した熱の利用を促進できる。なお、給湯温度Tsは、例えば、45〜48℃である。上記の(iii)の条件の第一閾値Th1は、浴槽40の湯張りの実行において、貯湯タンク20に貯留された第一温水を浴槽40に向かって供給することを許容する観点から定められている。第一閾値Th1は、例えば、目標温度Tgより高い温度から燃料電池11の運転に伴い発生した排熱によって加熱されて貯湯タンク20に供給される温水の温度の最高値の間の温度でありうる。第一閾値Th1は、例えば40〜80℃でありうる。
制御装置70は、上記の(i)〜(iv)の条件が満たされているときに、第一温度センサ25aによって検出された第一温水の温度に応じて、第二温水の温度を給湯温度Tsに調節する。例えば、制御装置70は、第一温度センサ25aによって検出された第一温水の温度が給湯温度Tsよりも高いときに、給湯温度Tsより低い温度を有する市水と第一温水とを混合して第二温水の温度を給湯温度Tsに調節する。
一方、制御装置70は、第一温度センサ25aによって検出された第一温水の温度が給湯温度Tsよりも低いときに、給湯温度Tsより高い温度を有する市水と第一温水とを混合して第二温水の温度を給湯温度Tsに調節する。給湯温度Tsより高い温度を有する市水は、例えば市水を所定の熱源機によって加熱することによって生成される。
図1に示す通り、コージェネレーションシステム1は、例えばバックアップ熱源機38をさらに備えている。バックアップ熱源機38は、浴槽40に供給されるべき水を加熱する。バックアップ熱源機38は、例えば、給湯経路35に配置されている。バックアップ熱源機38は、例えば、燃料の燃焼により水を加熱するガス給湯機等のボイラである。給湯温度Tsより高い温度を有する市水は、例えば、バックアップ熱源機38によって市水を加熱することによって生成されうる。また、制御装置70は、第一温度センサ25aによって検出された第一温水の温度が給湯温度Tsよりも低いときに、バックアップ熱源機38によって第一温水を加熱して第二温水の温度を給湯温度Tsに調節してもよい。この場合、例えば、バックアップ熱源機38によって第一温水を給湯温度Tsより高い温度に加熱したうえで、給湯温度Tsより低い温度を有する市水と第一温水とを混合して第二温水の温度を給湯温度Tsに調節してもよい。
燃料電池11は、例えば、燃料電池ユニット10の内部に配置されている。燃料電池ユニット10は、例えば、改質器12、熱交換器13、及びポンプ14を有する。例えば、燃料電池ユニット10は、熱回収経路21によって貯湯タンク20と接続されている。
燃料電池11は、燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて電力を生成する。改質器12は、都市ガスなどの原料ガスを改質することによって燃料ガスを生成する。燃料ガスは、水素ガスを含む。酸化剤ガスは、典型的には、空気である。燃料電池11の型式は特に限定されない。燃料電池11は、固体高分子型燃料電池、固体酸化物型燃料電池、リン酸型燃料電池又は溶融炭酸塩型燃料電池である。純水素ガスが燃料電池11に供給される場合、改質器12は省略されうる。
熱交換器13は、燃料電池11のアノードオフガス、燃料電池11のカソードオフガス、及び、燃焼排ガスから選ばれる少なくとも1つのガスを冷却して凝縮水を生じさせる冷却器でありうる。複数のガスを個別に冷却できるように、熱交換器13は、複数の部分に分かれていてもよい。貯湯タンク20の下部に貯められた水を冷却媒体として熱交換器13に流すことができるように、熱交換器13が熱回収経路21によって貯湯タンク20に接続されている。凝縮水は、凝縮水タンク(図示せず)に貯められる。凝縮水タンクに貯められた水は、改質器12に供給され、燃料ガスの生成に使用される。燃焼排ガスは、改質器12を昇温するためのバーナの燃焼排ガスである。バーナの燃料には、燃料電池11のアノードオフガスが使用されうる。熱交換器13は、フィンチューブ式熱交換器、プレート式熱交換器などの気−液熱交換器である。
熱回収経路21は、第1部分21a及び第2部分21bを含む。第1部分21aは、貯湯タンク20の下部と熱交換器13の入口とを接続している。第2部分21bは、熱交換器13の出口と貯湯タンク20の上部とを接続している。第1部分21aは、熱回収経路21の上流部分を構成している。第2部分21bは、熱回収経路21の下流部分を構成している。第1部分21aは、熱交換器13において加熱されるべき水を熱交換器13に導くための流路である。第2部分21bは、熱交換器13において加熱された水(温水)を貯湯タンク20に導くための流路である。
ポンプ14は、熱回収経路21に配置されている。ポンプ14の働きによって、貯湯タンク20から熱交換器13に水が供給され、生成された温水が熱交換器13から貯湯タンク20に戻される。本実施形態では、ポンプ14は、熱回収経路21の第1部分21aに配置されている。ポンプ14は、第2部分21bに配置されていてもよい。
コージェネレーションシステム1に使用されるポンプのそれぞれは、例えば、ピストンポンプ、プランジャポンプ、ギヤポンプ、ベーンポンプなどの容積式ポンプである。
熱回収経路21には、温度センサ22が設けられている。温度センサ22は、熱回収経路21を流れる水の温度を検出する。温度センサ22は、例えば、熱回収経路21の第1部分21aに配置されている。第1部分21aに温度センサ22が配置されていると、貯湯タンク20から熱交換器13に供給されるべき水の温度を正確に検出できる。ただし、温度センサ22は、第2部分21bに配置されていてもよい。
温度センサ22によって検出された水の温度が閾値温度以下(例えば、45℃以下)であるとき、燃料電池ユニット10が水不足に陥るおそれが無く、燃料電池11の運転を継続可能である。温度センサ22によって検出された水の温度が閾値温度よりも高いとき、燃料電池ユニット10が水不足に陥る可能性が浮上する。燃料電池ユニット10が水不足に陥るおそれがあるとき、発電を停止させてもよい。
コージェネレーションシステム1に使用される温度センサのそれぞれは、例えば、サーミスタを用いた温度センサ又は熱電対を用いた温度センサである。
貯湯タンク20は、例えば、断熱性及び耐圧性を有する容器によって構成されている。貯湯タンク20には、複数の温度センサ25a〜25eが設けられている。温度センサ25a〜25eは、鉛直方向に沿って概ね等間隔で配置されている。温度センサ25a〜25eは、貯湯タンク20の内部に配置されていてもよく、貯湯タンク20の表面上に配置されていてもよい。例えば、複数の温度センサ25a〜25eのうち最も上に位置している温度センサ25aが第一温度センサとして機能する。
温度センサ25a〜25eは、貯湯タンク20に貯められた温水の温度を検出する。高温の温水が貯湯タンク20の上部に貯められる。温水が使用されると市水が貯湯タンク20の下部に補給される。そのため、貯湯タンク20の内部には温水の温度成層が形成される。温度センサ25a〜25eの検出値によって、貯湯タンク20の蓄熱状態を把握できる。
例えば、貯湯タンク20の下部には、市水の第一給水経路27aが接続されている。貯湯タンク20の温水が消費されると、第一給水経路27aを通じて市水が貯湯タンク20に補給される。したがって、貯湯タンク20には市水の給水圧力が加わっている。
給湯経路35には、例えば、ポンプ34、開閉弁46、及び温度センサ48が配置されている。開閉弁46は、例えば電磁弁である。第一温水が給湯経路35を通過して浴槽40に供給されるとき、開閉弁46が開いてポンプ34が作動する。温度センサ48は、給湯経路35の出口における第二温水の温度を検出するための温度センサである。なお、給湯経路35は、例えば、バックアップ熱源機38をバイパスする流路を含んでいてもよい。これにより、必要に応じて、バックアップ熱源機38をバイパスさせて第一温水を浴槽40に供給できる。
給湯経路35には、例えば、第二給水経路27bが接続されている。第二給水経路27bを流れる市水は、必要に応じてバックアップ熱源機38によって加熱される。第二給水経路27bは、バックアップ熱源機38をバイパスする流路を含んでいてもよい。第二給水経路27bには、例えば、開閉弁28が配置されている。開閉弁28は、例えば電磁弁である。例えば、第二温水を所望の温度に調節するときに、必要に応じて開閉弁28が開かれ、給湯経路35に市水が供給される。給湯経路35と第二給水経路27bとの接続位置には、例えば混合弁(図示省略)が配置されている。
水位センサ42の水位の検出方式は、特定の方式に制限されない。水位センサ42は、例えば、差圧式の水位センサ、静電容量式の水位センサ、又は超音波式の水位センサである。
制御装置70は、典型的には、コージェネレーションシステム1を運転するためのプログラムが実行可能に格納されたデジタルコンピュータである。制御装置70は、単一のデジタルコンピュータによって構成されていてもよいし、互いに通信可能な複数のデジタルコンピュータによって構成されていてもよい。第一温度センサ25a、水位センサ42、及び第二温度センサ44の検出結果を示す情報及びコントロールパネル(図示省略)に入力された情報が制御装置70に入力される。制御装置70は、入力されたこれらの情報に基づいて、ポンプ34、開閉弁28、及び開閉弁46等の浴槽40の湯張りに必要な制御対象を制御する。なお、制御装置70には、別の温度センサ、流量計、及びガスセンサなどの他の計測機器(図示省略)からも検出結果を示す情報が入力される。制御装置70は、コントロールパネル(図示省略)に入力された情報及び各種計測機器の計測結果を示す情報に基づき、各制御対象を制御する。
図1に示す通り、コージェネレーションシステム1は、例えば、熱交換器52と、循環経路30とをさらに備えている。熱交換器52は、例えば、貯湯タンク20に貯留された第一温水と暖房装置53の熱媒体との間で熱交換を生じさせる。熱交換器52は、例えば、二重管式熱交換器、プレート式熱交換器などの液−液熱交換器である。循環経路30は、往路部分30a及び復路部分30bを有する。往路部分30aは、貯湯タンク20と熱交換器52とを接続している。復路部分30bは、熱交換器52と貯湯タンク20とを接続している。制御装置70は、例えば、上記の(i)の条件並びに下記の(v)、(vi)、及び(vii)の条件が満たされているときに、バックアップ熱源機38を停止させた状態で、貯湯タンク20に貯留された第一温水を、給湯経路35を通過させて浴槽40に供給する。
(v)水位センサ42によって検出された水位が浴槽40に残り湯がないことを示す。
(vi)第一温度センサ25aによって検出された第一温水の温度が第二閾値Th2以上である。
(vii)第一温度センサ25aによって検出された第一温水の温度が目標温度Tgに基づいて定められた第三閾値Th3未満である。
この場合、貯湯タンク20に貯留された温水の温度が第二閾値Th2以上かつ第三閾値Th3未満である場合にバックアップ熱源機38を停止した状態で貯湯タンク20に貯留された温水が浴槽40に供給される。これにより、燃料電池11で発生した熱の利用を促進でき、かつ、浴槽40の湯張りにおけるバックアップ熱源機38で消費される燃料を低減しやすい。
上記の(vi)の条件の第二閾値Th2は、浴槽40の湯張りの実行において、貯湯タンク20に貯留された第一温水を浴槽に供給する場合に、バックアップ熱源機38を運転すべきか否かの観点から定められている。第一温度センサ25aによって検出された第一温水の温度が第二閾値Th2より低い場合、バックアップ熱源機38によって加熱された市水と第一温水とを混合して浴槽40に温水が供給される。第二閾値Th2は、例えば、目標温度Tgに基づいて定められている。例えば、第二閾値Th2は、Th2=Tg−ΔT1(℃)と定義される。ΔT1は約5℃である。
上記の(vii)の条件の第三閾値Th3は、目標温度Tgを用いて、例えばTh2=Tg+ΔT2(℃)と定義される。ΔTは、例えば給湯経路35における熱損失を考慮して定められている。ΔT2は、例えば3℃である。
制御装置70は、上記の(i)、(v)、(vi)、及び(vii)の条件が満たされた後、水位センサ42によって検出された水位が目標水位Lg以上になったときに、浴槽40への給湯を停止する。例えば、制御装置70は、ポンプ34を停止させる。加えて、制御装置70は、浴槽40に貯められた第三温水をバックアップ熱源機38によって加熱して目標温度Tgに到達させる。
図1に示す通り、コージェネレーションシステム1は、例えば、戻し経路36をさらに備えている。戻し経路36は、バックアップ熱源機38を通過させて浴槽40に貯められた第三温水を給湯経路35に導くための流路である。戻し経路36及び給湯経路35の下流部分によって、浴槽40とバックアップ熱源機38との間で第三温水を循環させる循環路が構成されている。戻し経路36を通ってバックアップ熱源機38によって加熱された第三温水は、給湯経路35の下流部分を通って浴槽40に戻される。戻し経路36には、ポンプ37が配置されており、制御装置70はポンプ37を作動させる。
循環経路30は、貯湯タンク20と熱交換器52との間で温水を循環させることによって、貯湯タンク20の温水を暖房に使用するための経路である。往路部分30aは、典型的には、貯湯タンク20の上部と熱交換器52の入口とを接続している。往路部分30aを通じて、貯湯タンク20の上部に貯められた高温の温水が貯湯タンク20から熱交換器52に供給されうる。このような構成によれば、外部の熱源の使用頻度を下げることができる。往路部分30aの上流部分30auは、例えば、給湯経路35の一部を兼ねている。加えて、往路部分30aの下流部分30adは、位置Bにおいて給湯経路35から分かれて熱交換器52の入口に接続されている。位置Bは、給湯経路35においてバックアップ熱源機38より下流に位置している。往路部分30aの下流部分30adには、開閉弁56が配置されている。開閉弁56は、例えば電磁弁である。なお、往路部分30aは、給湯経路35とは別の経路として定められていてもよい。復路部分30bは、典型的には、熱交換器52の出口と貯湯タンク20の下部とを接続している。復路部分30bを通じて、熱交換器52から貯湯タンク20の下部に温水が戻される。このような構成によれば、貯湯タンク20の内部の温度成層が乱れにくい。貯湯タンク20の下部に予め存在する温水(又は冷水)と貯湯タンク20に戻された温水とが貯湯タンク20の下部において混ざりあう。
制御装置70は、例えば、上記の(i)、(v)、(vi)、及び(vii)の条件が満たされているときに、熱交換器52への第一温水の供給を停止する。制御装置70は、例えば、開閉弁56を閉じて、熱交換器52への第一温水の供給を停止する。これにより、コージェネレーションシステム1において貯湯タンク20に貯留された温水の供給を管理するための制御を簡素化できる。なお、貯湯タンク20に貯留された温水の供給を管理するための制御が複雑にはなるが、上記の(i)、(v)、(vi)、及び(vii)の条件が満たされている場合に、制御装置70は、熱交換器52への第一温水の供給を継続してもよい。
制御装置70は、上記の条件(ii)及び条件(v)の成否を判断することなく、バックアップ熱源機38を停止させた状態で、貯湯タンク20に貯留された第一温水を、給湯経路35を通過させて浴槽40に供給してもよい。換言すると、制御装置70は、上記の(i)、(vi)、及び(vii)の条件が満たされているときに、バックアップ熱源機38を停止させた状態で、貯湯タンク20に貯留された第一温水を、給湯経路35を通過させて浴槽40に供給してもよい。この場合でも、燃料電池11で発生した熱の利用を促進でき、かつ、浴槽40の湯張りにおけるバックアップ熱源機38で消費される燃料を低減しやすい。
熱交換器52は、貯湯タンク20に貯められた温水と暖房装置53の熱媒体との間で熱交換を生じさせる。貯湯タンク20の温水によって、暖房装置53の熱媒体が所望の温度まで加熱される。熱交換器52は、例えば、二重管式熱交換器、プレート式熱交換器などの液−液熱交換器である。
暖房装置53としては、床暖房装置などの輻射暖房装置が挙げられる。暖房装置53の熱媒体は、水、ブライン、オイルなどの液体である。暖房装置53は、熱媒体回路50によって熱交換器52に接続されている。熱媒体回路50にはポンプ51が配置されている。ポンプ51を作動させることによって、熱交換器52と暖房装置53との間で熱媒体を循環させることができる。
図1に示す通り、コージェネレーションシステム1は、例えばバイパス経路31をさらに備えている。バイパス経路31は、貯湯タンク20の外部において、循環経路30の往路部分30aと循環経路30の復路部分30bとを接続している。バイパス経路31によれば、熱交換器52から排出された温水の一部又は全部を貯湯タンク20に戻すことなく、循環経路30に循環させることができる。
循環経路30には、例えば、混合弁32が配置されている。混合弁32は、バイパス経路31に導かれる温水の流量と貯湯タンク20に戻される温水の流量との比率を調節する調節弁の代表例である。
混合弁32は、バイパス経路31と循環経路30の往路部分30aとの接続位置に配置されている。混合弁32の入り口にバイパス経路31が接続されている。混合弁32を制御することによって、貯湯タンク20から新たに供給されるべき温水とバイパス経路31を流れる温水との混合比を調節することができる。これにより、最適な温度の温水を熱交換器に供給できる。バックアップボイラ36などの外部の熱源の使用頻度を下げることもできる。
循環経路30には、温度センサ39が設けられている。温度センサ39は、例えば、循環経路30の復路部分30bに配置されている。より詳細には、温度センサ39は、熱交換器52と位置Pとの間の位置において、復路部分30bに配置されている。位置Pは、バイパス経路31と循環経路30の復路部分30bとの接続位置である。このような構成によれば、熱交換器52から貯湯タンク20に戻されるべき温水の温度を正確に検出できる。
次に、コージェネレーションシステム1における浴槽40の湯張りにおいて実行される処理の一例を説明する。
上記(i)の条件が満たされると、コージェネレーションシステム1において、例えば、図2A、図2B、及び図2Cに示す処理が実行される。上記(i)の条件の成否は、例えば、所定時刻が到来したか否か又はコントロールパネル(図示省略)において浴槽40の湯張りの実行の指示を受けたか否かに基づいて判断される。所定時刻は、例えば、浴槽40の湯張りの予約時刻から所定期間(例えば、30分間)遡った時刻である。
図2Aに示す通り、まずステップS1において、制御装置70は、浴槽40の湯張りにおける目標温度Tg及び目標水位Lgを取得する。目標温度Tg及び目標水位Lgは、例えば、制御装置70に予め記憶されていてもよい。次に、ステップS2に進み、制御装置70は、水位センサ42による検出水位Lbを取得し、かつ、温度センサ44による検出温度Tbを取得する。次に、ステップS3に進み、制御装置70は、Lbが所定値以上であるか否かを判断する。所定値は、例えば、浴槽40に残り湯があることを示す値である。浴槽40には、例えば、循環アダプター(図示省略)が取り付けられている。循環アダプターは、浴槽40とバックアップ熱源機38との間で温水を循環させるための流路を有する。所定値は、例えば、循環アダプターよりも上方に水位があることを示す値である。循環アダプターは、例えば、給湯経路35及び戻し路36の浴槽40に隣接した部分を含んでいる。
ステップS3における判断結果が肯定的である場合、ステップS4に進み、制御装置70は、水位センサ42による検出水位Lbが目標水位Lg未満であるか否か判断する。ステップS4における判断結果が肯定的である場合、ステップS5に進み、制御装置70は、温度センサ44による検出温度Tbが目標温度Tg未満であるか否か判断する。ステップS5における判断結果が肯定的である場合、ステップS6に進み、制御装置70は、温度センサ25aによる検出温度Tuを取得する。次に、ステップS7に進み、検出温度Tuが第一閾値Th1以上であるか否か判断する。ステップS7における判断結果が肯定的である場合、ステップS8に進み、貯湯タンク20に貯留された第一温水を用いて給湯温度Tsで浴槽40に温水が供給される。制御装置70は、例えば、開閉弁46を開いてポンプ34を作動させる。第一温水は、必要に応じて、給湯温度Tsより高い温度を有する市水又は給湯温度Tsより低い温度を有する市水と混合される。この場合、制御装置70は、開閉弁28を開き、必要に応じてバックアップ熱源機38を運転させる。第一温水は、必要に応じて、バックアップ熱源機38によって加熱される。なお、ステップS8の処理は、特に説明する場合を除き継続される。
ステップS7における判断結果が否定的である場合、ステップS9に進み、給湯温度Tsで浴槽40に温水が供給される。ステップS9における処理において、貯湯タンク20に貯留された第一温水を使用することは必須ではない。貯湯タンク20に貯留された第一温水が使用されてもよいし、第二給水経路27bを通過した市水が使用されて、浴槽40に温水が供給される。なお、ステップS9の処理も、特に説明する場合を除き継続される。
次に、ステップS8及びステップS9の処理がなされている期間に、ステップS10において、所定時間が経過すると、制御装置70は、水位センサ42による検出水位Lbを取得し、かつ、温度センサ44による検出温度Tbを取得し、ステップS4に戻る。
図2A及び図2Bに示す通り、ステップS3における判断結果又はステップS5における判断結果が否定的である場合、ステップS20に進み、制御装置70は、温度センサ25aによる検出温度Tuを取得する。次に、ステップS21に進み、制御装置70は、検出温度Tuが第二閾値Th2以上であるか否か判断する。ステップS21における判断結果が肯定的である場合、ステップS22に進み、制御装置70は、検出温度Tuが第三閾値Th3未満であるか否か判断する。ステップS22における判断結果が肯定的である場合、ステップS24に進み、貯湯タンク20に貯留された第一温水を市水と混ぜずに浴槽40に供給する。制御装置70は、例えば、開閉弁28を閉じるとともに開閉弁46を開いて、ポンプ34を作動させる。ステップS22における判断結果が否定的である場合、ステップS23に進み、制御装置70は検出温度Tuが第三閾値Th3と等しいか否か判断する。ステップS23における判断結果が肯定的である場合、ステップS24に進む。一方、ステップS23における判断結果が否定的である場合、ステップS25に進み、貯湯タンク20に貯留された第一温水を市水と混ぜながら浴槽40に供給する。この場合、制御装置70は、開閉弁28を開くとともに開閉弁46を開いて、ポンプ34を作動させる。第二温水の温度が所望の温度になるように第一温水と市水とが混合される。
ステップS21における判断結果が否定的である場合、ステップS26に進み、貯湯タンク20に貯留された第一温水をバックアップ熱源機38で加熱した市水と混ぜながら浴槽40に供給する。この場合、例えば、制御装置70は、開閉弁28を開くとともに開閉弁46を開いて、ポンプ34を作動させる。加えて、第二給水経路27bにおける市水をバックアップ熱源機38によって加熱する。第二温水の温度が所望の温度になるように第一温水と加熱した市水とが混合される。
ステップS24、ステップS25、及びステップS26における処理のそれぞれは、特に説明する場合を除き継続される。
ステップS24、ステップS25、又はステップS26における処理がなされている期間に、ステップS27に示す通り所定時間が経過すると、ステップS28に進み、制御装置70は、水位センサ42による検出水位Lbを取得する。次に、ステップS29に進み、制御装置70は、検出水位Lbが目標水位Lg以上であるか否か判断する。ステップS29における判断結果が肯定的である場合、ステップS30に進み、浴槽40への温水の供給を停止する。このとき、制御装置70は、例えば、ポンプ34を停止させる。ステップS29における判断結果が否定的である場合、ステップS27に戻る。
ステップS30の処理が完了すると、次にステップS31に進み、制御装置70は、温度センサ44による検出温度Tbを取得する。図2B及び図2Cに示す通り、次に、ステップS32に進み、制御装置70は、検出温度Tbが目標温度Tg未満であるか否か判断する。ステップS32における判断結果が肯定的である場合、ステップS33に進み、浴槽40に貯められた温水を浴槽40とバックアップ熱源機38との間で循環させながらバックアップ熱源機38によって加熱する。このとき、制御装置70は、例えば、開閉弁46を開くとともにポンプ37を作動させる。ステップS33の処理は特に説明する場合を除き継続される。ステップS33の処理がなされている期間に、ステップS34に示す通り所定時間が経過すると、ステップS35に進み、制御装置70は、温度センサ44による検出温度Tbを取得し、その後ステップS32に戻る。ステップS32における判断結果が否定的である場合、ポンプ37が作動中である場合にはポンプ37を停止させ、バックアップ熱源機38が運転中である場合にはバックアップ熱源機38を停止させて一連の処理を終了する。
コージェネレーションシステム1において浴槽40の湯張りが実行される場合に、ステップS20〜S31の処理に代えて、図3に示す処理が実行されてもよい。この場合、図2A及び図3に示す通り、ステップS3における判断結果又はステップS5における判断結果が否定的である場合、ステップS120に進む。ステップS120において、制御装置70は、温度センサ25aによる検出温度Tuを取得する。次に、ステップS121に進み、制御装置70は、検出温度Tuが第三閾値Th3未満であるか否か判断する。ステップS121における判断結果が肯定的である場合、貯湯タンク20に貯留された第一温水をバックアップ熱源機38で加熱した市水と混ぜながら浴槽40に供給する。この場合、例えば、制御装置70は、開閉弁28を開くとともに開閉弁46を開いて、ポンプ34を作動させる。加えて、第二給水経路27bにおける市水をバックアップ熱源機38によって加熱する。第二温水の温度が所望の温度になるように第一温水と加熱した市水とが混合される。ステップS121における判断結果が否定的である場合、ステップS123に進み、制御装置70は検出温度Tuが第三閾値Th3と等しいか否か判断する。ステップS123における判断結果が肯定的である場合、ステップS124に進み、貯湯タンク20に貯留された第一温水を市水と混ぜずに浴槽40に供給する。一方、ステップS123における判断結果が否定的である場合、ステップS125に進み、貯湯タンク20に貯留された第一温水を市水と混ぜながら浴槽40に供給する。この場合、制御装置70は、開閉弁28を開くとともに開閉弁46を開いて、ポンプ34を作動させる。第二温水の温度が所望の温度になるように第一温水と市水とが混合される
ステップS122、ステップS124、及びステップS125における処理のそれぞれは、特に説明する場合を除き継続される。
ステップS122、ステップS124、又はステップS125における処理がなされている期間に、ステップS126に示す通り所定時間が経過すると、ステップS127に進み、制御装置70は、水位センサ42による検出水位Lbを取得する。次に、ステップS127に進み、制御装置70は、検出水位Lbが目標水位Lg以上であるか否か判断する。ステップS128における判断結果が肯定的である場合、ステップS129に進み、浴槽40への温水の供給を停止する。このとき、制御装置70は、例えば、ポンプ34を停止させる。ステップS128における判断結果が否定的である場合、ステップS126に戻る。ステップS129の処理が完了すると、次にステップS130に進み、制御装置70は、温度センサ44による検出温度Tbを取得する。次に、図2C及び図3に示す通り、ステップS32に進む。
コージェネレーションシステム1において浴槽40の湯張りが実行される場合に、ステップS1〜S11の処理に代えて、図4に示すステップS301の処理がなされてもよい。ステップS301において、上記(i)の条件が満たされると、ステップS301において、ステップS1と同様にして、制御装置70は、浴槽40の湯張りにおける目標温度Tg及び目標水位Lgを取得する。図2B及び図4に示す通り、次に、ステップS20に進み、制御装置70は、温度センサ25aによる検出温度Tuを取得する。
本開示の技術は、コージェネレーションシステムの温水を使用した浴槽の湯張りに有用である。
1 コージェネレーションシステム
11 燃料電池
20 貯湯タンク
30 循環経路
35 給湯経路
38 バックアップ熱源機
25a 第一温度センサ
40 浴槽
42 水位センサ
44 第二温度センサ
52 熱交換器
70 制御装置

Claims (7)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池の運転に伴って発生する排熱によって生成された第一温水を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクから浴槽まで延びる給湯経路と、
    前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水の温度を検出する第一温度センサと、
    前記浴槽の水位を検出する水位センサと、
    前記浴槽の水温を検出する第二温度センサと、
    前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水の前記浴槽への供給を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、下記の(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の条件が満たされているときに、前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水を、前記給湯経路を通過させて前記浴槽に供給するとともに、前記給湯経路の出口における第二温水の温度を前記浴槽の湯張りにおける目標温度よりも高い給湯温度に調節し、
    前記制御装置は、前記条件が満たされ、かつ、前記第一温度センサによって検出された前記第一温水の温度が前記給湯温度よりも低いときに、前記給湯温度より高い温度を有する市水と前記第一温水とを混合して前記第二温水の温度を前記給湯温度に調節する、
    コージェネレーションシステム。
    (i)前記浴槽の湯張りを実行すべきである。
    (ii)前記水位センサによって検出された前記水位が前記浴槽に残り湯があることを示し、かつ、前記水位が前記浴槽の前記湯張りにおける目標水位未満である。
    (iii)前記第一温度センサによって検出された前記第一温水の温度が第一閾値以上である。
    (iv)前記第二温度センサによって検出された前記浴槽の前記水温が前記目標温度未満である。
  2. 前記制御装置は、前記(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の条件が満たされ、かつ、前記第一温度センサによって検出された前記第一温水の温度が前記給湯温度よりも高いときに、前記給湯温度より低い温度を有する市水と前記第一温水とを混合して前記第二温水の温度を前記給湯温度に調節する、請求項1に記載のコージェネレーションシステム。
  3. 前記浴槽に供給されるべき水を加熱するバックアップ熱源機をさらに備えた、請求項1又は2に記載のコージェネレーションシステム。
  4. 前記浴槽に供給されるべき水を加熱するバックアップ熱源機と、
    前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水と暖房装置の熱媒体との間で熱交換を生じさせる熱交換器と、
    前記貯湯タンクと前記熱交換器とを接続している往路部分と前記熱交換器と前記貯湯タンクとを接続している復路部分とを有する循環経路と、をさらに備え、
    前記制御装置は、前記(i)の条件並びに下記の(v)、(vi)、及び(vii)の条件が満たされているときに、前記バックアップ熱源機を停止させた状態で、前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水を、前記給湯経路を通過させて前記浴槽に供給する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
    (v)前記水位センサによって検出された前記水位が前記浴槽に残り湯がないことを示す。
    (vi)前記第一温度センサによって検出された前記第一温水の温度が第二閾値以上である。
    (vii)前記第一温度センサによって検出された前記第一温水の温度が前記目標温度に基づいて定められた第三閾値未満である。
  5. 前記制御装置は、前記(i)、(v)、(vi)、及び(vii)の条件が満たされた後、前記水位センサによって検出された前記水位が前記目標水位以上になったときに、前記浴槽への給湯を停止し、かつ、前記浴槽に貯められた第三温水を前記バックアップ熱源機によって加熱して前記目標温度に到達させる、
    請求項に記載のコージェネレーションシステム。
  6. 前記制御装置は、前記(i)、(v)、(vi)、及び(vii)の条件が満たされているときに、前記熱交換器への前記第一温水の供給を停止する、請求項又はに記載のコージェネレーションシステム。
  7. 燃料電池の運転に伴って発生する排熱を用いて第一温水を生成することと、
    前記第一温水を貯湯タンクに貯めることと、
    前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水の温度を検出することと、
    前記浴槽の水位を検出することと、
    前記浴槽の水温を検出することと、
    下記の(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の条件が満たされているときに、前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水を前記浴槽に供給するとともに、前記貯湯タンクから前記浴槽まで延びる給湯経路の出口における第二温水の温度を前記浴槽の湯張りにおける目標温度よりも高い給湯温度に調節することと、
    前記条件が満たされ、かつ、検出された前記第一温水の温度が前記給湯温度よりも低いときに、前記給湯温度より高い温度を有する市水と前記第一温水とを混合して前記第二温水の温度を前記給湯温度に調節することと、を含む、
    コージェネレーションシステムの運転方法。
    (i)前記浴槽の湯張りを実行すべきである。
    (ii)前記浴槽の前記水位が前記浴槽に残り湯があることを示し、かつ、前記水位が前記浴槽の前記湯張りにおける目標水位未満である。
    (iii)前記貯湯タンクに貯留された前記第一温水の温度が第一閾値以上である。
    (iv)前記浴槽の前記水温が前記浴槽の前記目標温度未満である。
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