JP5224755B2 - 給湯システム、給湯方法及び給湯制御プログラム - Google Patents

給湯システム、給湯方法及び給湯制御プログラム Download PDF

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ヒートポンプを利用した給湯システム、給湯方法及び給湯制御プログラムに関する。
ヒートポンプ式給湯器は、熱源に冷媒の状態変化を利用しているので電気ヒータで常温水を加熱する給湯器よりも一般にエネルギー効率が良く、またガス等を燃焼しないので空気中に二酸化炭素などを排出せず地球環境にやさしい給湯器と言われている。このため、様々なタイプのヒートポンプ式給湯器が開発されている(例えば、特許文献1)。
ヒートポンプ式給湯器においては、貯湯タンクの上部から高温水を出湯するのに応じて下部より給水することでタンクレベルを常に一定に保持しながら給湯する構成が、従来より多く用いられている。この場合、貯湯タンクの内部の高温水と常温水は、比重差により高温水層と常温水層とに上下に分離される。しかし、貯湯と出湯を繰返すうちに、高温水層と常温水層との境界部で高温水と常温水との混合が生じ、高温水層と常温水層の間に中温の混合水層が形成される。
ところで、二酸化炭素を冷媒とするヒートポンプ式給湯器は、電気ヒータやガス焚きによる給湯器と異なり、取り込む水の温度が所定の温度以上の水は加熱することができず、また加熱できる場合であってもその温度が高いと加熱効率が低下するという問題がある。すなわち、中温の混合水をヒートポンプ式給湯器で追焚きすると、上記のようなヒートポンプの特性上、加熱できないことがあり、また加熱できても加熱効率が低下するという問題が生じる。
したがって、上記従来の構成では、ヒートポンプ自体の熱効率は高くとも、給湯システム全体では熱効率が低下するという問題がある。
特開2003−148803号公報
本発明は、このような課題に対して、開放型の貯湯タンクを用いた給湯システムにおいて貯湯タンク内での高温水と常温水との混合による中温の混合水の形成を回避し、中温の混合水の追焚きを不要とすることで、給湯システム全体の熱効率の低下を防止することができる給湯システム、給湯方法及び給湯制御プログラムを提供することを目的とする。
第1の発明は、ヒートポンプによって常温水を加熱して生成した高温水を複数の開放型の貯湯タンクに貯湯し、前記貯湯された高温水を給湯口に供給する給湯システムであって、
前記各貯湯タンクに貯留している高温水の水量をそれぞれ検出する水量計と、
前記各貯湯タンクから供給される高温水を合流させるとともに、前記各貯湯タンクに対応する開度をそれぞれ制御可能な合流弁と、
前記各水量計の検出結果に基づいて、前記複数の貯湯タンクのうち何れか1に貯留されている高温水を使いきるように、前記合流弁の各貯湯タンクに対応する開度を制御する前記制御部と、
を備えることを特徴とする給湯システムである。
第2の発明は、第1の発明に記載の給湯システムであって、
前記ヒートポンプで生成された高温水の前記各貯湯タンクへ供給する各貯湯管に設けられた開閉弁である貯湯弁を備え、
前記制御部は、前記各水量計の検出結果に基づいて、前記複数の貯湯タンクのうち何れか1に貯留されている高温水を使いきった後に、前記ヒートポンプで生成された高温水が当該何れか1の貯湯タンクに供給されるように、前記各貯湯弁の開閉を制御することを特徴とする給湯システムである。
第3の発明は、第2の発明に記載の給湯システムであって、
前記ヒートポンプを優先的に稼動させる時間帯である優先時間帯を示す時間帯情報を記憶する時間帯記憶部を備え、
前記制御部は、前記時間帯記憶部に記憶された時間帯情報に基づいて、前記各貯湯タンクに貯湯する高温水の一日の水量に対する前記優先時間帯に貯湯する高温水の水量の割合がより大きくなるように、前記各貯湯弁の開閉を制御することを特徴とする給湯システムである。
第4の発明は、第1〜3の発明の何れかに記載の給湯システムであって、
前記合流弁の下流側の高温水の水温を検出する合流温度計を備え、
前記制御部は、前記合流温度計の検出結果に基づいて、前記合流弁の下流側の高温水の水温が所定の温度となるように、前記合流弁の各貯湯タンクに対応する開度を制御することを特徴とする給湯システムである。
第5の発明は、第1〜4の発明の何れかに記載の給湯システムであって、
前記各貯湯タンクにそれぞれ設けられ、前記各貯湯タンクに貯留された高温水の水温を検出する温度計を備え、
前記制御部は、前記各温度計の検出結果に基づいて、前記合流弁の下流側の高温水の水温が所定の温度となるように、前記合流弁の各貯湯タンクに対応する開度を制御することを特徴とする給湯システムである。
第6の発明は、第1〜5の発明の何れかに記載の給湯システムであって、
前記各貯湯タンクに設けられ、前記各貯湯タンクの貯湯水面のレベルに応じて移動可能であり断熱性を有する浮き板を備えることを特徴とする給湯システムである。
本発明によれば、開放型の貯湯タンクを用いた給湯システムにおいて貯湯タンク内での高温水と常温水との混合による中温の混合水の形成を回避し、中温の混合水の追焚きを不要とすることで、給湯システム全体の熱効率の低下を防止することができる給湯システム、給湯方法及び給湯制御プログラムを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態である給湯システム1の全体構成図である。同図に示すように、本実施形態の給湯システム1は、ヒートポンプ10、第1貯湯タンク20、第2貯湯タンク30、合流温度計50、第1貯湯弁51、第2貯湯弁52、合流弁54、混合弁56、制御部60などを備えている。なお、貯湯タンクは2つに限らず3つ以上設けられていてもよいが、本実施例においては2つの場合について説明する。
ヒートポンプ10は、水道等により外部から供給される常温水を加熱して高温水を生成する加熱器である。冷媒には、二酸化炭素などを使用することを想定する。上述したように、二酸化炭素を冷媒としたヒートポンプは、電気ヒータやガス焚き加熱器と比較して、加熱前の常温水と加熱後の高温水の温度差が大きい場合には熱効率が良く、温度差が小さい場合には熱効率が悪いという特性を有している。
第1貯湯タンク20及び第2貯湯タンク30は、ヒートポンプ10で生成された高温水を貯留する開放型のタンクであり、互いに並列に接続されている。開放型の貯湯タンクとは、貯湯タンク内部が大気と連通して大気圧に保たれるタンクである。なお、ヒートポンプ10からの高温水は、第1貯湯タンク20には第1貯湯管28を介して供給され、第2貯湯タンク30には第2貯湯管38を介して供給される。
第1フロート26及び第2フロート36は、第1貯湯タンク20及び第2貯湯タンク30内に貯留された高温水の水面を覆いつつ浮かぶように設けられ、水量に応じて上下に移動可能であって断熱性のあるフロートである。
第1温度計22は、第1貯湯タンク20内に設けられ、第1貯湯タンク20内に貯留される高温水の水温を検出する。また、第2温度計32は、第2貯湯タンク30内に設けられ、第2貯湯タンク30内に貯留される高温水の水温を検出する。
第1水量計24は、第1貯湯タンク20内に設けられ、第1貯湯タンク20内に貯留される高温水の水量を検出する。また、第2水量計34は、第2貯湯タンク30内に設けられ、第2貯湯タンク30内に貯留される高温水の水量を検出する。
第1貯湯弁51は、第1貯湯管28に設けられ、開くことによりヒートポンプ10で生成された高温水を第1貯湯タンク20へ供給し、閉じることによりこの高温水の第1貯湯タンク20への供給を停止する。第2貯湯弁52も、同様に、第2貯湯管38に設けられ、開閉することにより、ヒートポンプ10で生成された高温水を第2貯湯タンク30へ供給し、又は供給を停止する。
合流弁54は、第1貯湯タンク20と第2貯湯タンク30とに貯留された高温水のいずれか一方又は両方の高温水を合流させて、給湯口70へ高温水を供給する。
合流温度計50は、合流弁54の下流側で高温水の温度を検出する。
混合弁56は、合流弁54を通過した後の高温水に水道等の外部から供給される常温水を必要に応じて混合することにより、給湯口70での温水の使用者が利用しやすい温度に下げる。
水道水温度計58は、水道等の外部から供給される常温水の温度を検出する。
時間帯記憶部65は、ヒートポンプ10から第1貯湯タンク20又は第2貯湯タンク30への高温水の供給を優先的に行う時間帯(以下、「優先時間帯」という)を示す情報を記憶する。この優先時間帯とは、深夜等の電気料金の安い時間帯であって、第1貯湯タンク20及び第2貯湯タンク30に上限レベルまで貯湯するのに十分な時間長となるように設定される。
制御部60は、第1温度計22、第2温度計32、合流温度計50及び水道水温度計58から高温水の温度を示す情報を取得し、第1水量計24及び第2水量計34から第1貯湯タンク及び第2貯湯タンクの水量を示す情報を取得する。また、制御部60は、時間帯記憶部65から優先時間帯情報を取得する。そして、制御部60は、これらの情報に基づいて、第1貯湯弁51、第2貯湯弁52、合流弁54及び混合弁56の開度、並びにヒートポンプ10の稼動を制御する。
なお、本実施形態では、制御部60は、第1温度計22、第2温度計32、合流温度計50、水道水温度計58、第1水量計24、第2水量計34、第1貯湯弁51、第2貯湯弁52、合流弁54、混合弁56、ヒートポンプ10及び時間帯記憶部65と電気的に接続されたコンピュータにより構成され、以下に述べる処理は、このコンピュータが記憶装置に記憶された所定のプログラムを読み出して実行することにより実現されるものとする。
以下、制御部60によるそれぞれの制御について説明する。
<出湯及び貯湯の制御>
図2(A)及び(B)は、制御部60による第1貯湯弁51と第2貯湯弁52と合流弁54の開度の制御の処理を示すフロー図である。
まず、制御部60は、給湯口70への給湯を主として行う貯湯タンクとして第1貯湯タンク又は第2貯湯タンクの何れか一方を選択し、合流弁54の開度を制御して選択した貯湯タンクから高温水を出湯する(図2(A)のS202)。
次に、現在時刻が優先時間帯であるか否かを判定する(S204)。現在時刻が優先時間帯でなければ、S206に進み、優先時間帯であれば図2(B)のS232に進む。
現在時刻が優先時間帯でない場合は、選択した貯湯タンクを判別する(図2(A)のS206)。第1貯湯タンク20を選択した場合は(S206:YES)、合流弁54の第1貯湯タンク20側の開度を大きくして、主として第1貯湯タンク20から出湯する(S208)。ただし、詳細は後述するように、第1貯湯タンク20の高温水の温度Taが設定温度Tx未満の場合には、合流弁54の第2貯湯タンク30側も開いて第2貯湯タンク30からも出湯し、両タンクの高温水を混合して使用する。出湯の結果、第1貯湯タンク20の水量Vaが下限水量Vx(第1貯湯タンク20に最低限残留しておくべき水量であって、例えば、容量の5%に相当する水量)まで低下した場合は(S210:YES)、第1水量計24が第1貯湯タンク20の水量が所定の上限レベルに達したことを検出するまで第1貯湯弁51を開いて第1貯湯タンク20に高温水を貯留させつつ(S216)、選択する貯湯タンクを第2貯湯タンク30に切換え(S216)、S204に戻る。
第1貯湯タンク20の水量Vaが下限水量Vxを上回る場合は(S210:NO)、第1水量計24及び第2水量計34によって検出された第1貯湯タンク20の水量Vaと第2貯湯タンク30の水量Vbの合計が所定の水量Vz(Vz>Vxであって、例えば、第1貯湯タンク20と第2貯湯タンク30の合計の容量の40%)を下回っているか否かを検出する(S212)。水量Vaと水量Vbの合計が水量Vz以上である場合は(S212:NO)、S210に戻る。一方、水量Vaと水量Vbの合計が水量Vzを下回っている場合は(S212:YES)、水量Vaと水量Vbを比較する(S214)。その結果、水量Vaが水量Vb以下である場合は(S214:NO)、第1水量計24が第1貯湯タンク20の水量が所定の上限レベルに達したことを検出するまで、第1貯湯弁51を開いて第1貯湯タンク20に高温水を貯留させつつ(S216)、選択する貯湯タンクを第2貯湯タンク30に切換え(S216)、S204に戻る。水量Vaが水量Vbを上回る場合は(S214:YES)、第2貯湯タンク30の水量が所定の上限レベルに達したことを第2水量計34が検出するまで、第2貯湯弁52を開いて第2貯湯タンク30に高温水を貯留し(S216)、S210に戻る。
現在時刻が優先時間帯でなく、かつ第2貯湯タンク30を選択した場合は(S206:NO)、主として第2貯湯タンク30から出湯する(S220)。以下の処理フロー(S222〜S230)は、第1貯湯タンク20を選択した場合の処理フロー(S210〜S218)と同様である。
一方、現在時刻が優先時間帯である場合は、選択した貯湯タンクを判別する(図2(B)のS232)。第1貯湯タンク20を選択した場合は(S232:YES)、合流弁54の第1貯湯タンク20側の開度を大きくして、主として第1貯湯タンク20から出湯する(S234)。このとき、第2水量計34の検出結果に基づいて、第2貯湯タンク30に貯湯されている高温水の量が上限レベルに達しているか否かを判定する(S236)。第2貯湯タンク30の貯湯量が上限レベルに達していなければ(S236:NO)、第2貯湯弁52の開度を大きくし、第2水量計34が上限レベルに達したことを検出するまで第2貯湯タンク30に貯湯する(S238)。
第2貯湯タンク30に貯湯されている高温水の量が上限レベルに達している場合(S236:YES)、又は第2貯湯タンク30に貯湯した結果、第2貯湯タンク30に貯湯されている高温水の量が上限レベルに達した場合(S238)、第1水量計24の検出結果に基づいて第1貯湯タンク20に貯湯されている高温水の量が上限レベルに達しているか否かを判定する(S240)。第1貯湯タンク20の貯湯量が上限レベルに達していなければ(S240:NO)、第1貯湯弁51の開度を大きくして第1水量計24が上限レベルに達したことを検出するまで第1貯湯タンク20に貯湯するとともに(S242)、第2貯湯タンクを選択して出湯する(S242)。第1貯湯タンク20に貯湯されている高温水の量が上限レベルに達している場合(S240:YES)、又は第1貯湯タンク20に貯湯した結果第1貯湯タンク20に貯湯されている高温水の量が上限レベルに達した場合(S242)は、図2(A)のS204に戻る。
現在時刻が優先時間帯であり、かつ第2貯湯タンク30を選択した場合は(S232:NO)、主として第2貯湯タンク30から出湯する(S244)。以下の処理フロー(S244〜S252)は、第1貯湯タンク20を選択した場合の処理フロー(S234〜S242)と同様である。
<第1温度計22及び第2温度計32の検出結果による合流弁54の制御>
上述の通り、制御部60は、選択した貯湯タンクから出湯するが、選択した貯湯タンク(第1貯湯タンク20又は第2貯湯タンク30)に設けられた温度計(第1温度計22又は第2温度計32)により検出された温度が所定の設定温度Tx(例えば、60℃)未満である場合は、もう一方の貯湯タンク(第2貯湯タンク30又は第1貯湯タンク20)からも出湯し、両方の貯湯タンク(第1貯湯タンク20、第2貯湯タンク30)の高温水を混合して給湯する。例えば、制御部60が選択した貯湯タンクが第1貯湯タンク20であり、第1温度計22が検出した温度Taが温度Tx未満である場合は、第2貯湯タンク30からも出湯する。なお、第2貯湯タンク30に貯留されている高温水の温度Tbは設定温度Tx以上であるものとする。
ここで、第1貯湯タンク20側の開度Raと第2貯湯タンク30側の開度Rbの合計を100%とすると、開度Raと開度Rbは、次の式(1)、(2)で求められる値となるように制御される。
Ra=(Tb−Tx)/(Tb−Ta)×100・・・(1)
Rb=100−Ra・・・(2)
また、例えば、制御部60が選択した貯湯タンクが第2貯湯タンク30であり、第2温度計32が検出した温度Tbが設定温度Tx未満であった場合は、同様に、第1貯湯タンク20からも出湯する。なお、第1貯湯タンク20に貯留されている高温水の温度Taは設定温度Tx以上であるものとする。
ここで、開度Raと開度Rbは、次の式(3)、(4)で求められる値となるように制御される。
Rb=(Ta−Tx)/(Tb−Ta)×100・・・(3)
Ra=100−Rb・・・(4)
<合流温度計50の検出結果による合流弁54の制御>
図3は、合流温度計50の検出結果による合流弁54の制御の処理フローを示すフロー図である。まず、制御部60は、合流温度計50において検出した温度Tcを取得する(S302)。温度Tcが設定温度Tx以上であれば(S304:NO)、このままの状態で出湯を続ける。
一方、温度Tcが設定温度Tx未満である場合は(S304:YES)、選択した貯湯タンク(すなわち出湯している貯湯タンク)が第1貯湯タンク20であるか、第2貯湯タンク30であるかを確認する(S306)。選択した貯湯タンクが第1貯湯タンク20である場合は(S306:YES)、第1貯湯タンク20側の開度Raを所定の割合K%(例えば、10%)減少させ、第2貯湯タンク30側の開度Rbを所定割合K%増加させる(S308)。選択した貯湯タンクが第2貯湯タンク30である場合は(S306:NO)、第1貯湯タンク20側の開度Raを所定割合K%増加させ、第2貯湯タンク30側の開度Rbを所定割合K%減少させる(S310)。S308又はS310の処理をした後は、再びS302に戻る。そして、温度Tcが設定温度Tx以上となるまで、この処理を繰り返す。
<合流温度計50及び水道水温度計58の検出結果による混合弁56の制御>
合流温度計50が検出する温度Tcが所定の設定温度Ty(例えば、65℃)を超える場合、制御部60は、混合弁56において合流弁54の下流側の高温水と水道等から供給される常温水を混合させる。
ここで、水道水温度計58で検出される常温水の温度を水温Tdとし、合流弁54側の開度Rcと常温水側の開度Rdの合計を100%とすると、開度Rcと開度Rdは、次の式(5)(6)で求められる値となるように制御される。
Rc=(Ty−Td)/(Tc−Td)×100・・・(5)
Rd=100−Rc・・・(6)
以上の通り、本実施形態の給湯システム1によれば、使いきり式の貯湯タンクを用いることで、貯湯タンク内は常に高温水のみ貯留されるようにすることができる。これにより、高温水と常温水との混合による中温の混合水の形成を回避することができ、この混合水を追焚きする必要がなくなることから、給湯システム全体の熱効率の低下を防止することができることができる。すなわち、上述したように、ヒートポンプ及び温度成層式の貯湯タンクを用いた従来の給湯システムにおいて、混合水を追焚きする場合は、加熱前と加熱後の温度差が小さくなるので、ヒートポンプの熱効率は低下する。これに対して、本実施形態の給湯システム1によれば、複数の貯湯タンク20、30に貯留された高温水を交互に使いきることにより、何れの貯湯タンクにも混合水が存在することはないので、混合水を追焚きする必要はない。これにより、ヒートポンプは専ら水道水等の常温水を加熱することとなるので、加熱前と加熱後の温度差が大きい場合に熱効率が高いというヒートポンプの特長を活かすことができる。
また、給湯システム1は、何れか1の貯湯タンクに貯留された高温水を使いきった場合であっても、複数の貯湯タンクを備えることから他の貯湯タンクには高温水が貯留されている状態とすることができる。よって、給湯システム1の利用者は、いつでも高温水を利用することができる。
さらに、給湯システム1では、時間帯記憶部65に優先時間帯を記憶させ、制御部60は各貯湯タンク20、30に貯湯する高温水の一日の水量に対する優先時間帯に貯湯する高温水の水量の割合がより大きくなるように、各貯湯タンク20、30に貯湯することができる。これにより高温水の各貯湯タンク20、30への供給を深夜等の電気料金の安い時間帯に優先的に行うことができ、ヒートポンプの運転に係る電気代を節約することができる。
また、給湯システム1では、各貯湯タンク20、30が槽内に貯留する高温水の水面上に断熱性の高い浮き板を備えることで、各貯湯タンク20、30内での放熱損を削減することができる。
ヒートポンプにおいて生成される高温水は、80℃程度となるが、このような高温のままで貯湯タンクから高温水が出湯された場合、給湯口70において温水の利用者が操作を誤ると高温水がそのまま給湯される。しかし、給湯システム1によれば、混合弁56において高温の高温水と常温水とが混合されて適切な給湯温度(例えば、60℃程度)に調節された上で、給湯口70に給湯されるので、こうしたリスクを軽減することができる。
なお、以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。
例えば、上記実施形態において第1貯湯タンクと第2貯湯タンクの2つの貯湯タンクを備える場合について説明しているが、本発明はこれに限らず貯湯タンクが3つ以上であってもよい。その場合も、各貯湯タンクに水量計を設け、これらの複数の貯湯タンクのうち何れか1に貯留されている高温水を使いきるように、合流弁の各貯湯タンクに対応する開度を制御する。さらに、各貯湯タンクに温度計を設け、合流弁の下流側の高温水の水温が所定の温度となるように、合流弁の各貯湯タンクに対応する開度を制御してもよい。
本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本発明の実施形態である給湯システム1の全体構成図である。 第1貯湯弁51と第2貯湯弁52と合流弁54との制御の処理フローを示すフロー図である。 図2(A)から続くフロー図である。 合流弁54の制御の処理フローを示すフロー図である。
符号の説明
1 給湯システム
10 ヒートポンプ
20 第1貯湯タンク
22 第1温度計
24 第1水量計
26 第1フロート
28 第1貯湯管
30 第2貯湯タンク
32 第2温度計
34 第2水量計
36 第2フロート
38 第2貯湯管
50 合流温度計
51 第1貯湯弁
52 第2貯湯弁
54 合流弁
56 混合弁
58 水道水温度計
60 制御部
65 時間帯記憶部
70 給湯口

Claims (8)

  1. ヒートポンプによって常温水を加熱して生成した高温水を複数の開放型の貯湯タンクに貯湯し、前記貯湯された高温水を給湯口に供給する給湯システムであって、
    前記各貯湯タンクに貯留している高温水の水量をそれぞれ検出する水量計と、
    前記各貯湯タンクから供給される高温水を合流させるとともに、前記各貯湯タンクに対応する開度をそれぞれ制御可能な合流弁と、
    前記各水量計の検出結果に基づいて、前記複数の貯湯タンクのうち何れか1に貯留されている高温水を使いきるように、前記合流弁の各貯湯タンクに対応する開度を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする給湯システム。
  2. 請求項1に記載の給湯システムであって、
    前記ヒートポンプで生成された高温水の前記各貯湯タンクへ供給する各貯湯管に設けられた開閉弁である貯湯弁を備え、
    前記制御部は、前記各水量計の検出結果に基づいて、前記複数の貯湯タンクのうち何れか1に貯留されている高温水を使いきった後に、前記ヒートポンプで生成された高温水が当該何れか1の貯湯タンクに供給されるように、前記各貯湯弁の開閉を制御することを特徴とする給湯システム。
  3. 請求項2に記載の給湯システムであって、
    前記ヒートポンプを優先的に稼動させる時間帯である優先時間帯を示す時間帯情報を記憶する時間帯記憶部を備え、
    前記制御部は、前記時間帯記憶部に記憶された時間帯情報に基づいて、前記各貯湯タンクに貯湯する高温水の一日の水量に対する前記優先時間帯に貯湯する高温水の水量の割合がより大きくなるように、前記各貯湯弁の開閉を制御することを特徴とする給湯システム。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の給湯システムであって、
    前記合流弁の下流側の高温水の水温を検出する合流温度計を備え、
    前記制御部は、前記合流温度計の検出結果に基づいて、前記合流弁の下流側の高温水の水温が所定の温度となるように、前記合流弁の各貯湯タンクに対応する開度を制御することを特徴とする給湯システム。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の給湯システムであって、
    前記各貯湯タンクにそれぞれ設けられ、前記各貯湯タンクに貯留された高温水の水温を検出する温度計を備え、
    前記制御部は、前記各温度計の検出結果に基づいて、前記合流弁の下流側の高温水の水温が所定の温度となるように、前記合流弁の各貯湯タンクに対応する開度を制御することを特徴とする給湯システム。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の給湯システムであって、
    前記各貯湯タンクに設けられ、前記各貯湯タンクの貯湯水面のレベルに応じて移動可能であり断熱性を有する浮き板を備えることを特徴とする給湯システム。
  7. 常温水を加熱して高温水を生成するヒートポンプと、前記ヒートポンプで生成された高温水を貯留する複数の開放型の貯湯タンクと、前記各貯湯タンクに貯留している高温水の水量をそれぞれ検出する水量計と、前記各貯湯タンクから供給される高温水を合流させるとともに前記各貯湯タンクに対応する開度をそれぞれ制御可能な合流弁と、を備える給湯タンクの制御方法であって、
    コンピュータが、
    前記各水量計による検出結果をそれぞれ取得するステップと、
    前記取得した検出結果に基づいて、前記複数の貯湯タンクのうち何れか1に貯留されている高温水を使いきるように、前記合流弁の各貯湯タンクに対応する開度を制御するステップと、
    を含むことを特徴とする給湯方法。
  8. 常温水を加熱して高温水を生成するヒートポンプと、前記ヒートポンプで生成された高温水を貯留する複数の開放型の貯湯タンクと、前記各貯湯タンクに貯留している高温水の水量をそれぞれ検出する水量計と、前記各貯湯タンクから供給される高温水を合流させるとともに前記各貯湯タンクに対応する開度をそれぞれ制御可能な合流弁と、を備える給湯システムの制御プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記各水量計による検出結果をそれぞれ取得するステップと、
    前記取得した検出結果に基づいて、前記複数の貯湯タンクのうち何れか1に貯留されている高温水を使いきるように、前記合流弁の各貯湯タンクに対応する開度を制御するステップと、
    を実行させることを特徴とする給湯制御プログラム。
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